JPH10277091A - 使いすておむつ - Google Patents
使いすておむつInfo
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- JPH10277091A JPH10277091A JP9097917A JP9791797A JPH10277091A JP H10277091 A JPH10277091 A JP H10277091A JP 9097917 A JP9097917 A JP 9097917A JP 9791797 A JP9791797 A JP 9791797A JP H10277091 A JPH10277091 A JP H10277091A
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- elastic
- sheet
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 着用感に優れた、漏れの少ないパンツ型使い
すておむつを提供する。 【解決手段】 予めパンツ型に形成された使いすておむ
つであって、吸収性本体と外装部材により形成され、吸
収性本体は吸収体の長手方向両側縁から延出したサイド
フラップを有し、サイドフラップは吸収体の両側縁部を
それぞれ折り返し線部としてトップシート上に折り返え
され、折り返し線部と側縁部に伸縮弾性部材を配置する
と共に、折り返し線部と側縁部の間で長手方向に沿って
トップシートに接着固定することにより二重の防漏フラ
ップを設け、吸収性本体が接着固定される外装部材は脚
周りと、ウエスト周りと、腰周りに複数本の伸縮弾性材
料が配置されることで伸縮弾性を有し、前身頃に配置さ
れた第３の伸縮弾性部材と、後身頃に配置された第４の
伸縮弾性部材は股下から、おむつの両側縁部に向って伸
縮弾性材料の間隔が徐々に広がるように配置されてい
る。
すておむつを提供する。 【解決手段】 予めパンツ型に形成された使いすておむ
つであって、吸収性本体と外装部材により形成され、吸
収性本体は吸収体の長手方向両側縁から延出したサイド
フラップを有し、サイドフラップは吸収体の両側縁部を
それぞれ折り返し線部としてトップシート上に折り返え
され、折り返し線部と側縁部に伸縮弾性部材を配置する
と共に、折り返し線部と側縁部の間で長手方向に沿って
トップシートに接着固定することにより二重の防漏フラ
ップを設け、吸収性本体が接着固定される外装部材は脚
周りと、ウエスト周りと、腰周りに複数本の伸縮弾性材
料が配置されることで伸縮弾性を有し、前身頃に配置さ
れた第３の伸縮弾性部材と、後身頃に配置された第４の
伸縮弾性部材は股下から、おむつの両側縁部に向って伸
縮弾性材料の間隔が徐々に広がるように配置されてい
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は予めパンツ型に形成
されている使いすておむつに関するものである。
されている使いすておむつに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、使いすておむつとしては、例え
ば、特開昭５７−７７３０４号公報に開示されているよ
うな、フラットタイプのおむつのサイドフラップにおい
て着用時に左右の側腹部に当たる部分を予め接合固定さ
せておき、ウエスト周り開口部と脚周り開口部を設けた
いわゆるパンツ型おむつが提案されている。このような
パンツ型使いすておむつにおいては、例えば、実開平３
−１６９２０号公報、特開平４−２８３６３号公報、特
開平４−１６６１５０号公報及び特開平４−２８９２０
１号公報に記載されているように、両脚周りの開口部、
ウエスト周り開口部、更に腰周り両側部に装着者へのお
むつの追従性やフィット性を高めるために伸縮弾性が付
与されている。このようなパンツ型使いすておむつは着
用者による着脱が可能で、幼児のおむつ離れの時期、又
は失禁者等の成人用としても需要が増大してきている。
ば、特開昭５７−７７３０４号公報に開示されているよ
うな、フラットタイプのおむつのサイドフラップにおい
て着用時に左右の側腹部に当たる部分を予め接合固定さ
せておき、ウエスト周り開口部と脚周り開口部を設けた
いわゆるパンツ型おむつが提案されている。このような
パンツ型使いすておむつにおいては、例えば、実開平３
−１６９２０号公報、特開平４−２８３６３号公報、特
開平４−１６６１５０号公報及び特開平４−２８９２０
１号公報に記載されているように、両脚周りの開口部、
ウエスト周り開口部、更に腰周り両側部に装着者へのお
むつの追従性やフィット性を高めるために伸縮弾性が付
与されている。このようなパンツ型使いすておむつは着
用者による着脱が可能で、幼児のおむつ離れの時期、又
は失禁者等の成人用としても需要が増大してきている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記実開平３−１６９
２０号公報及び特開平４−２８３６３号公報に記載され
ているようなパンツ型使いすておむつでは、ウエスト周
りの開口部と両脚周りの開口部には伸縮自在な伸縮弾性
部材が配置されていて、これらの伸縮弾性部材が開口部
を絞り、吸収体を着用者にフィットさせ、また開口部か
らの漏れを防ぐ機能をおむつに付与しているが、腰周り
側部は伸縮弾性を有さないためフィット性は不完全で、
装着中に尿等を吸収しておむつの重量が増すとおむつの
ずり落ちが生ずるという問題があった。
２０号公報及び特開平４−２８３６３号公報に記載され
ているようなパンツ型使いすておむつでは、ウエスト周
りの開口部と両脚周りの開口部には伸縮自在な伸縮弾性
部材が配置されていて、これらの伸縮弾性部材が開口部
を絞り、吸収体を着用者にフィットさせ、また開口部か
らの漏れを防ぐ機能をおむつに付与しているが、腰周り
側部は伸縮弾性を有さないためフィット性は不完全で、
装着中に尿等を吸収しておむつの重量が増すとおむつの
ずり落ちが生ずるという問題があった。
【０００４】また、特開平４−１６６１５０号公報、特
開平４−２８９２０１号公報に記載されているようなパ
ンツ型使いすておむつの場合には、腰周り全周、又は腰
周り側部に伸縮弾性部材を配置させてフィット性を向上
させているが、腰周りに伸縮弾性部材を配置することに
よりおむつを構成する要素が増し、また工程数も増すた
め使いすての物品に必要な安価に大量生産するという目
的を達成する上での支障となることがあると共に、この
ように配置された伸縮弾性部材は本質的には着用者の腰
周りを横方向に締め付ける効果があり、この締め付け方
向はおむつがずり落ちようとする方向とは垂直に交差し
ている向きであるため、ずり落ちを抑える効果を得るに
は締め付けの力を大きくしなければならず、そのため着
用者に必要以上の圧迫感を与えることがあるという問題
があった。
開平４−２８９２０１号公報に記載されているようなパ
ンツ型使いすておむつの場合には、腰周り全周、又は腰
周り側部に伸縮弾性部材を配置させてフィット性を向上
させているが、腰周りに伸縮弾性部材を配置することに
よりおむつを構成する要素が増し、また工程数も増すた
め使いすての物品に必要な安価に大量生産するという目
的を達成する上での支障となることがあると共に、この
ように配置された伸縮弾性部材は本質的には着用者の腰
周りを横方向に締め付ける効果があり、この締め付け方
向はおむつがずり落ちようとする方向とは垂直に交差し
ている向きであるため、ずり落ちを抑える効果を得るに
は締め付けの力を大きくしなければならず、そのため着
用者に必要以上の圧迫感を与えることがあるという問題
があった。
【０００５】本発明の目的は上記課題を解決し、パンツ
型使いすておむつを吸収性本体と外装部材によって形成
し、吸収性本体にはサイドフラップを設け、吸収性本体
を基点として上方に離間する漏れ防止機能と外装部材を
基点として上方に離間する漏れ防止機能を備え、使いす
ておむつに元来求められる排泄物を吸収性本体の内外に
おいて保持する機能を吸収性本体に与え、外装部材には
吸収性本体を担時し、着用者の体に吸収性本体を密着さ
せ、また着用者の動きに対しても吸収性本体のずれを抑
える機能を与え、吸収性本体と外装部材に独立した機能
を与えることにより、極めて良好な着用感と排泄物の漏
れ防止機能を有するパンツ型使いすておむつを提供する
ことにある。
型使いすておむつを吸収性本体と外装部材によって形成
し、吸収性本体にはサイドフラップを設け、吸収性本体
を基点として上方に離間する漏れ防止機能と外装部材を
基点として上方に離間する漏れ防止機能を備え、使いす
ておむつに元来求められる排泄物を吸収性本体の内外に
おいて保持する機能を吸収性本体に与え、外装部材には
吸収性本体を担時し、着用者の体に吸収性本体を密着さ
せ、また着用者の動きに対しても吸収性本体のずれを抑
える機能を与え、吸収性本体と外装部材に独立した機能
