JPH10266175A - ジャケット構造物の杭との結合方法及び結合構造 - Google Patents

ジャケット構造物の杭との結合方法及び結合構造

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JPH10266175A
JPH10266175A JP7162397A JP7162397A JPH10266175A JP H10266175 A JPH10266175 A JP H10266175A JP 7162397 A JP7162397 A JP 7162397A JP 7162397 A JP7162397 A JP 7162397A JP H10266175 A JPH10266175 A JP H10266175A
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恒 関本
Yoichi Iwamoto
洋一 岩本
Makoto Kondo
近藤  誠
Shunzo Okabe
俊三 岡部
Akinobu Kishi
明信 岸
Hiroyuki Kamei
宏之 亀井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スリーブの下端で杭との結合を行ない、しか
も、スリーブと杭との定着長さを大きくすることなく大
きな荷重を支持させる。 【解決手段】 ジャケット構造物におけるスリーブ1の
下端部と杭4とを結合するに際し、スリーブ1側の内周
面と杭4側の外周面とをリブ12と突起14とを互いに
連結してスリーブ1と杭4とを結合し、ジャケット構造
物の荷重を杭に伝達し、スリーブ1の下端で杭4との結
合を行ない、しかも、スリーブ1と杭4との定着長さを
大きくすることなく大きな荷重を支持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海上等に構築する
ジャケット式基礎におけるジャケット構造物と杭との結
合方法及び結合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図15に基づいてジャケット式基礎構造
の一般例を説明する。図15には一般的なジャケット構
造物の概略構成を示してある。
【0003】図に示すように、鋼管柱による中空状のス
リーブ1が連結材2により連結されており、ジャケット
構造物3が立体的なやぐら状に構成されている。ジャケ
ット構造物3は工場製作され、海底地盤5に設置され
る。スリーブ1の中には杭4が打設され、スリーブ1と
杭4とは所定の部位で結合されている。スリーブ1と杭
4とを結合することにより、ジャケット式基礎構造が完
成する。このジャケット式基礎は、例えば、石油掘削設
備の基礎として大水深に設置され、石油掘削設備の基礎
以外にも護岸やシーバースとしても利用されるようにな
っている。
【0004】図16及び図17に基づいてジャケット構
造物におけるスリーブ1と杭4の結合構造を説明する。
図16及び図17には従来のスリーブ1と杭4の結合構
造を表す要部断面を示してある。
【0005】図16に示した例は、スリーブ1と杭4と
の間にグラウト8またはセメントミルク、コンクリート
等を充填してスリーブ1と杭4とを結合するものであ
る。図16で示した例は、水中での作業となるのでグラ
ウト8の充填範囲の上下には流体圧力で膨張するシール
7が設けられ、シール7によりスリーブ1と杭4との間
の気密を保った状態で配管によりグラウト8を打設す
る。
【0006】図16に示した構造では、スリーブ1から
杭4への力の伝達は、スリーブ1及び杭4の表面とグラ
ウト8の付着強度及びグラウトのせん断強度に支配され
る。グラウト8の付着強度が不足する場合には、スリー
ブ1及び杭4の表面にシャーキー9をあらかじめ溶接し
ておくことが一般的である。また、グラウト8の定着長
さLは杭4の支持する荷重に応じて設計される。
【0007】図17に示した例は、スリーブ1の上端
で、スリーブ1と杭4の間にシムプレート6を挿入し、
これらを溶接により結合してスリーブ1と杭4とを結合
するものである。図17に示した構造は、水深20〜30m
程度のジャケット基礎に適用される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】グラウト8の充填によ
る図16に示した結合構造では、スリーブ1と杭4の力
の伝達が、スリーブ1及び杭4の表面とグラウト8との
付着強度またはグラウト8のせん断強度により支配され
る。従って、杭4への荷重が増大するとグラウト8の定
着長さLを大きくする必要があった。しかし、グラウト
8の施工性等の問題からグラウト8の定着長さLを大き
くすることは困難で、現状のジャケット式基礎を大きく
上回る荷重を支持させることができないのが実情であ
