JPH10274867A - 用紙搬送装置 - Google Patents

用紙搬送装置

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Publication number
JPH10274867A
JPH10274867A JP10020696A JP2069698A JPH10274867A JP H10274867 A JPH10274867 A JP H10274867A JP 10020696 A JP10020696 A JP 10020696A JP 2069698 A JP2069698 A JP 2069698A JP H10274867 A JPH10274867 A JP H10274867A
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JP
Japan
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document
paper
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roller
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Application number
JP10020696A
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English (en)
Inventor
Masao Kondo
正生 近藤
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給紙する用紙に異なるサイズの用紙が混在す
る場合、排紙トレイから給紙トレイへの用紙の移動を禁
止して給紙ミスを防止する。 【解決手段】 給紙トレイ60に載置された用紙を一枚
づつ給紙する給紙機構80と、該給紙機構80で給紙さ
れた用紙を搬送して給紙トレイ60に戻し、再度、循環
搬送する循環搬送機構120,140,270とを設け
る。循環搬送機構には、用紙を一時的に排出して蓄積す
る排紙トレイ60と、該排紙トレイ60に蓄積された用
紙を給紙トレイ60に移動させる移動機構270とを備
える。給紙機構80により給紙される複数枚の用紙が全
て同一サイズか否かを判定し、同一サイズであれば移動
機構270によって用紙を給紙トレイ60に移動させ、
同一サイズでなければ移動機構270による用紙の給紙
トレイ60への移動を禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は給紙口と排紙口付近
を連続する面で連結するトレイを備えた循環式の用紙搬
送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、給紙トレイに載置された複数枚の
用紙を順次給紙して用紙台上に搬送した後、排紙トレイ
に排出し、この排出された用紙を排紙トレイから給紙ト
レイに移動させて、再度、給紙する循環式用紙搬送装置
が種々提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の循環式用紙搬
送装置においては、給紙する用紙に異なるサイズの用紙
が混在する場合、排紙トレイから給紙トレイに用紙を移
動させても、用紙先端が揃っていないために、給紙ミス
を発生するという問題がある。
【0004】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、給紙する用紙に異なるサイズの用紙が混在する場
合、排紙トレイから給紙トレイへの用紙の移動を禁止し
て給紙ミスを防止することができる用紙搬送装置を提供
することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、用紙を循環搬送する用紙搬送装置におい
て、複数枚の用紙を載置する給紙トレイと、該給紙トレ
イに載置された用紙を一枚づつ給紙する給紙機構と、該
給紙機構で給紙された用紙を搬送して前記給紙トレイに
戻し、再度、循環搬送する循環搬送機構であって、用紙
を一時的に排出して蓄積する排紙トレイと、該排紙トレ
イに蓄積された用紙を前記給紙トレイに移動させる移動
機構とを備えた循環搬送機構と、前記給紙機構により給
紙される複数枚の用紙が全て同一サイズか否かを判定
し、同一サイズであれば前記移動機構によって用紙を給
紙トレイに移動させ、同一サイズでなければ前記移動機
構による用紙の給紙トレイへの移動を禁止するコントロ
ーラとを備えている。
【0006】前記構成からなる本発明の用紙搬送装置に
よると、給紙トレイに載置された複数枚の用紙は、給紙
機構によって一枚づつ給紙され搬送されて、一時的に排
紙トレイに排出され蓄積される。該排紙トレイに蓄積さ
れた用紙は、移動機構によって給紙トレイに戻され、循
環搬送される。
【0007】給紙トレイに載置された用紙に異なるサイ
ズの用紙が混載されている場合には、移動機構による用
紙の給紙トレイへの移動が禁止される。これにより、給
紙ミスの発生を未然に防止することができる。
【0008】本発明においては、前記給紙機構により給
紙される複数枚の用紙が全て同一サイズでなければ警告
を発する警告手段をさらに備えることが好ましい。
【0009】このようにすることで、ユーザには、給紙
トレイに載置された用紙に異なるサイズの用紙が混載さ
れている旨を知らせることができるとともに、用紙を手
動で給紙トレイにセットすることを促すことができる。
【0010】また、このように警告手段を設けた場合、
前記コントローラは、全ての用紙が給紙されると、前記
警告状態を解除して用紙搬送装置を使用可能状態とする
ことが好ましい。
【0011】このようにすることで、用紙搬送装置が使
用可能状態となっている間に、ユーザは落ち着いて用紙
を手動で給紙トレイに移動して載置することができる。
【0012】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、給紙する用紙に異なるサイズの用紙が混在す
る場合、排紙トレイから給紙トレイへの用紙の移動が禁
止され、給紙ミスが未然に防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。
【0014】図1は、複写機の全体構成を示し、この複
写機は複写機本体1と、本発明にかかる原稿搬送装置
(以下、ADFという。)2とからなっている。
【0015】《複写機本体の構成及び動作》
【0016】まず、複写機本体の概略構成と動作につい
て説明する。
【0017】図1は複写機の全体構成を示し、全体を符
号で示した複写機本体1の略中央部には、外周部に感光
体層を有する感光体ドラム10が矢印a方向に一定の周
速度vで回転駆動可能に設置されている。感光体ドラム
10の周囲には、その回転方向に沿って、メインイレー
サ11、帯電チャージャ12、サブイレーサ13、磁気
ブラシ方式による現像器14、転写チャージャ15、用
紙分離チャージャ16、ブレード方式のクリーナ17が
配置されている。また、感光体ドラム10の上方には光
学系20が配置されている。
【0018】感光体ドラム10は、矢印a方向への回転
し、メインイレーサ11、帯電チャージャ12、サブイ
レーサ13によって、それぞれ除電、帯電、像間除電/
像端除電が行われ、原稿台ガラス29上にセットされた
原稿の画像が光学系20によって露光される。露光によ
って感光体ドラム10上に形成された静電潜像は現像器
14によってトナー像として可視像化される。
【0019】光学系20は、原稿台ガラス29の直下に
配置されており、一端を露光基準すなわち基準位置SP
に合わせてセットされた原稿の画像をスキャンしながら
照明し、その反射光を感光体ドラム10上に露光する。
この画像スキャン時、露光ランプ21と第1ミラー22
とが、感光体ドラム10の周速度v(コピー倍率に拘ら
ず一定)に対してv/m(m:コピー倍率)の速度で矢
印b方向に移動する。同時に、第2ミラー23と第3ミ
ラー24とがv/2mの速度で矢印b方向に移動する。
また、コピー倍率の変更に際しては、投影レンズ25が
光軸上で移動すると共に、第4ミラー26が揺動又は回
転し、光路長を補正する。
【0020】複写シートすなわちコピー用紙は上段のエ
レベータ方式の給紙部31と下段のトレイ方式の給紙部
34に収容されており、オペレータの選択に基づいてい
ずれか一方から1枚ずつ給紙される。各給紙部31,3
4には給紙ローラ32,35、正転ローラと逆転ローラ
とからなる捌きローラ33,36が設置されている。上
段給紙部31から給紙された用紙は搬送ローラ37b,
37cを通じて画像転写部の直前に設置されたタイミン
グローラ38まで送り出される。下段給紙部34から給
紙された用紙は搬送ローラ37a,37b,37cを通
じてタイミングローラ38まで送り出される。
【0021】本複写機では手差し給紙が可能で、手差し
給紙口40から挿入されるコピー用紙は給紙ローラ41
からタイミングローラ38へ送り出される。タイミング
ローラ38まで送り出された用紙は、ここで一旦待機
し、感光体ドラム10上に形成された画像と同期をとっ
てタイミングローラ38がオンされることにより、転写
部へ送り出される。用紙は転写部において感光体ドラム
10に密着し、転写チャージャ15からのコロナ放電に
よってトナー画像が転写され、分離チャージャ16から
の交流コロナ放電と用紙自身の腰の強さにより感光体ド
ラム10から分離される。その後、用紙は搬送ベルト4
2を通じて定着器43へ送り込まれ、トナーが定着さ
れ、搬送ローラ44、排出ローラ45を通じて排紙トレ
イ46上へ排出される。一方、感光体ドラム10は転写
後も矢印a方向に回転を続け、クリーナ17で残留トナ
ーを除去され、メインイレーサ11で残留電荷を消去さ
れ、次のコピー処理に備える。
【0022】複写機本体1内には、両面/合成コピーを
処理するために再給紙ユニット50と通紙経路切換え爪
47,48が設置されている。切換え爪47は通常は実
線位置にセットされ、用紙を排紙トレイ46へガイドす
る。両面コピー又は合成コピー時において、第1面(表
面)に原稿の画像を転写された用紙は、切換え爪47が
反時計回り方向に若干回動した位置にセットされること
により、搬送ローラ51a,51b,51c,51dを
通じて中間トレイ52へ排出され、画像面を上方に向け
て収容される。所定枚数の用紙が中間トレイ52上に収
容された後、再給紙信号が発生されると、該用紙は再給
紙ベルト53及び捌きローラ54の回転により最下層の
ものから1枚ずつ搬送ローラ37cへ給紙される。
【0023】両面コピーモードにあっては、再給紙され
た用紙は、実線位置にセットされている切換え爪48に
よって上方にガイドされながらタイミングローラ38へ
と送り出され、第2面(裏面)に画像が転写、定着さ
れ、排紙トレイ46へ排出される。一方、合成コピーモ
ードにあっては、再給紙された用紙は、切換え爪48が
時計回り方向に若干回動した位置にセットされることに
より、搬送ローラ37dによって矢印c方向に搬送され
る。用紙の後端が搬送ローラ37dのニップ部を抜ける
直前に搬送ローラ37dが逆転に切り換えられ、これに
より用紙は表裏及び前後を反転された状態でタイミング
ローラ38へと送り出される。その後、第1面(表面)
に画像が重ねて転写、定着され、排紙トレイ46上へ排
出される。
【0024】《ADF2の構成と動作》
【0025】次に、ADF2の構成と動作について詳述
する。
【0026】ADF2は、概略、原稿トレイ60、原稿
給紙部80、原稿搬送部120、原稿排紙部140、原
稿規制部170、原稿移動防止部240、及び原稿再給
紙移動部270で構成されている。
【0027】このADF2は、原稿搬送部120が複写
機本体1の原稿台ガラス29上に位置するように、複写
機本体1の上面に設置され、背面側に設けた図示しない
ヒンジ金具により原稿台ガラス29の上面に対して開放
可能としてある。
【0028】ADF2の各部を説明する前に、原稿の搬
送動作を概略説明する。オペレータが手動によって原稿
を原稿台ガラス29上にセットする際は、ADF2を上
方に持ち上げて原稿台ガラス29の上面を開放する。A
DF2の開放は、図1に示すマグネットセンサSE10
0で検出され、このセンサSE100によってADF2
が正しく閉じられていることが検出されて始めてADF
2の動作が可能となる。
【0029】原稿給紙部80は原稿トレイ60に載置さ
れた原稿を下から給紙し、1枚づつ分離して原稿搬送部
120に供給する。原稿搬送部120は原稿給紙部80
より給紙された原稿を複写機本体1の原稿台ガラス29
の上の所定の位置に搬送する。ここで、光学系20によ
りスキャンされた原稿は原稿排紙部140により排出さ
れる。排出原稿は先端を原稿規制部170で規制されて
原稿トレイ60上に積載される。原稿循環モードが選択
されている場合は、全ての原稿が排紙されると、原稿再
給紙移動部270によって原稿給紙部80に移動され、
再給紙される。
【0030】以下、ADF2の各部について説明する。
【0031】(原稿トレイ)
【0032】原稿トレイ60は、図3に示すように、給
紙口61と排紙口62の下方を連結する連続した面を有
している。この連続した面は、給紙口61から排紙口6
2に向かって延びる給紙原稿を載置するための第1の面
63と、排紙口62の下方から給紙口61に向かって延
びる排紙原稿を載置するための第2の面64からなって
いる。第1の面63は水平に設けられ、第2の面64
は、排紙口62より排出される排紙原稿の先端が後端よ
り上方に位置して載置されるように、給紙口61に向か
って上方に傾斜している。この第2の面64の傾斜角度
αは、5〜30°、好ましくは10°である。第1の面
63と第2の面64は屈曲部65で連結されている。
【0033】第1の面63の給紙口61の先端規制板8
1から屈曲部65までの原稿搬送方向の長さL1は、給
紙可能な最大サイズの原稿の搬送方向の長さの半分より
大きくなっている。このため、図3に示すように、この
第1の面63に載置される最大サイズの原稿だけでなく
それより小さいサイズの原稿の重心Gは屈曲部65より
給紙側に位置する。したがって、この第1の面63に原
稿をセットした時や、再給紙のために第2の面64から
第1の面63に排紙原稿が移動されて再セットされた時
に排紙口62側に滑って移動したり、セットされた原稿
が給紙動作時に機械の振動等により排紙口62側にズレ
たりすることが防止される。また、給紙原稿の上に排紙
原稿が重なるようなサイズの原稿であっても、給紙原稿
の後端側がトレイの屈曲部65を境に下方を向くため、
排出原稿の先端が給紙原稿の後端に当たることがなく、
排出不揃いが防止される。
【0034】第2の面64の排紙口62から屈曲部65
までの原稿搬送方向の長さはL2は、給紙可能な最小サ
イズの原稿の搬送方向の長さの半分より大きくなってい
る。このため、図3(B)に示すように、第2の面64
に排紙される最小サイズの原稿の重心Gは屈曲部65よ
りも排紙側に位置する。したがって、最小サイズの排出
原稿は屈曲部65を超えて積載されることはなく、排紙
口62側に滑り落ちて後端が整合されて積載される。
【0035】前記原稿トレイ60の屈曲部65の排紙口
62までの重力方向の高さHは、最大積載可能量の原稿
の高さ、好ましくはそれ以上となっている。このため、
屈曲部65から排紙口62側に向かうにつれて、第2の
面64から排紙口62までの高さが最大積載可能量の原
稿の高さより大きくなる。したがって、図3(B)に示
すように、排紙口62より排出される原稿が上方にカー
ルして第2の面64に載置されても、排紙原稿の上面は
排紙口62を超えることがなく、後続の原稿の排出を妨
げない。
【0036】原稿トレイ60の第1の面63には、図4
に示すように、原稿搬送方向に延びる第1の凹部66が
形成され、第2の面64には搬送方向に直角な方向に延
びる第2の凹部67がそれぞれ形成されている。これら
の凹部66,67により、原稿トレイ60に載置された
原稿、例えば排紙原稿の底に矢印の方向に指を入れて、
簡単に、かつ、原稿を傷めずに取り出すことができる。
【0037】原稿トレイ60には、第2の面64から第
1の面63にかけて原稿搬送方向に後述する原稿再給紙
移動部270の再給紙レバー274が移動するための2
つの溝68が形成されている。符号73と74は、可動
原稿規制板70のガイド溝である。また、原稿トレイ6
0の背面側の端部には原稿搬送の片側基準となる固定原
稿規制板69が設けられ、正面側の端部には可動原稿規
制板70が原稿搬送方向に直角な方向に移動可能に設け
られている。固定原稿規制板69には、図3に示すよう
に、後述する原稿規制部170の排出原稿ストッパー1
74が出没する複数の開口部71と、後述する原稿押圧
レバー246出没する1つの開口部72とが原稿搬送方
向に列設されている。
【0038】可動原稿規制板70は、図4に示すよう
に、原稿搬送方向に向かうに従って排紙側よりも給紙側
の方が基準側の固定原稿規制板69に向かって厚く、も
しくはやや傾斜して設けられ、これにより固定原稿規制
板69と可動原稿規制板70との間の原稿搬送方向に直
角な方向の排紙側の間隔W2が、給紙側の間隔W1より
も広くなっている。このため、排紙口62より排出され
る原稿がスキューしていたり、基準からズレていても、
固定原稿規制板69と可動原稿規制板70の広い間隔W
2の中に収容される。そして、原稿循環のために原稿が
排出側から給紙側に移動されるにつれて、固定原稿規制
板69と可動原稿規制板70との間の間隔が狭くなるの
で、原稿は原稿搬送方向に直角方向に寄せられて固定原
稿規制板69に整合される。
【0039】可動原稿規制板70の排紙側端と排紙口6
2の間には隙間Sが設けられている。このため、この隙
間Sに手を入れて排出原稿を取り出すことができる。ま
た、その隙間Sは最小サイズの原稿の搬送方向長さより
も小さく形成されているので、排紙口62より排出され
る原稿がスキューしていたり、基準からズレていても、
可動原稿規制板70の排紙側端と排紙口62との間の隙
間から原稿が抜け出ることがない。
【0040】なお、前記原稿トレイの第1の面63と第
2の面64は、必ずしも平坦でなくてもよく、図5
(A)に示すように、前述したような原稿を取り出すた
めの凹部67や、ガイド溝73,74等が形成されてい
てもよいものである。また、図5(B)に示すように第
2の面64に凸部75が形成されていても、該凸部75
の頂点と屈曲部65を結ぶ線が傾斜していればよいので
ある。同様に、図5(C)に示すように、第1の面63
にも凸部76が形成されていてもよい。また、第1の面
63は必ずしも水平でなくてもよく、図5(D)に示す
ように、屈曲部65より給紙口61に向かって下向きに
β°傾斜していてもよい。
【0041】(原稿給紙部)
【0042】原稿給紙部は、図2に示すように、先端規
制板81、再給紙防止部材82、ピックアップローラ8
3とこれに圧接可能な原稿押圧板84、捌きローラ85
とこれに圧接する捌きパッド86、中間搬送ローラ87
とこれに圧接するピンチローラ88、レジストローラ8
9とこれに圧接するピンチローラ90、及び手差し原稿
給紙ローラ91とこれに圧接するピンチローラ92を備
えており、これらは固定カバー93aと開閉可能なカバ
ー93bで覆われている。ピックアップローラ83、捌
きローラ85、中間搬送ローラ87、及びレジストロー
ラ89に沿ってガイド94が設けられ、これらのガイド
94によって通紙経路が形成されている。また、手差し
原稿給紙ローラ91とレジストローラ89に沿って配置
されたガイド95により、手差し通紙経路が形成されて
いる。
【0043】先端規制板81は、支軸96を中心に回動
可能に設けられ、先端はピックアップローラ83のやや
下流側の通紙経路に出没可能になっている。先端規制板
81は、原稿トレイ60にセットされた原稿の先端を規
制する。1枚目の原稿の給紙時から最終の原稿が給紙さ
れるまで下方に退避する。
【0044】再給紙防止部材82は、図6に示すよう
に、略L字形のレバーからなり、支軸97を中心にして
給紙原稿の上面を押圧する動作位置と上方の退避位置と
の間を回動可能に設けられている。この再給紙防止部材
82の支点となる支軸97の位置は、給紙口61に突入
する排紙原稿の先端が再給紙防止部材82に当たったと
きの力Fによって再給紙防止部材82が上方に退避しな
いように設定されている。また、再給紙防止部材82の
外縁は、再給紙防止部材82が動作位置にあるときにそ
の外縁に当たった排出原稿が下方の給紙原稿の上面に案
内されるように、先端から原稿搬送方向の上流側に向か
って上方に傾斜する円弧形状に形成されている。
【0045】再給紙防止部材82の先端には、V字形の
切欠き98を形成することによって爪部99が設けられ
ている。この爪部99の先端の支軸97を中心とする退
避軌跡は、図6中1点鎖線で示すように、再給紙防止部
材82の外縁形状よりも内側にある。再給紙防止部材8
2の爪部99の上縁の給紙原稿に対する原稿搬送方向の
角度γは、90°以下、好ましくは80°になってい
る。
【0046】前記再給紙防止部材82は、原稿トレイ6
0に原稿がセットされるときには上方の退避位置に位置
している。給紙原稿の給紙が開始されると、再給紙防止
部材82は動作位置に回動し、その先端の爪部99が給
紙原稿の上面に圧接する。給紙原稿の最も下の原稿が給
紙されて複写処理され、排紙口62より排出されると、
その排紙原稿は原稿トレイ60上に載置される。
【0047】原稿サイズが大きい場合は、図6に示すよ
うに、排出原稿の先端が給紙口61に突入することがあ
る。この場合、排出原稿の先端は再給紙防止部材82の
外縁に当たり、下方に案内されて給紙原稿の上に載置さ
れる。
【0048】排出原稿の先端が再給紙防止部材82の外
縁に当たって力Fが作用しても、再給紙防止部材82は
上方に退避しない。このため、給紙原稿が給紙されるに
ともなって排紙原稿が再給紙防止部材82をすり抜ける
ことがなく、再給紙が確実に防止される。再給紙防止部
材82の先端の爪部99に当接する最後の給紙原稿が給
紙されるとき、再給紙防止部材82の爪部99の角度γ
が前述のように90°以下になっているので、排紙原稿
が爪部99をすり抜けにくくする点で、より好適であ
る。
【0049】給紙原稿の全ての給紙が完了すると、再給
紙防止部材82は上方の退避位置に回動する。このと
き、再給紙防止部材82の爪部99は排紙原稿に引っか
かることなく退避するので、排出原稿の後端を傷めるこ
とがない。なお、再給紙防止部材82の爪部99は、図
7に示すように、給紙原稿の上面や排紙原稿の先端の傷
みを確実に防止するために、弾性材料、好ましくはゴム
材料で形成して、再給紙防止部材82の先端に取り付け
るようにしてもよい。
【0050】ピックアップローラ83は、図8において
時計回り方向に回転駆動可能に設けられている。このピ
ックアップローラ83は、図9に示すように、原稿搬送
方向に直角な方向に3つ併設されている。
【0051】原稿押圧板84は、前記3つのピックアッ
プローラ83の上方に対向して配置され、レバー100
によって押圧位置と上方の退避位置とに上下方向に移動
可能になっている。原稿押圧板84の上方にはピックア
ップローラ83の軸方向に延びる細長いばね支持板10
1が設けられている。このばね支持板101と各原稿押
圧板84の間には、それぞれ2つのコイルばね102が
介在し、これらのコイルばね102によってピックアッ
プローラ83に載置される給紙原稿に給紙圧が付与され
るようになっている。給紙原稿への給紙圧は、後述する
給紙圧可変機構103によって可変となっている。
【0052】給紙圧可変機構103は、図9に示すよう
に、駆動軸にウォーム104が取り付けられた給紙圧可
変モータM8、該給紙可変モータM8のウォーム104
に螺合するウォームホィール106とギヤ107を備え
た伝達軸108、該伝達軸108のギヤ107に螺合す
るギヤ109とカム110を備えたカム軸111、及び
該カム軸111のカム110に接触する駆動レバー11
2と前記ばね支持板101に接触する押圧レバー113
を備えたレバー軸114からなってる。前記カム軸11
1には、切欠円形の検知板115が取り付けられ、図示
しないセンサによりカム110の位置を検知することが
できるようになっている。
【0053】前記原稿押圧板84は、図10(B)に示
すように、原稿が原稿トレイ60にセットされるときに
は、コイルばね102の付勢力に抗してレバー100が
上方に回動することにより、退避位置に位置している。
図10(A)に示すように、原稿がセットされて1枚目
の給紙原稿が給紙されるとき、レバー100が下方に回
動して原稿押圧板84が下方の押圧位置に移動し、コイ
ルばね102の付勢力によって給紙原稿の上面に給紙圧
が付与される。これにより、給紙原稿は最下層のものか
ら1枚づつ送り出される。
【0054】給紙原稿が1枚づつ給紙されてその高さが
減少するにつれ、コイルばね102が伸長して給紙圧が
減少する。このため、給紙原稿の高さがある高さ以上減
少すると、給紙圧が不足することがある。また、図8に
示すように給紙原稿の上に排紙原稿が重なって排出され
るような大きなサイズのときには、給紙原稿の高さが減
少して給紙圧が減少しているのに加えて、給紙原稿の後
端に排紙原稿の重みが加えられるので、さらに給紙圧が
不足することになる。
【0055】そこで、このように給紙原稿の給紙圧の不
足が懸念されるような場合には、前記給紙圧可変機構1
03により給紙圧を増加させる。これには、次の2つの
方法がある。第1は、給紙原稿の給紙枚数をカウントし
ておき、所定枚数の原稿が給紙されたときに、表1に示
すように、給紙圧を増加させる。第2は、給紙原稿の高
さを検出しておき、給紙による高さの減少量が所定値以
上のときに、表2に示すように、給紙圧を増加させる。
【0056】
【表1】 原稿サイズ カウント枚数 B4/リーガル 20枚目 A3/Wレター 15枚目
【0057】
【表2】 原稿サイズ 高さの減少量 B4/リーガル 3mm A3/Wレター 2mm
【0058】給紙原稿の給紙圧を増加させるために、図
9に示す給紙圧可変機構103の給紙可変モータM8を
一定量駆動する。これにより、伝達軸108とカム軸1
11が回転し、該カム軸111のカム110に駆動レバ
ー112が押圧されてレバー軸114が回転する。この