を与えることにより、極めて良好な着用感と排泄物の漏
れ防止機能を有するパンツ型使いすておむつを提供する
ことにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、液透過性のト
ップシートと、液不透過性のバックシートと、これら両
シート間に配置された吸収体と、吸収体の長手方向両側
縁から外側へ延出するサイドフラップとを有する吸収性
本体と、前記吸収性本体が接合され、着用時に着用者の
腹から腰周りを囲んで吸収性本体を着用者にあてて保持
する外装部材とからなり、前記外装部材の前身頃と後身
頃の相対する両側縁部を接合してウエスト周り開口部と
一対の脚周り開口部を形成し、前記各開口部に沿って伸
縮弾性部材が配置されたパンツ型使いすておむつにおい
て、 前記サイドフラップは、前記トップシート上に折
り返され、折り返されたサイドフラップの側縁部には第
１の伸縮弾性部材が、また折り返し線部には第２の伸縮
弾性部材が伸長状態で配置され、折り返し線部と側縁部
との間で前記吸収性本体の長手方向に沿って前記トップ
シート上に接着固定されると共に、前記サイドフラップ
の長手方向両端部は前記トップシート上に接着固定され
ており、更に前記吸収性本体は前記吸収性本体の長手方
向両側縁間の幅よりも狭い幅に設けられた接着領域によ
り前記外装部材に接着固定されることで、着用時には前
記サイドフラップの端縁部に設けられた第１の伸縮弾性
部材の収縮により、前記サイドフラップの側縁部が前記
吸収性本体から上方に離間していると共に、前記折り返
し線部に設けられた第２の伸縮弾性部材の収縮により前
記折り返し線部が前記外装部材から離間していることを
特徴とするパンツ型使いすておむつに関するものであ
る。
ップシートと、液不透過性のバックシートと、これら両
シート間に配置された吸収体と、吸収体の長手方向両側
縁から外側へ延出するサイドフラップとを有する吸収性
本体と、前記吸収性本体が接合され、着用時に着用者の
腹から腰周りを囲んで吸収性本体を着用者にあてて保持
する外装部材とからなり、前記外装部材の前身頃と後身
頃の相対する両側縁部を接合してウエスト周り開口部と
一対の脚周り開口部を形成し、前記各開口部に沿って伸
縮弾性部材が配置されたパンツ型使いすておむつにおい
て、 前記サイドフラップは、前記トップシート上に折
り返され、折り返されたサイドフラップの側縁部には第
１の伸縮弾性部材が、また折り返し線部には第２の伸縮
弾性部材が伸長状態で配置され、折り返し線部と側縁部
との間で前記吸収性本体の長手方向に沿って前記トップ
シート上に接着固定されると共に、前記サイドフラップ
の長手方向両端部は前記トップシート上に接着固定され
ており、更に前記吸収性本体は前記吸収性本体の長手方
向両側縁間の幅よりも狭い幅に設けられた接着領域によ
り前記外装部材に接着固定されることで、着用時には前
記サイドフラップの端縁部に設けられた第１の伸縮弾性
部材の収縮により、前記サイドフラップの側縁部が前記
吸収性本体から上方に離間していると共に、前記折り返
し線部に設けられた第２の伸縮弾性部材の収縮により前
記折り返し線部が前記外装部材から離間していることを
特徴とするパンツ型使いすておむつに関するものであ
る。
【０００７】また本発明は、前記サイドフラップは前記
バックシートの長手方向両側縁から延出する不織布シー
トから成ることを特徴とする前記のパンツ型おむつに関
する。また、本発明は、前記吸収体は、その長手方向両
端部の幅に比べて中央部の幅が狭い砂時計型に形成され
ていることを特徴とする前記それぞれのパンツ型使いす
ておむつに関する。また本発明は、前記外装部材は、不
織布シートからなる外層シートと、外層シート上に積層
された不織布シートからなる内層シートとから形成され
ていることを特徴とする前記のいずれかのパンツ型使い
すておむつに関する。
バックシートの長手方向両側縁から延出する不織布シー
トから成ることを特徴とする前記のパンツ型おむつに関
する。また、本発明は、前記吸収体は、その長手方向両
端部の幅に比べて中央部の幅が狭い砂時計型に形成され
ていることを特徴とする前記それぞれのパンツ型使いす
ておむつに関する。また本発明は、前記外装部材は、不
織布シートからなる外層シートと、外層シート上に積層
された不織布シートからなる内層シートとから形成され
ていることを特徴とする前記のいずれかのパンツ型使い
すておむつに関する。
【０００８】また本発明は、前記外装部材の前記前身頃
側においては、一方の側縁部から、前記外装部材の股下
部を経て他方の側縁部に至っており、そのうちの少なく
とも一部分が前記一対の脚周り開口部に沿っている複数
本の伸縮弾性材料から成る第３の伸縮弾性部材が前記外
層シートと前記内層シートとの間に伸長状態で配置さ
れ、前記外装部材の前記後身頃側においては、一方の側
縁部から、前記外装部材の股下部を経て他方の側縁部に
至っており、そのうちの少なくとも一部分が前記一対の
脚周り開口部に沿っている複数本の伸縮弾性材料から成
る第４の伸縮弾性部材が前記外層シートと前記内層シー
トとの間に前記第３の伸縮弾性部材と交差することなく
伸長状態で配置され、これらの伸縮弾性材料は、その間
隔が前記外装部材の股下部から前後身頃のそれぞれの側
縁部に至るまでの間に徐々に広がるように配置され、か
つ前後身頃の少なくとも一方の外装部材の側縁部におい
て最も離間した前記伸縮弾性材料間の距離が側縁部の長
さの２分の１以上であることを特徴とする前記のいずれ
かのパンツ型使いすておむつに関する。
側においては、一方の側縁部から、前記外装部材の股下
部を経て他方の側縁部に至っており、そのうちの少なく
とも一部分が前記一対の脚周り開口部に沿っている複数
本の伸縮弾性材料から成る第３の伸縮弾性部材が前記外
層シートと前記内層シートとの間に伸長状態で配置さ
れ、前記外装部材の前記後身頃側においては、一方の側
縁部から、前記外装部材の股下部を経て他方の側縁部に
至っており、そのうちの少なくとも一部分が前記一対の
脚周り開口部に沿っている複数本の伸縮弾性材料から成
る第４の伸縮弾性部材が前記外層シートと前記内層シー
トとの間に前記第３の伸縮弾性部材と交差することなく
伸長状態で配置され、これらの伸縮弾性材料は、その間
隔が前記外装部材の股下部から前後身頃のそれぞれの側
縁部に至るまでの間に徐々に広がるように配置され、か
つ前後身頃の少なくとも一方の外装部材の側縁部におい
て最も離間した前記伸縮弾性材料間の距離が側縁部の長
さの２分の１以上であることを特徴とする前記のいずれ
かのパンツ型使いすておむつに関する。
【０００９】また本発明は、前記第３伸縮弾性部材及び
第４伸縮弾性部材は前記外装部材の股下部における長手
方向に沿う中央において切断され、前記外装部材の股下
部においては少なくとも一部分が非伸長状態で配置され
ていることを特徴とする前記のいずれかのパンツ型使い
すておむつに関する。
第４伸縮弾性部材は前記外装部材の股下部における長手
方向に沿う中央において切断され、前記外装部材の股下
部においては少なくとも一部分が非伸長状態で配置され
ていることを特徴とする前記のいずれかのパンツ型使い
すておむつに関する。
【００１０】また本発明は、前記第３伸縮弾性部材及び
／又は第４伸縮弾性部材は伸長応力の異なる伸縮弾性材
料を複数本用いて構成されていることを特徴とする前記
のいずれかのパンツ型使いすておむつに関する。
／又は第４伸縮弾性部材は伸長応力の異なる伸縮弾性材
料を複数本用いて構成されていることを特徴とする前記
のいずれかのパンツ型使いすておむつに関する。
【００１１】また本発明は、前記第３伸縮弾性部材及び
／又は第４伸縮弾性部材においては、このうちの最も内
側に配置された伸縮弾性材料の伸長応力よりも最も外側
に配置された伸縮弾性材料の伸長応力の方が大きいこと
を特徴とする前記のいずれかのパンツ型使いすておむつ
に関する。
／又は第４伸縮弾性部材においては、このうちの最も内
側に配置された伸縮弾性材料の伸長応力よりも最も外側
に配置された伸縮弾性材料の伸長応力の方が大きいこと
を特徴とする前記のいずれかのパンツ型使いすておむつ
に関する。
【００１２】また本発明は、前記外装部材の前記前身頃
の両側縁部間及び／又は前記後身頃の両側縁部間には前
記外層シートと前記内層シートとの間におむつの幅方向
に複数本の伸縮弾性材料から成る第５の伸縮弾性部材が
伸長状態で配置されていることを特徴とする前記のいず
れかのパンツ型使いすておむつに関する。
の両側縁部間及び／又は前記後身頃の両側縁部間には前
記外層シートと前記内層シートとの間におむつの幅方向
に複数本の伸縮弾性材料から成る第５の伸縮弾性部材が
伸長状態で配置されていることを特徴とする前記のいず
れかのパンツ型使いすておむつに関する。
【００１３】
【発明の実施の形態】本発明のパンツ型使いすておむつ
によれば、吸収性本体には吸収体と吸収体の長手方向両
