JPH1026625A - 小型分析装置及びその駆動方法 - Google Patents
小型分析装置及びその駆動方法Info
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- JPH1026625A JPH1026625A JP18073596A JP18073596A JPH1026625A JP H1026625 A JPH1026625 A JP H1026625A JP 18073596 A JP18073596 A JP 18073596A JP 18073596 A JP18073596 A JP 18073596A JP H1026625 A JPH1026625 A JP H1026625A
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Abstract
雑に構成され非常に高価であった。試薬も1種類しか使
用できず、センサを正確に校正できない。分離可能な構
成においては、検出部から液体ハンドリング部に血液等
の試料が流入すると流路が詰まる恐れがある。また、露
出すると試薬が乾燥して流路が詰まる恐れがある。 【解決手段】本発明は、電気的な制御及びデータ処理部
1と、検出部2と、液体ハンドリング部3とで構成さ
れ、検出部2が他の部位と脱着可能な接続部14,1
5,16を介して分離され、その接続部は電気的な接続
と流体の接続を含み、測定試料は空気又は試薬を介して
間接的に移動される小型分析装置である。
Description
分析、DNA検査等の医療上の検査や一般の理化学分析
に関わる分析装置に関する。
進展は目覚ましく、それらを分析装置に取り入れること
により、分析装置を非常に小型に製作することができ
る。例えば、臨床検査機器の分野でも、POC(Point
of Care)と称される語句が浸透しつつある。つまり、種
々の検査システムが設置された中央検査室で行われる検
査以外にも、病室や手術室等のベッドサイドや医院、救
急車両のようなドクターカー等の医療の現場でタイムリ
ーな検査を行うというものであり、そのためには非常に
小型の分析装置が必要となっている。
SP5,096,669号に "DISPOSABLE SENSING DEV
ICE FOR REAL TIME FLUID ANALYSIS" として、開示され
るような、複数のセンサアレイを有する使い捨てタイプ
の検出部と電気的な読み取り部分からなる分析装置が提
案されている。
アレイと試薬を装備し、測定操作を検出部内で全て行う
ため、小型で簡便な測定が出来るようになっている。ま
た、液体のハンドリングも、この検出部内で全て行い、
測定後に検出部を廃棄するため、血液等の試料による流
路の目詰まり等の問題を生じることもない。
技術による検出部は、センサアレイと試薬を装備し、測
定操作をこの検出部内で全て行うのでは構成が複雑にな
り、且つ多数の微小部品で構成されているため、検出部
が非常に高価なものになるという欠点がある。
きないため、センサを正確に校正できないという欠点が
ある。さらに、検出部を安価なものにするには構造を単
純化し、センサアレイと流路及び廃液リザーバ程度に限
定できれば良いが、試薬の供給や試料のハンドリングに
対応する必要が出てくる。また、検出部に一体的に試薬
を保持する場合には、検出部のサイズや液体のハンドリ
ングの困難さから複数の試薬を取り扱うことは難しい。
ドリング可能な構成にすると、検出部と電気的な制御及
びデータ処理部、液体ハンドリング部等との接続を考慮
する必要がある。この時、検出部から液体ハンドリング
部に血液等の試料が流入すると流路が詰まる恐れがあ
る。
切り離した場合、液体ハンドリング部の流路が露出する
と試薬が乾燥して流路が詰まる恐れがある。本発明はこ
の点に着目し、検出部を液体ハンドリング部から切り離
したときや逆流時の詰まり防止構造を有する接続部を提
供することを課題とする。
数の試薬を用いて正確に校正でき、逆流及び流路の露出
が無く、複数の試薬の供給や試料のハンドリング可能な
小型分析装置及びその駆動方法を提供することを目的と
する。
するために、液体からなる測定試料を分析する小型分析