結果、押圧レバー113が回動してばね支持板101を
押圧する。これにより、図10(A)に示すように、ば
ね支持板101が所定寸法だけ下方に移動し、コイルば
ね102の長さがLs1からLs2に短くなるように変
化する。この結果、コイルばね102の付勢力が増加
し、ピックアップローラ83と給紙原稿間の圧力(給紙
圧)が増加する。この構成により、給紙圧を可変にしな
い構成で生じる排紙原稿の増加時のコイルばねの伸びに
よる給紙圧の減少と、給紙原稿の後端での給紙原稿と排
紙原稿との押圧力の増加による給紙原稿のピックアップ
ローラ83でのスリップをなくし、給紙ローラと給紙原
稿の摩擦力を給紙原稿後端と原稿トレイの摩擦力より大
きくなる。
【0059】捌きローラ85は、図11において時計回
り方向に回転駆動可能に設けられている。この捌きロー
ラ85は、図12に示すように、原稿搬送方向に直角な
方向に2つ併設されている。捌きパッド86は、前記2
つの捌きローラ85に略上方から圧接するように配置さ
れ、前記ピックアップローラ83から送り出されてきた
給紙原稿を1枚づつ分離して搬送する。なお、捌きロー
ラ85と捌きパッド86の組み合わせに代えて、公知の
トルクリミッター型捌き手段や、逆転捌き手段を使用し
てもよい。
【0060】中間搬送ローラ87は、前記捌きローラ8
5と後述するレジストローラ89の間の通紙経路の中間
に配置され、図11において時計回り方向に回転駆動可
能に設けられている。この中間搬送ローラ87は、図1
2に示すように、原稿搬送方向に直角な方向に2つ併設
されている。
【0061】レジストローラ89は、原稿搬送部120
の直前に設けられ、図11において時計回り方向に回転
駆動可能に設けられている。このレジストローラ89
は、図12に示すように、原稿搬送方向に直角な方向に
3つ併設されている。
【0062】前記中間搬送ローラ87の原稿搬送速度は
捌きローラ85より速く、レジストローラ89の原稿搬
送速度は中間搬送ローラ87より速く設定されている。
捌きローラ85で捌かれて1枚づつ分離された原稿は中
間搬送ローラ87で搬送されてレジストローラ89のニ
ップ部に係合する。このときレジストローラ89は停止
しているが、捌きローラ85と中間搬送ローラ87は一
定時間駆動してから停止するため、給紙原稿は図11に
2点鎖線で示すように中間搬送ローラ87とレジストロ
ーラ89の間にループ部116が形成される。そして、
この状態から一定時間後に、中間搬送ローラ87とレジ
ストローラ89が同時に駆動して、給紙原稿が原稿搬送
部120の入口部に搬送される。
【0063】ここで、前記捌きローラ85、中間搬送ロ
ーラ87、及びレジストローラ89の三者の配置関係に
ついて説明する。図12に示すように、2つの中間搬送
ローラ87の最外郭幅すなわち両端間の間隔Wmは、2
つの捌きローラ85の最外郭幅すなわち両端間の間隔W
sより小さくしてある。2つの捌きローラ85で発生す
る摩擦力f1,f2の合力fの作用線と、2つの中間搬
送ローラ87で発生する搬送力T1,T2の合力Tの作
用線とは通紙経路に沿った同一線上にある。そして、捌
きローラ85、中間搬送ローラ87、及びレジストロー
ラ89はそれぞれ通紙方向に平行な線Cに対して対称に
配置されている。このような配置により、捌きローラ8
5から中間搬送ローラ87に搬送されるときに、原稿は
偶力が発生せずに、斜め送りが防止される。また、中間
搬送ローラ87により、捌きローラ85からレジストロ
ーラ89までの搬送時間が短縮され、用紙搬送の生産性
が向上する。
【0064】また、図13に示すように、中間搬送ロー
ラ87からレジストローラ89までの最短通紙経路長を
L1、中間搬送ローラ87で搬送される原稿の長さと最
短通紙経路長L1との差、すなわち、原稿の先端がレジ
ストローラ89のニップ部に係止してから一定時間中間
搬送ローラ87で搬送される原稿のループ部116の長
さをL2(図13では、説明の便宜上、ルーブ部116
の長さをレジストローラ89の下流側に延ばしてあ
る。)、前記通紙基準からレジストローラ89の最外郭
までの間での最大の用紙幅で最長の用紙サイズの用紙搬
送方向長さをL3、中間搬送ローラ87の速度をV1、
レジストローラ89の速度をV2としたとき、
【0065】
【数1】(L3−L1−L2)/V1 ≦ L2/(V
2−V1)
【0066】なる関係を有する。この関係により、ルー
プ部116の形成後に中間搬送ローラ87とレジストロ
ーラ89が駆動すると、両者の間の速度差によりループ
部116が減少してゆくが、原稿の後端が中間搬送ロー
ラ87を通り過ぎるまでループ部116が残ることにな
る。このため、捌きローラ85と中間搬送ローラ87を
通過して原稿が斜め送り状態になっていたとしても、そ
の状態はループ部116で解消され、レジストローラ8
9から正常な状態で搬送される。
【0067】加えて、1つの中間搬送ローラ87の幅は
その上流側にある捌きローラ85の幅より小さく設定さ
れ、かつ、その捌きローラ85の幅の内側に位置してい
る。このため、2つの捌きローラ85のそれぞれで捌か
れて分離された用紙はその下流側にある中間搬送ローラ
87で搬送されるため、例えば捌きローラ85の摩擦力
f1と中間搬送ローラ87の搬送力T1とが用紙に与え
る影響が少なく、紙しわの発生が防止される。
【0068】また、通紙基準から最も離れた捌きローラ
85の最外郭端までの長さは、許容最小用紙(A5用紙
短辺)の幅より短く設定され、これにより許容用紙サイ
ズの全てについて斜め送りが防止される。
【0069】(原稿搬送部)
【0070】原稿搬送部120は、図2に示すように、
原稿給紙部80の近傍に配置された駆動ローラ121、
原稿排紙部140の近傍に配置された従動ローラ12
2、及び駆動ローラ121と従動ローラ122に掛け渡
された無端状の搬送ベルト123を備え、これらは前記
原稿トレイ60で覆われている。搬送ベルト123は、
原稿台ガラス29の全面を覆う大きさである。搬送ベル
ト123の内側には、該搬送ベルト123を原稿台ガラ
ス29に圧接させるために多数のバックアップローラ1
24が回転自在に設置されている。
【0071】搬送ベルト123は、図2において時計回
り方向に回転駆動され、原稿を原稿台ガラス29上で搬
送し、原稿台ガラス29の端部に近接するように複写機
本体1に設けられたスケール125に原稿の先端が当接
したところで搬送を停止する。
【0072】前記スケール125は、原稿台ガラス29
上を搬送されてきた原稿の先端を露光基準位置に停止さ
せる機能を有するとともに、ADF2を持ち上げて原稿
を原稿台ガラス29上に手置きする場合に原稿の先端が
露光基準位置に合うように指示する機能を有する。
【0073】このスケール125は、図14(A)に示
すように、複写機本体1の上面フレーム上の奥側と手前
側に設けたホルダ126にピン127を支点として回動
自在に、かつ、ばね128で先端が上方に付勢された状
態で取り付けられている。スケール125の先端の下面
には、原稿台ガラス29の下面に係止する突起129を
備えている。これにより、スケール125の先端の上面
は原稿台ガラス29より所定高さ突出した状態になって
いる。そして、このスケール125はスケール押圧機構
130によって原稿台ガラス29の上面から下方に退避
するようになっている。
【0074】前記スケール押圧機構130は、可動ベー
ス板131、スケールソレノイドSL1、及びレバー1
33からなっている。可動ベース板131は、略矩形の
板で、対向する2つの角部のうち一方の角部が原稿排紙
部140の内部フレーム134に支軸135を中心に垂
直方向に回動可能に取り付けられ、他方の角部には前記
スケール125のホルダ126の上端に対向する規制凸
部136が形成されている。この可動ベース板131は
ばね137によって規制凸部136が前記スケール12
5のホルダ126に向かう方向に付勢されている。スケ
ールソレノイドSL1は、プランジャが下方を向くよう
に可動ベース板131に取り付けられている。レバー1
33は、可動ベース板131に支軸138により回動自
在に取り付けられ、一端はスケールソレノイドSL1の
プランジャに連結され、他端は前記スケール125を押
圧する突起139が形成されている。
【0075】このスケール退避機構130において、ス
ケールソレノイドSL1は通常オフしており、そのプラ
ンジャは下方に突出し、レバー133はスケール125
を押圧していない状態になっている。原稿台ガラス29
上の露光基準位置で停止している原稿のスキャン動作が
終了すると、スケールソレノイドSL1がオフ状態から
オン状態に切り替えられ、レバー133が図中時計回り
方向に回動してその突起139がスケール125を押圧
する。このとき、ばね137はスケール125のばね1
28の付勢力によって可動ベース板131が回動しな
く、かつ、スケール125が退避位置に到達したときレ
バー133がスケールソレノイドSL1によってさらに
スケール125を押し下げる力よりを弱く付勢されてい
る。これにより、レバー133とスケール125の破壊
が防止される。この結果、図14中2点鎖線で示すよう
に、スケール125はばね128の付勢力に抗して下方
に押し下げられ、その先端の上面が原稿台ガラス29の
上面から下方に退避するので、原稿台ガラス29上の原
稿は搬送ベルト123の移動により、原稿排紙部140
に搬送される。
【0076】従来、スケール押圧機構はADFに取り付
けられ、一方スケールは複写機本体に取り付けられてい
る。したがって、従来の複写機では、スケール押圧機構
のADFとの取り付けのバラツキ、特にADFのヒンジ
部における取付け精度によっては、スケールの押圧量が
少なくなり、スケールを確実に退避させることができな
くなることがあった。しかし、本発明のスケール押圧機
構130は、スケール押圧機構130のADF2への取
付け位置精度や、ADF2の複写機本体1への取付け精
度にバラツキがあっても、ADF2を原稿台ガラス29
にセットすると、可動ベース板131の規制凸部136
がスケール125のホルダ126の上端に当接して可動
ベース板131が回動するので、スケール押圧機構13
0のレバー133の支軸138からスケール125のホ
ルダ126の上端までの寸法Aが一定値に規制される。
この結果、スケール125の押圧量が一定に確保され、
スケール125を確実に退避させることが可能となる。
また、このような構成のため、スケールソレノイドSL
1の無調整化が可能となり、スケールソレノイドSL1
自身も取り付けバラツキ分のトルクを見込まなくてもよ
いため、必要力量が減少し、小型化が可能となる。
【0077】前記原稿搬送部120における原稿交換に
ついて説明する。原稿搬送部120においては、露光基
準位置に搬送された原稿のスキャンが終了すると原稿交
換が行われる。すなわち、スキャンの終了した原稿は原
稿排紙部140に搬送され、次の原稿が露光基準位置に
搬送される。複写機の複写処理の生産性を向上するため
に、原稿のスキャン終了と同時に原稿交換を開始し、ス
キャナーはブレーキ後にリターンを開始する。
【0078】高速機においては、原稿交換、スキャン、
リターン全てにおいて高速化が要求され、必然的にモー
タ駆動時の消費電流が増加することになる。スキャナー
はコピー倍率によってブレーキに要する時間が異なるた
め、リターン開始タイミングが倍率によって異なり、A
DF2、スキャナーのそれぞれの消費電流のピークが重
なることがある。この結果、消費電流が規格をオーバー
して電源容量を超え、使用中に電源が落ちてしまうこと
が考えられる。これに対処するには、電源容量を大きく
すればよいが、コストアップとなる。
【0079】そこで、この実施形態では、ADF2の原
稿交換開始時の消費電流のピークとスキャナーのリター
ン開始時の消費電流のピークとが発生するタイミング
と、コピー倍率によるスキャナーのブレーキ時間とか
ら、ピーク電流発生タイミングが重なるコピー倍率のと
きは、ADF2の原稿交換開始タイミングを所定時間遅
らせることで、システムとしての消費電流を規格内に抑
えて、快適に複写処理を継続させることができる。
【0080】(原稿排紙部)
【0081】原稿排紙部140は、図2に示すように、
反転ローラ141と、該反転ローラ141に圧接するピ
ンチローラ142,143と、反転ローラ141の近傍
に設けられた切換え爪144と、排出ローラ145と、
該排出ローラ145に圧接するピンチローラ146を備
え、これらは開閉可能なカバー147で覆われている。
前記原稿搬送部120の出口から反転ローラ141とピ
ンチローラ142の対向部を経て排出ローラ145まで
ガイド148が設けられ、このガイド148によって通
紙経路が形成されている。また、切換え爪144から反
転ローラ141とピンチローラ143の対向部を経て原
稿搬送部120の出口までガイド149が設けられ、こ
のガイド149により、反転経路が形成されている。
【0082】図15(A)に示すように、原稿搬送部1
20から反転ローラ141までの通紙経路を通る原稿
は、原稿搬送部120の搬送力によって搬送される。こ
の通紙経路において、特に厚紙等の腰が強い原稿は内側
のガイド148に接触すると、抵抗が大きくなって原稿
スリップを起こし、排出されなくなる。原稿搬送部12
0の搬送力を大きくすることは、トルクアップとなるう
え、原稿をスケール125に当てて停止させるときに原
稿にしわが発生するので好ましくない。そこで、原稿搬
送部120の搬送力を大きくすることなく原稿の搬送を
可能とするために、図15(B)に示すように、原稿搬
送部120から反転ローラ141までの通紙経路を形成
する内側のガイド148の形状は、原稿搬送部120の
出口から反転ローラ141とピンチローラ142のニッ
プ部までの間での通紙可能な最大厚さの原稿の自然撓み
曲線よりも内側になるように形成する。このようにする
ことで、厚紙原稿のスリップが防止され、原稿搬送部1
20の搬送力を増加することなく、確実に原稿を排出す
ることができる。
【0083】反転ローラ141は、図2において時計回
り方向に回転駆動可能である。切換え爪144は、通常
図2において反時計回り方向に回動していて、原稿を上
方の通紙経路に導く。両面モードにおいては、切換え爪
144は、図2に示す状態から所定角度時計回り方向に
回動し、原稿を反転経路に導き、原稿搬送路に戻す。
【0084】排出ローラ145は、図16において時計
回り方向に回転駆動可能になっている。この排出ローラ
145は、図17に示すように、1つの回転軸150に
固着された第1、第2、第3、第4の排出ローラ145
a,145b,145c,145dからなっている。こ
れらの排出ローラ145は、通紙可能な全てのサイズの
原稿を排出できるように、間隔が設定されている。
【0085】前記排出ローラ145は、排出原稿に原稿
搬送方向に延びるカールを付与するために、原稿をその
面に対して垂直方向に付勢する原稿付勢機構151を備
えている。この原稿付勢機構151は、原稿付勢ローラ
152と原稿付勢リブ153とからなっている。
【0086】原稿付勢ローラ152は、排出ローラ14
5の回転軸150に固着されている。この原稿付勢ロー
ラ152は、第1と第2の排出ローラ145a,145
bの中間に位置する第1原稿付勢ローラ152aと、第
2と第3の排出ローラ145b,145cの中間に位置
する第2原稿付勢ローラ152bと、第3と第4の排出
ローラ145c,145dの間で第4排出ローラ145
dの近傍に位置する第3原稿付勢ローラ152cとから
なっている。これらの原稿付勢ローラ152の径は、排
出ローラ145の径よりも大きく、その径差の1/2が
原稿に対する上方への付勢量(δ1)となっている。
【0087】原稿付勢リブ153は、図16に示すよう
に、通紙経路を形成するガイド148の縁に下方に延設
されている。この原稿付勢リブ153は、図17に示す
ように、第1の排出ローラ145aの通紙基準側に位置
する第1原稿付勢リブ153aと、第3の排出ローラ1
45cの通紙基準側と反対側に位置する第2原稿付勢リ
ブ153bと、第4の排出ローラ145dの通紙基準側
と反対側に位置する第3原稿付勢リブ153cとからな
っている。第1原稿付勢リブ153aと第1排出ローラ
145aの距離S1は、第1排出ローラ145aと第2
排出ローラ145bとの間の距離W1より小さい。ま
た、第2原稿付勢リブ153bと第3排出ローラ145
cの距離S2は、第2排出ローラ145bと第3排出ロ
ーラ145cとの間の距離W2より小さい。第3原稿付
勢リブ153cと第4排出ローラ145dの距離S3
は、第3排出ローラ145cと第4排出ローラ145d
との間の距離W3より小さい。これらの原稿付勢リブ1
53は、4つの排出ローラ145が形成する搬送面から
の突出寸法が原稿に対する下方への付勢量(δ2)とな
っている。
【0088】前記原稿付勢機構151を備えた排出ロー
ラ145を例えば図17に示すA4サイズの原稿が通過
すると、第1と第2の原稿付勢ローラ152a,152
bによって原稿が上方に付勢され、原稿の中央に上向き
の2つのカールが形成される。また、第1と第2の原稿
付勢リブ153a,153bによって排出原稿の両側端
部に中央よりも剛性の強いカールが形成される。A5サ
イズの原稿であれば、第1原稿付勢リブ153aと第2
原稿付勢ローラ152bによって、原稿の両側にカール
が形成される。また、B4サイズの原稿であれば、第3
原稿付勢ローラ152cによって強いカールが形成され
る。以上のように、両側端部に腰の強いカールが形成さ
れる結果、排出原稿はカール形状を維持したまま排出さ
れ、排出ローラ145から離れるまで剛性を失うことが
ない。このため、排出原稿は先端の反りの発生がなくな
り、既に排出された原稿を送り出したり、舞い上がった
りすることなく原稿トレイ60上に積載される。
【0089】図18は、前述した原稿付勢機構151に
代えて用いられる、付勢量を調整可能な原稿付勢機構1
54を示す。この原稿付勢機構154は、ガイド148
に取り付けられたソレノイド155と、支軸156によ
り回動可能にガイド148に取り付けられたレバー15
7とからなってる。レバー157の一端はソレノイド1
55のプランジャに取り付けられ、他端には原稿付勢突
起158が形成されている。排出原稿が通常の紙質であ
る場合は、ソレノイド155はオフし、原稿に対して一
定の付勢量(δ1)が与えられる。また、排出原稿がケ
ント紙のように比較的硬質の場合は、ソレノイド155
がオンし、レバー157が図18において時計回りに回
動し、原稿に対して通常の場合よりも大きな付勢量(δ
1+α)が与えられる。このように、原稿の種類に応じ
て最適な付勢量を付与してカールを形成することができ
る。
【0090】図19は、原稿にカールを付与する他の実
施の形態を示す。このカール付与機構159は、円錐台
形の複数の排出ローラ160と、これらの排出ローラ1
60の外周面に圧接するピンチローラ161とからなっ
ている。このカール付与機構159によれば、原稿を付
勢することなくカールを付与することができる。このカ
ール付与機構159と前記原稿付勢機構151、154
と組み合わせてもよい事は言うまでもない。
【0091】(原稿規制部)
【0092】原稿規制部170は、原稿排紙部140か
ら排出される原稿の先端を規制するもので、図20に示
すように、複数の排出原稿ストッパー機構171と、該
排出原稿ストッパー機構171を駆動する駆動機構17
2とからなっている。
【0093】排出原稿ストッパー機構171は、前記固
定原稿規制板69の内側に、原稿搬送方向に沿って原稿
サイズに対応して複数個(9個)配設されている。すな
わち、原稿搬送方向の長さが最も長いサイズ(Lma
x)の原稿に対しては、原稿トレイ60の原稿排出方向
の上流端から最も離れた寸法(Lmax+α)の位置、
原稿搬送方向の長さが最も短いサイズ(Lmin)の原
稿に対しては、原稿トレイ60の原稿排出方向の上流端
から最も近い寸法(Lmin+α)の位置に設けられて
いる。原稿搬送方向の長さがほとんど同じ原稿において
は、同一の排出原稿ストッパー機構171を使用するこ
とで、構成の簡略化とコストダウンを行なうことができ
る。原稿排出方向の下流側の6個の排出原稿ストッパー
機構171aと、上流側の3個の排出原稿ストッパー機
構171bとは僅かに形状が異なっている。以下、前者
をAタイプの排出原稿ストッパー機構171a、後者を
Bタイプの排出原稿ストッパー機構171bという。
【0094】図21は、Aタイプの排出原稿ストッパー
機構171aを示す。この排出原稿ストッパー機構17
1aは、固定原稿規制板69の内側に取り付けられたホ
ルダ173に収容され、ストッパー174とレバー17
5からなっている。
【0095】ストッパー174は、第1アーム部176
と第2アーム部177とで逆L字形をなし、第1アーム
176の一端がホルダ173の下端に支軸178により
取り付けられ、実線で示す退避位置と2点鎖線で示す規
制位置との間で回動可能になっている。また、ストッパ
ー174は、図示しないばねにより図において反時計回
り方向に付勢されることで、その第2アーム部177が
固定原稿規制板69に形成された矩形の開口部71から
突出し、原稿トレイ60の上面に当接するようになって
いる。第2アーム部177の外縁は支軸178を中心と
する円弧状に形成されている。
【0096】レバー175は、一端がホルダ173の上
端に支軸179により回動可能に取り付けられた第1レ
バー180と、該第1レバー180の先端に支軸182
により回動可能に取り付けられた第2レバー181とか
らなっている。第1レバー180は図示しないばねによ
り支軸179の回りに図において反時計回り方向に付勢
されている。第2レバー181は、支軸182の回りに
反時計回り方向には回動するが、時計回り方向には回動
しないように、第1レバー180の係合部183と互い
に当接する係合部184を有している。第2レバー18
1の先端には前記ストッパー174の第1アーム部17
6の内縁に圧接する円柱状の突起185が設けられてい
る。
【0097】上記排出原稿ストッパー機構171では、
レバー175の支軸179を中心とする反時計回り方向
の付勢力は、ストッパー174の支軸178を中心とす
る反時計回り方向の付勢力より大きく設定されている。
このため、図21(A)に示すように、レバー175が
後述する駆動機構172の駆動ピン196によって押圧
されないときは、レバー175の突起185がストッパ
ー174を矢印方向に押圧する結果、ストッパー174
は原稿規制板69の内側に退避した退避位置に位置す
る。また、図21(B)に示すように、レバー175が
駆動ピン196によって押圧されると、レバー175が
支軸179を中心に時計回りに回動し、レバー175の
突起185がストッパー174の内縁から離れようとす
るので、これに追従してストッパー174は自らの付勢
力によって支軸178を中心に反時計回りに回動する。
この結果、ストッパー174は、その第2アーム部17
7が固定原稿規制板69の開口部71から突出して原稿
トレイ60に圧接し、規制位置で停止する。さらに、レ
バー175が駆動ピン196によって押圧されると、図
21(C)に示すように、レバー175の突起185が
ストッパー174の内縁から離れてホルダ173に当接
する。この結果、第1レバー180の係合部183と第
2レバー181の係合部184が互いに離れ、屈曲状態
になる。したがって、駆動ピン196の駆動ストローク
が大きくても、レバー175が折損することがない。
【0098】図22は、Bタイプの排出原稿ストッパー
機構171bを示すが、ストッパー186の形状以外は
前記Aタイプの排出原稿ストッパー機構171aと同一
であるため、対応する部分には同一番号を付して説明を
省略する。ストッパー186の形状は、第2アーム部1
87の外縁が2つの直線縁188,189で形成されて
いる。ストッパー186が規制位置にあるとき、先端側
の第1の直線縁188は原稿トレイ60に対し垂直にな
り、第2の直線縁189は原稿トレイ60に対し傾斜す
るようになっている。
【0099】排出原稿ストッパー機構171の駆動機構
172は、図23に示すように、固定フレーム190
と、第1スライダー191と、該第1スライダー191
をスライド駆動する第1駆動機構192と、第2スライ
ダー193と、該第2スライダー193をスライド駆動
する第2駆動機構194とからなっている。
【0100】固定フレーム190は、固定原稿規制板6
9の内側に固定され、前記各排出原稿ストッパー機構1
71のレバー175に対向する位置に駆動ピン保持部1
95を有している。この駆動ピン保持部195は、逆U
字形をなし、前記排出原稿ストッパー機構171のレバ
ー175に対して進退するように、駆動ピン196が摺
動可能に保持されている。
【0101】第1スライダー191は、図24に示すよ
うに、原稿搬送方向に延びる第2スライダー保持部19
7と、該第2スライダー保持部197の略中央から原稿
搬送方向に直角な方向に延びる駆動部198とからなっ
ている。駆動部198の先端は下方に折曲げられて後述
する第1駆動機構192のカム210が圧接する駆動面
199となっている。また、駆動部198には原稿搬送
方向に直角な方向に延びる長穴200が形成されてい
る。この長穴200にねじ201を挿入して前記固定フ
レーム190にねじ込むことにより、第1スライダー1
91は固定フレーム190に取り付けられている。そし
て、第1スライダー191は固定フレーム190に形成
されたガイド202に駆動部198の両側縁をガイドさ
れ、原稿搬送方向に直角な方向にスライド可能になって
いる。また、第1スライダー191は、図23に示すよ
うに、駆動面199の両端と固定フレーム190の間に
取り付けられたばね203によって奥側に付勢されてい
る。
【0102】第1駆動機構192は、図23に示すよう
に、駆動軸にウォーム204が取り付けられたCD整合
モータM7、該CD整合モータM7のウォーム204と
螺合するウォームホィール206とギヤ207を有する
連結軸208、及び前記連結軸208のギヤ207に噛
合するギヤ209とカム210を有する2つのカム軸2
11からなっている。そして、CD整合モータM7が回
転すると、連結軸208を介してカム軸211が回転
し、第1スライダー191が原稿搬送方向に直角な方向
に往復スライドするようになっている。
