JPH10263996A - 生産ライン状態表示装置及び生産ライン状態表示方法 - Google Patents

生産ライン状態表示装置及び生産ライン状態表示方法

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JPH10263996A
JPH10263996A JP6668497A JP6668497A JPH10263996A JP H10263996 A JPH10263996 A JP H10263996A JP 6668497 A JP6668497 A JP 6668497A JP 6668497 A JP6668497 A JP 6668497A JP H10263996 A JPH10263996 A JP H10263996A
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健 入内島
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英夫 坂本
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睦 藤原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の作業を含む生産ラインにおいて、ある
期間における各作業の処理量と、期間開始時及び終了時
のワークの分布を一元的に表示することができる生産ラ
イン状態表示方法を提供する。 【解決手段】 生産ラインに含まれる複数の作業のそれ
ぞれについて、1または複数の各時点までに処理された
総処理量データを収集し、前記各時点ごとに各作業につ
いての総処理量を表示することにより総処理量グラフを
作成し、この総処理量グラフを表示する。この総処理量
グラフは、一軸を作業名を表す値、一軸を表示指定時刻
までに各作業において処理された総処理量とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生産ラインの状態
を表示する生産ライン状態表示装置及び生産ライン状態
表示方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、生産ラインの状態を表示する
方法として、以下のような種々の方法が知られている。
すなわち、ある生産ラインで生産する一製品についての
状態を表示するグラフの代表的なものとして、(1)特
定の作業に着目し、ある時間軸に対してその作業で処理
したワークの総数を表示するもの、(2)ある時刻に着
目し、処理順に並べた作業に対して、その作業で処理中
または処理待ち中のワークの数を表示するもの、すなわ
ち、ワークの作業軸に対する分布を表示するもの(特開
平5−233639号)などがある。
【0003】また、(3)生産ラインの特性を示すため
に、ライン全体のワークの数に対して単位時間に処理さ
れるワークの数を表示するもの(特開平6−69089
号)、(4)時刻に対して処理装置の負荷を表示するも
の(特開平6−143107号,特開平6−16151
4号)などがあり、これらを表示するグラフも知られて
いる。
【0004】なお、本明細書中、「ワーク」とは、原材
料に対し製品を完成させるまでの処理を部分的に行った
半完成品をいい、「作業」とは、製品を完成するために
必要な処理の単位をいうものとする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなグラフを
用いることにより、生産ラインの状態を様々な角度から
見ることができるが、ある期間に各作業で何個のワーク
を処理するかと、ある時点において、ライン内のワーク
が作業に対してどのように分布するかを一括して表示す
ることができる生産ラインの状態表示方法は知られてい
なかった。
【0006】また、管理対象となる生産ラインに、多数
の作業の処理を担当できる多機能な処理装置がある場
合、その処理能力を担当する各作業にどういう比率で配
分するかが、ライン管理上の重要な戦略となる。例え
ば、ある期間において、多機能な処理装置の処理能力を
各作業にどう配分するかの計画を立案する際に、その期
間の開始時にライン内のワークが作業に対してどのよう
に分布しており、その期間の終了時にライン内のワーク
が作業に対してどのように分布するかも、かかる生産計
画を評価するための重要な指標となる。
【0007】この場合、これらの情報を2つのグラフを
使って表示することはできるが、生産計画を行う者がこ
れら2つのグラフを見て、2つの情報の相関をイメージ
することは困難であり、生産計画の立案・評価を効率的
に行うことができなかった。
【0008】本発明は、上述したような従来技術の問題
点を解消するために提案されたもので、その目的は、複
数の作業を含む生産ラインにおいて、ある期間における
各作業の処理量と、期間開始時及び終了時のワークの分
布を一元的に表示することができる生産ライン状態表示
装置及び生産ライン状態表示方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、複数の作業を含む生産ラ
インの状態を表示する生産ライン状態表示装置であっ
て、前記各作業の処理実績データを記憶する手段と、前
記各作業の処理計画データを記憶する手段と、前記各作
業について、グラフとして表示する1または複数の各時
点までに処理された総処理量データを収集する手段と、
