JPH10272024A - 収納箱 - Google Patents

収納箱

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Publication number
JPH10272024A
JPH10272024A JP9081108A JP8110897A JPH10272024A JP H10272024 A JPH10272024 A JP H10272024A JP 9081108 A JP9081108 A JP 9081108A JP 8110897 A JP8110897 A JP 8110897A JP H10272024 A JPH10272024 A JP H10272024A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
box body
storage box
decorative
locking
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9081108A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirobumi Tomofuji
博文 友藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YOSHIKAWA KK
Yoshikawa Corp
Original Assignee
YOSHIKAWA KK
Yoshikawa Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by YOSHIKAWA KK, Yoshikawa Corp filed Critical YOSHIKAWA KK
Priority to JP9081108A priority Critical patent/JPH10272024A/ja
Publication of JPH10272024A publication Critical patent/JPH10272024A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強靱でありながら室内に配置した状態で外観
が美麗であり、かつ、化粧板の箱本体への組み付け作業
が容易で、しかも一旦化粧板が箱本体に取り付けられる
と簡単に外れないようにする。 【解決手段】 底板21、幅方向一対の側板22、背面
板23および正面板24とからなり、かつ、上面に開口
部を備えた直方体状の箱本体2と、この箱本体2の前面
に付設される化粧板3とからなる収納箱1であって、箱
本体2は、底板21の前部に複数の係止孔21aを有し
ているとともに、一対の側板22の前部上縁に凹設され
た幅方向一対の係止溝25aを有している一方、化粧板
3は、下縁部に係止孔21aに嵌まり込む下部突片32
aを有しているとともに、上縁部に係止溝25aに嵌ま
り込む上部係止爪34aを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣類や日用品や雑
貨類等の各種の物品を収納する収納箱に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、衣類や日用品や雑貨類等の各種の
物品を簡便に収納する収納箱が知られている。このよう
な収納箱は、上面が開放した直方体状に形成され、矩形
状の底板と、この底板の幅方向両側部に立設された側板
と、底板の奥部に立設された背面板と、底板の前部に立
設された正面板とを備えて構成されているのが一般的で
ある。
【0003】かかる収納箱は、通常、正面板を手前に向
けて積み重ねられたり、棚に配置されたり、箪笥の枠体
のようなフレームに挿脱自在に収容されたりし、必要の
都度引き出されて物品の収納作業や取り出し作業が行わ
れる。
【0004】そして、このような収納箱は、軽量であっ
て取り扱いが容易なこと、大量生産に適していること、
および安価であること等の要件を満たすものとして、合
成樹脂を原料として製造されるのが一般的である。合製
樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビ
ニルクロライド、ポリアミド等の各種のものが適用可能
であるが、現在、低コストのポリプロピレンが採用され
るのが一般的である。かかる収納箱は、通常、溶融軟化
した合成樹脂を金型内に射出する、いわゆる射出成形法
によって一体に製造される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な収納箱は、従来、箪笥のような装飾性を兼ね備えた、
いわゆる家具としての利用は行われず、専ら実用品とし
て利用されていたため、デザイン的な配慮はほとんど行
