JPH10269853A - 異方性導電フィルム - Google Patents
異方性導電フィルムInfo
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- JPH10269853A JPH10269853A JP9092988A JP9298897A JPH10269853A JP H10269853 A JPH10269853 A JP H10269853A JP 9092988 A JP9092988 A JP 9092988A JP 9298897 A JP9298897 A JP 9298897A JP H10269853 A JPH10269853 A JP H10269853A
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- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
- H05K3/30—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
- H05K3/32—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
- H05K3/321—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by conductive adhesives
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Abstract
さ方向に加圧することにより厚さ方向に導電性が付与さ
れる異方性導電フィルムおいて、前記接着剤が、(A)
エチレン−酢酸ビニル共重合体、(B)エチレンと酢酸
ビニルとアクリレート系及び/又はメタクリレート系モ
ノマーとの共重合体、(C)エチレンと酢酸ビニルとマ
レイン酸及び/又は無水マレイン酸との共重合体、
(D)エチレンとアクリレート系及び/又はメタクリレ
ート系モノマーとマレイン酸及び/又は無水マレイン酸
との共重合体、及び(E)エチレン−メタクリル酸共重
合体の分子間を金属イオンで結合させたアイオノマー樹
脂から選ばれるポリマーを主成分とし、更に(F)含リ
ン化合物を添加してなる熱又は光硬化性接着剤であるこ
とを特徴とする異方性導電フィルム。 【効果】 本発明の異方性導電フィルムは、粘着力が高
く、特に金属との密着性に優れ、かつ作業性及び透明性
が良好であり、高温下に長時間保持した後でも厚さ方向
の導通性、面方向の絶縁性が保持され、接着力も高く、
耐久性に優れたものである。
Description
に介装し、回路間を加圧、加熱することにより回路間を
導電性粒子を介して接続すると共に、これら回路間を接
着固定する目的に使用される厚み方向にのみ導電性を与
える異方性導電フィルムに関する。
導電フィルムは、フレキシブルプリント基板(FPC)
やTABと液晶パネルのガラス基板上に形成されたIT
O端子とを接続する場合をはじめとして、種々の端子間
に異方性導電膜を形成し、それにより該端子間を接着す
ると共に電気的に接合する場合に使用されている。
又はフェノール系樹脂と硬化剤を主成分とする接着剤に
導電性粒子を分散させたもので、中でも使用上の便宜等
の点から接着剤としては1液型の熱硬化型のものが主流
になってきている。また、異方性導電フィルムとして
は、高温高湿下でも安定した接続信頼性が得られるよう
にするため、種々の方法により接着強度の強化が図られ
ている。
系樹脂を用いた異方性導電フィルムは、粘着力が低く、
作業性が悪かった。
着力が高く、特に金属との密着性が優れ、作業性がよ
く、かつ架橋密度が高く、耐久性に優れた異方性導電フ
ィルムを提供することを目的とする。
発明は、上記目的を達成するため、接着剤に導電性粒子
を分散してなり、厚さ方向に加圧することにより厚さ方
向に導電性が付与される異方性導電フィルムおいて、前
記接着剤が、(A)エチレン−酢酸ビニル共重合体、
(B)エチレンと酢酸ビニルとアクリレート系及び/又
はメタクリレート系モノマーとの共重合体、(C)エチ
レンと酢酸ビニルとマレイン酸及び/又は無水マレイン
酸との共重合体、(D)エチレンとアクリレート系及び
/又はメタクリレート系モノマーとマレイン酸及び/又
は無水マレイン酸との共重合体、及び(E)エチレン−
メタクリル酸共重合体の分子間を金属イオンで結合させ
たアイオノマー樹脂から選ばれるポリマーを主成分と
し、更に(F)含リン化合物を添加してなる熱又は光硬
化性接着剤であることを特徴とする異方性導電フィルム
