JPH10266717A - 複層ガラス - Google Patents

複層ガラス

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JPH10266717A
JPH10266717A JP9088824A JP8882497A JPH10266717A JP H10266717 A JPH10266717 A JP H10266717A JP 9088824 A JP9088824 A JP 9088824A JP 8882497 A JP8882497 A JP 8882497A JP H10266717 A JPH10266717 A JP H10266717A
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JP
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gas
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glass
glass plates
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JP9088824A
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Sakuo Higuchi
作夫 樋口
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】侵入者が室内へ侵入するのを確実に防止して防
犯性能を向上させた複層ガラスを提供する。 【解決手段】対向配置した2枚のガラス板2,2をその
周縁部にスペーサ3を介在させてシール材5によりシー
ルするとともにガラス板2,2間に中間層4を形成し、
かつ中間層4内に、人間の感覚を刺激して一時的に侵入
者に不快感を与えあるいは侵入者を麻痺させるガスGを
封入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防犯を確実に行い得
るようにした複層ガラスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物のドアには、ガラス板が用いられて
いるものがあり、かかるドアでは夜間などに人がガラス
に穴をあけて室内に侵入するのを防止するために、ガラ
ス板に防犯ガラスが用いられることがある。
【0003】従来の防犯ガラスとしては、フィルムを介
し複数枚のガラスを接着させて補強した合わせガラス
や、1枚のガラスにフィルムを貼付して補強したフィル
ム貼りガラスなどがあり、これらのガラスの場合には、
室内に侵入しようとする者がガラスに穴をあけるに要す
る時間が、補強の施されていないガラスに穴をあける場
合に比較して長く掛かり、防犯上有利である。
【0004】また対向配置した複数枚のガラス板をその
周縁部にスペーサを介在させてシール材によりシール
し、対向するガラス板間に中間層を形成して断熱性能、
遮音性能を向上させた複層ガラスにおいては、侵入者は
複数枚のガラス板に穴をあける必要があるため、ガラス
板が1枚の場合に比較して防犯性能は高く、さらに複層
ガラスのガラス板が合わせガラスやフィルム貼りガラス
のように補強を施したものの場合は、防犯性能はより一
層高い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガラス
板にはいずれは穴があけられるため、従来の防犯ガラス
や複層ガラスでは、侵入者の室内への侵入時間を遅延さ
せるだけであり、室内居住者が不在の場合などそれほど
防犯性能が高いということはいえない。
【0006】本発明は上述の実情に鑑み、侵入者の室内
への侵入を確実に防止して防犯性能を向上させた複層ガ
ラスを提供することを目的としてなしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、対向配置した
複数枚のガラス板をその周縁部にスペーサを介在させて
シール材によりシールし、対向するガラス板間に中間層
を形成した複層ガラスにおいて、前記中間層に感覚を刺
激して一時的に侵入者に不快感を与えあるいは侵入者を
麻痺させるガスを封入したものである。
【0008】また本発明は、対向配置した3枚以上のガ
ラス板をその周縁部にスペーサを介在させてシール材に
よりシールし、対向するガラス板間に中間層を形成した
複層ガラスにおいて、複数の中間層のうち少なくとも最
も室内側に位置する中間層を除いて、最も室外側に位置
する中間層を含め所定の中間層に感覚を刺激して一時的
に侵入者に不快感を与えあるいは侵入者を麻痺させるガ
スを封入したものである。
【0009】本発明では、感覚を刺激して一時的に侵入
者に不快感を与えあるいは侵入者を麻痺させるガスを、
催涙ガスもしくは人間の臭覚器官に刺激を与える臭気ガ
スとするのが望ましい。
【0010】本発明では、侵入者がガラス板に穴をあけ
ると中間層に封入されているガスが外部へ流出し、侵入
者の感覚を一時的に刺激し、侵入者に不快感を与えある
いは侵入者を麻痺させる。
【0011】このため侵入者は室内へ侵入するのを躊躇
しあるいは身動きが取れず室内への侵入が不可能とな
り、したがって防犯性能が著しく向上する。
【0012】中間層が3層以上の場合は最も室内側のガ
ラス板が誤って破壊されてもガスが室内側へ流出せず、
居住者に影響を与えることはない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照しつつ説明する。
【0014】図1は本発明の複層ガラスの実施の形態の
一例を示す要部断面図である。
【0015】本実施の形態の複層ガラス1は、対向配置
した2枚のガラス板2,2間の周縁部近傍にスペーサ3
を介在させて中間層4を形成するとともに、ガラス板
2,2間の周縁部側に、スペーサ3を外気側から遮断す
るよう、シール材5を充填し、シールしたものである。
中間層4には、感覚を刺激して一時的に侵入者に不快感