前記各時点ごとに各作業についての総処理量をグラフに
表示する手段とを備え、前記総処理量データを収集する
手段が、前記グラフとして表示する時点に応じて、前記
処理実績データまたは処理計画データから総処理量を読
み出して、前記時点までに処理された総処理量データを
収集するものであることを特徴としている。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、上記請求
項1に記載の発明を方法の観点から捉えたものであっ
て、複数の作業を含む生産ラインの状態を表示する生産
ライン状態表示方法であって、グラフとして表示する時
点が入力された場合に、その時点に応じて、予め記憶さ
れた処理実績データまたは処理計画データに基づいて、
前記時点までに処理された総処理量データを収集し、前
記時点ごとに各作業についての総処理量を表示すること
により総処理量グラフを作成し、この総処理量グラフを
表示することを特徴としている。
【0011】上記のような構成を有する請求項1に記載
の生産ライン状態表示装置及び請求項2に記載の生産ラ
イン状態表示方法によれば、着目する期間の開始時と終
了時について、各作業でそれまでに処理した総処理量を
グラフに表示することにより、そのグラフの形状によっ
てワークの分布が表示され、また、着目する期間の終了
時の総処理量線と開始時の総処理量線の間の距離によっ
て、この期間の各作業の処理ワーク数が表現される。そ
の結果、1つの総処理量グラフ上で、ある期間の作業ご
との処理量と、ワーク分布の時間的推移を概観できるこ
とができる。◎また、グラフとして表示する時点が現時
点以降であっても、予め記憶された処理計画データに基
づいて総処理量を求めることができるので、生産計画の
作成・修正により有効に活用できる。
【0012】なお、本発明の生産ライン状態表示装置を
組み込んで生産ライン管理装置を構成することもでき
る。すなわち、生産ラインに含まれる複数の作業につい
て、少なくともその処理開始情報と処理量を逐次収集す
る手段と、前記各作業について、グラフに表示したい時
点までに処理された総処理量を求める手段と、この総処
理量を各作業名と対応付けた総処理量データとして記憶
する手段と、この総処理量データを用いて、該生産ライ
ンの状態を表示する手段とを備えた生産ライン管理装置
が考えられる。
【0013】また、上記の構成要件に加え、複数の作業
を含む生産ラインの生産計画データを入力する手段と、
前記生産計画データを記憶する手段と、前記生産計画デ
ータに基づいた生産指令を送出する手段とを備えた生産
ライン管理装置が考えられる。
【0014】さらに、上記生産ライン管理装置を方法の
観点から捉え、生産ラインに含まれる複数の作業につい
て、少なくともその処理開始情報と処理量を逐次収集
し、グラフに表示したい時点が現時点以前である場合に
は、前記各作業について、その時点までに処理された総
処理量を求め、前記時点が現時点より後である場合に
は、予め記憶された生産計画データに基づいて総処理量
を求め、この総処理量を各作業名と対応付けた総処理量
データとして記憶し、この総処理量データを用いて、該
生産ラインの状態を表示することを特徴とする生産ライ
ン管理方法を提供することができる。
【0015】上記のような構成を有する生産ライン管理
装置及び生産ライン管理方法によれば、生産ライン上の
各処理装置について、その装置がワークの処理を開始し
たときから利用者によって指示された表示指定時刻まで
の総処理量を求めることができ、その総処理量に基づい
て、総処理量グラフを作成・表示することができる。そ
の結果、生産ライン上の各作業の処理の進捗状況、ワー
クの分布及び総量を相関づけて、1つのグラフによって
表現することができるので、生産能力の見積り、作業計
画の作成、作業進捗の管理などを行うのが容易になる。
また、過去の処理実績のみならず、将来の処理計画デー
タに基づいて、総処理量グラフを作成・表示することが
できるので、作業計画の検討・修正がより適格に実施で
きる。
【0016】なお、本発明に係る生産ライン状態表示方
法あるいは生産ライン管理方法における処理は、コンピ
ュータプログラムがコンピュータを制御することによっ
て実現され、このプログラムは記録媒体に記録されて提
供される。例えば、生産ライン状態表示方法を実行させ
るためのプログラムを記録した媒体としては、前記プロ
グラムが、生産ラインに含まれる複数の作業のそれぞれ
について、1または複数の各時点までに処理された総処
理量データを収集させ、前記各時点ごとに各作業につい
ての総処理量を表示させることにより総処理量グラフを
作成させ、この総処理量グラフを表示させることを特徴
とするものがある。
【0017】また、生産ライン管理方法を実行させるた
めのプログラムを記録した媒体としては、前記プログラ
ムが、生産ラインに含まれる複数の作業のそれぞれにつ
いて、少なくともその処理開始情報と処理量を逐次収集
させ、グラフに表示したい時点が現時点以前である場合
には、前記各作業について、その表示時点までに処理さ
れた総処理量を計算させ、前記表示時点が現時点より後
である場合には、予め記憶された生産計画データに基づ
いて総処理量を計算させ、この総処理量を各作業名と対
応付けた総処理量データとして記憶させ、この総処理量
データを用いて、該生産ラインの状態を表示させること
