JPH10273372A - シリカゲル成形体の製造方法 - Google Patents

シリカゲル成形体の製造方法

Info

Publication number
JPH10273372A
JPH10273372A JP9475097A JP9475097A JPH10273372A JP H10273372 A JPH10273372 A JP H10273372A JP 9475097 A JP9475097 A JP 9475097A JP 9475097 A JP9475097 A JP 9475097A JP H10273372 A JPH10273372 A JP H10273372A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silica gel
binder
molded article
mixture
inorganic binder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9475097A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Onoda
誠次 小野田
Koji Ikeda
広治 池田
Shozo Tsuji
省三 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omi Kogyo Co Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
Omi Mining Co Ltd
Original Assignee
Omi Kogyo Co Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
Omi Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omi Kogyo Co Ltd, Toyota Central R&D Labs Inc, Omi Mining Co Ltd filed Critical Omi Kogyo Co Ltd
Priority to JP9475097A priority Critical patent/JPH10273372A/ja
Publication of JPH10273372A publication Critical patent/JPH10273372A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 割れ,欠け等の欠陥が生じ難く,製造の歩留
まりが高く,耐水性を有するシリカゲル成形体の製造方
法を提供すること。 【解決手段】 シリカゲルに有機バインダーと共に複鎖
構造型粘土鉱物よりなる無機バインダーを添加・混合
し,混合物となし,該混合物を成形し,その後乾燥・焼
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,吸着材,乾燥剤等として使用さ
れるシリカゲル成形体の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来,シリカゲルの吸着性能に着目して,
これを吸着材,乾燥剤として用いてきた。そして,上記
シリカゲルを粉末,顆粒の状態で吸着材,乾燥剤として
使用する際には,一般にこれをパイプ等に充填し,充填
層の状態となして使用する。即ち,該充填層に空気等の
流体を通過させ,この流体中に含まれる物質がシリカゲ
ルに対して吸着されるのである。
【0003】しかしながら,上記シリカゲルは経時と共
に水分等を吸収して膨潤する。これと共に粉末,顆粒状
のシリカゲル間の間隙は徐々に狭められ,上記充填層内
を流体が通過しがたくなる。つまり,流体の圧力損失が
高まるため該流体を充填層に送り込むために使用するポ
ンプ,ブロワー等としてより高性能なものを使用せざる
をえなくなるおそれがある。
【0004】この問題を解決するために,粉末,顆粒状
のシリカゲルをバインダー等を用いて成形し,このシリ
カゲル成形体を吸着材,乾燥剤として使用することが提
案されている(特公平1−51467号,特開平8−1
55294号)。
【0005】この従来技術においては,例えば,粒度が
100メッシュ以下であって,かつそのうちの50重量
%以上が150メッシュ以下である粉末状シリカゲル
と,有機バインダーの一種以上を合むバインダーからな
る混合物とを混練し,該混練物をハニカムダイスを通し
てハニカム状に押出成形し,乾燥または焼成することに
より作製されたシリカゲル成形体が示されている。この
ようなシリカゲル成形体を吸着材,乾燥剤として使用す
る際には,空気等の流体はハニカム内のハニカム穴を通
過することができるため,上述した圧力損失の問題は生
じなくなる。
【0006】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来技術
により得られたシリカゲル成形体には以下に示す問題が
ある。即ち,上記従来技術においては,押出成形後の乾
燥または焼成の際に成形体に割れ,欠け等の欠陥が生じ
易く,成形体の歩留まりがあまりよくなかった。更に,
