JPH07239586A - 複写機 - Google Patents

複写機

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JPH07239586A
JPH07239586A JP6055232A JP5523294A JPH07239586A JP H07239586 A JPH07239586 A JP H07239586A JP 6055232 A JP6055232 A JP 6055232A JP 5523294 A JP5523294 A JP 5523294A JP H07239586 A JPH07239586 A JP H07239586A
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JP
Japan
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original
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scale
status
Prior art date
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Pending
Application number
JP6055232A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Ohata
昭 大畑
Masao Kondo
正生 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to US08/394,793 priority patent/US5559594A/en
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Pending legal-status Critical Current

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  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 原稿台ガラス29上に2枚の原稿を直列的に
並べて1回の露光で1枚の大サイズシートに複写する2
イン1モードを備えた複写機に、原稿台ガラス29の側
部に上下動自在な原稿規制用スケール120、スケール
を原稿台ガラス下方に退避させ、2枚の原稿の端部を一
致させて露光位置に搬送する第1のモード、スケールを
原稿台ガラス上方に突出させ、2枚の原稿は間隔をあけ
て原稿台ガラス上を搬送し、スケール側に配置される原
稿をスケールで規制して原稿の端部を一致させる第2の
モード、モード選択手段と、第2のモード時における原
稿間隔を設定する間隔設定手段、を設けた。 【効果】 2イン1モード時、選択された第1又は第2
モードに拘わらず、2枚の原稿を隙間無く原稿台ガラス
上に設置できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層された複数の原稿
を一枚づつ送り出し、原稿台ガラス上で2枚の原稿を原
稿搬送方向に関して直列的に並べ、これらの原稿画像を
一枚の大サイズシートに複写する複写機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、省コピー,省ファイリングスペー
スの観点から電子写真方式による複写方法として、2イ
ン1モード・コピー法(以下、「2イン1モード」とい
う。)が、特開平3−114071号、特公平5−73
095号公報等で知られている。この2イン1モードで
は、自動原稿給送装置の原稿トレイに載置された原稿が
一枚づつ原稿台ガラス上に送り出される。原稿台ガラス
上では、原稿は2枚づつ原稿搬送方向に関して直列的
に、かつ一方の原稿の一端を露光基準(例えば、原稿台
ガラスの原稿搬送方向上流側又は下流側に設けたスケー
ルの一辺)に一致させ、他方の原稿の一端を上記一方の
原稿の他端に一致させて配置される。そして、一回の露
光走査で2枚の原稿が露光され、原稿と同サイズの複写
用シート、具体的には原稿がA4横置きサイズならばA
4縦送りサイズのシートに0.707倍に縮小して複写
される。
【0003】このような2イン1モードでは、原稿台ガ
ラス上の露光位置で、原稿の質に拘らず2枚の原稿の端
部を一致させて両者を隙間なく配置すること、また一方
の原稿の一端側を露光基準に正確に一致させることが重
要な課題となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この課題を解決する方
法として2つ考えられる。第1の方法は、1枚目の原稿
の後端と2枚目の原稿の先端を一致させた状態でちょう
ど露光位置へ到達する距離の送り量を与えて露光位置に
停止させる方法である。第2の方法は、1枚目の原稿と
2枚目の原稿の間に隙間を設けて搬送し、スケール側に
位置する原稿の先端をスケールに当接することにより一
方の原稿を他方の原稿に対して相対的に移動させて原稿
の間隔を詰める方法である。
【0005】しかしながら、スケールに原稿を当てる方
法では、原稿が曲げ強度の弱い薄紙や非常に摩擦係数の
高い紙の場合、この原稿をスケールに当接すると原稿が
折れ曲がったり、それにより、原稿ジャムを招くという
問題がある。したがって、第2の方法は原稿をより正確
に露光基準に配置できるという利点があるが、薄い原稿
等を使用する場合には、第2の方法よりも第1の方法の
方が好ましい。また、第2の方法において設定される原
稿間隔は、使用される紙に質(強度)等に応じて適正な
値に調節されるべきである。
【0006】そこで、本発明は、原稿に応じて適正に2
イン1モードを実行可能な複写機を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的に応じ
てなされたもので、積層された複数の原稿を一枚づつ送
り出し、原稿台ガラス上で2枚の原稿を原稿搬送方向に
関して直列的に並べ、これらの原稿画像を1回の露光走
査で1枚のシートに複写する複写機において、上記原稿
台ガラスの原稿搬送方向上流側又は下流側に配置され、
原稿台ガラス上面から上方に突出するスケールと、2枚
の原稿の端部をスケールで規制することなく一致させて
露光位置に搬送する第1のモードと、上記スケールを原
稿台ガラス上面上方に突出させ、2枚の原稿は間隔をあ
けて原稿台ガラス上を搬送し、スケール側に配置される
原稿をスケールで規制することにより2枚の原稿の端部
を一致させる第2のモードと、上記第1のモード又は第
2のモードを選択する選択手段と、上記第1及び第2の
モードに応じて原稿台ガラス上を搬送される2枚の原稿
の間隔を設定する間隔設定手段と、設けたものである。
【0008】
【発明の効果】上記発明によれば、奇数枚の原稿を2イ
ン1モードで複写する場合、第1のモードを選択すれ
ば、2枚の原稿がそれらの端部を一致させて直列状態で
搬送され、露光位置にセットされる。一方、第2のモー
ドを選択すれば、スケール側の原稿をスケールに当てて
2枚の原稿が隙間なく原稿台ガラス上にセットされる。
また、間隔設定手段により、スケールに一方の原稿を当
てたときに隙間なく端部が一致するように、2枚の原稿
の間隔が調節される。したがって、原稿の種類等に拘わ
らず、常に隙間なく2枚の原稿を原稿台ガラス上に配置
できるので、位置ずれや原稿の重なりによる画像欠損の
無い複写画像が得られる。また、下記する実施例ではス
ケールと逆側のガラス端部より原稿を送り込む構成とし
たがスケール側の端部よりスケール上方を通過させて原
稿をガラス上に送り込み、いったん通過させた後スイッ
チバックしてスケールに突当てる構成の場合も同様であ
る。
【0009】
【実施例】
《複写機全体の構成及び動作》図1は複写機の全体構成
を示し、全体を符号で示した複写機本体1の略中央部に
は、外周部に感光体層を有する感光体ドラム10が矢印
a方向に一定の周速度vで回転駆動可能に設置されてい
る。感光体ドラム10の周囲には、その回転方向に沿っ
て、メインイレーサ11、帯電チャージャ12、サブイ
レーサ13、磁気ブラシ方式による現像器14、転写チ
ャージャ15、用紙分離チャージャ16、ブレード方式
のクリーナ17が配置されている。また、感光体ドラム
10の上方には光学系20が配置されている。
【0010】感光体ドラム10は、矢印a方向への回転
し、メインイレーサ11、帯電チャージャ12、サブイ
レーサ13によって、それぞれ除電、帯電、像間除電/
像端除電が行われ、原稿台ガラス29上にセットされた
原稿の画像が光学系20によって露光される。露光によ
って感光体ドラム10上に形成された静電潜像は現像器
14によってトナー像として可視像化される。
【0011】光学系20は、原稿台ガラス29の直下に
配置されており、一端を露光基準すなわち基準位置SP
に合わせてセットされた原稿の画像をスキャンしながら
照明し、その反射光を感光体ドラム10上に露光する。
この画像スキャン時、露光ランプ21と第1ミラー22
とが、感光体ドラム10の周速度v(等倍、変倍に拘ら
ず一定)に対してv/m(m:コピー倍率)の速度で矢
印b方向に移動する。同時に、第2ミラー23と第3ミ
ラー24とがv/2mの速度で矢印b方向に移動する。
また、コピー倍率の変更に際しては、投影レンズ25が
光軸上で移動すると共に、第4ミラー26が揺動又は回
転し、光路長を補正する。
【0012】複写シートすなわち複写用紙は上段のエレ
ベータ方式の給紙部31と下段のトレイ方式の給紙部3
4に収容されており、オペレータの選択に基づいていず
れか一方から1枚ずつ給紙される。各給紙部31,34
には給紙ローラ32,35、正転ローラと逆転ローラと
からなる捌きローラ33,36が設置されている。上段
給紙部31から給紙された用紙は搬送ローラ37b,3
7cを通じて画像転写部の直前に設置されたタイミング
ローラ38まで送り出される。下段給紙部34から給紙
された用紙は搬送ローラ37a,37b,37cを通じ
てタイミングローラ38まで送り出される。
【0013】本複写機では手差し給紙が可能で、手差し
給紙口40から挿入されるコピー用紙は給紙ローラ41
からタイミングローラ38へ送り出される。タイミング
ローラ38まで送り出された用紙は、ここで一旦待機
し、感光体ドラム10上に形成された画像と同期をとっ
てタイミングローラ38がオンされることにより、転写
部へ送り出される。用紙は転写部において感光体ドラム
10に密着し、転写チャージャ15からのコロナ放電に
よってトナー画像が転写され、分離チャージャ16から
の交流コロナ放電と用紙自身の腰の強さにより感光体ド
ラム10から分離される。その後、用紙は搬送ベルト4
2を通じて定着器43へ送り込まれ、トナーが定着さ
れ、搬送ローラ44、排出ローラ45を通じて排紙トレ
イ46上へ排出される。一方、感光体ドラム10は転写
後も矢印a方向に回転を続け、クリーナ17で残留トナ
ーを除去され、メインイレーサ11で残留電荷を消去さ
れ、次のコピー処理に備える。
【0014】複写機本体1内には、両面/合成コピーを
処理するために再給紙ユニット50と通紙経路切換え爪
47,48が設置されている。切換え爪47は通常は実
線位置にセットされ、用紙を排紙トレイ46へガイドす
る。両面コピー又は合成コピー時において、第1面(表
面)に奇数枚目の原稿の画像を転写された用紙は、切換
え爪47が反時計回り方向に若干回動した位置にセット
されることにより、搬送ローラ51a,51b,51
c,51dを通じて中間トレイ52へ排出され、画像面
を上方に向けて収容される。所定枚数の用紙が中間トレ
イ52上に収容された後、再給紙信号が発生されると、
該用紙は再給紙ベルト53及び捌きローラ54の回転に
より最下層のものから1枚ずつ搬送ローラ37cへ給紙
される。
【0015】両面コピーモードにあっては、再給紙され
た用紙は、実線位置にセットされている切換え爪48に
よって上方にガイドされながらタイミングローラ38へ
と送り出され、第2面(裏面)に画像が転写、定着さ
れ、排紙トレイ46へ排出される。一方、合成コピーモ
ードにあっては、再給紙された用紙は、切換え爪48が
時計回り方向に若干回動した位置にセットされることに
より、搬送ローラ37dによって矢印c方向に搬送され
る。用紙の後端が搬送ローラ37dのニップ部を抜ける
直前に搬送ローラ37dが逆転に切り換えられ、これに
て用紙は表裏及び前後を反転された状態でタイミングロ
ーラ38へと送り出される。その後、第1面(表面)に
画像が重ねて転写、定着され、排紙トレイ46上へ排出
される。
【0016】ところで、複写機本体1においては、コピ
ー処理が開始され、1枚目の用紙がタイミングローラ3
8の直前で待機しているとき、2枚目以降の用紙をも予
め給紙通路へ給紙しておく先出し給紙処理を行う。例え
ば、下段給紙部34からの給紙にあっては、1枚目の用
紙に続いて2枚目の用紙が給紙通路へ給紙され、さらに
3枚目の用紙も搬送ローラ37aの直前まで給紙され
る。このような先出し給紙処理はマルチコピーモードの
みならず、ADF60を使用したシングルコピーモード
においても行われ、コピースピードの向上を図ってい
る。
【0017】《ADFの構成と動作》ADF60の構成
と動作について詳述する。まず、図2を参照してADF
60の概略的な構成と動作を詳述する。ADF60は、
概略、原稿給紙部601、原稿搬送部602、及び原稿
排出部603で構成されている。原稿給紙部601は、
原稿トレイ61、先端規制板63、ピックアップローラ
65、原稿押圧板70、捌きローラ75、捌きパッド8
0、及びレジストローラ90を備えており、原稿トレイ
61を除いた部品は開閉自在なカバー604で覆われて
いる。原稿搬送部602は、原稿給紙部601の近傍に
配置された駆動ローラ96、原稿排出部603の近傍に
配置された従動ローラ97、及び搬送ベルト95を備え
ており、これらは原稿トレイ61を構成しているカバー
605で覆われている。原稿排出部603は、反転ロー
ラ100、排出ローラ110、及び排紙トレイ115を
備えており、排紙トレイ115を除いた部品は開閉自在
なカバー606で覆われている。
【0018】このADF60は搬送ベルト95が原稿台
ガラス29上に位置するように複写機本体1の上面に設
置され、奥側すなわち操作側と反対側に設けた図示しな
いヒンジ金具により原稿台ガラス29の上面に対してを
開放可能としてある。
【0019】オペレータが手動によって原稿を原稿台ガ
ラス29上にセットする際は、ADF60を上方に持ち
上げて原稿台ガラス29の上面を開放する。ADF60
の開閉は図1に示すマグネットセンサSE100で検出
され、このセンサSE100によってADF60が正し
く閉じられていることが検出されて始めてADF60の
動作が可能となる。
【0020】給紙される原稿は1頁目を上方へ向けた状
態で原稿トレイ61上に積載される。このとき、原稿は
側部規制板62によって幅方向に位置規制され、先端規
制板63によって先端が位置規制される。先端規制板6
3及び押圧板70はそれぞれ支軸64,71を支点とし
て回動可能とされている。先端規制板63は、給紙時に
おいて、1枚目の原稿給紙時から最終原稿の給紙が完了
するまで下方に退避している。押圧板70は1枚目の原
稿が給紙されるとき、図2に示す退避位置から下方に移
動し、原稿の先端部をピックアップローラ65に押さえ
付け、給紙圧を付与する。
【0021】ピックアップローラ65,捌きローラ75
は給紙時にそれぞれ時計回り方向に回転駆動する。原稿
は最下層のものから1枚ずつ捌きローラ75と捌きパッ
ド80との間をくぐり抜け、レジストローラ90へ送り
出される。レジストローラ90は給紙された原稿をその
ニップ部で一旦待機させ、一定時間後回転駆動されるこ
とにより原稿を原稿台ガラス29の入口部まで搬送す
る。
【0022】搬送ベルト95は、原稿台ガラス29の全
面を覆うように、駆動ローラ96と従動ローラ97との
間に無端状に張り渡されている。搬送ベルト95の内側
には、ベルト95を原稿台ガラス29に圧接させるた
め、多数のバックアップローラ98が回転自在に設置さ
れている。搬送ベルト95は矢印d方向に回転駆動さ
れ、原稿をスケール120と原稿台ガラス29との境目
である露光を開始するための基準位置(露光基準)SP
に原稿の先端を合わせてセットする。
【0023】反転ローラ100の近傍には、ピンチロー
ラ101,102と、両面原稿モード時に原稿を反転さ
せるために通紙経路を切り換える目的で切換え爪103
が設けてある。通常、切換え爪103は実線位置にセッ
トされ、露光終了後、原稿は搬送ベルト95の矢印d方
向への回転及び反転ローラ100の時計回り方向の回転
に基づいて原稿台ガラス29上から排出され、ガイド板
104と切換え爪103とで上方にガイドされ、排出ロ
ーラ110により排紙トレイ115上へ排出される。両
面原稿にあっては、第2面(裏面)を先にコピー処理す
るため、両面原稿を原稿台ガラス29上に送り込む際、
切換え爪103は図示する状態から所定角度時計回り方
向に回転させておき、まず両面原稿を反転ローラ100
の周囲で反転搬送し、第2面を下に向けて原稿台ガラス
29上に戻す。このとき、搬送ベルト95は矢印dとは
逆方向に回転駆動される。さらに、両面原稿は第2面の
露光終了後、第1面(表面)のコピー処理のために再度
反転ローラ100の周囲で反転搬送される。
【0024】前記反転ローラ100及び排出ローラ11
0は排出モータM4(図65参照)によって回転駆動さ
れる。ADF60には原稿を検出する各種センサSE
1,SE2,SE3,SE10が設けてある。センサS
E1はトレイ61上での原稿の有無を検出する。センサ
SE2はレジストローラ90の直前に設置され、原稿の
到達、通過を検出すると共に、原稿がレジストローラ9
0から送り出されていくとき、タイマと共働して原稿の
長さを検出する。センサSE10はセンサSE2と並べ
て設置され、原稿の幅方向のサイズを検出する。センサ
SE2,SE10での原稿検出信号に基づいて、原稿の
サイズが、縦送り(原稿の長辺が搬送方向と平行)か、
横送り(短辺が搬送方向と平行)かを含めて判断され
る。また、センサSE3は反転ローラ100の入口部に
設置され、ここを通過する原稿を検出する。
【0025】《スケール120等の説明》スケール12
0は、ADF60を持ち上げて原稿を原稿台ガラス29
上に手置きする場合に、原稿の一端をそのサイズに合わ
せて載置するための目盛を付されたもので、マニュアル
での原稿交換時の原稿位置指示機能と共に、ADF60
の動作時に搬送ベルト95によって原稿台ガラス29上
を搬送されてきた原稿を露光基準位置SPに強制的に停
止させる機能を有している。
【0026】スケール120は、原稿台ガラス29の原
稿搬送方向下流側端部に対向配置され、図3〜6に示す
ように、複写機本体1の上面フレーム2上の奥側と手前
側に設けたホルダ121にピン122を支点として回動
自在にかつバネ123で先端すなわち原稿台ガラス29
側が上方に付勢された状態で取り付けられている。
【0027】このスケール120は、底部には、上面フ
レーム2に対向する突起120aと、原稿台ガラス29
の下部空間に突出する突起120bを備えており、先端
面120cの下部には原稿台ガラス29の端面に向けて
突出するき込み防止部120f、奥側上部にはレバー当
接部120d、さらに先端側上端角部には、所定長さの
切欠部120eが複数設けてある。
【0028】これにより、図3に示すように、ADF6
0を複写機本体1に対して開いた状態では、スケール1
20はスプリング123の付勢力に基づいて、突起12
0bが原稿台ガラス29の下面と係合し、先端が原稿台
ガラス29から所定高さ突出した状態で位置規制され
る。この状態で、スケール先端の巻き込み防止部120
fは原稿台ガラス29の上面よりも下に保持されてい
る。したがって、原稿台ガラス29上に原稿を載置した
原稿は、その一端部をスケール先端面120cに当てて
正確に位置決めされる。
【0029】ADF60を複写機本体1に対して閉じた
状態では、ローラ96,97と搬送ベルト95を支持す
るフレーム99の突起部99aがスケール120に当接
しており、スケール120はその先端部が搬送ベルト9
5と接触し、かつ原稿台ガラス29の上面から所定高さ
突出した状態に保たれる。この時スケール120は図3
の状態より若干降下するように設定されている。このフ
レーム99は、図示しない位置決め部材により原稿台ガ
ラス29と平行に保たれる。したがって、複写機本体1
にADF60を取り付けたときに、スケール120の先
端と、フレーム99に支持された搬送ベルト95の位置
関係、及び両者の接触状態を容易に、かつ確実に適正状
態に保つことができる。その結果、スケール120の回
動調整が不要になるとともに、圧接力や圧接量の不足に
基づいて原稿がスケール120に規制されずに通過する
ことがなく、確実にスケール120で原稿を規制でき
る。さらに、原稿先端をスケール120に突き当てたと
きの原稿停止精度もよくなり、スキュー(斜め送り)が
確実に補正できる。
【0030】スケール120を回動させるレバー124
は、ADF60の内部フレーム(図示せず)に設けた支
軸125を介して回動自在に支持されており、一端部が
ソレノイドSL1のプランジャSL1aに回動自在に連
結されている。そして、ソレノイドSL1をオフ状態か
らオン状態に切り替えると、図5,6に示すように、レ
バー124がレバー当接部120dに当接し、スケール
120が時計回り方向に回転してその先端が原稿台ガラ
ス29の下に押し下げられる。
【0031】以上の構成を採用したことにより、搬送ベ
ルト95の矢印d方向の移動に基づいて、原稿台ガラス
