JPH10271489A - 遠隔監視装置 - Google Patents

遠隔監視装置

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Publication number
JPH10271489A
JPH10271489A JP9073983A JP7398397A JPH10271489A JP H10271489 A JPH10271489 A JP H10271489A JP 9073983 A JP9073983 A JP 9073983A JP 7398397 A JP7398397 A JP 7398397A JP H10271489 A JPH10271489 A JP H10271489A
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JP
Japan
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probe
camera
operator
control box
remote monitoring
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Application number
JP9073983A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Kato
康行 加藤
Yutaka Onoe
裕 尾上
Naohiko Sugita
尚彦 杉田
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Sony Manufacturing Systems Corp
Original Assignee
Sony Precision Technology Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 迅速で、効率の良い捜査活動、救助活動、探
査活動を行うことができるようにすることを目的とす
る。 【解決手段】 監視用小型カメラ101と、この監視用
小型カメラ101を支持して遠隔監視点に配置するため
の伸縮プローブ105と、この伸縮プローブ105の先
端とこの監視用小型カメラ101との間に設け、この監
視用小型カメラ101の方向を変えるための回転機構1
04と、この伸縮プローブ105の根元近くに設けたコ
ントロールボックス110と、この監視用小型カメラ1
01で撮像した映像を操作者が監視するディスプレイ1
09と、この監視用小型カメラ101で撮像した映像信
号を無線通信する無線通信手段10とを有するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば警察官によ
る容疑者の捜査活動、地震等で建物が崩壊したとき等
に、瓦礫に埋もれた遭難者を捜索する救助活動、探査活
動等に使用して好適な遠隔監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】図15
に示すように、警察官による容疑者の捜査活動の際等、
壁701の裏側に容疑者がいる恐れのある場合、壁から
顔を出すことは危険であるため、従来は手鏡を使って壁
の裏側の状況を観察していた。特に、アメリカの警察
は、この方法を使っている。
【0003】また最近、図15に示すように、棒702
の先端にビデオカメラ703を付けて、そこで撮像した
映像を手元の液晶ディスプレイ704に映して状況を観
察するシステムも開発されている。
【0004】しかし、この棒702の先端にビデオカメ
ラ703を付けたシステムの場合、液晶ディスプレイ7
04の画像が小さくて画面が見づらかったり、ディスプ
レイ704が重いため手が疲れてしまうという欠点があ
った。
【0005】また、捜査者は何時も液晶ディスプレイに
神経を集中させる必要があり、周囲の状況を観察する余
裕がなくなり、容疑者が横や背後から襲ってきてもそれ
に気付かなかったりする恐れもある。
【0006】また、地震等で建物が崩壊したとき等に、
瓦礫に埋もれた遭難者を見つけて救出する救助活動、探
査活動時等、図16に示すように、狭い間から伸縮プロ
ーブ付きカメラを内部にいれて遭難者を捜索していた。
【0007】しかし、このシステムの場合、直射日光が
当たると画面が見にくく、画面に視線を集中させると、
危険な周囲に神経が行き届かなくなり、周囲の建物が崩
壊した現場では非常に危険で、怪我をする恐れがあっ
た。
【0008】また、この遠隔監視装置は、この捜査活
動、救助活動、探査活動等のときに現場の最前線で映
像、音声の情報を得る手段として用いられている。
【0009】然し、この遠隔監視装置の操作者が必ずし
も、この捜査活動、救助活動、探査活動等の指揮命令権
を持つ指揮官とは限らないため、現場でこの遠隔監視装
