JPH10273123A - ラベル吸着体 - Google Patents

ラベル吸着体

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JPH10273123A
JPH10273123A JP9274697A JP9274697A JPH10273123A JP H10273123 A JPH10273123 A JP H10273123A JP 9274697 A JP9274697 A JP 9274697A JP 9274697 A JP9274697 A JP 9274697A JP H10273123 A JPH10273123 A JP H10273123A
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康弘 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中空部１３から吸着孔１４を通ってラベ
ル片６方向に吹き付けるエアーの流れを均一化すること
により、簡単な構成で、エアーの吹付け能力を安定化か
つ確実化することができるラベル吸着体を提供するこ
と。 【解決手段】 中空部１３の内部に整流部材２２を配置
することにより、吹付け用のエアー供給ホース１０の開
口部１０Ａからのエアーの流れを整流可能であることに
着目したもので、吸着孔１４を形成したラベル吸着面１
１Ａに一時的に吸着したラベル片６を、中空部１３内に
おけるエアーの加圧により被貼付物１６に向けて吹き付
け可能なラベル吸着体であって、中空部１３内に吸着孔
１４が開口している下流側内壁面１１Ｂに、被貼付物１
６へのエアーの流れを整流可能な整流部材２２を設けた
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はラベル吸着体にかか
るもので、とくにラベル片を任意の被貼付物に貼り付け
るラベル貼付装置において、エアーブロー方式のラベル
貼付用として用いられるラベル吸着体に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来のラベル吸着体について図３を参照
して概説する。図３は、一般的なラベル貼付装置１の要
部断面図であって、ラベル貼付装置１は、ラベル印字機
構２と、ラベル貼付機構３と、を有する。
【０００３】ラベル連続体４は、帯状の台紙５およびそ
の表面に仮着した複数枚のラベル片６（ラベル）からこ
れを構成し、ラベル印字機構２は、ラベル片６に所定の
印字を行ったのち、剥離板７の部分で台紙５のみを転向
させて、単一のラベル片６をラベル貼付機構３の下部に
位置させる。
【０００４】ラベル貼付機構３は、ラベル吸着体８と、
吸着用のエアー排出ホース９と、吹付け用のエアー供給
ホース１０と、を有する。
【０００５】ラベル吸着体８は、矩形状の吸着板１１
と、箱体１２と、からこれを構成し、内部に中空部１３
を形成する。吸着板１１は、その吸着面１１Ａと中空部
１３に臨む下流側内壁面１１Ｂとの間を連通する多数の
吸着孔１４を吸着面１１Ａに平均的に分散形成してあ
る。
【０００６】箱体１２の中空部１３に臨む上流側内壁面
１２Ａには、エアー排出ホース９およびエアー供給ホー
ス１０が開口し、エアー供給ホース１０の開口部１０Ａ
は中空部１３の中央部に位置するようにこれを形成す
る。
【０００７】なおコンベア１５が、任意の被貼付物１６
をラベル貼付機構３の下方を通過するように移送し、ラ
ベル片６を被貼付物１６方向に吹き付け、その上面に貼
り付ける。
【０００８】こうした構成のラベル貼付装置１におい
て、ラベル印字機構２により所定の情報を印字されたラ
ベル片６は剥離板７において剥離され、ラベル貼付機構
３におけるラベル吸着体８の吸着面１１Ａに至る。この
ときエアー排出ホース９から中空部１３内部の空気を排
出して内部を負圧とすることにより吸着孔１４を介して
吸着面１１Ａにラベル片６を一時的に吸着する。
【０００９】コンベア１５上の被貼付物１６がラベル貼
付機構３の下方まで移送されてきたときに、エアー排出