を特徴とするものがある。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0019】[1.第1実施形態]本実施形態は、生産
ライン状態表示装置及び生産ライン状態表示方法に関す
るものである。
【0020】[1−1.第1実施形態の構成]図1は、
本実施形態の生産ライン状態表示装置の構成を示すブロ
ック図である。すなわち、本実施形態の生産ライン状態
表示装置は、生産ライン上の各処理装置について、利用
者によって指示された時刻(すなわち、グラフに表示し
たい時刻)までに各処理装置において処理された総処理
量とその作業名とを対応付けて列挙した総処理量データ
を収集する総処理量データ収集部1と、前記作業名を所
定の数値に変換するための「作業名数値変換表」または
「作業名数値変換規則」等の変換データを記憶する変換
データ記憶部2と、数値に変換された作業名とそれに対
応する総処理量とから総処理量グラフを作成する総処理
量グラフ作成部3と、作成された総処理量グラフを表示
する総処理量グラフ表示部4とを備えている。
【0021】なお、利用者によって指示された時刻が複
数の場合には、複数の時点における総処理量データが順
次収集され、それぞれの時点の総処理量を表す折れ線グ
ラフまたは棒グラフ等を表示することができる。
【0022】ここで、「総処理量データ」とは、作業列
内の各作業について、作業名と総処理量を対応付けて列
挙したものであり、「作業列」とは、ある製品を完成す
るために必要な作業を処理順に列挙したものであり、仮
に同じ内容の処理であっても、一度処理した後に他の処
理を行い、再度同じ処理をする場合には、作業列中に二
度表れることとする。
【0023】また、作業列内の各作業をグラフの作業軸
上の位置に対応させるための情報として用いられる「作
業名数値変換表」は、各作業名に数値を対応付けて列挙
したものであり、「作業名数値変換規則」は、各作業名
から数値を生成するための規則を示したものである。
【0024】[1−2.第1実施形態の作用]図2は、
本実施形態の生産ライン状態表示装置の処理手順を示し
たフローチャートである。なお、複数の時点における総
処理量を表示する場合には、各時点について、図2に示
した処理が繰り返される。
【0025】すなわち、総処理量データ収集部1によ
り、生産ライン上の各処理装置について、利用者によっ
て指示された時刻における総処理量データが収集され
(ステップ201)、その総処理量データに示された作
業名が、予め変換データ記憶部2に記憶された変換デー
タに基づいて所定の数値に変換され(ステップ20
2)、総処理量グラフ作成部3によって、数値に変換さ
れた作業名とそれに対応する総処理量とから総処理量グ
ラフが作成され(ステップ203)、総処理量グラフ表
示部4により、作成された総処理量グラフが表示される
(ステップ204)。
【0026】[1−3.総処理量グラフの例]図3は、
生産ラインが一製品のワークしか扱わない場合の総処理
量グラフの例を示したものである。
【0027】本例のように、生産ラインが一製品のワー
クしか扱わない場合、ある製品を完成させるためには、
定められた作業列に従って、順次処理を加える必要があ
る。この作業列を横軸に取り、各作業で処理したワーク
の累積数を縦軸に取ったグラフを使用して生産ラインの
状態を表示する方法が、本実施形態の特徴である。以
下、このグラフのことを「総処理量グラフ」と称する。
【0028】総処理量グラフの具体的な表示方法は、次
の通りである(図3参照)。すなわち、横軸には作業列
をとり、各作業に処理順に1〜nの番号を付け、横軸の
範囲を0〜nとする。そして、投入作業を第0作業と
し、横軸の原点の位置に表示し、払出作業は第n作業と
する。一方、縦軸には、総処理量を表示する。
【0029】そして、ある時点の各作業の総処理量を結
んだ折れ線によって、その時点におけるラインの状態を
表示する。この折れ線を、例えば「時刻tの総処理量
線」のように呼ぶ。したがって、一定時間間隔おきの総
処理量線を表示することで、ラインの状態変化を表すこ
とができる(図3では、時刻t−1,t,t+1の3時
点の総処理量線が表示されている)。
【0030】なお、一つのワークについて、作業列の下
流の作業は必ず上流の作業の後に行う必要があるので、
総処理量も下流の作業の値は上流の作業の値を越えな
い。すなわち、総処理量グラフは広義単調減少になる。
言い換えれば、総処理量線は必ず水平か右下がりにな
る。
【0031】また、本実施形態においては、縦軸の表示
範囲としては、着目している期間(図3においては、時
刻t−1〜時刻t+1)について、期間開始時点(時刻
t−1)の払出作業の総処理量値(図3の点A)から、
期間終了時点(時刻t+1)の投入作業の総処理量値
(図3の点B)までの範囲が表示されている。
【0032】このように、縦軸の原点をラインの稼働時
点とせずに、着目している期間の開始時点(時刻t−
1)の払出作業の総処理量値(図3の点A)としたの
は、以下の理由による。すなわち、本来の縦軸の原点は
ラインの稼働時点なので、表示したい時点がラインが稼
働してから長時間経過後である場合には、原点から遠く
なり、表示範囲が大きくなりすぎるからである。また、
払出作業の処理を終わったワークは、製品としてライン
から払い出されたことになるので、通常のライン管理上
は考慮する必要がないからである。
【0033】なお、この表示範囲は、総処理量の原点
(ラインの稼働時点)から、着目期間の終了時点(時刻