装置において、液体若しくは気体からなる媒体若しく
は、検出部の校正を実施するための試薬のいずれかを、
任意に移動可能な往路・復路の流路を有する液体ハンド
リング手段と、前記媒体若しくは、外部から注入された
測定試料を移動させる流路及び、前記流路を通じて導入
された前記測定試料から所望データの検出を行う検出部
を有する検出手段と、前記検出手段により検出されたデ
ータを処理し、且つ各構成部位を電気的に制御する電気
的な制御及びデータ処理手段と、を具備し、少なくとも
前記検出手段が、前記液体ハンドリング手段と着脱する
ための接続部を介して接続され、その接続部には、電気
的な接続部と流体の接続部を含み、前記液体ハンドリン
グ手段で前記媒体を移動させることにより、前記測定試
料を間接的に前記検出手段内で検出部への装填と、排出
のための移動を行う小型分析装置を提供する。
路が接続された検出部及び、液体ハンドリング部を有
し、前記検出部に流路を通して、液体からなる測定試料
を注入し分析する小型分析装置の駆動方法において、液
体若しくは気体からなる媒体若しくは、検出部の校正を
実施するための試薬のいずれかを前記液体ハンドリング
部の流路内を移動させることにより、その流路に接続部
を介して接続された検出部までの流路中に注入された測
定試料を移動させ、及び検出部から廃棄させる小型分析
装置の駆動方法を提供する。
的な制御及びデータ処理手段がポンプやバルブの制御、
及びセンサからのデータを処理し、測定結果を告知す
る。この試料は、液体ハンドリング部に設置されたポン
プを用い、試薬又は気体等の媒体の移動に伴って、間接
的に移動させられる。よって、検出手段側の流路中に設
けられた試料注入部に滴下された試料は、液体ハンドリ
ング部の流路内や部位内に試料が入り込まず、センサに
装填され、及び液体ハンドリング手段からの試薬を検出
部に装填し、測定を行い、その後の試料及び試薬は、廃
液として廃液サーバに貯留される。
施形態について詳細に説明する。図1には、本発明によ
る小型分析装置としての第1の実施形態の構成例を示し
説明する。
制御及びデータ処理部1、検出部2及び、液体ハンドリ
ング部3の3つの部分に分かれている。前記電気的な制
御及びデータ処理部1は、CPUやIC等の電子・電気
部品等で構成される。検出部2は、センサ8、試料注入
部9、廃液リザーバ10及び接続コネクタ14,15,
16からなる。また液体ハンドリング部3は、マイクロ
ポンプ6,7、マイクロバルブ5、試薬流入口4、試薬
流路12及び、接続コネクタ13等が複数組み合わされ
てできている。
数が集積されているものが使用可能であり、種類も電気
化学的、光学的な原理を用いたNa 、K等の電解質、グ
ルコース、BUN(尿素窒素)等の酵素反応を用いるも
の、血液ガスと呼ばれるPO2 、PCO2 、ph等のセ
ンサを種々用いることが可能である。
注入後蓋を被せ流路を閉鎖させてから液体試料を移動さ
せる。廃液リザーバ10は比較的大容積の中空部であ
り、センサ8で測定が終了した試料や試薬を一時的にた
め込むために使用される。接続コネクタ14,15,1
6は、試薬および試料を検出部内で移動させるための液
体及び空気用の接続部である。
およびマイクロバルブ5としては、以下のようなものを
使用することが可能である。例えば、特願平1−213
523号、特願平6−95745号には、マイクロバル
ブがそれぞれ開示され、特願平1−266376号に
は、マイクロポンプについて開示されている。気体用バ
ルブは、すでに販売されており、例えば、米国の Redwo
od Microsystems 社から商品名「Fluistor」がある。こ
のバルブの大きさは、5.5×6.5×2mmであり、
30ml/minの流速を得ることが出来る。
ら試薬を導入するためのもので目的に合わせ多数設置す
ることが可能である。試薬流路12は、ポンプ、バルブ
の配置及び流体制御の目的により、適宜配置される。接
続コネクタ13は、検出部の接続コネクタ14と接続し
て、液体若しくは気体との連絡を確保するためのもので
ある。
ポンプやバルブの制御、及びセンサからの信号を処理
し、ディスプレイ等に測定結果を出力するためのもので