を提供する。
して上記ポリマーを主成分とし、含リン化合物を添加し
た熱又は光硬化性接着剤であるため、下記の特長を有す
る。 (1)高温下で長時間保持した後においても、異方性導
電フィルムの特性を有効に発揮し、耐久性に優れてい
る。 (2)リペア性が良好である。 (3)透明性が良好である。 (4)従来品に比べ、安定して高い接着性、特に金属と
の優れた密着性を発揮する。 (5)透明な前記ポリマーを原料としたフィルムを使用
することにより、電極位置決めの際の光透過性がよく、
作業性が良好である。 (6)エポキシ系等の従来品は、150℃以上の加熱が
必要であったが、本発明によれば、130℃以下で硬化
接着が可能であり、またUV硬化性とすることもできる
ため、更に低温での硬化接着も可能である。 (7)従来用いられているエポキシ系、フェノール系の
異方性導電フィルムは、粘着性がなく、フィルムが電極
に粘着力で仮止めしにくく、剥がれ易く、作業性が悪い
が、本発明の異方性導電フィルムは、仮止め時の粘着力
が高いため、作業性が良好である。
本発明の異方性導電フィルムは、接着剤中に導電性粒子
を分散させてなるものであり、この場合、接着剤として
は、下記(A)〜(E)から選ばれるポリマーを主成分
とし、更に含リン化合物を添加したものを使用する。 (A)エチレン−酢酸ビニル共重合体 (B)エチレンと酢酸ビニルとアクリレート系及び/又
はメタクリレート系モノマーとの共重合体 (C)エチレンと酢酸ビニルとマレイン酸及び/又は無
水マレイン酸との共重合体 (D)エチレンとアクリレート系及び/又はメタクリレ
ート系モノマーとマレイン酸及び/又は無水マレイン酸
との共重合体 (E)エチレン−メタクリル酸共重合体の分子間を金属
イオンで結合させたアイオノマー樹脂
共重合体を用いる場合、エチレン−酢酸ビニル共重合体
の酢酸ビニル含有率は10〜50重量%であることが好
ましく、更に好ましくは15〜45重量%である。酢酸
ビニル含有率が10重量%より低いと高温時に架橋硬化
させる場合に充分な架橋度が得られず、一方、50重量
%を超えると樹脂の軟化温度が低くなり、貯蔵が困難と
なり、実用上問題である。
ビニルとアクリレート系及び/又はメタクリレート系モ
ノマーとの共重合体を用いる場合、この共重合体の酢酸
ビニル含有率は10〜50重量%であることが好まし
く、更に好ましくは14〜45重量%である。酢酸ビニ
ル含有率が10重量%より低いと高温時に架橋硬化させ
る場合に充分な架橋度が得られず、一方、50重量%を
超えると樹脂の軟化温度が低くなり、貯蔵が困難とな
り、実用上問題である。更に、この共重合体のアクリレ
ート系及び/又はメタクリレート系モノマーの含有率は
0.01〜10重量%であることが好ましく、更に好ま
しくは0.05〜5重量%である。このモノマーの含有
率が0.01重量%より低いと接着力の改善効果が低下
し、一方、10重量%を超えると加工性が低下してしま
う場合がある。
クリレート系モノマーとしては、アクリル酸エステル又
はメタクリル酸エステル系モノマーの中から選ばれるモ
ノマーであり、アクリル酸又はメタクリル酸と炭素数1
〜20、特に1〜18の非置換又はエポキシ基等の置換
基を有する置換脂肪族アルコールとのエステルが好まし
く、例えばアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸グ
リシジル等が挙げられる。
ビニルとマレイン酸及び/又は無水マレイン酸との共重
合体を用いる場合、この共重合体の酢酸ビニル含有率は
10〜50重量%であることが好ましく、更に好ましく
は14〜45重量%である。酢酸ビニル含有率が10重
量%より低いと高温時に架橋硬化させる場合に充分な架
橋度が得られず、一方、50重量%を超えると接着層の
強度や耐久性が著しく低下してしまう傾向となる。更
に、この共重合体のマレイン酸及び/又は無水マレイン
酸の含有率は0.01〜10重量%であることが好まし
く、更に好ましくは0.05〜5重量%である。この含
有率が0.01重量%より低いと接着力の改善効果が低
下し、一方、10重量%を超えると加工性が低下してし
まう場合がある。
ト系及び/又はメタクリレート系モノマーとマレイン酸
及び/又は無水マレイン酸との共重合体を用いる場合、
この共重合体のアクリレート系モノマーの含有率は10
〜50重量%であることが好ましく、更に好ましくは1
4〜45重量%である。アクリレート系モノマーの含有
率が10重量%より低いと高温時に架橋硬化させる場合
に充分な架橋度が得られず、一方、50重量%を超える
