JPH10267752A - 熱型赤外線センサ - Google Patents

熱型赤外線センサ

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JPH10267752A
JPH10267752A JP9091653A JP9165397A JPH10267752A JP H10267752 A JPH10267752 A JP H10267752A JP 9091653 A JP9091653 A JP 9091653A JP 9165397 A JP9165397 A JP 9165397A JP H10267752 A JPH10267752 A JP H10267752A
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Toshio Sugano
俊雄 菅野
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Japan Steel Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱型赤外線センサの感度及び画質を向上させ
る。 【解決手段】 サーモパイル13を、エミッタ接合の逆
方向飽和電流が大きくかつコレクタ接合の逆方向飽和電
流が小さいバイポーラトランジスタ14のエミッタに接
続し、該トランジスタ14のコレクタをMOS型トラン
ジスタ15のソースに接続し、MOS型トランジスタ1
5のドレインを電荷蓄積部16に接続する。必要量のエ
ミッタ電流を流すためにエミッタに印加するバイアス電
流が低くてよく、相対的にサーモパイル13の起電圧に
よるエミッタ電流が多くなり、感度が高くなる。MOS
型トランジスタ15のスレッショルド電圧にばらつきが
あっても、電荷蓄積部16に流入する電流はエミッタ電
流の他は、殆どコレクタ接合の逆方向飽和電流に制限さ
れるので、スレッショルド電圧のばらつきに起因する出
力電圧のばらつきが低減でき、良質な画像が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーモパイル又は
ボロメータを二次元的に配列した熱型赤外線センサに関
する。
【0002】
【従来の技術】熱型赤外線センサには、サーモパイル型
とボロメータ型がある。
【0003】従来、受光素子を二次元に配列したサーモ
パイル型赤外線センサは、図3に示すようにサーモパイ
ル1(熱電対を複数個組み合わせたもの)を弱反転状態
で動作させたMOS型トランジスタ2のゲートに直接接
続して信号を読み出している。ここでは、一つの画素は
サーモパイル1、MOS型トランジスタ2、電荷蓄積部
3とで構成されており、サーモパイルの一端4はMOS
型トランジスタ2のゲートに接続されており、サーモパ
イルの他端5は第2の電圧源6に接続されている。ま
た、MOS型トランジスタ2のソースは第3の電圧源7
に接続され、ドレインは電荷蓄積部3と電荷読み出し部
8の構成要素の一つであるトランスファゲート9に接続
されている。
【0004】図4は画素を2次元に配列し、かつ電荷読
み出し部8の構成内容を示した赤外線センサ全体の構成
図である。図において、電荷蓄積部3の一端は各画素に
対応して配置してあるトランスファゲート9に接続され
ており、トランスファゲート9に対応して垂直CCD1
0が設けられている。垂直CCD10の転送方向の端部
には水平CCD11が設けられており、水平CCD11
の転送方向の端部には出力部12が形成されている。ト
ランスファゲート9、垂直CCD10、水平CCD1
1、出力部12とで電荷読み出し部8が構成されてい
る。なお、サーモパイル1、MOS型トランジスタ2、
電荷蓄積部3とで構成されている各画素及び電荷読み出
し部8は同一のシリコン基板(半導体基板)に形成され
ている。
【0005】この赤外線センサの動作について図3及び
図4を用いて説明する。図3において、入射赤外線量に
応じてサーモパイル1の接点部の温度が上昇し、それに
よってサーモパイル1に起電圧を生ずる。この起電圧
は、第2の電圧源6に相加されてMOS型トランジスタ
2のゲートに印加されて、ドレイン電流を変化させる。
このドレイン電流は、電荷蓄積部3に一定時間蓄積され
る。蓄積時間が終了するとトランスファゲート9をオン
状態にし、蓄積された電荷は電荷蓄積部3からCCD型
といわれる走査回路を用いた電荷読み出し部8へ転送さ
れる。図4に示すように、電荷読み出し部8ではトラン
スファゲート9をオン状態にすると信号電荷は垂直CC
