JPH10272878A - 制電性を有する筆記具 - Google Patents
制電性を有する筆記具Info
- Publication number
- JPH10272878A JPH10272878A JP7982197A JP7982197A JPH10272878A JP H10272878 A JPH10272878 A JP H10272878A JP 7982197 A JP7982197 A JP 7982197A JP 7982197 A JP7982197 A JP 7982197A JP H10272878 A JPH10272878 A JP H10272878A
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- JP
- Japan
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- resistance value
- surface resistance
- synthetic resin
- writing instrument
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】クリーンルーム、印刷ルーム、精密測定室など
の精密作業を要する場所で使用するに適した制電性を有
する筆記具に関する。 【構成】表面抵抗値が１×１０14Ω以下であることを特
徴とする制電性を有する筆記具である。
の精密作業を要する場所で使用するに適した制電性を有
する筆記具に関する。 【構成】表面抵抗値が１×１０14Ω以下であることを特
徴とする制電性を有する筆記具である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、クリーンルーム、
印刷ルーム、精密測定室などの精密作業を要する場所で
使用するに適した制電性を有する筆記具に関する。
印刷ルーム、精密測定室などの精密作業を要する場所で
使用するに適した制電性を有する筆記具に関する。
【０００２】
【従来技術】最近電子部品を始めとし、多くの精密製品
を生産する場所、或いはこれら精密機器の特性の測定な
どの精密作業を行なう場所等は何れも極度にホコリを嫌
い従って通常これらの作業はクリーンルーム内で行なわ
れている。また、このクリーンルーム内へのホコリの持
込みは不良品の原因になり、誤動作の原因になるため極
力防止しなければならず、クリーンルーム内で使用する
用具、部品、例えば筆記具についてもホコリの付着を極
力避ける必要がある。筆記具の軸等の構成部材としては
金属製のものやその優れた特性によって広範な分野に使
用されているプラスチック等の合成高分子材料が多く用
いられているが、金属製のものは電気抵抗値は低いが材
料代が高く、プラスチック製のものは安価であるが一般
に電気抵抗値が高く帯電しやすく、帯電した電気を漏洩
することが出来ず、表面にホコリが付着したり或いは他
の電子機器に障害を与えたりする等の静電気に起因する
種々の障害が発生する。
を生産する場所、或いはこれら精密機器の特性の測定な
どの精密作業を行なう場所等は何れも極度にホコリを嫌
い従って通常これらの作業はクリーンルーム内で行なわ
れている。また、このクリーンルーム内へのホコリの持
込みは不良品の原因になり、誤動作の原因になるため極
力防止しなければならず、クリーンルーム内で使用する
用具、部品、例えば筆記具についてもホコリの付着を極
力避ける必要がある。筆記具の軸等の構成部材としては
金属製のものやその優れた特性によって広範な分野に使
用されているプラスチック等の合成高分子材料が多く用
いられているが、金属製のものは電気抵抗値は低いが材
料代が高く、プラスチック製のものは安価であるが一般
に電気抵抗値が高く帯電しやすく、帯電した電気を漏洩
することが出来ず、表面にホコリが付着したり或いは他
の電子機器に障害を与えたりする等の静電気に起因する
種々の障害が発生する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き事情に鑑
み、本発明者はクリーンルーム内で使用するに適し、し
かも安価に製造できる筆記具について種々検討した結
果、筆記具にホコリ等が付着する最大の原因は静電気に
基づく場合が最も多いので、筆記具に制電性を付与する
ことによってクリーンルーム内へのホコリの持込みを防
止しうることを見出し、本発明を完成したもので、本発
明の目的はホコリの付着を極力防止し、かつ電子機器等
に障害を与えることを極力防止しかつ安価な筆記具を提
供することである。
み、本発明者はクリーンルーム内で使用するに適し、し
かも安価に製造できる筆記具について種々検討した結
果、筆記具にホコリ等が付着する最大の原因は静電気に
基づく場合が最も多いので、筆記具に制電性を付与する
ことによってクリーンルーム内へのホコリの持込みを防
止しうることを見出し、本発明を完成したもので、本発
明の目的はホコリの付着を極力防止し、かつ電子機器等
に障害を与えることを極力防止しかつ安価な筆記具を提
供することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、表面抵
抗値が１×１０14Ω以下であることを特徴とする制電性
を有する筆記具であり、該表面抵抗値は１×１０14Ω以
下の制電性合成樹脂で構成されていることが好ましい。
