JPH10268415A - リモコン雲台のネットワーク制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】リモコン雲台のネットワーク内に複数台の雲台
コントローラによる操作指令を調整する制御調整器を設
け、不自然な制御の切り替わりを防止する。 【解決手段】複数台の雲台コントローラ１、２、３のう
ち、雲台コントローラ１によってリモコン雲台Ａを制御
しようとする際には、先ず、雲台コントローラ１から制
御調整器Ｚに対して制御の可否を問う確認信号を出力
し、制御調整器Ｚから許可信号を受けなければ雲台コン
トローラ１はリモコン雲台Ａと通信することができな
い。制御調整器Ｚは、前記確認信号、及び操作終了後に
各雲台コントローラから出力される終了信号に基づいて
リモコン雲台と各雲台コントローラとの通信制御状態を
把握しており、一つのリモコン雲台について同時に２つ
の雲台コントローラに許可信号を与えることはない。ま
た、複数台の雲台コントローラに優先順位を設定し、許
可信号の出力に際し優先順位を考慮してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はリモコン雲台のネッ
トワーク制御装置に係り、特に、複数台の雲台コントロ
ーラがネットワーク接続され、各雲台コントローラがリ
モコン雲台と通信可能に構成された雲台システムに用い
られ、異なる雲台コントローラからの競合する制御信号
の通信を防止するリモコン雲台のネットワーク制御装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】ビル監視用等のビデオカメラはリモコン
雲台に取付けられ、雲台コントローラからの遠隔操作に
よってパンニング、チルチング、ズーミング、フォーカ
シングなどを行い所望の撮影を行うことができるように
なっている。例えば、ビル監視用については、各フロア
ー毎に複数のビデオカメラが設置され、各リモコン雲台
は、ビル内の複数の監視室、及び警備会社等に設置され
た複数の雲台コントローラとネットワーク接続され、各
設置場所の雲台コントローラによってビデオカメラの制
御が行われる場合がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のネットワーク制御では、複数の雲台コントローラが
任意のタイミングでリモコン雲台と通信を開始すること
が可能で、一つのリモコン雲台について複数の雲台コン
トローラからの操作指令が競合する場合がある。従来の
制御方式では所謂後押し優先となり、先に通信していた
コントローラの制御が途中で途絶え、後から押された指
令信号が有効に働き、結果として動作の途中で不自然に
制御が切り替わってしまうという問題がある。

【０００４】かかる不具合を防止するために、各雲台コ
ントローラの設置場所間で電話や無線による連絡をとり
ながら、操作が競合しないように配慮する必要があり、
煩雑であった。本発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、複数台の雲台コントローラによる操作指令を
調整し、不自然な制御の切り替わりを防止することがで
きるリモコン雲台のネットワーク制御装置を提供するこ
とを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
する為に、外部操作に応じてカメラのパン、チルト、ズ
ーム、フォーカシングのうちの少なくとも一つの動作を
制御する制御信号を出力する複数台の雲台コントローラ
と、カメラを保持し前各雲台コントローラから出力され
る制御信号に基づいて駆動されるリモコン雲台と、前記
複数台の雲台コントローラ及び前記リモコン雲台とを結
ぶ通信回線網と、から成るリモコン雲台のネットワーク
において、前記各雲台コントローラに前記制御信号の送
出に先立って制御対象となるリモコン雲台との通信制御
が可能か否かを確認する確認信号を出力する確認信号出
力手段、及びリモコン雲台との通信制御の終了時に制御
の終了を示す終了信号を出力する終了信号出力手段が設
けられ、前記通信回線網には、各雲台コントローラから
出力される前記確認信号及び終了信号に基づいてリモコ
ン雲台と各雲台コントローラとの通信制御状態を把握す
るとともに、前記確認信号を出力した雲台コントローラ
が前記リモコン雲台の制御を行うことの可否を判断し、
前記確認信号を出力した雲台コントローラに対して、制
御を許容することを示す許容信号を出力する制御調整手
段が接続され、前記各雲台コントローラは、前記制御調
整手段から前記許容信号を受信した場合に限り、前記リ
モコン雲台の制御が可能となることを特徴としている。

【０００６】本発明によれば、ある雲台コントローラに
よってリモコン雲台を制御しようとする際には、先ず、
雲台コントローラから制御調整手段に対して、制御の可
否を問う確認信号を出力する。そして、制御調整手段か
ら制御を許可する旨の許可信号を受けなければ、その雲
台コントローラはリモコン雲台と通信することができな
い。