D10に移されると同時に、電荷蓄積部3の電位はトラ
ンスファゲート9のチャネル電位にリセットされる。そ
の後、トランスファゲート9をオフ状態にして、次の蓄
積が開始する。蓄積期間において、垂直CCD10と水
平CCD11との働きによって、垂直CCD10に移さ
れた信号電荷は順次出力部12に転送され、信号は外部
に取り出される。電荷読み出し部8はトランスファゲー
ト9、垂直CCD10、水平CCD11、出力部12と
で構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術のように、
サーモパイルの起電圧を直接MOS型トランジスタのゲ
ートに接続した場合、電荷蓄積部に流入する電流はMO
S型トランジスタを動作させるために印加するバイアス
電圧による部分が大きく、サーモパイルの起電圧による
信号電流の割合が少ないという問題点があった。そのた
め、信号の出力電圧が低く電荷の蓄積容量で決まるショ
ット雑音が相対的に高くなり高感度が得られなかった。
また、外部からの誘導雑音を拾い易く、感度を劣化させ
る欠点があった。
【0007】さらに、従来の方法では、MOS型トラン
ジスタのしきい値電圧のばらつきの影響を受け易く、同
一の強さの赤外線入射に対する各画素の出力電圧にでこ
ぼこが生じて、固定パターン雑音が大きかった。このた
め、赤外線の画像を得る場合、非常に画質を劣化させる
という問題点があった。
【0008】以上、サーモパイル型赤外線センサについ
て述べたが、ボロメータ型赤外線センサについても状況
は同様である。
【0009】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、信号の出力電圧を高くし、か
つMOS型トランジスタのしきい値電圧のばらつきによ
る影響を少なくして、高感度でかつ良好な画質の熱型赤
外線センサを提供することを目的とする。
【0010】本発明のその他の目的や新規な特徴は後述
の実施の形態において明らかにする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る第1の熱型赤外線センサは、基板の主
面に二次元的に配列された複数のサーモパイルと、それ
ぞれのサーモパイルに対応して前記基板に設けられたM
OS型トランジスタと、それぞれのMOS型トランジス
タに対応して前記基板に設けられた電荷蓄積部と、それ
ぞれの電荷蓄積部に対応して前記基板に設けられた電荷
読み出し部とを備えた構成において、そのエミッタが前
記サーモパイルの一端に接続され、そのベースが第1の
電圧源に接続され、そのコレクタが前記MOS型トラン
ジスタのソースに接続されたバイポーラトランジスタが
前記サーモパイルにそれぞれ対応して前記基板に設けら
れていることを特徴としている。
【0012】本発明に係る第2の熱型赤外線センサは、
基板の主面に二次元的に配列された複数のボロメータ
と、それぞれのボロメータに並列に接続され、かつ前記
基板に設けられた抵抗と、それぞれのボロメータに対応
してその後段に接続され、かつ前記基板に設けられたM
OS型トランジスタと、それぞれのMOS型トランジス
タに対応して前記基板に設けられた電荷蓄積部と、それ
ぞれの電荷蓄積部に対応して前記基板に設けられた電荷
読み出し部とを備えた構成において、そのエミッタが前
記ボロメータの一端に接続され、そのベースが第1の電
圧源に接続され、そのコレクタが前記MOS型トランジ
スタのソースに接続されたバイポーラトランジスタが前
記ボロメータにそれぞれ対応して前記基板に設けられて
いることを特徴としている。
【0013】本発明に係る第3の熱型赤外線センサは、
基板の主面に二次元的に配列された複数のサーモパイル
と、それぞれのサーモパイルに対応して前記基板に設け
られたスイッチ手段と、それぞれのスイッチ手段に対応
して前記基板に設けられた電荷蓄積部と、それぞれの電
荷蓄積部に対応して前記基板に設けられた電荷読み出し
部とを備えた構成において、前記スイッチ手段がバイポ
ーラトランジスタであり、そのエミッタが前記サーモパ
イルの一端に接続され、そのベースが第1の電圧源に接
続され、そのコレクタが前記電荷蓄積部に接続されてい
ることを特徴としている。
【0014】本発明に係る第4の熱型赤外線センサは、
基板の主面に二次元的に配列された複数のボロメータ
と、それぞれのボロメータに並列に接続され、かつ前記
基板に設けられた抵抗と、それぞれのボロメータに対応
してその後段に接続され、かつ前記基板に設けられたス
