JPH10278014A - 植物片成形建材 - Google Patents

植物片成形建材

Info

Publication number
JPH10278014A
JPH10278014A JP10810397A JP10810397A JPH10278014A JP H10278014 A JPH10278014 A JP H10278014A JP 10810397 A JP10810397 A JP 10810397A JP 10810397 A JP10810397 A JP 10810397A JP H10278014 A JPH10278014 A JP H10278014A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plant piece
plant
building material
plate
piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10810397A
Other languages
English (en)
Inventor
Sukemasa Nakamoto
祐昌 中本
Toshihiko Tsunoda
敏彦 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Juken Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Juken Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Juken Sangyo Co Ltd filed Critical Juken Sangyo Co Ltd
Priority to JP10810397A priority Critical patent/JPH10278014A/ja
Publication of JPH10278014A publication Critical patent/JPH10278014A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 植物片を波形の板状に成形した、強度が高
く、しかも量産可能で安価な植物片成形建材を提供す
る。 【解決手段】 植物片に接着剤及び処理薬剤を介在さ
せ、植物片を波形の板状に成形したもの、また、同様に
成形した植物片成形体Sの少なくとも一方の側の凹部に
植物片とは異なる異種材料2を充填したもの、植物片成
形体Sを複数段重ね合わせ、一体化したもの、さらに上
記のものに少なくとも1段の平板3を付加して一体化し
たものや、少なくとも1段の、植物片とは異なる異種材
料板状体4を付加して一体化したもの等であって、安価
で強度に優れており、処理薬剤は建材内部にも含有され
るため、処理が容易であり、それだけ安価となる。ま
た、処理薬剤が雨水により溶脱することもなく、半永久
的にその効果を発揮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物片(例えば、
わら・竹・コーリャン・あし・かや・麻・紙・木材等の
粉末材・繊維状材・チップ・葉等)を波形の板状に成形
し、各種処理(例えば防腐・防カビ・防火処理等)を施
した、住宅等各種建物に用いる植物片成形建材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、建材として、例えば、金属・樹脂
・セメント又はそれらをガラス繊維等により強化した複
合体を波形に成形したものや成形合板等が使用されてい
る。そのうち、例えば金属よりなるものは、断熱性に欠
けるため結露を生じ、腐食し易く、錆を発生し、それに
よって強度が低下するという問題点がある。また、樹脂
よりなるものは、耐火性・寸法安定性・強度が低く、屋
根材等の極く限られた部位にしか使用されていない。成
形合板は、家具等の単板(薄板)を使用して製作可能な
範囲の小さいものに限定される。
【0003】わら・竹・コーリャン・あし・かや・麻・
紙・木材等の粉末材・繊維状材・チップ等の植物片(以
下植物片と称する)を建材として波形の板状に成形した
ものは知られていない。しかもその植物片は、天然物で
あることから、燃え易く、腐蝕・虫害等を受け易く、湿
度・光等による劣化や寸法変化を生じ易いという問題点
がある。これらに対処するために、従来板材に対して防
腐剤・防カビ剤・防火剤・寸法安定化剤等の薬剤の塗布
・含浸・注入等を行っている。しかしながら、塗布した
ものは、雨水により溶脱し、効果が低下し、また含浸・
注入を行うには、高価な装置を要すると共に、処理がバ
ッチ方式となり、作業性が悪く、コスト高となり、バラ
ツキ・ムラが生じ易いという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上に示したように、
建材として、金属・樹脂・それらをガラス繊維等により
強化した複合体を波形に成形したものや成形合板等は、