ホース９からエアー供給ホース１０に切り替え、エアー
供給ホース１０からエアーをラベル吸着体８内（中空部
１３）に加圧状態で供給し、その吸着孔１４からエアー
を所定圧力で吹き出してラベル片６を被貼付物１６方向
に吹き付け、貼付するものである。
【００１０】この種のラベル貼付装置１においては、ラ
ベル片の一時吸着および吹付け用として、エアー排出ホ
ース９およびエアー供給ホース１０を切り替えるために
所定容量の中空部１３を形成しておく必要があり、ラベ
ル吸着体８内の中空部１３は、図示のように断面矩形状
を呈している。
【００１１】したがって、開口部１０Ａから中空部１３
内さらに吸着孔１４へのエアーの流れに渦その他の乱れ
が生ずる結果、各吸着孔１４へのエアーの容量の均一性
および吸着孔１４を通るエアーの直進性が欠けることに
なり、ラベル片６に対する吹付け力が不均一かつ弱く、
安定性に欠けるとともに、被貼付物１６に貼付されるラ
ベル片６の貼付位置が不正確で、確実に貼付することが
できないという問題がある。
【００１２】さらに、吹付け用のエアー供給ホースの開
口部は、ラベル吸着体の上流側内壁面の中央部にこれを
臨ませることが一般的であり、この開口部からのエアー
に最短距離の位置にある下流側内壁面の中央部には吸着
孔を形成することなく、開口部からのエアーができるだ
け中空部の周縁部にエアーが均一に行き渡るようにして
はいるが、上述のようなエアーの流れの乱れを完全に防
止することは困難であるという問題がある。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、被貼付物に対するラ
ベル片の吹付け作用を安定化させることができるラベル
吸着体を提供することを課題とする。
【００１４】また本発明は、中空部から吸着孔を通って
ラベル片方向に吹き付けるエアーの流れを均一化するこ
とができるラベル吸着体を提供することを課題とする。
【００１５】また本発明は、簡単な構成で、エアーの吹
付け能力を安定化かつ確実化することができるラベル吸
着体を提供することを課題とする。
【００１６】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、中空
部の内部に整流部材を配置することにより、吹付け用の
エアー供給ホースの開口部からのエアーの流れを整流可
能であることに着目したもので、吸着孔を形成したラベ
ル吸着面を有するとともに、この吸着孔に連通する中空
部を有し、この中空部内におけるエアーの負圧により上
記ラベル吸着面にラベル片を一時的に吸着可能であると
ともに、この吸着したラベル片を、該中空部内における
エアーの加圧により被貼付物に向けて吹き付け可能なラ
ベル吸着体であって、上記中空部内に上記吸着孔が開口
している下流側内壁面に、上記被貼付物への上記エアー
の流れを整流可能な整流部材を設けたことを特徴とする
ラベル吸着体である。
【００１７】上記整流部材は、上記エアーの流れ方向に
沿って下流側に拡開した形状を有することができる。
【００１８】上記整流部材は、上記中空部へのエアー加
圧用のエアー供給孔に対向するように、該中空部を隔て
て、これを設けることができる。
【００１９】上記中空部の上記下流側内壁面が該中空部
を隔てて対向する上流側内壁面を拡開形状とし、上記整
流部材は、この上流側内壁面にほぼ平行にその傾斜面を
形成するとともに、上記吸着孔と上記中空部とを連通す
る連通孔を該整流部材に形成することができる。
【００２０】上記整流部材は、これを円錐あるいは円錐
台などの円錐体、さらには半球あるいは半楕円球などの
半球体とすることができる。
【００２１】本発明によるラベル吸着体においては、中
空部内に吸着孔が開口する下流側内壁面に整流部材を設
けたので、エアー供給ホースから中空部内に導入されて
吸着孔方向に流れるエアーが渦を発生することなく、整
流された状態で吸着孔を通過可能であり、被貼付物への
エアーの流れが直進性を有する。したがって、中空部か
ら吸着孔側に流れるエアーが中空部の下流側内壁面にお
いてほぼ均一化される結果、ラベル吸着体の吸着面全面
