JPH10277055A - 手術用器具保持装置 - Google Patents
手術用器具保持装置Info
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- JPH10277055A JPH10277055A JP9090841A JP9084197A JPH10277055A JP H10277055 A JPH10277055 A JP H10277055A JP 9090841 A JP9090841 A JP 9090841A JP 9084197 A JP9084197 A JP 9084197A JP H10277055 A JPH10277055 A JP H10277055A
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- Accommodation For Nursing Or Treatment Tables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】手術用器具を患者へ対応させるのに、術者が操
作可能で、しかも最も術者の邪魔にならない位置で操作
できる手術用器具保持装置を提供する。 【解決手段】手術台2と、前記手術台2、天井または床
に設置される取付部4と、手術用の器具を支持する内視
鏡把持アダプタ50と、取付部4と内視鏡把持アダプタ
50との間に設置され、内視鏡把持アダプタ50を移動
可能に保持する保持アーム5とを有する手術用器具保持
装置において、前記保持アーム5は、取付部4に連結さ
れ、略鉛直方向に延びる少なくとも1本の支柱21と、
前記支柱21に対して略垂直で、かつ手術台2の上面と
略平行な平面上を移動可能な少なくとも1本の水平アー
ム32と、水平アーム32の先端部に設けられ、水平ア
ームの可動平面に略垂直な平面上を回動可能な起上アー
ム36とを具備したことを特徴とする。
作可能で、しかも最も術者の邪魔にならない位置で操作
できる手術用器具保持装置を提供する。 【解決手段】手術台2と、前記手術台2、天井または床
に設置される取付部4と、手術用の器具を支持する内視
鏡把持アダプタ50と、取付部4と内視鏡把持アダプタ
50との間に設置され、内視鏡把持アダプタ50を移動
可能に保持する保持アーム5とを有する手術用器具保持
装置において、前記保持アーム5は、取付部4に連結さ
れ、略鉛直方向に延びる少なくとも1本の支柱21と、
前記支柱21に対して略垂直で、かつ手術台2の上面と
略平行な平面上を移動可能な少なくとも1本の水平アー
ム32と、水平アーム32の先端部に設けられ、水平ア
ームの可動平面に略垂直な平面上を回動可能な起上アー
ム36とを具備したことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、患者の
腹腔内に挿入された処置具や内視鏡を術者に代わって保
持する手術用器具保持装置に関する。
腹腔内に挿入された処置具や内視鏡を術者に代わって保
持する手術用器具保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】患者の腹腔内に挿入された処置具や内視
鏡を術者に代わって保持する手術用器具保持装置は、例
えば、特開平7−227398号公報に示されている。
この手術用器具保持装置は、ベッド取り付け部に対して
垂直に立設された垂直ロッドの先端に平行四辺形リンク
を設けて、その平行四辺形リンクの回動動作及び変形動
作により、手術器具の保持部に取り付けられる手術器具
が左右方向及び上下方向に移動できるようになってい
る。
鏡を術者に代わって保持する手術用器具保持装置は、例
えば、特開平7−227398号公報に示されている。
この手術用器具保持装置は、ベッド取り付け部に対して
垂直に立設された垂直ロッドの先端に平行四辺形リンク
を設けて、その平行四辺形リンクの回動動作及び変形動
作により、手術器具の保持部に取り付けられる手術器具
が左右方向及び上下方向に移動できるようになってい
る。
【0003】さらに、USP5,184,601は、伸
縮自在の垂直アームがコンソールに対して垂直に立設さ
れており、垂直アームの先端には、水平面と平行な第一
保持アームが垂直アームに対して鉛直軸を中心に回動自
在に接続されている。第一保持アームの先端には、やは
り水平面と平行な長手方向に伸縮自在な第一伸長アーム
が鉛直軸を中心に回動自在に連接されている。第一伸長
アームのさらに先端には、鉛直方向に伸縮自在な第二伸
長アームを有する内視鏡保持部が設けられている。つま
り、内視鏡保持部に取り付けた内視鏡を、垂直アームと
第二伸長アームの伸縮により上下方向に移動でき、第一
保持アームの回動、第一伸長アームの回動と伸縮により
左右方向に移動する。
縮自在の垂直アームがコンソールに対して垂直に立設さ
れており、垂直アームの先端には、水平面と平行な第一
保持アームが垂直アームに対して鉛直軸を中心に回動自
在に接続されている。第一保持アームの先端には、やは
り水平面と平行な長手方向に伸縮自在な第一伸長アーム
が鉛直軸を中心に回動自在に連接されている。第一伸長
アームのさらに先端には、鉛直方向に伸縮自在な第二伸
長アームを有する内視鏡保持部が設けられている。つま
り、内視鏡保持部に取り付けた内視鏡を、垂直アームと
第二伸長アームの伸縮により上下方向に移動でき、第一
保持アームの回動、第一伸長アームの回動と伸縮により
左右方向に移動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−227398号公報に開示された構造では、垂直ロ
ッドと内視鏡などの手術器具保持部を含む平面上で平行
四辺形リンクが変形し、また平行リンクが垂直ロッドを
中心に回動するため、術者が処置用の鉗子を操作する空
間である患者の体表の上部の空間を平行リンクが横切る
ことになり、手術用器具保持装置が術者の手や鉗子と干
渉し内視鏡の視野がぶれたり、鉗子の操作が制限される
といった不具合がある。
7−227398号公報に開示された構造では、垂直ロ
ッドと内視鏡などの手術器具保持部を含む平面上で平行
四辺形リンクが変形し、また平行リンクが垂直ロッドを
中心に回動するため、術者が処置用の鉗子を操作する空
間である患者の体表の上部の空間を平行リンクが横切る
ことになり、手術用器具保持装置が術者の手や鉗子と干
渉し内視鏡の視野がぶれたり、鉗子の操作が制限される
といった不具合がある。
【0005】さらに、TVカメラやライトガイドのケー
ブルが滅菌や保管の際鉗子や他のケーブルと絡み合って
しまい、装置のセッティングに時間がかかるとともにケ
ーブルが断線を起こす恐れもある。
ブルが滅菌や保管の際鉗子や他のケーブルと絡み合って
しまい、装置のセッティングに時間がかかるとともにケ
ーブルが断線を起こす恐れもある。
【0006】また、USP5,184,601に開示さ
れた構造では、術中の内視鏡の上下方向の位置を変える
際、垂直アームを伸縮させたのでは、内視鏡保持部まで
長尺のアームが接続されているため、先端が振動してし
まい微妙な調整ができない。そこで、第二伸長アームを
伸縮させて上下方向の調整を行うことになるが、第二ア
ームの伸縮に十分なストロークを持たせるには、第一保
持アーム及び第一伸長アームを内視鏡保持部より有る程
度高くしておく必要がある。つまり、患者の体表から離
れた高い位置で、第一保持アームと第一伸長アームが水
平面を回動することになり、術者の手や鉗子と干渉し内
視鏡の視野がぶれたり、鉗子の操作が制限されるといっ
た不具合がある。
れた構造では、術中の内視鏡の上下方向の位置を変える
際、垂直アームを伸縮させたのでは、内視鏡保持部まで
長尺のアームが接続されているため、先端が振動してし
まい微妙な調整ができない。そこで、第二伸長アームを
伸縮させて上下方向の調整を行うことになるが、第二ア
ームの伸縮に十分なストロークを持たせるには、第一保
持アーム及び第一伸長アームを内視鏡保持部より有る程
度高くしておく必要がある。つまり、患者の体表から離
れた高い位置で、第一保持アームと第一伸長アームが水
平面を回動することになり、術者の手や鉗子と干渉し内
視鏡の視野がぶれたり、鉗子の操作が制限されるといっ
た不具合がある。
【0007】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、術中に患者の手や鉗
子との干渉が無く、手術用器具の先端がぶれたり鉗子の
操作が制限されない手術用器具保持装置を提供すること
にある。
もので、その目的とするところは、術中に患者の手や鉗
子との干渉が無く、手術用器具の先端がぶれたり鉗子の
操作が制限されない手術用器具保持装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、手術台と、前記手術台、天井または床
