JPH10263615A - 圧延方法 - Google Patents
圧延方法Info
- Publication number
- JPH10263615A JPH10263615A JP9072335A JP7233597A JPH10263615A JP H10263615 A JPH10263615 A JP H10263615A JP 9072335 A JP9072335 A JP 9072335A JP 7233597 A JP7233597 A JP 7233597A JP H10263615 A JPH10263615 A JP H10263615A
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- JP
- Japan
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- width direction
- rolling
- rolled
- steepness
- roll
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 しわ伸ばしロールを用いても防ぐことができ
なかったしわの発生を確実に抑える。 【解決手段】 ミル2の入側及び出側にそれぞれデフレ
クタロール3、しわ伸ばしロール4及びテンションリー
ル5を有するリバース式冷間圧延機1で圧延されるステ
ンレス鋼箔6の形状が、該ステンレス鋼箔6を板幅方向
に2n+1分割して各分割部の急峻度をλiとしたと
き、板幅方向両端部の急峻度λ−nおよびλ+nが0.
5%以上2.0%以下、板幅方向の中央部の急峻度λi
(−n/2≦i≦n/2)のうちいずれか1つ若しくは
1つ以上が0%、その他の部分の急峻度λiが0<λi
≦λnとなるように調整して圧延を行う。
なかったしわの発生を確実に抑える。 【解決手段】 ミル2の入側及び出側にそれぞれデフレ
クタロール3、しわ伸ばしロール4及びテンションリー
ル5を有するリバース式冷間圧延機1で圧延されるステ
ンレス鋼箔6の形状が、該ステンレス鋼箔6を板幅方向
に2n+1分割して各分割部の急峻度をλiとしたと
き、板幅方向両端部の急峻度λ−nおよびλ+nが0.
5%以上2.0%以下、板幅方向の中央部の急峻度λi
(−n/2≦i≦n/2)のうちいずれか1つ若しくは
1つ以上が0%、その他の部分の急峻度λiが0<λi
≦λnとなるように調整して圧延を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に板厚が0.2
mm以下の金属箔圧延に適した圧延方法に関する。
mm以下の金属箔圧延に適した圧延方法に関する。
【0002】
【従来の技術】板厚が0.2mm以下の金属箔圧延は、
一般に、ミルの入側及び出側にそれぞれテンションリー
ルを配設して被圧延材に高張力をかけられるようにした
多段式の小径ワークロール圧延機を用いて行っている。
ところで、この圧延機は板幅方向の荷重分布が不均一で
あるため、圧延後の金属箔は板幅方向に不均一な伸びを
有する形状となり、この不均一な伸びを有する金属箔の
形状は、ロールのレベリング、ワークロール若しくは中
間ロールのベンディング、シフト又は分割バックアップ
ロールの押し込み量などを調整することによって修正す
るが、それでも金属箔の板幅方向の伸びの不均一さを完
全になくすことは不可能であった。このため、金属箔を
圧延によって製造しようとすると、デフレクタロールと
テンションリールとの間ですじ伸びが発生し、このすじ
伸び部分がコイル状に巻き取られる時に図7に示すよう
に折れた状態で巻き取られてしわになってしまう。
一般に、ミルの入側及び出側にそれぞれテンションリー
ルを配設して被圧延材に高張力をかけられるようにした
多段式の小径ワークロール圧延機を用いて行っている。
ところで、この圧延機は板幅方向の荷重分布が不均一で
あるため、圧延後の金属箔は板幅方向に不均一な伸びを
有する形状となり、この不均一な伸びを有する金属箔の
形状は、ロールのレベリング、ワークロール若しくは中
間ロールのベンディング、シフト又は分割バックアップ
ロールの押し込み量などを調整することによって修正す
るが、それでも金属箔の板幅方向の伸びの不均一さを完
全になくすことは不可能であった。このため、金属箔を
圧延によって製造しようとすると、デフレクタロールと
