JPS5915606Y2 - 経口内視鏡用マウスピ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、経口内視鏡用マウスピースに関するもので
ある。

経口内視鏡用マウスピースは、内視鏡を経口挿入するに
あたり、被検診者の口を開けた状態に保持すること、並
びに挿入後に被検診者が不快の瞬間に思わず口を閉じた
際に内視鏡を噛み損傷を与えることを防止することを目
的として使用されていることは良く知られている。

ところで第１図に示すように従来のマウスピース１０は
、内視鏡挿入口１１が略楕円形あることと相まって、外
周形もほぼそれに応じた形状であり、且つその形状は、
軽く楽に被検診者の口を開けた状態となるように例えば
ｄが２２ ｍｍ位に設計されている。

しかしながら、このようなマウスピースを使用した場合
は口の開きが少ないため検診者は挿入操作が非常に困難
である事、また内視鏡挿入時、その内視鏡先端部が咽喉
部分を通過する時点が一番不快感を覚えるものであり、
軽く楽に口を開けている被検診者によって外されてしま
う恐れがある。

それでは、マウスピースの外周形を被検診者に最大開口
となるように口を開けさせるように選定設計したならば
良いかというと、この場合には上記のような恐れはなく
なるものの、被検診者が長い検診時間の経過とともに疲
れてしまう難点があるものと云える。

そこで、この考案は以上に述べたところに鑑み改良され
た経口内視鏡用マウスピースを提供するものであり、以
下、この考案を添付図面に示した一実施例に基き詳細に
説明する。

第２図に示すマウスピース２０は、外周形が略真円の第
１の部分２１と略楕円の第２の部分２２とを有する短筒
状に形成されている。

上記第１の部分２１は、外周径ｄ１が略２２ ｍｍ以上
となるように設計されており、また上記第２の部分２２
は、その外周径の短軸長ｄ２が従来と同様程度に設計さ
れている。

尚、符号２３は、前側フランジ、符号２４は後側フラン
ジを示し、これらフランジは被検診者の歯並びに唇の外
れを防止するように設けられている。

以上のように形成されたマウスピース２０は、前側フラ
ンジ２３に付した方向示標２５の方向が上下となるよう
にして被検診者の口に挿入し、最初に第１の部分２１に
被検診者の歯及び唇が当たるようにする。

このようにマウスピース２０を位置決めした後に内視鏡
を挿入口２６から挿入し少なくとも内視鏡の先端部を被
検診者の咽喉部より通過挿入させる。

その後、このマウスピース２０を引き出し且つ９０度回
転させることにより、被検診者の少なくとも歯が第２の
部分２２の短軸長部位に当たるようにする。

このような操作をすることによりこのマウスピース２０
は、第１の部分２１が被検診者の歯及び唇に当たってい
る時には、被検診者の口を比較的大きく開けさせること
ができ、内視鏡の挿入操作を行ないやすいものとし、且
つ仮に咽喉部を内視鏡の先端部が通過する際に不快を覚
えてマウスピースを外そうとしても外し難い状態に保持
できるものである。

更に第２の部分２２が被検診者の歯及び唇に当たるよう
に設定するならば被検診者は、口を軽く楽に開けている
状態となり、仮に長く検診時間が掛っても苦痛や疲れを
和らげることができるものである。

以上に述べたところより明らかなように、この考案によ
る経口内視鏡用マウスピースによれば、苦痛のためマウ
スピースを外したりすることを防止でき、更に内視鏡挿
入操作を行ない易くすることができるものであり、また
更には、検診時間が長くなったとしても被検診者の疲れ
がないようにすることができ、この考案による効果は、
内視鏡を操作する検診者のみならず、被検診者にとって
極めて大きいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の径口内視鏡用マウスピースを示す斜視図
、第２図は、この考案による経口内視鏡用マウスピース
の一実施例を示す斜視図である。 ２０・・・・・・マウスピース、２１・・・・・・第１
の部分、２２・・・・・・第２の部分。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 経口内視鏡を挿通させる挿入口を有し被検診者に噛ませ
   た際に歯並びに唇の外れを防止するフランジを両端に備
   えた短筒状の経口内視鏡用マウスピースにおいて、上記
   フランジ間に断面外郭形状が直径を略２２ ｍｍ以上と
   した被検診者の口を大きく開かせる略真円形状の第１の
   部分と、短軸長が上記第１部分の直径より小であり被検
   診者の口を楽な状態に開かせる略楕円形状の第２の部分
   とを設けたことを特徴とする内視鏡用マウスピース。