JPH10273990A - 耐火庫 - Google Patents

耐火庫

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JPH10273990A
JPH10273990A JP7984797A JP7984797A JPH10273990A JP H10273990 A JPH10273990 A JP H10273990A JP 7984797 A JP7984797 A JP 7984797A JP 7984797 A JP7984797 A JP 7984797A JP H10273990 A JPH10273990 A JP H10273990A
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JP
Japan
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fire
heat
shutter plate
server
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Withdrawn
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JP7984797A
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English (en)
Inventor
Kimihito Shimamoto
公仁 島本
Takatoshi Jinno
隆敏 神野
Kazuyo Mori
一世 森
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Itoki Crebio Corp
Original Assignee
Itoki Crebio Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンピュータのサーバーのように放熱させる必
要のある物品を収納する耐火庫であっても、平常時にお
ける正常使用を阻害することなく、火災時には火炎や熱
から防護できるようにした耐火庫を提供する。 【手段】耐火庫1の本体に放熱穴7を設け、この放熱穴
7の箇所に、火災が発生すると自動的に落下して放熱穴
7を塞ぐシャッター板19を設ける。シャッター板19は温
度ヒューズ棒22で支持されており、火災になると温度ヒ
ューズ棒22が溶損してシャッター板19が落下し、放熱穴
7が塞がれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータのサ
ーバーのように使用に際して熱が発生するの物品を収納
するに適した耐火庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】ある程度
以上の大きさのコンピュータや各種ネットワークシステ
ムでは、ディスプレイやキーボード等から成る操作部
と、記憶装置や演算装置等からなるサーバー(本体部)
とを分離して、操作部とサーバーとをケーブルで接続し
ている。このうちサーバーはコンピュータやネットワー
クシステムの中枢部とも言うべきものであるため、火災
が発生しても機器の損傷やデータ喪失等の悪影響がない
ように防護しておく必要がある。
【0003】しかし、このような必要性があるにも拘わ
らず、従来はサーバーを室内に露出して設置しているの
が殆どであった。これは、サーバーは使用すると駆動部
や回路部等から発熱するため、耐火庫やキャビネットに
収納すると内部に熱がこもって正常に使用できなくなる
ためである。本発明はこのような実情に鑑み成されたも
ので、サーバーのような放熱の必要のある物品であって
も、平常時における正常な使用を阻害することなく、火
災時には火炎や熱から防護できるようにした耐火庫を提
供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、耐火庫を、「前面を開口した本体と、この開
口部を覆うための開閉自在な扉とを備え、前記本体又は
扉の適宜部位に、本体に収納した物品から発生する熱を
逃がすための放熱穴と、火災に際して前記放熱穴を自動
的に塞ぐ耐火性の閉塞手段とを設ける」の構成にした。
【0005】
【発明の奏する効果】このように構成すると、通常の使