t+1)の投入作業の総処理量値(図3の点B)までの
範囲とすることもできることは言うまでもない。また、
図3は、総処理量グラフを折れ線を用いて表示したもの
であるが、図4に示したように階段状に表示しても良
く、さらに、図5に示したように棒グラフとしても良
い。
【0034】[1−4.総処理量グラフを用いて表示す
ることにより得られる効果]次に、本実施形態における
総処理量グラフの解釈、及びこの総処理量グラフによっ
て得られる種々の情報について、図6(A)(B)を参
照して説明する。◎ (1)横軸の特定の位置を調べることで、ある作業の処
理履歴、特にある期間の処理量が分かる。すなわち、あ
る作業について(例えば、作業番号i)、任意の総処理
量線の時点(例えば、時刻t)までに処理されたワーク
の総数がわかり、任意の2時点(例えば、時刻t−1と
時刻t)の総処理量線間の距離から、その期間に処理さ
れたワークの数が分かる。特に、投入作業における任意
の2時点の総処理量線間の距離はその期間の投入量を表
し、払出作業における距離はその期間の払出量を表す。
【0035】(2)表示対象となっている生産ラインに
おけるある期間の合計処理量が分かる。すなわち、任意
の2時点の総処理量線の間の領域(左右を投入作業と払
出作業で挟まれる範囲)の面積が、この期間内にライン
内で処理されたワークの延べ数を表す。
【0036】(3)各作業に存在するワークの数が分か
る。例えば、図6(A)に示したように、時刻t−1の
総処理量線において、第i作業の総処理量と第i−1作
業の総処理量に差がある場合、その差の数だけのワーク
が第i作業に存在することになる。このことは、処理装
置の容量によって変わるが、一般には、先頭のワークが
処理中で、残りのワークは処理待ち状態ということを意
味する。
【0037】(4)作業列内におけるワークの分布が分
かる。前記(3)の当然の帰結として、作業列内にワー
クがどのように分布しているかが分かる。すなわち、総
処理量線をマクロに見ると、線の傾き(傾きは常に0か
負なので、厳密には傾きの絶対値)が、その作業内のワ
ークの密度を表すことになる。例えば、総処理量線の傾
きが急な作業には多量のワークが存在し、総処理量線の
傾きが緩やかな作業には少量のワークしか存在しないこ
とを意味する。図6(B)は、時刻t−1とtにおける
作業列内のワーク分布を示したものであり、これらは、
対応する時点の総処理量線の微係数、すなわち傾きの絶
対値となっている。
【0038】(5)生産ラインにあるワークの総量が分
かる。(3)の当然の帰結として、ある時刻における投
入(第0)作業と払出(第n)作業の総処理量の差か
ら、生産ラインにあるワークの総量が分かる。また、任
意の二つの作業の総処理量の差から、この作業間のワー
クの量がわかる。
【0039】[1−5.第1実施形態の変形例]上記の
実施形態は、生産ラインが一製品のワークしか扱わない
場合のものであったが、本発明は、生産ラインが複数製
品を扱う場合にも適用することができる。一般には、製
品が異なると作業列が異なるので、複数の製品を生産す
るラインの状態を表示するには、総処理量グラフを製品
別にする必要がある。しかし、製品が異なっても作業列
中に共通の作業が複数存在する場合には、これらを代表
作業として抽出し、この代表作業だけに着目して、複数
製品を一製品に縮退させ、一つの総処理量グラフに複数
製品をまとめて表示することができる。その結果、代表
作業の進捗状況は総処理量グラフに表れるので、複数製
品を扱う生産ラインの状態を概観することができ、生産
管理が容易になる。
【0040】また、総処理量グラフも、図3乃至図5に
示したものに限られず、横軸と縦軸を入れ替えたり、各
軸の正負の方向を入れ替えたグラフを使用しても、同じ
効果が得られるのは言うまでもない。さらに、総処理量
グラフでは、作業間の総処理量の差が分かることが重要
であり、総処理量の絶対的な大きさは重要ではない。第
1実施形態においては、総処理量の原点としてラインの
稼働時点を取ったが、任意の時点を総処理量の原点とし
て総処理量を表示しても同じ効果が得られる。例えば、
ライン内にあるワークの内で最も早くラインに投入され
たワーク(一般には、最下流の払出作業にある先頭ワー
ク)を基準とし、このワーク以降に各作業で処理したワ
ークの数を縦軸に表示しても良い。
【0041】また、図3では、横軸を作業番号としてい
たが、図7に示したように、これを累積理論工期とした
グラフも考えられる。すなわち、図7では、作業番号i
−1とiの累積理論工期の差が、作業番号iとi+1の
累積理論工期の差より小さいので、作業番号iの理論工
期の方がi−1の理論工期より長いことが分かる。言い
換えれば、作業番号iの作業時間の方がi−1の作業時
間より長いことが分かる。
【0042】なお、累積理論工期とは、投入作業から着
目する作業の直前までの理論工期の和をいう。また、理
論工期とは、ある作業が完了してから次の作業を開始す
るまでの間に発生する搬送時間と待ち時間を除き、純粋
にワークに対して作業を行っている時間のことをいう。
この理論工期に最短の搬送時間を含める場合もある。
【0043】[1−6.第1実施形態の効果]以上述べ
たように、本実施形態によれば、一つの総処理量グラフ
上で、ある期間の作業ごとの処理量と、ワーク分布の時
間的推移を概観できることができる。
【0044】[2.第2実施形態]本実施形態は、第1
実施形態に示した生産ライン状態表示装置を備えた生産