29上を図面上右側から左側に搬送されてきた原稿は、
その移動方向下流側の端部がスケール120の先端面1
20cに突き当てられて停止する。その後、複写機本体
1では、露光動作を開始する。露光動作が終了すると、
ソレノイドSL1がオフ状態からオン状態に切り替えら
れ、レバー124が支軸125を支点として図中時計回
り方向に回動し、レバー当接部120dを押圧する。こ
れにより、スケール120は支軸122を中心に図中時
計回り方向に回動してスケール先端部が原稿台ガラス2
9の上面より下に下がり、原稿は搬送ベルト95の移動
とともに排紙側(左側)に搬送される。
【0032】なお、スケール120の回動支軸122を
原稿台ガラス29の上面よりも下に配置すると、スケー
ル先端面120cと原稿台ガラス29の隙間m(図6参
照)は、スケール120の下降にしたがって小さくな
る。また、スケール先端面120cと原稿台ガラス29
上面との為す角θ(図5参照)は、スケール120が原
稿台ガラスの上面より突出している場合でも降下してい
る場合でも、原稿の通紙方向に関して直角以上に設定さ
れている。その結果、スケール120が原稿台ガラス2
9の下に位置しているとき、原稿の先端がスケール先端
面120cに引っ掛かっても、原稿はそれ自身の腰の強
さと角θのガイド機能によりその先端を上昇させ、スケ
ール先端部を容易に通過する。そのため、スケール12
0と原稿台ガラス29との隙間に原稿が巻き込まれるこ
とがなく、また、ジャムや原稿先端の損傷も無い。
【0033】《スケール押圧機構の第2実施例》図7か
ら図12はスケール120を押圧する機構の他の実施例
を示し、この押圧機構では、レバー124は2つのレバ
ー部材124a,124bで構成されており、これらレ
バー部材124a,124bの連結部がADF60の内
部フレーム2aに固定したピン125に回動自在に支持
されている。レバー部材124a,124bのピン連結
部には、図9,10に示すように、固定ピン125を中
心とする断面扇状部124a’,124b’が形成さ
れ、これらを固定ピン125を挟んで対向させ、固定ピ
ン125を中心として、一方のレバー部材124a(1
24b)が他方のレバー部材124b(124a)に対
して相対的に所定角度(β)回転できるようにしてあ
る。断面扇状部124a’,124b’の周囲にはスト
ローク吸収スプリング127が巻回され、その両端部が
それぞれレバー部材124a,124bに係合してお
り、一方のレバー部材124aが他方のレバー部材12
4bに対して相対的に時計回り方向に付勢され、図9の
状態に規制され、通常の状態では、レバー部材124
a,124bはそれらの上面交角が角度φ(図6参照)
を為すようにしてある。また、レバー部材124bに設
けた長孔124cがピンSL1bを介して、上方に設け
たソレノイドSL1のプランジャSL1aに連結されて
いる。プランジャSL1aは、ADF60の内部フレー
ム2aに設けたスプリング126により上方に付勢され
ている。このスプリング126の付勢力は、ソレノイド
SL1がオフ状態のとき、レバー部材124aをスケー
ル120に当接するが、このスケール120を押し下げ
ないように調節されている。すなわち、スプリング12
6,123,127の付勢力をそれぞれN1,N2,N
3とすると、N3>N2>N1の関係を満足するように
それぞれの付勢力が調節されている。そのため、複写機
本体1に対するADF60の取付誤差があっても、レバ
ー124を確実にスケール120に当接することができ
るため、ソレノイドSL1をオン状態に切り替え、レバ
ー124でスケール120を押し下げる場合でも、レバ
ー124とスケール120の衝突音はなく、またソレノ
イドSL1をオフ状態に切換え、スケール120が上昇
規制部材(ベルト95や突起部99a)に衝突する音も
吸収できる。
【0034】上記構成を有するスケール押圧機構では、
ソレノイドSL1がオン状態に切り替えられると、レバ
ー124は時計回り方向に回転し、図11に示すよう
に、レバー部材124aの先端がスケール120を押圧
する。スケール120は支軸122を支点として回動
し、スケール下降位置決め用突起120aが複写機本体
上面フレーム2に当接し、スケール120の先端部は原
稿ガラス29から僅かに下がった位置で停止する。この
時、ソレノイドSL1の駆動ストロークは余っている−
すなわちプランジャSL1aが完全に吸収されていな
い。このストローク余り量δは、複写機本体1とADF
60との組み合わせ精度等を考慮して決定され、必ずゼ
ロよりも大きくする。また、この時点まではスプリング
123の付勢力N2よりスプリング127の付勢力が大
きいためレバー124aと124bの上面交角はφを維
持したままである。
【0035】この状態からプランジャSL1aがさらに
吸引されると、ソレノイドSL1のこの時点の吸引力N
4がスプリング127の付勢力より大きいため、図12
に示すように、スケール120に当接して位置規制され
たレバー部材124aに対して他方のレバー部材124
bが時計回り方向に回転し、プランジャSL1aのスト
ローク余り量δを吸収し、プランジャSL1aの最終吸
引状態でレバー部材124aと124bとの上面交角は
φ−α(α<β)、レバー124aとレバー124bの
相対角度は図10の状態となる。したがって、プランジ
ャSL1aはオン状態で完全に吸引され−すなわち、プ
ランジャSL1aが不完全吸引状態で保持されることが
ないので、オン状態での負荷が低く、消費電流が最小限
に抑えられる。
【0036】《スケール押圧機構の第3実施例》図13
はスケール120を押圧する機構の別の実施例を示し、
この実施例では、スケール120は、スプリング123
で上方に付勢され、ベルト95に当接し、先端面が原稿
台ガラス29の上面から突出した状態で位置規制されて
いる。レバー124はADF60の内部に配置され、支
軸125を支点として回動自在に保持され、略中央部が
ストローク吸収用スプリング127を介してソレノイド
SL1のプランジャSL1aに連結されている。ソレノ
イドSL1のオフ状態で、レバー124とプランジャS
L1aの自重によるモーメントにより、レバー124の
先端がスケール120に当接するが、スケール120を
押し下げないように調節されている。この機構では、ソ
レノイドSL1がオン状態に切り替えられると、プラン
ジャSL1aが下降してレバー124が支軸125を中
心に時計回り方向に回転し、スケール下降位置決め突起
120aが上面フレーム2に当接し、スケール先端部が
原稿台ガラス29よりも僅かに下がったとことで位置決
めされる。この時点でプランジャSL1aは完全に吸引
されていない。しかし、その後のプランジャSL1aの
移動量はストローク吸収用スプリング127の伸長・変
形に吸収される。
【0037】《スケール押圧機構の第4実施例》図14
はスケール押圧機構のその他の実施例を示し、この実施
例では、スケール120は、スプリング123で上方に
付勢され、ベルト95に当接し、先端面が原稿台ガラス
29の上面から突出した状態で位置規制されている。レ
バー124は一端部に支軸125を備えており、これが
ADF60の内部フレーム610に固定したリブ611
の上下に伸びる長孔612に係合してある。また、レバ
ー124は、内部フレーム610に一端を固定したスプ
リング127に連結されて上方に付勢されている。レバ
ー124の略中央部はソレノイドSL1のプランジャS
L1aが連結され、ソレノイドSL1のオフ状態で、レ
バー124の自由端部がスケール120に当接するが、
このスケール120を押し下げないようにしてある。こ
の機構では、ソレノイドSL1をオン状態に切り替える
と、プランジャSL1aの下降にしたがってレバー12
4が時計回り方向に回動してスケール120を押し下げ
る。スケール120は、スケール下降位置決め突起12
0aが上面フレーム2に当接した状態で停止する。この
時点では、ソレノイドSL1のストロークは余ってお
り、その後のプランジャSL1aの動きはスプリング1
27の伸びと支軸125の長孔612の下方移動に吸収
される。また、以上に述べた実施例に拘わらず駆動源は
ロータリーソレノイドやモータとしてもよく、駆動力伝
達手段はそれ自身が屈曲性を持った材料、形状で構成し
たり、摩擦力や磁力を使ったトルクリミッタ式の吸収機
構としてもよい。
【0038】スケール120の先端部に設けた切欠部1
20eの作用について説明する。ADF60では、上述
のように、ピックアップローラ65の給紙作用に基づい
て捌きローラ75と捌きパッド80との間に搬送された
複数枚の原稿は、これら捌きローラ75と捌きパッド8
0の捌き作用により一枚づつ捌かれる。このとき、捌か
れて原稿台ガラス29に向けて搬送される原稿と捌きパ
ッド80との間にスリップが生じ、しかも捌きパッド8
0は比較的摩擦係数の高い材料で形成されているので、
捌きパッド80と接触する原稿部分に紙粉や原稿画像
(特に複写原稿や鉛筆書きの原稿のように、印字又は画
像の定着性が悪い画像)の削れ粉が発生し、これが原稿
に付着したり、又は一旦捌きパッド80に付着した後、
後続の原稿に付着する。同様に、レジストローラ90の
駆動に基づいて、捌かれた原稿が捌きパッド80を通過
するときにも紙粉が付着する。原稿に付着した紙粉等
は、原稿が樹脂フィルム133(図2参照)やスケール
120の先端部のように原稿に対する接触圧が高い部分
や接触角の大きい部分に接触すると、原稿上に付着した
紙粉が掻き落とされ、原稿台ガラス29を汚したり、原
稿台ガラス29と本体上面フレーム2との隙間から複写
機本体1の内部に落下して光学系やチャージャ類を汚し
て画質の劣化を招来する。そこで、本実施例の複写機で
は、図15に示すように、スケール120と樹脂フィル
ム133の先端部には、原稿搬送方向に関して、捌きロ
ーラ75の延長上に位置する部分に、それぞれ切欠部1
20e,133aを形成している。したがって、捌きパ
ッド80との接触部に付着している原稿上の紙粉が樹脂
フィルム133やスケール120で掻き取られることが
なく、上述の問題が解消される。なお、本実施例のAD
Fでは可動式のスケールとしたが固定式のスケールとし
ても同様である。また、捌き方式は捌きパッドを用いた
ものとしたが逆転ローラ式等種々のものでも同様であ
る。更にレジストローラや反転ローラ部で紙粉等が発生
するようであればその位置に対応した部分に切欠きを設
けてもよい。一方、ADFの構成は原稿台ガラスの搬送
部がベルト以外、例えばローラ等によるものでもよく、
また固定の画像読取部上を一定速度で通過させながら複
写する構成においても同様の効果が得られる。
【0039】《原稿給紙部》原稿給紙部601について
説明する。図16において、原稿ガイド板131はトレ
イ61の先端からピックアップローラ65、捌きローラ
75の上部より若干低い位置に設置され、その先端はレ
ジストローラ90まで延長されている。また、いまひと
つの原稿ガイド板132は捌きローラ75の上方からレ
ジストローラ90の下流側まで設置されている。先端規
制板63は、支軸64に固定された状態でガイド板13
1の下側に設置され、先端がガイド板131から突出し
た規制位置(図示する位置)と、ガイド板131の下方
に退避した退避位置との間で移動可能である。通常、先
端規制板63は規制位置にセットされ、トレイ61にセ
ットされる原稿の先端を受け止めてオペレータにセット
感覚を与えると共に原稿の先端を揃える機能を有する。
この先端規制板63は原稿給紙開始信号が発せられる
と、ガイド板131の下方に退避し、最終原稿が給紙さ
れるまで、この退避位置に保持される。
【0040】原稿押圧板70はピックアップローラ65
の上方に配置されており、図17に示すように、この原
稿押圧板70に設けた複数のガイドスリーブ70bに、
ガイド板134に固定されたガイドピン74に挿入して
上下動可能にかつピックアップローラ65に接離可能と
してあり、原稿押圧板70はその両端部に一端を連結し
た引張コイルスプリング73の他端をそれぞれガイド板
134に連結して上方に常時付勢されている。レバー7
2は、図18に示すように、支軸71に固定されてお
り、この支軸71を支点として回動可能としてある。支
軸71は図18に示す回転駆動手段により往復回動可能
になっており、常時は実線位置にレバー72を位置ずけ
ているが、給紙動作時には反時計回り方向に回動付勢さ
れ、原稿押圧板70をピックアップローラ65に向けて
付勢し、給紙される原稿を所定の圧力でピックアップロ
ーラ65に押圧する。原稿押圧板70は、原稿の枚数、
厚さに拘わらず前捌き板85および捌きローラ75に対
する原稿突入角度を一定にして確実な捌き作用を達成す
るために、ピックアップローラ65と平行にかつこれに
対して垂直に移動させている。また、原稿押圧板70
は、図17に示すように、ガイドスリーブ70bとガイ
ドピン74が隙間をもって嵌合されていることと、レバ
ー72の押圧面72aが球面で構成され、この球面が原
稿押圧板70の裏面に接触していることにより、2つの
給紙ローラ65に対して平行に接触し、かつ均等に圧力
を加えることができ、これにより原稿のスキューが防止
される。
【0041】ところで、捌きローラ75と原稿との摩擦
力μ1、捌きパッド80と原稿との摩擦力μ2、原稿相
互の摩擦力μ3とは、μ1>μ2>μ3となるように設
定されている。これにて、ピックアップローラ65にて
“つれ送り”された2,3枚の原稿のうち、最下層の1
枚が捌きローラ75と捌きパッド80との間を通り抜け
ていくようにしてある。
【0042】さらに、捌き性能向上のため、図16に示
すように、捌きパッド80の直前に、前捌き板85とそ
れに貼り付けられた弾性シート86とが設置されてい
る。前捌き板85は先端規制板63の上方から給紙方向
に下り勾配に設けられ、下端は捌きパッド80の直前で
捌きローラ75の表面に僅かな隙間を有して近接してい
る。弾性シート86の下端は捌きローラ75の表面に更
に僅かな隙間を有して近接している。ピックアップロー
ラ65によってつれ送りされた複数枚の原稿は、先端が
前捌き板85に当接し、ここで下層の原稿ほど先行し、
1枚ないし2枚の原稿のみが前捌き板85の下端を通過
していく。弾性シート86は前捌き板85の前捌き作用
を補助する。なお、図16において、132aは、ガイ
ド板131,132の間を搬送される原稿をセンサSE
2,SE10で検出するための検出孔である。
【0043】《先端規制板63と押圧板70の駆動機
構》先端規制板63と押圧板70の駆動機構について説
明する。図18において先端規制板63が固着されてい
る支軸64は、端部にレバー140が一体的に固定さ
れ、トーションばね141によって常時反時計回り方向
に付勢されている。この付勢力によって先端規制板63
はガイド板131から突出した規制位置にセットされ
る。押圧板70のホルダ72が固着されている支軸71
は、端部にレバー142が一体的に固定され、トーショ
ンばね143によって常時反時計回り方向に付勢されて
いる。この付勢力によって押圧板70はピックアップロ
ーラ65上に原稿を弾性的に押圧する。
【0044】レバー140,142の間には扇形状のカ
ム板145,146が設置され、このカム板145,1
46の支軸147は正逆回転可能なピックアップモータ
M1に連結されている。レバー140はカム板145の
外周面に対向し、レバー142はカム板146の外周面
に対向している。カム板145,146の正転/逆転に
基づいてレバー140,142が回動し、先端規制板6
3及び押圧板70の位置が設定される。カム軸147に
は円板148,149が固定され、これらの円板14
8,149の切欠きのエッジ148a,148b,14
9a,149bが透過型のフォトセンサSE11,SE
12(発光素子x、受光素子y)の光軸を通過する。こ
れによるフォトセンサSE11,SE12のオン、オフ
動作によりカム板145,146の回転が制御される。
【0045】詳しくは、ADF60が待機状態におい
て、レバー140,142、カム板145,146は図
19に示す位置(ホームポジション)にあり、先端規制
板63は規制位置にセットされ、押圧板70は退避位置
にセットされている。電源投入後、ピックアップモータ
M1が逆転駆動され、カム軸147と共にカム板14
5,146及び円板148,149が時計回り方向に逆
転する。逆転直後にセンサSE11が円板148のエッ
ジ148aを検出してオフし、これによりカム145,
146のホームポジションが確認され、ピックアップモ
ータM1が一旦オフされる。その後原稿交換信号が発せ
されると、ピックアップモータM1が逆転駆動され、カ
ム板145,146が時計回り方向に逆転し、センサS
E12が円板149のエッジ149bを検出してオフ
し、これにてピックアップモータM1がオフされるが、
多少のオーバーランを伴って図21に示す位置に停止す
る。このとき、レバー142はカム板146の大径部か
ら離れ、トーションばね143のばね力で下方に回動す
ると共に、レバー72が回動することにより押圧板70
が下方に垂直移動し、原稿の先端部をピックアップロー
ラ65に押さえ付け、給紙圧を付与する。また、レバー
140はカム板145の大経部と接触し、先端規制板6
3が下方に回動してガイド板131下方に退避する。
【0046】この状態でピックアップローラ65、捌き
ローラ75が回転駆動され、一枚目の原稿が給紙され
る。給紙された原稿の先端がレジストローラ90へ到達
すると、ピックアップモータM1が逆転駆動され、カム
板145,146が時計回り方向に逆転し、センサSE
12が円板149のエッジ149aによりオンし、これ
にてピックアップモータM1がオフされる。このとき、
レバー140,142は図20に示すように、先端規制
板63は待機状態に保持されると共に、押圧板70が上
方に退避し、原稿に対する押圧を解除する。
【0047】2枚目以降の原稿は、ピックアップモータ
M1が正転駆動され、カム板145,146が反時計回
り方向に正転し、センサSE11が円板148のエッジ
148bを検出してオフし、これにてピックアップモー
タM1がオフされるが、多少のオーバーランを伴って図
21に示す位置に停止する。その後、上記同様、ピック
アップローラ65、捌きローラ75が回転駆動され、2
枚目以降の原稿が給紙される。給紙された原稿の先端が
レジストローラ90へ到達すると、ピックアップモータ
M1が逆転駆動され、図20に示す押圧解除位置に戻
る。
【0048】上記のように、ピックアップモータM1を
動作させることにより、ホームポジションから押圧する
場合(図19〜21)も、押圧解除位置から押圧する場
合(図21、22)も、回転角度を最小にすることがで
きる。また、回転方向の違いから、ピックアップモータ
M1のオーバーランによってカム板145,146の位
置がずれることがないように、ピックアップモータM1
が逆転駆動された時のセンサSE12による円板149
のエッジ149bの検出は、センサSE11による円板
148のエッジ148bの検出よりも若干早くなるよう
に、逆に正転駆動された時のセンサSE11による円板
148のエッジ148bの検出は、センサSE12によ
る円板149のエッジ149bの検出よりも若干早くな
るように、センサ位置、円板が設計されている。
【0049】即ち、本実施例では、先端規制板63と押
圧板70の駆動機構が単一の系統で簡略化され、しかも
カム板145,146により駆動するため駆動時に騒音
が発生することもない。また、先端規制板63は給紙動
作の開始から終了まで退避位置に保持されるため、原稿
の先端部を損傷したり、原稿のスキューが生じることも
ない。さらに、押圧板70は原稿の先端部が捌きローラ
75を通過中のみ原稿を押圧し、その後は上方へ退避す
るため、原稿のつれ送り等の給紙ミスが発生するおそれ
がなくなる。
【0050】《レジストローラ》レジストローラ90に
ついて説明する。図16において、レジストローラ90
はピックアップローラ65、捌きローラ75の回転によ
って給紙された原稿の先端をそのニップ部で一旦受け止
めることにより、ニップ部で原稿の先端を整合させて原
稿のスキューを矯正する。給紙された原稿の先端がセン
サSE2で検出されてから所定時間後に給紙モータM2
がオフされ、ピックアップローラ65、捌きローラ75
の回転が停止される。このとき、原稿の先端部はレジス
トローラ90のニップ部に当接し、若干のループを形成
する。
【0051】その後、レジストローラ90は、複写機本
体1でのコピー動作とタイミングを合わせてメインモー
タM3がオンされることにより回転駆動され、原稿を原
稿台ガラス29の入口部へと送り出す。このように、本
実施例ではピックアップローラ65と捌きローラ75と
は給紙モータM2で、レジストローラ90は搬送ベルト
95と共にメインモータM3で別々に駆動する。また、
ピックアップローラ65とその駆動軸66及び捌きロー
ラ75とその駆動軸76との間にはそれぞれ一方向クラ
ッチ67,77を設け、給紙モータM2がオフ状態であ
っても原稿がレジストローラ90で送り出されていくと
き、ピックアップローラ65及び捌きローラ75が時計
回り方向へ空回転可能とされている。
【0052】レジストローラ90と搬送ベルト95の駆
動機構について説明する。図22に示すように、メイン
モータM3の出力軸に設けた出力プーリ150と、図示
しないフレームに固定した支軸に回動可能に支持された
プーリ153との間にはタイミングベルト155が架け
られている。プーリ153に一体的に構成されたプーリ
154と、レジストローラ90の支軸91に固定された
プーリ156との間には、タイミングベルト157が架
けられている。レジストローラ90の支軸91の他端に
はギヤ158が固定され、これが図示しないフレームに
固定された支軸160に回転可能に支持されたギヤ15
