JPH1026475A - 電気炉の炉体構造 - Google Patents
電気炉の炉体構造Info
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- JPH1026475A JPH1026475A JP17939596A JP17939596A JPH1026475A JP H1026475 A JPH1026475 A JP H1026475A JP 17939596 A JP17939596 A JP 17939596A JP 17939596 A JP17939596 A JP 17939596A JP H1026475 A JPH1026475 A JP H1026475A
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- electric furnace
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、炉内の熱エネルギーを損失するこ
となく、内張りの定形耐火レンガの浮上がりを防止する
ことのできる電気炉の炉体構造を提供する。 【解決手段】 炉体21には炉殻25内の少なくとも側
壁24に積層された耐火レンガ22が内張りされてい
る。電極26と接近した内張り位置の耐火レンガ上端側
のみに浮上がり押さえ金物31を取付けている。押さえ
金物31は箱形状の水冷構造を有し、押さえ金物31を
含む耐火レンガ上端側全周を不定形耐火物37で覆って
いる。
となく、内張りの定形耐火レンガの浮上がりを防止する
ことのできる電気炉の炉体構造を提供する。 【解決手段】 炉体21には炉殻25内の少なくとも側
壁24に積層された耐火レンガ22が内張りされてい
る。電極26と接近した内張り位置の耐火レンガ上端側
のみに浮上がり押さえ金物31を取付けている。押さえ
金物31は箱形状の水冷構造を有し、押さえ金物31を
含む耐火レンガ上端側全周を不定形耐火物37で覆って
いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気炉の炉体構造
に係り、特に側壁レンガの浮上りを防止できる電気炉の
炉体構造に関する。
に係り、特に側壁レンガの浮上りを防止できる電気炉の
炉体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】電気炉は一般に金属スクラップや合金鉄
や鉱石など金属原料を主体とする主原料と石灰やコーク
スなどの精錬に必要な副原料等を溶解し、銑鉄、鋼等を
製造するものであって、耐火物を内張りした構造のもの
が使用されている。
や鉱石など金属原料を主体とする主原料と石灰やコーク
スなどの精錬に必要な副原料等を溶解し、銑鉄、鋼等を
製造するものであって、耐火物を内張りした構造のもの
が使用されている。
【0003】図7は一般に使用されている電気炉の炉体
構造の概略説明図である。図7において、電気炉の炉体
構造は炉体1と炉蓋2と電極6で構成されている。炉体
1の炉殻3の内側側壁及び炉底は断熱材4及び耐火材で
内張りされている。一般に耐火材には定形耐火レンガ5
aが用いられるが、必要に応じて不定形耐火物5bをス
タンプやコーティングして用いることもある。
構造の概略説明図である。図7において、電気炉の炉体
構造は炉体1と炉蓋2と電極6で構成されている。炉体
1の炉殻3の内側側壁及び炉底は断熱材4及び耐火材で
内張りされている。一般に耐火材には定形耐火レンガ5
aが用いられるが、必要に応じて不定形耐火物5bをス
タンプやコーティングして用いることもある。
【0004】炉蓋2は不定形耐火物5bで内張りされ、
電極6等を挿入する開口部2aが設けられている。
電極6等を挿入する開口部2aが設けられている。
【0005】上記した電気炉の内周面に積み上げられた
定形耐火レンガ5aはレンガ同士の円周方向のせりと自
重によって固定されている。
定形耐火レンガ5aはレンガ同士の円周方向のせりと自
重によって固定されている。
【0006】しかし、操業中の炉内温度変化の影響を受
けて、定形耐火レンガ5aは熱膨張と収縮を繰返すこと
