JPH10269714A - 磁気記録復調装置 - Google Patents

磁気記録復調装置

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JPH10269714A
JPH10269714A JP6621797A JP6621797A JPH10269714A JP H10269714 A JPH10269714 A JP H10269714A JP 6621797 A JP6621797 A JP 6621797A JP 6621797 A JP6621797 A JP 6621797A JP H10269714 A JPH10269714 A JP H10269714A
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JP6621797A
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Takao Sugawara
隆夫 菅原
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】隣接ビット間での非線形特性の影響を考慮し
て、インタリーブした後の最尤検出により読取データを
正確に復調する。 【解決手段】0連続の最大長が4に制限されたPR4の
読取信号を、1ビットおきにインタリーブして奇数符号
列と偶数符号列にし、偶数側及び奇数側最尤検出器10
A,10Bに入力して最尤検出によりビットデータを復
調する。最尤検出器10A,10Bは、1ビットおきに
インタリーブされたある時刻のサンプル値とその後ろの
合計5個のサンプル値に基づいて、状態0から状態0又
は1の遷移を選択する第1検出値A、若しくは状態1か
ら状態0又は1への遷移を選択する第2検出値Bを算出
する。係数設定部14A,14Bは、演算に使用する係
数を、自己の過去のサンプル値と他の最尤検出器側の過
去のサンプル値に基づいて設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号を1ビットお
きに見た時に、0が連続する最大長がある値に制限され
たRLL符号を用いて記録された媒体から読み取った読
取信号をパーシャルレスポンス・クラス4の等化を行
い、その等化信号を1ビットおきにインタリーブして最
尤検出を行う磁気記録復調装置に関し、特に、符号列の
相互間での干渉を考慮して最尤検出を行う磁気記録復調
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、磁気ディスク装置等のデータ復調
方式としてパーシャルレスポンス(PR)と最尤検出法
(ML)を組み合わせたPRMLが用いられている。そ
の中で最も一般的な方式はパーシャルレスポンスのクラ
ス4を用いたPR4MLがある。図15にパーシャルレ
スポンス・クラス4(以下「PR4」という)の一般的
な構成図を示す。
【0003】まず記録側を説明すると、入力された記録
データは0の連続を制限するためのRLL符号器124
により符号化される。続いてプリコーダ126で1/
(1+D)mod のプリコードを行った後、NRZI変換
器128で入力符号の1で記録電流が反転するような変
換を行い、磁気記録再生系統130の媒体上にヘッドに
より記録される。
【0004】ここで、PLL符号器124、プリコーダ
126及びNRZI変換器128の機能をDの関数で表
わすと、図示の通りとなる。Dは1ビット周期の遅延を
表わし、mod2は2を法とする演算である。一方、再
生側では、磁気記録再生系130のヘッドにより再生さ
れた読取信号が等化器132を通り所定の波形に等化さ
れる。磁気記録におけるPR4では(1+D)の等化が
行われ、磁気記録系の(1−D)と合わせると(1−D
2 )の信号すなわち(+1,0,−1)のサンプル列か
らなるクラス4の読取波形が得られる。この信号列に対
し最尤検出器134により、データビット0,1の判別
がなされ、最後にRLL復号器136でRLL復号され
て復調データが得られる。
【0005】図16、図17に種々の符号列での各部の
信号の例を示す。ここでk−3,k−2,…kは時刻を
示す。aはプリコーダ入力、bはプリコーダ出力、cは
NRZI記録電流、dはヘッド再生信号、eは等化波形
およびサンプル点である。サンプル点に示したΔV1,Δ
V2,…は理想的には0である。また図16はビット0で
始まる場合のパターンA〜Hを示しており、これに対し
図17はビット1で始まる場合のパターンA´〜H´で
あり、図16の反転パターンである。これら符号列とサ
ンプル値との関係をまとめたものを図18の表に示す。
この表で、時刻K−1,K−2,K−3の記録電流cの
値を状態Sとして表わし、各状態Sにおける時刻Kの記
録電流cのサンプル値Sk を記録電流c=0,1にに分
けて示している。更に、サンプル値Sk は、理想値と非
線形考慮値に分けている。
【0006】最尤検出器134におけるPR4の最尤検
出法について、図19のトレリス線図を使って簡単に説
明する。PR4の原理的なサンプル列は、前後1ビット
の干渉がないため、奇数列と偶数列とでそれぞれ独立に
インタリーブして検出することが可能である。即ち、図
19の理想値を見れば明らかなように、偶数列のサンプ
ル値SK は、時刻k−3,k−1の奇数列の状態には依
存しない。
【0007】図20は従来のPR4MLの検出アルゴリ
ズムである。ここで、時刻kでのノイズを含んだ最尤検
出器入力信号をyk とし(1)式の比較演算が行われ
る。ただし、ΔLk-2 は時刻k−2での可変しきい値で
ある、この(1)式が満足されると、式(2)が実行さ
れる。この場合、図20(A)の結合なしの二つのパス
が選択されパスメモリに記憶される。並行して(3)式
の比較演算も行われ、これが満足された場合には(4)
式が実行され、図20(B)の負結合が選択される。
【0008】同様に、(5)の比較演算が満足された場
合には(6)式が実行され、図20(C)の正結合が選
択される。従って、順次パスメモリには選択されたパス
の履歴が残されていき、古いパス(パスメモリの最後
部)から検出値が出力されていく。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年に
あっては、媒体の記録密度が増すに従いヘッド再生信号
の非線形性の問題が顕著になってきている。その例を図
16,図17で説明すると、記録電流cの反転により磁
化の反転が形成されるが、記録密度が増した場合には、
磁化の反転間隔は狭くなり、ヘッドによる媒体読取りの
際に互いに干渉しあって、非線形ビットシフトや振幅の
一部が低下するパーシャルイレージャ等の非線形現象を
引き起こす。
【0010】図16,図17では最短の磁化反転があっ
た場合のみに非線形ひずみΔV1,ΔV2,…(等化器13
2出力での値)が生じるものとしている。この非線形性
を考慮したサンプル値は、図19の表の非線形考慮値S
K のようにまとめられる。この偶数側の非線形考慮値S
K は、理想値の場合と異なり、時刻k−3,k−1の奇
数側の状態Sにも依存する。
【0011】従って、従来のような完全独立型のインタ
ーリーブの検出法は適用できない。また、図20のPR
4MLの検出アルゴリズムで説明したように、インタリ
ーブされた偶数側の時刻kの時点では二つのパスが選択
されるだけであり、時刻kでの検出値は不明である。同
様に、インタリーブされた奇数側の時刻k−1での検出
値も確定されていない。従って、時刻kでの演算に時刻
k−1での検出値を反映させることは不可能である。
