JPH10273852A - エアージェットルームの緯入れ用弁装置 - Google Patents

エアージェットルームの緯入れ用弁装置

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JPH10273852A
JPH10273852A JP9093189A JP9318997A JPH10273852A JP H10273852 A JPH10273852 A JP H10273852A JP 9093189 A JP9093189 A JP 9093189A JP 9318997 A JP9318997 A JP 9318997A JP H10273852 A JPH10273852 A JP H10273852A
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valve
air
pressure
weft insertion
valve body
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JP9093189A
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English (en)
Inventor
Masayuki Koriyama
正幸 郡山
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Nissan Texsys Co Ltd
Original Assignee
Nissan Texsys Co Ltd
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Publication date
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D47/00Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms
    • D03D47/28Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms wherein the weft itself is projected into the shed
    • D03D47/30Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms wherein the weft itself is projected into the shed by gas jet
    • D03D47/3006Construction of the nozzles
    • D03D47/302Auxiliary nozzles

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Looms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 緯入れノズルに供給される圧力空気の立ち上
がり・立ち下がり時間を短くするとともに、装置本体を
軽量化して織機の高速化に好適な弁装置とし、更にエネ
ルギー消費量を低減させて確実に緯入れが行えるように
する。 【解決手段】 織機上の空気タンク11からの圧力空気
を開閉弁としての電磁弁10を介してスレイ3上の緯入
れノズルとしてのサブノズル6に供給し、電磁弁10と
サブノズル6との間には、電磁弁10とサブノズル6と
の管路を開閉する弁体27を備えた第2の開閉弁として
の弁本体20が設けてある。そして、この弁本体20を
前記弁体27を閉じる方向に付勢する付勢手段としての
スプリング29と、電磁弁10側の管路内の圧力と大気
圧または低圧空気との圧力差によって弁体27を開方向
に駆動する大気または低圧空気管路に連通した空気室3
0を備えるよう構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアージェットル
ームの緯入れ用弁装置に関し、詳しくは緯入れノズルに
供給される圧力空気の立ち上がり・立ち下がり時間を短
くするようにした弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エアージェットルームにおいては、スレ
イ上に緯入れノズルとしてメインノズル及び緯入れ方向
に沿って複数のサブノズルが設けてあり、空気供給源
(コンプレッサー)からの圧力空気を織機上の空気タン
クに貯蔵し、この空気タンクからの圧力空気を開閉弁を
介して緯入れノズルとしてのメインノズル,サブノズル
に供給するようにしている。ここで、開閉弁は空気タン
ク近傍に設けられ、所定の織機主軸角度で開閉すること
により、メインノズルからの噴射空気により緯糸測長貯
留装置からの緯糸を経糸開口列内に挿入し、更にサブノ
ズルからの噴射空気により、緯糸を反緯入れ側まで飛走
させるようにしている。
【0003】ところが、空気タンク側にある開閉弁から
スレイ上の緯入れノズルに至る配管は、200mm〜3
00mm程度も離れており、そのため、配管内の容積は
大きなものとなることから、開閉弁が開となった時点で
圧力空気はこの配管内に一旦蓄圧され、所定の噴射圧力
になるまでの立ち上がり時間が長くなる。また開閉弁が
閉となった時点でも配管内に蓄圧された圧力空気により
立ち下がり時間が長くなる。そのため、緯糸の牽引には
不必要な空気噴射が長くなされることによって緯糸切れ
が生じたり、緯入れに寄与しない無駄な空気を噴射する
という問題があった。
【0004】これを解決するものとして、特開昭62−
55586に開示されているような技術が知られてい