9と係合し、さらにギヤ159は駆動ローラ96の支軸
162に固定されたギヤ161と係合している。これに
より、メインモータM3が矢印方向に回転すると、レジ
ストローラ90と駆動ローラ96は同一方向に回転し、
搬送ベルト95が矢印d方向に移動する。また、メイン
モータM3は正逆回転可能で、2イン1モードや両面モ
ードのときには、一時的に矢印d方向とは逆の方向に原
稿を搬送可能である。
【0053】《レジストローラ90、給紙ローラ65、
及び捌きローラ75の配置》レジストローラ90、給紙
ローラ65、及び捌きローラ75の配置関係について図
23を参照して説明する。本実施例のADF60は、複
写機の奥側、すなわち操作側と反対側に通紙基準PSを
設けている。レジストローラ90と捌きローラ75は、
ローラ配置基準RSを中心として対称に配置されてい
る。これは、捌きローラ75と捌きパッド80の間に挾
持された原稿をレジストローラ90によって引き抜く際
にモーメントが働き、スキューするのを防止するためで
ある。また、レジストローラ90の搬送力は、捌きロー
ラ75の搬送力よりも相当大きく設定されており、レジ
ストローラ90による搬送時の原稿のスリップを防止し
ている。さらに、原稿搬送方向と直交する方向に関し
て、中央のレジストローラ90と捌きローラ75は距離
D1、両側のレジストローラ90,90と捌きローラ7
5は距離D2を隔てて配置されている。そのため、ピッ
クアップ部、捌き部で発生した紙粉等の汚れがレジスト
ローラ90に転写することがないのでレジストローラ9
0の搬送力は一定に保たれるし、レジストローラ90に
汚れが付着しないので、レジストローラ90から原稿に
汚れを転写することもない。
【0054】《原稿給紙部の原稿給紙路を開閉する機
構》図24において、レジストローラ90を構成してい
る一方のレジスト駆動ローラ90aは支軸91aに固定
されている。支軸91aは、ADF60のメインフレー
ム173に設けた軸受孔173a,173aに軸受17
4a,174aを介して回動自在に支持され、メインモ
ータM3に駆動連結されている。また、支軸91aには
カム171a,172aが設けてある。レジストローラ
90を構成している他方のレジスト従動ローラ90bは
支軸91bに固定されている。支軸91bは、支軸91
aと平行に配置され、メインフレーム173に設けた長
孔状の軸受孔173b,173bに軸受174b,17
4bを介して回動自在にかつ支軸91aに進退可能に支
持されてる。支軸91bには偏心カム171b,172
bが回動自在に設けてあり、原稿給紙部601の開閉カ
バー604を保持するフレーム174が偏心カム171
bに固定され、レジストローラ90を通過した原稿を原
稿台ガラス29上に案内するガイド板135が偏心カム
172bに固定されている。そして、支軸91bは、ス
プリング174c,174c等の付勢手段によって支軸
91aに向けて付勢されている。
【0055】このような構成を有する原稿給紙部601
では、カバー604、ガイド板135がADF60に対
して閉じられた通常の状態では、図25に示すように、
レジスト駆動ローラ90aとレジスト従動ローラ90b
が圧接している。このとき、カム171a,172aは
それぞれ偏心カム171b,172bと離間しており、
両者の中心間隔はM1に設定されている。この状態か
ら、例えば捌き部からレジスト部までの通紙経路にジャ
ムした原稿を取り出すためにカバー604を矢印f方向
に回転すると、偏心カム171bが回転してその外周部
がカム171aに接触する。また、この接触状態からス
プリング174cの付勢力に抗して更にカバー604を
回転すると、図26に示すように、支軸91aと91b
との中心間隔がM2(>M1)に広がりレジスト従動ロ
ーラ90bがレジスト駆動ローラ90aから離間する。
一方、図27に示すように、レジスト部の下流側にジャ
ムした原稿を取り出すためにガイド板135を矢印g方
向に回転すると、偏心カム172bが回転してその外周
部がカム172aに接触して支軸91aと91bとの中
心間隔がM3(>M1)に広がりレジスト従動ローラ9
0bがレジスト駆動ローラ90aから離間する。なお、
ローラ90a,90bはその外周部がゴムやスポンジ等
の弾性部材で作られていることが多く、このようなロー
ラを用いたものでは、ローラ90a,90bが完全に離
間する必要はなく、これらの間に挾持された原稿を損傷
することなく引き抜くことができる程度に両者の圧接力
を弱めることができれば十分である。このように、原稿
給紙部601では、スプリング174c,174cでレ
ジスト従動ローラ90bをレジスト駆動ローラ90aに
付勢するとともに、カバー904、ガイド板135を開
放動作に基づいて、支軸91aに設けたカム171a,
172aと支軸91bに固定した偏心カム171b,1
72bとをそれぞれ係合させてレジストローラ90の圧
接を解除するようにしている。そのため、ローラ90a
と90bの圧接力を軸方向に亘り均一に精度良く設定で
きるとともに、カバー904等の取付精度、ロック力に
拘わらず適正に保つことができる。なお、本実施例では
レジスト従動ローラが退避する構成としたがレジスト駆
動ローラが退避する構成としてもよい。また、駆動と従
動の関係が逆のものでも適用可能である。
【0056】《カバーの支持機構》カバー604は、図
28に示すように、フレーム174に軸175を介して
回動可能に支持されている。また、フレーム174には
ガイド板132が固定されており、このガイド板132
に設けたスプリング176又はスポンジ等の弾性部材に
より、カバー604は反時計回り方向に付勢されてい
る。これにより、カバー604を閉じた状態では、カバ
ー604はスプリング174に付勢され、原稿搬送部6
05に当接して位置決めされる。したがって、カバー6
04に原稿等が載せられて外力が作用しても、捌きロー
ラ75と捌きパッド80の捌き圧が影響を受けることは
ない。また、カバー604に側方から力が作用した場合
でも、カバー604の動きはスプリング176に吸収さ
れ、捌き圧に影響を与えることはない。そのため、安定
した捌き圧が常に確保できる。また、捌きローラ75の
駆動モータに過大な負荷がかかることもない。
【0057】《ADFの原稿搬送モード》ADF60の
原稿搬送モードについて説明する。本実施例において、
原稿搬送モードは、従来から行われている両面モードの
他に、プレステップモード、2イン1モード、カウント
モードの4種類があり、さらにADF60で搬送される
原稿を露光基準位置SPで正確に停止させるために、通
常の用紙に適したスケールモードと薄紙に適したパルス
制御モードがあり、スケールモードとパルス制御モード
の選択は、操作パネルに設けた原稿選択キー105で行
われる(図126参照)。原稿の搬送において、原稿が
先端を露光基準位置SPに合わせてセットされていると
きを露光位置、中間位置IPに合わせてセットされてい
るときをプレステップ位置、レジストローラ90のニッ
プ部にセットされているときを先出し位置という。ま
た、原稿のサイズに関して、具体的にサイズを記載しな
いとき、小サイズとはA4横送り、大サイズとはA3縦
送りを想定している。
【0058】スケールモードとは、搬送ベルト95で搬
送されてきた原稿の先端をスケール120に当接させて
強制的に停止させるモードである。この場合は、図4に
示すように、ソレノイドSL1をオフする。これによっ
て、スケール120の先端が原稿台ガラス29上に突出
する。搬送ベルト95によって矢印d方向に搬送されて
きた原稿Dは先端がスケール120に当接し、搬送ベル
ト95の搬送力が原稿の座屈耐力より弱く設定されてい
ることにより、原稿とベルトの間でスリップが生じ、基
準位置SPに正確に停止されることになる。
【0059】パルス制御モードとは、以下に説明するよ
うに、レジストローラ90と搬送ベルト95を単一のメ
インモータ(ステッピングモータ)M3によって両者の
搬送速度が同一となるように駆動し、原稿の搬送長さL
(図30参照)を正確に制御するモードである。メイン
モータM3の駆動パルス数に対する原稿搬送量は予め判
明している。従って、レジストローラ90の直前で待機
している原稿が基準位置SPまで搬送される長さLに相
当するパルス数でメインモータM3を駆動することによ
り、原稿の停止位置を決める。このパルス制御モード実
行時には、ソレノイドSL1はオン状態を維持し、スケ
ール120は原稿台ガラス29の上面から下方に退避し
た位置を保持する。
【0060】これらスケールモードとパルス制御モード
を比較すると、スケールモードは原稿をスケール120
に当てて停止させるために、停止位置精度が高い利点を
有する。しかし、原稿が薄い場合、原稿の座屈耐力が小
さく、先端の折れや紙詰まりが発生しやすいという問題
がある。パルス制御モードは薄い原稿であっても停止時
のトラブルが発生しない利点を有するが、原稿の滑りや
駆動機構の応答ずれによって停止位置精度が必ずしもス
ケールモード程高くないという問題点がある。
【0061】プレステップモードとは原稿サイズが露光
基準位置SPから原稿の先出し位置(原稿先端がレジス
トローラ90に当接した位置)までの半分以下のサイズ
であるとき、図29に示すように、先の原稿D1をその
先端部を露光基準位置SPに一致させて停止させると共
に、次の原稿D2はその先端部が中間位置IPに一致し
た位置まで搬送しておき、さらに次の原稿(3枚目)を
先端がレジストローラ90に当接するまで先出し給紙し
ておくモードをいう。このプレステップモードではパル
ス制御モードと組み合わされたとき、原稿交換時におい
て、メインモータM3はレジストローラ90から基準位
置SPまでの距離Lの1/2に相当する距離だけ原稿を
搬送するようにパルスP02だけ正転駆動される。即
ち、露光基準位置SPにセットされた1枚目の原稿D1
の露光が終了するごとに、メインモータM3がパルスP
02だけ正転駆動され、2枚目の原稿D2が露光基準位
置SPへ搬送され、レジストローラ90で待機していた
3枚目の原稿が中間位置IPへ搬送される。
【0062】一方、プレステップモードがスケールモー
ドと組み合わされたとき、原稿交換時において、図30
に示すように、メインモータM3は(L/2)+(α/
2)に相当する距離だけ原稿を搬送するようにパルスP
02’だけ正転駆動される。αとは原稿の先端をスケー
ル120に確実に当接させるためのオーバーラン量であ
る。従って、2枚目の原稿D2はレジストローラ90か
ら(L/2)+(α/2)だけ搬送された中間位置I
P’で待機する。この2枚目の原稿D2は中間位置I
P’から搬送ベルト95によって(L/2)+(α/
2)移動する搬送量を付与されるが(L/2)−(α/
2)だけ搬送された時点で先端がスケール120に当接
して露光基準位置SPで停止し、距離α分だけ搬送ベル
ト95が原稿に対してスリップすることとなる。
【0063】ところで、このようなスケールモードで
は、通常、ソレノイドSL1はオフされ、スケール12
0は原稿台ガラス29の上面から上方に突出している。
また、ソレノイドSL1は原稿が露光基準位置SPを通
過する直前にオンされ、スケール120をプラテンガラ
ス29下に退避する。
【0064】《プレステップモード》図31〜39はプ
レステップモードでの原稿搬送状態を示す。図31は原
稿がトレイ61にセットされた状態を示し、ここでは3
枚の小サイズ原稿D1,D2,D3がセットされたとす
る。まず、先端規制板63が下方に退避し、押圧板70
が下方移動し、ピックアップローラ65、捌きローラ7
5が回転駆動され、1枚目の原稿D1が給紙され、先端
がレジストローラ90に当接した状態で待機する(図3
2参照)。次に、メインモータM3がパルスP02だけ
正転駆動され、原稿D1は中間位置IPまで搬送される
(図33参照)。次に、ピックアップローラ65、捌き
ローラ75が回転駆動され、2枚目の原稿D2がレジス
トローラ90で待機する(図34参照)。さらに、メイ
ンモータM3がパルスP02だけ正転駆動され、原稿D
1が露光基準位置SPへ、原稿D2が中間位置IPへ搬
送される(図35参照)。ここで、複写機本体1におい
てコピー用紙の給紙、光学系20による露光がコピー部
数に応じた回数だけ行われる。露光中に3枚目の原稿D
3がレジストローラ90まで先出し給紙される(図36
参照)。
【0065】原稿D1の露光が終了すると、メインモー
タM3がパルスP02だけ正転駆動されると共に、排出
モータM4が駆動されて反転ローラ100及び排出ロー
ラ110が回転する。これにて、原稿D1がトレイ11
5上へ排出されると共に、原稿D2が露光基準位置SP
へ、原稿D3が中間位置IPへ搬送される(図37参
照)。ここで、原稿D2の露光が行われ、終了するとメ
インモータM3がパルスP02だけ正転駆動され、排出
モータM4も駆動される。従って、原稿D2がトレイ1
15へ送り出され、原稿D3が露光基準位置SPへ搬送
される(図38参照)。原稿D3の露光終了後、メイン
モータM3、排出モータM4が駆動され、原稿D3がト
レイ115上へ排出される(図39参照)。
【0066】ところで、本実施例では、先出し給紙され
た原稿がレジストローラ90によってプラテンガラス2
9上に送り込まれ、その原稿の後端がレジストセンサS
E2によって検出されると、エンプティセンサSE1を
チェックし、原稿がトレイ61上に残っていれば、先出
し給紙を行い、原稿が無ければ、先端規制板63を上方
の規制位置へ復帰させる。
【0067】ここで、図29を参照して、レジストロー
ラ90、樹脂フィルム133、プレステップ位置IPの
位置関係について説明する。搬送ベルト95は駆動ロー
ラ96によって駆動されているが、この駆動ローラ96
に対する駆動を停止してブレーキによって固定しても、
従動ローラ97はその慣性やベルト95の駆動力伝達の
遅れにより更に進んだ後、駆動中に生じていた張り側と
緩み側の関係が元のバランスのとれた位置に戻ろうとす
るため、原稿台ガラス29上の原稿を微少量移動させ
る。本実施例の複写機では、原稿は原稿台ガラス29上
を原稿搬送方向に関して上流側に移動する。
【0068】そのため、本実施例のADF60ではベル
ト搬送部に樹脂フィルム133を設けているので、原稿
長さをdp、レジストローラ90のニップから樹脂フィ
ルム138の先端までの距離をd1とすると、L/2−
d1≒dpとした場合には、このプレステップ位置IP
で停止させるべき原稿が後端が樹脂フィルム133と干
渉する。また、レジスト搬送中に微小なスキューが発生
すると、原稿後端の一部分だけが樹脂フィルム133と
干渉し、更にスキュー状態を悪化させる。このため、本
実施例のADF60では、L/2−d1<dpの関係に
設定されており、樹脂フィルム133との干渉による原
稿停止状態の乱れを解消している。また、搬送ベルト9
5の戻り量をβとすると、L/2−d1−β>dpとし
ても同様の作用効果が得られる。さらに、スケールモー
ドの時は、L/2−α/2−d1<dp、L/2−α/
2−d1−β>dpの関係を満足するようにそれぞれの
長さを設定すればよい。なお、本実施例ではレジストロ
ーラ90のニップ位置を先だし位置としたが、センサ等
で位置決めしたり、ストッパゲートで規制するようにし
てもよい。
【0069】以上の如く、プレステップモードにあって
は、原稿は(L/2)の単位でステップ送りされるため
に、原稿交換時間が短くて済み、露光終了後光学系20
がホームポジションへリターンする時間内に原稿を交換
でき、コピー生産性が向上する。しかも、後続の原稿
(3枚目の原稿)はその先端がレジストローラ90に当
接するまで先出し給紙される。この先出し給紙は先の原
稿の露光中に行われ、コピー生産性の向上に寄与する。
【0070】また、図22に示したように、レジストロ
ーラ90と搬送ベルト95とを単一のメインモータM3
でクラッチを介在させることなく駆動し、かつ、メイン
モータM3をステッピングモータとしてパルス駆動する
ようにしたため、モータM3へ供給するパルス数を制御
することにより、レジストローラ90から送り出される
原稿を正確に基準位置SPへ搬送/停止させることがで
きる。なお、モータM3はステッピングモータでなくと
も、回転軸にエンコーダを取り付け、回転数をパルス数
に換算してモータM3のオン、オフを制御することによ
り、同様の効果を得ることもできる。
【0071】《2イン1モード》2イン1モードについ
て説明する。2イン1モードとは2枚の原稿を1組とし
てプラテンガラス29上に並べ1枚のコピー用紙に画像
を形成するモードである。図40〜51は2イン1モー
ドでの原稿搬送状態を示す。図40は原稿がトレイ61
にセットされた状態を示し、ここでは4枚の小サイズ原
稿D1,D2,D3,D4がセットされたとする。ま
ず、1枚目の原稿D1が給紙され、先端がレジストロー
ラ90に当接した状態で待機する(図41参照)。次
に、メインモータM3を正転させ、原稿D1をプラテン
ガラス29上に送り込む。原稿D1の後端がプラテンガ
ラス29上に到達すると(図42参照)、メインモータ
M3を逆転に切り換え、原稿D1を矢印dとは逆方向に
スイッチバックさせる。これによって原稿D1の後端部
はガイド板132、フィルム133の下方に入り込む
(図43参照)。スイッチバック量は原稿の後端がレジ
ストローラ90のニップ部に到達するのと同じ長さに相
当する。なお、スイッチバック時、原稿の後端部がレジ
ストローラ90側へ戻らないように、樹脂フィルム13
3でガイドされる。2枚目の原稿D2の給紙は、1枚目
の原稿D1の後端がレジストセンサSE2で検出されて
から所定の時間後に開始され、原稿D1のスイッチバッ
クが終了した直後に原稿D2の先端がレジストローラ9
0に当接して停止する(図43参照)。
【0072】次に、メインモータM3を正転駆動し、原
稿D1,D2をプラテンガラス29上で搬送し、原稿D
1の先端が露光基準位置SPへ到達した時点でメインモ
ータM3をオフする。これにて、原稿D1,D2がプラ
テンガラス29上に並置されたことになる(図44参
照)。メインモータM3の回転は、原稿D1が露光基準
位置SPへ到達する直前に減速される。この減速のタイ
ミングと同期して3枚目の原稿D3の給紙が開始され
る。そして、原稿D1,D2に対する露光が終了するま
でに原稿D3の先端がレジストローラ90に当接して先
出し給紙が完了する(図45参照)。
【0073】原稿D1,D2の露光が終了すると、メイ
ンモータM3を正転駆動すると共に排出モータM4を駆
動する。原稿D1が反転ローラ100及び排出ローラ1
10によってトレイ115へ送られ、原稿D2が原稿D
1の後に続き、3枚目の原稿D3がプラテンガラス29
上に送り込まれる(図46参照)。原稿D3の後端がプ
ラテンガラス29上に到達すると、メインモータM3が
逆転に切り換えられ、原稿D3が前記原稿D1と同様に
スイッチバックされる。このとき、原稿D1は反転ロー
ラ100によって搬送力を付与されており、そのままト
レイ115上へ排出される。原稿D2はスイッチバック
開始時にその先端が未だ反転ローラ100へ到達してい
ないため、原稿D3と共にスイッチバックする(図47
参照)。4枚目の原稿D4はこのスイッチバックが終了
した直後にレジストローラ90まで先出し給紙される。
【0074】排出モータM4はそのまま駆動されてお
り、次にメインモータM3が正転駆動される。メインモ
ータM3は原稿D3の先端が露光基準位置SPへ到達す
るまで正転駆動され、これで原稿D3,D4がプラテン
ガラス29上に並置され原稿D2がトレイ115上へ排
出される(図48参照)。排出モータM4は原稿D2が
排出されるとオフされる。このように、原稿D1,D2
は排出途中で後続の原稿D3が一旦スイッチバックされ
ることで、その間隔が開けられる。2枚の原稿が隙間な
くトレイ115上に押し出されると、後続の原稿が先行
する原稿を突き出してトレイ115上での整列が乱れた
り、後続の原稿が先行する原稿の下に潜り込んでページ
順が乱れる。しかし、本実施例の如く排出時に2枚の原
稿D1,D2の間隔を開けることにより、トレイ115
上での原稿の乱れを解消することができる。
【0075】原稿D3,D4の露光が終了すると、メイ
ンモータM3を正転駆動すると共に排出モータM4を駆
動する。そして、原稿D3の後端が搬送ベルト95から
離れた時点でメインモータM3を一旦オフされる(図4
9参照)。メインモータM3がオフされている時間は、
原稿D3,D4の間隔が、トレイ115での乱れを生じ
ない程度に開けられる時間に相当する(図50参照)。
ここでメインモータM3が正転駆動され、原稿D4がト
レイ115上に排出されることとなる(図51参照)。
【0076】露光を終了した原稿の排出と、後続の原稿
の露光位置SPへのセットは、上述の通り行われる。反
転ローラ100と排出ローラ110は、メインモータM
3とは別の独立した排出モータM4で駆動される点と、
反転ローラ100及びピンチローラ101による搬送力
が搬送ベルト95による搬送力よりも大きく設定してあ
ることにより、排出部に導入された原稿は搬送ベルト9
5の動作状態に拘わらず排出トレイ115上に排出可能
である。スイッチバックポイントBP(図30参照)は
原稿の長さに拘わらず一定である。
【0077】但し、原稿サイズdpとした場合、レジス
トローラ90のニップ部からフィルム133の先端部ま
での距離をd1、フィルム133の先端部からスイッチ
バックポイントBPまでの距離をd2、ピンチローラ1
01から露光基準SPまでの距離をd3とすると、d3
>d1+d2(=d4)(図30参照)が成立する位置
関係でなければ、後続の原稿の後端がスイッチバックポ
イントBPに到達した時点で先行の原稿の2枚目が反転
ローラ100とピンチローラ101に到達し、この先行
の2枚の原稿が隙間なく連続して排出される。この排出
