JPH10263940A - カム式トランスファー装置 - Google Patents

カム式トランスファー装置

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Publication number
JPH10263940A
JPH10263940A JP7203297A JP7203297A JPH10263940A JP H10263940 A JPH10263940 A JP H10263940A JP 7203297 A JP7203297 A JP 7203297A JP 7203297 A JP7203297 A JP 7203297A JP H10263940 A JPH10263940 A JP H10263940A
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JP
Japan
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clamp
pair
moved
slide member
work
Prior art date
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Pending
Application number
JP7203297A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Megurida
雅司 廻田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KIYOUHOU SEISAKUSHO KK
Kyoho Machine Works Ltd
Original Assignee
KIYOUHOU SEISAKUSHO KK
Kyoho Machine Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KIYOUHOU SEISAKUSHO KK, Kyoho Machine Works Ltd filed Critical KIYOUHOU SEISAKUSHO KK
Priority to JP7203297A priority Critical patent/JPH10263940A/ja
Publication of JPH10263940A publication Critical patent/JPH10263940A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型プレス等の比較的小さな設備にも配設で
きるとともに、高い位置精度でワークを搬送する安価な
トランスファー装置を提供する。 【解決手段】 図はスライド部材20に配設された把持
爪48,50により、ワーク受取位置でワーク30を把
持して持ち上げた状態であり、回転カム機構68によっ
て駆動部材64が左方向へ前進させられると、スライド
部材20や把持爪48,50は送りストロークL1 だけ
駆動部材64と一体的に移動させられる。スライド部材
20のそれ以上の移動はストッパ24によって阻止され
るため、駆動部材64が更に左方向へ移動させられる
と、カムフォロワ60およびカム溝62aの作用などで
把持爪48,50が下降させられるとともに、一中心線
Sから離間させられてワーク30を解放する。その後、
駆動部材64が図に示す後退端まで戻されると、ワーク
受取位置において把持爪48,50により新たにワーク
30が把持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワークを一定の送り
ストロークだけ搬送するトランスファー装置に係り、特
に、カム機構を利用したカム式トランスファー装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一対の把持爪をワークに接近させて把持
するとともに上方へ持ち上げ、一定の送りストロークだ
け搬送した後、下降してワークを解放するとともに元の
位置まで戻すことを繰り返すことにより、ワークを1個
ずつ順次搬送するトランスファー装置が、各種の加工ラ
イン、組付ライン等において多用されている。このよう
なトランスファー装置は、ワークを把持する把持爪を3
次元的に移動させるために、複数の油圧サーボ機構を利
用しているのが普通である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、油圧サ
ーボ機構は高価であるためトランスファー装置がコスト
高になるばかりでなく、大型であるため小型プレス等の
比較的小さな設備には適用が難しかった。また、このよ
うな油圧サーボ機構では充分な位置決め精度が得られな
いため、ワークを一定の送りストロークずつ高い精度で
搬送することは困難であった。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、小型プレス等の比較
的小さな設備にも配設できるとともに、高い位置精度で
ワークを搬送する安価なトランスファー装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、第1発明は、(a) 予め定められた一定の駆動スト
ロークだけ第1直線方向へ往復移動させられる駆動部材
と、(b) 前記第1直線方向の往復移動可能に配設された
単一のスライド部材と、(c) 前記駆動ストロークよりも
短い一定の送りストロークだけ前記第1直線方向に離間
して定められたワーク受取位置およびワーク受渡位置の
間で前記スライド部材が移動するように、そのスライド
部材の両側の移動端を規定する一対のストッパと、(d)
前記第1直線と平行な一中心線を含む一平面内におい
て、その一中心線と交差する第2直線上の移動可能に且
つその一中心線とその第2直線との交点を挟んで対称的
に前記スライド部材に配設された一対のクランプ部材
と、(e) その一対のクランプ部材と前記駆動部材とに跨
がってそれぞれ設けられ、前記駆動ストロークよりも前
