JPH10268830A - 放電表示装置 - Google Patents

放電表示装置

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JPH10268830A
JPH10268830A JP9075754A JP7575497A JPH10268830A JP H10268830 A JPH10268830 A JP H10268830A JP 9075754 A JP9075754 A JP 9075754A JP 7575497 A JP7575497 A JP 7575497A JP H10268830 A JPH10268830 A JP H10268830A
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JP
Japan
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line
pulse
circuit
switching means
switching
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JP9075754A
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Tsutomu Eto
力 江藤
Noriyuki Tomimatsu
則行 冨松
Kazuo Yoshioka
加寿夫 吉岡
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチングロスの低減又は耐電圧の低減に
より、Xライン、Yラインの駆動回路を安価な部品、少
ない部品で構成し、小型で安価な放電表示装置を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 書込パルスPXWを生成するXライン書
込パルス発生回路2と、維持パルスPXSを生成するX
ライン維持パルス発生回路3と、書込パルスPXWをス
イッチングする第一のスイッチング手段60a、60b
及び維持パルスPXSをスイッチングする第二のスイッ
チング手段61a、61bを有し、これらのスイッチン
グ手段の出力を合成し、Xライン駆動信号PXO(n)
を生成する複数のXラインパルス選択回路6とを備え、
第一のスイッチング手段60a、60b及び第二のスイ
ッチング手段61a、61bは、その入力電圧及び出力
電圧が略同一の場合にオン又はオフする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電表示装置に係
り、さらに詳しくは、放電ランプをマトリックス状に配
置した画像表示装置の駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数のランプをマトリクス状に配置した
従来の表示装置が、特開昭56−1996号公報等に開
示されている。図17は、従来の表示装置の一構成例を
示した図である。図中のLPはランプ、SRはランプに
対応して配置されたサイリスタであり、ランプLP及び
サイリスタSRは、行方向にm個、列方向にn個の(m
×n)のマトリックス構成になっている。なお、各回路
LP、SRに併記されているカッコ内の数字は、マトリ
ックス内における位置を示している。
【0003】また図17において、RT及びCTは、そ
れぞれ行及び列の点呼回路用トランジスタである。トラ
ンジスタRTは行制御回路RSにより制御され、トラン
ジスタCTは列制御回路CSにより制御される。なお、
行制御回路RSおよび列制御回路CSに併記されている
括弧内の数字はそれぞれ行番号及び列番号に対応してい
る。またETは行対応に配置されたサイリスタの消弧駆
動用トランジスタであり、行選択回路RSにより制御さ
れる。
【0004】任意のランプLP(i、j)を点灯させる
場合、共通制御回路CTRは行制御回路RS(i)およ
び列制御回路CS(j)を介して、対応するi番目のト
ランジスタRT(i)及びj番めのトランジスタCT
(j)を共に“ON”状態にして、サイリスタSR
(i、j)のゲートの電位を+5V、またカソードの電
位を0VにしてサイリスタSR(i、j)を導通状態に
する。
【0005】サイリスタSR(i、j)のアノードに
は、ランプLP(i、j)及び抵抗を介して、+10V
の電源が接続されている。このため、一旦、導通状態と
なったサイリスタSR(i、j)は自己保持を行い、ト
ランジスタRT(i)及びCT(j)をともにオフ状態
にしてもランプLP(i、j)はダイオードD(j)を
介して約5Vが印加され、点灯状態を保持する。
【0006】ランプLP(i、j)を消灯させる場合、
行選択回路RS(i)はトランジスタET(i)を駆動
してトランジスタET(i)をオン状態にすると、サイ
リスタSR(i、j)のアノードは0Vに接続され、か
つ、カソードには+5Vの電源が接続されている。この
ため、サイリスタSR(i、j)は逆バイアス状態にな
り、サイリスタSR(i、j)は消弧されて非導通状態
になり、ランプLP(i、j)は消灯する。
【0007】また、本願の発明者らは、特願平8−11
3853号において表示装置に関する発明を開示してい
る。図18は、マトリックス状に接続された蛍光ランプ
を駆動する従来の放電表示装置の一構成例を示した図で
ある。この放電表示装置では、4本のYラインYi〜Y
l、7本のXライン7個Xi〜Xoにより、4×7個の
マトリックス状に接続された蛍光ランプLを駆動してい
る。
【0008】図18において、10はXラインの書込パ
ルス電圧のための直流電源、11はXラインの維持パル
ス電圧のための直流電源、12はYラインの維持パルス
電圧のための直流電源、13はYラインの書込パルス電
圧のための直流電源である。また、6AはXラインの駆
動回路、7AはYラインの駆動回路、8Aは駆動回路6
A、7Aを制御するための制御回路であり、各Xライン
駆動回路6Aに3つ、各Yライン駆動回路7Aに3つの
制御信号を出力し、この例では合計で33の信号を出力
する。Lはマトリックス状に配線された蛍光ランプであ
る。
【0009】図19は、蛍光ランプLの駆動電圧波形を
示したタイミングチャートであり、図中の(a)〜
(c)は、順にXライン(デ−タ側)、Yiライン(走
査側)、Yjライン(走査側)に印加される電圧波形及
びX−Yiライン間、X−Yjライン間の電圧波形を示
している。なお、YjラインはYiラインの隣のライン
であるものとする。
【0010】図中のPXS、PYSは、それぞれXライ
ン用、Yライン用の維持パルスであり、PXW、PYW
は、それぞれXライン用、Yライン用の書込パルスであ
る。デ−タ側であるXラインは、表示内容に応じてXラ
イン書込パルスPXWが印加され、それ以外のときはX
ライン維持パルスPXSが印加される。ここでPXWの
波高値は、安定した表示を得るためPXSの波高値より
十分に高くしてある。また、走査側のYラインは各動作
期間に応じて、正負の電圧パルスが印加される。
【0011】この結果、X−Yiライン間、X−Yjラ
イン間の電圧波形は、図19の(e)、(f)に示すも
のとなる。PXWとPYWを積み重ねた波高値Hは、放
電ランプLの放電開始電圧より十分高く、PYSの印加
されていない期間に与えられる電圧は、放電を維持する
のに必要な電圧よりも低い。このため、X−Yiライン
の交点の画素(放電ランプL)は、書込期間に放電発光
を開始した後、維持期間を経て、消去期間に放電発光を
停止する。次表は、この放電表示装置において、各Xラ
イン及びYラインに印可されるパルスと、蛍光ランプの
状態との関係を示したものである。
【0012】
【表1】
【0013】実際に画像を表示する場合には、Yライン
に印可するパルスを走査信号とし、Xラインに印加する
パルスをデータ信号とする。図18の蛍光ランプL
(i、i)が消灯した状態において、Yiラインに書込
パルスPYWを印可し、同じタイミングでXiラインに
書込パルスPXWを印可すると、蛍光ランプL(i、
i)は放電を開始する。次に、Yiラインに維持パルス
PYSを印可すると、蛍光ランプL(i、i)はXiラ
インに印可されるパルスが書込パルスPXW、維持パル
スPXSの何れであっても点灯を維持する。その後、Y
iに消去パルスとして電位を0Vに固定すると、蛍光ラ
ンプL(i、i)はXiラインに印可されるパルスが書
込パルスPXW、維持パルスPXSの何れであっても消
灯する。
【0014】一方、蛍光ランプL(i、i)が消灯した
状態で、Yiラインに書込パルスPYWを印可し、同じ
タイミングでXi維持パルスPXSを印可した場合に
は、蛍光ランプL(i、i)は消灯したままである。こ
のため、次にYiラインに維持パルスPYSを印可して
も、蛍光ランプL(i、i)は消灯を維持し、その後Y
iラインを消去パルスにするため電位を0Vに固定して
も、そのまま消灯を維持する。
【0015】図20は、多階調の画像を表示する場合に
各ラインに印加されるパルスの一例を示した図である。
ここでは、各画素(蛍光ランプ)のデータが2ビットで
表される4階調の画像を表示するものとする。
【0016】図21は、各蛍光ランプの画像データを2
進数で示した図である。蛍光ランプL(i、i)は
「3」の輝度で、蛍光ランプL(i、j)は「2」の輝
度で、蛍光ランプL(j、i)は「1」の輝度で、蛍光
ランプL(j、j)は「0」の輝度(発光しない)で、
それぞれ発光することを示している。
【0017】画像データが2ビットの場合、輝度「1」
のフィールドと輝度「2」のフィールドの2つのサブフ
ィールドを準備し、2つのサブフィールドの放電発光を
個別に制御することで輝度「0」〜輝度「3」の4階調
の輝度を実現する。例えば、輝度「3」の場合には輝度
「1」と輝度「2」の両方のサブフィールドで放電発光
を行い、輝度「2」の場合には輝度「2」のサブフィー
ルドでのみ放電発光を行う。
【0018】図20の期間1では、書込ラインにYiラ
インを選択し、Yiラインに書込パルスPYWを印可
し、Yj、Ykラインには何もパルスを印可しない。ま
た、Xiラインには、L(i、i)のデータD1が
「1」であれば書込パルスPXWを印可する一方、デー
タD1が「0」であれば維持パルスPXSを印可する。
