JPH10264387A - インクジェット記録ヘッドとその製造方法 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドとその製造方法

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Publication number
JPH10264387A
JPH10264387A JP7686297A JP7686297A JPH10264387A JP H10264387 A JPH10264387 A JP H10264387A JP 7686297 A JP7686297 A JP 7686297A JP 7686297 A JP7686297 A JP 7686297A JP H10264387 A JPH10264387 A JP H10264387A
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JP
Japan
Prior art keywords
ink
diaphragm
piezoelectric element
laminated piezoelectric
laminate
Prior art date
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Pending
Application number
JP7686297A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Mitsuhashi
正 三ツ橋
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
Priority to JP7686297A priority Critical patent/JPH10264387A/ja
Publication of JPH10264387A publication Critical patent/JPH10264387A/ja
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電素子の発生力が、損失なく安定して振動
板へ伝達できることを目的とする。 【解決手段】 積層圧電素子12にインク吐出時に印可
する電圧の1/2の電圧を印加し、積層圧電素子12を
伸長させながら、振動板5と積層圧電素子12の接合せ
しめ、印字待機状態において、前記振動板5の薄肉部が
前記積層圧電素子12側へ変位して固定した構成からな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク液滴を画像
記録媒体上へ選択的に付着させるインクジェット式プリ
ンタの記録ヘッドとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】積層圧電素子の積層方向の変位(d3
3)を利用してインク室の壁の一つを形成した振動板を
変位させてインク室内に充填したインクを加圧し該イン
ク室に連通するノズル孔よりインクを吐出する。その構
成の概要を図3に示す。積層圧電素子100の一端がイ
ンク室102の一つを形成した振動板101に接着固定
され、前記積層圧電素子100が非通電状態において、
前記振動板101の薄肉部が変形を伴わないような位置
に固定されている。印字信号により積層圧電素子100
を伸長させて振動板101をインク室102のインク体
積減少方向に変形させて、インクに圧力を与えインク滴
を図示していないノズル孔より吐出する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的とすると
ころは、圧力発生装置の変形によりインク流路内に圧力
を発生させ、それによってインク流路内のインクを噴射
するインクジェット記録ヘッドにおいて、待機状態にお
けるインク室内のインク体積の確保と振動板の変形量を
抑え、インク室の壁に加わる振動板の張力を軽減し、ク
ロストークや圧力損出の軽減による吐出力の向上を計
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
ヘッドは、圧力室の一つを形成する振動板とこれに一対
一に対応、配置される積層圧電体とは結合状態をとり、
前記振動板は前記圧電体によって変位され、圧力室内の
インク圧力を高め、ノズルからインク滴を吐出させるイ
ンクジェットヘッドにおいて、前記積層圧電体が非通電
状態において、前記振動板の薄肉部が前記積層圧電体側
へ変位してなるようにしたことを特徴とする。さらに、
その製造方法においては、前記振動板と前記積層圧電体
の接合時に前記積層圧電体に電圧を印加して接合せしめ
ることを特徴とするインクジェット式印字ヘッドの製造
方法。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施例を説明する
ためのインクジェット記録ヘッドの概要構成を表わす分
解斜視図である。図2は本発明の実施例を説明するヘッ
ド完成体の一つの圧力室の部分を取り出した断面図であ
る。以下これらの図を用いて実施例を説明する。
【0006】インクジェットヘッドはインク室と圧力発
生源とで構成されており、図1に示すように、圧力発生
源となる積層圧電体9は、圧電効果を有する20μm程
度の薄いペースト状の圧電材料板15上に銀を主成分と
するペースト状の電極層16を積層し、さらに圧電材料
板15と電極層16を順次複数積層した後に焼成するこ
とで形成される。積層圧電体9はセラミック等の絶縁材
料からなる絶縁性基板10上に接着する。さらに積層圧
電体9の上面からワイヤーソーなどの機械加工手段で溝
