JPH102677A - シンターケーキ支持スタンド - Google Patents

シンターケーキ支持スタンド

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Publication number
JPH102677A
JPH102677A JP17436096A JP17436096A JPH102677A JP H102677 A JPH102677 A JP H102677A JP 17436096 A JP17436096 A JP 17436096A JP 17436096 A JP17436096 A JP 17436096A JP H102677 A JPH102677 A JP H102677A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stand
length
sintering
crack
pallet
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP17436096A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Higuchi
謙一 樋口
Masami Fujimoto
政美 藤本
Kazuyuki Kono
一之 河野
Masanori Kobayashi
政徳 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
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Publication of JPH102677A publication Critical patent/JPH102677A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高炉等の使用原料である焼結鉱を製造する焼
結パレットに装着したシンターケーキ支持スタンドの耐
久性を改善し、スタンドを長期に使用できるようにす
る。 【解決手段】 下方吸引式焼結機の焼結パレット上に、
該焼結パレット進行方向に平行に板状のシンターケーキ
支持スタンド16を設置する。該シンターケーキ支持ス
タンド16の底部に対する頂部の長さを短く、かつ焼結
パレット進行方向前後の側面を内側に凹の形状とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高炉等の使用原料
である焼結鉱を製造する焼結パレット上のシンターケー
キ支持スタンドに関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、従来の焼結鉱製造方
法では、主原料である鉄鉱石、副原料である石灰石、燃
料であるコークスと返鉱を調湿、造粒して原料1とし、
当該原料をサージホッパー2に搬送した後、ドラムフィ
ーダー3から切り出し、シュート4を介して焼結パレッ
ト6に装入し、原料充填層5を形成させている。ここ
で、原料充填層5の厚さは通常600mm程度である。
【0003】特公平7−81786号公報には、焼結パ
レット6にシンターケーキ支持スタンド(以下スタンド
という)16を焼結パレット6の進行方向に平行に設置
することにより焼結層の通気性を改善し、生産性を高め
ることが記載されている。
【0004】焼結パレット6は図5に示すように、幅方
向の長さが5m、長手方向の長さが3mである。スタン
ド16は台形状の板状で、焼結パレット6の幅方向5m
を3等分した2ヶ所に設置し、スタンド高さ18は30
0mmである。また、スタンド16の材質は、耐熱鋳鋼
とし、厚みは35mmとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の焼結パレットの
スタンド16は、図6に示すように、シンターケーキ1
9がスタンド頂部17まで形成された時点でシンターケ
ーキ19の重量を支持し、下層の原料充填層5の通気性
を改善する。そして、焼結進行帯20の最高温度は約1
400℃まで達し、スタンド頂部17は高温にさらさ
れ、スタンド16の全体の温度も上昇していくが、スタ
ンド底部は約100℃と低いままである。この様に焼結
中のスタンド16は高さ方向の温度差が大きく、頂部と
底部の熱膨脹差による熱応力を受ける。
【0006】また、高温となったスタンド16は、排鉱
部でシンターケーキ19を排鉱した後に、反転移動し、
装入部において原料充填層5に再び埋没する。排鉱から
装入までの間に、スタンド16は約100℃程度まで冷
却される。焼結パレットが、装入部から排鉱部を経て、
反転して再び装入部まで戻る時間は約1時間である。こ
の1サイクルの間に、スタンド頂部17は約100℃か
ら1400℃の温度履歴を受ける。
【0007】以上のような熱応力により、スタンド16
には焼結操業中に図7に示すようにスタンド頂部17か
ら下方に向かって亀裂21が発生する。一度、亀裂21
が発生すると、亀裂先端部22に熱応力が集中しやすく
なり、亀裂の進行が速くなる。亀裂21が進行すると、
7〜11ヶ月後にスタンド16は分断し、焼結パレット
から脱落する。脱落したスタンド16の断片は、焼結鉱
とともに排出された後に、焼結鉱の輸送ベルトを切断し
たり、焼結鉱の破砕機を破壊するなどのトラブルを招
き、焼結機を長期間停止せざるを得ない状況が生じて、
焼結生産性が大幅に低下する危険がある。
【0008】本発明は、焼結操業中の亀裂発生が抑制で
き、耐久性に優れたスタンドを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、下方吸引式焼
