JPH10267590A - 冷水塔の冷却ファン液圧駆動制御装置 - Google Patents

冷水塔の冷却ファン液圧駆動制御装置

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Publication number
JPH10267590A
JPH10267590A JP7166297A JP7166297A JPH10267590A JP H10267590 A JPH10267590 A JP H10267590A JP 7166297 A JP7166297 A JP 7166297A JP 7166297 A JP7166297 A JP 7166297A JP H10267590 A JPH10267590 A JP H10267590A
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JP
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hydraulic
temperature
cooling
cooling fan
variable displacement
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Application number
JP7166297A
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English (en)
Inventor
Kanji Kato
寛治 加藤
Hiroshi Watanabe
博 渡辺
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外気の温度変化に応じ温水を所定温度まで冷
却するのに必要な最小限の回転数で冷却ファンを効率良
く駆動し得るようにした冷水塔の冷却ファン液圧駆動制
御装置を提供する。 【解決手段】 冷却された後の冷水5bの温度を温度検
出装置20により検出し、該温度検出装置20の検出温
度21と設定温度22との差に基づいて容量可変ポンプ
14に備えた容量調節器25を制御器24からの制御信
号23で制御することにより、容量可変ポンプ14の容
量自体を直接調整して冷水5bの温度が設定温度22に
なるよう液圧モータ12の運転を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷水塔の冷却ファ
ンを液圧モータで駆動する装置における省エネルギー化
を図るようにした冷水塔の冷却ファン液圧駆動制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は温水の冷却を行う冷水塔の一例を
示すもので、この種の冷水塔においては、冷水塔本体1
の側面に、外気を冷水塔本体1内に取り込む為の空気吸
込み面(ルーバ面)2が設けられ、冷水塔本体1の頂部
中央部には、内部に冷却ファン4を装備した空気排出口
3が設けられており、一方、冷水塔本体1上部の空気排
出口3周囲には、温水供給管5を介して供給される温水
5aを受けて冷水塔本体1内へ散水させるようにした温
水槽6が設けられ、該温水槽6下面から散水口を介して
散水させた温水5aを、前記冷却ファン4で空気吸込み
面2から取り込んだ外気と直接接触させて冷却し、これ
により温水5aを冷水5bとして下部水槽7に回収し得
るようにしてある。
【0003】また、斯かる冷水塔の冷却ファン4の駆動
方式としては、図8に示す如く、冷水塔本体1頂部にお
ける空気排出口3の近傍位置に電動機8を設置し、該電
動機8に連結した駆動軸9を減速機10を介し冷却ファ
ン4に動力を伝達し得るよう接続し、前記駆動軸9をコ
モンベッド11で覆った構成としてある。
【0004】また、電動機8としてポールチェンジモー
タを採用することにより、50%、100%での運転を
行えるようにしたり、或いは電動機8としてインバータ
付モータを採用することにより、50〜100%制御に
て運転する場合もある。
【0005】しかしながら、何れの場合も電動機8によ
る機械的な駆動方式である為、起動電流が大きくなると
いう不具合があり、また、電動機8或いは減速機10等
が冷水塔本体1の頂部に設置してある為に保守点検作業
が大変であるという不具合もあった。
【0006】この問題に対処するべく、本出願人は、先
に特願昭59−30035号(特開昭60−17400
0号)を出願した。
【0007】前記既出願の発明では、液圧ポンプからの