それぞれ欠点を有し、使用部位が極めて限定され、また
植物片を波形の板状に成形した建材は知られておらず、
しかも植物片は天然物であることに起因する欠点を有す
る。本発明は、従来、建材として殆ど利用していなかっ
た植物片を有効に利用するために、その欠点及び従来の
波形成形建材の持つ欠点を解消した、強度が高く、しか
も量産可能で安価な植物片成形建材を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するため
に、第1の発明の植物片成形建材は、植物片に接着剤及
び処理薬剤を介在ないしは施用し、その植物片を波形の
板状に成形したことを特徴とするものである。
【0006】なお、植物片とは、わら・竹・コーリャン
・あし・かや・麻・紙・木材等の粉末材、繊維状材、チ
ップ材、葉等のリーフ状材のことである。また、処理薬
剤とは、植物片成形建材の耐久性・災害防止性・劣化防
止性を高めるための、防腐剤・防カビ剤・防火剤・防虫
剤・寸法安定化処理剤等のことである。
【0007】第2の発明は、植物片に接着剤及び処理薬
剤を介在ないしは施用し、その植物片を波形の板状に成
形した植物片成形体Sの少なくとも一方の側の凹部に、
植物片とは異なる異種材料を充填したことを特徴とする
ものである。なお、植物片とは異なる異種材料とは、例
えば不燃材、ウレタンフォーム等の発泡材等の有機材の
ことである。
【0008】第3の発明の植物片成形建材は、前記波形
板状に成形した植物片成形体Sを複数枚重ね合わせ、一
体化したことを特徴とするものである。第4の発明の植
物片成形建材は、前記波形板状に成形した植物片成形体
Sを、その波形の方向が直角ないしは適当な角度で交差
するようにして2段以上重ねて一体化したことを特徴と
するものである。
【0009】第5の発明は、第1乃至第3の発明のいず
れかの構成に加えて、少なくとも1段の植物片からなる
平板を付加し、一体化したことを特徴とするものであ
る。第6の発明は、第3の発明の構成において、少なく
とも1層として、植物片とは異なる材料よりなる異種材
料板状体を付加し、一体化したことを特徴とするもので
ある。なお、ここで植物片とは異なる異種材料板状体と
は、例えば金属・無機質材・不燃材・セラミック・プラ
スチックの板・箔・フィルム・シート・網などのことで
ある。ここで、硬質プラスチック板、金属板を用いる場
合はあらかじめ波形に成形したものを用いるのが好まし
い。
【0010】第1の発明によれば、従来建材として有効
に利用されなかった安価な植物片を原料として有効活用
しており、しかも接着剤によって強固に接合されている
ため、従来の波形板状の成形建材に比較して、安価で強
度に優れている。さらに、処理薬剤は、植物片に混合、
塗布又は含浸処理することにより、成形時に表面のみな
らず、成形体内部にも埋入若しくは含浸された状態で含
まれるため、従来含浸・注入時に必要であった高コスト
の装置も不要であり、それだけ安価となり、また、処理
薬剤の分布のバラツキ・ムラもなく、しかも、処理薬剤
が雨水により成形建材より溶脱することもなく、半永久
的にその効果を発揮する。
【0011】第2の発明によれば、第1の発明の作用効
果に加えて、波形に成形された植物片成形体Sが強度部
材として機能し、植物片とは異なる異種材料として、例
えば一面が不燃材で覆われたものは防火性が著しく高ま
り、また例えば両面がポリウレタンフォームやフェノー
ル樹脂フォームで覆われたものは強度及び断熱性が増大
する等、充填された植物片とは異なる異種材料の特性が
付加される。
【0012】第3の発明によれば、第1の発明の効果に
加えて、波形の厚板のものを容易に製造可能であり、例
えば、層を構成する植物片の植物種・形状を層毎に変え
ることにより、植物種・形状のそれぞれが持つ特性を複
合して、優れた効果を発揮させることが出来る。
【0013】第4の発明によれば、波形板状の植物片成
形体Sを2段以上多段に重ねるに当たり、その波形の方
向が直角ないしは適当な角度で交差するようにして2段
以上重ねて一体化しているため、第1ないし第3の発明
のいずれかの作用効果に加えて、軽量で強度のある所望
の厚さのものを得ることが出来る。第5の発明によれ
ば、第1ないし第3の発明のいずれかの作用効果に加え
て、例えば波形板状の植物片成形体Sを挟んで、両側
に、接着剤及び処理薬剤を介在させ、植物片を板状に成
形した平板を配置することにより、平板化すると共に、
軽量化と強度向上との2つの特性を付加することが出来
る。この場合、平板は成形体Sの片面にのみ設けてもよ
い。
【0014】第6の発明は、第3の発明において植物片
成形体Sと異種材料板状体とを重ねて一体化したもの
で、第1ないし第4の発明のいずれかの作用効果に加え
て、例えば、表層に植物片成形体Sを配することによ
り、外観・感触等は植物片の持つ特性を生かし、しかも
植物片とは異なる材料からなる異種材料板状体によっ
て、強度その他の特性を付加することが出来る。
【0015】
【発明の実施の形態】図1により第1の発明の植物片成