を与えあるいは侵入者を麻痺させる、例えば催涙ガスな
どのガスGが封入されている。
【0016】泥棒等の目的で室内に侵入しようとする侵
入者がガラス板2を破壊して穴をあけると、中間層4に
封入されているガスGが中間層4から外部へ流出し、侵
入者は感覚を刺激されて一時的に不快感を受けあるいは
身体が麻痺する。
【0017】このため、侵入者は室内へ侵入するのを躊
躇しあるいは身動きが取れずに室内への侵入が不可能と
なって場合によってはその場で逮捕されることもあり、
したがって防犯性能は著しく向上する。
【0018】図2は本発明の複層ガラスの実施の形態の
他の例を示す要部断面図である。
【0019】本実施の形態の複層ガラス1は、対向配置
した3枚のガラス板2,2,2間の周縁部近傍に2つの
スペーサ3,3を介在させて2つの中間層4,4を形成
するとともにガラス板2,2,2間の周縁部側にスペー
サ3,3を外気側から遮蔽するよう、シール材5を充填
し、シールしたものである。室外側Oの中間層4には感
覚を一時的に刺激して侵入者に不快感を与えあるいは侵
入者を麻痺させる、例えば催涙ガスなどのガスGが封入
されている。なお、図中Iは複層ガラス1の室内側であ
る。
【0020】本実施の形態例の場合にも、侵入者が室外
側Oのガラス板2に穴をあけると、室外側Oの中間層4
内に封入してあるガスGが外部へ流出し、図1の実施の
形態の場合と同様、侵入者はガスGによる刺激で一時的
に不快感を受けあるいは身体が麻痺する。
【0021】このため、侵入者は室内への侵入を躊躇し
あるいは身動きが取れず、室内への侵入が不可能となっ
て直ちに逮捕されることもあり、したがってこの場合に
も防犯性能は著しく向上する。
【0022】また、侵入者が室外側Oのガラス板2と中
間のガラス板2に穴をあけてもガスGは室内側Iへは流
出せず、したがって侵入者のみがガスGの影響を受け、
室内の居住者にはなんら影響が及ばない。
【0023】さらに、室内の居住者が誤って室内側Iの
ガラス板2を破壊したような場合にもガスGは室内側I
へ流出することはないため、室内の居住者がガスGの影
響を受けることはない。
【0024】なお、本発明は上述の実施の形態例に限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
で種々の変更が可能である。すなわち、本発明の実施の
形態例では、複層ガラスを2枚または3枚とする場合に
ついて説明したが、4枚以上としても実施可能である。
【0025】ガラス板を3枚以上として中間層を2層以
上とする場合には、最も室内側に位置する中間層のみに
ガスを封入せず、それ以外の中間層にはすべてガスを封
入してもよいし、あるいは最も室外側に位置する中間層
のみにガスを封入するようにしてもよい。
【0026】中間層には、人体の感覚を刺激して一時的
に侵入者に不快感を与えるあるいは侵入者を麻痺させる
ガスに加えて、断熱性能、遮音性能を向上させるために
アルゴンガスや六フッ化硫黄などの不活性ガスを封入す
るようにしてもよい。
【0027】ガラス板としては、通常の単板のガラス板
のほか、表面にフィルムが積層されたガラス板や各種の
機能コーティングの施されたガラス板、強化処理の施さ
れたガラス板、複数枚のガラス板がフィルムなどの中間
膜を介して接合された合わせガラス板等種々のものが使
用できる。さらに、ガラス板としてはいわゆる有機ガラ
スと呼ばれる透明樹脂板やこの透明樹脂板と通常のガラ
ス板との積層体を用いることもできる。
【0028】スペーサとしては、複層ガラスのスペーサ
として通常用いられるアルミニウムなどの金属製のスペ
ーサを用いることも樹脂性のスペーサを用いることもで
きる。さらに所定の硬度のシール材を用いることによっ
て、シール材自身をスペーサとして用いることもでき
る。
【0029】人体の感覚を刺激して一時的に侵入者に不
快感を与えあるいは侵入者を麻痺させるガスとしては、
催涙ガスのほかに人間の臭覚器官に刺激を与える臭気ガ
スを用いることもできる。
【0030】
【発明の効果】本発明の複層ガラスにおいては、ガラス
板に穴をあけても侵入者はガスの影響により室内へ侵入
することができないため、防犯性能が著しく向上し、ま
た室内の居住者にガスの影響を与える虞れが少なく好ま
しい、等種々の優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複層ガラスの実施の形態の一例を示す
要部断面図である。
【図2】本発明の複層ガラスの実施の形態の他の例を示
す要部断面図である。
【符号の説明】
1:複層ガラス 2:ガラス板 3:スペーサ 4:中間層 5:シール材 G:ガス O:室外側 I:室内側

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向配置した複数枚のガラス板をその周縁
    部にスペーサを介在させてシール材によりシールし、対
    向するガラス板間に中間層を形成した複層ガラスにおい
    て、前記中間層に感覚を刺激して一時的に侵入者に不快
    感を与えあるいは侵入者を麻痺させるガスを封入したこ
    とを特徴とする複層ガラス。
  2. 【請求項2】対向配置した3枚以上のガラス板をその周
    縁部にスペーサを介在させてシール材によりシールし、
    対向するガラス板間に中間層を形成した複層ガラスにお
    いて、複数の中間層のうち少なくとも最も室内側に位置
    する中間層を除いて、最も室外側に位置する中間層を含
    め所定の中間層に感覚を刺激して一時的に侵入者に不快
    感を与えあるいは侵入者を麻痺させるガスを封入したこ
    とを特徴とする複層ガラス。
  3. 【請求項3】感覚を刺激して一時的に侵入者に不快感を
    与えあるいは侵入者を麻痺させるガスが、催涙ガスもし
    くは人間の臭覚器官に刺激を与える臭気ガスであること
    を特徴とする請求項1または2に記載の複層ガラス。
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