【０００７】制御調整手段は、前記確認信号、及び操作
終了後に雲台コントローラから出力される終了信号に基
づいてリモコン雲台と各雲台コントローラとの通信制御
状態を把握しており、１つのリモコン雲台について同時
に２つの雲台コントローラに許可信号を与えない。これ
により、１つのリモコン雲台について、ある１つの雲台
コントローラと通信中には、他の雲台コントローラから
の制御が後から自由に割り込むことができず、先に通信
中の雲台コントローラによる制御が他の雲台コントロー
ラの任意の割り込みによって断絶されることはない。こ
れにより、複数台の雲台コントローラを有するリモコン
雲台のネットワークにおいて不自然な制御の切り替わり
を防止することができる。

【０００８】制御調整手段による調整の方式としては、
一つの雲台コンローラがリモコン雲台と通信制御期間中
に他の雲台コントローラに許容信号を出力しないように
してもよいし、複数台の雲台コントローラに予め優先順
位を設定し、優先順位をも考慮に入れて、下位の雲台コ
ントローラによる操作中には、上位の雲台コントローラ
による操作が割り込めるようにしてもよい。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るリモコン雲台のネットワーク制御装置の好ましい実施
の形態について詳説する。図１は、本発明に係るリモコ
ン雲台のネットワーク制御装置の実施の形態を示す概念
図である。同図中丸で囲った符号１、２、３は雲台コン
トローラを表し、四角で示した文字Ａ、Ｂ、Ｃは、それ
ぞれカメラが取り付けられたリモコン雲台を表してい
る。各リモコン雲台Ａ、Ｂ、Ｃ、及び雲台コントローラ
１、２、３は、マルチポートシリアルリンク等の多重化
されたネットワーク２０に接続され、各雲台コントロー
ラ１乃至３によってリモコン雲台Ａ、Ｂ、Ｃを制御でき
るようになっている。

【００１０】この雲台ネットワークには、各雲台コント
ローラ１、２、３による制御が競合することがないよう
に制御の調整を図る制御調整器Ｚが設けられている。制
御調整器Ｚによる制御の方法については後述する。前記
各リモコン雲台Ａ、Ｂ、Ｃは、主としてカメラを支持す
るカメラ支持部、パン駆動部及びチルト駆動部等から構
成され、雲台コントローラ１、２、３から出力されるパ
ン／チルト駆動制御信号に基づいてカメラを所望の位置
にパン又はチルト動作させる。また、前記カメラ支持部
に支持されたカメラのレンズ駆動部は、前記雲台コント
ローラ１、２、３から出力されるズーム制御信号又はフ
ォーカス制御信号に基づいて駆動され、カメラのズーミ
ング及びフォーカシング動作可能に構成される。

【００１１】図２は、雲台コントローラの構成を示すブ
ロック図である。雲台コントローラは、主として、入力
部３２、制御部３４、表示部３６から構成される。入力
部３２は、制御対象となる雲台を選択する雲台選択スイ
ッチ、ズームスイッチ、フォーカス調整つまみ等の各種
スイッチ４１、及びパン／チルト操作用のジョイスティ
ック４２から成り、Ｉ／Ｏポート４４に接続される。

【００１２】制御部３４は、前記Ｉ／Ｏポート４４、Ｒ
ＡＭ４６、ＲＯＭ４８、中央処理装置（ＣＰＵ）５０、
コミュニケーションアダプタ（Ｃ／Ａ）５２等から成
り、これらはバス５３を介して連結されている。また、
コミュニケーションアダプタ（Ｃ／Ａ）５２はＬＡＮ５
４を介して前記ネットワーク２０に接続される。ＣＰＵ
５０は、前記Ｉ／Ｏポートを介して加えられる前記各種
スイッチ４１、ジョイスティック４２等からの入力信号
に基づいて、対応する制御信号を出力するとともに、そ
の制御信号の出力に先立って、制御の可否を問う確認信
号を出力する。また、ＣＰＵ５０は、通信制御の終了後
に操作終了を示す制御終了信号を出力する。

