JPH10265472A - ピラゾール誘導体 - Google Patents

ピラゾール誘導体

Info

Publication number
JPH10265472A
JPH10265472A JP6960097A JP6960097A JPH10265472A JP H10265472 A JPH10265472 A JP H10265472A JP 6960097 A JP6960097 A JP 6960097A JP 6960097 A JP6960097 A JP 6960097A JP H10265472 A JPH10265472 A JP H10265472A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weeds
alkyl group
pyrazole derivative
alkyl
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6960097A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideji Ikeda
秀嗣 池田
Mitsuru Shibata
充 柴田
Kazuyoshi Koike
和好 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Kosan Co Ltd filed Critical Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority to JP6960097A priority Critical patent/JPH10265472A/ja
Publication of JPH10265472A publication Critical patent/JPH10265472A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作物の1−2葉期のみならず3−4葉期にお
ける茎葉処理において、各種の畑地雑草に対し、極めて
高い除草活性を示すと同時に、作物に対する安全性も極
めて高く、優れた作物−雑草間選択性を有する新規な化
合物およびそれを有効成分として含有する除草剤を提供
する。 【解決手段】 一般式(I) 【化1】 [R1:C1〜C4アルキル基、R2:水素原子またはC1
〜C4アルキル基、R3:C1〜C4アルキル基、R4:C1
〜C12アルキル基または基 【化2】 (R5:水素原子またはC1〜C4アルキル基)、X1:C
1〜C4アルキル基、X2:水素原子またはC1〜C4アル
キル基、n:0または1の整数]で示されるピラゾール
誘導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なピラゾール
誘導体およびそれを有効成分として含有する除草剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、トウモロコシなどの栽培時にはト
リアジン系除草剤であるアトラジンや酸アニリド系除草
剤であるアラクロールおよびメトラクロールが主として
用いられてきたが、これらの除草剤は高薬量を必要と
し、地下水汚染等の環境問題を引き起こしている。
【0003】更に、特定系列の除草剤を長期に渡り使用
した場合、ある種の雑草がこの除草剤に対して薬剤耐性
を示すようになる事実も知られており、これら耐性雑草
を含む難防除雑草が無視できない存在になりつつある。
このことからも新規な化学構造(骨格)を有する除草活
性を有する化合物および組成物に対する要求は依然高
い。
【0004】本発明のピラゾール誘導体と類似の構造を
有するピラゾール系除草剤としては、例えば下記の構造
式で示される化合物が市販されている。
【0005】
【化3】 しかしながら、これらの化合物はいずれも水稲用除草剤
として使用されており、トウモロコシ等の畑作作物栽培
時の使用は未だ例を見ない。
【0006】国際公開第WO93/18031号公報に
は、除草活性を有するチオクロマン環を有するピラゾー
ル誘導体が開示されている。その代表化合物の構造を以
下に示す。
【0007】
【化4】 上記化合物(A)は、トウモロコシ、小麦、大麦等の栽
培作物に対して1−2葉期に茎葉処理を行った場合にお
いては、薬害を生じることなく、優れた作物−雑草間選
択性を示すが、3−4葉期に茎葉処理を行った場合に
は、雑草に対する効果は十分に満足できるものではな
い。