により、最上段の定形耐火レンガ5aが浮上がりを生じ
る場合がある。
けて、定形耐火レンガ5aは熱膨張と収縮を繰返すこと
により、最上段の定形耐火レンガ5aが浮上がりを生じ
る場合がある。
【0007】最上段の定形耐火レンガ5aに浮上がりが
生じると、下段側の定形耐火レンガ5a同士が次第に弛
みはじめ、溶湯の目地差し等が生じ、浮上がりがさらに
大きくなり、遂には定形耐火レンガ5aの脱落等を生じ
る危険性がある。
生じると、下段側の定形耐火レンガ5a同士が次第に弛
みはじめ、溶湯の目地差し等が生じ、浮上がりがさらに
大きくなり、遂には定形耐火レンガ5aの脱落等を生じ
る危険性がある。
【0008】特に、製鋼用電気炉のような場合には、電
気炉の内周面開口上端部近傍の定形耐火煉瓦5aに、電
極から発生するアークによって炉内の金属溶湯およびス
ラグが飛散して生じるスプラッシュ等が付着し、それに
起因して損傷し、脱落する危険性がある。
気炉の内周面開口上端部近傍の定形耐火煉瓦5aに、電
極から発生するアークによって炉内の金属溶湯およびス
ラグが飛散して生じるスプラッシュ等が付着し、それに
起因して損傷し、脱落する危険性がある。
【0009】そのため、製鋼用電気炉では、炉壁内周面
の金属溶湯およびスラグと直接に接触しない部位を定形
耐火煉瓦の代わりに、水冷伝熱管を多段に配設した構造
の電気炉が知られている。
の金属溶湯およびスラグと直接に接触しない部位を定形
耐火煉瓦の代わりに、水冷伝熱管を多段に配設した構造
の電気炉が知られている。
【0010】しかし、このような水冷構造は内周面上部
に於ける定形耐火煉瓦の損傷・脱落を抑制する利点があ
るが、反面、炉構造本来の役割である熱エネルギーの保
持が困難になる欠点がある。
に於ける定形耐火煉瓦の損傷・脱落を抑制する利点があ
るが、反面、炉構造本来の役割である熱エネルギーの保
持が困難になる欠点がある。
【0011】これらの対策として、特開平7−1036
58号公報には、炉体側壁の上部全周に亘って配設する
金属製の水冷伝熱管を極力少数段に抑え、その最下段の
水冷伝熱管の近傍位置まで炉壁耐火物を内張りした電気
炉の水冷炉壁構造が開示されている。
58号公報には、炉体側壁の上部全周に亘って配設する
金属製の水冷伝熱管を極力少数段に抑え、その最下段の
水冷伝熱管の近傍位置まで炉壁耐火物を内張りした電気
炉の水冷炉壁構造が開示されている。
【0012】図8は、特開平7−103658号公報に
開示された電気炉の水冷炉壁構造の要部を示す一部断面
図である。
開示された電気炉の水冷炉壁構造の要部を示す一部断面
図である。
【0013】図8において、7は主原料及び副原料を溶
解し、銑鉄及び鋼を製造する電気炉であって、出湯口1
3及び除滓口や作業口等を有し、炉殻10と炉底8aと
側壁8bからなる炉体8と、電極が昇降動する図示しな
い電極挿通口を有する炉蓋9とからなっている。
解し、銑鉄及び鋼を製造する電気炉であって、出湯口1
3及び除滓口や作業口等を有し、炉殻10と炉底8aと
側壁8bからなる炉体8と、電極が昇降動する図示しな
い電極挿通口を有する炉蓋9とからなっている。
【0014】炉殻10の円周状の側壁8bの上部内周面
に沿って、冷却水の通水される金属製の水冷伝熱管11
が、略全周に亘って2段に配設されており、最下段の水
冷伝熱管11の近傍位置まで耐火物12が内張りされて
いる。
に沿って、冷却水の通水される金属製の水冷伝熱管11
が、略全周に亘って2段に配設されており、最下段の水
冷伝熱管11の近傍位置まで耐火物12が内張りされて
いる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開平7−1
03658号公報に開示された技術は、従来の耐火材の
みにより内張りされた電気炉の炉構造や、水冷伝熱管を
多段に配設した電気炉の炉構造のもつ問題点を解決する
ものであるが、以下の問題点がある。
03658号公報に開示された技術は、従来の耐火材の
みにより内張りされた電気炉の炉構造や、水冷伝熱管を
多段に配設した電気炉の炉構造のもつ問題点を解決する
ものであるが、以下の問題点がある。
【0016】即ち、Mn鉱石、Cr鉱石を主原料とし、