記送りストロークだけ短いクランプストロークだけその
駆動部材が前記スライド部材に対して前記ワーク受取位
置側へ相対移動させられることにより、その一対のクラ
ンプ部材を互いに離間したアンクランプ位置から互いに
接近したクランプ位置へ前記交点を挟んで対称的に移動
させる一方、そのクランプストロークだけその駆動部材
がそのスライド部材に対して前記ワーク受渡位置側へ相
対移動させられることにより、その一対のクランプ部材
をそのクランプ位置からそのアンクランプ位置へ前記交
点を挟んで対称的に移動させる一対のカム機構と、(f)
前記クランプ部材が前記クランプ位置および前記アンク
ランプ位置に位置させられた時に、それぞれそのクラン
プ部材、前記駆動部材、および前記スライド部材のうち
の2部材を位置決めし、そのスライド部材の移動範囲内
ではその駆動部材の移動に伴ってそのスライド部材およ
びそのクランプ部材をその駆動部材と一体的に移動させ
るが、そのスライド部材が前記移動端に達した後更にそ
の駆動部材が移動する際には、その2部材が相対移動す
ることを許容し、その駆動部材の移動に伴ってそのクラ
ンプ部材が前記クランプ位置と前記アンクランプ位置と
の間を移動することを許容する位置決め手段と、(g) 前
記一平面に対する平面視において前記第2直線と一致し
且つ前記交点から離間するに従って所定角度でその一平
面から離間するように傾斜した第3直線方向の移動可能
に、前記一対のクランプ部材にその交点を挟んで対称的
に配設された一対の把持爪と、(h) その一対の把持爪と
前記一対のクランプ部材との間にそれぞれ設けられ、そ
の一対の把持爪をそれぞれ前記交点側へ付勢して常には
先端位置に保持し、前記ワーク受取位置において前記ク
ランプ部材が前記アンクランプ位置から前記クランプ位
置へ移動させられる過程で、その交点上に配置されたワ
ークをその一対の把持爪によって把持させるとともに、
そのクランプ部材が更にそのクランプ位置まで移動させ
られる際には付勢力に抗してその把持爪がそのクランプ
部材に対して前記第3直線に沿って相対的に後退させら
れ、そのワークを把持したまま前記一平面から離間する
ことを許容する一対の付勢手段とを有することを特徴と
する。
【0006】第2発明は、(a) 予め定められた一定の駆
動ストロークだけ略水平な第1直線方向へ往復移動させ
られる駆動部材と、(b) 前記第1直線方向の往復移動可
能に配設された単一のスライド部材と、(c) 前記駆動ス
トロークよりも短い一定の送りストロークだけ前記第1
直線方向に離間して定められたワーク受取位置およびワ
ーク受渡位置の間で前記スライド部材が移動するよう
に、そのスライド部材の両側の移動端を規定する一対の
ストッパと、(d) 略水平な一平面内において、前記第1
直線と平行な一中心線と直交する第2直線上の移動可能
に且つその一中心線とその第2直線との交点を挟んで対
称的に前記スライド部材に配設された一対のクランプ部
材と、(e) その一対のクランプ部材と前記駆動部材とに
跨がってそれぞれ設けられ、前記駆動ストロークよりも
前記送りストロークだけ短いクランプストロークだけそ
の駆動部材が前記スライド部材に対して前記ワーク受取
位置側へ相対移動させられることにより、その一対のク
ランプ部材を互いに離間したアンクランプ位置から互い
に接近したクランプ位置へ前記交点を挟んで対称的に移
動させる一方、そのクランプストロークだけその駆動部
材がそのスライド部材に対して前記ワーク受渡位置側へ
相対移動させられることにより、その一対のクランプ部
材をそのクランプ位置からそのアンクランプ位置へ前記
交点を挟んで対称的に移動させる一対のカム機構と、
(f) 前記クランプ部材が前記クランプ位置および前記ア
ンクランプ位置に位置させられた時に、それぞれそのク
ランプ部材、前記駆動部材、および前記スライド部材の
うちの2部材を所定の位置決め荷重で位置決めし、その
スライド部材の移動範囲内ではその駆動部材の移動に伴
ってそのスライド部材およびそのクランプ部材をその駆
動部材と一体的に移動させるが、そのスライド部材が前
記移動端に達した後更にその駆動部材が移動する際に
は、前記位置決め荷重に抗してその2部材が相対移動す
ることを許容し、その駆動部材の移動に伴ってそのクラ
ンプ部材が前記クランプ位置と前記アンクランプ位置と
の間を移動することを許容する位置決め手段と、(g) 平
面視において前記第2直線と一致し且つ前記交点から離
間するに従って所定角度で上方へ傾斜した第3直線方向
の移動可能に、前記一対のクランプ部材にその交点を挟
んで対称的に配設された一対の把持爪と、(h) その一対
の把持爪と前記一対のクランプ部材との間にそれぞれ設
けられ、その一対の把持爪をそれぞれ前記交点側へ付勢
して常には先端位置に保持し、前記ワーク受取位置にお
いて前記クランプ部材が前記アンクランプ位置から前記
クランプ位置へ移動させられる過程で、その交点上に配
置されたワークをその一対の把持爪によって把持させる
とともに、そのクランプ部材が更にそのクランプ位置ま
で移動させられる際には付勢力に抗してその把持爪がそ
のクランプ部材に対して前記第3直線に沿って相対的に
後退させられ、そのワークを把持したまま上方へ変位す
ることを許容する一対の付勢手段とを有することを特徴
とする。
【0007】
【発明の効果】このようなカム式トランスファー装置に
おいては、クランプ部材がアンクランプ位置へ移動させ
られ、位置決め手段によって駆動部材、スライド部材、
およびクランプ部材のうちの2部材が位置決めされた状
態で、駆動部材がワーク受取位置側へ移動させられる
と、スライド部材がストッパによってワーク受取位置に
位置決めされるまではクランプ部材はアンクランプ位置
に保持される。スライド部材がワーク受取位置に達した
後駆動部材が更に移動させられると、上記2部材の相対
移動が許容されるとともに、カム機構の作用で一対のク
ランプ部材がそれぞれアンクランプ位置からクランプ位
置へ向かって移動させられ、そのクランプ部材に配設さ
れた把持爪によってワークが把持される。また、把持爪
がワークに当接してそれ以上の前進が阻止されると、付