る。これを図16で説明すると、スレイ3上にノズルベ
ース91が設けてあり、このノズルベース91の緯入れ
方向にほぼ等間隔にサブノズル6が植立されている。そ
して、サブノズル6の複数個、例えば4個ごとにノズル
ベース91を分割してユニット化し、その下端でノズル
ベース91の長手方向(緯入れ方向)に穿設した分配路
92により圧力空気がサブノズル6に供給され、噴出口
6aより噴出されることになる。また、ノズルベース9
1の底部には前記分配路92に連通する空気入り口93
が形成されている。そして図外の空気タンクからの圧力
空気が各ユニット化されたノズルベース91に各々フレ
キシブルチューブ101及び電磁弁108を介して流入
される。
【0005】ここで、各電磁弁108は、空気通路の開
閉を司る略円錐突状の弁体99を形成した主軸弁95
と、強磁性体材料であるプランジャ109とを、非磁性
体材料であるプランジャピン107の両端に連結してあ
る。また、絶縁性材料で形成された中空状のボビン10
5に絶縁導線コイル103を捲回したソレノイド104
と、ボビン105の中空部内に固定された強磁性体材料
である中空円筒状のコア102を備えている。そして、
コア102の中空部内にはプランジャピン107が摺動
自在に貫通した状態となっている。
【0006】更に、各電磁弁108は、前記ソレノイド
104を収納する強磁性体材料であるソレノイドホルダ
106と、前記主軸弁95を収容する弁室を形成した弁
ハウジング96及びバルブキャップ97と、バルブキャ
ップ97内に配設したリターンスプリング98とを備え
ており、主軸弁95が弁ハウジング96内で摺動可能に
なっている。そして、前記絶縁導線コイル103に電流
を通ずると、ソレノイドホルダ106、コア102及び
プランジャ109の間で磁気回路を形成してプランジャ
109とコア102との間の間隙に吸引力が発生し、リ
ターンスプリング98の弾力に抗してプランジャ109
をプランジャピン107及び主軸弁95と共にボビン1
05の中心軸に沿って移動させることにより、弁体99
を開状態とし、入力ポート100と出力ポート94とを
連通させる。そして、電流を遮断するとリターンスプリ
ング98の弾力により主軸弁95が復帰し、弁体99が
閉状態となって、入力ポート100と出力ポート94が
遮断される。
【0007】また、実公昭60−34067号公報に開
示されているように、開閉弁を空気タンク側に設け、こ
の開閉弁からの圧力空気をスレイ上に設けたチェック弁
を介して緯入れノズルに供給するようにした装置も知ら
れている。このチェック弁は弁体をスプリングにより閉
じる方向に付勢し、開閉弁とサブノズルとの間の空気圧
力が所定値以上になると弁体が開くよう構成され、これ
によりサブノズルに供給される圧力空気の立ち上がり・
立ち下がり時間を短くすることができる。
【0008】このようなチェック弁の作動原理につい
て、一例として図17(a),(b)に示す装置により
説明すると、まず図17(a)を参照し、10は図外の
ソレノイドにより開閉駆動される電磁弁(開閉弁)で、
空気タンク11からの圧力空気を所定の主軸角度でチュ
ーブ140を介してサブノズル6に供給するようになっ
ている。また、110は電磁弁10とサブノズル6との
間で、特にスレイ上のサブノズル6近傍に設けたチェッ
ク弁で、チューブ140内が所定圧力となったときに開
状態となるようになっている。このチェック弁110の
詳細を図17(b)にて説明すると、スレイ3には略中
空円筒状のバルブカバー111が図外のボルト等により
取り付けられ、このバルブカバー111の図示する左右
両側にはバルブキャップ128,125がねじの螺合に
より固定されている。また、バルブカバー111にはチ
ューブ140に連通する入力ポート122とノズルベー
ス91の長手方向(緯入れ方向)に穿設した分配路92
に連通する出力ポート121が形成されている。更に、
バルブカバー111内には、有底円筒状のバルブシート
126及び円板状の弁体127が設けてあり、前記バル
ブシート126の底部には丸孔が穿設されている。ま
た、出力ポート121に連通する空気室131には弁体
127をバルブシート126側に付勢して閉状態とする
スプリング129が設けてある。なお、分配路92は複
数のサブノズル6に連通しており、分配路92からの圧
力空気がサブノズル6の噴出口6aより噴射されるよう
になっている。
【0009】ここで、織機主軸角度が所定角度になる
と、図17(a)に示す電磁弁10が開状態となって空
気タンク11からの圧力空気がチューブ140内に供給
される。すると、図17(b)に示すチェック弁110
の入力ポート122に連通する空気室130内の圧力が
上昇する。更にその圧力が所定値以上になると、スプリ
ング129の付勢力に抗して弁体127が図示左方向に
移動し、これにより弁体127は開状態となる。する
と、空気室130内の圧力空気が空気室131側に流出
し、出力ポート121を経由して、分配路92に流れ、
各サブノズル6の噴出口6aより空気噴射が行われる。
そして、織機主軸角度が所定角度になって、電磁弁10
が閉じると、空気室130内の圧力空気が所定値以下と
なるまで空気室131側に流出し、その後弁体127は
スプリング129の付勢力によって閉じ、サブノズル6
からの空気噴射が停止する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図16に示
すように、揺動運動を行うスレイ3上にソレノイドにて
駆動する電磁弁108を設けた技術にあっては、スレイ
を揺動させるエネルギー消費量の面で不利となる。すな
わち、近年織機は高速化し、毎分1000rpm或いは
それ以上となり、開閉弁も高速で開閉動作しなければな