抗値が１×１０14Ω以下であることを特徴とする制電性
を有する筆記具であり、該表面抵抗値は１×１０14Ω以
下の制電性合成樹脂で構成されていることが好ましい。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明における筆記具とは鉛筆、ボールペン、シ
ャープペン、マーキングペン、万年筆等であるが、特に
ノック式のボールペンが好ましい。従来の筆記具の表面
抵抗の値はおおよそ１０16Ω程度であるが、本発明では
これを１０14Ω以下、好ましくは１０2〜１０11にす
る。このような表面抵抗値を有するようにする手段とし
ては合成樹脂からなる筆記具の軸の表面に導電性材料を
塗布して上記の値の電気抵抗値とするか、或いは導電性
材料を合成樹脂中に配合し、上記の電気抵抗値を有する
合成樹脂組成物をもって軸を構成してもよく、好ましく
は上記抵抗値を有する合成樹脂組成物をもって軸を構成
することが好ましい。筆記具を構成する合成樹脂として
は特に限定されないがＡＢＳ樹脂、アセタール樹脂は成
形性、強度、摺動性等の点からも好ましく、導電性材料
としては導電性カーボンブラック、ポリエチレングリコ
ール、スルホン酸塩含有ポリマー等でよいが、導電性カ
ーボンを使用することが好ましく、また軸を構成する合
成樹脂としてはこれら合成樹脂中に添加する導電性材料
を配合することが好ましい。導電性材料の合成樹脂中の
配合割合としては０．１〜５重量部、特に０．５〜３重
量部が好ましい。具体的には、ＪＳＲ株式会社製帯電防
止持続性樹脂（商標 マクスロイ）、東レ製ＡＢＳ系制
電性樹脂（商標 トヨラックパレル）或いは三菱ガス化
学株式会社製ポリアセタール樹脂（商標 ユピタール）
等が好ましい。
する。本発明における筆記具とは鉛筆、ボールペン、シ
ャープペン、マーキングペン、万年筆等であるが、特に
ノック式のボールペンが好ましい。従来の筆記具の表面
抵抗の値はおおよそ１０16Ω程度であるが、本発明では
これを１０14Ω以下、好ましくは１０2〜１０11にす
る。このような表面抵抗値を有するようにする手段とし
ては合成樹脂からなる筆記具の軸の表面に導電性材料を
塗布して上記の値の電気抵抗値とするか、或いは導電性
材料を合成樹脂中に配合し、上記の電気抵抗値を有する
合成樹脂組成物をもって軸を構成してもよく、好ましく
は上記抵抗値を有する合成樹脂組成物をもって軸を構成
することが好ましい。筆記具を構成する合成樹脂として
は特に限定されないがＡＢＳ樹脂、アセタール樹脂は成
形性、強度、摺動性等の点からも好ましく、導電性材料
としては導電性カーボンブラック、ポリエチレングリコ
ール、スルホン酸塩含有ポリマー等でよいが、導電性カ
ーボンを使用することが好ましく、また軸を構成する合
成樹脂としてはこれら合成樹脂中に添加する導電性材料
を配合することが好ましい。導電性材料の合成樹脂中の
配合割合としては０．１〜５重量部、特に０．５〜３重
量部が好ましい。具体的には、ＪＳＲ株式会社製帯電防
止持続性樹脂（商標 マクスロイ）、東レ製ＡＢＳ系制
電性樹脂（商標 トヨラックパレル）或いは三菱ガス化
学株式会社製ポリアセタール樹脂（商標 ユピタール）
等が好ましい。
【０００６】導電性を付与した筆記具としてボールペン
の場合、単に、軸のみに導電性を付与するのではなく、
例えばノック式ボールペンについてはその摺動部分にも
導電性を付与することが好ましく、特に摺動部分に制電
性を付与することにより作動の妨げとなるようなホコリ
が付きにくくなるので滑らかで安定した作動を保障する
ことができる。
の場合、単に、軸のみに導電性を付与するのではなく、
例えばノック式ボールペンについてはその摺動部分にも
導電性を付与することが好ましく、特に摺動部分に制電
性を付与することにより作動の妨げとなるようなホコリ
が付きにくくなるので滑らかで安定した作動を保障する
ことができる。
【０００７】
【実施例及び比較例】以下、実施例をもって本願発明を
具体的に説明するが、本願発明はこれら実施例によって
制限されるものではない。 実施例１ 図１に示すような本体軸１、ノックカバー２及びノック
棒３よりなる２色ノック式ボールペンにおいて、各部分
を次の合成樹脂より製造した。先ず、本体軸について
は、ＡＢＳ樹脂に導電性カーボンを配合した合成樹脂組
成物をもって構成し、その表面抵抗は１０10〜１０11Ω
であった。中芯の出し入れを行うノックカバーについて
は、ＡＢＳ系樹脂に導電性カーボンを配合した合成樹脂
組成物でもって構成し、その表面抵抗値は１×１０11Ω
であった。また、ノック棒については、導電性カーボン
を配合したポリアセタール系樹脂組成物をもって構成
し、その表面抵抗値は１０2程度であった。このような
ポールペンはノックカバーを押し下げて中芯を出すので
あるが、いずれの部分も制電性合成樹脂で構成している
のでホコリの付着はなく、クリーンルームでの使用に適
していた。
具体的に説明するが、本願発明はこれら実施例によって
制限されるものではない。 実施例１ 図１に示すような本体軸１、ノックカバー２及びノック
棒３よりなる２色ノック式ボールペンにおいて、各部分
を次の合成樹脂より製造した。先ず、本体軸について
は、ＡＢＳ樹脂に導電性カーボンを配合した合成樹脂組
成物をもって構成し、その表面抵抗は１０10〜１０11Ω
であった。中芯の出し入れを行うノックカバーについて