【0012】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、記録系での隣接ビット間での非線形特性の
影響を考慮してインタリーブした後の最尤検出により読
取データを正確に復調する磁気記録復調装置を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。まず本発明は、図1(A)のように、0連続
の最大長がNに制限されたRLL符号を用いて記録され
た媒体からのパーシャルレスポンス・クラス4(PR
4)の読取信号を、1ビットおきにインタリーブして偶
数符号列と奇数符号列に変換した後に、偶数側最尤検出
器10Aと奇数側最尤検出器10Bの各々に入力し各符
号列について最尤検出を行ってビットデータを復調する
磁気記録復調装置を対象とする。
【0014】このような磁気記録復調装置につき本発明
にあっては、偶数側最尤検出器10Aと奇数側最尤検出
器10Bの各々に、符号列のある時刻のサンプル値とそ
の後ろに1ビットおきにインタリーブされたN個のサン
プル値との合計(N+1)個のサンプル値に基づいて、
状態0から状態0又は1の遷移を選択する第1検出値
A、若しくは状態1から状態0又は1への遷移を選択す
る第2検出値Bを算出する演算部12A,12Bと、演
算部12A,12Bで使用する係数を、自己の過去の検
出値と他方の最尤検出器側の過去の検出値に基づいて設
定する係数設定部14A,14Bとを設けたことを特徴
とする。
【0015】望ましくは、RLL符号として8/9
(0,4,4)符号を用いる。即ち、演算部12A,1
2Bは、符号を1ビットおきに見た時に、0連続の最大
長が4に制限されたRLL符号を用いて記録された媒体
からのパーシャルレスポンスクラス4の読取信号を、1
ビットおきにインタリーブしたされた合計5個のサンプ
ル値列に基づいて、状態0から状態1または0への遷移
を選択する第1検出値A、若しくは状態1から状態0又
は1への遷移を選択する第2検出値Bを算出する。
【0016】8/9(0,4,4)符号の場合、演算部
12A,12Bは、次の第1〜第6演算部を備える。第
1演算部は、5個のサンプル値列の最後の1つを除く4
個のサンプル値列について、状態0で分岐が始まり状態
0で結合するパスの各サンプル時点での論理値A1p〜A
3pを算出する。第2演算部は、5個のサンプル値列につ
いて、状態0で分岐が始まり状態1で結合するパスの各
サンプル時点での結合状態の論理値B1p〜B4pを算出す
る。
【0017】第3演算部は、5個のサンプル値列の最後
の1つを除く4個のサンプル値列について、状態1で分
岐が始まり状態1で結合するパスの各サンプル時点での
論理値A1n〜A3nを算出する。第4演算部は、5個のサ
ンプル値列について、状態1で分岐が始まり状態0で結
合するパスの各サンプル時点での結合状態の論理値B1n
〜B4nを算出する。
【0018】第5演算部は、前回の検出値が状態0の場
合に、第1及び第2演算部の論理値A1p〜A3p、B1p〜
B4pに基づいて、状態0で分岐が始まり状態1で結合す
るパスの成立の有無を判定する第1検出値Aを算出す
る。第6演算部は、前回の検出値が状態1の場合に、第
3及び第4演算部の論理値A1n〜A3n、B1n〜B4nに基
づいて、状態1で分岐が始まり状態0で結合するパスの
成立の有無を判定する第2検出値Bを算出する。この演
算は、実施形態に示す(9)〜(30)式となる。
【0019】また係数設定部14A,14Bは、第1及
び第2演算部に使用する係数α,β又は第3及び第4演
算部で使用する係数γ、δを、例えば偶数側を例にとる
と、自己の前回k-2 の検出値Sk-2 と他方の最尤検出器
(奇数側)の前回k-1と前々回k-3 の検出値Sk-1 ,S
k-3 によるテーブル11の参照により求める。演算部1
2A,12Bの回路構成としては、第1、第2及び第5
演算部の演算と前記第3、第4演算部及び第6演算部の
演算を行う演算回路を共通化Dた共通演算回路として設
ける。この共通演算回路は、第1実施形態として示す
(9)〜(30)式の場合、ある時刻のサンプル値に、
自己の前回k-2 の検出値Sk-2と他方の最尤検出器の前回
k-1 及び前々回k-3 の検出値Sk-1,Sk-3 に基づいて係
数設定部により設定された係数を乗算する乗算部と、乗
算部の乗算値から後続する各サンプル値を並列的に減算
する減算部と、減算部の各減算値と係数設定部から設定
された係数と比較する比較部と、比較部の比較結果を示
す論理値の論理演算によりある時刻の検出値を算出する
論理演算部と、を備える。
【0020】またテーブル11には、自己の前回k-2 の
検出値と他方の最尤検出器の前回k-1 及び前々回k-3 の
検出値をインデックスとして、インタリーブ前のサンプ
ル値列の干渉による非線形現象を考慮して求めた係数
α,β、γ、δを登録している。共通演算回路の別の形
態としては、第2実施形態として示す(31)〜(4
4)式に基づき、ある時刻のサンプル値から、自己の前
回k-2 の検出値Sk-2 と他方の最尤検出器の前回k-1 及
び前々回k-3 の検出値Sk-1,Sk-3 に基づいて係数設定
部により設定した補正値ΔVを減算する第1減算部、第
1減算部の減算値から後続する各サンプル値を並列的に
減算する第2減算部、第2減算部の各減算値と係数設定
部から設定された係数と比較する比較部と、比較部の比
較結果を示す論理値の論理演算によりある時刻の検出値
を算出する論理演算部、を備える。この場合、係数設定
部のテーブル11は、係数α,β、γ、δを理想値0,
1、−1、0と見做し、自己の前回k-2 の検出値Sk-2
と他方の最尤検出器の前回k-1 及び前々回k-3 の検出値
Sk-1,Sk-3 をインデックスとして、インタリーブ前の
サンプル値列の干渉による非線形現象を考慮して求めた
補正値ΔVを登録する。
【0021】また演算処理を効率化するため、共通演算
回路は、第3実施形態として示す(45)〜(58)式
に基づき、共通演算回路は、前記ある時刻k のサンプル
値に、他方の最尤検出器の前回と前々前回の検出値Sk-
1 ,Sk-3 の2ビットパターンに基づいて係数設定部に
より設定された4つの係数を並列的に乗算する乗算部、
乗算部の各乗算値から、他方の最尤検出器の前回k-1 と
前々回k-3 の検出値Sk-1 ,Sk-3 の2ビットパターン
に基づいて係数設定値により設定された4つの係数を並
列的に減算する第1減算部、第1減算部の4つの減算値
の中から、その時の他方の最尤検出器の前回k-1 及び前
々回k-3 の検出値Sk-1 ,Sk-3 の2ビットパターンよ
り1つを選択する選択部と、選択部で選択された減算値
から後続する次の時刻k+2 のサンプル値を減算して該減
算値の符号ビットを出力する第2減算部、第2減算部の
符号ビットを、自己の前回k-2 の検出値Sk-2 が状態0
の場合はそのまま論理値として出力し、自己の前回k-2
の検出値Sk-2 が状態1の場合は、前記符号ビットを反
転して論理値として出力する論理値出力部、を設ける。
【0022】そして、ある時刻又は後続するサンプル値
の各々について論理値出力部からの論理値の論理演算に
より、ある時刻の検出値を算出する論理演算部を設け
る。更に演算処理を高速化するため、共通演算回路は、
第3実施形態の簡略化した第4実施形態として示す(5
9)〜(72)式に基づき、ある時刻k のサンプル値か
ら次の時刻k+2 サンプル値を減算する第1減算部、第1
減算部の減算値から、自己の前回K-2 の検出値Sk-2 に
応じて選択された係数を減算する第2減算部、第2減算
部の減算値から、自己の前回k-2 の検出値Sk-2 と他の
最尤検出器側の前回k-1 及び前々回K-3 の検出値Sk-1