らないことから、絶縁導線コイル103に電流を通ずる
ことによって、ソレノイドホルダ106、コア102及
びプランジャ109の間で磁気回路を形成してプランジ
ャ109とコア102との間の間隙に吸引力を発生する
ものでは、十分な駆動力を得るためにコイル巻量を多く
したり、プランジャ等の強磁性体も十分な大きさが必要
となり、弁装置全体が大型化し重量が大となる。また、
前記重量の大なる弁装置を固定するスレイも強度を高め
る必要があり、そのため肉厚を大きくする必要があり、
スレイ3を揺動運動させるエネルギー消費量が嵩むこと
になるのである。
【0011】また、上記の図17(a),(b)に示す
装置のように、電磁弁10からの圧力空気をスレイ3上
のチェック弁110を介して緯入れノズルに供給するよ
うにした技術については、圧力損失が大きく、緯入れが
確実に行えない上、空気消費量も嵩む。すなわち、入力
ポート122側の空気室130に例えばPkg/cm2
の圧力が供給されたとすると、弁体127の受圧面積A
(バルブシート126底部の丸孔に対応する部位の面
積)との積であるP×Aの力を図示左方向に受けること
になり、このP×Aの力がスプリング129の付勢力よ
りも大となると、この付勢力に抗して弁体127が開か
れる。すると、圧力空気は空気室131に供給され、更
に出力ポート121及び分配路92を経由してサブノズ
ル6に供給され、サブノズル6の噴出口6aから空気噴
射が行われるのであるが、空気室131内の圧力が上昇
するため、(空気室131内の圧力値)+(スプリング
129の付勢力/面積A)の値が空気室130の圧力値
にすぐさま近づき、弁体127はスプリング129の付
勢力により押し戻され、弁体127の開度が小になっ
て、流量を絞ってしまう。これにより、弁体127の開
度が小のため、圧力損失が大となる。
【0012】この特性を図18で説明すると、縦軸はサ
ブノズル6の噴出口6aから噴射される噴射空気の圧力
値で、横軸は時間を表す。また、図中の点線は図17
(a)に示す電磁弁10とサブノズル6との間にチェッ
ク弁110を介在しないときの圧力値であり、実線は図
17(b)に示すチェック弁110を介在したときの圧
力値を示す。ここで、点線で表すチェック弁110を介
在しないときは、時間Aで電磁弁10が開となった後、
時間Bで圧力が立ち上がり、緩やかに上昇して、所定圧
力値でほぼ一定状態となる。その後、時間Dで電磁弁1
0が閉となり、若干遅れて圧力が立ち下がり、緩やかに
下降して時間Fで圧力値が0となる。一方、実線で示す
チェック弁110を介在したときは、時間Aで電磁弁1
0が開となった後、時間Cで圧力が立ち上がり、点線で
示す圧力値からスプリング129の付勢力/面積Aを差
し引いた圧力値でほぼ一定状態になる。その後、時間D
で電磁弁10が閉となり、若干遅れて圧力が立ち下が
り、時間Eで圧力値が0となる。なお、圧力値Xはスプ
リング129の付勢力/面積Aの値で、実線で示すチェ
ック弁110を介在したときには、時間Cの時点で空気
室130内の圧力値がXを越えるのであるが、弁体12
7により絞られて、スプリング129の付勢力/面積A
の値を差し引いた圧力だけが空気室131内に取り出さ
れ、結果として大幅に圧力が低下してサブノズル6の噴
出口6aから噴射されることになる。
【0013】以上のように、チェック弁110を介在し
たとき(実線)は、介在しないとき(点線)よりもスプ
リング129の付勢力/面積Aの値だけ低い圧力になっ
てしまうことになり、これは、前述したように空気室1
30と131内の圧力差がわずかになると、スプリング
129の付勢力によって弁体127の開度が小さくなっ
てしまうことに起因すると考えられる。そのため、空気
タンク11内の設定圧力を大幅に高める必要があり、高
圧空気を生じさせるためのエネルギー消費量が嵩むこと
になる。
【0014】そこで、本発明は緯入れノズルに供給され
る圧力空気の立ち上がり・立ち下がり時間を短くすると
ともに、装置本体を軽量化して織機の高速化に好適な弁
装置とし、更にエネルギー消費量を低減させて確実に緯
入れが行えるようにすることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、第1に空気供給源からの圧力空気を織
機上の空気タンクに貯蔵し、この空気タンクからの圧力
空気を開閉弁を介してスレイ上の緯入れノズルに供給す
る配管を備えたエアージェットルームにおいて、前記開
閉弁と緯入れノズルとの間には、開閉弁と緯入れノズル
との管路を開閉する弁体を備えた第2の開閉弁が設けら
れ、該第2の開閉弁には前記弁体を閉じる方向に付勢す
る付勢手段と、前記開閉弁側の管路内の圧力と大気圧と
の圧力差によって前記弁体を開方向に駆動する大気に連
通された空気室を備えていることを特徴とする。
【0016】そして第2に、空気供給源からの圧力空気
を織機上の空気タンクに貯蔵し、この空気タンクからの
圧力空気を開閉弁を介してスレイ上の緯入れノズルに供
給する配管を備えたエアージェットルームにおいて、前
記開閉弁と緯入れノズルとの間には、開閉弁と緯入れノ
ズルとの管路を開閉する弁体を備えた第2の開閉弁が設
けられ、該第2の開閉弁には前記弁体を閉じる方向に付
勢する付勢手段と、前記開閉弁側の管路内の圧力と低圧
空気との圧力差によって前記弁体を開方向に駆動する低
圧空気管路に連通された空気室を備えていることを特徴
とする。
【0017】そして第3に、第2の開閉弁は、前記スレ
イ上に取り付けられる緯入れノズルのホルダに内蔵され
ていることを特徴とする。
【0018】そして第4に、開閉弁は、前記第2の開閉
弁の弁体が開閉駆動されるときの動作遅れ時間分を補正