側縁から外側に延出するサイドフラップが設けられ、サ
イドフラップはトップシート上に折り返され、折り返さ
れたサイドフラップの側縁部には第１の伸縮弾性部材が
伸長状態で配置されており、また、折り返し線部には第
２の伸縮弾性部材が伸長状態で配置され、サイドフラッ
プは折り返し線部と側縁部との間で吸収性本体の長手方
向に沿ってトップシート上に接着固定され、さらに折り
返されたサイドフラップの長手方向両端部がトップシー
ト上に固定されて折り返し線部と側縁部の間でトップシ
ートに接着固定された点を基点として側縁部が吸収性本
体から上方に離間しており、外装部材と一体化させたパ
ンツ型使いすておむつとして着用させた場合、側縁部が
着用者の太股の内側に密着し、前記基点から側縁部に至
るサイドフラップ部により吸収性本体の両側に第１のポ
ケット構造が形成されることで、一度に大量の尿を排泄
した場合や、側臥状態で尿を排泄した場合や、軟便若し
くは水用便を排泄した場合であっても排泄物はポケット
構造によりおむつの外に漏れだしにくいものとなってい
る。
によれば、吸収性本体には吸収体と吸収体の長手方向両
側縁から外側に延出するサイドフラップが設けられ、サ
イドフラップはトップシート上に折り返され、折り返さ
れたサイドフラップの側縁部には第１の伸縮弾性部材が
伸長状態で配置されており、また、折り返し線部には第
２の伸縮弾性部材が伸長状態で配置され、サイドフラッ
プは折り返し線部と側縁部との間で吸収性本体の長手方
向に沿ってトップシート上に接着固定され、さらに折り
返されたサイドフラップの長手方向両端部がトップシー
ト上に固定されて折り返し線部と側縁部の間でトップシ
ートに接着固定された点を基点として側縁部が吸収性本
体から上方に離間しており、外装部材と一体化させたパ
ンツ型使いすておむつとして着用させた場合、側縁部が
着用者の太股の内側に密着し、前記基点から側縁部に至
るサイドフラップ部により吸収性本体の両側に第１のポ
ケット構造が形成されることで、一度に大量の尿を排泄
した場合や、側臥状態で尿を排泄した場合や、軟便若し
くは水用便を排泄した場合であっても排泄物はポケット
構造によりおむつの外に漏れだしにくいものとなってい
る。
【００１４】この場合、吸収体として砂時計型の形状の
ものを用いて、上記のようにしてサイドフラップで第１
ポケット構造を形成すると、吸収体の幅方向に沿う中央
部において、吸収体の横幅よりもサイドフラップ部の両
基点間の間隔の方が広くなり、吸収体をポケット構造中
に包み込む形となるため、吸収体の幅方向に沿う中央部
すなわち股下部において吸収体の吸収速度が排尿の速度
よりも小さいような大量の尿が排泄された場合や、ある
程度尿が吸収され、吸収体の吸収速度が低下した状態で
あっても、尿を一時的にポケット構造の中に封じ込め、
尿が吸収性本体の外に漏れることを極力抑えることが可
能となる。
ものを用いて、上記のようにしてサイドフラップで第１
ポケット構造を形成すると、吸収体の幅方向に沿う中央
部において、吸収体の横幅よりもサイドフラップ部の両
基点間の間隔の方が広くなり、吸収体をポケット構造中
に包み込む形となるため、吸収体の幅方向に沿う中央部
すなわち股下部において吸収体の吸収速度が排尿の速度
よりも小さいような大量の尿が排泄された場合や、ある
程度尿が吸収され、吸収体の吸収速度が低下した状態で
あっても、尿を一時的にポケット構造の中に封じ込め、
尿が吸収性本体の外に漏れることを極力抑えることが可
能となる。
【００１５】また、本発明のパンツ型使いすておむつの
吸収性本体にはサイドフラップの折り返し線部には第２
の伸縮弾性部材が伸長状態で配置され、吸収性本体の長
手方向両側縁間の幅よりも狭い幅に設けられた接着領域
により外装部材に接着されているため、外装部材と一体
化させたパンツ型使いすておむつとして着用させた場
合、折り返し線部は、吸収性本体と外装部材との接着領
域の両外側縁を基点として外装部材から上方に離間し、
折り返し線部が着用者の太股の内側に密着することで、
第１ポケットの外側にサイドフラップの側縁部及びサイ
ドフラップの折り返し線部とによる第２のポケット構造
を形成させることが可能となり、排泄物が第１のポケッ
トを乗り越えた場合でも第２のポケット中に封じ込める
ことができるため、排泄物が吸収性本体の外に漏れるこ
とをさらに抑えることが可能となる。
吸収性本体にはサイドフラップの折り返し線部には第２
の伸縮弾性部材が伸長状態で配置され、吸収性本体の長
手方向両側縁間の幅よりも狭い幅に設けられた接着領域
により外装部材に接着されているため、外装部材と一体
化させたパンツ型使いすておむつとして着用させた場
合、折り返し線部は、吸収性本体と外装部材との接着領
域の両外側縁を基点として外装部材から上方に離間し、
折り返し線部が着用者の太股の内側に密着することで、
第１ポケットの外側にサイドフラップの側縁部及びサイ
ドフラップの折り返し線部とによる第２のポケット構造
を形成させることが可能となり、排泄物が第１のポケッ
トを乗り越えた場合でも第２のポケット中に封じ込める
ことができるため、排泄物が吸収性本体の外に漏れるこ
とをさらに抑えることが可能となる。
【００１６】このとき、本発明のパンツ型使いすておむ
つにおいて、吸収性本体を形成する液不透過性のバック
シートを吸収体の長手方向両端部の横幅と等しくし、サ
イドフラップをバックシートの長手方向両側縁から延出
する不織布シートにより形成させると、第２のポケット
の吸収性本体に対する外側の面は液不透過性を有するた
め排泄物が吸収性本体の外に漏れることをさらに抑える
ことが可能となる。
つにおいて、吸収性本体を形成する液不透過性のバック
シートを吸収体の長手方向両端部の横幅と等しくし、サ
イドフラップをバックシートの長手方向両側縁から延出
する不織布シートにより形成させると、第２のポケット
の吸収性本体に対する外側の面は液不透過性を有するた
め排泄物が吸収性本体の外に漏れることをさらに抑える
ことが可能となる。
【００１７】また、本発明のパンツ型使いすておむつに
おいて、折り返されたサイドフラップの折り返し線部と
側縁部の間の領域をトップシートに接着固定した点であ
る第１のポケット構造の基点と、吸収性本体を外装部材
に接着固定した点である第２のポケット構造の基点との
位置については、第１のポケット構造の基点を第２のポ
ケット構造の基点よりも内側にした場合は第１のポケッ
ト構造と第２のポケット構造によりＵ字型の横断面形状
を形成させることが可能であり、第１のポケット構造の
基点と第２のポケット構造の基点が同じ位置にある場合
は第１のポケット構造と第２のポケット構造によりＶ字
型の横断面形状を形成させることが可能であり、また、
第１のポケット構造の基点を第２のポケット構造の基点
よりも外側にした場合は第１のポケット構造が第２のポ
ケット構造から枝分かれしたＹ字型の横断面形状を形成
させることが可能であり、いずれの場合も排泄物が吸収
性本体の外に漏れることを最少限に抑えることが可能と
なる。
おいて、折り返されたサイドフラップの折り返し線部と
側縁部の間の領域をトップシートに接着固定した点であ
る第１のポケット構造の基点と、吸収性本体を外装部材
に接着固定した点である第２のポケット構造の基点との
位置については、第１のポケット構造の基点を第２のポ
ケット構造の基点よりも内側にした場合は第１のポケッ
ト構造と第２のポケット構造によりＵ字型の横断面形状
を形成させることが可能であり、第１のポケット構造の
基点と第２のポケット構造の基点が同じ位置にある場合
は第１のポケット構造と第２のポケット構造によりＶ字
型の横断面形状を形成させることが可能であり、また、
第１のポケット構造の基点を第２のポケット構造の基点
よりも外側にした場合は第１のポケット構造が第２のポ
ケット構造から枝分かれしたＹ字型の横断面形状を形成
させることが可能であり、いずれの場合も排泄物が吸収
性本体の外に漏れることを最少限に抑えることが可能と
なる。
【００１８】また、本発明のパンツ型使いすておむつ
は、使いすておむつに元来求められる排泄物を吸収体の
内外において保持する機能を吸収性本体に与え、外装部
材には吸収性本体を担持し、着用者の体に吸収性本体を
密着させ、また着用者の動きに対しても吸収性本体のず
れを抑える機能を与えているが、外装部材には一対の脚
周りの開口部、ウエスト周りの開口部、及び腰周りの側
部に伸縮弾性が付与されていて優れた着用感を有してお
り、腰周りの腹側部及び／または背側部においても伸縮
弾性が付与されており、吸収性本体を着用者に密着させ
る作用により、吸収性本体と、着用者の間に隙間が生じ
にくいため尿等の漏れが少ないものとなっており、さら
に外装部材の外層シート及び内層シートを不織布シート
で形成すると、良好な通気性を有し、着用中に汗が使い
すておむつ内部に滞留することなく、下着を着用した感
覚に似た極めて良好な着用感が得られる。