テンションリールとの間ですじ伸びが発生し、このすじ
伸び部分がコイル状に巻き取られる時に図7に示すよう
に折れた状態で巻き取られてしわになってしまう。
【0003】このようなしわの発生をなくすために、例
えば、特開昭63−268502号公報、特開平1−2
45017号公報及び特開平1−289509号公報な
どに記載のようにしわ伸ばしロールを設置して圧延を行
う方法が提案されている。
えば、特開昭63−268502号公報、特開平1−2
45017号公報及び特開平1−289509号公報な
どに記載のようにしわ伸ばしロールを設置して圧延を行
う方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにしわ伸ばしロールを設置しても、ステンレス鋼のよ
うに高張力を付加して圧延する場合には、完全にしわの
発生を抑えることができないという問題があった。
うにしわ伸ばしロールを設置しても、ステンレス鋼のよ
うに高張力を付加して圧延する場合には、完全にしわの
発生を抑えることができないという問題があった。
【0005】本発明はかかる不都合を解消するためにな
されたものであり、しわ伸ばしロールを用いても防ぐこ
とができなかったしわの発生を確実に抑えることができ
る圧延方法を提供することを目的とする。
されたものであり、しわ伸ばしロールを用いても防ぐこ
とができなかったしわの発生を確実に抑えることができ
る圧延方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1に係る圧延方法は、圧延機で圧延される
被圧延材を板幅方向に2n+1分割し、各分割部の急峻
度をλiとしたとき、被圧延材の形状を、板幅方向両端
部の急峻度λ−nおよびλ+nが0.5%以上2.0%
以下、板幅方向の中央部の急峻度λi(−n/2≦i≦
n/2)のうちいずれか1つ若しくは1つ以上が0%、
その他の部分の急峻度λiが0<λi≦λnとなるよう
に調整して圧延を行うことを特徴とする。
めに、請求項1に係る圧延方法は、圧延機で圧延される
被圧延材を板幅方向に2n+1分割し、各分割部の急峻
度をλiとしたとき、被圧延材の形状を、板幅方向両端
部の急峻度λ−nおよびλ+nが0.5%以上2.0%
以下、板幅方向の中央部の急峻度λi(−n/2≦i≦
n/2)のうちいずれか1つ若しくは1つ以上が0%、
その他の部分の急峻度λiが0<λi≦λnとなるよう
に調整して圧延を行うことを特徴とする。
【0007】請求項2に係る圧延方法は、請求項1にお
いて、前記圧延機は、ミルの入側及び出側にそれぞれデ
フレクタロール、しわ伸ばしロール及びテンションリー
ルを有するリバース式冷間圧延機であることを特徴とす
る。
いて、前記圧延機は、ミルの入側及び出側にそれぞれデ
フレクタロール、しわ伸ばしロール及びテンションリー
ルを有するリバース式冷間圧延機であることを特徴とす
る。
【0008】ここで、本発明にいう「被圧延材の形状」
について説明すると、圧延中においては、被圧延材は板
幅方向に不均一な荷重を受けて板幅方向に伸びが異な
る。圧延中は張力が作用しているため被圧延材は平面に
なっているが、圧延後の張力の作用しない状態で被圧延
材を置くと、図8に示すように、該被圧延材aは波を打
った形になる。この波打った形状を定量的に表現するた
めに急峻度λを用いる。急峻度λは、被圧延材aを圧延
方向に対し垂直に見た時、図9に示すように、波のピッ
チをd、波の高さをhとすると、 λ=(h/d)×100(%) で表される(「板圧延の理論と実際」鉄鋼協会編)。
について説明すると、圧延中においては、被圧延材は板
幅方向に不均一な荷重を受けて板幅方向に伸びが異な
る。圧延中は張力が作用しているため被圧延材は平面に
なっているが、圧延後の張力の作用しない状態で被圧延
材を置くと、図8に示すように、該被圧延材aは波を打
った形になる。この波打った形状を定量的に表現するた
めに急峻度λを用いる。急峻度λは、被圧延材aを圧延
方向に対し垂直に見た時、図9に示すように、波のピッ
チをd、波の高さをhとすると、 λ=(h/d)×100(%) で表される(「板圧延の理論と実際」鉄鋼協会編)。
【0009】ここで、被圧延材の形状は板幅方向の急峻
度λの分布で表され、請求項1の発明でいう「板幅方向
両端部の急峻度λ−nおよびλ+nが0.5%以上2.