勢手段の付勢力に抗して把持爪はクランプ部材に対して
第3直線に沿って相対的に後退させられ、ワークを把持
したまま一平面から離間する方向(第2発明では上方)
へ変位させられる。
【0008】駆動部材がクランプストロークだけスライ
ド部材に対して相対移動させられ、クランプ部材がクラ
ンプ位置まで移動させられると、位置決め手段によって
駆動部材、スライド部材、およびクランプ部材のうちの
2部材が位置決めされ、その状態で駆動部材がワーク受
渡位置側へ移動させられると、スライド部材がストッパ
によってワーク受渡位置に位置決めされるまでは、それ
等の駆動部材、スライド部材、およびクランプ部材は一
体的に移動させられ、ワークは一対の把持爪に把持され
たまま一定の送りストロークだけ第1直線方向へ搬送さ
れる。その後、更に駆動部材が移動させられると、上記
2部材の相対移動が許容されるとともに、カム機構の作
用で一対のクランプ部材がクランプ位置からアンクラン
プ位置へ向かって移動させられる。この時、ワークを把
持している把持爪は、付勢手段の付勢力に従ってクラン
プ部材に対して第3直線に沿って相対的に前進させられ
ることにより、ワークを把持したまま一平面に接近する
方向(第2発明では下方)へ変位させられ、把持爪が先
端位置に達すると、その後はクランプ部材と一体的に後
退させられることによりワークの把持状態が解除され
る。
【0009】なお、駆動部材がクランプストロークだけ
スライド部材に対して相対移動させられ、クランプ部材
がアンクランプ位置まで移動させられると、位置決め手
段によって駆動部材、スライド部材、およびクランプ部
材のうちの2部材が位置決めされる。
【0010】このような本発明のカム式トランスファー
装置によれば、駆動部材の直線往復移動に伴ってカム機
構の作用でクランプ部材がクランプ位置およびアンクラ
ンプ位置へ移動させられるとともに、そのクランプ部材
の移動に伴って把持爪が付勢手段の作用で機械的に第3
直線方向へ移動させられるため、従来装置に比較して装
置を小型且つ軽量に構成することが可能であり、小型プ
レス等の比較的小さな設備にも容易に配設できる。ま
た、ワーク受取位置や受渡位置の位置精度(再現性)が
向上するとともに、装置が安価に構成される。
【0011】一方、カム機構のカム形状を変更すること
により、駆動部材のクランプストロークに対するクラン
プ部材の移動ストロークを適宜調整できるとともに、ク
ランプ部材に対する把持爪の移動方向である第3直線の
傾斜角度を変更することにより、一平面に対する把持爪
の変位量を適宜調整できるため、ワークの搬送条件など
に応じて把持爪の移動寸法やワークの搬送高さなどを自
由に設定できる。
【0012】第2発明は、第1発明の一実施態様に相当
するもので、一平面が略水平な平面で、第2直線が一中
心線と直交し、一対の把持爪によりワークを把持して上
方へ持ち上げる点が異なるが、実質的に同様の効果が得
られる。また、第2直線が一中心線に対して直交してい
るため、その第2直線上を一対のクランプ部材を移動さ
せる一対のカム機構を対称的に構成すれば良く、装置が
一層簡単且つ安価に構成される。更に、位置決め手段は
所定の位置決め荷重で2部材を位置決めし、スライド部
材が移動端に達した後更に駆動部材が移動する際には、
その位置決め荷重に抗して2部材が相対移動することを
許容するものであるため、その位置決めについてもエア
シリンダ等の動力源や複雑な制御が不要で、装置が更に
小型で簡単且つ安価に構成される。
【0013】
【発明の実施の形態】ここで、前記駆動部材を直線往復
移動させる駆動機構としては、回転アームに設けられた
カムフォロワが、駆動部材に一体的に設けられた連結部
材に前記第1直線と略直角に形成されたカム溝と係合さ
せられ、回転アームの1回転で1往復させる回転カム機
構が好適に用いられ、駆動部材を円滑に往復移動させる
ことができるが、直動シリンダ、送りねじ機構、ラック
とピニオンなど他の駆動機構を用いることも可能であ
る。上記回転アームは、電動モータによって回転駆動す
ることが望ましいが、作業者の手作業で回転駆動される
ものでも良い。
【0014】前記ワーク受取位置およびワーク受渡位置
には、それぞれワークを一平面内の移動不能且つその一
平面から離間する方向(第2発明では上方)の移動可能
に保持するワーク保持治具を配設しておくことが望まし
く、一対の把持爪とワークとの係合タイミングの僅かな
ずれによるワークの位置ずれを防止できる。一対の把持
爪でワークを把持して一平面から離間する方向へ変位さ
せた状態では、一対の把持爪が第3直線に沿って同じ方
向へ移動しようとしても、一平面と直角な変位方向が逆
になるため、付勢手段の付勢力等に多少のばらつきがあ
っても、一対の把持爪でワークを把持した後の位置ずれ
は良好に回避される。
【0015】スライド部材には、一対のクランプ部材を
配設するだけでも良いが、前記送りストロークだけ第1
直線方向へ離間して複数のクランプ部材を配設し、その
送りストロークずつ離間して第1直線方向に沿って設定
された複数のステーションへワークを順送りするように
構成することもできる。共通のクランプ部材に複数の把
持爪を配設するようにしても良い。
【0016】位置決め手段は、交点を挟んで対称的に設
けられる一対のクランプ部材の両方にそれぞれ設けるこ
とが望ましいが、力学的なアンバランスによって作動不
良を生じなければ、何れか一方のクランプ部材側に設け
るだけでも良い。クランプ位置で位置決めされる2部材
と、アンクランプ位置で位置決めされる2部材は同じも
のであることが望ましいが、異なる2部材を位置決めす
るようにしても良い。
【0017】また、上記位置決め手段は、第2発明のよ
うに所定の位置決め荷重で位置決めするものであること
が望ましいが、エアシリンダ等の進退駆動手段によって
往復移動させられる係合部材(係合ピンなど)により2
部材を相対移動不能に位置決めするとともに、駆動部材
の位置などを検出してその進退を制御するものであって
も良い。第2発明の位置決め手段は、例えばばね力や磁
力などで位置決め荷重を発生させることが望ましいが、
