JPH10264349A - 装飾用微粒子を物の面に付着させる加工方法及び装飾用微粒子を付着させた物 - Google Patents

装飾用微粒子を物の面に付着させる加工方法及び装飾用微粒子を付着させた物

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JPH10264349A
JPH10264349A JP9072434A JP7243497A JPH10264349A JP H10264349 A JPH10264349 A JP H10264349A JP 9072434 A JP9072434 A JP 9072434A JP 7243497 A JP7243497 A JP 7243497A JP H10264349 A JPH10264349 A JP H10264349A
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jewelry
fine particles
ornamental
matter
decorative
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JP9072434A
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Teruo Yokoi
照夫 横井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来は、高価な宝石類の有効活用、又は宝石類
の残石は、再利用又は物への技法付着としての活用がな
い。また技術文献でもダイヤモンド、天然雲母等を材料
の一種として使用するに留まっており、微粒子のちりば
め等の技法を採用せず十分な装飾効果は期待できない。 【解決手段】本発明は、宝石類又は宝石類の残石を有効
利用すること、物の面に、技法接着を利用して装飾用微
粒子をちりばめ、装飾的価値の向上を図ること、等を意
図する。その構成は、天然宝石、人工宝石等の宝石類又
は宝石類の残石をプレス、打撃、その他の破砕等の手段
により生成された装飾用微粒子と、この装飾用微粒子が
外面に付着された物と、この物の装飾用微粒子を保護す
るコーティング部と、で構成されている装飾用微粒子を
付着させた物と、この物を製造する加工方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、装飾用微粒子を物
の面にちりばめ、吹付け、描写、転写等の技法を用いて
付着して、その表面に模様、写実模様、他の模様又は図
柄、イニシャル等の文字、他の装飾等を設ける加工方法
及び装飾用微粒子を技法で付着させた物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、天然宝石類又は人工宝石等の宝石
類は、指輪、ネックレス、ピアス等の装飾具として用い
られている。また箱、紙もさまざまな用途はあるが、贈
答用箱、又は装飾としての包装紙としても使われてい
る。周知の如く、天然宝石類は美しく研磨(カット)さ
れ、より粒の大きい物が高く評価されており、現在も同
様である。この種の宝石類は通常高価であることから、
物(収納箱・他の箱等の箱類、紙、封筒等の袋物、又は
人工爪、生爪等、ペンダント、カウスボタン、指輪等の
装飾品、衣服等)の面にちりばめ、吹付け、描写、転写
等の技法で付着(以下、技法付着とする。)することは
少なく、また創作されていないのが現況である。尚、宝
石類を加工した際に生ずる屑又は粒子等の残石は有用な
活用方法がなく、その処理に困っているのが現況であ
る。
【0003】尚、宝石類を物の面に単純に付着させる加
工方法としては、(1)特開昭63-305967号の塗装品、
(2)特開平6-246227号の表面加工方法及びその加工
品、等がある。前記(1)の発明は、鉄板に無機塗装を
厚さ30ミクロンに塗装した後、その上に透明塗料に平均
粒径1ミクロンのダイヤモンド、カーボランダム、熔融
シリカ、結晶シリカ等の砥石粒子を1%〜25%添加して
得た塗料を厚さ5ミクロンになるように塗装して塗装品
を得る構成である。また(2)の発明は、被加工材に接
着剤を塗布し、この塗布面に、天然雲母、カラーチップ
材等の鱗片状材料を散布し付着させ、この上に接着剤を
塗布し、この接着剤硬化後に加工貼着された圧着部材を
剥す構成の加工方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の加工方法では、
高価な宝石類が有効に活用されていない問題がある。殊
に、前記宝石類の屑又は粒子等の残石は、宝石類又は物
への再利用、即ち、技法付着等の手段を利用して再利用
することは行われていない。
【0005】また前記発明は、ダイヤモンド、天然雲母
等を材料の一種として使用するが、その付着方法に独自
の技法を採用せず、しかも、宝石類をちりばめ等の技法
を採用しない。従って、装飾的価値が乏しく、かつ十分
な装飾効果は期待できない等の課題が考えられる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、宝石類(又は