過程において、2枚の原稿の先端と後端が重なった場
合、排出トレイ115上で先に排出される原稿の下に2
枚目の原稿が潜り込んだり、先行の原稿を押し出して原
稿の整合状態を乱す。また、先行の原稿(特に、一枚
目)が短いサイズであり、後続(3枚目)の原稿が長い
場合も同様の問題があるが、このときの原稿の長さの差
Δdp(複写機で2イン1モードが実行可能な最大長さ
の原稿の原稿搬送方向長さをdpmax、最小長さの原
稿の原稿搬送方向長さをdpminとして、Δdp=d
pmax−dpmin)とした場合、d3>d4+Δd
p:(d4=d1+d2)を満足する位置関係に設定す
る。これにより、同時に露光される2枚の原稿は、それ
らの間に十分な間隔を置いて原稿台ガラス29の上から
排出され、これら2枚の原稿の配列順序が乱れることは
ない。
【0078】《両面モード》両面モードの基本動作につ
いて説明する。図52に示すように、原稿トレイ61に
原稿D1,D2をセットして複写機本体1のコピースタ
ートボタンをオンすると、ADF60では原稿給紙動作
を開始する。原稿給送時、押圧板70が原稿D1の先端
部を押圧する。そして、ピックアップローラ65、給紙
ローラ75の回転に基づいて原稿D1はレジストローラ
90の位置に搬送され、原稿先端がレジストローラ90
に当接してループを形成した時点でピックアップローラ
65、給紙ローラ75は回転を停止する(図53参
照)。また、押圧板70による原稿D1の押圧状態が解
除され、一枚目の原稿給紙動作が完了する。
【0079】次に、レジストローラ90、搬送ベルト9
5、及び反転ローラ100が回転し、原稿D1は原稿台
ガラス29上に搬送される。また、スケールソレノイド
SL1がオンしてスケール120の先端部を原稿台ガラ
ス29の下に退避させ、切替爪103が動作して原稿排
出部の通紙経路が反転経路に切り替えられる。露光が終
了すると、原稿D1は排出部の反転経路に送られ、先端
が2つ目の従動ローラ102に保持された状態で、レジ
ストローラ90、搬送ベルト95、及び反転ローラ10
0が一時停止する(図54参照)。
【0080】所定時間後、反転ローラ100が再び回転
し、搬送ベルト95が逆転して原稿D1の搬送が再開さ
れる。これにより、原稿D1は反転経路を通過して再び
原稿台ガラス29上に送られ、露光位置SPにセットさ
れて原稿裏面が複写される(図55参照)。原稿裏面の
複写が終了すると、原稿D1は再び反転経路に搬送さ
れ、今度は原稿表面が複写される(図56,57参
照)。原稿表面の露光動作が終了すると、レジストロー
ラ90、搬送ベルト95、及び反転ローラ100が回転
し、切替爪103が逆方向に動作し、一枚目の原稿は排
紙トレイ115上に排出される(図58参照)。一枚目
の原稿が排出されると切替爪103が再び動作して、2
枚目の原稿を反転するために原稿搬送経路を反転経路に
切り替える(図59参照)。2枚目の原稿は、一枚目の
原稿の表面の露光中にレジストローラ90の位置に搬送
され(図57参照)、一枚目の原稿が原稿台ガラス29
から排出された直後に、原稿台ガラス29上の露光位置
SPに供給され、一枚目の原稿と同様に処理される(図
60〜63参照)。
【0081】《カウントモード》カウントモードについ
て説明する。カウントモードとは、ADF60を使用し
てコピー処理を開始する前に、予め原稿をコピー動作を
伴うことなくADF60で一巡させ、原稿の枚数をカウ
ントするモードをいう。2イン1モードにおいて原稿が
奇数枚であると、最終ページから給紙を開始するADF
60では、1頁目の画像が1枚のコピー用紙の半分に形
成される不具合、即ち、コピーの表紙の半分が白紙にな
る不具合が生じる。従って、予めADF60が原稿枚数
をカウントし、奇数枚であれば最初に給紙される最終ペ
ージ原稿に関しては1枚のみプラテンガラス29上に搬
送し、その後の原稿は前述の2イン1モードで搬送する
こととする。また、両面コピー、合成コピーでも類似の
不具合が生じるため、カウントモードで予め原稿枚数を
カウントすることが必要となる。
【0082】カウントモードではコピー動作を伴わない
ため、できるだけ高速(短時間)で処理することが好ま
しい。しかし、本ADF60では原稿の先端をプラテン
ガラス29の搬送方向下流側の基準位置SPで停止させ
る方式を採用しているため、カウントモードにおいても
この基準位置SPで停止させると、原稿と原稿の間隔が
大きくなってしまい、空送りしている時間が多くなる。
【0083】そこで、カウントモードにあっては、原稿
の後端がプラテンガラス29上の停止基準位置X(図2
9参照)に到達した時点を基準として原稿を一旦停止さ
せることとした。これによって、カウントモード実行中
における原稿の間隔が停止基準位置Xからレジストロー
ラ90のニップ部までの長さとなり、処理時間が大きく
短縮される。原稿の後端が基準位置Xに到達したこと
は、レジストセンサSE2で原稿の後端を検出してから
メインモータM3を駆動するパルス数をカウントするこ
とによって検出することができる。
【0084】なお、ここでの基準位置Xは図29に示し
た位置のみならず、任意に設定でき、コピー動作時の停
止基準位置SPよりも上流側であれば、カウントモード
時の処理時間の短縮に寄与する。また、基準位置Xは原
稿台ガラス29上に設定する必要はなく、レジストロー
ラ90のニップ部より下流側であればよい。基準位置X
がレジストローラ90のニップ部に近付く程処理時間が
短縮されることとなる。
【0085】さらに、カウントモードではADF60が
コピー処理時に原稿を搬送する基準スピードより速いス
ピードで原稿を搬送することが好ましい。さらにまた、
カウントモードのみならず、コピー動作を遅延させるこ
ととなるADF60の動作、即ち、前述したコピー生産
性100%を低下させる原因となる動作を実行する際に
は、原稿搬送スピードを基準スピードより速めることが
好ましい。コピー動作を遅延させる動作とは、両面原稿
を反転ローラ100で反転させるとき、最初に給紙され
る原稿を露光基準位置SPまで搬送するとき、最後に給
紙される原稿を原稿台ガラス29からトレイ115へ排
出するときである。
【0086】《ADF60の制御回路及び制御手順》A
DF60の制御回路と制御手順について説明する。図6
4は複写機の制御回路を示し、この制御回路は複写機本
体1を制御するCPU1、ADF60を制御するための
CPU2(図65参照)を備えており、CPU1,CP
U2は必要なタイミングでそれぞれ情報を交換する。
【0087】以下、複写機の制御についてフローチャー
トを参照して具体的に説明する。ところで、以下の制御
において、オンエッジとはスイッチ、センサ、信号等が
オフ状態からオン状態に切り換わることを意味し、オフ
エッジとはスイッチ、センサ、信号等がオン状態からオ
フ状態に切り換わることを意味する。また、センサSE
1,SE2,SE3,SE10,SE11,SE12は
光軸が遮蔽されたときオンし、開放されるとオフするも
のとする。フラグの場合は「1」がオン、「0」がオフ
とする。
【0088】《メインルーチン》図66は複写機本体1
を制御するCPU1のメインルーチンを示す。電源が投
入されてCPU1にリセットが掛かり、プログラムがス
タートすると、S1でRAMのクリア、各種レジスタの
リセット及び各種機器を初期モードに設定するための初
期設定を行う。続いて、S2で内部タイマをスタートさ
せる。内部タイマはこのメインルーチンの1ルーチンの
所要時間を定めるもので、その値はS1でセットされ
る。また、この内部タイマは各サブルーチンで登場する
各種タイマのカウントの基準となる。
【0089】次に、S3〜S10の各サブルーチンを順
次コールして必要な処理を行い、S11で内部タイマの
終了を待ってS2へリターンする。S3は操作パネル等
から入力された情報を処理する入力処理サブルーチン、
S4は操作パネルに配置されている各種表示部の表示を
処理する表示処理サブルーチン、S5はコピー用紙をタ
イミングローラ38まで給紙するサブルーチン、S6は
感光体ドラム10の表面電荷をイレースするサブルーチ
ン、S7は光学系20をスキャンさせて感光体ドラム1
0上に静電潜像を形成するサブルーチン、S8は原稿サ
イズと複写倍率から適当なサイズのシートを自動的に選
択するAPS(シート自動選択)処理サブルーチン、S
9は原稿台ガラス29上における原稿停止位置を調整す
る停止位置調整処理サブルーチン、S10はその他の処
理、即ち、感光体ドラム10やその周囲のエレメントの
駆動、コピー用紙の搬送、定着、紙詰まり検出等の処理
や、停止位置調整モードに入った時に、原稿台ガラス2
9上における原稿停止位置を調整するための処理を行う
サブルーチンである。なお、CPU1はCPU2とシリ
アル通信ラインを介して接続されており、その送受信は
割込み処理にてS12で行われる。
【0090】《APS処理ルーチン》APS制御ルーチ
ンでは、図67に示すように、S8−1でAPSモード
が選択されているか否かを判定する。このAPSモード
は、複写機本体1の操作パネルに設けたAPSモード選
択キー(図示せず)によって設定及び設定/解除され
る。そして、APSモードが選択されていれば、S8−
2でAPS処理、すなわち原稿サイズと複写倍率から最
適サイズのシートが給紙部から供給される。ここで、適
合サイズのシートが給紙部に収容されていればリターン
し(S8−3)、適合サイズのシートが給紙部に収容さ
れていなければS8−4でスイッチSW2がオンされて
いるか否かを判定する。このスイッチSW2は、インチ
系のサイズをメトリック系のサイズ(Aサイズ又はBサ
イズ)に変換する否かを指示するスイッチで、例えば、
メトリック系のサイズを基準サイズとしている複写機で
は、スイッチSW2がオンされると、S8−5でAPS
モードで読み取ったインチ系のサイズを以下の表1のよ
うに変換し、S8−6で変換後のサイズシートが収容さ
れている給紙部から給紙する。逆に、スイッチSW2が
オフされると、表1の右側のメトリック系サイズは左側
のインチ系サイズに変換される。なお、この表におい
て、Lは縦方向(長手方向)、Tは横方向(短辺方向)
を意味する。
【0091】
【表1】 読取サイズ 変換後のサイズ レター(L/T) →A4(L/T) リーガル →B4(L) FLS →B4(L) 11×15(L) →A3(L) 11×17(L) →A3(L)
【0092】《原稿停止位置処理》原稿停止位置処理
(S9)では、図64に示すように、S9−1で原稿停
止位置調整スイッチSW1がオンされているか否か判定
する。この原稿停止位置調整スイッチSW1は例えば複
写機本体1の背後に設け、通常の状態ではユーザの見え
ない所に配置するのが好ましい。そして、原稿停止位置
調整スイッチSW1がオフされていればリターンし、オ
ンされていればS9−2で原稿モードを判定し、片面モ
ード、両面モード2イン1モードのいずれかに応じてそ
れぞれS9−3,S9−4,S9−5に分岐し、10キ
ーから入力された原稿停止位置の調整量ADJ1,AD
J2,ADJ3を複写機本体1のRAMにメモリしてリ
ターンする。
【0093】ここで、調整量ADJ1は、片面モードと
2イン1モードにおける原稿停止位置調整用データで、
原稿搬送方向に関して上流側に原稿停止位置を移動させ
る場合はプラス数値が入力され、逆に、下流側に原稿停
止位置を移動させる場合はマイナス数値が入力される。
調整量ADJ2は両面モードにおける原稿停止位置調整
用データで、移動方向に応じてプラス数値又はマイナス
数値が入力される。ADJ3は2イン1モードにおい
て、原稿台ガラス29上に配置される2枚の原稿の間隔
調整量を意味し、プラス数値は原稿間隔を広げ、マイナ
ス数値は原稿間隔を縮めることを意味する。複写機本体
1のRAMに格納されたこれらの調整量ADJ1〜3
は、複写機本体のCPU1からADF60のCPU2に
送信され、そのデータに基づいて駆動系が制御される。
これにより、10キーから調整量ADJ1,ADJ2,
ADJ3を入力することにより、各種モードにおける原
稿停止位置や2インモード時に同時に露光される2枚の
原稿の間隔を適正な値に調節できる。
【0094】《イレース》図69はS6で実行されるイ
レースのサブルーチンを示す。本サブルーチンでは、ま
ずS6−1で前半イレースフラグが「1」か否かを判定
する。そして、前半イレースフラグが「1」ならば、S
6−2で、原稿台ガラス上に置かれている原稿に対応し
た感光体上の領域の前半部分の電荷をイレーサ13で除
去する。例えば、原稿台ガラス上に置かれている原稿サ
イズ又は原稿の配置位置からすれば、本来感光体上には
A3サイズに対応した領域を帯電すべきような場合、こ
の前半イレーサフラグが「1」に設定されていれば、上
記A3サイズに対応した感光体上の帯電領域における前
半部分を照明して電荷を除去する。一方、前半イレーサ
フラグが「0」の場合、S6−3で後半イレースフラグ
が「1」か否か判定し、後半イレースフラグが「1」な
らば、S6−4で原稿台ガラス29上に置かれている原
稿に対応した感光体上の領域の後半部分の領域の電荷を
イレーサ13で除去する。しかし、後半イレースフラグ
も「0」ならば、S6−5で像間部をイレースする。
【0095】具体的に、最終原稿から給紙する形式のA
DFを採用する場合、2イン1モードが設定され、原稿
トレイ61に奇数枚の原稿がセットされると、最終頁の
原稿に対する複写処理において上記前半イレースフラグ
が「1」に設定されてCPU1に送信され、これにより
最終頁の原稿はその先端をIPに一致させて原稿台ガラ
ス29上にセットされ、スケール120から原稿までの
領域に対応した感光体上の領域の帯電電荷が除去され
る。後半イレースフラグは、2イン1モードが設定さ
れ、原稿台ガラス上にセットされる一対の原稿のうち2
枚目の原稿が大サイズの場合に「1」にセットされてC
PU1に送信され、これにより2枚目の原稿に対応した
感光体上の領域の帯電電荷が除去される。なお、2枚目
の原稿は、その次に単独で一枚のシートにその全面が複
写される。
【0096】《スキャン》図70はS7で実行される光
学系20によるスキャンのサブルーチンを示す。まず、
S7−1でプレステップモードか否かを判定し、S7−
2でフラグLSIZEが「1」か否かを判定し、S7−
3で既に小サイズ用紙が給紙されたか否かを判定する。
フラグLSIZEは大サイズの原稿が露光位置にセット
された場合に「1」にセットされ、CPU1に送信され
る。S7−1、S7−2,S7−3で全てYESと判定
されると、S7−4でブックスキャンを処理する。ブッ
クスキャンとは前述のプレステップモードでの原稿搬送
で説明したブック分割コピー処理における光学系20の
スキャン形態をいう。そして、S7−5でブックスキャ
ンの後半スキャン時に画像を転写するための用紙を先出
し給紙する。
【0097】《パルス、タイマの説明》ADF60を制
御するCPU2の制御手順を説明する前に、制御で使用
されるカウンタ、メインモータM3を制御するパルス、
タイマについて説明する。
【0098】カウンタDCNT1:複写機本体1にコピ
ー用紙を給紙させるために使用され、その値はCPU1
へ割込み処理で送信される。原稿がトレイ61にセット
されると(エンプティセンサSE1がオンされると)
「1」にセットされ、レジストセンサSE2のオフエッ
ジでセンサSE1がオンであればインクリメントされ、
原稿の交換を要求するフラグDCHGのオンエッジでデ
クリメントされる。複写機本体1ではDCNT1の値に
コピー部数を乗じた枚数の用紙を給紙するように制御す
る。
【0099】カウンタDCNT2:カウントモードにお
いてADF60の搬送路内にある原稿の枚数をカウント
する。レジストセンサSE2のオンエッジでインクリメ
ントされ、原稿の排出が完了するとデクリメントされ
る。
【0100】カウンタDCNT3:プレステップモード
及び2イン1モードにおいて、原稿交換処理時に排出さ
れる枚数をカウントするために使用される。原稿交換処
理で原稿台ガラス29上にセットされた原稿の枚数をセ
ットされ、原稿の排出が完了するとデクリメントされ
る。
【0101】カウンタGCNT:コピー処理中に原稿枚
数をカウントするために使用される。レジストセンサS
E2のオフエッジでインクリメントされ、コピー処理の
終了時にリセットされる。
【0102】カウンタPLSCNT1:メインモータM
3がオンされてからのパルス数をカウントする。正転時
はインクリメントされ、逆転時はデクリメントされる。
【0103】カウンタPLSCNT2:レジストセンサ
SE2がオフされてからのメインモータM3のパルス数
をカウントする。正転時にインクリメントされ、逆転時
にデクリメントされる。
【0104】カウンタSIZCNT1:原稿のサイズを
検出するために使用される。レジストセンサSE2がオ
フしたときPLSCNT1の値がストアされる。
【0105】パルスP01:プレステップモードで小サ
イズ原稿が搬送されるとき、メインモータM3が正転駆
動されてから減速されるまでのパルス数。また、このパ
ルス数の終了時点で次の原稿の先出し給紙が開始され
る。
【0106】パルスP02:プレステップモードで小サ
イズ原稿が搬送されるとき、メインモータM3が正転駆
動されてからオフされるまでのパルス数であり、L/2
に相当する。
【0107】パルスP03:プレステップモードで小サ
イズ原稿以外のとき、メインモータM3が正転駆動され
てから減速されるまでのパルス数。また、このパルス数
の終了時点で次の原稿の先出し給紙が開始される。
【0108】パルスP04(Lに相当):プレステップ
モードで小サイズ原稿が搬送されるとき以外に、メイン
モータM3が正転駆動されてからオフされるまでのパル
ス数。
【0109】パルスP05:2イン1モードでプラテン
ガラス29上に小サイズ原稿が2枚セットされており、
次に大サイズ原稿が搬送されるとき、メインモータM3
が正転駆動されてから減速されるまでのパルス数。
【0110】パルスP06(A4横送り+α、又はL/
2に相当):2イン1モードでプラテンガラス29上の
小サイズ原稿2枚に続いて大サイズ原稿が搬送されると
き、メインモータM3が正転駆動されてからオフされる
までのパルス数(前原稿排出のために一旦停止させ
る)。
【0111】パルスP07:2イン1モードで小サイズ
原稿が搬送されるとき、レジストセンサSE2がオフさ
れてからメインモータM3が逆転駆動されるまでのパル
ス数。
【0112】パルスP08:2イン1モードで小サイズ
原稿がスイッチバックされるときのパルス数。
【0113】パルスP09:カウントモードでレジスト
センサSE2がオフされてからメインモータM3をオフ
するまでのパルス数。
【0114】タイマT101:ピックアップモータM1
がオフされてから給紙モータM2をオンするタイミング
をとる。
【0115】タイマT102:レジストセンサSE2が
オンされてから給紙モータM2をオフするタイミングを
とる。
【0116】タイマT201:メインモータM3がオフ
されてからストッパソレノイドSL1をオフするタイミ
ングをとる。
【0117】タイマT202:2イン1モードでレジス
トセンサSE2がオフされてからピックアップモータM
1をオンするタイミングをとる。
【0118】タイマT301:排出センサSE3がオフ
されてから排出モータM4をオフするタイミングをと
る。
【0119】タイマT401:第2実施例において、2
イン1モードでラスト2枚の原稿を排出する際、メイン
モータM3がオンされてからオフするタイミングをと
る。
【0120】タイマT501:第2実施例において、2
イン1モードで原稿をスイッチバックさせる際、メイン
モータM3を逆転駆動してからオフするタイミングをと
る。
【0121】図71はADF60を制御するCPU2の
メインルーチンを示す。電源が投入されてCPU2にリ
セットが掛かり、プログラムがスタートすると、SS1
でRAMのクリア、各種レジスタのリセット及び各種機
器を初期モードに設定するための初期設定を行う。続い
て、SS2で内部タイマをスタートさせる。内部タイマ
はこのメインルーチンの1ルーチンの所要時間を定める
もので、その値はSS1でセットされる。また、この内
部タイマは以下に説明するサブルーチンで登場する各種
タイマのカウントの基準ともなる。
【0122】次に、SS3〜SS7の各サブルーチンを
順次コールし、必要な処理を行い、SS8で内部タイマ
の終了を待ってSS2へリターンする。SS3は、AD
Fの原稿台ガラスに対する開閉処理及びADFのジャム
処理のための各開閉機構の開閉をチェックして、各部が
開いているか閉じているかを判断するサブルーチンであ
る。SS4はADF60の原稿搬送速度を設定するサブ
ルーチンである。SS5はプラテンガラス29上で原稿
を交換するサブルーチンである。SS6は各種タイマの
カウントを行うサブルーチンである。SS7はその他の
処理、即ち、A/D変換、入力処理、出力処理、紙詰ま
り検出等を処理する。
【0123】CPU2に対する割込み処理は、図72に
示すように、SS9でメインモータM3を制御する等の
各種割込み処理、SS10,SS11でCPU1とのデ
ータ送信処理、データ受信処理が、CPU2のメインル
ーチンでの処理と関係なく適宜行われる。
【0124】《初期設定》図73はS101で実行され
る初期設定(SS1)のサブルーチンを示す。SS1−
1ではRAM内の各データ、各カウンタをクリアする。
SS1−2ではタイマT101,T102,T202,
T301をリセットする。SS1−3では各フラグをリ
セットする。SS1−4では各モータM1,M2,M
3,M4、スケールソレノイドSL1をオフにする。S
S1−5では内部タイマを所定の値にセットする。SS
1−6では先端規制板及び押圧板が初期のホームポジシ
