JPH10264837A - 車両のステアリング装置 - Google Patents

車両のステアリング装置

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JPH10264837A
JPH10264837A JP9528897A JP9528897A JPH10264837A JP H10264837 A JPH10264837 A JP H10264837A JP 9528897 A JP9528897 A JP 9528897A JP 9528897 A JP9528897 A JP 9528897A JP H10264837 A JPH10264837 A JP H10264837A
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shaft
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Katsutoshi Nishizaki
勝利 西崎
Takanaga Takamatsu
孝修 高松
Naoki Maeda
直樹 前田
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両を自動操舵できるステアリング装置におい
て、外乱の影響を迅速かつ確実に補償し、車両の挙動を
安定化する。 【解決手段】制御装置61からの指令信号に基づきアク
チュエータ50が発生させる操舵力を、ステアリングシ
ャフトを介して車輪Wに伝達する。その自動操舵時に、
そのアクチュエータ50が発生する操舵力以外に車両に
外部から付加される操舵力に対応する値として、その付
加操舵力に基づきステアリングシャフトにより伝達され
るトルクを求める。その求められた付加操舵力を相殺す
る操舵力を発生するように、そのアクチュエータ50が
制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両を自動操舵す
ることのできるステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、道路から送られる誘導信号や、道
路や周囲の状況の検出信号等に基づき制御装置により指
令信号を生成し、その指令信号に基づき操舵力発生用ア
クチュエータが発生する操舵力により車両を自動操舵す
るステアリング装置の開発が進められている。
【0003】そのような自動操舵時において、上記操舵
力発生用アクチュエータが発生する操舵力以外に、走行
路における凹凸や横風等の外乱により、車両に操舵力が
付加される場合がある。
【0004】そこで、車両の舵角変化に対応する車両の
ヨーレートや横加速度等の値を検知し、その検知した値
に応じて操舵力発生用アクチュエータを制御すること
で、その外乱による付加操舵力の影響を補償していた。
【0005】また、そのようなステアリング装置におい
ては、緊急事態等に対処するため、自動操舵モードか
ら、ドライバーが操舵力を発生させる通常操舵モードに
切り換え可能であることが要望されている。
【0006】そこで、そのアクチュエータへの指令信号
に対応する指令舵角と実際の舵角との偏差を求める手段
を設け、その偏差が設定値以上である時はドライバーが
自動操舵に逆らっていると判断し、自動操舵モードから
通常操舵モードに切り換えることが考えられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、外乱に
よる付加操舵力の影響を車両の舵角変化に対応する値に
応じて補償している。換言すれば、実際に舵角が変化し
た後に、その付加操舵力の相殺していた。そのため、補
償が遅れ、外乱により車両の挙動が不安定になるという
問題があった。
【0008】また、その操舵力発生用アクチュエータの
発生する操舵力に逆らってドライバーが舵角を実際に変
化させる場合、ドライバーは大きな労力と時間とを要す
る。そのため、緊急事態に迅速に対処できないという問
題がある。
【0009】また、その操舵力発生用アクチュエータの
発生する操舵力以外に付加される操舵力が、外乱による
付加操舵力かドライバーによる付加操舵力かを判定する
ことができなかった。そのため、外乱による付加操舵力
を、ドライバーによる操舵力である誤判定し、自動操舵
モードから通常操舵モードに誤って切り換えられるとい
う問題がある。
【0010】また、凍結路面のような摩擦係数の小さい
路面においては、通常の路面と同様の操舵を行うと車両
の挙動を制御できなくなる。そのため、自動操舵を行う
ことは困難である。しかし、従来技術では、自動操舵時
に路面の摩擦係数が小さくなる事態に何ら対処できなか
った。
【0011】また、自動操舵時に操舵補助力発生用アク
チュエータの作動が不慮にロックされた場合に対するフ
ェイルセーフ機能も充分ではなかった。
【0012】本発明は、上記問題を解決することのでき
る車両のステアリング装置を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の車両のステアリ
ング装置は、自動操舵モードにおいて制御装置からの信
号に基づき操舵力を発生させる操舵力発生用アクチュエ
ータと、その操舵力を車輪に伝達するステアリングシャ
フトと、その操舵力発生用アクチュエータが発生する操
舵力以外に車両に外部から付加される操舵力に対応する
値として、その付加操舵力に基づきステアリングシャフ
トにより伝達されるトルクを求める手段とを備え、その
求められた付加操舵力を相殺する操舵力を発生するよう
に、その操舵力発生用アクチュエータが制御されること
を特徴とする。車両に外部から操舵力が付加された場
合、ステアリングシャフトにより伝達されるトルクは実
際の舵角が変化する前に変化する。よって、車両に外部
から付加される操舵力に対応する値としてステアリング
シャフトにより伝達されるトルクを求め、その求めた付
加操舵力を相殺するように操舵力発生用アクチュエータ
を制御することで、外乱による付加操舵力により実際に
舵角が変化する前に、その付加操舵力の影響を補償でき
る。
【0014】本発明において、前記自動操舵モードと、
ドライバーが発生させる操舵力を前記ステアリングシャ
フトを介し車輪に伝達する通常操舵モードとの間で操舵
モードが切り換え可能とされ、その自動操舵モードにお
いて、前記操舵力発生用アクチュエータが発生する操舵
力以外の付加操舵力が、ドライバーにより付加されたの
か車両に外部から付加されたのかを判断する手段が設け
られ、その付加操舵力がドライバーにより付加され、且
つ、その付加操舵力に対応するトルクが設定値以上であ
る時に、自動操舵モードから通常操舵モードに切り換え
る手段が設けられているのが好ましい。この構成によれ
ば、自動操舵中にドライバーが操舵力を付加するだけ
で、実際の舵角を変化させることなく、通常操舵モード