作動液を切換制御弁を介して受けることにより駆動され
る液圧モータで冷却ファンを回転駆動し、且つ前記液圧
ポンプを電動機で駆動し、前記切換制御弁を電気信号に
て制御するようにしている。
【0008】このような構成によれば、電動機を地上側
の保守点検の容易な場所に設置することが可能になり、
更に、電動機は液圧ポンプを駆動するだけで良いので起
動電流が小さくて済むという効果がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記既
出願の発明では、液圧ポンプからの作動液が切換制御弁
を介して液圧モータに送られるようになっており、切換
制御弁のポート切り替えで液圧モータの運転を制御する
ようにしていた為、液圧モータ自体に冷却ファンを0〜
100%の範囲内で回転駆動する能力があっても、その
ような任意運転を実現し得る構造とはなっておらず、外
気の温度変化に応じ温水を所定温度まで冷却するのに必
要な最小限の回転数で冷却ファンを効率良く駆動するこ
とができないという不具合があり、また、いかにして液
圧モータの運転を制御するかという具体的手段について
も明示されていなかった。
【0010】本発明は、上述の実情に鑑みて成したもの
で、外気の温度変化に応じ温水を所定温度まで冷却する
のに必要な最小限の回転数で冷却ファンを効率良く駆動
し得るようにした冷水塔の冷却ファン液圧駆動制御装置
を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、冷水塔の冷却
ファンに連結された液圧モータと、該液圧モータと液圧
供給ラインを介して接続され且つ外部からの制御信号に
より容量を調整する容量調節器を備えて電動機により駆
動される容量可変ポンプと、冷水塔で冷却された冷水の
温度を検出する温度検出装置と、該温度検出装置の検出
温度と設定温度との差に基づいて前記容量可変ポンプの
容量調節器を制御する制御器とを備えたことを特徴とす
る冷水塔の冷却ファン液圧駆動制御装置、に係るもので
ある。
【0012】従って、本発明では、冷却された後の冷水
の温度を温度検出装置により検出し、該温度検出装置の
検出温度と設定温度との差に基づいて容量可変ポンプに
備えた容量調節器を制御器で制御すると、容量可変ポン
プの容量自体が直接調整されて冷水の温度が設定温度に
なるよう液圧モータの運転が制御されるので、外気の温
度変化に応じ温水を所定温度まで冷却するのに必要な最
小限の回転数で冷却ファンを効率良く駆動することが可
能となる。
【0013】更に、本発明においては、複数の冷却ファ
ンに連結された液圧モータに対し、該液圧モータの設置
数と同数の容量可変ポンプを個別に接続することが可能
であり、このようにすれば、各冷却ファンの駆動を個別
に停止することが可能となる。
【0014】また、複数の冷却ファンに連結された液圧
モータに対し、該液圧モータの設置数より少数の容量可
変ポンプを等配分流器を介して接続するようにしても良
く、このようにすれば、容量可変ポンプの設置数を減ら
すことが可能である。
【0015】更に、液圧モータの戻りラインを容量可変
ポンプの吸込側に接続し、該容量可変ポンプと前記液圧
モータとの間に液圧閉回路を構成することが好ましく、
このようにすれば、実質的に液圧モータを駆動する為に
必要な作動液をタンクを経由させずに循環させることが
可能となり、タンクの容積を縮小化して地上に配置され
るポンプユニットのスペースを小さくすることが可能と
なる。
【0016】また、特に容量可変ポンプと前記液圧モー
タとの間に液圧閉回路を構成した場合には、容量可変ポ
ンプを両方向吐出可能な可逆容量可変ポンプとして構成
することが可能であり、このようにすれば、通常運転時
とは逆方向に冷却ファンを駆動することにより空気排出
口から外気を取り込んで温水と熱交換させ、冷水塔内で
温まった外気を空気吸込み面から排出して該空気吸込み
面の凍結を防止することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例と共に説明する。
【0018】図1は本発明を実施する第一形態例を示す
もので、図中で図7と同一の符号を付したものは同一物
を示している。
【0019】冷水塔本体1の頂部に設けてある空気排出
口3の冷却ファン4に、液圧モータ12の出力軸を連結
し、また、電動機13にて駆動される容量可変ポンプ1
4を地上に設置し、該容量可変ポンプ14を液圧供給ラ
イン17を介し液圧モータ12に接続してタンク19内
の作動液を送給し得るようにすると共に、液圧モータ1