加工を施すことにより積層圧電体9を独立に駆動可能な
積層圧電素子12に分割し圧電素子ユニット14を形成
する。外部からの電力はFPC(フレキシブル、プリン
ト、ケーブル)13で供給され端部付近で裸線化した線
状の接点24aと集電極22a、集電極22bとをハン
ダ付け等の方法で電気的に接続する。積層圧電素子12
の電極層16は一つ一つの圧電材料板の両面に形成され
一方が端面の集電極11aに露出し、他方が対向する端
面の集電極11bに露出している。集電極11a,11
bは積層圧電体9にクロム、ニッケル、金を順次真空蒸
着法等の薄膜形成手段を施すことによって形成する。積
層圧電体9の集電極11aと集電極11b間に電圧を印
加すると一つ一つの圧電材料板15に電界が発生し一つ
一つの圧電材料板15は厚さ方向に微小な寸法だけ伸
び、その集積として積層圧電体9は厚さ方向に必要量変
位する。
【0007】このように絶縁性基板10と積層圧電体9
とFPC13によって構成された圧電素子ユニット14
の分割された積層圧電素子12にインク吐出時に印可す
る電圧の1/2の電圧を印加して、積層圧電素子12を
その厚み方向に伸長させる。そして中央部に窓が形成さ
れた樹脂材料からなる固定部材8に挿入し、積層圧電素
子12で絶縁性基板10の接着面と反対側の面である自
由端面と、固定部材8の上面が平坦になるようにした後
に、絶縁性基板10と固定部材8との間の隙間に接着剤
を充填して圧電素子ユニット14を固定部材8に固定す
る。
【0008】このようにして積層圧電素子12の自由端
面とで形成された平面上に、薄い振動板5を積層する。
振動板5は積層圧電素子12の自由端と固定部材8の上
面と接着される。ここで振動板5は電鋳法によって形成
した数μm程度ニッケル板である。
【0009】さらに積層圧電素子12の一つ一つに対応
した溝4とインク供給口7とを備え樹脂材料で形成した
流路基板3を振動板の上面に接着する。そして流路基板
3の溝4と振動板5でインク室6を形成する。さらに複
数のノズル孔2を設けてあるノズル板1をインク室6に
対して直角面に接着する。以上がヘッド構成である。
【0010】図2に従って、本発明の実施例を詳しく述
べる。図2はヘッド完成体のインク室の一つの部分を取
り出した断面図であり、振動板5の動きを示したもので
ある。流路基板3の溝4の底面には振動板5が接合し、
インク室6を形成している。振動板5の実線表示は積積
層圧電素子12の自由端面と振動板5との接合時に積層
圧電素子12に印可した電圧(実印字駆動電圧の1/
2)を開放し、放電した状態を表わしている。振動板5
の薄肉部は積層圧電素子12側へ変位して積層圧電素子
12と接合している。積層圧電素子12に実印字駆動電
圧を印可することで積層圧電素子12は伸長し、点線の
様に振動板5が変形される。振動板5の変位量は支点に
対して対象になっている。
【0011】
【発明の効果】本発明の実施例におけるインクジェット
ヘッドの構成によると、印字待機状態におけるインク室
内のインク体積の増加と振動板の変位に伴う振動板自身
の発生する張力が最少となる。このことで積層圧電素子
への変位抑制が減り、体積変化量が増し、吐出力が向上
する。また、流路基板のインク室の壁の変形が抑えられ
るのでクロストークがなくなる。その結果、積層圧電素
子の変位を忠実且つ効率良くインク室に伝えることがで
きできるようになり、インク吐出の安定したヘッドを得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示す分解斜視図。
【図2】本発明の実施例を説明する部分断面図。
【図3】従来技術の問題を説明する部分断面図。
【符号の説明】
1 ノズル板 3 流路基板 5 振動板 8 固定部材 10 絶縁性基板 11a,11b 集電極 12 積層圧電素子 13 FPC 14 圧電ユニット 26 固定部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層圧電素子の積層方向の変位(d3
    3)を利用してインク室の一つの壁を形成する振動板を
    変形させてインク室内に充填したインクを加圧しインク
    室に連通するノズルよりインク滴を噴射するインクジェ
    ット記録ヘッドにおいて、前記積層圧電素子が非通電状
    態において、前記振動板の薄肉部が前記積層圧電素子側
    へ変位して固定なるようにしたことを特徴としたインク
    ジェット式印字ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のインクジェット式印字ヘ
    ッドにおいて、前記振動板と前記積層圧電素子の接合時
    に前記積層圧電素子に電圧を印加して接合せしめること
    を特徴とするインクジェット式印字ヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のインクジェット式印字ヘ
    ッドにおいて、前記振動板と前記積層圧電素子の接合時
    に前記積層圧電素子にインク吐出時に印可する電圧の1
    /2の電圧を印加して接合せしめることを特徴とするイ
    ンクジェット式印字ヘッドの製造方法。
JP7686297A 1997-03-28 1997-03-28 インクジェット記録ヘッドとその製造方法 Pending JPH10264387A (ja)

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JPH10264387A true JPH10264387A (ja) 1998-10-06

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