JPH10271322A - 画像処理方法及び装置と画像形成装置 - Google Patents

画像処理方法及び装置と画像形成装置

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JPH10271322A
JPH10271322A JP10009066A JP906698A JPH10271322A JP H10271322 A JPH10271322 A JP H10271322A JP 10009066 A JP10009066 A JP 10009066A JP 906698 A JP906698 A JP 906698A JP H10271322 A JPH10271322 A JP H10271322A
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JP
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image data
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image
bit
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JP10009066A
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Hideki Tanaka
秀樹 田中
Hiroyuki Tawaraya
啓之 俵谷
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Canon Inc
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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    • G06K2215/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data
    • G06K2215/0082Architecture adapted for a particular function
    • G06K2215/0094Colour printing

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡単な構成で、入力画像データを出力装置で
出力できるデータ形式に実時間で変換する。 【解決手段】 シフトクロックに同期して多値データを
出力し、多値データに応じて変換した変換データをシフ
トクロックの計数値に応じて出力する。多値画像データ
を入力し、それよりも解像度の高いデータに解像度変換
して画像を形成する場合、予めある色の画像データに対
応するパターンデータが記憶されており、色情報、画像
データ及び画像形成位置に対応する情報をアドレスとし
て入力し、そのアドレスに記憶されているパターンデー
タを出力するメモリを有し、このメモリから読み出した
パターンデータを、その形成位置に応じて切替て出力す
ることにより、解像度変換したカラー画像データを出力
して画像を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力画像データに
対して処理を行い出力装置で用いるデータを生成する画
像処理方法及び装置と、入力画像データを処理し、その
処理した画像データに基づいて画像を形成する画像形成
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、表示装置や記録装置における分解
能が向上し、ホストコンピュータなどで使用される画像
データの分解能を凌ぐものも多く開発されてきている。
【0003】このような画像データの読み書きを高速に
行う回路として、例えば特公平7−109550号公報
或は特公平7−109549号公報に開示されたグラフ
ィックプロセッサがあり、これら公報には、例えば1画
素が4ビットで表される多値画像データをメモリから読
み出し、その画素が表示される表示位置に応じて出力す
る構成、及びその画像データをマスクレジスタに記憶さ
れたマスクデータ及び色情報に基づいて論理演算して出
力する構成が開示されている。
【0004】しかし前記従来の技術では、例えばホスト
コンピュータなどが保持している解像度300×300
dpiの画像データを、より高解像度である画像出力装
置の解像度600×1200dpiに変換することは考
慮されていない。また、入力した画像データに対して解
像度変換を行い、その変換後の画像データの1ビットが
プリントヘッドの1ノズルに対応した2値データ(即
ち、解像度600×1200dpiの2値データ)を生
成することは従来はソフトウェアにより実行されてい
る。このようなソフトウェアによる処理では、そのソフ
トウェアを実行するホストコンピュータへの負担が大き
く、またその様な高解像度のデータをホストコンピュー
タより画像出力装置に転送する場合、ホストコンピュー
タと画像出力装置間でのデータ転送時間は、解像度30
0×300dpiで4ビット/1画素の多値画像データ
を転送する場合に比べて約2倍程度となる。
【0005】尚、ホストコンピュータと画像出力装置と
の間でのデータ転送時間の短縮を目的として、ホストコ
ンピュータより画像出力装置に解像度300dpiのま
ま画像データを転送し、画像出力装置側で、装置に適し
た解像度に変換して画像出力を行うことも提案されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしその場合は、画
像出力装置側では受信したデータを一旦RAMに格納し
た後、解像度変換を行う、或は専用ハードウェアによっ
て解像度変換を行うことになる。しかしながら、このよ
うな方法ではデータ転送時間は短縮されるものの、解像
度変換に要する時間が長くなってスループットが低下し
たり、また専用ハードウェアを持つ場合でも、そのRA
Mのメモリ容量が増大するなどの問題があった。
【0007】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、簡単な構成で、入力画像データを出力装置で出力で
きるデータ形式に実時間で変換できる画像処理方法及び
装置と、その機能を備えた画像形成装置を提供すること
を目的とする。
【0008】また本発明の目的は、入力多値データを出
力装置で出力できる2値データに実時間で変換して出力
できる画像処理方法及び装置と、その機能を備えた画像
形成装置を提供することにある。
【0009】また本発明の目的は、多値データを入力し
て保持し、その保持された多値データをシフトクロック
に同期して出力し、その多値データに応じて変換データ
を出力し、その変換データの各ビットをシフトクロック
の計数値に応じて出力装置で出力される出力位置に応じ
て保持して出力する画像処理方法及び装置と、その機能
を備えた画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像処理装置は以下のような構成を備える。
即ち、入力画像データに対して処理を行い出力装置で用
いるデータを生成する画像処理装置であって、前記入力
画像データを保持し、クロックに同期してシリアル転送
する転送手段と、前記転送手段により転送される入力画
像データを変換する変換手段と、前記シフトクロックを
計数する計数手段と、前記変換手段により変換されたデ
ータを前記計数手段により計数された計数値に応じて保
持する保持手段と、前記保持手段に保持されたデータを
出力装置に出力する出力手段とを有することを特徴とす
る。
【0011】上記目的を達成するために本発明の画像処
理方法は以下のような構成を備える。即ち、入力画像デ
ータに対して処理を行い出力装置で用いるデータを生成
する画像処理方法であって、前記入力画像データを保持
し、クロックに同期してシリアル転送する転送工程と、
前記転送工程で転送される入力画像データを変換する変
換工程と、前記変換工程で変換されたデータを前記シフ
トクロックを計数した計数値に応じて保持する保持工程
と、前記保持工程で保持されたデータを出力装置に出力
する工程とを有することを特徴とする。
【0012】また上記目的を達成するために本発明の画
像形成装置は以下のような構成を備える。即ち、入力画
像データに対して処理を行って画像を形成する画像形成
装置であって、前記入力画像データを保持し、クロック
に同期してシリアル転送する転送手段と、前記転送手段
により転送される入力画像データを変換する変換手段