ここでは、データD1が「1」であるから、書込パルス
PXWが印可され、L(i、i)は放電を開始する。
【0019】また、Xjラインには、L(j、i)のデ
ータD1が「1」であれば、書込パルスPXWを印可
し、データD1が「0」であれば維持パルスPXSを印
可する。ここでは、データD1は「0」であるから、維
持パルスPXSが印可され、L(j、i)は消灯したま
まになる。
【0020】期間2では、書込ラインにYjラインを選
択し、維持ラインをYiラインとする。Yjラインに書
込パルスPYWを、Yiには維持パルスPYSを印可
し、Yk、Ylラインにはパルスを印可しない。また、
Xiラインには、L(i、j)のデータD1が「1」で
あるから、書込パルスPXWが印可され、蛍光ランプL
(i、j)は放電を開始する。Xjラインには、L
(j、j)のデータD1が「0」であるため、維持パル
スPXSを印可する。従って、L(j、j)は消灯した
ままとなる。
【0021】また、L(i、i)については、Yiライ
ンに維持パルスPYS、Xiラインに維持パルスPXS
が印可されることになるため、放電を維持する。また、
L(j、i)については、Yiラインに書込パルスPY
W、Xjラインに維持パルスPXSが印可されるので消
灯したままとなる。
【0022】期間3では、書込ラインにYkラインを選
択し、維持ラインをYjラインとし、消去ラインをYi
ラインとする。Ykラインに書込パルスPYWを印可
し、Yjには維持パルスPYSを印可し、Yi、Ylラ
インにはパルスを印可しない。一方、Xi、Xjライン
には、それぞれL(i、k)、L(j、k)のデータD
1に応じたパルスが印可される。
【0023】この結果、L(i、i)については、Xラ
イン維持パルスPXSのみが印可され消灯する。L
(i、j)については、Yライン維持パルスPYSとX
ライン維持パルスPXSが印可され放電を維持する。L
(j、i)については、Xライン書込パルスPXWのみ
が印可され消灯したままである。L(j、j)について
は、Yライン維持パルスPYSとXライン書込パルスP
XWが印可され消灯したままとなる。
【0024】期間4では、書込ラインにYlラインを選
択し、維持ラインをYkラインとし、消去ラインをYj
ラインとする。Ylラインに書込パルスPYWを印可
し、Ykには維持パルスPYSを印可し、Yi、Yjに
はパルスを印可しない。Xi、Xjラインには、それぞ
れL(i、l)、L(j、l)のデータD1に応じたパ
ルスが印可される。
【0025】この結果、L(i、i)については、Xラ
イン書込パルスPXWのみが印可され消灯したままとな
る。L(i、j)についても、Xライン書込パルスPX
Wのみが印可され消灯する。L(j、i)、L(j、
j)についても、Xライン書込パルスPXWのみが印可
され消灯したままになる。
【0026】期間5では、書込ラインはなく、維持ライ
ンをYlラインとし、消去ラインをYkラインとする。
Ylラインに維持パルスPYSを印可し、Yl,Yi、
Yjにはパルスを印可しない。Xラインには無条件に維
持パルスPXSを印加する。この結果、4個の蛍光ラン
プL(i、i)、L(i、j)、L(j、i)、L
(j、j)について、Xライン維持パルスPXSのみが
印可され、これらの蛍光ランプは消灯したままとなる。
【0027】以上の期間1から期間6までの動作によ
り、輝度「2」のサブフィールドが完成し、蛍光ランプ
L(i、i)、L(i、j)が2期間分だけ放電発光
し、L(j、i)、L(j、j)は発光しなかった。
【0028】同様にして、期間6以降では、輝度「1」
のサブフィールドが始まり、L(i、i)、L(j、
i)が1期間分だけ放電発光する。このため、輝度
「2」のサブフィールドと輝度「1」のサブフィールド
を合わせると、L(i、i)が3期間分、L(i、j)
が2期間分、L(j、i)が1期間分それぞれ発光し、
L(j、j)は発光していない。
【0029】この2つのサブフィールドの走査が、10
msec以下の短い時間で完了するようにすれば、発光
の点滅が肉眼で判別できないため発光期間の違いは肉眼
では輝度の差として感じられ、画像データに応じた輝度
が得られる。
【0030】次に、図18に示した放電表示装置を構成
する各回路の構成について説明する。図22は、Xライ
ン駆動回路6Aの構成を示した図である。Xライン駆動
回路6Aは、Xライン書込電圧+XW用、Xライン維持
電圧+XS用、0V用の3つのスイッチング回路から構
成される。
【0031】図中の65a、65b、66a、66b、
67は、いずれも+XW(V)と+XS(V)の高い方
の耐電圧(ここでは700V)を持つFETであり、6
51、661、670は、各FETのゲートをドライブ
するためのドライバ回路である。また、652、662
は、制御回路8Aとは絶縁された12Vの直流電源であ
り、650、660はフォトカプラである。
【0032】ここで、書込電圧用と維持電圧用のFET
65b、66bのソース端子の電位は0Vから+XW又
は+XSまで変動するため、フォトカプラによる絶縁が
必要であるが、0V用のFET67のソース端子の電位
は0Vのまま変動しないため、フォトカプラによる絶縁
が必要ない。
【0033】また、ここでは+XWと+XSが同電位で
あり、FET65a、66aを省略すると、Xライン書
込電圧用FETがオンしている場合に、例えば、ノイズ
などの影響で+XWが上昇すると、Xライン維持電圧用
のFET66bの寄生ダイオードを通じて+XW側と+
XS側が導通してしまう恐れがある。Xライン維持電圧
用FETがオンしている場合に、Xライン維持電圧+X
Sが上昇した場合も同様である。
【0034】これを避けるために、Xライン書込電圧用
の回路とXライン維持電圧用の回路にはそれぞれFET
65a、66aが追加されている。この様な構成によ
り、各FETは、制御回路8Aより入力される制御信号
が、高レベル(5V)のときにオンし、低レベル(0
V)のときにオフする。
【0035】図23は、図18に示したYライン駆動回
路7Aの構成を示した図である。Yライン維持電圧+Y
S用、Yライン書込電圧−YW用、0V用の3つのスイ
ッチング回路から構成される。
【0036】図中の75、76、77a、77bはYS
+YWの耐電圧(ここでは、500V+700V=12
00V)を持つFETである。Yライン駆動回路7Aで
は0V用の回路には2つのFETが用いられている。こ
れらのFETは、図22に示したXライン書込パルス電
圧発生回路6AのFETと同様、制御回路8Aから入力
される制御信号が高レベル(5V)のときにオンし、低
レベル(0V)のときにオフする。
【0037】図24は、図18、22及び23に示した
放電表示装置の各部の信号波形を示すタイミングチャー
トである。図24は、図20の期間1から期間3の蛍光
ランプL(i、j)の駆動波形を発生する過程を示して
おり、放電を開始する期間を書込期間、放電を維持する
期間を維持期間、放電を消灯させる期間を消去期間とし
ている。
【0038】+XWはXライン書込用の直流電圧,+X
SはXライン維持用の直流電圧、+YSはYライン維持
用の直流電圧、−YWはYライン書込用の直流電圧であ
る。ここでは、それぞれ+XW(V)=700V、+X
S(V)=700V、+YS(V)=500V、−YW
(V)=−700Vであるものとする。
【0039】rXS(n)はXライン維持制御信号、r
XW(n)はXライン書込制御信号、rX0(n)はX
ライン0V制御信号である。また、rYS(n)はYラ
イン維持制御信号,rYW(n)はYライン書込制御信
号、rY0(n)はYライン0V制御信号である。PX
O(n)は、蛍光ランプLの外部電極に加えられるXラ
イン駆動信号の電圧波形であり、PYO(n)は蛍光ラ
ンプの内部電極に加えられるYライン駆動信号の電圧波
形である。PXY(n)は蛍光ランプに加えられる電圧
波形であり、外部電極と内部電極間の電位差である。
【0040】まず、直流電源10〜13において、蛍光
ランプの放電開始、維持、消灯に必要な4種類の直流電
圧であるXライン書込電圧+XW、Xライン維持電圧+
XS、Yライン書込電圧−YW、Yライン維持電圧+Y
Sを生成する。
【0041】図22のXライン駆動回路6Aにおいて、
制御信号rXW(n)が高レベル(5V)の場合には、
フォトカプラ650のLEDに電流が流れず、フォトカ
プラ650の出力段のトランジスタはオフになる。フォ
トカプラ650の出力は抵抗器でプルアップされている
ため、この時、ゲートドライバ651の入力は+12V
になり、FET65a、65bのゲートを短時間で約+
12Vまで充電して、FET65a、65bをオンさせ
る。
【0042】一方、制御信号rXW(n)が低レベル
(0V)の場合には、フォトカプラ650のLEDに電
流が流れ、フォトカプラ650の出力段のトランジスタ
はオンになる。このため、ゲートドライバ651の入力
は0Vになり、FET65a、65bのゲートを0Vま
で急速に放電して、FET65a、65bをオフさせ
る。Xライン維持電圧用回路66D、66a、66b
も、制御信号rXS(n)に基づいて同様に動作する。
【0043】また、Xライン0V用回路では、制御信号
rX0(n)がそのままゲートドライバ670の入力に
伝わる。このため、制御信号rX0(n)が高レベル
(5V)の場合には、ゲートドライバ670は入力が+
5Vになり、FET67のゲートを短時間で+12Vに
充電して、FET67をオンさせる。一方、制御信号r
X0(n)が低レベル(0V)の場合には、ゲートドラ
イバ670はFET67のゲートを0Vまで急速に放電
して、FET67をオフさせる。
【0044】この様にして、Xライン駆動回路6Aは、
制御信号rXW(n)、rXS(n)、rX0(n)に
基づいて、Xライン書込直流電圧+XW、Xライン維持
直流電圧+XSからXライン駆動信号PXO(n)を生
成する。図24の(a)〜(f)は、この様子を示した
ものである。
【0045】同様にして、Yライン駆動回路7Aは、制
御信号rYW(n)、rYS(n)、rY0(n)に基
づいて、Yライン書込直流電圧+YW、Xライン維持直
流電圧+YSからYライン駆動信号PYO(n)を生成
する。図24の(g)〜(l)は、この様子を示したも
のである。
【0046】以上の様にして、Xライン駆動信号PXO