した指令信号により作動制御されることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例にもと
づき図面を参照して説明する。図1乃至図8は本発明の
第1の実施例を説明する図である。まず、図3、図4、
図5にて全体構成を説明すると、1はスレソードシャフ
ト,2はスレソード,3はスレイである。4はスレイ3
上に設けた筬で、図4に示すようにくさび状の固定部材
14をネジ14aによってスレイ3上の溝に押し込むこ
とにより溝壁面に圧接されてスレイ3上に堅固に固定さ
れる。また、筬4の各筬羽4aには凹部4bが形成さ
れ、この凹部4bの列により緯糸案内通路13が形成さ
れる。スレイ3上には固定部材15によりメインノズル
ホルダ17がスレイ3上に固定され、図外のネジによっ
てスレイ3上に堅固に固定されている。また、スレイ3
のあり溝部3a内には図4に示す取着部材7bが摺動自
在に嵌合され、ネジ7aを取着部材7bに螺合すること
により、サブノズルホルダ7がスレイ3上に固定され
る。
【0020】サブノズルホルダ7にはチューブ9の一端
部が連結され、またメインノズルホルダ17にはそれぞ
れ緯入れ用チューブ8aと微風空気供給用チューブ8b
の一端部が接続されている。また、サブノズルホルダ7
に連結されたチューブ9の他端部は、開閉弁としてのソ
レノイドにより駆動される電磁弁10を介して空気タン
ク11に連通している。この空気タンク11は図外の空
気供給源からレギュレータを介して圧力空気が供給さ
れ、所定圧力の空気を貯蔵するようになっている。電磁
弁10は、図5に示すようにチューブ9にて分岐され、
複数のサブノズル6(例えば3個)に連結されており、
これら電磁弁10から3個のサブノズル6までのユニッ
トが空気タンク11に複数連結されている。そして、電
磁弁10は予め操作盤86により入力された所定の主軸
角度で開閉するよう制御装置85からの指令信号を受け
て開閉制御される。また、メインノズルホルダ17に連
通するチューブ8a,8bの他端部は、各々電磁弁1
8,19を介して空気タンク12に連通している。ここ
で、電磁弁19は常開となっており、微風空気供給用チ
ューブ8bに介在された絞り弁87により空気タンク1
2からの圧力空気の流量を絞って低圧の微風空気がメイ
ンノズル16に常時供給されるようになっている。そし
て、電磁弁18は予め操作盤86により入力された所定
の主軸角度で開閉するよう制御装置85からの指令信号
を受けて開閉制御される。なお、図中80は給糸体、8
1は緯糸測長貯留装置、82は測長爪82aをドラム面
81aに進退駆動するソレノイド、83は緯糸解舒セン
サ、84は緯入れされた緯糸Yの先端部が反緯入れ側に
到達するのを検知する光電式の緯糸到達センサである
が、公知の技術でもあるので、詳細説明は省略する。
【0021】ここで、前記電磁弁10と緯入れノズルと
してのサブノズル6との間にあって、特にサブノズルホ
ルダ7内に第2の開閉弁としての弁本体20が設けてあ
り、同様に前記開閉弁としての電磁弁10と緯入れノズ
ルとしてのメインノズル16との間にあって、特にメイ
ノズルホルダ17内に第2の開閉弁としての弁本体40
が設けてある。
【0022】まず、第2の開閉弁としての弁本体20を
サブノズルホルダ7に取り付けた例を図1,図2を参照
し説明する。サブノズルホルダ7にはサブノズル6を取
り付けた円筒状のブラケット6bがねじの螺合により取
付けられ、更にナット6cにより堅固に固定されてい
る。また、ブラケット6bの外周にはサブノズルホルダ
7との間で圧力空気の漏洩を阻止するシール部材32が
設けてある。このブラケット6bの底部には、サブノズ
ル6に連通する入力ポート21が形成され、この入力ポ
ート21に連通して、サブノズルホルダ7の底部に第2
の開閉弁としての弁本体20を取り付けるための段付き
丸孔形状の取付孔33が形成されている。この取付孔3
3の図示する左右両側には、有底円筒状のバルブキャッ
プ25、28がねじの螺合により固定されている。ま
た、バルブキャップ28の内面には、中間部が括れた略
円柱状の弁体27の一端側が摺動自在に支持されてお
り、バルブキャップ25、28の間には、底部に弁体2
7が貫通する孔26aを有した有底筒状のバルブシート
26と、中空円板状のスリーブ31が設けてある。な
お、弁体27の括れ部位には傾斜面27d,27eが形
成されている。ここで、バルブシート26により入力ポ
ート22側の空気室24と出力ポート21側の空気室3
5が区分され、更にスリーブ31とバルブキャップ25
内面との間で空気室23が形成される。また、スリーブ
31には通孔34が形成され、空気室24と空気室23
が連通した状態となっている。そして、弁体27の他端
側の頭部27aはスリーブ31の中空部内に摺動自在に
嵌合しており、これにより弁体27の頭部27aがピス
トンとして構成されている。また、バルブキャップ28
の底部には大気に通じる通孔30aが形成され、バルブ
キャップ28内面と弁体27との間の空気室30が大気
圧となっている。また、空気室30には弁体27を閉じ
る方向に付勢する手段としてのスプリング29が設けて
ある。このスプリング29は、弁体27をバルブシート
26側に付勢し、弁体27の傾斜面27dをバルブシー
トの孔26aに対し密着させることにより、弁体27を
閉じるよう作用する。なお、入力ポート22には、図
3、図5に示す開閉弁(電磁弁10)側の配管としての
チューブ9の一端部が接続されている。
【0023】以上の構成により、織機が所定の主軸角度
になると、詳細を後述するメインノズル16より空気噴
射がなされ、その後電磁弁10が開状態となって、サブ
ノズル6より空気噴射が行われる。このとき、図1に示
すように、入力ポート22に圧力空気が供給されて空気