と接着層の強度や耐久性が著しく低下してしまう傾向と
なる。更に、この共重合体のマレイン酸及び/又は無水
マレイン酸の含有率は0.01〜10重量%であること
が好ましく、更に好ましくは0.05〜5重量%であ
る。この含有率が0.01重量%より低いと接着力の改
善効果が低下し、一方、10重量%を超えると加工性が
低下してしまう場合がある。
レート系モノマーとしては、前述したものと同様のもの
が挙げられる。
酸共重合体の分子間を金属イオンで結合させたアイオノ
マー樹脂(以下「エチレン−メタクリル酸アイオノマー
樹脂」という)を用いる場合、この樹脂のメタクリル酸
含有率は1〜30重量%であることが好ましく、更に好
ましくは5〜25重量%である。メタクリル酸含有率が
1重量%より低いとイオン架橋効果が低下し、ひいては
接着力の低下を招き、一方、30重量%を超えると加工
性の著しい低下を招く場合がある。
ノマー樹脂に用いられる金属イオンとしては、ナトリウ
ム、亜鉛、マグネシウム、リチウム等の金属陽イオンが
挙げられ、金属イオンによるイオン化度は5〜80%で
あることが好ましく、更に好ましくは7〜70%であ
る。イオン化度が5%未満であると透明性が著しく低下
し、80%を超えると加工性の著しい低下を招く場合が
ある。
性、特に金属との優れた密着性のために含リン化合物が
添加される。
2−アクリロイルオキシエチルアシッドホスヘート、2
−メタクリロイルオキシエチルアシッドホスヘート、ジ
フェニル−2−アクリロイルオキシエチルホスヘート、
ジフェニル−2−メタクリロイルオキシエチルホスヘー
トなどが挙げられる。これらの含リン化合物としては、
これらのうちの少なくとも1種が単独又は混合して用い
られ、通常前記ポリマー100重量部に対し0.1〜3
0重量部、好ましくは0.1〜10重量部、更に好まし
くは0.1〜5重量部添加して用いられる。0.1重量
部より少ないと十分な効果が得られず、30重量部より
多いと接着反応を阻害し、特性が悪化する場合がある。
的に良好な導体である限り、種々のものを使用すること
ができる。例えば、銅、銀、ニッケル等の金属粉体、こ
のような金属で被覆された樹脂あるいはセラミック粉体
等を使用することができる。また、その形状についても
特に制限はなく、りん片状、樹枝状、粒状、ペレット状
等の任意の形状をとることができる。
前記ポリマーに対し0.1〜15容量%であることが好
ましく、また、平均粒径は0.1〜100μmであるこ
とが好ましい。このように、配合量及び粒径を規定する
ことにより、隣接した回路間で導電性粒子が凝縮し、短
絡しなくなる。
には、有機過酸化物又は光増感剤を用いることができる
が、硬化性接着剤が熱硬化性接着剤である場合には、通
常、有機過酸化物が用いられ、硬化性接着剤が光硬化性
接着剤である場合には、通常、光増感剤が用いられる。
に添加される有機過酸化物としては、70℃以上の温度
で分解してラジカルを発生するものであればいずれも使
用可能であるが、半減期10時間の分解温度が50℃以
上のものが好ましく、成膜温度、調製条件、硬化(貼り
合わせ)温度、被着体の耐熱性、貯蔵安定性を考慮して
選択される。
2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオ
キサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチル
パーオキシ)ヘキシン−3、ジ−t−ブチルパーオキサ
イド、t−ブチルクミルパーオキサイド、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、
ジクミルパーオキサイド、α,α’−ビス(t−ブチル
パーオキシイソプロピル)ベンゼン、n−ブチル−4,
4’−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート、1,
1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、
1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−
トリメチルシクロヘキサン、t−ブチルパーオキシベン
ゾエート、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパー
オキシアセテート、メチルエチルケトンパーオキサイ
ド、2,5−ジメチルヘキシル−2,5−ビスパーオキ
シベンゾエート、ブチルハイドロパーオキサイド、p−
メンタンハイドロパーオキサイド、p−クロロベンゾイ
ルパーオキサイド、ヒドロキシヘプチルパーオキサイ