(n)とYライン駆動信号PYO(n)が生成され、X
ライン駆動信号PXO(n)とYライン駆動信号PYO
(n)の合成波形PXY(n)が、蛍光ランプに印加さ
れる。図24の(f)、(l)、(m)は、この様子を
示したものである。
【0047】
【発明が解決しようとする課題】図17に示した従来の
表示装置では、各行及び列毎に設けたサイリスタでラン
プの点灯に必要な電圧と電流をスイッチングしていたた
め各行及び列毎に設けたサイリスタでスイッチングロス
が発生する。このスイッチングロスは電圧、電流、スイ
ッチング周波数の上昇にともない増えるため、ランプの
輝度を上げるために電圧と電流を増やしたり、また、動
きが速い映像を多階調で表示するためにスイッチング周
波数を上げたりすればスイッチングロスが増大する。こ
のため、全てのサイリスタに放熱器を取り付けて、スイ
ッチングロスによる熱を放出させることが必要になり、
装置の小型化、低価格化を図ることが困難であった。
【0048】また、図17に示した従来の表示装置は、
サイリスタにランプの駆動電圧がそのまま印加されるた
め、ランプの輝度を上げるために電圧を上げた場合に耐
電圧が高いサイリスタが必要であった。
【0049】一方、図18に示した従来の表示装置で
も、各行及び列毎に設けたFETでスイッチングしてい
たため、各行及び列毎に設けたFETでスイッチングロ
スが発生していた。しかも、Yライン駆動回路では12
00Vもの耐電圧を持つ高価なFETが必要であった。
【0050】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであり、各Xライン及びYラインの駆動回路を少ない
部品で構成し、小型で安価な放電表示装置を提供するこ
とを目的とする。また、各Xライン及びYラインの駆動
回路内のスイッチング手段に要求される耐電圧を低減す
ることにより、安価な部品を用いて放電表示装置を構成
し、或いは、放電表示装置の信頼性、耐久性を向上させ
ることを目的とする。
【0051】
【課題を解決するための手段】本発明による放電表示装
置は、2つの電極を有する放電ランプをマトリクス状に
配列し、所定の方向に配列された各放電ランプの一方の
電極を互いに接続してXラインを構成し、書込パルス及
び維持パルスを含むXライン駆動信号を各Xラインに印
加する放電表示装置であって、所定の直流電圧をスイッ
チングし、書込パルスを生成するXライン書込パルス発
生回路と、所定の直流電圧をスイッチングし、維持パル
スを生成するXライン維持パルス発生回路と、書込パル
スをスイッチングする第一のスイッチング手段及び維持
パルスをスイッチングする第二のスイッチング手段を有
し、これらのスイッチング手段の出力を合成し、Xライ
ン駆動信号を生成する複数のXラインパルス選択回路と
を備え、第一のスイッチング手段及び第二のスイッチン
グ手段は、その入力電圧及び出力電圧が略同一の場合に
オン又はオフする構成とされる。
【0052】また、本発明による放電表示装置は、Xラ
インパルス発生回路の第一のスイッチング手段及び第二
のスイッチング手段の入力電圧が略同一の場合に、第一
のスイッチング手段及び第二のスイッチング手段の一方
をオンさせるとともに、他方をオフさせる構成とされ
る。
【0053】また、本発明による放電表示装置は、Xラ
インパルス選択回路が、第一のスイッチング手段を駆動
制御する第一の駆動回路と、第二のスイッチング手段を
駆動制御する第二の駆動回路とを備えて構成され、第一
の駆動回路及び第二の駆動回路は、スイッチング手段を
駆動するドライバ回路と、ソース端子がドライバ回路の
出力端子に接続され、ドレイン端子が前記スイッチング
手段の制御端子に接続され、ゲート端子に所定の電圧が
入力されるFETとにより構成される。
【0054】また、本発明による放電表示装置は、全て
の放電ランプの消灯から、いずれかの放電ランプの書き
込みまでのブランク期間を検出し、ブランク期間中、X
ライン書込パルス発生回路における直流電圧のスイッチ
ングを停止させるブランク検出回路を備えて構成され
る。
【0055】また、本発明による放電表示装置は、全て
の放電ランプの消灯から、いずれかの放電ランプの書き
込みまでのブランク期間を検出し、ブランク期間中、X
ライン維持パルス発生回路における直流電圧のスイッチ
ングを停止させるブランク検出回路を備えて構成され
る。
【0056】また、本発明による放電表示装置は、2つ
の電極を有する放電ランプをマトリクス状に配列し、所
定の方向に配列された各放電ランプの一方の電極を互い
に接続してYラインを構成し、書込パルス及び維持パル
スを含むとともに消去期間を有するYライン駆動信号を
各Yラインに印加する放電表示装置であって、所定の直
流電圧をスイッチングし、維持パルスを生成するYライ
ン維持パルス発生回路と、所定の直流電圧をスイッチン
グし、書込パルスを生成するYライン書込パルス発生回
路と、維持パルスをスイッチングする第三のスイッチン
グ手段、書込パルスをスイッチングする第四のスイッチ
ング手段及び所定の直流電圧をスイッチングする第五の
スイッチング手段を有し、これらのスイッチング手段の
出力を合成してYライン駆動信号を生成する複数のYラ
インパルス選択回路とを備え、第三のスイッチング手
段、第四のスイッチング手段及び第五のスイッチング手
段は、その入力電圧及び出力電圧が略同一の場合にオン
又はオフする構成とされる。
【0057】また、本発明による放電表示装置は、第三
のスイッチング手段、第四のスイッチング手段及び第五
のスイッチング手段は、いずれか2つのスイッチング手
段の入力電圧が略同一の場合に、一方のスイッチング手
段がオンされるとともに、他方のスイッチング手段がオ
フされる構成とされる。
【0058】また、本発明による放電表示装置は、Yラ
イン書込パルス発生回路は、書込パルスを、Yライン維
持パルス発生回路において生成される維持パルスとは逆
極性の電圧パルスとして生成し、書込パルスの出力期間
が維持パルスの出力期間と重複しないタイミングで、書
込パルスを出力する構成とされる。
【0059】また、本発明による放電表示装置は、2つ
の電極を有する放電ランプをマトリクス状に配列し、所
定の方向に配列された各放電ランプの一方の電極を互い
に接続してYラインを構成し、書込パルス及び維持パル
スを含むとともに消去期間を有するYライン駆動信号を
各Yラインに印加する放電表示装置であって、所定の直
流電圧をスイッチングし、維持パルスを生成するYライ
ン維持パルス発生回路と、所定の直流電圧をスイッチン
グして書込パルスを生成し、書込パルスの出力期間が維
持パルスの出力期間と重複しないタイミングで出力する
Yライン書込パルス発生回路と、維持パルスをスイッチ
ングする第三のスイッチング手段及び書込パルスをスイ
ッチングする第四のスイッチング手段を有し、各スイッ
チング手段の出力を合成してYライン駆動信号を生成す
る複数のYラインパルス選択回路とを備えて構成され
る。
【0060】また、本発明による放電表示装置は、消去
期間において、Yライン維持パルス発生回路から維持パ
ルスが出力されている場合には、第三のスイッチング手
段がオフされているとともに、第四のスイッチング手段
がオンされており、Yライン書込パルス発生回路から書
込パルスが出力されている場合には、第三のスイッチン
グ手段がオンされているとともに、第四のスイッチング
手段がオフされている構成とされる。
【0061】また、本発明による放電表示装置は、第三
のスイッチング手段及び第四のスイッチング手段の入力
電圧が略同一の場合に、一方のスイッチング手段がオン
されるとともに、他方のスイッチング手段がオフされる
構成とされる。
【0062】また、本発明による放電表示装置は、全て
の放電ランプの消灯から、いずれかの放電ランプの書き
込みまでのブランク期間を検出し、ブランク期間中、Y
ライン維持パルス発生回路における直流電圧のスイッチ
ングを停止させるブランク検出回路を備えて構成され
る。
【0063】また、本発明による放電表示装置は、全て
の放電ランプの消灯から、いずれかの放電ランプの書き
込みまでのブランク期間を検出し、ブランク期間中、Y
ライン書込パルス発生回路における直流電圧のスイッチ
ングを停止させるブランク検出回路を備えて構成され
る。
【0064】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下に、本発明の実施の形態1について
図を用いて説明する。図1は、実施の形態1による放電
表示装置の一構成例を示した図である。この放電表示装
置は、マトリックス状に接続された4×7個の蛍光ラン
プLを、4本のYラインYi〜Yl及び7本のXライン
Xi〜Xoにより駆動するものであり、直流電源10〜
13が直流電圧を生成し、パルス発生回路2〜5がこの
直流電圧をパルス化し、パルス電圧選択回路6、7がこ
れらのパルス信号を選択的にXライン、Yラインへ出力
することによって、各蛍光ランプLを駆動する。
【0065】直流電源10、11はともにXラインを駆
動するための直流電源であり、直流電源10がXライン
書込電圧+XWを生成し、直流電源11がXライン維持
電圧+XSを生成する。一方、直流電源12、13はと
もにYラインを駆動するための直流電源であり、直流電
源12がYライン維持電圧+YSを生成し、直流電源1
3がYライン書込電圧−YWを生成する。
【0066】パルス発生回路2は、直流電源10からの
書込電圧+XWに基づいて、Xラインの書込パルスPX
Wを生成するスイッチング回路であり、パルス発生回路
3は、直流電源11からの維持電圧+XSに基づいて、
Xラインの維持パルスPXSを生成するスイッチング回
路である。パルス選択回路6は、これらの書込パルスP
XW及び維持パルスPXSに基づいて、Xラインの駆動
波形を生成する回路であり、各Xラインごとに設けられ
ている。
【0067】同様にして、パルス発生回路4は、直流電
源12からの維持電圧+YSに基づいて、Yラインの維
持パルスPYSを生成するスイッチング回路であり、パ
ルス発生回路5は、直流電源13からの書込電圧−YW
に基づいて、Yラインの書込パルスPYWを生成するス
イッチング回路である。パルス選択回路7は、これらの
維持パルスPYS及び書込パルスPYWに基づいて、Y