結機の焼結パレット上に該焼結パレット進行方向に平行
に設置した板状のシンターケーキ支持スタンドにおい
て、該シンターケーキ支持スタンドを底部に対する頂部
の長さが短く、かつ焼結パレット進行方向前後の側面を
内側に凹の形状としたことを特徴とするシンターケーキ
支持スタンドである。
【0010】
【発明の実施の形態】従来のスタンドの形状は、底部の
長さが500mm、頂部の長さが350mmの台形であ
った。これに対して、本発明のスタンドの形状は、底部
の長さが500mm、頂部の長さが150〜260mm
と、底部に対する頂部の長さを従来のスタンドより短く
する。これは、スタンド頂部の幅方向の拘束を少なく
し、スタンドが熱履歴によって受ける熱膨張の自由度を
大きくすることによって、昇温時の発生応力および冷却
後の残留応力を低下させるためである。その結果、操業
中のスタンドの亀裂の発生および進展を抑制することが
できる。
【0011】さらに、本発明のスタンドは、スタンドの
焼結パレット進行方向前後の側面を内側に凹の形状とす
る。これは、頂部の長さと同様にスタンドの幅方向の長
さを従来より短くし、スタンドの底部から頂部の間にお
ける幅方向の拘束を少なくし、昇温時の発生応力および
冷却後の残留応力を緩和して、亀裂の進展を抑制するた
めである。
【0012】スタンドが2サイクル分の熱履歴を受けた
ときの従来の台形形状のスタンドと本発明のスタンドの
熱応力解析結果を表1に示す。従来の形状のスタンドに
比べて、本発明のスタンドは、スタンド頂部の長さを短
くしているため、昇温時の発生応力および冷却時の残存
応力が低い。さらに、スタンド中央部では、本発明では
中央部の幅を狭くしているため、中央部での昇温時の発
生応力および冷却時の残存応力が著しく低下している。
その結果、従来の形状のスタンドでは、温度履歴による
熱応力によりスタンド頂部17から下方に向かって亀裂
21が発生したが、本発明のスタンドには亀裂が発生し
なかった。
【0013】
【表1】
【0014】本発明における内側に凹の形状にした焼結
パレット進行方向前後の側面形状は曲面、矩形を含む
が、応力集中を避けるためには曲面が好ましい。ただ
し、側面の曲率Rは特に規定しない。極力、機械的な強
度が維持される範囲で、側面の曲率Rを決定することが
望ましい。
【0015】また、スタンドの材質としては耐熱鋳鋼等
が好ましい。
【0016】
【実施例1】焼結工程は図4と同じ、原料の充填層厚は
600mmとした。
【0017】実施例1のスタンド16を図1に示す。側
面の曲率Rを400mm、頂部の長さを260mm、厚
さを35mm、高さを300mmとした。スタンド16
の材質、焼結パレット6へのスタンド16の設置方法は
従来と同じとした。
【0018】スタンド16を焼結パレット6に設置し、
2ヶ月後の焼結機定期修繕日に亀裂発生状況を調査し
た。さらにその後、1ヶ月毎の焼結機定期修繕日に亀裂
発生状況を調査した。その結果、従来の台形形状(頂部
の長さ:350mm、厚さ35mm、高さ300mm)
のスタンドは、設置してから約7ヶ月後に、亀裂発生が
見られたのに対して、実施例1のスタンドには設置して
から2年後でも亀裂発生は見られなかった。
【0019】ただし、設置してから2年6ヶ月後、全ス
タンドの約10%のスタンドの頂部が磨耗して、スタン
ド高さが約50mm低くなったので、新しいスタンドと
入れ替えた。最初のスタンドを焼結パレットに設置して
3年2ヶ月が経過した後に、新しいスタンドとの入れ替
えが全数終了した。
【0020】以上のように、実施例1のスタンドの寿命
は、従来の台形形状のスタンドの寿命が7〜11ヶ月で
あるのに対して、2年6ヶ月〜3年2ヶ月と、大幅に延
長した。
【0021】
【実施例2】焼結工程は図4と同じ、原料の充填層厚は
600mmとした。
【0022】実施例2のスタンド16を図2に示す。側
面の曲率Rを350mm、頂部の長さを150mm、厚
さを35mm、高さを300mmとした。スタンド16
の材質、焼結パレット6への焼結スタンド16の設置方
法は従来と同じとした。
【0023】スタンド16を焼結パレット6に設置し、
2ヶ月後の焼結機定期修繕日に亀裂発生状況を調査し
た。さらにその後、1ヶ月毎の焼結機定期修繕日に亀裂
発生状況を調査した。その結果、従来の台形形状(頂部
の長さ:350mm、厚さ35mm、高さ300mm)
のスタンドには、設置してから約7ヶ月後に、亀裂発生
が見られたのに対して、実施例2のスタンドには設置し
てから2年後でも亀裂発生は見られなかった。
【0024】ただし、設置してから2年4ヶ月後、全ス
タンドの約10%のスタンドの頂部が磨耗して、スタン
ド高さが約50mm低くなったので、新しいスタンドと
入れ替えた。最初のスタンドを焼結パレットに設置して
3年が経過した後に、新しいスタンドとの入れ替えが全
数終了した。
【0025】以上のように、従来の台形形状のスタンド
の寿命が7〜11ヶ月であるのに対して、本発明のスタ
ンドの寿命は、2年4ヶ月〜3年と、大幅に延長した。
【0026】
【実施例3】焼結工程は図4と同じ、原料の充填層厚は
600mmとした。
【0027】実施例3のスタンド16を図3に示す。側
面の曲率Rを525mm、頂部の長さを200mm、厚
さを35mm、高さを400mmとした。スタンド16
の材質、焼結パレット6へのスタンド16の設置方法は
従来と同じとした。
【0028】スタンド16を焼結パレット6に設置し、
2ヶ月後の焼結機定期修繕日に亀裂発生状況を調査し
た。さらにその後、1ヶ月毎の焼結機定期修繕日に亀裂
発生状況を調査した。その結果、従来の台形形状(頂部