に設置される設置手段と、手術用の器具を支持する器具
支持手段と、前記設置手段と前記器具支持手段との間に
設置され、前記器具支持手段を移動可能に保持する保持
手段とを有する手術用器具保持装置において、前記保持
手段は、前記設置手段に連結され、略鉛直方向に延びる
少なくとも1本の鉛直アームと、前記鉛直アームに対し
て略垂直で、かつ前記手術台の上面と略平行な平面上を
移動可能な少なくとも1本の水平アームと、前記水平ア
ームの先端部に設けられ、水平アームの可動平面に略垂
直な平面上を回動可能な起上アームとを具備したことを
特徴とする。
達成するために、手術台と、前記手術台、天井または床
に設置される設置手段と、手術用の器具を支持する器具
支持手段と、前記設置手段と前記器具支持手段との間に
設置され、前記器具支持手段を移動可能に保持する保持
手段とを有する手術用器具保持装置において、前記保持
手段は、前記設置手段に連結され、略鉛直方向に延びる
少なくとも1本の鉛直アームと、前記鉛直アームに対し
て略垂直で、かつ前記手術台の上面と略平行な平面上を
移動可能な少なくとも1本の水平アームと、前記水平ア
ームの先端部に設けられ、水平アームの可動平面に略垂
直な平面上を回動可能な起上アームとを具備したことを
特徴とする。
【0009】術中、手術用器具をどの位置に動かして
も、水平アームが患者の体表近くの水平面上を回動して
水平方向に追従するとともに、水平アームに対する起上
アームの回動により上下方向にも追従し、手術用器具保
持装置が手術用器具を保持する。
も、水平アームが患者の体表近くの水平面上を回動して
水平方向に追従するとともに、水平アームに対する起上
アームの回動により上下方向にも追従し、手術用器具保
持装置が手術用器具を保持する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1〜図6は第1の実施形態
を示す。図1は手術用器具保持装置1の全体の概略的構
成図であり、手術用器具保持装置1は、手術台2のレー
ル3に手術用器具保持装置1を固定する設置手段として
の取付部4、基端を取付部4に着脱自在に固定され取付
部4から略鉛直上向きに延設された保持アーム5及び保
持アーム5の先端に設けられた内視鏡6を把持する先端
部7とから構成されている。
図面に基づいて説明する。図1〜図6は第1の実施形態
を示す。図1は手術用器具保持装置1の全体の概略的構
成図であり、手術用器具保持装置1は、手術台2のレー
ル3に手術用器具保持装置1を固定する設置手段として
の取付部4、基端を取付部4に着脱自在に固定され取付
部4から略鉛直上向きに延設された保持アーム5及び保
持アーム5の先端に設けられた内視鏡6を把持する先端
部7とから構成されている。
【0011】図2は取付部4のレール3への取り付け構
造を示す。取付部4の先端上部にはレール3の上面をそ
の内側に引っ掛けることができる鉤部11を有する先端
本体12が設けられている。先端本体12の下部両側に
は、取付ノブ13が設けられ、その先端には取付ノブ1
3の回動に追従してレール3に対して進退するピストン
14が設けられている。ピストン14の先端側には、ピ
ストン14との接触面にカム形状を有しピストン14の
進退に従って爪軸16を中心に回動可能な爪15が設け
られている。
造を示す。取付部4の先端上部にはレール3の上面をそ
の内側に引っ掛けることができる鉤部11を有する先端
本体12が設けられている。先端本体12の下部両側に
は、取付ノブ13が設けられ、その先端には取付ノブ1
3の回動に追従してレール3に対して進退するピストン
14が設けられている。ピストン14の先端側には、ピ
ストン14との接触面にカム形状を有しピストン14の
進退に従って爪軸16を中心に回動可能な爪15が設け
られている。
【0012】図1に戻り、前記保持アーム5の基端部は
鉛直アームとしての円柱形状の支柱21となっており、
支柱21の基端には取付部4との接続部である支柱固定
部22が設けられている。支柱固定部22には、支柱2
1の高さが調節できるように取付部4に係合する溝23
が複数設けられている。支柱21の先端には、略L字状
の旋回アーム24が第1の関節25を介して支柱21の
長手軸と平行な軸O1を中心に回動自在に、つまり旋回
アーム24の先端部分である旋回アーム先端部26が手
術台2と平行な面上を回動自在であるように連設されて
いる。
鉛直アームとしての円柱形状の支柱21となっており、
支柱21の基端には取付部4との接続部である支柱固定
部22が設けられている。支柱固定部22には、支柱2
1の高さが調節できるように取付部4に係合する溝23
が複数設けられている。支柱21の先端には、略L字状
の旋回アーム24が第1の関節25を介して支柱21の
長手軸と平行な軸O1を中心に回動自在に、つまり旋回
アーム24の先端部分である旋回アーム先端部26が手
術台2と平行な面上を回動自在であるように連設されて
いる。
【0013】図3は第1の関節25の構造を示す。支柱
21の先端には長手方向に穴27が開けられており、穴
27の基端と先端にはそれぞれ円筒形状で樹脂製のブッ
シュ28,29が嵌着されており、ブッシュ28,29
の内径側に旋回アーム24が回動自在に挿着されてい
る。
21の先端には長手方向に穴27が開けられており、穴
27の基端と先端にはそれぞれ円筒形状で樹脂製のブッ
シュ28,29が嵌着されており、ブッシュ28,29
の内径側に旋回アーム24が回動自在に挿着されてい
る。
【0014】また、支柱21のブッシュ28の嵌着部と
ブッシュ29の嵌着部の間の部分には、旋回アーム24
を挟み込んだクランプ30が固着されており、さらにク
ランプ30には旋回アーム24を締め付けて旋回アーム
24と支柱21との摺動力量を調整するクランプノブ3
1が螺合されている。
ブッシュ29の嵌着部の間の部分には、旋回アーム24
を挟み込んだクランプ30が固着されており、さらにク
ランプ30には旋回アーム24を締め付けて旋回アーム
24と支柱21との摺動力量を調整するクランプノブ3
1が螺合されている。
【0015】図1に戻り、旋回アーム24の先端には、
水平アーム32が第2の関節33を介して軸O1 に平行
な軸O2 を中心に回動自在に、つまり手術台2と平行な
面上を回動自在に連結されている。水平アーム32の先
端側面には内視鏡6の後端から延出するライトガイドや
信号ケーブルなどのケーブル34を挿通可能な内径を有
する螺旋状のケーブルフック35が固着されている。
水平アーム32が第2の関節33を介して軸O1 に平行
な軸O2 を中心に回動自在に、つまり手術台2と平行な
面上を回動自在に連結されている。水平アーム32の先
端側面には内視鏡6の後端から延出するライトガイドや
信号ケーブルなどのケーブル34を挿通可能な内径を有
する螺旋状のケーブルフック35が固着されている。
【0016】また、水平アーム32の先端には、水平ア
ーム32の回動軌跡が形成する手術台2と平行な面αに
対して略垂直な面上を回動自在に、つまり面α上にあり
水平アーム32に垂直な軸O3 を中心に回動自在に起上
アーム36が第3の関節37を介して連結されている。
起上アーム36は図示しないバランス機構により、術者
が手を離しても内視鏡6が支持されるよう構成されてい
る。
ーム32の回動軌跡が形成する手術台2と平行な面αに
対して略垂直な面上を回動自在に、つまり面α上にあり
水平アーム32に垂直な軸O3 を中心に回動自在に起上
アーム36が第3の関節37を介して連結されている。
起上アーム36は図示しないバランス機構により、術者
が手を離しても内視鏡6が支持されるよう構成されてい
る。
【0017】図4に示すように、起上アーム36は第3
の関節37に固着された円管状の起上アーム外管38
と、基端部が起上アーム外管38の先端に嵌合された起
上アーム内柱39と、起上アーム外管38の先端側面に
設けられ起上アーム内柱39の回転を係止する起上アー
ム回転ノブ40とからなる。起上アーム回転ノブ40を
緩めて、起上アーム内柱39を起上アーム外管38に対
して回転させることにより起上アーム36に対する先端
部7の方向を所望の方向にかえることができる。また、
起上アーム回転ノブ40を緩めて、起上アーム外管38
から起上アーム内柱39を取り外すこともできる。
の関節37に固着された円管状の起上アーム外管38
と、基端部が起上アーム外管38の先端に嵌合された起
上アーム内柱39と、起上アーム外管38の先端側面に
設けられ起上アーム内柱39の回転を係止する起上アー
ム回転ノブ40とからなる。起上アーム回転ノブ40を
緩めて、起上アーム内柱39を起上アーム外管38に対
して回転させることにより起上アーム36に対する先端
部7の方向を所望の方向にかえることができる。また、
起上アーム回転ノブ40を緩めて、起上アーム外管38
から起上アーム内柱39を取り外すこともできる。
【0018】図1に戻り、起上アーム36の先端には、