,Sk-3 により係数設定部のテーブルを参照して求め
た補正値を減算して符号ビットを出力する第3減算部、
第3減算部の符号ビットを、自己の前回k-2 検出値Sk-
2 が状態0の場合はそのまま論理値として出力し、自己
の前回k-2 の検出値Sk-2 が状態1の場合は、前記符号
ビットを反転して論理値として出力する論理値出力部、
を設ける。そして、ある時刻又は後続するサンプル値の
各々について前記論理値出力部からの論理値の論理演算
により、ある時刻の検出値を算出する論理演算部を設け
る。
【0023】
【発明の実施の形態】図2は本発明の磁気記録復調装
置、具体的には磁気ディスクドライブに使用される最尤
検出器の第1実施形態である。図2において、この第1
実施形態にあっては、0の連続する最大長がある値A、
具体的には8/9(0,4,4)符号を例にとると、符
号を1ビットおきに見た時に、4に制限されたRLL符
号を用いて記録された媒体からの読取信号を1ビットお
きにインタリーブして偶数符号列と奇数符号列に変換し
た後に最尤検出を行う。
【0024】このため、読取信号のインタリーブに対応
して偶数側最尤検出器10Aと奇数側最尤検出器10B
が設けられる。偶数側及び偶数側最尤検出器10A,1
0Bに対しては、媒体から読み出された読取信号、具体
的には図15に示した等化器132からの符号列が、例
えばサンル時刻をk,k−1,k−2,・・・とする
と、サンプル値y0 ,y1 ,y2 ,・・・が入力され
る。このサンプル値の符号列は1ビットごとにインタリ
ーブされ、偶数側最尤検出器10Aにはサンプル値y0
,y2 ,・・・が入力され、奇数側最尤検出器10B
にはy1 ,y3 ,・・・が入力される。
【0025】偶数側最尤検出器10A及び奇数側最尤検
出器10Bのそれぞれには演算部12A,12B、係数
設定部14A,14B、更には図示しないパスメモリが
設けられている。演算部12A,12Bのそれぞれは、
インタリーブされた各サンプル値の符号列を対象にPR
4MLの検出アルゴリズムに従った最尤検出を行う。例
えば偶数側最尤検出器10Aを例にとると、符号を1ビ
ットおきに見た時に、0の連続する最大長が4に制限さ
れた8/9(0,4,4)のRLL符号を記録した媒体
からの読取信号を1ビットおきにインタリーブした4個
のサンプル値y0 ,y2 ,y4 ,y6 ,y8 の5つにつ
いて、状態0から状態1への遷移を選択する第1検出値
A、もしくは状態1から状態0への遷移を選択する第2
検出値Bを算出し、図示しないパスメモリに出力する。
奇数側最尤検出器10Bにあっては、PR4MLの検出
アルゴリズムが適用される5つのサンプル値がy1 ,y
3 ,y5 ,y7 ,y9 となる以外は、偶数側最尤検出器
10Aと同じである。
【0026】係数設定部14A,14Bは、演算部12
A,12Bで実行される本発明のPR4MLの演算処理
に使用する係数を設定する。この係数設定部14A,1
4Bで設定される係数は、テーブル11に格納されたあ
る時刻kにおけるノイズのない理想的な場合のサンプル
値を係数とした係数α,β,γ,δに基づいて設定され
る。
【0027】偶数側最尤検出器10Aからは、最尤検出
で復調されたサンプル値x0 ,x2,x4 ,x6 ,x8 ・
・・が出力され、また奇数側最尤検出器10Bからは復
調されたサンプル値x1 ,x3 ,x5 ,x7 ,x9 ・・
・が入力され、デ・インタリーブされた復調サンプル値
の符号列x0 ,x1 ,x2 ,x3 ,x4 ・・・として次
段のRLL符号器に出力される。
【0028】次に図2の偶数側最尤検出器10Aを例に
とって、本発明によるPR4MLの検出アルゴリズムを
説明する。図3は、RLL符号として0の連続長の最大
が4で、インタリーブした場合の連続長の最大も4であ
る8/9(0,4,4)のRLL符号を用いた場合に、
状態0で分岐が始まり状態0で結合するパスを示したも
のである。ここで時刻kにおけるノイズのない場合のサ
ンプル値をα,βとし、それ以外の時刻k+2,k+
4,k+6のサンプル値は図18に示した理想値として
いる。
【0029】まず図3(A)において、時刻k+2で結
合する破線と実線のパスを比較する。実線のパスが選ば
れる条件式は図3(B)の(7)式となる。この(7)
式を書き替えると(8)式となり、最終的に(9)式が
得られる。この(9)式の条件式を満たした場合の論理
値をA1pとする。即ち、(9)式の条件が成立した場
合には論理値A1p=1となり、不成立時にはA1p=
0となる。
【0030】次に、図3(A)の時刻k+4で結合する
パスの実線のパスが選ばれる条件式は図3(B)の(1
0)式となり、更に図3(A)の時刻k+1で結合する
パスの中で実線のパスが選ばれる条件は図3(11)式
となる。この(10)式及び(11)式を満たした場合
の論理値をA2p,A3pとする。図4は状態0で分岐
が始まり状態1で結合するパスである。ここで時刻k+
2で結合する破線と実線の2つのパスを比較する。実線
のパスが選ばれる条件は、図4(B)の(12)式とな
る。これを書き替えると(13)式となり、最終的には
(14)式が得られる。
【0031】同様に図4(A)の時刻k+2,k+4,
k+6,k+8で結合するパスに中で実線のパスが選ば
れる条件は、それぞれ図4(B)の(14)式、(1
5)式、(16)式、(17)式となる。この図4
(B)の(14)〜(17)式を満たした場合の論理値
をB1p,B2p,B3p,B4pとする。図5(A)
は状態1で分岐が始まり状態0で結合するパスであり、
時刻k+2で結合する実線のパスが選ばれる条件は、図
5(B)の(18)式となり、これを変形すると(1
9)式となり、最終的に(20)式が得られる。図5の
時刻k+4,k+6のそれぞれについても同様にして、
図5(B)の(21)式、(22)式が求められる。こ
の(20)式〜(22)式を満たした場合の論理値をA
1n,A2n,A3nとする。
【0032】更に図6は状態1で分岐が始まり状態0で
結合するパスであり、時刻k+2で結合する2つのパス
の内の実線のパスが選ばれる条件式は図6(B)の(2
3)式となり、これを変形して(24)式が得られ、最
終的に(25)式となる。また図6(A)の時刻k+
4,k+6,k+8の実線のパスが選ばれる条件は、図
6(B)の(25)式、(26)式、(27)式、(2
8)式となり、各条件を満たした場合の論理値をB1
n,B2n,B3n,B4nで表わす。
【0033】この図3の条件式から得られた論理値A1
p〜A3pと図4の条件式から得られた論理値B1p〜
B4pを使って、図4のように状態0から状態1に遷移
が選ばれる条件は、次式となる。 A1p+(A2p×B1p)+(A3p×B1p×B2p) +(B1p×B2p×B3p×B4p) (29) また図5の条件式から求めた論理値A1n〜A3nと図
6の論理式から求めた論理値B1n〜B4nを使用し
て、図6(A)のように状態1から状態0への遷移が選
ばれる条件は、次式となる。 A1n+(A2n×B2n)+(A3n×B1n×B2n) +(B1n×B2n×B3n×B4n) (30) ここで(29)式の図4(A)における状態0から状態
1への遷移が選ばれる条件式を満たした場合の検出値を
A(第1検出値)とすると、(29)式が成り立った場
合には検出値A=1となり、不成立時にはA=0とな
る。この不成立時のA=0は、図3の状態0から状態0
への遷移が選ばれたことを示す。また(30)式の条件
式を満たした場合の検出値をB(第2検出値)とする
と、(30)式が成り立った場合には検出値B=1とな
り、不成立時にはB=0となる。この不成立時のB=0
は、図5の状態1から状態1への遷移が選ばれたことを
