JPH10266810A - タービン軸受台 - Google Patents

タービン軸受台

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JPH10266810A
JPH10266810A JP7173697A JP7173697A JPH10266810A JP H10266810 A JPH10266810 A JP H10266810A JP 7173697 A JP7173697 A JP 7173697A JP 7173697 A JP7173697 A JP 7173697A JP H10266810 A JPH10266810 A JP H10266810A
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Taro Kawabata
端 太 郎 川
Hideaki Yamaguchi
口 秀 明 山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オイルサイトにおいて、軸受から排出される
潤滑油の温度及び性状の正確な監視を確保する。 【解決手段】 タービン軸受台は、タービン軸1を支持
する軸受4と、タービン軸1に取付けられた歯車3と、
軸受4及び歯車3を収納する軸受箱6とを備えている。
軸受箱6の歯車側7において、歯車3の下側回転方向R
とは反対の側に、排油本管10が設けられ、その反対側
には、点検窓13と温度計測手段14とを有するオイル
サイト15が設けられている。軸受4から排出された潤
滑油は、その一部が点検用排油管11からオイルサイト
15内に流入し、その他が軸受側8に排出され、共に歯
車側7に流入して排油本管10から外部に排出されるよ
うになっている。歯車3の下側の外周部30を覆う歯車
カバー20を設けることで、歯車3の回転に伴う、軸受
箱6内の空気の温度上昇の緩和と、空気流による排油本
管10側への潤滑油の流れの滞りとを防止している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気タービン等の
タービン軸を支持するための軸受と、タービン軸に取付
けられた歯車と、これらを収納するとともに軸受から排
出される潤滑油を集積するための軸受箱とを備えたター
ビン軸受台に係り、とりわけ、軸受から排出される潤滑
油の温度及び性状の監視を正確に行うための構造の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来のタービン軸受台の例を
示す図である。図10において、タービン軸受台は、タ
ービン軸1を支持するための軸受4(図10(a)参
照)と、タービン軸1に取付けられた歯車3と、これら
の軸受4と歯車3とを収納する軸受箱6とを備えてい
る。なお、図10には、軸受箱6の下半部のみが示され
ている。また、符号2で示すのは、図示しない発電機に
連結される発電機軸である。
【0003】また、図10(a)に示すように、上記軸
受4には、軸受4に潤滑油を供給するための給油管5
と、軸受4から潤滑油を排出するための排油管16とが
接続されている。このうち排油管16は、オーバーフロ
ー管17と点検用排油管11とに分岐している。ここ
で、上記軸受箱6は、内部が仕切板9によって歯車側7
と軸受側8とに仕切られている。そして、上記オーバー
フロー管17から軸受箱6の軸受側8内に排出され、そ
の底部に集積された潤滑油が、仕切板9の底部に形成さ
れた一対の流通穴90を通って軸受箱6の歯車側7内に
流入するようになっている。
【0004】次に、軸受箱6の歯車側7において、歯車
3の下側の回転方向R(図10(b)参照)とは反対側
の側面60の底部に、軸受箱6内に集積された潤滑油を
外部へ排出するための排油本管10が設けられている。
また、この排油本管10が設けられているのとは反対側
の側面62に、外方へ突出するオイルサイト15が設け
られている。
【0005】このオイルサイト15は、図10(b)に
示すように、軸受箱6の歯車側7内と連通するととも
に、潤滑油の性状を点検するための透明な点検窓13
と、潤滑油の温度を計測するための熱電対等の温度計測
手段14とを有している。そして、軸受4から排出され
た潤滑油の一部が、上記点検用排油管11の終端部から
一旦オイルサイト15内に流入した後、歯車側7内に流
出し、軸受側8から流入した潤滑油とともに、排油本管
10から外部に排出されるようになっている。
【0006】ここで、蒸気タービン等のタービンにおい
ては通常、毎分1500〜3600回転、或いはそれ以
上の高速で回転するため、軸受4の回転摩擦によって潤
滑油の温度が上昇する。このため、タービン運転条件の
制限値の一つとして、軸受4から排出される潤滑油の温
度を、上記オイルサイト15の温度計測手段14によっ