【0008】なお、作物の1−2葉期とは、発芽後10
〜20日の雑草の育成初期のことであり、3−4葉期と
は、発芽後20〜30日の雑草の育成中期のことであ
る。従って、除草剤の施用時期として3−4葉期まで有
効であるということは施用適期の幅が広いということで
あり、除草剤の実用上大きな利点となる。
【0009】また、国際公開第WO95/13275号
公報には、本発明のピラゾール誘導体に構造的により近
い、下記に示す除草活性を有するチオクロマン環を有す
るピラゾール誘導体が開示されている。
【0010】
【化5】 上記構造式で表される化合物群の代表例は、
【化6】 で表される化合物であり、この化合物(B)は優れた除
草活性を有し、しかも上記国際公開第WO93/180
31号公報に開示されている化合物(A)に比べて、効
果が高いことが確認されている。
【0011】上記国際公開第WO95/13275号公
報記載のピラゾール誘導体は、除草活性に優れ、作物に
対する安全性が高いが、同様に除草活性に優れ、かつ作
物に対する安全性が高い他のピラゾール誘導体系除草剤
が見い出されれば、同種薬効を有する除草剤のバラエテ
ィーが増えることになるので、これら除草剤が欲しいと
いう要求は農薬業界において常に存在している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、ト
ウモロコシ等の畑地栽培作物に対して1−2葉期のみな
らず、3−4葉期の茎葉処理においても薬害を生じず、
これら作物の栽培の期間の全般に渡って畑地に発生し得
る広範な種類の雑草を且つ低薬量で防除可能な新規ピラ
ゾール誘導体を提供することを第一の目的とする。
【0013】また、本発明は、上記新規ピラゾール誘導
体を有効成分として含有する除草剤を提供することを第
二の目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成できる新規ピラゾール誘導体を見出すべく鋭意研
究を重ねた結果、下記一般式(I)で示される化合物
が、作物の1−2葉期のみならず3−4葉期における低
薬量での茎葉処理で、広範な種類の雑草を防除可能であ
り、且つトウモロコシ等の栽培作物に対して安全である
ことを見出し、本発明を完成させた。
【0015】すなわち、本発明の第一の目的は、一般式
(I)
【化7】 [式中、R1はC1〜C4アルキル基、R2は水素原子また
はC1〜C4アルキル基、R3はC1〜C4アルキル基、R4
はC1〜C12アルキル基または基
【化8】 (式中、R5は水素原子またはC1〜C4アルキル基)、
1はC1〜C4アルキル基、X2は水素原子またはC1
4アルキル基、nは0または1の整数]で示されるピ
ラゾール誘導体(以下、「本発明のピラゾール誘導体」
という)によって達成される。
【0016】また、本発明の第二の目的は、上記一般式
(I)で示されるピラゾール誘導体を有効成分として含
有する除草剤(以下、「本発明の除草剤」という)によ
って達成される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のピラゾール誘導体は、一般式(I)
【化9】 で表される化合物である。
【0018】一般式(I)において、R1はC1〜C4アル
キル基であり、C3以上のアルキル基の場合には分岐を
有していてもよい。具体的には、メチル基、エチル基、
n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−
ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基などが挙げ
られる。好ましくはメチル基またはエチル基、特に好ま
しくはエチル基である。
【0019】一般式(I)において、R2は水素原子また
はC1〜C4アルキル基であり、C3以上のアルキル基の
場合には分岐を有していてもよい。C1〜C4アルキル基
の具体例は、R1の説明において詳述したとおりであ
る。R2は好ましくは水素原子またはメチル基、特に好
ましくは水素原子である。
【0020】一般式(I)において、R3はC1〜C4アル
キル基であり、C3以上のアルキル基の場合には分岐を
有していてもよい。C1〜C4アルキル基の具体例は、R
1の説明において詳述したとおりである。R3は好ましく
はメチル基である。
【0021】一般式(I)において、R4はC1〜C12
ルキル基または基
【化10】 (式中、R5は水素原子またはC1〜C4アルキル基)で
ある。
【0022】R4がC1〜C12アルキル基である場合、C