ライン管理装置に関するものである。
【0045】[2−1.第2実施形態の構成]図8は、
本実施形態の生産ライン管理装置の構成を示すブロック
図である。すなわち、本実施形態の生産ライン管理装置
は、生産ライン20に設けられた各処理装置21がワー
クの処理を開始したときに送出する処理開始情報を収集
し、その履歴を記録すると共に、各処理装置における処
理量を逐次収集する情報収集部22と、利用者がグラフ
に表示したい時刻を入力する表示時刻入力部23と、利
用者によって指示された時刻までに各処理装置において
処理された総処理量を求める総処理量演算部24と、こ
の総処理量を各作業名と対応付けた総処理量データとし
て記憶する総処理量データ記憶部25と、この総処理量
データを用いて、前記第1実施形態で説明した総処理量
グラフを作成・表示する生産ライン状態表示装置26と
を備えている。
【0046】[2−2.第2実施形態の作用・効果]上
記のような構成を有する本実施形態の生産ライン管理装
置によれば、生産ライン上の各処理装置について、その
装置がワークの処理を開始したときから利用者によって
指示された時刻(表示指定時刻)までの総処理量を求め
ることができ、その総処理量に基づいて、第1実施形態
で説明した総処理量グラフを作成・表示することができ
る。
【0047】その結果、生産ライン上の各作業の処理の
進捗状況、ワークの分布及び総量を相関づけて、一つの
グラフによって表現することができる。これは、ジョブ
ショップ型の生産ラインを管理する上で極めて有効な機
能で、生産能力の見積り、作業計画の作成、作業進捗の
管理などを行うのが容易になる。
【0048】特に、多機能な装置がある場合、その能力
を担当各作業にどう配分するかが重要な戦略となるが、
この戦略決定のための資料として、ある期間に各作業の
処理がどれだけ(何ワーク分)進捗するかを見ることの
できる総処理量グラフは非常に有益である。
【0049】[3.第3実施形態]本実施形態は、生産
ライン状態表示装置及び生産ライン状態表示方法に関す
るものである。
【0050】[3−1.第3実施形態の構成]図9は、
本実施形態の生産ライン状態表示装置の構成を示すブロ
ック図である。すなわち、本実施形態の生産ライン状態
表示装置は、総処理量データを収集する総処理量データ
収集部30と、総処理量グラフに表示する時点を入力す
る表示時点情報入力部31と、生産ライン上の各処理装
置について、その処理実績データを記憶する処理実績デ
ータ記憶部32と、処理計画データを記憶する処理計画
データ記憶部33とを備えている。また、変換データ記
憶部2、総処理量グラフ作成部3及び総処理量グラフ表
示部4を備えている点は、第1実施形態と同様である。
【0051】[3−2.第3実施形態の作用]図10
は、本実施形態の生産ライン状態表示装置の処理手順を
示したフローチャートである。すなわち、表示時点情報
入力部31を介して表示時点情報が入力されると(ステ
ップ1001)、その表示時点が未来か否かが判断され
(ステップ1002)、過去または現在の場合は、処理
実績データ記憶部32から総処理量データが読み出され
(ステップ1003)、一方、未来の場合は処理計画デ
ータ記憶部33から総処理量データが読み出され(ステ
ップ1004)、読み出された総処理量データは、それ
ぞれ総処理量データ収集部30を介して総処理量グラフ
作成部3に転送される(ステップ1005)。
【0052】続いて、各総処理量データに示された作業
名が、予め変換データ記憶部2に記憶された変換データ
に基づいて所定の数値に変換され(ステップ100
6)、数値に変換された作業名とそれに対応する総処理
量とから総処理量グラフが作成され(ステップ100
7)、総処理量グラフ表示部4により、作成された総処
理量グラフが表示される(ステップ1008)。
【0053】なお、複数の時点に対する表示時点情報が
入力された場合には、各時点について図10の処理が繰
り返され、各時点に対する総処理量データが順次読み出
されるので、複数の時点における総処理量を表示するこ
とができる。
【0054】[3−3.第3実施形態の効果]以上述べ
たように、本実施形態によれば、一つの総処理量グラフ
上で、過去の処理実績データ及び将来の処理計画データ
に基づいて、ある期間の作業ごとの処理量と、ワーク分
布の時間的推移を概観できることができるので、生産計
画の作成・修正により有効に活用できる。
【0055】[4.第4実施形態]本実施形態は、生産
ライン状態表示方法に関するものである。
【0056】例えば、生産ラインの途中に分岐や合流が
あったり、検査作業があって不合格ワークが除かれるよ
うな場合には、その不連続部分で総処理量に段差が生じ
る。しかし、総処理量グラフの本来の定義では、隣接す
る作業についての総処理量の差は、下流の作業を待つワ
ークの数または処理中のワークの数(以下、待ちワーク
という)を表すが、上記のような不連続部分では、不連
続によっても段差が発生するので、待ちワークによる差
がどれだけであるかがわからなくなる。
【0057】本実施形態は、このような不連続部分を有
する生産ラインの状態を表示する場合でも、不連続部分
による総処理量の段差の影響を除いて、待ちワークによ
る差のみを容易に把握することができる生産ラインの状
態表示方法を提示するものである。なお、以下に示す図
は、生産ラインの途中に検査作業があり、その検査の結
果、不合格ワークがラインから除かれる場合を想定した