0%以下、板幅方向の中央部の急峻度λi(−n/2≦
i≦n/2)のうちいずれか1つ若しくは1つ以上が0
%、その他の部分の急峻度λiが0<λi≦λn」とな
るような形状を有する被圧延材の板幅方向の急峻度分布
の一例を示すと、図4のようになる。
度λの分布で表され、請求項1の発明でいう「板幅方向
両端部の急峻度λ−nおよびλ+nが0.5%以上2.
0%以下、板幅方向の中央部の急峻度λi(−n/2≦
i≦n/2)のうちいずれか1つ若しくは1つ以上が0
%、その他の部分の急峻度λiが0<λi≦λn」とな
るような形状を有する被圧延材の板幅方向の急峻度分布
の一例を示すと、図4のようになる。
【0010】本発明者等は、しわ発生の有無と被圧延材
の形状との関係を調査した際に、しわの発生が被圧延材
の形状に依存していることを知見し、かかる知見に基づ
いてしわ発生を防ぐための被圧延材の形状(目標形状)
を明確にして本発明を完成するに至った。
の形状との関係を調査した際に、しわの発生が被圧延材
の形状に依存していることを知見し、かかる知見に基づ
いてしわ発生を防ぐための被圧延材の形状(目標形状)
を明確にして本発明を完成するに至った。
【0011】なお、本発明は、被圧延材の形状によって
板幅方向の張力分布が様々に変化することを利用したも
のであり、板幅方向の張力分布は、例えば、図4に示す
板幅方向の急峻度分布だと図3に示すようになり、各図
から明らかなように、急峻度と張力の関係は急峻度の高
い部分ほど張力が低くなるという逆の関係にあることが
判る。
板幅方向の張力分布が様々に変化することを利用したも
のであり、板幅方向の張力分布は、例えば、図4に示す
板幅方向の急峻度分布だと図3に示すようになり、各図
から明らかなように、急峻度と張力の関係は急峻度の高
い部分ほど張力が低くなるという逆の関係にあることが
判る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態の
一例である圧延方法に使用するリバース式冷間圧延機の
概略図、図2はデフレクタロール上での被圧延材の張力
分布を模式的に示す図、図3はデフレクタロール上での
被圧延材の張力分布と板幅方向の位置との関係を示すグ
ラフ図、図4はデフレクタロール上での被圧延材の急峻
度と板幅方向の位置との関係を示すグラフ図、図5はク
ラウン付きロールを示す図、図6は20段ゼンジミアミ
ルで中間ロールのテーパシフトと分割バックアップアロ
ールの押し込み量とを調整して作り出した被圧延材の実
績形状を示すグラフ図である。
を図を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態の
一例である圧延方法に使用するリバース式冷間圧延機の
概略図、図2はデフレクタロール上での被圧延材の張力
分布を模式的に示す図、図3はデフレクタロール上での
被圧延材の張力分布と板幅方向の位置との関係を示すグ
ラフ図、図4はデフレクタロール上での被圧延材の急峻
度と板幅方向の位置との関係を示すグラフ図、図5はク
ラウン付きロールを示す図、図6は20段ゼンジミアミ
ルで中間ロールのテーパシフトと分割バックアップアロ
ールの押し込み量とを調整して作り出した被圧延材の実
績形状を示すグラフ図である。
【0013】図1において符号1はミル2の入側及び出
側にそれぞれデフレクタロール3、しわ伸ばしロール4
及びテンションリール5を有するリバース式冷間圧延機
であり、この実施の形態では、このリバース式冷間圧延
機1を用いて板厚が50μmのステンレス鋼箔(被圧延
材)6を圧延する方法を例に採る。
側にそれぞれデフレクタロール3、しわ伸ばしロール4
及びテンションリール5を有するリバース式冷間圧延機
であり、この実施の形態では、このリバース式冷間圧延
機1を用いて板厚が50μmのステンレス鋼箔(被圧延
材)6を圧延する方法を例に採る。
【0014】ここで、この実施の形態では、ワークロー
ル2a若しくは中間ロール2bのベンディングやテーパ
ロールのシフト又は分割バックアップロール2cの押し
込み量を調整して、リバース式冷間圧延機1で圧延され
るステンレス鋼箔6の形状(目標形状)が、該ステンレ
ス鋼箔6を板幅方向に2n+1分割して各分割部の急峻