は、使いすておむつに元来求められる排泄物を吸収体の
内外において保持する機能を吸収性本体に与え、外装部
材には吸収性本体を担持し、着用者の体に吸収性本体を
密着させ、また着用者の動きに対しても吸収性本体のず
れを抑える機能を与えているが、外装部材には一対の脚
周りの開口部、ウエスト周りの開口部、及び腰周りの側
部に伸縮弾性が付与されていて優れた着用感を有してお
り、腰周りの腹側部及び／または背側部においても伸縮
弾性が付与されており、吸収性本体を着用者に密着させ
る作用により、吸収性本体と、着用者の間に隙間が生じ
にくいため尿等の漏れが少ないものとなっており、さら
に外装部材の外層シート及び内層シートを不織布シート
で形成すると、良好な通気性を有し、着用中に汗が使い
すておむつ内部に滞留することなく、下着を着用した感
覚に似た極めて良好な着用感が得られる。
【００１９】本発明のパンツ型使いすておむつの外装部
材における一対の脚周り開口部に配置された伸縮弾性部
材は、外装部材の前記前身頃側においては、一方の側縁
部から、外装部材の股下部を経て他方の側縁部に至って
おり、そのうちの少なくとも一部分が一対の脚周り開口
部に沿っている複数本の伸縮弾性材料から成る第３の伸
縮弾性部材が外層シートと内層シートとの間に伸長状態
で配置され、外装部材の後身頃側においては、一方の側
縁部から、外装部材の股下部を経て他方の側縁部に至っ
ており、そのうちの少なくとも一部分が一対の脚周り開
口部に沿っている複数本の伸縮弾性材料から成る第４の
伸縮弾性部材が外層シートと内層シートとの間に第３の
伸縮弾性部材と交差することなく伸長状態で配置され、
外装部材の股下部では第３の伸縮弾性部材と第４の伸縮
弾性部材が離間しているため、一対の脚周り開口部に沿
った股下部では外装部材に対して伸縮弾性部材の収縮力
が作用していない。
材における一対の脚周り開口部に配置された伸縮弾性部
材は、外装部材の前記前身頃側においては、一方の側縁
部から、外装部材の股下部を経て他方の側縁部に至って
おり、そのうちの少なくとも一部分が一対の脚周り開口
部に沿っている複数本の伸縮弾性材料から成る第３の伸
縮弾性部材が外層シートと内層シートとの間に伸長状態
で配置され、外装部材の後身頃側においては、一方の側
縁部から、外装部材の股下部を経て他方の側縁部に至っ
ており、そのうちの少なくとも一部分が一対の脚周り開
口部に沿っている複数本の伸縮弾性材料から成る第４の
伸縮弾性部材が外層シートと内層シートとの間に第３の
伸縮弾性部材と交差することなく伸長状態で配置され、
外装部材の股下部では第３の伸縮弾性部材と第４の伸縮
弾性部材が離間しているため、一対の脚周り開口部に沿
った股下部では外装部材に対して伸縮弾性部材の収縮力
が作用していない。
【００２０】本発明のパンツ型使いすておむつの外装部
材における一対の脚周り開口部においては、股下部以外
の部分では伸縮弾性部材を配置することで、吸収性本体
を着用者の動きに対して常に身体に密着させ、吸収性本
体の着用中のずれを防ぐために必要不可欠であるが、股
下部においては、吸収性本体面から離間した第１のポケ
ット構造の側縁部及び、外装部材面から離間した第２の
ポケット構造の折り返し線部をそれぞれの面からできる
だけ離間させて着用者に接するようにして、深いポケッ
ト構造を形成させることが望ましい。第３の伸縮弾性部
材と第４の伸縮弾性部材が股下部で交差し、脚周り開口
部に沿って連続して収縮力が作用するようにすると、外
装部材の股下部を着用者に密着させる作用が生じ、第１
のポケット構造の側縁部及び、第２のポケット構造の折
り返し線部はそれぞれの吸収性本体面及び外装部材面か
らの離間がしにくくなるように折り曲げられ、深いポケ
ット構造が形成されにくくなり望ましくなく、着用者の
動きによっては第１のポケット構造の側縁部又は第２の
ポケット構造の折り返し線部が、それぞれの基点からお
むつ外側に向いて前記吸収性本体面や外装部材面から離
間する状態が生じやすく、この場合は漏れ防止の効果が
著しく低下することになり、望ましくない。
材における一対の脚周り開口部においては、股下部以外
の部分では伸縮弾性部材を配置することで、吸収性本体
を着用者の動きに対して常に身体に密着させ、吸収性本
体の着用中のずれを防ぐために必要不可欠であるが、股
下部においては、吸収性本体面から離間した第１のポケ
ット構造の側縁部及び、外装部材面から離間した第２の
ポケット構造の折り返し線部をそれぞれの面からできる
だけ離間させて着用者に接するようにして、深いポケッ
ト構造を形成させることが望ましい。第３の伸縮弾性部
材と第４の伸縮弾性部材が股下部で交差し、脚周り開口
部に沿って連続して収縮力が作用するようにすると、外
装部材の股下部を着用者に密着させる作用が生じ、第１
のポケット構造の側縁部及び、第２のポケット構造の折
り返し線部はそれぞれの吸収性本体面及び外装部材面か
らの離間がしにくくなるように折り曲げられ、深いポケ
ット構造が形成されにくくなり望ましくなく、着用者の
動きによっては第１のポケット構造の側縁部又は第２の
ポケット構造の折り返し線部が、それぞれの基点からお
むつ外側に向いて前記吸収性本体面や外装部材面から離
間する状態が生じやすく、この場合は漏れ防止の効果が
著しく低下することになり、望ましくない。
【００２１】また、本発明のパンツ型使いすておむつに
おいては、外装部材に配置された第３の伸縮弾性部材と
第４の伸縮弾性部材を形成する伸縮弾性材料は、その間
隔が外装部材の股下部から前後身頃のそれぞれの側縁部
に至るまでの間に徐々に広がるように配置させ、かつ前
後身頃の少なくとも一方の外装部材の側縁部において最
も離間している伸縮弾性材料間の距離が側縁部の長さの
２分の１以上であるように配置させると、脚周りを締め
付けると共に腰周り側部も締め付け、この伸縮弾性部材
の締め付け方向はおむつの長さ方向とおむつの幅方向の
双方と交差して、双方の向きを締め付ける方向に働いて
おり、着用時にはおむつを持ち上げようとする力が働く
と共に、特に後身頃においては臀部を包み込むように配
置されるためにずり落ちが少ないパンツ型使いすておむ
つが得られる。
おいては、外装部材に配置された第３の伸縮弾性部材と
第４の伸縮弾性部材を形成する伸縮弾性材料は、その間
隔が外装部材の股下部から前後身頃のそれぞれの側縁部
に至るまでの間に徐々に広がるように配置させ、かつ前
後身頃の少なくとも一方の外装部材の側縁部において最
も離間している伸縮弾性材料間の距離が側縁部の長さの
２分の１以上であるように配置させると、脚周りを締め
付けると共に腰周り側部も締め付け、この伸縮弾性部材
の締め付け方向はおむつの長さ方向とおむつの幅方向の
双方と交差して、双方の向きを締め付ける方向に働いて
おり、着用時にはおむつを持ち上げようとする力が働く
と共に、特に後身頃においては臀部を包み込むように配
置されるためにずり落ちが少ないパンツ型使いすておむ
つが得られる。
【００２２】また、本発明のパンツ型使いすておむつに
おいて、外装部材に配置された第３の伸縮弾性部材と第
４の伸縮弾性部材を形成する伸縮弾性材料は前後身頃の
側縁部において最も離間した伸縮弾性材料間の距離が側
縁部の長さの２分の１以上であることが、１組の第３の
伸縮弾性部材及び第４の伸縮弾性部材が脚周りを締め付
けると共に腰周り側部も締め付ける機能を有するように
伸縮弾性材料を配置させる上で必要であり、最も離間し
た伸縮弾性材料間の距離が側縁部の長さの２分の１未満
になると、伸縮弾性部材が脚周り開口部寄りに配置され
るか、ウエスト周り開口部寄りに配置されるかにより、
脚周りと腰周り側部のどちらか一方のみを締め付ける効
果しか得られない。
おいて、外装部材に配置された第３の伸縮弾性部材と第
４の伸縮弾性部材を形成する伸縮弾性材料は前後身頃の
側縁部において最も離間した伸縮弾性材料間の距離が側
縁部の長さの２分の１以上であることが、１組の第３の
伸縮弾性部材及び第４の伸縮弾性部材が脚周りを締め付
けると共に腰周り側部も締め付ける機能を有するように
伸縮弾性材料を配置させる上で必要であり、最も離間し
た伸縮弾性材料間の距離が側縁部の長さの２分の１未満
になると、伸縮弾性部材が脚周り開口部寄りに配置され
るか、ウエスト周り開口部寄りに配置されるかにより、
脚周りと腰周り側部のどちらか一方のみを締め付ける効
果しか得られない。
【００２３】また、本発明のパンツ型使いすておむつに
おいて、外装部材に配置された第３の伸縮弾性部材と第
４の伸縮弾性部材は外装部材の股下部における長手方向
に沿う中央において切断し、外装部材の股下部において
少なくとも一部分が非伸長状態で配置させると股下部に
おいて吸収性本体が伸縮弾性部材の収縮力により幅が縮
むように変形することもなく、広い面積で尿を吸収で
き、さらに第１のポケット構造の側縁部が必要以上に接
近し、場合によっては液透過性のトップシートを覆って