意味する。
【0034】また図3,図4の論理値A1p〜B4pを
求めて(29)の検出値Aを求めるか、図5,図6の論
理値A1n〜B4nを求めて(30)式の検出値Bを求
めるかは、インタリーブされた1つ前の過去の時刻k−
2の検出状態が0か1かによって選択される。更に図3
〜図6の(9)〜(22)の条件式で使用されるノイズ
なしの場合のサンプル値α,β,γ,δは、図2のテー
ブル11に格納した値を使用している。このテーブル1
1の内容は、例えば図7のようになる。図7のテーブル
内容は、図18に示した非線形考慮値のサンプル値を基
に作成し直したものであり、図2の奇数側最尤検出器1
0Aで使用するテーブル内容を例にとっている。
【0035】このテーブルは奇数側最尤検出器10Aの
ある時刻kの検出値を判定する際に、自己の前回の時刻
k−2におけるサンプル値α,β,γ,δを別の偶数側
最尤検出器10Aにおける前回の時刻k−1と前々回の
時刻k−3の2ビットパターン00,01,10,11
をインデックスとして登録している。例えば偶数側最尤
検出器10Aにおける前回k−1と前々回k−3のパタ
ーンが「00」の場合、検出値を求めようとする奇数側
最尤検出器10Bの前回の時刻k−2のサンプル値Sk-
2 は、サンプル値α,βについては図18の理想値とな
るが、サンプル値γ,δについては図18の非線形考慮
値を使用している。
【0036】またパターン「01」については、サンプ
ル値α,βが図20の非線形考慮値であり、サンプル値
γ,δが図20の理想値となる。パターン「10」につ
いては、サンプル値α,βが図18の理想値であり、サ
ンプル値γ,δが図18の非線形考慮値となる。更にパ
ターン「11」については、サンプル値α,βが図18
の非線形考慮値となり、サンプル値γ,δが図18の理
想値となる。このような図7のテーブル11の内容から
明らかなように、図2に示した偶数側最尤検出器10A
の演算部12Aによる論理値A1p〜B4pまたはA1
n〜B4nの条件式の演算にあっては、別の奇数側最尤
検出器10Bで検出された前回k−1と前々回k−3の
パターンで決まる状態Sk-1 ,Sk-3 と、偶数側最尤検
出器10Aにおける前回の時刻k−2の状態Sk-2 によ
って、サンプル値α,βまたはγ,δのテーブル格納値
を選択している。
【0037】この結果、インタリーブされた符号列に対
するPR4MLの検出アルゴリズムにあっては、媒体の
記録密度の増加に伴う非線形特性が考慮された演算、即
ち他の奇数側最尤検出器10Bの検出値が偶数側最尤検
出器10Aの検出値の判定に反映されることとなり、最
尤検出による復調データの信頼性を大幅に向上できる。
【0038】もちろん奇数側最尤検出器10B側におい
ても同様に、他方の偶数側最尤検出器10Aの前回の時
刻k−2、前々回の時刻k−4の2ビットパターンをイ
ンデックスとして、自己の前回の時刻k−3における状
態Sk-3 =0のサンプル値α,β及びSk-3 =1の場合
のサンプル値γ,δが、図7と同様にテーブルに登録さ
れており、記録密度の増加に伴う非線形の問題に対し、
最尤検出による再生データの信頼性を大幅に向上でき
る。
【0039】図8は図2の偶数側最尤検出器10Aを例
にとった本発明によるPR4MLの検出アルゴリズムの
フローチャートである。まずステップS1で、ある時刻
kの最尤検出を行う場合には、時刻kを先頭とする時刻
k−8までのインタリーブされた5つのサンプルデータ
y0 ,y2 ,y4 ,y6 ,y8 を取り込む。続いてステ
ップS2で、時刻k−2の検出値の状態は0か否かチェ
ックする。
【0040】前回の状態検出値Sk-2 が0であれば、図
3の(9)〜(11)式及び図4の(14)〜(17)
式から論理値A1p〜A3p,B1p〜B4pを演算
し、ステップS4で、状態0から状態1への遷移が選ば
れる条件式(29)式を演算し、条件が成立すれば検出
値Aに1を代入し、不成立であれば検出値Aに0を代入
する。続いてステップS5で検出値Aが1であれば、ス
テップS6に進み、状態1に遷移と判定する。不成立で
あればステップS7で状態0に遷移と判定する。
【0041】一方、ステップS2で前回k−2の状態が
1であった場合には、ステップS8に進み、図5の条件
式(20)〜(22)式及び図6の条件式(25)〜
(28)式から論理値A1n〜B4nを演算し、ステッ
プS9で(30)式に論理値を代入して論理値Bを演算
する。ここで条件式(30)が成立すると論理値B=1
となり、不成立でB=0となる。
【0042】続いてステップS10に進み、検出値B=
1か否か、即ち(30)の状態1から状態0への遷移が
選ばれる条件が成立したか否かチェックし、成立してい
ればステップS11で状態0に遷移と判断する。一方、
不成立であればステップS12で状態1に遷移と判断す
る。このようなステップS1〜S12の処理を、1ビッ
トごとにインタリーブされたサンプル値が入力するごと
に繰り返す。
【0043】図9は図2の偶数側最尤検出器10Aに設
けた演算部12A及び係数設定部14Aの回路構成の第
1実施形態である。図9において演算部12Aには、ま
ず遅延回路15,16,18,20が直列に設けられ、
図15に示した等化器132からのサンプル値が検出器
入力として与えられる。遅延回路15〜20は、直列的
に入力された5つのサンプル値y0,y2,y4,y
6,y8を並列的に出力する。即ち、インタリーブされ
た時刻k,k−2,k−4,k−6,k−8のサンプル
値をy0,y2,y4,y6,y8とすると、それぞれ
のサンプル値の遅延によって5つのサンプル値y0〜y
8がパラレルに入力される。
【0044】遅延回路20に続いては乗算器22が設け
られる。乗算器22は検出値x0を求めようとするある
時刻kのサンプル値y0に、係数設定部12Aから与え
られた係数を乗算する。即ち係数設定器12Bにはレジ
スタ54,56が設けられ、それぞれ(β−α)(δ−
γ)を保持している。このレジスタ54,56で所有す
るサンプル値α,β,δ,γは、図7に示したテーブル
の参照で得られた値である。
【0045】レジスタ54,56の出力は、選択スイッ
チ62を介して乗算器22の一方の入力端子に与えられ
る。レジスタ62は遅延回路76で遅延された前回の時
刻k−1の検出値x−2を遅延しており、x−2(状態
Sk-2)=0のときa側に切り替わってレジスタ54の値
を選択し、x−2(状態Sk-2)=1のときb側に切り替
わってレジスタ56の値を選択する。このため乗算器2
2は、レジスタ54が選択された場合には、図3,図4
の条件式(9)〜(11)式、(14)〜(17)式に
おける左辺第1項の(β−α)y0 の乗算を行う。
【0046】乗算器22に続いては並列的に4つの減算
器24,26,28,30が設けられる。減算器24〜
30のそれぞれは、乗算器22の乗算結果と遅延回路1
5〜20側から得られているサンプル値y2 ,y4 ,y
6 ,y8 のそれぞれとの減算を並列的に行う。即ち、図
3,図4の(9)〜(11)式、(14)〜(17)式
における左辺第2項の減算を並列的に実行する。
【0047】減算器24〜30に続いては7つの比較器
32,34,36,38,40,42,44が設けられ
る。比較器32,36,40は、図3(B)の(9)〜
(11)式の比較演算を行う。このため比較器32,3
6,40の他方の比較入力には、選択スイッチ64を介
して係数設定部12Bからの係数が設定されている。ま
た比較器34,38,42,44の他方の入力には、選
択スイッチ66を介して係数設定部12Aより係数が設
定されている。
【0048】選択スイッチ64の切替端子aには、レジ