用状態では、耐火庫内に収納したサーバー等の物品から
熱が発生しても、その熱を放散穴から外部に放散でき
る。従って、耐火庫の内部に熱をこもらせることなく、
サーバー等の物品を正常に使用することができる。
【0006】他方、火災に際しては、放熱穴が耐火性の
閉塞手段によって自動的に塞がれるため、耐火機能を発
揮してサーバー等の物品を火炎や熱から防護することが
できる。また、火災に際して消防の放水が耐火庫にかか
っても、その水が耐火庫の内部に流入することはない。
このように本発明は、コンピュータのサーバーのように
使用状態で熱を発生する物品であっても、平常時の正常
使用を阻害することなく、火災から防護することができ
るのである。
【0007】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施形態を図面に基
づいて説明する。図1〜図7は金庫タイプの耐火庫1に
適用した第1実施形態を示しており、このうち図1(A)は
扉3を閉じた状態で前方から見た斜視図、図1(B)は扉3
を閉じた状態で後ろから見た斜視図、図2は扉3を閉じ
た状態で前方から見た斜視図で、る。
【0008】図より明らかな通り、耐火庫1は、前面を
開口した本体2と、この開口部を開閉自在に覆うため本
体2に蝶番(図示せず)で水平回動自在に取付けられた
扉3とを備えている。図示していないが、扉3には、キ
ーで解錠されるシリンダ錠(ダイアル錠等でも良い)
と、テンキー式又はリモコン式等の電子錠とを設けてお
り、その鍵穴4と操作パネル5を前面に設けている。扉
3と本体2との接合部はいわゆる煙返し機能を発揮する
よう段違い構造になっている。
【0009】図2に示すように、本体2の内部にはコン
ピュータの記憶部や駆動部、演算部等が組み込まれたサ
ーバー6を収納している。また、本体2の左右両側壁に
は、サーバー6で発生した熱を放散するため放熱穴7を
開口している。図1及び図2の状態では放熱穴7にはル
ーバ(通気枠)7aを装着している。他方、耐火庫1の上
面には、ディスプレイ8やキーボード9等から成る操作
部10を載置しており、図1(B)に示すように、操作部10と
サーバー6とは、本体2の背面板の下部に貫通して通し
たケーブル(若しくはコード)11によって接続されてい
る。
【0010】なお、操作部10は机等の他の場所に載置し
ても良いが、耐火庫1の上面を利用するとスペースを有
効利用できる。この場合、操作部10の操作が容易とるな
ように本体2の上面を広い面積にしても良い。図2に点
線で示すように、本体2の内部には突然の停電に際して
のデータ喪失を防止するためのバックアップ電源装置
(UPS)12も収納している。バックアップ電源装置12
は、本体2の上部に設けた棚に載せたり、サーバー6の
上面に直接に載せたりしたら良い。
【0011】次に、放熱穴7の箇所の構造について図3
〜5を参照して説明する。図3は図1(A)の III-III視断
面図、図4は図1(A)及び図3のIV−IV視断面図、図5は
作用を示す図である。図3及び図4に示すように、本体
2は、金属板製の外板(外箱)13と内板(内箱)14との
間に発泡コンクリート等のコンクリート15を充填した構
造になっている(他の耐火断熱構造でも良い)。放熱穴
7の箇所では、外板13には多数の穴13aを空けている
(放熱穴7の箇所で外板13をくり抜いて、図1及び図2
のように別体のルーバ7aを装着しても良い)。サーバー
6の側面にも多数の穴16aが空いた放熱部16を形成して
おり、ファン17で強制排気するようにしている。
【0012】熱を効率的に放散するためには、耐火庫1
の放熱穴7をサーバー6の放熱部17と同じ部位か又は上
方に位置させるのが望ましい。側壁の内部には、放熱穴
7に連通するガイド溝18が上下方向及び左右方向に広が
るように形成されており、このガイド溝18内に、閉塞手
段の一例としてシャッター板19を上下摺動自在に嵌め込
んでいる。シャッター板19は、コンクリートや耐火煉瓦
のような耐火断熱材によって製造されている。シャッタ
ー板19には、ガイド溝18の上部まで一杯に引き上げた状
態で放熱穴7と重なり合う連通穴20を開口しており、シ
ャッター板19とガイド溝18とを、シャッター板19が下降
し切ると放熱穴7がシャッター板19で完全に塞がれるよ
うに設定している。
