JPH07193376A - チップ部品収納ケース - Google Patents

チップ部品収納ケース

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Publication number
JPH07193376A
JPH07193376A JP33237293A JP33237293A JPH07193376A JP H07193376 A JPH07193376 A JP H07193376A JP 33237293 A JP33237293 A JP 33237293A JP 33237293 A JP33237293 A JP 33237293A JP H07193376 A JPH07193376 A JP H07193376A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
conductive polymer
chip
chip component
synthetic resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP33237293A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Haratani
達夫 原谷
Toru Watanabe
徹 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP33237293A priority Critical patent/JPH07193376A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温多湿条件下に放置した場合であっても、
帯電防止作用が確実に持続し得るチップ部品収納ケース
を提供する。 【構成】 導電性ポリマーを合成樹脂に混合してなる材
料を用いて構成されたケース本体2を有するチップ部品
収納ケース1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多数のチップ型電子部
品を内部に収納してなるチップ部品収納ケースに関し、
特に、ケース材料が改良されたチップ部品収納ケースに
関する。
【0002】
【従来の技術】チップ型電子部品の収納形態とてしは、
テープ部材を利用したもの、あるいは合成樹脂よりなる
ケースを利用したもの等が知られている。後者、すなわ
ちチップ部品収納ケースを図1を参照して説明する。
【0003】チップ部品収納ケース1は、合成樹脂より
なる第1,第2のケース半体2a,2bを、その周縁部
同士を溶着することにより構成されたケース本体2を有
する。ケース本体2の一方端には、部品取り出し口2c
が形成されている。また、部品取り出し口2cを開閉す
るためのシャッターが、部品取り出し口2cの内側に取
り付けられており、該シャッターは、ケース本体2の側
面に露出された操作ノブ3に連結されている。
【0004】上記ケース本体2内には、多数のチップ型
電子部品がばらばらの状態で収納されており、使用に際
しては、チップ部品収納ケース1を、自動機に取り付
け、操作ノブ3を移動させ部品取り出し口2cを開き、
チップ型電子部品を部品取り出し口2cから供給する。
【0005】なお、4は表示ラベルを示し、内部に収納
されている部品の種類、寸法等を示す文字等5が表面に
記載されている。従来のチップ部品収納ケース1では、
ケース本体2はPC(ポリカーボネート)、PS(ポリ
スチレン)等の合成樹脂を成形することにより構成され
ていた。ところが、ケース本体2が合成樹脂よりなるた
め、内部のチップ型電子部品の振動により発生する静電
気により、チップ型電子部品がケース本体2の内面に付
着しがちであるという問題があった。ケース本体2の内
面にチップ型電子部品が付着した場合、チップ部品収納
ケース1から円滑にチップ型電子部品を取り出すことが
できなくなる。
【0006】そこで、従来、ケース本体2を構成する合
成樹脂中に、イオン導電性の帯電防止剤を練り込んでお
く方法が採用されていた。上記イオン導電性帯電防止剤
を合成樹脂に練り込んだ材料を成形して構成されたチッ
プ部品収納ケースでは、イオン導電性帯電防止剤の作用
により、上記静電気の発生が防止される。なお、この種
のイオン導電性帯電防止剤による帯電防止作用は、ケー
ス本体表面のイオン導電性帯電防止剤が、空気中の水分
を吸着し、それによって導電性を与え、帯電防止作用を
発揮するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記チ
ップ部品収納ケースを高温多湿の条件下においた場合に
は、多量の水分が吸着したり、あるいは表面が外部の部
材や手等により拭われたりすると、上記帯電防止効果が
低下したり、はなはだしき場合には、帯電防止効果が喪
失するという問題があった。
【0008】本発明の目的は、高温多湿の条件下に放置
された場合においても、帯電防止効果を持続させ得るチ
ップ部品収納ケースを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、内部にチップ
型電子部品が収納されたチップ部品収納ケースであっ
て、前記ケースが、導電性ポリマーを混合してなる合成
樹脂により構成されていることを特徴とする、チップ部
品収納ケースである。
【0010】すなわち、本発明は、ケースを構成する合
成樹脂に、上記導電性ポリマーを混合したことに特徴を
有するものであり、該導電性ポリマーにより表面に導電
性を与え、それによって帯電防止作用を果たすものであ
る。
【0011】用い得る導電性ポリマーとしては、従来よ
り公知の共役二重結合を有する種々の導電性ポリマーが
挙げられる。このような導電性ポリマーの例としては、
下記の式(1)〜(5)等で示されるものがある。
【0012】
【化1】
【0013】
【化2】
【0014】
【化3】
【0015】
【化4】
【0016】
【化5】