ョンにあるか否かをチェックする。SS1−7ではその
他の初期設定を処理する。
【0125】《ホームチェック》図74に示すホームチ
ェックのサブルーチンは、先端規制板63及び押圧板7
0(これらを総称して「ピックアップ部」という。)が
所定のホームポジションにあるべきか否かをチェックす
る。まずSS1−6−1では、センサSE1がオフして
いるか否かを判定し、SS1−6−2でセンサSE2が
オフしているか否かを判定する。そして、センサSE
1,SE2が共にオフしている場合、すなわち原稿トレ
イ61に原稿がなく、かつ先出し位置にも原稿がない場
合には、SS1−6−3で原稿給紙ステータスKを
「1」にセットし、ピックアップ部をホームポジション
に復帰させる処理を実行する。原稿トレイ61又は先出
し位置のいずれか一方に原稿があり、センサSE1又は
SE2のいずれか一方がオンしている場合、SS1−6
−4で給紙ステータスKを「2」にセットし、ホームポ
ジションへの復帰処理は実行されず現状を維持する。
【0126】《開閉チェック》図75はSS3の開閉チ
ェックサブルーチンの詳細を示す。このサブルーチンで
は、SS3−1でADF60が原稿台ガラス29に対し
て閉じられているか否かを判定する。そして、ADF6
0が閉じられていれば、SS3−2,SS3−3でそれ
ぞれ給紙側のカバー604、排紙側のカバー606が閉
じられているか否か判定し、両カバー604,606が
閉じられていればSS3−4で給紙ステータスKが
「2」でないか否か判定し、K≠2、すなわちホームポ
ジションにないならば上述のホームチェック処理を実行
し(SS3−5)、K=2ならばホームチェック処理を
実行することなく、SS3−12でコピー中か否か判定
し、コピー中であればSS3−6を実行せず、コピー中
でなければ、SS3−6で例えばジャム処理後のADF
60内に取り忘れ原稿が有るか否かチェックする。一
方、SS3−1でADF60が原稿台ガラス29に対し
て開いていると判定された場合、SS3−7では、AD
F60の給紙部又は排紙部に原稿がジャムしていると否
とに拘わらず、ジャム状態をリセットする。これによ
り、たとえADF60の内部で原稿がジャムしていて
も、ADF60を開放すれば原稿台ガラス29上に原稿
を載置して複写を行うことができる。したがって、AD
F60を使用することなく原稿台ガラス29上に原稿を
載置して複写しようとするユーザは、ADF60のジャ
ム処理に優先して必要な複写を行うことができる。次に
ジャム状態がリセットされると、若しくは給紙部又は排
紙部のカバー604,606が開いている場合には、S
S3−8でRAM内の各データ、各カウンタをクリア
し、SS3−9でタイマT101,T102,T20
2,T301をリセットし、SS3−10で各フラグを
リセットし、SS3−11で各モータM1,M2,M
3,M4、スケールソレノイドSL1をオフする。
【0127】《取り忘れチェック》図76は、SS3−
6の取り忘れチェックサブルーチンの詳細を示す。この
サブルーチンでは、まずSS3−6−1でセンサSE1
がオンしているか否か、すなわち原稿トレイ61上に原
稿が有るか否か判定する。そして、センサSE1がオフ
(原稿無し)していれば、SS3−6−10で取り忘れ
フラグ1、取り忘れフラグ2を「0」にリセットする。
一方、センサSE1がオン(原稿有り)と判定される
と、SS3−6−2でセンサSE2がオフか否かすなわ
ちレジストローラの先出し位置に原稿が有るか否か判定
し、センサSE2がオフ(原稿無し)していればSS3
−6−3で取り忘れフラグ1を「0」にリセットし、セ
ンサSE2がオン(原稿有り)していればSS3−6−
4で取り忘れフラグ1を「1」にセットする。次に、S
S3−6−5でセンサSE3がオフか否か、すなわち反
転部に原稿が無しか否かを判定し、センサSE3がオフ
(原稿無し)ならばSS3−6−6で取り忘れフラグ2
を「0」にリセットし、センサSE3がオン(原稿有
り)ならばSS3−6−7で取り忘れフラグ2を「1」
にセットする。以上の処理により取り忘れフラグ1、取
り忘れフラグ2がセットされると、SS3−6−8で取
り忘れフラグ1、取り忘れフラグ2が「0」か否か、つ
まり取り忘れ原稿が無いと判定されるとリターンし、取
り忘れフラグ1,2のいずれかが「1」にセットされて
いればコピー処理を禁止してリターンする。これによ
り、SS2−6−9で、原稿が原稿台トレイ61にセッ
トされた時点でADF60内に取り忘れ原稿の有無がチ
ェックされてコピー処理が禁止されるので、ユーザは迅
速に対応できる。また、操作パネル等に取り忘れ原稿の
存在位置を表示するものを設ければ、即座に取り忘れ原
稿の位置が分かり、迅速な対応が可能となる。
【0128】《速度設定》図77はSS4で実行される
速度設定のサブルーチンを示す。ここでは、搬送ベルト
95による原稿搬送速度(ベルトスピード)をV0
1,V2,V3の4種に設定する。ベルトスピードV1
2,V3は複写機本体の機種の相違によるコピースピー
ドを3種として、それぞれのコピースピードに対応した
値である。
【0129】ベルトスピードV1は、A4横送りでコピ
ースピードが60cpmの機種との組み合わせでコピー
生産性100%を維持するスピードである。つまり、光
学系20のリターン時間内に原稿を交換可能となるスピ
ードを意味する。具体的には、複写機本体のシステムス
ピードが300mm/secとすると、A4横送りでの
スキャン長さは210mmである。光学系20のリター
ン時間は(60sec/60cpm)−(210mm/300mm
/sec)=0.3secとなる(cpm:cycle perminitut
e)。図28に示したようにレジストローラ90のニップ
部から露光基準位置SPまでの距離をLとすると、プレ
ステップモードでの原稿交換時の搬送距離はL/2であ
り、原稿交換時間は(L/2V1)となる。そこで L
/2V1≦0.3、V1≧L/2×0.3となる。
【0130】ベルトスピードV2はコピースピードが4
5cpmの複写機本体、ベルトスピードV3はコピース
ピードが30cpmの複写機本体に対応する。ここでは
1>V2>V3となる。
【0131】ベルトスピードV0は1枚目の原稿を露光
基準位置SPへ搬送するときのスピードであり、コピー
生産性を低下させないため、前記ベルトスピードV1
りも大きな値に設定される。また、ベルトスピードは、
プレステップモード以外の場合、即ち、両面原稿搬送モ
ードや原稿枚数のカウントモード等の場合にも、V0
設定される。
【0132】このサブルーチンでは、まず、SS4−1
で1枚目の原稿を露光位置SPにセットする処理が完了
する前か否かを判定する。完了前であれば、SS4−2
でベルトスピードをV0に設定する。完了していれば、
SS4−3でプレステップモードか否かを判定し、プレ
ステップモードでなければ前記SS4−2へ移行する。
プレステップモードであればSS4−4でコピースピー
ドをチェックする。コピースピードはCPU1から送信
された複写機本体1のコピースピードデータに基づいて
チェックする。コピースピードが60cpmであれば、
SS4−5でベルトスピードをV1に設定し、45cp
mであればSS4−6でベルトスピードをV2に設定す
る。また、30cpmであればSS4−7でベルトスピ
ードをV3に設定する。また、ベルトスピードがV0にセ
ットされている場合には、SS4−8でCPU2から出
力される電流制御値をI0Aにセットする。同様に、ベ
ルトスピードがV1,V2,V3にセットされている場合
には、それぞれSS4−9,SS4−10,SS4−1
1で電流制御値をI1A,I2A,I3Aにセットする。
【0133】次に、図78に示すように、SS4−12
で最終原稿の排出状態か否か、SS4−15で両面モー
ドで原稿の裏面から表面に反転する為にメインモータM
3を正転させている最中か否か判定する。そして、AD
F60がこれらのいずれかの状態にセットされている場
合、そのとき搬送ベルト95にかかる負荷が小さいの
で、SS4−13でメインモータM3を通常の台形制御
する(図79(a)参照)。また、この状態では原稿を
捌き部から引き抜くことも不要で、メインモータM3に
過大な負荷がかからないので、SS4−14で電流制御
値をI4Aほど下げる。一方、最終原稿の排出状態でな
く、又は両面モードで原稿表面のセット動作中でない場
合には、SS4−16でメインモータM3が減速中か否
か判定し、減速中(図79(a)参照)であればメイン
モータM3の必要トルクは小さく、又、捌き部には原稿
がかんでいないので負荷の小さいので、SS4−14で
電流制御値をI4Aほど下げる。しかし、SS4−1
2,SS4−15,SS4−16で、最終原稿の排出中
でない、又は両面モードで原稿表面のセット動作中でな
い、若しくはメインモータモータM3が減速中でないと
判定された場合−すなわちレジスト部又は捌き部に原稿
が存在する場合、先出し位置で停止している原稿のルー
プが解消されたとき、このときはメインモータM3にか
かる負荷変動が大きいので、ループ解消までは一定の低
速度でステッピングモータM3を駆動し、ループ解消時
に加速する制御を行う(SS4−17)(図79
(b),(c)参照)。原稿を捌き部から引き抜く場合
にはステッピングモータM3には過大な負荷がかかるの
で、このときは電流値を通常の状態に保持する。つま
り、本サブルーチンでは、メインモータM3にかかる負
荷に応じて電流値を制御しているので、消費電力の削減
につながる。
【0134】なお、ベルトスピードV1,V2,V3はC
PU1からの送信されたデータに基づいて設定する方法
以外に、ADF60に内蔵されたディップスイッチによ
って設定可能としてもよい。あるいは、ADF60の複
写機本体1とのコンタクト部にこの種のデータ検出手段
を設けてもよい。具体的には、複写機本体1の上面フレ
ームにコピースピードを示すマグネットを設置し、AD
F60にはそのマグネットを検出するセンサを設置す
る。CPU2はこのセンサからのマグネットが示す信号
に基づいて、複写機本体1のコピースピードを読み取
り、ベルトスピードを設定する。
【0135】《原稿交換》図80はSS5で実行される
原稿交換のサブルーチンを示す。このサブルーチンでは
SS5−2でMODEをチェックし、その値に基づいて
以下の処理を行う。MODEはオペレータによって選択
された原稿の搬送形態によって所定の値に設定される。
【0136】まず、SS5−1で給紙処理を実行した
後、SS5−2でMODEを判定する。MODEが
「0」のときはSS5−3でスタートチェックを処理す
る。「1」のときはSS5−4でプレステップセット、
SS5−5で排紙を処理する。「2」のときはSS5−
6で2イン1セット、SS5−7で排紙を処理する。
「3」のときはSS5−8で原稿枚数のカウント、SS
5−9でカウント排紙を処理する。「4」のときはSS
5−10で両面モードに対する給紙処理を実行し、SS
5−11で排紙処理する。MODEが前記以外の値のと
きは、SS5−12でその他の動作、例えば両面モード
等を処理する。
【0137】《スタートチェック》図81はSS5−3
で実行されるスタートチェックのサブルーチンを示す。
このサブルーチンは、MODEが「0」のとき、即ち、
ADF60が待機中の場合に処理される。まず、SS5
−3−1でエンプティセンサSE1がオンか否かを判定
する。オンされていなければ、未だ原稿がトレイ61へ
セットされていない状態であり、SS5−3−2でDC
NT1を「0」にリセットする。センサSE1がオンさ
れると(原稿がトレイ61へセットされると)、SS5
−3−3でDCNT1を「1」にセットし、SS5−3
−4でフラグDCHGが「1」か否かを判定する。フラ
グDCHGは、「1」のときに原稿の交換を要求するコ
マンドであり、CPU1から送信される。このフラグD
CHGはプリントキーのオン及びコピー部数分のスキャ
ン終了時点で「1」にセットされる。従って、フラグD
CHGが「0」であれば直ちにリターンし、「1」であ
ればSS5−3−5でこのフラグDCHGを「0」にリ
セットし、SS5−3−6でステータスKを「3」にセ
ットする。ステータスKは給紙のサブルーチンで使用さ
れ、「3」にセットされることで原稿を1枚ずつ給紙す
る。
【0138】次に、SS5−3−7で原稿モードをチェ
ックする。プレステップモードであればSS5−3−8
でMODEを「1」にセットし、2イン1モードであれ
ばSS5−3−9でMODEを「2」にセットし、両面
モードであればSS5−3−10でMODEを「4」に
セットし、カウントモードであれば、SS5−3−11
でMODEを「3」にセットする。なお、それ以外の原
稿モードの場合は省略する。カウントモードの場合はこ
のサブルーチンを終了し、プレステップモードと2イン
1モードの場合は、SS5−3−12でDCNT1をデ
クリメントし、SS5−3−13で送り量セットの処理
を実行する。
【0139】《送り量セット》図82はSS5−3−1
3の2イン1モード時の送り量セットサブルーチンの処
理内容を示し、SS5−3−101では、操作パネルの
薄紙モード設定スイッチ105aがオフされているか否
か、つまり当て込みモード、薄紙モードのいずれに設定
されているのかを判定する。この薄紙モード設定スイッ
チ105aは、ユーザが自由に操作でき、原稿が薄い紙
のときに押される。また、SS5−3−102で停止位
置調整モードがセットされているか否か判定し、SS5
−3−103で一枚セットフラグが「0」にセットされ
ているか否か判定する。この一枚セットフラグとは、2
イン1モード状態で、原稿枚数が奇数枚のときに最終頁
原稿(本実施例の複写機では最初に給紙される)が原稿
台ガラス29上にセットされたときに「1」に設定され
る。これらの処理の結果、薄紙モード設定スイッチがオ
フされ(当て込みモードがセットされ)、停止位置調整
モードがセットされず、かつ一枚セットフラグが「0」
にセットされているときは、SSS5−3−105から
SSS5−3−107の処理が実行され、それ以外のと
きはSS5−3−108からSS5−3−111の処理
が実行される。
【0140】上記SS5−3−104では薄紙フラグを
「0」にリセットし、SS5−3−105、SS5−3
−106、SS5−3−107ではそれぞれ原稿送り量
を規定するカウンタPO2,PO4,PO8をそれぞれ
(L/2+α/2)、(L+α)、(SB−α/2)に
セットする。一方、SS5−3−108では薄紙フラグ
を「1」にセットし、SS5−3−109、SS5−3
−110、SS5−3−111でそれぞれ原稿送り量カ
ウンタPO2,PO4,PO8をそれぞれL/2、L、
SBにセットする。ここで、SBは2イン1モード時に
1枚目の原稿を一旦スイッチバックさせるのに要するス
テッピングモータのパルス数で、SBを増やすと1枚目
の原稿の後端と2枚目の原稿の先端との間隔が縮まり、
逆にSBを減らすと上記間隔が長くなる。つまり、当て
込みモードのときは薄紙モードに比べて1枚目原稿後端
と2枚目原稿先端の間隔が広げて原稿台ガラス上を搬送
される。
【0141】以上のようにして原稿送り量を規定するメ
インモータM3のパルス数が設定されると、SS5−3
−112で各カウンタPO2等を個々のADFに応じて
補正する。すなわち、片面モード時の原稿送り量カウン
タPO2、片面大サイズ原稿送り量カウンタPO4、両
面モード時に原稿を逆転させるための原稿送り量カウン
タPO14、スイッチバックに要する原稿送り量PO8
をそれぞれ(PO2+ADJ1/2)、(PO4+AD
J1)、(PO14−ADJ2)、(PO8−ADJ
3)に更新する。なお、カウンタ補正量ADJ1、AD
J2、ADJ3は複写機本体1から入力される(図68
参照)。このように、通常モード(当て込みモード)で
あっても、原稿枚数が奇数枚で、最終頁原稿が一枚だけ
で原稿台ガラス上にセットされるときには、パルス制御
に基づく原稿搬送制御に入るので、スケールの無い位置
に正確に原稿を停止させることができる。
【0142】《給紙》図83〜87はSS5−1で実行
される給紙のサブルーチンを示す。このサブルーチンで
はSS5−1で給紙ステータスKをチェックし、その値
「0」〜「8」に基づいて以下の処理を行う。ステータ
スKが「1」のときは、先端規制板63と押圧板70を
ホームポジションに移動させる。即ち、図84に示すよ
うに、SS5−1−2でピックアップモータM1を逆転
させ、SS5−1−3でカムセンサSE11がオフエッ
ジか否かを判定する。先端規制板63のホームポジショ
ンは原稿に対する規制位置(上動)であり、押圧板70
のホームポジションは原稿に対する押圧解除位置(上
動)である。カム軸147に連結したピックアップモー
タM1を逆転させ、カムセンサSE11が円板148の
エッジ部148aで遮光されてオフすると両者がホーム
ポジション(図19の位置)にセットされたこととな
る。従って、SS5−1−3でカムセンサSE11のオ
フエッジが確認されるとSS5−1−4でピックアップ
モータM1をオフし、SS5−1−5でステータスKを
「2」にセットする。
【0143】ステータスKが「2」のときは、何も処理
しない。ステータスKが「3」のときは、先端規制板6
3を退避位置へ移動させると共に、押圧板70を下動さ
せて原稿に給紙圧を付与する。即ち、SS5−1−6で
第1枚目の原稿か否かを判定し、1枚目でなければ、先
端規制板63は退避位置にあり、押圧板70は解除位置
にあるので(センサSE12でエッジ部149aを検出
し、図20の位置)、SS5−1−7でピックアップモ
ータM1を正転させ、SS5−1−8でカムセンサSE
11がオフエッジか否かを判定する。ピックアップモー
タM1の正転によってカム145、146は図20の位
置から反時計回り方向に回転し、カムセンサSE11が
円板148のエッジ部148bで遮光されてオフする。
このとき、図21に示したように、先端規制板63は退
避位置を維持し、押圧板70は原稿の先端部をピックア
ップローラ65に押圧する。従って、SS5−1−8で
カムセンサSE11のオンエッジが確認されると、SS
5−1−9でピックアップモータM1をオフし、SS5
−1−10でモータM2をオンする。さらに、SS5−
1−11でタイマT104をセットし、SS5−1−1
2でステータスKを「5」にセットする。一方、SS5
−1−6で1枚目の原稿であると判定されると、SS5
−1−13でメインモータM3をオンし、SS5−1−
14でステータスKを「4」にセットする。
【0144】図85に示すように、ステータスKが
「4」のときは、1枚目なので、メインモータM3の位
相合わせとピックアップモータM1をホームポジション
から押圧位置へ逆転させるSS5−1−15で、メイン
モータ(ステッピングモータ)M3を所定時間回転させ
て、メインモータM3の位相合わせ、駆動系のバックラ
ッシを解消する処理が終了したか否かを判定する。ここ
で、メインモータM3の回路を図86に示す。この回路
では、ステッピングモータM3は、A相→A’相→B相
→B’相の順に駆動信号を与えられることによって回転
するようになっており、電流制御用出力及びメインモー
タM3のA相駆動信号はCPU2によって与えられる。
電流制御用出力の電流値は、比較器1000に入力さ
れ、ここで抵抗3000によって設定された所定の電流
値と比較され、電流制御用出力の値が大きい(+)にな
った時には比較器1000から“H”信号が出力され
る。次に、ANDゲート2000でメインモータ(ステ
ッピングモータ)M3のA相駆動信号とのANDをと
り、ここで駆動信号もオン、すなわち“H”の状態にな
っていればトランジスタ4000によってA相に駆動電
流を流す。この図では、一例としてA相にオン信号を与
えるための回路図のみを示したが、A’相、B相、B’
相でも同様で、A相→A’相→B相→B’相に順に駆動
信号が流れることによってメインモータM3が回転駆動
する。しかし、ジャム処理等によってメインモータM3
の回転軸が強制的に回転され、例えばA’相、B’相か
ら始動すると、モータ回転軸がいったん逆回転してA
相、B相に戻り、そこから正転動作が開始し、メインモ
ータM3に送られるパルス数とその送り量が不一致とな
る。また、駆動系は多数の歯車や歯付ベルト等を備えて
おり、始動時には各歯車等のバックラッシが解消された
状態から正常な回転動作に移る。そこで、SS5−1−
15では、まず原稿給紙動作の開始前にステッピングモ
ータM3を駆動し、パルスカウンタPLSCNT1のカ
ウント値が、メインモータM3の逆転と駆動系のバック
ラッシに起因する送り量のばらつきを解消するに必要な
値(P00)に達したか否かを判定し、PLSCNT1
がP00になるとメインモータM3を停止する(SS5
−1−16)。したがって、カウント値P00は、メイ
ンモータM3の位相合わせと駆動系のバックラッシ解消
に必要な値でなければならず、例えば図87に示すよう
に、複写機のスタートスイッチがオンされると、本メイ
ンモータM3は2相励磁の為、少なくとも4パルス、回
転をメインモータM3に与えることが望ましい。仮に、
1−2相励磁であれば8パルス以上必要である。
【0145】次に、SS5−1−17でモータM1を逆
転して先端規制板63を退避位置に下動し、押圧板70
を押圧位置に下動させる。SS5−1−18でセンサS
E12のオフエッジにより円板149のエッジ部分14
9bが検出されると、SS5−1−19でモータM1を
停止する。これにより、図19の位置から図21の位置
となる。そして、SS5−1−20でモータM2を駆動
して原稿を前方に搬送し、SS5−1−21でタイマT
103をセットし、SS5−1−22でステータスKを
「5」にセットしてリターンする。タイマT103は、
原稿トレイ61から給紙された原稿が所定時間内に所定
の位置に到達したか否かを検出することによって原稿が