【0103】第2スライダー193は、図24に示すよ
うに、原稿搬送方向に延びる基部212と、該基部21
2の下方に折曲げられた側縁から下方に突出する複数
(本実施形態では9つであるがこれに限定されない。)
の押圧部213とからなっている。基部212の両端部
には、長穴214が形成され、この長穴214にねじ2
15を挿入して前記第1スライダー191にねじ込むこ
とにより、この第2スライダー193は第1スライダー
191に対して原稿搬送方向にスライド可能になってい
る。前記複数の押圧部213は、原稿搬送方向に所定の
間隔で位置している。なお、第1スライダー191のス
ライド軸を形成する長穴200及びねじ201は、前記
第1駆動機構192の2つのカム軸211の対称軸21
6の近傍にあるのが好ましい。このようにすることで、
スライド軸から最も遠い押圧部213が駆動ピン196
を介してストッパー174を押圧する場合に、第1スラ
イダー191がこじたりせず、円滑に動作する。
【0104】第2駆動機構194は、図23に示すよう
に、駆動軸にギヤ217が取り付けられた整合モータM
6、該FD整合モータM6のギヤ217に噛合するピニ
オン219、第2スライダー193の基部212の下面
に原稿搬送方向に延びるように取り付けられ前記ピニオ
ン219が噛合するラック220とからなっている。そ
して、FD整合モータM6が回転すると、ギヤ217と
ピニオン219を介してラック220が移動し、該ラッ
ク220とともに第2スライダー193が原稿搬送方向
に移動するようになっている。
【0105】図25は、第2スライダー193の押圧部
213と駆動ピン196の位置関係を示す。第2スライ
ダー193がホームポジションにあるときは、原稿搬送
方向の最下流側の○で囲んだ押圧部213が搬送方向の
最下流側の駆動ピン196に対向している。第2スライ
ダー193がホームポジションから原稿搬送方向の上流
側に所定距離づつ移動する毎に○で囲むいずれか1つの
押圧部213がいずれか1つの駆動ピン196と対向
し、ホームポジションから原稿搬送方向の下流側に所定
距離づつ移動する毎に○で囲むいずれか1つの押圧部2
13がいずれか1つの駆動ピン196と対向するように
なっている。このように第2スライダー193は複数の
押圧部213を有するので、移動距離が最短となり、迅
速にいずれかの押圧部213を所望の駆動ピン196と
対向させることができる。
【0106】前述した構成の原稿規制部170では、1
枚目の原稿が給紙されて排紙される時、ユーザが入力し
た原稿サイズ、又は1枚目の原稿が給紙されるときに検
出した原稿サイズに応じて排出原稿ストッパー機構17
1が選択される。そして、第2駆動機構194により第
2スライダー193が移動し、そのいずれかの押圧部2
13が前記選択された排出原稿ストッパー機構171に
対応する駆動ピン196と対向する。次に、第1駆動機
構192のカム210の回動により第1スライダー19
1が原稿搬送方向に直角な方向にスライドして、その押
圧部213が前記選択された排出原稿ストッパー機構1
71に対応する駆動ピン196を押圧する。この結果、
当該排出原稿ストッパー機構171のレバー175が駆
動ピン196に押圧されて回動し、ストッパー174が
退避位置から規制位置に回動し、原稿サイズが小さいと
きは原稿トレイ60上に圧接し、原稿サイズが大きいと
きは原稿トレイ60上に載置された給紙原稿の上に圧接
する。これにより、排出される原稿の先端はその排出軌
跡上でストッパー174に当たり、そのまま下方に引き
込まれて整合される。
【0107】なお、原稿規制部170は、1枚目より大
きいサイズの原稿が混載されているときは、当該原稿が
排出の途中でストッパー174に当たって傷むのを防止
するため、ストッパー174を規制位置から退避位置に
戻すのが好ましい。そして、このとき、その異サイズの
原稿に応じたストッパー174を退避位置から規制位置
に動作させる。また、センサやモータの故障等によりス
トッパー174が退避しなくなった時には、原稿トレイ
60上にストッパー174が残り、次の原稿セットがで
きなくなったり、排出原稿が引っかかって原稿をいため
る虞れがあるため、原稿搬送装置の使用を禁止すること
が好ましい。
【0108】原稿規制部170の他の形態について説明
する。
【0109】図26は、前記排出原稿ストッパー機構1
71を駆動する他の形態の駆動機構221を示す。この
駆動機構221は第1スライダー191を駆動する第1
駆動機構222がリンク機構である点以外は、図24の
前記駆動機構と実質的に同一であり、対応する部分には
同一符号を付して説明を省略する。
【0110】前記第1駆動機構222は、図示しないモ
ータの駆動軸に取り付けられた駆動ギヤ223と、該駆
動ギヤ223に噛合する第1のリンクギヤ224と、該
第1のリンクギヤ224に噛合する第2のリンクギヤ2
25と、一端が前記第1のリンクギヤ224に偏心して
回動可能に取り付けられ他端が第1スライダー191に
回動可能に取り付けられた第1のリンク226と、一端
が前記第2のリンクギヤ225に偏心して回動可能に取
り付けられ他端が第1スライダー191に回動可能に取
り付けられた第2のリンク227とからなっている。第
1と第2のリンク226,227は第1と第2のリンク
ギヤ224,225の間の中心線を対称軸228として
対称に配置されている。そして、この対称軸228上に
第1スライダー191の長穴200が形成されている。
【0111】この駆動機構221では、駆動ギヤ223
が時計回り方向に所定角度回転すると、第1と第2のリ
ンクギヤ224、225が互いに逆方向に回転し、第1
と第2のリンク226,227が第1スライダー191
を押圧してスライドさせ、さらに同方向に所定角度回転
すると、第1と第2のリンク226,227が第1スラ
イダー191を引き寄せてスライドさせる。このような
第1スライダー191のスライド動作により、前述した
ものと同様に、排出原稿ストッパー機構171が駆動
し、ストッパー174が退避位置と規制位置に移動す
る。
【0112】図27は、給紙原稿に異サイズの原稿が混
載されている場合に、排出原稿ストッパー機構171の
ストッパー174で排出原稿の先端規制を確実に行なう
ために、原稿トレイ60を排出側を高くし、給紙側を低
く形成したものである。
【0113】図28は、給紙原稿と排紙原稿を区分けす
るための再給紙防止部材82を、大サイズの原稿に対応
する排出原稿規制ストッパーに兼用したものである。
【0114】図29は、排出原稿ストッパー229を原
稿トレイ60の内部に設け、原稿トレイ60に設けた開
口部230からソレノイド231によって上方に突出さ
せるようにしたものである。これによると、原稿トレイ
60の下方のスペースを有効に利用できるので、装置の
大型化が防止される。
【0115】(原稿移動防止部)
【0116】原稿移動防止部240は、図30に示すよ
うに、複写機本体1の上部本体1aがジャム処理等によ
り開放されたときに原稿トレイ60上の高位側の原稿
(この実施形態では排出原稿)が移動するのを防止する
ためのものである。この原稿移動防止部240は、図3
1に示すように、大略、駆動軸269、伝導ベルト24
2、伝導軸243、クランク軸244、スライダー24
5、原稿押圧レバー246、及び板ばね247からなっ
ている。
【0117】駆動軸269は、排出モータM4で正逆転
駆動される。正転するときは、排出ローラ145の駆動
軸となり、逆転するときは原稿移動防止部240の駆動
軸となる。このように、既存の排出ローラ145の駆動
軸と兼用することで、特別な駆動装置を設ける必要がな
くなる。
【0118】伝導ベルト242は、排出ローラ145に
設けたプーリ248と、駆動プーリ249と、伝導軸2
43に設けた後述するワンウェイクラッチ250に掛け
渡され、押さえプーリ251によって張力が調節されて
いる。
【0119】伝導軸243は、前記排出ローラ145の
駆動軸241と平行に図示しないフレームに支持され、
ワンウェイクラッチ250とウォーム252を有してい
る。ワンウェイクラッチ250には前記伝導ベルト24
2が掛け渡されている。ワンウェイクラッチ250は、
実線矢印方向の回転(排出ローラの正転)に対しては伝
導軸243に動力を伝達せず、破線矢印方向の回転(排
出ローラの逆転)に対しては伝導軸243に動力を伝達
する。
【0120】クランク軸244は、前記伝導軸243と
直交するように図示しないフレームに支持され、前記ウ
ォーム252に噛合するウォームホィール253と、ク
ランクアーム254と、図示しないセンサによって回転
角度を検出するための検知板255とを有している。ク
ランクアーム254の先端には、クランク軸244と平
行に突出する係合軸256が設けられている。
【0121】スライダー245は、軸部257、該軸部
257より直角方向に延びるアーム部258、該アーム
部258より前記軸部257に平行に延びる係合部25
9とからなっている。軸部257は、前記クランク軸2
44に対して偏心した支軸260に、原稿押圧レバー2
46とともに回動可能に支持されている。この軸部25
7には捩りばね261が装着されている。アーム部25
8には、前記クランク軸244のクランクアーム254
の先端の係合軸256がスライド可能に係合するスライ
ド溝262が形成されている。このスライド溝262の
一方の側面には、係止凹部263が形成されている。係
合部259には、前記捩りばね261の一端が係止する
凹部264が形成されている。
【0122】原稿押圧レバー246は、略L字形で、そ
の軸部265に支軸260が挿通されている。また、原
稿押圧レバー246の背面に形成した溝266に前記捩
りばね261の他端が係止され、これにより原稿押圧レ
バー246と前記スライダー245とは、図32に示す
ように、互いに重なる方向に付勢され、スライダー24
5の係合部259が原稿押圧レバー246に係止するこ
とによって安定している。原稿押圧レバー246は、図
32(A)に示すように、固定原稿規制板69の内部に
退避する退避位置と、図32(B),(C)に示すよう
に、先端が前記固定原稿規制板69に形成された開口部
72から突出し、原稿トレイ60に載置された排出原稿
の上面に押圧する押圧位置との間で回動可能になってい
る。
【0123】板ばね247は、前記原稿押圧レバー24
6が退避位置にあるときに、スライダー245のスライ
ド溝262の係止凹部263からクランク軸244の係
合軸256が離脱するのを防止するために、原稿押圧レ
バー246とスライダー245を図32において時計回
り方向に付勢するものである。
【0124】前記構成の原稿移動防止部240では、通
常の状態では、クランク軸244の係合軸256がスラ
イダー245の係止凹部263に係止していて、原稿押
圧レバー246は退避位置に位置している。この状態
で、図30に示すように、下部本体1bに設けたセンサ
1cが上部本体1aが僅かに開放されたこと、若しくは
上部本体1aを開放するためのレバーが操作されたこと
を検出したとき、又は装置本体1が用紙ジャム等により
上部本体1aを開放しなければならないような異常な状
況を検出すると、排出ローラ145の排出モータが逆回
転する。
【0125】これにより、排出ローラ145の駆動軸2
41が実線矢印方向に回転し、この回転力は伝導ベルト
242を介して伝導軸243のワンウェイクラッチ25
0に伝達され、伝導軸243が破線矢印方向に回転す
る。この結果、クランク軸244が矢印方向に回転し、
クランク軸244の係合軸256がスライダー245の
スライド溝262内を摺動するにつれて、スライダー2
45と原稿押圧レバー246は一体になって支軸260
を中心に図32(A)において時計回り方向に回動す
る。そして、図32(B)に示すように、原稿押圧レバ
ー246が固定原稿規制板69の開口部72から突出し
て原稿トレイ60上の排出原稿の上面に当接する。
【0126】クランク軸244はさらに回転を続け、図
32(C)に示すように、スライダー245のみが回転
し、このスライダー245と原稿押圧レバー246との
回動差分だけ捩りばね261がねじれ、原稿押圧レバー
246に押圧力が付与される。このとき図示しないセン
サが検知板255のオフエッジを検出し、排出ローラ1
45の逆転を停止させる。このように、原稿押圧レバー
246によって原稿トレイ60上の排出原稿が押圧され
るので、複写機本体1の上部本体1aが開放されて原稿
トレイ60が傾斜状態になっても、高位側の排出原稿が
下位側に移動するのが防止される。
【0127】複写機本体1の上部本体1aが戻され、そ
のことが検出されると、排出モータ145が再度逆転
し、クランク軸244の係合軸256がスライダー24
5のスライド溝262内で摺動するにつれ、スライダー
245が反時計回りに回動し、原稿押圧レバー246の
押圧力が解除される。続いて、スライダー245は原稿
押圧レバー246とともに、反時計回りに回動して退避
位置に戻る。このとき、クランク軸244の係合軸25
6がスライド溝262の係止凹部263に係止したとこ
ろで、図示しないセンサが検知板255のオンエッジを
検出すると、排出モータの逆転が停止する。
【0128】なお、ワンウェイクラッチ250は、排出
ローラ145が正転のときは、その回転力を伝導軸24
3に伝えないが、摩擦力によって僅かに回転力が伝達さ
れることがある。しかし、この場合、クランク軸244
は図32(A)に示すように、クランク軸244の係合
軸256が係止凹部263に係止しているため、スライ
ダー245が回転することが防止される。よって、原稿
押圧レバー246が動作することはない。
【0129】前記実施形態では、原稿移動防止部240
を排紙側に設けて排出原稿の移動を防止するようにした
が、複写機本体1の上部本体1aが開放されるときに給
紙側が高位なる場合は、原稿移動防止部240を給紙側
に設けて給紙原稿の移動を防止するようにすることがで
きる。この場合、ピックアップローラ83や捌きローラ
85の駆動装置の逆転を利用することができる。
【0130】また、前記実施形態のように、原稿押圧レ
バー246で原稿を上から押圧する代わりに、原稿押圧
レバー246を原稿端部より下流側で原稿トレイ60に
当接させることにより、下位側となる原稿の端部を規制
して移動を防止することもできる。
【0131】さらに、前記実施形態のような特別な原稿
移動防止部240を設けないで、原稿給紙部80のピッ
クアップローラ83の上方に設けられた既存の原稿押圧
板84を利用して給紙原稿の移動を防止することができ
る。
【0132】(原稿再給紙移動部)
【0133】原稿再給紙移動部270は、原稿循環モー
ドが設定されているときに排出原稿を給紙口61に移動
させて再給紙するため、あるいは排出原稿を原稿トレイ
60の中央に移動させて取り出し易くするためのもので
ある。この原稿再給紙移動部270は、図33、34に
示すように、移動ベルト271、ガイドレール272、
スライダー273、再給紙レバー274からなり、これ
らは原稿トレイ60の内部に設けられている。
【0134】移動ベルト271は、ベース板275に三
角形に配置された3つのプーリ276,277,278
に掛け渡され、押さえプーリ279によって張力が調整
されている。移動ベルト271の長辺は、原稿搬送方向
に平行になっている。この移動ベルト271は1つのプ
ーリ276に設けられたギヤ280に原稿移動モータM
5のギヤ282が螺合することにより、往復移動可能に
なっている。
【0135】ガイドレール272は、断面円形の真直棒
からなり、前記搬送ベルト271の長辺に隣接して平行
になるように、ベース板275に両端支持されている。
【0136】スライダー273は、細長い板状で、図3
5に示すように、その中央に穿設された貫通穴283に
前記ガイドレール272が挿通されている。また、スラ
イダー273の裏面に突設された突起284と、ねじ2
85によって取り付けられた当て板286の端面との間
に前記移動ベルト271が挟着されている。これによ
り、スライダー273は移動ベルト271の移動に伴っ
てガイドレール272上を往復して摺動可能になってい
る。スライダー273の両翼の上面には後述する再給紙
レバー274を取り付けるための略L字形の取付金具2
87が取り付けられている。また、スライダー273の
一方の翼は、原稿トレイ60の下面に形成した突起28
8に接触し、もう一方の翼の上面にはもう一つの突起2
88に圧接する板ばね289が取り付けられ、これによ
り、スライダー273のガタつきが防止されるととも
に、原稿トレイ60との重力方向の高さを出している。
スライダー273の一端には、センサによってスライダ
ー273のホームポジションを検出するための検知板2
90が突設されている。
【0137】再給紙レバー274は、原稿トレイ60に
形成された2つの溝68より上方に突出するように、以
下に説明する取付構造により前記スライダー273の両
翼の取付金具287の先端に着脱可能に取り付けられて
いる。すなわち、図36に示すように、再給紙レバー2
74の下端には、原稿搬送方向に互いに対向する第1、
第2の突片291,292と、これらの突片291,2
92の間に位置する第3の突片293とが突設されてい
る。第1と第2の突片291,292の対向する面には
上下方向に突条294が形成されている。そして、この
突条294を有する第1と第2の突片291,292と
第3の突片293によって、取付金具287の先端が挿
入される空間が形成されている。第3の突片293の先
端内面には、前記取付金具287に形成された係合穴2
95に係合する円柱状態の突起296が突設され、基部
内面には補強リブ297が形成されている。前記突起2
96の先端は、取付金具287の挿入方向にテーパが形
成されている。
【0138】この取付構造において、再給紙レバー27
4の下端を取付金具287に差し込むと、まず取付金具
287の先端に突起296のテーパ面が当接して第3の
突片293が外方に広げられ、さらに再給紙レバー27
4を押し込むと、第3の突片293の突起296が取付
金具287の係合穴295に係合して抜け止めされる。
次に、再給紙レバー274を取り外すには、第3の突片
293を外方に撓ませて、突起296を係合穴295か
ら離脱させた後、再給紙レバー274を引き上げればよ
い。
【0139】前記再給紙レバー274が最小サイズの原
稿の後端を押圧する場合、図37(A)に示すように、
通紙基準側の再給紙レバー274のみが原稿を押圧する
ことになり、その位置は原稿規制板69から原稿の幅方
向の長さの1/2より外側の位置である。また、前記再
給紙レバー274が最大サイズの原稿の後端を押圧する
場合、図37(B)に示すように、2つの再給紙レバー
274で原稿を押圧することになり、その位置は2つの
再給紙レバー274の中間であり、原稿規制板69から
原稿の幅方向の長さの1/2より外側である。このた
め、いずれの場合も、原稿は通紙基準側の原稿規制板6
9に当てられながら移動することになり、通紙基準から
離れることはない。
【0140】なお、2つの再給紙レバー274で押圧す
る場合は、主として外側の再給紙レバー274が原稿を
押すように、予め外側の再給紙レバー274を内側の再
給紙レバー274より原稿搬送方向の下流側に突き出し
ておくようにしてもよい。
【0141】また、原稿トレイ60の溝68は、原稿の
幅方向の端部がかからない位置に設けて、原稿の移動を
妨げたり、原稿ジャムが発生するのを防止することが好
ましい。
【0142】前記構成の再給紙移動部270において、
原稿循環モードが設定されている場合は、全ての原稿が
排出されると、原稿移動モータM5が正転し、移動ベル
ト271が移動する。これにより、スライダー273が
ホームポジションから原稿搬送方向の下流側に向かって
ガイドレール272上を原稿サイズに応じた所定の移動
量だけ摺動する。この結果、再給紙レバー274が排出
原稿の後端を押圧して排出原稿を給紙口61に移動させ
る。そして、原稿の先端が原稿給紙部80の先端規制板
81に当接し、エンプティセンサSE1をオンすると、
再給紙が行われる。一方、再給紙レバー274は、ホー
ムポジションに戻る。
【0143】また、原稿循環モードが選択されていない
通常の原稿複写モードの場合は、再給紙レバー274に
より排出原稿を原稿トレイ60の中央の取り出し易い位
置に移動させる。
【0144】なお、再給紙移動部270は、次の制御を
行なうことができる。
【0145】原稿トレイ60上に排出した原稿束を検知
する排紙トレイ上センサSE4(図4参照)を設けてお
き、該排紙トレイ上センサSE4がオンし、かつ、エン
プティセンサSE1がオフしたときのみ、再給紙レバー
274を移動させるようにする。これにより、原稿循環
モードが選択されているにもかかわらず、原稿排出完了
時にユーザが誤って排出原稿を取り出すと、排紙トレイ
上センサSE4がオフするので、再給紙レバー274は
動作せず、無駄な動作が回避される。
【0146】また、再給紙レバー274による原稿束の
移動中又はホームポジションへの復帰中にエンプティセ
ンサSE1がオンしたとき、再給紙レバー274の復帰
動作を停止する。これにより、原稿トレイ60上にユー
ザが誤って次の原稿や障害物を置いても、エンプティセ
ンサSE1がこれを検出して、再給紙レバー274の復
帰が停止するので、再給紙レバー274や原稿、障害物
の破損が防止される。
【0147】再給紙レバー274を原稿サイズによって
予め定められた量だけ移動させてもエンプティセンサS
E1がオンしないとき、さらに予め定められた量だけ移
動させる。これにより、装置が原稿サイズを誤って1サ
イズ小さく検出した場合でも、確実に原稿を給紙口61
に移動させることができ、再給紙可能となる。
【0148】再給紙レバー274を原稿サイズによって
予め定められた量だけ移動させてもエンプティセンサS
E1がオンせず、さらに予め定められた量だけ移動させ
ても給紙エンプティセンサがオンしないとき、再給紙レ
バー274の移動を停止させる。これにより、再給紙レ
バー274の移動中にユーザが原稿を取り出しても、再
給紙レバー274の移動が停止し、無駄な動作が回避さ
れる。
【0149】再給紙レバー274の移動前に排出センサ
がオフのとき、再給紙レバー274の移動を禁止する。
これにより、循環モードが選択されているにもかかわら
ず、原稿排出完了時にユーザが誤って排出原稿を取り出
すと、排出センサがオフするので、再給紙レバー274
は動作せず、無駄な動作が回避される。
【0150】原稿サイズ検出手段により検出された1枚
目の原稿サイズとそれ以降の原稿サイズを比較して異な
るサイズの原稿の混載を検出する異サイズ検出手段を設
けておき、この異サイズ検出手段により異サイズ原稿の
混載が検出されたときには、カウントモード、自動循環
複写モード、自動ジャム補正モードの少なくともいずれ
か1つが選択されている場合に、再給紙レバー274を
動作させない。これにより、給紙ミスの発生を未然に防
止することができる。
【0151】再給紙レバー274を動作させないように
したとき警告を発する警告手段を備えるのが好ましい。
これにより、ユーザに原稿を手動で給紙口61へセット
することを促すことができる。この場合、警告手段が警
告した後、全ての原稿が原稿トレイに再セットされてス
タートキーが押されたときに、動作を開始するのが好ま
しい。これによると、ユーザにスタートキーを押すこと
を強制させることができ、確実に複写処理を再開でき
る。
【0152】自動ジャム補正モードが選択されている場
合に、掃き出し、空送り処理を行なうときには最も速い
速度で原稿を搬送する。ここにいう原稿搬送速度は、原
稿搬送装置のハード構成上、駆動可能な最も速い速度が
好ましい。これにより、複写処理を伴わない掃き出し
や、空送り処理が短時間で行なえ、待ち時間が短縮され
る。
【0153】《ADFの原稿搬送モード》
【0154】ADF2の原稿搬送モードについて説明す
る。
【0155】本実施例において、原稿搬送モードは、従
来から行われている両面モードの他に、プレステップモ
ード、2イン1モード、カウントモードがあり、さらに
ADF2で搬送される原稿を露光基準位置SPで正確に
停止させるために、通常の用紙に適したスケールモード
と薄紙に適したパルス制御モードがある。さらに、前記
原稿搬送モードでは、原稿循環モードを設定できる。ま
た、用紙ジャム、原稿ジャム発生時の自動ジャム補正モ
ードを設定できる。原稿の搬送において、原稿が先端を
露光基準位置SPに合わせてセットされているときを露
光位置、中間位置IPに合わせてセットされているとき
をプレステップ位置、レジストローラ89のニップ部に
セットされているときを先出し位置という。また、原稿
のサイズに関して、具体的にサイズを記載しないとき、
小サイズとはA4横送り、大サイズとはA3縦送りを想
定している。
【0156】前記各原稿搬送モードは、特開平7−23
9586号公報で詳細に説明されている公知のモードで
あるので、ここではそれらのモードの概略動作について
説明する。
【0157】スケールモードとは、搬送ベルト123で
搬送されてきた原稿の先端をスケール125に当接させ
て強制的に停止させるモードである。このモードでは、
搬送ベルト123の搬送力を原稿の座屈耐力より弱く設
定することにより、原稿の先端がスケール125に当接
したときに原稿と搬送ベルト123の間でスリップが生
じ、基準位置SPに正確に停止されるようにする。
【0158】パルス制御モードとは、スケール125を
原稿台ガラス29の上面から下方に退避させておき、レ
ジストローラ89と搬送ベルト123を単一のメインモ
ータ(ステッピングモータ)M3によって両者の搬送速
度が同一となるように駆動し、レジストローラ89の直
前で待機している原稿が基準位置SPまで搬送される長
さLに相当するパルス数でメインモータM3を制御する
ことにより、スケール125に当接させないで原稿を停
止させるモードである。
【0159】両面モードとは、両面原稿を1枚のコピー
用紙の両面に、又は2枚のコピー用紙の片面に画像を形
成するモードである。1枚目の両面原稿を原稿台ガラス
29に搬送し、露光することなく原稿排紙部140に搬
送して反転ローラ141で反転し、裏面を先ず露光して
複写する。続いて、その原稿を再度反転して表面を露光
して複写した後、1枚目の両面原稿を排出する。
【0160】プレステップモードとは、原稿サイズが露
光基準位置SPから原稿の先出し位置までの半分以下の
サイズであるとき、先の原稿をその先端部を露光基準位
置SPに一致させて停止させると共に、次の原稿(2枚
目)はその先端部が中間位置IPに一致した位置まで搬
送しておき、さらに次の原稿(3枚目)を先端がレジス
トローラ89に当接するまで先出し給紙しておくモード
をいう。
【0161】2イン1モードとは、2枚の原稿を1組と
して原稿台ガラス29上に並べ1枚のコピー用紙に画像
を形成するモードである。1枚目の原稿をまず原稿台ガ
ラス29の上に搬送し、2枚目の原稿の前端をレジスト
ローラ89に当接して停止した後、1枚目の後端と2枚
目の前端を揃えて2枚の原稿を同時に露光基準まで搬送
する。そして、1枚目と2枚目の原稿の露光が終了して
原稿台ガラス29から排出されるときに、3枚目の原稿
を原稿台ガラス29の上に搬送する。
【0162】カウントモードとは、2イン1モードや、
両面コピー、合成コピーにおいて原稿枚数が奇数か偶数
かを調べるために、ADF2を使用してコピー処理を開
始する前に、予め原稿をコピー動作を伴うことなくAD
F2で一巡させ、原稿の枚数をカウントするモードをい
う。カウントモードではコピー動作を伴わないため、で
きるだけ高速(短時間)で処理することが好ましい。カ
ウントモードにおいても、原稿を露光基準位置SPで停
止させると、原稿と原稿の間隔が大きくなってしまい、
空送りしている時間が多くなる。そこで、カウントモー
ドにあっては、原稿の後端が原稿台ガラス29上の所定
の停止基準位置(レジストローラ89の近傍)に到達し
た時点を基準として原稿を一旦停止させることとしてい
る。
【0163】原稿循環モードとは、原稿の複写が一巡し
て全ての原稿が排出された後、原稿トレイ60上の排紙
原稿を再給紙移動部270によって給紙口61に移動す
る移動処理を実行し、再度原稿の複写を行なうモードで
ある。自動ジャム補正モードとは、用紙ジャムあるいは
原稿ジャム発生時に、原稿の掃き出しモード、空送りモ
ード、前述の排出原稿の移動処理の実行によってジャム
発生後の複写処理を自動でスタートさせるモードであ
る。
【0164】掃き出しモードとは、用紙ジャムが発生し
たき、ADF2内で搬送中の原稿だけでなく、給紙口に
残っている原稿を複写処理を伴うことなく全て排出する
モードをいう。空送りモードとは、用紙ジャムが発生し
たとき、掃き出しモード、移動処理を実行して原稿を給
紙口に戻した後、あるいは原稿ジャムが発生したとき、
オペレータによって全ての原稿が給紙口に戻された後、
ジャム発生前に既に複写の終了している原稿を複写処理
を行なうことなく搬送して排出するモードである。そし
て、空送りモード終了後は、自動的に複写処理を再開す
る。
【0165】《複写機の制御回路》
【0166】本実施形態における複写機は、図38に示
す複写機本体1を制御するためのCPU1、図39に示
すADF2を制御するためのCPU2を備えており、C
PU1,CPU2は必要なタイミングでそれぞれ情報を
交換する。
【0167】図39及び以下の説明で使用されるモータ
とセンサを前記原稿搬送装置2の実施例と対比すると、
ピックアップモータM1とは先端規制板81と原稿押圧
板84を回動させるモータであり、給紙モータM2とは
ピックアップローラ83と捌きローラ85と中間搬送ロ
ーラ87とを駆動するモータであり、メインモータM3
とはレジストローラ89と搬送ベルト123を駆動する
モータであり、排出モータM4とは排出ローラ145を
駆動するモータである。原稿移動モータM5とは原稿再
給紙移動部270の再給紙レバー274を移動させるた
めのモータである。FD整合モータM6は、原稿規制部
170の排出原稿ストッパー174の駆動機構のうち第
2スライダー193を原稿搬送方向(FD)に移動させ
るモータである。CD整合モータM7は、原稿規制部1
70の排出原稿ストッパー174の駆動機構のうち第1
スライダー191を原稿搬送方向に直角な方向(CD)
に移動させてストッパーを回動させるモータである。給
紙圧可変モータM8は、原稿給紙部80の給紙圧可変機
構103のモータである。
【0168】エンプティセンサSE1とは、給紙口61
にセットされた原稿を検出するセンサである。レジスト
センサSE2は、レジストローラ89の直前に設置され
て原稿の到着,通過を検出するセンサである。排出セン
サSE3は、反転ローラ141の入口部に設置されここ
を通過する原稿を検出するセンサである。幅センサSE
10とは、レジストセンサSE2と並べて設置され原稿
の幅方向のサイズを検出する。カムセンサSE11,S
E12とは、それぞれ原稿規制板81、原稿押圧板84
の回動を検出するセンサである。
【0169】また、排紙トレイ上センサSE4とは、原
稿トレイ60の排紙側に載置される原稿を検出するセン
サである。再給紙レバーホームセンサSE5とは、再給
紙レバー274のホームポジションを検出するセンサで
ある。
【0170】FD整合センサSE6とは、第2スライダ
ー193のホームポジションを検出するセンサである。
【0171】CD1整合センサSE7とは、第1スライ
ダー191を移動させ、排出原稿ストッパー174の規
制位置を検出するセンサである。
【0172】CD2整合センサSE8とは、第1スライ
ダー191を移動させ、排出原稿ストッパー174の退
避位置を検出するセンサである。
【0173】給紙センサSE9とは、捌きローラ85直
後に配置されて原稿の到着、通過を検出するとともに、
原稿のFD方向長さ、原稿サイズを検出するセンサであ
る。
【0174】原稿移動防止レバーホームセンサSE13
とは、原稿移動防止部240の原稿押圧レバー246の
ホームポジションを検出するセンサである。幅センサS
E10とは、レジストセンサSE2と並べて設置され原
稿の幅方向のサイズを検出する。カムセンサSE11,
SE12とは、それぞれ原稿規制板81、原稿押圧板8
4の回動を検出するセンサである。
【0175】図40は、複写機操作部を示す。この操作
部において、1001はコピースタートキー、1010
はテンキー、1020はクリア/ストップキー、103
0はリセットキー、1040は表示部である。1050
は原稿選択キー、1050aは薄紙モード表示LED
で、原稿選択キー1050で薄紙モードが選択されたと
きに薄紙モード表示LED1050aが点灯する。10
60はモード選択キー、1060aは両面モード表示L
ED、1060bは2イン1モード表示LED、106
0cはカウントモード表示LED、1060dは原稿循
環モード表示LEDで、モード選択キー1060で選択
されたモードがそれぞれ表示LED1060a,106
0b,1060c,1060dで表示される。
【0176】《複写機本体の制御》
【0177】まず、複写機本体1の制御についてフロー
チャートを参照して具体的に説明する。以下の説明にお
いて、オンエッジとはスイッチ、センサ、信号等がオフ
状態からオン状態に切り換わることを意味し、オフエッ
ジとはスイッチ、センサ、信号等がオン状態からオフ状
態に切り換わることを意味する。また、センサSE1,
SE2,SE3,SE10,SE11,SE12は、発
光素子と受光素子からなるフォトカプラで構成されてお
り、発光素子から受光素子に至る光路が遮蔽されたとき
オンし、開放されるとオフするものとする。フラグの場
合は「1」がオン、「0」がオフとする。また、オペレ
ータによって循環モードが選択されると、循環モードフ
ラグがセット「1」される。
【0178】《メインルーチン》
【0179】図41は、複写機本体1を制御するCPU
1のメインルーチンを示す。電源が投入されてCPU1
にリセットが掛かり、プログラムがスタートすると、S
1でRAMのクリア、各種レジスタのリセット及び各種
機器を初期モードに設定するための初期設定を行う。続
いて、S2で内部タイマをスタートさせる。内部タイマ
はこのメインルーチンの1ルーチンの所要時間を定める
もので、その値はS1でセットされる。また、この内部
タイマは各サブルーチンで登場する各種タイマのカウン
トの基準となる。
【0180】次に、S3〜S10の各サブルーチンを順
次コールして必要な処理を行い、S11で内部タイマの
終了を待ってS2へリターンする。S3は操作パネル等
から入力された情報を処理する入力処理サブルーチン、
S4は操作パネルに配置されている各種表示部の表示を
処理する表示処理サブルーチン、S5はコピー用紙をタ
イミングローラ38まで給紙するサブルーチン、S6は
感光体ドラム10の表面電荷をイレースするサブルーチ
ン、S7は光学系20をスキャンさせて感光体ドラム1
0上に静電潜像を形成するサブルーチン、S8は原稿サ
イズとコピー倍率から適当なサイズのシートを自動的に
選択するAPS(シート自動選択)処理サブルーチン、
S9は原稿台ガラス29上における原稿停止位置を調整
する停止位置調整処理サブルーチン、S10はその他の
処理、即ち、感光体ドラム10やその周囲のエレメント
の駆動、コピー用紙の搬送、定着、紙詰まり検出等の処
理や、停止位置調整モードに入った時に、原稿台ガラス
29上における原稿停止位置を調整するための処理を行
うサブルーチンである。なお、CPU1はCPU2とシ
リアル通信ラインを介して接続されており、その送受信
は割込み処理にてS12で行われる。
【0181】《入力処理》
【0182】図42は、CPU1の入力処理S3の制御
を示す。この入力処理S3では、図40に示す複写機操
作部からの入力を処理する。この入力処理では、S3−
1で原稿選択キー1050のオンエッジが検出される
と、S3−2で薄紙モード表示LED1050aがオン
状態か否か判定し、LED1050aがオン状態ならば
S3−3でLED1050aをオフして通常原稿の複写
状態にセットし、オフ状態ならばS3−4でLED10
50aをオンして薄紙原稿の複写状態にセットする。
【0183】S3−1で原稿選択キー1050のオンエ
ッジが検出されなければ、S3−5でモード選択キー1
060のオンエッジを検出する。ここで、オンエッジが
検出されなければ、S3−8でその他のキー入力処理を
実行する。一方、S3−5でオンエッジが検出される
と、S3−6、S3−9、S3−11でそれぞれLED
1060a,LED1060b、LED1060cがオ
ン状態か否か判定し、LED1060aがオン状態なら
ばS3−7でLED1060aをオフ、LED1060
bをオンして2イン1モードに設定し、LED1060
bがオン状態ならばS3−10でLED1060bをオ
フ、LED1060cをオンしてカウントモードに設定
し、LED1060cがオン状態ならばS3−12でL
ED1060cをオフし、オフ状態ならばS3−13で
LED1060cをオンして両面モードに設定する。
【0184】《表示処理》
【0185】図43は、複写機操作部における表示部1
040の表示を制御するサブルーチンで、S4−1で取
り忘れフラグ1が「1」にセットされているか否か判定
し、取り忘れフラグ1がセットされていれば、S4−2
で表示部1040に給紙部ジャム表示1040aを表示
する。次に、S4−3では取り忘れフラグ2が「1」に
セットされているか否か判定し、取り忘れフラグ2が
「1」にセットされていれば、表示部1040に排紙部
ジャム表示1040bを表示する。また、取り忘れフラ
グ1又は2が「1」にセットされていると、表示部10
40には図示するようにジャム紙の除去を報知する。S
4−5では、後述するCPU2におけるADFの制御に
おいてADFの異常が検出されると「1」にセットされ
る警告フラグの状態を判別する。警告フラグが「1」に
セットされていれば、S4−6の処理で、表示部104
0に、ADFが異常である旨の表示を行う。さらに、S
4−7では、その他の必要な表示を処理する。
【0186】《イレース》
【0187】図44は、S6で実行されるイレースのサ
ブルーチンを示す。本サブルーチンでは、まずS6−1
で前半イレースフラグが「1」か否かを判定する。そし
て、前半イレースフラグが「1」ならば、S6−2で、
原稿台ガラス上に置かれている原稿に対応した感光体上
の領域の前半部分の電荷をイレーサ13で除去する。例
えば、原稿台ガラス上に置かれている原稿サイズ又は原
稿の配置位置からすれば、本来感光体上にはA3サイズ
に対応した領域を帯電すべきような場合、この前半イレ
ーサフラグが「1」に設定されていれば、上記A3サイ
ズに対応した感光体上の帯電領域における前半部分を照
明して電荷を除去する。一方、前半イレーサフラグが
「0」の場合、S6−3で後半イレースフラグが「1」
か否か判定し、後半イレースフラグが「1」ならば、S
6−4で原稿台ガラス29上に置かれている原稿に対応
した感光体上の領域の後半部分の領域の電荷をイレーサ
13で除去する。しかし、後半イレースフラグも「0」
ならば、S6−5で像間部をイレースする。
【0188】具体的に、最終原稿から給紙する形式のA
DFを採用する場合、2イン1モードが設定され、原稿
トレイ60に奇数枚の原稿がセットされると、最終頁の
原稿に対する複写処理において上記前半イレースフラグ
が「1」に設定されてCPU1に送信され、これにより
最終頁の原稿はその先端をIPに一致させて原稿台ガラ
ス29上にセットされ、スケール125から原稿までの
領域に対応した感光体上の領域の帯電電荷が除去され
る。後半イレースフラグは、2イン1モードが設定さ
れ、原稿台ガラス上にセットされる一対の原稿のうち2
枚目の原稿が大サイズの場合に「1」にセットされてC
PU1に送信され、これにより2枚目の原稿に対応した
感光体上の領域の帯電電荷が除去される。なお、2枚目
の原稿は、その次に単独で一枚のシートにその全面が複
写される。
【0189】《スキャン》
【0190】図45は、S7で実行される光学系20に
よるスキャンのサブルーチンを示す。まず、S7−1で
プレステップモードか否かを判定し、S7−2でフラグ
LSIZEが「1」か否かを判定し、S7−3で既に小
サイズ用紙が給紙されたか否かを判定する。フラグLS
IZEは大サイズの原稿が露光位置にセットされた場合
に「1」にセットされ、CPU1に送信される。S7−
1、S7−2,S7−3で全てYESと判定されると、
S7−4でブックスキャンを処理する。そして、S7−
5でブックスキャンの後半スキャン時に画像を転写する
ための用紙を先出し給紙する。
【0191】《APS処理ルーチン》
【0192】APS制御ルーチンでは、図46に示すよ
うに、S8−1でAPSモードが選択されているか否か
を判定する。このAPSモードは、複写機本体1の操作
パネルに設けたAPSモード選択キー(図示せず)によ
って設定及び設定/解除される。そして、APSモード
が選択されていれば、S8−2でAPS処理、すなわち
原稿サイズとコピー倍率から最適サイズのシートが給紙
部から供給される。ここで、適合サイズのシートが給紙
部に収容されていればリターンし(S8−3)、適合サ
イズのシートが給紙部に収容されていなければS8−4
でスイッチSW2がオンされているか否かを判定する。
このスイッチSW2は、インチ系のサイズをメトリック
系のサイズ(Aサイズ又はBサイズ)に変換する否かを
指示するスイッチで、例えば、メトリック系のサイズを
基準サイズとしている複写機では、スイッチSW2がオ
ンされると、S8−5でAPSモードで読み取ったイン
チ系のサイズを以下の表3のように変換し、S8−6で
変換後のサイズシートが収容されている給紙部から給紙
する。逆に、スイッチSW2がオフされると、表1の右
側のメトリック系サイズは左側のインチ系サイズに変換
される。なお、この表において、Lは縦方向(長手方
向)、Tは横方向(短辺方向)を意味する。
【0193】
【表3】 読取サイズ 変換後のサイズ レター(L/T) →A4(L/T) リーガル →B4(L) FLS →B4(L) 11×15(L) →A3(L) 11×17(L) →A3(L)
【0194】《原稿停止位置処理》
【0195】原稿停止位置処理(S9)では、図47に
示すように、S9−1で原稿停止位置調整スイッチSW
1がオンされているか否か判定する。この原稿停止位置
調整スイッチSW1は例えば複写機本体1の背後に設
け、通常の状態ではユーザの見えない所に配置するのが
好ましい。そして、原稿停止位置調整スイッチSW1が
オフされていればリターンし、オンされていればS9−
2で原稿モードを判定し、片面モード、両面モード2イ
ン1モードのいずれかに応じてそれぞれS9−3,S9
−4,S9−5に分岐し、10キーから入力された原稿
停止位置の調整量ADJ1,ADJ2,ADJ3を複写
機本体1のRAMにメモリしてリターンする。
【0196】ここで、調整量ADJ1は、片面モードと
2イン1モードにおける原稿停止位置調整用データで、
原稿搬送方向に関して上流側に原稿停止位置を移動させ
る場合はプラス数値が入力され、逆に、下流側に原稿停
止位置を移動させる場合はマイナス数値が入力される。
調整量ADJ2は両面モードにおける原稿停止位置調整
用データで、移動方向に応じてプラス数値又はマイナス
数値が入力される。ADJ3は2イン1モードにおい
て、原稿台ガラス29上に配置される2枚の原稿の間隔
調整量を意味し、プラス数値は原稿間隔を広げ、マイナ
ス数値は原稿間隔を縮めることを意味する。複写機本体
1のRAMに格納されたこれらの調整量ADJ1〜3
は、複写機本体のCPU1からADF2のCPU2に送
信され、そのデータに基づいて駆動系が制御される。こ
れにより、10キーから調整量ADJ1,ADJ2,A
DJ3を入力することにより、各種モードにおける原稿
停止位置や2インモード時に同時に露光される2枚の原
稿の間隔を適正な値に調節できる。
【0197】《ADFの制御》
【0198】次に、ADF2の制御についてフローチャ
ートを参照して具体的に説明する。
【0199】《パルス、タイマの説明》
【0200】ADF2を制御するCPU2の制御手順を
説明する前に、制御で使用されるカウンタ、メインモー
タM3を制御するパルス、タイマについて説明する。
【0201】カウンタDCNT1:複写機本体1にコピ
ー用紙を給紙させるために使用され、その値はCPU1
へ割込み処理で送信される。原稿がトレイ60にセット
されると(エンプティセンサSE1がオンされると)
「1」にセットされ、レジストセンサSE2のオフエッ
ジでセンサSE1がオンであればインクリメントされ、
原稿の交換を要求するフラグDCHGのオンエッジでデ
クリメントされる。複写機本体1ではカウンタDCNT
1の値にコピー部数を乗じた枚数の用紙を給紙するよう
に制御する。
【0202】カウンタDCNT2:給紙時にADF2の
搬送路内にある原稿の枚数をカウントする。レジストセ
ンサSE2のオンエッジでインクリメントされ、原稿の
排出が完了するとデクリメントされる。
【0203】カウンタDCNT3:プレステップモード
及び2イン1モード、両面モードにおいて、原稿交換処
理時に排出される原稿の枚数をカウントするために使用
される。原稿交換処理で原稿台ガラス29上にセットさ
れた原稿の枚数をセットされ、原稿の排出が完了すると
デクリメントされる。
【0204】カウンタGCNT:コピー処理中に原稿枚
数をカウントするために使用される。レジストセンサS
E2のオフエッジでインクリメントされ、コピー処理の
終了時にリセットされる。
【0205】パルスカウンタPLSCNT1:メインモ
ータM3がオンされてからのパルス数をカウントする。
正転時はインクリメントされ、逆転時はデクリメントさ
れる。
【0206】パルスカウンタPLSCNT2:レジスト
センサSE2がオフされてからのメインモータM3のパ
ルス数をカウントする。正転時にインクリメントされ、
逆転時にデクリメントされる。 カウンタGCOUNT:カウントモード、掃き出しモー
ド、空送りモードにおいて、給紙した枚数をカウントす
るために使用される。給紙完了でインクリメントされ、
1枚目の給紙開始時にリセットする。 カウンタGCOUNT2:カウントモード、掃き出しモ
ード、空送りモード以外のモードでの給紙原稿枚数をカ
ウントする。給紙完了時にインクリメントし、1枚目の
給紙時に掃き出しモードでなければ初期化「0」する。 パルスカウンタPLSCNT5:原稿移動モータM5の
移動量をカウントする。常にデクリメントする。
【0207】カウンタSIZCNT1:原稿のサイズを
検出するために使用される。レジストセンサSE2がオ
フしたときパルスカウンタPLSCNT1の値がストア
される。
【0208】パルスP01:プレステップモードで小サ
イズ原稿が搬送されるとき、メインモータM3が正転駆
動されてから減速されるまでのパルス数。また、このパ
ルス数の終了時点で次の原稿の先出し給紙が開始され
る。
【0209】パルスP02:プレステップモードで小サ
イズ原稿が搬送されるとき、メインモータM3が正転駆
動されてからオフされるまでのパルス数であり、L/2
に相当する。
【0210】パルスP03:プレステップモードで小サ
イズ原稿以外のとき、メインモータM3が正転駆動され
てから減速されるまでのパルス数。また、このパルス数
の終了時点で次の原稿の先出し給紙が開始される。
【0211】パルスP04(Lに相当):プレステップ
モードで小サイズ原稿が搬送されるとき以外に、メイン
モータM3が正転駆動されてからオフされるまでのパル
ス数。
【0212】パルスP05:2イン1モードで原稿台ガ
ラス29上に小サイズ原稿が2枚セットされており、次
に大サイズ原稿が搬送されるとき、メインモータM3が
正転駆動されてから減速されるまでのパルス数。
【0213】パルスP06(A4横送り+α、又はL/
2に相当):2イン1モードで原稿台ガラス29上の小
サイズ原稿2枚に続いて大サイズ原稿が搬送されると
き、メインモータM3が正転駆動されてからオフされる
までのパルス数(前原稿排出のために一旦停止させ
る)。
【0214】パルスP07:2イン1モードで小サイズ
原稿が搬送されるとき、レジストセンサSE2がオフさ
れてからメインモータM3が逆転駆動されるまでのパル
ス数。
【0215】パルスP08:2イン1モードで小サイズ
原稿がスイッチバックされるときのパルス数。
【0216】パルスP09:カウントモードでレジスト
センサSE2がオフされてからメインモータM3をオフ
するまでのパルス数。
【0217】タイマT101:ピックアップモータM1
がオフされてから給紙モータM2をオンするタイミング
をとる。
【0218】タイマT102:レジストセンサSE2が
オンされてから給紙モータM2をオフするタイミングを
とる。
【0219】タイマT201:メインモータM3がオフ
されてからスケールソレノイドSL1をオフするタイミ
ングをとる。
【0220】タイマT202:2イン1モードでレジス
トセンサSE2がオフされてからピックアップモータM
1をオンするタイミングをとる。
【0221】タイマT301:排出センサSE3がオフ
されてから排出モータM4をオフするタイミングをと
る。
【0222】タイマT401:第2実施例において、2
イン1モードでラスト2枚の原稿を排出する際、メイン
モータM3がオンされてからオフするタイミングをと
る。
【0223】タイマT501:第2実施例において、2
イン1モードで原稿をスイッチバックさせる際、メイン
モータM3を逆転駆動してからオフするタイミングをと
る。 タイマT502:原稿移動モータM5の停止後、逆転開
始までのタイミングをとる。 タイマT601:FD整合モータM6でのブレーキオン
からブレーキ解除までのタイミングをとる。 タイマT602:CD整合モータM7による第1スライ
ダーの動作不良検出用タイマである。CD整合モータM7
逆転開始からCD1整合センサSE7オンエッジ検出ま
でのタイミングをとる。 タイマT603:CD整合モータM7による第1スライ
ダーの動作不良検出用タイマである。CD整合モータM
7正転開始からCD2整合センサSE8オンエッジ検出
までのタイミングをとる。 タイマT604:FD整合モータM6による第2スライ
ダーの移動(動作)不良検出用タイマである。FD整合
モータM6オンからFD整合センサSE6のエッジ検出
までのタイミングをとる。
【0224】《メインルーチン》
【0225】図48は、ADF2を制御するCPU2の
メインルーチンを示す。電源が投入されてCPU2にリ
セットが掛かり、プログラムがスタートすると、SS1
でRAMのクリア、各種レジスタのリセット及び各種機
器を初期モードに設定するための初期設定を行う。続い
て、SS2で内部タイマをスタートさせる。内部タイマ
はこのメインルーチンの1ルーチンの所要時間を定める
もので、その値はSS1でセットされる。また、この内
部タイマは以下に説明するサブルーチンで登場する各種
タイマのカウントの基準ともなる。
【0226】次に、SS3〜SS7の各サブルーチンを
順次コールし、必要な処理を行い、SS8で内部タイマ
の終了を待ってSS2へリターンする。SS3は、AD
Fの原稿台ガラスに対する開閉処理及びADFのジャム
処理のための各開閉機構の開閉をチェックして、各部が
開いているか閉じているかを判断するサブルーチンであ
る。SS4はADF2の原稿搬送速度を設定するサブル
ーチンである。SS5は原稿台ガラス29上で原稿を交
換するサブルーチンである。SS6は各種タイマのカウ
ントを行うサブルーチンである。SS7は複写機本体1
の上部1aが開放されるときに原稿トレイ60上の上位
側に位置する原稿が下位側に移動するのを防止する原稿
移動防止部の原稿押圧レバーの制御を行なうサブルーチ
ンである。SS8はその他の処理、即ち、A/D変換、
入力処理、出力処理、紙詰まり検出等を処理する。
【0227】CPU2に対する割込み処理は、図49に
示すように、SS10でメインモータM3を制御する等
の各種割込み処理、SS11,SS12でCPU1との
データ送信処理、データ受信処理が、CPU2のメイン
ルーチンでの処理と関係なく適宜行われる。
【0228】《初期設定》
【0229】図50は、CPU2で実行される初期設定
(SS1)のサブルーチンを示す。SS1−1ではRA
M内の各データ、各カウンタをクリアする。SS1−2
ではタイマT101,T102,T202,T301を
リセットする。SS1−3では各フラグをリセットす
る。SS1−4では各モータM1,M2,M3,M4、
スケールソレノイドSL1をオフにする。SS1−5で
は内部タイマを所定の値にセットする。SS1−6では
先端規制板及び押圧板が初期のホームポジションにある