ラインの駆動波形を生成する回路であり、各Yラインご
とに設けられている。
【0068】制御回路8は、上記パルス発生回路2〜5
及びパルス選択回路6、7を制御するための回路であ
り、Yライン用のパルス選択回路7に対し3つの制御信
号を出力し、他の回路2〜8に対しては2つの制御信号
を出力しており、この実施の形態では合計34の制御信
号を出力する。なお、本明細書では制御信号名の頭文字
を「s」とし、また、必要に応じてハイ・アクティブ
(正論理)の信号名の末尾に「H」を付し、ロー・アク
ティブ(負論理)の信号名の末尾に「L」を付してい
る。
【0069】図2は、図1に示した蛍光ランプLの構造
の一例を示した図である。この蛍光ランプLは、封入さ
れた希ガスを放電させて点灯するランプであり、内部電
極L3と外部電極L4を備えて構成される。内部電極L
3は、ガラスバルブL2の端面部分からガラスバルブL
2内に挿入される一方、外部電極L4は、ガラスバルブ
L2の外面に設けられている。また、ガラスバルブL2
の内側面には、蛍光体層L5が形成され、ガラスバルブ
L2の上端には、透光性の光出力部L6が設けられ、ガ
ラスバルブL2の内部にはキセノンなどの希ガスが所定
の圧力で封入されている。
【0070】図3は、図1に示したパルス発生回路2の
構成例を示した回路図である。パルス発生回路2は、X
ライン用の書込パルスPXWを生成する回路であり、ス
イッチング素子としてのFET20、21と、これらの
FETのゲート端子を駆動するドライブ回路20D、2
1Dにより構成される。ドライブ回路20Dは、制御回
路8からの書込制御信号sPXWHに基づいて、FET
20を制御し、ドライブ回路21Dは、制御回路8から
の書込制御信号sPXWLに基づいて、FET21を制
御する。
【0071】FET20は、ドレイン端子に直流電源1
0からの書込電圧+XWが印加され、ソース端子がパル
ス発生回路2の出力端子に接続されている。このため、
ゲート端子に+12Vを印加すれば、ソース、ドレイン
間が導通(オン)状態となり、各パルス選択回路6に対
し書込電圧+XWを出力する一方、ゲート端子の電位が
0Vであれば、ソース、ドレイン間は非導通(オフ)状
態となる。
【0072】また、FET21は、ソース端子が接地さ
れ、ドレイン端子が出力端子に接続されているため、ゲ
ート端子に+12Vを印加すればオンし、各パルス選択
回路6に対し0Vを出力する一方、ゲート端子の電位が
0Vであれば、ソース、ドレイン間は非導通状態とな
る。
【0073】従って、これらのFET20、21は、書
込電圧+XW(例えば700V)の耐電圧をもつFET
であることが必要となる。また、FET20のソース端
子の電位は0Vから+XWまで変化するため、ドライブ
回路20Dは絶縁のためのフォトカプラ200が必要と
なるが、FET21のソース端子の電位は0Vであり変
動しないため、ドライブ回路21Dでは、フォトカプラ
による絶縁を行う必要がない。同様の理由により、ドラ
イブ回路20Dの電源202にのみ、制御回路8から絶
縁された12Vの直流電源が使用されている。
【0074】書込制御信号sPXWHがHレベル(5
V)の場合には、ドライブ回路20Dのフォトカプラ2
00のLEDに電流が流れず、フォトカプラ200の出
力段のトランジスタはオフとなる。フォトカプラ200
の出力は抵抗器でプルアップされているため、前記トラ
ンジスタのオフにより、ゲートドライバ201の入力は
+12Vになり、FET20のゲートは短時間で約+1
2Vまで充電されて、FET20はオンされる。
【0075】一方、書込制御信号sPXWHが低レベル
(0V)の場合には、フォトカプラ200のLEDに電
流が流れ、フォトカプラ200の出力段のトランジスタ
はオンとなる。このため、ゲートドライバ201の入力
は0Vになり、FET20のゲートは急速に0Vまで放
電されて、FET20はオフされる。
【0076】また、ゲートドライバ210により構成さ
れるドライブ回路21Dは、書込制御信号sPXWLが
高レベル(5V)の場合には、FET20のゲートを短
時間で+12Vに充電してFET21をオンし、書込制
御信号sPXWLが低レベル(0V)の場合には、FE
T21のゲートを短時間で0Vに放電して、FET21
をオンする。
【0077】図4は、図1に示したパルス発生回路3の
構成例を示した回路図である。パルス発生回路3は、X
ライン用の維持パルスPXSを生成する回路であり、図
3に示したパルス発生回路2と同様の回路として構成さ
れ、制御回路8からの維持制御信号sPXSH、sPX
SLに基づいて、+XS又は0Vを出力する。
【0078】図5は、図1に示したパルス発生回路4の
構成例を示した回路図である。パルス発生回路4は、Y
ライン用の維持パルスPYSを生成する回路であり、図
3に示したパルス発生回路2と同様の回路として構成さ
れ、制御回路8からの維持制御信号sPYSH、sPY
SLに基づいて、+YS又は0Vを出力する。
【0079】図6は、図1に示したパルス発生回路5の
構成例を示した回路図である。パルス発生回路5はYラ
イン用の書込パルスPYWを生成する回路であり、図3
〜5に示したパルス発生回路2〜4と同様、スイッチン
グ素子としてのFET50、51と、これらのゲート端
子を駆動するドライブ回路50D、51Dにより構成さ
れている。ところが、このパルス発生回路5へ入力され
る直流電源13の出力電圧−YWは負の電圧レベルであ
り、FET50のソース端子の電位は−YWから0Vま
で変化し、また、FET51のソース端子の電位は−Y
Wとなる。
【0080】このため、ドライブ回路50D、51D
は、ともに図3に示したドライブ回路20Dと同様の絶
縁型の回路として構成されており、制御回路8に対し書
込電圧−YWを印加することなく、制御回路8からの書
込制御信号sPYWH、sPYWLに基づいて、−YW
又は0Vを出力することができる。
【0081】図7は、図1に示したパルス選択回路6の
構成例を示した回路図である。パルス選択回路6は、ス
イッチング素子としてのFET60a、60b、61
a、61bと、これらのFETのゲート端子を駆動する
ドライブ回路60D、61Dにより構成される。
【0082】ドライブ回路60Dは、制御回路8からの
書込選択制御信号sXW(n)に基づいて、FET60
a及びFET60bを制御し、ドライブ回路61Dは、
制御回路8からの維持選択制御信号sXS(n)に基づ
いて、FET61a及びFET61bを制御する。な
お、パルス選択回路6は各Xラインごとに設けられてお
り、これらの制御信号に付された(n)は、対応するX
ラインの番号を表したものである。
【0083】このパルス選択回路6は、パルス発生回路
2、3から書込パルスPXW及び維持パルスPXSが入
力され、+XW、+XS又は0Vが出力されるので、入
力側の電位よりも出力側の電位が高くなる場合がある。
このため、FETの寄生ダイオードによる漏れ電流を考
慮する必要があり、FET60aとFET60bは、そ
の極性が反対となる様に直列に接続され、FET61a
とFET61bもその極性が反対となる様に直列接続さ
れ、これらの接続点は、それぞれのドライバ回路60
D、61Dのグランドに接続されている。
【0084】従って、制御信号sXW(n)が高レベル
(5V)の場合に、FET60a、60bがオンする一
方、低レベル(0V)の場合に、FET60a、60b
がオフする。また、制御信号sXS(n)が高レベルの
場合に、FET61a、61bがオンする一方、低レベ
ルの場合に、FET61a、61bがオフする。
【0085】また、各FET60a、60b、61a、
61bのソース側の電位は、入力される書込パルス又は
維持パルスに応じて変動するため、ドライブ回路60
D、61Dは、ともに図3に示したドライブ回路20D
と同様の絶縁型の回路として構成されている。
【0086】図8は、図1に示したパルス選択回路7の
構成例を示した回路図である。パルス選択回路7は、書
込パルスPYW及び維持パルスPYSに基づいて、Yラ
インの駆動信号を出力する回路であり、スイッチング素
子としてのFET70a、70b、71a、71b、7
2a、72bと、これらのFETのゲート端子を駆動す
るドライブ回路70D、71D、72Dにより構成され
る。
【0087】また、図7に示したパルス選択回路6と同
様、FET70aとFET70b、FET71aとFE
T71b、FET72aとFET72bは、それぞれ互
いの極性が反対となる様に直列に接続され、これらの接
続点は、それぞれのドライブ回路70D、71D、72
Dのグランドに接続されている。
【0088】そして、ドライブ回路70Dは、維持選択
制御信号sYS(n)に基づいて、FET70a及びF
ET70bを制御し、ドライブ回路71Dは、書込制御
信号sYW(n)に基づいて、FET71a及びFET
71bを制御し、ドライブ回路72Dは、消去選択制御
信号sYE(n)に基づいて、FET72a及びFET
72bを制御する。
【0089】即ち、制御信号sYS(n)が高レベル
(5V)の場合に、FET70a、70bがオンする一
方、低レベル(0V)の場合に、FET70a、70b
がオフする。また、制御信号sYW(n)が高レベルの
場合に、FET71a、71bがオンする一方、低レベ
ルの場合に、FET71a、71bがオフする。さら
に、制御信号sYE(n)が高レベルの場合に、FET
72a、72bがオンする一方、低レベルの場合に、F
ET72a、72bがオフする。
【0090】なお、パルス選択回路7は各Yラインごと
に設けられており、これらの制御信号に付された(n)
は、対応するYラインの番号を表したものである。ま
た、ドライブ回路70D、71D、72Dは、ともに図
3に示したドライブ回路20Dと同様の絶縁型の回路と
して構成されている。
【0091】次に、この放電表示装置の動作について説
明する。図9〜図11は、図1に示した放電表示装置の
各部の信号波形の一例を示したタイミングチャートであ
る。これらのタイミングチャートは、図20の期間1か
ら期間3の蛍光ランプL(i、i)の駆動波形を発生す
る過程を示しており、放電を開始する期間を書込期間、
放電を維持する期間を維持期間、放電を消灯させる期間
を消去期間としている。
【0092】なお、ここでは、Xラインの書込電圧+X