カム機構によって移動させられるクランプ部材とスライ
ド部材との間の移動抵抗が、カム機構およびクランプ部
材を介して駆動部材によって移動させられるスライド部
材の移動抵抗よりも大きくなるように、各部の摩擦抵抗
などを設定するだけでも良い。なお、ワークの落下を防
止する上で確実に位置決めする必要があるクランプ位置
については、上記進退駆動手段によって往復移動させら
れる係合部材で位置決めしたり、ばね力等により比較的
大きな位置決め荷重で位置決めしたりすることが望まし
い。
【0018】第2発明では一平面が略水平な平面で、第
2直線が一中心線と直交し、一対の把持爪によりワーク
を把持して上方へ持ち上げるようになっているが、第1
発明の実施に際しては、一平面は必ずしも略水平である
必要はないし、第2直線は一中心線と交差するようにな
っておれば良い。また、一対の把持爪がワークを把持し
て変位する方向、すなわち第3直線の傾斜方向は、一平
面に応じて適宜定められれば良い。
【0019】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例であるカム
式トランスファー装置10のうち図5に示すクランプ部
材36等を省略した平面図で、図2は図1の上側半分程
度を拡大して示す平面図、図3は一中心線Sと略平行に
破断した縦断面図、図4は図2の右側面図であって回転
駆動手段16および回転カム機構68等を省略した図で
ある。このカム式トランスファー装置10は、略水平な
ベース12上に配設されているとともに、回転操作ノブ
14を有するウォーム減速式の回転駆動手段16を除い
て一中心線Sに対して対称的に構成されている。
【0020】ベース12上には、一対のガイドロッド1
8が略水平な方向へ離間して一中心線Sと平行に設けら
れており、平面視において略コの字形状を成す単一のス
ライド部材20が、略水平となる姿勢で一中心線Sと平
行な第1直線方向、すなわち図1における左右方向の移
動可能に、その一対のガイドロッド18に跨がって配設
されている。一対のガイドロッド18には、それぞれ一
対のストッパ22,24が取り付けられ、スライド部材
20に設けられた軸受に当接させられることにより、ス
ライド部材20の両側の移動端を規定し、スライド部材
20が予め定められた一定の送りストロークL1 だけ移
動できるようになっている。図1、図2、図9に示すよ
うにストッパ22に当接した右側の移動端位置がワーク
受取位置で、図7、図8に示すようにストッパ24に当
接した左側の移動端位置がワーク受渡位置である。送り
ストロークL1 は、本実施例では50mm程度である。
【0021】ベース12には、一中心線S上に上記送り
ストロークL1 ずつ離間して3本のロッド26a,26
b,26c(以下、特に区別しない場合は単にロッド2
6という)が立設されているとともに、そのロッド26
の上端部には小径の嵌合突部28が設けられ、有底円筒
形状のワーク30がそれぞれ水平方向の移動不能で且つ
上方への抜き出し可能に嵌合させられるようになってい
る。ワーク30の内径は、嵌合突部28よりも大径でロ
ッド26よりも小径であり、ワーク30はロッド26上
の予め定められた一定の高さ位置において、嵌合突部2
8により位置決めして保持されるとともに、本カム式ト
ランスファー装置10により右側のロッド26aからロ
ッド26b、26cへ順番に送られる。ロッド26はワ
ーク保持治具に相当する。
【0022】スライド部材20には、一中心線Sに対し
て対称的に一対の取付ブロック32が固設されており、
それ等の取付ブロック32には、それぞれ略水平で且つ
一中心線Sに対して直交する第2直線と平行に設けられ
た一対のガイドロッド34を介して、クランプ部材36
(図5参照)がその第2直線方向の移動可能に配設され
ている。一中心線Sを挟んで互いに反対側に位置する一
対のクランプ部材36は、共通の第2直線上に配設され
ている。このクランプ部材36は、軸受を介してガイド
ロッド34に配設されたスライダ38と、そのスライダ
38に固設された取付部材40と、その取付部材40に
取り付けられた爪保持部材42とを備えて構成されてい
るとともに、スライダ38に配設された位置決め具44
により図5に実線で示すようにロッド26(一中心線
S)から離間したアンクランプ位置、および図4に示す
ようにロッド26に接近したクランプ位置に位置決めさ
れるようになっている。位置決め具44は、内蔵したス
プリングによりボール等の係止片44aを下方へ押し出
すもので、取付ブロック32に固設された位置決めプレ
ート46に形成された一対の係合穴46a、46b(図
2参照)にその係止片44aが係合させられることによ
り、スプリングのばね力に対応する所定の位置決め荷重
で、スライド部材20に対してクランプ部材36を位置
決めする。位置決め具44および係合穴46a,46b
は位置決め手段に相当する。
【0023】上記爪保持部材42は、図5における白抜
き矢印側から見た図6から明らかなように略四角形のプ
レート状を成しているとともに、一中心線Sから離間す
るに従って所定の傾斜角度αで上方へ傾斜する姿勢で取
付部材40に取り付けられている。取付部材40の両側
部には、傾斜角度αで傾斜した傾斜辺を有する一対の側
壁40aが設けられており、その側壁40aの傾斜辺に
爪保持部材42は固設されている。また、この爪保持部
材42には、前記送りストロークL1 だけ第1直線方向
へ離間するとともに、スライド部材20がワーク受取位
置へ移動させられた状態において、第1直線方向におい
てそれぞれ前記ロッド26a、26bと同じ位置になる
ように、一対の把持爪48,50が配設されている。略
水平で且つ一中心線Sと直交する直線であって、これ等
の把持爪48,50の配設位置を通るものがそれぞれ第
2直線である。本実施例では把持爪を2組備えているた
め、第1直線方向へ送りストロークL1 だけ離間して2
本の第2直線を有するのであり、一中心線Sを挟んで反
対側に位置する一対ずつの把持爪48,50はそれぞれ
共通の第2直線上に配設されている。
【0024】上記把持爪48,50は全く同じ構成で、
爪保持部材42に形成されたガイド溝42aに係合させ
られた爪ホルダ52と、その爪ホルダ52の先端部、す
なわち一中心線S側の端部に略水平となる姿勢で固設さ
れた合成樹脂製の爪54とから構成されており、爪54
にはV字状の切欠が形成されている。ガイド溝42a
は、図5の真上から見た平面視において一中心線Sと直
交する前記第2直線と一致するように形成されており、
爪ホルダ52は、そのガイド溝42aに案内されつつ一
中心線Sから離間するに従って前記傾斜角度αで上方へ
傾斜する第3直線に沿って移動させられるようになって
いる。また、そのガイド溝42a内には、爪ホルダ52
の後部側に付勢手段としてスプリング56が配設されて
おり、把持爪48,50は、図5および図6に示すよう
に常には爪ホルダ52がガイド溝42aの先端側の側壁
に当接する先端位置に保持されるようになっている。
【0025】そして、スライド部材20がワーク受取位
置へ移動させられた状態において、クランプ部材36が
アンクランプ位置からクランプ位置へ向かって移動させ
られると、その途中で図5に一点鎖線で示すように把持
爪48(50)はワーク30に当接させられ、一中心線
Sを挟んで反対側の把持爪48(50)と共にワーク3
0を把持する。その状態で更にクランプ部材36が一中
心線S側へ移動させられると、把持爪48(50)はス
プリング56の付勢力に抗してクランプ部材36に対し
て前記第3直線に沿って相対的に後退させられ、ワーク
30を把持したまま上方へ変位させられる。図1〜図4
は、何れもクランプ部材36がクランプ位置まで移動さ
せられた状態で、ワーク30はロッド26の嵌合突部2
8よりも上方へ抜き取られる。この時の上方へのリフト
寸法は、傾斜角度αを変更することにより適宜調整でき
る。傾斜角度αは、本実施例では35°程度であり、リ
フト寸法は10mm程度である。
【0026】ここで、本実施例ではロッド26の嵌合突
部28によってワーク30が位置決めされているため、
一中心線Sを挟んで対称的に配設された一対の把持爪4
8(50)とワーク30との係合タイミングがずれて
も、ワーク30が位置ずれすることがない。また、一対
の把持爪48(50)でワーク30を把持した状態で
は、例えばスプリング56のばね力の相違などで一対の
把持爪48(50)が図5における左右方向へ一体的に
移動しようとしても、上下の変位方向が逆になるため、
ワーク30を把持した後の位置ずれが良好に回避され、
高い精度で位置決めして把持できる。
【0027】一方、上記クランプ部材36のスライダ3
8には、下方へ突き出すようにカムフォロワ60が一体
的に固設されて、カムプレート62に形成された直線状
のカム溝62aと係合させられており、カムプレート6
2が一中心線Sと平行な第1直線方向へ所定のクランプ
ストロークL2 (図2参照)だけクランプ部材36に対
して相対移動させられることにより、クランプ部材36
が前記クランプ位置とアンクランプ位置との間を移動さ
せられるようになっている。カム溝62aは、図2にお
いて右側すなわちワーク受取位置側へ向かうに従って一
中心線Sから離間する方向へ傾斜させられており、カム
プレート62が右方向へ相対移動させられることにより
クランプ部材36は一中心線Sに接近するクランプ位置
へ移動させられ、カムプレート62が左方向へ相対移動
させられることによりクランプ部材36は一中心線Sか
ら離間するアンクランプ位置へ移動させられる。これ等
のカムフォロワ60およびカムプレート62によってカ
ム機構が構成されており、クランプ部材36の移動スト
ロークは、カム溝62aの傾斜角度βを変更することに
よって適宜調整できる。クランプストロークL2 は、本
実施例では35mm程度であり、傾斜角度βは、本実施
例では45°程度である。
【0028】上記カムプレート62は、ボルトによって
一体的に結合された複数の部材から成る駆動部材64に
一体的に固設されているとともに、その駆動部材64に
は連結部材66が一体的に固設されており、駆動機構と
しての回転カム機構68を介して前記回転駆動手段16
により一中心線Sと平行な第1直線方向へ、前記送りス
トロークL1 とクランプストロークL2 とを加算した駆
動ストロークL3 だけ往復移動させられるようになって
いる。駆動部材64は、ベース12上に固設されたガイ
ドレール67に案内されつつ第1直線方向へ往復移動さ
せられるようになっている。また、回転カム機構68
は、回転駆動手段16によって略垂直な支持軸70の軸
心の右まわりに回転させられる回転アーム72と、連結
部材66に略水平で且つ一中心線Sに対して略直角に形
成されるとともに、回転アーム72に設けられたカムフ
ォロワ74が係合させられるカム溝76とから成り、回
転アーム72の1回転で連結部材66、更には駆動部材
64を第1直線方向へ1往復させる。このような回転カ
ム機構68によれば、回転アーム72を連続回転させる
だけで駆動部材64を円滑に往復移動させることができ
る。駆動部材64の駆動ストロークL3 は、回転アーム
72を取り替えてカムフォロワ74の回転半径を変更す
ることにより適宜調整できる。
【0029】上記駆動部材64の後退端、すなわち図2
に示すように回転アーム72が右向きとなる右方向の移
動端は、スライド部材20をワーク受取位置まで移動さ
せるとともに、クランプ部材36をカムフォロワ60お
よびカム溝62aの作用でクランプ位置まで移動させる
位置に設定されており、それ以上の駆動部材64の移動
は、駆動部材64に設けられたストッパボルト78がス
ライド部材20に固設されたストッパプレート80に当
接させられることによって阻止される。また、駆動部材
64の前進端、すなわち図8に示すように回転アーム7
2が左向きとなる左方向の移動端は、スライド部材20
をワーク受渡位置まで移動させるとともに、クランプ部
材36をカムフォロワ60およびカム溝62aの作用で
アンクランプ位置まで移動させる位置に設定されてお
り、それ以上の駆動部材64の移動は、駆動部材64に
設けられたストッパボルト82が上記ストッパプレート