しまい、吸収体への尿の吸収を阻害する現象も起こりに
くくなりより望ましいが、第３の伸縮弾性部材及び第４
の伸縮弾性部材を股下部で切断することなく配置させた
場合は伸長倍率を抑えて配置させることによっても同様
の効果が得られる。
おいて、外装部材に配置された第３の伸縮弾性部材と第
４の伸縮弾性部材は外装部材の股下部における長手方向
に沿う中央において切断し、外装部材の股下部において
少なくとも一部分が非伸長状態で配置させると股下部に
おいて吸収性本体が伸縮弾性部材の収縮力により幅が縮
むように変形することもなく、広い面積で尿を吸収で
き、さらに第１のポケット構造の側縁部が必要以上に接
近し、場合によっては液透過性のトップシートを覆って
しまい、吸収体への尿の吸収を阻害する現象も起こりに
くくなりより望ましいが、第３の伸縮弾性部材及び第４
の伸縮弾性部材を股下部で切断することなく配置させた
場合は伸長倍率を抑えて配置させることによっても同様
の効果が得られる。
【００２４】また、本発明のパンツ型使いすておむつに
おいて、外装部材に配置された第３の伸縮弾性部材と第
４の伸縮弾性部材は、伸長応力の異なる伸縮弾性材料に
より構成させることにより、主にその締め付けの目的や
効果に応じて、配置場所によって伸長応力が異なる伸縮
弾性部材を配置することも可能である。
おいて、外装部材に配置された第３の伸縮弾性部材と第
４の伸縮弾性部材は、伸長応力の異なる伸縮弾性材料に
より構成させることにより、主にその締め付けの目的や
効果に応じて、配置場所によって伸長応力が異なる伸縮
弾性部材を配置することも可能である。
【００２５】また、本発明のパンツ型使いすておむつに
おいて、外装部材に配置された第３の伸縮弾性部材と第
４の伸縮弾性部材は、脚周り開口部寄りに配置されてい
ても、ウエスト周り開口部寄りに配置されていても、ど
ちらであっても脚周りと腰周り側部の双方を締め付ける
ことが可能であり、伸縮弾性材料の一部がウエスト周り
に配置された伸縮弾性部材とおむつの側縁部で交差して
いても良い。
おいて、外装部材に配置された第３の伸縮弾性部材と第
４の伸縮弾性部材は、脚周り開口部寄りに配置されてい
ても、ウエスト周り開口部寄りに配置されていても、ど
ちらであっても脚周りと腰周り側部の双方を締め付ける
ことが可能であり、伸縮弾性材料の一部がウエスト周り
に配置された伸縮弾性部材とおむつの側縁部で交差して
いても良い。
【００２６】また、本発明のパンツ型使いすておむつに
おいて、外装部材に配置された第３の伸縮弾性部材と第
４の伸縮弾性部材は、最も外側、すなわち脚周り開口部
側に配置された伸縮弾性材料の方が最も内側、すなわち
ウエスト周り開口部側に配置された伸縮弾性材料よりも
伸長応力が大きくなるようにすることにより、脚周り開
口部側に配置された伸長応力が大きい伸縮弾性材料は主
に脚周りの一部を締め付ける作用を有し、ウエスト周り
開口部側に配置された伸縮弾性材料は主に腰周り側部を
適度な締め付け力でおむつのずり落ちを防ぐ方向に作用
させることが可能である。
おいて、外装部材に配置された第３の伸縮弾性部材と第
４の伸縮弾性部材は、最も外側、すなわち脚周り開口部
側に配置された伸縮弾性材料の方が最も内側、すなわち
ウエスト周り開口部側に配置された伸縮弾性材料よりも
伸長応力が大きくなるようにすることにより、脚周り開
口部側に配置された伸長応力が大きい伸縮弾性材料は主
に脚周りの一部を締め付ける作用を有し、ウエスト周り
開口部側に配置された伸縮弾性材料は主に腰周り側部を
適度な締め付け力でおむつのずり落ちを防ぐ方向に作用
させることが可能である。
【００２７】また、本発明のパンツ型使いすておむつに
おいて、外装部材の前身頃の両側縁部間及び／又は後身
頃の両側縁部間の外層シートと内層シートとの間におむ
つの幅方向に複数本の伸縮弾性材料からなる第５の伸縮
弾性部材が伸長状態で配置されていることにより、吸収
性本体を着用者に絶えず密着させる働きを与えることも
可能で、このとき、第５の伸縮弾性部材の配置は前身頃
側のみであってもその効果は十分に発揮されるものであ
り、後身頃側では臀部の体型に応じて吸収体は第５の伸
縮弾性部材なしでも自然に密着するものであるが、後身
頃側にも配置するとより着用者の動きに対しても着用中
の吸収性本体のずれを防ぐ効果が得られ、第５の伸縮弾
性部材の配置は腰周りに沿って連続していても、また、
不連続であっても同様の効果が得られる。
おいて、外装部材の前身頃の両側縁部間及び／又は後身
頃の両側縁部間の外層シートと内層シートとの間におむ
つの幅方向に複数本の伸縮弾性材料からなる第５の伸縮
弾性部材が伸長状態で配置されていることにより、吸収
性本体を着用者に絶えず密着させる働きを与えることも
可能で、このとき、第５の伸縮弾性部材の配置は前身頃
側のみであってもその効果は十分に発揮されるものであ
り、後身頃側では臀部の体型に応じて吸収体は第５の伸
縮弾性部材なしでも自然に密着するものであるが、後身
頃側にも配置するとより着用者の動きに対しても着用中
の吸収性本体のずれを防ぐ効果が得られ、第５の伸縮弾
性部材の配置は腰周りに沿って連続していても、また、
不連続であっても同様の効果が得られる。
【００２８】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す図面を参照にし
て本発明を詳細に説明する。図１は本発明の実施例にお
けるパンツ型使いすておむつの斜視図である。図１に示
した本発明のパンツ型使いすておむつ１は、脚周り開口
部２、ウエスト周り開口部３を有し、左右の前記脚周り
開口部の間に延びて形成された前身頃４と後身頃５はサ
イドシーム６により接着閉鎖されている。サイドシーム
６の接着閉鎖は前身頃４と後身頃５を重ね合わせ、両側
縁を外側に突き出した状態、又は両側縁を内側に突き出
した状態で両側縁の最外部に沿ってホットメルト接着
剤、加圧溶融、超音波溶融等を単独またはそれらを組み
合わせることにより接合する。
て本発明を詳細に説明する。図１は本発明の実施例にお
けるパンツ型使いすておむつの斜視図である。図１に示
した本発明のパンツ型使いすておむつ１は、脚周り開口
部２、ウエスト周り開口部３を有し、左右の前記脚周り
開口部の間に延びて形成された前身頃４と後身頃５はサ
イドシーム６により接着閉鎖されている。サイドシーム
６の接着閉鎖は前身頃４と後身頃５を重ね合わせ、両側
縁を外側に突き出した状態、又は両側縁を内側に突き出
した状態で両側縁の最外部に沿ってホットメルト接着
剤、加圧溶融、超音波溶融等を単独またはそれらを組み
合わせることにより接合する。
【００２９】図２は図１で示した本発明のパンツ型使い
すておむつ１のサイドシーム６を開放展開した伸長状態
を示す斜視図で、、外装部材７の左右の脚周り開口部２
の近傍には、前身頃４に設けられた複数本の伸縮弾性材
料から成る第３の伸縮弾性部材８と、後身頃５に設けら
れた複数本の伸縮弾性材料から成る第４の伸縮弾性部材
９により伸縮弾性が付与されていると共に、ウエスト周
り開口部の近傍にはウエスト周り伸縮弾性部材１０によ
り伸縮弾性が付与されており、前身頃４の腰周り及び後
身頃５の腰周りには第５の伸縮弾性部材１１により伸縮
弾性が付与されている。
すておむつ１のサイドシーム６を開放展開した伸長状態
を示す斜視図で、、外装部材７の左右の脚周り開口部２
の近傍には、前身頃４に設けられた複数本の伸縮弾性材
料から成る第３の伸縮弾性部材８と、後身頃５に設けら
れた複数本の伸縮弾性材料から成る第４の伸縮弾性部材
９により伸縮弾性が付与されていると共に、ウエスト周
り開口部の近傍にはウエスト周り伸縮弾性部材１０によ
り伸縮弾性が付与されており、前身頃４の腰周り及び後
身頃５の腰周りには第５の伸縮弾性部材１１により伸縮
弾性が付与されている。
【００３０】図３は本発明のパンツ型使いすておむつ１
を図２におけるおむつの長手方向に沿ったＸ−Ｘ’方向
に切断した状態を示す縦断面図で、吸収体１２は液透過
性のトップシート１３と、液不透過性のバックシート１
４との間に配置されて、吸収性本体１５を形成してい
る。
を図２におけるおむつの長手方向に沿ったＸ−Ｘ’方向
に切断した状態を示す縦断面図で、吸収体１２は液透過
性のトップシート１３と、液不透過性のバックシート１
４との間に配置されて、吸収性本体１５を形成してい
る。
【００３１】吸収性本体１５は外装部材７を構成する内
層シート１６上に吸収性本体１５の長手方向に対して所
定の幅で、長手方向に沿って少なくとも一部分が接着固
定され、内層シート１６の下方に位置する外層シート１
７の両端部はウエスト周り伸縮弾性部材１０を包み込む
ように挟んだ状態で吸収性本体１５上に折り返され、第
５の伸縮弾性部材１１は内層シート１６と外層シート１
７との間に配置されている。このとき、吸収性本体１５
と外装部材７とは吸収性本体の長手方向に沿った両端及
び中央部のみを接着し、未接着部分を設けておくと、着
