JPH10264758A - エアバッグモジュール - Google Patents

エアバッグモジュール

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Publication number
JPH10264758A
JPH10264758A JP9089961A JP8996197A JPH10264758A JP H10264758 A JPH10264758 A JP H10264758A JP 9089961 A JP9089961 A JP 9089961A JP 8996197 A JP8996197 A JP 8996197A JP H10264758 A JPH10264758 A JP H10264758A
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JP
Japan
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retainer
locking hole
bag cover
airbag module
airbag
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Application number
JP9089961A
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English (en)
Inventor
Akibumi Hanawa
晃文 塙
Toshihiro Sakamoto
敏宏 坂本
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Autoliv Japan Ltd
Original Assignee
Autoliv Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 リテーナにバッグカバーを固定するに当り、
確実に両者の固定を行い、又、バッグカバーを所定位置
に保持する事ができ、エアバッグ展開時のバッグカバー
のリテーナからの離脱を完全に防止できる簡便な手段を
提供する。 【解決手段】 エアバッグ4とガス発生器8とを装着し
た略矩形のリテーナ2にバッグカバー14を固着してな
るエアバッグモジュール1において、リテーナ2は、中
央にガス発生器取付孔を有する底板部3と各辺部の縦壁
部12とを有し、且つ縦壁部12又は底板部3に夫々外
側に突出した突起片13が形成されており、バッグカバ
ー14には、裏面側にリテーナ2の縦壁部12を囲繞す
る様に脚片部22が形成され、脚片部22のリテーナ2
の突起片13に対応する位置に、突起片13が挿入され
てリテーナ2を係止する係止孔15が形成されており、
係止孔15には、下方に突出した舌部24が形成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の衝突事故に
よる衝撃から運転者の安全を確保するためのエアバッグ
装置に関し、特に、エアバッグを取り付けたリテーナを
表面側から被覆するバッグカバーのリテーナへの取付け
を容易にし、且つその位置決めを確実にしたリベットレ
スエアバッグモジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】エアバッグ装置においては、リテーナと
称する取付板に、エアバッグが折り畳まれて取り付けら
れ、このエアバッグの上面側をバッグカバーによって被
覆している。このバッグカバーは、エアバッグと同様に
リテーナに固着されると共に、エアバッグ展開時に破断
する脆弱部が設けられている。更に、このリテーナには
ガス発生器も取り付けられており、車両衝突時には、こ
のガス発生器が高圧ガスを噴出してエアバッグを急速に
展開させる様に構成されている。
【0003】この種のエアバッグ装置は、図11に示す
様に、折り畳まれたエアバッグ4の開口縁部に、リテー
ナリング5とボルト11により、リテーナ2の底板部3
と、エアバッグ4の開口から上半部を嵌入したガス発生
器8のフランジ10とを一体的に固定している。この様
に一体的に固定されたエアバッグのユニットに対し、そ
の上方からバッグカバー14を装着し、リテーナ2のリ
ベット孔とバッグカバーのリベット孔とを一致させた状
態でリベット16で両者を固定し、全体を一体化してエ
アバッグモジュール1を形成している。
【0004】この様に構成されたエアバッグモジュール