と、前記シフトクロックを計数する計数手段と、前記変
換手段により変換されたデータを前記計数手段により計
数された計数値に応じて保持する保持手段と、前記保持
手段に保持されたデータに基づいて画像を形成する画像
形成手段とを有することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0014】[第1実施の形態]図1は、本実施の形態
のインクジェットプリンタの記録部の主要構成を示す外
観斜視図、及び図2は、そのインクジェットプリンタの
機能構成を示すブロック図である。
【0015】図1において、111はプリントヘッドで
あり、後述するように4つのインクジェットヘッド10
1(C),102(M),103(Y),104(黒:
K)を備えている。これらインクジェットヘッド101
〜104の記録紙2と対向する面のそれぞれには、記録
紙2の搬送方向に沿って、例えば64個の吐出口(ノズ
ル)が、それぞれ600dpi(ドット/インチ)の距
離をおいて設けられている。また、インクジェットヘッ
ド101〜104のそれぞれには、64個のノズルのそ
れぞれに連通するインク路または液路が設けられてお
り、ヘッド101〜104を構成する基板上に、それら
流路に対応してインク又は処理液を吐出するための熱エ
ネルギーを発生する電気熱変換体が形成されている。電
気熱変換体は、記録データに応じて印加される電気パル
スによって熱を発生し、この熱によりインクまたは処理
液に膜沸騰を生じさせ、この膜沸騰による気泡の生成に
伴ってノズルからインクまたは処理液を吐出する。ま
た、これらインクジェットヘッド101〜104におい
て、吐出口に連通する各流路には、これらに共通する共
通液室が設けられており、各ヘッドにおける吐出動作に
応じて、インクまたは処理液が共通液室から各流路に供
給される。
【0016】プリントヘッド111はキャリッジ4に搭
載されており、そのキャリッジ4は、記録紙2の記録面
と平行に延在する1対のガイドレール5A,5Bと摺動
可能に係合する。この構成により、プリントヘッド11
1はガイドレール5A,5Bに沿ってPT(プリント)
方向とCR(キャリッジリターン)方向に往復移動で
き、このキャリッジ4の移動に伴って、プリントヘッド
111からインクや処理液を吐出することでプリントが
行われる。このプリントヘッド111の移動による1バ
ンド分のプリント終了後、記録紙2を矢印Aの方向に、
そのプリントされたバンド幅に相当する距離だけ搬送し
てから、再び次のバンド分のプリントを開始する。この
一連の動作(バンドプリント走査と称す)を繰り返すこ
とにより、記録紙2に対して順次プリントが行われる。
本実施の形態においては、キャリッジ4の移動方向(走
査方向)に対して1/1200(インチ)ごとに(即
ち、解像度1200dpi)インクの吐出が行われるも
のとする。
【0017】なお、記録紙2の搬送は、その記録面の上
下に配設された、それぞれ1対の搬送ローラ3A,3B
及び6A,6Bが回転することによって行われる。ま
た、記録紙2の記録面の裏側には、記録面の平面性を保
つためのプラテンが配設されている。さらに、キャリッ
ジ4の移動は、例えば、キャリッジ4に取付けられたベ
ルト8がキャリッジモータ112の回転によって搬送駆
動されることによって可能となり、また、搬送ローラ3
A,3B及び6A,6Bの回転も同様に、PF(紙送
り)モータ114の回転がこれらに伝達されることによ
って可能となる。また15は、後述する図2の構成及び
ホストコンピュータ200よりのデータを受信して処理
する制御回路等を含む制御基板群である。
【0018】図2において、CPU100は、このイン
クジェットプリンタの各部を動作させるための制御処理
や、プリントのための各種データ処理等を実行する。R
OM100Aには、その処理手順等が格納され、また、
RAM100Bは、その処理実行のためのワークエリア
として用いられるほか、プリントデータを格納するバッ
ファとしても用いられる。20Aはモータドライバで、
CPU100の指示によりキャリッジモータ112の回
転駆動しており、また50Aは、CPU100の指示に
よりPFモータ114を回転駆動するモータドライバで
ある。222は駆動データ転送回路で、コントローラ2
23の制御の下に、RAM100Bに格納されている多
値データ(本実施の形態では4ビット)を読み出して2
値データに変換してヘッドドライバ111Aに出力して
プリントを行っている。
【0019】いま、ホストコンピュータ200から1画
素につき4ビット(16階調)のデータが転送されてき
たとすると、CPU100は、一旦それらのデータをR
AM100Bに格納し、ディザ法や誤差拡散法といった
アルゴリズムを用いて画像処理を行う。駆動データ転送
回路222は、RAM100Bに記憶された画像データ
より、1ノズルにつき1ビットの2値データを生成して
ヘッドドライバ111Aに出力してプリントを行う。こ
れにより、画像データに応じてプリントヘッド111か
らインクが吐出される。またCPU100はキャリッジ
4を移動させるためのキャリッジモータ112や、搬送
ローラ3A,3B及び6A,6Bを回転させるための紙
送り(PF)モータ114を、モータドライバ20Aお
よび50Aのそれぞれにより駆動している。
【0020】図3は、本実施の形態のインクジェットプ
リンタで使用されるプリントヘッド111の構成を示
し、101はシアン(C)のインクを吐出するためのイ
ンクジェットヘッド、以下同様に、102はマゼンタ
(M)のインク用インクジェットヘッド、103はイエ
ロー(Y)のインクジェットヘッド、104はブラック
(K)のインクジェットヘッドである。
【0021】図6は、駆動データ転送回路222の内部
構成を説明するためのブロック図である。
【0022】本実施の形態のプリンタ装置では、図4に
示すように、解像度300×300dpiで4ビットの
多値データ(CODE[3:0]:CODEが0〜3ビ
ット(計4ビット)からなることを示す)に対して、6
00×1200dpiの2値データを生成するものとす
る。また、CODE[3:0]に基づいて生成される2
値データは、CMYK毎に異なるものとする。なお、本
実施の形態では、元の画像データが多値データの場合で
説明を行っているが、2値データであっても良いことは
いうまでもない。
【0023】プリントヘッド111からのインクの吐出
は、駆動データ転送回路222が、RAM100Bに格
納された記録データを読み出してヘッドドライバ111
Aに供給することにより行われる。以下、この駆動デー
タ転送回路222の内部動作を説明する。
【0024】読出アドレスポインタ群401は、CMY
Kの各色のインクのそれぞれに対応するプリントデータ
をRAM100Bから読み出すためのアドレスを保持す
るレジスタ群であり、CMYKのそれぞれに1つずつ、
計4個のレジスタから構成されている。これら読出アド
レスポインタ群401に格納されている読出アドレスの
中から処理する色に対応したアドレスが、マルチプレク
サ402によって選択されて読出アドレス制御部403
に供給される。読出アドレス制御部403は、その供給
されたアドレスを所定のタイミングに従ってRAM10
0Bに供給するとともに、その読み出したアドレスをイ
ンクリメントして次に読み出すデータのアドレスを計算
し、読出アドレス制御部403のレジスタ(不図示)へ
書き戻す。なお、処理する色の選択は、この駆動データ
転送回路222全体を制御するコントローラ223によ
り行われる。
【0025】読出データ制御部404は、読出アドレス
制御部403が供給するアドレスに従ってRAM100
Bがデータバスに出力したデータを受信しており、RA
M100Bから必要数(本実施の形態では4ビット×3
2個=128ビット)のデータを受信した後、コントロ
ーラ223の指示に従って、受信データを4ビット32
段のシフトレジスタ601に供給する。この4ビット3
2段のシフトレジスタ601は、読出データ制御部40
4から供給される、300×300dpi、4ビットの
多値データ32個を、シフトクロックSCLKに同期し
て4ビット毎にメモリ602に供給する。
【0026】メモリ602は、シフトレジスタ601か
らシフトクロックSCLKに同期して転送されてくる、
300×300dpi、4ビットの多値データに対し
て、解像度変換処理および2値化処理を実行して600
×1200dpiの2値データを生成するためのデータ
生成回路(テーブル)である。本実施の形態において
は、メモリ602は4ビットを1ワードとして128ワ
ードの容量を有するメモリであり、その入力アドレスは