に切り換えることができる。これにより、緊急事態等に
おいて迅速に自動操舵モードから通常操舵モードに切り
換えることができる。しかも、その自動操舵中に付加さ
れる操舵力が、ドライバーにより付加されたのか、走行
路における凹凸や横風等の外乱に基づき車両に外部から
付加されたのかを判断するので、その車両に外部から付
加される操舵力により、自動操舵モードから通常操舵モ
ードに誤って切り換えられるのを防止できる。
【0015】本発明において、前記操舵力発生用アクチ
ュエータが発生する操舵力の方向と同一方向に車両に外
部から操舵力が付加され、且つ、その付加操舵力に対応
するトルクの絶対値が設定値以上である時に、自動操舵
モードから通常操舵モードに切り換える手段を備えるの
が好ましい。路面の摩擦係数が減少すると、車輪に作用
する操舵抵抗が減少するため、操舵力発生用アクチュエ
ータが発生する操舵力の方向と同一方向に車両に外部か
ら操舵力が付加されることになる。よって、その付加操
舵力に対応するトルクの絶対値が設定値以上である時に
自動操舵モードから通常操舵モードに切り換えること
で、路面の摩擦係数が小さい場合に自動操舵を解除でき
る。
【0016】本発明のステアリング装置は、操舵補助力
発生用アクチュエータと、その操舵補助力発生用アクチ
ュエータの作動がロックされた時に、そのロックを解除
すると共に、前記操舵力発生用アクチュエータの出力を
操舵補助力発生用アクチュエータによる操舵補助力分だ
け増加させる手段とを備えるのが好ましい。これによ
り、操舵補助力発生用アクチュエータの作動がロックさ
れた場合でも、車両の操舵を行うことができる。しか
も、操舵力発生用アクチュエータにより、操舵補助力発
生用アクチュエータによる操舵補助力の欠如を補償でき
るので、操舵性能を維持できる。
【0017】そのステアリングシャフトのステアリング
ホイール側と車輪側とは、そのステアリングシャフトに
より伝達されるトルクに応じて弾性的に相対回転可能と
され、そのステアリングシャフトのステアリングホイー
ル側での回転角に対応する値を時系列に求める手段と、
そのステアリングシャフトの車輪側での回転角に対応す
る値を時系列に求める手段とが設けられ、そのステアリ
ングシャフトのステアリングホイール側での回転角の変
化が、車輪側での回転角の変化に先行する時、その付加
操舵力はドライバーにより付加されたと判断し、そのス
テアリングシャフトの車輪側での回転角の変化が、ステ
アリングホイール側での回転角の変化に先行する時、そ
の付加操舵力は車両に外部から付加されたと判断するの
が好ましい。そのトルクの変化がドライバーにより付加
された操舵力に基づく場合、そのステアリングシャフト
のステアリングホイール側での回転角の変化は、車輪側
での回転角の変化に先行する。そのトルクの変化が車両
に外部から付加された操舵力に基づく場合、そのステア
リングシャフトの車輪側での回転角の変化は、ステアリ
ングホイール側での回転角の変化に先行する。これによ
り、その付加操舵力が、ドライバーにより付加されたの
か車両に外部から付加されたのかを確実に判断すること
ができる。
【0018】前記操舵力発生用アクチュエータは、その
ステアリングシャフトと同心に同行回転するロータと、
そのロータを囲むステータと、そのロータの回転角の検
出器とを有するブラシレスモータとされ、そのロータの
回転角の検出器により、そのステアリングシャフトのス
テアリングホイール側での回転角に対応する値が時系列
に求められ、その操舵力発生用アクチュエータよりも車
輪側におけるステアリングシャフトの回転角の第2検出
器が設けられ、その第2検出器により、そのステアリン
グシャフトの車輪側での回転角に対応する値が時系列に
求められ、そのロータの回転角の検出器により求められ
るステアリングシャフトの回転角と、その第2検出器に
より求められるステアリングシャフトの回転角との差か
ら、ステアリングシャフトにより伝達されるトルクが求
められるのが好ましい。この構成によれば、自動操舵モ
ードにおいて操舵力を発生させるブラシレスモータのロ
ータがステアリングシャフトと同心に同行回転するの
で、コンパクトな構造になる。また、そのロータの回転
角の検出器により、そのステアリングシャフトのステア
リングホイール側での回転角の変化に対応する値を時系
列に求めることができるので、専用の検出器が不要にな
る。また、そのロータの回転角の検出器と第2検出器の
出力とから、付加操舵力に対応するトルクを求めるの
で、専用のトルクセンサが不要になる。
【0019】本発明のステアリング装置は、操舵補助力
発生用の油圧アクチュエータと、その油圧アクチュエー
タに圧油を供給するポンプと、そのポンプを駆動するモ
ータと、そのポンプ駆動用モータの回転速度を、操舵補
助の必要時に操舵補助速度にし、操舵補助を必要としな
い時に待機速度にする手段とを備え、通常操舵モードに
おいて、そのポンプ駆動用モータの回転速度が待機速度
から操舵補助速度に増速する時に、その増速開始から一
定期間だけ、前記操舵力発生用アクチュエータにより操
舵補助力を発生可能であるのが好ましい。これにより、
そのポンプ駆動用モータを操舵補助の不要時に待機速度
にして省エネルギー化を図る場合に、そのポンプ駆動用
モータが待機速度から操舵補助速度まで増速するまでの
立ち上がり期間において、ポンプにより操舵補助力発生
用油圧アクチュエータに充分な量の圧油を供給できなく
ても、充分な操舵補助力を付与することができる。これ
により、通常操舵モードにおける操舵フィーリングを向
上できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0021】図1に示すラックピニオン式ステアリング
装置1は、ドライバーが発生させる操舵力をステアリン
グホイールHからステアリングシャフトを介して車輪W
に伝達する。また、後述のブラシレスモータ50が発生
させる操舵力をステアリングシャフトを介して車輪Wに
伝達する。
【0022】そのステアリングシャフトは、そのステア
リングホイールHに連結される入力シャフト2と、この
入力シャフト2にトーションバー3を介し連結される出
力シャフト4とを備えている。そのトーションバー3は
ピン5を介し入力シャフト2に連結され、また、セレー
ション6を介し出力シャフト4に連結されている。その
出力シャフト4にピニオン7が形成され、このピニオン
7に噛み合うラック8の各端に車輪Wが連結される。そ
の入力シャフト2は、その外周に一体化されたスリーブ
2aとベアリング9とを介してモータハウジング10c
に支持され、また、ブッシュ11を介して出力シャフト
4に支持されている。その出力シャフト4は、ベアリン
グ12、13を介してラックハウジング10bに支持さ
れている。そのラックハウジング10bとモータハウジ
ング10cは、バルブハウジング10aを介して一体化