において、車両の衝突等によりガス発生器8が作動する
と、多量の高圧ガスが急速にガス発生器8から噴出し、
エアバッグ4が展開を開始する。このエアバッグの展開
に伴ってバッグカバー14の脆弱部6が開裂し、エアバ
ッグ4は運転者とステアリングホイールとの間に展開し
て運転者を衝突の衝撃から保護する。
【0005】上記のエアバッグモジュールの組立に際し
ては、エアバッグ4とガス発生器8とを固着した組立体
に、バッグカバー14を被覆した後、リベット打ち工程
に送り、エアバッグを押し縮めた状態でバッグカバー1
4の脚片部22とリテーナ2の縦壁部12とをリベット
打ちするため、押し縮めたエアバッグから反発力を受
け、バッグカバー14から手を離すと、バッグカバーが
浮き上がる様にしてリテーナ2から離反してしまう。こ
のため、バッグカバーの被覆工程から送られてきたもの
をリベット打ちするには、再度バッグカバー14をリテ
ーナに押しかぶせる作業が必要であり、作業効率が低い
という問題があった。
【0006】その対策として、図12及び図13に示す
様に、リテーナ2には、その縦壁部12に舌片部32を
先端部に向かって下り勾配となる様に切り起して形成
し、バッグカバー14には、その脚片部22に上記舌片
部32が入り込む大きさで且つ前記舌片部32の勾配と
同様の下り勾配とした開口31を形成する事によって、
その組立時にバッグカバー14の脚片部22をリテーナ
2の上方からリテーナの舌片部32に抗して押し下げる
と、図13(a)に示す様に、樹脂製で弾性力のあるバ
ッグカバー14の脚片部22は外側に拡開され、リテー
ナ2の舌片部32がバッグカバーの開口31に嵌入する
と、図13(b)に示す様に、前記脚片部22は元の状
態に復帰し、前記舌片部32は抜け止めされて両者は一
体化して仮止めされる。この仮止め状態で、リテーナ2
の縦壁部12に形成したリベット孔30とバッグカバー
14の脚片部22のリベット孔との位置が一致する様に
なっている。この状態でリベット打ち工程に送り、リテ
ーナ2とバッグカバー14とをリベット打ちして固定す
る方法が提案されている(特公平6−94267号公報
参照)。
【0007】この固定方法によると、バッグカバー14
がリテーナ2に強固に係合される事により、このエアバ
ッグの折り畳み工程からリベット打ち工程に送る間にバ
ッグカバーが外れることがなくなると共に、リベット打
ち工程においては、新たにバッグカバーを押し込んだり
する必要はなく、そのままリベット打ち装置にセットし
てリベットを打つ事ができる様になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
様に、リテーナ2とバッグカバー14とを仮止めしてリ
ベット打ちする方法においては、リベット打ち工程その
ものは、依然として存在するため、エアバッグモジュー
ルの組立工程の簡略化及びコスト低減の観点からは、極
めて不十分と言わざるを得ない。
【0009】更に、リテーナ2の縦壁部12を切り起こ
して舌片部32を形成するには、各縦壁部毎に作業を分
割してプレスによって切り起こしを形成しなければなら
ず、多くの作業工数を必要とする欠点があった。又、バ
ッグカバー14における上記舌片部32が嵌入する開口
31は、舌片部32の勾配と同様の勾配に形成しなけれ
ばらず、合成樹脂製のバッグカバーを射出成形で形成す
る際には、この下り勾配を有する開口の成形には、複雑
なピンの配置と離型のための複雑な型構造が要求され、
金型製作費が高くなる欠点があり、又、射出成形後にこ
の開口を成形するにも多くの手数を必要とする等の欠点
があった。
【0010】又、エアバッグ展開時には、バッグカバー
の脚片部はバッグの膨張力によって外側に広がる強い力
を受けるので、リベットの止め具合が悪い場合には、前
記舌片部32が、バッグカバーの前記開口31から外
れ、バッグカバー自体が吹き飛ばされるおそれも有して
いた。
【0011】従って、本発明は、上記事実に鑑み、リテ
ーナにバッグカバーを固定するに当り、容易に且つ確実
に両者の固定を行う事ができ、又、バッグカバーを所定
位置に保持する事ができ、更に、エアバッグ展開時のバ
ッグカバーのリテーナからの離脱を完全に防止できる簡
便な手段を提供する事を目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するためになされたものであって、エアバッグとガ
ス発生器とを装着した略矩形のリテーナにバッグカバー