置を操作している操作者は、何らかの方法でこの操作者
が現在視聴している映像、音声等の情報をこの指揮官に
伝えなければならない。
【0010】この伝達方法として、例えば携帯電話機、
トランシーバ等を使用して、この映像音声等の情報を言
語によって伝える方法や、ビデオテープにこの映像、音
声を記録し、それをこの指揮官に送り届ける方法が考え
られる。
【0011】然しながら映像、音声等の情報を言語で正
確に伝えることが難しく、そのために指揮官は正確な判
断をすることができない場合や、またビデオテープを送
り届けるためには時間が無駄になり、迅速で効率の良い
捜査活動、救助活動、探査活動が行なえない不都合があ
った。
【0012】本発明は斯る点に鑑み、迅速で効率の良い
捜査活動、救助活動、探査活動を行なうことができるよ
うにすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明遠隔監視装置は監
視用小型カメラと、この監視用小型カメラを支持して遠
隔監視点に配置するための伸縮プローブと、この伸縮プ
ローブの根元近くに設けたコントロールボックスと、こ
の監視用小型カメラで撮像した映像を操作者が監視する
ディスプレイと、この監視用小型カメラで撮像した映像
信号を無線通信する無線通信手段とを有するものであ
る。
【0014】斯る本発明によれば、無線通信手段により
監視用小型カメラで撮影した映像を指揮官の存する本部
に伝送するので、迅速で、効率の良い捜査活動、救助活
動、探査活動を行なうことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明遠隔監視装置の実施
の形態の例を図面を参照して説明をする。
【0016】図1に示す如く、本例の遠隔監視装置は、
大きく分けて、CCDカメラ101、ヘッドマウント・
ディスプレイ109、伸縮プローブ105、コントロー
ルボックス110及びこのコントロールボックス110
に関連して設けられた無線通信装置から成る。
【0017】この例ではヘッドマウント・ディスプレイ
109を用いているが、ディスプレイは、例えば、図1
5を参照して前述したようにプローブに取り付けてもよ
く、その他操作者の見やすい所に取り付けることができ
る。
【0018】監視用小型カメラであるCCDカメラ10
1は照明ライト102及びマイク103と共に固定台に
取り付けられ、この固定台は回転機構104を介して伸
縮プローブ105の先端に取り付けられている。伸縮プ
ローブ105の根元付近にはコントロールボックス11
0が回転自在に取り付けられていて、そこにバッテリー
108、信号処理回路107が収納されており、コント
ロールスイッチ106が設けられている。
【0019】回転機構104には駆動モータが内蔵され
ていて後述するとおり伸縮プローブ105の先端に搭載
したCCDカメラ101の向きを変えるためにカメラの
方向を回転できるようになっている。回転機構104と
コントロールボックス110との間はケーブルで接続さ
れていて、コントロールスイッチ106を操作すること
により、このCCDカメラ101の向きを操作できるよ
うになっている。なお、伸縮プローブ105は中空パイ
プになっていて、ケーブルはこのパイプの中を這わせて
ある。
【0020】CCDカメラ101、ライト102、マイ
ク103への電源供給はケーブルを介してコントロール
ボックス110のバッテリー108から供給され、CC
Dカメラ101で撮像した画像信号およびマイク103
で収音した音声信号はケーブルを介してコントロールボ
ックス110の信号処理回路107に送られる。この信
号処理回路107で信号処理を行った結果はヘッドマウ
ント・ディスプレイ109に送られ、映像が操作者の眼
の前に表示され、音声信号はイヤホン111から出力さ
れる。
【0021】更に、本例においては、このコントロール
ボックス110内に無線通信装置10を設ける。図2に
示す如く、この伸縮プローブ105の先端に搭載したC
CDカメラ101で撮像した画像信号およびマイク10
3で収音した音声信号を信号処理回路107に供給し、
この信号処理回路107で信号処理した画像信号および
音声信号をこの無線通信装置10の送信側を構成するF
M変調回路11に供給する。
【0022】このFM変調回路11の出力側に得られる
この画像信号および音声信号で周波数変調された搬送波
信号を電力増幅回路12を介して送受信アンテナ13に
供給し、無線送信する如くする。
【0023】また、本例においては捜査活動、救助活
動、探査活動等の本部等に設置する受信装置20を設け
る如くする。この受信装置20は送受信アンテナ13よ
り無線送信された送信信号を送受信アンテナ21で受信
する如くし、この送受信アンテナ21に得られるこの画
像信号および音声信号で周波数変調された搬送波信号を
検波回路22および復調回路23に供給して復調し、こ