ある。検出部2は、試料注入部9に滴下された試料、及
び液体ハンドリング部3からもたらされた試薬の測定と
測定後の廃液を貯留する。この時試料は液体ハンドリン
グ部に設置されたポンプを用い、試薬又は気体による移
動のための媒体を通して間接的に移動させられるが、液
体ハンドリング部3には入り込まないようになってい
る。
とバルブから構成され、試薬を複数扱うことが可能で、
その場合バルブ開閉の組み合わせで異なった試薬の間に
は、空気を挿入し、コンタミネーションをできるだけ減
少させることもできる。また、検出部2の流路との接続
を接続コネクタ14,15,16で行い、ポンプの駆動
力を液体ハンドリング部3と検出部2に行き渡らせるこ
とができる。
のハンドリング方法を考慮することにより、使い捨てタ
イプの検出部2を単純な構造にして、できるだけ廉価で
製造することができる。
薬を扱うことができるため、検出部2のセンサの校正も
精密となり、正確な測定が可能となる。なお、本実施形
態の各構成は、勿論、各種の変形や変更が可能である。
例えば、電気的な制御及びデータ処理部1と液体ハンド
リング部3を一体化させることも可能である。また、検
出部2は使い捨てとしたが、廃液リザーバ10をさら
に、大きくして複数回の測定に用いることも可能であ
る。
しくは、試薬の移動によって、検出部2の試料の移動を
行っているが、これに限定されるものではなく、移動さ
せるための媒体は、空気以外の気体であっても良いし、
試薬以外の液体であっても良い。
析装置の第2の実施形態について説明する。図2は、小
型分析装置における検出部2と液体ハンドリング部3の
部品配置を模式的に示したものであり、前述した第1の
実施形態と同等の部位には、同じ参照符号を付してその
説明を省略する。つまり、ポンプ20、バルブ22,2
7,28,29,30,31、試料注入部25、センサ
26及び、廃液リザーバ33は第1の実施形態と同じも
のが用いられる。
蓋24、試料注入部25、センサ26、廃液リザーバ3
3、接続コネクタ21a,23a,32a,34aから
なり、各部品間は流路で結ばれている。すなわち、接続
コネクタ21aとセンサ26が流路で結ばれ、このセン
サ26を介して、反対側から試料注入部25を介して接
続コネクタ23aまでの流路が形成されている。この流
路は、試料注入部25とセンサ26の間で分岐し、接続
コネクタ34aに繋がっている。
バ33に繋がり、廃液リザーバ33の反対側から接続コ
ネクタ32aに繋がっている。前記液体ハンドリング部
3は、ポンプ20、バルブ22,27,28,29,3
0,31及び、接続コネクタ21b,23,34b,3
2bからなり、各部品間は流路で結ばれる。すなわち、
ポンプ20は、接続コネクタ21bに接続し、バルブ2
2は、接続コネクタ23b、バルブ31は、接続コネク
タ32bに接続する。試薬流入口35は、バルブ28に
繋がり、さらにバルブ27及び接続コネクタ34bに接
続する。同様に、もう1種の試薬導入口36はバルブ2
9に繋がり、さらにバルブ30及び接続コネクタ34b
に接続する。
ついて説明する。まず、試料注入部25に試料を注入
し、蓋24を被せて試料注入部25を密封し測定を開始す
る。
28,29,30,31を閉じて、ポンプ20により吸
引を行うと、試料がセンサ26に導入され測定される。
次に、バルブ31を開き、バルブ27,28,29,3
0,22を閉じて、ポンプ20により排出を行うと、試
料がセンサ26から廃液リザーバ33に排斥され貯留さ
れる。そしてバルブ28,27を交互に開閉し、バルブ
22,29,30,31を閉じたままポンプ20により
吸引を行うと、空気で分画された試薬がセンサ26に導
入され測定される。
8,29,30,22を閉じて、ポンプ20により排出
を行うと、試薬がセンサ26から廃液リザーバ33に排
斥され貯留される。もう一種の試薬についても同様の操
作を行う。
し、バルブ22,27,28,31を閉じたままポンプ
20により吸引を行うと、空気で分画されたもう一種の
試薬がセンサ26に導入され測定される。次に、バルブ
31を開き、バルブ27,28,29,30,22を閉じ
て、ポンプ20により排出を行うと試薬がセンサ26か