3以上のアルキル基の場合には分岐を有していてもよ
い。C1〜C12アルキル基の具体例としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル
基、ウンデシル基、ドデシル基が挙げられ、好ましくは
1〜C4アルキル基、例えばメチル基、エチル基、n−
プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−ブチ
ル基、sec−ブチル基、t−ブチル基であり、さらに
好ましくはn−プロピル基である。
【0023】R4が基
【化11】 である場合、R5は、水素原子またはC1〜C4アルキル
基であり、C3以上のアルキル基の場合には分岐を有し
ていてもよい。C1〜C4アルキル基の具体例は、R1
説明において詳述したとおりである。R5は好ましくは
メチル基である。
【0024】一般式(I)において、X1はC1〜C4アル
キル基であり、C3以上のアルキル基の場合には分岐を
有していてもよい。C1〜C4アルキル基の具体例は、R
1の説明において詳述したとおりである。X1は好ましく
はメチル基である。
【0025】一般式(I)において、X2は水素原子また
はC1〜C4アルキル基であり、C3以上のアルキル基の
場合には分岐を有していてもよい。C1〜C4アルキル基
の具体例は、R1の説明において詳述したとおりであ
る。X2は好ましくは水素原子である。
【0026】一般式(I)において、nはチオクロマン
環の硫黄原子に結合する酸素原子の数を表し、0または
1の整数である。すなわち、nが0の場合はスルフィド
を、nが1の場合はスルホキシドを表す。nは好ましく
は0である。
【0027】なお、一般式(I)で表されるピラゾール
誘導体には、オキシムエーテル部の幾何異性によりE体
とZ体の幾何異性体が存在するが、本発明のピラゾール
誘導体はこれら全ての異性体およびそれらの混合物を包
含する。また、一般式(I)で表されるピラゾール誘導
体の幾つかのものは、アルキル基の分岐により光学異性
体が存在するが、本発明のピラゾール誘導体はこれら全
ての異性体およびそれらの混合物を包含する。
【0028】一般式(I)で表されるピラゾール誘導体
のうち、好適な置換基の組み合わせを下記表1および2
に示すが、本発明はこれらによって何等限定されるもの
ではない。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】本発明のピラゾール誘導体(I)は、例え
ば下記の方法によって製造される。
【0032】
【化12】 (反応式中、R1、R2、R3、R4、X1およびX2は前記
定義の通りである。) 上記反応スキームにおける出発原料である5−ヒドロキ
シピラゾール誘導体(II)は、例えば国際公開第WO9
4/01431号公報に記載の方法により製造すること
ができる。以下、各工程について詳述する。
【0033】工程1 5−ヒドロキシピラゾール誘導体(II)を塩基の存在下
スルホニル化剤と不活性溶媒中で反応させてスルフィド
体(III)(本発明のピラゾール誘導体(I)において、
n=0)を得る。スルホニル化剤としては、例えばメタ
ンスルホニルクロリド、エタンスルホニルクロリド、プ
ロパンスルホニルクロリド、p−トルエンスルホニルク
ロリドなどのスルホニルクロリド類、メタンスルホン酸
無水物などのスルホン酸無水物類などを用いることがで
きる。
【0034】この工程において、5−ヒドロキシピラゾ
ール誘導体(II)に対するスルホニル化剤のモル比は
1:1〜1:3とするのが好ましく、また反応で副生す
る酸を捕捉するために炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
トリエチルアミン、ピリジンなどの塩基を出発物質であ
る5−ヒドロキシピラゾール誘導体(II)に対して等モ
ル以上用いるのが好ましい。反応温度は室温から溶媒の
沸点まで可能である。反応に用いることができる溶媒と
しては、ベンゼン、トルエン等の芳香族系溶媒、ジエチ
ルエーテルなどのエーテル系溶媒、メチルエチルケトン
などのケトン系溶媒、塩化メチレン、クロロホルムなど
のハロゲン系溶媒などが挙げられる。また、これらの溶
媒と水とからなる二相系溶媒を用いることもでき、この
場合、反応系に例えばクラウンエーテル、塩化ベンジル
トリエチルアンモニウムなどの相間移動触媒を加えるこ
とが好ましい。
【0035】工程2 スルフィド体(III)を酸化剤で酸化することによりス