Wが700Vであり、Xラインの維持電圧+XSが70
0Vであり、Yラインの維持電圧+YSが500Vであ
り、Yラインの書込電圧−YWが−700Vであるもの
とする。
【0093】図9は、Xラインについてのパルス発生回
路2、3及びパルス選択回路6の各信号波形を示したタ
イミングチャートである。図中の(a)、(b)は、直
流電源10、11から入力される定電圧+XW、+XS
を、(c)、(d)は、パルス発生回路2の書込制御信
号sPXWH、sPXWLの電圧波形を、(e)、
(f)は、パルス発生回路3の維持制御信号sPXS
H、sPXSLの電圧波形をそれぞれ示している。
【0094】また、(g)は、パルス発生回路2で生成
される書込パルスPXWの電圧波形を、(h)は、パル
ス発生回路3で生成される維持パルスPXSの電圧波形
を、(i)、(j)は、パルス選択回路6の選択制御信
号sXW(n)、sXS(n)の電圧波形を、(k)
は、Xラインに印加されるパルス選択回路6の出力電圧
の波形をそれぞれ示している。
【0095】パルス発生回路2は、制御信号sPXWH
が高レベル(5V)で、制御信号sPXWLが低レベル
(0V)の場合に、直流電源1からのXライン書込電圧
+XWを出力する一方、制御信号sPXWHが低レベル
(0V)で、制御信号sPXWLが高レベル(5V)の
場合に0Vを出力する。この様にして、Xライン用の書
込パルスPXWが生成される。図9の(a)、(c)、
(d)、(g)は、以上の動作を示したものである。
【0096】パルス発生回路3も、同様にして、制御信
号sPXSHが高レベル(5V)で、制御信号sPXS
Lが低レベル(0V)の場合には、直流電源1からのX
ライン維持電圧+XSを出力する一方、制御信号sPX
SHが低レベル(0V)で、制御信号sPXSLが高レ
ベル(5V)の場合には0Vを出力する。この様にし
て、Xライン用の維持パルスPXSが生成される。図9
の(b)、(e)、(f)、(h)は、以上の動作を示
したものである。
【0097】パルス発生回路2、3で生成された書込パ
ルスPXW及び維持パルスPXSは、パルス選択回路6
へ入力される。パルス選択回路6は、制御信号sXW
(n)が高レベルで、制御信号sXS(n)が低レベル
の場合には、書込パルスPXWを出力する一方、制御信
号sXW(n)が低レベルで、制御信号sXS(n)が
高レベルの場合には維持パルスPXSを出力する。この
様にして、Xライン駆動信号PXO(n)が生成され
る。図9の(i)〜(k)は、以上の動作を示したもの
である。
【0098】ここで、選択制御信号sXW(n)、sX
S(n)が変化するタイミングを、対応する各FETの
ソース、ドレイン端子間の電位差が0Vとなる時に選べ
ば、これらのFETにスイッチングロスが発生すること
がない。ここでは、図9に示した様に、書込パルスPX
Wと維持パルスPXSがともに0Vである時に選べば、
各FET60a、60b、61a、60bをスイッチン
グする際における、これらのFETのソース、ドレイン
端子間の電位差が0Vとなり、これらのFETにスイッ
チングロスが発生することがない。
【0099】放電表示装置は、通常、多数のXラインに
より構成されており、これらのXラインと同数のパルス
選択回路6を備えている。このため、パルス選択回路6
におけるスイッチングロスの発生を防止すれば、放熱フ
ィン等を用いた各パルス選択回路6の放熱処理が不要と
なり、部品点数を削減することができる。
【0100】この場合、パルス発生回路2、3では、ス
イッチングロスによる発熱が生じているが、パルス発生
回路2、3は、全てのXラインについて合計2個である
ため、放熱処理に必要な部品点数は全体として削減され
ることになる。従って、装置の低廉化、小型化を図るこ
とができる。
【0101】さらに、電源回路10〜14等は、一般に
発熱量が大きく、大型の放熱フィン等を備えて十分な放
熱処理が行われる様に構成されている。このため、パル
ス発生回路2、3を適切な位置に配置し、電源回路の放
熱フィン等を共用すれば、部品を追加することなく、ス
イッチングロスに起因する熱を放出することができるの
で、さらに装置の低廉化、小型化を図ることができる。
【0102】図10は、Yラインについてのパルス発生
回路4、5及びパルス選択回路7の各信号波形を示した
タイミングチャートである。図中の(a)、(b)は、
直流電源12、13から入力される定電圧+YS、−Y
Wを、(c)、(d)は、パルス発生回路4の維持制御
信号sPYSH、sPYSLの電圧波形を、(e)、
(f)は、パルス発生回路5の書込制御信号sPYW
H、sPYWLの電圧波形をそれぞれ示している。
【0103】また、(g)は、パルス発生回路4で生成
される維持パルスPYSの電圧波形を、(h)は、パル
ス発生回路5で生成される書込パルスPYWの電圧波形
を、(i)〜(k)は、パルス選択回路7の選択制御信
号sYS(n)、sYW(n)、sYE(n)の電圧波
形を、(l)は、Yラインに印加されるパルス選択回路
7の出力信号PYO(n)の波形をそれぞれ示してい
る。
【0104】パルス発生回路4は、制御信号sPYSH
が高レベル(5V)で、制御信号sPYSLが低レベル
(0V)の場合に、直流電源12からのYライン維持電
圧+YSを出力する一方、制御信号sPYSHが低レベ
ル(0V)で、制御信号sPYSLが高レベル(5V)
の場合に0Vを出力する。この様にして、Yライン用の
維持パルスPYSが生成される。図10の(a)、
(c)、(d)、(g)は、以上の動作を示したもので
ある。
【0105】パルス発生回路5も、同様にして、制御信
号sPYWHが高レベル(5V)で、制御信号sPYW
Lが低レベル(0V)の場合には、直流電源13からの
Yライン維持電圧−YWを出力する一方、制御信号sP
YWHが低レベル(0V)で、制御信号sPYWLが高
レベル(5V)の場合には0Vを出力する。この様にし
て、Yライン用の書込パルスPYWが生成される。図1
0の(b)、(e)、(f)、(h)は、以上の動作を
示したものである。
【0106】パルス発生回路4、5で生成された維持パ
ルスPYS及び書込パルスPYWは、パルス選択回路7
へ入力される。パルス選択回路7は、制御信号sYS
(n)が高レベルで、制御信号sYW(n)、sYE
(n)がともに低レベルの場合には、維持パルスPYS
を出力し、制御信号sYW(n)が高レベルで、制御信
号sYS(n)、sYE(n)がともに低レベルの場合
には、書込パルスPXWを出力し、制御信号sYE
(n)が高レベルで、制御信号sYS(n)、sYW
(n)がともに低レベルの場合には、0Vを出力する。
この様にして、Yライン駆動信号PYO(n)が生成さ
れる。図10の(i)〜(l)は、以上の動作を示した
ものである。
【0107】ここで、選択制御信号sYW(n)、sY
S(n)、sYE(n)が変化するタイミングを、対応
する各FETのソース、ドレイン端子間の電位差が0V
となる時に選べば、これらのFETにスイッチングロス
が発生することがない。ここでは、図9の場合と同様
に、維持パルスPYSと書込パルスPYWとがともに0
Vである時に選べば、各FET70a、70b、71
a、71b、72a、72bをスイッチングする際にお
ける、これらのFETのソース、ドレイン端子間の電位
差が0Vとなる。従って、これらのFETにスイッチン
グロスが発生することがない。
【0108】放電表示装置は、通常、多数のYラインに
より構成されており、これらのYラインと同数のパルス
選択回路7が設けられている。このため、パルス選択回
路7におけるスイッチングロスの発生を防止すれば、放
熱フィン等を用いた各パルス選択回路7の放熱処理が不
要となり、装置全体として部品点数を削減し、装置の低
廉化、小型化を図ることができる。
【0109】この場合、パルス発生回路4、5では、ス
イッチングロスによる発熱が生じており、パルス発生回
路4、5を適切な位置に配置して、電源回路10〜14
等と放熱フィンを共用する構成とすることにより、さら
に装置の低廉化、小型化を図ることができる。
【0110】また、Yライン用の維持パルスPYSと書
込パルスPYWは、その極性が逆であり、Yライン駆動
信号PYO(n)の電位は、+YSから−YWまで変動
するため、図18に示した従来の放電表示装置では、Y
ライン駆動回路7A内のFET75、76(図23)に
最大YS+YWの電圧(この例では1200V)が印加
されていた。即ち、Yライン駆動回路7Aの出力電圧が
−YWの場合にFET75にYS+YWの電圧が印加さ
れ、出力電圧が+YSの場合にFET76にYS+YW
の電圧が印加されていた。
【0111】ところが、本実施の形態では、パルス発生
回路4が維持パルスPYSを発生する一方、パルス発生
回路5が書込パルスPYWを発生し、さらに、維持パル
スPYSと書込パルスPYWが時間的に重複することが
ない。この様にして、逆極性のパルスの発生タイミング
が重ならない様に構成し、両パルスを同時に出力させな
いことにより、パルス選択回路7内のFET70a、7
0b、71a、71bには最大でも+YS又は−YWの
いずれかの電圧(この例では最大700V)しか印加さ
れないことになる。
【0112】図11は、蛍光ランプLの印加電圧を示し
たタイミングチャートである。図中の(a)は、パルス
選択回路6がXラインに印加する駆動信号PXO(n)
の電圧波形であり、(b)は、パルス選択回路7がYラ
インに印加する駆動信号PYO(n)の電圧波形であ
り、(c)は、蛍光ランプLに印加される電圧波形を示
している。蛍光ランプの印加電圧とは、内部電極L2、
外部電極L3間の電位差であり、両駆動信号PXO
(n)、PYO(n)の合成波形となる。
【0113】本実施の形態においては、Xラインの書込
電圧+XWとXラインの維持電圧+XSが同一である場
合について説明したが、異なる場合であっても本発明を
適用することができ、パルス発生回路6におけるスイッ
チングロスを低減することができる。また、Xラインの
書込電圧+XW、Yラインの書込電圧−YW、Yライン
の維持電圧+YS相互間の関係(絶対値の異同を含む)
についても、本実施の形態の場合に限定されるものでは
ない。
【0114】実施の形態2.次に、本発明による実施の
形態2について図を用いて説明する。図12は、実施の