ら廃液リザーバー33に排斥され貯留される。
し、液体のハンドリング方法を考慮することにより使い
捨ての検出部2を簡易化し、これまで以上の廉価なコス
トで製造することができる。
やバルブには直接接触せず、検出部2 内のみを移動する
だけなのでポンプやバルブは繰り返し使うことができ
る。さらに、試料の測定結果と2種の試薬による校正結
果を照合することにより試料の正確な濃度が算出できる
ようになる。
の変形や変更が可能である。例えば、電気的な制御及び
データ処理部1と液体ハンドリング部3を一体化させる
ことも可能である。また、検出部2は使い捨てとした
が、廃液リザーバ10の容量を大きくして複数回の測定
に用いることも可能である。さらに、ハンドリングする
試薬の種類も2種に限定する必要はなく、何種でも可能
である。本実施形態では、試料測定の後に試薬の測定を
行ったが、逆の順で測定することもまた、使用の測定の
前後に試薬の測定を行い、センサのドリフトのチェック
も行いながらより精密に測定することも可能である。
析装置の第3の実施形態について説明する。図3は、小
型分析装置における検出部2と液体ハンドリング部3の
部品配置を模式的に示したものであり、前述した第1の
実施形態と同等の部位には、同じ参照符号を付してその
説明を省略する。つまり、ポンプ40、43、バルブ2
7、28、29、30、44、45、試料注入部25、
センサ26、廃液リザーバ33が第1の実施形態のもの
と同じ部位である。
蓋24、試料注入部25、センサ26、廃液リザーバ3
3及び、接続コネクタ41a,41bからなり、各部品
間は、流路で結ばれる。すなわち、接続コネクタ41a
と試料注入部25が流路で結ばれ、試料注入部25を介
して反対側からセンサ26に流路が接続され、同時に接
続コネクタ42bにも接続される。また、センサ26の
反対側からは廃液リザーバ33に繋がり廃液リザーバ3
3の反対側からは空気抜きのための流路が形成されてい
る。液体ハンドリング部3はポンプ40,43、バルブ
27,28,29,30,44,45、接続コネクタ4
1b,42bからなり、各部品間は流路で結ばれる。す
なわち、ポンプ40はバルブ45を介して接続コネクタ
41bに接続する。試薬流入口35はバルブ28に繋が
り、さらにバルブ27及びポンプ43に接続する。同様
にもう1種の試薬導入口36はバルブ29に繋がり、さ
らにバルブ30及びポンプ43に接続する。ポンプ43
の反対側からはバルブ44を介して接続コネクタ42b
に接続されている。
について説明する。まず、試料注入部25に試料を注入
し、蓋24を被せて測定を開始する。始めにバルブ45
を開き、バルブ27,28,29,30,44を閉じて
ポンプ40により排出を行うと試料がセンサ26に導入
され測定される。測定終了後、更に同方向にポンプを駆
動させることにより、試料を廃液リザーバ33に排斥貯
留することができる。次にバルブ45,29,30を閉
じ、バルブ44を開いたままバルブ28とバルブ27を
交互に開閉しながらポンプ43を駆動させると空気によ
り分画された試薬がセンサ26に導入され測定される。
測定後さらにバルブ45を閉じてバルブ44を開いたま
まポンプ43を駆動させると試薬がセンサ26から廃液
リザーバ33に排斥貯留される。もう一種の試薬につい
ても同様の操作を行う。
じ、バルブ44を開いたままバルブ29と30を交互に
開閉しながらポンプ43を駆動させると空気により分画
された試薬がセンサ26に導入され測定される。測定後
さらにバルブ45を閉じてバルブ44を開いたままポン
プ43を駆動させると試薬がセンサ26から廃液リザー
バ33に排斥貯留される。
し、液体のハンドリング方法を考慮することにより使い
捨ての検出部2を単純化し、できるだけ廉価で製造する
ことができる。また、試料は詰まりが生じやすいポンプ
やバルブには直接接触せず、検出部2内のみを移動する
だけなのでポンプやバルブは繰り返し使うことができ
る。さらに、試料の測定結果と2種の試薬による校正結
果を照合することにより試料の正確な濃度が算出できる
ようになる。
の数も2つに減るため、接液部での液漏れ等の不安定性
を減少させることができる。ポンプは2つに増えるが流