用時に腰周りに配置された第５の伸縮弾性部材１１の伸
縮を吸収性本体１５の剛性が阻害しないためより好まし
い。
層シート１６上に吸収性本体１５の長手方向に対して所
定の幅で、長手方向に沿って少なくとも一部分が接着固
定され、内層シート１６の下方に位置する外層シート１
７の両端部はウエスト周り伸縮弾性部材１０を包み込む
ように挟んだ状態で吸収性本体１５上に折り返され、第
５の伸縮弾性部材１１は内層シート１６と外層シート１
７との間に配置されている。このとき、吸収性本体１５
と外装部材７とは吸収性本体の長手方向に沿った両端及
び中央部のみを接着し、未接着部分を設けておくと、着
用時に腰周りに配置された第５の伸縮弾性部材１１の伸
縮を吸収性本体１５の剛性が阻害しないためより好まし
い。
【００３２】図４は本発明のパンツ型使いすておむつ１
を図２におけるおむつの長手方向に垂直なＹ−Ｙ’方向
に切断した状態を示す横断面図で、吸収性本体１５は外
装部材７を構成する内層シート１６上に所定の幅（Ｈ）
で吸収性本体１５の長手方向に沿って少なくとも一部分
で接着固定され、内層シート１６と外層シート１７との
間には第３の伸縮弾性部材８が配置されている。
を図２におけるおむつの長手方向に垂直なＹ−Ｙ’方向
に切断した状態を示す横断面図で、吸収性本体１５は外
装部材７を構成する内層シート１６上に所定の幅（Ｈ）
で吸収性本体１５の長手方向に沿って少なくとも一部分
で接着固定され、内層シート１６と外層シート１７との
間には第３の伸縮弾性部材８が配置されている。
【００３３】図４において、吸収性本体１５は液透過性
のトップシート１３と、液不透過性のバックシート１４
と、これらの間に配置された吸収体１２と、バックシー
ト１４の両側縁から外側に延出するサイドフラップ１８
とを有し、サイドフラップ１８は折り返し線部１９によ
ってトップシート１３上に折り返され、折り返し線部１
９には第２の伸縮弾性部材２０が配置されている。
のトップシート１３と、液不透過性のバックシート１４
と、これらの間に配置された吸収体１２と、バックシー
ト１４の両側縁から外側に延出するサイドフラップ１８
とを有し、サイドフラップ１８は折り返し線部１９によ
ってトップシート１３上に折り返され、折り返し線部１
９には第２の伸縮弾性部材２０が配置されている。
【００３４】また、折り返されたサイドフラップ１８は
固定点２１においてトップシート１３に接着固定され、
さらにサイドフラップ１８の側縁部２２には第１の伸縮
弾性部材２３がサイドフラップ１８により包み込まれる
ように配置されている。
固定点２１においてトップシート１３に接着固定され、
さらにサイドフラップ１８の側縁部２２には第１の伸縮
弾性部材２３がサイドフラップ１８により包み込まれる
ように配置されている。
【００３５】このため、パンツ型使いすておむつ１には
吸収性本体１５と外装部材７との接着幅Ｈの外側縁２４
を基点とし、サイドフラップ１８の折り返し線部を先端
縁とする防漏フラップと、サイドフラップ１８の固定点
２１を基点とし、サイドフラップ１８の側縁部２２を先
端縁とする防漏フラップが二重に配置され、それぞれの
先端縁には伸縮弾性部材が伸長状態で配置されているた
め、着用中に先端縁が肌に密着する構造が形成されてい
る。
吸収性本体１５と外装部材７との接着幅Ｈの外側縁２４
を基点とし、サイドフラップ１８の折り返し線部を先端
縁とする防漏フラップと、サイドフラップ１８の固定点
２１を基点とし、サイドフラップ１８の側縁部２２を先
端縁とする防漏フラップが二重に配置され、それぞれの
先端縁には伸縮弾性部材が伸長状態で配置されているた
め、着用中に先端縁が肌に密着する構造が形成されてい
る。
【００３６】図５は本発明のパンツ型使いすておむつ１
を図２におけるおむつの長手方向に垂直なＺ−Ｚ’方向
に切断した状態を示す横断面図で、図４で示したものと
同様に吸収性本体１５は外装部材７を構成する内層シー
ト１６上に少なくとも一部分で接着固定され、内層シー
ト１６と外層シート１７との間には第４の伸縮弾性部材
９が配置されている。
を図２におけるおむつの長手方向に垂直なＺ−Ｚ’方向
に切断した状態を示す横断面図で、図４で示したものと
同様に吸収性本体１５は外装部材７を構成する内層シー
ト１６上に少なくとも一部分で接着固定され、内層シー
ト１６と外層シート１７との間には第４の伸縮弾性部材
９が配置されている。
【００３７】図５において、吸収性本体１５は図４で示
したものと同様に液透過性のトップシート１３と、液不
透過性のバックシート１４と、これらの間に配置された
吸収体１２と、バックシート１４の両側縁から外側に延
出するサイドフラップ１８とを有し、サイドフラップ１
８は吸収体１２の両側縁部を折り返し線部１９にするこ
とによってトップシート１３上に折り返され、折り返さ
れたサイドフラップ１８はトップシート１３に接着固定
されている。
したものと同様に液透過性のトップシート１３と、液不
透過性のバックシート１４と、これらの間に配置された
吸収体１２と、バックシート１４の両側縁から外側に延
出するサイドフラップ１８とを有し、サイドフラップ１
８は吸収体１２の両側縁部を折り返し線部１９にするこ
とによってトップシート１３上に折り返され、折り返さ
れたサイドフラップ１８はトップシート１３に接着固定
されている。
【００３８】図６は本発明のパンツ型使いすておむつの
外装部材７に伸縮弾性部材を配置した状態を示す平面図
で、図２における第３の伸縮弾性部材８と、第４の伸縮
弾性部材９と、ウエスト周り伸縮弾性部材１０と、第５
伸縮弾性部材１１の配置の例を示したもので、それぞれ
の弾性部材は複数本の糸状の伸縮弾性材料から成り、こ
れらの伸縮弾性により吸収体を着用者に絶えず密着させ
る働きを有している。
外装部材７に伸縮弾性部材を配置した状態を示す平面図
で、図２における第３の伸縮弾性部材８と、第４の伸縮
弾性部材９と、ウエスト周り伸縮弾性部材１０と、第５
伸縮弾性部材１１の配置の例を示したもので、それぞれ
の弾性部材は複数本の糸状の伸縮弾性材料から成り、こ
れらの伸縮弾性により吸収体を着用者に絶えず密着させ
る働きを有している。
【００３９】図７は図６とは別の例を示す、本発明のパ
ンツ型使いすておむつの外装部材７に伸縮弾性部材を配
置した状態を示す平面図で、第３の伸縮弾性部材８と第
４の伸縮弾性部材９は外装部材７の股下部における長手
方向に沿う中央部において切断されており、それぞれの
弾性部材は複数本の糸状の伸縮弾性材料から成り、これ
らの伸縮弾性により吸収体を着用者に絶えず密着させる
働きを有している。
ンツ型使いすておむつの外装部材７に伸縮弾性部材を配
置した状態を示す平面図で、第３の伸縮弾性部材８と第
４の伸縮弾性部材９は外装部材７の股下部における長手
方向に沿う中央部において切断されており、それぞれの
弾性部材は複数本の糸状の伸縮弾性材料から成り、これ
らの伸縮弾性により吸収体を着用者に絶えず密着させる
働きを有している。
【００４０】また、本発明のパンツ型使いすておむつに
おいては第３の伸縮弾性部材及び／又は第４の伸縮弾性
部材は伸長応力の異なる伸縮弾性部材を複数本用いて構
成することが可能で、外装部材７における脚周りの一部
と腰周り側部のそれぞれの部位において必要な伸長応力
に設定することが可能である。
おいては第３の伸縮弾性部材及び／又は第４の伸縮弾性
部材は伸長応力の異なる伸縮弾性部材を複数本用いて構
成することが可能で、外装部材７における脚周りの一部
と腰周り側部のそれぞれの部位において必要な伸長応力
に設定することが可能である。
【００４１】本発明のパンツ型使いすておむつに用いる
液透過性のトップシートとしてはポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリエステル、その他の熱可塑性樹脂を原料
とした合成繊維からなる液体透過性不織布を用い、液不
透過性のバックシートは液体不透過性のポリエチレンシ
ート、好ましくは微孔を設けたポリエチレンシート、熱
可塑性樹脂にフィラーを加えて延伸した透湿性のある液
体不透過性シート、又はこれらの液不透過性のシートと
不織布とを貼り合わせたものであっても良く、透湿性を
付与すると蒸れる心配がなくなりより快適である。
液透過性のトップシートとしてはポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリエステル、その他の熱可塑性樹脂を原料
とした合成繊維からなる液体透過性不織布を用い、液不
透過性のバックシートは液体不透過性のポリエチレンシ
ート、好ましくは微孔を設けたポリエチレンシート、熱
可塑性樹脂にフィラーを加えて延伸した透湿性のある液
体不透過性シート、又はこれらの液不透過性のシートと
不織布とを貼り合わせたものであっても良く、透湿性を
付与すると蒸れる心配がなくなりより快適である。
【００４２】また、第１の伸縮弾性部材、第２の伸縮弾