ルホキシド体(IV)(本発明のピラゾール誘導体(I)
において、n=1)を得る。酸化剤としては、例えば過
酸化水素水やm−クロロ過安息香酸などが挙げられる。
酸化剤は、スルフィド(III)に対して等モル以下の量
で用いることが好ましい。溶媒としては、酢酸、プロピ
オン酸などのカルボン酸、またはジクロロメタン、ジク
ロロエタンなどのハロゲン化溶媒が好ましい。反応温度
は室温から溶媒の沸点まで可能であるが、室温から10
0℃の範囲が好ましい。
【0036】また、別法として、5−ヒドロキシピラゾ
ール誘導体(II)から出発して、先に酸化剤を反応させ
てスルホキシド体(V)に誘導した後に、スルホニル化
剤を反応させることによってもスルホキシド体(IV)
(本発明のピラゾール誘導体(I)において、n=1)
を得ることができる(工程3、工程4)。この場合の
反応条件等は上述した工程1及び工程2に準ずる。
【0037】次に、本発明の除草剤は、一般式(I)で
表される本発明の新規なピラゾール誘導体を有効成分と
して含有するものであって、これらの化合物を溶媒など
の液状担体または鉱物質微粉などの固体担体と混合し、
水和剤、乳剤、粉剤、粒剤などの形態に製剤化して使用
することができる。製剤化に際して、乳化性、分散性、
展着性などを付与するためには界面活性剤を添加すれば
よい。
【0038】本発明の除草剤を水和剤の形態で用いる場
合、通常は本発明のピラゾール誘導(I)体を10〜5
5重量%、固体担体40〜88重量%および界面活性剤
2〜5重量%の割合で配合して組成物を調製し、これを
用いればよい。また、乳剤の形態で用いる場合、通常は
本発明のピラゾール誘導体および/またはその塩20〜
50重量%、固体担体35〜75重量%および界面活性
剤5〜15重量%の割合で配合して調製すればよい。
【0039】一方、粉剤の形態で用いる場合、通常は本
発明のピラゾール誘導体(I)1〜15重量%、固体担
体80〜97重量%、および界面活性剤2〜5重量%の
割合で配合して調製すればよい。さらに、粒剤の形態で
用いる場合は、本発明のピラゾール誘導体(I)および
/またはその塩1〜15重量%、固体担体80〜97重
量%、および界面活性剤2〜5重量%の割合で配合して
調製すればよい。
【0040】ここで固体担体としては、鉱物質の微粉が
用いられ、鉱物質の微粉としては例えばケイソウ土、消
石灰などの酸化物、リン灰石などのリン酸塩、セッコウ
などの硫酸塩、タルク、パイロフェライト、クレー、カ
オリン、ベントナイト、酸性白土、ホワイトカーボン、
石英粉末、ケイ石粉などのケイ酸塩などを挙げることが
できる。
【0041】溶剤としては有機溶媒が用いられ、具体的
にはベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水
素類、o−クロロトルエン、トリクロロエタン、トリク
ロロエチレンなどの塩素化炭化水素類、シクロヘキサノ
ール、アミルアルコール、エチレングリコールなどのア
ルコール類、イソホロン、シクロヘキサノン、シクロヘ
キセニルシクロヘキサノンなどのケトン類、ブチルセル
ソルブ、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテルなど
のエーテル類、酢酸イソプロピル、酢酸ベンジル、フタ
ル酸メチルなどのエステル類、ジメチルホルムアミドな
どのアミド類またはこれらの混合物を挙げることができ
る。
【0042】界面活性剤としては、アニオン系、ノニオ
ン系、カチオン系または両性イオン系(アミノ酸、ベタ
インなど)のいずれも用いることができる。
【0043】本発明の除草剤には、有効成分としてピラ
ゾール誘導体(I)と共に、必要に応じて、他の除草活
性成分を含有させることができる。このような他の除草
活性成分としては従来公知の除草剤、例えばフェノキシ
系、ジフェニルエーテル系、トリアジン系、尿素系、カ
ーバメート系、チオールカーバメート系、酸アニリド
系、ピラゾール系、リン酸系、スルホニルウレア系、オ
キサジアジン系などを挙げることができ、これらの除草
剤の中から適宜選択して用いることができる。
【0044】さらに本発明の除草剤は、必要に応じて殺
虫剤、殺菌剤、植物成長調節剤、肥料などと混用するこ
とができる。
【0045】本発明の除草剤は、畑地用の除草剤とし
て、土壌処理、土壌混和処理、茎葉処理のいずれの処理
方法においても使用できる。本発明の除草剤の対象とす
る畑地雑草(Cropland weeds)としては、例えばイヌホ
ウズキ(Solanum nigrum)、チョウセンアサガオ(Datu
ra stramonium)等に代表されるナス科(Solanaceae)
雑草;イチビ(Abutilon theophrasti)、アメリカキン
ゴジカ(Side spinosa)等に代表されるアオイ科(Malv
aceae)雑草;マルバアサガオ(Ipomoea pururea)等の
アサガオ類(Ipomoea spps.)やヒルガオ類(Calystegi
a spps.)に代表されるヒルガオ科(Convolvulaceae)
雑草;イヌビユ(Amaranthus lividus)等に代表される
ヒユ科(Amaranthaceae)雑草;オナモミ(Xanthium st
rumarium)、ブタクサ(Ambrosia artemisiacfolia)、
ヒマワリ(Helianthus annus)、ハキダメギク(Galins
oga ciliat)、セイヨウトゲアザミ(Cirsium arvens
e)、ノボロギク(Senecio vulgaris)、ヒメジョオン
(Erigeron annus)等に代表されるキク科(Composita
e)雑草;イヌガラシ(Rorippa indica)、ノハラガラ
シ(Sinapis arvensis)、ナズナ(Capsella bursapast
ris)等に代表されるアブラナ科(Cruciferae)雑草;
イヌタデ(Polygonum blumei)、ソバカズラ(Polygonu
m convolvulus)等に代表されるタデ科(Polygonacea
e)雑草;スベリヒユ(Portulaca oleracea)等に代表
されるスベリヒユ科(Portulacaceae)雑草;シロザ(C
henopodium album)、コアカザ(Chenopodium ficifoli
um)、ホウキギ(Kochia scoparia)等に代表されるア
サガオ科(Chenopodiaceae)雑草;ハコベ(Stellaria
media)等に代表されるナデシコ科(Caryophyllaceae)
雑草;オオイヌノフグリ(Veronica persica)等に代表
されるゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)雑草;ツユ
クサ(Commelina communis)等に代表されるツユクサ科
(Commclinaceae)雑草;ホトケノザ(Lamium amplexic
aule)、ヒメオドリコソウ(Lamium purpureum)等に代
表されるシソ科(Labiatae)雑草;コニシキソウ(Euph
orbia supina)、オオニシキソウ(Euphorbia maculat
a)等に代表されるトウダイグサ科(Euphorbiaceae)雑
草;トゲナシヤエムグラ(Galium spurium)、ヤエムグ
ラ(Galium aparine)、アカネ(Rubia akane)等に代
表されるアカネ科(Rubiaceae)雑草;スミレ(Viola a
rvensis)等に代表されるスミレ科(Violaceae)雑草;
アメリカツノクサネム(Sesbania exaltata)、エビス
グサ(Cassia obtusifolia)等に代表されるマメ科(Le
guminosae)雑草などの広葉雑草(Broad-leaved weed
s);野生ソルガム(Sorgham bicolor)、オオクサキビ
(Panicum dichotomiflorum)、ジョンソングラス(Sor
ghum halepense)、イヌビエ(Echinochloa crus-gall
i)、メヒシバ(Digitaria adscendens)、カラスムギ
(Avena fatua)、オヒシバ(Eleusine indica)、エノ
コログサ(Setaria viridis)、スズメノテッポウ(Alo
pecurus aegualis)等に代表されるイネ科雑草(Gramin
aceous weeds);ハマスゲ(Cyperus rotundus, Cyperu
s eseulentus)等に代表されるカヤツリグサ科雑草(Cy
peraceous weeds)等が挙げられる。
【0046】また、本発明の除草剤は、水田用の除草剤
として、湛水下の土壌処理および茎葉処理のいずれの処
理方法においても使用できる。水田雑草(Paddy weed
s)としては、例えばヘラオモダカ(Alisma canalicula
tum)、オモダカ(Sagittariatrifolia)、ウリカワ(S