イッチ手段と、それぞれのスイッチ手段に対応して前記
基板に設けられた電荷蓄積部と、それぞれの電荷蓄積部
に対応して前記基板に設けられた電荷読み出し部とを備
えた構成において、前記スイッチ手段がバイポーラトラ
ンジスタであり、そのエミッタが前記ボロメータの一端
に接続され、そのベースが第1の電圧源に接続され、そ
のコレクタが前記電荷蓄積部に接続されていることを特
徴としている。
【0015】
【作用】本発明で、信号の出力電圧が高くなること及び
MOS型トランジスタのしきい値電圧のばらつきによる
出力電圧のばらつきを低減できることについて、図5を
用いて詳細に説明する。
【0016】図5において、一つの画素はサーモパイル
13、バイポーラトランジスタ14、MOS型トランジ
スタ15、電荷蓄積部16とで構成されている。説明上
ここで用いるバイポーラトランジスタ14はPNP型と
する。画素の各構成要素は次のように接続する。すなわ
ち、サーモパイルの一端17はバイポーラトランジスタ
14のエミッタ領域18に接続し、サーモパイルの他端
19は第2の電圧源20に接続する。第2の電圧源20
は、バイポーラトランジスタ14のエミッタ接合21に
対して、順方向バイアスになるように印加する。バイポ
ーラトランジスタ14のベース領域22は第1の電圧源
23に接続する。第1の電圧源23は、コレクタ接合2
4に対して逆方向バイアスになるように印加する。コレ
クタ領域25はMOS型トランジスタ15のソースに接
続する。MOS型トランジスタ15のドレインは電荷蓄
積部16と電荷読み出し部26に接続し、ゲートは第3
の電圧源27に接続する。
【0017】赤外線センサにおける信号の出力電圧は、
制限された蓄積電荷量のうちサーモパイルの起電圧であ
る信号電圧による部分が多いほど高くなる。電荷蓄積部
16に蓄積される電荷はほとんどがエミッタ電流IE
よるものであり、IEは第2の電圧源20による電流分
と信号電圧による電流分との和である。本発明に用いる
バイポーラトランジスタ14におけるエミッタ接合21
の逆方向飽和電流I01は10-8アンペア以上と比較的大
きめに製作する。このようにすると、動作時におけるエ
ミッタ接合21の微分抵抗が低くなり、同じ信号電圧に
対する信号電流は多くなる。なお、第2の電圧源20に
よる電流は電圧を調節することにより適切な量に調整で
きる。なお、バイポーラトランジスタ14のベース電流
Bはエミッタ電流IEに相加されて電荷蓄積部16へ流
入するので、IEによる蓄積電荷量を多くするためIB
小さくする必要がある。そのために、IBの大きさを決
めるコレクタ接合24の逆方向飽和電流I02を小さくし
ておく必要があり、実用的には10-9アンペア以下が適
切である。
【0018】本発明はI01−IB>0、したがっておお
よそI01>I02であれば、従来の方式に比べて電荷蓄積
部16に蓄積される信号電荷量が多くなり、信号の出力
電圧が高くなる。このような条件は、バイポーラトラン
ジスタ14の各領域の不純物ドープ量とか接合の面積を
調節すること及びSi上のGe接合のようなヘテロ接合
を利用すること等により実現できる。
【0019】次にMOS型トランジスタ15のしきい値
電圧のばらつきによる出力信号のばらつきを低減できる
ことについて説明する。図5において、バイポーラトラ
ンジスタ14のコレクタ接合24が逆方向飽和電流領域
になるように第2の電圧源23及び第3の電圧源27を
調節しておく。このような状態では、バイポーラトラン
ジスタ14のベース電流IBは、ベース−コレクタ間の
電圧が変化してもほとんど変わらない。MOS型トラン
ジスタ15のしきい値電圧のばらつきは、バイポーラト
ランジスタ14のベース−コレクタ間の印加電圧に影響
を及ぼすが、上述の理由によりベース電流IBしたがっ
て電荷蓄積部16の蓄積電荷量はMOS型トランジスタ
15のしきい値電圧のばらつきにはほとんど影響を受け
ない。
【0020】なお、図5はPNP型のバイポーラトラン
ジスタを用いた場合について説明したが、NPN型のバ
イポーラトランジスタを用いても状況は同様である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る熱型赤外線セ
ンサの実施の形態を図面に従って説明する。
【0022】図1及び図2はこの発明の第1の実施の形
態である。図1はこの熱型赤外線センサにおける一つの
画素の構成要素を示しており、図2は2次元に配列され
た画素と各画素の信号を読み出す電荷読み出し部とを示
した熱型赤外線センサ全体の構成図である。図1におい