2の戻り側は、戻りライン18を介しタンク19に接続
して作動液が容量可変ポンプ14の吸込側へ戻されるよ
うにする。
【0020】更に、下部水槽7の冷水5b、或いは送水
配管7aにより所要の目的場所に送給される冷水5b
(送水)の温度を検出する温度検出装置20を設け、該
温度検出装置20の検出温度21と設定温度22を比較
してその差に基づいた制御信号23により容量可変ポン
プ14の容量を制御するようにした制御器24を設け
る。
【0021】即ち、容量可変ポンプ14には、ポンプ容
量(液圧モータ12への供給量)を調整する容量調節器
25を備えておき、該容量調節器25に前記制御器24
からの制御信号23が入力されるようにし、該制御信号
23の大きさに応じてポンプ容量を調整し得るようにす
る。
【0022】図2は容量調節器25の一例を示すもの
で、該容量調節器25は、容量可変ポンプ14の容量を
増減するアクチュエータ26と、電磁式の4ポート絞り
切換弁27とを備え、該4ポート絞り切換弁27は、ス
リーブ28の中でスプール29を移動させることにより
作動液の流れ方向を制御するようになっており、スプー
ル29がスリーブ28に対する中立位置となった状態で
ポートを閉じ且つ中立位置から左右に移動するに従いポ
ートの開度を次第に大きくするようにしてあり、また、
スリーブ28は、フィードバック機構30によりアクチ
ュエータ26の移動量に応じてスプール29に追従する
ようにしてある。
【0023】図示においては、制御信号23(例えば電
流)の大きさに応じて電磁石32が励磁されると、該電
磁石32の電磁力によりスプール29がバネ31の弾撥
力に抗して右方向に移動し、これにより圧力源(例えば
電動機13に連動する小型ポンプ)からの作動液がアク
チュエータ26に通じて該アクチュエータ26が右方向
に駆動され、該アクチュエータ26の移動量に応じてス
リーブ28がスプール29に追従するよう移動され、制
御信号23の大きさ(電磁力の大きさ)とバネ31の弾
撥力がバランスした位置にあるスプール29に対しスリ
ーブ28が中立位置となってポートが閉じ、これにより
アクチュエータ26が所定の移動位置に整定されて容量
可変ポンプ14が制御信号23の大きさに応じた容量に
調整される。
【0024】而して、例えば、送水温度を一定に保持す
る制御に対しては、送水配管7aに備えた温度検出装置
20にて検出した冷水5bの検出温度21を制御器24
に入力して設定温度22と比較し、その差に基づいた制
御信号23により容量可変ポンプ14の容量を制御する
ようにしているので、検出温度21が設定温度22より
も高いと、制御器24は制御信号23により容量調節器
25を介し容量可変ポンプ14の容量を増加させるよう
制御し、これにより液圧モータ12で駆動される冷却フ
ァン4の回転数を増加して温水5aの冷却効果を高め、
冷水5bの温度が設定温度22になるように制御され
る。
【0025】また、逆に冷水5bの検出温度21が設定
温度22より低いと、制御器24は制御信号23により
容量調節器25を介し容量可変ポンプ14の容量を減少
させるよう制御し、これにより液圧モータ12で駆動さ
れる冷却ファン4の回転数を減少して温水5aの冷却効
果を抑制し、冷水5bの温度が設定温度22になるよう
に制御される。
【0026】従って本形態例によれば、冷却された後の
冷水5bの温度を温度検出装置20により検出し、該温
度検出装置20の検出温度21と設定温度22との差に
基づいて容量可変ポンプ14に備えた容量調節器25を
制御器24で制御することにより、容量可変ポンプ14
の容量自体を直接調整して冷水5bの温度が設定温度2
2になるよう液圧モータ12の運転を制御することがで
きるので、外気の温度変化に応じ温水5aを所定温度
(設定温度22)まで冷却するのに必要な最小限の回転
数で冷却ファン4を効率良く駆動することができ、しか
も、容量可変ポンプ14の容量自体を直接調整して液圧
供給ライン17の途中に流量調整手段等を介在させない
ようにしているので、液圧モータ12の運転を制御する
にあたり液圧供給ライン17に余分な圧力損失を生ずる
ことがない。
【0027】図3は本発明を実施する第二形態例を示す
もので、複数の冷却ファン4a,4b,4cに連結され
た液圧モータ12a,12b,12cに対し、該液圧モ
ータ12a,12b,12cの設置数と同数の容量可変
ポンプ14a,14b,14cを複数の液圧供給ライン
17a,17b,17cを介して個別に接続したもので
あり、各液圧モータ12a,12b,12cの戻りライ
ン18は、途中で相互に合流されてタンク19へと導か
