JPH10276978A - 診察用器具 - Google Patents
診察用器具Info
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- JPH10276978A JPH10276978A JP9084883A JP8488397A JPH10276978A JP H10276978 A JPH10276978 A JP H10276978A JP 9084883 A JP9084883 A JP 9084883A JP 8488397 A JP8488397 A JP 8488397A JP H10276978 A JPH10276978 A JP H10276978A
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Abstract
大きな筒体からなり、前記筒体は、プラスチックで構成
され、かつ、遮光性のものであり、前記筒体内面は、そ
の表面粗さが中心線平均粗さ(Ra)で0.1〜100
μmである耳鏡器。
Description
鏡器と称される診察用器具、更には使い捨てタイプの耳
鏡器に関する。
団検診(耳の集団検診(診察))に際しては、耳鏡器と
称される診察用器具が使用される。この耳鏡器は、円錐
台筒形状をしたものである。そして、耳の内部の診察に
際しては、耳鏡器を耳に差し入れ、光を耳鏡器を介して
耳内部に導き、この状態で内部を観察し、診断してい
る。
されている。この為、耳鏡器が耳に差し込まれると、そ
の際の感触が悪く、子供は嫌がることが多かった。特
に、寒い時期(集団検診が行われる4月などにあって
も、肌寒い時期が多い)では、金属製の耳鏡器を耳に差
し込むと、その感触が特に悪く、嫌がることが多い為、
診察を正確に行い難い。
は、感触に優れた耳鏡器を提供することである。
た耳鏡器を構成する為、金属材料に代わる材料の選定に
取りかかった。そして、試行錯誤を繰り返すうちに、プ
ラスチックで構成した場合が、最も感触に優れているこ
とを見出すに至った。
良いものではなかった。例えば、単なるポリプロピレン
製の耳鏡器は、耳鏡器としての役割を発揮できなかっ
た。つまり、通常のポリプロピレンは透明なものである
為、これでは光を耳内部に導くことが出来なかったので
ある。そこで、カーボンブラックとポリプロピレンとを
用いた遮光性プラスチックを用いて耳鏡器を試作した。
しかし、これでも、耳鏡器としての役割を発揮できなか
った。
れて行った結果、耳鏡器の内面が平滑すぎて、光の反射
が過ぎていたことを見出すに至った。このような知見を
基にして本発明が達成されたものであり、前記の課題
は、耳部の診察に際して用いられる診察用器具であっ
て、先端側の口径が小さく、基端側の口径が大きな筒体
からなり、前記筒体は、プラスチックで構成され、か
つ、遮光性のものであり、前記筒体内面は、その表面粗
さが中心線平均粗さ(Ra)で0.1〜100μmであ
ることを特徴とする診察用器具によって解決される。
器具(耳鏡器)は、材料がプラスチックである為、金属
製の耳鏡器よりも肌触り感が遙かに良かった。この為、
耳に差し込んでも、嫌がる子供は大幅に減り、診察を正
確に行うことが出来、かつ、診察もスムーズに行えるも
のであった。更には、プラスチック製とした為、コスト
を大幅に安く出来た。この為、使い捨てにすることも出
来る。そして、使い捨てにした場合には、細菌感染の恐
れがなくなる。更には、診察の度毎に、一回一回、耳鏡
器を洗浄する必要がなく、診察がスムーズに進み、診察
時間の短縮も可能になる。
均粗さ(Ra)で0.4μm以上のものが好ましい。更
には、0.7μm以上のものが好ましい。特に、1μm
以上のものが好ましい。又、50μm以下のものが好ま
しい。更には、30μm以下のものが好ましい。特に、
20μm以下のものが好ましい。すなわち、表面粗さを
前記の値とすることによって、光の反射具合が一層改善
され、診察が正確、かつ、容易になる。
ックで構成されてなるのが好ましい。本発明において
は、材料としてプラスチックを選定した理由は、プラス
チックが触感に優れ、更には低廉であるからによる。し
かし、カーボンブラック含有プラスチックを用いた場合
には、前記の他に、遮光性が得られる。更には、静電気
が帯電し難い。すなわち、静電気が帯電した耳鏡器を取
り扱う場合、これを手にした瞬間の医者は極めて不快に
なる。従って、正確な診察を行い難い。又、静電気が帯
電した耳鏡器が患者の耳に差し込まれた場合、患者は、
これ、また、実に不快になる。しかるに、カーボンブラ
ック含有プラスチックで構成させた場合、このような欠