は、ＡＢＳ系樹脂に導電性カーボンを配合した合成樹脂
組成物でもって構成し、その表面抵抗値は１×１０11Ω
であった。また、ノック棒については、導電性カーボン
を配合したポリアセタール系樹脂組成物をもって構成
し、その表面抵抗値は１０2程度であった。このような
ポールペンはノックカバーを押し下げて中芯を出すので
あるが、いずれの部分も制電性合成樹脂で構成している
のでホコリの付着はなく、クリーンルームでの使用に適
していた。
【０００８】
【発明の効果】以上述べたように、本発明にかかる筆記
具は制電性を有するので、ホコリの付着は避けられ、従
ってホコリを嫌うクリーンルーム内での使用に適してお
り、ホコリが付着するための不良品発生の原因や誤動作
の原因を解消出来、かつ電子機器に障害を与えることを
極力防止でき、殊にノック式ボールペン等の摺動部を有
するボールペンにおいては作動の妨げとなるようなホコ
リの付着が避けられるので滑らかで安定した作動を保証
できる等の効果を奏する。
具は制電性を有するので、ホコリの付着は避けられ、従
ってホコリを嫌うクリーンルーム内での使用に適してお
り、ホコリが付着するための不良品発生の原因や誤動作
の原因を解消出来、かつ電子機器に障害を与えることを
極力防止でき、殊にノック式ボールペン等の摺動部を有
するボールペンにおいては作動の妨げとなるようなホコ
リの付着が避けられるので滑らかで安定した作動を保証
できる等の効果を奏する。
【図１】 本発明の１実施例である制電性ボールペンの
正面図
正面図
１ 本体軸 ２ ノックカバー ３ ノック棒
Claims (2)
- 【請求項１】 表面抵抗値が１×１０14Ω以下であるこ
とを特徴とする制電性を有する筆記具。 - 【請求項２】 １×１０14Ω以下の制電性合成樹脂で構
成されていることを特徴とする請求項１記載の制電性を
有する筆記具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7982197A JPH10272878A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 制電性を有する筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7982197A JPH10272878A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 制電性を有する筆記具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10272878A true JPH10272878A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=13700880
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7982197A Pending JPH10272878A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 制電性を有する筆記具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10272878A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004330762A (ja) * | 2003-05-09 | 2004-11-25 | Tatsuhiko Oki | 筆記具及び筆記用リング |
| US7035436B2 (en) | 2001-08-09 | 2006-04-25 | The University Of Tokyo | Method of generating poses and motions of a tree structure link system |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP7982197A patent/JPH10272878A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7035436B2 (en) | 2001-08-09 | 2006-04-25 | The University Of Tokyo | Method of generating poses and motions of a tree structure link system |
| JP2004330762A (ja) * | 2003-05-09 | 2004-11-25 | Tatsuhiko Oki | 筆記具及び筆記用リング |
| JP4544608B2 (ja) * | 2003-05-09 | 2010-09-15 | 達彦 大木 | 筆記具 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050701 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050712 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20051220 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |