JPH10265429A - 高純度シクロプロピルメチルケトンの製造方法 - Google Patents
高純度シクロプロピルメチルケトンの製造方法Info
- Publication number
- JPH10265429A JPH10265429A JP10060927A JP6092798A JPH10265429A JP H10265429 A JPH10265429 A JP H10265429A JP 10060927 A JP10060927 A JP 10060927A JP 6092798 A JP6092798 A JP 6092798A JP H10265429 A JPH10265429 A JP H10265429A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cpmk
- column
- distillation
- methyl ketone
- cyclopropyl methyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Ceased
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D307/00—Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
- C07D307/02—Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings
- C07D307/26—Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member
- C07D307/28—Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member with only hydrogen atoms, hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals, directly attached to ring carbon atoms
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C45/00—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
- C07C45/78—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
- C07C45/81—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by change in the physical state, e.g. crystallisation
- C07C45/82—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by change in the physical state, e.g. crystallisation by distillation
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S203/00—Distillation: processes, separatory
- Y10S203/20—Power plant
Abstract
(57)【要約】
【課題】 2−アセチルブチロラクトンからのシクロプ
ロピルメチルケトンの合成から生じうるシクロプロピル
メチルケトン、4,5−ジヒドロ−2−メチルフラン、
4,5−ジヒドロ−2−メチルフランの付加生成物なら
びに場合によってはさらなる不純物を含有している反応
排出物もしくは混合物を使用することによる、著しく良
好な収率での高純度CPMKの簡単な製造方法の提供。 【解決手段】 精留によって分離すべき混合物の塔底部
の上の精留装置への側面供給を伴った少なくとも1つの
連続的に行なわれる精留段階を含む。
ロピルメチルケトンの合成から生じうるシクロプロピル
メチルケトン、4,5−ジヒドロ−2−メチルフラン、
4,5−ジヒドロ−2−メチルフランの付加生成物なら
びに場合によってはさらなる不純物を含有している反応
排出物もしくは混合物を使用することによる、著しく良
好な収率での高純度CPMKの簡単な製造方法の提供。 【解決手段】 精留によって分離すべき混合物の塔底部
の上の精留装置への側面供給を伴った少なくとも1つの
連続的に行なわれる精留段階を含む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2−アセチルブチ
ロラクトン(ABL)からのCPMKの合成から生じう
るCPMK、4,5−ジヒドロ−2−メチルフラン(D
HMF)、DHMFの付加生成物ならびに場合によって
はさらなる不純物を含有している反応排出物ないしは混
合物からの高純度シクロプロピルメチルケトン(CPM
K)の製造方法に関する。
ロラクトン(ABL)からのCPMKの合成から生じう
るCPMK、4,5−ジヒドロ−2−メチルフラン(D
HMF)、DHMFの付加生成物ならびに場合によって
はさらなる不純物を含有している反応排出物ないしは混
合物からの高純度シクロプロピルメチルケトン(CPM
K)の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CPMKは、農業用及び医薬用の作用物
質の合成のために高純度で必要とされる価値の高い中間
体である。農業用及び医薬用の分野についての合成成分
としてのCPMKの使用に対しては、純度>99重量%
が要求される。
質の合成のために高純度で必要とされる価値の高い中間
体である。農業用及び医薬用の分野についての合成成分
としてのCPMKの使用に対しては、純度>99重量%
が要求される。
【0003】CPMKは、ABLをアルカリ金属ハロゲ
ン化物の触媒によってCO2−分離下に環化することに
よって、特に有利にABLから製造されることができる
(Chemistry Letters 11, 1149〜52頁(1975))。この製
造は、アルカリ金属ハロゲン化物を高められた温度で溶
剤中に装入し、かつABLを連続的に計量供給すること
によって、連続的に実施することができる。反応の場合
には主要生成物CPMKの他にDHMFも通常5〜30
重量%の含量をもって生じるので、反応の価値のある生
成物として同時に反応の際に常にCPMKとDHMFの
混合物が連続的に留去される。相応する製造方法は、例
えば欧州特許出願公開第0552586号明細書又はド
イツ国特許出願公開第19503241号明細書から公
知である。しかし、このようにして獲得されたCPMK
は、DHMFの含量のために上記の純度の要求を満足さ
せていない。
ン化物の触媒によってCO2−分離下に環化することに
よって、特に有利にABLから製造されることができる
(Chemistry Letters 11, 1149〜52頁(1975))。この製
造は、アルカリ金属ハロゲン化物を高められた温度で溶
剤中に装入し、かつABLを連続的に計量供給すること
によって、連続的に実施することができる。反応の場合
には主要生成物CPMKの他にDHMFも通常5〜30
重量%の含量をもって生じるので、反応の価値のある生
成物として同時に反応の際に常にCPMKとDHMFの
混合物が連続的に留去される。相応する製造方法は、例
えば欧州特許出願公開第0552586号明細書又はド
イツ国特許出願公開第19503241号明細書から公
知である。しかし、このようにして獲得されたCPMK
は、DHMFの含量のために上記の純度の要求を満足さ
せていない。
【0004】DHMFは、CPMKより十分に低沸点で
あり、かつ従って基本的に問題なく、を高い純度で得る
ために蒸留によりCPMKから分離することができる。
あり、かつ従って基本的に問題なく、を高い純度で得る
ために蒸留によりCPMKから分離することができる。
【0005】しかしながら、DHMFは、酸の存在下で
数多くの求核性試薬、例えば水、アルコール、アミン等
と反応して高沸点の付加生成物になる(Houben/Weyl: M
ethoden der organischen Chemie, 第VI/3巻, 1965, 69
8頁参照)。DHMFへの水の付加の場合には、例え
ば、それ自体が再度DHMFに付加することができるア
セトプロパノールが生じる。この付加反応は、可逆的で
あり、その結果、高められた温度でアセトプロパノール
又はDHMFへのその付加生成物ないしはDHMFへの
他の付加生成物は、脱離ないしは環化によってDHMF
を遊離することができる。
数多くの求核性試薬、例えば水、アルコール、アミン等
と反応して高沸点の付加生成物になる(Houben/Weyl: M
ethoden der organischen Chemie, 第VI/3巻, 1965, 69
8頁参照)。DHMFへの水の付加の場合には、例え
ば、それ自体が再度DHMFに付加することができるア
セトプロパノールが生じる。この付加反応は、可逆的で
あり、その結果、高められた温度でアセトプロパノール
又はDHMFへのその付加生成物ないしはDHMFへの
他の付加生成物は、脱離ないしは環化によってDHMF
を遊離することができる。
【0006】CPMKとDHMFからの粗製混合物は中
に常に、上記方法でDHMFを可逆的に高沸点物質に変
換する僅かな水量又は別の求核反応する不純物も存在し
ている。従ってDHMFを分離するためのCPMKの精
留は、塔底部温度に依存して高沸点DHMF−付加生成
物の再分裂がもたらされ、ひいては蒸留の後方でのDH
MFによるCPMKの汚染が改めてもたらされる。即
ち、CPMKの精留の場合には常に塔底部温度に依存し
たDHMFの付加生成物の再分裂によるCPMKの汚染
の問題が存在する。これまでの蒸留の場合に必要とされ
る塔底部温度110〜180℃のために、純度の維持の
ために、蒸留の前方及び後方での留分からの更なるDH
MFを分離除去する必要性が生じる。しかし、このよう
な状況は、高い技術的出費を要求し、かつCPMKの収
率の負荷に至る。
に常に、上記方法でDHMFを可逆的に高沸点物質に変
換する僅かな水量又は別の求核反応する不純物も存在し
ている。従ってDHMFを分離するためのCPMKの精
留は、塔底部温度に依存して高沸点DHMF−付加生成
物の再分裂がもたらされ、ひいては蒸留の後方でのDH
MFによるCPMKの汚染が改めてもたらされる。即
ち、CPMKの精留の場合には常に塔底部温度に依存し
たDHMFの付加生成物の再分裂によるCPMKの汚染
の問題が存在する。これまでの蒸留の場合に必要とされ
る塔底部温度110〜180℃のために、純度の維持の
ために、蒸留の前方及び後方での留分からの更なるDH
MFを分離除去する必要性が生じる。しかし、このよう
な状況は、高い技術的出費を要求し、かつCPMKの収
率の負荷に至る。
【0007】真空にすることによる塔底部温度の低下ひ
いてはDHMF−付加生成物の再分解及びこのことによ
って惹起されるCPMKの汚染の防止は、比較的低い沸
点のCPMKの縮合のための技術的出費が過大であるた
めに排除される。
いてはDHMF−付加生成物の再分解及びこのことによ
って惹起されるCPMKの汚染の防止は、比較的低い沸
点のCPMKの縮合のための技術的出費が過大であるた
めに排除される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、装入物質として2−アセチルブチロラクトン(AB
L)からのCPMKの合成から生じうるCPMK、DH
MF、DHMFの付加生成物ならびに場合によってはさ
らなる不純物を含有している反応排出物ないしは混合物
を使用することによる、著しく良好な収率での高純度C
PMKの簡単な製造方法を提供することである。
は、装入物質として2−アセチルブチロラクトン(AB
L)からのCPMKの合成から生じうるCPMK、DH
MF、DHMFの付加生成物ならびに場合によってはさ
らなる不純物を含有している反応排出物ないしは混合物
を使用することによる、著しく良好な収率での高純度C
PMKの簡単な製造方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明によ
れば、請求項1によれば、精留によって分離すべき混合
物の塔底部の上の精留装置中への側面供給を伴った少な
くとも1つの連続的に行なわれる精留段階を特徴とす
る、ABLからのCPMKの合成から生じうるCPM
K、DHMF、DHMFの付加生成物及び場合によって
はさらなる不純物を含有している反応排出物又は他の混
合物からの高純度シクロプロピルメチルケトンの製造方
法によって解決される。
れば、請求項1によれば、精留によって分離すべき混合
物の塔底部の上の精留装置中への側面供給を伴った少な
くとも1つの連続的に行なわれる精留段階を特徴とす
る、ABLからのCPMKの合成から生じうるCPM
K、DHMF、DHMFの付加生成物及び場合によって
はさらなる不純物を含有している反応排出物又は他の混
合物からの高純度シクロプロピルメチルケトンの製造方
法によって解決される。
【0010】意外にも本発明による方法を用いて純度>
99重量%を有する高純度CPMKを高い収率で製造す
ることができる。本発明によれば高純度CPMKの90
%を越える収率(本発明によって処理すべき出発混合物
に対して)を達成することができる。
99重量%を有する高純度CPMKを高い収率で製造す
ることができる。本発明によれば高純度CPMKの90
%を越える収率(本発明によって処理すべき出発混合物
に対して)を達成することができる。
【0011】このことは、塔底部中に入っているその際
に分離すべき混合物の量が、これまでの精留による方法
と比較して減少される、本発明による、精留によって分
離すべき混合物の塔底部の上の精留装置中への側面供給
を伴った連続的に行なわれる精留段階によって可能とな
る。塔底釜中の本発明によれば処理すべき出発混合物の
常に小さな部分量のみの受器を備えた、本発明による精
留段階は、場合によっては更なる蒸留による処理段階を
含む、出発混合物の処理全体のあいだの塔底部温度を1
60℃以下、有利に140℃以下、特に有利に120℃
以下に低下させることを可能にする。このことによって
DHMFの付加生成物の再分解は、抑制され、かつ高純
度CPMKの獲得が達成される。
に分離すべき混合物の量が、これまでの精留による方法
と比較して減少される、本発明による、精留によって分
離すべき混合物の塔底部の上の精留装置中への側面供給
を伴った連続的に行なわれる精留段階によって可能とな
る。塔底釜中の本発明によれば処理すべき出発混合物の
常に小さな部分量のみの受器を備えた、本発明による精
留段階は、場合によっては更なる蒸留による処理段階を
含む、出発混合物の処理全体のあいだの塔底部温度を1
60℃以下、有利に140℃以下、特に有利に120℃
以下に低下させることを可能にする。このことによって
DHMFの付加生成物の再分解は、抑制され、かつ高純
度CPMKの獲得が達成される。
【0012】本発明による方法は、その実施において著
しく簡単であり、それというのも本発明による精留段階
にこれまでの精留装置を使用することができるからであ
る。既述のとおり、出発混合物の、本発明による処理方
法は、上記の段階の他に別の、例えば蒸留による、処理
段階を含む。
しく簡単であり、それというのも本発明による精留段階
にこれまでの精留装置を使用することができるからであ
る。既述のとおり、出発混合物の、本発明による処理方
法は、上記の段階の他に別の、例えば蒸留による、処理
段階を含む。
【0013】本発明による方法の有利な実施態様の場合
には、先ず、CPMKに比較して低沸点であるDHMF
の部分が分離すべき出発混合物から留去される。この蒸
留は、連続的又は不連続的に有利に120℃未満の塔底
部温度で行なうことができる。引き続き、生じた、特に
なおDHMFの高沸点付加生成物によってか又は2−ア
セチルブチロラクトン(ABL)からのCPMKの合成
から生じうるさらなるなる化合物によって汚染されてい
る粗製CPMKは、塔底部の上で蒸留塔中に側面から計
量導入される。蒸留塔頭頂部で、定常の運転で純度>9
9重量%を有するCPMKが取り出され、この際、塔底
部温度は、160℃、有利に140℃、特に有利に12
0℃を越えない。分離すべき出発混合物中のCPMK含
量に対して、高純度CPMKの蒸留による95%より大
きな収率が達成されることができる。
には、先ず、CPMKに比較して低沸点であるDHMF
の部分が分離すべき出発混合物から留去される。この蒸
留は、連続的又は不連続的に有利に120℃未満の塔底
部温度で行なうことができる。引き続き、生じた、特に
なおDHMFの高沸点付加生成物によってか又は2−ア
セチルブチロラクトン(ABL)からのCPMKの合成
から生じうるさらなるなる化合物によって汚染されてい
る粗製CPMKは、塔底部の上で蒸留塔中に側面から計
量導入される。蒸留塔頭頂部で、定常の運転で純度>9
9重量%を有するCPMKが取り出され、この際、塔底
部温度は、160℃、有利に140℃、特に有利に12
0℃を越えない。分離すべき出発混合物中のCPMK含
量に対して、高純度CPMKの蒸留による95%より大
きな収率が達成されることができる。
【0014】別の特に有利な実施態様の場合には本発明
による方法は、もっぱら、高純度CPMKの製造のため
の唯一の連続的に行なわれる精留段階を含む。この場合
には分離すべき出発混合物は、側面から、例えば塔中央
で、塔の濃縮部分の分離段数(理論段数)の、分留部分
の分離段数に対する比が1〜2の値となるように精留装
置に供給することができる。塔頭頂部で、連続的に低沸
点DHMFが分離除去され、その一方で側面での取り出
しの場合に迅速に蒸留塔底部によってCPMKは、>9
9重量%の高純度及び通常90%を越える収率で獲得す
ることができる。CPMKの側面での取り出しは、有利
に塔底部の沸騰している液体の直接上で行なわれるが、
しかしこの取り出しは、塔底部近くに存在する、分留塔
の分離段数についての下側3分の1で行なうこともでき
る。必要に応じて、蒸留中に塔底部生成物の部分は、取
り出すことができる。
による方法は、もっぱら、高純度CPMKの製造のため
の唯一の連続的に行なわれる精留段階を含む。この場合
には分離すべき出発混合物は、側面から、例えば塔中央
で、塔の濃縮部分の分離段数(理論段数)の、分留部分
の分離段数に対する比が1〜2の値となるように精留装
置に供給することができる。塔頭頂部で、連続的に低沸
点DHMFが分離除去され、その一方で側面での取り出
しの場合に迅速に蒸留塔底部によってCPMKは、>9
9重量%の高純度及び通常90%を越える収率で獲得す
ることができる。CPMKの側面での取り出しは、有利
に塔底部の沸騰している液体の直接上で行なわれるが、
しかしこの取り出しは、塔底部近くに存在する、分留塔
の分離段数についての下側3分の1で行なうこともでき
る。必要に応じて、蒸留中に塔底部生成物の部分は、取
り出すことができる。
【0015】実際には最後に記載した特に有利な方法の
実施態様の実施のために、配置された蒸留充填物を有す
る蒸留塔が有効であることが判明している。良好な結果
は、例えば、3区分に配列された(angeordnet in 3 Sch
uessen)、理論段数25の分離効率を有する蒸留塔又は
4区分に配列された(angeordnet in 4 Schuessen)、理
論段数35の分離効率を有する蒸留塔を用いて達成され
た。高純度CPMKの側面での取り出しは、この場合に
は塔底部の上の第1の充填物の下側もしくは上側で行な
われ、供給は、全部で3つの充填物の第1の充填物の上
で、中央部もしくは塔底部近くに配置されていた。この
一番最後に記載された一段階の有利な実施態様は、その
簡単な取扱い性及び実施可能性から殊に大規模工業的使
用に適当である。
実施態様の実施のために、配置された蒸留充填物を有す
る蒸留塔が有効であることが判明している。良好な結果
は、例えば、3区分に配列された(angeordnet in 3 Sch
uessen)、理論段数25の分離効率を有する蒸留塔又は
4区分に配列された(angeordnet in 4 Schuessen)、理
論段数35の分離効率を有する蒸留塔を用いて達成され
た。高純度CPMKの側面での取り出しは、この場合に
は塔底部の上の第1の充填物の下側もしくは上側で行な
われ、供給は、全部で3つの充填物の第1の充填物の上
で、中央部もしくは塔底部近くに配置されていた。この
一番最後に記載された一段階の有利な実施態様は、その
簡単な取扱い性及び実施可能性から殊に大規模工業的使
用に適当である。
【0016】本発明による方法は、有利に常圧で実施さ
れるが、しかし、圧力300〜1050ミリバール、有
利に500〜1030ミリバール、殊に800〜102
0ミリバールで実施することもできる。
れるが、しかし、圧力300〜1050ミリバール、有
利に500〜1030ミリバール、殊に800〜102
0ミリバールで実施することもできる。
【0017】次に本発明による方法を実施例につき詳説
するが、本発明は、該実施例によって限定されるもので
はない。
するが、本発明は、該実施例によって限定されるもので
はない。
【0018】
【実施例】 比較例 蒸留装入物: 1239.3g 組成: CPMK: 1080.7g(87.2重量%) DHMF: 137.6g(11.1重量%) 水: 7.4g( 0.6重量%) 装置: 0.5mマルチフィル蒸留塔(Multifil Destillationskolonne) 2l−蒸留フラスコ 蒸留: 精留すべき混合物を蒸留釜に装入する。油浴を用いて混合物を沸騰する まで加熱する。先ず還流比20:1でDHMFを留去する。さらに還流比5:1 で>99重量%のCPMKを得られる。後留出物として高められた温度でDHM Fで汚染されたCPMK留分が得られる。
【0019】第1表に記載した留分が得られる。
【0020】
【表1】
【0021】留分5は、価値のある生成物である。99
重量%のCPMKの蒸留収率は、CPMKの使用量10
80.7gに対して86%である。二次ランナーとし
て、またもやDHMFで著しく汚染されているCPMK
留分が得られる(留分6)。
重量%のCPMKの蒸留収率は、CPMKの使用量10
80.7gに対して86%である。二次ランナーとし
て、またもやDHMFで著しく汚染されているCPMK
留分が得られる(留分6)。
【0022】 例 1(本発明による、二段階蒸留): 蒸留装入物: 1593.5g 組成: CPMK: 1362.4(85.5重量%) DHMF: 200.8g(12.6重量%) 水: 15.9g( 1.0重量%) 装置: 側面流出口を有する1l−蒸留フラスコ、中央部の供給口を有する2つ の相互に重ねられた加熱可能な0.5mマルチフィル蒸留塔。
【0023】a) DHMF/水の分離 実施:蒸留装入物約500gを蒸留フラスコ中に装入す
る。塔底部温度109〜113℃及び10:1の還流で
DHMF/水−混合物を先ず頭頂部温度83℃までで留
去する。引き続き、残留している蒸留装入物を連続的に
約150g/hの速度で塔の中央部に計量導入する。溢
流する塔底液は、受器に集められる。
る。塔底部温度109〜113℃及び10:1の還流で
DHMF/水−混合物を先ず頭頂部温度83℃までで留
去する。引き続き、残留している蒸留装入物を連続的に
約150g/hの速度で塔の中央部に計量導入する。溢
流する塔底液は、受器に集められる。
【0024】連続蒸留の条件: 塔底部温度: 113〜114℃ 頭頂部温度: 82〜83℃ 還流(R/D): 12:1。
【0025】連続蒸留の後に次のとおり得られた: 1. 留出物: 214.5g 組成: CPMK: 20.3g(9.5重量%) DHMF: 180.2g(84.0重量%) 水: 14.0g(6.5重量%) 2. 蒸留塔底液: 1378.0g 組成: CPMK: 1342.0g(97.4重量%) DHMF: 20.8g(1.5重量%) 水: 1.9g(0.1重量%) 残留物: 13.3g(1.0重量%)。
【0026】b) CPMK−精留(Reindestillation
(Rektifikation)) 蒸留装入物: 上記蒸留の蒸留塔底液(1378.0g)。
(Rektifikation)) 蒸留装入物: 上記蒸留の蒸留塔底液(1378.0g)。
【0027】実施:上記装置中に先に行なわれたDHM
F/水の分離の蒸留塔底液約400gを装入し、この際
塔底液流出口を閉鎖する。塔底部温度113℃及び頭頂
部温度111℃で精留を開始し、かつ従って残っている
蒸留塔底液の塔中央部への計量導入(150g/h)を
開始する。
F/水の分離の蒸留塔底液約400gを装入し、この際
塔底液流出口を閉鎖する。塔底部温度113℃及び頭頂
部温度111℃で精留を開始し、かつ従って残っている
蒸留塔底液の塔中央部への計量導入(150g/h)を
開始する。
【0028】連続精留の条件: 塔底部温度: 113〜114℃ 頭頂部温度: 112℃ 還流R/D: 5:10。
【0029】結果として次の2つの留分が得られる: 留分1: DHMF98.0重量%及びCPMK1.5
重量%を含有する50.0g 留分2: CPMK99.5重量%を含有する128
7.0g 残留物: 40.0g。
重量%を含有する50.0g 留分2: CPMK99.5重量%を含有する128
7.0g 残留物: 40.0g。
【0030】従って99.5重量%のCPMKの収率
は、元来の蒸留装入物中のCPMKの質量に対して9
4.4%である。
は、元来の蒸留装入物中のCPMKの質量に対して9
4.4%である。
【0031】例 2(本発明による、一段階精留): 蒸留装入物: 3971.9g 装置: 中央部の供給口及び塔底部の直上に配置された
蒸留ブリッジ(Destillationsbruecke)を有する2つの相
互に重ねられた加熱可能な0.5mマルチフィル蒸留塔
を有する1l−3口−蒸留フラスコ。
蒸留ブリッジ(Destillationsbruecke)を有する2つの相
互に重ねられた加熱可能な0.5mマルチフィル蒸留塔
を有する1l−3口−蒸留フラスコ。
【0032】実施:油浴温度128℃で蒸留装入物を1
50g/hの速度で塔の中央部に計量供給する。塔の頭
頂部でDHMFを留去し(留分K1)、一方で蒸留ブリ
ッジによってCPMKを蒸留する。
50g/hの速度で塔の中央部に計量供給する。塔の頭
頂部でDHMFを留去し(留分K1)、一方で蒸留ブリ
ッジによってCPMKを蒸留する。
【0033】蒸留の条件: 塔底部温度: 110〜116℃ 頭頂部温度K1: 79〜82℃ 頭頂部温度K2: 113℃ 還流R1、R/D: 50:1 還流R2、R/D: 1:2。
【0034】留分K1: DHMF87.2重量%、C
PMK1.6重量%及び水11.1重量%を含有する、
304.0g 留分K2: CPMK99.5重量%を含有する、34
18.8g 残留物: 245.0g。
PMK1.6重量%及び水11.1重量%を含有する、
304.0g 留分K2: CPMK99.5重量%を含有する、34
18.8g 残留物: 245.0g。
【0035】従って99.5重量%のCPMKの全体収
率は、元来の蒸留装入物中のCPMKの質量に対して9
3.6%である。
率は、元来の蒸留装入物中のCPMKの質量に対して9
3.6%である。
Claims (9)
- 【請求項1】 2−アセチルブチロラクトンからのシク
ロプロピルメチルケトンの合成から生じうるシクロプロ
ピルメチルケトン、4,5−ジヒドロ−2−メチルフラ
ン、4,5−ジヒドロ−2−メチルフランの付加生成物
ならびに場合によってはさらなる不純物を含有している
反応排出物もしくは混合物からの高純度シクロプロピル
メチルケトンの製造方法において、精留によって分離す
べき混合物の塔底部の上の精留装置中への側面供給を伴
った少なくとも1つの連続的に行なわれる精留段階を特
徴とする、高純度シクロプロピルメチルケトンの製造方
法。 - 【請求項2】 全ての蒸留処理段階の場合に塔底部温度
が160℃以下である、請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 塔底部温度が140℃以下である、請求
項2記載の方法。 - 【請求項4】 塔底部温度が120℃以下である、請求
項3記載の方法。 - 【請求項5】 シクロプロピルメチルケトンより低沸点
の成分を精留段階の前に蒸留により分離する、請求項1
から4までのいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項6】 精留によって分離すべき混合物の精留装
置中への供給が、濃縮塔の分離段数の、分留塔の分離段
数に対する比が1〜2の値となるように配置されてお
り、かつ塔底部の上の分留塔の分離段数についての下側
3分の1での側面での取り出しによってシクロプロピル
メチルケトンを得る、唯一の精留段階を行なう、請求項
1から4までのいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項7】 シクロプロピルメチルケトンを圧力30
0〜1050ミリバールで蒸留により得る、請求項1か
ら6までのいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項8】 シクロプロピルメチルケトンを圧力50
0〜1030ミリバールで蒸留により得る、請求項1か
ら7までのいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項9】 シクロプロピルメチルケトンを圧力80
0〜1020ミリバールで蒸留により得る、請求項1か
ら8までのいずれか1項に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19710879.2 | 1997-03-15 | ||
DE19710879A DE19710879A1 (de) | 1997-03-15 | 1997-03-15 | Verfahren zur Herstellung von hochreinem Cyclopropylmethylketon |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10265429A true JPH10265429A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=7823551
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10060927A Ceased JPH10265429A (ja) | 1997-03-15 | 1998-03-12 | 高純度シクロプロピルメチルケトンの製造方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6045662A (ja) |
EP (1) | EP0864556B1 (ja) |
JP (1) | JPH10265429A (ja) |
DE (2) | DE19710879A1 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19809775A1 (de) * | 1998-03-06 | 1999-09-09 | Huels Chemische Werke Ag | Verfahren zur Herstellung von Cyclopropylalkylketonen |
CN106554263B (zh) * | 2016-11-16 | 2019-11-08 | 江苏清泉化学股份有限公司 | 一种环丙基甲基酮的制备方法 |
CN113582824B (zh) * | 2021-08-26 | 2024-01-30 | 江苏清泉化学股份有限公司 | 一种高纯度环丙基甲基酮的制备方法 |
CN114573435B (zh) * | 2022-04-02 | 2023-11-07 | 安徽绩溪县徽煌化工有限公司 | 一种环丙基甲基酮的制备方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5254739A (en) * | 1991-11-19 | 1993-10-19 | Ciba-Geigy Corporation | Process for the production of cyclopropylmethylketone |
TW210999B (ja) * | 1991-11-19 | 1993-08-11 | Ciba Geigy Ag | |
DE4206917A1 (de) * | 1992-03-05 | 1993-09-09 | Bayer Ag | Verfahren zur herstellung von 1-fluorcyclopropyl-methyl-keton |
DE19503241A1 (de) * | 1995-02-02 | 1996-08-08 | Huels Chemische Werke Ag | Verfahren zur Herstellung von Cyclopropylalkylketonen und 4,5-Dihydroalkylfuranen |
DE19630449A1 (de) * | 1996-07-27 | 1998-01-29 | Huels Chemische Werke Ag | Verfahren zur Herstellung von Cyclopropylalkylketonen und 4,5-Dihydroalkylfuranen |
-
1997
- 1997-03-15 DE DE19710879A patent/DE19710879A1/de not_active Withdrawn
-
1998
- 1998-02-05 EP EP98101963A patent/EP0864556B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1998-02-05 DE DE59800569T patent/DE59800569D1/de not_active Expired - Fee Related