点も解決される。かつ、光・熱が当たっている場合に
は、輻射熱を効率良く吸収する。従って、耳鏡器が患者
の耳に差し込まれた場合、暖まっていることから、触感
が良い。
ているのが好ましい。すなわち、耳鏡器は、通常、略円
錐台形状をしている。従って、耳鏡器を積み重ねると、
耳鏡器同士が完全に嵌まってしまい、抜き取り難くな
る。そこで、筒体の外面に凸部を構成していると、これ
がスタッキング防止の役割を奏する。従って、耳鏡器を
積み重ねていても、耳鏡器同士が完全に嵌まってしまう
ことがなく、抜き取りが簡単である。尚、凸部を筒体の
内面側に設けた場合には、診察の邪魔になる恐れがあ
る。しかし、凸部を筒体の外面側に設けた場合には、診
察の邪魔になる恐れは無い。更には、プラスチックで成
型することにより耳鏡器を構成する場合、凸部をプラス
チック材料注入用のゲートに対応させることが出来る。
側の口径が大きな形状の円錐台筒部と、前記円錐台筒部
の基端側につながって設けられた環状部とを具備した形
状であるのが好ましい。又、環状部の外面に凸条部が構
成されているものが好ましい。
の診察に際して用いられる診察用器具であって、先端側
の口径が小さく、基端側の口径が大きな筒体からなり、
前記筒体は、プラスチックで構成され、かつ、遮光性の
ものであり、前記筒体内面は、その表面粗さが中心線平
均粗さ(Ra)で0.1〜100μm(好ましい下限値
は、0.4μm、更には0.7μm、特に1μm。好ま
しい上限値は、50μm、更には30μm、特に20μ
m。)である。筒体はカーボンブラック含有プラスチッ
クで構成される。筒体の外面側には凸部が構成される。
筒体は、先端側の口径が小さく、基端側の口径が大きな
形状の円錐台筒部と、前記円錐台筒部の基端側につなが
って設けられた環状部とを具備したものである。環状部
の外面には凸条部が構成される。
になる診察用器具(耳鏡器)の一実施形態の斜視図、図
2は断面図である。各図中、Aは耳鏡器である。この耳
鏡器Aは、先端側の口径(直径)が約5mm、基端側の
口径(直径)が約15mm、高さが約30mm、肉厚が
約1mmの円錐台筒部1と、円錐台筒部1の基端側につ
ながって設けられた口径(直径)が約20mm、肉厚が
約1mmの円環状部2とを具備したものである。
いる。特に、円錐台筒部1外面と円環状部2外面とにつ
ながるように凸部3が設けられている。この凸部3は、
耳鏡器Aをプラスチック成型により構成する場合、プラ
スチック材料注入ゲートに対応したものである。そし
て、耳鏡器Aを積み重ねていても、凸部3がスタッキン
グ防止の役割を奏するから、耳鏡器A同士が完全に嵌ま
ってしまうことがなく、抜き取りが簡単なものになる。
方向、特に、円周方向に直交する方向に沿って凸条部4
が構成されている。これは、耳鏡器Aを補助具に差し込
む場合のことを考慮したものである。つまり、凸条部4
を設けておくことにより、補助具に差し込む場合、補助
具との間のクリアランスに高精度を要求されなくなる。
ブラックを0.4〜2.8wt%、例えば0.8wt%
含有する遮光性プラスチック材料を用いて成型手段によ
り構成されたものである。そして、耳鏡器A(円錐台筒
部1及び円環状部2)の外表面は、その表面粗さが中心
線平均粗さ(Ra)で0.05μmと平滑であるのに対
して、円錐台筒部1の内表面は、その表面粗さが中心線
平均粗さ(Ra)で1.4μmである。すなわち、円錐
台筒部1内面は、その表面粗さが中心線平均粗さ(R
a)で0.1〜100μmと比較的粗されたものとなっ
ている。
がプラスチックである為、金属製の耳鏡器よりも軽量
で、かつ、肌触り感が遙かに良かった。この為、耳に差
し込んでも、嫌がる子供は大幅に減り、診察を正確に行
うことが出来、かつ、診察もスムーズに行えるものであ
った。更には、プラスチック製とした為、コストを大幅
に安く出来た。この為、使い捨てにすることが出来る。
そして、使い捨てとした場合には、細菌感染の恐れがな
くなる。更には、診察の度毎に、一回一回、耳鏡器を洗
浄する必要もなく、診察がスムーズに進み、診察時間の
短縮も可能になる。
製としたから、遮光性が得られる。更には、静電気が帯
電し難い。この為、静電気が帯電した耳鏡器を取り扱う
場合に比べて、操作性および触感が良く、正確な診察を
行い易く、又、患者にとっても嬉しいことである。又、
光・熱が当たっている場合には、輻射熱を効率良く吸収
する。従って、耳鏡器が患者の耳に差し込まれた場合、
暖まっていることから、触感が良い。
しているので、光の反射具合が良くなり、診察が正確、
かつ、容易になる。
診察用器具は、材料がプラスチックである為、金属製の
ものに比べて、肌触り感が遙かに良い。この為、耳に差