を固着してなるエアバッグモジュールにおいて、前記リ
テーナは、中央にガス発生器取付孔を有する底板部と各
辺部の縦壁部とを有し、且つ該縦壁部又は底板部に夫々
外側に突出した突起片が形成されており、前記バッグカ
バーには、裏面側に前記リテーナの縦壁部を囲繞する様
に脚片部が形成され、該脚片部の前記リテーナの前記突
起片に対応する位置に、該突起片が挿入されてリテーナ
を係止する係止孔が形成されており、該係止孔には、下
方に突出した舌部が形成されており、該舌部の底面と前
記係止孔の底面とで、前記係止孔に挿入された該突起片
を挟持する様にしている点に大きな特徴を有するもので
ある。
【0013】尚、前記リテーナとバッグカバーとは、リ
ベットを用いることなく前記係止孔に挿入された突起片
のみによって係止する様にしている。
【0014】又、前記突起片の形状は、前記リテーナか
ら突出する水平平板部と、その先端に形成され且つ該水
平平板部よりも広幅の先端部とから成る略T字形状をし
ており、前記係止孔の形状は、鍔部を有する皿型開孔で
あり、該鍔部の外縁幅は、前記突起片の広幅先端部の幅
よりも僅かに広幅であり、前記皿型開孔の凹部は、前記
突起片の水平平板部よりも僅かに広幅で且つ前記広幅先
端部の幅よりも僅かに狭幅に形成され、前記凹部内に前
記舌部が垂下している形状をなしており、前記水平平板
部が、前記舌部の底面と前記係止孔の底面とで挟持さ
れ、前記広幅先端部は、前記係止孔から突出して、前記
突起片が前記係止孔から離脱するのを防止すると共に、
エアバッグ展開時には、前記バッグカバーの脚片部が外
側に膨張するのを抑止する役割を有している。
【0015】又、前記突起片の形状は、前記リテーナか
ら突出する水平平板部と、その先端に形成され且つ該平
板部から屈曲して設けられた先端部とからなり、前記係
止孔の形状は、鍔無しカップ型の形伏をなし、該カップ
内に前記舌部が垂下して形成され、前記水平平板部が前
記舌部と前記係止孔の底面とで挟持され、前記屈曲して
形成された先端部は前記係止孔から突出してエアバック
展開時に外側からバッグカバーの脚片部の膨張を規制す
る様にしてもよい。
【0016】又、前記突起片を、前記リテーナの底板部
に形成してもよく、或いは、前記リテーナの縦壁部の中
央部に形成してもよく、更に、前記リテーナの底板部と
縦壁部の中央部の両方に形成し且つ該リテーナの対向す
る辺の同一箇所に形成する様にしてもよい。
【0017】又、前記パッグカバーの同一脚片部に形成
された複数の係止孔の各位置の該脚片部における上下方
向の高さを異ならしめ、エアバック展開時の該脚片部に
作用する応力が同一平面に集中しない様にしている。
【0018】本発明は、上記の様に構成しているので、
エアバッグを折り畳んだ状態で固定したリテーナに、そ
の上方からバッグカバーを装着するに際し、リテーナの
縦壁部をバッグカバーの脚片部が囲繞する様に装入する
と、リテーナの縦壁部に設けた突起片がバッグカバーの
脚片部に案内され、そのとき脚片部を外方に押圧して脚
片部を開き、突起片が係止孔に嵌合し且つ位置決めされ
て支持される様になっているので、バッグカバーを、リ
ベットを用いる事なくリテーナに容易に固定保持させる
事ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を図面に
沿って説明する。図1は本発明のエアバッグモジュール
1の背面図、図2は図1の底面図、図3は図1の右側面
図、図4は図1のA−A断面図である。図1〜4におい
て、リテーナ2の底板部3には、その中央部の開孔内に
ガス発生器8を装入し、該ガス発生器8のフランジ10
と前記底板部3とを、4本のボルト11によって固着し
ている。折り畳まれたエアバッグ4の開孔周縁部は、リ
テーナ2の底板部3とリテーナリング5に挟持されて前
記ボルト11によってリテーナ2に固着されている。
【0020】リテーナ2は、略矩形をしており、底板部
3と該底板部3の4辺に垂直に立設した4つの縦壁部1
2とからなり、図1における上下部には、底板部3に連
接して夫々2つの突起片13が設けられ、左右の縦壁部
12の端部には、夫々1つの突起片13が設けられてお
り、これらの各突起片13は、水平平板部13aと、そ
の先端に連接して該水平平板部13aよりも広幅の先端
部13bとからなる略T字形状をしている。リテーナ2
は、鉄板を上記形状が得られる様な所定形状に打ち抜
き、これをプレスにより一部を絞りつつ縦壁部12を形