形建材の一実施例について説明すると、図示したもの
は、植物片を波形の板状に成形した成形建材1であっ
て、成形に当っては、植物片に接着剤及び処理薬剤を介
在ないしは施用させ、金型等の適当な成形装置によって
成形する。
【0016】なお、植物片としては、わら・竹・コーリ
ャン・あし・かや・麻・紙・木材等の粉末材・繊維状材
・チップ・葉等を使用する。その際、同一植物種・同一
性状のものだけでなく。異種・異性状のものを適宜組合
わせてもよく、例えば繊維状材の上下にリーフ状材を配
し、さらに表面にチップ状材を配する等、任意に選択す
ることが出来る。
【0017】また、接着剤としては、液状、粉末状(例
えば成形用フェノール樹脂粉末等)いずれでもよい。処
理薬剤としては、目的に応じて、植物片成形建材の耐久
性・災害防止性・劣化防止性等を高めるためのものが使
用でき、例えば、下記の防腐剤・防カビ剤・防火剤・防
虫剤・寸法安定化処理剤等を挙げることが出来るが、こ
れらに限定されるものではない。
【0018】防腐剤:サンプラス(3−ブロモ−2,3
−ジョージド−2プロペニルカルボナート),1F10
00,S−421,キシラザンAL等 防カビ剤:1F1000,キシラザンAL,トロイザン
等 防虫剤:ホキシム,フェニトロキオン,ジクロロフェン
ホス,クロルピリオス等 防火剤:ホウ素系難燃剤,リン窒素系難燃剤 寸法安定化剤:低分子フェノール樹脂,熱硬化型ポリエ
チレングリコール樹脂等
【0019】上記接着剤・処理薬剤は両者を混合して使
用してもよく、また、初め1種又は2種以上の処理薬剤
を使用し、次に接着剤又は接着剤と処理薬剤とを混合し
たものを使用する等時期をずらして適用してもよい。植
物片へのこれら処理剤を介在又は施用するには、含浸・
浸漬・塗布・噴霧等いずれの方法によってもよく、処理
剤が粉末の場合にはドライブレンド等によってもよい。
なお、接着剤・処理薬剤には発泡性を有するものを使用
してもよい。その他、染料・顔料等の着色剤によって所
望の銘木の色に着色することも出来る。
【0020】作用効果について説明すると、従来建材と
して有効に利用されなかった安価な植物片を原料として
有効活用しており、しかも接着剤によって強固に接合し
ているため、従来の波形板状の成形建材に比較して、安
価で強度に優れている。さらに、処理薬剤は、成形時に
表面のみならず、成形建材の内部にも埋入・含有される
ため、含浸・注入時に必要であった高コストの装置も不
要であり、また、処理薬剤の分布のバラツキ・ムラもな
く、しかも、処理薬剤が雨水により溶脱することもな
く、半永久的にその効果を発揮する。
【0021】以下に、本発明の植物片成形建材の製法の
一例を示す。植物片としてラジアータパインを切削して
得られた厚み0.1〜0.4mm、幅10〜50mm、長さ
50〜70mmの薄木片を使用した。接着剤として下記の
組成のものを使用した。すなわち、 レジンPB1201(大鹿振興製) 100重量部 ワックスエマルジョン 5重量部 硬化剤(塩化アンモニウム) 5重量部 水 5重量部
【0022】この薄木片をドライヤーで含水率3%以下
に乾燥した。ドラムブレンダーで、防カビ剤としてセン
カワ製のKB−9を5%添加した上記接着剤組成物をス
プレーで含有率8%になるように薄木片に塗布した。以
上のように処理した薄木片をネット上に不規則にほぼ均
一な厚さの層状に載置したうえ、その上に別のネットを
載置して、層状の薄木片を2枚のネットで挟んだ。
【0023】このネットで挟んだものS′を、図2に示
すように径2mmの蒸気噴射口を30mm間隔で全面にあけ
た波形の凹凸成形面を有する金型5、5間に挟み、圧力
20Kg/cm2で圧縮すると同時に温度160℃のスチーム
を上下面より交互に5秒ずつ2回噴射し、90秒間圧締
した。離型し、ネットを分離すると板厚さ12mm、波高
50mmの波形成形板Sが得られた。得られた成形板Sは
強固で耐久性に優れ、外壁材等の種々の用途に使用可能
であった。
【0024】次ぎに、第2の発明の植物片成形建材の一
実施例について説明する。この建材は図3に示すよう
に、第1の発明と同様にして、接着剤及び処理薬剤を適
用した植物片を波形の板状に成形して植物片成形体Sと
し、この波形植物片成形体Sの少なくとも一方の側の凹
部に、植物片と異なる異種材料2として、例えば不燃材
を充填して一体成形したものである。この植物片成形建
材1aは、上記第1の発明の作用効果に加えて、植物片
成形体Sが強度部材として機能し、一面が不燃材2で覆
われているため、防火性が著しく高まる等、充填された
異種材料の特性が付加される。なお、両面に不燃材を充
填してもよく、また不燃材の代りにウレタンフォームで
覆い、強度及び断熱性を増大させてもよい。
【0025】第3の発明の植物片成形建材の実施例につ
いて説明すると、その一つは、図4に示すように、植物
片を最終の厚さに一度に成形せずに、複数枚の薄い波形
シート状の植物片成形体Sを作り、さらにその成形体S