されている。
【0023】その入力シャフト2は、操舵力に基づく操
舵トルクにより回転する。その入力シャフト2の回転は
トーションバー3、出力シャフト4を介してピニオン7
に伝達される。そのピニオン7の回転によりラック8は
軸方向に移動する。このラック8の移動により車輪が転
舵される。この際、そのステアリングシャフトのステア
リングホイール側の入力シャフト2と車輪W側の出力シ
ャフト4とは、操舵トルクに応じてトーションバー3が
弾性的に捩じれることで、弾性的に同軸中心に相対回転
する。
【0024】なお、その入出力シャフト2、4とバルブ
ハウジング10aとの間にオイルシール14、15が設
けられている。また、そのラック8を支持するサポート
ヨーク16が設けられ、このサポートヨーク16はバネ
17の弾力によりラック8に押し付けられている。
【0025】操舵補助力を発生させる油圧シリンダ(油
圧アクチュエータ)18が設けられている。その油圧シ
リンダ18は、ラックハウジング10bにより構成され
るシリンダチューブと、ラック8に一体化されるピスト
ン20とを有し、そのピストン20により仕切られる第
1油室21と第2油室22とを有する。
【0026】各油室21、22は、操舵力に基づき作動
するロータリー式油圧制御弁23に接続される。この制
御弁23によりポンプ37から油圧シリンダ18に供給
される圧油の油圧が制御されることで、操舵補助力が発
生する。
【0027】すなわち、その制御弁23は、筒状の第1
バルブ部材24と、この第1バルブ部材24に同軸心に
相対回転可能に挿入される第2バルブ部材25とを備え
ている。その第1バルブ部材24は、バルブハウジング
10aに相対回転可能に挿入され、出力シャフト4にピ
ン26を介し同行回転可能に取り付けられる。その第2
バルブ部材25は入力シャフト2の外周に一体的に形成
されることで、入力シャフト2と同行回転する。これに
より、第1バルブ部材24と第2バルブ部材25とは、
上記ステアリングシャフトにより伝達される操舵トルク
に応じてトーションバー3がねじれることで、弾性的に
相対回転する。その相対回転量に応じて油圧シリンダ1
8にポンプ37から供給される圧油の油圧が制御され
る。
【0028】すなわち、図2に示すように、その第1バ
ルブ部材24の内周と第2バルブ部材25の外周とに軸
方向に沿う複数の凹部が周方向等間隔に形成されてい
る。その第1バルブ部材側凹部は、互いに周方向等間隔
に位置する右操舵用凹部27と左操舵用凹部28とで構
成される。その第2バルブ部材側凹部は、互いに周方向
等間隔に位置する圧油供給用凹部29と圧油排出用凹部
30とで構成される。各右操舵用凹部27と各左操舵用
凹部28とは周方向に交互に配置され、各圧油供給用凹
部29と各圧油排出用凹部30とは周方向に交互に配置
される。
【0029】各右操舵用凹部27は、第1バルブ部材2
4に形成された第1流路31およびバルブハウジング1
0aに形成された第1ポート32から、油圧シリンダ1
8の第1油室21に通じる。
【0030】各左操舵用凹部28は、第1バルブ部材2
4に形成された第2流路33およびバルブハウジング1
0aに形成された第2ポート34から、油圧シリンダ1
8の第2油室22に通じる。
【0031】各圧油供給用凹部29は、第1バルブ部材
24に形成された第3流路35と、バルブハウジング1
0aに形成された入口ポート36を介してポンプ37に
通じる。
【0032】各圧油排出用凹部30は、第2バルブ部材
25に形成された第1排出路38、入力シャフト2とト
ーションバー3の内外周間の通路47、バルブハウジン
グ10aに形成された排出ポート40を介してタンク4
1に通じる。
【0033】これにより、第1バルブ部材24と第2バ
ルブ部材25の内外周間に形成された弁間油路42を介
して、その油圧シリンダ18の各油室21、22とポン
プ37とが接続される。そのポンプ37はモータ64に
より駆動され、例えば、そのポンプ駆動用モータ64の
回転速度に応じた流量の圧油を吐出するベーンポンプや
ギヤポンプにより構成できる。その弁間油路42におい
て、第1バルブ部材側凹部と第2バルブ部材側凹部の間
は、両バルブ部材24、25の相対回転により開度が変
化する絞り部A、B、C、Dとされる。各絞り部A、
B、C、Dの開度が操舵トルクに応じ変化することで、
油圧シリンダ18に作用する油圧が制御される。図3
は、その油圧回路を示す。
【0034】図2は、操舵が行なわれていない直進操舵
位置での両バルブ部材24、25の相対位置を示してお
り、この状態においては各圧油供給用凹部29と各圧油
排出用凹部30との間の絞り部A、B、C、Dの開度は
一定である。
【0035】直進操舵位置から右方へ操舵すると、操舵
トルクに応じたトーションバー3の捩じれによる両バル
ブ部材24、25の相対回転量に応じて、各右操舵用凹
部27と各圧油供給用凹部29との間の絞り部Aの開度
および各左操舵用凹部28と各圧油排出用凹部30との
間の絞り部Bの開度が大きくなり、各左操舵用凹部28
と各圧油供給用凹部29との間の絞り部Cの開度および
各右操舵用凹部27と各圧油排出用凹部30との間の絞
り部Dの開度が小さくなる。これにより、ポンプ37か
ら第1油室21へ操舵トルクに応じた圧油が供給され、
第2油室22からタンク41へ油が還流され、車両の右
方への操舵補助力がラック8に作用する。
【0036】直進操舵位置から左方へ操舵すると、各絞
り部A、B、C、Dの開度は右方へ操舵した場合と逆に
変化するので、車両の左方への操舵補助力がラック8に
作用する。
【0037】その油圧シリンダ18が作動しているか否
かを検知するため、その油圧シリンダ18のピストンロ
ッドを構成するラック8の動きを検知するセンサ44が
設けられている。そのセンサ44は、例えばポテンショ
メータにより構成できる。
【0038】その油圧シリンダ18の作動が不慮にロッ
クされた時に、そのロックを解除するための電磁開閉弁
43が、制御装置61に接続されている。その電磁開閉
弁43は、その油圧シリンダ18の第1油室21と第2
油室22との連通路を通常は閉鎖し、そのロック時に後
述のように制御装置61から励磁電流がソレノイド43
aに印加されることで、両油室21、22を互いに連通
させる。
【0039】図1に示すように、操舵力発生用のアクチ
ュエータとして3相ブラシレスモータ50が設けられて
いる。そのブラシレスモータ50は、上記モータハウジ
ング10cの内部において、入力シャフト2にスリーブ
2aを介して同心に同行回転するように取り付けられる
ロータ51と、そのロータ51を囲むようにモータハウ
ジング10cに取り付けられるステータ52と、そのロ
ータ51の回転角を検出する検出器とを有する。その検
出器は、入力シャフト2にスリーブ2aを介して一体化
される回転子53aと、モータハウジング10cに取り
付けられる固定子53bとを有する第1レゾルバ53に
より構成される。上記制御弁23は、このブラシレスモ
ータ50よりも車輪W側に配置される。
【0040】その制御弁23よりも車輪W側において、
ステアリングシャフトの回転角を検出する第2レゾルバ
65が設けられている。その第2レゾルバ65は、上記
出力シャフト4に一体化される回転子65aと、上記ラ
ックハウジング10bに取り付けられる固定子65bと
を有する。
【0041】そのブラシレスモータ50のステータ52
のコイルと、第1レゾルバ53の固定子53bとは、制
御装置61に接続される。その制御装置61に、モード
切り換えスイッチ62と、入力装置63と、上記ポンプ
駆動用モータ64と、第2レゾルバ65の固定子65b
と、車速センサ70とが接続される。
【0042】そのモード切り換えスイッチ62の操作に
より、自動操舵モードと通常操舵モードとの間で車両の
操舵モードを切り換えることが可能とされている。その
自動操舵モードにおいては、制御装置61からの指令信
号に基づきブラシレスモータ50が操舵力を発生させ、
その通常操舵モードにおいてはドライバーが操舵力を発
生させる。
【0043】その入力装置63に、例えば、走行路やガ
ードレールに設けられた発信器から発信される標識信号
や、他車両に設けられた発信器から発信される衝突危険
性を報知する警報信号や、道路の走行ラインの検知信号
等の誘導信号が入力される。自動操舵モードにおいて誘
導信号が入力装置63から入力されると、制御装置61
は、その誘導信号に従って車両を操舵するのに必要な目
標舵角と、実際の出力舵角との偏差をなくすための指令
信号を出力する。その指令信号によりブラシレスモータ
50が駆動される。そのブラシレスモータ50が発生す
る操舵力は、通常操舵モードにおいてドライバーが発生
させる操舵力と同様に、ステアリングシャフトを介して
車輪Wに伝達される。
【0044】また、その制御装置61は、その自動操舵
時に、ブラシレスモータ50が発生する操舵力以外に付
加される操舵力に対応する値として、その付加操舵力に
基づきステアリングシャフトにより伝達されるトルク
を、その第1レゾルバ53と第2レゾルバ65の出力か
ら求める。
【0045】すなわち、その入力シャフト2と出力シャ
フト4とは、操舵トルクに応じてトーションバー3が弾
性的に捩じれることで、弾性的に同軸中心に相対回転す
る。よって、その第1レゾルバ53により検出される入
力シャフト2の回転角と、第2レゾルバ65により検出
される出力シャフト4の回転角との差は、そのステアリ
ングシャフトにより伝達されるトルクに対応する。
【0046】図4の(1)は、その第1レゾルバ53の
出力と入力シャフト2の回転角との関係を示す。制御装
置61は、ステアリングシャフトにより伝達されるトル
クが零で、操舵角が零である時の第1レゾルバ53の出
力Eaoを、入力シャフト2の基準位置Pでの基準出力
として記憶する。制御装置61は、その第1レゾルバ5
3の実際の出力と基準出力Eaoとの差から、ロータ5
1の回転角とステアリングシャフトのステアリングホイ
ールH側での回転角を時系列に求める。
【0047】図4の(2)は、その第2レゾルバ65の
出力と出力シャフト4の回転角との関係を示す。制御装
置61は、ステアリングシャフトにより伝達されるトル
クが零で、操舵角が零である時の第2レゾルバ65の出
力Eboを、出力シャフト4の基準位置Pでの基準出力
として記憶する。制御装置61は、その第2レゾルバ6
5の実際の出力と基準出力Eboとの差から、ステアリ
ングシャフトの車輪W側での回転角を時系列に求める。
【0048】各レゾルバ53、65の出力は正弦波形で
あるため、出力が同一であっても回転角が異なる場合が
ある。そこで、その第1レゾルバ53の基準出力Eao
と第2レゾルバ65の基準出力Eboとを異なるものと
している。これにより、両レゾルバ53、65の出力を
互いに比較することで、回転角を正確に求めることがで
き、基準位置Pを求めるための専用の検出器が不要にな
るのでコストを低減できる。すなわち、第1レゾルバ5
3の出力が基準出力Eaoであるとき、第2レゾルバ6
4の出力が基準出力Eboであれば、ロータ51とステ
アリングシャフトとは基準位置にあって、その回転角は
零である。
【0049】なお、ステアリングシャフトの回転角が各
レゾルバ53、65の出力の正弦波形の1周期を超える
場合に対応するため、制御装置61は、各レゾルバ5
3、65の出力の正弦波形の1周期毎にパルス信号を生
成し、そのパルス毎に正弦波形の1周期分のステアリン
グシャフトの回転角を、各レゾルバ53、65の実際の
出力と基準出力Eboとの差から求める回転角に加算す
る。
【0050】図5は、上記構成による自動操舵モードで
の制御系を示すブロック線図で、制御装置61におい
て、車両の目標舵角θqと実際の出力舵角θoとの偏差
と、伝達関数C1とから、目標トルクTqが演算され
る。その実際の出力舵角θoは、ステアリングシャフト
の車輪W側での回転角に対応する。その目標トルクTq
は、車速センサ70により検知される車速に対応した値
とされる。その伝達関数C1は、その目標舵角θqと出
力舵角θoとの偏差と、その偏差を補償する上で必要な
トルクとの関係から実験により求めることができる。そ
の目標トルクTqとステアリングシャフトにより伝達さ
れる全トルクTとの偏差に、後述の補償トルクTcを加
えたトルクと、伝達関数C2とから、目標モータ駆動電
流Iqが演算される。その伝達関数C2は、ブラシレス
モータ50のトルク定数をKt、ラプラス演算子をsと
して、C2=1/(Kt×s)とすることができる。そ
の目標モータ駆動電流Iqとブラシレスモータ50の実
際の駆動電流Iaとの偏差と、伝達関数C3とから、モ
ータ印加電力Eqが演算される。その伝達関数C3は、
K1を電流制御比例ゲイン、K2を電流制御積分ゲイ
ン、τを電流制御積分時定数、ラプラス演算子をsとし
て、C3=K1+K2/(τ×s)とすることができ
る。そのモータ印加電力Eqがブラシレスモータ50に
常閉接点49を介して印加される。そのブラシレスモー
タ50の駆動電流Iaは、そのモータ印加電力Eqとモ
ータ出力電力Eaとの偏差と伝達関数C4とから求ま
る。その伝達関数C4は、Lをブラシレスモータ50の
インダクタンス、Rをブラシレスモータ50の内部抵
抗、ラプラス演算子をsとして、C4=1/(L×s+
R)により求めることができる。そのモータ出力電力E
aは、ブラシレスモータ50の出力軸回転数、すなわ
ち、ステアリングシャフトのステアリングホイールH側
での回転角速度ωiと、伝達関数C5とから求まる。そ
の伝達関数C5は、ブラシレスモータ50の誘起電圧定
数に対応する。そのブラシレスモータ50の出力トルク
Taは、駆動電流Iaと、伝達関数C6とから求まる。
その伝達関数C6は、ブラシレスモータ50のトルク定
数に対応する。そのブラシレスモータ50の出力トルク
Taと、ドライバーが付加する操舵トルクThとの和
と、伝達関数C7とから、ブラシレスモータ50の出力
軸回転数、すなわち、ステアリングシャフトのステアリ
ングホイールH側での回転角速度ωiが求まる。その伝
達関数C7は、ステアリング装置の入力シャフト2側で
の慣性をIi、入力シャフト2側での粘性抵抗をCi、
ラプラス演算子をsとして、C7=1/(Ii×s+C
i)により求めることができる。そのブラシレスモータ
50の出力軸回転数ωiの積分値が、ステアリングシャ
フトのステアリングホイールH側での回転角θiにな
る。そのステアリングシャフトのステアリングホイール
H側での回転角θiと車輪W側での回転角θoとの偏差
と、伝達関数C8とから、ステアリングシャフトにより
伝達される全トルクTが求まる。その伝達関数C8はト
ーションバー3の捩じりバネ定数に対応する。そのステ
アリングシャフトにより伝達される全トルクTと、伝達
関数C9とから、操舵補助力発生用油圧シリンダ18の
出力トルクTvが求まる。その伝達関数C9は、その油
圧シリンダ18に供給される圧油の上記制御弁23によ
る油圧制御特性から求められる。その油圧シリンダ18
の出力トルクTvと車両に外部から付加される操舵力に
対応する外乱トルクTdとの和と、伝達関数C10とか
ら、ステアリングシャフトの車輪W側での回転角速度ω
oが求まる。その伝達関数C10は、ステアリング装置
の出力シャフト4側での慣性をIo、出力シャフト4側
での粘性抵抗をCo、ラプラス演算子をsとして、C7
=1/(Io×s+Co)により求めることができる。
そのステアリングシャフトの車輪W側での回転角速度ω
oの積分値が、ステアリングシャフトの車輪W側での回
転角θoになる。
【0051】図6のフローチャートは、その制御装置6
1による操舵モードの切り換え制御手順を示す。
【0052】その制御装置61は、まず、現時点が自動
操舵モードか否かを判断する(ステップ1)。自動操舵
モードであれば、ブラシレスモータ50を駆動すること
で自動操舵を行う(ステップ2)。
【0053】その自動操舵時に、そのブラシレスモータ
50が発生する操舵力以外の付加操舵力が、ドライバー
により付加されたのか車両に外部から付加された外乱な
のかを判断する(ステップ3)。その付加操舵力が外乱
である場合は自動操舵を継続する。すなわち、そのステ
アリングシャフトのステアリングホイールH側での回転
角の変化が、車輪W側での回転角の変化に先行する時、
その付加操舵力はドライバーにより付加されたと判断す
る。一方、そのステアリングシャフトの車輪W側での回
転角の変化が、ステアリングホイールH側での回転角の
変化に先行する時、その付加操舵力は車両に外部から付
加されたと判断する。本実施形態では、そのステアリン
グシャフトのステアリングホイールH側での回転角速度
ωiと車輪W側での回転角速度ωoとの偏差を求め、制
御装置61の判定部61aにおいて、ステアリングホイ
ールH側での回転角速度ωiが車輪W側での回転角速度
ωoよりも大きければドライバーにより付加されたと判
断し、車輪W側での回転角速度ωoがステアリングホイ
ールH側での回転角速度ωiよりも大きければ車両に外
部から付加されたと判断する。
【0054】その付加操舵力がドライバーにより付加さ
れた場合(ステップ3でNo)、判定部61aにおい
て、その付加操舵力に対応するトルクThが設定値T1
以上か否かを判断する(ステップ4)。すなわち、上記
第1レゾルバ53により求められるステアリングシャフ
トの回転角と、その第2レゾルバ65により求められる
ステアリングシャフトの回転角との差から、ステアリン
グシャフトにより伝達される全トルクTを求め、その全
トルクTから、上記ブラシレスモータ50が発生させる
操舵力によるトルクを差し引くことで、その付加操舵力
に対応するトルクThを求める。そのブラシレスモータ
50が発生させる操舵力によるトルクは、そのブラシレ
スモータ50の駆動電流Iaの値から求める。
【0055】そのドライバーの付加操舵力に対応するト
ルクThが設定値T1以上である場合、上記常閉接点4
9に開信号を出力する。これにより、ブラシレスモータ
50に印加される電力が断たれ、自動操舵モードが解除
されて通常操舵モードに切り換えられる(ステップ
5)。その設定値T1は、操舵の意思を示す時にドライ
バーが発生する操舵力に基づき定めることができる。
【0056】そのドライバーの付加操舵力に対応するト
ルクThが設定値T1未満である場合、自動操舵を継続
する。
【0057】ステップ3において、その付加操舵力が外
乱により車両に外部から付加された場合、判定部61a
において、その付加操舵力が、そのブラシレスモータ5
0が発生する操舵力の方向と同一方向か否かを判断する
(ステップ6)。すなわち、上記ステアリングシャフト
により伝達される全トルクが、ブラシレスモータ50が
発生させる操舵力によるトルクよりも小さい時、両操舵
力の方向は同一方向であると判断する。
【0058】ステップ6において、そのブラシレスモー
タ50が発生する操舵力の方向と付加操舵力の方向とが
同一方向である場合、判定部61aにおいて、その付加
操舵力に対応する外乱トルクTdの絶対値が設定値T2
以上であるか否かを判断する(ステップ7)。
【0059】その外乱トルクTdの絶対値が設定値T2
以上である時、警報信号を発し(ステップ8)、しかる
後に上記常閉接点49に開信号を出力し、自動操舵モー
ドを解除して通常操舵モードに切り換える(ステップ
5)。その警報信号によりドライバーに警報を発するブ
ザーやランプ等の警報装置(図示省略)を作動させる。
なお、その自動操舵モードから通常操舵モードへの切り
換え前に、一時的に車輪Wの舵角が変化しないようにブ
ラシレスモータ50に操舵力を発生させることで、車両
の安定化を図るようにしてもよい。
【0060】ステップ6において、そのブラシレスモー
タ50が発生する操舵力の方向と付加操舵力の方向とが
同一方向でない時、ステップ7において外乱トルクTd
の絶対値が設定値T2未満である時、その外乱トルクT
dを相殺する操舵力を発生するようにブラシレスモータ
50を制御し、外乱の影響を補償する(ステップ9)。
すなわち、その外乱トルクTdを相殺するための補償ト
ルクTcを演算し、その補償トルクTcを上記目標トル
クTqに加えることで、その付加操舵力を相殺する操舵
力を発生するようにブラシレスモータ50を制御する。
その外乱トルクTdから補償トルクTcを求めるための
演算式は予め実験により求めることができる。
【0061】通常操舵モードおよび自動操舵モードの双
方において、その制御装置61は、上記ポンプ駆動用モ
ータ64の回転速度を、操舵補助の必要時に操舵補助速
度にし、操舵補助を必要としない時に待機速度にする指
示信号を出力する。すなわち、ステアリングシャフトに
より伝達される全トルクTが操舵の必要性に応じて予め
定めた設定値以上であれば、その制御装置61はポンプ
駆動用モータ64の回転速度を操舵補助速度とする指示
信号を出力する。その操舵補助速度は、そのポンプ37
から送り出される圧油の流量が操舵補助に必要な流量に
なるように予め設定される速度である。その操舵補助速
度は、車速センサ70により検知される車速に応じて変
化するものとされる。すなわち、低車速では操舵補助力
を大きくして車両の旋回性能を向上し、高車速では操舵
補助力を小さくして車両の走行安定性を向上できるよう
に、その操舵補助速度は決定される。また、そのステア
リングシャフトにより伝達される全トルクTが設定値未
満であれば、判定部61aはポンプ駆動用モータ64の
回転速度を待機速度とする指示信号を出力する。その待
機速度は、上記操舵補助速度よりも小さな予め設定され
る速度であって、本実施形態では零とされるが、零より
も大きな値であってもよい。これにより、省エネルギー
化を図ることができる。
【0062】通常操舵モードにおいて、そのポンプ駆動
用モータ64の回転速度が待機速度から操舵補助速度に
増速する時に、増速開始から一定期間だけ、上記ブラシ
レスモータ50に駆動指令信号を出力する。これによ
り、そのブラシレスモータ50が操舵補助力を発生す
る。そのブラシレスモータ50が発生する操舵補助力の
大きさは、ポンプ駆動用モータ64が操舵補助速度にお
いて発生する操舵補助力を確保できる大きさとされる。
そのブラシレスモータ50に操舵補助力を発生させる上
記増速開始からの一定期間は、ドライバーの操舵フィー
リングを向上できるように設定すればよい。
【0063】自動操舵モードおよび通常操舵モードの双
方において、その制御装置61は、そのブラシレスモー
タ50に駆動電流Iaが印加されている時に、上記セン
サ44からの信号により操舵補助力発生用油圧シリンダ
18が作動しているか否かを判定する。その油圧シリン
ダ18の作動がロックされた時、制御装置61はロック
解除信号を出力する。これにより、電磁開閉弁43のソ
レノイド43aが励磁され、油圧シリンダ18の第1油
室21と第2油室22とが連通され、そのロックが解除
される。このロック解除時に、制御装置61は、そのブ
ラシレスモータ50の出力を油圧シリンダ18による操
舵補助力分だけ増加させる信号を出力する。
【0064】上記構成において、車両に外部から操舵力
が付加された場合、ステアリングシャフトにより伝達さ
れるトルクは実際の舵角が変化する前に変化する。よっ
て、車両に外部から付加される操舵力に対応する値とし
てステアリングシャフトにより伝達されるトルクを求
め、その求めた付加操舵力を相殺するようにブラシレス
モータ50を制御することで、外乱による付加操舵力に
より実際に舵角が変化する前に、その付加操舵力の影響
を補償できる。これにより、外乱の影響を迅速かつ確実
に補償でき、車両の挙動を安定化することができる。
【0065】また、上記構成によれば、自動操舵中にド
ライバーが操舵力を付加した場合、実際の舵角を変化さ
せることなく、通常操舵モードに切り換えることができ
る。これにより、緊急事態等において迅速に自動操舵モ
ードから通常操舵モードに切り換えることができる。し
かも、その自動操舵中に付加される操舵力が、ドライバ
ーにより付加されたのか、車両に外部から付加されたの
かを判断するので、外乱により自動操舵モードから通常
操舵モードに誤って切り換えられるのを防止できる。
【0066】上記構成においては、伝達トルクに応じて
弾性的に相対回転するステアリングシャフトのステアリ
ングホイールH側の回転角と車輪W側の回転角とを求め
ることで、専用のトルクセンサを用いることなく、付加
操舵力に対応するトルクを簡易かつ迅速に求めることが
できる。そのトルクの変化がドライバーにより付加され
た操舵力に基づく場合、そのステアリングシャフトのス
テアリングホイールH側での回転角の変化は、車輪W側
での回転角の変化に先行する。そのトルクの変化が車両
に外部から付加された操舵力に基づく場合、そのステア
リングシャフトの車輪W側での回転角の変化は、ステア
リングホイールH側での回転角の変化に先行する。これ
により、その付加操舵力が、ドライバーにより付加され
たのか車両に外部から付加されたのかを確実に判断する
ことができる。
【0067】また、上記構成では、ブラシレスモータ5
0が発生する操舵力の方向と同一方向に車両に外部から
操舵力が付加されたか否かの判定を行う。これにより、
路面の摩擦係数の減少により車輪に作用する操舵抵抗が
減少したか否かを判定できる。その付加操舵力に対応す
る外乱トルクTdの絶対値が設定値T2以上である時
に、自動操舵モードから通常操舵モードに切り換えるこ
とで、路面の摩擦係数が小さい場合に自動操舵を解除で
きる。
【0068】また、操舵補助力発生用油圧シリンダ18
がロックされた時、そのロックを解除するので、車両の
操舵を行うことができ、フェイルセーフ機能を向上でき
る。さらに、その油圧シリンダ18による操舵補助力分
だけブラシレスモータ50の出力を増加させるので、操
舵性能を維持できる。
【0069】その自動操舵モードにおいて操舵力を発生
させるブラシレスモータ50のロータ51は、ステアリ
ングシャフトと同心に同行回転するので、制御装置61
による制御に対する応答が迅速で、コンパクトでシンプ
ルな構造になる。また、そのブラシレスモータ50の第
1レゾルバ53により、そのステアリングシャフトのス
テアリングホイールH側での回転角の変化に対応する値
を時系列に求めることができるので、専用の検出器が不
要になる。また、その第1レゾルバ53と第2レゾルバ
65の出力から、付加操舵力に対応するトルクを求める
ので、専用のトルクセンサが不要になる。これにより、
構造をシンプルでコンパクトにして、製造コストを低減
できる。また、各レゾルバ53、65は、固定子53
b、65bに対して回転子53a、65aを回転させる
だけで出力調節できるので、組み付けが容易である。
【0070】また、上記構成ではポンプ駆動用モータ6
4を操舵補助の不要時に待機速度にして省エネルギー化
を図る場合に、そのポンプ駆動用モータ64が待機速度
から操舵補助速度まで増速するまでの立ち上がり期間に
おいて、ポンプ37により操舵補助力発生用油圧シリン
ダ18に充分な量の圧油を供給できなくても、ブラシレ
スモータ50により操舵補助力を付与することができ
る。これにより、通常操舵時における操舵フィーリング
を向上できる。
【0071】図7、図8は本発明の第1変形例を示す。
上記実施形態との相違は、第2レゾルバ65に代えて、
トルクセンサ107をブラシレスモータ50と制御弁2
3との間に設けた点にある。
【0072】そのトルクセンサ107は、バルブハウジ