スタ58と加算器68によって図3(9)〜(11)式
の右辺の係数(閾値)が与えられている。選択スイッチ
64の切替端子bには、減算器70とレジスタ60によ
って図5(12)〜(22)式の右辺の係数(閾値)が
設定されている。また、選択スイッチ66の切替端子a
にはレジスタ58と減算器72によって図4(14)〜
(17)式の右辺の係数(閾値)が設定され、切替端子
bにはレジスタ60と加算器74によって図6(25)
〜(28)式の右辺の係数(閾値)が設定されている。
【0049】選択スイッチ64,66は選択スイッチ6
2と同様、遅延回路76による前回の時刻k−2の検出
値x−2が0のときa側に切り替わり、1のときb側に
切り替わる。このため、前回の検出値x−2=0の場
合、選択スイッチ64,66はa側に切り替わり、比較
器42〜44によって図3の(9)式〜(11)式及び
図4の(14)式〜(17)式の比較演算を行って、論
理値A1p〜B4pを算出する。
【0050】また前回の検出値k−2=1の場合、選択
スイッチ64,66は切替端子b側に切り替わり、比較
器32〜44によって図5(20)〜(22)式及び図
6(25)〜(28)式の比較演算を行って、論理値A
1n〜B4nを出力する。比較器32〜44に続いて設
けられたAND回路46,48,50及びOR回路52
は、(29)式または(30)式の論理演算を行って検
出値x0を出力する。
【0051】この図9の第1実施例の回路にあっては、
サンプル値をインタリーブした値を処理することから、
サンプルクロックを1/2に分周した2ビット周期のク
ロックで動作する。具体的な動作サイクルとしては、 図7のテーブル参照によるサンプル値α、β、γ、δ
のレジスタ54,56,58,60のセット 乗算器22による乗算 減算器24,26,28,30による減算 比較器32〜44による比較演算 AND回路46〜50及びOR回路52による論理演
算 となる。
【0052】なお図9は図2の偶数側最尤検出器10A
を例にとるものであったが、奇数側最尤検出器10Bに
ついても同じ回路構成であり、検出器入力がサンプル値
y1,y3 ,y5 ,y7 ,y9 となる点が相違するだけ
である。図10は本発明で使用する最尤検出器の他の実
施形態であり、図10(A)のように基本的な構成は図
2と同じであるが、テーブル11に図10(B)に示す
ように非線形特性によるノイズを補正するための補正値
を格納してサンプル値を補正するようにしたことを特徴
とする。
【0053】図10(B)は図10(A)の偶数側最尤
検出器10Aで使用するテーブル11の内容であり、図
7のテーブル内容と同様、別の奇数側最尤検出器10B
における前回k−1と前々回k−3の検出値でなる2ビ
ットパターンを状態Sk-1,Sk-3 とし、自己の前回k−
2の状態検出値Sk-2の0,1に対応して補正値ΔVを
格納している。この補正値ΔVは、図7のテーブル内容
の平均値を使用している。
【0054】例えば状態Sのパターン「00」につい
て、前回の検出値Sk-2 =0については理想値0を格納
しているが、Sk-2 =1については図7におけるα、
β、γ、δの平均値を求めて格納している。即ち、平均
値として (α+β+γ+δ)/2={0+1+(−1+ΔV3+ΔV2)}/2 =(ΔV2+ΔV3)/2 として求めている。残りのパターン「01」「10」
「11」についても、同様にして平均値を求めて格納し
ている。
【0055】図11は、図10(A)の偶数側最尤検出
器10Aの演算部12A及び係数設定部14Aを対象と
した第2実施形態の回路ブロックである。図11におい
て、遅延回路15,16,18,20によりインタリー
ブされた5つのサンプル値y0,y2,y4,y6,y
8を並列的に入力し、ある時刻kのサンプル値y0を減
算器78(第1減算部)に入力している。減算器78に
は図10(A)のテーブル11より、図10(B)のテ
ーブル内容の参照により得られた補正値ΔVが与えられ
ている。
【0056】このため減算器78は、サンプル値y0か
ら非線形を考慮した補正値ΔVを差し引いてノイズを除
去する。続いて減算器24,26,28,30が設けら
れ、減算器78の減算愛(y0−ΔV)から各サンプル
値y2,y4,y6,y8を並列的に減算する。この図
11の実施例にあっては、図9の係数設定部12Bの係
数設定に使用しているサンプル値α,β,γ,δを、P
R4MLにおける理想値としてα=0、β=1、γ=−
1、δ=0としている。このため図3(9)〜(11)
式の左辺の(β−α)は1となり、右辺は同じく1とな
る。また図4の(14)〜(17)式についても、左辺
の(β−α)は1、右辺は0となる。
【0057】また図5の(20)(22)式については
(δ−γ)は−1となる。更に図6の(25)〜(2
8)式については、左辺の(δ−γ)は1で右辺は0と
なる。これをまとめると、論理値A1p〜B4pは次の
(31)〜(37)式となる。
【0058】
【数13】
【0059】また論理値A1n〜B4nは次の(38)
〜(44)のようになる。
【0060】
【数14】
【0061】減算器24〜30に続いて設けられた比較
器32〜44は、遅延回路76による前回k−2の状態
検出値x−2(状態Sk-2)=0の場合は、図示のように
A側に切り替わって係数+1を比較器32,36,40
に対し選択し、このとき比較器34,38,42,44
については固定値0を入力しており、これによって(3
1)〜(37)式の演算を行って論理値A1p〜B4p
を求める。
【0062】また遅延回路76による前回k−2の状態
検出値x−2(状態Sk-2)=1の場合には、選択スイッ
チ88は切替端子b側に切り替わって−1を選択し、こ
の場合、比較器32〜44は(38)〜(44)式の比
較演算を行って論理値A1n〜B4nを算出する。次の
AND回路46〜50及びOR回路52は、(29)式
または(30)式の演算を行って検出値x0を求める。
【0063】図12は本発明で使用する偶数側最尤検出
器10Aの他の実施形態であり、この実施形態にあって
は、最尤検出の演算処理を高速化したことを特徴とす
る。即ち図9及び図11の実施形態にあっては、他の検
出器側で1ビット前k-1 の検出値Sk-1 が決定されてか
らテーブルの参照、乗算、減算、比較、論理演算を必要
とし、このため1ビット周期の間にこれらの演算を行わ
なければならず、十分な高速化が必要である。
【0064】そこで図11の実施例にあっては、演算処
理を簡略化して1ビット周期における処理速度が低くて
もよいようにしている。このため図11の実施形態にあ
っては、図3〜図6の条件式(9)〜(11)、(1
4)〜(17)、(19)〜(22)、(25)〜(2
8)式を変形し、次の(45)〜(58)式としてい
る。
【0065】
【数15】
【0066】
【数16】
【0067】図12は(45)式の論理値A1pまたは
(52)式の論理値A1nの演算回路部を代表して取り
出している。即ち最終段の遅延回路20から出力された
サンプル値y0は、4つの乗算器90,92,94,9
6において、テーブル11Aに予め設定された係数(β
−α)、(δ−γ)との乗算を行う。テーブル11Aに
おける係数(β−α)は、図13のテーブル内容より選
択される。
【0068】図13はサンプル値α,βに基づく係数の
格納値を例にとっており、他の偶数側最尤検出器10A
における前回k−1と前々回k−3の検出パターン「0
0」「01」「10」「11」と、自己の前回k−2の
検出値Sk-2 の0,1に対応して予め演算した(β−
α)の値を格納している。なおサンプル値(δ−γ)に
基づく係数(δ−γ)についても、図13の場合と同様