【0013】シャッター板19の上端部には、側壁の外側
方向に開口する吊り穴21が空いており、シャッター板19
をガイド溝18の上端まで引き上げた状態で、前記吊り穴
21に、本体2の外側から貫通した温度ヒューズ棒22を挿
入している。前記温度ヒューズ棒22は、火災に際してシ
ャッター板19を自動的に下降させて放熱穴7を塞ぐ閉塞
自動化手段の一例であり、例えば室温が60℃程度にな
ると軟化又は溶解してシャッター板19の支持機能を失
い、シャッター板19をその自重で自動的に下降させるも
のである。
【0014】温度ヒューズ棒22は、例えば錫と鉛との合
金のような金属製としても良いし、軟化点の低い合成樹
脂製にしてもよい。温度ヒューズ棒22には、本体2の外
側に露出する広い面積の集熱パネル23を連結している。
これは、火災が発生した場合に熱を敏感にキャッチし
て、火災の早い時期に温度ヒューズ棒22を軟化又は溶解
させることにより、温度ができるだけ低い状態でシャッ
ター板19を下降させて放熱穴7を塞ぐためである。
【0015】温度ヒューズ棒22の取り付け位置はどこで
も良いが、シャッター板19の落下に際して温度ヒューズ
棒22の溶け屑がシャッター板19とガイド溝18の間に詰ま
ることを防止するためには、できるだけ上部に設けるの
が望ましい(シャッター板19の上端にブラケットを設け
て、これを温度ヒューズ棒22で吊り下げると、温度ヒュ
ーズ棒22の詰まりを確実に防止できる)。
【0016】なお、ガイド溝18及び放熱穴7の内面は金
属板製の枠体24によって構成されており、耐火庫1を製
造するに際しては、シャッター板19を挿入した状態で枠
体24を製造し、この枠体24を外板(外箱)13と内板(内
箱)14との間に挟み込んだ状態にして、その状態で外板
(外箱)13と内板(内箱)14との間に水で練った生コン
クリートを充填する。その後に、シャッター板19を押し
上げた状態で、本体2の外側から温度ヒューズ棒22をシ
ャッター板19の吊り穴21に挿入する。
【0017】放熱穴7のうち本体2の内面寄りの部位に
は排気ファン25を適宜個数取り付けている。図3に示す
ように、コンピュータ用のサーバー6にも排気ファン25
を設けている場合は、必ずしも放熱穴7の箇所に排気フ
ァン25を設ける必要はない。また、サーバー6に排気フ
ァン25を設けていない場合でもあっても、自然排気だけ
で放熱できれば排気ファン25は必要ない。
【0018】排気ファン25は、放熱穴7のうち本体2の
外面寄りの部位や、シャッター板19の連通穴20の箇所、
或いは、本体2の外側に突出した状態に取り付けたりし
ても。放熱穴7の内部に排気ファン25を配置するとスペ
ースを有効利用できる。次に、ケーブル11を本体2に挿
通した箇所の熱シール手段を図6及び図7に基づいて説
明する。図6は図1(B)のVI−VI視視断面図、図7は図6
のVII-VII 視図である。
【0019】本体2の背面板の下部に、内外に貫通する
角形(他の形状でも良い)の配線穴26を設けて、この配
線穴26にケーブル11を挿通するにおいて、ケーブル11
を、一対のシール材27で挟み固定し、このシール材27を
配線穴26にきっちりとした状態で着脱自在に嵌め込んで
いる。シール材27としては、本実施形態では、例えば、
米国スリーエム社で開発された「ファイヤーバリアー
(商品名)」のように加熱されると膨張(発泡)する熱
膨張性セラミックを使用している。
【0020】一対のシール材27の合わせ面には、ケーブ
ル11が嵌まる溝27aを形成している。溝27aの数よりも
ケーブル11の本数が少なくて空いた溝27aができる場合
は、その箇所にセラミック製等の不燃性プラグを嵌め込
めば良い。シール材27は本体2から突出した状態に形成
しているが、これは、シール材27の露出部を大きくして
吸熱性を高めることにより、火災時の膨張によるシール
性を向上させるためである。なお、ケーブル11も不燃性
のものを使用するのが望ましい。
【0021】以上の説明より理解されるように、平常時
には、サーバー6で発生した熱は放熱穴7から放散され
るため、サーバー6を耐火庫1内に収納した状態でコン
ピュータを支障なく使用できる。また、扉3の錠をロッ
クすると金庫並の防盗性を確保できる。他方、火災が発
生すると、熱によって温度ヒューズ棒22が軟化又は溶損