ジャムしたか否かを検出するものである。SS5−1−
11でセットしているタイマT104も同様のジャム検
出タイマであるがタイマ値はT104<T103の関係
となっており、1枚目は、少し長めになっている。これ
は1枚目の原稿先端は先端規制板63の位置にあるが2
枚目以降は多少つれ送りされ、サバキローラ75とサバ
キパッド80のニップ部付近まで来ていることをふまえ
て設定されている。これにより1枚目のタイマ値が短か
すぎて、ジャムを多発したり、2枚目以降のタイマ値が
短すぎて原稿にダメージを与えてしまうことを未然に防
いでいる。
【0146】ステータスKが「5」の場合、SS5−1
−23では、センサSE2のオンエッジ(原稿有り)を
検出することにより原稿がレジストローラ90の位置ま
で搬送されたか否かを判定し、オンエッジが検出される
SS5−1−24で別のタイマT102をセットし、S
S5−1−25でタイマT103,T104をリセット
し、ドキュメントカウンタDCNT2をインクリメント
し、SS5−1−27でステータスKを「6」に変更す
る。一方、SS5−1−23で原稿が未検出の場合、S
S5−1−28,SS5−1−29でそれぞれタイマT
103,T104が終了したか否かを判定し、終了して
いればSS5−1−30で給紙ジャムとする。
【0147】ステータスKが「6」のときは、図88に
示すように、SS5−1−31で前記タイマT102の
カウント終了を確認する。このタイマT102が終了し
た時点では、原稿はその先端がレジストローラのニップ
部に当たってループを形成している。そして、タイマT
102の終了が確認されると、SS5−1−32で幅セ
ンサSE10のオン、オフを判定する。幅センサSE1
0は給紙された原稿の幅寸法を検出するためのもので、
オンであればSS5−1−33で幅フラグを「1」にセ
ットし、オフであればSS5−1−34で幅フラグを
「0」にリセットする。続いて、SS5−1−35で給
紙モータM2をオフし、SS5−1−36でピックアッ
プモータM1を逆転する。これにて、押圧板70のみが
押圧解除位置に上動開始する。この時、先端規制板63
は退避位置を保持したままである。さらに、SS5−1
−37でステータスKを「7」にセットする。
【0148】ステータスKが「7」のときは、押圧板7
0を上方の押圧解除位置へ移動させる。カム板145,
146が時計回り方向に160°逆転すると(図20参
照)、先端規制板63は下方での退避位置を維持する一
方、押圧板70が上方へ退避する。このとき、カムセン
サSE12が円板149のエッジ部149aで遮光され
てオンする。従って、SS5−1−38でカムセンサS
E12のオンエッジが確認されると、SS5−1−39
でピックアップモータM1をオフする。続いて、SS5
−1−40でフラグDSETが「0」か否かを判定す
る。このフラグDSETは原稿が露光位置にセットされ
ると、「1」にセットされる。フラグDSETが「0」
のときのみSS5−1−41でセットステータスSをイ
ンクリメントする。さらに、SS5−1−42でステー
タスKを「8」にセットする。
【0149】これにて、原稿の給紙処理が終了する。ス
テータスKが「8」のときは、何も処理しない。以上説
明したように、1枚目とそれ以外ではピックアップモー
タの回転方向を変えている(図87参照)。1枚目(K
=4の時)は、モータM1を逆転し、1枚目以外(K=
3の時)はモータM1を正転させている。これは1枚目
はホームポジション(図19の位置)から押圧位置(図
21の位置)へ回転させ、1枚目以外は押圧解除位置
(図20の位置)から押圧位置(図21)へ回転させる
のにその回転角度を少なくして、動作時間を短縮させる
為である。またこの時、同じセンサーで同じエッジ部を
検出したのではモータのオーバーランにより最終的に停
止する位置は図21の位置からそれぞれ違う方向にずれ
ることになる。その場合そのオーバーランによりずれの
分を考慮して、カムの形状を設計せねばならず、押圧解
除位置を保持する角度を広めにとらなければならず、こ
れも動作時間を遅くする要因をなってしまう。よって、
本発明では、1枚目(M1逆転時)はSE12のオフエ
ッジによりエッジ部149bを検出し、1枚目以外(M
1正転時)はSE11のオフエッジによりエッジ部14
8bを検出してモータM1をOFFするようにしてお
り、これらの位置関係は、それぞれオーバーランを伴っ
てカムが停止した位置が、図21の位置をなるように設
計されている。よって、回転方向の違いからモータのオ
ーバーランにより停止する位置がズレたりすることがな
いようになっている。図89〜96はSS5−4で実行
されるプレステップセットのサブルーチンを示す。この
サブルーチンでは、図89に示すように、SS5−4−
1でセットステータスSをチェックし、その値を「0」
〜「9」に基づいて以下の処理を行う。
【0150】図90に示すように、ステータスSが
「0」のときは、何も処理しない。ステータスSが
「1」のときは、SS5−4−2でメインモータM3を
高速正転させる。これにて原稿がレジストローラ90か
らプラテンガラス29上へ送り込まれる。そして、SS
5−4−3でPLSCNT1がパルスP01をカウント
したか否かを判定する。PLSCNT1がパルスP01
をカウントすると、SS5−4−4でレジストセンサS
E2がオフか否かを判定し、SS5−4−5でエンプテ
ィセンサSE1がオンか否かを判定する。パルスP01
は小サイズ原稿に対応するパルス数であり、レジストセ
ンサSE2がオフでエンプティセンサSE1がオンであ
れば、即ち、給紙された原稿が小サイズで次の原稿がト
レイ61上に残っていれば、SS5−4−6でステータ
スKを「3」にセットし、SS5−4−7でメインモー
タM3を減速し、SS5−4−8でステータスSを
「2」にセットする。
【0151】一方、レジストセンサSE2がオンしてい
れば、原稿は大サイズであるため、SS5−4−10で
フラグLSIZEを「1」にセットし、SS5−4−1
1でステータスSを「7」にセットする。また、エンプ
ティセンサSE1がオフであれば、次の原稿はないので
SS5−4−9でステータスKを「1」にセットし、S
S5−4−11でステータスSを「7」にセットする。
【0152】PLSCNT1がパルスP01をカウント
中のときは(前記SS5−4−3でNO)、図91に示
すように、SS5−4−12でレジストセンサSE2の
オフエッジが確認されると、SS5−4−13で原稿の
サイズを検出する。さらに、SS5−4−14でエンプ
ティセンサSE1がオンか否かを判定し、オンしていれ
ば(次の原稿があれば)、SS5−4−15でDCNT
1をインクリメントする。
【0153】ステータスSが「2」のときは、図91に
示すように、SS5−4−16でPLSCNT1がパル
スP02をカウントしたか否かを判定する。パルスP0
2は原稿を距離L/2(図28参照)搬送するのに要す
るパルス数である。従って、PLSCNT1がパルスP
02をカウントすると(原稿の先端が中間位置IPに到
達すると)、SS5−4−17でメインモータM3をオ
フし、SS5−4−18でステータスSを「3」にセッ
トする。PLSCNT1がパルスP02をカウント中の
ときは、前述したSS5−4−12〜SS5−4−15
を処理する。
【0154】ステータスSが「3」のときは、図90に
示すように、何も処理しない。図92に示すように、ス
テータスSが「4」のときは(次の原稿の先出し給紙の
完了)SS5−4−19でメインモータM3を高速正転
させる。これにて先の原稿が露光位置へ、後の原稿がプ
レステップ位置へ搬送されることとなる。そして、SS
5−4−20でPLSCNT1がパルスP01をカウン
トしたと判定すると、SS5−4−21でレジストセン
サSE2がオフか否かを判定し、SS5−4−22でエ
ンプティセンサSE1がオンか否かを判定する。センサ
SE2がオフでセンサSE1がオンであれば、即ち、後
続の原稿が小サイズで次の原稿がトレイ61上に残って
いれば、SS5−4−23で給紙ステータスKを「3」
にセットし、SS5−4−26でメインモータM3を減
速し、SS5−4−27でスケール120を突出させ
(スケールモードの場合)、SS5−4−28でステー
タスSを「5」にセットする。
【0155】一方、レジストセンサSE2がオンしてい
れば、後続の原稿は大サイズであるため、SS5−4−
25で先出し禁止フラグを「1」にセットし、前述のS
S5−4−26〜28を処理する。また、エンプティセ
ンサSE1がオフであれば、次の原稿はないのでSS5
−4−24で給紙ステータスKを「1」にセットし、前
述のSS5−4−26〜28を処理する。PLSCNT
1がパルスP01をカウント中のときは(前記SS5−
4−20でNO)、SS5−4−12〜15を処理し、
後続の原稿のサイズを検出する。
【0156】ステータスSが「5」のときは、図92に
示すように、SS5−4−29でPLSCNT1がパル
スP02をカウントしたか否かを判定する。YESであ
れば、即ち、先の原稿の先端が露光基準位置SPへ到達
すると共に後続原稿の先端が中間位置IPへ到達する
と、SS5−4−30でメインモータM3をオフする。
続いて、SS5−4−31でソレノイドSL1でスケー
ル120を上昇し、SS5−4−32でフラグDSET
を「1」にセットし、SS5−4−33でステータスS
を「6」にセットする。フラグDSETは「1」のとき
原稿が露光位置にセットされたことを示し、CPU1へ
送信される。複写機本体1ではこのフラグDSETが
「1」のとき、光学系20のスキャン動作が可能とな
る。PLSCNT1がパルスP02をカウント中のとき
は、前述したSS5−4−12〜15を処理する。
【0157】ステータスSが「6」のときは、図94に
示すように、SS5−4−34でフラグDCHGが
「1」か否かを判定し、「1」のときのみ以下の処理を
行う。フラグDCHGはADF60に対して原稿交換を
要求するために複写機本体1のCPU1から送信され
る。
【0158】フラグDCHGが「1」であれば、SS5
−4−35で給紙ステータスKの値をチェックする。こ
こではステータスKが「2」と「8」のときのみ以下の
処理を行う。ステータスKが「8」のときは(次の原稿
が先出し給紙済みのとき)、SS5−4−36でステー
タスKを「2」にセットし、SS5−4−37でフラグ
LSIZEが「1」か否かを判定する。フラグLSIZ
Eが「1」であれば(大サイズ原稿が給紙されたのであ
れば)、SS5−4−38でステータスSを「1」にセ
ットし、SS5−4−39でDCNT1をデクリメント
し、SS5−4−40で排出すべき原稿の枚数をカウン
トするためのDCNT3を「1」にセットする。フラグ
LSIZEが「0」であれば(小サイズ原稿が給紙され
たのであれば)、SS5−4−41でステータスSを
「4」にセットし、前述のSS5−4−39〜40を処
理する。
【0159】SS5−4−35でステータスKが「2」
と判定されると(次の原稿が給紙されていない状態、つ
まり次の原稿がないか、先出し状態のとき)、SS5−
4−42でDCNT1が「0」か否かを判定する。
「0」であればSS5−4−43で先出し禁止フラグが
「1」か否かを判定する。先出し禁止フラグが「1」で
あれば、SS5−4−44でフラグLSIZEを「1」
にセットし、SS5−4−45でステータスSを「7」
にセットし、前述のSS5−4−39〜40を処理す
る。先出し禁止フラグが「0」であれば、前述のSS5
−4−41,SS5−4−39〜40を処理する。DC
NTが「0」でなければ、SS5−4−46でステータ
スSを「9」にセットし、SS5−4−40を処理す
る。
【0160】ステータスSが「7」のときは、図95に
示すように、SS5−4−47でメインモータM3を高
速正転させる。これにて、大サイズ原稿が中間位置IP
から搬送される。そして、SS5−4−48でPLSC
NT1がパルスP03をカウントしたか否かを判定す
る。PLSCNT1がパルスP03をカウントすると、
SS5−4−49でレジストセンサSE2がオフか否か
を判定し、SS5−4−50でエンプティセンサSE1
がオンか否かを判定する。レジストセンサSE2がオフ
でエンプティセンサSE1がオンであれば、次の原稿の
給紙のためにSS5−4−51でステータスKを「3」
にセットする。さらに、SS5−4−53でメインモー
タM3を減速し、SS5−4−54でスケール120を
突出させ(スケールモードの場合)、SS5−4−55
でステータスSを「8」にセットする。
【0161】レジストセンサSE2がオンしておれば、
このとき、大サイズ原稿の後端が未だレジストローラ9
0を通過していないため、SS5−4−56で紙詰まり
を処理する。また、エンプティセンサSE1がオフであ
れば、次の原稿はないのでSS5−4−52でステータ
スKを「1」にセットし、前述のSS5−4−53〜5
5を処理する。PLSCNT1がパルスP03をカウン
ト中のときは(前記SS5−4−48でNO)、前述の
SS5−4−12〜15を処理し、原稿のサイズを検出
する。
【0162】ステータスSが「8」のときは、図96に
示すように、SS5−4−57でPLSCNT1がパル
スP04をカウントしたか否かを判定する。YESであ
れば、即ち、大サイズ原稿の先端が露光基準位置SPへ
到達すると、SS5−4−58でメインモータM3をオ
フする。続いて、SS5−4−59でソレノイドSL1
をオンしてスケール120を原稿台ガラス29の上面か
ら上方に突出させ、SS5−4−60でフラグDSET
を「1」にセットし、SS5−4−61でステータスS
を「6」にセットする。PLSCNT1がパルスP04
をカウント中のときは、前述したSS5−4−53〜5
5を処理する。
【0163】ステータスSが「9」のときは、SS5−
4−62でメインモータM3を高速正転させる。これに
て、原稿が露光位置から排出される。そして、SS5−
4−63で排出センサSE3のオフエッジが確認される
と、即ち、原稿の後端が搬送ベルト95から離れると、
SS5−4−64でメインモータM3をオフし、SS5
−4−65でソレノイドSL1をオフしてスケール12
0を上昇させる。続いて、SS5−4−66でMODE
を「0」にリセットし、SS5−4−67でステータス
Sを「0」にリセットする。
【0164】ここで、プレステップモードでの紙詰まり
検出について説明する。ステータスSが「1」のとき
は、レジストセンサSE2がオンであっても(SS5−
4−4でNOであっても)紙詰まりを処理しない。しか
し、ステータスSが「7」のときは、原稿をパルスP0
3分搬送した後、レジストセンサSE2がオンしていれ
ば(SS5−4−49でNO)、紙詰まりを処理する。
即ち、パルスP03は距離L(図28参照)より若干短
く設定されており、SS5−4−49でNOと判定され
ることは、原稿がL(500mm)以上の長さか、搬送
不良でレジストローラ90の付近に滞留している場合で
ある。このような場合、紙詰まりであると検出する。ま
た、ステータスSが「4」のとき、レジストセンサSE
2がオンであっても(SS5−4−21でNO)、先出
し禁止フラグを「1」にセットするが、紙詰まりは処理
しない。以上の処理によって、プレステップモードにお
いて、大サイズ原稿が混在してトレイ61上にセットさ
れても、支障なく原稿の搬送が可能となる。
【0165】《スケール》図97はスケール(SS5−
4−27,SS5−4−54,SS5−6−33)のサ
ブルーチンを示す。ここでは、SS5−4−101で薄
紙フラグが「0」か否かを判定し、「0」であれば(ス
ケールモードが選択されていれば)、SS5−4−10
2でソレノイドSL1をオンし、スケール120をプラ
テンガラス29上に若干突出させ、原稿を露光基準位置
SPで強制的に停止させる。
【0166】《メインモータ高速回転》図94はメイン
モータ高速回転(SS5−4−2,SS5−4−19,
SS5−4−62)で実行されるメインモータM3の高
速正転のサブルーチンを示す。ここでは、SS5−4−
201,SS5−4−211でメインモータM3がオフ
されているか否かを判定し、既にオンされていれば直ち
にこのサブルーチンを終了する。SS5−4−201で
オフさけていると判定すると、即ち、セットステータス
Sが「1」,「4」,「9」のときは、SS5−4−2
02でフラグLSIZEを「0」にリセットし、SS5
−4−203でPLSCNT1を「0」にリセットし、
SS5−4−204で前半及び後半イレースフラグを
「0」にリセットする。続いて、SS5−4−205で
先出し禁止フラグを「0」にリセットし、SS5−4−
206でフラグDCHGを「0」にリセットし、SS5
−4−207でフラグDSETを「0」にリセットす
る。さらに、SS5−4−208で排紙ステータスHを
「1」にセットし、SS5−4−209でソレノイドS
L1をオンしてスケール120を下降し、SS5−4−
210でメインモータM3を高速正転に設定し、割込み
を許可する。この割込みごとにメインモータM3が駆動
され、PLSCNT1,PLSCNT2でのカウントが
行われる。一方、SS5−4−211でメインモータM
3がオフされていると判定すると、即ち、セットステー
タスSが「7」のときは、前述のSS5−4−205〜
210を処理する。
【0167】《2イン1モード》図99〜108はSS
5−6で実行される2イン1セットのサブルーチンを示
す。このサブルーチンでは、図99に示すように、SS
5−6−1でステータスSをチェックし、その値「0」
〜「13」に基づいて以下の処理を行う。ステータスS
が「0」のときは、何も処理しない。図100に示すよ
うに、ステータスSが「1」のときは(給紙完了)、S
SS5−6−2でメインモータM3を高速正転させる。
これにて原稿がレジストローラ90からプラテンガラス
29上へ送り込まれる。そして、SS5−6−3でレジ
ストセンサSE2がオフエッジか否かを判定する。オフ
エッジであれば(原稿の後端がセンサSE2の検出点を
通過すれば)、SS5−6−4で原稿のサイズを検出す
る。次に、SS5−6−5で1枚セットフラグを判断
し、1枚セットフラグが「0」ならば、SS5−6−6
でエンプティセンサSE1がオンか否かを判定する。レ
ジストセンサSE2がオフエッジでエンプティセンサS
E1がオンであれば、即ち、給紙された原稿が小サイズ
で次の原稿がトレイ61に残っていれば、SS5−6−
7で次原稿を給紙させる為のタイマT202をセット
し、SS5−6−8でメインモータM3を減速し、SS
5−6−9でステータスSを「2」にセットする。
【0168】一方、SS5−6−6でエンプティセンサ
SE1がオフと判断されると、つまり、通紙した結果、
奇数枚だったので最終原稿が1枚だった場合は次の原稿
はないので、SS5−6−10で後半イレースフラグを
「1」にセットする。後半イレースフラグは2イン1モ
ードでの光学系20の後半のスキャン領域の感光体ドラ
ム10上の電荷を消去することを指示する。続いて、S
S5−6−11でDCNT3が「2」か否かを判定し、
「2」であれば、即ち、このとき排出すべき原稿が2枚
プラテンガラス29上にあれば、SS5−6−12でメ
インモータM3を減速し、SS5−6−13でステータ
スSを「8」にセットする。DCNT3が「2」でなけ
れば、SS5−6−14でステータスSを「5」にセッ
トする。
【0169】前記SS5−6−3でレジストセンサSE
2がオフエッジでないと判定すると、SS5−6−15
でPLSCNT1がパルスP05をカウントしたか否か
を判定する。パルスP05は小サイズ原稿がレシスシセ
ンサSE2を抜けるまでのパルス数よりも大きいパルス
数であり、レシスシセンサSE2がオフする前にそこま
でカウントすると、大サイズ原稿なので、SS5−6−
15でフラグLSIZEを「1」にセットし、前述した
SS5−6−11〜13、又はSS5−6−14を処理
する。SS5−6−5で1枚セットフラグが「1」と判
断されると、つまり、原稿カウントの結果等で予め奇数
枚と判っていて、その原稿が小サイズの場合は、SS5
−6−17でステータスSを「12」にセットする。
【0170】ステータスSが「2」のときは、SS5−
6−18で前記タイマT202のカウントが終了したか
否かを判定する。カウントを終了した後、SS5−6−
19で給紙ステータスKが「2」であると判定すると、
SS5−6−20でステータスKを「3」にセットし、
次の原稿の先出し給紙を開始させる。タイマT202の
カウントが終了していないか、終了してもステータスK
が「2」でなければ、SS5−6−21でPLSCNT
2がパルスP07をカウントしたか否かを判定する。P
LSCNT2がパルスP07をカウントすると、SS5
−6−22でメインモータM3を低速逆転に切り換え
る。ここで、原稿はスイッチバックを開始する。そし
て、SS5−6−23でステータスSを「3」にセット
する。
【0171】SS5−6−21でPLSCNT2がパル
スP07をカウント中と判定されると、図102に示す
ように、SS5−6−27でレジストセンサSE2のオ
フエッジが確認されると、SS5−6−28でそのとき
プラテンガラス29上へ送り込まれる原稿のサイズを検
出する。続いて、SS5−6−29でエンプティセンサ
SE1がオンであると判定すると(原稿がトレイ61上
に残っていれば)、SS5−6−30でDCNT1をイ
ンクリメントする。
【0172】ステータスSが「3」のときは、図101
に示すように、SS5−6−24でPLSCNT2がパ
ルスP08をカウントしたか否かを判定する。カウント
を終了すれば、SS5−6−25でメインモータM3を
オフする。これにて、原稿のスイッチバックが終了す
る。そして、SS5−6−26でステータスSを「4」
にセットする。ステータスSが「4」のときは、何も処