agittaria pygmaea)等に代表されるオモダカ科(Alism
ataceae)雑草;タマガヤツリ(Cyperus difformis)、
ミズガヤツリ(Cyperus serotinus)、ホタルイ(Scirp
us juncoides)、クログワイ(Eleocharis kuroguwai)
等に代表されるカヤツリグサ科(Cyperaceae)雑草;ア
ゼナ(Lindemiapyxidaria)等に代表されるゴマノハグ
サ科(Scrothulariaceae)雑草;コナギ(Monochoria V
aginalis)等に代表されるミズアオイ科(Potenderiace
ae)雑草;ヒルムシロ(Potamogeton distinctus)等に
代表されるヒルムシロ科(Potamogetonaceae)雑草;キ
カシグサ(Rotala indica)等に代表されるミソハギ科
(Lythraceae)雑草;タイヌビエ(Echinochloa crus-g
alli)等に代表されるイネ科(Gramineae)雑草等が挙
げられる。
【0047】また、本発明の除草剤は畑地、水田、果樹
園などの農園芸分野以外に、運動場、空き地、線路端な
ど非農耕地における各種雑草の防除にも適用することが
できる。
【0048】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0049】
【0050】(製造実施例1)4−メトキシイミノ−5−メチル−6−(1−エチル−
5−プロパンスルホニルオキシピラゾール−4−イルカ
ルボニル)チオクロマン(化合物1の合成) 4−メトキシイミノ−5−メチル−6−(1−エチル−
5−ヒドロキシピラゾール−4−イルカルボニル)チオ
クロマン1.6g(4.6mmol)を、炭酸カリウム
水溶液1.0g(7.2mmol、1.6eq./8m
l)に溶解し、ジクロロメタン8ml、ベンジルトリエ
チルアンモニウムクロリド50mg(0.2mmol、
0.05eq.)、プロパンスルホニルクロリド0.7
g(4.9mmol、1.1eq.)を加えて室温で7
時間攪拌し、一晩放置した。反応混合物を酢酸エチル1
00mlで希釈し、水50mlで洗浄した。有機相を硫
酸ナトリウムで乾燥し、溶媒留去後、カラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル;酢酸エチル:ヘキサン=1:
2)により精製して目的物1.3g(収率:63%)を
淡黄色シロップとして得た。
【0051】1H−NMR(CDCl3、TMS)δ1.
16(3H,t,J=8Hz)、1.51(3H,t,
J=7Hz)、2.0−2.2(2H,m)、2.50
(3H,s)、2.90(2H,t,J=6Hz)、
3.15(2H,t,J=6Hz)、3.6−3.8
(2H,m)、3.98(3H,s)、4.21(2
H,q,J=7Hz)、7.20(2H,s)、7.5
5(1H,s) IR(neat):2950、2850、1660、155
0、1460、1380、1280、1180、105
0、940cm-1
【0052】(製造実施例2)4−メトキシイミノ−5−メチル−6−(1−エチル−
5−プロパンスルホニルオキシピラゾール−4−イルカ
ルボニル)チオクロマン−1−オキシド(化合物2の合
成) 上記製造実施例1で得た4−メトキシイミノ−5−メチ
ル−6−(1−エチル−5−プロパンスルホニルオキシ
ピラゾール−4−イルカルボニル)チオクロマン(化合
物1)1.0g(2.2mmol)を、ジクロロメタン
10mlに溶解し、純度70%のm−クロロ過安息香酸
0.6g(2.4mmol)を少量ずつ室温で加えた。
反応混合物を室温で3時間攪拌し、一晩放置した。反応
混合物に亜硫酸水素ナトリウム水溶液0.25g(24
mmol/1ml)を加え、酢酸エチル100mlで希
釈した。有機相を分取し、水50ml、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液100ml、食塩水50mlで洗浄した
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去して目的
物の粗生成物1.3gを黄色オイルとして得た。得られ
た粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;
酢酸エチル:ヘキサン=2:1)により精製して目的物
0.33g(収率:32%)を無色ペーストとして得
た。
【0053】1H−NMR(CDCl3、TMS)δ1.