7ビット、出力データは4ビットとなっている。
【0027】図5に、CODE[3:0]の値(多値レ
ベル)に対応する、600×1200dpiの2値デー
タのパターンおよびメモリ602上でのそれらパターン
の配置を示す。例えば、多値データCODE[3:0]
=「0h」(hは16進数を表す)に対しては、各色に
対応してパターンA、パターンAA、パターンAAA、
パターンAAAAの4種類が用意されており、上述した
ようにそれぞれがCMYKの各色に対応している。即
ち、パターンAはシアン(COLOR[1:0]=0
h)に、パターンAAはマゼンタ(COLOR[1:
0]=1h)に、パターンAAAはイエロ(COLOR
[1:0]=2h)に、そしてパターンAAAAは黒
(K)(COLOR[1:0]=3h)に、それぞれ対
応している。また、多値データCODE[3:0]=
「1h」に対しては、CMYKの各色に対して、パター
ンB、BB(不図示)、BBB(不図示)、BBBB
(不図示)の4種類が用意されている。以下同様に、多
値データCODE[3:0]=2h、…、CODE
[3:0]=0Fhについても、CMYKの各色に対す
るパターンが用意されている。
【0028】続いて、これらパターンのメモリ602上
での配置について説明を行う。
【0029】各パターンは、キャリッジ4の走査方向に
1/600(=2×1/1200)インチ単位で、イン
クジェットヘッドの走査方向に沿って前後4ビットずつ
に分割され、それぞれメモリ602上の連続したアドレ
スに配置されている。例えば図5の例では、アドレス
「00h」(シアン、CODE=0、COLUMN1=
0)に「A1,A2,A3,A4」が、アドレス「01
h」(シアン、CODE=0、COLUMN1=1)に
「A5,A6,A7,A8」が配置されている。更に、
アドレス「02h」「03h」にそれぞれ「B1,B
2,B3,B4」「B5,B6,B7,B8」…という
様に、同じ色に対応するパターンが連続したアドレスに
なるような配置をとっている。このメモリ602の4ビ
ットの出力としては、各パターンを4ビット毎に分割し
たものが出力されるが、詳細については後述する。
【0030】なお、図5の各パターンにおいては、ハッ
チング画素はインクの吐出が行われる画素(解像度60
0×1200dpi)を、白抜き画素はインク吐出が行
われない画素を表わしており、例えばパターンAであれ
ばA1,A2,…A8の全ての画素に対してインク吐出
が行われ、パターンBでは、画素B2,B3,B6,B
7のみでインク吐出が行われることになる。
【0031】再び図6の説明に戻る。メモリ602から
読み出された4ビット出力は、2入力1出力のマルチプ
レクサ603,604を介して64ビット・ラッチ60
5に供給される。図5から明らかなように、メモリ60
2の4ビットの出力には、キャリッジ4の走査方向の位
置が1/1200(インチ)異なるデータがそれぞれ2
個ずつ(A1,A2の組み合わせと、A3,A4の組み
合わせ)存在するため、マルチプレクサ603,604
によって、それぞれ必要な位置のデータを選択する。
【0032】64ビット・ラッチ605は、シフトクロ
ックSCLKに同期して、生成される解像度600×1
200dpi(2値データ)を順次、2ビットずつ格納
していく。64ビット・ラッチ605は、2ビットずつ
の生成データを32回(64ビット、即ち64ノズル
分)格納すると、コントローラ223の指示に従って、
格納したデータをヘッドドライバ111Aに供給する。
【0033】また、図6の2ビット・カウンタ606
は、キャリッジ4の走査方向での位置を検知するための
回路であり、主走査方向の1/1200(インチ)毎に
発生するプリントトリガをカウントして、2ビットの位
置情報COLUMN[1:0]を生成する(図4参
照)。この2ビットの位置情報COLUMN[1:0]
のうち、上位1ビットCOLUMN1は、シフトレジス
タ601から出力される多値データCODE[3:0]
及びコントローラ223が供給する色情報COLOR
[1:0]とともにメモリ602のアドレスとして供給
されている。更に、この位置情報COLUMN[1:
0]の下位ビットCOLUMN0は、1/1200(イ
ンチ)単位の位置情報としてマルチプレクサ603,6
04にそれぞれ供給されている。即ち、メモリ602の
7ビットアドレスのビット0には、COLUMN[1:
0]の上位ビット1(COLUMN1)が、アドレスの
ビット1〜ビット4には4ビットのコードCODE
[3:0]が、アドレスのビット5,6には色情報CO
LOR[1:0]がそれぞれセットされており、メモリ
602から読み出された4ビットデータのうち、マルチ
プレクサ603,604により最初はビット3とビット
2(図5のアドレス00hの場合はA1,A2)が選択
され、次のプリントタイミングでビット1とビット0
(図5のアドレス00hの場合はA3,A4)が選択さ
れて(図5参照)、それぞれ64ビットラッチ605に
送られる。
【0034】5ビット・カウンタ607および5ビット
・デコーダ608は、64ビット・ラッチ605へのラ
ッチを制御するための回路である。即ち、カウンタ60
7によって、シフトレジスタ601に供給されるシフト
クロックSCLKをカウントし、そのカウント値をデコ
ーダ608によってデコードすることで、マルチプレク
サ603,604で生成された2値データを64ビット
・ラッチ605のいずれに保持するかを決定している。
なお、ANDゲート群609は32個のAND回路を有
し、それぞれデコーダ608からの1ビット信号とゲー
ト制御信号を入力し、ゲート制御信号とデコーダ608
の出力との論理積をとって、ゲート制御信号が出力され
た時点で、カウンタ607のカウント値に対応してラッ
チ605にラッチするための32ビットのゲート信号が
出力される。このゲート制御信号はラッチ605に不要
なデータが保持されることを防ぐための信号である。こ
れにより、メモリ602から読み出され、マルチプレク
サ603,604により選択された一番最初の2ビット
データは、最上位のラッチと次のラッチの2つに格納さ
れ、次の2ビットデータはその下の2個のラッチに格納
され、以下、順次2ビット単位で下側のラッチに格納さ
れていき、32番目の2ビットデータは最も下側の2個
のラッチに格納される。
【0035】ところで、シフトレジスタ601への入力
であるロード信号LDやシフトクロックSCLK、2ビ
ット・カウンタ606のクロック入力であるプリントト
リガ、あるいは色情報COLOR[3:0]といった信
号は、コントローラ223から、所定のタイミングで出
力されているものとする。
【0036】続いて、本実施の形態における駆動データ
転送回路222の動作を図7の概念図を参照して説明す
る。
【0037】例えば、読出データ制御部404が、RA
M100B上のシアン(COLOR[1:0]=0h)
に対応するデータ領域70から、解像度300×300
dpi、4ビットの多値データ列801を読み出してシ
フトレジスタ601に供給する場合で考える。シフトレ
ジスタ601は、その供給された多値データ列801
を、コントローラ223からのシフトクロック(SCL
K)に同期して、「0h」,「1h」,「Ah」,「8
h」,…というように順次メモリ602のアドレスとし
て転送していく。ここでデータ列801の記録されるべ
き位置が、キャリッジ4の走査方向での位置がCOLU
MN[1:0]=1h(図4参照)に対応するものとす
ると、メモリ602のアドレスに供給される値は、最初
の多値画像データ「0h」に対して「0000000
b」(bは2進数を示す)(COLOR[1:0]=0
h(シアン)、CODE[3:0]=0h(多値画像デ
ータ0h)、COLUMN1=0)となる。次に多値画
像データ「1h」に対しては、「0000010b」
(COLOR[1:0]=0h(シアン)、CODE
[3:0]=1h(多値画像データ1h)、COLUM
N1=0)、次の多値画像データ「Ah」の場合は「0
010100b」となり、その次の多値画像データ「8
h」の場合は「0010000b」…、となる。それに
伴って、メモリ602から読み出される4ビットの出力
の値は、図7の71で示すように、「A1,A2,A
3,A4」、「B1,B2,B3,B4」、…と変化し
ていく。ここではCOLUMN0=1であるため、マル
チプレクサ603,604によってメモリ602の4ビ
ット出力から、ビット3(A1,B1…)、ビット2
(A2,B2,…)が選択されて、ラッチ605に順次
ラッチされる。
【0038】即ち、マルチプレクサ603,604のそ