ド、クロロヘキサノンパーオキサイド、オクタノイルパ
ーオキサイド、デカノイルパーオキサイド、ラウロイル
パーオキサイド、クミルパーオキシオクトエート、サク
シニックアシッドパーオキサイド、アセチルパーオキサ
イド、t−ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノエー
ト)、m−トルオイルパーオキサイド、t−ブチルパー
オキシイソブチレート、2,4−ジクロロベンゾイルパ
ーオキサイド等が挙げられる。有機過酸化物としては、
これらのうちの少なくとも1種が単独又は混合して用い
られ、通常前記ポリマー100重量部に対し0.1〜1
0重量部を添加して用いる。
に添加される光増感剤(光重合開始剤)としては、ラジ
カル光重合開始剤が好適に用いられる。ラジカル光重合
開始剤のうち、水素引き抜き型開始剤としてベンゾフェ
ノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−ベンゾイル
−4’−メチルジフェニルサルファイド、イソプロピル
チオキサントン、ジエチルチオキサントン、4−(ジエ
チルアミノ)安息香酸エチル等が使用可能である。ま
た、ラジカル光重合開始剤のうち、分子内開裂型開始剤
として、ベンゾインエーテル、ベンゾイルプロピルエー
テル、ベンジルジメチルケタール、α−ヒドロキシアル
キルフェノン型として、2−ヒドロキシ−2−メチル−
1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシク
ロヘキシルフェニルケトン、アルキルフェニルグリオキ
シレート、ジエトキシアセトフェノンが、また、α−ア
ミノアルキルフェノン型として、2−メチル−1−[4
−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパ
ノン−1、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−
(4−モルフォリノフェニル)ブタノン−1が、またア
シルフォスフィンオキサイド等が用いられる。光増感剤
としては、これらのうちの少なくとも1種が単独又は混
合して用いられ、通常前記ポリマー100重量部に対し
0.1〜10重量部を添加して用いる。
進剤としてシランカップリング剤を添加することが好ま
しい。シランカップリング剤としては、ビニルトリエト
キシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シ
ラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
トリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘ
キシル)エチルトリメトキシシラン、ビニルトリクロロ
シラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−(ア
ミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン
等の1種又は2種以上の混合物が用いられる。これらの
シランカップリング剤の添加量は、前記ポリマー100
重量部に対し、通常0.01〜5重量部で充分である。
着促進剤としてエポキシ基含有化合物を添加することが
できる。エポキシ基含有化合物としては、トリグリシジ
ルトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、
ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6
−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、アリルグリ
シジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテ
ル、フェニルグリシジルエーテル、フェノール(EO)
5グリシジルエーテル、p−t−ブチルフェニルグリシ
ジルエーテル、アジピン酸ジグリシジルエステル、フタ
ル酸ジグリシジルエステル、グリシジルメタクリレー
ト、ブチルグリシジルエーテル等が挙げられる。また、
エポキシ基を含有するポリマーをアロイ化することによ
っても同様の効果を得ることができる。これらのエポキ
シ基含有化合物は、1種又は2種以上の混合物として用
いられ、その添加量は前記ポリマー100重量部に対
し、通常0.1〜20重量部で充分である。
的強度、接着性、光学的特性、耐熱性、耐湿性、耐候