の復調された画像信号および音声信号を夫々増幅回路2
4および25を介して陰極線管等の表示装置26および
スピーカ27に供給し、モニターする如くする。
【0024】また本例においてはこの受信装置20にこ
の操作者に指示する音声を収音するマイク28を設け、
このマイク28よりの音声信号をFM変調回路29に供
給する。
【0025】このFM変調回路29の出力側に得られる
この音声信号で周波数変調された搬送波信号を電力増幅
回路30を介して送受信アンテナ21に供給し、無線送
信する如くする。
【0026】また本例においては、この送受信アンテナ
21より無線送信された送信信号を遠隔監視装置の送受
信アンテナ13で受信する如くし、この送受信アンテナ
13に得られる指示用の音声信号で周波数変調された搬
送波信号を検波回路14および復調回路15に供給して
復調し、この復調された音声信号を増幅回路16および
信号処理回路107を介して操作者のイヤホーン111
に供給し、この操作者に、本部よりの指示を伝達する如
くする。
【0027】この遠隔監視装置の使用法は、上述の説明
から明らかであるが、下記に簡単に説明すると、操作者
はヘッドマウント・ディスプレイ109を装着して、伸
縮プローブ105を手で持ち、適正な長さに調整する。
監視範囲を広げるためには、操作者は手元のコントロー
ルスイッチを操作して回転機構104を駆動し、CCD
カメラ101の方向を変える。
【0028】被写体が暗い場所にあるときには、ライト
用のスイッチをオンにして照明ライト102を点灯す
る。このようにして、操作者は、色々な環境で本装置を
使用することができ、また、CCDカメラ101で捉え
ることのできる範囲も広げることができる。
【0029】この場合本例においては、この遠隔監視装
置のコントロールボックス110内に設けた無線通信装
置10よりCCDカメラ101よりの画像信号およびマ
イク103よりの音声信号を受信装置20に無線送信す
るので、この受信装置20にて監視することができる。
【0030】従って、この受信装置20をこの捜査活
動、救助活動、探査活動等の所望位置に設けた本部に設
置すれば、指揮官はこの本部にいながらにして、現場の
画像および音声を視聴することができる。
【0031】また、本例によれば指揮官によるマイク2
8よりの音声による指示を無線によりこの遠隔監視装置
に伝送し、イヤホーン111によりこの操作者に伝える
ことができ、携帯電話やトランシーバー等を併用する必
要がない。
【0032】従って指揮官は本部のこの受信装置20で
現場の画像および音声を視聴しながら、即時に現場に、
この捜査活動、救助活動、探査活動等のための指示をだ
すことができ、この活動の迅速化、効率化、正確な判断
ができる。
【0033】また、本例によれば、本部の受信装置20
で現場の画像および音声を視聴できるので、指揮官や専
門知識を持つ専門家を現場に派遣する必要がなく、ま
た、この本部をこの捜査活動、救助活動、探査活動等の
ための最良の条件、例えば電力条件、通信条件、交通条
件、人的条件の良い場所に設置することができ効率的な
活動ができる。
【0034】次に本例における遠隔監視装置の各部につ
いてさらに詳しく説明する。図3は、本遠隔監視装置に
用いるヘッドマウントディスプレイ109の外観を示
す。同図から明らかなとおり、このヘッドマウントディ
スプレイ109は頭部に搭載するための装着部109a
と、映像表示のためのディスプレイ109b、映像信
号、音声信号、制御信号等の信号伝送線109c、リモ
コン部109d等からなる。また図3に破線で示す如く
この装着部109aの頭部の頂部に送受信アンテナ13
を設けるようにしても良い。
【0035】図4は、ディスプレイ109bの光学系の
概略を示す。同図に示すとおり、CCDカメラ101で
撮像して伝送されてきた映像信号は液晶シャッター50
1に供給され、画像パターンを形成する。従って、光源
から発した光はこの液晶シャッターを通過後、光学画像
となって、レンズ502で拡大され、ハーフミラー50
3で反射されて、監視者の眼に達する。
【0036】操作者は、この光学画像をあたかも虚像5
06の位置から送られてきたかのように見ることがで
き、大きな見やすい画面として見ることができる。この
場合、液晶シャッター505により外部からの光を遮断
するように制御することによりCCDカメラ101から
の画像を見やすくすることができる。
【0037】操作者が外部の状況を見たいときは、液晶
シャッター505の透過率を上げることにより、外部か
ら、液晶シャッター505、ハーフミラー503を通し
て直接眼に入ってくる光の方が多くなって、外部の状況
を見ることができる。この切換は液晶シャッター505
に流す電流を切り換えるだけでできるので制御が非常に
簡単である。
【0038】図5は上記コントロールボックス110の
取り付けを詳細に示したものである。この部分の特徴