にしてテーブル内容が登録されているが、これは省略し
ている。
【0069】乗算器90,92,94,96は前回の検
出値x−2により選択された係数(β−α)または係数
(δ−γ)を入力してサンプル値y0との乗算を行う。
乗算器90〜96に続いては減算器98,100,10
2,104(第1減算部)が設けられている。減算器9
8〜104は、テーブル11Bの係数の減算を行う。テ
ーブル11Bは、例えばサンプル値α,β側を例にとる
と、図13のテーブル内容のようにパターン「00」〜
「11」に対応した値が予め計算されて格納されてい
る。同様にサンプル値δ,γに基づく値についても、同
じ4つのパターンに対応して予め演算されてテーブルに
記憶されている。
【0070】そして自己の前回k−2の検出値x−2が
0であればサンプル値α,βに基づくパターン「00」
〜「11」の4つの値がそれぞれ減算器98〜104に
与えられ、前回の検出値x−2=1であればサンプル値
γ,δ側のパターン「00」〜「11」に対応して予め
算出した係数が並列的に減算器98〜104に与えられ
る。
【0071】したがって減算器98〜104は前回の検
出値x−2の0,1に応じて他の奇数側最尤検出器10
Bの検出値の4種類の2ビットパターンで決まる4種類
の減算結果、具体的には(45)(52)式の右辺第2
項に関する4種類の計算結果をセレクタ106に並列的
に入力する。セレクタ106は他方の奇数側最尤検出器
10Bからの前回k−1及び前々回k−3の検出値Sk-
1 ,Sk-3 の2ビットパターンにより「00」で減算器
98の出力を選択し、「01」で減算器100の出力を
選択し、「10」で減算器102の出力を選択し、「1
1」で減算器104の出力を選択する。
【0072】セレクタ106の選択結果は減算器108
(第2減算部)に与えられ、サンプル値y2の減算、即
ち(45)または(52)式における右辺最終項の減算
が行われる。減算器108は減算結果の符号ビットを出
力する。この符号ビットは、選択スイッチ110の切替
端子a側に直接入力されると共に、切替端子b側にイン
バータ112で反転されて与えられる。
【0073】選択スイッチ110は前回の検出値x−2
が0のとき、切替端子a側に切り替わって(45)式の
論理値A1nを出力する。また前回のx−2=1の場合
には、切替端子b側に切り替わってインバータ112で
反転した符号ビットを(52)式の論理値A1nとして
出力する。このような(45)(52)式の論理値を演
算する演算部は、他の論理値演算を行う(46)式〜
(51)式及び(53)式〜(58)式についても同様
に構成することができる。
【0074】この図12の論理値の演算回路にあって
は、1ビット前k−1の他の検出器側での検出値Sk-1
が決定されたときには既にテーブル参照、乗算、第1段
の減算が終了しており、1ビット前k−2の検出値Sk-
2 によるセレクタの選択と2段目の減算だけでよいこと
から、1ビット周期の間に行う論理値の演算をより高速
化することができる。
【0075】図14は図11を更に高速化した第4実施
形態である。即ち、遅延回路20からのサンプル値y0
と入力側のサンプル値y2の減算を減算器118(第1
検算部)で行った後、減算器120(第2減算部)でサ
ンプル値α,β,γ,δを理想値0,1,−1,0とし
たときの係数+1,−1を選択する選択スイッチ88を
図11の実施形態と同様に設け、続いて減算器108
(第3減算部)で図11の実施形態と同様、図10
(B)のようなテーブル内容による補正値ΔVを減算す
る減算を行い、最終的に選択スイッチ110において、
図13の実施例と同様、符号ビットの直接出力とインバ
ータ112による反転出力を選択し、a側の選択で論理
値A1p、b側の選択で論理値A1nを得るようにして
いる。
【0076】この図14の実施形態で行う論理値A1p
〜B4nの論理演算は、次の(59)〜(72)式のよ
うになる。
【0077】
【数17】
【0078】この図14の実施形態によれば、他の奇数
側最尤検出器10Bにおいて1ビット前の検出値Sk-1
が決定されてから論理値A1pまたはA1nが決定され
るまでにテーブル11の参照と減算器1段及びスイッチ
選択のみでよく、図13のテーブル参照、減算器2段、
スイッチ選択に比べ、更に1ビット周期の間の演算を高
速化できる。
【0079】尚、上記の実施形態にあっては、RLL符
号として8/9(0,4,4)を例にとるものであった
が、本発明はこれに限定されず、1ビットおきの0の最
大長が任意のN個の場合にも適用でき、この場合にはイ
ンタリーブされたN+1個のサンプル値列を対象に、同
様にして検出アルゴリズムを適用することができる。更
に本発明は、上記の実施形態に示した数値による限定は
受けない。
【0080】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、媒体の記録密度の増加に伴う非線形読取信号につい
て、1ビットごとのインタリーブを行った後のPR4M
Lの検出処理において、非線形成分の補正が可能とな
り、1ビットごとのインタリーブによるPR4MLの最
尤検出によるデータ再生の信頼性を著しく向上でき、そ
の結果として媒体の記録密度を更に向上して磁気記録復
調装置の高性能化に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の最尤検出で使用する最尤検出器の実施
形態のブロック図
【図3】状態0から分岐して状態0で結合するパスと条
件式の説明図
【図4】状態0から分岐して状態1で結合するパスと条
件式の説明図
【図5】状態1から分岐して状態1で結合するパスと条
件式の説明図
【図6】状態1から分岐して状態0で結合するパスと条
件式の説明図
【図7】図2で使用するテーブル内容の説明図
【図8】図2における本発明のPR4MLの検出アルゴ
リズムのフローチャート
【図9】図2の最尤検出器の第1実施形態の回路ブロッ
ク図
【図10】本発明の最尤検出器の第2実施形態とテーブ
ル内容の説明図
【図11】図10の演算部の回路ブロック図
【図12】本発明の最尤検出器の第3実施形態の回路ブ
ロック図
【図13】図12で使用するテーブル内容の説明図
【図14】本発明の最尤検出で使用する最尤検出器の第
4実施形態における演算部の回路ブロック図
【図15】従来のPR4MLによる磁気記録復調装置の
ブロック図
【図16】ビット0で始まる符号入力に対する各種の符
号列に対する図15の各部信号の説明図
【図17】ビット1で始まる符号入力に対する各種の符
号列に対する図15の各部信号の説明図
【図18】図16,図17の過去の検出状態に対するあ
る時刻のサンプル値を、理想値と非線形考慮値について
示した説明図
【図19】最尤検出のためにインタリーブされた符号列
の説明図
【図20】従来のPR4MLの検出アルゴリズムの説明
【符号の説明】
10A:偶数側最尤検出器 10B:奇数側最尤検出器 11:テーブル 12A,12B:演算部 14A,14B:係数設定部 15,16,18,20,76:遅延回路 22:乗算器 24〜30,68〜74:減算器 32〜44:比較器 46,48,50:AND回路 52:OR回路 54〜60:レジスタ 62〜66:選択スイッチ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】符号を1ビットおきに見た時に、0連続の
    最大長がNに制限されたRLL符号を用いて記録された
    媒体から読取った読取信号をパーシャルレスポンスクラ
    ス4の等化を行い、該等化信号を1ビットおきにインタ
    ーリブして偶数符号列と奇数符号列に変換した後に、偶