る。
【0009】また、図17に示したシムプレート6を溶
接して結合する構造では、荷重伝達は確実であるが、ス
リーブ1の上端で杭4を結合することになる。このた
め、杭4をスリーブ1の上端まで継いでおく必要があ
り、杭4をスリーブ1の下端で結合する大水深の場合に
比べて不経済な構造となる。
【0010】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、スリーブの下端で杭との結合が行なえ、しかも、ス
リーブと杭との定着長さを大きくすることなく大きな荷
重を支持させることができるジャケット構造物の杭との
結合方法及び結合構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のジャケット構造物の杭との結合方法は、ジャ
ケット構造物におけるスリーブの下端部と杭とを結合す
るに際し、前記スリーブ側の内周面と前記杭側の外周面
とを突起部材を介して互いに連結して前記スリーブと前
記杭とを結合することを特徴とする。
【0012】また、上記目的を達成するための本発明の
ジャケット構造物の杭との結合構造は、ジャケット構造
物におけるスリーブの下端部と杭との結合構造におい
て、前記スリーブの内周面にスリーブ側突起部材を配す
ると共に、前記杭に外周面となる杭側突起部材を配し、
前記スリーブ側突起部材及び前記杭側突起部材を互いに
連結させることで前記スリーブと前記杭とを結合したこ
とを特徴とする。
【0013】そして、前記スリーブ側突起部材は、円周
方向に複数個配されると共に軸方向に2箇所配され、前
記杭側突起部材は、軸方向の2箇所の前記スリーブ側突
起部材の間に位置して円周方向に複数個配され、前記ス
リーブ側突起部材と前記杭側突起部材とにわたり結合剤
を充填したことを特徴とする。また、前記スリーブ側突
起部材は、円周方向に複数個配されると共に軸方向に3
箇所配され、上段及び中段の前記スリーブ側突起部材が
円周方向で同一位相に設けられ、下段の前記スリーブ側
突起部材が円周方向で位相を異にして設けられ、前記杭
側突起部材は、円周方向に複数個配されると共に軸方向
に2箇所配され、上段の前記杭側突起部材が前記スリー
ブ側突起部材の上段に対向し、前記杭側突起部材の下段
が前記スリーブ側突起部材の中段に対向すると同時に円
周方向で前記スリーブ側突起部材の下段の間に配され、
前記スリーブ側突起部材の上段、中段と前記杭側突起部
材の上段、下段との間に係合されて前記スリーブと前記
杭とを連結する係合部材を設けたことを特徴とする。ま
た、前記スリーブ側突起部材及び前記杭側突起部材は、
前記スリーブの内周面と前記杭の上端とにわたって接合
される連結部材からなることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】図1乃至図6に基づいて本発明の
第1実施形態例に係るジャケット構造物の杭との結合構
造を説明する。図1にはスリーブ下部の断面、図2には
図1中のII-II 線矢視、図3にはプラグの斜視状態、図
4にはプラグを装着した状態の断面、図5には図4中の
V-V 線矢視、図6には充填剤を充填した状態の断面を示
してある。尚、図15乃至図17に示した部材と同一部
材には同一符号を付して重複する説明は省略してある。
【0015】図1、図2に示すように、スリーブ1の下
端部の内周面に円周方向の複数箇所(6箇所)に均等に
スリーブ側突起部材としてのリブ12が設けられ、リブ
12は上下2箇所に配されている。杭4はスリーブ1の
中に打設され、リブ12と対向する部位4aが切断され
る。部位4aが切断された後、杭4の上端部位とスリー
ブ1との間にシール7を設ける。
【0016】杭4の部位4aが切断された部分には、予
め製作されたプラグ13(図3参照)が挿入されるよう
になっている。部位4aの長さはプラグ13の長さに合
わせて設定される。プラグ13の外周には杭側突起部材
としての突起14が円周方向に複数箇所(6箇所)に設
けられている。
【0017】プラグ13を挿入する場合、図5(a) に示
すように、スリーブ1内のリブ12の間に突起14を位
置させる。この状態でプラグ13を挿入し、上下2箇所
のリブ12の間に突起14を位置させる。そして、図5
(b) に示すように、プラグ13を回転させててスリーブ
1内のリブ12と突起14を係止させ、プラグ13の上
下方向の移動を拘束し(図4の状態)、プラグ13を杭
4の上端に溶接等によって接合する。プラグ13を杭4
の上端に接合した後、図6に示すように、リブ12と突
起14との隙間にグラウト8を打設する。
【0018】上述した方法によるジャケット構造物の杭
との結合構造では、スリーブ1の内面に均等に6箇所設
けられたリブ12と、杭4に溶接されたプラグ13の突
起14とを係止させることでジャケット構造物のスリー