室24に流入し、ついで通孔34を介して空気室23に
も流入する。そして空気室23に流入した圧力空気によ
り、弁体27の頭部27aに対し押圧力、すなわち図1
において左方に押圧する力が発生する。そして、空気室
23内が所定圧力となるとスプリング29の付勢力に抗
して弁体27が図示する左方向に移動する。すなわち、
空気室24内では弁体27の傾斜面27d、27eの面
積がほぼ同等であるため、左右に略同等の力が働き、何
ら移動する力は作用しないが、弁体27の頭部27aに
は、空気室23内の圧力空気により空気圧と受圧面積A
との積で表される力が作用する。そして、スプリング2
9の付勢力に抗して弁体27が図2に示すように開かれ
ることになる。このとき、空気室30内の空気は通孔3
0aを介して大気に解放されているので、弁体27の移
動に対し抵抗にならない。これにより、空気室24内と
空気室35内の圧力差が小さくなっても、傾斜面27d
と27eとはほぼ同面積であり弁体27に作用する力は
左右方向ともほぼ同一である一方、空気室23内の圧力
値は、入力ポート22に供給される圧力空気の圧力値で
あるので、空気室30内の大気圧+(スプリング29の
付勢力/面積A)の値よりも高い値であるため、図2の
状態を維持したままの状態となる。したがって、弁体2
7が小刻みに移動することがないので、安定した空気供
給が行えるのである。
【0024】以上の圧力特性を図6で説明すると、縦軸
はサブノズル6の噴出口6aから噴射される噴射空気の
圧力値で、横軸は時間を表す。また、図中の点線は図5
に示す電磁弁10とサブノズル6との間に、弁本体20
を設けないときの圧力値であり、実線はこの実施例の特
徴である弁本体20を設けたときの圧力値を示す。ここ
で、点線で表す弁本体20を設けないときは、時間Aで
電磁弁10が開となった後、時間Bで圧力が立ち上が
り、緩やかに上昇して、所定圧力値でほぼ一定状態とな
る。その後、時間Dで電磁弁10が閉となり、若干遅れ
て圧力が立ち下がり、緩やかに下降して時間Fで圧力値
が0となる。一方、実線で示す弁本体20を設けたとき
は、時間Aで電磁弁10が開となった後、時間Cで圧力
が立ち上がり、急激に上昇して、即座に点線で示す圧力
値と同程度の圧力値となってほぼ一定状態になる。その
後、時間Dで電磁弁10が閉となり、若干遅れて圧力が
立ち下がり、急激に下降して時間Eで圧力値が0とな
る。なお、圧力値Xはスプリング29の付勢力/面積A
の値で、実線で示す弁本体20を設けたときにも、サブ
ノズル6の噴出口6aからは点線と同程度の高い値とな
る。以上のように、この実施例では立ち上がり・立ち下
がり時間が大幅に短縮される上、圧力損失もほとんどな
いことから、空気タンク11内の設定圧力を高める必要
がなく、図17,図18に示すようなチェック弁を用い
た従来例に比してエネルギー消費量が低減できることが
分かる。
【0025】なお、図6に示すように第2の開閉弁であ
る弁本体20を介在しないときの点線で示す場合には、
電磁弁10とサブノズル6の間のチューブ9に介在され
る部材がないことから、電磁弁10の開動作時間Aに対
しサブノズル6の噴射口6aから空気噴射がなされる時
間Bの応答遅れは小さいが、弁本体20を介在したとき
の実線で示す場合には、空気室23内の圧力がX値以上
となって、スプリング29の付勢力よりも高くならなけ
れば弁体27が開とならないため、電磁弁10の開動作
時間Aに対して空気噴射がなされる時間はCとなり、
(C−A)の応答遅れが生じる。そのため、緯入れをよ
り確実にするためには、上記図6に示す特性を予め把握
し、前記弁体27の開駆動時間を前記遅れ時間分(C−
A)を早めた時期に補正した指令信号を制御装置85よ
り前記電磁弁10に出力する。すなわち、制御装置85
は織機の主軸角度に応じて電磁弁10を開閉するよう指
令信号を出力するが、上記時間(C−A)に相当する角
度分を早めて開動作するよう指令信号を出力すれば、よ
り正確な時期に開動作が行え、緯入れが確実となる。な
お、時間と角度の関係は、時間をS秒,角度をT度,織
機の主軸回転数をHrpmとすると、角度T=S×36
0×(H/60)で表すことができるので、この遅れ時
間分(C−A)を角度で表し、電磁弁10の開動作角度
を補正して指令信号を出力するよう操作盤86より制御
装置85の作動設定を行うようにする。
【0026】次に、メインノズル16についての詳細を
図7,図8にて説明する。まず、メインノズルホルダ1
7には先端部に加速管16aが取着されたメインノズル
本体16bが設けられ、このメインノズル本体16b内
には導糸管16cが嵌合されている。そして、導糸管1
6cには整流羽16dが形成され、メインノズル本体1
6bとの間で分配室16eが形成されている。そして、
分配室16eに流入した圧力空気は整流羽16dを経由
して加速管16a内に噴射され、狭隘部16fのエジェ
クター効果により、緯糸Yと共に加速管16aより射出
される。
【0027】また、メインノズルホルダ17には、前述
した第2開閉弁としての弁本体40と、更に逆止弁50
が設けてあり、弁本体40の入力ポート43には図5に
示す開閉弁(電磁弁18)側の配管としての緯入れ用チ
ューブ8aが連結され、逆止弁50の入力ポート53に
は図5に示す微風空気供給用チューブ8bが連結されて
いる。ここで、弁本体40には、メインノズル16の分
配室16eに連通する出力ポート44が形成され、この
出力ポート44に連通して弁本体40を取り付ける段付
き丸孔形状の取付孔45が形成されている。また、この
取付孔45には略円柱形状のバルブキャップ41がねじ
の螺合により固定されている。また、取付孔45内に
は、入力ポート43側の空気室47と出力ポート44を
区分する有底円筒形状の弁体42が設けてある。