て測定し、その温度が上限値を超えた場合、軸受4等に
何らかの異常が発生したものと考え、機器の保護又は点
検のためにタービンの運転負荷の低減又は運転停止等の
措置をとるようにしている。また、上記オイルサイト1
5の点検窓13によって、軸受4から排出された潤滑油
の性状も併せて監視されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなタービ
ン軸受台には、以下のような問題点がある。すなわち、
タービン軸1の回転に伴って歯車3も高速回転するた
め、主に歯車3の外周部分(歯の部分)30と空気との
回転摩擦(風損)によって、軸受箱6の歯車側7内の空
気温度が上昇する。また、軸受箱6の歯車側7内部にお
いて、歯車3の下側回転方向Rに誘起される空気流れの
影響で、排油本管側10へ向かう潤滑油の流れが滞りや
すくなる。このため、軸受箱6の歯車側7内部におい
て、潤滑油が比較的長い間高温の空気に晒されるため、
その温度が上昇してしまう。
【0008】そして、上記のような潤滑油の滞留によっ
て、軸受箱6の歯車側7内の潤滑油の油面高さがオイル
サイト15まで達し、オイルサイト15内に歯車側7内
の潤滑油が充満するような事態も起こりうる。このよう
な場合、点検窓13からの潤滑油の性状確認が困難にな
るとともに、点検用排油管11からの潤滑油よりも高温
となった歯車側7内の潤滑油の混入によって、温度計測
手段14による排油温度の計測値も著しく不正確なもの
となる。
【0009】従って、軸受4から排出される潤滑油の温
度・性状の監視の信頼性が損なわれ、必要以上にタービ
ンの運転負荷の低減又は運転停止等が行われることにも
つながる。このことにより、例えば、蒸気タービンによ
る発電プラントにおいては、電力の安定供給が損なわれ
るようなことにもなる。
【0010】本発明は、このような点を考慮してなされ
たものであり、オイルサイトにおいて、軸受から排出さ
れる潤滑油の温度及び性状の正確な監視を確保できるよ
うなタービン軸受台を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の手段は、タービン
軸を支持するための軸受と、前記タービン軸に取付けら
れた歯車と、前記軸受に潤滑油を供給するための給油管
と、前記軸受と前記歯車とを収納するとともに、前記軸
受から排出される潤滑油をその底部に集積するための軸
受箱と、前記歯車の下側回転方向とは反対の側におい
て、前記軸受箱の側面下部に設けられ、前記軸受箱内に
集積された潤滑油を外部へ排出するための排油本管と、
この排油本管とは反対の側において、前記軸受箱の側面
に外方へ突出して設けられ、前記軸受箱内と連通すると
ともに、潤滑油の性状を点検するための点検窓と、潤滑
油の温度を計測するための温度計測手段とを有するオイ
ルサイトと、前記軸受から排出される潤滑油の一部を前
記オイルサイト内まで導くための点検用排油管と、前記
歯車の下側における外周部分を覆う歯車カバーとを備え
たことを特徴とするタービン軸受台である。
【0012】この第1の手段によれば、歯車の下側にお
ける外周部分を覆う歯車カバーによって、歯車の外周部
分と空気との回転摩擦(風損)による軸受箱内の空気の
温度上昇を緩和させることができる。また、この歯車カ
バーによって、歯車の下側回転方向に誘起される空気流
れを遮断して、排油本管側への潤滑油の流れの滞りを防
止することができる。このことにより、軸受箱内の潤滑
油の温度上昇を緩和するとともに、オイルサイト内への
軸受箱内の潤滑油の侵入を防止することができる。
【0013】第2の手段は、第1の手段において、前記
軸受箱内に、前記軸受から排出される潤滑油を前記排油
本管まで直接導くための排油流路を設けたものである。
【0014】この第2の手段によれば、第1の手段にお
いて、軸受から排出される潤滑油の内、点検用排油管で
オイルサイト内へ導かれる一部の潤滑油以外は、排油流
路によって排油本管まで直接導かれるので、潤滑油の軸
受箱内への滞留と温度上昇とをより効果的に防止するこ
とができる。
【0015】第3の手段は、第1又は第2の手段におい
て、前記軸受箱の底部を、前記排油本管側に向かって下
方へ傾斜させたものである。
【0016】この第3の手段によれば、第1又は第2の
手段において、排油本管側への潤滑油の流れを、重力の
作用で更に促進することができる。
【0017】第4の手段は、第1乃至第3の手段のいず
れかにおいて、前記点検用排油管に、その内部を流れる
潤滑油の一部を前記排油本管側に向かって流出させるた
めの1又は2以上の分岐管を設けたものである。
【0018】この第4の手段によれば、第1乃至第3の
手段のいずれかにおいて、分岐管から排油本管側へ流出
する潤滑油の作用で、排油本管側への潤滑油の流れを更
に促進することができる。
【0019】第5の手段は、第1乃至第4の手段のいず