成し、同時に縦壁部12の縁部に突設した状態で形成さ
れている突起片13を外方に折り曲げて形成する。
【0021】これらの各突起片13は、後述するバッグ
カバー14の脚片部22に形成されている係止孔15内
に挿入されて、バッグカバー14をリテーナ2に係止す
ると共に、エアバッグ展開時には、バッグカバー14の
脚片部22がエアバッグ4の展開力によって外側に広が
るのを防止する役割を果たしている。
【0022】バッグカバー14は、前面カバー部21
と、その裏面に前記リテーナ2の縦壁部12の外周を囲
繞する様に形成された4つの脚片部22とを有し、該脚
片部22の前記リテーナ2の突起片13に対応する位置
に、夫々突起片13と係合する大きさの係止孔15が形
成されている。この係止孔15は、図5に示している様
に、鍔部15bを有する皿型開孔であり、該鍔部15b
(大開口部)の外縁幅Wは、前記突起片13の先端部1
3bが挿入できる程度の広幅部となっており、これに続
く皿型凹部15a(小開口部)の幅wは、前記突起片1
3の水平平板部13aが挿入できる程度の狭幅部となっ
ており、広幅部から狭幅部側に舌部24が延びている形
状となっている。前記舌部の底面26と前記小開口部1
5aの底面25との間隔tは、リテーナの板厚と略等し
い間隙となっている。
【0023】係る構造のリテーナとバッグカバーの組み
立てに際しては、従来通りリテーナ2にエアバッグ4と
ガス発生器8とをボルト11によって固定した後、エア
バッグ4を所定の形状に折り畳み、続いてこれをバッグ
カバー14の脚片部22内のエアバッグ収納空間内に収
納する様にバッグカバーを装着する。この際に、バッグ
カバー14は弾性を有する合成樹脂で形成されているの
で、リテーナ2に形成されている前記突起片13でバッ
グカバー14の脚片部22を外側に押し広げる様にして
バッグカバー14を押し下げ、前記リテーナの突起片1
3の広幅の先端部13bが、前記脚片部22の開孔15
の大開口部15bの位置に至ると、突起片13の広幅先
端部13bは、脚部22の復元弾性力によって前記舌部
24を外側に押し広げて、該大開口部15b内に入り込
む事になる。
【0024】この状態でバッグカバー14を更に押し下
げると、図6に示す様に、突起片13の幅狭の水平平板
部13aが、係止孔15の狭幅の皿型凹部(小開口部)
15a内に入り込み、該小開口部15aに沿って移動
し、開口底面25まで至る。ここで、前記舌部24は弾
性力によって元の位置に復元するので、突起片13の水
平平板部13aは、復元した舌部24の底面26と小開
口部15aの底面間に挟まれ、これによってバッグカバ
ー14はリテーナに対して所定位置に保持され、係止さ
れる。
【0025】尚、前述の通り、バッグカバーとリテーナ
の係止部は、突起片13の先端広幅部13bが、狭幅の
小開口部15aから突出した形となっているので、エア
バッグ展開時に、バッグカバーが外側に広がろうとする
力を、該広幅先端部13bがバッグカバーの脚片部22
の外側から押さえる役割を果たす事になり、バッグカバ
ーがリテーナから離脱するのを防止する様になってい
る。
【0026】上記実施例においては、リテーナ2の突起
片13は、図1の上下の辺には各2個形成し、左右の辺
には各1個形成されているが、これは4辺共に、各1個
或いは各2個又は3個形成しても良いが、1つの辺に1
個の突起片を形成する場合には、複数個形成する場合に
比べて、広幅の突起片となす必要がある。
【0027】次に、図7は、本発明において使用するバ
ッグカバーの他の例を示すもので、同図において、バッ
グカバー14の脚片部22には、前記鍔付き皿型形状を
した2つの係止孔15が、高さの違う位置に形成されて
いる。この係止孔15の配置される高さを異ならしめる
のは、開口部である係止孔15の近傍は応力集中が生じ
る脆弱な部分であるので、その部分が同一線上に存在す
ると、エアバッグ展開時に、この線上で破断するおそれ
があるためである。従って、図7の如く係止孔15の高
さを異ならしめておけば、応力集中面が分散するので、
エアバッグ展開時にバッグカバーの脚片部が破断するの
を防止する事ができる。
【0028】又、上記各実施例では、上下の辺の突起片
はリテーナ2の底板部3から突出させ、左右の辺の突起
片は、リテーナの縦壁部12の端部に形成しているが、
これは4辺共に底板部3から突出させてもよく、又、4
辺共に縦壁部12の端部から突出させても良い。
【0029】次に、図8乃至図10は、リテーナ3とバ
ッグカバー14との係止部に係る本発明の他の例を示す