れぞれは、COLUMN0をセレクト信号(S)として
入力しており、このCOLUMN0がロウレベル「0」
の時にB入力を、ハイレベル「1」のときにA入力を選
択して出力している。こうして64ビット・ラッチ60
5の入力値は、往路走査での記録の際には、プリントヘ
ッド111の上のノズル(ビット0)から順に「A1,
A2」、「B1,B2」…となり、シフトクロックSC
LKをカウントして制御されるラッチ信号G[31:
0]の指示に従って、これらの2値データが64ビット
・ラッチ605の“0”(図6では上側)から順に、2
ビット単位で格納されていく。こうしてラッチ605に
64ビット(64ノズル分)データが格納されると、コ
ントローラ223から指示が出され、64ビット・ラッ
チ605からヘッドドライバ111Aにデータが供給さ
れてプリントヘッド111より、そのデータに対応して
インクが吐出される。
【0039】上記した画像処理を行い、キャリッジ4の
走査方向に1/1200(インチ)ごとに記録すべきデ
ータを決定することで、記録紙2上に画像が形成されて
いく。
【0040】図8及び図9は、本第1実施の形態におけ
る駆動データ転送回路222の内部信号の変化を示すタ
イミングチャートである。図8は(COLOR[1:
0]=0h)で1色のみのプリントの場合を示し、図9
はCMYK全色でのプリントの場合を表わしている。
【0041】図8において、例えば、プリントヘッド1
11の吐出周波数を10KHzとすると、プリントトリ
ガは100μ秒(sec)ごと発生し、RAM100Bから
のデータ読み出し動作を含めた、前述した画像処理がそ
の度に繰り返される。このプリントトリガの発生に伴っ
て2ビット・カウンタ606の出力であるCOLUMN
[1:0]の値が、「0h」,「1h」,「2h」,
「3h」そして「0h」,…と変化していく様子が図8
から見て取れる。
【0042】また、図8のロード信号LDは、RAM1
00Bから必要数(128ビット)のデータを読み出し
終了後、コントローラ223から供給されるロード信号
であり、このロード信号LDがハイレベルになること
で、300×300dpi、4ビットの多値データ(C
ODE[3:0])32個がシフトレジスタ601にロ
ードされる。このシフトレジスタ601へのデータのロ
ード終了後、コントローラ223からシフトクロックS
CLKが32個シフトレジスタ601へと供給され、
「0h」,「1h」,「Ah」,…というように多値デ
ータCODE[3:0]がメモリ602のアドレスとし
て転送される。
【0043】また、図8の信号SCNT[4:0]は、
シフトクロックSCLKを計数している5ビット・カウ
ンタ607の出力である。このSCNT信号SCNT
[4:0]を、5ビット・デコーダ608でデコードし
た結果と、コントローラ223から供給されるゲート制
御信号との論理積(ANDゲート群609の出力)がG
[31:0]である。このG[31:0]のうち、ハイ
レベルになっているビット位置に応じた64ビット・ラ
ッチ605の2つのラッチに、マルチプレクサ603,
604により選択された2ビットデータが保持される。
なお、このゲート制御信号は、信号LDの発生とともに
立ち上がり、シフトクロックSCLKの32個目の発生
とともに立ち下がる。これにより64ビット・ラッチ6
05に不要なデータが保持されることを防いでいる。
【0044】図9は、1つのプリントトリガに対して、
CMYK4色分のデータ処理が、これらCMYKの順に
シーケンシャルに行われている。これは、本実施の形態
では、データ生成用の回路を色毎に設けていないことに
由来する。図9では、コントローラ223から供給され
るロード信号LDも4色分4回発生し、それにつれて、
コントローラ223から供給される色情報COLOR
[1:0]も順次「0h(シアン)」,「1h(マゼン
タ)」,「2h(イエロ)」,「3h(黒)」と変化し
ていくことが、図から読み取られる。なお、図9におけ
るCMYK各色における処理は、図8に示したタイミン
グ・チャートの動作と基本的に同じである。
【0045】図10は、本実施の形態のコントローラ2
23による、プリントヘッド111からの1回のインク
吐出のためのデータ生成処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【0046】まずステップS1で、読み出し色(プリン
トに使用するデータの色)を設定し、ステップS2で
は、読出アドレスポインタ群401の内のステップS1
で設定した色のポインタにRAM100Bの読み出しア
ドレスをセットし、読出アドレス制御部403の制御の
下にRAM100Bより画像データを読み出し、読出デ
ータ制御部404で、例えば32個のデータ(計128
ビット)を読み出したかどうかを調べる。こうして読出
データ制御部404が128ビットのデータを読み出す
とステップS3に進み、プリントトリガ、ロード信号L
Dを出力して、その128ビットデータを読出データ制
御部404からシフトレジスタ601にロードする。次
にステップS34に進み、ゲート制御信号と色情報COLO
R[1:0]とを設定した後、シフトクロックSCLKを32
パルスだけ出力する。これによりメモリ602で変換さ
れたデータが64ビットラッチ605にラッチされ、ヘ
ッドドライバ111Aに出力される。
【0047】ステップS5ではカラーデータに基づくプ
リント処理かどうかを調べ、カラープリントの場合は次
の色のデータを出力するためにステップS6に進み、図
9のタイミングチャートに示すように、次の色のデータ
をRAM100Bから読み出し、次にロード信号LD、
シフトクロックSCLKを出力するとともに、ゲート制
御信号、色情報を設定することにより、前述と同様にし
て、その色の画像データが対応するプリントヘッドに出
力される。この処理をプリントに使用する全ての色のデ
ータに対して行うことにより、所望のフルカラー画像が
プリントされる。
【0048】以上の説明から明らかなように、第1実施
の形態によれば、実時間で解像度変換及び多値データよ
り2値データへの変換が可能となり、データ転送速度の
向上及びプリントデータの処理のためのスループットの
向上が図られる。
【0049】また、こうして解像度変換及び2値データ
に変換した記録データを格納する必要がないため、受信
した画像データを記憶するRAM100Bのメモリ容量
を従来よりも小さくできる。これにより、コスト削減の
効果も生じる。
【0050】また、入力した画像データの解像度よりも
高い解像度の記録データを容易に作成できるので、プリ
ントヘッドの高精細性を十分に活用できる。
【0051】以上の説明から明らかなように、本実施の
形態によって、実時間で解像度変換及び2値化処理が可
能となるため、データ転送速度の向上およびスループッ
トの向上が図られる。
【0052】また、解像度や2値データに変換した後の
データを再度RAMに格納する必要がないため、RAM
100Bのメモリ容量を従来よりも小さくできる。これ
によりコスト削減の効果も生じる。
【0053】また、所望の解像度の記録データを容易に
得ることができるため、プリントヘッドの高精細性を十
分に活用できる。
【0054】[第2実施の形態]図11は、本発明の第
2実施の形態の駆動データ転送回路222aの構成を示
すブロック図で、前述の図6の構成と共通する部分は同
じ番号で示し、その説明を省略する。
【0055】図11に示す駆動データ転送回路222a
は、前述の第1実施の形態の駆動データ転送回路222
を改良したもので、この図11と図6とを比較すると明
らかなように、図11では、図6のマルチプレクサ60
3,604がマルチプレクサ603A〜603D及び6
04A,604Bに置き換えられ、図11にマルチプレ
クサ611とインバータ610が追加されている点が異
なっている。
【0056】図12(A)乃至(C)及び図13(A)
乃至(C)は、これら2つの駆動データ転送回路22
2,222aによる出力結果を説明するための図で、こ
れらの図において、図12(A)と図13(A)は元の
パターン(メモリ602に記憶されたCODEに対応す
るパターン)を示し、図12(B)と図13(B)は図
6の駆動データ転送回路222による出力結果を、図1
2(C)と図13(C)は前述の図11の駆動データ転
送回路222aによる出力結果を示している。
【0057】図11の駆動データ転送回路222aに
は、図6の駆動データ転送回路222に対して、マルチ
プレクサ611とインバータ610とが追加されてい
る。マルチプレクサ611のセレクト信号(S)には、
5ビットカウンタ607の出力信号SCNT[4:0]