理しない。
【0173】ステータスSが「5」のときは(次の原稿
のレジストローラ90からの送出し)、図103に示す
ように、SS5−6−31でメインモータM3を高速正
転させる。これにてスイッチバックされた先の原稿及び
後続の原稿が露光位置へ搬送されることとなる。そし
て、SS5−6−32でPLSCNT1がパルスP03
をカウントしたと判定すると、SS5−6−33でメイ
ンモータM3を減速し、SS5−6−34でスケール1
20を突出させる(スケールモードの場合)。
【0174】次に、SS5−6−35でレジストセンサ
SE2がオフか否かを判定し、SS5−6−36でエン
プティセンサSE1がオンか否かを判定する。センサS
E2がオフでセンサSE1がオンであれば、即ち、後続
の原稿が小サイズで次の原稿がトレイ61上に残ってい
れば、SS5−6−37で給紙ステータスKを「3」に
セットし、SS5−6−38でステータスSを「6」に
セットする。SS5−6−36でエンプティセンサSE
1がオフと判定されると、次の原稿はないのでSS5−
6−39で給紙ステータスKを「1」にセットし、前述
のSS5−6−38を処理する。
【0175】SS5−6−35でレジストセンサSE2
がオンと判定されると、SS5−6−40でフラグLS
IZEが「0」か否かを判定し、YESであれば、小サ
イズ原稿に続いて大サイズ原稿が2イン1セットされる
こととなるため、SS5−6−41で先の小サイズ原稿
のみをコピーするために後半イレースフラグを「1」に
セットする。さらに、SS5−6−42で先出し禁止フ
ラグを「1」にセットし、SS5−6−43でDCNT
1をインクリメントし、前述のSS5−6−38を処理
する。前記SS5−6−40でフラグLSIZEが
「1」であると判定すると、大サイズ原稿を単独でスケ
ール120の位置まで送ったが、未だレジストローラ9
0の付近に滞留していることとなるので、SS5−6−
44で紙詰まりとして処理する。PLSCNT1がパル
スP03をカウント中と判定されると(SS5−6−3
2でNO)、前述したSS5−6−27〜SS5−6−
30(図102参照)を処理し、後続の原稿のサイズを
検出する。
【0176】ステータスSが「6」のときは、図104
に示すように、SS5−6−45でPLSCNT1がパ
ルスP04をカウントしたか否かを判定する。YESで
あれば、即ち、原稿の先端が露光基準位置SPへ到達す
ると、SS5−6−46でメインモータM3をオフす
る。このとき、後続する原稿が大サイズであれば、原稿
の後半は給紙部に留まっている。続いて、SS5−6−
47でソレノイドSL1をオフしてスケール120を上
昇させ、SS5−6−48でフラグDSETを「1」に
セットし、SS5−6−49でステータスSを「7」に
セットする。
【0177】ステータスSが「8」のときは(大サイズ
原稿の給紙)、図105に示すように、SS5−6−5
0でPLSCNT1がパルスP06のカウント終了を確
認すると、SS5−6−51でメインモータM3をオフ
する。さらに、SS5−6−52でステータスSを
「9」にセットする。
【0178】ステータスSが「9」のときは、SS5−
6−53でDCNT3が「1」であると判定したときの
み(1枚の原稿が排出されると)、SS5−6−54で
ステータスSを「5」にセットする。
【0179】ステータスSが「10」のときには、図1
06に示すように、SS5−6−55でメインモータM
3を高速回転させる。これにて原稿が露光位置から排出
される。そして、SS5−6−56で排出センサSE3
にて排出させる原稿の後端が検出されると、即ち、原稿
の後端が搬送ベルト95から離れると、SS5−6−5
7でメインモータM3をオフする。これにより、原稿が
2枚同時に排出されるとき、ここで原稿の間隔があけら
れる。次に、SS5−6−58でソレノイドSL1をオ
フしてスケール120を上昇する。また、SS5−6−
59でDCNT3が「2」か否かを判定し、「2」であ
ればSS5−6−60でステータスSを「11」にセッ
トし、「2」でなければ(排出される原稿は1枚の
み)、SS5−6−61でステータスSを「0」にリセ
ットする。
【0180】ステータスSが「11」のときは、SS5
−6−62でDCNT3が「1」か否かを判定し、
「1」であればSS5−6−63でステータスSを「1
0」にセットする。これにて後続の原稿が排出される。
DCNT3が「1」でなければ、即ち、DCNT3が
「2」のときは先の原稿排出時であるため、何も処理し
ない。
【0181】ステータスSが「12」の場合、図107
に示す処理が実行される。ステータスSが「12」にセ
ットされるのは、1枚セットフラグが「1」、つまり原
稿枚数が奇数枚のときで、最初にセットする最終頁原稿
を1枚だけで原稿台ガラス29上にセットするときであ
る。この処理では、SS5−6−64でパルスカウンタ
PLSCNT1が(P04−サイズP)に到達したか否
か判定する。ここで、P04は、原稿をレジストローラ
90からスケール120まで搬送するのに必要なメイン
モータM3のパルス数である。SS−5−3−13によ
り当て込み量αを含まないL+ADJ1が設定されてい
る。サイズPは、原稿サイズ検出で求められた原稿サイ
ズに対応するパルス数である。したがって、パルスカウ
ンタPLSCNT1が(P04−サイズP)とは、2枚
目の原稿が、スケール120から原稿サイズ分だけ離れ
て原稿台ガラス29上にセットされることを意味する。
そして、PLSCN1が(P04−サイズP)なると、
原稿は原稿台ガラス29上で、スケール120から原稿
サイズ分だけ離れてセットされているので、SS5−6
−65でメインモータM3をオフする。次に、SS5−
6−66でソレノイドSL1をオフしてスケール120
を上昇し、SS5−6−67ではフラグDSETを
「1」にセットし、SS5−6−68で前半イレースフ
ラグを「1」にセットし、原稿台ガラス29上に原稿の
無い領域に対応した感光体上の静電潜像を除去したの
ち、SS5−6−69で1枚セットフラグを「0」にリ
セットする。続いて、SS5−6−70でセンサSE1
がオンして原稿トレイ61上に原稿が残っていることが
確認されると、SS5−6−71でDCNT1を「+
1」インクリメントし、SS5−6−72でステータス
Kを「3」にセットし、SS5−6−73でステータス
Sを「13」にセットする。SS5−6−70で原稿ト
レイ61上に原稿が無いことが確認されると、SS5−
6−74でステータスKを「1」にセットする。このよ
うに、原稿枚数が奇数のときは、最終原稿は原稿台ガラ
ス29上の露光基準SPから原稿サイズ分だけスケール
120から離れた位置−すなわち中間位置IPにセット
される。ここでは、1枚の小サイズ原稿を後半部分にセ
ットした為、前半部分をハーフイレースさせる為に前半
イレースフラグを立てている。仮に奇数枚とカウントさ
れ、1枚セットフラグが立っていても、実際コピーする
時にその原稿が大サイズであれば、SS5−6−15か
らSS5−6−16へと進む為、スケール120に合わ
せて単独でセットされ、イレースも行なわれない。最後
まで通紙した結果、ラスト原稿が1枚しかなかった場合
には、スケール側にセットする為、後半イレースフラグ
を立てている(SS−5−6−10)。小サイズ原稿と
大サイズ原稿が2イン1された場合にもスケール側にあ
る小サイズ原稿のみコピーし、大サイズ原稿側はイレー
スする為に後半イレースフラグを立てている。そして、
その大サイズ原稿は、次にコピー処理が行われ、全面コ
ピーがされるようになっており、余分なコピーや、余白
部分にベルトの影や汚れが写り込んだり、画像欠損する
ことのないコピーが得られる。
【0182】図108はステータスSが「7」又は「1
3」のときの処理を示す。ここでは、SS5−6−75
でフラグDCHGが「1」か否かを判定し、「1」のと
きのみ以下の処理を行う。フラグDCHGが「1」であ
れば、SS5−6−76で給紙ステータスKの値をチェ
ックする。ここでは、ステータスKが「2」と「8」の
ときのみ以下の処理を行う。
【0183】ステータスKが「8」のときは(次の原稿
が先出し給紙済みのとき)、SS5−6−77でステー
タスKを「2」にセットし、SS5−6−78でステー
タスSを「1」にセットする。さらに、SS5−6−7
9でDCNT1をデクリメントし、SS5−6−80で
フラグLSIZEが「1」か否かを判定する。フラグL
SIZEが「1」であれば(大サイズ原稿が給紙された
のであれば)、SS5−6−81で排出すべき原稿の枚
数をカウントするためのDCNT3をインクリメントす
る。フラグLSIZEが「0」であれば(大サイズ原稿
が給紙されたのであれば)、SS5−6−82で後半イ
レースフラグが「1」か否かを判定する。後半イレース
フラグが「1」であれば(小サイズ原稿1枚がセット中
又は小サイズ原稿1枚と大サイズ原稿1枚がセット中で
あれば)、前述のSS5−6−81を処理し、「0」で
あればSS56−83で前半イレースフラグが「1」か
否かを判定し、前半イレースフラグが「0」ならばSS
5−6−84でDCNT3をインクリメントした後、S
S5−6−81を処理する。
【0184】SS5−6−76でステータスKが「2」
(次の原稿が先出し給紙されていないとき)と判定され
ると、SS5−6−85で先出し禁止フラグが「1」か
否かを判定する。先出し禁止フラグが「1」であれば、
SS5−6−86でフラグLSIZEを「1」にセット
し、SS5−6−87でステータスSを「5」にセット
し、SS5−6−79〜84を処理する。先出し禁止フ
ラグが「0」であれば、SS5−6−88でステータス
Sを「10」にセットし、SS5−6−80〜84を処
理する。
【0185】《排紙》図109〜111はSS5−5,
5−7,5−11で実行されるカウント排紙のサブルー
チンを示す。ここでの排紙はプレステップモード及び2
イン1モードでの排紙である。このサブルーチンでは、
図109に示すように、SS5−5−1で排紙ステータ
スHをチェックし、その値「0」,「1」,「2」に基
づいて以下の処理を行う。
【0186】図106に示すように、ステータスHが
「0」のときは、何も処理しない。ステータスHが
「1」のときは、SS5−5−2で排出モータM4を高
速駆動し、SS5−5−3でメインモータM3がオフか
否かを判定し、SS5−5−4でDCNT3が「0」か
否かを判定する。メインモータM3がオフされており、
DCNT3が「0」であれば、排出すべき原稿はなく、
SS5−5−5で排出モータM4をオフし、SS5−5
−6でステータスHを「0」にリセットする。
【0187】メインモータM3がオンされているか、オ
フであってもDCNT3が「0」でなければ(原稿排出
中)、SS5−5−7で排出センサSE3がオフエッジ
か否かを判定する。センサSE3がオフエッジであれ
ば、即ち、原稿の後端がセンサSE3の検出点を通過す
れば、SS5−5−8で排出モータM4を低速駆動に切
り換え、SS5−5−9でタイマT301をセットす
る。さらに、SS5−5−10でステータスHを「2」
にセットする。
【0188】ステータスHが「2」のときは、図111
に示すように、SS5−5−11で前記タイマT301
のカウント終了が確認されると、SS5−5−12でD
CNT2をデクリメントし、SS5−5−13でDCN
T3をデクリメントする。続いて、SS5−5−14で
DCNT3が「0」か否かを判定する。DCNT3が
「0」であれば、即ち、排出される原稿が1枚の場合
は、SS5−5−15で排出モータM4をオフし、SS
5−5−16でステータスHを「0」にリセットする。
DCNT3が「0」でなければ、即ち、排出する原稿が
2枚の場合は、SS5−5−17でステータスHを
「1」にセットし、排出動作を継続させる。
【0189】《カウント》図112〜114はSS5−
8で実行されるカウントのサブルーチンを示す。ここで
は次に説明するカウント排紙のサブルーチンとで原稿を
一巡させてその枚数を自動的にカウントする。このサブ
ルーチンでは、図112に示すように、SS5−8−1
でステータスSをチェックし、その値「0」〜「4」に
基づいて以下の処理を行う。
【0190】図113に示すように、ステータスSが
「0」のときは、何も処理しない。ステータスSが
「1」のときは(給紙完了)、SS5−8−2で排紙ス
テータスHが「2」でないことを確認のうえ、即ち、排
出モータM4が減速されていなければ、SS5−8−3
でソレノイドSL1をオンしてスケール120を下降
し、SS5−8−4でメインモータM3を高速正転させ
る。これにて原稿がレジストローラ90からプラテンガ
ラス29上に送り出される。さらに、SS5−8−5で
PLSCNT1を「0」にリセットし、SS5−8−6
でステータスSを「2」にセットし、SS5−8−7で
ステータスHを「1」にセットする。
【0191】ステータスSが「2」のときは、SS5−
8−8でレジストセンサSE2のオフエッジが確認され
ると(原稿の後端がセンサSE2の検出点を通過する
と)、SS5−8−9で原稿のサイズを検出する。続い
て、SS5−8−10でメインモータM3を減速し、S
S5−8−11で原稿枚数をカウントするGCNTをイ
ンクリメントし、SS5−8−12でPLSCNT2を
「0」にリセットする。さらに、SS5−8−13でエ
ンプティセンサSE1がオンか否かを判定する。センサ
SE1がオンであれば、次の原稿を給紙するため、SS
5−8−14でDCNT1をインクリメントし、SS5
−8−15で給紙ステータスKを「3」にセットし、S
S5−8−16でステータスSを「3」にセットする。
センサSE1がオフしていれば、トレイ61上に次の原
稿がないのでSS5−8−17で給紙ステータスKを
「1」にセットし、SS5−8−16でステータスSを
「3」にセットする。
【0192】ステータスSが「3」のときは、図114
に示すように、SS5−8−17でPLSCNT2がパ
ルスP09のカウントを終了したことを確認すると、S
S5−8−18でメインモータM3をオフする。パルス
P09は原稿を一旦プラテンガラス29上で停止させる
ためのもので、原稿の後端がレジストセンサSE2で検
出されてから少なくともレジストローラ90のニップ部
を抜けるまでのメインモータ駆動パルス数に相当する。
このような制御によってカウントモードでの処理時間が
短縮される。
【0193】次に、SS5−8−19でソレノイドSL
1をオフしてスケール120を上昇させた後、SS5−
8−20で排出センサSE3がオフか否かを判定し、S
S5−8−21で排紙ステータスHが「2」でないか否
かを判定する。センサSE3がオフでステータスHが
「2」でなければ(原稿が排出されていなければ)、S
S5−8−22で排出モータM4をオフし、SS5−8
−23でステータスHを「0」にリセットする。そし
て、SS5−8−24でエンプティセンサSE1のオ
ン、オフを判定する。センサSE1がオンであれば、次
の原稿の給紙の完了を待つために、SS5−8−25で
ステータスSを「0」にリセットし、センサSE1がオ
フであればSS5−8−26でステータスSを「4」に
セットする。また、排出センサSE3がオンしている
か、オフしていてもステータスHが「2」であれば、S
S5−8−24〜26を処理する。
【0194】ステータスSが「4」のときは、全ての原
稿をプラテンガラス29上に送り出した後であり、SS
5−8−27でメインモータM3を低速駆動する。そし
て、SS5−8−28でDCNT2が「0」であること
を確認すると、即ち、プラテンガラス29上に原稿が存
在しなくなれば、SS5−8−29でメインモータM3
をオフし、SS5−8−30でソレノイドSL1をオフ
してスケール120を上昇し、SS5−8−31でステ
ータスSを「0」にリセットする。次に、SS5−8−
32でGCOUNT、すなわち原稿枚数が奇数か否かを
判定し、奇数ならばSS5−8−33で1枚セットフラ
グを「1」にセットする。
【0195】《カウント排紙》図115はSS5−9で
実行されるカウント排紙のサブルーチンを示す。このサ
ブルーチンではSS5−9−1で排紙ステータスHをチ
ェックし、その値「0」,「1」,「2」に基づいて以
下の処理を行う。ステータスHが「0」のときは、何も
処理しない。ステータスHが「1」のときは(メインモ
ータM3の正転による原稿の搬送が開始されると)、S
S5−9−2で排出モータM4を高速駆動する。これに
より、反転ローラ100及び排出ローラ110が回転
し、原稿がトレイ115へ送られる。次に、SS5−9
−3で排出センサSE3のオフエッジが確認されると
(原稿の後端がセンサSE3の検出点を通過すると)、
SS5−9−4で排出モータM4を減速する。さらに、
SS5−9−5でタイマT301をセットし、SS5−
9−6でステータスHを「2」にセットし、SS5−9
−7でDCNT2をデクリメントする。
【0196】ステータスHが「2」のときは、SS5−
9−8でタイマT301のカウント終了が確認される
と、SS5−9−9で排出モータM4をオフし、SS5
−9−10でDCNT2が「0」か否かを判定する。D
CNT2が「0」であれば(プラテンガラス29上に原
稿がなければ)、SS5−9−11でステータスHを
「0」にリセットする。DCNT2が「0」でなければ
(プラテンガラス29上に原稿があれば)、SS5−9
−12でステータスHを「1」にセットする。
【0197】《サイズ検出》図112はサイズ検出のサ
ブルーチンを示す。ここでは、SS5−4−201でサ
イズ検出用カウンタSIZCNT1へPLSCNT1の
パルスカウント値をストアする。PLSCNT1はメイ
ンモータM3の正転駆動パルス数をカウントし、その値
は原稿の長さに対応する。次に、SS5−4−202で
幅フラグが「1」か否かを判定する。幅フラグは幅セン
サSE10のオン、オフによって設定され、幅センサS
E10は、B5横送り以上の幅寸法の原稿によってオン
され、幅フラグが「1」にセットされる。原稿のサイズ
はSIZCNT1の値と幅フラグとの組み合わせによっ
て設定される。図において、Tは横送り、Lは縦送りを
意味する。
【0198】即ち、幅フラグが「1」のときは、SS5
−4−203でSIZCNT1の値をチェックし、その
値が182mmに相当すればSS5−4−204でSI
ZEをB5横送りに設定する。以下、同様にSIZCN
T1の値に従ってSS5−4−205からSS5−4−
207でSIZEに所定の原稿サイズを設定する。ま
た、420mmよりも長ければ、SS5−4−208で
不明とする。その後、SS5−4−209で幅フラグを
「0」にリセットする。
【0199】一方、幅フラグが「0」のときは、図11
7に示すように、SS5−4−210でSIZCNT1
の値をチェックし、その値に従ってSS5−4−211
〜SS5−4−217でSIZEに所定の原稿サイズを
設定する。なお、297mmよりも短ければSS5−4
−213でスイッチSW2がオンされているか否かを判
定し、オンされていればSS5−4−214でサイズを
「A4L」にセットし、オンされていなければSS5−
4−215でサイズを「レターL」にセットする。な
お、2イン1モードにあっては、検出されたサイズをそ
れぞれ2倍のサイズとして設定する。ここで、SS5−
4−213及び214は、図67のS8−4以降の処理
の別実施例である。
【0200】《両面セット》図118から124は両面
モード時の原稿搬送を処理するサブルーチンで、まずS
S5−10−1でステータス「S」を判定し、その値に
応じて「0」〜「6」の処理に分岐する。
【0201】ステータスSが「0」の場合、何もしな
い。ステータスSが「1」の場合、図119に示すよう
に、SS5−10−2でソレノイドSL1をオンしてス
ケール120を下降し、SS5−10−3でメインモー
タM3を正転して原稿台ガラス29に沿って原稿を搬送
し、SS5−10−4で排紙モータM4を駆動する。次
に、SS5−10−5でレジストセンサSE2のオフエ
ッジを検出し、オフエッジすなわち原稿の後端が検出さ
れると、SS5−10−6でセンサSE2とSE10の
信号から原稿サイズを検出する。続いて、SS5−10
−7で原稿枚数カウンタDCNT3が「0」か否か判定
する。この原稿枚数カウンタは排出すべき枚数を係数す
るカウンタで、1枚目裏面セット時及び表面セット時は
「0」にセットされる。また、2枚目以降の裏面セット
時は、前の原稿が排出されると「1」から「0」に変わ
る。そして、原稿枚数カウンタDCNT3が「0」と判
定されると、SS5−10−8で排出センサSE3のオ
ンエッジを検出し、このオンエッジが検出されると、S
S5−10−9でソレノイドSL2をオンして切替爪1
03を動作して反転経路を作り、原稿を再び原稿台ガラ
ス29に向けて搬送する。また、SS5−10−10で
PLSCNT2を「0」にリセットし、そこからカウン
トをスタートする。SS5−10−11でステータスS
を「2」にセットする。
【0202】ステータスSが「2」の場合、図120に
示すように、SS5−10−12でPLSCNT2がP
12になったか否か、つまりセンサSE3を通過した原
稿の先端が反転経路を通り搬送ベルト95の直前に到達
したか否か判定する。そして、原稿の先端が搬送ベルト
95に到達する直前に、SS5−10−13でメインモ
ータM3を逆転する。また、SS5−10−14で原稿
が大サイズか否か判定し、大サイズ原稿ならばモータM
3とM4を減速する。これは、大サイズ原稿の場合、原
稿の先端と後端が共に搬送ベルト95と原稿台ガラス2
9の間に挾持されることがあり、負荷が大きくなる。こ
のような場合はモータM3,M4を低速に切り替えてス
テッピングモータの脱調を防ぐと共に通紙音の低減を計
る。なお、このときスケール120を原稿台ガラス29