起上アーム36の回動軌跡が形成する面βと略平行な中
心軸を有し起上アーム36に略垂直な円柱状の垂直ロッ
ド41が設けられている。
起上アーム36の回動軌跡が形成する面βと略平行な中
心軸を有し起上アーム36に略垂直な円柱状の垂直ロッ
ド41が設けられている。
【0019】図5は垂直ロッド41の構造を示す。垂直
ロッド41は、起上アーム36に接続された円柱状の接
続管42と、接続管42の先端に回動自在に外装された
円管状の垂直ロッド本体43と、垂直ロッド本体43の
基端側面に設けられ接続管42に対する回転を係止する
反転ノブ45からなる。接続管42の先端には、円柱状
の一部を円柱の軸と平行な平面で対称に2ヵ所切り落し
た接続管平面部44が形成されており、反転ノブ45を
締めることにより、接続管42の先端の接続管平面部4
4を付勢して垂直ロッド本体43と接続管42の回転を
規制できる。
ロッド41は、起上アーム36に接続された円柱状の接
続管42と、接続管42の先端に回動自在に外装された
円管状の垂直ロッド本体43と、垂直ロッド本体43の
基端側面に設けられ接続管42に対する回転を係止する
反転ノブ45からなる。接続管42の先端には、円柱状
の一部を円柱の軸と平行な平面で対称に2ヵ所切り落し
た接続管平面部44が形成されており、反転ノブ45を
締めることにより、接続管42の先端の接続管平面部4
4を付勢して垂直ロッド本体43と接続管42の回転を
規制できる。
【0020】垂直ロッド本体43の先端には、面βに垂
直な円柱状の水平ロッド46が、第4の関節47を介し
て面βに垂直な軸O4 を中心に回動自在に連結されてい
る。水平ロッド46の先端には、水平ロッド46に対し
て垂直な軸O5 を中心に回動自在である第5の関節48
が連結されている。
直な円柱状の水平ロッド46が、第4の関節47を介し
て面βに垂直な軸O4 を中心に回動自在に連結されてい
る。水平ロッド46の先端には、水平ロッド46に対し
て垂直な軸O5 を中心に回動自在である第5の関節48
が連結されている。
【0021】図6に示すように、第5の関節48は軸O
5 を中心とする円筒状の関節本体49と、第5の関節4
8の上部に設けられ内視鏡6を把持する器具支持手段と
しての内視鏡把持アダプタ50を関節本体49に対して
着脱自在に、かつ軸O5 を中心に回動自在に受け入れる
アダプタ受入部51から構成されている。アダプタ受入
部51は、内視鏡把持アダプタ50を着脱する際に見や
すいように、内視鏡把持アダプタ50の板状のアダプタ
挿着部52を誘導するガイド溝53が上方に開口してい
る。
5 を中心とする円筒状の関節本体49と、第5の関節4
8の上部に設けられ内視鏡6を把持する器具支持手段と
しての内視鏡把持アダプタ50を関節本体49に対して
着脱自在に、かつ軸O5 を中心に回動自在に受け入れる
アダプタ受入部51から構成されている。アダプタ受入
部51は、内視鏡把持アダプタ50を着脱する際に見や
すいように、内視鏡把持アダプタ50の板状のアダプタ
挿着部52を誘導するガイド溝53が上方に開口してい
る。
【0022】また、アダプタ受入部51の上部には、内
視鏡把持アダプタ50をアダプタ受入部51に対して着
脱する際に、押してアダプタ挿着部52をアダプタ受入
部51に係合、係脱させる着脱ボタン54が軸O5 に平
行な方向に摺動自在に取り付けられている。内視鏡把持
アダプタ50は内視鏡6の挿入軸O6 を中心に回動自在
に内視鏡6を把持する。つまり、先端部7には、それぞ
れ互いに直行する3軸O4 ,O5 ,O6 それぞれを中心
に回動自在である機構が設けられている。
視鏡把持アダプタ50をアダプタ受入部51に対して着
脱する際に、押してアダプタ挿着部52をアダプタ受入
部51に係合、係脱させる着脱ボタン54が軸O5 に平
行な方向に摺動自在に取り付けられている。内視鏡把持
アダプタ50は内視鏡6の挿入軸O6 を中心に回動自在
に内視鏡6を把持する。つまり、先端部7には、それぞ
れ互いに直行する3軸O4 ,O5 ,O6 それぞれを中心
に回動自在である機構が設けられている。
【0023】次に、前述のように構成された手術用器具
保持装置1の作用について説明する。手術用器具保持装
置1を使用するに当たり、術者はまず取付部4の鉤部1
1を手術台2のレール3に掛けた後、取付ノブ13を操
作して爪15を爪軸16を中心に回動させ、鉤部11と
爪15でレール3を挟み込むことにより、取付部4をレ
ール3に固定する。
保持装置1の作用について説明する。手術用器具保持装
置1を使用するに当たり、術者はまず取付部4の鉤部1
1を手術台2のレール3に掛けた後、取付ノブ13を操
作して爪15を爪軸16を中心に回動させ、鉤部11と
爪15でレール3を挟み込むことにより、取付部4をレ
ール3に固定する。
【0024】次に、旋回アーム先端部26及び水平アー
ム32が患者の体表のすぐ上にくるように、支柱固定部
22の溝23を選択し、支柱21を取付部4に固定す
る。その後、内視鏡6を内視鏡把持アダプタ50に取り
付け、さらに内視鏡把持アダプタ50を先端部7に取り
付ける。起上アーム36に対する先端部7の方向を微調
整したい場合には、起上アーム回転ノブ40を一旦緩
め、起上アーム36を所望の方向に回転させた後再び締
め付ける。水平ロッド46の垂直ロッド41に対する方
向を変えたい場合には、反転ノブ45を一旦緩め、垂直
ロッド本体43を接続管42に対して回転した後再び締
め付ける。ここで、接続管平面部44は対称に2ヵ所設
けられているため、水平ロッド46が面βに垂直となる
2つの位置のいずれかを選択する。
ム32が患者の体表のすぐ上にくるように、支柱固定部
22の溝23を選択し、支柱21を取付部4に固定す
る。その後、内視鏡6を内視鏡把持アダプタ50に取り
付け、さらに内視鏡把持アダプタ50を先端部7に取り
付ける。起上アーム36に対する先端部7の方向を微調
整したい場合には、起上アーム回転ノブ40を一旦緩
め、起上アーム36を所望の方向に回転させた後再び締
め付ける。水平ロッド46の垂直ロッド41に対する方
向を変えたい場合には、反転ノブ45を一旦緩め、垂直
ロッド本体43を接続管42に対して回転した後再び締
め付ける。ここで、接続管平面部44は対称に2ヵ所設
けられているため、水平ロッド46が面βに垂直となる
2つの位置のいずれかを選択する。
【0025】術中、所望の位置に内視鏡6を動かすと、
旋回アーム24が支柱21に対して、また水平アーム3
2が旋回アーム24に対して患者の体表近くの手術台2
と平行な面α上で回動することにより水平方向に追従す
るとともに、水平アーム32に対する起上アーム36の
回動により上下方向にも追従して、術者が内視鏡6より
手を離しても手術用器具保持装置1が内視鏡6を保持す
る。さらに、先端部7が3つの直行した軸を中心に回転
可能であるため、内視鏡6の挿入角度も任意の状態に保
持する。
旋回アーム24が支柱21に対して、また水平アーム3
2が旋回アーム24に対して患者の体表近くの手術台2
と平行な面α上で回動することにより水平方向に追従す
るとともに、水平アーム32に対する起上アーム36の
回動により上下方向にも追従して、術者が内視鏡6より
手を離しても手術用器具保持装置1が内視鏡6を保持す
る。さらに、先端部7が3つの直行した軸を中心に回転
可能であるため、内視鏡6の挿入角度も任意の状態に保
持する。
【0026】本実施形態によれば、前述した構成によ
り、内視鏡6をどの位置に移動しても旋回アーム先端部
26と水平アーム32が患者の体表近くにあるため、術
者の手や鉗子などと干渉することがなく、内視鏡6の視
野がぶれたり鉗子操作が制限されることがない。
り、内視鏡6をどの位置に移動しても旋回アーム先端部
26と水平アーム32が患者の体表近くにあるため、術
者の手や鉗子などと干渉することがなく、内視鏡6の視
野がぶれたり鉗子操作が制限されることがない。
【0027】図7は第2の実施形態を示し、第1の実施
形態と同一構成部分は同一符号を付して説明を省略す
る。図7に手術用器具保持装置1の全体図を示す。保持
アーム5の基端は略L字状の旋回アーム24で構成され
る。旋回アーム24の基端部には、鉛直方向の軸O1 を
中心に回動自在に、つまり旋回アーム24の先端部であ
る旋回アーム先端部26が手術台2と平行な面上を回動
自在であるように、取付部4と係合するための溝23が
複数設けられている。
形態と同一構成部分は同一符号を付して説明を省略す
る。図7に手術用器具保持装置1の全体図を示す。保持
アーム5の基端は略L字状の旋回アーム24で構成され
る。旋回アーム24の基端部には、鉛直方向の軸O1 を
中心に回動自在に、つまり旋回アーム24の先端部であ
る旋回アーム先端部26が手術台2と平行な面上を回動
自在であるように、取付部4と係合するための溝23が
複数設けられている。
【0028】旋回アーム先端部26は長手方向に伸縮自