の内、ビット0に相当するSCNT0が接続されてい
る。またマルチプレクサ611は、マルチプレクサ60
3,604等と同じくセレクト信号(S、即ちSCNT
0)がロウレベルのときに入力Bを、セレクト信号
(S、即ち、SCNT0)がハイレベルのときにA入力
を選択して出力するマルチプレクサであるが、その入力
Aには2ビットカウンタ606の出力CNT1が、入力
Bにはインバータ610によって正負が反転したCNT
1が接続されている。そのため、5ビットカウンタ60
7がシフトクロック(SCLK)をカウントしてSCN
T0がロウレベル、ハイレベル、ロウレベル、ハイレベ
ル、…と変化するにつれて、マルチプレクサの出力とし
て、入力B、入力A、入力B、入力A…が順次選択され
る。
【0058】本実施の形態2では、シフトクロックが1
個発生する度にノズル並び方向に1/600(インチ)
離れた位置の記録データが2個発生するため、図11の
駆動データ転送回路222aにおいては、ノズル並び方
向に1/600(インチ)毎のデータが2個生成される
毎(即ち、解像度300dpiごと)に、マルチプレク
サ611の出力(即ち、COLUMN1)が、CNT1
の反転,CNT1、CNT1の反転,CNT1、…と変
化する。よって、図11の駆動データ転送回路222a
は、図7の概念図の多値データ“0h”に対しては、C
NT1が選択されるため、図6の駆動データ転送回路2
22とは異なって「0000001b」をメモリ602
のアドレスに供給し、ノズル並び方向に300dpi離
れた多値データ“1h”に対しては、CNT1が選択さ
れるため、「0000010b」をアドレスに供給する
ことになる。従って、メモリ602からの4ビット出力
は、図7とは違って「A5,A6,A7,A8」、「B
1,B2,B3,B4」…と変化することになるが、こ
こではCOLUMN0=1であるため、マルチプレクサ
603A〜603D,604A,604Bによってメモ
リ602の出力から、ビット3(A5,B1…)、ビッ
ト2(A6,B2…)のみが選択される。
【0059】実施の形態1において、多値データ“0
h”に対して「A1,A2,A3,A4」が、多値デー
タ“1h”に対して「B1,B2,B3,B4」が出力
されていたのに対し、本実施の形態2においては、「A
5,A6,A7,A8」、「B5,B6,B7,B8」
が出力される。この結果、ノズル並び方向に300dp
i毎、つまり多値データ毎に、第1カラムと第3カラム
が入れ代わったパターンと、第2カラムと第4カラムが
入れ代わったパターンがプリントされることになる。
【0060】一方、マルチプレクサ603A〜603D
のそれぞれは、COLUMN0をセレクト信号(S)と
して入力しており、このCOLUMN0がロウレベル
「0」のときにB入力を、ハイレベル「1」のときにA
入力を選択して出力している。また、マルチプレクサ6
04A,604Bも同様に、S入力がロウレベルのとき
にB入力を、ハイレベルのときにA入力を選択して出力
している。尚、これらマルチプレクサ604A,604
BのS入力(読出アドレス制御部403から出力される
信号403A)は本実施の形態2では、キャリッジ4の
奇数スキャンでの走査による記録の際にハイレベル(A
入力選択)にセットされ、キャリッジ4が偶数スキャン
での走査による記録を行う場合にロウレベル(B入力選
択)にセットされる。つまり、奇数スキャンでは、マル
チプレクサ604Aはマルチプレクサ603Aの出力を
選択し、マルチプレクサ604Bはマルチプレクサ60
3Cの出力を選択する。この状態は図6に示す実施の形
態と同じである。一方、偶数スキャンでは、マルチプレ
クサ604Aはマルチプレクサ603Bの出力を選択
し、マルチプレクサ604Bはマルチプレクサ603D
の出力を選択する。この状態は実施の形態1の選択状態
とは逆、つまりビット2、ビット3、ビット0,ビット
1となるため、ノズル並び方向に逆転したパターンがプ
リントされることになる。尚、双方向記録に適用した場
合は、偶数スキャンでの記録は往路走査において行われ
ることになる。
【0061】こうして64ビットラッチ605の入力値
は、奇数走査での記録の際にはプリントヘッド111の
上側のノズル(ビット0)から順に「A5,A6」、
「B1,B2」…となり、シフトクロックSCLKをカ
ウントして制御されるラッチ信号G[31:0]の指示
に従って、これらの2値データが64ビットラッチ60
5に64ビット(64ノズル分)格納されると、駆動デ
ータ転送回路222aから指示が出され、64ビットラ
ッチ605からヘッドドライバ111Aにデータが供給
されてプリントヘッド111より、そのデータに対応し
てインクが吐出される。
【0062】上述の動作を図14(A)に示される基本
パターンを記録する場合を例にして詳細に説明する。
尚、上述のとおり、図14(A)の基本パターンは図1
4(B)に示されるようにメモリに格納されている。こ
こでマルチプレクサ604A、604BのS入力は
“1”(A入力選択)であるとする。 (1)1カラム目 最初のプリントトリガ入力によりカウンタ606がカウ
ントアップして,CNT0=1(COLUMN0=1),CNT1
=0(COLUMN1=0)となる。 (a)0番目(最上位)及び1番目(上から2番目)の
ノズルに対して このときカウンタ607はまだカウントアップされてい
ないのでSCNT0=0となり、マルチプレクサ611
はB入力(CNT1/:CNT1の反転(=1))を選択する。これに
よりメモリ602のアドレスの最下位ビットは(1)と
なり、図14(B)の「A5,A6,A7,A8」が選
択される。またこのときマルチプレクサ603A〜60
3DのS入力は“1”であるためA入力が選択され、マ
ルチプレクサ604A,604Bのそれぞれによりビッ
ト3「A5」とビット2「A6」が選択されて64ビッ
トラッチ605に出力される。このときデコーダ608
の出力は“0”であるため、64ビットラッチの0番目
(最上位)のノズルに対応するラッチには「A5」が次
の1番目のノズルに対応するラッチには「A6」がセッ
トされる。
【0063】(b)2番目(上から3番目)及び3番目
(上から4番目)のノズルに対して シフトクロック(SCLK)が出力されるためカウンタ607
が+1されてマルチプレクサ611のS入力が“1”に
なり、今度はそのA入力(CNT1=0)が選択される。これ
によりメモリ602のアドレスの最下位ビットは(0)
になり、図14(B)において、「A1,A2,A3,
A4」が選択される。このときマルチプレクサ603A
〜603DのS入力は“1”であるためA入力が選択さ
れ、マルチプレクサ604A,604Bのそれぞれによ
りビット3「A1」とビット2「A2」が選択されて6
4ビットラッチ605に出力される。このときデコーダ
608の出力は“1”であるため、64ビットラッチの
上から3番目のノズルに対応するラッチには「A1」が
4番目のノズルに対応するラッチには「A2」がセット
される。 (2)2カラム目 プリントトリガ入力によりカウンタ606がカウントア
ップしてCNT0=0(COLUMN0=0),CNT1=1(COLU
MN1=1)となる。 (a)0番目(最上位)及び1番目(上から2番目)の
ノズルに対して このときカウンタ607のカウント値は“0”であるの
でSCNT0=0となり、マルチプレクサ611はB入
力(CNT1/:CNT1の反転(=0))を選択する。これによりメ
モリ602のアドレスの最下位ビットは(0)となり、
図14(B)の「A1,A2,A3,A4」が選択され
る。またこのときマルチプレクサ603A〜603Dの
S入力は“0”であるためB入力が選択され、マルチプ
レクサ604A,604Bのそれぞれによりビット1
「A3」とビット0「A4」が選択されて64ビットラ
ッチ605に出力される。このときデコーダ608の出
力は“0”であるため、64ビットラッチの0番目(最
上位)のノズルに対応するラッチには「A3」が次の1
番目のノズルに対応するラッチには「A4」がセットさ
れる。
【0064】(b)2番目(上から3番目)及び3番目
(上から4番目)のノズルに対して シフトクロック(SCLK)が出力されるためカウンタ607
が+1されてマルチプレクサ611のS入力が“1”に
なり、今度はそのA入力(CNT1=1)が選択される。これ
によりメモリ602のアドレスの最下位ビットは(1)
になり、図14(B)において、「A5,A6,A7,
A8」が選択される。このときマルチプレクサ603A
〜603DのS入力は“0”であるためB入力が選択さ
れ、マルチプレクサ604A,604Bのそれぞれによ