体の駆動方向は一方向であるのでポンプの構造も単純化
できる。
当然、各種の変形、変更が可能である。例えば、電気的
な制御及びデータ処理部1と液体ハンドリング部3を一
体化させることも可能である。また、検出部2は使い捨
てとしたが、廃液リザーバ10を大きくして複数回の測
定に用いることも可能である。
する必要はなく何種でも可能である。本実施形態では試
料測定の後に試薬の測定を行ったが、逆の順で測定する
こともまた、使用の測定の前後に試薬の測定を行い、セ
ンサのドリフトのチェックも行いながらより精密に測定
することも可能である。
形態としての小型分析装置について説明する。図4は、
小型分析装置における検出部2と液体ハンドリング部3
の部品配置を模式的に示したものであり、前述した第1
の実施形態と同等の部位には、同じ参照符号を付してそ
の説明を省略する。すなわち、ポンプ54、バルブ2
7,28,29,30,50、試料注入部25、センサ
26及び、廃液リザーバ33は、前述した第1の実施形
態と同等である。
ンサ26、廃液リザーバ33及び、接続コネクタ51
a,52a,53aからなり、各部品間は流路で結ばれ
る。すなわち、接続コネクタ51aと試料注入部25が
流路で結ばれ、試料注入部25を介して反対側からセン
サ26に流路が接続され、同時に接続コネクタ52aに
も接続される。また、センサ26の反対側からは、廃液
リザーバ33に繋がり廃液リザーバ33の反対側からは
接続コネクタ53aに接続されている。
ルブ27,28,29,30,50及び、接続コネクタ
51b,52b,53bからなり、各部品間は流路で結
ばれる。すなわち、ポンプ54は接続コネクタ53bに
接続する。試薬流入口35はバルブ28に繋がり、さら
にバルブ27及び接続コネクタ52bに接続する。同様
にもう1種の試薬導入口36はバルブ29に繋がり、さ
らにバルブ30及び接続コネクタ52bに接続する。
について説明する。試料注入部25に試料を注入し、蓋
24を被せて測定を開始する。始めにバルブ50を開
き、バルブ27,28,29,30を閉じてポンプ54
により吸引を行うと試料がセンサ26に導入され測定さ
れる。測定終了後更に吸引させることにより試料を廃液
リザーバ33に排斥貯留することができる。次にバルブ
50,29,30を閉じ、バルブ28と27を交互に開
閉しながらポンプ54を駆動させると空気で分画された
試薬がセンサ26に導入され測定される。測定後さらに
バルブ28,29,30を閉じてバルブ27を開いたま
まポンプ54を駆動させると試薬がセンサ26から廃液
リザーバ33に排斥貯留される。もう一種の試薬につい
ても同様の操作を行う。すなわち、バルブ50,27,
28を閉じ、バルブ29と30を交互に開閉しながらポ
ンプ54を駆動させると空気で分画された試薬がセンサ
26に導入され測定される。測定後さらにバルブ28,
29,27を閉じてバルブ30を開いたままポンプ54
を駆動させると試薬がセンサ26から廃液リザーバ33
に排斥貯留される。
し、液体のハンドリング方法を考慮することにより使い
捨ての検出部2を単純化し、できるだけ廉価で製造する
ことができる。また、試料は詰まりが生じやすいポンプ
やバルブには直接接触せず、検出部2内のみを移動する
だけなのでポンプやバルブは繰り返し使うことができ
る。さらに、試料の測定結果と2種の試薬による校正結
果を照合することにより試料の正確な濃度が算出できる
ようになる。
クタの数は1つ増え3個になるが、ポンプの駆動方向は
一方向で、且つ1個でよいのでポンプの構造が単純化で
き、液体ハンドリング部の構造も単純化できる。
当然、各種の変形、変更が可能である。例えば、電気的
な制御及びデータ処理部1と液体ハンドリング部3を一
体化させることも可能である。また、検出部2は使い捨
てとしたが、廃液リザーバ10を大きくして複数回の測
定に用いることも可能である。
する必要はなく何種でも可能である。本実施形態では、
試料測定の後に試薬の測定を行ったが、逆の順で測定す
ることもまた、使用の測定の前後に試薬の測定を行い、
センサのドリフトのチェックも行いながらより精密に測
定することも可能である。