を層状に重ね合わせて接着して一体化したものである。
その際、植物片は同一植物種・同一性状のものだけでな
く、異種・異性状のものを適宜組合わせてもよく、例え
ば繊維状材の層S1 の上下にリーフ状材層S2 を配し、
さらに表面にチップ状材層S3 を配する等、任意に選択
することが出来る。
【0026】各層を接着するに当たっては、層間に接着
剤を塗布して介在させるだけでなく、その代わりに、熱
接着性プラスチックのシートや網、接着剤含浸紙等を層
間に介在させてもよい。この場合、高周波加熱・マイク
ロ波加熱等によって熱接着性プラスチックシート等を加
熱溶融させるとよい。なお、各層間に接着剤を使用せ
ず、植物片に適用した接着剤によって各層を一体化して
もよい。上記のように、重ね合わせ、複層にすることに
より波形の厚板の植物片成形建材1bを容易に製造可能
であり、さらに、例えば層を構成する植物片の植物種・
形状を層毎に変えることにより、植物種・形状のそれぞ
れが持つ特性を複合して、優れた効果を発揮させること
が出来る。
【0027】第4の発明の植物片成形建材1cの実施例
の一つは、図5に示すように、波形板状の植物片成形体
Sを、上下の成形体Sの波の方向を互いに直交させて重
ね合わせたものである。この場合、波の方向を或る角
度、例えば45度などに交差させて重ね合わせてもよ
く、また波の方向を平行にして重ね合わせることも可能
である。第5の発明の植物片成形建材1dの実施例は、
図6に示すように、波形板状の植物片成形体Sを挟ん
で、両側に、上記植物片成形体Sと同様にして植物片を
平板状に成形した平板3を配置し、外観を平板化したも
のである。いずれも内部に空洞が形成され、軽量化と強
度向上と2つの特性が付加される。
【0028】さらに第6の発明の植物片成形建材の一実
施例を図7に示す。この発明の建材1eは、植物片とは
異なるスチール製の波形の異種材料板状体4を植物片成
形体S,Sの間に挟んで一体化したものであって、表層
に植物片成形体S,Sを配することにより、外観・感触
等は植物片の持つ特性を生かし、スチール製の異種材料
板状体4によって、強度を増大することが出来る。な
お、異種材料板状体4としては、例えば他の金属・プラ
スチックの板・箔・フィルム・シート・網等が使用可能
であり、それによってそれぞれの特性を付加することが
出来る。積層は、一面を異種材料板状体4、他面を植物
片成形体Sの2層としてもよい。
【0029】その他圧縮成形に当っては、上記実施例等
に示した手段以外に、薄い植物片成形体Sの製造の場
合、図8に示すように、1対の水平ロール7,7の周面
に互いに噛合う波状の溝7a,7aを設けて、溝7a,
7aの部分を加熱しながら、ロール7,7の間に上記の
とおり、接着剤・処理薬剤を添加した植物片を通し、波
形の板状に成形する手段を使用してもよい。6はロール
の軸を示す。図8とは別に、波形のトタン板の成形や段
ボール紙のコルゲート紙を作る場合に使用されるロール
と同様に、ロールの軸と同方向に波状の溝が設けられて
いるロールを用いてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上のとおり第1の発明によれば、従来
建材として有効に利用されなかった安価な植物片を原料
として有効活用しており、しかも接着剤によって強固に
接合されているため、従来の波形板状の成形建材に比較
して、安価で強度に優れている。さらに、処理薬剤は、
成形時に表面のみならず、成形体内部にも含有されるた
め、含浸・注入時に必要であった高コストの装置も不要
であり、それだけ安価となり、また、処理薬剤の分布の
バラツキ・ムラもなく、しかも、処理薬剤が雨水により
溶脱することもなく、半永久的にその効果を発揮する。
【0031】第2の発明によれば、第1の発明の作用効
果に加えて、波形に成形された植物片成形体Sが強度部
材として機能し、異種材料2として、例えば一面が不燃
材で覆われたものは、防火性が著しく高まり、また例え
ば両面がウレタンフォームやフェノール樹脂フォームで
覆われたものは、強度及び断熱性が増大する等、充填さ
れた植物片とは異なる異種材料2の特性が付加される。
【0032】第3の発明によれば、第1の発明の効果に
加えて、波形の厚板のものを容易に製造可能であり、例
えば、層を構成する植物片の植物種・形状を層毎に変え
ることにより、植物種・形状のそれぞれが持つ特性を複
合して、優れた効果を発揮させることが出来る。
【0033】第4の発明によれば、複数の波形の植物片
成形体Sを波形の方向が直角ないし適当な角度で交差す
る形に2〜数段重ねて一体化することにより、第1ない
し第3の発明のいずれかの効果に加えて、所望の厚さで
軽量且つ強度のある建材を得ることが出来る。
【0034】第5の発明によれば、第1ないし第3の発
明のいずれかの効果に加えて、例えば波形の植物片成形
体Sを挟んで、両側に平板3を配置することにより、波
板を平板化すると共に、軽量化と強度向上との2つの特
性を付加することが出来る。この場合、平板は波形の植