ブ1と杭4とが結合され、ジャケット構造物の荷重が杭
4に伝達される。また、グラウト8によりリブ12と突
起14との隙間が埋められ、リブ12と突起14との係
止部の荷重伝達がスムーズに行なわれる。また、杭4を
打設した後にプラグ13の長さに合わせて部位4aを切
断する際に、シール7により海水等の浸入が阻止され空
中での切断作業を可能にしている。また、シール7はグ
ラウト8を打設する時の型枠としても作用する。
【0019】上述した結合方法及び結合構造によると、
ジャケット構造物と杭4とが機械的に結合されることに
なり、図16で示した従来のグラウト充填による結合に
比べて、より大きな荷重を伝達することが可能となる。
また、ジャケット構造物の杭4との結合部位がスリーブ
1の下端であるため、大深度及び大荷重でのジャケット
式基礎構造物を経済的に提供することが可能になる。ま
た、杭4を切り離した後にプラグ13を挿入するように
しているので、杭4の打ち止め高さに拘らずスリーブ1
と杭4とを結合することが可能である。更に、グラウト
8を充填したことにより、リブ12と突起14との隙間
を埋めてスムーズな荷重伝達が可能となる。
【0020】図7乃至図12に基づいて本発明の第2実
施形態例に係るジャケット構造物の杭との結合構造を説
明する。図7にはスリーブ下部の断面、図8には図7中
のVIII-VIII 線矢視、図9には図7中のIX-IX 線矢視、
図10にはキーリングの斜視状態、図11にはキーリン
グを装着した状態の断面、図12には図11中のXII-XI
I 線矢視を示してある。尚、図15乃至図17に示した
部材と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省
略してある。
【0021】図7乃至図9に示すように、スリーブ1の
下端部の内周面に円周方向の複数箇所(4箇所)には均
等にスリーブ側突起部材としての上段リブ21が設けら
れ、上段リブ21の下側には円周方向に同一位相のスリ
ーブ側突起部材としての中段リブ22が複数箇所(4箇
所)に設けられている。更に、中段リブ22の下側には
円周方向に位相を異にしてスリーブ側突起部材としての
ガイドリブ23が複数箇所(4箇所)に設けられてい
る。つまり、スリーブ側突起部材は、円周方向に複数配
置されると共に軸方向に3箇所配され、上段及び中段の
スリーブ側突起部材が円周方向に同一位相に設けられ、
下段のスリーブ側突起部材が円周方向で位相を異にして
設けられている。
【0022】杭4の外周の円周方向の複数箇所(4箇
所)には均等に杭側突起部材としての上段杭リブ24が
設けられ、上段杭リブ24の下側には円周方向に同一位
相の杭側突起部材としての下段杭リブ25が設けられて
いる。杭4をスリーブ1内に打設した際、上段杭リブ2
4が上段リブ21に対向し(図8参照)、下段杭リブ2
5が中段リブ22に対向すると同時に円周方向でガイド
リブ23の間に配されるようになっている(図8及び図
9参照)。
【0023】杭4をスリーブ1内に打設した後、予め製
作された係合部材としてのキーリング26(図10参
照)が杭4の上部に装着される。図10に示すように、
キーリング26の円周方向には均等に4箇所の突起27
が形成されている。図12(a)に示すように、上段リブ
21及び上段杭リブ24の間に突起27が位置する状態
でキーリング26が杭4とスリーブ1の間に挿入し、図
11に示すように、上下方向において、上段リブ21、
上段杭リブ24及び中段リブ22、下段杭リブ25の間
に突起27を位置させる。そして、図12(b) に示すよ
うに、キーリング26を回転させてて上段リブ21、上
段杭リブ24及び中段リブ22、下段杭リブ25に突起
27を係止させ、杭4とスリーブ1を機械的に結合す
る。
【0024】上述した結合構造では、スリーブ1の内面
に均等に4箇所設けられた上段リブ21、中段リブ22
と、杭4の外周に均等に4箇所設けられた上段杭リブ2
4、下段杭リブ25とがキーリング26の突起27によ
り係止されて杭4とスリーブ1が機械的に結合されてジ
ャケット構造物の荷重が杭4に伝達される。
【0025】上記構成の結合構造によると、ジャケット
構造物と杭4とが機械的に結合されることになり、図1
6で示した従来のグラウト充填による結合に比べ、より
大きな荷重を伝達することが可能となる。また、ジャケ
ット構造物の杭4との結合部位がスリーブ1の下端であ
るため、大深度及び大荷重でのジャケット式基礎構造物
を経済的に提供することが可能になる。また、キーリン
グ26の突起27を係止させるだけの結合であるので、
溶接が不要で、シールや排水を考慮することなく水中で
の作業が可能となる。
【0026】図13及び図14に基づいて本発明の第3
実施形態例に係るジャケット構造物の杭との結合構造を
説明する。図13にはスリーブ下部の断面、図14には