【0028】また、取付孔45内のバルブキャップ41
と弁体42の間で形成される空気室46内には、弁体4
2を閉じる方向に付勢する付勢手段としてのスプリング
29が収容され、バルブキャップ41には、空気室46
を大気に連通する通孔30aが設けてある。また、弁本
体40には、メインノズル16の分配室16eに連通す
る出力ポート54が形成され、この出力ポート54に連
通して逆止弁50を取り付ける段付き丸孔形状の取付孔
56が形成されている。この取付孔56にはバルブキャ
ップ51がねじの螺合により固定されて密閉されてお
り、その内部には、弁体52が取付孔56内を摺動自在
に支持されている。そして、取付孔56内のバルブキャ
ップ51と弁体52の間に空気室57が形成され、弁体
52の軸心と直交する方向に複数設けた丸孔形状の通孔
52aにより、入力ポート53から供給される微風空気
が空気室57内に流入するようになっている。また、空
気室57内には、弁体52を閉じる方向に付勢するスプ
リング55が収容され、これにより入力ポート53から
出力ポート54への方向のみ微風空気が流れることにな
る。
【0029】以上の構成により、図5に示す電磁弁18
が所定の主軸角度で開となると、入力ポート43に圧力
空気が供給され、空気室47内が所定圧力となると、弁
体42の頭部42aの受圧面積と空気室47内の圧力の
積の値の力が付勢手段としてのスプリング29の付勢力
よりも大きくなり、スプリング29の付勢力に抗して弁
体42が図示する左方向に移動し、開状態となる。この
とき、弁体42の頭部42aの受圧面積と空気室47内
の圧力との積の値の力が、弁体42に対し図示左方向に
作用する一方、空気室46内は常に大気圧となっている
ため、常にスプリング29の付勢力のみが弁体42に対
し図示右方向に作用する。また、出力ポート44には圧
力空気が供給されて圧力が高まるが、この出力ポート4
4の圧力は弁体42の移動方向(図示左右方向)に対し
て直交しており、弁体42を何ら駆動する力として作用
しない。そのため、スプリング29の付勢力/頭部42
aの受圧面積の値と空気室47内の圧力値に差がある限
り、弁体42が開状態に維持されるので、安定した空気
供給が行え、圧力損失を極めて小さくでき、空気消費量
が低減できる。その圧力特性は図1,2に示すサブノズ
ルの圧力特性としての図6と同様であるので、詳細説明
は省略する。なお、図5に示す電磁弁19は織機運転開
始時に常時開に設定し、これにより緯入れ不良等により
織機を停止した際にもメインノズル16より微風空気が
噴射されるので、メインノズルから緯糸Yが抜け出るこ
とがなく、また通常運転時に筬打ち後に緯糸が切断され
る際にも、メインノズルから噴射される微風空気により
緯糸が抜け出るのを防止することができる。
【0030】次にメインノズル16の構造として第2の
実施例を図9,図10により説明する。メインノズルホ
ルダ17には、弁本体40が設けてあり、図9に示すよ
うに弁本体40の入力ポート43には緯入れ用チューブ
8aが連結され、微風空気入口部74には微風空気供給
用チューブ8bが連結されている。ここで、弁本体40
には、メインノズル16の分配室16eに連通する出力
ポート44が形成され、この出力ポート44に連通して
弁本体40を取り付ける段付き丸孔形状の取付孔45が
形成されている。また、この取付孔45には略円柱形状
のバルブキャップ41がねじの螺合により固定されてい
る。また、バルブキャップ41内の取付孔45内には、
入力ポート43側の空気室75と空気室76を区分する
断面略H状の段差を有する円柱形状の弁体72が取付孔
45内に対し摺動自在に支持されている。
【0031】更にまた、取付孔45内のバルブキャップ
41と弁体72の間の空気室46内には、弁体72を閉
じる方向に付勢する付勢手段としてのスプリング29が
収容され、バルブキャップ41には、空気室46を大気
に連通する通孔30aが設けてある。ここで、出力ポー
ト44は図中の上下方向に延びる丸孔形状の孔で形成さ
れているが、その中央部を紙面に対し垂直方向に横断す
るよう壁部材71が形成され、図示の左右で通孔77,
78を区分している。そして、図9に示す入力ポート4
3に所定圧力の空気が供給されていないときは、弁体7
2は閉じた状態となっているが、微風空気供給用チュー
ブ8bより供給された微風空気が微風空気入口部74よ
り空気室76に流入し、通孔77を経由して分配室16
e内に流入し、これによりメインノズル16から微風空
気が噴射され、これにより織機停止時や筬打ち後の緯糸
切断時に緯糸ノズル16内から緯糸Yが抜け出てしまう
のを防止できる。その後、所定の織機主軸角度で電磁弁
18が開となると、微風空気入口部74に連通する空気
室76は通孔77から遮断される一方、入力ポート43
から空気室75内に圧力空気が供給される。そして、空
気室75内が所定圧力となると、弁体72の頭部72a
の受圧面積と空気室75内の圧力の積の値が付勢手段と
してのスプリング29の付勢力よりも大きくなり、スプ
リング29の付勢力に抗して弁体72が図示する左方向
に移動し、開状態となる。このとき、弁体72の頭部7
2aの受圧面積と空気室75内の圧力との積の値の力
が、弁体72に対し図示左方向に作用する一方、空気室
46内は常に大気圧となっているため、常にスプリング
29の付勢力のみが弁体72に対し図示右方向に作用
し、図7、図8に示す実施例と同様に、安定した空気供
給が行え、圧力損失を極めて小さくでき、空気消費量が
低減できる上、装置がコンパクトになる。
【0032】次にメインノズル16の構造として第3の
実施例を図11,図12により説明する。メインノズル
ホルダ17には、弁本体40が設けてあり、弁本体40