は、コントロールボックス110が必ず重力に対して一
定の方向を向くように作られていることである。
【0039】図5において、伸縮プローブ105がコン
トロールボックス110を貫通するように、コントロー
ルボックスが伸縮プローブの根元、即ち扱い者の手元近
くに取り付けられているが、コントロールボックス11
0に設けた孔と伸縮プローブ105の間には僅かな間隙
があり、伸縮プローブ105を円周方向に回転した場合
に、コントロールボックス110は、重力により下方に
引かれるため、回転せずに正規の位置を保つようになっ
ている。
【0040】このため、コントロールボックス110
は、スイッチが配設された面が上になり、反対側の面が
下になるように、反対側を重くしてある。こうすること
により、重力の作用でコントロールスイッチは常に上に
位置させることができる。
【0041】ここで、コントロールスイッチとしては、
前記回転機構104を回転制御するための回転用スイッ
チ203、暗い場所での撮影のためのライトを点灯する
ためのライト用スイッチ204、ヘッドマウント・ディ
スプレイの液晶シャッター制御用ボタン205が示され
ているが、必要に応じて適宜設けることができる。この
構造になっていることにより、操作者にとっては、コン
トロールスイッチの面が常に一定の場所にあるので、操
作性が向上する。
【0042】図6は、コントロールボックス110の取
り付け方について他の例を示す。この例の特徴は、伸縮
プローブを長手方向に回転、即ちプローブの先端を上下
に動かした場合、コントロールボックス110のスイッ
チ配設面が上を向くようにしたことである。
【0043】同図に示すように、伸縮プローブ105
は、コントロールボックス110の取り付け部材307
が回転自在に取り付けられ、この取り付け部材に、伸縮
プローブ105の長手方向のA軸と直角方向のB軸に沿
った回転軸309を設け、この軸にコントロールボック
ス110を回転自在に取り付ける。
【0044】コントロールボックス110は、B軸を中
心にA軸に沿った方向の両側のバランスをとり、回転軸
309の上方と下方では下方に重心がかかるように重量
の調整を行なう。取り付け部材307は、コントロール
ボックスを搭載した状態で左右のバランスがとれるよう
に調整する。
【0045】このように構成することにより、プローブ
を回転した時だけでなく、プローブの先端を上下に動か
してプローブの位置が傾斜した時にも、コントロールス
イッチの位置は重力に対して必ず上を向いているように
することができる。
【0046】プローブを回転させた時、そのプローブの
先端側に取り付けたカメラも回転するので、被写体がど
ちらの方向を向いているのか直感的にわかりにくくなる
ことがある。そこで、本例の遠隔監視装置においては、
撮影画像の上下関係を即座に認識できるよう、伸縮プロ
ーブ外周上に凸部または凹部を設けるかマークをつけ
る。
【0047】図7は、監視物体(被写体)、カメラの撮
影固定条件、モニタの設置位置、操作者の眼の関係を示
す。ケース1においては、監視物体の実際の位置とモニ
タに映る像の上下関係が同じであり、監視者は特に不自
然を感じることはない。
【0048】ケース2においては、ケース1の場合と比
較してカメラを90°回転して撮影した場合であり、監
視物体の位置はケース1の場合と変わっていないが、モ
ニタに映る画像は90°回転している。即ち、立ってい
る人間の像が横になって見える。
【0049】上記ケース2の場合、操作者が本遠隔監視
装置の操作状況を確認して、その条件に合せて画像を判
断すれば問題はない。例えば、操作者が、モニタ画面と
監視物体の両方を、同時に見るか、一方を見た後、条件
を固定したまま他方を見るようにすればよい。
【0050】しかし、現場で実際に撮影する場合には、
必ずしもケース1の条件が満たされているとは限らず、
一般にプローブは長くして使うことが多いので、各条件
を考えて判断するには時間がかかる。また、条件を誤り
操作者が錯覚する可能性も高い。
【0051】そこで、本例の遠隔監視装置においては、
伸縮プローブ105の先端のCCDカメラ101の向き
が見えなくても、また、CCDカメラ101が見え隠れ
していても、常にCCDカメラ101の撮影条件が確認
できるような工夫がなされている。例えば、後述すると
おり、伸縮プローブ105に凹部を設け、この凹部の位
置がプローブの先端から根元まで変わらないような構造
とする。その他、モニタ画面上にCCDカメラ101の
上位置を示すマークを映す等、種々の方法が考えられる
が、要は手元でCCDカメラ101の方向がわかるよう
にすればよい。
【0052】図8は、本例の遠隔監視装置に用いる伸縮
プローブ105の一例を示したもので、同図の中央に断
面図で示すとおり、直径の異なる3本のパイプを同心円
状に配設し、直径の小さいパイプを直径の大きいパイプ