形態2による放電表示装置のパルス選択回路7’の構成
例を示した図である。この放電表示装置全体の構成は、
図1に示した実施の形態1の構成と同様であるが、Yラ
イン用のパルス選択回路7’の構成が、図8に示したパ
ルス選択回路7とは異なっている。
【0115】このパルス選択回路7’は、0Vを入力と
するスイッチング回路を備えていない。即ち、図8に示
したFET72a、72b及びそのドライブ回路72D
を備えることなく構成されており、制御回路8からパル
ス発生回路7’への制御信号sYE(n)も入力されて
いない。
【0116】このパルス選択回路7’により0Vを出力
するには、パルス発生回路4がパルス電圧+YSを出力
していないとき、即ち、維持パルスPYS側の入力が0
Vの場合には、維持パルス側のFET60a、60bを
オンして、書込パルス側のFET61a、61bをオフ
すればよい。一方、パルス発生回路5がパルス電圧−Y
Wを出力していないとき、即ち、書込パルスPYW側の
入力が0Vの場合には、維持パルス側のFET60a、
60bをオフして、書込パルス側のFET61a、61
bをオンすればよい。このため、維持パルスPYSと書
込パルスPYWの発生タイミングが重ならず、両パルス
が同時に出力されることがなければ、パルス発生回路
7’は0Vを出力することができる。
【0117】図13は、パルス選択回路7’の各部の信
号波形の一例を示したタイミングチャートである。この
タイミングチャートは、図9〜図11と同様、書込期
間、維持期間及び消去期間の3つの期間について示した
ものである。図中の(a)に示した維持パルスPYS
と、(b)に示した書込パルスPYWが、消去期間にお
いて同時にアクティブになることはない。
【0118】このため、書込パルスPYWがアクティブ
になる消去期間の前半では、(c)に示した選択制御信
号sYS(n)を低レベル(0V)にするとともに、
(d)に示した選択制御信号sYW(n)を高レベル
(5V)とし、維持パルス側の電圧0VをYラインへ出
力することができる。一方、維持パルスPYSがアクテ
ィブになる消去期間の後半では、選択制御信号sYS
(n)を高レベル(5V)にするとともに、選択制御信
号sYW(n)を低レベル(0V)とし、書込パルス側
の0VをYラインへ出力することができる。
【0119】この様な構成とすることにより、図8に示
したFET72a、72b及びそのドライブ回路72D
を備えることなく、また、制御信号sYE(n)を使用
することなく、維持期間において0Vを出力することが
でき、図10に示した実施の形態1の場合と同一のYラ
イン駆動信号PYO(n)を得ることができる。
【0120】この実施の形態では、消去期間以外におい
ても、維持パルスPYSと 書込パルスPYWの発生タ
イミングが重ならず、両パルスが同時に出力されること
がない。従って、実施の形態1の場合と同様、FET7
0a、70b、71a、71bにおけるスイッチングロ
スの発生を防止することができる。
【0121】実施の形態3.次に本発明の実施の形態3
について図を用いて説明する。図14は、実施の形態3
による放電表示装置のパルス選択回路6’の構成例を示
した図である。この放電表示装置の全体の構成は、実施
の形態1又は2と同様であるが、Xライン用のパルス選
択回路6’の構成が、図7に示したパルス選択回路6と
は異なっている。
【0122】このパルス選択回路6’のドライブ回路6
2Dとドライブ回路63Dは同一回路であり、ドライブ
回路62Dは、ドライバ回路620とFET621によ
り構成され、ドライブ回路63Dは、ドライバ回路63
0とFET631により構成される。
【0123】増幅器としてのドライバ回路620の出力
端子は、FET621のソース端子に接続され、ゲート
端子が接地されたFET621のドレイン端子がFET
62a、62bのゲート端子に接続され、ドライバ回路
620は、FET621を介して、FET60a、60
bのゲート端子を駆動することができる。同様にして、
ドライバ回路630は、FET631を介して、FET
61a、61bのゲート端子を駆動することができる。
【0124】上記ドライブ回路62Dの動作について、
さらに詳しく説明する。まず、書込選択制御信号sXW
(n)が高レベル(5V)の場合には、ドライバ回路6
20がFET621のソース端子に+12Vを与えて、
FET621はオフとなる。ところが、FET621の
寄生ダイオードを通じてFET60a、60bのゲート
端子は+12Vまで充電されるため、FET60a、6
0bはオンされる。
【0125】FET60a、60bがオンした後は、書
込パルスPXWとして電圧+XWが入力されると、FE
T60a、60bのゲート端子の電位が+XWまで上昇
する。このため、FET621の寄生ダイオードは逆バ
イアスによりオフされる。しかし、その後、入力電圧が
0Vへ変化すれば、再びFET60a、60bのゲート
端子の充電が行われる。
【0126】FET60a、60bに蓄えられた電荷
は、この様な短時間の間に放電されることはないため、
FET60a、60bはオン状態を維持することができ
る。しかも、この時、FET621はオフ状態であるた
め、FET60a、60bのゲート端子の電位が+XW
まで上昇しても、ドライバ回路620や制御回路8へ書
込電圧+XWが加わることはない。
【0127】一方、書込選択制御信号sXW(n)が低
レベル(0V)の場合には、ドライバ回路620がFE
T621のソース端子に−12Vを与えて、FET62
1はオンとなる。このため、FET60a、60bのゲ
ート端子は−12Vまで放電されて、FET60a、6
0bはオフとなる。
【0128】ドライブ回路63Dの動作についても同様
であり、維持選択制御信号sXS(n)が高レベルの場
合には、ドライバ回路630や制御回路8へ維持電圧+
XSを加えることなく、FET61a、61bのオン状
態を維持し、維持選択制御信号sXS(n)が低レベル
の場合には、FET61a、61bをオフする。
【0129】この様にして、FET620、630を用
いることにより、ドライブ回路62D、63Dは、フォ
トカプラによる絶縁が不要となり、また、制御回路8か
ら絶縁された12Vの直流電源回路も不要となる。
【0130】実施の形態4.次に本発明の実施の形態4
について図を用いて説明する。図15は、実施の形態4
による放電表示装置の構成を示した図である。この放電
表示装置は、図1に示した実施の形態1の装置にブラン
ク検出回路9を設けて構成される。
【0131】制御回路8から出力されるパルス発生回路
2〜5への制御信号は、ブランク検出回路9に一旦入力
され、ブランク検出回路9において変換されて、パルス
発生回路2〜5へ入力される。
【0132】即ち、パルス発生回路2に対する制御信号
sPXWH、sPXWLは、ブランク検出回路9におい
て、制御信号tPXWH、tPXWLへ変換され、パル
ス発生回路2へ入力される。同様にして、制御信号sP
XSH、sPXSL、sPYSH、sPYSL、sPY
WH、sPYWLは、ブランク検出回路9において、そ
れぞれ制御信号tPXSH、tPXSL、tPYSH、
tPYSL、tPYWH、tPYWLへ変換され、パル
ス発生回路3〜5へ入力される。
【0133】以下、本実施の形態においては、ブランク
検出回路9へ入力される制御信号sPXWH、sPXW
L、sPXSH、sPXSL、sPYSH、sPYS
L、sPYWH、sPYWLを必要に応じてsPAと総
称する。また、ブランク検出回路9から出力される制御
信号tPXWH、tPXWL、tPXSH、tPXS
L、tPYSH、tPYSL、tPYWH、tPYWL
を必要に応じてtPAと総称する。
【0134】ブランク検出回路9は、制御信号sPA
を、全ての蛍光ランプLの消灯が行われてから、いずれ
かのランプLの書き込みが行われるまでの間(以下、ブ
ランク期間と呼ぶ)だけ、高レベル又は低レベルのいず
れかに固定する変換を行い、制御信号tPAとしてパル
ス発生回路2〜5へ出力する。
【0135】即ち、ブランク期間以外の期間において
は、制御信号sPAをそのまま、制御信号tPAとして
出力するが、最下行のYラインYlについての消去パル
スが与えられ、全ての蛍光ランプLが消灯されると、制
御信号tPAは高レベル又は低レベルのいずれかに固定
される。そして、その後に7つのXライン用の書込選択
制御信号sXW(1)〜sXW(7)のいずれかがアク
ティブとなれば、それ以降、制御信号sPAをそのま
ま、制御信号tPAとして、各パルス発生回路2〜5へ
出力する。
【0136】従って、ブランク期間においては、パルス
発生回路2〜5はスイッチング動作を行わず、各パルス
発生回路2〜5においてスイッチングロスが発生するの
を防止することができる。
【0137】図16は、図15に示したブランク検出回
路9の構成例を示した図である。このブランク検出回路
9は、7入力のOR(論理和演算)回路90と、SR−
FF(リセット・セット・フリップフロップ)91と、
2入力のAND(論理積演算)回路920〜923と、
2入力のOR回路930〜933と、NOT(否定演
算)回路94とにより構成される。
【0138】RS−FF91のリセット入力には、最下
行Ylに対応した消去選択制御信号SYE(4)が入力
されており、最下行Ylの消灯時にRS−FF91はリ
セットされ、その出力は低レベル(0V)となる。ま
た、7入力のOR回路90には、Xライン用の全書込選
択制御信号sXW(1)〜sXW(7)が入力されてお
り、このOR回路90の出力がRS−FF91のセット
端子に入力されている。このため、これらの制御信号の
いずいれかが高レベル(5V)であれば、RS−FF9
1はセットされ、その出力は高レベル(5V)となる。
この様にして、RS−FF91の出力は、ブランク期間
中は低レベル(0V)となり、ブランク期間以外は高レ
ベル(5V)となる。
【0139】RS−FF91の出力は、各AND回路9
20〜923の一方の端子へ入力されるとともに、NO
T回路94で反転した後、各OR回路930〜933の
一方の端子へ入力される。また、AND回路920〜9
23の他方の入力端子には、それぞれ正論理の制御信号
sPXWH、sPXSH、sPYWH、sPYSHが入
力され、OR回路930〜933の他方の入力端子に