補強リブを溶接した状態のスリーブ下部の断面を示して
ある。尚、図15乃至図17に示した部材と同一部材に
は同一符号を付して重複する説明は省略してある。
【0027】スリーブ1の下部内周と杭4の外周との間
にはシール7が設けられ、杭4の上端とスリーブ1の内
周面との間には中央に穴が開けられた連結部材としての
キャップ31が配されている。杭4とキャップ31とは
内面からの溶接32によって接合され、スリーブ1とキ
ャップ31とは溶接33によって接合されている。キャ
ップ31はスリーブ1の内周面と杭4とにわたって接合
され、キャップ31によりスリーブ側突起部材及び杭側
突起部材が構成されている。
【0028】接合強度を上げるため、杭4の内面とキャ
ップ31の内面とにわたり補強リブ34が配され、補強
リブ34はすみ肉溶接35によって接合されている。ま
た、スリーブ1の内周面とキャップ31の上面とにわた
り補強リブ36が配され、補強リブ36はすみ肉溶接3
7によって接合されている。
【0029】上述した結合構造では、スリーブ1と杭4
とにわたって接合されたキャップ31によりスリーブ1
と杭4とが固定状態で連結される。そして、キャップ3
1、杭4の内面とキャップ31の内面とにわたり接合さ
れた補強リブ34及びスリーブ1の内周面とキャップ3
1の上面とにわたり接合された補強リブ36によりジャ
ケット構造物の荷重が杭4に伝達される。
【0030】上記構成の結合構造によると、ジャケット
構造物と杭4とがキャップ31を介して固定状態で結合
されることになり、図16で示した従来のグラウト充填
による結合に比べ、より大きな荷重を伝達することが可
能となる。また、ジャケット構造物の杭4との結合部位
がスリーブ1の下端であるため、大深度及び大荷重での
ジャケット式基礎構造物を経済的に提供することが可能
になる。杭4の打ち止め高さ等の施工誤差を許容するこ
とができるため、施工性がよく経済的な結合構造とな
る。
【0031】
【発明の効果】本発明のジャケット構造物の杭との結合
方法及び結合構造は、ジャケット構造物におけるスリー
ブの下端部と杭とを結合するに際し、スリーブ側の内周
面と杭側の外周面とをスリーブ側突起部材と杭側突起部
材とを互いに連結してスリーブと杭とを結合したので、
スリーブ側突起部材と杭側突起部材を介してジャケット
構造物の荷重が杭に伝達される。この結果、スリーブの
下端で杭との結合が行なえ、しかも、スリーブと杭との
定着長さを大きくすることなく大きな荷重を支持させる
ことができる。
【0032】また、本発明のジャケット構造物の杭との
結合構造は、スリーブ側突起部材は、円周方向に複数個
配されると共に軸方向に2箇所配され、杭側突起部材
は、軸方向の2箇所のスリーブ側突起部材の間に位置し
て円周方向に複数個配され、スリーブ側突起部材と杭側
突起部材とにわたり結合剤を充填したので、結合剤によ
って隙間が埋められたスリーブ側突起部材と杭側突起部
材を介してスリーブと杭とが結合され、スムーズにジャ
ケット構造物の荷重が杭に伝達される。この結果、スリ
ーブの下端で杭との結合が行なえ、しかも、スリーブと
杭との定着長さを大きくすることなく大きな荷重をスム
ーズに支持させることができる。また、杭側突起部材を
杭とは別体にすることにより、杭の打ち止め高さに拘ら
ず結合することが可能になる。
【0033】また、本発明のジャケット構造物の杭との
結合構造は、スリーブ側突起部材は、円周方向に複数個
配されると共に軸方向に3箇所配され、上段及び中段の
スリーブ側突起部材が円周方向で同一位相に設けられ、
下段のスリーブ側突起部材が円周方向で位相を異にして
設けられ、杭側突起部材は、円周方向に複数個配される
と共に軸方向に2箇所配され、上段の杭側突起部材がス
リーブ側突起部材の上段に対向し、杭側突起部材の下段
がスリーブ側突起部材の中段に対向すると同時に円周方
向でスリーブ側突起部材の下段の間に配され、スリーブ
側突起部材の上段、中段と杭側突起部材の上段、下段と
の間に係合されてスリーブと杭とを連結する係合部材を
設けたので、溶接や排水等の作業を行なうことなく係合
部材のみでスリーブと杭とが機械的に結合され、ジャケ
ット構造物の荷重が杭に伝達される。この結果、簡単な
作業によってスリーブの下端で杭との結合が行なえ、し
かも、スリーブと杭との定着長さを大きくすることなく
大きな荷重を支持させることができる。
【0034】また、本発明のジャケット構造物の杭との
結合構造は、スリーブ側突起部材及び杭側突起部材は、
スリーブの内周面と杭の上端とにわたって接合される連
結部材からなるので、連結部材を介してスリーブと杭と
が結合され、ジャケット構造物の荷重が確実に杭に伝達
される。この結果、スリーブの下端で杭との結合が確実
に行なえ、しかも、スリーブと杭との定着長さを大きく