の中に収納できるようになっている。
【0053】パイプ円周上の一部には凹部が設けられて
おり、各パイプの凹部の位置が同じ位置にくるように配
列されている。従ってこれらのパイプの相対的な回転は
防止され、3本のパイプは長手方向に伸縮できるのみと
なっている。
【0054】プローブの長さを適正な長さに伸ばし、そ
こで固定するには、ナット407、408をその位置で
締めればよい。図9はこの部分を拡大して詳細に示した
ものである。プローブの内側のパイプ405の周囲には
ナットリング409が配置されており、このナットリン
グ409が外側のパイプ404に嵌合している。
【0055】外側パイプの先端外表面にはネジ山が刻ま
れていてナット407に螺合するようになっている。ナ
ットリング409は図10に示すように、内側パイプが
貫通する孔409Cと外側パイプの中に入る部分409
D、テーパー部409A、縦方向の切り割り409Bが
設けられている。
【0056】図9において、ナット407を回すと、外
側パイプ404が図の左側に進み、ナットリング409
を左側に押すが、ナットリング409の先端のテーパー
部がナット407によって動きを制限され内側パイプを
締め付ける力が働く。従って、内側パイプと外側パイプ
がしっかりと固定される。
【0057】伸縮プローブ105を長く引き出したと
き、内側パイプが外側パイプからはずれてしまうのを防
ぐために、ストッパが設けられている。図8において、
内側パイプ405,406には夫々ストッパ(抜止リン
グ)402,403が設けられていて、パイプを最大限
に引き出したとき前述のナットリング409に当接して
それ以上引き出せないようになっている。
【0058】このパイプ固定機構と抜け止め機構がある
ために、プローブパイプが急激に動いた場合でもパイプ
の接続部が動いたり外れたりせず、従って、ケーブルや
カメラ101の破損を防ぐことができる。
【0059】CCDカメラ101で撮像できる範囲を広
げるために、伸縮プローブ105の先端とCCDカメラ
101の間に回転機構104が設けられている。この回
転機構104は、図11に示すとおり、駆動モータ60
4、減速ギヤ605、動力伝達部を備え、全体が蛇腹6
06で覆われている。図12は、回転機構104によっ
てカメラが水平方向に90°の範囲で回転される様子を
図示したものである。モータ604からの駆動力により
アーム607が図示のように回転する。
【0060】図11において円で囲った動力伝達部の詳
細が図13に記載されている。同図において、モータの
減速ギヤ部から軸1を介して歯車1に回転が伝えられ
る。この歯車1は歯車2と係合しており、歯車2が回転
する。歯車2は軸2に固定されているので、この軸2を
介して傘歯車1に回転が伝達される。傘歯車1は傘歯車
2と噛み合っているので、傘歯車2が回転する。この回
転は、波ワッシャー受及び波ワッシャーを介して、ワッ
シャー受に伝達され、このワッシャー受が固着された軸
3に伝達され、この軸3が回転し、軸3に固定されたア
ームを回転する。
【0061】軸3と軸受けの間には間隙があり、傘歯車
2と軸3は緩い結合となっている。また、軸3にワッシ
ャー受が固定されており、波ワッシャー、波ワッシャー
受けを介して傘歯車2に結合されている。この結合は、
標準ワッシャーの板厚を調整することにより、波ワッシ
ャー受けと傘歯車2の間の摩擦結合の大きさを調整する
ことにより行なう。
【0062】波ワッシャー受けと傘歯車2との間の結合
は、例えば、作動トルクが5.7〜8.7Kgf・cm
にする。それ以上のトルクが加えられると傘歯車2と波
ワッシャーが滑り、これにより、回転機構の破損を防
ぐ。上記作動トルク以下であれば回転機構は正規の動作
を行い、カメラ部の回転を行なうことは勿論である。
【0063】また上述例においては、無線通信装置10
をコントロールボックス110内に設けた例につき述べ
たが、図14に示す如く、この無線通信装置10をこの
コントロールボックス110とは別体に設けるように
し、必要に応じこの無線通信装置10を取り付けるよう
にしても良い。
【0064】この場合、このコントロールボックス11
0に、予め無線通信装置10の取り付け用穴112a,
112bと接続端子113a,113bと設けておき、
無線通信装置10の取付け用ピン17a,17bをこの
取付け用穴112a,112bに挿入して取付けると共
に無線通信装置10の接続端子18a,18bをこの接
続端子113a,113bに接続するようにする。
【0065】尚上述例には無線通信として電波による通
信の例につき述べたが、この代わりに光通信、超音波通
信であっても良いことは勿論である。
【0066】また上述実施例においては指揮官より指示
音声をマイク28を介して操作者に無線で伝えるように
したが、これは必ずしも設ける必要はなく、必要に応じ
て設けるようにすれば良い。