形態について説明する。図5は、検出部2と液体ハンド
リング部3の接続コネクタ62,63の部分を拡大した
ものである。検出部2は実際には前述した第1,2,3
の実施形態で述べた各種の部品を搭載しているが、本実
施形態では、それらを搭載する基板61のみを示してい
る。
コネクタ63及び流路64を介して行われる。液体ハン
ドリング部3も実際には第1,2,3の実施形態で述べ
た各種の部品を搭載しているが、本実施形態では、それ
らを搭載する基板60のみを示している。同様に検出部
2との接続は接続コネクタ62及び流路66を介して行
われる。接続コネクタ62と63は互いに勘合する。ま
た、液体ハンドリング部3のコネクタ62内の流路66
には逆流防止弁65が配置されている。逆流防止弁62
は図に示すような形状の弾性部材からなり、逆方向に液
体が流れようとすると流路を閉鎖する。
料の流入を防ぐことができ、万一事故が起きても詰まり
やすいポンプや、バルブに試料が接触することがないの
で安定な分析が行えるようになる。
ような錆びにくい金属や樹脂が用いられる。このような
細かい樹脂の弁を流路に形成するにはマイクロ光造形等
の技術を用いる必要がある。
ンドリング部3に配したが、検出部2に配することも可
能である。また、逆流防止弁を複数配置してその機能を
より効果的にすることも可能である。
について説明する。図6は、検出部2と液体ハンドリン
グ部3の接続コネクタ70,63の部分を拡大したもの
である。検出部2は実際には第1,2,3の実施形態で
述べた各種の部品を搭載しているが、本実施形態では、
それらを搭載する基板61のみを示している。外部との
接続は接続コネクタ63及び流路64を介して行われ
る。液体ハンドリング部3も実際には、第1,2,3の
実施の形態で述べた各種の部品を搭載しているが、本実
施形態では、それらを搭載する基板60のみを示してい
る。外部との接続は接続コネクタ70及び流路66を介
して行われる。
弾性のある樹脂またはゴムでできており、加圧ピン71
を用いて圧力が加えられている。図6(a)に示すよう
に、この圧力により流路66の一端が閉鎖されている。
この時合わせ面72の長さは合わせ面73の長さより短
い。次に図6(b)に示すように、検出部2の接続コネ
クタ63を接続コネクタ70に差し込むと合わせ面72
は合わせ面73と同じ長さに伸長して勘合するため、閉
じていた流路66の一端が開き流路64と連通する。
ておいても流路が露出することがないので、その部分で
試薬が乾燥して詰まりが生じることがなくなり安定に測
定が行えるようになる。
る樹脂やゴムが用いられる。もう一方の接続コネクタ6
3は金属、硬質プラスティック、ガラス、セラミック等
の硬い材料が用いられる。
細書には以下のような発明も含まれている。 (1)電気的な制御及びデータ処理部1、液体ハンドリ
ング部3、検出部2からなる分析装置において、少なく
とも検出部2が他と脱着可能な接続部を介して分離さ
れ、その接続部は電気的な接続と流体の接続を含み、測
定試料は空気又は試薬を介して間接的に移動させられる
ことを特徴とする小型分析装置。
データ処理部、液体ハンドリング部、検出部に分離し、
検出部のみを使い捨てにすることにより検査に要する費
用を安価にすることができる。また、液体ハンドリング
部で複数の液体を用いてセンサーのキャリブレーション
を行うことにより正確な測定ができる。
2は、少なくとも1個のセンサ26、流路、廃液リザー
バ33及びコネクタ21a,21b,23a,23bと
からなることを特徴とする小型分析装置。
になり、安価に製作できるようになる。 (3)前記(1)項において、前記液体ハンドリング部
3がポンプ20、バルブ22,27,28,29,3
0,31からなり、試薬のみをハンドリングすることを
特徴とする小型分析装置の駆動方法。
やバルブ等のアクチュエータは非常に微細な構造を有す
るため血液等の試料を流通させると詰まる事があるが、
試料は試薬や空気を用いて間接的にハンドリングされる
ためアクチュエータに直接接触しないので詰まりにくく
なる。
体用コネクタ21a,21bを介してセンサ26と接続
し、該センサ26を介してポンプ20の反対側に試料受