ものである。
【0058】すなわち、図11においては、検査作業の
総処理量として、検査した全ワーク数を表す値と検査に
合格したワーク数を表す値の2つを取り、検査作業以前
の総処理量グラフと検査作業以後の総処理量グラフとの
間に段差を付けて表示している。
【0059】また、図12においては、図11に示した
検査作業以後の総処理量グラフを、段差の分だけ加算し
て表示しており、一方、図13においては、図11に示
した検査作業以前の総処理量グラフを、段差の分だけ減
算して表示している。そのため、図12と図13では、
検査作業の前後で縦軸の定義が異なることになるが、両
者とも、不連続部分による総処理量の段差の影響が除か
れ、待ちワークによる差を容易に把握することのできる
グラフとなる。
【0060】このように、本実施形態に示した表示方法
を用いることにより、待ちワークによる差の部分を、検
査作業などに起因する不連続による差と分離して把握す
ることが容易となる。
【0061】[5.第5実施形態]本実施形態は、総処
理量グラフを三次元グラフとした生産ライン状態表示方
法に関するものである。
【0062】すなわち、図14に示したように、図3に
示した二次元の総処理量グラフに、第3の軸として時間
軸を与えて三次元化し、時刻対総処理量グラフとして生
産ラインの状態を表示する方法を提示するものである。
【0063】まず、各作業に処理順に0〜nの番号を付
け、これを第1の軸(作業軸)とし、時刻を第2の軸
(時間軸)とする。また、総処理量を表す軸を第3の軸
(総処理量軸)とする。そして、作業軸と時間軸で定ま
る位置に、その時刻までにその作業で処理したワークの
累積数、すなわち、総処理量を表示する。
【0064】このように、本実施形態に示した表示方法
を用いることにより、第1実施形態と同じ効果が得られ
るだけでなく、このグラフを3軸の内の1つの軸に沿っ
て射影すると、次の三通りのグラフが得られることか
ら、これらの情報を概観するのに適している。
【0065】まず、作業軸に沿って射影すると、時刻に
対して総処理量をプロットした二次元グラフが得られる
(図15参照)。このグラフは流動曲線と呼ばれ、作業
管理で汎用されているグラフである。また、時間軸に沿
って射影すると、作業に対して総処理量をプロットした
二次元の総処理量グラフが得られる(図16参照)。こ
のグラフは第1実施形態で示した図と等しい。さらに、
総処理量軸に沿って射影すると(図14には描いていな
い総処理量軸についての等高線を考える)、時刻に対し
て作業をプロットした二次元グラフが得られる(図17
参照)。このグラフはワークの作業進捗の軌跡であり、
ライン内の個々のワークが時間の経過と共にどの作業の
処理を受けるかを表している。このグラフも作業管理で
汎用されているグラフである。
【0066】[6.第6実施形態]上記各実施形態は一
製品の状態を表示するか、または多製品の情報を代表作
業を抽出して一製品に縮退させて表示するものである
が、本実施形態は、多製品の情報を一つのグラフに表示
すべく、製品を識別する製品軸を与えて総処理量グラフ
を三次元グラフとした生産ライン状態表示方法に関する
ものである。
【0067】すなわち、本実施形態は、図18に示した
ように、図3に示した二次元の総処理量グラフに、第3
の軸として製品軸を与えて三次元化し、製品別総処理量
グラフとして生産ラインの状態を表示する方法を提示す
るものである。
【0068】まず、各作業に処理順に0〜nの番号を付
け、これを第1の軸(作業軸)とし、また、製品に一意
の番号を与え、製品を識別するための軸を第2の軸(製
品軸)とする。さらに、総処理量を表す軸を第3の軸
(総処理量軸)とし、作業軸と製品軸で定まる位置に、
ある時刻までにその作業で処理したその製品のワークの
累積数、すなわち、総処理量を表示する。
【0069】なお、作業列は一般に製品ごとに異なる
が、列の長さが異なるだけでなく、作業軸上で同じ番号
の作業であっても、製品によって処理内容が異なるのが
一般である。
【0070】このように、本実施形態に示した表示方法
を用いることにより、ある時点の各作業の総処理量を結
んだ面により、その時点におけるラインの状態を表示す
ることができる。なお、この面のことを、例えば「時刻
tの総処理量面」のように呼ぶ。例えば、図18に示し
たように、一定時間の間隔をおいて総処理量面を表示す
ることで、多製品を生産するラインの状態変化を表現す
ることができる(図18では、時刻t−1,t,t+1
の3時点の総処理量面が表示されている)。また、2時
点の総処理量面の間の容積は、その期間にライン内で処
理されたワークの延べ数を表している。
【0071】特に、多数の作業の処理を担当できる多機
能な装置がある場合、その能力をどの製品のどの作業に
どれだけ配分するか、言い換えれば、担当する各製品・
作業の処理量をどういう比率にするかが、生産ラインを
管理する上で重要な戦略となる。この戦略決定のための
資料として、ある期間に各製品・作業の処理がどれだけ
(何ワーク分)進捗するかを見ることのできる製品別総
処理量グラフは、非常に有効である。
【0072】[7.第7実施形態]本実施形態は、第3
実施形態に示した生産ライン状態表示装置を備えた生産
ライン管理装置に関するものである。
【0073】[7−1.第7実施形態の構成]図19
は、本実施形態の生産ライン管理装置の構成を示すブロ
ック図であり、第2実施形態として示した生産ライン管