石灰やケイ石、コークスなどを副原料として、フェロM
n、フェロCr等を製造する電気炉は、製鋼用電気炉等
に比較して電気炉自体が大型であるとともに、上記した
主原料及び副原料は炉蓋を貫通させた原料シュートを通
じて、半連続的に炉内に装入され、通常3本のエルー式
の電極を用いて、装入原料層及び溶融スラグ層の抵抗熱
を主体としたサブマジードアークにより反応を進行させ
るものであり、熱エネルギーの保持が重要である。この
ような電気炉では、炉殻10の円周状の側壁8bの上部
内周面に沿って略全周に亘って配設した水冷伝熱管11
を極力少数段にしたとしても、水冷によって損失する熱
エネルギーは大きく、電極との距離が離れている部位で
は、水冷の効果によつて、Mn鉱石、Cr鉱石は十分加
熱されず、溶解できない。その結果、電気炉の円周方向
で不均一な反応ゾーンが形成され、フェロMn、フェロ
Cr等の製造が効率よくできないといった問題が生ず
る。
石灰やケイ石、コークスなどを副原料として、フェロM
n、フェロCr等を製造する電気炉は、製鋼用電気炉等
に比較して電気炉自体が大型であるとともに、上記した
主原料及び副原料は炉蓋を貫通させた原料シュートを通
じて、半連続的に炉内に装入され、通常3本のエルー式
の電極を用いて、装入原料層及び溶融スラグ層の抵抗熱
を主体としたサブマジードアークにより反応を進行させ
るものであり、熱エネルギーの保持が重要である。この
ような電気炉では、炉殻10の円周状の側壁8bの上部
内周面に沿って略全周に亘って配設した水冷伝熱管11
を極力少数段にしたとしても、水冷によって損失する熱
エネルギーは大きく、電極との距離が離れている部位で
は、水冷の効果によつて、Mn鉱石、Cr鉱石は十分加
熱されず、溶解できない。その結果、電気炉の円周方向
で不均一な反応ゾーンが形成され、フェロMn、フェロ
Cr等の製造が効率よくできないといった問題が生ず
る。
【0017】また、上記した電気炉では主原料、副原料
は炉蓋を貫通させた原料シュートを通じて、半連続的に
炉内に装入されるので、水冷伝熱管11を露出した状態
で設置した場合、主原料、副原料による摩耗を受け易
く、冷却水の漏洩の危険性もある。
は炉蓋を貫通させた原料シュートを通じて、半連続的に
炉内に装入されるので、水冷伝熱管11を露出した状態
で設置した場合、主原料、副原料による摩耗を受け易
く、冷却水の漏洩の危険性もある。
【0018】そこで、炉体本体の側壁内張りの耐火レン
ガの上端部に非水冷の煉瓦浮き上がり防止用の押さえ金
物を取付けることも考えられるが、上記した大型の電気
炉は低電圧、大電流で操業しているために、電極と接近
した位置ではサブマージドアーク熱の影響を受けて、上
記押さえ金物が変形して、定形耐火物を押さえることが
できない。
ガの上端部に非水冷の煉瓦浮き上がり防止用の押さえ金
物を取付けることも考えられるが、上記した大型の電気
炉は低電圧、大電流で操業しているために、電極と接近
した位置ではサブマージドアーク熱の影響を受けて、上
記押さえ金物が変形して、定形耐火物を押さえることが
できない。
【0019】本発明者等は上記のような問題点を解決す
るために、フェロMn、フェロCr等の製造に用いる大
型の電気炉において、内張りの定形耐火レンガの浮上が
りを防止するために鋭意検討を行ない本発明に到達し
た。即ち、本発明は、炉内の熱エネルギー損失を極力小
さくして、内張り定形耐火レンガの浮上がりを防止する
ことのできる電気炉の炉体構造を提供することを目的と
する。
るために、フェロMn、フェロCr等の製造に用いる大
型の電気炉において、内張りの定形耐火レンガの浮上が
りを防止するために鋭意検討を行ない本発明に到達し
た。即ち、本発明は、炉内の熱エネルギー損失を極力小
さくして、内張り定形耐火レンガの浮上がりを防止する
ことのできる電気炉の炉体構造を提供することを目的と
する。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
炉殻と炉殻内部の少なくとも側壁に積層された耐火レン
ガからなる炉体と、炉体と係合する炉蓋と、炉蓋を貫通
させて設けた複数の電極から構成される電気炉の炉体構
造において、水冷構造を有する箱形状であって前記積層
された耐火レンガの浮上がりを防止するための押さえ金
物が、炉殻外側から前記積層された耐火レンガの上端部
周方向に複数個挿入固定されていることを特徴とする電
気炉の炉体構造である。
炉殻と炉殻内部の少なくとも側壁に積層された耐火レン
ガからなる炉体と、炉体と係合する炉蓋と、炉蓋を貫通
させて設けた複数の電極から構成される電気炉の炉体構
造において、水冷構造を有する箱形状であって前記積層
された耐火レンガの浮上がりを防止するための押さえ金
物が、炉殻外側から前記積層された耐火レンガの上端部
周方向に複数個挿入固定されていることを特徴とする電
気炉の炉体構造である。
【0021】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明において、前記押さえ金物が、前記積層された耐火レ
ンガの上端部周方向であって電極の近傍部位にのみ複数
個挿入固定されているものである。
明において、前記押さえ金物が、前記積層された耐火レ
ンガの上端部周方向であって電極の近傍部位にのみ複数
個挿入固定されているものである。
【0022】請求項3に係る発明は、前記押さえ金物を
含む前記積層された耐火レンガの上端部が、不定形耐火
物で覆われている電気炉の炉体構造である。
含む前記積層された耐火レンガの上端部が、不定形耐火
物で覆われている電気炉の炉体構造である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図に
よって詳述する。
よって詳述する。
【0024】図1は本発明の実施の形態を示す側面図で
あり、図2は図1のA−A線矢視断面図である。ここで
はフェロCrの製造に用いる電気炉の炉体構造について
説明する。
あり、図2は図1のA−A線矢視断面図である。ここで
はフェロCrの製造に用いる電気炉の炉体構造について
説明する。
【0025】図1において、21は電気炉の炉体であ
り、炉殻25内は主として耐火レンガ22により炉底2
3、側壁24が内張りされている。
り、炉殻25内は主として耐火レンガ22により炉底2
3、側壁24が内張りされている。
【0026】炉体21には3本のエール式の電極26を
貫通させた炉蓋27が係合して、炉内が密閉状態にされ
る。
貫通させた炉蓋27が係合して、炉内が密閉状態にされ
る。
【0027】炉蓋27には炉蓋27を開閉することな
く、連続的に原料30を投入できるように、原料シュー
ト28が各電極の回りに複数個取付けられている。
く、連続的に原料30を投入できるように、原料シュー
ト28が各電極の回りに複数個取付けられている。
【0028】炉体21の下部には精錬後フェロCrを排
出させる出銑口29及び図示しないスラグ排出口が設け
られている。
出させる出銑口29及び図示しないスラグ排出口が設け
られている。
【0029】図2において、浮上がり押さえ金物31
は、内張り耐火レンガ上端の、電極26と接近した部位
にのみ取付けられている。これは、発明者らの検討によ
り、押さえ金物31は、全周に取り付ける必要はなく、
電極26と接近した部位に取付けるだけで十分であると
知見されたためであるが、もちろん、必要に応じて電極
26の近傍以外の部位に取付けることもできる。
は、内張り耐火レンガ上端の、電極26と接近した部位
にのみ取付けられている。これは、発明者らの検討によ
り、押さえ金物31は、全周に取り付ける必要はなく、
電極26と接近した部位に取付けるだけで十分であると
知見されたためであるが、もちろん、必要に応じて電極
26の近傍以外の部位に取付けることもできる。
【0030】図3は押さえ金物31の水冷構造の一実施
の形態を示す一部切欠け断面図であり、図4は図3のB
−B線矢視による正面図であり、図5は図3のC−C線
矢視による側面断面図である。
の形態を示す一部切欠け断面図であり、図4は図3のB
−B線矢視による正面図であり、図5は図3のC−C線
矢視による側面断面図である。
【0031】図3〜図5に示した浮上がり押さえ金物3
1は、鋼材部品を溶接して作成してもよいが、破損によ
る漏水の危険性を少なくするため銅又は黄銅の鋳造一体