- 1998-03-02 US US09/033,071 patent/US6045662A/en not_active Expired - Fee Related
- 1998-03-12 JP JP10060927A patent/JPH10265429A/ja not_active Ceased
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE59800569D1 (de) | 2001-05-03 |
EP0864556B1 (de) | 2001-03-28 |
EP0864556A1 (de) | 1998-09-16 |
DE19710879A1 (de) | 1998-09-17 |
US6045662A (en) | 2000-04-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2300083C (en) | Propylene oxide purification | |
RU2338737C2 (ru) | Способ получения формальдегидного сырья с низким содержанием воды | |
US2762760A (en) | Extractive distillation of phenol-containing mixtures | |
KR100591625B1 (ko) | 포름 알데히드 함유 혼합물의 처리 | |
JPH10265429A (ja) | 高純度シクロプロピルメチルケトンの製造方法 | |
CA1166405A (en) | Process for the purification of hexamethyldisiloxane and azeotropic mixtures obtained therein | |
CN113979925B (zh) | 在农药生产废液中提取3-甲基吡啶的方法 | |
US6726811B2 (en) | Method of purifying N-(2-hydroxyethy)-2-pyrrolidone | |
US6264800B1 (en) | Purification process | |
JP2001002638A (ja) | 高純度ピロリドン類の製造方法 | |
US3878058A (en) | Recovery of alkylvinylether by extractive distillation of a feed containing only trace amounts of water | |
JPH0142930B2 (ja) | ||
JP2924563B2 (ja) | 酢酸エチルの精製方法 | |
JPS5646874A (en) | Purification of butylene oxide | |
US5705039A (en) | Process for purifying a 2,6-dialkylphenol | |
JP2505836B2 (ja) | 粗イソプロピルアルコ―ルの精製方法 | |
JP2001002640A (ja) | 高純度ピロリドン類の製造方法 | |
US2386755A (en) | Purification of hydrocarbons by azeotropic distillation | |
JPH09324068A (ja) | アクリル系樹脂廃材からモノマーを回収する方法 | |
JPH05230015A (ja) | カプロラクタムの精製法 | |
US3069331A (en) | Separation of n-methyl piperazine from mixtures thereof with piperazine | |
JPH09110749A (ja) | ベンジルクロリド、ベンジルアルコール、ジベンジルエーテル及び水性塩酸の混合物の分離法 | |
US3190813A (en) | Process for separating acrylic acid nbutyl ester from mixtures containing butanol | |
JPH03181440A (ja) | アクリル酸の蒸留精製方法 | |
US2820001A (en) | Rectification process |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040611 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040617 |
|
A045 | Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment] |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045 Effective date: 20041022 |