れかにおいて、前記歯車カバーは内部に空気流路を有
し、この歯車カバーの空気流路に空気を流すための空気
流通手段を更に備えたものである。
【0020】この第5の手段によれば、第1乃至第4の
手段のいずれかにおいて、空気流通手段によって歯車カ
バー内部の空気流路に空気を流して歯車カバーを冷却す
ることにより、歯車の外周部分と空気との回転摩擦(風
損)による軸受箱内の空気温度上昇を更に緩和させるこ
とができる。
【0021】第6の手段は、第5の手段において、前記
空気流通手段を、圧縮機又は真空ポンプとしたものであ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1乃至図9は本発明によ
るタービン軸受台の実施の形態を示す図である。なお、
図1乃至図9に示す本発明の実施の形態において、図1
0に示す従来例と同一の構成部分には同一符号を付して
説明する。
【0023】[第1の実施形態]まず、図1乃び図2に
より本発明の第1の実施形態について説明する。まず図
1において、タービン軸受台は、タービン軸1を支持す
るための軸受4と、タービン軸1に取付けられた歯車3
と、これらの軸受4と歯車3とを収納する軸受箱6とを
備えている。そして、タービン軸1、発電機軸2及び歯
車3からなる軸系の重量の一部を軸受4が支持するよう
になっている。
【0024】また、軸受箱6はタービンケーシングTと
一体に設けられるとともに、基礎台B上に設置されてい
る。また、軸受箱6は、内部が仕切板9によって歯車側
7と軸受側8とに仕切られている。そして、軸受箱6の
歯車側7において、各側面に排油本管10とオイルサイ
ト15とが設けられている。また、タービン軸受台は、
歯車3の下側を覆う歯車カバー20を備えている。
【0025】次に、図2には、上記軸受箱6の下半部
と、これに対応する部分が示されている。図2(a)に
おいて、上記軸受4には、軸受4に潤滑油を供給するた
めの給油管5と、軸受4から潤滑油を排出するための排
油管16とが接続されている。このうち、排油管16は
オーバーフロー管17と点検用排油管11とに分岐して
いる。そして、上記オーバーフロー管17から軸受箱6
の軸受側8内に排出され、その底部に集積された潤滑油
が、図2(a)及び(b)に示すように、仕切板9の底
部に形成された一対の流通穴90を通って軸受箱6の歯
車側7内に流入するようになっている。
【0026】次に、軸受箱6の歯車側7において、歯車
3の下側の回転方向R(図2(b)参照)とは反対側の
側面60の底部に、軸受箱6内に集積された潤滑油を外
部へ排出するための上記排油本管10が設けられてい
る。また、この排油本管10が設けられているのとは反
対側の側面62に、外方へ突出する上記オイルサイト1
5が設けられている。
【0027】このオイルサイト15は、図2に示すよう
に、軸受箱6の歯車側7内と連通するとともに、潤滑油
の性状を点検するための透明な点検窓13と、潤滑油の
温度を計測するための熱電対等の温度計測手段14とを
有している。そして、軸受4から排出された潤滑油の一
部が、上記点検用排油管11の終端部から一旦オイルサ
イト15内に流入した後、軸受箱6の歯車側7内に流出
し、軸受側8から流入した潤滑油とともに排油本管10
から外部に排出されるようになっている。
【0028】また、上記歯車カバー20は、歯車3の下
側における外周部分(歯の部分)30を覆うように上方
へ開いたコの字状断面を有し、その両端部が軸受箱6の
両側面60, 62上端部に対してボルト止めb1が成さ
れ、その最低部が軸受箱6内を縦断するリブ66に対し
てボルト止めb2が成されている。なお、この歯車カバ
ー20の最低部付近には、少なくとも1つの排油孔(図
示せず)が形成されている。
【0029】次に、このような構成よりなる本実施形態
の作用について説明する。本実施形態によれば、歯車3
の下側における外周部分30を覆う歯車カバー20によ
って、歯車3の外周部分30と空気との回転摩擦(風
損)による軸受箱6の歯車側7内の空気の温度上昇を緩
和させることができる。また、この歯車カバー20によ
って、歯車3の下側回転方向Rに誘起される空気流れを
遮断して、排油本管10側への潤滑油の流れの滞りを防
止することができる。
【0030】このことにより、軸受箱6の歯車側7内の
潤滑油の温度上昇を緩和するとともに、オイルサイト1
5内への軸受箱6内の潤滑油の侵入を防止することがで
きる。このため、オイルサイト15において、軸受4か
ら排出される潤滑油の温度及び性状の正確な監視を確保
することができる。
【0031】[第2の実施形態]次に、図3及び図4に
より本発明の第2の実施形態について説明する。図3及
び図4に示すように、本実施形態は、上記第1の実施形
態における仕切板9に形成された流通穴90に代えて、
軸受箱6の軸受側8に集積された潤滑油を排油本管10