構造とすることが望ましい。また、内部に複数の仕切り
部材31aを設けているが、これは水路を形成するとと
もに、浮上がり押さえ金物としての強度部材ともなって
いる。
1は、鋼材部品を溶接して作成してもよいが、破損によ
る漏水の危険性を少なくするため銅又は黄銅の鋳造一体
構造とすることが望ましい。また、内部に複数の仕切り
部材31aを設けているが、これは水路を形成するとと
もに、浮上がり押さえ金物としての強度部材ともなって
いる。
【0032】冷却水は給水口32から圧入され外側の仕
切り区分から内側の仕切り区分に向かって流れ、排水口
33から排出される。
切り区分から内側の仕切り区分に向かって流れ、排水口
33から排出される。
【0033】図6は押さえ金物31を電気炉炉体に取付
けた状態を示す側面断面図である。押さえ金物31は、
炉体の側壁内張り耐火レンガ22の上端部に、炉殻25
の外側から挿入され、押さえ金物31のフランジ34
と、炉殻25に取り付けられた支持部材35とがボルト
・ナットによって留められ固定されている。
けた状態を示す側面断面図である。押さえ金物31は、
炉体の側壁内張り耐火レンガ22の上端部に、炉殻25
の外側から挿入され、押さえ金物31のフランジ34
と、炉殻25に取り付けられた支持部材35とがボルト
・ナットによって留められ固定されている。
【0034】また、押さえ金物31に補強金物36を設
けることにより、さらに、耐火レンガ22の浮上がり防
止効果を高めることができる。補強金物36は、リブ3
8で炉殻25の内側に固定された平板で、押さえ金物3
1と平面で接触しているため、押さえ金物31の冷却を
受けることができるので熱により変形することはない。
けることにより、さらに、耐火レンガ22の浮上がり防
止効果を高めることができる。補強金物36は、リブ3
8で炉殻25の内側に固定された平板で、押さえ金物3
1と平面で接触しているため、押さえ金物31の冷却を
受けることができるので熱により変形することはない。
【0035】さらに、押さえ金物31と補強金物36を
含む耐火レンガ22の上端部は不定形耐火物37で覆わ
れている。不定形耐火物37はスタンプ等によって容易
に施工することができる。不定形耐火物37の被覆によ
って、押さえ金物31が直接原料等を冷却することがな
く、冷却による熱損失を抑制することができる。また、
押さえ金物31と補強金物36が原料等と直接衝突する
ことがないので、押さえ金物31の摩耗破損を生ずるこ
とがなく、冷却水漏洩の危険がない。
含む耐火レンガ22の上端部は不定形耐火物37で覆わ
れている。不定形耐火物37はスタンプ等によって容易
に施工することができる。不定形耐火物37の被覆によ
って、押さえ金物31が直接原料等を冷却することがな
く、冷却による熱損失を抑制することができる。また、
押さえ金物31と補強金物36が原料等と直接衝突する
ことがないので、押さえ金物31の摩耗破損を生ずるこ
とがなく、冷却水漏洩の危険がない。
【0036】本発明の電気炉用炉体をフェロCrの製造
に用いる電気炉に使用した場合、稼動状態にもよるが、
電気炉の炉体寿命が通常の4〜5年に対して、8〜10
年に延長することができ、約2倍の寿命延長の効果が得
られた。
に用いる電気炉に使用した場合、稼動状態にもよるが、
電気炉の炉体寿命が通常の4〜5年に対して、8〜10
年に延長することができ、約2倍の寿命延長の効果が得
られた。
【0037】また、従来、稼動中にレンガの浮上がりを
生じた場合は溶解帯を狭くした操業で対応するため電力
負荷を下げていたが、本発明の炉体構造では、稼動中に
レンガの浮上がりが生じることがなく、電力負荷を下げ
ることによる生産減(約10%)を回避することができ
る。
生じた場合は溶解帯を狭くした操業で対応するため電力
負荷を下げていたが、本発明の炉体構造では、稼動中に
レンガの浮上がりが生じることがなく、電力負荷を下げ
ることによる生産減(約10%)を回避することができ
る。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、炉内の熱エネルギー損
失を極力抑制しつつ、内張り定形耐火レンガの浮上がり