することにより、シャッター板19が自動的に落下して放
熱穴7が塞がれる。また、不燃性のシール材27が膨張す
るため、配線穴26もきっちり塞がれる。従って、火炎や
熱風が放熱穴7や配線穴26から耐火庫1の内部に進入す
ることはなく、サーバー6を火災から保護できる。ま
た、消防の水やスプリンクラーの水が耐火庫1にかかっ
ても、水が耐火庫1の内部に侵入することはない。
【0022】なお、火災で耐火庫1が加熱されると、発
泡コンクリート15内に含まれた水が蒸発し、この水蒸気
が、本体2と扉3との間の微小な隙間や、シャッター板
19とガイド溝18との間の微小な隙間から外側に向けて噴
出するため、火炎や熱風の侵入は阻止される。耐火庫1
の耐火性能を高めるには、本体2及び扉3の厚さを変更
したり、珪酸カルシウム板のような吸熱層の内張りを設
けるなど、従来と同様の手段を講じれば良い。
【0023】次に、他の実施形態を説明する。図8(A)に
示すのは第2実施形態である。この形態では、温度ヒュ
ーズ棒22を、放熱穴7の下方の箇所でガイド溝18を横切
る状態で設けて、この温度ヒューズ棒22でシャッター板
19を支持している。図では示してはいないが、この場合
も、第1実施形態と同様に吸熱パネル23を設けるのが望
ましい。
【0024】図8(B)に示すは第3実施形態である。この
形態では、放熱穴7の上面の箇所に、シャッター板19を
支持する支持棒29を配置し、支持棒29の一端を第1ブラ
ケット30に対して下向き回動自在に取付け、支持棒29の
他端を第2ブラケット31で押さえ固定した場合におい
て、第2ブラケット31を温度ヒューズ等の熱若干性素材
製とするか、或いは、支持棒29の少なくとも他端部を熱
弱化性素材製にしたものである。この例では、火災が発
生すると支持棒29が矢印のように回動してシャッター板
19が落下する。
【0025】なお、シャッター板19には連通穴20を設け
る必要はなく、シャッター板19を単なる角形等の平板に
形成して、これを落下させて放熱穴7を塞ぐようにして
も良い。このようにすると、ガイド溝18を放熱穴7の下
方に深く入り込んだ状態に形成する必要がないため、耐
火性能を向上できる。図9のうち(A) に示すのは、シャ
ッター板19の外周に前記「ファイヤーバリアー」のよう
な熱膨張性セラミックから成るシール材32を埋設した第
4実施形態、(B) に示すのは、シャッター板19の外周に
加えて周縁部の内外両面にシール材32を埋設した第5実
施形態である。これら第4及び第5の形態にすると、シ
ャッター板19とガイド溝18との間に多少の隙間を設けて
も火災時にはその隙間を確実にシールできるため、シャ
ッター板19の落下を確実ならしめた状態で耐火性能を向
上できる利点がある。なお、シール材32は、シャッター
板19の周縁の内面のみ又は外面のみに設けても良いし、
ガイド溝18に設けても良い。
【0026】図10(A)(B)に示すのはシャッター板19とガ
イド溝18とのガイド構造の別例である第6及び第7実施
形態である。また、図10(C) に示すのは、ガイド溝18の
内面にガイドレール33を固着して、これにシャッター板
19の側面を嵌合させた第8実施形態である。第8実施形
態では、シャッター板19の側面には、ガイドレール33と
の滑りを良くするためのスライダー34を固着している。
【0027】なお、シャッター板19の外周に金属板製の
枠体を固着しても良い。このようにすると、シャッター
板19の寸法精度を高くして、シール性及びスライド性を
向上できる。図11に示すのは、シャッター板19の連通穴
20にファン25を設けた第9実施形態である。この場合、
シャッター板19が落下してもコードがシャッター板19と
ガイド溝18との間に挟まらないように配慮する必要があ
る。
【0028】図12に示すのは、火災に際してシャッター
板19を動かして放熱穴7を自動的に塞ぐ閉塞自動化手段
の別例である第10実施形態である。この形態では、シャ
ッター板19における連通穴20の下端に固着したブラケッ
ト35を電磁ソレノイド36で支持し、電磁ソレノイド36を
作動させるとシャッター板19が落下して放熱穴7を塞ぐ
ように構成した場合において、火災検知器や煙検知器、
或いはスプリンクラー等の火災検出手段37と電磁ソレノ
イド36とを連動させ、火災検知手段37で火災を検知する
と電磁ソレノイドが作動するように設定している。