て、図5と同一記号で示したものは同一構成要素を示
す。また、電荷読み出し部には二つの種類があり、CC
D型といわれる走査回路を用いた第1の電荷読み出し部
とMOS型といわれる走査回路を用いた第2の電荷読み
出し部とがある。本発明における画素の構成要素は図1
に示すように、サーモパイル13、バイポーラトランジ
スタ14、MOS型トランジスタ15、電荷蓄積部16
とで構成されており次のように接続する。すなわち、サ
ーモパイルの一端17はバイポーラトランジスタ14の
エミッタに接続し、サーモパイルの他端19は第2の電
圧源20に接続する。第2の電圧源20は、バイポーラ
トランジスタ14のエミッタ接合に対して順方向バイア
スになるように印加する。バイポーラトランジスタ14
のベースは第1の電圧源23に接続する。第1の電圧源
23はコレクタ接合に対して逆方向バイアスになるよう
に印加する。コレクタはMOS型トランジスタ15のソ
ースに接続する。第1の電圧源23または第2の電圧源
20は接地することも可能である。MOS型トランジス
タ15のゲートは第3の電圧源27に接続し、ドレイン
は電荷蓄積部16と第1の電荷読み出し部29の構成要
素の一つであるトランスファーゲート28のソースに接
続する。第1の電圧源23、第2の電圧源20、第3の
電圧源27はいずれも各画素に共通接続する。また、電
荷蓄積部16としてはMOS型容量や接合容量やダイナ
ミックRAMで用いられているスタック容量を用いる。
【0023】図2は画素を2次元に配列し、かつCCD
型といわれる第1の電荷読み出し部29の構成内容を示
した熱型赤外線センサ全体の構成図である。図におい
て、電荷蓄積部16の一端は各画素に対応して配置して
あるトランスファーゲート28のソースに接続されてお
り、トランスファーゲート28に対応して埋め込み型の
垂直CCD30が設けられている。垂直CCD30のチ
ャネルはトランスファーゲート28のドレインを兼ねて
いる。垂直CCD30の転送方向の端部には水平CCD
31を設ける。さらに、水平CCD31の転送方向の端
部には浮遊拡散層型の出力部32を形成する。トランス
ファーゲート28、垂直CCD30、水平CCD31、
出力部32とで第1の電荷読み出し部29が構成されて
いる。
【0024】この熱型赤外線センサでは、サーモパイル
13、バイポーラトランジスタ14、MOS型トランジ
スタ15、電荷蓄積部16とで構成されている各画素及
び第1の電荷読み出し部29は同一のシリコン基板(半
導体基板)に形成されている。
【0025】この熱型赤外線センサの動作について図1
及び図2を用いて詳細に説明する。図1において、入射
赤外線量に応じてサーモパイル13の接点部の温度が上
昇し、それによって、サーモパイル13に起電圧が生ず
る。この起電圧は第2の電圧源20に相加されて、バイ
ポーラトランジスタ14のエミッタ電流を変化させる。
このエミッタ電流とベース電流IBとの和がバイポーラ
トランジスタ14のコレクタ電流IAとなり、オン状態
のMOS型トランジスタ15を経て電荷蓄積部16に流
入する。この電流が蓄積期間の間電荷蓄積部16に蓄積
されて信号電荷となる。なお、この際MOS型トランジ
スタ15は第3の電圧源27の電圧を調節することによ
り電荷蓄積部16に流入する電流のオン−オフに用いる
が、場合によっては電流量の調節にも用いる。蓄積期間
が終了すると、MOS型トランジスタ15をオフ状態に
すると共にトランスファーゲート28をオン状態にし
て、蓄積された信号電荷は電荷蓄積部16から第1の電
荷読み出し部29へ転送される。図2に示すように、ト
ランスファーゲート28をオン状態にすると信号電荷は
垂直CCD30に移されると同時に、電荷蓄積部16の
電位はトランスファーゲート28のチャネル電位にリセ
ットされる。その後、トランスファーゲート28をオフ
状態にして、次の蓄積が開始する。蓄積期間において、
垂直CCD30と水平CCD31との働きによって、垂
直CCD30に移された信号電荷は順次出力部32に転
送され、信号は外部に取り出される。
【0026】図6及び図7はこの発明の第2の実施の形
態の説明図である。図1と同一記号で示したものは同一
構成要素を示す。この実施の形態では、図6に示すよう
に、画素は図1に示した第1の実施の形態と同様にサー
モパイル13、バイポーラトランジスタ14、MOS型
トランジスタ15、電荷蓄積部16とで構成されてお
り、電荷読み出しにはMOS型といわれる第2の電荷読
み出し部33を用いた熱型赤外線センサである。第1の
実施の形態に示した熱型赤外線センサとの違いは電荷蓄
