JPH10263276A - ドラム式洗濯乾燥機の移動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドラム式洗濯乾燥機の移動を回転ドラム等の
揺動体を傷つけることなく移動させる。 【解決手段】 本発明は、外槽固定金具が装着されてい
るときは、カバー部材３０はボデー後背面１２にねじ止
めだけで取り付けられ、屈曲部３０ｂを介して爪３０ｄ
を有する係止部３０ｃは、屈曲自在に開放され、外槽固
定金具を取り外した後は、爪３０ｄによりボデー後背面
１２に係合して取り付けられる。再度の移動時にカバー
部材３０を取り外す際にはまずねじ止め部３０ａを取り
外し、その部分を移動させることにより爪３０ｄの係合
を開放し、カバー部材３０を破壊することなく取り外す
ことが出来るものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、略水平方向の回転
軸を中心に回転自在に配設した回転ドラムの洗濯機等を
移動する際に、回転ドラムを破損しないよう一時的にボ
デーに固定する固定具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】回転ドラムを有するものとして、衣類乾
燥機と、ドラム式洗濯機とがあるが、本発明においてド
ラム式洗濯機で説明を行う。まず、ドラム式洗濯機の構
造の説明を行う。ドラム式洗濯機は図８に示すように構
成している。

【０００３】図８に示すように、回転ドラム１は、外周
部に多数の通水孔２を全面に設け、外槽３内に回転自在
に配設している。回転ドラム１の回転中心に回転軸４の
一端を略水平方向に固定し、回転軸４の他端にドラムプ
ーリー５を固定している。駆動モータ６は、ベルト７に
よりドラムプーリー５と連結し、回転ドラム１を回転駆
動する。

【０００４】外槽３は、ボデー８よりばね体９で揺動可
能に吊り下げ、防振ダンパー１０により脱水起動時の振
動が低減され、定常脱水時の振動がボデー８に伝達され
ないように防振支持するとともに、脱水時の振動を低減
する重りを設けている。略筒状のパッキング部材は、回
転ドラム１の前面開口部１３に対応する外槽３の開口部
１４とボデー前面開口部１５との間を連結するものであ
る。ボデー前面開口部１５に蓋１６を開閉自在に設けて
いる。

【０００５】この外槽３の底部側にヒータを設けて外槽
３内の洗濯水を加熱し、さらに排水用の排水ホースの一
端を接続し、排水ホースの他端を排水ポンプに接続し
て、外槽３内の洗濯水を排水するようにしている。蓋１
６の回転ドラム１の前面開口部１３側には、略透明な窓
ガラス１７を設けており、窓ガラス１７は、回転ドラム
１内の洗濯物を内側に押し込む働きをしている。

【０００６】上記構成において動作を説明すると、蓋１
６を開いて回転ドラム１内に洗濯物を投入し、電源スイ
ッチ（図示せず）をオンした後、制御装置に設けたスタ
ートスイッチ（図示せず）を操作して運転を開始する
と、給水弁が動作して給水および洗剤投入を行い、水位
検知手段（図示せず）により所定の水位を検知すると給
水を停止し、駆動モータ６を駆動する。洗濯行程では、
洗濯物に水が含まれるため補給水しながら、回転ドラム
１は駆動モータ６によって第１の回転数Ｎ1で回転駆動
され、回転ドラム１内の洗濯物は持ち上げられて水面上
に落下される。

【０００７】このとき、ヒータに通電して外槽３内の洗
濯水をほぼ一定の温度に制御しながら加熱する。洗濯行
程が終了すると、排水ポンプが動作して外槽３内の洗濯
水を排水する。すすぎ行程においても洗濯行程と同様の
動作を行う。脱水行程では、回転ドラム１は駆動モータ
６によって第２の回転数Ｎ2で回転駆動され、洗濯物は
遠心脱水される。このとき、回転ドラム１内の洗濯物の
片寄り、すなわちアンバランスが生じると、回転ドラム
１、外槽３などの揺動体は振動するが、脱水起動時は防
振ダンパー１０により揺動体の振動を減衰し、定常脱水
時は防振ダンパー１０の防振機構によりボデー８に伝達
されることはない。

【０００８】このような構成を持つドラム式洗濯機を、
工場から出荷し販売店へ納めるまでの移動時等、洗濯機
本体を上下左右に動かす場合、外槽３は回転軸４により
後部は支持されているものの、その前部はボデー８から
バネ体９により吊り下げられ、ぼうし防振ダンパー１０
により支持されているだけであるため、非常に不安定な
状態となる。外槽３が内包する回転ドラム１もまた同様
である。この外槽３及び回転ドラム１は金属で形成され
ているため重量もかなり重く、移動時の動かし方によっ
ては回転軸が変形し、実際に設置した後駆動させると、
回転軸の変形により駆動に異常が生じたりする可能性が
ある。また、ひどい場合は、回転軸４そのものが破損す
ることも考えられる。