在となっており、旋回アーム先端部26の先端には、略
L字状のパイプでできた起上アーム36が、旋回アーム
先端部26の回動軌跡が形成する手術台2と平行な面α
に対して略垂直な面上を回動自在に、つまり面α上にあ
り旋回アーム先端部26に垂直な軸O3 を中心に回動自
在に第3の関節37を介して連結されている。起上アー
ム36のさらに先端にはボールジョイント55を介し
て、内視鏡6を把持する内視鏡把持部56が連結されて
いる。
在となっており、旋回アーム先端部26の先端には、略
L字状のパイプでできた起上アーム36が、旋回アーム
先端部26の回動軌跡が形成する手術台2と平行な面α
に対して略垂直な面上を回動自在に、つまり面α上にあ
り旋回アーム先端部26に垂直な軸O3 を中心に回動自
在に第3の関節37を介して連結されている。起上アー
ム36のさらに先端にはボールジョイント55を介し
て、内視鏡6を把持する内視鏡把持部56が連結されて
いる。
【0029】次に、前述のように構成された手術用器具
保持装置1の作用について説明する。手術用器具保持装
置1を使用するに当たり、術者はまず第1の実施形態と
同じく、手術用器具保持装置1をレール3に取り付けた
後、内視鏡6を手術用器具保持装置1に取り付ける。
保持装置1の作用について説明する。手術用器具保持装
置1を使用するに当たり、術者はまず第1の実施形態と
同じく、手術用器具保持装置1をレール3に取り付けた
後、内視鏡6を手術用器具保持装置1に取り付ける。
【0030】術中、所望の位置に内視鏡6を動かすと、
患者の体表近くの手術台2と平行な面α上で旋回アーム
先端部26が取付部4に対して回動するとともに、旋回
アーム先端部26が伸縮して水平方向に追従するととも
に、旋回アーム24に対する起上アーム36の回動によ
り上下方向にも追従して、術者が内視鏡6より手を離し
ても手術用器具保持装置1が内視鏡6を保持する。保持
アーム5の先端にボールジョイント55が設けられてい
るため、内視鏡6の挿入角度も任意の状態に保持され
る。
患者の体表近くの手術台2と平行な面α上で旋回アーム
先端部26が取付部4に対して回動するとともに、旋回
アーム先端部26が伸縮して水平方向に追従するととも
に、旋回アーム24に対する起上アーム36の回動によ
り上下方向にも追従して、術者が内視鏡6より手を離し
ても手術用器具保持装置1が内視鏡6を保持する。保持
アーム5の先端にボールジョイント55が設けられてい
るため、内視鏡6の挿入角度も任意の状態に保持され
る。
【0031】本実施形態によれば、第1の実施形態の効
果に加え、先端にボールジョイント55を採用している
ため、先端部7の構造が簡単であり、安価である。図8
は第3の実施形態を示し、第1の実施形態と同一構成部
分は同一符号を付して説明を省略する。図8は手術用器
具保持装置1の全体図を示し、手術用器具保持装置1
は、手術室の天井から鉛直下向きに延出する懸架支柱5
7に設けられた懸架支柱57の中心軸O7 を中心に回動
自在な懸架関節58,58…のうちの一つに接続され手
術室の天井から手術台2の近傍に延びる懸架アーム59
と、懸架アーム59に対して着脱自在に固定され手術台
2の中央部方向へ延びる保持アーム5と、保持アーム5
の先端に設けられた内視鏡6を把持する先端部7とから
構成されている。
果に加え、先端にボールジョイント55を採用している
ため、先端部7の構造が簡単であり、安価である。図8
は第3の実施形態を示し、第1の実施形態と同一構成部
分は同一符号を付して説明を省略する。図8は手術用器
具保持装置1の全体図を示し、手術用器具保持装置1
は、手術室の天井から鉛直下向きに延出する懸架支柱5
7に設けられた懸架支柱57の中心軸O7 を中心に回動
自在な懸架関節58,58…のうちの一つに接続され手
術室の天井から手術台2の近傍に延びる懸架アーム59
と、懸架アーム59に対して着脱自在に固定され手術台
2の中央部方向へ延びる保持アーム5と、保持アーム5
の先端に設けられた内視鏡6を把持する先端部7とから
構成されている。
【0032】懸架アーム59は、基端が懸架関節58に
接続され、軸O7 を中心に懸架支柱57に対して回動自
在な第一水平懸架アーム60と、第一水平懸架アーム6
0の先端に設けられた第6の関節61と、第6の関節6
1を介して第一水平懸架アーム60に連結され、軸O7
と平行な軸O8 を中心に回動自在な第二水平懸架アーム
62と、第二水平懸架アーム62の先端に設けられた第
7の関節63と、第7の関節63を介して第二水平懸架
アーム62に連結され、軸O8 と垂直な軸O9を中心に
回動自在な第一垂直懸架アーム64と、第一垂直懸架ア
ーム64の先端に設けられた第8の関節65と、第8の
関節65を介して第一垂直懸架アームに連結され、軸O
9 と平行な軸O10を中心に回動自在な第二垂直懸架アー
ム66と、第二垂直懸架アーム66の先端に設けられ、
第二垂直懸架アーム66の長手軸と平行な軸O11を中心
に回動自在かつ着脱自在に保持アーム5を受け入れる第
9の関節67とから構成されている。
接続され、軸O7 を中心に懸架支柱57に対して回動自
在な第一水平懸架アーム60と、第一水平懸架アーム6
0の先端に設けられた第6の関節61と、第6の関節6
1を介して第一水平懸架アーム60に連結され、軸O7
と平行な軸O8 を中心に回動自在な第二水平懸架アーム
62と、第二水平懸架アーム62の先端に設けられた第
7の関節63と、第7の関節63を介して第二水平懸架
アーム62に連結され、軸O8 と垂直な軸O9を中心に
回動自在な第一垂直懸架アーム64と、第一垂直懸架ア
ーム64の先端に設けられた第8の関節65と、第8の
関節65を介して第一垂直懸架アームに連結され、軸O
9 と平行な軸O10を中心に回動自在な第二垂直懸架アー
ム66と、第二垂直懸架アーム66の先端に設けられ、
第二垂直懸架アーム66の長手軸と平行な軸O11を中心
に回動自在かつ着脱自在に保持アーム5を受け入れる第
9の関節67とから構成されている。
【0033】保持アーム5の基端部には、第9の関節6
7への連結部を有し、第9の関節67を通り軸O11に垂
直な面α’上を回動自在な旋回アーム24が設けられて
いる。旋回アーム24の先端には、第2の関節33を介
して軸O11と平行な軸O2 を中心に回動自在な水平アー
ム32が連結されている。水平アーム32のさらに先端
には、第3の関節37を介して面α’に平行で水平アー
ム32に垂直な軸O3を中心に回動自在な起上アーム3
6が連結されており、起上アーム36の先端には先端部
7が連結されている。先端部7はそれぞれ互いに直交す
る3軸O4 ,O5 ,O6 それぞれを中心に回動自在であ
る機構が設けられている。
7への連結部を有し、第9の関節67を通り軸O11に垂
直な面α’上を回動自在な旋回アーム24が設けられて
いる。旋回アーム24の先端には、第2の関節33を介
して軸O11と平行な軸O2 を中心に回動自在な水平アー
ム32が連結されている。水平アーム32のさらに先端
には、第3の関節37を介して面α’に平行で水平アー
ム32に垂直な軸O3を中心に回動自在な起上アーム3
6が連結されており、起上アーム36の先端には先端部
7が連結されている。先端部7はそれぞれ互いに直交す
る3軸O4 ,O5 ,O6 それぞれを中心に回動自在であ
る機構が設けられている。
【0034】懸架支柱57に設けられた懸架関節58及
び懸架アーム59に設けられた第6の関節61、第7の
関節63、第8の関節65の摺動力量は、保持アーム5
及び先端部7に設けられた各関節の摺動力量よりも大き
く設定されている。
び懸架アーム59に設けられた第6の関節61、第7の
関節63、第8の関節65の摺動力量は、保持アーム5
及び先端部7に設けられた各関節の摺動力量よりも大き
く設定されている。
【0035】本実施形態の手術用器具保持装置1を使用
するに当たり、術者はまず懸架アーム59の先端にある
第9の関節67を患者の体表のすぐ上の手術台2と平行
な面α上に移動する。このとき、懸架支柱57に対して
第一水平懸架アーム60が、また第一水平懸架アーム6
0に対して第二水平懸架アーム62が回動して水平方向
に追従するとともに、第二水平アーム62に対して第一
垂直懸架アーム64が、また第一垂直懸架アーム64に
対して第二垂直懸架アーム66が回動して上下方向に追
従して、第9の関節67は面α上に保持される。ここ
で、第二垂直懸架アーム66の自重により、第二垂直懸
架アーム66の長手軸が鉛直方向と略平行になるように
第8の関節65は回転する。つまり、軸O11は常に鉛直
方向と略平行になり、旋回アーム24が回動する面α’
は面αと略一致する。次に、第9の関節67に保持アー
ム5を接続し、先端部7に内視鏡6を取り付ける。
するに当たり、術者はまず懸架アーム59の先端にある
第9の関節67を患者の体表のすぐ上の手術台2と平行