りビット1「A7」とビット0「A8」が選択されて6
4ビットラッチ605に出力される。このときデコーダ
608の出力は“1”であるため、64ビットラッチの
上から3番目のノズルに対応するラッチには「A7」が
4番目のノズルに対応するラッチには「A8」がセット
される。 (3)3カラム目 プリントトリガ入力によりカウンタ606がカウントア
ップしてCNT0=1(COLUMN0=1),CNT1=1(COLU
MN1=1)となる。 (a)0番目(最上位)及び1番目(上から2番目)の
ノズルに対して このときカウンタ607のカウント値は“0”であるの
でSCNT0=0となり、マルチプレクサ611はB入
力(CNT1/:CNT1の反転(=0))を選択する。これによりメ
モリ602のアドレスの最下位ビットは(0)となり、
図14(B)の「A1,A2,A3,A4」が選択され
る。またこのときマルチプレクサ603A〜603Dの
S入力は“1”であるためA入力が選択され、マルチプ
レクサ604A,604Bのそれぞれによりビット3
「A1」とビット2「A2」が選択されて64ビットラ
ッチ605に出力される。このときデコーダ608の出
力は“0”であるため、64ビットラッチの0番目(最
上位)のノズルに対応するラッチには「A1」が次の1
番目のノズルに対応するラッチには「A2」がセットさ
れる。
【0065】(b)2番目(上から3番目)及び3番目
(上から4番目)のノズルに対して シフトクロック(SCLK)が出力されるためカウンタ607
が+1されてマルチプレクサ611のS入力が“1”に
なり、今度はそのA入力(CNT1=1)が選択される。これ
によりメモリ602のアドレスの最下位ビットが(1)
になり、図14(B)において、「A5,A6,A7,
A8」が選択される。このときマルチプレクサ603A
〜603DのS入力は“1”であるためA入力が選択さ
れ、マルチプレクサ604A,604Bのそれぞれによ
りビット3「A5」とビット2「A6」が選択されて6
4ビットラッチ605に出力される。このときデコーダ
608の出力は“1”であるため、64ビットラッチの
上から3番目のノズルに対応するラッチには「A5」が
4番目のノズルに対応するラッチには「A6」がセット
される。 (4)4カラム目 プリントトリガ入力によりカウンタ606がカウントア
ップしてCNT0=0(COLUMN0=0),CNT1=0(COLU
MN1=0)となる。 (a)0番目(最上位)及び1番目(上から2番目)の
ノズルに対して このときカウンタ607のカウント値は“0”であるの
でSCNT0=0となり、マルチプレクサ611はB入
力(CNT1/:CNT1の反転(=1))を選択する。これによりメ
モリ602のアドレスの最下位ビットは(1)となり、
図14(B)の「A5,A6,A7,A8」が選択され
る。またこのときマルチプレクサ603A〜603Dの
S入力は“0”であるためB入力が選択され、マルチプ
レクサ604A,604Bのそれぞれによりビット1
「A7」とビット0「A8」が選択されて64ビットラ
ッチ605に出力される。このときデコーダ608の出
力は“0”であるため、64ビットラッチの0番目(最
上位)のノズルに対応するラッチには「A7」が次の1
番目のノズルに対応するラッチには「A8」がセットさ
れる。
【0066】(b)2番目(上から3番目)及び3番目
(上から4番目)のノズルに対して シフトクロック(SCLK)が出力されるためカウンタ607
が+1されてマルチプレクサ611のS入力が“1”に
なり、今度はそのA入力(CNT1=0)が選択される。これ
によりメモリ602のアドレスの最下位ビットが(0)
になり、図14(B)において、「A1,A2,A3,
A4」が選択される。このときマルチプレクサ603A
〜603DのS入力は“0”であるためB入力が選択さ
れ、マルチプレクサ604A,604Bのそれぞれによ
りビット1「A3」とビット0「A4」が選択されて6
4ビットラッチ605に出力される。このときデコーダ
608の出力は“1”であるため、64ビットラッチの
上から3番目のノズルに対応するラッチには「A3」が
4番目のノズルに対応するラッチには「A4」がセット
される。以上の処理の結果を図14(C)に示す。
【0067】以上の説明から明らかなように、図6の駆
動データ転送回路222においては、同一の多値データ
に対しては常に同一のパターンが読み出されるが(図1
2(B)、図13(B)参照)、図11の駆動データ転
送回路222aにおいては、同一の多値データに対して
も、そのノズル並びの方向の位置によって異なるパター
ンを読み出すことが可能となる。
【0068】尚、上述した第1実施の形態及び第2実施
の形態では、メモリ602として、4ビット1ワードで
128ワードのメモリを用いているが、この数字は多値
データの形式(300×300dpi、4値、16階
調)に基づく値であり、本発明はこれに限定されない。
また、シフトレジスタの段数なども、プリントヘッドの
ノズル数に基づく値であって、同じく本発明の本質にか
かわる値ではない。
【0069】更に、上述した本実施の形態において、メ
モリ602の記憶内容を書き換えることにより、さまざ
まなデータ変換に対応できるため、拡張性の面でも非常
に有利である。
【0070】[第3実施の形態]図15は本発明の第3
実施の形態の駆動データ転送回路222bの構成を示す
ブロック図で、前述の図6及び図11で示した構成要件
と同一構成には同一番号を付けて、その説明を省略す
る。
【0071】この図15の駆動データ転送回路222b
は、前述のメモリ602、マルチプレクサ603A〜6
03D及び604A,604Bに代えてデコーダ110
1を使用しており、またこのデコーダ1101に入力さ
れるデータを8ビットとし、その下位の2ビットには、
プリントトリガを計数している2ビットカウンタ606
の2ビット出力COLUMN0及びCOLUMN1が入力されている。
【0072】図16は、このデコーダ1101の回路構
成を示すブロック図である。尚、第3実施の形態におい
ても、図4に示す解像度300×300dpiの4ビッ
トの多値データ(CODE[3:0])より、600×
1200dpiの2値データを生成するものとする。ま
た前述と同様に、CODE[3:0]から生成される2
値データは、CMYKの各色ごとに異なるものとする。
【0073】この第3実施の形態は、前述の第1実施の
形態及び第2実施の形態ではメモリ602で構成されて
いた2値データの生成手段として、ANDゲートやOR
ゲートの組み合わせ回路で構成されるデータ・デコーダ
1101を用いている。このデータ・デコーダ1101
への入力には、COLOR[1:0]、CODE[3:
0]、COLUMN[1:0]からなる8ビットデータ
が供給されており、その出力が前述した64ビット・ラ
ッチ605に保持される構成となっている。
【0074】図16において、例えば、COLOR
[1:0]=0h(シアン)、CODE[3:0]=1
h,COLUMN[1:0]=0hである場合を考え
る。その時の解像度600×1200dpiの最初の生
成データは、前述の図5で説明したように「B1(イン
ク吐出せず),B2(インク吐出あり)」となる。図1
6の回路1201(B1),1202(B2)はそれぞ
れ、パターンBの「B1」「B2」に対応する組み合わ
せ回路であり、図5によると「B1」は「○」(吐出が
行われない)、「B2」は「●」(吐出が行われる)で
あるから、回路1201(B1),1202(B2)の
出力はそれぞれ「0」と「1」となる。即ち、回路12
01(B1)ではNOR回路122,123の出力は共
にハイレベル、4入力AND回路(3入力が負入力)が
ハイレベルであるためNAND回路124の出力がロウ
レベルになる。また回路1202(B2)では、回路1
25〜127の出力が全てハイレベルである為AND回
路128の出力もハイレベルになる。この時、他の組み
合わせ回路の出力は必ず「0」であるから、これら組み
合わせ回路の出力の論理和である、データ・デコーダ1
101の出力QA、QBも、それぞれ「0」と「1」と
なる。尚、尚このデータデコーダ1101には、他の回
路1201(A1),1202(A2),1201(A
A1),1202(AA2)なども含まれているが、そ
の動作の説明は前述の動作と略同様に行われるため、こ
こでは省略する。
【0075】なお、第3実施の形態における駆動データ
転送回路222bの信号の変化を示すタイミング・チャ
ートは、前述の図8及び図9と同様であるため、その説
明を省略する。
【0076】尚、この第3実施の形態の駆動データ転送