れている。
【0028】また、各容量可変ポンプ14a,14b,
14cの容量調節器25a,25b,25cに対して
は、先の形態例と同様に制御器24からの制御信号23
が入力されて各容量可変ポンプ14a,14b,14c
の容量が制御されるようになっているが、制御器24か
らの停止信号23’(吐出量を零とする信号)により各
容量可変ポンプ14a,14b,14cによる作動液の
送給を個別に停止し得るようにしてある。
【0029】尚、本形態例においては、三連の容量可変
ポンプ14a,14b,14cを一台の電動機13で駆
動するようにしてあるが、各容量可変ポンプ14a,1
4b,14cを同数の電動機13により個別に駆動する
ようにしても良いことは勿論である。
【0030】而して、このようにすれば、各冷却ファン
4a,4b,4cの駆動を個別に停止することが可能と
なるので、例えば外気温度が低い為に各冷却ファン4
a,4b,4cの回転数が低下して液圧回路全体の効率
が低くなった場合に、ある回転数以下になった時点、即
ち検出温度21が所定の値以下になった時点で制御器2
4により停止信号23’(吐出量を零とする信号)を一
台の容量可変ポンプ14aに出力して吐出量を零とする
ことにより作動液の送給を停止すると、液圧モータ12
a及び冷却ファン4aが停止し、残りの冷却ファン4
b,4cで運転を行うようになるので、液圧回路の効率
を高くすることができる。
【0031】この時、冷却ファン4aを停止させる停止
信号23’の設定は、他の二台の冷却ファン4b,4c
のみの運転に切換えた時に、各冷却ファン4b,4cの
最高限界回転数を越えない範囲で決めることはいうまで
もない。
【0032】また、各容量可変ポンプ14a,14b,
14cを同数の電動機13で個別に駆動する場合には、
各電動機13に対し停止信号23’(駆動を停止する信
号)を直接出力して一台の容量可変ポンプ14aの駆動
を停止するようにしても良い。
【0033】図4は本発明を実施する第三形態例を示す
もので、複数の冷却ファン4a,4b,4cに連結され
た液圧モータ12a,12b,12cに対し、一台の容
量可変ポンプ14の液圧供給ライン17を等配分流器4
2(イーコライザ)を介して接続したものである。
【0034】即ち、先に図3で示した第二形態例におい
ては、各液圧モータ12a,12b,12cを個別に制
御し得るようにした場合を例示したが、冷水塔の通常の
使用範囲においては、各冷却ファン4a,4b,4cが
略同じ回転数で運転され、冷水塔全体として送水される
冷水5bの温度が制御できれば良いケースが殆どである
ので、本形態例の如く、一台の容量可変ポンプ14から
の作動液を等配分流器42により均等に各液圧モータ1
2a,12b,12cに分配するようにすれば、容量可
変ポンプ14の設置数を減らすことができる。
【0035】図5は本発明を実施する第四形態例を示す
もので、液圧モータ12の戻りライン18を容量可変ポ
ンプ14の吸込側に接続して該容量可変ポンプ14と前
記液圧モータ12との間に液圧閉回路16を構成し、更
には、容量可変ポンプ14を両方向吐出可能な可逆容量
可変ポンプとして構成したものである。
【0036】更に、本形態例においては、容量可変ポン
プ14の能力の約15〜20%程度の容量とした定容量
型の補助ポンプ15が備えられており、図示では、この
補助ポンプ15を容量可変ポンプ14と同じ電動機13
により駆動するようにしてある。ただし、専用の電動機
を別途設けて単独で駆動し得るようにすることも可能で
ある。
【0037】前記補助ポンプ15は、主として液圧供給
ライン17と戻りライン18とから成る液圧閉回路16
に対し常に補給圧を加え、容量可変ポンプ14や液圧モ
ータ12の吸込み側におけるキャビテーションを防止す
ると共に、液圧閉回路16中の作動液をタンク19へ環
流させることを目的として備えられており、補助ポンプ
15の吐出側は、途中で二手に分岐された吐出ライン3
7により液圧供給ライン17及び戻りライン18の夫々
に対し逆止弁38,39を介して接続されている。
【0038】また、液圧モータ12に近い液圧供給ライ
ン17と戻りライン18との間には、相対的な圧力差に
よりポート位置が切り替わるようにした3ポート3位置
切換弁33と、その下流側に備えられたリリーフ弁34
とから成るフラッシングバルブ35が備えられ、液圧供
給ライン17と戻りライン18の何れか低い圧力となっ
ている側の作動液をタンク戻りライン36を介してタン
ク19へと導くようにしてあり、前記タンク戻りライン