【００１３】これら制御信号、確認信号、及び制御終了
信号は、前記コミュニケーションアダプタ５２を介して
送出され、前記制御調整器Ｚやリモコン雲台Ａ、Ｂ、Ｃ
に導かれる。表示部３６は、例えば、液晶表示パネル
（ＬＣＤ）、ＣＲＴ、又はＬＥＤ等で構成され、Ｉ／Ｏ
ポートに接続される。この表示部には、カメラによって
撮影された画像や各種スイッチによる入力設定状況等が
表示される。

【００１４】尚、上記入力部３２、制御部３４、及び表
示部３６の全てがパソコンに搭載されていてもよい。次
に、上記の如く構成されたリモコン雲台のネットワーク
制御の方法について説明する。図３には、制御調整器Ｚ
による制御処理の流れが示されている。同図を参照しな
がら、雲台コントローラ１によってリモコン雲台Ａのパ
ン／チルト操作行おうとする場合を例に説明する。

【００１５】雲台コントローラ１の雲台選択スイッチに
よってリモコン雲台Ａを選択した後、ジョイスティック
４２を操作すると、雲台コントローラ１は先ず、パン／
チルト動作制御コード（制御信号）を送信する前に、リ
モコン雲台Ａを制御する制御権を求める要求信号（確認
信号に相当）を制御調整器Ｚに送出する。制御調整器Ｚ
は、確認信号を受信した時点で（ステップＳ１２、以下
ステップ番号のみ記載する。）、他の雲台コントローラ
２、３によってリモコン雲台Ａが操作されているか否か
を判断する（Ｓ１４）。

【００１６】他の雲台コントローラ２、３から制御権の
要求が無く、リモコン雲台Ａが他の雲台コントローラ
２、３によって操作されていなければ、制御調整器Ｚは
雲台コントローラ１に制御権を付与する旨の許可信号を
出力する（Ｓ１６）。雲台コントローラ１は、この許可
信号を得ることで、リモコン雲台Ａとの通信制御が可能
になる（Ｓ１８）。そして、雲台コントローラ１のジョ
イスティック４２の操作に応じた制御信号がリモコン雲
台Ａに送出され、該制御信号に基づいてリモコン雲台Ａ
がパン／チルト動作する。

【００１７】ジョイスティック４２の操作に応じた動作
が終了すると、雲台コントローラ１から制御調整器Ｚに
対して制御終了信号が出力される。制御調整器Ｚは、こ
の制御終了信号を受信して雲台コントローラ１によるリ
モコン雲台Ａの操作の終了を認識する（Ｓ２０）。雲台
コントローラ１による操作が終了した後は、以後、制御
調整器Ｚに最初に制御権を要求した任意の雲台コントロ
ーラ１、２、３に制御権が与えられることになる。

【００１８】一方、Ｓ１４において、リモコン雲台Ａが
他の雲台コントローラ２、３によって操作されている場
合、制御調整器Ｚは雲台コントローラ１に対してリモコ
ン雲台Ａの制御権を付与しない（Ｓ２２）。即ち、制御
調整器Ｚが雲台コントローラ１からの確認信号を受信し
た時、他の雲台コントローラ２（又は３）とリモコン雲
台Ａとが通信している場合、制御調整器Ｚは許可信号を
出力しない。この時、リモコン雲台Ａの制御を禁止する
旨の禁止信号を雲台コントローラ１に出力してもよい。

【００１９】制御調整器Ｚから許可信号を得られない雲
台コントローラ１はリモコン雲台Ａを制御することがで
きない。尚、かかる場合、雲台コントローラ１の表示部
３６には、リモコン雲台Ａが他の雲台コントローラによ
って操作中であり制御が不可能である旨を示すメッセー
ジが表示される。このように、ある雲台コントローラに
よってリモコン雲台を制御しようとする際には、先ず、
制御調整器Ｚに対して、制御権を要求する確認信号を出
力し、制御調整器Ｚから制御権が与えられなければ、リ
モコン雲台と通信することができないように構成され
る。

【００２０】制御調整器Ｚは、各雲台コントローラから
出力される確認信号と制御終了信号との基づいて各リモ
コン雲台がどの雲台コントローラによって操作されてい
るかを把握しており、１つのリモコン雲台について同時
に２つの雲台コントローラに制御権を付与することはな
い。これにより、１つのリモコン雲台について、ある一
１の雲台コントローラと通信中には、他の雲台コントロ
ーラからの制御が後から割り込むことができない。従っ
て、先に通信中の雲台コントローラによる制御が断絶さ
れることはない。