の入力ポート43には図5に示す緯入れ用チューブ8a
が連結されている。ここで、弁本体40には、メインノ
ズル16の分配室16eに連通する出力ポート44が形
成され、この出力ポート44に連通して弁本体40を取
り付ける取付孔45が形成されている。また、この取付
孔45には略円柱形状のバルブキャップ41がねじの螺
合により固定され、このバルブキャップ41内の取付孔
45内には、入力ポート43側の空気室47と出力ポー
ト44を区分する略円柱形状の弁体89が取付孔45内
に摺動自在に支持されている。
【0033】また、取付孔45内のバルブキャップ41
と弁体89の間の空気室46内には、弁体89を閉じる
方向に付勢する付勢手段としてのスプリング29が収容
され、バルブキャップ41には、通孔88が設けてあ
る。この通孔88は微風空気供給用チューブ8bに連結
され、微風空気が通孔88より空気室46内に流入する
ようになっている。この微風空気は、図5に示す絞り弁
87により流量が絞られ、大気圧に近い低圧の空気とな
っている。これにより図11に示すように入力ポート4
3に圧力空気が供給されていないときは、弁体89は閉
じた状態となっているが、空気室46内に供給された微
風空気が出力ポート44内に流入し、これによりメイン
ノズル16から微風空気が噴射され、織機停止時や筬打
ち後の緯糸切断時にメインノズル16内から緯糸Yが抜
け出てしまうのを防止できる。その後、所定の織機主軸
角度で電磁弁18が開となると、入力ポート43から空
気室47内に圧力空気が供給される。そして、空気室4
7内が所定圧力となると、弁体89の受圧面積と空気室
47内の圧力の積の値(図示左側への押圧力)が、付勢
手段としてのスプリング29の図示右側への付勢力+空
気室46の圧力(低圧)と弁体89の受圧面積の積の値
(図示右側への押圧力)よりも大きくなり、スプリング
29の付勢力と空気室46の圧力による力に抗して弁体
89が図示する左方向に移動し、開状態となる。ここ
で、空気室46内は微風空気が供給されるが、その圧力
は大気圧に近い低圧の圧力空気であり、(スプリング2
9の付勢力/弁体89の受圧面積)+空気室46内の圧
力値と、空気室47内の圧力値に差がある限り、弁体4
2が開状態に維持されるので、安定した空気供給が行
え、圧力損失を極めて小さくでき、空気消費量が低減で
きる上、装置がコンパクトになる。
【0034】次にサブノズル6の構造について第2の実
施例を図13,図14により説明する。サブノズルホル
ダ7にはサブノズル6に連通する出力ポート21が形成
され、この出力ポート21に連通して弁本体60を取り
付ける段付き丸孔形状の取付孔64が形成されている。
この取付孔64には略円柱状のバルブキャップ61がね
じの螺合により固定されている。また、バルブキャップ
61内の取付孔64には、入力ポート22と出力ポート
21を区分する有底円筒状の弁体62が設けてある。
【0035】また、バルブキャップ61と弁体62の間
の空気室65内には、弁体62を閉じる方向に付勢する
付勢手段としてのスプリング29が収容され、バルブキ
ャップ61には、空気室65を大気に連通する通孔30
aが設けてある。ここで、弁体62には凸部62aが設
けてあり、これにより弁体62の動作をより安定させる
ことができる。すなわち、上記実施例では説明を簡略化
するため、弁体62に作用する空気圧力を静圧のみで説
明したが、実際には弁体62が開となった瞬間、弁体6
2には動圧が作用する。この動圧は静圧よりも若干小さ
い値となるため、より静圧に近い圧力を凸部62aに作
用させ、弁体62の作用力をより安定させるのである。
その作用力を式で表すと、以下のようになる。すなわ
ち、図15(a),(b)に示すように、弁体62に凸
部62aがない場合、図15(a)にて静圧P1が作用
したとき、弁体62に静圧P1×面積S1の力が図示右
方向に作用する。その後、図15(b)にて、弁体62
が移動を開始した瞬間では、動圧P2×面積S1が作用
するが、動圧P2は空気が流れ出た瞬間の圧力であるこ
とから、静圧P1>動圧P2であり、弁体62に作用す
る力が若干低下する。これに対し、図15(c)のよう
に弁体62に凸部62aがある場合、静圧P1が作用し
たとき、弁体62に静圧P1×面積S1の力が作用す
る。その後、図15(d)のように弁体62が移動を開
始した瞬間では、静圧P1×面積S0+動圧P2(面積
S1−面積S0)の力が作用することになり、動圧P2
が小さくとも凸部62aには静圧と動圧が作用するの
で、弁体62の作用力は安定することになる。また、上
記実施例ではスプリング29はコイルバネで構成されて
いることから、伸び状態よりも圧縮状態の方が、その弾
撥力が大きくなる。そのため、弁体62が閉状態(スプ
リング29が伸び状態)から開状態(スプリング29が
圧縮状態)となったとき、微妙ではあるが図示左方向へ
の付勢力が大きくなり、空気室22内の圧力に打ち勝っ
てスプリング29が弁体62を閉じる方向に作用しない
よう、スプリング29(伸び状態)の付勢力/面積S1
>スプリング29(圧縮状態)の付勢力/面積S2とす
るのがよい。すなわち、弁体62の図示右方への作用力
は面積の大きさに比例するので、スプリング29の付勢
力が大きくなる比率よりも、面積S1から面積S2に拡
大する比率が大きければ、スプリング29が弁体62を
閉じようとする作用力の影響を極めて小さくすることが
できるのである。なお、スプリング29(伸び状態)の
付勢力/面積S1が入力ポート22内圧力の0.2〜
0.9となっていれば、弁体62が安定して開状態とな
ることが実験により確認されている。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明は、空気タンクから