ものであって、突起片13の水平平板部13aの先端部
は、前記広幅先端部13bに代えて先端が折り曲げられ
た形状13cとなっている。又、係止孔15には前記実
施例と同様に舌片24が設けられているが、前記実施例
の様な拡大開口部は形成されていない。この舌片24の
底面26と係止孔15の底面25間の間隔は、前記実施
例と同様にリテーナの肉厚と同程度の間隙となってい
る。
【0030】この装置の組立も、前記実施例と略同様で
あり、突起片13が係止孔15の位置に至ると、バッグ
カバーの素材の弾性力により係止孔15の舌片24を外
側に押圧して係止孔15内に突起片13の先端部13c
が入り込む。その後、舌片24の弾性復元力により突起
片13の水平平板部13aが係止孔15の底面25に押
しつけられ、このとき舌片は元の状態に戻り、水平平板
部13aを舌片13の底面26と係止孔15の底面25
間に狭持する。それによりバッグカバー14はリテーナ
3に対して所定位置に保持され、係止される。
【0031】尚、上記実施例においては、リテーナの底
板部を略正方形に形成しているが、例えば台形等の各種
四角形、あるいはその隅に大きな曲線部を形成し、或い
は隅部に適宜の直線上の辺を形成した多角形等、ステア
リングホイールの形状と要求されるデザイン性に応じて
適宜の形状のものを採用することができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明は、リテーナ
に固定されたエアバッグを折り畳んだ状態で、容易に且
つ確実にエアバッグの上方からバッグカバーをリテーナ
に係止する事ができ、リベット打ちを不要としているの
で、エアバッグモジュールの組立工程が大幅に簡略化さ
れ、製作コスト低減に大きく寄与する事が期待される。
又、リテーナに形成した突起片の先端部が、バッグカバ
ーの脚片部を外側から規制する構造となっているので、
エアバッグ展開時に生じるバッグカバーの外側への膨張
を規制してバッグカバーがリテーナから離脱するのを防
止することが可能となる。さらに、エアバッグはリテー
ナに対して、所定位置で確実に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエアバッグモジュールの背面図で
ある。
【図2】図1の底面図である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】図1のA−A断面図である。
【図5】図1の係止孔部分の正面図である。
【図6】図1の実施例の組立時の係止孔と突起片の組立
途中における状態を示す断面図である。
【図7】本発明に係る他の実施例を示すバッグカバーの
側面図である。
【図8】本発明に係る更に他の実施例を示すエアバッグ
モジュールの背面図である。
【図9】図8の底面図である。
【図10】図9の係止孔部分の要部断面図である。
【図11】従来のエアバッグモジュールの断面図であ
る。
【図12】他の従来例において用いられるリテーナの斜
視図である。
【図13】図12のリテーナを用いてバッグカバーとリ
テーナを組み付ける状態を示し、(a)は組立課程を示
す断面図、(b)は組立終了状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 エアバッグモジュール 2 リテーナ 3 リテーナの底板部 4 エアバッグ 5 リテーナリング 6 リテーナの脆弱部(破断溝) 8 ガス発生器 10 ガス発生器のフランジ 11 ボルト 12 リテーナの縦壁部 13 リテーナの突起片 13a 同突起片の水平平板部 13b 同突起片の先端広幅部 13c 同突起片の折り曲げられた先端部 14 バッグカバー 15 バッグカバーの係止孔 15a 同係止孔の小開孔部(皿型凹部) 15b 同係止孔の大開孔部(鍔部) 22 バッグカバーの脚片部 24 リテーナのコーナー部の支持片 25 バッグカバーの脚片部の端面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグ(4)とガス発生器(8)と
    を装着した略矩形のリテーナ(2)にバッグカバー(1
    4)を固着してなるエアバッグモジュール(1)におい
    て、 前記リテーナ(2)は、中央にガス発生器取付孔を有す
    る底板部(3)と各辺部の縦壁部(12)とを有し、且
    つ該縦壁部(12)又は底板部(3)に夫々外側に突出