【0029】火災検出手段として、前記バックアップ電
源装置12を利用しても良い。図13(A) に示すのは第11実
施形態である。この形態では、放熱穴7に水平状(鉛直
状や傾斜状でも良い)のルーバ38を平行に多数本設け
て、各ルーバ38に、熱膨張性セラミックから成るシール
材39を取付けたものである。この形態では、平常時には
シール材39の間の隙間から放熱され、火災時には熱でシ
ール材39が膨張することによって放熱穴7が塞がれる。
この実施形態では、シール材39自身が、放熱穴7を塞ぐ
閉塞手段と、閉塞を自動的に行う手段との両方の機能を
備えている。
【0030】なお、ルーバ38を設けずにシール材39のみ
を設けても良い。また、シール材39は平行に設けるには
限らず、例えば碁盤目状に形成するなどしても良い。図
13(B) に示すのは第12実施形態である。この実施形態で
は、シャッター板19を、本体2の外側に露出させた紐40
によって吊りて、紐40を、火災時の熱によって溶解した
り火炎で燃えるような素材で構成したものである。紐40
の素材としては、テグスや綿糸等の天然繊維やナイロン
糸等の合成樹脂系の糸、或いは合成樹脂フィルム製のテ
ープなど、種々のものを採用できる。
【0031】図14に示すのは第13実施形態である。この
実施形態では、本体2の外面のうち放熱穴7の上方に、
シャッター板19を、自重によって放熱穴7を塞ぐ位置ま
で回動し得るようにピン41で枢着し、このシャッター板
19を、温度ヒューズ等の熱弱化性ストッパー41で上向き
回動した状態に支持し、更に、熱弱化性ストッパー42に
吸熱パネル23を接続したものである。この形態では、火
災が発生すると熱弱化性ストッパー42が軟化又は溶損し
てシャッター板19が下向きに回動することにより、放熱
穴7が塞がれる。
【0032】この場合、吸熱ストッパー41はシャッター
板19を支持できるだけの弱い強度で本体2に取付ける一
方、シャッター板19に、その下向き回動に際して吸熱パ
ネル23を蹴り付ける突起19aを設けて、シャッター板19
が下向き回動すると吸熱パネル23がはね飛ばされるよう
にしている。これは、吸熱パネル23が本体2に取り付い
たままになって本体2が過度に吸熱されることを防止す
るためである。
【0033】図15(A) に示すのは14実施形態である。こ
の実施形態では、シャッター板19を本体2の外面に設け
て、このシャッター板19を、本体2の外面に装着した金
属板製のガイド部材43に沿って落下させることによって
放熱穴7を塞ぐようにしたものである。この場合、シャ
ッター板19は、放熱穴7の上内面に設けた熱弱化性支持
具44で支持している。
【0034】図15(B) に示すのは、シャッター板19が、
放熱穴7の上部を中心にして回動するように構成した第
15実施形態である。この形態では、シャッター板19は平
常時には上向き回動した状態に保持されている。また、
シャッター板19がその下向き回動によって放熱穴7に嵌
まり込むように、シャッター板19及び放熱穴7は側断面
台形状に形成している。
【0035】また、シャッター板19が放熱穴7に嵌まり
込んだ状態が保持されるように、シャッター板19の外周
面と放熱穴7の内周面とに、磁石やラッチ機構等の固定
手段45を設けている。図16に示すのは本体2内外の配線
手段の別例である第16実施形態である。この形態では、
コンクリート15に埋設したコード46に本体2の内外に突
出する固定コネクタ47a,47bを装着して、これらコネ
クタ46a,47bに対して内部コネクタ48及び外部コネクタ
49を接続するようにしている。そして、少なくとも本体
2の外側に露出した固定コネクタ47bを耐火断熱素材製
としたものである。このようにすると、配線穴を空ける
必要がないため断熱性に優れている。
【0036】図17に示すのは第17実施形態である。この
実施形態では、第1実施形態と同様に一対のシール材27
でケーブル11を挟み固定した場合において、シール材27
をコンクリートや耐火煉瓦等の非膨張性素材で製造し、
各ケーブル11を、熱膨張性セラミック製のシール筒50で
被覆している。筒状シール材27は、これを変形させてケ
ーブル11に被嵌できるように切り込み50aを形成してい
る。一点鎖線で示すように、シール材27の外周面に熱膨
張製セラミックのシール層51を形成しても良い。