宝石類の残石、ガラス類等含む。)を有効利用するこ
と、又は物の面に、装飾微粒子をちりばめ、吹付け、描
写、転写等(以下、ちりばめで説明する。)の技法付着
による加工方法を利用して、当該物の装飾的価値、商品
価値の向上を図ること、等を意図して下記の構成とす
る。
【0007】本発明の装飾用微粒子を物の面に付着させ
る加工方法は、天然宝石、人工宝石等の宝石類をプレ
ス、打撃、その他の破砕等の手段により装飾用微粒子に
する工程と、この装飾用微粒子を物の面に適宜付着させ
る技法付着の工程と、この付着した装飾用微粒子をコー
ティングする仕上加工の工程と、で構成され、前記物の
装飾的価値の向上、及びこの物及び前記装飾用微粒子の
保護を図ることを特徴とする構成である。
【0008】また在来の概念(例えば、宝石の寸法、色
彩等)にとらわれず、加工を最小限におさえ、かつ天然
宝石等自身が持つ自然体の美しさの追求及び物への一体
感を図ること、又は宝石類の残石の有効利用を図るこ
と、等を目的に下記の構成を採用する。
【0009】即ち、装飾用微粒子を付着させた物は、天
然宝石、人工宝石等の宝石類又は宝石類の残石をプレ
ス、打撃、その他の破砕等の手段により生成された装飾
用微粒子と、この装飾用微粒子が外面に付着された物
と、この物の装飾用微粒子を保護するコーティング部
と、で構成されている。
【0010】
【発明の実施の形態】天然宝石を一定の圧力でプレス機
にかけて砕く、この砕いた装飾用微粒子を精製し、場合
により表面加工、平滑加工等をする。この装飾用微粒子
から不純物を取り除き、使用できる装飾用微粒子を選択
する。例えば、寸法、色、形状等を区別した後、この区
別した寸法、色、形状等を単独で使用するか、又は混合
して使用するか、の如く、選択する。尚、この選択した
装飾用微粒子を技法付着する物、例えば、箱、包装紙等
(以下、箱等とする。)を使用する。例えば、面(側
面、裏面等の如く、設けられる面は限定されない。また
一面、全面等の如く、設けられる部位は限定されない。
以下同じ)にワックス加工してある物を使用する。換言
すれば、未処理の箱等を平滑化するために平滑剤、例え
ば、ボンドを塗る。この平滑化された箱等の上に、前記
選択した装飾用微粒子をちりばめる。このちりばめ所作
により前記箱等の面(側面、裏面等の如く、設けられる
面は限定されない。また一面、全面等の如く、設けられ
る部位は限定されない。以下同じ)に模様、色柄、装飾
等を表現する。この模様等が施された箱等の表面にコー
ティング材で表面膜を施すことにより、コーティング部
で装飾された箱等が製作される。
【0011】本発明はこのような製法であるから、装飾
用微粒子は箱等の表面に、確実かつスムーズに接着さ
れ、クリアコーティング作用によって装飾用微粒子の粒
の突起部分は緩和されるので突出せず、平坦な加工面が
形成される。またクリアコーティングによって表面の光
度吸収率がよく、装飾用微粒子の中でも、例えば、天然
宝石をより美しく輝かせることができる。
【0012】本発明の他の実施の形態としては、次のよ
うな加工方法がある。即ち、装飾用微粒子のちりばめる
量を変えたり、また装飾用微粒子の色を変えたり、ちり
ばめ方によって模様を形成することも可能となり、より
一層美しい箱等を作ることができる。
【0013】本発明は、装飾用微粒子の模様・量等を変
えることにより、前記の物に限定されず、例えば、引出
物の台紙、また各種爪の装飾絵、又は美術品、化粧用
具、装飾品等にも使用でき、贈り物としても喜ばれるこ
と、又は種々の物に美しい輝きを与え得ること、等の効
果がある。
【0014】
【実施例】天然宝石(宝石類の一種)をプレス加工で装
飾用微粒子とし、箱に装飾する例を説明すると、周知の
如く、天然宝石の原石の多くは、地底で長い時間をかけ
て作られること、又は川で取れる物も地形の変化などで
流されて来るものが多いこと、等の理由により原石に
は、層が見られ、強度の強い部分と弱い部分とがあり、
自然体のなりゆきで砕けるため、粒子の大きさ・形状等
が様々又はバラバラ、粉々等になる。この様々又はバラ
バラ等の特性を利用する。また同時に粒子の物性等も併
せて利用する。勿論、これらは、それぞれ区々に利用で
きる。
【0015】 本発明の実施に適する手順の一例を図
1〜図7に基づいて説明する。即ち、天然宝石を砕く方
法は(アパタイトの例である。)、次のようにする。図
1の如く、器1に設けた上下板又は緩衝板等の部材2、
3間に原石Aをセットする。矢印方向(X)に圧力をか
け、原石Aを砕く、通常1kgの原石Aに12.6kgの圧力を
加えて砕く、この砕いた原石粒子A1を選別する。例え
ば、図3の如く、ふるい用の道具4を用いて行う。原石
粒子A1より不純物を取り除いた後(図示せず)、ちり
ばめ等の技法付着を利用して物を作る場合も有る。前記
の如く、道具4で選別された原石粒子A1を再度砕く、
前回と同様な手法で、今回は通常6kgの圧力を加えて砕
く(図4、図5)、この砕かれた装飾用微粒子A2を選
別する。10倍のルーペ6により不純物を取り除く作業で
最終的な装飾用微粒子A2が生成される(図6、図7参
照)。この装飾用微粒子A2を技法付着を利用して模様
等が施された物Bの表面にコーティング材で表面膜を施