の上面から下げたままにしても同様の作用効果が得られ
る。一方、原稿が大サイズ原稿でない場合、SS5−1
0−20でソレノイドSL1をオフしてスケール120
を上昇し、原稿先端がガラス端面と干渉して、ジャムし
ないようにすると共に原稿先端規制に備える。次に、S
S5−10−16ではセンサSE3びオフエッジを検出
し、原稿後端が切替爪103を通過したことが確認され
ると、SS5−10−17でソレノイドSL2をオフし
て切替爪103を動作して原稿搬送経路を原稿排紙トレ
イ115に向かう経路に切り替え、SS5−10−18
でPLSCNT2を「0」にリセットし、SS5−10
−19でステータスSを「3」にセットする。
【0203】ステータスSが「3」の場合、図121に
示すように、PLSCNT2がP14になったか否か、
つまり原稿の後端がスケール120から20〜30mm
離れた位置まで移動し、完全に原稿が原稿台ガラス29
上に移動したか否か確認する。そして、PLSCNT2
がP14になるとSS5−10−22でメインモータM
3を正転状態に切り替える。これにより、原稿は原稿台
ガラス29上をスケール120に向かって搬送される。
また、SS5−10−23で排紙モータM4をオフす
る。次に、SS5−10−24でPLSCNT2を
「0」にリセットし、SS5−10−25でソレノイド
SL1をオフしてスケール120を上昇し、原稿の先端
規制に備える。最後に、SS5−10−26でステータ
スSを「4」にセットする。
【0204】ステータスSが「4」の場合、図122に
示すように、SS5−10−27でPLSCNT2がP
16か否か、つまり原稿のスケール120端部がスケー
ル120に規制されるまで搬送されたか否か判定する。
そして、PLSCNT2がP16に達していれば、SS
5−10−28でメインモータM3をオフし、SS5−
10−29でDSETを「1」にセットしてピックアッ
プローラをホームポジションに戻し、SS5−10−3
0で原稿表面が複写状態にセットされているか原稿裏面
が複写状態にセットされているか否か判定する。ここ
で、原稿表面の複写状態にセットされていれば、SS5
−10−31で原稿トレイ61に次の原稿があるか否か
を検出し、有ればSS5−10−32で原稿カウンタD
CNT1を「1」にセットした後、SS5−10−33
でステータスKを「3」にセットして次原稿の給紙を行
い、無ければSS5−10−34でステータスKを
「1」にセットし、SS5−10−35でステータスS
を「5」にセットする。なお、SS5−10−30で原
稿裏面が複写状態にセットされていると判定されると、
SS5−10−31〜34の処理を実行することなく、
SS5−10−35でステータスSを「5」にセットす
る。
【0205】ステータスSが「5」の場合、図123に
示すように、SS5−10−36で複写機本体1で原稿
交換要求信号DCHGが「1」に設定されているか否か
判定する。また、SS5−10−37で原稿が表面複写
状態に設定完了しているか否か判定する。そして、DC
HGが「1」に設定されて原稿の交換が要求され、かつ
原稿が表面複写状態にセットされていれば、SS5−1
0−38で排紙制御カウンタHを「1」にセットし、S
S5−10−39で排出する原稿枚数カウンタDCNT
3を「1」にセットし、SS5−10−40でステータ
スKが「8」にセットされているか否か、すなわち次の
原稿が先出し状態にセットされているか否か判定し、次
の原稿が先出し状態になっていれば、SS5−10−4
2でステータスKを「2」に変更し、SS5−10−4
2でDCNT1をデクリメントする。また、SS5−1
0−43でステータスSを「1」にセットし、SS5−
10−44でDCHGを「0」、SS5−10−45で
DSETを「0」にセットする。一方、SS5−10−
40でステータスKが「8」でないと判定されると、ソ
レノイドSL1をオンしてスケール120を下降し、S
S5−10−47でメインモータM3を駆動して原稿台
ガラス29上の原稿を排紙部に排出し、SS54−10
−48でステータスSを「6」にセットして最終原稿の
排出処理に入り、SS5−10−44でDCHGを
「0」、SS5−10−45でDSETを「0」にセッ
トする。SS5−10−37で原稿が裏面複写状態にセ
ットされていると判断されると、SS5−10−43〜
45が実行される。
【0206】ステータスSが「6」の場合、図124に
示すように、SS5−10−49で排紙センサSE3の
オフエッジ、すなわち原稿後端検出信号を検出し、オフ
エッジが検出されて原稿後端部がセンサSE3を通過し
たことが確認されると、SS5−10−50でメインモ
ータM3をオフし、SS5−10−51でソレノイドS
L1をオフしてスケール120を上昇する。次に、SS
5−10−52に排紙制御カウンタHが「0」か否か、
つまり原稿の排紙が完了したか否か判定し、排紙が完了
するとSS10−53でMODEを「0」にセットし、
SS5−10−54でステータスSを「0」にセットし
て待機状態に設定する。
【0207】《入力処理》図125はCPU1の入力処
理S3の制御を示す。この入力処理S3では、図126
に示す複写機操作部からの入力を処理する。上記複写機
操作部において、100はコピースタートキー、101
は10キー、102はクリア/ストップキー、103は
リセットキー、104は表示部である。105は原稿選
択キー、105aは薄紙モード表示LEDで、原稿選択
キー105で薄紙モードが選択されたときに薄紙モード
表示部が点灯する。106はモード選択キー、106a
は両面モード表示LED、107bは2イン1モード表
示LED、106cはカウントモード表示LEDで、モ
ード選択キー106で選択されたモードがそれぞれ表示
LED106a,106b,106cで表示される。
【0208】上記入力処理では、S3−1で原稿選択キ
ー105のオンエッジが検出されると、S3−2で薄紙
モード表示LED105aがオン状態か否か判定し、L
ED105aがオン状態ならばS3−3でLED105
aをオフして通常原稿の複写状態にセットし、オフ状態
ならばS3−4でLED105aをオンして薄紙原稿の
複写状態にセットする。
【0209】S3−1で原稿選択キー105のオンエッ
ジが検出されなければ、S3−5でモード選択キー10
6のオンエッジを検出する。ここで、オンエッジが検出
されなければ、S3−8でその他のキー入力処理を実行
する。一方、S3−5でオンエッジが検出されると、S
3−6、S3−9、S3−11でそれぞれLED106
a,LED106b、LED106cがオン状態か否か
判定し、LED106aがオン状態ならばS3−7でL
ED106aをオフ、LED106bをオンして2イン
1モードに設定し、LED106bがオン状態ならばS
3−10でLED106bをオフ、LED106cをオ
ンしてカウントモードに設定し、LED106cがオン
状態ならばS3−12でLED106cをオフし、オフ
状態ならばS3−13でLED106cをオンして両面
モードに設定する。
【0210】《表示処理》図127は、複写機操作部に
おける表示部104の表示を制御するサブルーチンで、
S4−1で取り忘れフラグ1が「1」にセットされてい
るか否か判定し、取り忘れフラグ1がセットされていれ
ば、S4−2で表示部104に給紙部ジャム表示104
aを表示する。次に、S4−3では取り忘れフラグ2が
「1」にセットされているか否か判定し、取り忘れフラ
グ2が「1」にセットされていれば、表示部104に排
紙部ジャム表示104bを表示する。また、取り忘れフ
ラグ1又は2が「1」にセットされていると、表示部1
04には図示するようにジャム紙の除去を報知する。さ
らに、S4−5では、その他の必要な表示を処理する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自動給紙装置を備えた自動原稿
搬送装置(ADF)と複写機本体の概略構成図。
【図2】 ADFの内部構成を示す断面図。
【図3】 スケール押圧機構の第1実施例の断面図で、
搬送ベルトが原稿台ガラスから離間したときのスケール
の位置を示す。
【図4】 スケール押圧機構の第1実施例を示す断面図
で、スケールが上昇した状態を示す。
【図5】 第1実施例にかかるスケール押圧機構の断面
図で、スケールが下降しつつある状態を示す。
【図6】 第1実施例にかかるスケール押圧機構の断面
図で、スケールが下降した状態を示す。
【図7】 スケール押圧機構の第2実施例を示す側面図
で、スケールが上昇した状態を示す。
【図8】 第2実施例にかかるスケール押圧機構の部分
平面図。
【図9】 第2実施例にかかるスケール押圧機構のレバ
ー部材の断面図。
【図10】 第2実施例にかかるスケール押圧機構のレ
バー部材の断面図。
【図11】 第2実施例にかかるスケール押圧機構の側
面図で、動作中のソレノイドがスケールを押圧している
状態を示す。
【図12】 第2実施例にかかるスケール押圧機構の側
面図で、ソレノイドのプランジャが完全に引き込まれた
状態を示す。
【図13】 スケール押圧機構の第3実施例を示す側面
図。
【図14】 スケール押圧機構の第4実施例を示す側面
図。
【図15】 スケール先端部、フィルムの切欠と捌きロ
ーラの平面位置関係の説明図。
【図16】 ADFにおける原稿給紙部の断面図。
【図17】 原稿給紙部における押圧板の支持状態を示
す正面図。
【図18】 原稿給紙部における先端規制板と押圧板の
駆動機構を示す斜視図。
【図19】 図18に示す先端規制板が規制位置、押圧
板が非押圧位置にある状態の説明図。
【図20】 図18に示す先端規制板が非規制位置、押
圧板が非押圧位置にある状態の説明図である。
【図21】 図18に示す先端規制板が非規制位置、押
圧板が押圧位置にある状態の説明図である。
【図22】 レジストローラと搬送ベルトの駆動機構を
示す斜視図。
【図23】 レジストローラと捌きローラの平面位置関
係の説明図。
【図24】 レジストローラの支持機構及び通紙経路開
閉機構の斜視図。
【図25】 図24の通紙路開閉機構におけるレジスト
ローラとカムとの関係の説明図。
【図26】 図24の通紙路開閉機構の動作説明図。
【図27】 図24の通紙路開閉機構の動作説明図。
【図28】 原稿給紙部のカバーを支持する機構の概略
説明図。
【図29】 ステッピングモータによる原稿搬送の説明
図、パルス制御モードで原稿を停止させる場合を示す。
【図30】 ステッピングモータによる原稿搬送の説明
図、スケールモードで原稿を停止させる場合を示す。
【図31】 プレステップモードでの原稿搬送の説明
図。
【図32】 図31に続くプレステップモードでの原稿
搬送の説明図。
【図33】 図32に続くプレステップモードでの原稿
搬送の説明図。
【図34】 図33に続くプレステップモードでの原稿
搬送の説明図。
【図35】 図34に続くプレステップモードでの原稿
搬送の説明図。
【図36】 図35に続くプレステップモードでの原稿
搬送の説明図。
【図37】 図36に続くプレステップモードでの原稿
搬送の説明図。
【図38】 図37に続くプレステップモードでの原稿
搬送の説明図。
【図39】 図38に続くプレステップモードでの原稿
搬送の説明図。
【図40】 2イン1モードでの原稿搬送の説明図。
【図41】 図40に続く2イン1モードでの原稿搬送
の説明図。
【図42】 図41に続く2イン1モードでの原稿搬送
の説明図。
【図43】 図42に続く2イン1モードでの原稿搬送
の説明図。
【図44】 図43に続く2イン1モードでの原稿搬送
の説明図。
【図45】 図44に続く2イン1モードでの原稿搬送
の説明図。
【図46】 図45に続く2イン1モードでの原稿搬送
の説明図。
【図47】 図46に続く2イン1モードでの原稿搬送
の説明図。
【図48】 図47に続く2イン1モードでの原稿搬送
の説明図。
【図49】 図48に続く2イン1モードでの原稿搬送
の説明図。
【図50】 図49に続く2イン1モードでの原稿搬送
の説明図。
【図51】 図50に続く2イン1モードでの原稿搬送
の説明図。
【図52】 両面モードでの原稿搬送の説明図。
【図53】 図52に続く両面モードでの原稿搬送の説
明図。
【図54】 図53に続く両面モードでの原稿搬送の説
明図。
【図55】 図54に続く両面モードでの原稿搬送の説
明図。
【図56】 図55に続く両面モードでの原稿搬送の説
明図。
【図57】 図56に続く両面モードでの原稿搬送の説
明図。
【図58】 図57に続く両面モードでの原稿搬送の説
明図。
【図59】 図58に続く両面モードでの原稿搬送の説
明図。
【図60】 図59に続く両面モードでの原稿搬送の説
明図。
【図61】 図60に続く両面モードでの原稿搬送の説
明図。
【図62】 図61に続く両面モードでの原稿搬送の説
明図。
【図63】 図62に続く両面モードでの原稿搬送の説
明図。
【図64】 複写機本体の制御部を示すブロック図。
【図65】 ADFの制御部を示すブロック図。
【図66】 複写機本体を制御するCPU1のメインル
ーチンを示すフローチャート図。
【図67】 CPU1におけるAPS制御のサブルーチ
ンを示すフローチャート図。
【図68】 CPU1における原稿停止位置処理サブル
ーチンを示すフローチャート図。
【図69】 CPU1におけるイレースのサブルーチン
を示すフローチャート図。
【図70】 CPU1におけるスキャンのサブルーチン
を示すフローチャート図。
【図71】 ADFを制御するCPU2のメインルーチ
ンを示すフローチャート図。
【図72】 CPU2における割込み処理のサブルーチ
ンを示すフローチャート図。
【図73】 CPU2における初期設定のサブルーチン
を示すフローチャート図。
【図74】 CPU2におけるホームチェックのサブル
ーチンを示すフローチャート図。
【図75】 CPU2における開閉チェックのサブルー
チンを示すフローチャート図。
【図76】 CPU2における取り忘れチェックのサブ
ルーチンを示すフローチャート図。
【図77】 CPU2における速度設定のサブルーチン
を示すフローチャート図。
【図78】 図76に続くCPU2における速度設定の
サブルーチンを示すフローチャート図。
【図79】 メインモータのパルス制御を示す時間とパ
ルススピードの関係図。
【図80】 CPU2における原稿交換のサブルーチン
を示すフローチャート図。
【図81】 CPU2におけるスタートチェックのサブ
ルーチンを示すフローチャート図。
【図82】 CPU2における送り量セットのサブルー
チンを示すフローチャート図。
【図83】 CPU2における給紙のサブルーチンを示
すフローチャート図。
【図84】 図83に続く給紙のサブルーチンを示すフ
ローチャート図。
【図85】 図84に続く給紙のサブルーチンを示すフ
ローチャート図。
【図86】 メインモータ(ステッピングモータ)の回
路図。
【図87】 メインモータ(ステッピングモータ)の制
御を示すタイムチャート。
【図88】 図87に続く給紙のサブルーチンを示すフ
ローチャート図。
【図89】 CPU2におけるプレステップセットのサ
ブルーチンを示すフローチャート図。
【図90】 図89に続くCPU2におけるプレステッ
プセットのサブルーチンを示すフローチャート図。
【図91】 図90に続くCPU2におけるプレステッ
プセットのサブルーチンを示すフローチャート図。
【図92】 図91に続くCPU2におけるプレステッ
プセットのサブルーチンを示すフローチャート図。
【図93】 図92に続くCPU2におけるプレステッ
プセットのサブルーチンを示すフローチャート図。
【図94】 図93に続くCPU2におけるプレステッ
プセットのサブルーチンを示すフローチャート図。
【図95】 図94に続くCPU2におけるプレステッ
プセットのサブルーチンを示すフローチャート図。
【図96】 図95に続くCPU2におけるプレステッ
プセットのサブルーチンを示すフローチャート図。
【図97】 CPU2におけるスケールのサブルーチン
を示すフローチャート図。
【図98】 CPU2におけるメインモータの制御サブ
ルーチンを示すフローチャート図。
【図99】 CPU2における2イン1セットのサブル
ーチンを示すフローチャート。
【図100】 図99に続くCPU2における2イン1
セットのサブルーチンを示すフローチャート。
【図101】 図100に続くCPU2における2イン
1セットのサブルーチンを示すフローチャート。
【図102】 図101に続くCPU2における2イン
1セットのサブルーチンを示すフローチャート。
【図103】 図102に続くCPU2における2イン
1セットのサブルーチンを示すフローチャート。
【図104】 図103に続くCPU2における2イン
1セットのサブルーチンを示すフローチャート。
【図105】 図104に続くCPU2における2イン
1セットのサブルーチンを示すフローチャート。
【図106】 図105に続くCPU2における2イン
1セットのサブルーチンを示すフローチャート。
【図107】 図106に続くCPU2における2イン
1セットのサブルーチンを示すフローチャート。
【図108】 図107に続くCPU2における2イン
1セットのサブルーチンを示すフローチャート。
【図109】 CPU2における排紙のサブルーチンを
示すフローチャート。
【図110】 図108に続くCPU2における排紙の
サブルーチンを示すフローチャート。
【図111】 図109に続くCPU2における排紙の
サブルーチンを示すフローチャート。
【図112】 CPU2におけるカウントのサブルーチ
ンを示すフローチャート。
【図113】 図112に続くCPU2におけるカウン
トのサブルーチンを示すフローチャート。
【図114】 図113に続くCPU2におけるカウン
トのサブルーチンを示すフローチャート。
【図115】 CPU2におけるカウント排紙のサブル
ーチンを示すフローチャート。
【図116】 CPU2におけるサイズ検出のサブルー
チンを示すフローチャート。
【図117】 図115に続くCPU2におけるサイズ
検出のサブルーチンを示すフローチャート。
【図118】 CPU2における両面セットのサブルー
チンを示すフローチャート。
【図119】 図118に続くCPU2における両面セ
ットのサブルーチンを示すフローチャート。
【図120】 図119に続くCPU2における両面セ
ットのサブルーチンを示すフローチャート。
【図121】 図120に続くCPU2における両面セ
ットのサブルーチンを示すフローチャート。
【図122】 図121に続くCPU2における両面セ
ットのサブルーチンを示すフローチャート。
【図123】 図122に続くCPU2における両面セ
ットのサブルーチンを示すフローチャート。
【図124】 図123に続くCPU2における両面セ
ットのサブルーチンを示すフローチャート。
【図125】 CPU1における入力処理のサブルーチ
ンを示すフローチャート。
【図126】 複写機操作部のキー配置等を示す平面図
である。
【図127】 CPU1における表示処理のサブルーチ
ンを示すフローチャート。
【符号の説明】
1…複写機、60…自動原稿給送装置(ADF)、29
…原稿台ガラス、120…スケール。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層された複数の原稿を一枚づつ送り出
    し、原稿台ガラス上で2枚の原稿を原稿搬送方向に関し
    て直列的に並べ、これらの原稿画像を1回の露光走査で
    1枚のシートに複写する複写機において、上記原稿台ガ
    ラスの原稿搬送方向上流側又は下流側に配置され、原稿
    台ガラス上面から上方に突出したスケールと、2枚の原
    稿の端部をスケールで規制することなく一致させて露光
    位置に搬送する第1のモードと、2枚の原稿は間隔をあ
    けて原稿台ガラス上を搬送し、スケール側に配置される
    原稿をスケールで規制することにより2枚の原稿の端部
    を一致させる第2のモードと、上記第1のモード又は第
    2のモードを選択する選択手段と、原稿の種類に応じて
    第1のモードと第2のモードを切り換える制御手段と、
    設けたことを特徴とする複写機。
JP6055232A 1994-02-28 1994-02-28 複写機 Pending JPH07239586A (ja)

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JP6055232A JPH07239586A (ja) 1994-02-28 1994-02-28 複写機
US08/394,793 US5559594A (en) 1994-02-28 1995-02-27 Copying method and apparatus for copying a document in two-in-one mode

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JP6055232A Pending JPH07239586A (ja) 1994-02-28 1994-02-28 複写機

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JP (1) JPH07239586A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7929186B2 (en) 2005-06-29 2011-04-19 Sharp Kabushiki Kaisha Image reading apparatus and image recording apparatus

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