    した突起片(13)が形成されており、 前記バッグカバー(14)には,裏面側に前記リテーナ
    (2)の縦壁部(12)を囲繞する様に脚片部(22)
    が形成され、該脚片部(22)の前記リテーナ(2)の
    前記突起片(13)に対応する位置に、該突起片(1
    3)が挿入されてリテーナ(2)を係止する係止孔(1
    5)が形成されており、 該係止孔(15)には、下方に突出した舌部(24)が
    形成されており、該舌部(24)の底面(26)と前記
    係止孔の底面(25)とで、前記係止孔(15)に挿入
    された該突起片(13)を挟持する様にしてなる事を特
    徴とするエアバッグモジユール
  2. 【請求項2】 前記リテーナ(2)とバッグカバー(1
    4)とは、リベットを用いることなく前記係止孔(1
    5)に挿入された突起片(13)のみによって係止され
    ている請求項1に記載のエアバックモジュール
  3. 【請求項3】 前記突起片(13)の形状は、前記リテ
    ーナ(2)から突出する水平平板部(13a)と、その
    先端に形成され且つ該水平平板部(13a)よりも広幅
    の先端部(13b)とから成る略T字形状をしており、
    前記係止孔(15)の形状は、鍔部(15b)を有する
    皿型開孔であり,該鍔部(15b)の外縁幅は、前記突
    起片(13)の広幅先端部(13b)の幅よりも僅かに
    広幅であり、前記皿型開孔の凹部(15a)は、前記突
    起片(13)の水平平板部(13a)よりも僅かに広幅
    で且つ前記広幅先端部(13b)の幅よりも僅かに狭幅
    に形成され,前記凹部(15a)内に前記舌部(24)
    が垂下している形状をなしており、前記水平平板部(1
    3a)が、前記舌部(24)の底面(26)と前記係止
    孔の底面(25)とで挟持され、前記広幅先端部(13
    b)は、前記係止孔(15)から突出して、前記突起片
    (13)が前記係止孔(15)から離脱するのを防止す
    ると共に、エアバッッグ展開時には、前記バッグカバー
    の脚片部(22)が外側に膨張するのを抑止するための
    ものである請求項2に記載のエアバッグモジュール
  4. 【請求項4】 前記突起片(13)の形伏は、前記リテ
    ーナ(2)から突出する水平平板部(13a)と、その
    先端に形成され且つ該平板部から屈曲して設けられた先
    端部(13c)とからなり、前記係止孔(15)の形状
    は、鍔無しカップ型の形伏をなし、該カップ内に前記舌
    部(24)が垂下して形成され、前記水平平板部(13
    a)が前記舌部(24)と前記係止孔の底面(25)と
    で挟持され、前記屈曲して形成された先端部(13c)
    は前記係止孔(15)から突出してエアバック展開時に
    外側からバッグカバーの脚片部の膨張を規制する様にし
    てなる請求項2に記載のエアバッグモジュール
  5. 【請求項5】 前記突起片(13)を、前記リテーナ
    (2)の底板部(3)に形成してなる請求項2乃至4の
    いずれかに記載のエアバッグモジュール
  6. 【請求項6】 前記突起片(13)を、前記リテーナ
    (2)の縦壁部(12)の中央部に形成してなる請求項
    2乃至4のいずれかに記載のエアバックモジュール
  7. 【請求項7】 前記突起片(13)は、前記リテーナ
    (2)の底板部(3)と縦壁部(12)の中央部の両方
    に形成されており且つ該リテーナ(2)の対向する辺の
    同一箇所に形成されている請求項2乃至4のいずれかに
    記載のエアバッグモジュール
  8. 【請求項8】 前記バッグカバー(14)の同一脚片部
    (22)に形成された複数の係止孔(15)の各位置の
    該脚片部(22)における上下方向の高さを異ならし
    め、エアバック展開時の該脚片部に作用する応力が同一
    平面に集中しない様にしてなる請求項2乃至4のいずれ
    かに記載のエアバッグモジュール
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011230749A (ja) * 2010-04-05 2011-11-17 Takata Corp エアバッグモジュールカバーの組立構造

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