な面α上に移動する。このとき、懸架支柱57に対して
第一水平懸架アーム60が、また第一水平懸架アーム6
0に対して第二水平懸架アーム62が回動して水平方向
に追従するとともに、第二水平アーム62に対して第一
垂直懸架アーム64が、また第一垂直懸架アーム64に
対して第二垂直懸架アーム66が回動して上下方向に追
従して、第9の関節67は面α上に保持される。ここ
で、第二垂直懸架アーム66の自重により、第二垂直懸
架アーム66の長手軸が鉛直方向と略平行になるように
第8の関節65は回転する。つまり、軸O11は常に鉛直
方向と略平行になり、旋回アーム24が回動する面α’
は面αと略一致する。次に、第9の関節67に保持アー
ム5を接続し、先端部7に内視鏡6を取り付ける。
【0036】術中、所望の位置に内視鏡6を動かすと、
旋回アーム24が懸架アーム59に対して、また水平ア
ーム32が旋回アーム24に対して患者の体表近くの手
術台2と平行な面α上で回動することにより水平方向に
追従するとともに、水平アーム32に対する起上アーム
36の回動により上下方向にも追従して、術者が内視鏡
6より手を離しても手術用器具保持装置1が内視鏡6を
保持する。さらに、先端部7が3つの直交した軸を中心
に回転可能であるため、内視鏡6の挿入角度も任意の状
態に保たれる。また、術中に懸架アーム59の先端の第
9の関節67の位置を動かしても、先に述べたように懸
架アーム59が追従し、第9の関節67は所望の位置に
保持される。
旋回アーム24が懸架アーム59に対して、また水平ア
ーム32が旋回アーム24に対して患者の体表近くの手
術台2と平行な面α上で回動することにより水平方向に
追従するとともに、水平アーム32に対する起上アーム
36の回動により上下方向にも追従して、術者が内視鏡
6より手を離しても手術用器具保持装置1が内視鏡6を
保持する。さらに、先端部7が3つの直交した軸を中心
に回転可能であるため、内視鏡6の挿入角度も任意の状
態に保たれる。また、術中に懸架アーム59の先端の第
9の関節67の位置を動かしても、先に述べたように懸
架アーム59が追従し、第9の関節67は所望の位置に
保持される。
【0037】本実施形態によれば、第1の実施形態の効
果に加え、手術用器具保持装置1を手術台2に取り付け
る手間が不要であるため術前のセッティングが容易であ
り、また術中に懸架アーム59の先端の位置が動かせる
ため、広い範囲で手術用器具保持装置1を使用すること
が可能である。
果に加え、手術用器具保持装置1を手術台2に取り付け
る手間が不要であるため術前のセッティングが容易であ
り、また術中に懸架アーム59の先端の位置が動かせる
ため、広い範囲で手術用器具保持装置1を使用すること
が可能である。
【0038】図9は、第4の実施形態を示し、第3の実
施形態と同一構成部分は同一符号を付して説明を省略す
る。図9は手術用器具保持装置1の全体図を示す。懸架
アーム59は、基端が懸架関節58に接続され、懸架支
柱57の中心軸O7 を中心に懸架支柱57に対して回動
自在であり、長手方向に伸縮自在の伸縮水平懸架アーム
68と、伸縮水平懸架アーム68の先端に一体的に連結
され、略鉛直下方向に延びる長手方向に伸縮自在の伸縮
垂直懸架アーム69と、伸縮垂直懸架アーム69の先端
に設けられ、伸縮垂直懸架アーム69の長手軸と並行な
軸O11を中心に回動自在かつ着脱自在に保持アーム5を
受け入れる第9の関節67とから構成されている。懸架
関節58の摺動力量は、保持アーム5及び先端部7に設
けられた各関節の摺動力量よりも大きく設定されてい
る。
施形態と同一構成部分は同一符号を付して説明を省略す
る。図9は手術用器具保持装置1の全体図を示す。懸架
アーム59は、基端が懸架関節58に接続され、懸架支
柱57の中心軸O7 を中心に懸架支柱57に対して回動
自在であり、長手方向に伸縮自在の伸縮水平懸架アーム
68と、伸縮水平懸架アーム68の先端に一体的に連結
され、略鉛直下方向に延びる長手方向に伸縮自在の伸縮
垂直懸架アーム69と、伸縮垂直懸架アーム69の先端
に設けられ、伸縮垂直懸架アーム69の長手軸と並行な
軸O11を中心に回動自在かつ着脱自在に保持アーム5を
受け入れる第9の関節67とから構成されている。懸架
関節58の摺動力量は、保持アーム5及び先端部7に設
けられた各関節の摺動力量よりも大きく設定されてい
る。
【0039】本実施形態の作用は第3の実施形態と同じ
であるが、第9の関節67を患者の体表のすぐ上の手術
台と平行な面α上に移動したとき、伸縮水平懸架アーム
68が軸O7 を中心に回動すると共に伸縮して水平方向
に追従するとともに、伸縮垂直懸架アーム69が伸縮し
て上下方向にも追従して第9の関節67は面α上に保持
される。伸縮垂直懸架アーム69の中心軸は常に鉛直方
向と略平行であるため、保持アーム5の基端部に設けら
れた旋回アーム24は、面α上を回動自在である。
であるが、第9の関節67を患者の体表のすぐ上の手術
台と平行な面α上に移動したとき、伸縮水平懸架アーム
68が軸O7 を中心に回動すると共に伸縮して水平方向
に追従するとともに、伸縮垂直懸架アーム69が伸縮し
て上下方向にも追従して第9の関節67は面α上に保持
される。伸縮垂直懸架アーム69の中心軸は常に鉛直方
向と略平行であるため、保持アーム5の基端部に設けら
れた旋回アーム24は、面α上を回動自在である。
【0040】本実施形態によれば、第3の実施形態の効
果に加え、懸架アーム59を構成するアームの数が少な
いため、例えば無影燈を懸架するアームなどの懸架関節
58に接続される他のアームとの干渉が少なく、第9の
関節67をより自由に任意の位置に保持させることがで
きる。
果に加え、懸架アーム59を構成するアームの数が少な
いため、例えば無影燈を懸架するアームなどの懸架関節
58に接続される他のアームとの干渉が少なく、第9の
関節67をより自由に任意の位置に保持させることがで
きる。
【0041】図10〜図12は第5の実施形態を示し、
第1の実施形態と同一構成部分は同一符号を付して説明
を省略する。図10に手術用器具保持装置1の概略的構
成図を示す。旋回アーム先端部26と水平アーム32の
可動平面αに対して垂直な面上を可動である起上アーム
36は第3の関節37に対して着脱自在に連結されてい
る。図11は手術用器具保持装置1に取り付けて使用す
る内視鏡6と組み合わせて使用するTVカメラ71及び
ライトガイド72である。
第1の実施形態と同一構成部分は同一符号を付して説明
を省略する。図10に手術用器具保持装置1の概略的構
成図を示す。旋回アーム先端部26と水平アーム32の
可動平面αに対して垂直な面上を可動である起上アーム
36は第3の関節37に対して着脱自在に連結されてい
る。図11は手術用器具保持装置1に取り付けて使用す
る内視鏡6と組み合わせて使用するTVカメラ71及び
ライトガイド72である。
【0042】TVカメラ71の先端には、内視鏡6の接
眼部分に取り付けることが可能なカメラ装着部73が設
けられており、カメラ装着部73の基端からは信号を伝
送するための信号ケーブル74が延出している。信号ケ
ーブル74の基端には、図示しない信号処理装置に接続
するためのカメラコネクター75が設けられている。一
方、ライトガイド72の先端には内視鏡6に接続するた
めのライトガイド装着部76が設けられており、ライト
ガイド装着部76の後端からは可撓性を有するライトガ
イドケーブル77が延出している。ライトガイドケーブ
ル77の基端には、図示しない光源装置に接続するため
のライトガイドコネクター78が設けられている。
眼部分に取り付けることが可能なカメラ装着部73が設
けられており、カメラ装着部73の基端からは信号を伝
送するための信号ケーブル74が延出している。信号ケ
ーブル74の基端には、図示しない信号処理装置に接続
するためのカメラコネクター75が設けられている。一
方、ライトガイド72の先端には内視鏡6に接続するた
めのライトガイド装着部76が設けられており、ライト
ガイド装着部76の後端からは可撓性を有するライトガ
イドケーブル77が延出している。ライトガイドケーブ
ル77の基端には、図示しない光源装置に接続するため
のライトガイドコネクター78が設けられている。
【0043】図12は起上アーム36を示す。起上アー
ム36の基端部には第3の関節37への着脱部81が設
けられており、着脱部81の先端には、直方体状の起上
アーム本体82が連設されている。起上アーム本体82
の基端側面には、カメラコネクター75の外径よりもや
や内径が小さく、径が拡大する方向に弾性変形可能な略
C字状先端部を有する樹脂製のカメラコネクター受け8
3が突設されている。起上アーム本体82の側面のカメ
ラコネクター受け83の先端側には、カメラ装着部73
の外径よりもやや内径が小さく、径が拡大する方向に弾
性変形可能な略C字状先端部を有する樹脂製のカメラ装
着部受け84が突設されている。
