JPH1026673A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JPH1026673A
JPH1026673A JP8183318A JP18331896A JPH1026673A JP H1026673 A JPH1026673 A JP H1026673A JP 8183318 A JP8183318 A JP 8183318A JP 18331896 A JP18331896 A JP 18331896A JP H1026673 A JPH1026673 A JP H1026673A
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liquid crystal
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Hiroyuki Sonoda
博行 園田
Shunji Minami
俊二 南
Yoshio Yano
純郎 矢野
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 文字板を液晶表示装置の下に配置した場合で
も、文字板が良好に見える構造とする。 【解決手段】 ガラス部材2の下方に液晶表示装置3を
配置し、液晶表示装置3の下方に文字板13を配置す
る。ガラス部材2は紫外線透過率が70%以上のものを
使用し、液晶表示装置3の偏光部材10、11として紫
外線ノーカット偏光板を使用する。紫外線の入射で発光
する蓄光材料を文字板13に備えさせ、蓄光材料の発光
で文字板13が良好に見えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報を液晶等によ
って表示する表示装置を備えた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】アナログ式電子時計では、時刻を文字板
及び指針によって表示する以外に、透過型の液晶表示装
置を配置したものが知られている。この液晶表示装置は
時計ガラスに接近するように文字板の上方に配置されて
おり、指針では表示することができない情報、例えば日
付、曜日、アラーム時刻、各国やその主要都市の時刻、
その他の情報を文字等によって表示するようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、液晶表
示装置は偏光板を上下面に有しているため、液晶表示装
置の下方に配置されている文字板及び指針の時刻表示が
見えにくくなる問題がある。
【0004】特にアナログ式時計では、文字板が大きな
面積を有しており、時計全体の高級感を付与するため
に、高級感のある色や模様を文字板に施すことが行われ
るが、上述のように文字板の上方に液晶表示装置を配置
した構造では、文字板自体が見えにくくなるため、付与
した高級感が消失する根本的な問題を有している。
【0005】このような問題はアナログ式時計に限ら
ず、適宜の色や模様を付したデザイン板の上方に液晶表
示装置を配置した電子手帳、その他の電子機器において
も同様に発生している。
【0006】本発明はこのような従来の問題点を考慮し
てなされたものであり、液晶表示装置等の表示装置によ
る光への悪影響を少なくすることにより、表示装置の下
方に配置した文字板やデザイン板を良好に見ることが可
能な構造の電子機器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、開口部が形成された機器ケース
と、この機器ケースの前記開口部に配置された紫外線透
過率が70%以上のガラス部材と、前記機器ケース内に
おける前記ガラス部材と対向する位置に配置された表示
装置と、この表示部材の下方に配置された蓄光部材と、
を備えていることを特徴とする。
【0008】この発明の電子機器は、ガラス部材が紫外
線を良好に透過し、透過された紫外線が蓄光部材に入射
することにより、蓄光部材が紫外線を吸収して発光す
る。この発光により、蓄光部材の輝度が大きくなって蓄
光部材が見え易くなる。従って蓄光部材に施した文字や
模様を表示装置を介して視認することができる。
【0009】請求項2の本発明は、開口部が形成された
機器ケースと、この機器ケースの前記開口部に配置され
た紫外線透過率が70%以上のガラス部材と、紫外線ノ
ーカット偏光部材を備え、前記機器ケース内における前
記ガラス部材と対向する位置に配置された液晶表示装置
と、蓄光材料を備え前記液晶表示装置の下方に配置され
る文字板及びこの文字板上で回転する指針を有したアナ
ログ指針機構と、を備えていることを特徴とする。
【0010】この電子機器においては、ガラス部材が紫
外線を良好に透過させると共に、液晶表示装置の偏光部
材は紫外線を吸収することがない。従って、紫外線がア
ナログ指針機構の文字板に高効率で入射し、これにより
文字板の蓄光材料が発光して文字板の輝度が大きくな
る。このため液晶表示装置が文字板の上方に配置されて
いても、文字板を容易に視認できる。
【0011】請求項3の発明は請求項2の発明であっ
て、前記アナログ指針機構の前記文字板の下方に照明装
置を配置するものである。
【0012】照明装置は文字板を照明するため、夜間や
暗闇内で文字板が見易くなると共に、蓄光材料の残光時
間に関係なく使用できる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明をアナログ
式電子腕時計に適用した一実施形態を示し、時計ケース