物片成形体Sの片面にのみ配置してもよく、また平板
を、植物片成形平板の代わりにプラスチック、金属等の
板や発泡体板であってもよいので、任意に強度等を調整
出来る。
【0035】第6の発明によれば、第1ないし第4の発
明のいずれかの効果に加えて、例えば、芯層にスチール
板、プラスチック板等を使用し、表層に植物片成形体S
を配することにより、外観・感触等は植物片の持つ特性
を生かし、しかも植物片とは異なる異種材料の異種材料
板状体4によって、強度その他の特性を付加することが
出来る。例えば、硬質発泡プラスチック成形板を使用し
て断熱性を得ることも出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明建材の製造方法の一例を示す断面模式図
である。
【図3】第2の発明の一実施例を示す断面図である。
【図4】第3の発明の実施例の一例を示す断面図であ
る。
【図5】第4の発明の実施例を示す斜視図である。
【図6】第5の発明の一実施例を示す斜視図である。
【図7】第6の発明の実施例の一例を示す断面図であ
る。
【図8】植物片成形体の製造装置の一例を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
1 植物片成形建材 2 異種材料 3 平板 4 異種材料板状体 5 金型 7 ロール 7a 溝 S 植物片成形体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B27N 7/00 B27N 7/00 Z B32B 21/04 B32B 21/04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接着剤及び処理薬剤を介在ないしは施用
    し、植物片を波形の板状に成形したことを特徴とする植
    物片成形建材。
  2. 【請求項2】 接着剤及び処理薬剤を介在ないしは施用
    し、植物片を波形の板状に成形した植物片成形体Sの少
    なくとも一方の側の凹部に植物片とは異なる異種材料を
    充填したことを特徴とする植物片成形建材。
  3. 【請求項3】 接着剤及び処理薬剤を介在ないしは施用
    し、植物片を波形の板状に成形した植物片成形体Sを複
    数枚重ね合わせ、一体化したことを特徴とする植物片成
    形建材。
  4. 【請求項4】 波形の板状に成形した植物片成形体Sを
    複数枚重ね合わせて一体化するにあたり、植物片とは異
    なる材質よりなる異種材料板状体を少なくとも付加して
    一体化したことを特徴とする請求項3記載の植物片成形
    建材。
  5. 【請求項5】 前記波形板状植物片成形体Sを、その波
    形の方向が直角ないしは適当な角度で交差するようにし
    て2段以上重ねて一体化したことを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれか1項に記載の植物片成形建材。
  6. 【請求項6】 1段もしくは多段に重ねられる前記波形
    板状植物片成形体Sに、接着剤及び処理薬剤を介在ない
    しは施用した植物片を板状に成形した平板を少なくとも
    1段付加し、一体化したことを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれか1項に記載の植物片成形建材。
JP10810397A 1997-04-10 1997-04-10 植物片成形建材 Pending JPH10278014A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10810397A JPH10278014A (ja) 1997-04-10 1997-04-10 植物片成形建材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10810397A JPH10278014A (ja) 1997-04-10 1997-04-10 植物片成形建材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10278014A true JPH10278014A (ja) 1998-10-20

Family

ID=14475957

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10810397A Pending JPH10278014A (ja) 1997-04-10 1997-04-10 植物片成形建材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10278014A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001038057A1 (en) * 1999-11-23 2001-05-31 Giuseppe Locati Method and plant for the production of paper sheets having a substantially stiff structure