積部16に蓄積された信号電荷の読み出し方にあるの
で、それを説明する。図7において、電荷蓄積部16に
対応して垂直スイッチ34が形成されている。垂直スイ
ッチ34はMOS型トランジスタで形成されている。ソ
ースは電荷蓄積部16に接続され、ゲートは水平期間遅
延したパルスを発生する垂直シフトレジスタ35のタッ
プに1行毎に共通接続されている。また、垂直スイッチ
34のドレインは1列毎に垂直信号線36に共通接続さ
れている。垂直信号線36に対応して水平スイッチ37
が形成されている。水平スイッチ37はMOS型トラン
ジスタであり、そのソースは垂直信号線36に接続さ
れ、ゲートは水平シフトレジスタ38の各タップに接続
されている。ドレインは出力ライン39に共通接続され
ている。この実施の形態では、垂直スイッチ34、垂直
シフトレジスタ35、垂直信号線36、水平スイッチ3
7、水平シフトレジスタ38、出力ライン39とで第2
の電荷読み出し部33を構成している。
【0027】サーモパイル13、バイポーラトランジス
タ14、MOS型トランジスタ15、電荷蓄積部16と
で構成されている各画素及び第2の電荷読み出し部33
は同一のシリコン基板(半導体基板)に形成されてい
る。
【0028】この熱型赤外線センサにおける画素の動作
は第1の実施の形態と同様であり、違いは電荷蓄積部1
6に蓄積された電荷の読み出し方法にあるので、それを
説明する。図7において、電荷蓄積部16に蓄積された
信号電荷は、垂直シフトレジスタ35のあるタップがオ
ン状態になるとこのタップに接続された行の垂直スイッ
チ34が導通状態となり信号電荷はそれぞれ対応する垂
直信号線36に読み出される。この信号電荷は、水平シ
フトレジスタ38からの各タップ出力により水平スイッ
チ37を介して順次出力ライン39へ読み出される。こ
のように垂直シフトレジスタ35のあるタップに対応す
る電荷蓄積部16の信号がすべて読み出されたら、垂直
シフトレジスタ35は1行進んで次のタップがオン状態
となり、同時にそのタップに対応する行の電荷蓄積部1
6の信号電荷が対応する垂直信号線36に読み出され
る。以下同様な動作を繰り返すことにより、電荷蓄積部
16に蓄えられた信号電荷を1行毎に読み出すことがで
きる。信号電荷が垂直信号線36に転送され、電位がリ
セットされた電荷蓄積部16では垂直スイッチ34がオ
フ状態になった後から次の蓄積期間が開始される。
【0029】この熱型赤外線センサでは、各画素の動作
等は第1の実施の形態と同様であり、かつ信号読み出し
部も同様な機能をもつので、信号の出力電圧の大きさ及
びMOS型トランジスタ15のしきい値電圧のばらつき
の影響に対する効果は、第1の実施の形態の場合と同様
である。
【0030】図8はこの発明の第3の実施の形態であ
る。図1と同一記号で示したものは同一構成要素を示
す。この実施の形態における熱型赤外線センサの一つの
画素は、バイポーラトランジスタ14、MOS型トラン
ジスタ15、電荷蓄積部16、ボロメータ40、抵抗4
1で構成され、これらの各画素が2次元に配列されてい
る。そして、各画素の信号読み出しには第1の実施の形
態に示した第1の電荷読み出し部29を用いた赤外線セ
ンサである。第1の実施の形態に示した赤外線センサと
の違いは、画素の構成要素とその動作にあるので、それ
について説明する。画素の各構成要素は図8に示すよう
に、ボロメータの一端42はバイポーラトランジスタ1
4のエミッタに接続し、ボロメータの他端43は第4の
電圧源44に接続する。第4の電圧源は、バイポーラト
ランジスタ14のエミッタ接合に対して順方向バイアス
になるように印加する。また、ボロメータの一端42に
はほぼボロメータ40に等しい抵抗値をもつ抵抗41を
接続し、この抵抗の他端は第5の電圧源45に接続す
る。バイポーラトランジスタ14のベースは第1の電圧
源23に接続する。第1の電圧源は、バイポーラトラン
ジスタ14のコレクタ接合に対して逆方向バイアスにな
るように印加する。バイポーラトランジスタ14のコレ
クタはMOS型トランジスタ15のソースに接続し、M
OS型トランジスタ15のドレインは電荷蓄積部16と
トランスファゲート28のドレインに接続し、ゲートは
第3の電圧源27に接続する。第1の電圧源23、第3
の電圧源27、第4の電圧源44及び第5の電圧源45
は各画素に共通接続する。また、電荷読み出しには、第
1の実施の形態に示したCCD型の走査回路を用いた第
1の電荷読み出し部29を用いる。
【0031】この熱型赤外線センサでは、バイポーラト