度をλiとしたとき、板幅方向両端部の急峻度λ−nお
よびλ+nが0.5%以上2.0%以下、板幅方向の中
央部の急峻度λi(−n/2≦i≦n/2)のうちいず
れか1つ若しくは1つ以上が0%、その他の部分の急峻
度λiが0<λi≦λnとなるようにする。板幅方向中
央部の急峻度λiが0%を越えるとしわ伸ばし効果が小
さくなる。また、板幅方向両端部の急峻度λ−nおよび
λ+nがが2.0%を越えると形状不良となり、0.5
%未満ではしわ伸ばし効果が小さくなる。図4はこのと
きのステンレス鋼箔6の急峻度と板幅方向の位置との関
係を示すグラフ図であり、かかる関係を満足する形状で
圧延を行ったときのデフレクタロール3上での張力分布
を模式図として図2に示し、この模式図に対応するデフ
レクタロール3上でのステンレス鋼箔の張力分布と板幅
方向の位置との関係をグラフ図として図3に示す。な
お、この実施の形態では、張力分布の例としてデフレク
タロール3上での張力分布を例に採ったが、これに限ら
ず、しわ伸ばしロール4或いはテンションリール5上で
の張力分布でもよい。
ル2a若しくは中間ロール2bのベンディングやテーパ
ロールのシフト又は分割バックアップロール2cの押し
込み量を調整して、リバース式冷間圧延機1で圧延され
るステンレス鋼箔6の形状(目標形状)が、該ステンレ
ス鋼箔6を板幅方向に2n+1分割して各分割部の急峻
度をλiとしたとき、板幅方向両端部の急峻度λ−nお
よびλ+nが0.5%以上2.0%以下、板幅方向の中
央部の急峻度λi(−n/2≦i≦n/2)のうちいず
れか1つ若しくは1つ以上が0%、その他の部分の急峻
度λiが0<λi≦λnとなるようにする。板幅方向中
央部の急峻度λiが0%を越えるとしわ伸ばし効果が小
さくなる。また、板幅方向両端部の急峻度λ−nおよび
λ+nがが2.0%を越えると形状不良となり、0.5
%未満ではしわ伸ばし効果が小さくなる。図4はこのと
きのステンレス鋼箔6の急峻度と板幅方向の位置との関
係を示すグラフ図であり、かかる関係を満足する形状で
圧延を行ったときのデフレクタロール3上での張力分布
を模式図として図2に示し、この模式図に対応するデフ
レクタロール3上でのステンレス鋼箔の張力分布と板幅
方向の位置との関係をグラフ図として図3に示す。な
お、この実施の形態では、張力分布の例としてデフレク
タロール3上での張力分布を例に採ったが、これに限ら
ず、しわ伸ばしロール4或いはテンションリール5上で
の張力分布でもよい。
【0015】この時、デフレクタロール3(しわ伸ばし
ロール4、テンションリール5)にはクラウンは付いて
いないが、図4に示す形状で圧延を行うと、その張力分
布はフラットな板を図5に示すようなクラウンの付いた
デフレクタロール3a(しわ伸ばしロール、テンション
リール)を用いて通板したときと同じ効果が得られる。
つまり、デフレクタロール3(しわ伸ばしロール4、テ
ンションリール5)上では、図4に示す形状がステンレ
ス鋼箔6を板幅中央から板端に向けて広げるように作用
し、これにより、巻取側におけるデフレクタロール3と
テンションリール5との間でのすじ伸びの発生を防止す
ることができ、この結果、この実施の形態のように圧延
中に高張力が付加されるステンレス鋼箔を圧延する場合
においても、コイル巻取時にしわが発生するのを良好に
防止することができ、安定的な生産を行うことができ
る。
ロール4、テンションリール5)にはクラウンは付いて
いないが、図4に示す形状で圧延を行うと、その張力分
布はフラットな板を図5に示すようなクラウンの付いた
デフレクタロール3a(しわ伸ばしロール、テンション
リール)を用いて通板したときと同じ効果が得られる。
つまり、デフレクタロール3(しわ伸ばしロール4、テ
ンションリール5)上では、図4に示す形状がステンレ
ス鋼箔6を板幅中央から板端に向けて広げるように作用
し、これにより、巻取側におけるデフレクタロール3と
テンションリール5との間でのすじ伸びの発生を防止す
ることができ、この結果、この実施の形態のように圧延
中に高張力が付加されるステンレス鋼箔を圧延する場合
においても、コイル巻取時にしわが発生するのを良好に
防止することができ、安定的な生産を行うことができ
る。
【0016】また、デフレクタロール3、しわ伸ばしロ