の長さ:350mm、厚さ35mm、高さ300mm)
のスタンドには、設置してから約7ヶ月後に、亀裂発生
が見られたのに対して、実施例3のスタンドには設置し
てから1年後でも亀裂発生は見られなかった。
【0029】ただし、設置してから2年後、全スタンド
の約10%のスタンドの頂部が磨耗して、スタンド高さ
が約50mm低くなったので、新しいスタンドと入れ替
えた。最初のスタンドを焼結パレットに設置して2年5
ヶ月が経過した後に、新しいスタンドとの入れ替えが全
数終了した。
【0030】以上のように、実施例3のスタンドの寿命
は、従来の形状のスタンドの寿命が7〜11ヶ月である
のに対して、2年〜2年5ヶ月後と、大幅に延長した。
【0031】
【発明の効果】本発明により、スタンドの寿命は、従来
の7〜11ヶ月より、2年〜3年2ヶ月と大幅に延長
し、定期的にスタンドを交換することが可能となるた
め、焼結鉱の搬送ベルトの切断、焼結鉱の破砕機の破壊
などのトラブルの発生による、焼結機の長期停止がなく
なり、焼結鉱の生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシンターケーキ支持スタンドの実施例
を示す図である。
【図2】本発明のシンターケーキ支持スタンドの他の実
施例を示す図である。
【図3】本発明のシンターケーキ支持スタンドの他の実
施例を示す図である。
【図4】従来の焼結工程を示す図である。
【図5】従来のスタンドを設置した焼結パレットを示す
図である。
【図6】従来のスタンドを設置した焼結パレットの焼結
過程断面図である。
【図7】従来のスタンドの亀裂発生状況を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 原料 2 サージホッパー 3 ドラムフィーダー 4 シュート 5 原料充填層 6 焼結パレット 7 点火炉 8 ウィンドボックス 9 床敷ホッパー 10 床敷 11 排ガス管 12 集塵機 13 脱硫設備 14 ブロアー 15 煙突 16 スタンド 17 スタンド頂部 18 スタンド高さ 19 シンターケーキ 20 焼結進行帯 21 亀裂 22 亀裂先端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 政徳 君津市君津1 新日本製鐵株式会社君津製 鐵所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下方吸引式焼結機の焼結パレット上に該
    焼結パレット進行方向に平行に設置した板状のシンター
    ケーキ支持スタンドにおいて、該シンターケーキ支持ス
    タンドを底部に対する頂部の長さが短く、かつ焼結パレ
    ット進行方向前後の側面を内側に凹の形状としたことを
    特徴とするシンターケーキ支持スタンド。
JP17436096A 1996-06-14 1996-06-14 シンターケーキ支持スタンド Withdrawn JPH102677A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17436096A JPH102677A (ja) 1996-06-14 1996-06-14 シンターケーキ支持スタンド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17436096A JPH102677A (ja) 1996-06-14 1996-06-14 シンターケーキ支持スタンド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH102677A true JPH102677A (ja) 1998-01-06

Family

ID=15977271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17436096A Withdrawn JPH102677A (ja) 1996-06-14 1996-06-14 シンターケーキ支持スタンド

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JP (1) JPH102677A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006329594A (ja) * 2005-05-30 2006-12-07 Nippon Steel Corp シンターケーキ支持スタンド
JP2007270170A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Kurimoto Mec Ltd シンターケーキ支持スタンド

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006329594A (ja) * 2005-05-30 2006-12-07 Nippon Steel Corp シンターケーキ支持スタンド
JP4669324B2 (ja) * 2005-05-30 2011-04-13 新日本製鐵株式会社 シンターケーキ支持スタンド
JP2007270170A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Kurimoto Mec Ltd シンターケーキ支持スタンド

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Legal Events

Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030902