ム36の基端部には第3の関節37への着脱部81が設
けられており、着脱部81の先端には、直方体状の起上
アーム本体82が連設されている。起上アーム本体82
の基端側面には、カメラコネクター75の外径よりもや
や内径が小さく、径が拡大する方向に弾性変形可能な略
C字状先端部を有する樹脂製のカメラコネクター受け8
3が突設されている。起上アーム本体82の側面のカメ
ラコネクター受け83の先端側には、カメラ装着部73
の外径よりもやや内径が小さく、径が拡大する方向に弾
性変形可能な略C字状先端部を有する樹脂製のカメラ装
着部受け84が突設されている。
【0044】起上アーム本体82側面のカメラ装着部受
け84の先端側には、ライトガイドコネクター78の外
径よりもやや内径が小さく、径が拡大する方向に弾性変
形可能な略C字状先端部を有する樹脂製のライトガイド
コネクター受け85が突設されている。起上アーム本体
82側面のライトガイドコネクター受け85のさらに先
端には、ライトガイド装着部76の外径よりもやや内径
が小さく、径が拡大する方向に弾性変形可能な略C字状
先端部を有する樹脂製のライトガイド装着部受け86が
突設されている。
け84の先端側には、ライトガイドコネクター78の外
径よりもやや内径が小さく、径が拡大する方向に弾性変
形可能な略C字状先端部を有する樹脂製のライトガイド
コネクター受け85が突設されている。起上アーム本体
82側面のライトガイドコネクター受け85のさらに先
端には、ライトガイド装着部76の外径よりもやや内径
が小さく、径が拡大する方向に弾性変形可能な略C字状
先端部を有する樹脂製のライトガイド装着部受け86が
突設されている。
【0045】次に、本実施形態の手術用器具保持装置1
の作用について説明する。術者は手術用器具保持装置1
を使用した手術が終了すると、それぞれの装置を取り外
し、洗浄する。洗浄が終了したら、TVカメラ71のカ
メラ装着部73を起上アーム本体82の側面に設けられ
たカメラ装着部受け84のC字形状の内側に挿入する。
カメラ装着部受け84のC字形状は内径がカメラ装着部
73よりも小さくまた弾性変形可能であるため、カメラ
装着部受け84のC字形状がカメラ装着部73を付勢し
た状態で、カメラ装着部73は起上アーム本体82に保
持される。
の作用について説明する。術者は手術用器具保持装置1
を使用した手術が終了すると、それぞれの装置を取り外
し、洗浄する。洗浄が終了したら、TVカメラ71のカ
メラ装着部73を起上アーム本体82の側面に設けられ
たカメラ装着部受け84のC字形状の内側に挿入する。
カメラ装着部受け84のC字形状は内径がカメラ装着部
73よりも小さくまた弾性変形可能であるため、カメラ
装着部受け84のC字形状がカメラ装着部73を付勢し
た状態で、カメラ装着部73は起上アーム本体82に保
持される。
【0046】次に、信号ケーブル74をカメラ装着部受
け84とカメラコネクター受け83の基端に巻き付けた
後、カメラコネクター75をカメラコネクター受け83
のC字形状の内側に挿入する。カメラコネクター受け8
3のC字形状の内径がカメラコネクター75よりも小さ
くまた弾性変形可能であるため、カメラコネクター受け
83のC字形状がカメラコネクター75を付勢した状態
で、カメラコネクター75は起上アーム本体82に保持
される。
け84とカメラコネクター受け83の基端に巻き付けた
後、カメラコネクター75をカメラコネクター受け83
のC字形状の内側に挿入する。カメラコネクター受け8
3のC字形状の内径がカメラコネクター75よりも小さ
くまた弾性変形可能であるため、カメラコネクター受け
83のC字形状がカメラコネクター75を付勢した状態
で、カメラコネクター75は起上アーム本体82に保持
される。
【0047】以上により、TVカメラ71は起上アーム
36に対して一体的に保持される。次に、ライトガイド
72に関してもTVカメラ71と同様の手順で、ライト
ガイド装着部76をライトガイド装着部受け86に、ラ
イトガイドコネクター78をライトガイドコネクター受
け85に挿入することにより、ライトガイド72は起上
アーム36に対して一体的に保持される。こうして起上
アーム36にTVカメラ71とライトガイド72を一体
的に保持させた状態で、滅菌処理を実施する。
36に対して一体的に保持される。次に、ライトガイド
72に関してもTVカメラ71と同様の手順で、ライト
ガイド装着部76をライトガイド装着部受け86に、ラ
イトガイドコネクター78をライトガイドコネクター受
け85に挿入することにより、ライトガイド72は起上
アーム36に対して一体的に保持される。こうして起上
アーム36にTVカメラ71とライトガイド72を一体
的に保持させた状態で、滅菌処理を実施する。
【0048】再び手術で使用する場合には、起上アーム
36を第3の関節37に装着し、内視鏡6を手術用器具
保持装置1に取り付ける。その後、カメラ装着部73を
カメラ装着部受け84から抜き外し、信号ケーブル74
をカメラ装着部受け84及びカメラコネクター受け83
から外しながら、カメラ装着部73を内視鏡6に近づ
け、カメラ装着部73を内視鏡6に接続する。次に、カ
メラコネクター75をカメラコネクター受け83から抜
き外し、信号ケーブル74を同様に外しながら図示しな
い信号処理装置に接続する。ライトガイド72に関して
も同様に起上アーム36から取り外し、内視鏡6及び図
示しない光源装置に接続する。
36を第3の関節37に装着し、内視鏡6を手術用器具
保持装置1に取り付ける。その後、カメラ装着部73を
カメラ装着部受け84から抜き外し、信号ケーブル74
をカメラ装着部受け84及びカメラコネクター受け83
から外しながら、カメラ装着部73を内視鏡6に近づ
け、カメラ装着部73を内視鏡6に接続する。次に、カ
メラコネクター75をカメラコネクター受け83から抜
き外し、信号ケーブル74を同様に外しながら図示しな
い信号処理装置に接続する。ライトガイド72に関して
も同様に起上アーム36から取り外し、内視鏡6及び図
示しない光源装置に接続する。
【0049】本実施形態によれば、TVカメラ71及び
ライトガイド72が起上アーム36と一体的に固定され
た状態で、さらに信号ケーブル74及びライトガイドケ
ーブル72が起上アーム36に巻き付けられた状態で、
滅菌や保管がなされる。そのため、絡まったケーブルを
解く作業が不要であり使用する際のセッティングが容易
である。
ライトガイド72が起上アーム36と一体的に固定され
た状態で、さらに信号ケーブル74及びライトガイドケ
ーブル72が起上アーム36に巻き付けられた状態で、
滅菌や保管がなされる。そのため、絡まったケーブルを
解く作業が不要であり使用する際のセッティングが容易
である。
【0050】図13は第6の実施形態を示し、第5の実
施形態と同一構成部分は同一符号を付して説明を省略す
る。図13に示すように、本実施形態における起上アー
ム36の基端には、第3の関節37への着脱部81が設
けられており、着脱部81の先端には、上面に直方体形
状の陥没部を有する直方体形状の起上アーム本体82が
連接されている。前記陥没部には、その陥没部を埋める
ゴム製のコネクタ収納部87が一体的に成形されてい
る。
施形態と同一構成部分は同一符号を付して説明を省略す
る。図13に示すように、本実施形態における起上アー
ム36の基端には、第3の関節37への着脱部81が設
けられており、着脱部81の先端には、上面に直方体形
状の陥没部を有する直方体形状の起上アーム本体82が
連接されている。前記陥没部には、その陥没部を埋める
ゴム製のコネクタ収納部87が一体的に成形されてい
る。
【0051】コネクタ収納部87の基端部の両端近傍に
は、それぞれカメラコネクター75、ライトガイドコネ
クター78を長手方向の中心軸を通る平面で半分に切断
した形状とほぼ同じ形状の陥没穴であるカメラコネクタ
収納部88、ライトガイドコネクタ収納部89がそれぞ
れ設けられている。
は、それぞれカメラコネクター75、ライトガイドコネ
クター78を長手方向の中心軸を通る平面で半分に切断
した形状とほぼ同じ形状の陥没穴であるカメラコネクタ
収納部88、ライトガイドコネクタ収納部89がそれぞ
れ設けられている。
【0052】コネクタ収納部87の先端部の両端近傍に
は、それぞれカメラ装着部73、ライトガイド装着部7
6を長手方向の中心軸で半分に切断した形状の陥没穴で
あるカメラ装着部収納部90、ライトガイド装着部収納
部91がそれぞれ設けられている。また、コネクタ収納
部87の中央部には、信号ケーブル74及びライトガイ
ド77を巻いて入れることができる大きさの円柱状の陥
没穴ケーブル収納部92が形成されている。また、断面
がコ字形状であり、その側面内側が起上アーム36の側
面上部と係合し、起上アーム36に固定される蓋93
が、起上アーム36と別体で起上アーム36に着脱自在