か否かをチェックする。SS1−7ではその他の初期設
定を処理する。
【0230】《ホームチェック》
【0231】図51に示すホームチェックのサブルーチ
ンは、先端規制板81及び押圧板84(これらを総称し
て「ピックアップ部」という。)が所定のホームポジシ
ョンにあるべきか否かをチェックする。まずSS1−6
−1では、エンプティセンサSE1がオフしているか否
かを判定し、SS1−6−2でレジストセンサSE2が
オフしているか否かを判定する。そして、センサSE
1,SE2が共にオフしている場合、すなわち原稿トレ
イ60に原稿がなく、かつ先出し位置にも原稿がない場
合には、SS1−6−3で原稿給紙ステータスKを
「1」にセットし、ピックアップ部をホームポジション
に復帰させる処理を実行する。原稿トレイ60又は先出
し位置のいずれか一方に原稿があり、センサSE1又は
SE2のいずれか一方がオンしている場合、SS1−6
−4で給紙ステータスKを「2」にセットし、ホームポ
ジションへの復帰処理は実行されず現状を維持する。
【0232】《開閉チェック》
【0233】図52は、SS3の開閉チェックサブルー
チンの詳細を示す。このサブルーチンでは、SS3−1
でADF2が原稿台ガラス29に対して閉じられている
か否かを判定する。そして、ADF2が閉じられていれ
ば、SS3−2,SS3−3でそれぞれ給紙側のカバー
93、排紙側のカバー147が閉じられているか否か判
定し、両カバー93,147が閉じられていればSS3
−4で給紙ステータスKが「2」でないか否か判定し、
K≠2、すなわちホームポジションにないならば上述の
ホームチェック処理を実行し(SS3−5)、K=2な
らばホームチェック処理を実行することなく、SS3−
12でコピー中か否か判定し、コピー中であればSS3
−6を実行せず、コピー中でなければ、SS3−6で例
えばジャム処理後のADF2内に取り忘れ原稿が有るか
否かチェックする。一方、SS3−1でADF2が原稿
台ガラス29に対して開いていると判定された場合、S
S3−7では、ADF2の給紙部又は排紙部に原稿がジ
ャムしていると否とに拘わらず、ジャム状態をリセット
する。これにより、たとえADF2の内部で原稿がジャ
ムしていても、ADF2を開放すれば原稿台ガラス29
上に原稿を載置して複写を行うことができる。したがっ
て、ADF2を使用することなく原稿台ガラス29上に
原稿を載置して複写しようとするユーザは、ADF2の
ジャム処理に優先して必要な複写を行うことができる。
次にジャム状態がリセットされると、若しくは給紙部又
は排紙部のカバー93,147が開いている場合には、
SS3−8でRAM内の各データ、各カウンタをクリア
し、SS3−9でタイマT101,T102,T20
2,T301をリセットし、SS3−10で各フラグを
リセットし、SS3−11で各モータM1,M2,M
3,M4、スケールソレノイドSL1をオフする。
【0234】《取り忘れチェック》
【0235】図53は、SS3−6の取り忘れチェック
サブルーチンの詳細を示す。このサブルーチンでは、ま
ずSS3−6−1でエンプティセンサSE1がオンして
いるか否か、すなわち原稿トレイ60上に原稿が有るか
否か判定する。そして、エンプティセンサSE1がオフ
(原稿無し)していれば、SS3−6−10で取り忘れ
フラグ1、取り忘れフラグ2を「0」にリセットする。
一方、エンプティセンサSE1がオン(原稿有り)と判
定されると、SS3−6−2でレジストセンサSE2が
オフか否かすなわちレジストローラの先出し位置に原稿
が有るか否か判定し、レジストセンサSE2がオフ(原
稿無し)していればSS3−6−3で取り忘れフラグ1
を「0」にリセットし、レジストセンサSE2がオン
(原稿有り)していればSS3−6−4で取り忘れフラ
グ1を「1」にセットする。次に、SS3−6−5で排
出センサSE3がオフか否か、すなわち反転部に原稿が
無しか否かを判定し、排出センサSE3がオフ(原稿無
し)ならばSS3−6−6で取り忘れフラグ2を「0」
にリセットし、排出センサSE3がオン(原稿有り)な
らばSS3−6−7で取り忘れフラグ2を「1」にセッ
トする。以上の処理により取り忘れフラグ1、取り忘れ
フラグ2がセットされると、SS3−6−8で取り忘れ
フラグ1、取り忘れフラグ2が「0」か否か、つまり取
り忘れ原稿が無いと判定されるとリターンし、取り忘れ
フラグ1,2のいずれかが「1」にセットされていれば
コピー処理を禁止してリターンする。これにより、SS
2−6−9で、原稿が原稿台トレイ61にセットされた
時点でADF2内に取り忘れ原稿の有無がチェックされ
てコピー処理が禁止されるので、ユーザは迅速に対応で
きる。また、操作パネル等に取り忘れ原稿の存在位置を
表示するものを設ければ、即座に取り忘れ原稿の位置が
分かり、迅速な対応が可能となる。
【0236】《速度設定》
【0237】図54は、SS4で実行される速度設定の
サブルーチンを示す。ここでは、搬送ベルト123によ
る原稿搬送速度(ベルトスピード)をV0,V1,V2,
V3の4種に設定する。ベルトスピードV1,V2,V3は
複写機本体の機種の相違によるコピースピードを3種と
して、それぞれのコピースピードに対応した値である。
【0238】ベルトスピードV1は、A4横送りでコピ
ースピードが60cpmの機種との組み合わせでコピー
生産性100%を維持するスピードである。つまり、光
学系20のリターン時間内に原稿を交換可能となるスピ
ードを意味する。具体的には、複写機本体のシステムス
ピードが300mm/secとすると、A4横送りでの
スキャン長さは210mmである。光学系20のリター
ン時間は(60sec/60cpm)−(210mm/
300mm/sec)=0.3secとなる(cpm:c
opy cycle per minute)。レジストローラ89のニッ
プ部から露光基準位置SPまでの距離をLとすると、プ
レステップモードでの原稿交換時の搬送距離はL/2で
あり、原稿交換時間は(L/2V1)となる。そこで、
L/2V1≦0.3、V1≧L/2×0.3となる。
【0239】ベルトスピードV2はコピースピードが4
5cpmの複写機本体、ベルトスピードV3はコピース
ピードが30cpmの複写機本体に対応する。ここでは
V1>V2>V3となる。
【0240】ベルトスピードV0は1枚目の原稿を露光
基準位置SPへ搬送するときのスピードであり、コピー
生産性を低下させないため、前記ベルトスピードV1よ
りも大きな値に設定される。また、ベルトスピードは、
プレステップモード以外の場合、即ち、両面原稿搬送モ
ードや原稿枚数のカウントモード等の場合にも、V0に
設定される。
【0241】このサブルーチンでは、まず、SS4−1
で1枚目の原稿を露光位置SPにセットする処理が完了
する前か否かを判定する。完了前であれば、SS4−2
でベルトスピードをV0に設定する。完了していれば、
SS4−3でプレステップモードか否かを判定し、プレ
ステップモードでなければ、SS4−2でベルトスピー
ドをV0に設定する。SS4−3でプレステップモード
であればSS4−4でコピースピードをチェックする。
コピースピードはCPU1から送信された複写機本体1
のコピースピードデータに基づいてチェックする。コピ
ースピードが60cpmであれば、SS4−5でベルト
スピードをV1に設定し、45cpmであればSS4−
6でベルトスピードをV2に設定する。また、30cp
mであればSS4−7でベルトスピードをV3に設定す
る。また、ベルトスピードがV0にセットされている場
合には、SS4−8でCPU2から出力される電流制御
値をI0Aにセットする。同様に、ベルトスピードがV
1,V2,V3にセットされている場合には、それぞれS
S4−9,SS4−10,SS4−11で電流制御値を
I1A,I2A,I3Aにセットする。
【0242】次に、図55に示すように、SS4−12
で最終原稿の排出状態か否か、SS4−15で両面モー
ドで原稿の裏面から表面に反転する為にメインモータM
3を正転させている最中か否か判定する。そして、AD
F2がこれらのいずれかの状態にセットされている場
合、そのとき搬送ベルト123にかかる負荷が小さいの
で、SS4−13でメインモータM3を通常の台形制御
する(図56(a)参照)。また、この状態では原稿を
捌き部から引き抜くことも不要で、メインモータM3に
過大な負荷がかからないので、SS4−14で電流制御
値をI4Aほど下げる。一方、最終原稿の排出状態でな
く、又は両面モードで原稿表面のセット動作中でない場
合には、SS4−16でメインモータM3が減速中か否
か判定し、減速中(図56(a)参照)であればメイン
モータM3の必要トルクは小さく、又、捌き部には原稿
がかんでいないので負荷の小さいので、SS4−14で
電流制御値をI4Aほど下げる。しかし、SS4−1
2,SS4−15,SS4−16で、最終原稿の排出中
でない、又は両面モードで原稿表面のセット動作中でな
い、若しくはメインモータモータM3が減速中でないと
判定された場合−すなわちレジスト部又は捌き部に原稿
が存在する場合、先出し位置で停止している原稿のルー
プが解消されたとき、このときはメインモータM3にか
かる負荷変動が大きいので、ループ解消までは一定の低
速度でステッピングであるメインモータM3を駆動し、
ループ解消時に加速する制御を行う(SS4−17)
(図56(b),(c)参照)。原稿を捌き部から引き
抜く場合にはメインモータM3には過大な負荷がかかる
ので、このときは電流値を通常の状態に保持する。つま
り、本サブルーチンでは、メインモータM3にかかる負
荷に応じて電流値を制御しているので、消費電力の削減
につながる。
【0243】なお、ベルトスピードV1,V2,V3はC
PU1からの送信されたデータに基づいて設定する方法
以外に、ADF2に内蔵されたディップスイッチによっ
て設定可能としてもよい。あるいは、ADF2の複写機
本体1とのコンタクト部にこの種のデータ検出手段を設
けてもよい。具体的には、複写機本体1の上面フレーム
にコピースピードを示すマグネットを設置し、ADF2
にはそのマグネットを検出するセンサを設置する。CP
U2はこのセンサからのマグネットが示す信号に基づい
て、複写機本体1のコピースピードを読み取り、ベルト
スピードを設定する。
【0244】《原稿交換》
【0245】図57は、SS5で実行される原稿交換の
サブルーチンを示す。このサブルーチンではSS5−2
でMODEをチェックし、その値に基づいて以下の処理
を行う。MODEはオペレータによって選択された原稿
の搬送形態によって所定の値に設定される。
【0246】まず、SS5−2でMODEを判定する。
MODEが「0」のときはSS5−3でスタートチェッ
クを処理する。「1」のときはSS5−1で給紙処理を
実行し、SS5−4でプレステップセット、SS5−5
で排紙を処理し、SS−13で先端規制ストッパー制御
を実行する。「2」のときはSS5−1で給紙処理を実
行し、SS5−6で2イン1セット、SS5−7で排紙
を処理し、SS−13で先端規制ストッパー制御を実行
する。「3」,「5」,「6」のときはSS5−1で給
紙処理を実行し、SS5−8で原稿枚数のカウント、S
S5−9でカウント排紙を処理し、SS−13で先端規
制ストッパー制御を実行する。「4」のときはSS5−
1で給紙処理を実行し、SS5−10で両面モードに対
する給紙処理を実行し、SS5−11で排紙処理し、S
S−13で先端規制ストッパー制御を実行する。MOD
Eが前記以外の値のときは、SS5−14でその他の動
作を処理する。オペレータによって循環モードが選択さ
れている時は、SS5−11,SS5−9,SS5−
7,SS5−5の実行の後、移動処理SS5−12を実
行する。
【0247】《スタートチェック》
【0248】図58はSS5−3で実行されるスタート
チェックのサブルーチンを示す。このサブルーチンは、
MODEが「0」のとき、即ち、ADF2が待機中の場
合に処理される。まず、SS5−3−1でエンプティセ
ンサSE1がオンか否かを判定する。全ての原稿が給紙
されてオンされていなければ、未だ原稿がトレイ60へ
セットされていない状態であり、SS5−3−2でカウ
ンタDCNT1を「0」にリセットし、SS5−3−
2.1で警告フラグが「1」であるか否かを判定し、
「1」であればSS5−3−2.2で警告フラグを
「0」としてADFの使用を可能とし、「0」であれば
直ちにリターンする。
【0249】エンプティセンサSE1がオンされると
(原稿がトレイ60へセットされると)、SS5−3−
3でカウンタDCNT1を「1」にセットし、SS5−
3−3.1でストッパートラブル2のフラグが「1」で
あるか否かを判定し、「1」であればSS5−3−3.
2で警告フラグを「1」としてADFの使用を禁止し、
リターンする。ストッパートラブル2のフラグが「0」
であれば、SS5−3−4でフラグDCHGが「1」か
否かを判定する。フラグDCHGは、「1」のときに原
稿の交換を要求するコマンドであり、CPU1から送信
される。このフラグDCHGはプリントキーのオン及び
コピー部数分のスキャン終了時点で「1」にセットされ
る。従って、フラグDCHGが「0」であれば直ちにリ
ターンし、「1」であればSS5−3−4.1で再給紙
レバー274が動作中でないことを確認してからSS5
−3−5でこのフラグDCHGを「0」にリセットし、
SS5−3−6でステータスKを「3」にセットする。
再給紙レバー274が動作中であれば給紙が行なえない
ので、直ちにリターンする。ステータスKは給紙のサブ
ルーチンで使用され、「3」にセットされることで原稿
を1枚ずつ給紙開始する。
【0250】次に、SS5−3−7で原稿モードをチェ
ックする。プレステップモードであればSS5−3−8
でMODEを「1」にセットし、2イン1モードであれ
ばSS5−3−9でMODEを「2」にセットし、両面
モードであればSS5−3−10でMODEを「4」に
セットし、カウントモードであればSS5−3−11で
MODEを「3」にセットし、空送りモードであればS
S5−3−14でMODEを「5」にセットし、掃き出
しモードであればSS5−3−15でMODEを「5」
にセットする。なお、それ以外の原稿モードの場合は省
略する。続いて、SS5−3−12でカウンタDCNT
1をデクリメントし、SS5−3−13で送り量セット
の処理を実行する。
【0251】《送り量セット》
【0252】図59はSS5−3−13の送り量セット
サブルーチンの処理内容を示し、SS5−3−101で
は、操作パネルのLED1050aがオフされているか
否か、つまり、薄紙原稿の複写状態に設定されているの
かを判定する。このLED1050aは、原稿選択キー
1050の操作によってオンオフする。原稿選択キー1
050はユーザが自由に操作でき、原稿が薄い紙のとき
に押して薄紙原稿の複写状態(以下、薄紙モードと称す
る。)を設定する。また、SS5−3−102で停止位
置調整モードがセットされているか否か判定し、SS5
−3−103で一枚セットフラグが「0」にセットされ
ているか否か判定する。この一枚セットフラグとは、2
イン1モード状態で、原稿枚数が奇数枚のときに最終頁
原稿(本実施例の複写機では最初に給紙される)が原稿
台ガラス29上にセットされたときに「1」に設定され
る。これらの処理の結果、LED1050aがオフされ
(当て込みモードがセットされ)、停止位置調整モード
がセットされず、かつ一枚セットフラグが「0」にセッ
トされているときは、SSS5−3−105からSSS
5−3−107の処理が実行され、それ以外のときはS
S5−3−108からSS5−3−111の処理が実行
される。
【0253】上記SS5−3−104では薄紙フラグを
「0」にリセットし、SS5−3−105、SS5−3
−106、SS5−3−107ではそれぞれ原稿送り量
を規定するカウンタPO2,PO4,PO8をそれぞれ
(L/2+α/2)、(L+α)、(SB−α/2)に
セットする。一方、SS5−3−108では薄紙フラグ
を「1」にセットし、SS5−3−109、SS5−3
−110、SS5−3−111でそれぞれ原稿送り量カ
ウンタPO2,PO4,PO8をそれぞれL/2、L、
SBにセットする。ここで、SBは2イン1モード時に
1枚目の原稿を一旦スイッチバックさせるのに要するス
テッピングモータのパルス数で、SBを増やすと1枚目
の原稿の後端と2枚目の原稿の先端との間隔が縮まり、
逆にSBを減らすと上記間隔が長くなる。つまり、当て
込みモードのときは薄紙モードに比べて1枚目原稿後端
と2枚目原稿先端の間隔が広げて原稿台ガラス上を搬送
される。
【0254】以上のようにして原稿送り量を規定するメ
インモータM3のパルス数が設定されると、SS5−3
−112で各カウンタPO2等を個々のADFに応じて
補正する。すなわち、片面モード時の原稿送り量カウン
タPO2、片面大サイズ原稿送り量カウンタPO4、両
面モード時に原稿を逆転させるための原稿送り量カウン
タPO14、スイッチバックに要する原稿送り量PO8
をそれぞれ(PO2+ADJ1/2)、(PO4+AD
J1)、(PO14−ADJ2)、(PO8−ADJ
3)に更新する。なお、カウンタ補正量ADJ1、AD
J2、ADJ3は複写機本体1から入力される(図68
参照)。このように、通常モード(当て込みモード)で
あっても、原稿枚数が奇数枚で、最終頁原稿が一枚だけ
で原稿台ガラス上にセットされるときには、パルス制御
に基づく原稿搬送制御に入るので、スケールの無い位置
に正確に原稿を停止させることができる。
【0255】《給紙》
【0256】図60〜66は、SS5−1で実行される
給紙のサブルーチンを示す。このサブルーチンではSS
5−1で給紙ステータスKをチェックし、その値「0」
〜「8」に基づいて以下の処理を行う。ステータスKが
「1」のときは、先端規制板81と押圧板84をホーム
ポジションに移動させる。即ち、図61に示すように、
SS5−1−2でピックアップモータM1を逆転させ、
SS5−1−3で先端規制板81と押圧板84のホーム
ポジションを検出するカムセンサSE11がオフエッジ
か否かを判定する。先端規制板81のホームポジション
は原稿に対する規制位置(図3に示される位置)であ
り、押圧板84のホームポジションは原稿に対する押圧
解除位置(図10(B)に示される位置)である。SS
5−1−3でカムセンサSE11のオフエッジが確認さ
れて、先端規制板81、押圧板84のホームポジション
への移動の完了が検出されるとSS5−1−4でピック
アップモータM1をオフし、SS5−1−5でステータ
スKを「2」にセットする。
【0257】ステータスKが「2」のときは、何も処理
しない。ステータスKが「3」のときは、先端規制板8
1を退避位置に維持すると共に、押圧板84を下動させ
て原稿に給紙圧を付与する。即ち、SS5−1−6で第
1枚目の原稿か否かを判定し、1枚目でなければ、先端
規制板81は退避位置にあり、押圧板84は解除位置に
あるので、SS5−1−7でピックアップモータM1を
正転させる。このとき、SS5−1−7.1で原稿サイ
ズがB4T以上と判定され、SS5−1−7.2で原稿
のコピーを行なった枚数を示すカウンタGCOUNT2
の値が20枚以上であると判定されると、SS5−1−
7.3で給紙圧可変モータM8を駆動して給紙圧を増加
させておく。そして、SS5−1−8でカムセンサSE
11がオフエッジか否かを判定する。ピックアップモー
タM1の正転によって、先端規制板81が退避位置を維
持し、押圧板84が原稿の先端部をピックアップローラ
83に押圧すると、カムセンサSE11がこのことを検
出する。従って、SS5−1−8でカムセンサSE11
のオフエッジが確認されると、SS5−1−9でピック
アップモータM1をオフし、SS5−1−10で給紙モ
ータM2をオンして原稿を給紙する。さらに、SS5−
1−11でタイマT104をセットし、SS5−1−1
2でステータスKを「5」にセットする。
【0258】一方、SS5−1−6で1枚目の原稿であ
ると判定されると、SS5−1−13でメインモータM
3をオンし、SS5−1−13.1でMODEが空送り
モードか否かを判定する。空送りモードであれば、SS
5−1−13.2で空送り枚数を算出する。空送り枚数
は、コピーを行なった枚数(カウンタGCOUNT2の
値)から、複写機本体から指示される戻し枚数を減算し
て行なう。次に、SS5−13.3でカウンタGCOU
NT2を0に戻し、SS5−1−13.4でカウンタG
COUNTを0に戻してから、SS5−1−14でステ
ータスKを「4」にセットする。
【0259】図63に示すように、ステータスKが
「4」のときは、1枚目の原稿なので、メインモータM
3の位相合わせを行うとともに、ピックアップモータM
1を駆動して、先端規制板81、押圧板84をホームポ
ジションから退避位置及び押圧位置へ移動させる。具体
的には、SS5−1−15で、メインモータ(ステッピ
ングモータ)M3を所定時間回転させて、メインモータ
M3の位相合わせ、駆動系のバックラッシを解消する処
理が終了したか否かを判定する。ここで、メインモータ
M3の回路を図64に示す。この回路では、メインモー
タM3は、A相→A’相→B相→B’相の順に駆動信号
を与えられることによって回転するようになっており、
電流制御用出力及びメインモータM3のA相駆動信号は
CPU2によって与えられる。電流制御用出力の電流値
は、比較器1000に入力され、ここで抵抗3000に
よって設定された所定の電流値と比較され、電流制御用
出力の値が大きい(+)になった時には比較器1000
から“H”信号が出力される。次に、ANDゲート20
00でメインモータ(ステッピングモータ)M3のA相
駆動信号とのANDをとり、ここで駆動信号もオン、す
なわち“H”の状態になっていればトランジスタ400
0によってA相に駆動電流を流す。この図では、一例と
してA相にオン信号を与えるための回路図のみを示した
が、A’相、B相、B’相でも同様で、A相→A’相→
B相→B’相に順に駆動信号が流れることによってメイ
ンモータM3が回転駆動する。しかし、ジャム処理等に
よってメインモータM3の回転軸が強制的に回転され、
例えばA’相、B’相から始動すると、モータ回転軸が
いったん逆回転してA相、B相に戻り、そこから正転動
作が開始し、メインモータM3に送られるパルス数とそ
の送り量が不一致となる。また、駆動系は多数の歯車や
歯付ベルト等を備えており、始動時には各歯車等のバッ
クラッシが解消された状態から正常な回転動作に移る。
そこで、SS5−1−15では、まず原稿給紙動作の開
始前にメインモータM3を駆動し、パルスカウンタPL
SCNT1のカウント値が、メインモータM3の逆転と
駆動系のバックラッシに起因する送り量のばらつきを解
消するに必要な値(P00)に達したか否かを判定し、
パルスカウンタPLSCNT1がP00になるとメイン
モータM3を停止する(SS5−1−16)。したがっ
て、カウント値P00は、メインモータM3の位相合わ
せと駆動系のバックラッシ解消に必要な値でなければな
らず、例えば図65に示すように、複写機のスタートス
イッチがオンされると、本メインモータM3は2相励磁
の為、少なくとも4パルス、回転をメインモータM3に
与えることが望ましい。仮に、1−2相励磁であれば8
パルス以上必要である。
【0260】次に、SS5−1−17でピックアップモ
ータM1を逆転して先端規制板81を退避位置に下動
し、押圧板84を押圧位置に下動させる。SS5−1−
18でカムセンサSE12のオフエッジにより円板14
9のエッジ部分149bが検出されると、SS5−1−
19でピックアップモータM1を停止する。これによ
り、先端規制板81の退避位置への移動、押圧板84の
押圧位置への移動が完了する。そして、SS5−1−2
0で給紙モータM2を駆動して原稿を前方に搬送し、S
S5−1−21でタイマT103をセットし、SS5−
1−22でステータスKを「5」にセットしてリターン
する。タイマT103は、原稿トレイ60から給紙され
た原稿が所定時間内にレジストローラ8の位置に設けら
れたレジストセンサSE2に到達したか否かを検出する
ことによって原稿がジャムしたか否かを検出するもので
ある。SS5−1−11でセットしているタイマT10
4も同様のジャム検出タイマであるがタイマ値はT10
4<T103の関係となっており、1枚目は、少し長め
になっている。これは1枚目の原稿先端は先端規制板8
1の位置にあるが2枚目以降は多少つれ送りされ、捌き
ローラ85と捌きパッド86のニップ部付近まで来てい
ることをふまえて設定されている。これにより1枚目の
タイマ値が短かすぎて、ジャムを多発したり、2枚目以
降のタイマ値が短すぎて原稿にダメージを与えてしまう
ことを未然に防いでいる。
【0261】ステータスKが「5」の場合、SS5−1
−23では、レジストセンサSE2のオンエッジ(原稿
有り)を検出することにより原稿がレジストローラ89
の位置まで搬送されたか否かを判定し、オンエッジが検
出されるSS5−1−24で別のタイマT102をセッ
トし、SS5−1−25でタイマT103,T104を
リセットし、ドキュメントカウンタDCNT2をインク
リメントし、SS5−1−27でステータスKを「6」
に変更する。一方、SS5−1−23で原稿が未検出の
場合、SS5−1−28,SS5−1−29でそれぞれ
タイマT103,T104が終了したか否かを判定し、
終了していればSS5−1−30で給紙ジャムとする。
【0262】ステータスKが「6」のときは、図66に
示すように、SS5−1−31で前記タイマT102の
カウント終了を確認する。このタイマT102が終了し
た時点では、原稿はその先端がレジストローラ89のニ
ップ部に当たってループを形成している。そして、タイ
マT102の終了が確認されると、SS5−1−32で
幅センサSE10のオン、オフを判定する。幅センサS
E10は給紙された原稿の幅寸法(用紙の搬送方向と直
交する方向の寸法)を検出するためのもので、オンであ
ればSS5−1−33で幅フラグを「1」にセットし、
オフであればSS5−1−34で幅フラグを「0」にリ
セットする。続いて、SS5−1−35で給紙モータM
2をオフし、SS5−1−36でピックアップモータM
1を逆転する。これにより、押圧板84のみが押圧解除
位置に上動開始する。この時、先端規制板81は退避位
置を保持したままである。さらに、SS5−1−37で
ステータスKを「7」にセットし、SS5−1−37.