まで直接導くための排油流路50を設けた点で上記第1
の実施形態と異なり、その他の構成は図1及び図2に示
す上記第1の実施形態と同様である。
【0032】図3及び図4において、仕切板9の排油本
管10に対応する側の角部に、切欠部91が形成され、
この切欠部91と排油本管10の入口部との間が箱状の
カバー55によって覆われ、このカバー55内に上記排
油流路50が形成されている。また、カバー55のオイ
ルサイト15側には、オイルサイト15から歯車側7内
に流入した潤滑油を排油本管10へ導くための取入れ口
52が形成されている。
【0033】次に、このような構成よりなる本実施形態
の作用について説明する。本実施形態によれば、軸受4
から排出される潤滑油の内、図2(a)に示すオーバー
フロー管17から軸受箱6の軸受側8内に排出された潤
滑油は、軸受側8から排油流路50によって排油本管1
0まで直接導かれるので、潤滑油の軸受箱6内への滞留
と温度上昇とをより効果的に防止することができる。
【0034】[第3の実施形態]次に、図5により本発
明の第3の実施形態について説明する。図5に示すよう
に、本実施形態は、軸受箱6の底部65を排油本管10
側(側面60側)に向かって下方へ傾斜させるととも
に、この底部65の傾斜に合わせて、上記第1の実施形
態における仕切板9に形成された流通穴90, 90に代
えて、流通穴92,93を設けた点で上記第1の実施形
態と異なり、その他の構成は図1及び図2に示す上記第
1の実施形態と同様である。そして、本実施形態によれ
ば、排油本管10側への潤滑油の流れを、底部65の傾
斜に伴う重力の作用で更に促進することができる。
【0035】[第4の実施形態]次に、図6により本発
明の第4の実施形態について説明する。図6に示すよう
に、本実施形態は、点検用排油管11に、その内部を流
れる潤滑油の一部を排油本管10側に向かって流出させ
るための2本の分岐管19を設けた点で上記第1の実施
形態と異なり、その他の構成は図1及び図2に示す上記
第1の実施形態と同様である。なお、上記分岐管19
は、1本であってもよく、3本以上であってもよい。そ
して、本実施形態によれば、分岐管19から排油本管1
0側へ流出する潤滑油の作用で、排油本管10側への潤
滑油の流れを更に促進することができる。
【0036】[第5の実施形態]次に、図7及び図8に
より本発明の第5の実施形態について説明する。図7及
び図8に示すように、本実施形態は、上記第1の実施形
態の歯車カバー20に代えて、内部に空気流路24を有
する歯車カバー20Aを備え、この歯車カバー20Aの
空気流路24に空気を流すための圧縮機(空気流通手
段)25を更に備えた点で上記第1の実施形態と異な
り、その他の構成は図1及び図2に示す上記第1の実施
形態と略同様である。
【0037】図8に示すように、上記歯車カバー20A
は、歯車3の外周に対応する上下一対の底板21a, 2
1bと、歯車3の外周部分(歯の部分)30の側面に対
応する左右一対の側板23, 23とを有し、これらの底
板21a, 21b及び側板23, 23によって囲まれた
空間が上記空気流路24として形成されている。そし
て、図7に示すように、この歯車カバー20Aの空気流
路24は、軸受箱6の側面60側端部において、給気管
26を介して上記圧縮機25と接続され、軸受箱6の側
面62側端部において排気管27と接続されている。そ
して、圧縮機25から給気管26を介して空気流路24
内に送り込まれた空気が、空気流路24内を流れて歯車
カバー20Aを冷却し、排気管27から軸受箱6外に排
出されるようになっている。
【0038】ここで、図9により、本実施形態の変形例
について説明する。図9に示す変形例は、図8に示す圧
縮機25に代えて真空ポンプ(空気流通手段)28を設
け、この真空ポンプ28によって、軸受箱6の側面60
側に設けられた吸気管26′を介して、空気流路24内
の空気を吸い出し、軸受箱6の側面62側に形成された
吸気口29から、空気通路24内に外気を流入させるよ
うにしたものである。
【0039】次に、このような構成よりなる本実施形態
の作用について説明する。本実施形態によれば、空気流
通手段25又は28によって歯車カバー20A内部の空
気流路24に空気を流して歯車カバー20Aを冷却する
ことにより、歯車3の外周部分30と空気との回転摩擦
(風損)による軸受箱6の歯車側7内の空気温度上昇を
更に緩和させることができる。
【0040】以上、本発明の第1乃至第5の実施形態に
ついて各々説明したが、このうち第2乃至第5の実施形
態の構成を、相互に2つ以上組合せてもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、歯車の下側における外
周部分を覆う歯車カバーによって、歯車の外周部分と空
気との回転摩擦(風損)による軸受箱内の空気の温度上