性、架橋速度等)の改良や調節のために、本発明におい
ては、アクリロキシ基、メタクリロキシ基又はアリル基
を有する化合物を添加することができる。
クリル酸又はメタクリル酸誘導体、例えばそのエステル
及びアミドが最も一般的であり、エステル残基としては
メチル、エチル、ドデシル、ステアリル、ラウリルのよ
うなアルキル基のほかに、シクロヘキシル基、テトラヒ
ドロフルフリル基、アミノエチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、3−ヒドロキシプロピル基、3−クロロ−2−
ヒドロキシプロピル基等が挙げられる。また、エチレン
グリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ポリエチレングリコール、トリメチロール
プロパン、ペンタエリスリトール等の多官能アルコール
とのエステルも同様に用いられる。アミドとしては、ダ
イアセトンアクリルアミドが代表的である。多官能架橋
助剤としては、トリメチロールプロパン、ペンタエリス
リトール、グリセリン等のアクリル酸又はメタクリル酸
エステル、アリル基を有する化合物としては、トリアリ
ルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、フタル
酸ジアリル、イソフタル酸ジアリル、マレイン酸ジアリ
ル等が挙げられる。これらの化合物は1種又は2種以上
の混合物として、前記ポリマー100重量部に対し、通
常0.1〜50重量部、好ましくは0.5〜30重量部
添加して用いられる。50重量部を超えると接着剤の調
製時の作業性や成膜性を低下させることがある。
は、加工性や貼り合わせ等の向上の目的で炭化水素樹脂
を接着剤中に添加することができる。この場合、添加さ
れる炭化水素樹脂は天然樹脂系、合成樹脂系のいずれで
もよい。天然樹脂系ではロジン、ロジン誘導体、テルペ
ン系樹脂が好適に用いられる。ロジンではガム系樹脂、
トール油系樹脂、ウッド系樹脂を用いることができる。
ロジン誘導体としてはロジンをそれぞれ水素化、不均一
化、重合、エステル化、金属塩化したものを用いること
ができる。テルペン系樹脂ではα−ピネン、β−ピネン
等のテルペン系樹脂の他、テルペンフェノール樹脂を用
いることができる。また、その他の天然樹脂としてダン
マル、コーバル、シェラックを用いてもよい。一方、合
成樹脂系では石油系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン
系樹脂が好適に用いられる。石油系樹脂では脂肪族系石
油樹脂、芳香族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、共重合
系石油樹脂、水素化石油樹脂、純モノマー系石油樹脂、
クマロンインデン樹脂を用いることができる。フェノー
ル系樹脂ではアルキルフェノール樹脂、変性フェノール
樹脂を用いることができる。キシレン系樹脂ではキシレ
ン樹脂、変性キシレン樹脂を用いることができる。
るが、前記ポリマー100重量部に対して1〜200重
量部が好ましく、更に好ましくは5〜150重量部であ
る。
止剤、紫外線吸収剤、染料、加工助剤等を本発明の目的
に支障をきたさない範囲で用いてもよい。
は、前述した熱又は光によってラジカルを発生する架橋
剤(有機過酸化物及び/又は光増感剤)、更に必要に応
じて架橋助剤、シランカップリング剤、エポキシ基含有
化合物を主成分である前記ポリマーに添加し、更に導電
性粒子、含リン化合物を配合する。
マーを前述の添加剤、導電性粒子、含リン化合物と均一
に混合し、押出機、ロール等で混練した後、カレンダー
ロール、Tダイ押出、インフレーション等の成膜法によ
り所定の形状に成膜することができる。なお、成膜に際
しては、ブロッキング防止、被着体との圧着を容易にす
るため等の目的で、エンボス加工が施されていてもよ
い。
に何ら影響を及ぼさない溶媒に均一に溶解させ、部材
(セパレーター)の表面に均一に塗布し、他の被着体
(ポリイミド・銅箔等)を仮圧着した後、熱又は光硬化
させることができる。
条件としては、熱硬化の場合は、用いる有機過酸化物の
種類に依存するが、通常70〜170℃、好ましくは7
0〜150℃で、通常10秒〜120分、好ましくは2
0秒〜60分である。
光源として紫外〜可視領域に発光する多くのものが採用
でき、例えば超高圧、高圧、低圧水銀灯、ケミカルラン
プ、キセノンランプ、ハロゲンランプ、マーキュリーハ
ロゲンランプ、カーボンアーク灯、白熱灯、レーザー光
等が挙げられる。照射時間は、ランプの種類、光源の強