性部材、第３の伸縮弾性部材、第４の伸縮弾性部材、第
５の伸縮弾性部材及びウエスト周り開口部伸縮弾性部材
はウレタン糸、糸ゴム等の通常の使いすておむつに使用
される伸縮弾性体をそのまま使用することができ、これ
らの伸縮弾性部材はそれぞれ伸長状態でサイドフラッ
プ、脚周り開口部、ウエスト周り開口部、前身頃及び／
または後身頃腰周り中央部に配置され、ホットメルト接
着剤により所定の領域に接着固定されている。
性部材、第３の伸縮弾性部材、第４の伸縮弾性部材、第
５の伸縮弾性部材及びウエスト周り開口部伸縮弾性部材
はウレタン糸、糸ゴム等の通常の使いすておむつに使用
される伸縮弾性体をそのまま使用することができ、これ
らの伸縮弾性部材はそれぞれ伸長状態でサイドフラッ
プ、脚周り開口部、ウエスト周り開口部、前身頃及び／
または後身頃腰周り中央部に配置され、ホットメルト接
着剤により所定の領域に接着固定されている。
【００４３】吸収体はフラッフパルプを主材に高吸収性
ポリマーを併用したものが好ましく、その他に吸収紙単
独、又は熱融着繊維等の混合物や積層物が用いられる。
また、全体をティシュで包み込んだ積層構造とすること
が好ましく、吸収体の形状は砂時計型でも矩型でも良い
が、砂時計型の方がより良好なフィット性が得られる。
ポリマーを併用したものが好ましく、その他に吸収紙単
独、又は熱融着繊維等の混合物や積層物が用いられる。
また、全体をティシュで包み込んだ積層構造とすること
が好ましく、吸収体の形状は砂時計型でも矩型でも良い
が、砂時計型の方がより良好なフィット性が得られる。
【００４４】サイドフラップ、外層シート及び内層シー
トはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、そ
の他の熱可塑性樹脂を原料とした合成繊維からなる不織
布を用いることができ、撥水性を有するものがより好ま
しい。
トはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、そ
の他の熱可塑性樹脂を原料とした合成繊維からなる不織
布を用いることができ、撥水性を有するものがより好ま
しい。
【００４５】
【発明の効果】本発明のパンツ型使いすておむつによれ
ば、吸収性本体には吸収体と吸収体の長手方向両側縁か
ら外側に延出するサイドフラップが設けられ、サイドフ
ラップはトップシート上に折り返され、折り返されたサ
イドフラップの側縁部には第１の伸縮弾性部材が伸長状
態で配置されており、また、折り返し線部には第２の伸
縮弾性部材が伸長状態で配置され、サイドフラップは折
り返し線部と側縁部との間で吸収性本体の長手方向に沿
ってトップシート上に接着固定され、さらに折り返され
たサイドフラップの長手方向両端部がトップシート上に
固定されて折り返し線部と側縁部の間でトップシートに
接着固定された点を基点として側縁部が吸収性本体の上
方に離間しており、外装部材と一体化させたパンツ型使
いすておむつとして着用させた場合、側縁部が着用者の
太股の内側に密着し、基点と側縁部により吸収性本体の
幅方向の両側に第１のポケット構造が形成されること
で、一度に大量の尿を排泄した場合や、側臥状態で尿を
排泄した場合や、軟便若しくは水様便を排泄した場合で
あっても排泄物はポケット構造によりおむつの外に漏れ
だしにくいものとなっている。
ば、吸収性本体には吸収体と吸収体の長手方向両側縁か
ら外側に延出するサイドフラップが設けられ、サイドフ
ラップはトップシート上に折り返され、折り返されたサ
イドフラップの側縁部には第１の伸縮弾性部材が伸長状
態で配置されており、また、折り返し線部には第２の伸
縮弾性部材が伸長状態で配置され、サイドフラップは折
り返し線部と側縁部との間で吸収性本体の長手方向に沿
ってトップシート上に接着固定され、さらに折り返され
たサイドフラップの長手方向両端部がトップシート上に
固定されて折り返し線部と側縁部の間でトップシートに
接着固定された点を基点として側縁部が吸収性本体の上
方に離間しており、外装部材と一体化させたパンツ型使
いすておむつとして着用させた場合、側縁部が着用者の
太股の内側に密着し、基点と側縁部により吸収性本体の
幅方向の両側に第１のポケット構造が形成されること
で、一度に大量の尿を排泄した場合や、側臥状態で尿を
排泄した場合や、軟便若しくは水様便を排泄した場合で
あっても排泄物はポケット構造によりおむつの外に漏れ
だしにくいものとなっている。
【００４６】また、吸収体として砂時計型の形状のもの
を用いて、上記のようにしてサイドフラップで第１のポ
ケット構造を形成すると、吸収体の幅方向に沿う中央部
において、吸収体の横幅よりもサイドフラップ部の両基
点間の間隔の方が広くなり、吸収体をポケット構造中に
包み込む形とするため、吸収体の幅方向に沿う中央部す
なわち股下部において吸収体の吸収速度が排尿の速度よ
りも小さいような大量の尿が排泄された場合や、ある程
度尿が吸収され、吸収体の吸収速度が低下した状態であ
っても、尿を一時的にポケット構造の中に封じ込め、尿
が吸収性本体の外に漏れることを極力抑えることが可能
となる。
を用いて、上記のようにしてサイドフラップで第１のポ
ケット構造を形成すると、吸収体の幅方向に沿う中央部
において、吸収体の横幅よりもサイドフラップ部の両基
点間の間隔の方が広くなり、吸収体をポケット構造中に
包み込む形とするため、吸収体の幅方向に沿う中央部す
なわち股下部において吸収体の吸収速度が排尿の速度よ
りも小さいような大量の尿が排泄された場合や、ある程
度尿が吸収され、吸収体の吸収速度が低下した状態であ
っても、尿を一時的にポケット構造の中に封じ込め、尿
が吸収性本体の外に漏れることを極力抑えることが可能
となる。
【００４７】また、本発明のパンツ型使いすておむつの
吸収性本体にはサイドフラップの折り返し線には第２の
伸縮弾性部材が伸長状態で配置され、吸収性本体の横幅
よりも狭い幅に設けられた接着領域により外装部材に接
着されているため、外装部材と一体化させたパンツ型使
いすておむつとして着用させた場合、折り返し線は、吸
収性本体と外装部材との接着領域の両外側縁を基点とし
て外装部材から上方に離間し、折り返し線が着用者の太
股の内側に密着することで、第１のポケット構造の外側
にさらに第２のポケット構造を形成させることが可能と
なり、排泄物が第１のポケットを乗り越えた場合でも第
２のポケット中に封じ込めることができるため、排泄物
が吸収性本体の外に漏れることをさらに抑えることが可
能となり、さらに吸収性本体を形成する液不透過性のバ
ックシートを吸収体の長手方向両端部の横幅と等しく
し、サイドフラップをバックシートの長手方向両側縁か
ら延出する不織布シートにより形成させると、第２のポ
ケットの吸収性本体に対する外側の面は液不透過性を有
するため排泄物が吸収性本体の外に漏れることをさらに
抑えることが可能となる。
吸収性本体にはサイドフラップの折り返し線には第２の
伸縮弾性部材が伸長状態で配置され、吸収性本体の横幅
よりも狭い幅に設けられた接着領域により外装部材に接
着されているため、外装部材と一体化させたパンツ型使
いすておむつとして着用させた場合、折り返し線は、吸
収性本体と外装部材との接着領域の両外側縁を基点とし
て外装部材から上方に離間し、折り返し線が着用者の太
股の内側に密着することで、第１のポケット構造の外側
にさらに第２のポケット構造を形成させることが可能と
なり、排泄物が第１のポケットを乗り越えた場合でも第
２のポケット中に封じ込めることができるため、排泄物
が吸収性本体の外に漏れることをさらに抑えることが可
能となり、さらに吸収性本体を形成する液不透過性のバ
ックシートを吸収体の長手方向両端部の横幅と等しく
し、サイドフラップをバックシートの長手方向両側縁か
ら延出する不織布シートにより形成させると、第２のポ
ケットの吸収性本体に対する外側の面は液不透過性を有
するため排泄物が吸収性本体の外に漏れることをさらに
抑えることが可能となる。
【００４８】また、本発明のパンツ型使いすておむつ
は、使いすておむつに元来求められる排泄物を吸収体の
内外において保持する機能を吸収性本体に与え、外装部
材には吸収性本体を担時し、着用者の体に吸収性本体を
密着させ、また着用者の動きに対しても吸収性本体のず
れを抑える機能を与えているが、外装部材には一対の脚
周りの開口部、ウエスト周りの開口部、及び腰周りの側
部に伸縮弾性が付与されていて優れた着用感を有してお
り、腰周りの腹側部及び／または背側部においても伸縮
弾性が付与されており、吸収性本体を着用者に密着させ
る作用により、吸収性本体と、着用者の間に隙間が生じ
にくいため尿等の漏れが少ないものとなっており、さら
に外装部材を形成する外層シート及び内層シートは不織
布シートから成るために良好な通気性を有し、着用中に
汗が使いすておむつ内部に滞留することなく、下着を着
用した感覚に似た極めて良好な着用感が得られる。