    数側最尤検出器と奇数側最尤検出器の各々に入力し各符
    号列について最尤検出を行ってビットデータを復調する
    磁気記録復調装置に於いて、 前記偶数側最尤検出器と奇数側最尤検出器の各々に、前
    記符号列のある時刻のサンプル値とその後ろに1ビット
    おきにインタリーブされたN個のサンプル値との合計
    (N+1)個のサンプル値に基づいて、状態0から状態
    0又は1への遷移を選択する第1検出値A、若しくは状
    態1から状態0又は1への遷移を選択する第2検出値B
    を算出する演算部と、 前記演算部で使用する係数を、自己の過去の検出値と他
    の最尤検出器側の過去の検出値に基づいて設定する係数
    設定部と、を設けたことを特徴とする磁気記録復調装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の磁気記録復調装置に於い
    て、前記演算部は、符号を1ビットおきに見た時に、0
    連続の最大長が4に制限されたRLL符号を用いて記録
    された媒体からの読取信号をパーシャルレスポンスクラ
    ス4の等化を行い、該等化信号を1ビットおきにインタ
    リーブしたされた4個のサンプル値との合計5個のサン
    プル値列に基づいて、状態0から状態0又は1への遷移
    を選択する第1検出値A、若しくは状態1から状態0又
    は1への遷移を選択する第2検出値Bを算出することを
    特徴とする磁気記録復調装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の磁気記録復調装置に於い
    て、前記演算部は、 5個のサンプル値列の最後の1つを除く4個のサンプル
    値列について、状態0で分岐が始まり状態0で結合する
    パスの各サンプル時点での論理値A1p〜A3pを算出する
    第1演算部と、 5個のサンプル値列について、状態0で分岐が始まり状
    態1で結合するパスの各サンプル時点での結合状態の論
    理値B1p〜B4pを算出する第2演算部と、 5個のサンプル値列の最後の1つを除く4個のサンプル
    値列について、状態1で分岐が始まり状態1で結合する
    パスの各サンプル時点での論理値A1n〜A3nを算出する
    第3演算部と、 5個のサンプル値列について、状態1で分岐が始まり状
    態0で結合するパスの各サンプル時点での結合状態の論
    理値B1n〜B4nを算出する第4演算部と、 前回の検出値が状態0の場合に、前記第1及び第2演算
    部の論理値に基づいて、状態0で分岐が始まり状態0又
    は1で結合するパスの成立の有無を判定する第1検出値
    Aを算出する第5演算部と、 前回の検出値が状態1の場合に、前記第3及び第4演算
    部の論理値に基づいて、状態1で分岐が始まり状態0又
    は0で結合するパスの成立の有無を判定する第2検出値
    Bを算出する第6演算部と、を備えたことを特徴とする
    磁気記録復調装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の磁気記録復調装置に於い
    て、 状態0で分岐が始まり状態0又は1で結合するパスのあ
    る時点のノイズなしのサンプル値を係数α,βとし、1
    ビットおきにインタリーブされた5個のサンプル値をy
    0 ,y2 ,y 4 ,y6 ,y8 とした場合、 前記第1演算部は、前記論理値A1p〜A3pを条件式 【数1】 に基づいて決定し、 前記第2演算部は、前記論理値B1p〜B4pを条件式 【数2】 に基づいて決定し、 状態1で分岐が始まり状態1又は0で結合するパスのあ
    る時点のノイズなしのサンプル値を係数γ、δとし、1
    ビットおきにインタリーブされた5個のサンプル値をy
    0 ,y2 ,y 4 ,y6 ,y8 とした場合、 前記第3演算部は、前記論理値A1n〜A3nを条件式 【数3】 に基づいて決定し、 前記第4演算部は、前記論理値B1N〜B4nを条件式 【数4】 に基づいて決定し、 前記第5演算部は、前記第1検出値Aを条件式 A=A1p+(A2p×B1p)+(A3p×B1p×
    B2p)+(B1p×B2p×B3p×B4p) に基づいて決定し、 前記第6演算部は、前記第2検出値Bを条件式 B=A1n+(A2n×B2n)+(A3n×B1n×
    B2n)+(B1n×B2n×B3n×B4n) に基づいて決定し、 前記係数設定部は、前記第1及び第2演算部に使用する
    係数α,β又は前記第3及び第4演算部で使用する係数
    γ、δを、自己の前回k-2 の検出値Sk-2 と他方の最尤
    検出器の前回k-1 及び前々回k-3 の検出値Sk-1 ,Sk-
    3 によるテーブルの参照により求めることを特徴とする
    磁気記録復調装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の磁気記録復調装置に於い
    て、前記偶数側及び奇数側最尤検出器の各々は、前記第
    1、第2及び第5演算部の演算と前記第3、第4演算部
    及び第6演算部の演算を行う演算回路を共通化した共通
    演算回路として設け、 前記共通演算回路は、 ある時刻のサンプル値に、自己の前回k-2 の検出値Sk-
    2 と他方の最尤検出器の前回k-1 及び前々回k-3 の検出
    値Sk-1,Sk-3 に基づいて前記係数設定部からの係数を
    乗算する乗算部と、 前記乗算部の乗算値から後続する各サンプル値を並列的
    に減算する減算部と、 前記減算部の各減算値と前記係数設定部から設定された
    係数と比較する比較部と、 前記比較部の比較結果を示す論理値の論理演算によりあ
    る時刻の検出値を算出する論理演算部と、を備えたこと
    を特徴とする磁気記録復調装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の磁気記録復調装置に於い
    て、前記係数設定部のテーブルは、自己の前回k-2 の検
    出値Sk-2 と他方の最尤検出器の前回k-1 及び前々回k-
    3 の検出値Sk-1,Sk-3 をインデックスとして、インタ
    リーブ前のサンプル値列の干渉による非線形現象を考慮
    して求めた前記係数α,β、γ、δを登録したことを特
    徴とする磁気記録復調装置。
  7. 【請求項7】請求項4記載の磁気記録復調装置に於い
    て、前記偶数側及び奇数側最尤検出器の各々は、前記第
    1、第2及び第5演算部の演算と前記第3、第4演算部
    及び第6演算部の演算を行う演算回路を共通化した共通
    演算回路として設け、 前記共通演算回路は、 ある時刻のサンプル値から、自己の前回k-2 の検出値S
    k-2 と他方の最尤検出器の前回k-1 及び前々回k-3 の検
    出値Sk-1,Sk-3 に基づいて係数設定部により設定した
    補正値を減算する第1減算部と、 前記第1減算部の減算値から後続する各サンプル値を並
    列的に減算する第2減算部と、 前記第2減算部の各減算値と前記係数設定値から設定さ
    れた係数と比較する比較部と、 前記比較部の比較結果を示す論理値の論理演算によりあ
    る時刻の検出値を算出する論理演算部と、を備えたこと
    を特徴とする磁気記録復調装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の磁気記録復調装置に於い
    て、前記係数設定部のテーブルは、前記係数α,β、