【００２１】上記の説明では、雲台コントローラ１によ
ってリモコン雲台Ａのパン／チルト操作を行おうとする
場合を例に説明したが、他の雲台コントローラ２、３に
ついても同様であり、制御対象となるリモコン雲台もＡ
〜Ｃの何れでもよい。また、上記態様の他に、雲台コン
トローラ間に優先順位を設定しておき、制御の要求が競
合する場合には上位の雲台コントローラによる制御を優
先させてもよい。

【００２２】例えば、雲台コントローラ１が優先順位１
位、雲台コントローラ２、３は対等で順位２位と設定
し、この優先順位をメモリ（ＲＡＭ）に記憶させてお
く。上記優先順位の下で、リモコン雲台Ａの操作行おう
とする場合を例に図４に示すフロー図を参照しながら説
明する。雲台コントローラ１、２、３の何れかから制御
権を求める確認信号が出力され、これを制御調整器Ｚが
受信すると（Ｓ３２）、制御調整器Ｚは先ず、どの雲台
コントローラから確認信号が出力されたものであるかを
判別する（Ｓ３４）。優先順位の下位にある雲台コント
ローラ２（又は３）からの確認信号である場合、次い
で、リモコン雲台Ａが他の雲台コントローラで操作され
ているか否かを判断する（Ｓ３６）。

【００２３】リモコン雲台Ａが確認信号を出力した雲台
コントローラ（仮に雲台コントローラ２とする。）以外
の他の雲台コントローラ１又は３によって操作されてい
る場合、制御調整器Ｚは雲台コントローラ２に対して許
可信号を出力しない（Ｓ３８）。制御調整器Ｚから許可
信号を得られない雲台コントローラ２はリモコン雲台Ａ
と通信を行うことができない（Ｓ４０）。

【００２４】Ｓ３６において、リモコン雲台Ａが他の雲
台コントローラ１又は３によって操作されていなけれ
ば、制御調整器Ｚは、Ｓ３４で判別した雲台コントロー
ラ（この場合、雲台コンローラ２）に対して許可信号を
出力する（Ｓ４２）。許可信号を受けた雲台コントロー
ラ２は、リモコン雲台Ａとの通信制御が可能になり（Ｓ
４４）、ジョイスティック４２の操作に応じた制御信号
がリモコン雲台Ａに送出される。そして、この制御信号
に基づいてリモコン雲台Ａがパン／チルト動作する。

【００２５】この操作中、制御調整器Ｚは、優先順位の
上位の雲台コントローラ１から制御権の要求があるか否
かを確認する（Ｓ４６）。上位の雲台コントローラ１か
らのアクセスが無ければ、操作が終了したか否かが判別
され（Ｓ４８）、制御調整器Ｚが制御終了信号を受信す
るまで上記処理Ｓ４４〜Ｓ４８が繰り返される。この
間、ジョイスティック４２等の操作部材の操作に応じた
カメラ動作が行われる。

【００２６】Ｓ４６において、優先順位の上位の雲台コ
ントローラ１からのアクセスがある場合には、処理はＳ
５２に進む。即ち、制御調整器Ｚは、現在通信中の操作
を強制的に終了させ（Ｓ５２）、雲台コントローラ１に
対して許可信号を出力する（Ｓ５４）。許可信号を受け
た雲台コントローラ１は、リモコン雲台Ａとの通信制御
が可能になる（Ｓ５６）。そして、ジョイスティック４
２等の操作に応じた制御信号がリモコン雲台Ａに送出さ
れ、この制御信号に基づいてリモコン雲台Ａが動作す
る。

【００２７】そして、操作が終了すると通信中の雲台コ
ントローラ１から制御調整器Ｚに対して制御終了信号が
出力され、制御調整器Ｚは、この制御終了信号を受信し
て雲台コントローラ１によるリモコン雲台Ａの操作の終
了を認識する。このように、各雲台コントローラに優先
順位を設定し、制御権の要求時に優先順位を考慮するこ
とによって、優先順位の高い雲台コントローラは、下位
の雲台コントローラの操作中にも割り込みが可能とな
る。尚、優先順位については、特定の１つの雲台コント
ローラだけを優先させて、他は平等という設定をしても
よいし、全ての雲台コントローラについて上下関係を定
める序列を設定してもよい。