は、使いすておむつに元来求められる排泄物を吸収体の
内外において保持する機能を吸収性本体に与え、外装部
材には吸収性本体を担時し、着用者の体に吸収性本体を
密着させ、また着用者の動きに対しても吸収性本体のず
れを抑える機能を与えているが、外装部材には一対の脚
周りの開口部、ウエスト周りの開口部、及び腰周りの側
部に伸縮弾性が付与されていて優れた着用感を有してお
り、腰周りの腹側部及び／または背側部においても伸縮
弾性が付与されており、吸収性本体を着用者に密着させ
る作用により、吸収性本体と、着用者の間に隙間が生じ
にくいため尿等の漏れが少ないものとなっており、さら
に外装部材を形成する外層シート及び内層シートは不織
布シートから成るために良好な通気性を有し、着用中に
汗が使いすておむつ内部に滞留することなく、下着を着
用した感覚に似た極めて良好な着用感が得られる。
【図１】本発明のパンツ型使いすておむつの斜視図。
【図２】図１のパンツ型使いすておむつのサイドシーム
を開放した状態を示す斜視図。
を開放した状態を示す斜視図。
【図３】図２のパンツ型おむつをおむつの長手方向に沿
ったＸ−Ｘ’方向に切断した状態の一例を示す縦断面
図。
ったＸ−Ｘ’方向に切断した状態の一例を示す縦断面
図。
【図４】図２のパンツ型おむつをおむつの長手方向に垂
直なＹ−Ｙ’方向に切断した状態の一例を示す横断面
図。
直なＹ−Ｙ’方向に切断した状態の一例を示す横断面
図。
【図５】図２のパンツ型おむつをおむつの長手方向に垂
直なＺ−Ｚ’方向に切断した状態の一例を示す横断面
図。
直なＺ−Ｚ’方向に切断した状態の一例を示す横断面
図。
【図６】本発明のパンツ型使いすておむつの外装部材に
伸縮弾性部材を配置した状態を示す平面図。
伸縮弾性部材を配置した状態を示す平面図。
【図７】図６とは別の例を示す、本発明のパンツ型使い
すておむつの外装部材に伸縮弾性部材を配置した状態を
示す平面図。
すておむつの外装部材に伸縮弾性部材を配置した状態を
示す平面図。
１：パンツ型使いすておむつ ２：脚周り開口部 ３：ウエスト周り開口部 ４：前身頃 ５：後身頃 ６：サイドシーム ７：外装部材 ８：第３の伸縮弾性部材 ９：第４の伸縮弾性部材 １０：ウエスト周り開口部伸縮弾性部材 １１：第５の伸縮弾性部材 １２：吸収体 １３：トップシート １４：バックシート １５：吸収性本体 １６：内層シート １７：外層シート １８：サイドフラップ １９：折り返し線部 ２０：第２の伸縮弾性部材 ２１：固定点 ２２：サイドフラップの側縁部 ２３：第１の伸縮弾性部材 ２４：接着領域の外側縁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平井 好夫 東京都江東区東雲１丁目10番６号 王子製 紙株式会社東雲研究センター内
Claims (9)
- 【請求項１】 液透過性のトップシートと、液不透過性
のバックシートと、これら両シート間に配置された吸収
体と、吸収体の長手方向両側縁から外側へ延出するサイ
ドフラップとを有する吸収性本体と、前記吸収性本体が
接合され、着用時に着用者の腹から腰周りを囲んで吸収
性本体を着用者にあてて保持する外装部材とからなり、
前記外装部材の前身頃と後身頃の相対する両側縁部を接
合してウエスト周り開口部と一対の脚周り開口部を形成
し、前記各開口部に沿って伸縮弾性部材が配置されたパ
ンツ型使いすておむつにおいて、 前記サイドフラップは、前記トップシート上に折り返さ
れ、折り返されたサイドフラップの側縁部には第１の伸
縮弾性部材が、また折り返し線部には第２の伸縮弾性部
材が伸長状態で配置され、折り返し線部と側縁部との間
で前記吸収性本体の長手方向に沿って前記トップシート
上に接着固定されると共に、前記サイドフラップの長手
方向両端部は前記トップシート上に接着固定されてお
り、更に前記吸収性本体は前記吸収性本体の長手方向両
側縁間の幅よりも狭い幅に設けられた接着領域により前
記外装部材に接着固定されることで、着用時には前記サ
イドフラップの側縁部に設けられた第１の伸縮弾性部材
の収縮により、前記サイドフラップの側縁部が前記吸収
性本体から上方に離間していると共に、前記折り返し線
部に設けられた第２の伸縮弾性部材の収縮により前記折
り返し線部が前記外装部材から離間していることを特徴
とするパンツ型使いすておむつ。 - 【請求項２】 前記サイドフラップは前記バックシート
の長手方向両側縁から延出する不織布シートから成るこ
とを特徴とする請求項１記載のパンツ型おむつ。 - 【請求項３】 前記吸収体は、その長手方向両端部の幅
に比べて中央部の幅が狭い砂時計型に形成されているこ
とを特徴とする請求項１または請求項２記載のパンツ型
使いすておむつ。 - 【請求項４】 前記外装部材は、不織布シートからなる
外層シートと、外層シート上に積層された不織布シート
からなる内層シートとから形成されていることを特徴と
する請求項１〜請求項３のいずれか１項に記載のパンツ
型使いすておむつ。 - 【請求項５】 前記外装部材の前記前身頃側において
は、一方の側縁部から、前記外装部材の股下部を経て他
方の側縁部に至っており、そのうちの少なくとも一部分
が前記一対の脚周り開口部に沿っている複数本の伸縮弾
性材料から成る第３の伸縮弾性部材が前記外層シートと
前記内層シートとの間に伸長状態で配置され、前記外装
部材の前記後身頃側においては、一方の側縁部から、前
記外装部材の股下部を経て他方の側縁部に至っており、
そのうちの少なくとも一部分が前記一対の脚周り開口部
に沿っている複数本の伸縮弾性材料から成る第４の伸縮
弾性部材が前記外層シートと前記内層シートとの間に前
記第３の伸縮弾性部材と交差することなく伸長状態で配
置され、これらの伸縮弾性材料は、その間隔が前記外装
部材の股下部から前後身頃のそれぞれの側縁部に至るま
での間に徐々に広がるように配置され、かつ前後身頃の
少なくとも一方の外装部材の側縁部において最も離間し
た前記伸縮弾性材料間の距離が側縁部の長さの２分の１
以上であることを特徴とする請求項１〜請求項４のいず
れか１項に記載のパンツ型使いすておむつ。 - 【請求項６】 前記第３伸縮弾性部材及び第４伸縮弾性
部材は前記外装部材の股下部における長手方向に沿う中
央において切断され、前記外装部材の股下部においては
少なくとも一部分が非伸長状態で配置されていることを
特徴とする請求項５記載のパンツ型使いすておむつ。 - 【請求項７】 前記第３伸縮弾性部材及び／又は第４伸
縮弾性部材は伸長応力の異なる伸縮弾性材料を複数本用
いて構成されていることを特徴とする請求項５又は請求
項６記載のパンツ型使いすておむつ。 - 【請求項８】 前記第３伸縮弾性部材及び／又は第４伸
縮弾性部材においては、このうちの最も内側に配置され
た伸縮弾性材料の伸長応力よりも最も外側に配置された
伸縮弾性材料の伸長応力の方が大きいことを特徴とする
請求項５〜請求項７のいずれか１項に記載のパンツ型使
いすておむつ。 - 【請求項９】 前記外装部材の前記前身頃の両側縁部間
及び／又は前記後身頃の両側縁部間には前記外層シート
と前記内層シートとの間におむつの幅方向に複数本の伸
縮弾性材料から成る第５の伸縮弾性部材が伸長状態で配
置されていることを特徴とする請求項５〜請求項８のい
ずれか１項に記載のパンツ型使いすておむつ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09791797A JP3422351B2 (ja) | 1997-04-02 | 1997-04-02 | 使いすておむつ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09791797A JP3422351B2 (ja) | 1997-04-02 | 1997-04-02 | 使いすておむつ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10277091A true JPH10277091A (ja) | 1998-10-20 |
| JP3422351B2 JP3422351B2 (ja) | 2003-06-30 |
Family
ID=14205064
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09791797A Expired - Lifetime JP3422351B2 (ja) | 1997-04-02 | 1997-04-02 | 使いすておむつ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3422351B2 (ja) |
Cited By (44)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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