80に当接させられることによって阻止される。
【0030】次に、以上のように構成されたカム式トラ
ンスファー装置10の作動を説明する。先ず、図2に示
すように駆動部材64が後退端に位置させられ、2組の
把持爪48,50によってロッド26a,26b上のワ
ーク30がそれぞれ把持されるとともに上方へ持ち上げ
られた状態において、回転駆動手段16の回転操作ノブ
14が作業者によって回転操作され、回転アーム72が
右まわりに回転させられると、駆動部材64が図2の左
方向へ前進させられる。この時、クランプ部材36は位
置決め具44の係止片44aと位置決めプレート46の
係合穴46bとの係合により所定の位置決め荷重でクラ
ンプ位置に位置決めされているため、図7に示すように
スライド部材20がストッパ24によってワーク受渡位
置に位置決めされるまでは、スライド部材20およびク
ランプ部材36は駆動部材64と一体的に移動させら
れ、ワーク30は把持爪48,50に把持されたまま送
りストロークL1 だけ搬送される。これにより、2組の
把持爪48,50によって把持された2個のワーク30
は、それぞれロッド26b、26c上に位置させられ
る。
【0031】回転アーム72が更に右まわりに回転させ
られ、駆動部材64が左方向へ前進させられると、スト
ッパ24によって位置決めされているスライド部材20
に対して、前記位置決め具44の位置決め荷重に抗して
駆動部材64、更にはカムプレート62が相対移動させ
られ、カムフォロワ60およびカム溝62aの作用でク
ランプ部材36がクランプ位置からアンクランプ位置側
へ移動させられる。位置決め具44の位置決め荷重は、
このようにスライド部材20の移動範囲ではスライド部
材20およびクランプ部材36を駆動部材64と一体的
に移動させるが、スライド部材20の移動が阻止された
状態で回転駆動手段16により回転アーム72が回転駆
動されると、スライド部材20に対してクランプ部材3
6や駆動部材64が相対移動することを許容するように
設定されている。
【0032】この時、ワーク30を把持している把持爪
48,50は、スプリング56の付勢力に従ってクラン
プ部材36に対して第3直線に沿って相対的に前進させ
られるため、ワーク30を把持したまま下降させられ、
ワーク30がロッド26b,26cの嵌合突部28に嵌
合される。そして、図5に一点鎖線で示すように把持爪
48,50がクランプ部材36に対して先端位置に達す
ると、その後はクランプ部材36と一体的に後退させら
れるようになり、ワーク30の把持状態が解除される。
また、図8に示すように回転アーム72が左向きとな
り、駆動部材64が前進端まで移動させられると、クラ
ンプ部材36は図5に実線で示すアンクランプ位置に到
達し、位置決め具44の係止片44aと位置決めプレー
ト46の係合穴46aとの係合により所定の位置決め荷
重で位置決めされる。
【0033】回転アーム72が更に右まわりに回転させ
られると、駆動部材64が図8の右方向へ後退させられ
るようになるが、クランプ部材36は位置決め具44の
係止片44aと位置決めプレート46の係合穴46aと
の係合により所定の位置決め荷重でアンクランプ位置に
位置決めされているため、図9に示すようにスライド部
材20が送りストロークL1 だけ後退してストッパ22
によってワーク受取位置に位置決めされるまでは、スラ
イド部材20およびクランプ部材36は駆動部材64と
一体的に移動させられる。回転アーム72が更に右まわ
りに回転させられ、駆動部材64が右方向へ後退させら
れると、ストッパ22によって位置決めされているスラ
イド部材20に対して、位置決め具44の位置決め荷重
に抗して駆動部材64、更にはカムプレート62が相対
移動させられ、カムフォロワ60およびカム溝62aの
作用でクランプ部材36がアンクランプ位置からクラン
プ位置側へ移動させられる。
【0034】この時、把持爪48,50はスプリング5
6の付勢力に従ってクランプ部材36に対して先端位置
に保持されており、アンクランプ位置からクランプ位置
へ向かう途中で、図5に一点鎖線で示すようにロッド2
6a,26bに保持されているワーク30に当接させら
れ、そのワーク30を把持する。その状態で更にクラン
プ部材36が一中心線S側へ移動させられると、把持爪
48,50はスプリング56の付勢力に抗してクランプ
部材36に対して第3直線に沿って相対的に後退させら
れ、ワーク30を把持したまま上方へ変位させられる。
そして、図2に示すように回転アーム72が右向きとな
り、駆動部材64が後退端まで移動させられると、クラ
ンプ部材36は図4に示すクランプ位置に到達し、ワー
ク30がロッド26a,26bの嵌合突部28よりも上
方まで持ち上げられるとともに、位置決め具44の係止
片44aと位置決めプレート46の係合穴46bとの係
合によりクランプ部材36が所定の位置決め荷重で位置
決めされる。
【0035】なお、ロッド26aには、前のワーク30
が把持爪48によって搬出された後、スライド部材20
がワーク受取位置まで戻って把持爪48がロッド26a
に衝突させられる前に、自動供給装置または作業者の手
作業で新たなワーク30が供給されるようになってい
る。また、ロッド26cのワーク30は、把持爪50に
よって新たなワーク30が供給される前に、自動取外し
装置または作業者の手作業でロッド26cから取り外さ
れるようになっている。
【0036】このような本実施例のカム式トランスファ
ー装置10によれば、駆動部材64を直線往復移動させ
るだけで、カム機構(カムフォロワ60およびカムプレ
ート62)や傾斜角度αで傾斜して把持爪48,50を
第3直線方向の移動可能に保持している爪保持部材4
2、スプリング56などの作用により、2組の把持爪4
8,50が機械的に3次元移動させられ、ワーク30を
持ち上げて一定の送りストロークL1 ずつ順送りするた
め、油圧サーボ機構を利用した従来装置に比較して小型
且つ軽量に構成され、小型プレス等の比較的小さな設備
にも容易に配設できる。また、ワーク受取位置や受渡位
置の位置精度(再現性)が向上するとともに、装置が安