1でカウントモード、空送りモード又は掃き出しモード
と判別されると、SS5−1−37.1でカウンタGC
OUNTをインクリメントし、そうでないと判断する
と、SS5−1−37.2でカウンタGCOUNT2を
インクリメントする。
【0263】ステータスKが「7」のときは、先のステ
ータスKが「6」の処理で開始させた押圧板84の上方
の押圧解除位置へ移動を完了させる。すなわち、SS5
−1−38でカムセンサSE12のオンエッジが確認さ
れると、SS5−1−39でピックアップモータM1を
オフするとともに、SS5−1−39.1で給紙圧可変
機構の給紙圧可変モータM8を駆動して給紙圧増加を解
除する。続いて、SS5−1−40でフラグDSETが
「0」か否かを判定する。このフラグDSETは原稿が
露光位置にセットされると、「1」にセットされる。フ
ラグDSETが「0」のときのみSS5−1−41でセ
ットステータスSをインクリメントする。さらに、SS
5−1−42でステータスKを「8」にセットする。
【0264】《プレステップセット》
【0265】図67〜78はSS5−4で実行されるプ
レステップセットのサブルーチンを示す。このサブルー
チンでは、先のSS5−1の給紙サブルーチンで給紙さ
れた原稿を、原稿台ガラス29の露光位置にセットす
る。図67に示すように、SS5−4−1でセットステ
ータスSをチェックし、その値を「0」〜「10」に基
づいて以下の処理を行う。
【0266】図68に示すように、ステータスSが
「0」又は「3」のときは、何も処理しない。ステータ
スSが「1」のときは、SS5−4−2でメインモータ
M3を高速正転させる。これにより原稿がレジストロー
ラ89から原稿台ガラス29上へ高速で送り込まれる。
そして、SS5−4−3でパルスカウンタPLSCNT
1がパルスP01をカウントしたか否かを判定する。パ
ルスカウンタPLSCNT1がパルスP01をカウント
すると、SS5−4−4でレジストセンサSE2がオフ
か否かを判定する。レジストセンサSE2がオフであれ
ば、すなわち、原稿の後端がレジストセンサSE2を通
過すると、SS5−4−7でメインモータM3を減速し
て原稿の搬送速度を落とす。その後、SS5−4−8で
ステータスSを「2」にセットする。一方、レジストセ
ンサSE2がオンしていれば、SS5−4−11でステ
ータスSを「7」にセットする。
【0267】パルスカウンタPLSCNT1がパルスP
01をカウント中のときは(前記SS5−4−3でN
O)、図69に示すように、SS5−4−12で給紙セ
ンサSE9のオフエッジが確認されると、SS5−4−
12.1でサイズ検出2を実行し、SS5−4−12.
2でフラグLSIZEが「1」であるか否かを判定す
る。フラグLSIZEが「1」でなければ、SS−4−
12.3でエンプティセンサSE1がオンであるか否か
を判断する。エンプティセンサSE1がオンであれば、
すなわち、給紙すべき次の原稿が給紙口61に存在して
いる場合には、SS−4−12.4でカウンタDCNT
1をインクリメントしてからSS−4−12.5でステ
ータスKを「 3」にセットして次の原稿の給紙を行
う。一方、エンプティセンサSE1がオンでなければ、
すなわち、給紙すべき原稿が全て給紙され給紙口61に
原稿がなくなると、SS−4−12.6でステータスK
を「1」にセットする。次に、SS−4−12.7でレ
ジストセンサSE2がオフエッジを検出したか否かを判
定し、検出していればSS5−4−13で原稿のサイズ
を検出してからリターンし、検出していなければそのま
まリターンする。一方、SS5−4−12.2でフラグ
LSIZEが「1」であれば、 SS−4−12.7で
レジストセンサSE2がオフエッジを検出したか否かを
判定し、検出していればSS5−4−13で原稿のサイ
ズを検出してからリターンし、検出していなければその
ままリターンする。
【0268】SS−4−12.1におけるサイズ検出2
は、図70に示すように、通常のサイズ検出と同様に、
SS−4−12.1−1でメインモータM3のその時
点までの、すなわち、レジストセンサSE2を原稿が通
過し終えるまでの搬送パルス数であるパルスカウンタP
LSCNT1の値をSIZCNT1に読み出し、SS−
4−12.1−2で所定値との比較を行なう。所定値と
は、レターサイズの短辺に相当するパルス数である。比
較の結果、所定値以上と判断したときは、すなわち、原
稿の搬送方向の長さがレターサイズの短辺より長けれ
ば、SS−4−12.1−3で大サイズとしてLSIZ
E=1とする。
【0269】ステータスSが「2」のときは、図69に
示すように、SS5−4−16でパルスカウンタPLS
CNT1がパルスP02をカウントしたか否かを判定す
る。パルスP02は原稿を距離L/2搬送するのに要す
るパルス数である。従って、パルスカウンタPLSCN
T1がパルスP02をカウントすると(原稿の先端が中
間位置IPに到達すると)、SS5−4−17でメイン
モータM3をオフして原稿の搬送を停止し、SS5−4
−18でステータスSを「3」にセットする。パルスカ
ウンタPLSCNT1がパルスP02をカウント中のと
きは、前述したSS5−4−12〜SS5−4−13を
処理する。
【0270】ステータスSが「3」のときは、図68に
示すように、何も処理しない。図71に示すように、ス
テータスSが「4」のときは(次の原稿の先出し給紙の
完了)SS5−4−19でメインモータM3を高速正転
させる。これにより先の原稿が露光位置へ、後の原稿が
プレステップ位置へ搬送されることとなる。そして、S
S5−4−20でパルスカウンタPLSCNT1がパル
スP01をカウントしたと判定すると、SS5−4−2
1でレジストセンサSE2がオフか否かを判定し、SS
5−4−22でエンプティセンサSE1がオンか否かを
判定する。レジストセンサSE2がオフでエンプティセ
ンサSE1がオンであれば、即ち、後続の原稿が小サイ
ズで次の原稿がトレイ61上に残っていれば、SS5−
4−23で給紙ステータスKを「3」にセットし、SS
5−4−26でメインモータM3を減速し、SS5−4
−27でスケール125を突出させ(スケールモードの
場合)、SS5−4−28でステータスSを「5」にセ
ットする。
【0271】一方、レジストセンサSE2がオンしてい
れば、後続の原稿は大サイズであるため、SS5−4−
25で先出し禁止フラグを「1」にセットし、前述のS
S5−4−26〜28を処理する。また、エンプティセ
ンサSE1がオフであれば、次の原稿はないのでSS5
−4−24で給紙ステータスKを「1」にセットし、前
述のSS5−4−26〜28を処理する。パルスカウン
タPLSCNT1がパルスP01をカウント中のときは
(前記SS5−4−20でNO)、SS5−4−12〜
15を処理し、後続の原稿のサイズを検出する。
【0272】ステータスSが「5」のときは、図72に
示すように、SS5−4−29でパルスカウンタPLS
CNT1がパルスP02をカウントしたか否かを判定す
る。YESであれば、即ち、先の原稿の先端が露光基準
位置SPへ到達すると共に後続原稿の先端が中間位置I
Pへ到達すると、SS5−4−30でメインモータM3
をオフする。続いて、SS5−4−31でソレノイドS
L1でスケール125を上昇し、SS5−4−32でフ
ラグDSETを「1」にセットし、SS5−4−33で
ステータスSを「6」にセットする。フラグDSETは
「1」のとき原稿が露光位置にセットされたことを示
し、CPU1へ送信される。複写機本体1ではこのフラ
グDSETが「1」のとき、光学系20のスキャン動作
が可能となる。パルスカウンタPLSCNT1がパルス
P02をカウント中のときは、前述したSS5−4−1
2〜15を処理する。
【0273】ステータスSが「6」のときは、図73に
示すように、SS5−4−34でフラグDCHGが
「1」か否かを判定し、「1」のときのみ以下の処理を
行う。フラグDCHGはADF2に対して原稿交換を要
求するために複写機本体1のCPU1から送信される。
【0274】フラグDCHGが「1」であれば、 SS
5−4−34.1でコピースピードを確認し、そのスピ
ード毎にSS5−4−34.2とSS5−4−34.3
でコピー倍率を確認する。コピースピードが60cpm
でコピー倍率が1以上のとき、あるいはコピースピード
が45cpmでコピー倍率が0.9以上のときは、以下
の処理を行なう。SS5−4−35では、給紙ステータ
スKの値をチェックする。ここではステータスKが
「2」と「8」のときのみ以下の処理を行う。ステータ
スKが「8」のときは(次の原稿が先出し給紙済みのと
き)、SS5−4−36でステータスKを「2」にセッ
トし、SS5−4−37でフラグLSIZEが「1」か
否かを判定する。フラグLSIZEが「1」であれば
(大サイズ原稿が給紙されたのであれば)、SS5−4
−38でステータスSを「1」にセットし、SS5−4
−39でカウンタDCNT1をデクリメントし、SS5
−4−40で排出すべき原稿の枚数をカウントするため
のカウンタDCNT3を「1」にセットする。フラグL
SIZEが「0」であれば(小サイズ原稿が給紙された
のであれば)、SS5−4−41でステータスSを
「4」にセットし、前述のSS5−4−39〜40を処
理する。
【0275】SS5−4−35でステータスKが「2」
と判定されると(次の原稿が給紙されていない状態、つ
まり次の原稿がないか、先出し状態のとき)、SS5−
4−42でカウンタDCNT1が「0」か否かを判定す
る。「0」であればSS5−4−43で先出し禁止フラ
グが「1」か否かを判定する。先出し禁止フラグが
「1」であれば、SS5−4−44でフラグLSIZE
を「1」にセットし、SS5−4−45でステータスS
を「7」にセットし、前述のSS5−4−39〜40を
処理する。先出し禁止フラグが「0」であれば、前述の
SS5−4−41,SS5−4−39〜40を処理す
る。カウンタDCNTが「0」でなければ、SS5−4
−46でステータスSを「9」にセットし、SS5−4
−40を処理する。
【0276】SS5−4−34.1からSS5−4−3
4.3におけるコピースピードと倍率の確認の結果、コ
ピースピードが60cpmで倍率が1未満のとき、ある
いはコピースピードが45cpmで倍率が0.9未満の
ときは、図74に示すように、SS5−4−34.4で
タイマT501をセットし、SS5−4−34.5でス
テータスSを「10」としてリターンする。タイマT5
01は、スキャン終了から原稿交換開始までのタイミン
グをとるためのものである。
【0277】ステータスSが「10」のときは、図74
に示すように、 SS5−4−68でT501が終了し
ていれば、上述した図73のSS5−4−35からSS
5−4−46のステップを処理する。
【0278】ステータスSが「7」のときは、図75に
示すように、SS5−4−47でメインモータM3を高
速正転させる。これにより、大サイズ原稿が中間位置I
Pから搬送される。そして、SS5−4−48でPLS
CNT1がパルスP03をカウントしたか否かを判定す
る。パルスカウンタPLSCNT1がパルスP03をカ
ウントすると、SS5−4−49でレジストセンサSE
2がオフか否かを判定し、SS5−4−50でエンプテ
ィセンサSE1がオンか否かを判定する。レジストセン
サSE2がオフでエンプティセンサSE1がオンであれ
ば、すなわち、搬送している原稿の後端がレジストセン
サSE2を通過して、次の原稿が給紙口にセットされて
いる場合、次の原稿の給紙のためにSS5−4−51で
ステータスKを「3」にセットする。さらに、SS5−
4−53でメインモータM3を減速し、SS5−4−5
4でスケール125を突出させ(スケールモードの場
合)、SS5−4−55でステータスSを「8」にセッ
トする。
【0279】レジストセンサSE2がオンしておれば、
このとき、大サイズ原稿の後端が未だレジストローラ8
9を通過していないため、SS5−4−56で紙詰まり
を処理する。また、エンプティセンサSE1がオフであ
れば、次の原稿はないのでSS5−4−52でステータ
スKを「1」にセットし、前述のSS5−4−53〜5
5を処理する。パルスカウンタPLSCNT1がパルス
P03をカウント中のときは(前記SS5−4−48で
NO)、前述のSS5−4−12〜15を処理し、原稿
のサイズを検出する。
【0280】ステータスSが「8」のときは、図76に
示すように、SS5−4−57でパルスカウンタPLS
CNT1がパルスP04をカウントしたか否かを判定す
る。YESであれば、即ち、大サイズ原稿の先端が露光
基準位置SPへ到達すると、SS5−4−58でメイン
モータM3をオフする。続いて、SS5−4−59でソ
レノイドSL1をオンしてスケール125を原稿台ガラ
ス29の上面から上方に突出させ、SS5−4−60で
フラグDSETを「1」にセットし、SS5−4−61
でステータスSを「6」にセットする。パルスカウンタ
PLSCNT1がパルスP04をカウント中のときは、
前述したSS5−4−53〜55を処理する。
【0281】ステータスSが「9」のときは、SS5−
4−62でメインモータM3を高速正転させる。これに
より、原稿が露光位置から排出される。そして、SS5
−4−63で排出センサSE3のオフエッジが確認され
ると、即ち、原稿の後端が搬送ベルト123から離れる
と、SS5−4−64でメインモータM3をオフし、S
S5−4−65でソレノイドSL1をオフしてスケール
125を上昇させる。続いて、SS5−4−66でMO
DEを「0」にリセットし、SS5−4−67でステー
タスSを「0」にリセットする。
【0282】ここで、プレステップモードでの紙詰まり
検出について説明する。ステータスSが「1」のとき
は、レジストセンサSE2がオンであっても(SS5−
4−4でNOであっても)紙詰まりを処理しない。しか
し、ステータスSが「7」のときは、原稿をパルスP0
3分搬送した後、レジストセンサSE2がオンしていれ
ば(SS5−4−49でNO)、紙詰まりを処理する。
即ち、パルスP03は距離Lより若干短く設定されてお
り、SS5−4−49でNOと判定されることは、原稿
がL(500mm)以上の長さか、搬送不良でレジスト
ローラ89の付近に滞留している場合である。このよう
な場合、紙詰まりであると検出する。また、ステータス
Sが「4」のとき、レジストセンサSE2がオンであっ
ても(SS5−4−21でNO)、先出し禁止フラグを
「1」にセットするが、紙詰まりは処理しない。以上の
処理によって、プレステップモードにおいて、大サイズ
原稿が混在してトレイ61上にセットされても、支障な
く原稿の搬送が可能となる。
【0283】《スケール》
【0284】図77はスケール(SS5−4−27,S
S5−4−54,SS5−6−33)のサブルーチンを
示す。ここでは、SS5−4−101で薄紙フラグが
「0」か否かを判定し、「0」であれば(スケールモー
ドが選択されていれば)、SS5−4−102でソレノ
イドSL1をオンし、スケール125を原稿台ガラス2
9上に若干突出させ、原稿を露光基準位置SPで強制的
に停止させる。
【0285】《メインモータ高速回転》
【0286】図78はメインモータ高速回転(SS5−
4−2,SS5−4−19,SS5−4−62,SS5
−4−47)で実行されるメインモータM3の高速正転
のサブルーチンを示す。ここでは、SS5−4−20
1,SS5−4−211でメインモータM3がオフされ
ているか否かを判定し、既にオンされていれば直ちにこ
のサブルーチンを終了する。SS5−4−201でオフ
さけていると判定すると、即ち、セットステータスSが
「1」,「4」,「9」のときは、SS5−4−202
でフラグLSIZEを「0」にリセットし、SS5−4
−203でパルスカウンタPLSCNT1を「0」にリ
セットし、SS5−4−204で前半及び後半イレース
フラグを「0」にリセットする。続いて、SS5−4−
205で先出し禁止フラグを「0」にリセットし、SS
5−4−206でフラグDCHGを「0」にリセット
し、SS5−4−207でフラグDSETを「0」にリ
セットする。さらに、SS5−4−208で排紙ステー
タスHを「1」にセットし、SS5−4−209でソレ
ノイドSL1をオンしてスケール125を下降し、SS
5−4−210でメインモータM3を高速正転に設定
し、割込みを許可する。この割込みごとにメインモータ
M3が駆動され、パルスカウンタPLSCNT1,パル
スカウンタPLSCNT2でのカウントが行われる。一
方、SS5−4−211でメインモータM3がオフされ
ていると判定すると、即ち、セットステータスSが
「7」のときは、前述のSS5−4−205〜210を
処理する。
【0287】《2イン1モード》
【0288】図79〜89はSS5−6で実行される2
イン1セットのサブルーチンを示す。このサブルーチン
では、先のSS5−1の給紙サブルーチンで給紙された
原稿を、原稿台ガラス29の露光位置にセットする。図
79に示すように、SS5−6−1でステータスSをチ
ェックし、その値「0」〜「14」に基づいて以下の処
理を行う。ステータスSが「0」のときは、何も処理し
ない。図80に示すように、ステータスSが「1」のと
きは(給紙完了)、SSS5−6−2でメインモータM
3を高速正転させる。これにより原稿がレジストローラ
89から原稿台ガラス29上へ送り込まれる。そして、
SS5−6−3でレジストセンサSE2がオフエッジか
否かを判定する。オフエッジであれば(原稿の後端がレ
ジストセンサSE2の検出点を通過すれば)、SS5−
6−4で原稿のサイズを検出する。次に、SS5−6−
5で1枚セットフラグを判断し、1枚セットフラグが
「0」ならば、SS5−6−6でエンプティセンサSE
1がオンか否かを判定する。レジストセンサSE2がオ
フエッジでエンプティセンサSE1がオンであれば、即
ち、給紙された原稿が小サイズで次の原稿がトレイ60
に残っていれば、SS5−6−7で次原稿を給紙させる
為のタイマT202をセットし、SS5−6−8でメイ
ンモータM3を減速し、SS5−6−9でステータスS
を「2」にセットする。
【0289】一方、SS5−6−6でエンプティセンサ
SE1がオフと判断されると、つまり、通紙した結果、
奇数枚だったので最終原稿が1枚だった場合は次の原稿
はないので、SS5−6−10で後半イレースフラグを
「1」にセットする。後半イレースフラグは2イン1モ
ードでの光学系20の後半のスキャン領域の感光体ドラ
ム10上の電荷を消去することを指示する。続いて、S
S5−6−11でカウンタDCNT3が「2」か否かを
判定し、「2」であれば、即ち、このとき排出すべき原
稿が2枚原稿台ガラス29上にあれば、SS5−6−1
2でメインモータM3を減速し、SS5−6−13でス
テータスSを「8」にセットする。カウンタDCNT3
が「2」でなければ、SS5−6−14でステータスS
を「5」にセットする。
【0290】前記SS5−6−3でレジストセンサSE
2がオフエッジでないと判定すると、SS5−6−15
でパルスカウンタPLSCNT1がパルスP05をカウ
ントしたか否かを判定する。パルスP05は小サイズ原
稿がレシスシセンサSE2を抜けるまでのパルス数より
も大きいパルス数であり、レシスシセンサSE2がオフ
する前にそこまでカウントすると、大サイズ原稿なの
で、SS5−6−15でフラグLSIZEを「1」にセ
ットし、前述したSS5−6−11〜13、又はSS5
−6−14を処理する。SS5−6−5で1枚セットフ
ラグが「1」と判断されると、つまり、原稿カウントの
結果等で予め奇数枚と判っていて、その原稿が小サイズ
の場合は、SS5−6−17でステータスSを「12」
にセットする。
【0291】ステータスSが「2」のときは、SS5−
6−18で前記タイマT202のカウントが終了したか
否かを判定する。カウントを終了した後、SS5−6−
19で給紙ステータスKが「2」であると判定すると、
SS5−6−20でステータスKを「3」にセットし、
次の原稿の先出し給紙を開始させる。タイマT202の
カウントが終了していないか、終了してもステータスK
が「2」でなければ、SS5−6−21でパルスカウン
タPLSCNT2がパルスP07をカウントしたか否か
を判定する。パルスカウンタPLSCNT2がパルスP
07をカウントすると、SS5−6−22でメインモー
タM3を低速逆転に切り換える。ここで、原稿はスイッ
チバックを開始する。そして、SS5−6−23でステ
ータスSを「3」にセットする。
【0292】SS5−6−21でパルスカウンタPLS
CNT2がパルスP07をカウント中と判定されると、
図82に示すように、SS5−6−27でレジストセン
サSE2のオフエッジが確認されると、SS5−6−2
8でそのとき原稿台ガラス29上へ送り込まれる原稿の
サイズを検出する。続いて、SS5−6−29でエンプ
ティセンサSE1がオンであると判定すると(原稿がト
レイ60上に残っていれば)、SS5−6−30でカウ
ンタDCNT1をインクリメントする。
【0293】ステータスSが「3」のときは、図81に
示すように、SS5−6−24でパルスカウンタPLS
CNT2がパルスP08をカウントしたか否かを判定す
る。カウントを終了すれば、SS5−6−25でメイン
モータM3をオフする。これにより、原稿のスイッチバ
ックが終了する。そして、SS5−6−26でステータ
スSを「4」にセットする。ステータスSが「4」のと
きは、何も処理しない。
【0294】ステータスSが「5」のときは(次の原稿
のレジストローラ89からの送出し)、図83に示すよ
うに、SS5−6−31でメインモータM3を高速正転
させる。これによりスイッチバックされた先の原稿及び
後続の原稿が露光位置へ搬送されることとなる。そし
て、SS5−6−32でパルスカウンタPLSCNT1
がパルスP03をカウントしたと判定すると、SS5−
6−33でメインモータM3を減速し、SS5−6−3
4でスケール125を突出させる(スケールモードの場
合)。
【0295】次に、SS5−6−35でレジストセンサ
SE2がオフか否かを判定し、SS5−6−36でエン
プティセンサSE1がオンか否かを判定する。レジスト
センサSE2がオフでエンプティセンサSE1がオンで
あれば、即ち、後続の原稿が小サイズで次の原稿がトレ
イ60上に残っていれば、SS5−6−37で給紙ステ
ータスKを「3」にセットし、SS5−6−38でステ
ータスSを「6」にセットする。SS5−6−36でエ
ンプティセンサSE1がオフと判定されると、次の原稿
はないのでSS5−6−39で給紙ステータスKを
「1」にセットし、前述のSS5−6−38を処理す
る。
【0296】SS5−6−35でレジストセンサSE2
がオンと判定されると、SS5−6−40でフラグLS
IZEが「0」か否かを判定し、YESであれば、小サ
イズ原稿に続いて大サイズ原稿が2イン1セットされる
こととなるため、SS5−6−41で先の小サイズ原稿
のみをコピーするために後半イレースフラグを「1」に
セットする。さらに、SS5−6−42で先出し禁止フ
ラグを「1」にセットし、SS5−6−43でカウンタ
DCNT1をインクリメントし、前述のSS5−6−3
8を処理する。前記SS5−6−40でフラグLSIZ
Eが「1」であると判定すると、大サイズ原稿を単独で
スケール125の位置まで送ったが、未だレジストロー
ラ89の付近に滞留していることとなるので、SS5−
6−44で紙詰まりとして処理する。パルスカウンタP
LSCNT1がパルスP03をカウント中と判定される
と(SS5−6−32でNO)、前述したSS5−6−
27〜SS5−6−30(図82参照)を処理し、後続
の原稿のサイズを検出する。
【0297】ステータスSが「6」のときは、図84に
示すように、SS5−6−45でパルスカウンタPLS
CNT1がパルスP04をカウントしたか否かを判定す
る。YESであれば、即ち、原稿の先端が露光基準位置
SPへ到達すると、SS5−6−46でメインモータM
3をオフする。このとき、後続する原稿が大サイズであ
れば、原稿の後半は給紙部に留まっている。続いて、S
S5−6−47でソレノイドSL1をオフしてスケール
125を上昇させ、SS5−6−48でフラグDSET
を「1」にセットし、SS5−6−49でステータスS
を「7」にセットする。
【0298】ステータスSが「8」のときは(大サイズ
原稿の給紙)、図85に示すように、SS5−6−50
でパルスカウンタPLSCNT1がパルスP06のカウ
ント終了を確認すると、SS5−6−51でメインモー
タM3をオフする。さらに、SS5−6−52でステー
タスSを「9」にセットする。
【0299】ステータスSが「9」のときは、SS5−
6−53でカウンタDCNT3が「1」であると判定し
たときのみ(1枚の原稿が排出されると)、SS5−6
−54でステータスSを「5」にセットする。
【0300】ステータスSが「10」のときには、図8
6に示すように、SS5−6−55でメインモータM3
を高速回転させる。これにより原稿が露光位置から排出
される。そして、SS5−6−56で排出センサSE3
にて排出させる原稿の後端が検出されると、即ち、原稿
の後端が搬送ベルト123から離れると、SS5−6−
57でメインモータM3をオフする。これにより、原稿
が2枚同時に排出されるとき、ここで原稿の間隔があけ
られる。次に、SS5−6−58でソレノイドSL1を
オフしてスケール125を上昇する。また、SS5−6
−59でカウンタDCNT3が「2」か否かを判定し、
「2」であればSS5−6−60でステータスSを「1
1」にセットし、「2」でなければ(排出される原稿は
1枚のみ)、SS5−6−61でステータスSを「0」
にリセットする。
【0301】ステータスSが「11」のときは、SS5
−6−62でカウンタDCNT3が「1」か否かを判定
し、「1」であればSS5−6−63でステータスSを
「10」にセットする。これにより後続の原稿が排出さ
れる。カウンタDCNT3が「1」でなければ、即ち、
カウンタDCNT3が「2」のときは先の原稿排出時で
あるため、何も処理しない。
【0302】ステータスSが「12」の場合、図87に
示す処理が実行される。ステータスSが「12」にセッ
トされるのは、1枚セットフラグが「1」、つまり原稿
枚数が奇数枚のときで、最初にセットする最終頁原稿を
1枚だけで原稿台ガラス29上にセットするときであ
る。この処理では、SS5−6−64でパルスカウンタ
PLSCNT1が(パルスP04−サイズP)に到達し