回路222bの構成は、前述の第2実施の形態の駆動デ
ータ転送回路222aと比較して、出力されるパターン
の変更ができないが、メモリ602を用いないため、前
述の回路と較べて回路規模を小さくでき、より安価に構
成でき、コスト面で非常に有利であるといえる。
【0077】なお、上述した各実施形態では、インクジ
ェットプリンタを例にとり、その画像処理について説明
したが、本発明の適用はこれに限らず、インクジェット
方式以外の記録装置やこのような記録装置以外の液晶表
示等を用いた表示装置に付いても適用することができ
る。
【0078】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも、熱エネルギーを利用する方式のプリントヘッ
ド、記録装置において、優れた効果をもたらすものであ
る。
【0079】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、プリントヘッドの熱作用面に膜沸騰を生
じさせて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応し液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0080】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0081】プリントヘッドの構成としては、上述の各
明細書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変
換体の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流
路)の他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構
成を開示する米国特許第4558333号明細書、米国
特許第4459600号明細書を用いた構成も本発明に
含まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対
して、共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする
構成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エ
ネルギーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる
構成を開示する特開昭59−138461号公報に基づ
いた構成としても本発明は有効である。
【0082】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプのプリ
ントヘッドとしては、上述した明細書に開示されている
ような複数プリントヘッドの組み合わせによってその長
さを満たす構成や、一体的に形成された1個のプリント
ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0083】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプのプリントヘッ
ド、あるいはプリントヘッド自体に一体的にインクタン
クが設けられたカートリッジタイプのプリントヘッドを
用いてもよい。
【0084】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、プリントヘッドに対しての回復手段、予備的な
補助手段等を付加することは本発明の効果を一層安定に
できるので好ましいものである。これらを具体的に挙げ
れば、プリントヘッドに対してのキャッピング手段、ク
リーニング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体
あるいはこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合
わせによる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備
吐出モードを行うことも安定した記録を行うために有効
である。
【0085】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、プリント
ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによっ
てでも良いが、異なる色の複色カラー、または混色によ
るフルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすること
もできる。
【0086】以上説明した本発明の実施の形態において
は、インクを液体として説明しているが、室温やそれ以
下で固化するインクであっても、室温で軟化もしくは液
化するものを用いても良く、あるいはインクジェット方
式ではインク自体を30°C以上70°C以下の範囲内
で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にある
ように温度制御するものが一般的であるから、使用記録
信号付与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0087】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0088】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0089】また本発明は、複数の機器(例えばホスト
コンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタ
など)から構成されるシステムに適用しても、一つの機
器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置な
ど)に適用してもよい。
【0090】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても達成される。
【0091】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0092】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMな
どを用いることができる。
【0093】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれる。
【0094】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれる。
【0095】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、実時間で解像度変換及び2値化処理が可能となるた
め、データ転送速度の向上およびスループットの向上が
図られる。また、解像度変換後のデータを格納する必要
がないから、RAM100Bの記憶容量を従来よりも小
さくできるなど、コスト削減の効果も生じる。また、プ
リントヘッドの高精細性を十分に活用できる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、簡
単な構成で、入力画像データを出力装置で出力できるデ
ータ形式に実時間で変換できるという効果がある。
【0097】また本発明によれば、入力多値データを出
力装置で出力できる2値データに実時間で変換して出力
できるという効果がある。
【0098】また本発明によれば、多値データを入力し
て保持し、その保持された多値データをシフトクロック
に同期して出力し、その多値データに応じて変換データ
を出力し、その変換データの各ビットをシフトクロック
の計数値に応じて出力装置で出力される出力位置に応じ
て保持して出力することができる。
【0099】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施の形態のカラーインクジェット
プリンタの記録部の概略を表す外観斜視図である。
【図2】図2は本実施の形態のカラーインクジェットプ
リンタの制御機能を中心に示す機能ブロック図である。
【図3】図3は、本実施のインクジェットプリンタで使
用される記録ヘッドの概略を表す斜視図である。
【図4】図4は、ホストコンピュータより転送されるコ
ードデータCODE[3:0]と、実際に記録されるドットデー
タのそれぞれを説明するための図である。
【図5】図5は、本実施の形態の駆動データ転送回路の
メモリ602のメモリマップを説明するための図であ