からほぼ均一な吹付け力のエアーをラベル片に与えるこ
とができるため、被貼付物にラベル片を安定かつ確実に
吹き付けることができる。
【００２２】したがって、中空部内に整流部材を配置す
るだけで、ラベル片の吹付け能力が安定し、被貼付物へ
の貼付の確実性および貼付位置の正確性を確保すること
ができる。
【００２３】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の第１の実施の形態
によるラベル吸着体２０を図１にもとづき説明する。た
だし、図３と同様の部分には同一符号を付し、その詳述
はこれを省略する。図１は、ラベル吸着体２０の要部断
面図であって、ラベル吸着体２０は、前記吸着板１１
と、箱体１２に相当する箱体２１と、整流部材２２と、
を有し、内部に中空部１３を形成してある。
【００２４】箱体２１は、エアー供給ホース１０の開口
部１０Ａが開口するその上流側内壁面２１Ａは平坦であ
るが、その隅部はこれを拡開内壁面２１Ｂとしてある。
【００２５】整流部材２２は、金属材料あるいはプラス
チック材料など任意の材料からこれを構成した円錐台の
形状とし、その頂面２２Ａより底面２２Ｂの方が拡開し
ており、吸着板１１の下流側内壁面１１Ｂに接着剤、あ
るいは吸着面１１Ａ側からのボルト締めなどにより下流
側内壁面１１Ｂに固定してある。
【００２６】整流部材２２の固定位置としては、下流側
内壁面１１Ｂの中央位置であり、またエアー供給ホース
１０の開口部１０Ａに対向する位置である。したがっ
て、整流部材２２の底面２２Ｂに接触している吸着板１
１には吸着孔１４を形成せず、その周囲に多数の吸着孔
１４が開口していることになる。
【００２７】整流部材２２の寸法としては、その整流作
用を有効かつ安定して発揮させるために、中空部１３の
高さＨに対して、その高さＬが１／３〜２／３倍程度、
さらにエアー供給ホース１０の開口部１０Ａの直径Ｄに
対して、頂面２２Ａの直径Ｍが０．５〜０．９倍程度、
および底面２２Ｂの直径Ｎが１．０〜１．４倍程度が望
ましい。
【００２８】こうした構成のラベル吸着体２０におい
て、エアー供給ホース１０の開口部１０Ａから中空部１
３内に加圧供給されるエアーは、整流部材２２の頂面２
２Ａに衝突し、その円周方向に分散される。さらにエア
ーは、整流部材２２のまわりに均等に整流されつつ下流
側に流れ、吸着孔１４に至るため、中空部１３内に渦を
発生させることなく、吸着孔１４から吸着面１１Ａに吹
き出す状態では、ラベル片６に直線的に吹付け圧力を作
用させることができる。
【００２９】したがって、ラベル片６を被貼付物１６に
対して確実かつ正確な位置に、安定して貼付することが
できる。
【００３０】図２は、本発明の第２の実施の形態による
ラベル吸着体３０の要部断面図であり、ラベル吸着体３
０は、前記吸着板１１と、箱体１２に相当する箱体３１
と、整流部材３２と、を有する。
【００３１】箱体３１は、エアー供給ホース１０の開口
部１０Ａから周縁部に向かって、その上流側内壁面３１
Ａを拡開状にこれを形成してある。
【００３２】整流部材３２は、上流側内壁面３１Ａに対
向して下流側内壁面１１Ｂのほぼ全面を被覆するように
円錐台形状にこれを形成し、さらに、吸着孔１４に連通
する連通孔３３を形成してある。なお、整流部材３２は
吸着板１１と一体にこれを構成しても別体でもかまわな
い。連通孔３３は、吸着孔１４と同径、同径状、および
同心状にこれを形成し、中空部１３からラベル片６まで
滑らかなエアーの流れを保証する。
【００３３】整流部材３２の頂面３２Ａは整流部材２２
の頂面２２Ａ（図１）に相当し、頂面３２Ａの周囲から
中空部１３の周縁部に向かう傾斜面３２Ｂは、箱体３１
の上流側内壁面３１Ａとほぼ平行にこれを設けてある。
【００３４】こうした構成のラベル吸着体３０におい
て、エアー供給ホース１０の開口部１０Ａから中空部１
３に加圧供給されるエアーは、整流部材３２の頂面３２
Ａに衝突してその周囲に分かれ、および傾斜面３２Ｂに
案内されて連通孔３３から吸着孔１４に至るので、ラベ
ル吸着体２０の場合と同様に、中空部１３内に渦を発生