ランジスタ14、MOS型トランジスタ15、電荷蓄積
部16、ボロメータ40、抵抗41で構成されている各
画素及び第1の電荷読み出し部29は同一のシリコン基
板(半導体基板)に形成されている。
【0032】この熱型赤外線センサは次のように動作す
る。入射赤外線量に応じてボロメータ40の温度が上昇
し、それによって、ボロメータ40の抵抗値が変化す
る。この抵抗変化はボロメータ40及び抵抗41を流れ
る電流を変化させ、結局バイポーラトランジスタ14の
エミッタの電位を変化させる。この電位変化は、第1の
実施の形態におけるサーモパイル13の起電圧と同様
に、バイポーラトランジスタ14に作用し、同様にMO
S型トランジスタ15と電荷蓄積部16と第1の電荷読
み出し部29とに作用する。したがって、信号の出力電
圧の大きさ及びMOS型トランジスタ15のしきい値電
圧のばらつきの影響に対する効果は、第1の実施の形態
の場合と同様である。
【0033】なお、この熱型赤外線センサでは、バイポ
ーラトランジスタ14のベース電位をエミッタ電位より
わずかに低くなるように、第1の電圧源23及び第5の
電圧源45を調節しておく。これにより、エミッタ電流
の暗電流成分が少なくなるので、赤外線の入射に起因す
るエミッタ電位の上昇による信号電流成分が多くなり、
より感度が高くなる。
【0034】この実施の形態では、電荷の読み出しにC
CD型の走査回路を用いた第1の電荷読み出し部29を
用いたが、MOS型の走査回路を用いた第2の電荷読み
出し部33を用いても同様な効果がある。
【0035】第1の実施の形態及び第2の実施の形態に
おける第1の電圧源及び第2の電圧源並びに第3の実施
の形態における第1の電圧源及び第4の電圧源のいずれ
かにオン−オフ機能をもたせることにより、MOS型ト
ランジスタ15を省くことができる。この場合、バイポ
ーラトランジスタ14はそれぞれのサーモパイル又はボ
ロメータに対応して基板に設けられたスイッチ手段とし
ても機能し、バイポーラトランジスタ14のエミッタが
サーモパイル又はボロメータの一端に接続され、そのベ
ースが第1の電圧源に接続され、そのコレクタが前記電
荷蓄積部に接続されることになる。
【0036】本発明は、サーモパイル等の赤外線受光素
子を二次元に配列した場合について述べているが、1素
子または一次元に配列した赤外線センサについても、信
号読み出し部を変更することにより、二次元配列の場合
と同様な効果がある。
【0037】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記
載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当
業者には自明であろう。
【0038】
【発明の効果】本発明による熱型赤外線センサは、従来
の画素構成に新たにバイポーラトランジスタを加えるこ
とにより、従来の方法と比較して信号の出力電圧を10
0倍程度大きくすることができる。そのため、電荷の蓄
積容量で決まるショット雑音を相対的に小さくすること
ができ、感度が高くなるという利点がある。また、外部
からの誘導雑音に対して影響を少なくできる利点があ
る。
【0039】さらに、従来の方法では、MOS型トラン
ジスタのしきい値電圧のばらつきによる固定パターン雑
音の発生が問題であったが、本発明によればこの影響を
大幅に低減できる利点があり、良好な画質の画像を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の熱型赤外線センサ
の画素の模式的平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の熱型赤外線センサ
の電荷読み出し部の模式的平面図である。
【図3】従来の熱型赤外線センサの画素の模式的平面図
である。
【図4】従来の熱型赤外線センサの電荷読み出し部の模
式的平面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の画素の模式的平面
図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の熱型赤外線センサ
の画素の模式的平面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態の熱型赤外線センサ
の電荷読み出し部の模式的平面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態の熱型赤外線センサ