【００２８】上記実施の形態では、３台の雲台コントロ
ーラと３台のリモコン雲台を例に説明したが、雲台コン
トローラ及びリモコン雲台の台数は特に限定するもので
はない。即ち、雲台コントローラは２台以上、リモコン
雲台は１台以上であればよい。また、上記実施の形態で
は、制御調整器Ｚは雲台コンローラ１、２、３と別に示
されているが、制御調整器Ｚは雲台コントローラ１、
２、３のうちの何れかの雲台コントローラに内蔵しても
よい。

【００２９】このように、複数台のリモコン雲台を複数
台の雲台コントローラでネットワーク制御する利用態様
は、ビルの監視以外にも、遊園地内の監視、競艇場のレ
ース状況の撮影など様々に利用される。

【００３０】

【発明の効果】以上説明したように本発明に係るリモコ
ン雲台のネットワーク制御装置によれば、複数台の雲台
コントローラを有するリモコン雲台のネットワークに制
御調整手段を接続し、ある雲台コントローラによってリ
モコン雲台を制御しようとする際に、先ず、雲台コント
ローラから制御調整手段に対して、制御の可否を問う確
認信号を出力し、制御調整手段から許可信号を受けなけ
ればリモコン雲台と通信することができないようにした
ので、１つのリモコン雲台について同時に２つの雲台コ
ントローラからの制御信号が競合するのを回避すること
ができる。

【００３１】これにより、複数台の雲台コントローラを
有するリモコン雲台のネットワークにおいて不自然な制
御の切り替わりを防止することができる。また、複数台
の雲台コントローラについて予め優先順位を設定し、制
御調整手段において優先順位を考慮するようにしたの
で、下位の雲台コンローラによる操作中に上位の雲台コ
ントローラによる割り込みが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るリモコン雲台のネットワーク制御
装置の実施の形態を示す概念図

【図２】雲台コントローラの構成を示すブロック図

【図３】制御調整器による処理の流れを示すフローチャ
ート

【図４】制御調整器による他の処理の流れを示すフロー
チャート

【符号の説明】

１、２、３…雲台コントローラ ２０…ネットワーク ４２…ジョイスティック ４４…Ｉ／Ｏポート ５０…中央処理装置（ＣＰＵ） ５２…コミュニケーションアダプタ ５３…バス Ａ、Ｂ、Ｃ…リモコン雲台 Ｚ…制御調整器

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外部操作に応じてカメラのパン、チル
   ト、ズーム、フォーカシングのうちの少なくとも一つの
   動作を制御する制御信号を出力する複数台の雲台コント
   ローラと、カメラを保持し前各雲台コントローラから出
   力される制御信号に基づいて駆動されるリモコン雲台
   と、前記複数台の雲台コントローラ及び前記リモコン雲
   台とを結ぶ通信回線網と、から成るリモコン雲台のネッ
   トワークにおいて、 前記各雲台コントローラに前記制御信号の送出に先立っ
   て制御対象となるリモコン雲台との通信制御が可能か否
   かを確認する確認信号を出力する確認信号出力手段、及
   びリモコン雲台との通信制御の終了時に制御の終了を示
   す終了信号を出力する終了信号出力手段が設けられ、 前記通信回線網には、各雲台コントローラから出力され
   る前記確認信号及び終了信号に基づいてリモコン雲台と
   各雲台コントローラとの通信制御状態を把握するととも
   に、前記確認信号を出力した雲台コントローラが前記リ
   モコン雲台の制御を行うことの可否を判断し、前記確認
   信号を出力した雲台コントローラに対して、制御を許容
   することを示す許容信号を出力する制御調整手段が接続
   され、 前記各雲台コントローラは、前記制御調整手段から前記
   許容信号を受信した場合に限り、前記リモコン雲台の制
   御が可能となることを特徴とするリモコン雲台のネット
   ワーク制御装置。
2. 【請求項２】 前記制御調整手段は、一つの雲台コント
   ローラがリモコン雲台と通信制御期間中に他の雲台コン
   トローラに対し許容信号を出力しないことを特徴とする
   請求項１のリモコン雲台のネットワーク制御装置。
3. 【請求項３】 前記各雲台コントローラには予め優先順
   位が設定され、前記制御調整手段は、下位の雲台コント
   ローラがリモコン雲台と通信制御期間中に上位の雲台コ
   ントローラから確認信号の出力があった場合に、前記下
   位の雲台コントローラによる通信制御を禁止し、前記優
   位の雲台コントローラによる通信制御を可能にすること
   を特徴とする請求項１のリモコン雲台のネットワーク制
   御装置。