することなく、エアーを整流してラベル片６に吹き付け
ることが可能となる。
【００３５】しかも、整流部材３２の傾斜面３２Ｂを箱
体３１の上流側内壁面３１Ａとほぼ平行に設けてあるの
で、エアー供給ホース１０から中空部１３に加圧供給さ
れるエアーの流れにおいて渦が発生する可能性をさらに
低くすることができる。
【００３６】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、中空部に
整流部材を設けたので、中空部内でのエアーの流れを整
流し、吸着孔におけるエアーの流れを均一化することが
できるため、エアーブロー方式におけるラベル貼付作用
を安定化かつ確実化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施の形態によるラベル吸着体
２０の要部断面図である。
【図２】本発明の第２の実施の形態によるラベル吸着体
３０の要部断面図である。
【図３】一般的なラベル貼付装置１の要部断面図であ
る。
【符号の説明】
１ ラベル貼付装置（図３） ２ ラベル印字機構 ３ ラベル貼付機構 ４ ラベル連続体 ５ 台紙 ６ ラベル片 ７ 剥離板 ８ ラベル吸着体 ９ 吸着用のエアー排出ホース １０ 吹付け用のエアー供給ホース １０Ａ エアー供給ホース１０の開口部 １１ 吸着板 １１Ａ 吸着板１１の吸着面 １１Ｂ 吸着板１１の下流側内壁面 １２ 箱体 １２Ａ 箱体１２の上流側内壁面 １３ 中空部 １４ 吸着孔 １５ コンベア １６ 被貼付物 ２０ ラベル吸着体（第１の実施の形態、図１） ２１ 箱体 ２１Ａ 箱体２１の上流側内壁面 ２１Ｂ 箱体２１の拡開内壁面 ２２ 整流部材 ２２Ａ 整流部材２２の頂面 ２２Ｂ 整流部材２２の底面 ３０ ラベル吸着体（第２の実施の形態、図２） ３１ 箱体 ３１Ａ 箱体３１の上流側内壁面 ３２ 整流部材 ３２Ａ 整流部材３２の頂面 ３２Ｂ 整流部材３２の傾斜面 ３３ 連通孔 Ｈ 中空部１３の高さ Ｄ エアー供給ホース１０の開口部１０Ａの直径 Ｌ 整流部材２２の高さ Ｍ 整流部材２２の頂面２２Ａの直径 Ｎ 整流部材２２の底面２２Ｂの直径

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 吸着孔を形成したラベル吸着面を有す
    るとともに、この吸着孔に連通する中空部を有し、 この中空部内におけるエアーの負圧により前記ラベル吸
    着面にラベル片を一時的に吸着可能であるとともに、 この吸着したラベル片を、該中空部内におけるエアーの
    加圧により被貼付物に向けて吹き付け可能なラベル吸着
    体であって、 前記中空部内に前記吸着孔が開口している下流側内壁面
    に、前記被貼付物への前記エアーの流れを整流可能な整
    流部材を設けたことを特徴とするラベル吸着体。
  2. 【請求項２】 前記整流部材は、前記エアーの流れ方
    向に沿って下流側に拡開した形状を有することを特徴と
    する請求項１記載のラベル吸着体。
  3. 【請求項３】 前記整流部材は、前記中空部へのエア
    ー加圧用のエアー供給孔に対向するように、該中空部を
    隔てて、これを設けたことを特徴とする請求項１記載の
    ラベル吸着体。
  4. 【請求項４】 前記中空部の前記下流側内壁面が該中
    空部を隔てて対向する上流側内壁面を拡開形状とし、 前記整流部材は、この上流側内壁面にほぼ平行にその傾
    斜面を形成するとともに、 前記吸着孔と前記中空部とを連通する連通孔を該整流部
    材に形成したことを特徴とする請求項１記載のラベル吸
    着体。
  5. 【請求項５】 前記整流部材は、これを円錐体とした
    ことを特徴とする請求項１記載のラベル吸着体。
  6. 【請求項６】 前記整流部材は、これを半球体とした
    ことを特徴とする請求項１記載のラベル吸着体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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