さによって一概には決められないが、数十秒〜数十分程
度である。
0〜120℃に加温し、これに紫外線を照射してもよ
い。
(フィルム厚さ方向)に導電性が生じるが、この加圧力
は適宜選定され、通常5〜50kg/cm2、特に10
〜30kg/cm2の加圧力とすることが好ましい。
ィルム厚さ方向に10Ω以下、特に5Ω以下の導電性を
有し、面方向の抵抗は106Ω以上、特に109Ω以上で
あることが好ましい。
えばFPCやTABと液晶パネルのガラス基板上のIT
O端子との接続など、種々の端子間の接続に使用される
など従来の異方性導電フィルムと同様の用途に用いら
れ、硬化時に架橋構造が形成されると共に、高い接着
性、特に金属との優れた密着性と、優れた耐久性、耐熱
性が得られる。
具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限され
るものではない。
体(東ソー社製ウルトラセン710、酢酸ビニル含有率
28重量%)のトルエン15重量%溶液を調製し、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体100重量部に対して、ジフ
ェニル−2−アクリロイルオキシエチルホスヘートを1
重量部、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサンを0.5重量部、グ
リシジルメタクリレートを2.0重量部、γ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシランを0.5重量部添加
し、充分に混合した。更に福田金属箔粉工業製真球状銅
粒子(粒径3.8μm)をエチレン−酢酸ビニル共重合
体に対して4容量%混合し、これをバーコーターにより
セパレーターであるポリテレフタル酸エチレン上に塗布
し、幅5mm、厚さ15μmのフィルムを得た。
体(東ソー社製ウルトラセン750、酢酸ビニル含有率
32重量%)のトルエン15重量%溶液を調製し、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体100重量部に対して、ジフ
ェニル−2−アクリロイルオキシエチルホスヘートを1
重量部、ベンゾイルパーオキサイドを4.0重量部、グ
リシジルメタクリレートを4.0重量部、γ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシランを0.5重量部添加
し、充分に混合した。更に福田金属箔粉工業製真球状銅
粒子(粒径7.6μm)をエチレン−酢酸ビニル共重合
体に対して4容量%混合し、これをバーコーターにより
セパレーターであるポリテレフタル酸エチレン上に塗布
し、幅5mm、厚さ15μmのフィルムを得た。
5重量%溶液を調製し、福田金属箔粉工業製真球状銅粒
子(粒径3.8μm)をエポキシ系樹脂に対して4容量
%混合し、これをバーコーターによりセパレーターであ
るポリテレフタル酸エチレン上に塗布し、幅5mm、厚
さ15μmのフィルムを得た。
15重量%溶液を調製し、福田金属箔粉工業製真球状ニ
ッケル粒子(粒径7.6μm)をフェノール系樹脂に対
して4容量%混合し、これをバーコーターによりセパレ
ーターであるポリテレフタル酸エチレン上に塗布し、幅
5mm、厚さ15μmのフィルムを得た。
板と透明電極ガラスとの接着用として、セパレーターを
剥離してモニターで位置決めをし、160℃で30秒間
加熱圧着し、フレキシブルプリント基板と透明電極ガラ
スとの導通抵抗、横方向の絶縁抵抗を測定した。結果を
以下に示す。実施例1 接着直後特性 導通抵抗:0.5Ω以下 絶縁抵抗:109Ω以上 接着力:3.1kg/inch 経時変化測定(80℃/500時間後) 導通抵抗:1.0Ω以下 絶縁抵抗:109Ω以上 接着力:3.1kg/inch実施例2 接着直後特性 導通抵抗:0.5Ω以下 絶縁抵抗:109Ω以上 接着力:2.8kg/inch 経時変化測定(80℃/500時間後) 導通抵抗:0.8Ω以下 絶縁抵抗:109Ω以上 接着力:2.8kg/inch比較例1 接着直後特性 導通抵抗:0.5Ω以下 絶縁抵抗:109Ω以上 接着力:0.2kg/inch 経時変化測定(80℃/500時間後) 導通抵抗:250Ω以上 絶縁抵抗:109Ω以上 接着力:0.1kg/inch比較例2 接着直後特性 導通抵抗:0.5Ω以下 絶縁抵抗:109Ω以上 接着力:0.3kg/inch 経時変化測定(80℃/500時間後) 導通抵抗:320Ω以上 絶縁抵抗:109Ω以上 接着力:0.1kg/inch
に準じて、表1〜3に示す組成を表1〜3に示す割合で