の圧力空気を開閉弁を介してスレイ上の緯入れノズルに
供給し、前記開閉弁と緯入れノズルとの間に第2の開閉
弁を設け、この第2の開閉弁を前記弁体を閉じる方向に
付勢する付勢手段と、前記電磁弁側の管路内の圧力と大
気圧または低圧空気との圧力差によって前記弁体を開方
向に駆動するようにした空気室を備える構成としたの
で、緯入れノズルに供給される圧力空気の立ち上がり・
立ち下がり時間を短くするとともに、装置本体を軽量化
して織機の高速化に好適な弁装置とし、更にエネルギー
消費量を低減させて確実に緯入れが行える。また、第2
の開閉弁は、前記スレイ上に取り付けられる緯入れノズ
ルのホルダに内蔵させれば、装置がコンパクトになる。
そしてまた、開閉弁は、前記弁体が開閉駆動されるとき
の動作遅れ時間分を補正した値の指令信号により作動制
御すれば、弁体をより正確な時期に開閉動作させること
ができ緯入れがより確実となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を説明する要部断面図
【図2】 本発明の第1実施例を説明する要部断面図
【図3】 本発明の第1実施例を説明する全体断面図
【図4】 本発明の第1実施例を説明する側面図
【図5】 本発明の第1実施例を説明する要部断面図
【図6】 図1,図2の圧力特性を示す説明図
【図7】 本発明の第1実施例を説明する要部断面図
【図8】 本発明の第1実施例を説明する要部断面図
【図9】 本発明の他の実施例を説明する要部断面図
【図10】 本発明の他の実施例を説明する要部断面図
【図11】 本発明の他の実施例を説明する要部断面図
【図12】 本発明の他の実施例を説明する要部断面図
【図13】 本発明の他の実施例を説明する要部断面図
【図14】 本発明の他の実施例を説明する要部断面図
【図15】 図13,図14の作動原理図
【図16】 従来技術を示す説明図
【図17】 従来技術を示す説明図
【図18】 図17の圧力特性を示す説明図
【符号の説明】
6 サブノズル(緯入れノズル) 7 サブノズルホルダ(緯入れノズルのホルダ) 9 チューブ(配管) 10 電磁弁(開閉弁) 11 空気タンク 12 空気タンク 16 メインノズル(緯入れノズル) 17 メインノズルホルダ 18 電磁弁 19 電磁弁 20 弁本体(第2の開閉弁) 23 空気室 24 空気室 27 弁体 29 スプリング(付勢手段) 30 空気室 30a 通孔 35 空気室 40 弁本体(第2の開閉弁) 42 弁体 46 空気室 47 空気室 52 弁体 57 空気室 60 弁本体(第2の開閉弁) 62 弁体 65 空気室 72 弁体 75 空気室 76 空気室 77 通孔 78 通孔 85 制御装置 88 通孔 89 弁体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気供給源からの圧力空気を織機上の
    空気タンクに貯蔵し、この空気タンクからの圧力空気を
    開閉弁を介してスレイ上の緯入れノズルに供給する配管
    を備えたエアージェットルームにおいて、前記開閉弁と
    緯入れノズルとの間には、開閉弁と緯入れノズルとの管
    路を開閉する弁体を備えた第2の開閉弁が設けられ、該
    第2の開閉弁には前記弁体を閉じる方向に付勢する付勢
    手段と、前記開閉弁側の管路内の圧力と大気圧との圧力
    差によって前記弁体を開方向に駆動する大気に連通され
    た空気室を備えていることを特徴とするエアージェット
    ルームの緯入れ用弁装置。
  2. 【請求項2】 空気供給源からの圧力空気を織機上の
    空気タンクに貯蔵し、この空気タンクからの圧力空気を
    開閉弁を介してスレイ上の緯入れノズルに供給する配管
    を備えたエアージェットルームにおいて、前記開閉弁と
    緯入れノズルとの間には、開閉弁と緯入れノズルとの管
    路を開閉する弁体を備えた第2の開閉弁が設けられ、該
    第2の開閉弁には前記弁体を閉じる方向に付勢する付勢
    手段と、前記開閉弁側の管路内の圧力と低圧空気との圧
    力差によって前記弁体を開方向に駆動する低圧空気管路
    に連通された空気室を備えていることを特徴とするエア
    ージェットルームの緯入れ用弁装置。
  3. 【請求項3】 第2の開閉弁は、前記スレイ上に取り
    付けられる緯入れノズルのホルダに内蔵されていること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のエアージ
    ェットルームの緯入れ用弁装置。
  4. 【請求項4】 開閉弁は、前記第2の開閉弁の弁体が
    開閉駆動されるときの動作遅れ時間分を補正した指令信
    号により作動制御されることを特徴とする請求項1乃至
    請求項3に記載のエアージェットルームの緯入れ用弁装
    置。
JP9093189A 1997-03-27 1997-03-27 エアージェットルームの緯入れ用弁装置 Withdrawn JPH10273852A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104404697A (zh) * 2014-10-30 2015-03-11 东华大学 一种用于花式纱线的辅助喷嘴结构及其内气流加速方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104404697A (zh) * 2014-10-30 2015-03-11 东华大学 一种用于花式纱线的辅助喷嘴结构及其内气流加速方法

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