の模式的平面図である。
【符号の説明】
13 サーモパイル 14 バイポーラトランジスタ 15 MOS型トランジスタ 16 電荷蓄積部 17 サーモパイルの一端 19 サーモパイルの他端 20 第2の電圧源 23 第1の電圧源 26 電荷読み出し部 29 第1の電荷読み出し部 33 第2の電荷読み出し部 40 ボロメータ 41 抵抗 42 ボロメータの一端 43 ボロメータの他端

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の主面に二次元的に配列された複数
    のサーモパイルと、それぞれのサーモパイルに対応して
    前記基板に設けられたMOS型トランジスタと、それぞ
    れのMOS型トランジスタに対応して前記基板に設けら
    れた電荷蓄積部と、それぞれの電荷蓄積部に対応して前
    記基板に設けられた電荷読み出し部とを備えた熱型赤外
    線センサにおいて、そのエミッタが前記サーモパイルの
    一端に接続され、そのベースが第1の電圧源に接続さ
    れ、そのコレクタが前記MOS型トランジスタのソース
    に接続されたバイポーラトランジスタが前記サーモパイ
    ルにそれぞれ対応して前記基板に設けられていることを
    特徴とする熱型赤外線センサ。
  2. 【請求項2】 基板の主面に二次元的に配列された複数
    のボロメータと、それぞれのボロメータに並列に接続さ
    れ、かつ前記基板に設けられた抵抗と、それぞれのボロ
    メータに対応してその後段に接続され、かつ前記基板に
    設けられたMOS型トランジスタと、それぞれのMOS
    型トランジスタに対応して前記基板に設けられた電荷蓄
    積部と、それぞれの電荷蓄積部に対応して前記基板に設
    けられた電荷読み出し部とを備えた熱型赤外線センサに
    おいて、そのエミッタが前記ボロメータの一端に接続さ
    れ、そのベースが第1の電圧源に接続され、そのコレク
    タが前記MOS型トランジスタのソースに接続されたバ
    イポーラトランジスタが前記ボロメータにそれぞれ対応
    して前記基板に設けられていることを特徴とする熱型赤
    外線センサ。
  3. 【請求項3】 基板の主面に二次元的に配列された複数
    のサーモパイルと、それぞれのサーモパイルに対応して
    前記基板に設けられたスイッチ手段と、それぞれのスイ
    ッチ手段に対応して前記基板に設けられた電荷蓄積部
    と、それぞれの電荷蓄積部に対応して前記基板に設けら
    れた電荷読み出し部とを備えた熱型赤外線センサにおい
    て、前記スイッチ手段がバイポーラトランジスタであ
    り、そのエミッタが前記サーモパイルの一端に接続さ
    れ、そのベースが第1の電圧源に接続され、そのコレク
    タが前記電荷蓄積部に接続されていることを特徴とする
    熱型赤外線センサ。
  4. 【請求項4】 基板の主面に二次元的に配列された複数
    のボロメータと、それぞれのボロメータに並列に接続さ
    れ、かつ前記基板に設けられた抵抗と、それぞれのボロ
    メータに対応してその後段に接続され、かつ前記基板に
    設けられたスイッチ手段と、それぞれのスイッチ手段に
    対応して前記基板に設けられた電荷蓄積部と、それぞれ
    の電荷蓄積部に対応して前記基板に設けられた電荷読み
    出し部とを備えた熱型赤外線センサにおいて、前記スイ
    ッチ手段がバイポーラトランジスタであり、そのエミッ
    タが前記ボロメータの一端に接続され、そのベースが第
    1の電圧源に接続され、そのコレクタが前記電荷蓄積部
    に接続されていることを特徴とする熱型赤外線センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007251481A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Nissan Motor Co Ltd 赤外線検出装置、赤外線検出装置のオフセット補正方法
CN104600791A (zh) * 2014-12-30 2015-05-06 深圳市科陆电子科技股份有限公司 一种一桩多充的电动汽车直流充电桩
JP2016179188A (ja) * 2016-05-25 2016-10-13 三菱電機株式会社 炊飯器

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