たか否か判定する。ここで、パルスP04は、原稿をレ
ジストローラ89からスケール125まで搬送するのに
必要なメインモータM3のパルス数である。SS−5−
3−13により当て込み量αを含まないL+ADJ1が
設定されている。サイズPは、原稿サイズ検出で求めら
れた原稿サイズに対応するパルス数である。したがっ
て、パルスカウンタPLSCNT1が(パルスP04−
サイズP)とは、2枚目の原稿が、スケール125から
原稿サイズ分だけ離れて原稿台ガラス29上にセットさ
れることを意味する。そして、PLSCN1が(パルス
P04−サイズP)なると、原稿は原稿台ガラス29上
で、スケール125から原稿サイズ分だけ離れてセット
されているので、SS5−6−65でメインモータM3
をオフする。次に、SS5−6−66でソレノイドSL
1をオフしてスケール125を上昇し、SS5−6−6
7ではフラグDSETを「1」にセットし、SS5−6
−68で前半イレースフラグを「1」にセットし、原稿
台ガラス29上に原稿の無い領域に対応した感光体上の
静電潜像を除去したのち、SS5−6−69で1枚セッ
トフラグを「0」にリセットする。続いて、SS5−6
−70でエンプティセンサSE1がオンして原稿トレイ
60上に原稿が残っていることが確認されると、SS5
−6−71でカウンタDCNT1を「+1」インクリメ
ントし、SS5−6−72でステータスKを「3」にセ
ットし、SS5−6−73でステータスSを「13」に
セットする。SS5−6−70で原稿トレイ60上に原
稿が無いことが確認されると、SS5−6−74でステ
ータスKを「1」にセットする。このように、原稿枚数
が奇数のときは、最終原稿は原稿台ガラス29上の露光
基準SPから原稿サイズ分だけスケール125から離れ
た位置−すなわち中間位置IPにセットされる。ここで
は、1枚の小サイズ原稿を後半部分にセットした為、前
半部分をハーフイレースさせる為に前半イレースフラグ
を立てている。仮に奇数枚とカウントされ、1枚セット
フラグが立っていても、実際コピーする時にその原稿が
大サイズであれば、SS5−6−15からSS5−6−
16へと進む為、スケール125に合わせて単独でセッ
トされ、イレースも行なわれない。最後まで通紙した結
果、ラスト原稿が1枚しかなかった場合には、スケール
側にセットする為、後半イレースフラグを立てている
(SS−5−6−10)。小サイズ原稿と大サイズ原稿
が2イン1された場合にもスケール側にある小サイズ原
稿のみコピーし、大サイズ原稿側はイレースする為に後
半イレースフラグを立てている。そして、その大サイズ
原稿は、次にコピー処理が行われ、全面コピーがされる
ようになっており、余分なコピーや、余白部分にベルト
の影や汚れが写り込んだり、画像欠損することのないコ
ピーが得られる。
【0303】図88はステータスSが「7」又は「1
3」のときの処理を示す。ここでは、SS5−6−75
でフラグDCHGが「1」か否かを判定し、「1」のと
きのみ以下の処理を行う。フラグDCHGが「1」であ
れば、 SS5−6−75.1でコピースピードを確認
し、、そのスピード毎にSS5−6−75.2とSS5
−6−75.3で倍率を確認する。コピースピードが6
0cpmで倍率が1以上のとき、あるいはコピースピー
ドが45cpmで倍率が0.9以上のときは、以下の処
理を行なう。フラグDCHGが「1」であれば、SS5
−6−76で給紙ステータスKの値をチェックする。こ
こでは、ステータスKが「2」と「8」のときのみ以下
の処理を行う。
【0304】ステータスKが「8」のときは(次の原稿
が先出し給紙済みのとき)、SS5−6−77でステー
タスKを「2」にセットし、SS5−6−78でステー
タスSを「1」にセットする。さらに、SS5−6−7
9でカウンタDCNT1をデクリメントし、SS5−6
−80でフラグLSIZEが「1」か否かを判定する。
フラグLSIZEが「1」であれば(大サイズ原稿が給
紙されたのであれば)、SS5−6−81で排出すべき
原稿の枚数をカウントするためのカウンタDCNT3を
インクリメントする。フラグLSIZEが「0」であれ
ば(小サイズ原稿が給紙されたのであれば)、SS5−
6−82で後半イレースフラグが「1」か否かを判定す
る。後半イレースフラグが「1」であれば(小サイズ原
稿1枚がセット中又は小サイズ原稿1枚と大サイズ原稿
1枚がセット中であれば)、前述のSS5−6−81を
処理し、「0」であればSS56−83で前半イレース
フラグが「1」か否かを判定し、前半イレースフラグが
「0」ならばSS5−6−84でカウンタDCNT3を
インクリメントした後、SS5−6−81を処理する。
【0305】SS5−6−76でステータスKが「2」
(次の原稿が先出し給紙されていないとき)と判定され
ると、SS5−6−85で先出し禁止フラグが「1」か
否かを判定する。先出し禁止フラグが「1」であれば、
SS5−6−86でフラグLSIZEを「1」にセット
し、SS5−6−87でステータスSを「5」にセット
し、SS5−6−79〜84を処理する。先出し禁止フ
ラグが「0」であれば、SS5−6−88でステータス
Sを「10」にセットし、SS5−6−80〜84を処
理する。
【0306】SS5−6−75.1からSS5−6−7
5.3におけるコピースピードと倍率の確認の結果、コ
ピースピードが60cpmで倍率が1未満のとき、ある
いはコピースピードが45cpmで倍率が0.9未満の
ときは、図89に示すように、SS5−6−75.4で
タイマT503をセットし、SS5−6−75.5でス
テータスSを「14」としてリターンする。タイマT5
03は、スキャン終了から原稿交換開始までのタイミン
グをとるためのものである。
【0307】ステータスSが「14」のときは、図89
に示すように、 SS5−6−85でT503が終了し
ていれば、上述した図88のSS5−6−76からSS
5−6−84のステップを処理する。
【0308】《排紙》
【0309】図90〜93は、SS5−5,5−7,5
−11で実行される排紙のサブルーチンを示す。ここで
の排紙はプレステップモード及び2イン1モード、両面
モードでの排紙である。このサブルーチンでは、図90
に示すように、SS5−5−1で排紙ステータスHをチ
ェックし、その値「0」,「1」,「2」,「3」に基
づいて以下の処理を行う。
【0310】図91に示すように、ステータスHが
「0」のときは、何も処理しない。ステータスHが
「1」のときは、SS5−5−2で排出モータM4を高
速駆動し、SS5−5−3でメインモータM3がオフか
否かを判定し、SS5−5−4でカウンタDCNT3が
「0」か否かを判定する。メインモータM3がオフされ
ており、カウンタDCNT3が「0」であれば、排出す
べき原稿はなく、SS5−5−5で排出モータM4をオ
フし、SS5−5−6でステータスHを「0」にリセッ
トする。
【0311】メインモータM3がオンされているか、オ
フであってもカウンタDCNT3が「0」でなければ
(原稿排出中)、SS5−5−7で排出センサSE3が
オフエッジか否かを判定する。排出センサSE3がオフ
エッジであれば、即ち、原稿の後端が排出センサSE3
の検出点を通過すれば、SS5−5−8で排出モータM
4を低速駆動に切り換え、SS5−5−9でタイマT3
01をセットする。さらに、SS5−5−10でステー
タスHを「2」にセットする。
【0312】ステータスHが「2」のときは、図92に
示すように、SS5−5−11で前記タイマT301の
カウント終了が確認されると、SS5−5−12で排出
モータM4をオフする。SS5−5−13でカウンタD
CNT2をデクリメントし、SS5−5−14でカウン
タDCNT3をデクリメントする。続いて、SS5−5
−15でカウンタDCNT3が「0」か否かを判定す
る。カウンタDCNT3が「0」であれば、即ち、AD
F機内に原稿がなければ、SS5−5−16で用紙ジャ
ムが発生したか否かを判定する。用紙ジャムが発生して
いれば、SS5−5−17で排出モータM4を逆転し、
SS5−5−18でステータスHを「3」にセットす
る。用紙ジャムがなければ、SS5−5−19でステー
タスHを「0」にセットとし、SS5−5−20で循環
モードフラグの状態を判定する。SS5−5−20で循
環モードフラグが「1」であることが検出されると、す
なわち、全ての原稿が給紙口61より給紙され排出され
て一巡した後、次の巡回を実行する場合には、SS5−
5−21で混載フラグの状態を判定する。混載フラグと
は、後述する図98の処理で複写する原稿に異なるサイ
ズのものが混載されている場合に「1」にセットされる
フラグである。SS5−5−21で混載フラグが「0」
であることが検出されると、すなわち、全ての原稿が同
サイズであると判定されると、次の原稿の複写を実行す
るため、SS5−5−22でステータスHSを「6」に
セットし、SS5−5−23でステータスIを「1」に
セットする。 これにより、後述する図115の先端規
制ストッパー制御の処理で規制位置にあるストッパー1
74を退避位置に向けて移動開始させ、図108の移動
の処理で、再給紙レバー274によって排出された原稿
を次の巡回での複写のために給紙口61の方向に移動さ
せる。SS5−5−20で循環モードフラグが「0」で
あると判定するか、あるいは循環モードフラグが「1」
であってもSS5−5−21で混載フラグが「1」であ
れば、SS5−5−24で警告フラグを「1」にセット
する。すなわち、複写すべき原稿に異なるサイズの原稿
が混じっている場合には、ステータスIを「1」にしな
い。これによって、再給紙レバー274の給紙口61方
向への移動が禁止され、排出された原稿は給紙口61方
向には移動されない。SS5−5−15でカウンタDC
NT3が「0」でなければ、即ち、ADF機内にのまだ
原稿が残っている場合は、SS5−5−25でステータ
スHを「0」にセットし、排出動作を継続させる。
【0313】ステータスHが「3」のときは、図93に
示すように、SS5−5−26で原稿移動防止レバーホ
ームセンサSE13がオフエッジを検出すると、SS5
−5−27で排出モータM4をオフし、SS5−5−2
8でステータスHを「0」にセットする。
【0314】《カウント》
【0315】図94〜96はSS5−8で実行されるカ
ウントのサブルーチンを示す。ここでは次に説明するカ
ウント排紙、移動のサブルーチンとで原稿を一巡させて
その枚数を自動的にカウントし、原稿を給紙口に移動す
る。このサブルーチンでは、図94に示すように、SS
5−8−1でステータスSをチェックし、その値「0」
〜「4」に基づいて以下の処理を行う。
【0316】図95に示すように、ステータスSが
「0」のときは、何も処理しない。ステータスSが
「1」のときは(給紙完了)、SS5−8−2で排紙ス
テータスHが「2」でないことを確認のうえ、即ち、排
出モータM4が減速されていなければ、SS5−8−3
でソレノイドSL1をオンしてスケール125を下降
し、SS5−8−4でメインモータM3を高速正転させ
る。これにより原稿がレジストローラ89から原稿台ガ
ラス29上に送り出される。さらに、SS5−8−5で
パルスカウンタPLSCNT1を「0」にリセットし、
SS5−8−6でステータスSを「2」にセットし、S
S5−8−7でステータスHを「1」にセットする。
【0317】ステータスSが「2」のときは、SS5−
8−8でレジストセンサSE2のオフエッジが確認され
ると(原稿の後端がレジストセンサSE2の検出点を通
過すると)、SS5−8−9で原稿のサイズを検出す
る。続いて、SS5−8−10でメインモータM3を減
速し、SS5−8−11で原稿枚数をカウントするカウ
ンタGCNTをインクリメントし、SS5−8−12で
パルスカウンタPLSCNT2を「0」にリセットす
る。さらに、SS5−8−13でエンプティセンサSE
1がオンか否かを判定する。エンプティセンサSE1が
オンであれば、次の原稿を給紙するため、SS5−8−
14でカウンタDCNT1をインクリメントし、SS5
−8−15で給紙ステータスKを「3」にセットし、S
S5−8−16でステータスSを「3」にセットする。
エンプティセンサSE1がオフしていれば、トレイ60
上に次の原稿がないのでSS5−8−17で給紙ステー
タスKを「1」にセットし、SS5−8−16でステー
タスSを「3」にセットする。
【0318】ステータスSが「3」のときは、図96に
示すように、SS5−8−17でパルスカウンタPLS
CNT2がパルスP09のカウントを終了したことを確
認すると、SS5−8−18でメインモータM3をオフ
する。パルスP09は原稿を一旦原稿台ガラス29上で
停止させるためのもので、原稿の後端がレジストセンサ
SE2で検出されてから少なくともレジストローラ89
のニップ部を抜けるまでのメインモータ駆動パルス数に
相当する。このような制御によってカウントモードでの
処理時間が短縮される。
【0319】次に、SS5−8−19でソレノイドSL
1をオフしてスケール125を上昇させた後、SS5−
8−20で排出センサSE3がオフか否かを判定し、S
S5−8−21で排紙ステータスHが「2」でないか否
かを判定する。排出センサSE3がオフでステータスH
が「2」でなければ(原稿が排出されていなければ)、
SS5−8−22で排出モータM4をオフし、SS5−
8−23でステータスHを「0」にリセットする。そし
て、SS5−8−24でエンプティセンサSE1のオ
ン、オフを判定する。エンプティセンサSE1がオンで
あり、かつ、SS5−8−24.1で空送りモードでな
いとき、または空送りモードであってもSS5−8−2
4.1空送りが終了していないと判定されれば、次の原
稿の給紙の完了を待つために、SS5−8−25でステ
ータスSを「0」にリセットする。空送りモードで、か
つ、それが終了していれば、ステータスSを「4」にセ
ットする。エンプティセンサSE1がオフであればSS
5−8−26でステータスSを「4」にセットする。ま
た、排出センサSE3がオンしているか、オフしていて
もステータスHが「2」であれば、SS5−8−24〜
26を処理する。
【0320】ステータスSが「4」のときは、全ての原
稿を原稿台ガラス29上に送り出した後であり、SS5
−8−27でメインモータM3を低速駆動する。そし
て、SS5−8−28でカウンタDCNT2が「0」で
あることを確認すると、即ち、原稿台ガラス29上に原
稿が存在しなくなれば、SS5−8−29でメインモー
タM3をオフし、SS5−8−30でソレノイドSL1
をオフしてスケール125を上昇し、SS5−8−31
でステータスSを「0」にリセットする。次に、SS5
−8−31.1でモードが2イン1モードであり、SS
5−8−32でカウンタGCOUNT、すなわち原稿枚
数が奇数ならば、SS5−8−33で1枚セットフラグ
を「1」にセットする。
【0321】《カウント排紙》
【0322】図97は、SS5−9で実行されるカウン
ト排紙のサブルーチンを示す。このサブルーチンではS
S5−9−1で排紙ステータスHをチェックし、その値
「0」,「1」,「2」に基づいて以下の処理を行う。
ステータスHが「0」のときは、何も処理しない。ステ
ータスHが「1」のときは(メインモータM3の正転に
よる原稿の搬送が開始されると)、SS5−9−2で排
出モータM4を高速駆動する。これにより、反転ローラ
141及び排出ローラ145が回転し、原稿がトレイ6
0へ送られる。次に、SS5−9−3で排出センサSE
3のオフエッジが確認されると(原稿の後端が排出セン
サSE3の検出点を通過すると)、SS5−9−4で排
出モータM4を減速する。さらに、SS5−9−5でタ
イマT301をセットし、SS5−9−6でステータス
Hを「2」にセットし、SS5−9−7でカウンタDC
NT2をデクリメントする。
【0323】ステータスHが「2」のときは、SS5−
9−8でタイマT301のカウント終了が確認される
と、SS5−9−9で排出モータM4をオフし、SS5
−9−10でステータスHを「0」にリセットする。
【0324】《サイズ検出》
【0325】図98は、SS5−4−13,SS5−6
−4,SS5−8−9,SS5−10−6で実行される
サイズ検出のサブルーチンを示す。ここでは、SS5−
4−201でサイズ検出用カウンタSIZCNT1へパ
ルスカウンタPLSCNT1のパルスカウント値をスト
アする。パルスカウンタPLSCNT1はメインモータ
M3の正転駆動パルス数をカウントし、その値は原稿の
長さに対応する。次に、SS5−4−202で幅フラグ
が「1」か否かを判定する。幅フラグは幅センサSE1
0のオン、オフによって設定され、幅センサSE10
は、B5横送り以上の幅寸法の原稿によってオンされ、
幅フラグが「1」にセットされる。原稿のサイズはSI
ZCNT1の値と幅フラグとの組み合わせによって設定
される。図において、Tは横送り、Lは縦送りを意味す
る。
【0326】即ち、幅フラグが「1」のときは、SS5
−4−203でSIZCNT1の値をチェックし、その
値が182mmに相当すればSS5−4−204でSI
ZEをB5横送りに設定する。以下、同様にSIZCN
T1の値に従ってSS5−4−205からSS5−4−
207でSIZEに所定の原稿サイズを設定する。ま
た、420mmよりも長ければ、SS5−4−208で
不明とする。その後、SS5−4−209で幅フラグを
「0」にリセットする。
【0327】次に、SS5−4−209.1で原稿が1
枚目であるか否かを判定し、1枚目であればSS5−4
−209.2でSIZEがA3Tでないことを確認して
から、 SS5−4−209.3でステータスHSを
「1」とする。また、原稿が1枚目でなければ、SS5
−4−209.4で1枚目と同じサイズか否かを判定
し、同じサイズでなければSS5−4−209.5で混
載フラグを「1」とし、SS5−4−209.6でステ
ータスHSを「6」とする。ステータスHSを「6」と
することにより、後述する図117のSS5−13−1
9〜図118のSS5−13−23の処理で、規制位置
にある原稿排出ストッパー174を退避位置に移動させ
る。
【0328】一方、幅フラグが「0」のときは、図99
に示すように、SS5−4−210でSIZCNT1の
値をチェックし、その値に従ってSS5−4−211〜
SS5−4−217でSIZEに所定の原稿サイズを設
定する。なお、297mmよりも短ければSS5−4−
213でスイッチSW2がオンされているか否かを判定
し、オンされていればSS5−4−214でサイズを
「A4T」にセットし、オンされていなければSS5−
4−215でサイズを「レターT」にセットする。な
お、2イン1モードにあっては、検出されたサイズをそ
れぞれ2倍のサイズとして設定する。ここで、SS5−
4−213及び214は、図46のS8−4以降の処理
の別実施例である。
【0329】《両面セット》
【0330】図100から107は両面モード時の原稿
搬送を処理するサブルーチンで、まずSS5−10−1
でステータス「S」を判定し、その値に応じて「0」〜
「7」の処理に分岐する。
【0331】ステータスSが「0」の場合、何もしな
い。ステータスSが「1」の場合、図101に示すよう
に、SS5−10−2でソレノイドSL1をオンしてス
ケール125を下降し、SS5−10−3でメインモー
タM3を正転して原稿台ガラス29に沿って原稿を搬送
し、SS5−10−4で排出モータM4を駆動する。次
に、SS5−10−5でレジストセンサSE2のオフエ
ッジを検出し、オフエッジすなわち原稿の後端が検出さ
れると、SS5−10−6でセンサSE2とSE10の
信号から原稿サイズを検出する。続いて、SS5−10
−7で原稿枚数カウンタDCNT3が「0」か否か判定
する。この原稿枚数カウンタは排出すべき枚数を係数す
るカウンタで、1枚目裏面セット時及び表面セット時は
「0」にセットされる。また、2枚目以降の裏面セット
時は、前の原稿が排出されると「1」から「0」に変わ
る。そして、原稿枚数カウンタDCNT3が「0」と判
定されると、SS5−10−8で排出センサSE3のオ
ンエッジを検出し、このオンエッジが検出されると、S
S5−10−9でソレノイドSL2をオンして切替え爪
144を動作して反転経路を作り、原稿を再び原稿台ガ
ラス29に向けて搬送する。また、SS5−10−10
でパルスカウンタPLSCNT2を「0」にリセット
し、そこからカウントをスタートする。SS5−10−
11でステータスSを「2」にセットする。
【0332】ステータスSが「2」の場合、図102に
示すように、SS5−10−12でパルスカウンタPL
SCNT2がP12になったか否か、つまり排出センサ
SE3を通過した原稿の先端が反転経路を通り搬送ベル
ト123の直前に到達したか否か判定する。そして、原
稿の先端が搬送ベルト123に到達する直前に、SS5
−10−13でメインモータM3を逆転する。また、S
S5−10−14で原稿が大サイズか否か判定し、大サ
イズ原稿ならばメインモータM3と排出モータM4を減
速する。これは、大サイズ原稿の場合、原稿の先端と後
端が共に搬送ベルト123と原稿台ガラス29の間に挾
持されることがあり、負荷が大きくなる。このような場
合はメインモータM3,排出モータM4を低速に切り替
えてステッピングモータの脱調を防ぐと共に通紙音の低
減を計る。なお、このときスケール125を原稿台ガラ
ス29の上面から下げたままにしても同様の作用効果が
得られる。一方、原稿が大サイズ原稿でない場合、SS
5−10−20でソレノイドSL1をオフしてスケール
125を上昇し、原稿先端がガラス端面と干渉して、ジ
ャムしないようにすると共に原稿先端規制に備える。次
に、SS5−10−16では排出センサSE3びオフエ
ッジを検出し、原稿後端が切替え爪144を通過したこ
とが確認されると、SS5−10−17でソレノイドS
L2をオフして切替え爪144を動作して原稿搬送経路
を原稿排紙トレイ60に向かう経路に切り替え、SS5
−10−18でパルスカウンタPLSCNT2を「0」
にリセットし、SS5−10−19でステータスSを
「3」にセットする。
【0333】ステータスSが「3」の場合、図103に
示すように、パルスカウンタPLSCNT2がP14に
なったか否か、つまり原稿の後端がスケール125から
20〜30mm離れた位置まで移動し、完全に原稿が原
稿台ガラス29上に移動したか否か確認する。そして、
パルスカウンタPLSCNT2がP14になるとSS5
−10−22でメインモータM3を正転状態に切り替え
る。これにより、原稿は原稿台ガラス29上をスケール
125に向かって搬送される。また、SS5−10−2
3で排出モータM4をオフする。次に、SS5−10−
24でパルスカウンタPLSCNT2を「0」にリセッ
トし、SS5−10−25でソレノイドSL1をオフし
てスケール125を上昇し、原稿の先端規制に備える。
最後に、SS5−10−26でステータスSを「4」に
セットする。
【0334】ステータスSが「4」の場合、図104に
示すように、SS5−10−27でパルスカウンタPL
SCNT2がP16か否か、つまり原稿のスケール12
5端部がスケール125に規制されるまで搬送されたか
否か判定する。そして、パルスカウンタPLSCNT2
がP16に達していれば、SS5−10−28でメイン
モータM3をオフし、SS5−10−29でDSETを
「1」にセットしてピックアップローラをホームポジシ
ョンに戻し、SS5−10−30で原稿表面が複写状態
にセットされているか原稿裏面が複写状態にセットされ
ているか否か判定する。ここで、原稿表面の複写状態に
セットされていれば、SS5−10−31で原稿トレイ
60に次の原稿があるか否かを検出し、有ればSS5−
10−32で原稿カウンタDCNT1を「1」にセット
した後、SS5−10−33でステータスKを「3」に
セットして次原稿の給紙を行い、無ければSS5−10
−34でステータスKを「1」にセットし、SS5−1
0−35でステータスSを「5」にセットする。なお、
SS5−10−30で原稿裏面が複写状態にセットされ
ていると判定されると、SS5−10−31〜34の処
理を実行することなく、SS5−10−35でステータ
スSを「5」にセットする。
【0335】ステータスSが「5」の場合、図105に
示すように、SS5−10−36で複写機本体1で原稿
交換要求信号DCHGが「1」に設定されているか否か
判定する。 DCHGが「1」のときのみ以下の処理を
行う。フラグDCHGが「1」であれば、 SS5−1
0−36.1でコピースピードを確認し、、そのスピー
ド毎にSS5−10−36.2とSS5−10−36.
3で倍率を確認する。コピースピードが60cpmで倍
率が1以上のとき、あるいはコピースピードが45cp
mで倍率が0.9以上のときは、以下の処理を行なう。
【0336】SS5−10−37で原稿が表面複写状態
に設定完了しているか否か判定する。そして、DCHG
が「1」に設定されて原稿の交換が要求され、かつ原稿
が表面複写状態にセットされていれば、SS5−10−
38で排紙制御カウンタHを「1」にセットし、SS5
−10−39で排出する原稿枚数カウンタDCNT3を
「1」にセットし、SS5−10−40でステータスK
が「8」にセットされているか否か、すなわち次の原稿
が先出し状態にセットされているか否か判定し、次の原
稿が先出し状態になっていれば、SS5−10−42で
ステータスKを「2」に変更し、SS5−10−42で
カウンタDCNT1をデクリメントする。また、SS5
−10−43でステータスSを「1」にセットし、SS
5−10−44でDCHGを「0」、SS5−10−4
5でDSETを「0」にセットする。一方、SS5−1
0−40でステータスKが「8」でないと判定される
と、ソレノイドSL1をオンしてスケール125を下降
し、SS5−10−47でメインモータM3を駆動して
原稿台ガラス29上の原稿を排紙部に排出し、SS54
−10−48でステータスSを「6」にセットして最終
原稿の排出処理に入り、SS5−10−44でDCHG
を「0」、SS5−10−45でDSETを「0」にセ
ットする。SS5−10−37で原稿が裏面複写状態に
セットされていると判断されると、SS5−10−43
〜45が実行される。
【0337】SS5−10−36.1からSS5−10
−36.3におけるコピースピードと倍率の確認の結
果、コピースピードが60cpmで倍率が1未満のと
き、あるいはコピースピードが45cpmで倍率が0.