昇を緩和させることができる。また、この歯車カバーに
よって、歯車の下側回転方向に誘起される空気流れを遮
断して、排油本管側への潤滑油の流れの滞りを防止する
ことができる。このことにより、軸受箱内の潤滑油の温
度上昇を緩和するとともに、オイルサイト内への軸受箱
内の潤滑油の侵入を防止することができる。このため、
オイルサイトにおいて、軸受から排出される潤滑油の温
度及び性状の正確な監視を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるタービン軸受台の第1の実施形態
を示す模式図。
【図2】(a)は、図1に示すタービン軸受台の下半部
を示す部分平面図、(b)は、(a)のb−b線断面
図。
【図3】本発明によるタービン軸受台の第2の実施形態
を図2(b)に対応して示す図。
【図4】図3に示すタービン軸受台のIV-IV 線断面図。
【図5】本発明によるタービン軸受台の第3の実施形態
を図2(b)に対応して示す図。
【図6】本発明によるタービン軸受台の第4の実施形態
を図2(b)に対応して示す図。
【図7】本発明によるタービン軸受台の第5の実施形態
を図2(b)に対応して示す図。
【図8】図7に示すタービン軸受台の歯車カバーのVIII
-VIII 線断面図。
【図9】図7に示すタービン軸受台の変形例を示す図。
【図10】(a)は、従来のタービン軸受台の下半部を
示す部分平面図、(b)は、(a)のb−b線断面図。
【符号の説明】
1 タービン軸 2 発電機軸 3 歯車 4 軸受 5 給油管 6 軸受箱 7 軸受箱の歯車側 8 軸受箱の軸受側 9 仕切板 10 排油本管 11 点検用排油管 13 点検窓 14 温度計測手段 15 オイルサイト 19 分岐管 20, 20A 歯車カバー 24 歯車カバーの空気流路 25 圧縮機 28 真空ポンプ 30 歯車の外周部分 50 排油流路 60, 62 軸受箱の側面 64, 65 軸受箱の底部 R 歯車の下側回転方向

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タービン軸を支持するための軸受と、 前記タービン軸に取付けられた歯車と、 前記軸受に潤滑油を供給するための給油管と、 前記軸受と前記歯車とを収納するとともに、前記軸受か
    ら排出される潤滑油をその底部に集積するための軸受箱
    と、 前記歯車の下側回転方向とは反対の側において、前記軸
    受箱の側面下部に設けられ、前記軸受箱内に集積された
    潤滑油を外部へ排出するための排油本管と、 この排油本管とは反対の側において、前記軸受箱の側面
    に外方へ突出して設けられ、前記軸受箱内と連通すると
    ともに、潤滑油の性状を点検するための点検窓と、潤滑
    油の温度を計測するための温度計測手段とを有するオイ
    ルサイトと、 前記軸受から排出される潤滑油の一部を前記オイルサイ
    ト内まで導くための点検用排油管と、 前記歯車の下側における外周部分を覆う歯車カバーとを
    備えたことを特徴とするタービン軸受台。
  2. 【請求項2】前記軸受箱内に、前記軸受から排出される
    潤滑油を前記排油本管まで直接導くための排油流路を設
    けたことを特徴とする請求項1記載のタービン軸受台。
  3. 【請求項3】前記軸受箱の底部を、前記排油本管側に向
    かって下方へ傾斜させたことを特徴とする請求項1又は
    2記載のタービン軸受台。
  4. 【請求項4】前記点検用排油管に、その内部を流れる潤
    滑油の一部を前記排油本管側に向かって流出させるため
    の1又は2以上の分岐管を設けたことを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれか1項に記載のタービン軸受台。
  5. 【請求項5】前記歯車カバーは内部に空気流路を有し、 この歯車カバーの空気流路に空気を流すための空気流通
    手段を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれか1項に記載のタービン軸受台。
  6. 【請求項6】前記空気流通手段は、圧縮機又は真空ポン
    プであることを特徴とする請求項5記載のタービン軸受
    台。
JP07173697A 1997-03-25 1997-03-25 タービン軸受台 Expired - Fee Related JP3742704B2 (ja)

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CN110185504A (zh) * 2019-05-20 2019-08-30 山东齐鲁电机制造有限公司 一种前轴承箱及其改造方法

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