からなる機器ケース1と、時計ガラスからなるガラス部
材2と、ガラス部材2と対向するように機器ケース1内
に配置された表示装置としての液晶表示装置3と、液晶
表示装置3の下方に配置されたアナログ指針機構4とを
備えている。
【0014】機器ケース1は上下面が開口されており、
上述したガラス部材2は上部の開口5に配置される一
方、機器ケース1の下部の開口6には、裏蓋7がシール
部材8を介して取り付けられている。ガラス部材2は機
器ケース1の開口5に嵌め込まれ、その周面部分が開口
5の内面に溶着等されることで固定される。このガラス
部材2としては、紫外線の透過率が70%以上の材質が
使用される。より好ましくは、400mμ以上の波長領
域の紫外線の透過率が80%以上であるガラス部材2が
使用される。このように紫外線透過率が大きなガラス部
材2を使用することにより、紫外線を高効率で機器ケー
ス1内に導入することができる。
【0015】液晶表示装置3は、突き合わせ状態で内部
に液晶が充填された一対の透明基板9と、これらの一対
の透明基板9の上下面に積層された偏光板10、11と
を備えている。この液晶表示装置3はガラス部材2に対
向するようにその下方に配置されており、アナログ指針
機構4が表示する時刻以外の日付、アラーム時刻、その
他の情報を表示する。この表示を行うため、液晶表示装
置3はアナログ指針機構4の回路基板12とインターコ
ネクタ13を介して電気的に接続されている。なお、液
晶表示装置3はその上面の周囲が機器ケース1の上部に
形成した鍔部1aに当接することにより、機器ケース1
から抜け止めされている。
【0016】液晶表示装置3における偏光板10、11
としては、紫外線を遮断することなく透過させる紫外線
ノーカット偏光板が使用される。このように偏光板1
0、11として紫外線を透過する材質を使用することに
より、後述するアナログ指針機構4の文字板13や指針
14が液晶表示装置3の下方に配置されても、これらが
表示している時刻情報を見ることができる。
【0017】アナログ指針機構4は、輪列機構、その他
の機構を収納するムーブメントケース15と、このケー
ス15上に取り付けられた回路基板12と、ムーブメン
トケース15から起立した指針軸16と、この指針軸1
6の先端に取り付けられた時針、分針等からなる指針1
4とを備えると共に、指針軸16が中央部分を貫通する
と共に、液晶表示装置3の下方に配置された文字板13
を有している。
【0018】文字板13は回路基板12を押え付けるハ
ウジング17上に取り付けられており、この状態で見切
りカバーを兼ねる押え部材18によって周囲が押え付け
られて固定されている。この文字板13は蓄光材料を表
面に、或いは内部に備えるものである。
【0019】図2はこの文字板13の構造を示す。同図
(a)は文字板本体20の上面にインク層21が形成さ
れており、同図(b)はインク層21が文字板本体20
の下面に形成されている。これらのインク層21には蓄
光材料が混合されるものである。蓄光材料は紫外線が入
射することにより、入射した紫外線を吸収して発光する
性質を有した材料である。この発光によって文字板20
に形成した時字の輝度が高くなり、液晶表示装置3を通
過してガラス基板2から外部に抜け出るため、時字を外
部から視認できる。なお、(b)の場合は、インク層2
1の発光が文字板本体20を透過する必要があり、この
ため文字板本体20は透明の材質が使用される。
【0020】図2(c)はこのような蓄光材料を樹脂に
混合することによって、蓄光材料を含有した構造の文字
板13としたものである。この場合にも、文字板13が
紫外線を吸収して発光するため、文字板13を外部から
視認することができる。以上の蓄光材料としては、例え
ば商品名「N夜光塗料」(根本特殊化学(株)製)を使
用することができる。
【0021】このような実施の形態では、アナログ指針
機構4が時刻をアナログ表示すると共に、液晶表示装置
3がその他の情報を表示するため、種々の情報を同時に
表示できる。このとき、紫外線の透過率が70%以上の
ガラス部材2を使用しているため、紫外線を良好に透過
する。又、液晶表示装置3の偏光部材10、11は紫外
線を吸収することがない。
【0022】従って、紫外線がアナログ指針機構4の文
字板13に高効率で入射し、これにより文字板13の蓄
光材料が発光して文字板13の輝度が大きくなる。この
ため液晶表示装置3が文字板13の上方に配置されてい
ても、文字板13が表示する時刻情報を外部から確実に
視認することができる。これにより、文字板13に高級
感を付与しても、無駄になることがない。なお、蓄光材
料は残光時間が長いため、長時間文字板13を視認でき
るメリットがある。
【0023】図3及び図4は別の実施形態を示し、上述
した実施形態と同一の要素は同一の符号を付して対応さ
せてある。この実施形態においても、ガラス部材2とし
て紫外線の透過率が70%以上のものが使用されると共
に、液晶表示装置3の偏光部材10、11として、紫外
線をほとんどカットしない紫外線ノーカットタイプの偏
光板が使用されている。
【0024】この実施形態における文字板30は図4
(a)〜(c)に示す構造のものが使用されるものであ
る。図4(a)〜(c)において、31は最下部分に位
置する金属板等の支持板、32はエレクトロルミネッセ
ンスからなる照明装置であり、照明装置32は回路基板
12からの信号の入力によって発光する。これらの支持
板31及び照明装置32は粘着層33を介して接合され
ている。
【0025】図4(a)においては、照明装置32の上