理装置にさらに改良を施したものである。
【0074】すなわち、本実施形態の生産ライン管理装
置は、第2実施形態の生産ライン管理装置の構成要件に
加えて、該生産ラインの生産計画データを入力する生産
計画データ入力部40と、この生産計画データを記憶す
る生産計画データ記憶部41と、生産ライン20に設け
られた各処理装置21に前記生産計画データに基づいた
生産指令を送出する計画実行部42とを備えている。な
お、本実施形態においては、前記総処理量演算部24
は、利用者によって指示された表示時刻が現時点以降で
ある場合には、生産計画データ記憶部41から生産計画
データを読み出し、その時点までの総処理量を求め、総
処理量データ記憶部25に記憶するように構成されてい
る。
【0075】また、図20は、前記生産計画データ記憶
部41に格納される生産計画データの一例を示したもの
であり、計画期間内に各作業でいくつのワークに対して
処理を行うかを表し、作業の番号に対してその作業の予
定処理数を対応付けた表の形式となっている。図21
は、前記計画実行部42から各処理装置に送られる生産
指令の一例を示したものであり、各処理装置が次にどの
作業の処理をするべきかを表し、各処理装置名(マシン
名)に対して作業番号を対応付けた表の形式となってい
る。図22は、情報収集部22に格納される処理履歴の
一例を示したものであり、過去の処理開始情報を集積し
たものである。
【0076】[7−2.第7実施形態の作用・効果]上
記のような構成を有する本実施形態の生産ライン管理装
置においては、生産計画データ入力部40から生産計画
データが入力されると、これが生産計画データ記憶部4
1に記録され、計画実行部42に渡されて生産指令とし
て各処理装置21に送られて実行される。
【0077】一方、各処理装置21が処理を開始する
と、情報収集部22が処理開始情報を収集し、その履歴
を記録すると共に、各処理装置における処理量を逐次収
集する。そして、利用者がグラフに表示したい時刻を入
力すると、総処理量演算部24がその時点までの総処理
量を求め、そのデータが総処理量データ記憶部25に記
憶される。続いて、生産ライン状態表示装置26が、こ
の総処理量データに基づいて総処理量グラフを作成し、
表示する。なお、利用者によって指示された表示時刻が
現時点以降である場合には、生産計画データ記憶部41
から生産計画データが読み出され、その時点までの総処
理量が求められる。
【0078】このように本実施形態の生産ライン管理装
置によれば、過去の処理実績のみならず、将来の処理計
画データに基づいて、総処理量グラフを作成・表示する
ことができるので、第2実施形態の生産ライン管理装置
によって得られる作用・効果に加えて、作業計画の検討
・修正がより適格に実施できるという利点がある。
【0079】[8.第8実施形態]本実施形態は、総処
理量グラフを、多機能を有する処理装置を用いた生産ラ
インの作業計画の立案に適用した例を示したものであ
る。すなわち、多数の作業の処理を担当できる多機能な
装置がある場合、その能力をどの作業にどれだけ配分す
るか、言い換えれば、担当各作業の処理量をどういう比
率にするかが、生産計画を立案する際に重要な問題とな
る。
【0080】図23は、作業列中の全作業を担当できる
装置がある場合の処理量配分の計画例であり、時刻tに
おいて、今後Tの期間にどの作業の処理をどれだけ行う
かを計画するものである。
【0081】この計画では、時刻tの総処理量線が与え
られており、時刻t+Tに総処理量線がどうなるかを計
画することになる。このとき、2本の総処理量線の間の
部分が期間Tの処理量を表し、この部分の面積はその装
置の処理能力で規定されるので、この面積を保ちなが
ら、時刻t+Tの総処理量線の形状を変化させることに
より、処理量の配分計画を行うことができる。
【0082】例えば、図23(A)は、T経過後にワー
クを多く持つことを目的として立案された生産計画であ
り、図23(B)は、Tの間に完成する製品が多いこと
を目的として立案された生産計画である。すなわち、図
23(A)(B)とも斜線部の面積は等しいが、時刻t
+Tの総処理量線の傾きは(A)の方が(B)よりも急
である。この結果、時刻t+Tのワーク総量は(A)の
方が多く、時刻tから時刻t+Tの払出量は(B)の方
が多くなっている。
【0083】このように、多機能を有する処理装置を用
いた生産ラインの作業計画の立案に総処理量グラフを用
いることにより、「ライン中の処理と製品払い出しの履
歴」、「現在のワークの分布」、「生産計画を実施した
結果のワークの分布と製品払い出し見通し」を一括して
表示することができので、生産計画を立案・修正する場
合に、将来のワークの分布や製品の払出量を見通しなが
ら多機能装置の処理計画を視覚的に行うことができる。
【0084】例えば、ある計画期間に対して生産計画
(各作業で何ワーク処理するか)を立てたときに、計画
期間終了時の各作業の総処理量を結んだ線の形状から、
現在の作業内のワーク分布が計画期間の後にどういう分
布になるかを把握することができ、また、払出作業にお
ける総処理量の増分から、計画期間中に製品がいくつ払
い出せるかを把握することができる。
【0085】このように、作業内のワークの分布は将来
の不確定な生産要求に応じて払い出しができるかどうか
の重要な要素であり、計画期間終了時のワークの分布を
どのようにするかは、これ以降の未確定の生産要求にど
の程度応じるかを決める重要な決定事項である。従っ