ール4或いはテンションリール5がクラウンの付いてい
ないフラットな円柱形状であっても、圧延中に被圧延材
の形状を調整するだけでクラウンを付加した時と同等の
効果を得ることができるので、デフレクタロール3、し
わ伸ばしロール4或いはテンションリール5のクラウン
管理を不要にすることができる。
ール4或いはテンションリール5がクラウンの付いてい
ないフラットな円柱形状であっても、圧延中に被圧延材
の形状を調整するだけでクラウンを付加した時と同等の
効果を得ることができるので、デフレクタロール3、し
わ伸ばしロール4或いはテンションリール5のクラウン
管理を不要にすることができる。
【0017】なお、図6に20段ゼンジミアミルにおい
て中間ロールのテーパシフトと分割バックアップアロー
ルの押し込み量を調整して作り出したステンレス鋼箔の
実績形状を示す。この形状を用いた場合においても上記
と同様の作用効果を得ることができた。
て中間ロールのテーパシフトと分割バックアップアロー
ルの押し込み量を調整して作り出したステンレス鋼箔の
実績形状を示す。この形状を用いた場合においても上記
と同様の作用効果を得ることができた。
【0018】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
によれば、ロールやテンションリール上で被圧延材を幅
方向に広げるような効果を持つ被圧延材の形状を明確に
したので、ステンレス鋼のように圧延中に高張力を付加
する場合でも、コイル巻取時にしわが発生するのを良好
に防止することができ、歩留りの向上を図ることができ
るという効果が得られる。
によれば、ロールやテンションリール上で被圧延材を幅
方向に広げるような効果を持つ被圧延材の形状を明確に
したので、ステンレス鋼のように圧延中に高張力を付加
する場合でも、コイル巻取時にしわが発生するのを良好
に防止することができ、歩留りの向上を図ることができ
るという効果が得られる。
【0019】また、ロールやテンションリールがクラウ
ンの付いていないフラットな円柱形状であっても、圧延
中に被圧延材の形状を調整するだけでクラウンを付加し
た時と同等の効果を得ることができるので、ロールやテ
ンションリールのクラウン管理を不要にすることができ
るという効果が得られる。
ンの付いていないフラットな円柱形状であっても、圧延
中に被圧延材の形状を調整するだけでクラウンを付加し
た時と同等の効果を得ることができるので、ロールやテ
ンションリールのクラウン管理を不要にすることができ
るという効果が得られる。
【図1】本発明の実施の形態の一例である圧延方法に使
用するリバース式冷間圧延機の概略図である。
用するリバース式冷間圧延機の概略図である。
【図2】デフレクタロール上でのステンレス鋼箔(被圧
延材)の張力分布を模式的に示す図である。
延材)の張力分布を模式的に示す図である。
【図3】デフレクタロール上でのステンレス鋼箔の張力
分布と板幅方向の位置との関係を示すグラフ図である。
分布と板幅方向の位置との関係を示すグラフ図である。
【図4】ステンレス鋼箔の急峻度と板幅方向の位置との
関係を示すグラフ図である。
関係を示すグラフ図である。
【図5】クラウン付きロールを示す図である。
【図6】20段ゼンジミアミルで中間ロールのテーパシ
フトと分割バックアップアロールの押し込み量とを調整
して作り出した被圧延材の実績形状を示すグラフ図であ
る。
フトと分割バックアップアロールの押し込み量とを調整
して作り出した被圧延材の実績形状を示すグラフ図であ
る。
【図7】デフレクタロールとテンションリールとの間で
発生したすじ伸びがコイル状に巻き取られる時に折れた
状態で巻き取られてしわになった状態を示す概略斜視図
である。
発生したすじ伸びがコイル状に巻き取られる時に折れた
状態で巻き取られてしわになった状態を示す概略斜視図
である。
【図8】圧延後に被圧延材が波を打った形になった状態
を示す概略斜視図である。
を示す概略斜視図である。
【図9】急峻度を説明するための説明図である。
1…リバース式冷間圧延機 2…ミル 3…デフレクタロール 4…しわ伸ばしロール 5…テンションリール 6…ステンレス鋼箔(被圧延材)
Claims (2)
- 【請求項1】 圧延機で圧延される被圧延材を板幅方向