に設けられている。
は、それぞれカメラ装着部73、ライトガイド装着部7
6を長手方向の中心軸で半分に切断した形状の陥没穴で
あるカメラ装着部収納部90、ライトガイド装着部収納
部91がそれぞれ設けられている。また、コネクタ収納
部87の中央部には、信号ケーブル74及びライトガイ
ド77を巻いて入れることができる大きさの円柱状の陥
没穴ケーブル収納部92が形成されている。また、断面
がコ字形状であり、その側面内側が起上アーム36の側
面上部と係合し、起上アーム36に固定される蓋93
が、起上アーム36と別体で起上アーム36に着脱自在
に設けられている。
【0053】次に、本実施形態の作用について説明す
る。術者は手術用器具保持装置1を使用した手術が終了
すると、それぞれの装置を取り外し、洗浄する。洗浄が
終了したら、カメラ装着部73をカメラ装着部収納部9
0に入るように置き、信号ケーブル74をケーブル収納
部92に環状に入れ、カメラコネクター75をカメラコ
ネクタ収納部88に入るように置く。次に、ライトガイ
ド装着部76をライトガイド装着部収納部91に入るよ
うに置き、ライトガイドケーブル77をケーブル収納部
92に環状に入れ、ライトガイドコネクター78をライ
トガイドコネクタ収納部89に入るように置く。その
後、蓋93を起上アーム36に装着する。これにより、
TVカメラ71及びライトガイド72は起上アーム36
に一体的に保持される。
る。術者は手術用器具保持装置1を使用した手術が終了
すると、それぞれの装置を取り外し、洗浄する。洗浄が
終了したら、カメラ装着部73をカメラ装着部収納部9
0に入るように置き、信号ケーブル74をケーブル収納
部92に環状に入れ、カメラコネクター75をカメラコ
ネクタ収納部88に入るように置く。次に、ライトガイ
ド装着部76をライトガイド装着部収納部91に入るよ
うに置き、ライトガイドケーブル77をケーブル収納部
92に環状に入れ、ライトガイドコネクター78をライ
トガイドコネクタ収納部89に入るように置く。その
後、蓋93を起上アーム36に装着する。これにより、
TVカメラ71及びライトガイド72は起上アーム36
に一体的に保持される。
【0054】再び手術で使用する場合には、起上アーム
36を第3の関節37に装着し、内視鏡6を手術用器具
保持装置1に取り付ける。その後、蓋93を起上アーム
から外し、TVカメラ71、ライトガイド72をそれぞ
れ接続する。
36を第3の関節37に装着し、内視鏡6を手術用器具
保持装置1に取り付ける。その後、蓋93を起上アーム
から外し、TVカメラ71、ライトガイド72をそれぞ
れ接続する。
【0055】本実施形態によれば、TVカメラ71及び
ライトガイド72が起上アーム36と一体的に固定され
た状態で、また起上アーム36及び蓋93に保護された
状態で滅菌、保管が行われるため、ケーブルが絡まるお
それがなく使用する際のセッティングが容易であるとと
もに、ケーブルが鉗子などにより損傷されることもな
い。また、TVカメラ71及びライトガイド72の各先
端に設けられた各コネクターを収納する部材が弾性部材
でできているため、保管中などに起上アーム36に衝撃
が加わっても各コネクターに加わる衝撃が和らげられ
る。
ライトガイド72が起上アーム36と一体的に固定され
た状態で、また起上アーム36及び蓋93に保護された
状態で滅菌、保管が行われるため、ケーブルが絡まるお
それがなく使用する際のセッティングが容易であるとと
もに、ケーブルが鉗子などにより損傷されることもな
い。また、TVカメラ71及びライトガイド72の各先
端に設けられた各コネクターを収納する部材が弾性部材
でできているため、保管中などに起上アーム36に衝撃
が加わっても各コネクターに加わる衝撃が和らげられ
る。
【0056】前記実施形態によれば、次の構成が得られ
る。 (付記1)手術台と、前記手術台、天井または床に設置
される設置手段と、手術用の器具を支持する器具支持手
段と、前記設置手段と前記器具支持手段との間に設置さ
れ、前記器具支持手段を移動可能に保持する保持手段と
を有する手術用器具保持装置において、前記保持手段
は、前記設置手段に連結され、略鉛直方向に延びる少な
くとも1本の鉛直アームと、前記鉛直アームに対して略
垂直で、かつ前記手術台の上面と略平行な平面上を移動
可能な少なくとも1本の水平アームと、前記水平アーム
の先端部に設けられ、水平アームの可動平面に略垂直な
平面上を回動可能な起上アームとを具備したことを特徴
とする手術用器具保持装置。
る。 (付記1)手術台と、前記手術台、天井または床に設置
される設置手段と、手術用の器具を支持する器具支持手
段と、前記設置手段と前記器具支持手段との間に設置さ
れ、前記器具支持手段を移動可能に保持する保持手段と
を有する手術用器具保持装置において、前記保持手段
は、前記設置手段に連結され、略鉛直方向に延びる少な
くとも1本の鉛直アームと、前記鉛直アームに対して略
垂直で、かつ前記手術台の上面と略平行な平面上を移動
可能な少なくとも1本の水平アームと、前記水平アーム
の先端部に設けられ、水平アームの可動平面に略垂直な
平面上を回動可能な起上アームとを具備したことを特徴
とする手術用器具保持装置。
【0057】(付記2)前記水平アームは、前記鉛直ア
ームに対して回動可能な第1アームと、前記第1アーム
の先端部に連接され、前記鉛直アームに対して略垂直か
つ前記手術台の上面と略平行な平面上を移動可能な第2
水平アームとからなることを特徴とする付記1記載の手
術用器具保持装置。
ームに対して回動可能な第1アームと、前記第1アーム
の先端部に連接され、前記鉛直アームに対して略垂直か
つ前記手術台の上面と略平行な平面上を移動可能な第2
水平アームとからなることを特徴とする付記1記載の手
術用器具保持装置。
【0058】(付記3)前記水平アームが、垂直アーム
の先端に連結され、鉛直アームに平行な軸を中心に回動
自在な第一の水平アームと、第一の水平アームの先端に
連結され、鉛直アームに平行な軸を中心に回動自在な第
二の水平アームとからなることを特徴とする付記1に記
載の手術用器具保持装置。
の先端に連結され、鉛直アームに平行な軸を中心に回動
自在な第一の水平アームと、第一の水平アームの先端に
連結され、鉛直アームに平行な軸を中心に回動自在な第
二の水平アームとからなることを特徴とする付記1に記
載の手術用器具保持装置。
【0059】(付記4)前記鉛直アームを設置部に対し
て回動自在に接続すると共に、鉛直アームと第一の水平
アームを一体化したことを特徴とする付記2に記載の手
術用器具保持装置。
て回動自在に接続すると共に、鉛直アームと第一の水平
アームを一体化したことを特徴とする付記2に記載の手
術用器具保持装置。
【0060】(付記5)前記鉛直アームが、鉛直方向と
平行な軸を中心に回動自在な水平懸架アームと、水平懸
架アームの先端に連結され、かつ鉛直方向に伸びる少な
くとも一本の垂直アームを含む垂直懸架アームからなる
ことを特徴とする付記1〜4のいずれかに記載の手術用
器具保持装置。
平行な軸を中心に回動自在な水平懸架アームと、水平懸
架アームの先端に連結され、かつ鉛直方向に伸びる少な
くとも一本の垂直アームを含む垂直懸架アームからなる
ことを特徴とする付記1〜4のいずれかに記載の手術用
器具保持装置。
【0061】(付記6)前記水平懸架アームが、基端が
設置部に連結され、鉛直方向と平行な軸を中心に回動自
在な第一の水平懸架アームと、第一の水平懸架アームの
先端に連結され、鉛直方向と平行な軸を中心に回動自在
な第二の水平懸架アームからなり、前記垂直懸架アーム
が、第二の水平懸架アームの先端に連結され、第二の水
平懸架アームの長手方向の軸を中心に回動自在な第一の
垂直懸架アームと、第一の垂直懸架アームの先端に連結
され、第一の垂直懸架アームに対して回動すると共に略
鉛直方向に延びる垂直アームからなることを特徴とする
付記5に記載の手術用器具保持装置。
設置部に連結され、鉛直方向と平行な軸を中心に回動自
在な第一の水平懸架アームと、第一の水平懸架アームの
先端に連結され、鉛直方向と平行な軸を中心に回動自在
な第二の水平懸架アームからなり、前記垂直懸架アーム
が、第二の水平懸架アームの先端に連結され、第二の水
平懸架アームの長手方向の軸を中心に回動自在な第一の
垂直懸架アームと、第一の垂直懸架アームの先端に連結
され、第一の垂直懸架アームに対して回動すると共に略
鉛直方向に延びる垂直アームからなることを特徴とする
付記5に記載の手術用器具保持装置。
【0062】(付記7)前記起上アームを水平アームに
対して着脱自在としたことを特徴とする付記1〜6のい
ずれかに記載の手術用器具保持装置。 (付記8)前記器具支持手段に、手術用の器具を少なく
とも一つの軸を中心に回動可能な回動手段を設けたこと
を特徴とする付記1〜7のいずれかに記載の手術用器具
保持装置。 (付記9)前記器具支持手段に、手術用の器具を互いに