は、それぞれ負論理の制御信号sPXWL、sPXS
L、sPYWL、sPYSLが入力されている。
【0140】従って、各AND回路920〜923で
は、正論理の論理積が求められ、各OR回路930〜9
33では、負論理の論理積が求められることになる。即
ち、RS−FF91の出力が低レベル(0V)であれ
ば、各AND回路920〜923の出力は常に低レベル
となり、各OR回路930〜933の出力は常に高レベ
ルとなる。また、RS−FF91の出力が高レベル(5
V)であれば、各制御信号sPAは、そのまま制御信号
tPAとして出力される。
【0141】この様にして、ブランク検出回路9が、最
下行の消去選択制御信号sYE(4)及び書込選択制御
信号sXW(1)〜sXW(7)に基づいて、ブランク
期間中の制御信号sPAを、正論理の信号については高
レベルに固定するとともに、負論理の信号については低
レベルに固定することができる。従って、ブランク期間
中にパルス発生回路2〜5がスイッチング動作を行わ
ず、スイッチングロスが発生することはない。
【0142】また、ブランク期間中は、パルス発生回路
2〜5のFETのゲート端子に対し充放電が行われず、
ゲートドライブ損失が発生しない。このため、パルス発
生回路2〜5における消費電力を低減することができ、
ゲートドライブ損失による発熱も低減することができ
る。
【0143】なお、本実施の形態においては、パルス発
生回路2〜5の全てについて、ブランク期間における動
作を停止させているが、これらのパルス発生回路2〜5
の一部についてのみ、動作を停止させることもでき、そ
の様な場合には、当該パルス発生回路についてのみ、同
様の効果を得ることができることはもちろんである。
【0144】また、本実施の形態においては、Xライン
の書込選択制御信号sXW(1)〜sXW(7)及びY
ラインの消去選択信号sYE(4)に基づいて、ブラン
ク検出回路9が動作するが、維持選択制御信号sXS
(1)〜sXS(4)及びYラインの消去選択信号sY
E(4)の組み合わせに基づいてブランク検出回路9を
動作させることもできる。
【0145】さらに、各実施の形態は、蛍光体層を設け
た放電ランプを使用した装置について説明したが、本発
明による放電表示装置は、この様なランプを使用する装
置に限定されるものではない。即ち、本発明は、ランプ
の駆動波形が2種以上のパルスを組み合わせて生成され
る表示装置であれば、ランプの種類を問わずに適用する
ことができ、この様な表示装置において同様の効果を得
ることができる。
【0146】
【発明の効果】本発明による放電表示装置は、書込パル
スの発生をXライン書込パルス発生回路で行い、維持パ
ルスの発生をXライン維持パルス発生回路で行っている
ため、Xラインパルス選択回路において、維持パルス及
び書込パルスを合成すれば、Xライン駆動信号を生成す
ることができる。しかも、両パルスを合成するための第
一及び第二のスイッチング手段は、入出力電圧が略同一
の場合に動作するため、Xライン選択回路においてスイ
ッチングロスが発生しない。このため、スイッチングロ
スに起因する発熱への対処は、必要に応じてXライン書
込パルス発生回路及びXライン維持パルス発生回路につ
いて放熱器等を用いた放熱処理を行えば、各Xラインに
対応して設けられているXラインパルス選択回路につい
て放熱処理を行う必要がない。従って、少ない部品で放
電表示装置を構成することがき、小型で安価な放電表示
装置を提供することができる。
【0147】また、本発明による放電表示装置は、Xラ
インパルス選択回路の第一及び第二のスイッチング手段
の入力電圧が略同一の場合に、これらのスイッチング手
段の一方をオンさせるとともに、他方をオフさせる。従
って、2つの入力信号を切り換えることにより、Xライ
ン駆動信号を生成する際にも、両スイッチング手段にお
いてスイッチングロスが発生することはない。
【0148】また、本発明による放電表示装置は、Xラ
インパルス選択回路を構成する各スイッチング手段のゲ
ート端子の電圧が上昇した場合でも、対応する第一又は
第二の駆動回路のFETがオフすることにより、ドライ
ブ回路の出力端子へ伝搬するのを防止することができ
る。従って、各Xラインに対応して設けられているXラ
インパルス選択回路において、高価なフォトカプラや独
立した電源回路が不要となる。
【0149】また、本発明による放電表示装置は、ブラ
ンク検出回路が、ブランク期間を検出し、このブランク
期間におけるXライン書込パルス発生回路のスイッチン
グ動作を停止させる。従って、Xライン書込パルス発生
回路におけるスイッチングロスを低減するとともに、消
費電力を低減することができる。
【0150】また、本発明による放電表示装置は、ブラ
ンク検出回路が、ブランク期間を検出し、このブランク
期間におけるXライン維持パルス発生回路のスイッチン
グ動作を停止させる。従って、Xライン維持パルス発生
回路におけるスイッチングロスを低減するとともに、消
費電力を低減することができる。
【0151】本発明による放電表示装置は、書込パルス
の発生をYライン書込パルス発生回路で行い、維持パル
スの発生をYライン維持パルス発生回路で行っているた
め、Xラインパルス選択回路において、維持パルス、書
込パルス及び所定の直流電圧を合成すれば、Yライン駆
動信号を生成することができる。しかも、合成するため
の第三乃至第五のスイッチング手段は、入出力電圧が略
同一の場合に動作するため、Yライン選択回路において
スイッチングロスが発生しない。このため、スイッチン
グロスに起因する発熱への対処は、必要に応じてYライ
ン書込パルス発生回路及びYライン維持パルス発生回路
について放熱器等を用いた放熱処理を行えば、各Yライ
ンに対応して設けられているYラインパルス選択回路に
ついて放熱処理を行う必要がない。従って、少ない部品
で放電表示装置を構成することがき、小型で安価な放電
表示装置を提供することができる。
【0152】また、本発明による放電表示装置は、Yラ
インパルス選択回路の第三乃至第五のスイッチング手段
のいずれか2つの入力電圧が略同一の場合に、この2つ
のスイッチング手段の一方をオンさせるとともに、他方
をオフさせる。従って、入力信号又は所定の電圧を切り
換えることにより、Yライン駆動信号を生成する際に
も、これらのスイッチング手段においてスイッチングロ
スが発生することはない。
【0153】また、本発明による放電表示装置は、書込
パルスの出力期間と、書込パルスとは逆極性の維持パル
スの出力期間とを重複させないことにより、Yラインパ
ルス選択回路の第三及び第四のスイッチング手段の入出
力端子に、両パルス電圧の和が印加されることを防止す
る。従って、これらのスイッチング手段として、耐電圧
の低い安価な部品を使用することができ、或いは、スイ
ッチング手段の信頼性、耐久性を向上させることができ
る。
【0154】また、本発明による放電表示装置は、第三
のスイッチング手段により維持パルスをスイッチング
し、第四のスイッチング手段により書込パルスをスイッ
チングすることにより、消去期間を有するYライン駆動
信号を生成する。従って、Yライン駆動信号に消去期間
を設けるためにのみ用いられるスイッチング手段は不要
となり、少ない部品で放電表示装置を構成することがき
る。
【0155】また、本発明による放電表示装置は、消去
期間において、Yライン維持パルス発生回路から維持パ
ルスが出力されている場合には、第三のスイッチング手
段がオフされ、第四のスイッチング手段がオンされてい
る。また、Yライン書込パルス発生回路から書込パルス
が出力されている場合には、第三のスイッチング手段が
オンされ、第四のスイッチング手段がオフされている。
従って、Yライン維持パルス発生回路及びYライン書込
パルス発生回路のパルス出力時以外の出力電圧を用い
て、消去期間を形成することができる。
【0156】また、本発明による放電表示装置は、Yラ
インパルス選択回路の第三及び第四のスイッチング手段
の入力電圧が略同一の場合に、これらのスイッチング手
段の一方をオンさせるとともに、他方をオフさせる。従
って、2つの入力信号を切り換えることにより、Yライ
ン駆動信号を生成する際にも、両スイッチング手段にお
いてスイッチングロスが発生することはない。
【0157】また、本発明による放電表示装置は、ブラ
ンク検出回路が、ブランク期間を検出し、このブランク
期間におけるYライン維持パルス発生回路のスイッチン
グ動作を停止させる。従って、Yライン維持パルス発生
回路におけるスイッチングロスを低減するとともに、消
費電力を低減することができる。
【0158】また、本発明による放電表示装置は、ブラ
ンク検出回路が、ブランク期間を検出し、このブランク
期間におけるYライン書込パルス発生回路のスイッチン
グ動作を停止させる。従って、Yライン書込パルス発生
回路におけるスイッチングロスを低減するとともに、消
費電力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1による放電表示装置の一構成例
を示した図である。
【図2】 図1示した蛍光ランプの構造の一例を示した
図である。
【図3】 図1に示したXライン書込パルス発生回路2
の構成例を示した回路図である。
【図4】 図1に示したXライン維持パルス発生回路3
の構成例を示した回路図である。
【図5】 図1に示したYライン維持パルス発生回路4
の構成例を示した回路図である。
【図6】 図1に示したYライン書込パルス発生回路5
の構成例を示した回路図である。
【図7】 図1に示したXラインパルス選択回路6の構
成例を示した回路図である。
【図8】 図1に示したYラインパルス選択回路6の構
成例を示した回路図である。
【図9】 Xラインについてのパルス発生回路2、3及
びパルス選択回路6の各信号波形を示したタイミングチ
ャートである。
【図10】 Yラインについてのパルス発生回路4、5
及びパルス選択回路7の各信号波形を示したタイミング
チャートである。
【図11】 蛍光ランプLの印加電圧を示したタイミン
グチャートである。
【図12】 実施の形態2による放電表示装置のパルス
選択回路7’の構成例を示した図である。
【図13】 パルス選択回路7’の各部の信号波形の一
例を示したタイミングチャートである。