し込んでも、嫌がる子供は大幅に減り、診察を正確に行
うことが出来、かつ、診察もスムーズに行える。
為、使い捨てにすることも出来る。そして、使い捨てに
した場合には、細菌感染の恐れがなくなる。更には、診
察の度毎に、一回一回、耳鏡器を洗浄する必要もなく、
診察がスムーズに進み、診察時間の短縮も可能になる。
又、筒体内面の表面粗さを、中心線平均粗さ(Ra)で
0.1〜100μmとしたので、光の反射具合が良く、
診察が正確、かつ、容易になる。
Claims (5)
- 【請求項1】 耳部の診察に際して用いられる診察用器
具であって、 先端側の口径が小さく、基端側の口径が大きな筒体から
なり、 前記筒体は、プラスチックで構成され、かつ、遮光性の
ものであり、 前記筒体内面は、その表面粗さが中心線平均粗さ(R
a)で0.1〜100μmであることを特徴とする診察
用器具。 - 【請求項2】 筒体がカーボンブラック含有プラスチッ
クで構成されてなることを特徴とする請求項1の診察用
器具。 - 【請求項3】 筒体の外面側に凸部が構成されてなるこ
とを特徴とする請求項1又は請求項2の診察用器具。 - 【請求項4】 筒体は、先端側の口径が小さく、基端側
の口径が大きな形状の円錐台筒部と、前記円錐台筒部の
基端側につながって設けられた環状部とを具備したもの
であることを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかの
診察用器具。 - 【請求項5】 環状部の外面に凸条部が構成されてなる
ことを特徴とする請求項4の診察用器具。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP08488397A JP3784034B2 (ja) | 1997-04-03 | 1997-04-03 | 診察用器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08488397A JP3784034B2 (ja) | 1997-04-03 | 1997-04-03 | 診察用器具 |
Publications (2)
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JP3784034B2 JP3784034B2 (ja) | 2006-06-07 |
Family
ID=13843172
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3784034B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002191553A (ja) * | 2000-12-27 | 2002-07-09 | Asahi Optical Co Ltd | 内視鏡 |
JP2013094492A (ja) * | 2011-11-02 | 2013-05-20 | Hoshizaki Electric Co Ltd | 喇叭形管状器具用ラック |
WO2019146806A1 (ja) | 2018-01-29 | 2019-08-01 | 株式会社京都メディカルコンサル | 耳処置用器具 |
-
1997
- 1997-04-03 JP JP08488397A patent/JP3784034B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002191553A (ja) * | 2000-12-27 | 2002-07-09 | Asahi Optical Co Ltd | 内視鏡 |
JP4598168B2 (ja) * | 2000-12-27 | 2010-12-15 | Hoya株式会社 | 内視鏡 |
JP2013094492A (ja) * | 2011-11-02 | 2013-05-20 | Hoshizaki Electric Co Ltd | 喇叭形管状器具用ラック |
WO2019146806A1 (ja) | 2018-01-29 | 2019-08-01 | 株式会社京都メディカルコンサル | 耳処置用器具 |
KR20210053258A (ko) | 2018-01-29 | 2021-05-11 | 교토 메디컬 컨설 씨오., 엘티디. | 귀 처치용 기구 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3784034B2 (ja) | 2006-06-07 |
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