すことにより、コーティング部5が形成される。尚、本
発明は、肉眼で色彩、光沢等の確認ができる範囲内の装
飾用微粒子A2を使用することを目的とする。そして、
天然宝石のもつ独自の色彩、光沢、高級感を物Bに付加
することにある。図中7はピンセット、8はトレーを示
す。尚、原石Aに代え使用済み宝石類、屑宝石類の残石
を採用することも有り得る。
【0016】本発明の実施に適する物Bの一例を図8
〜図12に例示する。即ち、図8は、本発明を箱に利用
した一例を説明する模式図、図9は拡大して説明する断
面図、図10は、本発明を袋に利用した一例を説明する
模式図、図11は、本発明をコンパクトに利用した一例
を説明する模式図、図12は、本発明を箱に利用した他
の一例を説明する模式図、である。
【0017】
【発明の効果】本発明は、宝石類の装飾用微粒子を生成
し、この装飾用微粒子を物の面に技法付着で設けた後、
この物の面にコーティング仕上加工する方法である。従
って、簡便かつ的確に高級感と宝石の美感を有する物を
加工できること、又宝石のもつ高級感及び色彩、光沢を
楽しめること、等の効果がある。また圧力の選択及び/
又は粒子形状、色彩、量等の選択により、各人の好みを
満足させ得ること、又は物に高級感及び色彩、光沢等の
装飾効果を付与できること、等の卓効がある。
【0018】また本発明は、宝石類の装飾用微粒子を生
成し、この装飾用微粒子を付着してなる物を提供する構
成である。従って、高級感と宝石の美感を有する物を、
安価でかつ大量に提供できること、又は贈り物として最
適であること、等の特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】原石を砕く状態の模式図である。
【図2】図1の砕いた状態を示す模式図である。
【図3】図2で砕いた原石粒子を篩等の道具で精製する
状態の模式図である。
【図4】原石粒子を砕く状態の模式図である。
【図5】図4の砕いた状態を示す模式図である。
【図6】ルーペを利用して精製する状態の模式図であ
る。
【図7】ピンセットを利用して精製する状態の模式図で
ある。
【図8】本発明を箱に利用した一例を説明する模式図で
ある。
【図9】本発明を箱に利用した一例を拡大して説明する
断面図である。
【図10】本発明を袋に利用した一例を説明する模式図
である。
【図11】本発明をコンパクトに利用した一例を説明す
る模式図である。
【図12】本発明を箱に利用した他の一例を説明する模
式図である。
【符号の説明】
1 器 2 部材 3 部材 4 道具 5 コーティング部 6 ルーペ 7 ピンセット 8 トレー A 原石 A1 原石粒子 A2 装飾用微粒子 B 物

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然宝石、人工宝石等の宝石類をプレ
    ス、打撃、その他の破砕等の手段により装飾用微粒子に
    する工程と、 この装飾用微粒子を物の面に適宜付着させる技法付着の
    工程と、 この付着した装飾用微粒子をコーティングする仕上加工
    の工程と、 で構成され、前記物の装飾的価値の向上、及びこの物及
    び前記装飾用微粒子の保護を図ることを特徴とした装飾
    用微粒子を物の面に付着させる加工方法。
  2. 【請求項2】 上記の宝石類が原石である請求項1に記
    載の装飾用微粒子を物の面に付着させる加工方法。
  3. 【請求項3】 上記の宝石類が残石である請求項1に記
    載の装飾用微粒子を物の面に付着させる加工方法。
  4. 【請求項4】 上記の物が、箱、紙又は人工爪等である
    請求項1に記載の装飾用微粒子を物の面に付着させる加
    工方法。
  5. 【請求項5】 天然宝石、人工宝石等の宝石類又は宝石
    類の残石をプレス、打撃、その他の破砕等の手段により
    生成された装飾用微粒子と、この装飾用微粒子が外面に
    付着された物と、この物の装飾用微粒子を保護するコー
    ティング部と、で構成されている装飾用微粒子を付着さ
    せた物。
JP9072434A 1997-03-25 1997-03-25 装飾用微粒子を物の面に付着させる加工方法及び装飾用微粒子を付着させた物 Pending JPH10264349A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2882504A1 (fr) * 2005-02-25 2006-09-01 Francois Xavier Renou Procede decoratif pour verres et mineraux
EP2175572A2 (en) 1998-09-18 2010-04-14 Panasonic Corporation Transmitting and receiving apparatus and method
JP2011143349A (ja) * 2010-01-14 2011-07-28 Honda Net Nara:Kk 高意匠性塗膜構造及びその塗膜形成方法

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