ング10aにより保持される第1、第2検出コイル13
3、134と、制御弁23の第1バルブ部材24に同行
回転可能に連結部材140を介して連結される磁性材製
の第1検出リング136と、入力シャフト2に同行回転
可能に連結される磁性材製の第2検出リング137とを
有する。その第1検出リング136の一端面と第2検出
リング137の一端面とは互いに対向するように配置さ
れ、各検出リング136、137の対向端面に、それぞ
れ歯136a、137aが周方向に沿って複数設けられ
ている。その第2検出リング137の他端側は一端側よ
りも外径の小さな小径部137bとされている。その第
1検出コイル133は第1検出リング136と第2検出
リング137の対向間を覆うように配置され、第2検出
コイル134は第2検出リング137を覆うように配置
され、各検出コイル133、134は、バルブハウジン
グ10aに取り付けられる基板に形成される信号処理回
路141に接続される。その信号処理回路141におい
て、第1検出コイル133は抵抗145を介して発振器
146に接続され、第2検出コイル134は抵抗147
を介して発振器146に接続され、各検出コイル13
3、134は差動増幅回路148に接続される。これに
より、ステアリングシャフトにより伝達されるトルクに
よりトーションバー3が捩れ、両検出リング136、1
37が弾性的に相対回転すると、各検出リング136、
137の歯136a、137aの対向面積が変化する。
その面積変化により、その歯136a、137aの対向
間における第1検出コイル133の発生磁束に対する磁
気抵抗が変化することから、その変化に応じ第1検出コ
イル133の出力が変化し、その出力に対応した伝達ト
ルクが検出される。そのトルク検出信号は制御装置61
に入力される。また、第2検出コイル134は第2検出
リング137の小径部137bに対向する。その小径部
137bの外径は、操舵抵抗の作用していない状態で、
第2検出コイル134の発生磁束に対する磁気抵抗と第
1検出コイル133の発生磁束に対する磁気抵抗とが等
しくなるように設定されている。これにより、温度変動
による第1検出コイル133の出力変動は、温度変動に
よる第2検出コイル134の出力変動に等しくなるので
差動増幅回路148により打ち消され、操舵トルクの検
出値の温度による変動が補償される。また、上記実施形
態における入力シャフト2とバルブハウジング10aと
の間のオイルシール14に代えて、連結部材140と入
力シャフト2との間と、連結部材140とバルブハウジ
ング10aとの間にオイルシール114が配置される。
他は上記実施形態と同様で、同一部分は同一符号で示
す。
【0073】上記第1変形例によれば、自動操舵時に、
ブラシレスモータ50が発生する操舵力以外に付加され
る操舵力に対応する値として、ステアリングシャフトに
より伝達されるトルクをトルクセンサ107により求め
る。そのトルクセンサ107により検出されるトルク
は、ステアリングシャフトの車輪W側での回転角に対応
する。制御装置61は、そのトルクセンサ107により
検出されるトルクを時系列に求める。制御装置61は、
第1レゾルバ53により求められるステアリングシャフ
トのステアリングホイールH側での回転角の変化が、ト
ルクセンサ107により検出されるトルクの変化に先行
する時、その付加操舵力はドライバーにより付加された
と判断する。一方、そのトルクセンサ107により検出
されるトルクの変化が、ステアリングホイールH側での
回転角の変化に先行する時、その付加操舵力は車両に外
部から付加されたと判断する。その回転角の変化とトル
クの変化の何れが先行するかは、その回転角速度とトル
ク変化速度とを比較することで判断できる。
【0074】図9、図10は本発明の第2変形例を示
す。上記第1変形例との相違は、操舵補助力を油圧シリ
ンダ18に代えて操舵補助用モータ180を用いて付与
する点にある。そのため、トルクセンサ107により検
知されるトルクと車速センサ70により検知される車速
に応じた操舵補助力を付与できるように、制御装置61
からの信号に基づきモータ180を駆動し、そのモータ
180の出力をボールネジ機構190を介してラック8
に伝達する。すなわち、そのモータ180は、上記ラッ
クハウジング10bから突出するラック8を覆うように
設けられ、そのラックハウジング10bに取り付けられ
るモータハウジング180aと、このモータハウジング
180a内周に固定されるステータ180bと、そのモ
ータハウジング180aにベアリング180c、180
dを介して回転可能に支持される筒状のロータ180e
とを有し、そのロータ180eによってラック8が囲ま
れる。そのボールネジ機構190は、そのラック8の外
周に一体的に形成された雄ねじ190aと、この雄ねじ
190aにボールを介してねじ合わされるボールナット
190bとを有する。そのボールナット190が上記ロ
ータ180eに同行回転可能に連結される。制御装置6
1がステアリングシャフトにより伝達されるトルクと車
速に応じた駆動電流を印加することでモータ180が駆
動され、ロータ180eの回転力がボールナット190
b、ボール、雄ねじ190aを介して軸方向力に変換さ
れラック8に操舵補助力として伝達される。そのモータ
180の出力トルクは、その制御装置61によるモータ
180の駆動電流の制御特性から求められる。また、そ
のモータ180の駆動電流は制御装置61からリレー回
路181を介して印加される。そのリレー回路181
は、モータ180に駆動電流が印加されている時にモー
タ180の回転がロックされると、そのモータ180へ
の電力供給を遮断するリレースイッチを有する。そのリ
レー回路181は従来と同様のものを用いることができ
る。そのモータ180への電力供給の遮断により、モー
タ180のロックは解除される。制御装置61は、その
モータ180への電力供給が遮断される時、ブラシレス
モータ50の出力をモータ180による操舵補助力分だ
け増加させる信号を出力する。他は第1変形例と同様
で、同一部分は同一符号で示す。
【0075】なお、本発明は上記実施形態や変形例に限
定されない。例えば、ステアリングホイールと操舵力発
生用アクチュエータとの間に、ステアリングシャフトに
より伝達されるトルクを検出するトルクセンサを設けて
もよい。この場合、付加操舵力に基づきステアリングシ
ャフトにより伝達されるトルクを、上記のようにステア
リングシャフトにより伝達される全トルクからアクチュ
エータにより発生されるトルクを差し引くことなく、直
接に求めることができる。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、車両を自動操舵できる
ステアリング装置において、外乱の影響を迅速かつ確実
に補償でき、車両の挙動を安定化でき、摩擦係数の小さ
い凍結路面等において自動操舵を解除して車両の挙動が