上記従来技術にかかるシリカゲル成形体には耐水性が全
くない。このため,過度の水分との接触により該成形体
は容易に破壊されてしまう。
【0007】本発明は,かかる問題点に鑑み,割れ,欠
け等の欠陥が生じ難く,製造の歩留まりが高く,耐水性
を有するシリカゲル成形体の製造方法を提供しようとす
るものである。
【0008】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,シリカゲルに有
機バインダーと共に複鎖構造型粘土鉱物よりなる無機バ
インダーを添加・混合し,混合物となし,該混合物を成
形し,その後乾燥・焼成することを特徴とするシリカゲ
ル成形体の製造方法にある。
【0009】上記複鎖構造型粘土鉱物としては,例え
ば,セピオライト,パリゴルスカイト,アタパルジャイ
ト等を使用することができる。また,上記有機バインダ
ーとしては,メチルセルロース(MC),カルボキシ・
メチル・セルロース(CMC),澱粉,ポリビニルアル
コール(PVA)等を使用することができる。これらの
物質は特にハニカム形状のシリカゲル成形体を得る場合
に効果を発揮する。中でもMCを使用することが最も好
ましい。
【0010】また,上記混合物の成形は,例えば,造
粒,加圧成形,押出成形等により行うことができる。中
でも押出成形により成形することが最も好ましい。ま
た,上記成形に当たっては,バインダー,シリカゲル及
び複鎖粘土鉱物を予備混合することにより,無機バイン
ダーをシリカゲル成形体の粒子間に絡ませ強く結合させ
ることができる。これにより,特に水分の吸放出に伴う
変形から生じる割れ等を防止することができる。
【0011】また,成形後の乾燥・焼結は,例えば,熱
風による乾燥,加熱炉による焼成より行うことができ
る。この工程は上記有機バインダーを除去すること,ま
た無機バインダーの結合性を得るために行われる。ま
た,上記乾燥・焼結に当たっては,シリカゲルの変質が
生じない温度範囲で行う必要があり,例えば,350〜
450℃で行うことが好ましい。
【0012】上記シリカゲルとしては粉末状,粒状,顆
粒状等の各種のシリカゲルを用いることができる。ま
た,上記シリカゲルとしては,その内部構造や形状等に
制限はなく,市販されているシリカゲルを使用すること
ができる。例えば,不規則な形状の粉末よりなる破砕型
シリカゲルを用いることもできる。
【0013】ただし,シリカゲル成形体の成形性は使用
するシリカゲルの粒径が小さければ小さいほど高まるた
め,特にハニカム形状等の複雑な形状を有するシリカゲ
ル成形体を所望する場合には,0.5〜10μmという
微細な粉末よりなるシリカゲルを用いることが好まし
い。
【0014】上記シリカゲルに対し,上記有機バインダ
ーは1〜50重量%添加・混合することが好ましい。ま
た,上記シリカゲルに対し,上記無機バインダーは1〜
50重量%添加することが好ましい。
【0015】上記有機バインダー及び無機バインダー共
にシリカゲルに対する添加量が1重量%未満である場合
には,成形性が悪く,歩留まりよくシリカゲル成形体を
作製することができなくなるおそれがある。また,添加
量が50重量%を越えた場合には,逆に保形性が劣ると
共に成形品本例の性質が発揮されないという問題が生じ
るおそれがある。なお,より歩留まりよくシリカゲル成
形体を作製するためには,後述の実施形態例に示すごと
く無機バインダーを30重量%以上添加することが好ま
しい。また,本発明においては,ペレット,シリンダ
ー,板,円筒,ハニカム形状等,各種形状のシリカゲル
成形体を製造することができる。
【0016】本発明の作用につき,以下に説明する。本
発明においては,シリカゲルに有機バインダーと共に複
鎖構造型粘土鉱物よりなる無機バインダーを添加する。
【0017】上記複鎖構造型粘土鉱物は繊維状となって
シリカの粒子間に真綿のように絡み,これらの粒子を強
く結合させることができる。これにより,シリカゲル成
形体における割れ,欠け等の欠陥を防止することができ
る。また,特に上述した破砕型シリカゲルのように不規
則な形状を有する粉末よりなるシリカゲルを原料として
用いた場合においても,歩留まりよくシリカゲル成形体
を製造することができる。
【0018】また,水分の吸放出に伴うシリカゲル成形
体の変形の際においても,上記複鎖構造型粘土鉱物によ
るシリカ粒子の結合は破れないことから,製造工程にお
ける乾燥・焼結時の割れ,欠けを防止することができ,
製造の歩留まりが向上する。また,上記シリカゲル成形
体は耐水性に優れている。
【0019】以上のように,本発明によれば,割れ,欠
け等の欠陥が生じ難く,製造の歩留まりが高く,耐水性
を有するシリカゲル成形体の製造方法を提供することが
できる。
【0020】なお,本発明にかかるシリカゲル成形体よ
りなるハニカムフィルタは,従来の顆粒状のシリカゲル
よりなる乾燥剤と変わらぬ吸湿量を有し,圧力損失が非
常に小さいことから,該ハニカムフィルタに流体を通す
ために設けられる吸引用モータ,ファン等は小型のもの
を使用することができる。また,本発明にかかるシリカ
ゲル成形体は,他のシリカ系の物質と同様の脱臭能力を