用いて幅5mm、厚さ15μmのフィルムを得た。上記
と同様の測定を行って得た結果を表1〜3に示す。
極スズめっき200μmピッチ)にフレキシブルプリン
ト基板を表に記載の圧着条件で圧着し、50mm/mi
nの引張り条件で90度剥離試験を行った。結果を表1
〜3に示す。
量は、主成分100重量部に対する添加量である。
ルトラセン750)、実施例3及び4(ウルトラセン7
60) *2:1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン
ビニル含有率8重量%、グリシジルメタクリレート含有
率3重量% *2:三菱化学社製、MODIC E−100H、酢酸
ビニル含有率約20重量%、無水マレイン酸含有率約
0.5重量% *3:住友化学工業社製、LX 4110、エチレン含
有率91重量%、エチルアクリレート含有率8重量%、
無水マレイン酸含有率1重量% *4:エチレン−メタクリル酸−ナトリウムイオンタイ
プのアイオノマー樹脂、三井・デュポンポリケミカル社
製、ハイミラン1856、メタクリル酸含有率5重量
%、ナトリウムイオンによるイオン化度40% *5:1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン
ビニル含有率8重量%、グリシジルメタクリレート含有
率3重量% *2:三菱化学社製、MODIC E−100H、酢酸
ビニル含有率約20重量%、無水マレイン酸含有率約
0.5重量% *3:住友化学工業社製、LX 4110、エチレン含
有率91重量%、エチルアクリレート含有率8重量%、
無水マレイン酸含有率1重量% *4:エチレン−メタクリル酸−ナトリウムイオンタイ
プのアイオノマー樹脂、三井・デュポンポリケミカル社
製、ハイミラン1856、メタクリル酸含有率5重量
%、ナトリウムイオンによるイオン化度40%
ンプルは、いずれも加熱圧着後でもアセトン、トルエン
により極めて簡単に拭き取ることが可能であった。
が高く、特に金属との密着性に優れ、かつ作業性及び透
明性が良好であり、高温下に長時間保持した後でも厚さ
方向の導通性、面方向の絶縁性が保持され、接着力も高
く、耐久性に優れたものである。
Claims (13)
- 【請求項1】 接着剤に導電性粒子を分散してなり、厚
さ方向に加圧することにより厚さ方向に導電性が付与さ
れる異方性導電フィルムおいて、前記接着剤が、(A)
エチレン−酢酸ビニル共重合体、(B)エチレンと酢酸
ビニルとアクリレート系及び/又はメタクリレート系モ
ノマーとの共重合体、(C)エチレンと酢酸ビニルとマ
レイン酸及び/又は無水マレイン酸との共重合体、
(D)エチレンとアクリレート系及び/又はメタクリレ
ート系モノマーとマレイン酸及び/又は無水マレイン酸
との共重合体、及び(E)エチレン−メタクリル酸共重
合体の分子間を金属イオンで結合させたアイオノマー樹
脂から選ばれるポリマーを主成分とし、更に(F)含リ
ン化合物を添加してなる熱又は光硬化性接着剤であるこ
とを特徴とする異方性導電フィルム。 - 【請求項2】 前記接着剤が、有機過酸化物又は光増感
剤をポリマー100重量部に対して0.1〜10重量部
含有することを特徴とする異方性導電フィルム。 - 【請求項3】 ポリマーがエチレン−酢酸ビニル共重合
体であり、その酢酸ビニル含有率が10〜50重量%で
あることを特徴とする請求項1又は2記載の異方性導電
フィルム。 - 【請求項4】 ポリマーがエチレンと酢酸ビニルとアク
リレート系及び/又はメタクリレート系モノマーとの共
重合体であり、その酢酸ビニル含有率が10〜50重量
%、アクリレート系及び/又はメタクリレート系モノマ
ーの含有率が0.01〜10重量%であることを特徴と
する請求項1又は2記載の異方性導電フィルム。 - 【請求項5】 ポリマーがエチレンと酢酸ビニルとマレ
イン酸及び/又は無水マレイン酸との共重合体であり、
その酢酸ビニル含有率が10〜50重量%、マレイン酸
及び/又は無水マレイン酸の含有率が0.01〜10重
量%であることを特徴とする請求項1又は2記載の異方
性導電フィルム。 - 【請求項6】 ポリマーがエチレンとアクリレート系及
び/又はメタクリレート系モノマーとマレイン酸及び/
又は無水マレイン酸との共重合体であり、そのアクリレ
ート及び/又はメタクリレートモノマーの含有率が10
〜50重量%、マレイン酸及び/又は無水マレイン酸の
含有率が0.01〜10重量%であることを特徴とする
請求項1又は2記載の異方性導電フィルム。 - 【請求項7】 ポリマーがアイオノマー樹脂であり、そ
のメタクリル酸の含有率が1〜30重量%、金属イオン