36には、前述した吐出ライン37の途中から分岐した
分岐ライン37’がリリーフ弁40を介して接続されて
いる。
【0039】このように、容量可変ポンプ14と液圧モ
ータ12との間に液圧閉回路16を構成すれば、実質的
に液圧モータ12を駆動する為に必要な作動液をタンク
19を経由させずに循環することができるので、タンク
19の容積は補助ポンプ15の容量により決まることに
なり、先に図1で第一形態例として示した如き開回路の
液圧システムと比較して約15〜20%程度にタンク1
9の容積を縮小化することができ、地上に配置されるポ
ンプユニットのスペースを小さくすることができる。
【0040】また、液圧モータ12の戻りライン18を
容量可変ポンプ14の吸込側に接続した液圧閉回路16
であれば、前述したように容量可変ポンプ14を両方向
吐出可能な可逆容量可変ポンプとすることが可能とな
り、制御器24からの制御信号23により容量可変ポン
プ14の容量調節器25に逆転指令を与えれば、容量可
変ポンプ14の吐出方向を逆転して通常運転時とは逆方
向に冷却ファン4を駆動することができるので、寒冷地
における冬期使用で冷水塔の空気吸込み面2が凍結する
虞れがある場合等に、冷却ファン4を適宜に逆転させる
ことにより空気排出口3から外気を取り込んで温水5a
と熱交換させ、冷水塔内で温まった外気を空気吸込み面
2から排出するようにすれば、該空気吸込み面2の凍結
を防止することができる。
【0041】尚、制御器24からの制御信号23により
容量可変ポンプ14の容量調節器25に逆転指令を与え
るに際しては、制御信号23の極性(方向性、正負)を
変えて容量調節器25に入力させるようにすれば良く、
このようにすれば、先に説明した図2における電磁石3
2の電磁力によりスプール29がバネ41の弾撥力に抗
して左方向に移動し、アクチュエータ26が正転時とは
逆向きの左方向に駆動されるので、容量可変ポンプ14
の吐出方向を逆向きにすることが可能となる。
【0042】図6は本発明を実施する第五形態例を示す
もので、先に図5で示した第四形態例を、複数の冷却フ
ァン4a,4b,4cに連結された液圧モータ12a,
12b,12cに対応させたものであり、その具体的な
対応手段については、先に図4で開回路の液圧システム
として説明した第三形態例と同様であり、各液圧モータ
12a,12b,12cに対し、一台の容量可変ポンプ
14の液圧供給ライン17を等配分流器42(イーコラ
イザ)を介して接続するようにしてある。
【0043】ただし、先に図5で示した第四形態例にお
ける液圧閉回路16を、複数の冷却ファン4a,4b,
4cに連結された液圧モータ12a,12b,12cに
個別に対応させて複数系統とすることも勿論可能であ
る。
【0044】尚、本発明の冷水塔の冷却ファン液圧駆動
制御装置は、上述した形態例にのみ限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変
更を加え得ることは勿論である。
【0045】
【発明の効果】本発明の冷水塔の冷却ファン液圧駆動制
御装置によれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得
る。
【0046】(I)本発明の請求項1に記載の発明によ
れば、冷却された後の冷水の温度を温度検出装置により
検出し、該温度検出装置の検出温度と設定温度との差に
基づいて容量可変ポンプに備えた容量調節器を制御器で
制御することにより、容量可変ポンプの容量自体を直接
調整して冷水の温度が設定温度になるよう液圧モータの
運転を制御することができるので、外気の温度変化に応
じ温水を所定温度(設定温度)まで冷却するのに必要な
最小限の回転数で冷却ファンを効率良く駆動することが
でき、しかも、容量可変ポンプの容量自体を直接調整し
て液圧供給ラインの途中に流量調整手段等を介在させな
いようにしているので、液圧モータの運転を制御するに
あたり液圧供給ラインに余分な圧力損失を生ずることが
ない。
【0047】(II)本発明の請求項2に記載の発明に
よれば、各冷却ファンの駆動を個別に停止することが可
能となるので、例えば外気温度が低い為に各冷却ファン
の回転数が低下して液圧回路全体の効率が低くなった場
合に、一部の冷却ファンを停止して残りの冷却ファンで
運転を行うことにより液圧回路の効率を高くすることが
できる。
【0048】(III)本発明の請求項3に記載の発明
によれば、容量可変ポンプからの作動液を等配分流器に
より均等に複数の液圧モータに分配することができるの