直交する3つの軸を中心に回動可能な回動手段を設けた
ことを特徴とする付記1〜8のいずれかに記載の手術用
器具保持装置。 (付記10)前記器具支持手段の回動手段が、ボールジ
ョイントよりなることを特徴とする付記8または9に記
載の手術用器具保持装置。
対して着脱自在としたことを特徴とする付記1〜6のい
ずれかに記載の手術用器具保持装置。 (付記8)前記器具支持手段に、手術用の器具を少なく
とも一つの軸を中心に回動可能な回動手段を設けたこと
を特徴とする付記1〜7のいずれかに記載の手術用器具
保持装置。 (付記9)前記器具支持手段に、手術用の器具を互いに
直交する3つの軸を中心に回動可能な回動手段を設けた
ことを特徴とする付記1〜8のいずれかに記載の手術用
器具保持装置。 (付記10)前記器具支持手段の回動手段が、ボールジ
ョイントよりなることを特徴とする付記8または9に記
載の手術用器具保持装置。
【0063】(付記11)手術用器具保持装置におい
て、手術用器具保持装置に装着して使用する手術用器具
と組み合わせて使用するケーブルの端部にあるコネクタ
部分を、手術用器具保持装置の一部に一体的に収納また
は固定するコネクタ係止手段を設けたことを特徴とする
手術用器具保持装置。
て、手術用器具保持装置に装着して使用する手術用器具
と組み合わせて使用するケーブルの端部にあるコネクタ
部分を、手術用器具保持装置の一部に一体的に収納また
は固定するコネクタ係止手段を設けたことを特徴とする
手術用器具保持装置。
【0064】(付記12)前記手術用器具保持装置の先
端に、基端部から着脱可能な部分を設け、前記コネクタ
係止手段を前記着脱可能な部分に設けたことを特徴とす
る付記11に記載の手術用器具保持装置。
端に、基端部から着脱可能な部分を設け、前記コネクタ
係止手段を前記着脱可能な部分に設けたことを特徴とす
る付記11に記載の手術用器具保持装置。
【0065】(付記13)前記コネクタ係止手段が、コ
ネクタを受け入れるコネクタ収納部と、前記コネクタ収
納部に収納されたコネクタを覆う手術用器具保持装置に
取り付けられた蓋からなることを特徴とする付記11ま
たは12に記載の手術用器具保持装置。 (付記14)前記コネクタ収納部の少なくとも一部が弾
性部材からなることを特徴とする付記13に記載の手術
用器具保持装置。
ネクタを受け入れるコネクタ収納部と、前記コネクタ収
納部に収納されたコネクタを覆う手術用器具保持装置に
取り付けられた蓋からなることを特徴とする付記11ま
たは12に記載の手術用器具保持装置。 (付記14)前記コネクタ収納部の少なくとも一部が弾
性部材からなることを特徴とする付記13に記載の手術
用器具保持装置。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、手術用器具を患者へ対応させるのに、術者が操作可
能で、しかも最も術者の邪魔にならない位置(それも横
幅に対してほぼ中央付近。即ち、手術台上に横たわった
患者の真上で、患者上面と水平アームが略平行になる)
で操作することが可能である。さらに、水平アームは手
術台上面(患者上面)と平行な面で回動可能なため、水
平アーム(起上アーム以外の全て)が患者上へ落下し
て、害を与えることがないという効果がある。
ば、手術用器具を患者へ対応させるのに、術者が操作可
能で、しかも最も術者の邪魔にならない位置(それも横
幅に対してほぼ中央付近。即ち、手術台上に横たわった
患者の真上で、患者上面と水平アームが略平行になる)
で操作することが可能である。さらに、水平アームは手
術台上面(患者上面)と平行な面で回動可能なため、水
平アーム(起上アーム以外の全て)が患者上へ落下し
て、害を与えることがないという効果がある。
【図1】この発明の第1の実施形態を示す手術用器具保
持装置の斜視図。
持装置の斜視図。
【図2】同実施形態の取付部の一部切欠した側面図。
【図3】同実施形態の第1の関節を示し、(a)は一部
切欠した側面図、(b)はA−A線に沿う断面図。
切欠した側面図、(b)はA−A線に沿う断面図。
【図4】同実施形態の起上アームの一部切欠した側面
図。
図。
【図5】同実施形態の第4の関節の断面図。
【図6】同実施形態の第5の関節の分解斜視図。
【図7】この発明の第2の実施形態を示す手術用器具保
持装置の斜視図。
持装置の斜視図。
【図8】この発明の第3の実施形態を示す手術用器具保
持装置の斜視図。
持装置の斜視図。
【図9】この発明の第4の実施形態を示す手術用器具保
持装置の斜視図。
持装置の斜視図。
【図10】この発明の第5の実施形態を示す手術用器具
保持装置の斜視図。
保持装置の斜視図。
【図11】同実施形態の内視鏡とTVカメラ及びライト
ガイドの斜視図。
ガイドの斜視図。
【図12】同実施形態の起上アームの斜視図。
【図13】この発明の第6の実施形態を示す起上アーム
の斜視図。
の斜視図。
2…手術台 4…取付部(設置手段) 5…保持アーム(保持手段) 21…支柱(鉛直アーム) 24…旋回アーム 32…水平アーム 36…起上アーム 50…内視鏡把持アダプタ(器具支持手段)
Claims (1)
- 【請求項1】 手術台と、前記手術台、天井または床に
設置される設置手段と、手術用の器具を支持する器具支
持手段と、前記設置手段と前記器具支持手段との間に設
置され、前記器具支持手段を移動可能に保持する保持手
段とを有する手術用器具保持装置において、 前記保持手段は、前記設置手段に連結され、略鉛直方向
に延びる少なくとも1本の鉛直アームと、 前記鉛直アームに対して略垂直で、かつ前記手術台の上
面と略平行な平面上を移動可能な少なくとも1本の水平
アームと、 前記水平アームの先端部に設けられ、水平アームの可動
平面に略垂直な平面上を回動可能な起上アームとを具備
したことを特徴とする手術用器具保持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9090841A JPH10277055A (ja) | 1997-04-09 | 1997-04-09 | 手術用器具保持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9090841A JPH10277055A (ja) | 1997-04-09 | 1997-04-09 | 手術用器具保持装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10277055A true JPH10277055A (ja) | 1998-10-20 |
Family
ID=14009818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9090841A Withdrawn JPH10277055A (ja) | 1997-04-09 | 1997-04-09 | 手術用器具保持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10277055A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111419156A (zh) * | 2020-04-07 | 2020-07-17 | 中国人民解放军总医院第四医学中心 | 双目立体显微内镜系统 |
WO2022009528A1 (ja) * | 2020-07-09 | 2022-01-13 | ソニーグループ株式会社 | 医療用アーム装置 |
CN116570211A (zh) * | 2023-04-17 | 2023-08-11 | 应急总医院 | 软硬镜调节固定装置 |
-
1997
- 1997-04-09 JP JP9090841A patent/JPH10277055A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111419156A (zh) * | 2020-04-07 | 2020-07-17 | 中国人民解放军总医院第四医学中心 | 双目立体显微内镜系统 |
WO2022009528A1 (ja) * | 2020-07-09 | 2022-01-13 | ソニーグループ株式会社 | 医療用アーム装置 |
EP4180001A4 (en) * | 2020-07-09 | 2023-12-20 | Sony Group Corporation | MEDICAL ARM DEVICE |
CN116570211A (zh) * | 2023-04-17 | 2023-08-11 | 应急总医院 | 软硬镜调节固定装置 |
CN116570211B (zh) * | 2023-04-17 | 2024-04-19 | 应急总医院 | 软硬镜调节固定装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040706 |