有するため,脱臭フィルタとして使用することもでき
る。この場合,脱臭すべき気体を該ハニカムフィルタに
通すために設けられる吸引用モータ,ファン等は小型の
ものでよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施形態例 本発明の実施形態例にかかるシリカゲル成形体の製造方
法について説明する。本例のシリカゲル成形体の製造方
法は,シリカゲルに有機バインダーと共に複鎖構造型粘
土鉱物よりなる無機バインダーを添加・混合し,混合物
となし,該混合物を成形し,その後乾燥・焼成する。
【0022】上記製造方法の詳細について説明する。シ
リカゲルとして,富士シリシア製サイシリア730を使
用する。また,有機バインダーとしてはMC,無機バイ
ンダーとしてはセピオライトを使用する。上記シリカゲ
ル90重量%に,無機バインダーを10重量%を添加し
た。これに対し,有機バインダーを10重量%添加し
た。次いで,これらを加水率110%でニーダにより混
練,混合し,混合物した。
【0023】次に,上記混合物をスクリュウタイプの真
空押出成形機を用いてハニカム形状に押出成形した。な
お,このときのハニカムは約300メッシュである。次
に,押出成形されたグリーン成形体を恒温恒室槽にい
れ,20℃・95%RH条件から2時間間隔で10%ず
つ湿度を低下させ,乾燥グリーンを得た。上記乾燥グリ
ーンを更に熱風乾燥炉にいれ,95℃,5時間で乾燥し
た。以上のようにして乾燥した後,焼成工程に移る。上
記焼成は400℃,5時間で行った。これにより本例に
かかるシリカゲル成形体を得た。
【0024】次に,本例にかかるシリカゲル成形体の品
質試験を行う。まず,試料1は上記無機バインダーを1
0重量%添加(シリカゲルは90重量%)したものであ
る。試料2は,上記無機バインダーを20重量%添加
(シリカゲルは80重量%)したものである。試料3
は,上記無機バインダーを30重量%(シリカゲルは7
0重量%)添加したものである。また,それぞれのシリ
カゲル成形体は一度の押出成形で50個づつ作製した。
【0025】このようにして得られた各試料につき外観
検査を行った。その結果,試料1にかかるシリカゲル成
形体については,得られたシリカゲル成形体全体の半数
が,割れ,欠け等の生じた不良品であった(不良品率5
0%)。試料2は不良品率が20%,試料3は不良品率
が0%であった。これに対して,上記各試料と同様の方
法にて,無機バインダーを添加することなく作製したシ
リカゲル成形体の不良品率は90%と非常に高かった。
【0026】次に,本例における作用効果につき説明す
る。本例のシリカゲル成形体は,シリカゲルに有機バイ
ンダー(MC)と共にセピオライトよりなる無機バイン
ダーを添加したものから作製する。
【0027】そして,上記セピオライトは繊維状となっ
てシリカの粒子間に真綿のように絡み,これらの粒子を
強く結合させることができる。これにより,シリカゲル
成形体における割れ,欠け等の欠陥を防止することがで
きる。なお,上記セピオライトがシリカの粒子間に絡む
状態は,完成したシリカゲル成形体を電子顕微鏡を用い
れば観察することができる。
【0028】また,水分の吸放出に伴うシリカゲル成形
体の変形の際においても,上記セピオライトによるシリ
カ粒子の結合は破れないことから,製造工程における乾
燥・焼結時の割れ,欠けを防止することができ,製造の
歩留まりが向上する。また,上記シリカゲル成形体は耐
水性に優れている。
【0029】
【発明の効果】上記のごとく,本発明によれば,割れ,
欠け等の欠陥が生じ難く,製造の歩留まりが高く,耐水
性を有するシリカゲル成形体の製造方法を提供すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 広治 滋賀県坂田郡山東町大字長岡1780番地 近 江鉱業株式会社内 (72)発明者 辻 省三 滋賀県坂田郡山東町大字長岡1780番地 近 江鉱業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリカゲルに有機バインダーと共に複鎖
    構造型粘土鉱物よりなる無機バインダーを添加・混合
    し,混合物となし,該混合物を成形し,その後乾燥・焼
    成することを特徴とするシリカゲル成形体の製造方法。
JP9475097A 1997-03-27 1997-03-27 シリカゲル成形体の製造方法 Pending JPH10273372A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9475097A JPH10273372A (ja) 1997-03-27 1997-03-27 シリカゲル成形体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9475097A JPH10273372A (ja) 1997-03-27 1997-03-27 シリカゲル成形体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10273372A true JPH10273372A (ja) 1998-10-13