9未満のときは、図106に示すように、SS5−10
−36.4でタイマT503をセットし、SS5−10
−36.5でステータスSを「7」にする。タイマT5
03は、スキャン終了から原稿交換開始までのタイミン
グをとるためのものである。
【0338】ステータスSが「7」のときは、図106
に示すように、 SS5−10−55でT501が終了
していれば、上述した図105のSS5−10−36か
らSS5−10−48のステップを処理する。
【0339】ステータスSが「6」の場合、図107に
示すように、SS5−10−49で排出センサSE3の
オフエッジ、すなわち原稿後端検出信号を検出し、オフ
エッジが検出されて原稿後端部がセンサSE3を通過し
たことが確認されると、SS5−10−50でメインモ
ータM3をオフし、SS5−10−51でソレノイドS
L1をオフしてスケール125を上昇する。次に、SS
5−10−52に排紙制御カウンタHが「0」か否か、
つまり原稿の排紙が完了したか否か判定し、排紙が完了
するとSS10−53でMODEを「0」にセットし、
SS5−10−54でステータスSを「0」にセットし
て待機状態に設定する。
【0340】《移動》
【0341】図108から114はSS5−12の移動
を処理するサブルーチンで、まずSS5−12−1でス
テータス「I」を判定し、その値に応じて「0」〜
「5」の処理に分岐する。
【0342】図109に示すように、ステータスIが
「0」のときは何も処理しない。ステータスIが「1」
のときは、SS5−12−2とSS5−12−3でそれ
ぞれ排紙トレイ上センサSE4がオンしているか否か、
エンプティセンサSE1がオフしているか否か判定す
る。排紙トレイ上センサSE4がオン、エンプティセン
サSE1がオフしていれば、全ての原稿が一旦給紙され
て排紙されたので、SS5−12−4で原稿移動モータ
M5を正転させて再給紙レバー274を給紙方向に移動
させ、SS5−12−5でステータスIを「2」にセッ
トする。また、排紙トレイ上センサSE4がオフしてい
ると、排紙原稿が取り出されたので、SS5−12−6
で警告フラグを「1」にセットし、SS5−12−7で
ステータスIを「0」にセットする。排紙トレイ上セン
サSE4がオンしていてもエンプティセンサSE1がオ
ンしていれば、給紙口に原稿が残っていることになるの
で、SS5−12−6で警告フラグを「1」にセット
し、SS5−12−7でステータスIを「0」にセット
する。
【0343】ステータスIが「2」のときは、図110
に示すように、SS5−12−8でパルスカウンタPL
SCNT5が「0」か否かを判定し、「0」のときのみ
以下の処理を行なう。SS5−12−9でエンプティセ
ンサSE1がオンしているか否かを判定し、オンしてい
れば、すなわち、再給紙レバー274で排紙された原稿
が給紙口61に移動されると、SS5−12−10で原
稿移動モータM5を停止し、SS5−12−11でタイ
マT502をセットし、SS5−12−12でステータ
スIを「3」にセットする。エンプティセンサSE1が
オフしていれば、さらに再給紙レバー274に移動を継
続するためSS5−12−13でパルスカウンタPLS
CNT5を100とし、SS5−12−14でステータ
スIを「5」にセットする。
【0344】ステータスIが「3」のときは、図111
に示すように、SS5−12−15でタイマT502が
終了したか否かを判定し、終了しているときのみ以下の
処理を行なう。SS5−12−16で排紙トレイ上セン
サSE4がオフしているか否か判定する。排紙トレイ上
センサSE4がオフしていれば、SS5−12−17で
原稿移動モータM5を逆転させて再給紙レバー274を
排紙口62方向に移動させる。SS5−12−18でス
テータスIを「4」にセットする。排紙トレイ上センサ
SE4がオンしていれば、SS5−12−19で警告フ
ラグを「1」にセットし、SS5−12−20でステー
タスIを「6」にセットする。
【0345】ステータスIが「4」のときは、図112
に示すように、SS5−12−21で再給紙レバーホー
ムセンサSE5がオンしているか否かを判定する。再給
紙レバーホームセンサSE5がオンしていてホームポジ
ションにあれば、SS5−12−22で原稿移動モータ
M5を停止し、SS5−12−23でステータスIを
「0」にセットする。再給紙レバーホームセンサSE5
がオンしていてホームポジションになければ、SS5−
12−24で排紙トレイ上センサSE4がオンしている
か否か判定し、オンしていれば原稿が原稿トレイの載置
されたので、SS5−12−25で原稿移動モータM5
を停止し、SS5−12−26で警告フラグを「1」に
セットし、SS5−12−27でステータスIを「6」
にセットする。
【0346】ステータスIが「5」のときは、図113
に示すように、SS5−12−28でパルスカウンタP
LSCNT5が「0」であるか否かを判断する。パルス
カウンタPLSCNT5が「0」であれば、すなわち、
先の図110のSS5−12−13の処理で追加された
移動量100分の移動が終了すると、SS5−12−2
9で原稿移動モータM5を停止する。SS5−12−3
0でエンプティセンサSE1がオンしているか否かを判
定し、オンしていればSS5−12−31でタイマT5
02をセットする。オンしていなければ、すなわち、正
常に動作していれば再給紙レバー274によって給紙口
61に移動されていてエンプティセンサSE1によって
検出されているはずの原稿が検出されていなければ、ス
テップSS5−12−33で警告フラグを「1」にセッ
トする。その後、SS5−12−31でタイマT502
をセットし、SS5−12−32でステータスIを
「3」にセットする。また、SS5−12−28でパル
スカウンタPLSCNT5が「0」でなければ、SS5
−12―34でエンプティセンサSE1がオンしている
か否かを判定し、オンしているときのみSS5−12−
35で原稿移動モータM5を停止し、SS5−12−3
1でタイマT502をセットし、SS5−12−32で
ステータスIを「3」にセットする。
【0347】ステータスIが「6」のときは、図114
に示すように、SS5−12−36で排紙トレイ上セン
サSE4がオフしているか否かを判定し、オフしている
ときのみ以下の処理を行なう。SS5−12−37で警
告フラグを「0」にセットし、SS5−12−38で原
稿移動モータM5を逆転させ、SS5−12−39でス
テータスIを「4」にセットする。
【0348】《先端規制ストッパー制御》
【0349】図115から122はSS5−13の先端
規制ストッパー制御を処理するサブルーチンで、まずS
S5−13−1でステータス「HS」を判定し、その値
に応じて「0」〜「8」の処理に分岐する。
【0350】ステータスHSが「0」のときは、図11
6に示すように、何も処理しない。ステータスHSが
「1」のときは、SS5−13−2でFD整合モータM
6のホーム検出サブルーチンを実行し、排出原稿ストッ
パー174の駆動機構の第2スライダー193をホーム
ポジションに移動させる。SS5−13−3でFD整合
センサSE6がエッジを検出したか否かを判断し、エッ
ジを検出すると、すなわち、第2スライダー193がホ
ームポジションに移動すると、以下の処理を行なう。す
なわち、SS5−13−4でFD整合モータM6を停止
し、SS5−13−4.1でトラブルタイマT604を
リセットし、SS5−13−5でブレーキタイマT60
1をセットし、SS5−13−6でステータスHSを
「2」にセットする。
【0351】ステータスHSが「2」のときは、SS5
−13−7でタイマT601がカウントアップしたか否
かを判定し、カウントアップしてホームポジションに移
動した第2スライダー193が完全に停止すると、SS
5−13−8でFD整合モータM6の移動を実行してS
S5−13−9でステータスHSを「3」にセットす
る。SS5−13−7のサブルーチンでは、詳細は後述
するが、原稿トレイ60上に排出される原稿サイズに応
じて、FD整合モータM6の駆動量、駆動方向が設定さ
れてFD整合モータM6の駆動が開始され、第1スライ
ダー191が移動される。
【0352】ステータスHSが「3」のときは、SS5
−13−10でパルスカウンタPLSCNT6が「0」
であるか否かを判定し、「0」のときのみ、すなわち、
SS5−13−8で設定された駆動パルス分の駆動が終
了すると、SS5−13−11でFD整合モータM6を
停止する。これにより、原稿サイズに応じたストッパー
174と対応する駆動ピン196に、押圧部材213の
いずれか1つが対向する。SS5−13−12でブレー
キタイマT601をセットし、SS5−13−13でC
D整合モータM7を逆転させ、SS5−13−14でト
ラブルタイマT602をセットし、SS5−13−15
でステータスHSを「4」にセットする。CD整合モー
タM7の逆転駆動により、第2スライダー193がホー
ムポジションより図24において右方向に移動を開始す
る。
【0353】ステータスHSが「4」のときは、図11
7に示すように、SS5−13−16でCD1整合セン
サSE7がオンしているか否かを判定し、オンしている
と、すなわち、先のSS5−13−13で移動が開始さ
れた第2スライダーの移動が完了すると、SS5−13
−17でCD整合モータM7を停止する。これにより、
原稿サイズに応じたストッパー174が規制位置に移動
完了する。SS5−13−17.1でトラブルタイマT
602をリセットし、SS5−13−18でステータス
HSを「4」にセットする。
【0354】ステータスHSが「5」のときは何も処理
しない。ステータスHSが「6」のときは、SS5−1
3−19でCD整合モータM7を正転し規制位置にある
ストッパー174を退避位置に向けて移動開始する。S
S5−13−20でトラブルタイマT603をセット
し、SS5−13−21でステータスHSを「7」にセ
ットする。
【0355】ステータスHSが「7」のときは、図11
8に示すように、SS5−13−22でCD2整合セン
サSE8がオンしているか否かを判定し、オンしている
場合、すなわち、排出原稿ストッパー174の退避位置
への移動完了が検出されると、SS5−13−23でC
D整合モータM7を停止する。SS5−13−23.1
でトラブルタイマT603をリセットし、SS5−13
−24でM6ホーム検出サブルーチンを実行し、排出原
稿ストッパー174の駆動機構の第2スライダー193
をホームポジションに移動させる。SS5−13−25
でステータスHSを「8」にセットする。
【0356】ステータスHSが「8」のときは、SS5
−13−26でFD整合センサSE6がオンしているか
否かを判定し、オンしている場合、すなわち、第2スラ
イダー193がホームポジションに移動すると、SS5
−13−27でFD整合モータM6を停止する。SS5
−13−27.1でトラブルタイマT604をリセット
し、SS5−13−28でステータスHSを「9」にセ
ットする。
【0357】図119は、SS5−13−2とSS5−
13−24のM6ホーム検出のサブルーチンを示す。S
S5−13−29でFD整合モータM6が停止している
か否かを判定し、停止しているときのみ以下の動作を実
行する。SS5−13−30でFD整合センサSE6が
オンしているか否かを判定し、オンしていればSS5−
13−31でFD整合モータを正転し、オンしていなけ
ればSS5−13−32でFD整合モータを逆転し、S
S5−13−33でトラブルタイマT604をセットす
る。
【0358】図120は、SS5−13−8のM6移動
のサブルーチンを示す。SS5−13−34で原稿サイ
ズを判定し、原稿サイズがA5YであればSS5−13
−35でパルスカウンタPLSCNT6をP1に設定
し、原稿サイズがA4Y、レターYであればSS5−1
3−36でパルスカウンタPLSCNT6をP2に設定
し、SS5−13−37でFD整合モータを正転し、S
S5−13−38でトラブルタイマT601をセットす
る。また、原稿サイズがA4TであればSS5−13−
39でパルスカウンタPLSCNT6をP3に設定し、
原稿サイズがB4TであればSS5−13−40でパル
スカウンタPLSCNT6をP4に設定し、SS5−1
3−41でFD整合モータを逆転し、SS5−13−3
8でトラブルタイマT604をセットする。
【0359】図121は、 SS5−13−33,SS
5−13−38で設定したトラブルタイマT604、S
S5−13−14で設定したトラブルタイマT602、
及びSS5−13−20で設定したトラブルタイマT6
03のカウントアップの処理ルーチンを示す。トラブル
タイマT604のカウントアップは、SS5−13−4
2でFD整合モータM6を停止し、SS5−13−43
でストッパートラブル1を「1」にセットする。トラブ
ルタイマT602のカウントアップは、SS5−13−
44でCD整合モータM7を停止し、SS5−13−4
5でストッパートラブル2を「1」にセットする。トラ
ブルタイマT603のカウントアップは、SS5−13
−46でCD整合モータM7を停止し、SS5−13−
43でストッパートラブル3を「1」にセットする。以
上の処理により、正常に動作していればカウントアップ
するはずのない各タイマのカウントアップを検出するこ
とにより、原稿排出ストッパー174の異常を検出し、
異常を検出した場合にはモータに駆動を停止し、ADF
2の使用、動作を禁止する。
【0360】《原稿移動防止制御》
【0361】図122は、SS7で実行される原稿移動
防止制御のサブルーチンを示す。SS7−1で、MOD
Eが「0」、すなわちADFが待機中であるか否かを判
定しMODEが「0」のときのみ以下の処理を実行す
る。SS7−2で原稿移動防止レバーホームセンサSE
13がオフしているか否かを判断する。原稿移動防止レ
バーホームセンサSE13がオフしているときは、SS
7−3、SS7−4でそれぞれレバー押圧中フラグが
「1」であるか否か、JAMリセットフラグが「1」で
あるか否かを判定する。レバー押圧中フラグが「1」で
なく、JAMリセットフラグが「1」であれば、SS7
−5でJAMリセットフラグを「0」にセットし、SS
7−6で排出モータM4を逆転し、SS7−7でレバー
ホーム復帰中フラグを「1」にセットする。レバー押圧
中フラグが「1」でなく、JAMリセットフラグも
「1」でなければ、何も処理しない。レバー押圧中フラ
グが「1」であればSS7−8で排出モータM4を停止
した後、SS7−9でレバー押圧中フラグを「0」にセ
ットする。
【0362】原稿移動防止レバーホームセンサSE13
がオンしているときは、SS7−10、SS7−11で
それぞれレバーホーム復帰中フラグが「1」であるか否
か、JAM発生フラグが「1」であるか否かを判定す
る。レバーホーム復帰中フラグが「1」でなく、JAM
発生フラグが「1」であれば、SS7−12でJAM発
生フラグを「0」にセットし、SS7−13で排出モー
タM4を逆転し、SS7−14でレバー押圧中フラグを
「1」にセットする。レバーホーム復帰中フラグが
「1」でなく、JAM発生フラグも「1」でなければ、
何も処理しない。レバーホーム復帰中フラグが「1」で
あればSS7−15で排出モータM4を停止した後、S
S16でレバーホーム復帰中フラグを「0」にセットす
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる原稿搬送装置を備えた複写機
の断面図。
【図2】 本発明にかかる原稿搬送装置の断面図。
【図3】 原稿トレイの形状を説明する断面図。
【図4】 原稿トレイの平面形状を説明する平面図。
【図5】 原稿トレイの他の形状を説明する断面図。
【図6】 再給紙防止部材の拡大図。
【図7】 再給紙防止部材の他の実施形態の部分拡大
図。
【図8】 原稿押圧板を説明する断面図。
【図9】 給紙圧可変機構の斜視図。
【図10】 (A)は給紙圧可変機構の給紙圧付与時、
(B)は退避時を示す部分拡大図。
【図11】 中間搬送ローラとレジストローラの動作を
説明する断面図。
【図12】 捌きローラ、中間搬送ローラ、レジストロ
ーラの配置を説明する図。
【図13】 中間搬送ローラとレジストローラの動作を
説明する図。
【図14】 (A)はADF2上昇時、(B)はADF
2載置時のそれぞれスケール押圧機構の動作を説明する
断面図。
【図15】 (A)は従来の排紙経路ガイド、(B)本
発明の排紙経路ガイドの形状を示す断面図。
【図16】 排紙ローラの原稿付勢機構を示す断面図。
【図17】 排紙ローラの原稿付勢機構を示す正面断面
図。
【図18】 排紙ローラの他の原稿付勢リブを示す断面
図。
【図19】 排紙ローラの他の原稿付勢機構を示す正面
断面図。
【図20】 原稿規制部の正面図。
【図21】 Aタイプの排出原稿ストッパー機構の動作
を順に示す断面図。
【図22】 Bタイプの排出原稿ストッパー機構を示す
断面図。
【図23】 排出原稿ストッパー機構の駆動機構を示す
斜視図。
【図24】 排出原稿ストッパー機構の駆動機構を示す
平面図。
【図25】 排出原稿ストッパー機構の駆動機構の動作
を示す図。
【図26】 排出原稿ストッパー機構の他の駆動機構を
示す平面図。
【図27】 排出原稿の先端規制の他の手段を示す図。
【図28】 排出原稿の先端規制の他の手段を示す図。
【図29】 排出原稿の先端規制の他の手段を示す断面
図。
【図30】 複写機本体の上部を開放した状態を示す複
写機の正面図。
【図31】 原稿移動防止部の斜視図。
【図32】 原稿移動防止機構の動作を順に示す断面
図。
【図33】 原稿再給紙移動部の正面図。
【図34】 原稿再給紙移動部の平面図。
【図35】 原稿再給紙移動部の平面図。
【図36】 (A)は再給紙レバーの正面図、(B)は
(A)のB−B線断面図、(C)は(A)のC−C断面
図。
【図37】 再給紙レバーの押圧位置を説明する図。
【図38】 複写機本体の制御部を示すブロック図。
【図39】 ADFの制御部を示すブロック図。
【図40】 複写機操作部のキー配置等を示す平面図で
ある。
【図41】 複写機本体を制御するCPU1のメインル
ーチンを示すフローチャート。
【図42】 CPU1における入力処理のサブルーチン
を示すフローチャート。
【図43】 CPU1における表示処理のサブルーチン
を示すフローチャート。
【図44】 CPU1におけるイレースのサブルーチン
を示すフローチャート。
【図45】 CPU1におけるスキャンのサブルーチン
を示すフローチャート。
【図46】 CPU1におけるAPS制御のサブルーチ
ンを示すフローチャート。
【図47】 CPU1における原稿停止位置処理サブル
ーチンを示すフローチャート。
【図48】 ADFを制御するCPU2のメインルーチ
ンを示すフローチャート。
【図49】 CPU2における割込み処理のサブルーチ
ンを示すフローチャート。
【図50】 CPU2における初期設定のサブルーチン
を示すフローチャート。
【図51】 図50のホームチェックのサブルーチンを
示すフローチャート。
【図52】 CPU2における開閉チェックのサブルー
チンを示すフローチャート。
【図53】 図52における取り忘れチェックのサブル
ーチンを示すフローチャート。
【図54】 CPU2における速度設定のサブルーチン
を示すフローチャート。
【図55】 図54に続く速度設定のサブルーチンを示
すフローチャート。
【図56】 メインモータのパルス制御を示す時間とパ
ルススピードの関係図。
【図57】 CPU2における原稿交換のサブルーチン
を示すフローチャート。
【図58】 CPU2におけるスタートチェックのサブ
ルーチンを示すフローチャート。
【図59】 図58の送り量セットのサブルーチンを示
すフローチャート。
【図60】 CPU2における給紙のサブルーチンを示
すフローチャート。
【図61】 図60に続く給紙のサブルーチンを示すフ
ローチャート。
【図62】 図60に続く給紙のサブルーチンを示すフ
ローチャート。
【図63】 図60に続く給紙のサブルーチンを示すフ
ローチャート。
【図64】 メインモータ(ステッピングモータ)の回
路図。
【図65】 メインモータ(ステッピングモータ)の制
御を示すタイムチャート。
【図66】 図60に続く給紙のサブルーチンを示すフ
ローチャート。
【図67】 CPU2におけるプレステップセットのサ
ブルーチンを示すフローチャート。
【図68】 図67に続くプレステップセットのサブル
ーチンを示すフローチャート。
【図69】 図67に続くプレステップセットのサブル
ーチンを示すフローチャート。
【図70】 図69のサイズ検出2のサブルーチンを示
すフローチャート。
【図71】 図67に続くプレステップセットのサブル
ーチンを示すフローチャート。
【図72】 図67に続くプレステップセットのサブル
ーチンを示すフローチャート。
【図73】 図67に続くプレステップセットのサブル
ーチンを示すフローチャート。
【図74】 図67及び図73に続くプレステップセッ
トのサブルーチンを示すフローチャート。
【図75】 図67に続くプレステップセットのサブル
ーチンを示すフローチャート。
【図76】 図67に続くプレステップセットのサブル
ーチンを示すフローチャート。
【図77】 CPU2におけるスケールのサブルーチン
を示すフローチャート。
【図78】 プレステップセットにおけるメインモータ
の制御サブルーチンを示すフローチャート。
【図79】 CPU2における2イン1セットのサブル
ーチンを示すフローチャート。
【図80】 図79に続く2イン1セットのサブルーチ
ンを示すフローチャート。
【図81】 図79に続く2イン1セットのサブルーチ
ンを示すフローチャート。
【図82】 図79に続く2イン1セットのサブルーチ
ンを示すフローチャート。
【図83】 図79に続く2イン1セットのサブルーチ
ンを示すフローチャート。
【図84】 図79に続く2イン1セットのサブルーチ
ンを示すフローチャート。
【図85】 図79に続く2イン1セットのサブルーチ
ンを示すフローチャート。
【図86】 図79に続く2イン1セットのサブルーチ
ンを示すフローチャート。
【図87】 図79に続く2イン1セットのサブルーチ
ンを示すフローチャート。
【図88】 図79に続く2イン1セットのサブルーチ
ンを示すフローチャート。
【図89】 図79及び図88に続く2イン1セットの
サブルーチンを示すフローチャート。
【図90】 CPU2における排紙のサブルーチンを示
すフローチャート。
【図91】 図90に続く排紙のサブルーチンを示すフ
ローチャート。
【図92】 図90に続く排紙のサブルーチンを示すフ
ローチャート。
【図93】 図90に続く排紙のサブルーチンを示すフ
ローチャート。
【図94】 CPU2におけるカウントのサブルーチン
を示すフローチャート。
【図95】 図94に続くカウントのサブルーチンを示
すフローチャート。
【図96】 図94に続くカウントのサブルーチンを示
すフローチャート。
【図97】 CPU2におけるカウント排紙のサブルー
チンを示すフローチャート。
【図98】 CPU2におけるサイズ検出のサブルーチ
ンを示すフローチャート。
【図99】 図98に続くサイズ検出のサブルーチンを
示すフローチャート。
【図100】 CPU2における両面セットのサブルー
チンを示すフローチャート。
【図101】 図100に続く両面セットのサブルーチ
ンを示すフローチャート。
【図102】 図100に続く両面セットのサブルーチ
ンを示すフローチャート。
【図103】 図100に続く両面セットのサブルーチ
ンを示すフローチャート。
【図104】 図100に続く両面セットのサブルーチ
ンを示すフローチャート。
【図105】 図100に続く両面セットのサブルーチ
ンを示すフローチャート。
【図106】 図100及び図105に続く両面セット
のサブルーチンを示すフローチャート。
【図107】 図100に続く両面セットのサブルーチ
ンを示すフローチャート。
【図108】 CPU2における移動のサブルーチンを
示すフローチャート。
【図109】 図108に続く移動のサブルーチンを示
すフローチャート。
【図110】 図108に続く移動のサブルーチンを示
すフローチャート。
【図111】 図108に続く移動のサブルーチンを示
すフローチャート。
【図112】 図108に続く移動のサブルーチンを示
すフローチャート。
【図113】 図108に続く移動のサブルーチンを示
すフローチャート。
【図114】 図108に続く移動のサブルーチンを示
すフローチャート。
【図115】 CPU2における先端規制ストッパー制
御のサブルーチンを示すフローチャート。
【図116】 図115に続く先端規制ストッパー制御
のサブルーチンを示すフローチャート。
【図117】 図115に続く先端規制ストッパー制御
のサブルーチンを示すフローチャート。
【図118】 図115に続く先端規制ストッパー制御
のサブルーチンを示すフローチャート。
【図119】 M6ホーム検出のサブルーチンを示すフ
ローチャート。
【図120】 M6移動のサブルーチンを示すフローチ
ャート。
【図121】 T1,T2,T3のカウントアップのサ
ブルーチンを示すフローチャート。
【図122】 CPU2における原稿移動防止制御の
サブルーチンを示すフローチャート。
【符号の説明】
1 複写機本体 2 原稿搬送装置 60 原稿トレイ 80 原稿給紙部 81 先端規制板 82 再給紙防止部材 83 ピックアップローラ 84 原稿押圧板 85 捌きローラ 87 中間搬送ローラ 89 レジストローラ 103 給紙圧可変機構 120 原稿搬送部 123 搬送ベルト 125 スケール 140 原稿排紙部 141 反転ローラ 145 排出ローラ 170 原稿規制部 171 排紙原稿ストッパー機構 174 ストッパー 240 原稿移動防止部 246 原稿押圧レバー 270 原稿再給紙移動部 274 再給紙レバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙を循環搬送する用紙搬送装置におい
    て、 複数枚の用紙を載置する給紙トレイと、 該給紙トレイに載置された用紙を一枚づつ給紙する給紙
    機構と、 該給紙機構で給紙された用紙を搬送して前記給紙トレイ
    に戻し、再度、循環搬送する循環搬送機構であって、用
    紙を一時的に排出して蓄積する排紙トレイと、該排紙ト
    レイに蓄積された用紙を前記給紙トレイに移動させる移
    動機構とを備えた循環搬送機構と、 前記給紙機構により給紙される複数枚の用紙が全て同一
    サイズか否かを判定し、同一サイズであれば前記移動機
    構によって用紙を給紙トレイに移動させ、同一サイズで
    なければ前記移動機構による用紙の給紙トレイへの移動
    を禁止するコントローラとを備えたことを特徴とする用
    紙搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記給紙機構により給紙される複数枚の
    用紙が全て同一サイズでなければ警告を発する警告手段
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の用紙
    搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記コントローラは、全ての用紙が給紙
    されると、前記警告状態を解除して用紙搬送装置を使用
    可能状態とすることを特徴とする請求項2に記載の用紙
    搬送装置。
JP10020696A 1997-02-03 1998-02-02 用紙搬送装置 Pending JPH10274867A (ja)

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JP10020696A JPH10274867A (ja) 1997-02-03 1998-02-02 用紙搬送装置

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JP9-35481 1997-02-03
JP3548197 1997-02-03
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006033325A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Oki Data Corp 原稿読み取り装置
US8873116B2 (en) 2012-05-31 2014-10-28 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Sheet scanners
JP2020170925A (ja) * 2019-04-02 2020-10-15 シャープ株式会社 シート取り忘れ報知装置及び原稿送り装置並びに画像形成装置

Cited By (5)

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