【0037】ところで、第1実施形態の説明において述
べたように、火災によって本体2が加熱されるとコンク
リート15に含まれた水が蒸発して水蒸気が発生するた
め、水蒸気によってサーバー6が悪影響を受ける虞があ
る。この対策の一例を、図18及び図19において第18実施
形態として示している(図18は平断面図、図19は図18の
XIX-XIX視断面図である)。すなわちこの実施形態は、
本体2の肉厚部内にシャッター板19を設ける一方、本体
2の内部に扉付きのインナーケース52を配置し、このイ
ンナーケース52の側面に放熱用穴53を設けた場合におい
て、インナーケース52の外面に、下降すると放熱用穴53
を塞ぐようにした防湿板54を配置し、シャッター板19と
防湿板54とを一体に下降するように連杆55によって連結
したものである。
【0038】防湿板54は、金属板製の補強板54aにゴム
等の軟質材54bを張った構造になっている。以上、本発
明の実施形態を説明したが、本発明は更に種々の形態に
変更できることは言うまでもない。例えば、放熱穴の位
置は本体の側壁には限らず、本体の背面板や上面板、或
いは扉に設けても良い。また、放熱穴に排気ダクトを接
続したりしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】扉を閉じた状態での第1実施形態の斜視図であ
る。
【図2】扉を空けた状態での第1実施形態の斜視図であ
る。
【図3】図1(A)の III-III視断面図である。
【図4】図1(A)及び図3のIV−IV視断面図である。
【図5】作用を示す図である。
【図6】図1(B)のVI−VI視断面図である。
【図7】図6のVII-VII 視図である。
【図8】第2及び第3実施形態を示す図である。
【図9】第4及び第5実施形態を示す図である。
【図10】第6〜第8実施形態を示す図である。
【図11】第9実施形態を示す図である。
【図12】第10実施形態を示す図である。
【図13】第11及び第12実施形態を示す図である。
【図14】第13実施形態を示す図である。
【図15】第14及び第15実施形態を示す図である。
【図16】第16実施形態を示す図である。
【図17】第17実施形態を示す図である。
【図18】第18実施形態を示す図である。
【図19】図18のXIX-XIX 視断面図である。
【符号の説明】
1 耐火庫 2 本体 3 扉 6 コンピュータのサーバー 7 放熱穴 10 操作部 11 ケーブル 16 サーバーの放熱部 19 シャッター板 20 連通穴 22 温度ヒューズ棒 25 排気ファン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面を開口した本体と、この開口部を覆う
    ための開閉自在な扉とを備え、前記本体又は扉の適宜部
    位に、本体に収納した物品から発生する熱を逃がすため
    の放熱穴と、火災に際して前記放熱穴を自動的に塞ぐ耐
    火性の閉塞手段とを設けたことを特徴とする耐火庫。
JP7984797A 1997-03-31 1997-03-31 耐火庫 Withdrawn JPH10273990A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7984797A JPH10273990A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 耐火庫

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JP (1) JPH10273990A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000013547A1 (en) * 1998-09-04 2000-03-16 Rosengrens Produktions Ab System capable of resisting heat, for example for data storage
CN115915685A (zh) * 2023-03-01 2023-04-04 深圳市晟景光电科技有限公司 Led灯控制系统及方法

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