18(3H,t,J=7Hz)、1.52(3H,t,
J=7Hz)、1.9−2.2(2H,m)、2.53
(3H,s)、2.9−3.4(4H,m)、3.7−
3.8(2H,m)、4.03(3H,s)、4.23
(2H,q,J=7Hz)、7.46(1H,s)、
7.50(1H,d,J=7Hz)、7.80(1H,
d,J=7Hz) IR(neat):2950、2900、1680、148
0、1400、1300、1180cm-1
【0054】(除草剤実施例) (1)除草剤の調製 担体としてタルク(商品名:ジークライト、ジークライ
ト工業(株)製)97重量部、界面活性剤としてアルキ
ルアリールスルホン酸(商品名:ネオペレックス、花王
アトラス(株)製)1.5重量部およびノニオン型とア
ニオン型の界面活性剤混合物(商品名:ソルポール80
0A、東邦化学工業(株)製)1.5重量部を均一に粉
砕混合して水和剤用担体を得た。
【0055】この水和剤用担体90重量部と上記製造実
施例で得られた本発明化合物10重量部(比較例につい
ては、下記化合物(A)または(B)10重量部)を均
一に粉砕混合して除草剤を得た。
【0056】なお比較例として用いた化合物(A)は国
際公開公報第WO93/18031号公報に、化合物
(B)は国際公開公報第WO95/13275号公報に
それぞれ開示されているものであり、次の化学構造を有
する。
【0057】
【化13】
【化14】 (2)生物試験(茎葉処理試験:1−2葉期における施
用) 畑地土壌を充填した1/5000アールワグネルポット
に、メヒシバ、オナモミ、イチビ、アキノエノコログ
サ、ノビエの雑草種子およびトウモロコシの種子を播種
し、覆土後、温室内で育成し、これら植物の1−2葉期
に上記(1)で得た所定の除草剤を水に懸濁し、200
0リットル/ヘクタール相当の液量で茎葉部にスプレー
散布した。その後温室内で育成し、処理後30日目に除
草効果を判定した。結果を表3に示す。
【0058】(3)生物試験(茎葉処理試験:3−4葉
期における施用) 畑地土壌を充填した1/5000アールワグネルポット
に、メヒシバ、オナモミ、イチビ、アキノエノコログ
サ、ノビエの雑草種子およびトウモロコシの種子を播種
し、覆土後、温室内で育成し、これら植物の3−4葉期
に上記(1)で得た所定の除草剤を水に懸濁し、200
0リットル/ヘクタール相当の液量で茎葉部にスプレー
散布した。その後温室内で育成し、処理後30日目に除
草効果を判定した。結果を表4に示す。
【0059】なお、除草効果は下記の基準に従って表示
した。 (基準) 除草効果 残草重無処理比(%) 0 81−100 1 61−80 2 41−60 3 21−40 4 1−20 5 0 (作物薬害) 残草重無処理比(%) − 100 ± 95〜99 + 90〜94 ++ 80〜89 +++ 0〜79 ここで 残草重無処理比(%)=(処理区の残草重/無処理区の
残草重)×100 で求めた。
【0060】
【表3】
【0061】表3の結果から、1−2葉期における茎葉
処理試験においては、除草剤比較例1、2および本発明
の除草剤はいずれの雑草に対しても優れた除草活性を有
していることがわかる。
【0062】
【表4】
【0063】表4の結果から、3−4葉期における茎葉
処理試験においては、除草剤比較例1(化合物(A))
は、いくつかの雑草に対する除草活性は高いが、その他
の雑草に対する除草活性が不十分であることがわかる。
【0064】除草剤比較例2(化合物(B))は、除草
剤比較例1に比べて、各種の雑草に対する除草活性がい
ずれも高く、除草活性において改善されていることがわ
かる。
【0065】本発明の除草剤はいずれの雑草に対しても
極めて高い除草活性を示し、3−4葉期における茎葉処
理においても優れた除草活性を有していることがわか
る。
【0066】
【発明の効果】本発明のピラゾール誘導体は、作物の1
−2葉期のみならず3−4葉期における茎葉処理におい
ても、各種の畑地雑草に対し、極めて高い除草活性を示
すと同時に、作物に対する安全性も極めて高く、優れた
作物−雑草間選択性を有している。本発明によって、除
草剤化合物として優れた特性を有する新規なピラゾール
誘導体およびそれを有効成分とする除草剤が提供され
た。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、R1はC1〜C4アルキル基、R2は水素原子また
    はC1〜C4アルキル基、R3はC1〜C4アルキル基、R4
    はC1〜C12アルキル基または基 【化2】 (式中、R5は水素原子またはC1〜C4アルキル基)、
    1はC1〜C4アルキル基、X2は水素原子またはC1
    4アルキル基、nは0または1の整数]で示されるピ
    ラゾール誘導体。
  2. 【請求項2】 R1がエチル基である請求項1に記載のピ
    ラゾール誘導体。
  3. 【請求項3】 R2が水素原子である請求項1に記載のピ
    ラゾール誘導体。
  4. 【請求項4】 R3がメチル基である請求項1に記載のピ
    ラゾール誘導体。
  5. 【請求項5】 R4がC1〜C4アルキル基である請求項1
    に記載のピラゾール誘導体。
  6. 【請求項6】 R4がプロピル基である請求項1に記載の
    ピラゾール誘導体。
  7. 【請求項7】 X1がメチル基である請求項1に記載のピ
    ラゾール誘導体。