によるイオン化度が5〜80%であることを特徴とする
請求項1又は2記載の異方性導電フィルム。 - 【請求項8】 前記接着剤が、ポリマー100重量部に
対し、シランカップリング剤を0.01〜5重量部及び
エポキシ基含有化合物を0.1〜20重量部添加してな
ることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載
の異方性導電フィルム。 - 【請求項9】 前記接着剤が、ポリマー100重量部に
対し、アクリロキシ基含有化合物、メタクリロキシ基含
有化合物及びアリル基含有化合物からなる群から選ばれ
る少なくとも1種を0.1〜50重量部添加してなるこ
とを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載の異
方性導電フィルム。 - 【請求項10】 前記接着剤が、ポリマー100重量部
に対し、炭化水素樹脂を1〜200重量部添加してなる
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載の
異方性導電フィルム。 - 【請求項11】 前記導電性粒子が前記ポリマーに対し
て0.1〜15容量%含有されていることを特徴とする
請求項1乃至10のいずれか1項記載の異方性導電フィ
ルム。 - 【請求項12】 前記導電性粒子の粒径が0.1〜10
0μmであることを特徴とする請求項1乃至11のいず
れか1項記載の異方性導電フィルム。 - 【請求項13】 前記含リン化合物が前記ポリマー10
0重量部に対して0.1〜30重量部添加してなること
を特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項記載の異
方性導電フィルム。
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---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6699351B2 (en) | 2000-03-24 | 2004-03-02 | 3M Innovative Properties Company | Anisotropically conductive adhesive composition and anisotropically conductive adhesive film formed from it |
KR100776138B1 (ko) | 2006-12-27 | 2007-11-16 | 제일모직주식회사 | 흐름성 및 접착력이 우수한 이방 전도성 접착제 조성물 및그로부터 제조되는 이방 전도성 필름 |
JP2011099099A (ja) * | 2009-11-03 | 2011-05-19 | Tesa Se | 架橋可能なポリオレフィンおよび粘着樹脂からなる感圧接着剤 |
JP2013224434A (ja) * | 2013-06-06 | 2013-10-31 | Nitto Denko Corp | 導電性粘着テープ |
US10048563B2 (en) | 2003-11-05 | 2018-08-14 | E Ink Corporation | Electro-optic displays, and materials for use therein |
-
1997
- 1997-03-27 JP JP09298897A patent/JP3915848B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10048563B2 (en) | 2003-11-05 | 2018-08-14 | E Ink Corporation | Electro-optic displays, and materials for use therein |
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KR100776138B1 (ko) | 2006-12-27 | 2007-11-16 | 제일모직주식회사 | 흐름성 및 접착력이 우수한 이방 전도성 접착제 조성물 및그로부터 제조되는 이방 전도성 필름 |
JP2011099099A (ja) * | 2009-11-03 | 2011-05-19 | Tesa Se | 架橋可能なポリオレフィンおよび粘着樹脂からなる感圧接着剤 |
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