われず、実用本位の製品が多かったが、近年、デザイン
性を加味したものが要望されるようになっている。
【0006】そして、収納箱にデザイン性を加味する場
合、収納箱を室内に配置した状態で正面に位置する正面
板が注目され、この正面板に浮き彫り調の模様を施して
化粧板の役割を担わせるようにすることが考えられる。
【0007】しかしながら、例えばポリプロピレンを原
料として射出成形で収納箱を製造すると、箱本体は強度
的には満足のいくものが得られるが、ポリプロピレンは
寸法安定性が良好ではなく、従って、射出成形によって
得られた収納箱の化粧板は、せっかく施した浮き彫り調
の模様が見苦しいものになるという問題点を有してい
た。
【0008】そこで、合成樹脂として寸法安定性に優れ
たアクリル系のもの(例えばアクリルニトリルブタジエ
ンスチレン等)を用いることが考えられるが、このよう
な合成樹脂は非常に高価であり、材料コストが嵩むとと
もに、強度的に劣り、落下の衝撃等で破損し易いという
問題点を有している。
【0009】そこで、箱本体は耐衝撃性の大きい合成樹
脂でつくるとともに、化粧板は保形性の良好な合成樹脂
でつくり、後でそれらを合体させることが考えられる
が、このようにすると、化粧板と箱本体との結合作業が
面倒であり、これによって組み付けコストが増加すると
いう新たな問題が提起される。
【0010】また、一旦箱本体に取り付けられた化粧板
は、結合状態が確実でないと、収納箱の長期間の使用で
箱本体から剥がれることがあり、これを防止するために
結合状態を強固にすると、組み付け作業が困難になると
いう二律背反の問題点が提起される。
【0011】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、強靱でありながら室内に配
置した状態で外観が美麗であり、かつ、化粧板の箱本体
への組み付け作業が容易で、しかも一旦化粧板が箱本体
に取り付けられると簡単に外れない収納箱を提供するこ
とを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
収納箱は、底板、幅方向一対の側板、背面板および正面
板とからなり、かつ、上面に開口部を備えた直方体状の
箱本体と、この箱本体の前面に付設される化粧板とから
なる収納箱であって、上記箱本体は、上記底板の前部に
穿設された1または複数の係止孔を有しているととも
に、上記一対の側板の前部上縁に凹設された幅方向一対
の係止溝を有している一方、上記化粧板は、下縁部に上
記係止孔に嵌まり込む下部係止爪を有しているととも
に、上縁部に上記係止溝に嵌まり込む上部係止爪を有し
ていることを特徴とするものである。
【0013】この収納箱によれば、化粧板の上部係止爪
を箱本体の側板の係止溝に嵌め込んだ状態で化粧板を上
部係止爪回りに箱本体の方向に回動することにより、化
粧板の下部係止爪が箱本体の底板に係止孔に嵌まり込
み、これによって化粧板が箱本体に取り付けられた状態
になる。
【0014】このように、化粧板の上部係止爪を箱本体
の係止溝に引掛けた後、化粧板を箱本体の方向に押圧す
るという簡単なワンタッチ操作で、化粧板の下部係止爪
が箱本体の係止孔に嵌入し、これによって化粧板が箱本
体に固定され、化粧板の箱本体への装着操作が容易にな
る。
【0015】本発明の請求項2記載の収納箱は、請求項
1記載の収納箱において、上記正面板の表面には上下方
向の中間位置で幅方向に延びるリブが突設されていると
ともに、このリブより下方位置に幅方向に延びる凹溝が
凹設されている一方、上記化粧板の裏面側には上記リブ
の上面に当接する上部突条と、上記凹溝に嵌入する下部
突条とが突設されていることを特徴とするものである。
【0016】この収納箱によれば、化粧板を箱本体に取
り付けた状態で、化粧板の上部突条が箱本体のリブの上
面に当接するとともに、下部突条が凹溝に嵌入し、これ
によって箱本体のリブと凹溝との間が化粧板の上下の突
条によって挟持された状態になるため、化粧板の箱本体
に対する装着状態がより強固なものになる。
【0017】本発明の請求項3記載の収納箱は、請求項
1または2記載の収納箱において、上記箱本体は、耐衝
撃性の大きい合成樹脂によって形成され、上記化粧板
は、射出成形時の保形性に優れた合成樹脂によって形成
されていることを特徴とするものである。
【0018】この収納箱によれば、箱本体が耐衝撃性の
大きい合成樹脂によって形成されていることにより、収
納箱は丈夫なものになるとともに、化粧板が射出成形時
の保形性に優れた合成樹脂によって形成されていること
により、金型に設けられた模様が射出成形時に正確に化
粧板に再現され、化粧板を美麗なものにすることができ
る。従って、収納箱を、頑丈で実用性に富んだものにし
た上で、正面視でデザイン的に優れたものにすることが
可能になる。
【0019】本発明の請求項4記載の収納箱は、請求項