  8. 【請求項8】 X2が水素原子である請求項1に記載のピ
    ラゾール誘導体。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載のピ
    ラゾール誘導体を有効成分として含有する除草剤。
JP6960097A 1997-03-24 1997-03-24 ピラゾール誘導体 Withdrawn JPH10265472A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6960097A JPH10265472A (ja) 1997-03-24 1997-03-24 ピラゾール誘導体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6960097A JPH10265472A (ja) 1997-03-24 1997-03-24 ピラゾール誘導体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10265472A true JPH10265472A (ja) 1998-10-06

Family

ID=13407501

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6960097A Withdrawn JPH10265472A (ja) 1997-03-24 1997-03-24 ピラゾール誘導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10265472A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5102253B2 (ja) 新規なベンゾイルピラゾール化合物及び除草剤
RU2133747C1 (ru) Производные пиразола или их соли, гербицид, их содержащий, и производные ароматической карбоновой кислоты или их соли
AU622585B2 (en) 3-(substituted phenyl) pyrazole derivatives, a process for producing the same, herbicidal composition containing the same and method of controlling weeds using said composition
EP0203428A1 (en) Herbicidal 4-benzoyl-1-alkyl(alkenyl)-pyrazoles
EP0810226B1 (en) Pyrazole derivatives
EP0332133A1 (en) Novel triazole compounds, process for producing the same, and herbicidal compositions containing the same
WO1998029406A1 (fr) Derives cyclohexanedione et herbicides obtenus a partir de ces derives
JPH08217777A (ja) 2−ピラゾリン−5−オン誘導体及びその中間体並びに除草剤
US5059238A (en) N-substituted-3-(substituted hydrazino)-benzenesulfonamide derivatives, and herbicidal compositions
KR19980703363A (ko) 피라졸 유도체
JPH11292849A (ja) ベンゾイルピラゾール化合物および除草剤
JP2762505B2 (ja) 縮合ヘテロ環誘導体、その製法及び除草剤
JPH10265472A (ja) ピラゾール誘導体
JP3249881B2 (ja) ピラゾール誘導体およびそれを有効成分とする除草剤
EP0234352B1 (en) Sulfonamide compounds and salts thereof, herbicidal compositions containing them, and process for producing them
JP2000178268A (ja) トリケトン誘導体および除草剤
JP2001288183A (ja) 縮合環式ベンゾイル誘導体及びそれを用いた除草剤組成物
JPH07242665A (ja) フルオロプロピルチアゾリン誘導体及び除草剤
US5990049A (en) Triketone derivatives
JPH0525143A (ja) 3−フエニルウラシル誘導体および除草剤
JPH11140084A (ja) イソキサゾール誘導体およびそれを用いた除草剤
JPH0841055A (ja) ピラゾール誘導体およびそれを用いた除草剤
EA002310B1 (ru) Производные трикетона
KR0128544B1 (ko) 2,3-디히드로-3-메틸렌-2-치환된 페닐-1h-이소인돌-1-온 유도체
JP2007246477A (ja) スルホニルウレア化合物および除草剤

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040601