け25、試薬導入路及び、廃液用リザーバ33が配置さ
れていることを特徴とする小型分析装置。
部と検出部を分離し、かつ試料を間接的にハンドリング
する液体回路を実現することができる。また、検出部は
センサアレイ、流路、廃液リザーバからなるので構成が
単純になり、安価に製造することができる。また、液体
ハンドリング部は複数の試薬をハンドリングすることが
できるのでセンサの校正も精密に行うことができ正確な
測定ができるようになる。
20の空気吸引により試料をセンサ部に導入し、測定後
逆向きに空気排出により試料を移動させて廃液用リザー
バ33に貯留することを特徴とする小型分析装置の駆動
方法。
バルブは試薬又は空気のみに接触するだけであるのでポ
ンプやバルブが目詰まりすることがない。従って、液体
ハンドリング部は繰り返し使用することが可能であり、
検出部のみを使い捨てで使用することができる。
20の空気吸引により試薬をセンサ部に導入し、測定後
逆向きに空気排出により試薬を移動させて廃液用リザー
バ33に貯留することを特徴とする小型分析装置の駆動
方法。
が得られる。 (7)前記(1)項において、ポンプ40が液体用コネ
クタ41a,41bと試料受け25を介してセンサ26
と接続し、同時に同方向から試薬もポンプ43、液体用
コネクタ42a,42bを介して前記センサ26に接続
され、前記センサ26を介してそれらの反対側に廃液用
リザーバ33が配置されていることを特徴とする小型分
析装置。
部と検出部を分離し、かつ試料を間接的にハンドリング
する液体回路を実現することができる。また、検出部は
センサアレイ、流路、廃液リザーバからなるので構成が
単純になり、安価に製造することができる。また、液体
ハンドリング部は複数の試薬をハンドリングすることが
できるのでセンサの校正も精密に行うことができ正確な
測定ができるようになる。さらに本方式では液体の接続
が2カ所に減るので接続箇所からの液漏れなどの不安定
性を減少させることができる。
40の空気排出により試料をセンサ26に導入し、測定
後さらに空気排気により試料を移動させて廃液用リザー
バ33に貯留することを特徴とする小型分析装置の駆動
方法。
バルブは試薬又は空気のみに接触するだけであるのでポ
ンプやバルブが目詰まりすることがない。従って、液体
ハンドリング部は繰り返し使用することが可能であり、
検出部のみを使い捨てで使用することができる。さらに
流体の駆動方向は1方向で済むのでポンプの機能も単純
化できる。
ンプ43により、試薬を前記センサ26に導入し、測定
後さらに試料を移動させて、前記廃液用リザーバ33に
貯留することを特徴とする小型分析装置の駆動方法。
が得られる。 (10)前記(1)項において、ポンプ54が液体用コ
ネクタ53a,53b、廃液リザーバ33を介してセン
サ26と接続し、該センサ26を介してポンプの反対側
に試料受け25、試薬導入路が配置されていることを特徴
とする小型分析装置。
部と検出部を分離し、かつ試料を間接的にハンドリング
する液体回路を実現することができる。また、検出部は
センサアレイ、流路、廃液リザーバからなるので構成が
単純になり、安価に製造することができる。また、液体
ハンドリング部は複数の試薬をハンドリングすることが
できるのでセンサの校正も精密に行うことができ正確な
測定ができるようになる。さらに本方式では液体の接続
は3カ所であるが、液体の駆動方向が1方向にもかかわ
らずポンプの数は1つでよいので液体ハンドリング部の
構造も単純化できる。
4の空気吸引により試料をセンサ26に導入し、測定後
さらに空気吸引により試料を移動させて廃液用リザーバ
33に貯留することを特徴とする小型分析装置の駆動方
法。
バルブは試薬又は空気のみに接触するだけであるのでポ
ンプやバルブが目詰まりすることがない。従って、液体
ハンドリング部は繰り返し使用することが可能であり、
検出部のみを使い捨てで使用することができる。さらに
流体の駆動方向は1方向で済むのでポンプの機能も単純
化できる。
の空気吸引により試薬をセンサ26に導入し、測定後さ
らに空気吸引により試料を移動させて廃液用リザーバ3
3に貯留することを特徴とする小型分析装置。