を防止することができる。
失を極力抑制しつつ、内張り定形耐火レンガの浮上がり
を防止することができる。
【図1】本発明の実施の形態を示す側面図である。
【図2】図1のA−A線矢視断の実施の形態を示す平面
図である。
図である。
【図3】本発明の押さえ金物の水冷構造の一実施の形態
を示す一部切欠け断面図である。
を示す一部切欠け断面図である。
【図4】図3のB−B線矢視による正面図である。
【図5】図3のC−C線矢視による側面断面図である。
【図6】本発明の押さえ金物を電気炉炉体に取付けた状
態を示す側面断面図である。
態を示す側面断面図である。
【図7】従来の一般に使用されている電気炉の炉体構造
の概略説明図である。
の概略説明図である。
【図8】従来の電気炉本体の水冷炉壁構造の要部を示す
一部断面図である。
一部断面図である。
21 炉体 22 耐火レンガ 23 炉底 24 側壁 25 炉殻 26 電極 27 炉蓋 28 原料シュート 29 出銑口 30 原料 31 浮上がり押さえ金物 32 給水口 33 排出口 34 フランジ 36 補強金物 37 不定形耐火物 38 リブ
Claims (3)
- 【請求項1】 炉殻と炉殻内部の少なくとも側壁に積層
された耐火レンガからなる炉体と、炉体と係合する炉蓋
と、炉蓋を貫通させて設けた複数の電極から構成される
電気炉の炉体構造において、水冷構造を有する箱形状で
あって前記積層された耐火レンガの浮上がりを防止する
ための押さえ金物が、炉殻外側から前記積層された耐火
レンガの上端部周方向に複数個挿入固定されていること
を特徴とする電気炉の炉体構造。 - 【請求項2】 前記押さえ金物が、前記積層された耐火
レンガの上端部周方向であって電極の近傍部位にのみ複
数個挿入固定されていることを特徴とする請求項1記載
の電気炉の炉体構造。 - 【請求項3】 前記押さえ金物を含む、前記積層された
耐火レンガの上端部が、不定形耐火物で覆われているこ
とを特徴とする請求項1または請求項2記載の電気炉の
炉体構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17939596A JPH1026475A (ja) | 1996-07-09 | 1996-07-09 | 電気炉の炉体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17939596A JPH1026475A (ja) | 1996-07-09 | 1996-07-09 | 電気炉の炉体構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1026475A true JPH1026475A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16065123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17939596A Pending JPH1026475A (ja) | 1996-07-09 | 1996-07-09 | 電気炉の炉体構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1026475A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100441995C (zh) * | 2006-07-27 | 2008-12-10 | 上海交通大学 | 在炉外壳安装保温盒以减少工业炉炉壳热损失的方法 |
-
1996
- 1996-07-09 JP JP17939596A patent/JPH1026475A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100441995C (zh) * | 2006-07-27 | 2008-12-10 | 上海交通大学 | 在炉外壳安装保温盒以减少工业炉炉壳热损失的方法 |
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