価に構成される。因みに、油圧サーボ機構を利用した従
来装置の搬送位置の再現性は±0.3mm程度であった
のに対し、本実施例では±0.1mm程度である。
【0037】また、本実施例ではクランプ部材36の移
動方向である第2直線が一中心線Sに対して直交してい
るため、その第2直線上を一対のクランプ部材36を移
動させる一対のカム機構、すなわちカムプレート62な
どを対称的に構成すれば良く、装置が一層簡単且つ安価
に構成される。
【0038】更に、本実施例では位置決め具44が内蔵
しているスプリングによる所定の位置決め荷重でスライ
ド部材20に対してクランプ部材36を位置決めし、ス
ライド部材20が移動端に達した後更に駆動部材64が
移動する際には、その位置決め荷重に抗してクランプ部
材36がスライド部材20に対して相対移動することを
許容するようになっているため、その位置決めについて
もエアシリンダ等の動力源や複雑な制御が不要で、装置
が更に小型で簡単且つ安価に構成される。
【0039】一方、カム溝62aの傾斜角度βを変更す
ることにより、駆動部材64のクランプストロークL2
に対するクランプ部材36の移動ストロークを適宜調整
できるとともに、第3直線の傾斜角度である爪保持部材
42の傾斜角度αを変更することにより、ワーク30の
上方へのリフト寸法を適宜調整できるため、ワーク30
の搬送条件などに応じて把持爪48,50の移動寸法や
ワーク30の搬送高さなどを自由に設定できる。
【0040】また、駆動部材64の駆動ストロークL3
は、回転アーム72を取り替えてカムフォロワ74の回
転半径を変更することにより適宜調整できるため、送り
ストロークL1 等に応じて駆動ストロークL3 を自由に
設定できる。
【0041】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、本発明は他の態様で実施することもで
きる。
【0042】例えば、前記実施例では位置決め具44が
内蔵しているスプリングによる所定の位置決め荷重でス
ライド部材20に対してクランプ部材36を位置決めす
る位置決め手段が採用されていたが、図10に示すよう
に、係合部材(係合ピンなど)90を上方へ往復移動さ
せるエアシリンダ等の進退駆動手段92を取付ブロック
32に配設するとともに、前記スライダ38に係合部材
90と係合する一対の係合穴94a,94bを設け、そ
の係合部材90と係合穴94a,94bとの係合によっ
てクランプ部材36をクランプ位置、アンクランプ位置
に位置決めする位置決め手段を用いることもできる。こ
の場合は、例えば駆動部材64の前後方向位置や回転ア
ーム72の回転位置などを検出して進退駆動手段92を
制御し、係合部材90と係合穴94a,94bとの係合
(位置決め)、非係合(位置決め解除)を切り換えるよ
うにすれば良い。
【0043】また、前記回転カム機構68の回転アーム
72を電動モータなどで自動的に回転駆動するようにし
ても差し支えないし、把持爪48,50は何れか1組だ
けでも良いし3組以上設けることもできるなど、本発明
は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態
様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるカム式トランスファー
装置のうち図5に示すクランプ部材等を省略した平面図
である。
【図2】図1のカム式トランスファー装置の上側半分程
度を拡大して示す平面図で、駆動部材が後退端まで移動
させられた状態を示す図である。
【図3】図1のカム式トランスファー装置を一中心線S
と略平行に破断した縦断面図である。
【図4】図2の右側面図であって回転駆動手段や回転カ
ム機構等を省略した図である。
【図5】図1のカム式トランスファー装置のクランプ部
材付近を示す一部を切り欠いた図である。
【図6】図5において白抜き矢印側から見た把持爪およ
び爪保持部材を示す図である。
【図7】図2に示す状態から駆動部材が送りストローク
1 だけ前進させられた状態を示す平面図である。
【図8】図7に示す状態から駆動部材が更にクランプス
トロークL2 だけ前進させられ、前進端に達した状態を
示す平面図である。
【図9】図8に示す状態から駆動部材が送りストローク
1 だけ後退させられた状態を示す図である。
【図10】図4に示されている位置決め手段の別の態様
を説明する図である。
【符号の説明】
10:カム式トランスファー装置 20:スライド部材 22,24:ストッパ 30:ワーク 36:クランプ部材 44:位置決め具(位置決め手段) 46a,46b:係合穴(位置決め手段) 48,50:把持爪 56:スプリング(付勢手段) 60:カムフォロワ(カム機構) 62:カムプレート(カム機構) 64:駆動部材 92:進退駆動手段(位置決め手段) 94a,94b:係合穴(位置決め手段) S:一中心線 L1 :送りストローク L2 :クランプストローク L3 :駆動ストローク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定められた一定の駆動ストロークだ
    け第1直線方向へ往復移動させられる駆動部材と、 前記第1直線方向の往復移動可能に配設された単一のス
    ライド部材と、 前記駆動ストロークよりも短い一定の送りストロークだ
    け前記第1直線方向に離間して定められたワーク受取位
    置およびワーク受渡位置の間で前記スライド部材が移動
    するように、該スライド部材の両側の移動端を規定する
    一対のストッパと、 前記第1直線と平行な一中心線を含む一平面内におい
    て、該一中心線と交差する第2直線上の移動可能に且つ
    該一中心線と該第2直線との交点を挟んで対称的に前記
    スライド部材に配設された一対のクランプ部材と、 該一対のクランプ部材と前記駆動部材とに跨がってそれ
    ぞれ設けられ、前記駆動ストロークよりも前記送りスト
    ロークだけ短いクランプストロークだけ該駆動部材が前
    記スライド部材に対して前記ワーク受取位置側へ相対移