果が得られる。 (13)前記(1)において、接続部は電気的なコネク
タと液体用コネクタからなり、液体用コネクタには、逆
流防止弁65が配設されていることを特長とする小型分
析装置。
を配置することにより、液体ハンドリング部へ誤って血
液等の試料が流れ込むことを防止する。このような構成
とすることにより液体回路の詰まりによる故障や流量減
少による誤動作を防止することができ、安定な測定がで
きるようになる。
電気的なコネクタと液体用コネクタからなり、メス型の
液体用コネクタ67は可撓性材料70で形成され、加圧
ピン71とオス型の液体用コネクタ68の抜き差しによ
り、合わせ面72の長さが変化することを特長とする小
型分析装置。
場合には加圧ピン71により合わせ面72が圧迫され
て、流路66の一端が閉鎖され、オス型コネクタ68を
差し込むことにより合わせ面72がオス型コネクタの合
わせ面73と同じ長さに伸長させられることにより流路
が開かれる。従って、流路が露出することがないので、
試薬が乾燥して詰まりが生じにくくなる。
出部が安価で、且つ複数の試薬を用いて正確に校正で
き、逆流及び流路の露出が無い構造で、複数の試薬の供
給や試料のハンドリング可能な小型分析装置及びその駆
動方法を提供することができる。
の構成例を示す図である。
と液体ハンドリング部の構成例を模式的に示す図であ
る。
と液体ハンドリング部の構成例を模式的に示す図であ
る。
と液体ハンドリング部の構成例を模式的に示す図であ
る。
と液体ハンドリング部の接続コネクタ部分を示す図であ
る。
と液体ハンドリング部の接続コネクタ部分を示す図であ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 液体からなる測定試料を分析する小型分
析装置において、 液体若しくは気体からなる媒体若しくは、検出部の校正
を実施するための少なくとも1つの試薬のいずれかを、
任意に移動可能な往路・復路の流路を有する液体ハンド
リング手段と、 前記媒体若しくは、外部から注入された測定試料を移動
させる流路及び、前記流路を通じて導入された前記測定
試料から所望データの検出を行う検出部を有する検出手
段と、 前記検出手段により検出されたデータを処理し、且つ各
構成部位を電気的に制御する電気的な制御及びデータ処
理手段と、を具備し、 少なくとも前記検出手段が、前記液体ハンドリング手段
と着脱するための接続部を介して接続され、その接続部
には、電気的な接続部と流体の接続部を含み、前記液体
ハンドリング手段で前記媒体を移動させることにより、
前記測定試料を間接的に前記検出手段内で検出部への装
填と、排出のための移動を行うことを特徴とする小型分
析装置。 - 【請求項2】 前記小型分析装置において、 前記液体ハンドリング手段は、 前記媒体若しくは試薬のいずれかを前記流路内で任意に
移動させるために、前記流路中に設けられた複数のバル
ブと、 少なくとも1つのポンプと、を有し、 前記検出手段は、 前記液体ハンドリング手段の接続部の複数の流路端部と
前記検出手段の接続部の複数の流路端とをそれぞれ合致
させるコネクタ部と、 前記ポンプに前記コネクタ部及び流路を介して接続され
る、前記検出部となる少なくとも1個のセンサアレイ
と、 前記センサアレイに接続される流路中に設けられた前記
測定試料を注入するための試料注入口と、 前記センサに流路により接続され、検出が終了した前記
測定試料を収納する廃液リザーバと、を有することを特
徴とする請求項1記載の小型分析装置。 - 【請求項3】 互いに接続部を有し着脱可能で、流路が
接続された検出部及び、液体ハンドリング部を有し、前
記検出部に流路を通して、液体からなる測定試料を注入
し分析する小型分析装置の駆動方法において、 液体若しくは気体からなる媒体若しくは、検出部の校正
を実施するための試薬のいずれかを前記液体ハンドリン
グ部の流路内を移動させることにより、その流路に接続
部を介して接続された検出部までの流路中に注入された
測定試料を検出部内に移動させ、及び検出部から廃棄さ
せることを特徴とする小型分析装置の駆動方法。
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