面に粘着層34を介して透明フィルム35が積層されて
おり、この透明フィルム35の上面にインク層36が形
成されている。これに対し、同図(b)においては、透
明フィルム35の下面にインク層36が形成され、この
透明フィルム35が粘着層34を介して照明装置32の
上面に積層されている。これらの(a)、(b)におけ
る透明フィルム35には、時字や模様等が印刷或いは蒸
着によって施されている。又、インク層36は蓄光材料
を混合したものが使用されている。
【0026】図4(a)、(b)の文字板30は、上述
した実施形態と同様に、ガラス部材2が紫外線を良好に
透過すると共に、液晶表示装置3の偏光部材10、11
が紫外線を吸収することがない。従って、蓄光材料が混
合されたインク層36が良好に発光し、これにより、透
明フィルム35に施された時字や模様を良好に視認でき
る。
【0027】これに加えて、この実施形態では、照明装
置32が発光することにより、透明フィルム35が明る
くなって、同フィルム35の時字、模様を夜間、暗闇で
も確実に視認できる。又、この照明装置32が発光する
ことにより、蓄光材料を含有するインク層36が発光
し、透明フィルム35の視認が可能となる。従って、照
明装置32を適宜、発光させることにより、インク層3
6の発光を継続でき、蓄光材料の残光時間に関係のない
使用が可能となる。
【0028】図4(c)の文字板30は、照明装置32
の上面に粘着層34を介して、樹脂板37が積層されて
いる。この樹脂板37には蓄光材料が混合されており、
紫外線の入射によって樹脂板37の全体が発光する。
又、樹脂板37を透明性を有すると共に、上面には時
字、模様等が施されている。従って、この場合にも、樹
脂板37自体の発光によって、時字、模様等を視認でき
ると共に、照明装置32を発光させることにより、夜
間、暗闇での視認が可能となっている。
【0029】本発明は以上の実施形態に限定されること
なく、種々変更が可能である。例えば、偏光板は、紫外
線を全てカットしないものではなく、わずかにカットす
るものであってもよく、また本発明はアナログ式腕時計
以外の電子手帳、その他の電子機器に適用でき、この場
合には、液晶表示装置以外の表示装置を使用することが
できる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明は、ガラ
ス部材が紫外線を良好に透過し、透過された紫外線が蓄
光部材に入射することにより、蓄光部材が紫外線を吸収
して発光する。このため、蓄光部材を表示装置の下に配
置しても、外部から確実に見ることができる。
【0031】請求項2の本発明は、ガラス部材が紫外線
を良好に透過すると共に、液晶表示装置の偏光部材が紫
外線を吸収することがなく、紫外線がアナログ指針機構
の文字板に高効率で入射し、文字板の蓄光材料が発光し
て文字板の輝度が大きくなる。このため液晶表示装置が
文字板の上方に配置されていても、文字板を容易に視認
できる。
【0032】請求項3の発明は、照明装置が文字板を照
明するため、夜間や暗闇内で文字板が見易くなると共
に、蓄光材料の残光時間に関係なく使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の部分断面図である。
【図2】(a)〜(c)は一実施形態の文字板のそれぞ
れの断面図である。
【図3】別の実施形態の断面図である。
【図4】(a)〜(c)は別の実施形態における文字板
のそれぞれの断面図である。
【符号の説明】
1 機器ケース 2 ガラス部材 3 液晶表示装置 4 アナログ指針機構 5 開口 10,11 偏光部材 13,30 文字板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部が形成された機器ケースと、 この機器ケースの前記開口部に配置された紫外線透過率
    が70%以上のガラス部材と、 前記機器ケース内における前記ガラス部材と対向する位
    置に配置された表示装置と、 この表示部材の下方に配置された蓄光部材と、を備えて
    いることを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】 開口部が形成された機器ケースと、 この機器ケースの前記開口部に配置された紫外線透過率
    が70%以上のガラス部材と、 紫外線ノーカット偏光部材を備え、前記機器ケース内に
    おける前記ガラス部材と対向する位置に配置された液晶
    表示装置と、 蓄光材料を備え前記液晶表示装置の下方に配置される文
    字板及びこの文字板上で回転する指針を有したアナログ
    指針機構と、を備えていることを特徴とする電子機器。
  3. 【請求項3】 前記アナログ指針機構の前記文字板の下
    方に照明装置が配置されていることを特徴とする請求項
    2記載の電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100533521B1 (ko) * 2001-07-17 2005-12-06 가시오게산키 가부시키가이샤 정보표시용 휴대전자장치 및 시계

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KR100533521B1 (ko) * 2001-07-17 2005-12-06 가시오게산키 가부시키가이샤 정보표시용 휴대전자장치 및 시계

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