1乃至3のいずれかに記載の収納箱において、上記耐衝
撃性の大きい合成樹脂は、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリビニルクロライドおよびポリアミドの内のいず
れかであり、上記保形性に優れた合成樹脂は、アクリロ
ニトリルスチレン共重合体またはアクリロニトリルブタ
ジエンスチレン共重合体であることを特徴とするもので
ある。
【0020】この収納箱によれば、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリビニルクロライドおよびポリアミドは
いずれも耐衝撃性が優れており、これらを箱本体の材料
として用いることにより、箱本体を構造的に丈夫なもの
にすることができるとともに、アクリロニトリルスチレ
ン共重合体およびアクリロニトリルブタジエンスチレン
共重合体はいずれも保形性が優れているため、これらを
材料とした化粧板は、外観が美麗になる。そして、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリビニルクロライドおよ
びポリアミドはいずれも安価であるため、収納箱を低コ
ストで製造することが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る収納箱の一
実施形態を示す分解斜視図であり、図2は、その組立て
斜視図である。また、図3は、図2のA−A線断面図で
あり、図4は、図2のB−B線断面図である。図1およ
び図2において、X−X方向を幅方向といい、Y−Y方
向を前後方向という。そして特に−X方向を左方、+X
方向を右方といい、−Y方向を前方、+Y方向を後方と
いう。なお、図1においては、化粧板3は、箱本体2に
対して時計方向に90°変位して示されている。これら
の図に示すように、収納箱1は、直方体状の箱本体2
と、この箱本体2の前面に取り付けられる化粧板3とを
備えた基本構成を有している。
【0022】上記箱本体2は、底板21と、幅方向一対
の側板22と、背面板23と、正面板24とからなる直
方体状を呈し、上面に物品出入用の開口部が形成されて
いる。これら底板21、側板22、背面板23および正
面板24は、持ち上げた状態で箱本体2が直方体形状を
維持し得る程度の同一厚み寸法に設定されている。かか
る側板22および背面板23の上縁部ならびに側板22
の前縁部の上半分の部分には、それらより厚み寸法が大
きい補強用の縁取り部25が設けられ、これによって箱
本体2の剛性を高めている。この縁取り部25は、断面
視で逆L字形状(図1の切欠き部分に表示)で側板22
および背面板23の縁部から外方に突出して形成されて
いる。
【0023】このような縁取り部25には、側板22の
前端側の上縁部の位置で下方に向かって凹設された幅方
向一対の係止溝25aが設けられ、これらの係止溝25
aに上記化粧板3の上縁部の一部が係止されるようにな
っている。
【0024】上記正面板24は、高さ寸法が側板22の
高さ寸法の略半分に設定されている。この正面板24の
上縁部には、幅方向の全長に亘り外方に向かって突出し
た状態の横リブ26が設けられている。この横リブ26
の前縁部には、下方に向かって垂下した幅方向に延びる
前垂れ板26aが設けられている。この前垂れ板26a
には取手4を止めるための幅方向で2対の嵌合孔26b
が穿設されている。
【0025】上記正面板24の表面には、幅方向に等ピ
ッチで上下に延びる4本の縦リブ24aが設けられてい
る。これらの縦リブ24aの下端部寄りの部分にそれぞ
れ凹溝24bが凹設されている。これらの凹溝24b
は、全て同一高さレベルに設定され、これによって横方
向に延びる断続的な溝が正面板24に形成された状態に
なっている。また、縦リブ24aは、前側下端縁部の角
が円弧状に丸みを帯びるように形成された円弧部24c
を有している。
【0026】また、上記底板21の前縁部には、上記縦
リブ24aに対応した位置に上下方向に貫通した係止孔
21aが穿設されている。各係止孔21aは、化粧板3
の一部を嵌入して化粧板3を箱本体2に装着するための
ものであり、幅方向に同一直線上に1列に並んで設けら
れている。
【0027】上記化粧板3は、箱本体2の前面を覆う鏡
板31と、この鏡板31の下端縁部から後方に向かって
突設された下枠32と、鏡板31の幅方向両側部に上枠
32と同一の突出量で突設された一対の横枠33と、鏡
板31の上端縁部から同様に突設された上枠34とを備
えて形成されている。
【0028】上記鏡板31の上下寸法は、箱本体2の上
下寸法と略同一に寸法設定されている一方、上記一対の
横枠33間の寸法は箱本体2の幅寸法よりも若干大きめ
に設定され、これによって化粧板3を箱本体2の前部に
外嵌状態で取り付け得るようになっているとともに、取