【図14】 実施の形態3による放電表示装置のパルス
選択回路6’の構成例を示した図である。
【図15】 実施の形態4による放電表示装置の構成を
示した図である。
【図16】 図15に示したブランク検出回路9の構成
例を示した図である。
【図17】 従来の表示装置の一構成例を示した図であ
る。
【図18】 従来の表示装置の他の構成例を示した図で
ある。
【図19】 図18に示した蛍光ランプの駆動電圧波形
を示したタイミングチャートである
【図20】 多階調の画像を表示する場合に各ラインに
印加されるパルスの一例を示した図である。
【図21】 各蛍光ランプの画像データを2進数で示し
た図である。
【図22】 図18に示したXライン駆動回路6Aの構
成を示した図である。
【図23】 図18に示したYライン駆動回路7Aの構
成を示した図である。
【図24】 図18、22及び23に示した放電表示装
置の各部の信号波形を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】 10〜13 直流電源 2 Xライン書込パルス発生回路 3 Xライン
維持パルス発生回路 4 Yライン維持パルス発生回路 5 Xライン
書込パルス発生回路 6 Xラインパルス選択回路 7 Yライン
パルス選択回路 8 制御回路 9 ブランク
検出回路 L 放電ランプ Xi、Xj、Xk、Xl、Xm、Xn、Xo Xライン Yi、Yj、Yk、Yl Yライン +XW Xライン書込電圧 +XS Xラ
イン維持電圧 +YW Yライン書込電圧 +YS Xラ
イン維持電圧 PXW Xライン書込パルス PXS Xラ
イン維持パルス PYW Yライン書込パルス PYS Yラ
イン維持パルス PXO(n) Xライン駆動信号 PYO(n)
Yライン駆動信号 PXY(n) 放電ランプ印加電圧 60a、60b 第一のスイッチング手段 61a、61b 第二のスイッチング手段 70a、70b 第三のスイッチング手段 71a、71b 第四のスイッチング手段 72a、72b 第五のスイッチング手段 71a、71b 第四のスイッチング手段 620、621 ドライブ回路 621、631 FET

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの電極を有する放電ランプをマトリ
    クス状に配列し、所定の方向に配列された各放電ランプ
    の一方の電極を互いに接続してXラインを構成し、書込
    パルス及び維持パルスを含むXライン駆動信号を各Xラ
    インに印加する放電表示装置において、 所定の直流電圧をスイッチングし、書込パルスを生成す
    るXライン書込パルス発生回路と、 所定の直流電圧をスイッチングし、維持パルスを生成す
    るXライン維持パルス発生回路と、 書込パルスをスイッチングする第一のスイッチング手段
    及び維持パルスをスイッチングする第二のスイッチング
    手段を有し、これらのスイッチング手段の出力を合成
    し、Xライン駆動信号を生成する複数のXラインパルス
    選択回路とを備え、 第一のスイッチング手段及び第二のスイッチング手段
    は、その入力電圧及び出力電圧が略同一の場合にオン又
    はオフすることを特徴とする放電表示装置。
  2. 【請求項2】 第一のスイッチング手段及び第二のスイ
    ッチング手段の入力電圧が略同一の場合に、第一のスイ
    ッチング手段及び第二のスイッチング手段の一方をオン
    させるとともに、他方をオフさせることを特徴とする請
    求項1に記載の放電表示装置。
  3. 【請求項3】 Xラインパルス選択回路は、第一のスイ
    ッチング手段を駆動制御する第一の駆動回路と、第二の
    スイッチング手段を駆動制御する第二の駆動回路とを備
    えて構成され、 第一の駆動回路及び第二の駆動回路は、スイッチング手
    段を駆動するドライバ回路と、ソース端子がドライバ回
    路の出力端子に接続され、ドレイン端子が前記スイッチ
    ング手段の制御端子に接続され、ゲート端子に所定の電
    圧が入力されるFETとにより構成されることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の放電表示装置。
  4. 【請求項4】 全ての放電ランプの消灯から、いずれか
    の放電ランプの書き込みまでのブランク期間を検出し、 ブランク期間中、Xライン書込パルス発生回路における
    直流電圧のスイッチングを停止させるブランク検出回路
    を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに
    記載の放電表示装置。
  5. 【請求項5】 全ての放電ランプの消灯から、いずれか
    の放電ランプの書き込みまでのブランク期間を検出し、 ブランク期間中、Xライン維持パルス発生回路における
    直流電圧のスイッチングを停止させるブランク検出回路
    を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに
    記載の放電表示装置。
  6. 【請求項6】 2つの電極を有する放電ランプをマトリ
    クス状に配列し、所定の方向に配列された各放電ランプ
    の一方の電極を互いに接続してYラインを構成し、書込
    パルス及び維持パルスを含むとともに消去期間を有する
    Yライン駆動信号を各Yラインに印加する放電表示装置
    において、 所定の直流電圧をスイッチングし、維持パルスを生成す
    るYライン維持パルス発生回路と、 所定の直流電圧をスイッチングし、書込パルスを生成す
    るYライン書込パルス発生回路と、 維持パルスをスイッチングする第三のスイッチング手
    段、書込パルスをスイッチングする第四のスイッチング
    手段及び所定の直流電圧をスイッチングする第五のスイ
    ッチング手段を有し、これらのスイッチング手段の出力
    を合成してYライン駆動信号を生成する複数のYライン
    パルス選択回路とを備え、 第三のスイッチング手段、第四のスイッチング手段及び
    第五のスイッチング手段は、その入力電圧及び出力電圧
    が略同一の場合にオン又はオフすることを特徴とするこ
    とを特徴とする放電表示装置。
  7. 【請求項7】 第三のスイッチング手段、第四のスイッ
    チング手段及び第五のスイッチング手段は、いずれか2
    つのスイッチング手段の入力電圧が略同一の場合に、一
    方のスイッチング手段がオンされるとともに、他方のス
    イッチング手段がオフされることを特徴とする請求項6
    に記載の放電表示装置。
  8. 【請求項8】 Yライン書込パルス発生回路は、書込パ
    ルスを、Yライン維持パルス発生回路において生成され
    る維持パルスとは逆極性の電圧パルスとして生成し、 書込パルスの出力期間が維持パルスの出力期間と重複し
    ないタイミングで、書込パルスを出力することを特徴と
    する請求項6又は7に記載の放電表示装置。
  9. 【請求項9】 2つの電極を有する放電ランプをマトリ
    クス状に配列し、所定の方向に配列された各放電ランプ
    の一方の電極を互いに接続してYラインを構成し、書込
    パルス及び維持パルスを含むとともに消去期間を有する
    Yライン駆動信号を各Yラインに印加する放電表示装置
    において、 所定の直流電圧をスイッチングし、維持パルスを生成す
    るYライン維持パルス発生回路と、 所定の直流電圧をスイッチングして書込パルスを生成
    し、書込パルスの出力期間が維持パルスの出力期間と重
    複しないタイミングで出力するYライン書込パルス発生
    回路と、 維持パルスをスイッチングする第三のスイッチング手段
    及び書込パルスをスイッチングする第四のスイッチング
    手段を有し、これらのスイッチング手段の出力を合成し
    てYライン駆動信号を生成する複数のYラインパルス選
    択回路とを備えたことを特徴とする放電表示装置。
  10. 【請求項10】 消去期間において、 Yライン維持パルス発生回路から維持パルスが出力され
    ている場合には、第三のスイッチング手段がオフされて
    いるとともに、第四のスイッチング手段がオンされてお
    り、 Yライン書込パルス発生回路から書込パルスが出力され
    ている場合には、第三のスイッチング手段がオンされて
    いるとともに、第四のスイッチング手段がオフされてい
    ることを特徴とする請求項9に記載の放電表示装置。
  11. 【請求項11】 第三のスイッチング手段及び第四のス
    イッチング手段の入力電圧が略同一の場合に、一方のス
    イッチング手段がオンされるとともに、他方のスイッチ
    ング手段がオフされることを特徴とする請求項9又は1
    0に記載の放電表示装置。
  12. 【請求項12】 全ての放電ランプの消灯から、いずれ
    かの放電ランプの書き込みまでのブランク期間を検出
    し、 ブランク期間中、Yライン維持パルス発生回路における
    直流電圧のスイッチングを停止させるブランク検出回路
    を備えたことを特徴とする請求項6から11のいずれか
    に放電表示装置。
  13. 【請求項13】 全ての放電ランプの消灯から、いずれ
    かの放電ランプの書き込みまでのブランク期間を検出
    し、 ブランク期間中、Yライン書込パルス発生回路における
    直流電圧のスイッチングを停止させるブランク検出回路
    を備えたことを特徴とする請求項6から12のいずれか
    に記載の放電表示装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6803889B2 (en) * 2001-01-19 2004-10-12 Fujitsu Hitachi Plasma Display Limited Plasma display device and method for controlling the same

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