    動させられることにより、該一対のクランプ部材を互い
    に離間したアンクランプ位置から互いに接近したクラン
    プ位置へ前記交点を挟んで対称的に移動させる一方、該
    クランプストロークだけ該駆動部材が該スライド部材に
    対して前記ワーク受渡位置側へ相対移動させられること
    により、該一対のクランプ部材を該クランプ位置から該
    アンクランプ位置へ前記交点を挟んで対称的に移動させ
    る一対のカム機構と、 前記クランプ部材が前記クランプ位置および前記アンク
    ランプ位置に位置させられた時に、それぞれ該クランプ
    部材、前記駆動部材、および前記スライド部材のうちの
    2部材を位置決めし、該スライド部材の移動範囲内では
    該駆動部材の移動に伴って該スライド部材および該クラ
    ンプ部材を該駆動部材と一体的に移動させるが、該スラ
    イド部材が前記移動端に達した後更に該駆動部材が移動
    する際には、該2部材が相対移動することを許容し、該
    駆動部材の移動に伴って該クランプ部材が前記クランプ
    位置と前記アンクランプ位置との間を移動することを許
    容する位置決め手段と、 前記一平面に対する平面視において前記第2直線と一致
    し且つ前記交点から離間するに従って所定角度で該一平
    面から離間するように傾斜した第3直線方向の移動可能
    に、前記一対のクランプ部材に該交点を挟んで対称的に
    配設された一対の把持爪と、 該一対の把持爪と前記一対のクランプ部材との間にそれ
    ぞれ設けられ、該一対の把持爪をそれぞれ前記交点側へ
    付勢して常には先端位置に保持し、前記ワーク受取位置
    において前記クランプ部材が前記アンクランプ位置から
    前記クランプ位置へ移動させられる過程で、該交点上に
    配置されたワークを該一対の把持爪によって把持させる
    とともに、該クランプ部材が更に該クランプ位置まで移
    動させられる際には付勢力に抗して該把持爪が該クラン
    プ部材に対して前記第3直線に沿って相対的に後退させ
    られ、該ワークを把持したまま前記一平面から離間する
    ことを許容する一対の付勢手段とを有することを特徴と
    するカム式トランスファー装置。
  2. 【請求項2】 予め定められた一定の駆動ストロークだ
    け略水平な第1直線方向へ往復移動させられる駆動部材
    と、 前記第1直線方向の往復移動可能に配設された単一のス
    ライド部材と、 前記駆動ストロークよりも短い一定の送りストロークだ
    け前記第1直線方向に離間して定められたワーク受取位
    置およびワーク受渡位置の間で前記スライド部材が移動
    するように、該スライド部材の両側の移動端を規定する
    一対のストッパと、 略水平な一平面内において、前記第1直線と平行な一中
    心線と直交する第2直線上の移動可能に且つ該一中心線
    と該第2直線との交点を挟んで対称的に前記スライド部
    材に配設された一対のクランプ部材と、 該一対のクランプ部材と前記駆動部材とに跨がってそれ
    ぞれ設けられ、前記駆動ストロークよりも前記送りスト
    ロークだけ短いクランプストロークだけ該駆動部材が前
    記スライド部材に対して前記ワーク受取位置側へ相対移
    動させられることにより、該一対のクランプ部材を互い
    に離間したアンクランプ位置から互いに接近したクラン
    プ位置へ前記交点を挟んで対称的に移動させる一方、該
    クランプストロークだけ該駆動部材が該スライド部材に
    対して前記ワーク受渡位置側へ相対移動させられること
    により、該一対のクランプ部材を該クランプ位置から該
    アンクランプ位置へ前記交点を挟んで対称的に移動させ
    る一対のカム機構と、 前記クランプ部材が前記クランプ位置および前記アンク
    ランプ位置に位置させられた時に、それぞれ該クランプ
    部材、前記駆動部材、および前記スライド部材のうちの
    2部材を所定の位置決め荷重で位置決めし、該スライド
    部材の移動範囲内では該駆動部材の移動に伴って該スラ
    イド部材および該クランプ部材を該駆動部材と一体的に
    移動させるが、該スライド部材が前記移動端に達した後
    更に該駆動部材が移動する際には、前記位置決め荷重に
    抗して該2部材が相対移動することを許容し、該駆動部
    材の移動に伴って該クランプ部材が前記クランプ位置と
    前記アンクランプ位置との間を移動することを許容する
    位置決め手段と、 平面視において前記第2直線と一致し且つ前記交点から
    離間するに従って所定角度で上方へ傾斜した第3直線方
    向の移動可能に、前記一対のクランプ部材に該交点を挟
    んで対称的に配設された一対の把持爪と、 該一対の把持爪と前記一対のクランプ部材との間にそれ
    ぞれ設けられ、該一対の把持爪をそれぞれ前記交点側へ
    付勢して常には先端位置に保持し、前記ワーク受取位置
    において前記クランプ部材が前記アンクランプ位置から
    前記クランプ位置へ移動させられる過程で、該交点上に
    配置されたワークを該一対の把持爪によって把持させる
    とともに、該クランプ部材が更に該クランプ位置まで移
    動させられる際には付勢力に抗して該把持爪が該クラン
    プ部材に対して前記第3直線に沿って相対的に後退させ
    られ、該ワークを把持したまま上方へ変位することを許
    容する一対の付勢手段とを有することを特徴とするカム
    式トランスファー装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101493746B1 (ko) * 2013-08-26 2015-02-16 조항일 픽 앤 플레이스 장치의 피커 회전장치

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