り付けた状態で、化粧板3の両側部が箱本体2の両側部
から若干幅方向に突出するようになっている。
【0029】上記鏡板31の背面には、横枠33間に亘
って鏡板31を横断するよに突設された水平方向に延び
る上部突条35および下部突条36が突設されている。
上記上部突条35は、化粧板3が箱本体2に取り付けら
れた状態で、箱本体2の横リブ26の上部に摺接状態で
位置するとともに、上記下部突条36は縦リブ24aの
凹溝24bに摺接状態で嵌入するようにそれぞれの高さ
レベルが設定されている。
【0030】また、上記化粧板3の下枠32の上面に
は、化粧板3が箱本体2に外嵌された状態で底板21の
各係止孔21aにそれぞれ嵌まり込む複数の下部突片
(下部係止爪)32aが突設されているとともに、化粧
板3の上枠34の下面には、化粧板3が箱本体2に外嵌
された状態で幅方向一対の側板22の係止溝25aに嵌
まり込む上部突片(上部係止爪)34aが突設されてい
る。上記各下部突片32aは、後方に向かって先下がり
の傾斜が形成され、これによって前部に絶壁状の戻し止
め32bが形成され、一旦下部突片32aが係止孔21
aに嵌入されると、この戻し止め32bが係止孔21a
に前縁部に当止して化粧板3の箱本体2からの前方への
抜け出しが阻止されるようになっている。
【0031】このような鏡板31は、本実施形態におい
ては、図2に示すように、外周縁部に所定幅寸法で形成
された額縁部311を有し、この額縁部311に囲繞さ
れた部分に額縁部311よりも若干陥没した矩形状の装
飾部312が形成されている。本実施形態では、この装
飾部312に多くの縦桟および横桟が配されてなる細か
い格子模様が設けられ、これによって化粧板3の正面視
がデザイン的に優れたものになっている。
【0032】上記各上部突片34aは、係止溝25aが
凹設されている部分の縁取り部25の幅寸法と略同一寸
法に設定されている。かかる上部突片34aの幅方向両
側部には、前後方向に延び、かつ、下方に突出した幅方
向一対の堰片34bが設けられ、化粧板3を箱本体2に
装着するに際し、側板22の上部前方がこれらの堰片3
4b間に挟持され、これによって化粧板3の箱本体2に
対する幅方向への相対移動が阻止されるようにしてい
る。
【0033】また、上記鏡板31の上部突条35の下部
には、上記横リブ26の嵌合孔26bに対応し、かつ、
孔寸法が嵌合孔26bより大きい幅方向2対の挿通孔3
1aが穿設され、化粧板3が箱本体2に装着された状態
で取手4の一部をこれらの挿通孔31aに通して嵌合孔
26bに係合させることに取手4が収納箱1に固定され
るようになっている。
【0034】上記取手4は、円柱状の取手本体41と、
この取手本体41の外周面に軸心方向に延びるように一
体に設けられた平板状の添え板片42と、この添え板片
42から軸心に直交し、かつ、上記嵌合孔26bに対応
するように突設された幅方向一対の係止突片43とを備
えて形成されている。
【0035】上記上記一対の係止突片43は、嵌合孔2
6bに摺接状態で嵌入し得るように寸法設定されている
とともに、先端には互いに対向する方向に突出した爪片
43aを有しており、係止突片43が挿通孔31aを介
して嵌合孔26bに圧入された状態で、爪片43aが嵌
合孔26bの縁部に係止し、これによって化粧板3に装
着された取手4が抜け止めされるようになっている。
【0036】そして、本実施形態においては、下枠32
の上端面と上枠34の下端面との間の距離が、側板22
の係止孔21aおよび係止溝25aより前方の上下長よ
りも若干小さく寸法設定され、これによって化粧板3が
箱本体2に取り付けられた状態で、図3に矢印で示すよ
うに、側板22化粧板3の上枠34および下枠32によ
って押圧挟持されるようにしている。
【0037】また、化粧板3が箱本体2に取り付けられ
た状態で、図3に示すように、化粧板3の下部縦フレー
ム35が、箱本体2の横リブ26の上面に押圧状態で当
接するようにしている。
【0038】さらに、下部突条36および下枠32間の
距離は、凹溝24bの下縁部と下枠32の下面部との間
の距離よりも小さく寸法設定され、これによって化粧板
3が箱本体2に装着された状態で、下枠32の弾性変形
によって凹溝24bの下方の縦リブ24aが下部突条3
6および下枠32によって押圧挟持されるようになって
いる。
【0039】そして、箱本体2は、対衝撃性に優れた合
成樹脂が用いられ、射出成形法によって成形されている
とともに、化粧板3は、射出成形時の金型のキャビティ
形状に対して寸法誤差が非常に小さい状態で成形され
る、いわゆる保形性が優れた合成樹脂が用いられ、これ
を原料にして射出成形法によって製造されている。本実
施形態においては、箱本体2の原料としてポリプロピレ
ンが用いられ、化粧板3の原料としてアクリルニトリル
スチレン共重合体が採用されている。
【0040】このように、箱本体2の原料合成樹脂とし