JP2004098700A (ja) * 2003-12-08 2004-04-02 Mizushima Rinkai Soko Kk 繊維製ボード
JP2006175864A (ja) * 2005-12-19 2006-07-06 Yamaha Corp 木質パネル
JP2008502515A (ja) * 2004-06-15 2008-01-31 エス フジイ,ジョン 乾式形成3次元木繊維ウェブ
JP2010280209A (ja) * 2009-05-01 2010-12-16 Yumi Ishino 竹製板材
JP2011502839A (ja) * 2007-11-19 2011-01-27 パダナ アーゲー 模様を有するベニヤの製造方法、及び、模様を有するベニヤの製造装置
CN103921331A (zh) * 2014-04-17 2014-07-16 浙江先锋教育设备有限公司 一种试验台面板的制作工艺方法
CN106142283A (zh) * 2016-06-28 2016-11-23 安徽松泰包装材料有限公司 一种在线控制板材表面波纹的生产方法
EP3208400A1 (de) 2016-02-22 2017-08-23 Wood Innovations Ltd. Leichtbauplatte enthaltend wellenförmige elemente
CN107322750A (zh) * 2016-07-21 2017-11-07 Gce德国有限公司 纤维板的制造方法
EP3363960A1 (de) 2013-11-06 2018-08-22 Wood Innovations Ltd. Holzelemente mit wellenstruktur
EP3456498A1 (de) * 2017-09-19 2019-03-20 GCE Deutschland GmbH System gewellte platte
US10518499B2 (en) * 2016-09-26 2019-12-31 Corruven Canada Inc. Foldable composite material sheet and structure
CN115416114A (zh) * 2022-08-31 2022-12-02 漳州中福新材料有限公司 一种表面高硬度电子线路板垫板及其生产工艺

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003514691A (ja) * 1999-11-23 2003-04-22 ジュセッペ ロカティ, 実質的に剛性の構造を有する紙シートを製造するための方法及びプラント
WO2001038057A1 (en) * 1999-11-23 2001-05-31 Giuseppe Locati Method and plant for the production of paper sheets having a substantially stiff structure
JP2004098700A (ja) * 2003-12-08 2004-04-02 Mizushima Rinkai Soko Kk 繊維製ボード
JP4663227B2 (ja) * 2003-12-08 2011-04-06 水島臨海倉庫株式会社 繊維製ボード
JP2008502515A (ja) * 2004-06-15 2008-01-31 エス フジイ,ジョン 乾式形成3次元木繊維ウェブ
JP2006175864A (ja) * 2005-12-19 2006-07-06 Yamaha Corp 木質パネル
JP2011502839A (ja) * 2007-11-19 2011-01-27 パダナ アーゲー 模様を有するベニヤの製造方法、及び、模様を有するベニヤの製造装置
JP2010280209A (ja) * 2009-05-01 2010-12-16 Yumi Ishino 竹製板材
EP3363960A1 (de) 2013-11-06 2018-08-22 Wood Innovations Ltd. Holzelemente mit wellenstruktur
EP3363960B1 (de) * 2013-11-06 2021-08-11 Wood Innovations Ltd. Holzelemente mit wellenstruktur und verfahren zur herstellung hiervon
CN103921331A (zh) * 2014-04-17 2014-07-16 浙江先锋教育设备有限公司 一种试验台面板的制作工艺方法
EP3208400A1 (de) 2016-02-22 2017-08-23 Wood Innovations Ltd. Leichtbauplatte enthaltend wellenförmige elemente