    γ、δを理想値0,1、−1、0と見做し、自己の前回
    k-2 の検出値Sk-2 と他方の最尤検出器の前回k-1 及び
    前々回k-3 の検出値Sk-1,Sk-3をインデックスとし
    て、インタリーブ前のサンプル値列の干渉による非線形
    現象を考慮して求めた補正値ΔVを登録したことを特徴
    とする磁気記録復調装置。
  9. 【請求項9】請求項3記載の記録復調装置に於いて、状
    態0で分岐が始まり状態0又は1で結合するパスのある
    時点のノイズなしのサンプル値を係数α,βとし、1 ビ
    ットおきにインタリーブされた5個のサンプル値をy0
    ,y2 ,y 4 ,y6 ,y8 とした場合、 前記第1演算部は、前記論理値A1p〜A3pを条件式 【数5】 に基づいて決定し、 前記第2演算部は、前記論理値B1p〜B4pを条件式 【数6】 に基づいて決定し、 状態1で分岐が始まり状態1又は0で結合するパスのあ
    る時点のノイズなしのサンプル値を係数γ、δとし、1
    ビットおきにインタリーブされた5個のサンプル値をy
    0 ,y2 ,y 4 ,y6 ,y8 とした場合、 前記第3演算部は、前記論理値A1n〜A3nを条件式 【数7】 により決定し、 前記第4演算部は、前記論理値B1n〜B4nを条件式 【数8】 により決定し、 前記第5演算部は、前記前記第1検出値Aを条件式 A=A1p+(A2p×B1p)+(A3p×B1p×
    B2p)+(B1p×B2p×B3p×B4p) に基づいて決定し、 前記第6演算部は、前記第2検出値Bを条件式 B=A1n+(A2n×B2n)+(A3n×B1n×
    B2n)+(B1n×B2n×B3n×B4n) に基づいて決定することを特徴とする磁気記録復調装
    置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の磁気記録復調装置に於い
    て、前記偶数側及び奇数側最尤検出器の各々は、前記第
    1、第2及び第5演算部の演算と前記第3、第4演算部
    及び第6演算部の演算を行う演算回路を共通化した共通
    演算回路として設け、 前記共通演算回路は、 ある時刻k のサンプル値に、他方の最尤検出器の前回k-
    1 と前々回k-3 の検出値Sk-1 ,Sk-3 の2ビットパタ
    ーンに基づいて前記係数設定部により設定された4つの
    係数を並列的に乗算する乗算部と、 前記乗算部の各乗算値から、他方の最尤検出器の前回k-
    1 と前々回k-3 の検出値Sk-1 ,Sk-3 の2ビットパタ
    ーンに基づいて前記係数設定部により設定された4つの
    係数を並列的に減算する第1減算部と、 前記第1減算部の4つの減算値の中から、その時の他方
    の最尤検出器の前回k-1 及び前々回k-3 の検出値Sk-1
    ,Sk-3 の2ビットパターンに基づいて1つを選択す
    る選択部と、 前記選択部で選択された減算値から後続する次の時刻k+
    2 のサンプル値を減算し、該減算値の符号ビットを出力
    する第2減算部と、 前記第2減算部の符号ビットを、自己の前回k-2 の検出
    値Sk-2 が状態0の場合はそのまま論理値として出力
    し、自己の前回k-2 の検出値Sk-2 が状態1の場合は、
    前記符号ビットを反転して論理値として出力する論理値
    出力部と、 を設け、 更に、ある時刻又は後続するサンプル値の各々について
    前記論理値出力部からの論理値の論理演算により、ある
    時刻の検出値を算出する論理演算部を設けたことを特徴
    とする磁気記録復調装置。
  11. 【請求項11】請求項3記載の磁気記録復調装置に於い
    て、状態0で分岐が始まり状態0又は1で結合するパス
    のある時点のノイズなしの理想サンプル値を係数α=
    0,β=1とし、1 ビットおきにインタリーブされた5
    個のサンプル値をy0 ,y2 ,y4 ,y6 ,y8 とした
    場合、 前記第1演算部は、前記論理値A1p〜A3pを条件式 【数9】 に基づいて決定し、 前記第2演算部は、前記論理値B1p〜B4pを条件式 【数10】 に基づいて決定し、 状態1で分岐が始まり状態1又は0で結合するパスのあ
    る時点のノイズなしの理想サンプル値を係数γ=−1、
    δ=0とし、1 ビットおきにインタリーブされた5個の
    サンプル値をy0 ,y2 ,y 4 ,y6 ,y8 とした場
    合、 前記第3演算部は、前記論理値A1n〜A3nを条件式 【数11】 により決定し、 前記第4演算部は、前記論理値B1n〜B4nを条件式 【数12】 により決定し、 前記第5演算部は、前記第1検出値Aを条件式 A=A1p+(A2p×B1p)+(A3p×B1p×
    B2p)+(B1p×B2p×B3p×B4p) に基づいて決定し、 前記第6演算部は、前記第2検出値Bを条件式 B=A1n+(A2n×B2n)+(A3n×B1n×
    B2n)+(B1n×B2n×B3n×B4n) に基づいて決定することを特徴とする磁気記録復調装
    置。
  12. 【請求項12】請求項11記載の磁気記録復調装置に於
    いて、前記偶数側及び奇数側最尤検出器の各々は、前記
    第1、第2及び第5演算部の演算と前記第3、第4演算
    部及び第6演算部の演算を行う演算回路を共通化した共
    通演算回路として設け、 前記共通演算回路は、 ある時刻k のサンプル値から後続する次の時刻k+2 のサ
    ンプル値を減算する第1減算部と、 前記第1減算部の減算値から、自己の前回K-2 の検出値
    Sk-2 に応じて前記係数設定部により設定された係数を
    減算する第2減算部と、 前記第2減算部の減算値から、自己の前回K-1 の検出値
    Sk-2 と他方の最尤検出器側の前回k-1 及び前々回k-3
    の検出値Sk-1,Sk-2の2ビットパターンに基づくテーブ
    ル参照により前記設定部で設定された補正値ΔVを減算
    して符号ビットを出力する第3減算部と、 前記第3減算部の符号ビットを、自己の前回k-2 の検出
    値Sk-2 が状態0の場合はそのまま論理値として出力
    し、自己の前回k-2 の検出値Sk-2 が状態1の場合は、
    前記符号ビットを反転した論理値として出力する論理値
    出力部と、を設け、 更に、ある時刻又は後続するサンプル値の各々について
    前記論理値出力部からの論理値の論理演算により、ある
    時刻の検出値を算出する論理演算部を設けたことを特徴
    とする磁気記録復調装置。
  13. 【請求項13】請求項12記載の磁気記録復調装置に於
    いて、前記テーブルは、前記係数α,β、γ、δをサン
    プル理想値0,1、−1、0と見做し、自己の前回k-2
    の検出値Sk-2 と他方の最尤検出器の前回k-1 及び前々
    回k-3 の検出値Sk-1,Sk-3 をインデックスとして、イ
    ンタリーブ前のサンプル値列の干渉による非線形現象を
    考慮して求めた補正値ΔVを登録したことを特徴とする
    磁気記録復調装置。
  14. 【請求項14】請求項1乃至13記載の磁気記録復調装
    置に於いて、前記記録媒体は磁気ディスクであり、一定
    速度で回転される磁気ディスクに対しヘッドにより情報
    を読み書きする磁気ディスク装置に適用したことを特徴
    とする磁気記録復調装置。
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