る。
【図6】図6は、本発明の第1実施の形態の駆動データ
転送回路の構成を示すブロック図である。
【図7】図7は、本発明の第1実施の形態の駆動データ
転送回路におけるコードデータより2値データへの変換
を説明するための図である。
【図8】図8は、本発明の第1実施の形態の駆動データ
転送回路における1色でのプリント時における動作を示
すタイミングチャートである。
【図9】図9は、本発明の第1実施の形態の駆動データ
転送回路におけるマルチカラーによるプリント時の動作
を示すタイミングチャートである。
【図10】図10は、本実施の形態の駆動データ転送回
路制御部における制御処理を示すフローチャートであ
る。
【図11】図11は、本発明の第2実施の形態の駆動デ
ータ転送回路の構成を示すブロック図である。
【図12】図12は、本発明の第2実施の形態の駆動デ
ータ転送回路による処理と第1実施の形態の駆動データ
転送回路による処理との比較例を示す図である。
【図13】図13は、本発明の第2実施の形態の駆動デ
ータ転送回路による処理と第1実施の形態の駆動データ
転送回路による処理との比較例を示す図である。
【図14】第2実施の形態における基本パターンの記録
を説明するための図である。
【図15】図15は、本発明の第3実施の形態の駆動デ
ータ転送回路の構成を示すブロック図である。
【図16】図16は、本発明の第3実施の形態のデータ
デコーダの構成を示すブロック図である。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像データに対して処理を行い出力
    装置で用いるデータを生成する画像処理装置であって、 前記入力画像データを保持し、クロックに同期してシリ
    アル転送する転送手段と、 前記転送手段により転送される入力画像データを変換す
    る変換手段と、 前記シフトクロックを計数する計数手段と、 前記変換手段により変換されたデータを前記計数手段に
    より計数された計数値に応じて保持する保持手段と、 前記保持手段に保持されたデータを出力装置に出力する
    出力手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記入力画像データは多値データである
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記変換手段は、少なくとも前記転送手
    段から転送される入力画像データをアドレスとして入力
    し、当該アドレスに対応する変換データを出力するメモ
    リと、 前記メモリから出力されるビットの位置を変更するビッ
    ト位置変更手段とを有することを特徴とする請求項1又
    は2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記入力画像データは複数色のデータを
    含み、前記複数色のデータのそれぞれは多値データであ
    ることを特徴とする請求項1又は3に記載の画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記変換手段により変換されたデータ
    は、前記入力画像データの擬似中間調画像データである
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記出力装置は画像形成装置であり、前
    記保持手段は、前記画像形成装置で形成される画素位置
    に応じた画素データを保持することを特徴とする請求項
    1に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記出力装置はプリンタ装置であり、前
    記保持手段は、前記プリンタ装置のプリントヘッドの画
    素位置に応じて画素データを保持することを特徴とする
    請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記変換手段は、少なくとも前記転送手
    段から転送される多値画像データに応じて2値データを
    生成するデコード回路を含むことを特徴とする請求項4
    に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 入力画像データに対して処理を行い出力
    装置で用いるデータを生成する画像処理方法であって、 前記入力画像データを保持し、クロックに同期してシリ
    アル転送する転送工程と、 前記転送工程で転送される入力画像データを変換する変
    換工程と、 前記変換工程で変換されたデータを前記シフトクロック
    を計数した計数値に応じて保持する保持工程と、 前記保持工程で保持されたデータを出力装置に出力する
    工程と、を有することを特徴とする画像処理方法。
  10. 【請求項10】 前記入力画像データは多値データであ
    ることを特徴とする請求項9に記載の画像処理方法。
  11. 【請求項11】 前記入力画像データは複数色のデータ
    を含み、前記複数色のデータのそれぞれは多値データで
    あることを特徴とする請求項9又は10に記載の画像処
    理方法。
  12. 【請求項12】 前記変換データは、前記入力画像デー
    タの擬似中間調画像データであることを特徴とする請求
    項9に記載の画像処理方法。
  13. 【請求項13】 前記出力装置は画像形成装置であり、
    前記保持工程では、前記画像形成装置で形成される画素
    位置に応じた画素データを保持することを特徴とする請
    求項9に記載の画像処理方法。
  14. 【請求項14】 前記出力装置はプリンタ装置であり、
    前記保持工程では、前記プリンタ装置のプリントヘッド
    の画素位置に応じて画素データを保持することを特徴と
    する請求項9に記載の画像処理方法。
  15. 【請求項15】 入力画像データに対して処理を行って
    画像を形成する画像形成装置であって、 前記入力画像データを保持し、クロックに同期してシリ
    アル転送する転送手段と、 前記転送手段により転送される入力画像データを変換す
    る変換手段と、 前記シフトクロックを計数する計数手段と、 前記変換手段により変換されたデータを前記計数手段に
    より計数された計数値に応じて保持する保持手段と、 前記保持手段に保持されたデータに基づいて画像を形成
    する画像形成手段と、を有することを特徴とする画像形
    成装置。
  16. 【請求項16】 前記入力画像データは多値データであ
    ることを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記変換手段は、少なくとも前記転送
    手段から転送される入力画像データをアドレスとして入
    力し、当該アドレスに対応する変換データを出力するメ
    モリと、 前記メモリから出力されるビットの位置を変更するビッ
    ト位置変更手段とを有することを特徴とする請求項15
    に記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記入力画像データは複数色のデータ
    を含み、前記複数色のデータのそれぞれは多値データで
    あることを特徴とする請求項15又は17に記載の画像
    形成装置。
  19. 【請求項19】 前記変換データは、前記入力画像デー
    タの擬似中間調画像データであることを特徴とする請求
    項15に記載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記画像形成装置はプリンタであり、
    前記保持手段は、前記プリンタのプリントヘッドで形成
    される画素位置に応じた画素データを保持することを特
    徴とする請求項15乃至19のいずれか1項に記載の画
    像形成装置。
  21. 【請求項21】 前記変換手段は、少なくとも前記転送
    手段から転送される入力画像データに応じて2値データ
    を生成するデコード回路を含むことを特徴とする請求項
    15に記載の画像形成装置。
  22. 【請求項22】 前記プリンタのプリントヘッドは、熱
    エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット
    ヘッドであることを特徴とする請求項20に記載の画像
    形成装置。
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