て対衝撃性に優れたものを採用することによって、収納
箱1そのものを丈夫なものにすることができるととも
に、収納箱1の強度には直接かかわりのない化粧板3に
ついては、外嵌視を美麗なものにすることが可能であ
り、これによって収納箱1を丈夫でしかも美しいものに
することができる。
【0041】なお、上記耐衝撃性の大きい合成樹脂とし
て、ポリプロピレンに代えてポリエチレン、ポリビニル
クロライドあるいがポリアミド等を用いてもよいし、保
形性の優れた合成樹脂として、アクリロニトリルスチレ
ン共重合体に代えてアクリロニトリルブタジエンスチレ
ン共重合体を用いてもよい。
【0042】図5は、本発明の作用を説明するために説
明図であり、(イ)は化粧板3を箱本体2に取り付ける
直前の状態、(ロ)は、化粧板3を箱本体2に取り付け
た状態、(ハ)は、化粧板3に取手4が取り付けられた
状態をそれぞれ示している。化粧板3を箱本体2に装着
するに際しては、まず、図5の(イ)に示すように、化
粧板3の上枠34に設けられた一対の上部突片34aを
箱本体2の縁取り部25に凹設された一対の係止溝25
aに嵌め込む。こうすることによって、係止溝25aの
前方の縁取り部25が上部突片34aの左右の堰片34
bに挟持された状態で化粧板3は上部突片34aの先端
部を中心として係止溝25aに回動自在に支持された状
態になる。
【0043】この状態の化粧板3を、図5の(イ)で矢
印で示すように、反時計方向に回動し、下枠32が縦リ
ブ24aの円弧部24cに当接したときに化粧板3を箱
本体2の方向に強く押圧することにより、下枠32は円
弧部24cの円弧縁部に案内されて下方に向かって撓む
ように弾性変形して箱本体2の方向に移動し、最後に下
部突片32aが箱本体2の底板21に穿設された係止孔
21aに嵌まり込み、これによって、図5の(ロ)に示
すように、化粧板3が箱本体2に取り付けられた状態に
なる。
【0044】そして、化粧板3が箱本体2に装着された
状態では、下枠32が弾性変形の応力によって凹溝24
bに嵌入している下部突条36回りに反時計方向に回動
しようとして底板21を上方に向けて押圧するため、一
旦化粧板3を箱本体2に装着すると容易に外れなくな
る。
【0045】ついで、化粧板3が箱本体2に装着された
後、取手4が鏡板31に取り付けられる。この取り付け
に際しては、図5の(ロ)に矢印で示すように、取手4
の係止突片43を挿通孔31aに嵌め込んで押圧する。
そうすると、取手4の爪片43aは箱本体2の前垂れ板
26aの嵌合孔26bに圧入される。そして、爪片43
aが嵌合孔26bを通過した状態で、図5の(ハ)に示
すように、爪片43aの戻り止め効果で取手4は抜け止
めされ、これによって取手4は化粧板3に確実に固定さ
れた状態になる。
【0046】そして、取手4が収納箱1に装着された状
態で、鏡板31の挿通孔31aの内周面と取手4の係止
突片43の外周面との間には隙間が形成されているた
め、取手4がその操作で垂直方向に変位しても、この変
位による力が鏡板31に伝わらず、従って、たとえ鏡板
31の材質が脆いものであっても、鏡板31の破損が確
実に防止される。
【0047】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の収納箱によれ
ば、箱本体の底板の前部に1または複数の係止孔を穿設
するとともに、一対の側板の前部上縁に幅方向一対の係
止溝を凹設する一方、化粧板の下縁部に係止孔に嵌まり
込む下部係止爪を設け、かつ、上縁部に係止溝に嵌まり
込む上部係止爪を設けたため、化粧板の上部係止爪を箱
本体の側板の係止溝に嵌め込んだ状態で化粧板を上部係
止爪回りに箱本体の方向に回動することにより、化粧板
の下部係止爪が箱本体の底板に係止孔に嵌まり込み、こ
れによって化粧板を箱本体に取り付けられた状態にする
ことができる。
【0048】このように、化粧板の上部係止爪を箱本体
の係止溝に引掛けた後、化粧板を箱本体の方向に押圧す
るという簡単なワンタッチ操作で、化粧板の下部係止爪
が箱本体の係止孔に嵌入し、これによって化粧板が箱本
体に固定されるため、化粧板の箱本体への装着操作が簡
単になり、収納箱の組み付け作業の簡素化を実現するこ
とができる。
【0049】本発明の請求項2記載の収納箱によれば、
正面板の表面の上下方向の中間位置に幅方向に延びるリ
ブを突設すつとともに、このリブより下方位置に幅方向
に延びる凹溝を凹設する一方、化粧板の裏面側にリブの
上面に当接する上部突条と、凹溝に嵌入する下部突条と
を突設したため、化粧板を箱本体に取り付けた状態で、
化粧板の上部突条が箱本体のリブの上面に当接するとと
もに、下部突条が凹溝に嵌入し、これによって箱本体の
リブと凹溝との間が化粧板の上下の突条によって挟持さ
れた状態になり、化粧板の箱本体に対する装着状態がよ
り強固なものにすることができる。