制御できなくなるのを防止でき、操舵補助力発生用アク
チュエータの作動が不慮にロックされた場合に対するフ
ェイルセーフ機能を向上でき、自動操舵モードにおいて
緊急事態が生じたような場合、外乱の影響を受けること
なくドライバーの意思に応じて迅速に通常操舵モードに
切り換えることができ、構造をコンパクトでシンプルに
して低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の車両のステアリング装置の
断面図
【図2】図1のII‐II線断面図
【図3】本発明の実施形態の車両のステアリング装置の
油圧回路図
【図4】本発明の実施形態の車両のステアリング装置の
ステアリングシャフトの回転角に対する(1)は第1レ
ゾルバの出力の関係、(2)は第2レゾルバの出力の関
係を示す図
【図5】本発明の実施形態の制御系を示すブロック線図
【図6】本発明の実施形態の車両のステアリング装置の
制御手順を示すフローチャート
【図7】本発明の第1変形例の車両のステアリング装置
の断面図
【図8】本発明の第1変形例の車両のステアリング装置
のトルクセンサの出力処理回路図
【図9】本発明の第2変形例の車両のステアリング装置
の構成説明図
【図10】本発明の第2変形例の車両のステアリング装
置の断面図
【符号の説明】
2 入力シャフト 4 出力シャフト 18 油圧シリンダ(操舵補助力発生用アクチュエー
タ) 23 制御弁 37 ポンプ 50 ブラシレスモータ(操舵力発生用アクチュエー
タ) 51 ロータ 52 ステータ 53 第1レゾルバ 61 制御装置 64 ポンプ駆動用モータ 65 第2レゾルバ 107 トルクセンサ 180 モータ H ステアリングホイール W 車輪

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動操舵モードにおいて制御装置からの
    信号に基づき操舵力を発生させる操舵力発生用アクチュ
    エータと、 その操舵力を車輪に伝達するステアリングシャフトと、 その操舵力発生用アクチュエータが発生する操舵力以外
    に車両に外部から付加される操舵力に対応する値とし
    て、その付加操舵力に基づきステアリングシャフトによ
    り伝達されるトルクを求める手段とを備え、 その求められた付加操舵力を相殺する操舵力を発生する
    ように、その操舵力発生用アクチュエータが制御される
    車両のステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記自動操舵モードと、ドライバーが発
    生させる操舵力を前記ステアリングシャフトを介し車輪
    に伝達する通常操舵モードとの間で操舵モードが切り換
    え可能とされ、 その自動操舵モードにおいて、前記操舵力発生用アクチ
    ュエータが発生する操舵力以外の付加操舵力が、ドライ
    バーにより付加されたのか車両に外部から付加されたの
    かを判断する手段が設けられ、 その付加操舵力がドライバーにより付加され、且つ、そ
    の付加操舵力に対応するトルクが設定値以上である時
    に、自動操舵モードから通常操舵モードに切り換える手
    段が設けられている請求項1に記載の車両のステアリン
    グ装置。
  3. 【請求項3】 前記操舵力発生用アクチュエータが発生
    する操舵力の方向と同一方向に車両に外部から操舵力が
    付加され、且つ、その付加操舵力に対応するトルクの絶
    対値が設定値以上である時に、自動操舵モードから通常
    操舵モードに切り換える手段を備える請求項2に記載の
    車両のステアリング装置。
  4. 【請求項4】 操舵補助力発生用アクチュエータと、 その操舵補助力発生用アクチュエータの作動がロックさ
    れた時に、そのロックを解除すると共に、前記操舵力発
    生用アクチュエータの出力を操舵補助力発生用アクチュ
    エータによる操舵補助力分だけ増加させる手段とを備え
    る請求項2又は3に記載の車両のステアリング装置。
  5. 【請求項5】 そのステアリングシャフトのステアリン
    グホイール側と車輪側とは、そのステアリングシャフト
    により伝達されるトルクに応じて弾性的に相対回転可能
    とされ、 そのステアリングシャフトのステアリングホイール側で
    の回転角に対応する値を時系列に求める手段と、 そのステアリングシャフトの車輪側での回転角に対応す
    る値を時系列に求める手段とが設けられ、 そのステアリングシャフトのステアリングホイール側で
    の回転角の変化が、車輪側での回転角の変化に先行する
    時、その付加操舵力はドライバーにより付加されたと判
    断し、そのステアリングシャフトの車輪側での回転角の
    変化が、ステアリングホイール側での回転角の変化に先
    行する時、その付加操舵力は車両に外部から付加された
    と判断する請求項2〜4の何れかに記載の車両のステア
    リング装置。
  6. 【請求項6】 前記操舵力発生用アクチュエータは、そ
    のステアリングシャフトと同心に同行回転するロータ
    と、そのロータを囲むステータと、そのロータの回転角
    の検出器とを有するブラシレスモータとされ、 そのロータの回転角の検出器により、そのステアリング
    シャフトのステアリングホイール側での回転角に対応す
    る値が時系列に求められ、 その操舵力発生用アクチュエータよりも車輪側における
    ステアリングシャフトの回転角の第2検出器が設けら
    れ、 その第2検出器により、そのステアリングシャフトの車
    輪側での回転角に対応する値が時系列に求められ、 そのロータの回転角の検出器により求められるステアリ
    ングシャフトの回転角と、その第2検出器により求めら
    れるステアリングシャフトの回転角との差から、ステア
    リングシャフトにより伝達されるトルクが求められる請
    求項1〜5の何れかに記載の車両のステアリング装置。
  7. 【請求項7】 操舵補助力発生用の油圧アクチュエータ
    と、 その油圧アクチュエータに圧油を供給するポンプと、 そのポンプを駆動するモータと、 そのポンプ駆動用モータの回転速度を、操舵補助の必要
    時に操舵補助速度にし、操舵補助を必要としない時に待
    機速度にする手段とを備え、 通常操舵モードにおいて、そのポンプ駆動用モータの回
    転速度が待機速度から操舵補助速度に増速する時に、そ
    の増速開始から一定期間だけ、前記操舵力発生用アクチ
    ュエータにより操舵補助力を発生可能である請求項2〜
    6の何れかに記載の車両のステアリング装置。
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