で、容量可変ポンプの設置数を減らすことができる。
【0049】(IV)本発明の請求項4に記載の発明に
よれば、実質的に液圧モータを駆動する為に必要な作動
液をタンクを経由させずに循環することができるので、
タンクの容積を縮小化することができ、地上に配置され
るポンプユニットのスペースを小さくすることができ
る。
【0050】(V)本発明の請求項5に記載の発明によ
れば、容量可変ポンプの吐出方向を逆転して通常運転時
とは逆方向に冷却ファンを駆動することができるので、
寒冷地における冬期使用で冷水塔の空気吸込み面が凍結
する虞れがある場合等に、冷却ファンを適宜に逆転させ
ることにより空気排出口から外気を取り込んで温水と熱
交換させ、冷水塔内で温まった外気を空気吸込み面から
排出して該空気吸込み面の凍結を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する第一形態例を示す全体概略図
である。
【図2】図1の容量調節器の一例を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明を実施する第二形態例を示す概略系統図
である。
【図4】本発明を実施する第三形態例を示す概略系統図
である。
【図5】本発明を実施する第四形態例を示す概略系統図
である。
【図6】本発明を実施する第五形態例を示す概略系統図
である。
【図7】従来の冷水塔の一例を示す概略断面図である。
【図8】図7の冷水塔の冷却ファンの駆動装置を示す概
略断面図である。
【符号の説明】
4 冷却ファン 4a 冷却ファン 4b 冷却ファン 4c 冷却ファン 5b 冷水 12 液圧モータ 12a 液圧モータ 12b 液圧モータ 12c 液圧モータ 13 電動機 14 容量可変ポンプ 14a 容量可変ポンプ 14b 容量可変ポンプ 14c 容量可変ポンプ 16 液圧閉回路 17 液圧供給ライン 17a 液圧供給ライン 17b 液圧供給ライン 17c 液圧供給ライン 18 戻りライン 20 温度検出装置 21 検出温度 22 設定温度 23 制御信号 24 制御器 25 容量調節器 25a 容量調節器 25b 容量調節器 25c 容量調節器 42 等配分流器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷水塔の冷却ファンに連結された液圧モ
    ータと、該液圧モータと液圧供給ラインを介して接続さ
    れ且つ外部からの制御信号により容量を調整する容量調
    節器を備えて電動機により駆動される容量可変ポンプ
    と、冷水塔で冷却された冷水の温度を検出する温度検出
    装置と、該温度検出装置の検出温度と設定温度との差に
    基づいて前記容量可変ポンプの容量調節器を制御する制
    御器とを備えたことを特徴とする冷水塔の冷却ファン液
    圧駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 複数の冷却ファンに連結された液圧モー
    タに対し、該液圧モータの設置数と同数の容量可変ポン
    プを個別に接続したことを特徴とする請求項1に記載の
    冷水塔の冷却ファン液圧駆動制御装置。
  3. 【請求項3】 複数の冷却ファンに連結された液圧モー
    タに対し、該液圧モータの設置数より少数の容量可変ポ
    ンプを等配分流器を介して接続したことを特徴とする請
    求項1に記載の冷水塔の冷却ファン液圧駆動制御装置。
  4. 【請求項4】 液圧モータの戻りラインを容量可変ポン
    プの吸込側に接続し、該容量可変ポンプと前記液圧モー
    タとの間に液圧閉回路を構成したことを特徴とする請求
    項1、2又は3に記載の冷水塔の冷却ファン液圧駆動制
    御装置。
  5. 【請求項5】 容量可変ポンプを両方向吐出可能な可逆
    容量可変ポンプとして構成したことを特徴とする請求項
    4に記載の冷水塔の冷却ファン液圧駆動制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003148878A (ja) * 2001-11-08 2003-05-21 Ebara Shinwa Ltd フリークーリング用の密閉型冷却塔
KR100863771B1 (ko) 2007-07-26 2008-10-16 한국생산기술연구원 능동 제어를 적용한 냉각탑 제어방법

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