【0017】また、上記導電性ポリマーが混合される合
成樹脂としては、従来よりチップ部品収納ケースのケー
ス本体を構成するのに用いられている、PC(ポリカー
ボネート)、PS(ポリスチレン)等の合成樹脂を適宜
用いることができる。
【0018】上記導電性ポリマーの合成樹脂への混合割
合は、チップ部品収納ケースに充分な帯電防止効果を発
揮し得る範囲で定められ、通常、5〜15重量%程度の
範囲で混合される。
【0019】また、上記チップ部品収納ケースの製造
は、上記導電性ポリマー及び合成樹脂を混合し、得られ
た混合材料を成形することにより行われる。
【0020】
【作用及び発明の効果】本発明では、チップ部品収納ケ
ースを構成するケース材が合成樹脂に上記導電性ポリマ
ーを混合してなる材料で構成されているため、導電性ポ
リマーの作用によりケース表面の表面抵抗が低下され
る。従って、該導電性ポリマーの作用により、充分な帯
電防止効果が発揮される。
【0021】しかも、従来用いられていたイオン導電性
帯電防止剤は、表面に付着する水の影響によりその帯電
防止効果が変動するが、本発明では、導電性ポリマーの
作用を用いるものであるため、表面への水の付着による
影響をあまり受けない。従って、高温多湿条件下に長期
間チップ部品収納ケースを放置した場合であっても、ケ
ースの表面抵抗値が高くならず、帯電防止効果の持続性
を高めることができ、チップ部品のケースへの付着を効
果的に防止することができる。
【0022】
【実施例の説明】以下、本発明の非限定的な実施例を説
明することにより、本発明を明らかにする。
【0023】実施例 ABS(アクリルニトリルブチレンスチレン共重合体)
からなる合成樹脂材料に対し、ナイロンに電解質を添加
してなる導電性ポリマー15重量%を混合して得られた
材料を成形し、図1に示したチップ部品収納ケース1の
ケース本体2を作製した。
【0024】上記のようにして得られたケース本体2を
用い、チップ部品収納ケース1を組み立て、60℃及び
相対湿度95%の条件下において、500時間放置し、
放置前後の表面抵抗を測定した。結果を下記の表1に示
す。
【0025】比較例 比較のために、合成樹脂としてのABSに対して、下記
の式(6)及び(6)´に示すイオン導電性の帯電防止
剤5.0重量%を練り込んだPC(ポリカーボネート)
を混合し、実施例と同様にしてケース本体2を作製し、
チップ部品収納ケース1を得た。得られたチップ部品収
納ケースについて、実施例と同様にして、高温多湿条件
下に500時間放置し、放置前後の表面抵抗を測定し
た。結果を表1に示す。
【0026】
【化6】
【0027】
【表1】
【0028】表1から明らかなように、高温多湿条件下
に放置することにより、比較例のチップ部品収納ケース
では、表面抵抗が4倍以上大きくなり、表面の導電性が
低下し、帯電防止効果が低下していることがわかる。
【0029】これに対して、実施例のチップ部品収納ケ
ースでは、高温多湿条件下に長時間放置した場合、表面
の導電性がさらに高まり、帯電防止効果が充分に持続し
ていることがわかる。しかも、高温多湿条件下に放置す
る前においても、実施例のチップ部品収納ケースの方
が、比較例に比べてより低い表面抵抗を示し、従って、
より優れた帯電防止効果を発揮することがわかる。
【0030】なお、上記表面抵抗が、1010Ω程度の値
になると、チップ部品のケース本体内面への付着はほと
んど発生しないが、表面抵抗が1010Ω程度となるまで
導電性ポリマーを含有させると、ケース本体2を成形す
る際の成形性が低下する。従って、好ましくは、上記実
施例のように、1011Ω程度の表面抵抗を有するよう
に、導電性ポリマーは合成樹脂に対して15重量%以下
の範囲で混合することが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】チップ部品収納ケースを説明するための斜視
図。
【符号の説明】
1…チップ部品収納ケース 2…ケース本体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にチップ型電子部品が収納されたチ
    ップ部品収納ケースであって、 前記ケースが、導電性ポリマーを混合してなる合成樹脂
    により構成されていることを特徴とする、チップ部品収
    納ケース。
JP33237293A 1993-12-27 1993-12-27 チップ部品収納ケース Pending JPH07193376A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33237293A JPH07193376A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 チップ部品収納ケース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33237293A JPH07193376A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 チップ部品収納ケース

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07193376A true JPH07193376A (ja) 1995-07-28

Family

ID=18254232

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33237293A Pending JPH07193376A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 チップ部品収納ケース

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JP (1) JPH07193376A (ja)

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