【0050】本発明の請求項3記載の収納箱によれば、
箱本体を耐衝撃性の大きい合成樹脂によって形成し、化
粧板を射出成形時の保形性に優れた合成樹脂によって形
成したため、箱本体が丈夫なものになるとともに、化粧
板が射出成形時の保形性に優れたものになり、金型に設
けられた模様が射出成形時に正確に化粧板に再現され、
化粧板を美麗なものにすることができる。従って、収納
箱を、頑丈で実用性に富んだものにした上で、正面視で
デザイン的に優れたものにすることができる。
【0051】本発明の請求項4記載の収納箱によれば、
耐衝撃性の大きい合成樹脂としてポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリビニルクロライドおよびポリアミドの内
のいずれかを用い、保形性の優れた合成樹脂としてアク
リロニトリルスチレン共重合体またはアクリロニトリル
ブタジエンスチレン共重合体をもちいたため、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリビニルクロライドおよびポ
リアミドはいずれも安価であり、しかも収納箱での構成
割合が大きいことによって、収納箱を全体として低コス
トで製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る収納箱の一実施形態を示す一部切
欠き分解斜視図である。
【図2】図1の組立斜視図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図2のB−B線断面図である。
【図5】本発明の作用を説明するために説明図であり、
(イ)は化粧板を箱本体に取り付ける直前の状態、
(ロ)は、化粧板を箱本体に取り付けた状態、(ハ)
は、化粧板に取手が取り付けられた状態をそれぞれ示し
ている。
【符号の説明】
1 収納箱 2 箱本体 21 底板 21a 係止孔 22 側板 23 背面板 24 正面板 24a 縦リブ 24b 凹溝 24c 円弧部 25 縁取り部 26 横リブ 26a 前垂れ板 26b 嵌合孔 3 化粧板 31 鏡板 31a 挿通孔 311 額縁部 312 装飾部 32 下枠 32a 下部突片 32b 戻し止め 33 横枠 34 上枠 34a 上部突片 34b 堰片 35 上部突条 36 下部突条 4 取手 41 取手本体 42 添え板片 43 係止突片 43a 爪片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底板、幅方向一対の側板、背面板および
    正面板とからなり、かつ、上面に開口部を備えた直方体
    状の箱本体と、この箱本体の前面に付設される化粧板と
    からなる収納箱であって、上記箱本体は、上記底板の前
    部に穿設された1または複数の係止孔を有しているとと
    もに、上記一対の側板の前部上縁に凹設された幅方向一
    対の係止溝を有している一方、上記化粧板は、下縁部に
    上記係止孔に嵌まり込む下部係止爪を有しているととも
    に、上縁部に上記係止溝に嵌まり込む上部係止爪を有し
    ていることを特徴とする収納箱。
  2. 【請求項2】 上記正面板の表面には上下方向の中間位
    置で幅方向に延びるリブが突設されているとともに、こ
    のリブより下方位置に幅方向に延びる凹溝が凹設されて
    いる一方、上記化粧板の裏面側には上記リブの上面に当
    接する上部突条と、上記凹溝に嵌入する下部突条とが突
    設されていることを特徴とする請求項1記載の収納箱。
  3. 【請求項3】 上記箱本体は、耐衝撃性の大きい合成樹
    脂によって形成され、上記化粧板は、射出成形時の保形
    性に優れた合成樹脂によって形成されていることを特徴
    とする請求項1または2記載の収納箱。
  4. 【請求項4】 上記耐衝撃性の大きい合成樹脂は、ポリ
    エチレン、ポリプロピレン、ポリビニルクロライドおよ
    びポリアミドの内のいずれかであり、上記保形性に優れ
    た合成樹脂は、アクリロニトリルスチレン共重合体また
    はアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体である
    ことを特徴とする1乃至3のいずれかに記載の収納箱。
JP9081108A 1997-03-31 1997-03-31 収納箱 Withdrawn JPH10272024A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100816083B1 (ko) 2006-05-30 2008-03-26 대한민국 수납가구용 레일구조

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