US11208806B2 (en) 2016-02-22 2021-12-28 Wood Innovations Ltd. Lightweight construction board containing wave-like elements
CN106142283A (zh) * 2016-06-28 2016-11-23 安徽松泰包装材料有限公司 一种在线控制板材表面波纹的生产方法
CN107322750A (zh) * 2016-07-21 2017-11-07 Gce德国有限公司 纤维板的制造方法
US10518499B2 (en) * 2016-09-26 2019-12-31 Corruven Canada Inc. Foldable composite material sheet and structure
EP3456498A1 (de) * 2017-09-19 2019-03-20 GCE Deutschland GmbH System gewellte platte
WO2019057406A1 (de) * 2017-09-19 2019-03-28 Homann Holzwerkstoffe GmbH System gewellte platte
EP3954519A1 (de) * 2017-09-19 2022-02-16 Homann Holzwerkstoffe GmbH Verfahren zur herstellung einer dreidimensional verformten platte
US11433593B2 (en) 2017-09-19 2022-09-06 Homann Holzwerkstoffe GmbH System of corrugated plates
CN115416114A (zh) * 2022-08-31 2022-12-02 漳州中福新材料有限公司 一种表面高硬度电子线路板垫板及其生产工艺
CN115416114B (zh) * 2022-08-31 2024-01-19 漳州中福新材料有限公司 一种表面高硬度电子线路板垫板及其生产工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10278014A (ja) 植物片成形建材
US3097124A (en) Insulating wall board and method of forming same
RU2377123C2 (ru) Способы изготовления ламинированных изделий
EP1758733A1 (de) Sandwichelement
US10647021B2 (en) Fibreboard
RU2765643C2 (ru) Древесно-стружечная плита
JPH06280376A (ja) 建築用板
JP2901841B2 (ja) 積層材及びその製造方法
US20040163571A1 (en) Fire door core assembly
WO2009045387A1 (en) Reinforced foam panel
KR100711497B1 (ko) 내충격성이 우수한 고강도 대나무 바닥재 및 그 제조방법
US5217776A (en) Structural panel and building forms
JPH10237982A (ja) 複合材
EP3332072B1 (en) A method for producing sustainable composite materials designed for the production of elements for structural or non-structural use, and the material obtained
CN103753653B (zh) 一种芦苇杆铝板复合板材及其制备方法
KR101487326B1 (ko) 골판지합판 제조 방법 및 이에 의해 제조된 골판지합판
NL1042771B1 (en) Structural panel and method for providing such a panel
FI110359B (fi) Aallotettu puutuote, menetelmä sen valmistamiseksi ja puurakenne
JP3801721B2 (ja) 植物片成形建材及びその製造方法
JP3218824B2 (ja) 木質板材
US20220105656A1 (en) Method of manufacturing osb with acoustic dampening properties
RU49053U1 (ru) Утепленный деревянный брус
JP2992744B2 (ja) 軽量ボード
JPH0747509A (ja) 積層合板およびその製造方法
JP4347092B2 (ja) 繊維成形体及びその製造方法