【0067】また本発明は上述実施例に限ることなく本
発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成が採り
得ることは勿論である。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば無線通信手段により監視
用小型カメラで撮影した映像を指揮官の存する本部に伝
送することができ、迅速で、効率の良い捜査活動、救助
活動、探査活動等を行うことができる利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遠隔監視装置の例を示す模式図であ
る。
【図2】本発明の要部の例を示す構成図である。
【図3】本発明の遠隔監視装置に用いるヘッドマウント
ディスプレイの例の外観図である。
【図4】ヘッドマウントディスプレイの光学系を説明す
るための線図である。
【図5】本発明の遠隔監視装置のプローブ上へのコント
ロールボックスの取り付け例を示す模式図である。
【図6】本発明の遠隔監視装置のプローブ上へのコント
ロールボックスの取り付け例を示す模式図である。
【図7】被写体、カメラの向き、モニタ上の画像、の関
係を説明するための模式図である。
【図8】本発明の遠隔監視装置の伸縮プローブの構造の
例を示す模式図である。
【図9】プローブ固定機構の詳細な構造の例を示す断面
図である。
【図10】ナントリングの構造の例を示す模式図であ
る。
【図11】カメラの回転機構の例を示す側部一部断面図
である。
【図12】カメラの回転機構の例を示す平面一部断面図
である。
【図13】カメラの回転機構の動力伝達機構の詳細な構
造の例を示す側部断面図である。
【図14】本発明の他の例の要部を示す構成図である。
【図15】従来の遠隔監視装置の例の外観と使用法を示
す説明図である。
【図16】従来の遠隔監視装置の例の外観と使用法を示
す説明図である。
【符号の説明】
10 無線通信装置、11,29 FM変調回路、1
2,30 電力増幅回路、13,21 送受信アンテ
ナ、14,22 検波回路、15,23 復調回路、1
6,24,25 増幅回路、20 受信装置、26 表
示装置、27 スピーカ、101 CCDカメラ、10
2 ライト、103 マイク、104 回転機構、10
5 伸縮プローブ、106 コントロールスイッチ、1
07 信号処理回路、108 バッテリー、109 ヘ
ッドマウント・ディスプレイ、110コントロールボッ
クス、111 イヤホーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾上 裕 東京都品川区西五反田3丁目9番17号 ソ ニー・プレシジョン・テクノロジー株式会 社内 (72)発明者 杉田 尚彦 東京都品川区西五反田3丁目9番17号 ソ ニー・プレシジョン・テクノロジー株式会 社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視用小型カメラと、 該監視用小型カメラを支持して遠隔監視点に配置するた
    めの伸縮プローブと、 上記伸縮プローブの根元近くに設けたコントロールボッ
    クスと、 上記監視用小型カメラで撮像した映像を操作者が監視す
    るディスプレイと、 上記監視用小型カメラで撮像した映像信号を無線通信す
    る無線通信手段とを有することを特徴とする遠隔監視装
    置。
  2. 【請求項2】 監視用小型カメラと、 該監視用小型カメラを支持して遠隔監視点に配置するた
    めの伸縮プローブと、 上記伸縮プローブの根元近くに設けたコントロールボッ
    クスと、 上記監視用小型カメラで撮像した映像を操作者が監視す
    るディスプレイとを有する遠隔監視装置において、 上記監視用小型カメラで撮像した映像信号を無線通信す
    る無線通信手段を接続するための接続手段を設けたこと
    を特徴とする遠隔監視装置。
JP9073983A 1997-03-26 1997-03-26 遠隔監視装置 Pending JPH10271489A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104811665A (zh) * 2015-04-27 2015-07-29 兴义供电局 采用智能可穿戴设备实现电力现场实时监控的系统及方法
JP2016039395A (ja) * 2014-08-05 2016-03-22 株式会社Ihi 観察装置
US9637051B2 (en) 2006-01-20 2017-05-02 Winplus North America, Inc. System for monitoring an area adjacent a vehicle

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