に2n+1分割し、各分割部の急峻度をλiとしたと
き、被圧延材の形状を、板幅方向両端部の急峻度λ−n
およびλ+nが0.5%以上2.0%以下、板幅方向の
中央部の急峻度λi(−n/2≦i≦n/2)のうちい
ずれか1つ若しくは1つ以上が0%、その他の部分の急
峻度λiが0<λi≦λnとなるように調整して圧延を
行うことを特徴とする圧延方法。 - 【請求項2】 前記圧延機は、ミルの入側及び出側にそ
れぞれデフレクタロール、しわ伸ばしロール及びテンシ
ョンリールを有するリバース式冷間圧延機であることを
特徴とする請求項1記載の圧延方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9072335A JPH10263615A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 圧延方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9072335A JPH10263615A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 圧延方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10263615A true JPH10263615A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13486328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9072335A Pending JPH10263615A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 圧延方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10263615A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017154981A1 (ja) * | 2016-03-09 | 2017-09-14 | 日立金属株式会社 | マルテンサイト系ステンレス鋼箔およびその製造方法 |
US11486031B2 (en) | 2013-10-15 | 2022-11-01 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Metal plate |
-
1997
- 1997-03-25 JP JP9072335A patent/JPH10263615A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11486031B2 (en) | 2013-10-15 | 2022-11-01 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Metal plate |
WO2017154981A1 (ja) * | 2016-03-09 | 2017-09-14 | 日立金属株式会社 | マルテンサイト系ステンレス鋼箔およびその製造方法 |
JPWO2017154981A1 (ja) * | 2016-03-09 | 2019-02-07 | 日立金属株式会社 | マルテンサイト系ステンレス鋼箔およびその製造方法 |
EP3428298A4 (en) * | 2016-03-09 | 2019-10-16 | Hitachi Metals, Ltd. | MARTENSITIC STAINLESS STEEL SHEET AND METHOD FOR MANUFACTURING THE SAME |
US11098393B2 (en) | 2016-03-09 | 2021-08-24 | Hitachi Metals, Ltd. | Martensitic stainless steel foil and manufacturing method thereof |
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