することなく大きな荷重を支持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例に係るジャケット構造
物の杭との結合構造におけるスリーブ下部の断面図。
【図2】図1中のII-II 線矢視図。
【図3】プラグの斜視図。
【図4】プラグを装着した状態の断面図。
【図5】図4中のV-V 線矢視図。
【図6】充填剤を充填した状態の断面図。
【図7】本発明の第2実施形態例に係るジャケット構造
物の杭との結合構造におけるスリーブ下部の断面図。
【図8】図7中のVIII-VIII 線矢視図。
【図9】図7中のIX-IX 線矢視図。
【図10】キーリングの斜視図。
【図11】キーリングを装着した状態の断面図。
【図12】図11中のXII-XII 線矢視図。
【図13】本発明の第3実施形態例に係るジャケット構
造物の杭との結合構造におけるスリーブ下部の断面図。
【図14】補強リブを溶接した状態のスリーブ下部の断
面図。
【図15】一般的なジャケット構造物の概略構成図。
【図16】従来のスリーブと杭の結合構造を表す要部断
面図。
【図17】従来のスリーブと杭の結合構造を表す要部断
面図。
【符号の説明】
1 スリーブ 2 連結材 3 ジャケット構造物 4 杭 5 海底地盤 6 シムプレート 7 シール 8 グラウト 12 リブ 13 プラグ 14 突起 21 上段リブ 22 中段リブ 23 ガイドリブ 24 上段杭リブ 25 下段杭リブ 26 キーリング 27 突起 31 キャップ 32,33 溶接 34,36 補強リブ 35,37 すみ肉溶接
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡部 俊三 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 岸 明信 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 亀井 宏之 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジャケット構造物におけるスリーブの下
    端部と杭とを結合するに際し、前記スリーブ側の内周面
    と前記杭側の外周面とを突起部材を介して互いに連結し
    て前記スリーブと前記杭とを結合することを特徴とする
    ジャケット構造物の杭との結合方法。
  2. 【請求項2】 ジャケット構造物におけるスリーブの下
    端部と杭との結合構造において、前記スリーブの内周面
    にスリーブ側突起部材を配すると共に、前記杭に外周面
    となる杭側突起部材を配し、前記スリーブ側突起部材及
    び前記杭側突起部材を互いに連結させることで前記スリ
    ーブと前記杭とを結合したことを特徴とするジャケット
    構造物と杭との結合構造。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記スリーブ側突起部材は、円周方向に複数個配される
    と共に軸方向に2箇所配され、 前記杭側突起部材は、軸方向の2箇所の前記スリーブ側
    突起部材の間に位置して円周方向に複数個配され、 前記スリーブ側突起部材と前記杭側突起部材とにわたり
    結合剤を充填したことを特徴とするジャケット構造物と
    杭との結合構造。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記スリーブ側突起部材は、円周方向に複数個配される
    と共に軸方向に3箇所配され、上段及び中段の前記スリ
    ーブ側突起部材が円周方向で同一位相に設けられ、下段
    の前記スリーブ側突起部材が円周方向で位相を異にして
    設けられ、 前記杭側突起部材は、円周方向に複数個配されると共に
    軸方向に2箇所配され、上段の前記杭側突起部材が前記
    スリーブ側突起部材の上段に対向し、前記杭側突起部材
    の下段が前記スリーブ側突起部材の中段に対向すると同
    時に円周方向で前記スリーブ側突起部材の下段の間に配
    され、 前記スリーブ側突起部材の上段、中段と前記杭側突起部
    材の上段、下段との間に係合されて前記スリーブと前記
    杭とを連結する係合部材を設けたことを特徴とするジャ
    ケット構造物と杭との結合構造。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記スリーブ側突起
    部材及び前記杭側突起部材は、前記スリーブの内周面と
    前記杭の上端とにわたって接合される連結部材からなる
    ことを特徴とするジャケット構造物と杭との結合構造。
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