Family

ID=14118809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9475097A Pending JPH10273372A (ja) 1997-03-27 1997-03-27 シリカゲル成形体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10273372A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002273215A (ja) * 2001-03-21 2002-09-24 National House Industrial Co Ltd 空気浄化部材とその製造方法
CN104289178A (zh) * 2014-09-24 2015-01-21 合肥工业大学 基于水热-活化耦合技术制备凹凸棒石/碳吸附剂的方法
CN104591802A (zh) * 2014-09-23 2015-05-06 佛山市禾才科技服务有限公司 一种一次烧成微晶玻璃复合板的砖坯
CN113769718A (zh) * 2021-08-31 2021-12-10 南京信息工程大学 一种吸附干燥剂及其制备方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002273215A (ja) * 2001-03-21 2002-09-24 National House Industrial Co Ltd 空気浄化部材とその製造方法
CN104591802A (zh) * 2014-09-23 2015-05-06 佛山市禾才科技服务有限公司 一种一次烧成微晶玻璃复合板的砖坯
CN104289178A (zh) * 2014-09-24 2015-01-21 合肥工业大学 基于水热-活化耦合技术制备凹凸棒石/碳吸附剂的方法
CN113769718A (zh) * 2021-08-31 2021-12-10 南京信息工程大学 一种吸附干燥剂及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100585401B1 (ko) 제올라이트의 성형체, 그의 제조방법 및 그의 용도
US6171373B1 (en) Adsorptive monolith including activated carbon, method for making said monolith, and method for adsorbing chemical agents from fluid streams
US5914294A (en) Adsorptive monolith including activated carbon and method for making said monlith
US5376609A (en) Activated carbon bodies having bentonite and cellulose fibers
EP0645346A1 (en) Activated carbon bodies having phenolic resin binder
CN103693948A (zh) 堇青石质蜂窝结构体的制造方法
US5863858A (en) Shaped lignocellulosic-based activated carbon
US5691270A (en) Shaped lignocellulosic-based activated carbon
US5736481A (en) Shaped lignocellulosic-based activated carbon
US5736485A (en) Shaped lignocellulosic-based activated carbon
JP2000313611A (ja) 活性炭及びその製造方法
JPH10273372A (ja) シリカゲル成形体の製造方法
TW575463B (en) Getters
US5451554A (en) Activated carbon bodies having epoxy resin and bentonite binders
JP3125808B2 (ja) 活性炭ハニカム構造体とその製造方法
KR100392701B1 (ko) 메조포러스 제올라이트 허니컴구조체 및 그 제조방법
JP3092477B2 (ja) 粒状活性炭及びその製造方法
JPS5817833A (ja) ゼオライトを主体とする気体中の水分吸着用ハニカム構造体の製造法
JP3354848B2 (ja) リグノセルロースをベースとする成形活性炭及びその製造方法
JPH0151467B2 (ja)
CA2367031C (en) Adsorptive monolith including activated carbon, method for making said monolith, and method for adsorbing chemical agents from fluid streams
CN1052325A (zh) 炭蜂窝体
JP2004098653A (ja) 活性炭を含んだ吸着性モノリスと、このモノリスを製造するための方法、及び流体流から化学物質を吸着するための方法
KR20030067700A (ko) 박편형 압축성형물
CA2172107C (en) Shaped lignocellulosic-based activated carbon

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040831

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050315