て、計画期間内の払出の量と計画期間終了時のワークの
分布を一覧できるということは、計画期間内の生産要求
と、それ以降の生産要求のバランスを取りながら生産計
画を策定・修正できることを意味する。
【0086】なお、多機能装置が全作業ではなく一部の
作業を担当する場合は、担当作業を抜き出して総処理量
グラフを描いたり、全作業の総処理量グラフの中でどの
作業の処理装置が共通かを表示したりする必要がある
が、処理装置ごとに担当作業の間の処理量の配分を計画
するのに、総処理量グラフを利用することは可能であ
る。
【0087】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、複
数の作業を含む生産ラインにおいて、ある期間における
各作業の処理量と、期間開始時及び終了時のワークの分
布を一元的に表示することができる生産ライン状態表示
装置及び生産ライン状態表示方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態(生産ライン状態表示装
置)の構成を示すブロック図
【図2】図1に示した生産ライン状態表示装置の処理手
順を示すフローチャート
【図3】総処理量グラフの一例を示す図
【図4】総処理量グラフの一例を示す図
【図5】総処理量グラフの一例を示す図
【図6】総処理量グラフの解釈を説明する図であり、
(A)は総処理量グラフの全体を示す図、(B)はある
時刻における作業列内のワーク分布を示す図
【図7】横軸を累積理論工期とした総処理量グラフの一
例を示す図
【図8】本発明の第2実施形態(生産ライン管理装置)
の構成を示すブロック図
【図9】本発明の第3実施形態(生産ライン状態表示装
置)の構成を示すブロック図
【図10】図9に示した生産ライン状態表示装置の処理
手順を示すフローチャート
【図11】生産ラインの途中に不連続部分がある場合の
総処理量グラフの一例を示す図
【図12】生産ラインの途中に不連続部分がある場合の
総処理量グラフの一例を示す図
【図13】生産ラインの途中に不連続部分がある場合の
総処理量グラフの一例を示す図
【図14】三次元化した総処理量グラフの一例を示す図
【図15】図14に示した三次元化した総処理量グラフ
を作業軸に沿って射影した図(流動曲線)
【図16】図14に示した三次元化した総処理量グラフ
を時間軸に沿って射影した図
【図17】図14に示した三次元化した総処理量グラフ
を総処理量軸に沿って射影した図(ワークの作業進捗軌
跡)
【図18】製品別総処理量グラフの一例を示す図
【図19】本発明の第7実施形態(生産ライン管理装
置)の構成を示すブロック図
【図20】生産計画データの一例を示す図
【図21】生産指令の一例を示す図
【図22】処理履歴の一例を示す図
【図23】総処理量グラフを用いた作業計画の一例を示
す図
【符号の説明】
1…総処理量データ収集部 2…変換データ記憶部 3…総処理量グラフ作成部 4…総処理量グラフ表示部 20…生産ライン 21…処理装置 22…情報収集部 23…表示時刻入力部 24…総処理量演算部 25…総処理量データ記憶部 26…生産ライン状態表示装置 30…総処理量データ収集部 31…表示時点情報入力部 32…処理実績データ記憶部 33…処理計画データ記憶部 40…生産計画データ入力部 41…生産計画データ記憶部 42…計画実行部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の作業を含む生産ラインの状態を表
    示する生産ライン状態表示装置であって、 前記各作業の処理実績データを記憶する手段と、 前記各作業の処理計画データを記憶する手段と、 前記各作業について、グラフとして表示する1または複
    数の各時点までに処理された総処理量データを収集する
    手段と、 前記各時点ごとに各作業についての総処理量をグラフに
    表示する手段とを備え、 前記総処理量データを収集する手段が、前記グラフとし
    て表示する時点に応じて、前記処理実績データまたは処
    理計画データから総処理量を読み出して、前記時点まで
    に処理された総処理量データを収集するものであること
    を特徴とする生産ライン状態表示装置。
  2. 【請求項2】 複数の作業を含む生産ラインの状態を表
    示する生産ライン状態表示方法であって、 グラフとして表示する時点が入力された場合に、その時
    点に応じて、予め記憶された処理実績データまたは処理
    計画データに基づいて、前記時点までに処理された総処
    理量データを収集し、前記時点ごとに各作業についての
    総処理量を表示することにより総処理量グラフを作成
    し、この総処理量グラフを表示することを特徴とする生
    産ライン状態表示方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006246454A (ja) * 2005-02-08 2006-09-14 Tektronix Internatl Sales Gmbh テレコミュニケーション・システム用プロトコル・テスタ
JP2016014992A (ja) * 2014-07-01 2016-01-28 富士通株式会社 異常検出システム、表示装置、異常検出方法及び異常検出プログラム

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