【０００９】そこで従来は、移動時に外槽３などが揺れ
たりすることにより、回転軸４が変形や破損しないよう
に、ボデー８の後背面１２及び後背面１２を覆う裏板１
２’に開口部を図９に示すように複数箇所設け、外槽固
定金具１１により外槽３をボデー８後背面に連結し、外
槽３などの揺動体の振動を防止していた。移動時にはま
ず、この外槽固定金具１１を、図１０に示すようにボデ
ー８背面の後背面１２及び後背面１２を覆う裏板１２’
に開口する開口部へ差し込み、ワッシャ１８を介してボ
ルト１９にて外槽固定金具１１を外槽背面に装着されて
いるメカケース２５に図１１に示すように取り付ける。
これにより外槽３及び回転ドラム１などを中心とした揺
動体は、ボデー８と外槽固定金具１１を介して複数箇所
で連結されることとなり、移動時の左右上下の振動や衝
撃に対しても回転軸４などに破損等不都合は生じなくな
る。このように連結されたドラム式洗濯乾燥機を包装
し、さらに衝撃等に対する防御を行った後、移動場所ま
で移動する。

【００１０】移動場所に到着すると、包装を解き、前記
外槽金具を取り付け時とは逆の順序でボルト１９を回転
させることにより取り外し、外槽３等とボデー８との外
槽固定金具１１による連結を解除する。このとき、外槽
固定金具１１が差し込まれていた簿で−後背面１２及び
それを覆う裏板１２’に設けられた開口部が開口したま
まになる。これを放置したままドラム式洗濯乾燥機を駆
動させると、回転部分と連通する開口部が存在すること
となり、外方からの異物の入り込みや埃の入り込みなど
により、ドラム式洗濯乾燥機の駆動部分に支障が生ず
る。また、ドラム式洗濯乾燥機が駆動する場合、洗濯工
程も行うことより、回転ドラム１が回転する際の水と衣
類の移動により生ずる衝撃音、モータなどの駆動音が前
記開口部から洩れ出すことにより、騒音が激しくなる。

【００１１】そこで、従来はこの開口部に係合する爪部
を複数有する合成樹脂製のカバー部材２６を開口部には
め込むことにより、開口部を覆い前記不都合を解消して
いた。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】このカバー部材２６
は、ドラム式洗濯乾燥機とは別体で付属部品として設け
られ、さらに、一度取り付けると次に移動する際、その
カバー部材２６を取り外すことは出来ない。従って、引
っ越しなどで一旦設置したドラム式洗濯乾燥機を再移動
する時、このカバー部材２６を破壊して外槽固定金具１
１を取り付け、再度設置した後外槽固定金具１１を取り
外した後の開口部を新たなカバー部材２６で覆うことと
なる。このようにカバー部材２６は破壊しないと取り外
すことが出来ないため、再移動の際に破壊されたカバー
部材２６の破片がメカケース内に残存などして、ドラム
式洗濯乾燥機の駆動部に支障を生ずることも考えられ
る。

【００１３】また、カバー部材２６はドラム式洗濯乾燥
機と別体に設けられているため、移動時に持ち忘れが発
生すると、そのカバー体２６が届くまでドラム式洗濯機
の設置を完了させることが出来なくなり、支障が生じて
いた。また、これまでドラム式洗濯乾燥機を移動させる
際に、ボデー８には持ち上げる際に必要な引っかかりや
窪み等がないため、ボデー８の底面から手を伸ばすなど
して持ち上げることしか出来ず、ボデー８本体を素早く
効率的に動かすことが出来なかった。

【００１４】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、カバー部材の持ち忘れを防止すると共に、破壊せず
取り外すことの出来るカバー部材を提供し、また、移動
時に取手として使用できる移動装置を提供することを目
的とする。

【００１５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、カバー部材を開口部を覆うよう取り付ける
以前からボデー後背面に配設し、さらに、再移動時に取
りつけられたカバー部材を破壊することなく取り外すこ
とが出来るようそのカバー部材を爪とねじ止めによりボ
デー後背面に装着する構成を有する。

【００１６】この構成により、外槽固定金具が装着され
ているときは、カバー部材はボデー後背面にねじ止めだ
けで取り付けられ、屈曲部を介して爪部を有する部分
は、屈曲自在に開放され、外槽固定金具を取り外した後
は、爪部によりボデー後背面に係合して取り付けられ
る。再度の移動時にカバー部材を取り外す際にはまずね
じ止め部分を取り外し、その部分を移動させることによ
り爪の係合を開放し、カバー部材を破壊することなく取
り外すことが出来るものである。

【００１７】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、略水平方向に回転軸を有する回転ドラムと、この回
転ドラムを外包した外槽と、前記回転ドラムを回転させ
る駆動モータと、前記駆動モータの回転数を制御する制
御手段と、前記外槽を主体とする揺動体を揺動可能に収
容したボデーとを有するドラム式洗濯乾燥機において、
前記外槽をボデー後面に複数箇所ネジ止めにて連結する
外槽固定金具と、前記外槽固定金具用のボデー開口部を
ボデー後面から覆うためのカバー部材とを備え、前記カ
バー部材は、カバー部材をボデーにネジ止めするネジ止
め部と、複数の爪によりボデー後面と脱着可能な係止部
が屈曲自在な屈曲部を介して連結され、移動時には、外
槽固定金具にて外槽をボデーに固定すると共に前記カバ
ー部材はネジ止め部のみにてボデーに装着し、設置後
は、外槽固定金具を外すと共に前記外槽金具用のボデー
開口部をカバー部材の係止部の爪をボデー後面に係止す
ることによりカバー部材で覆うものである。

【００１８】この構成により、ボデー後面に存在する開
口部を覆うカバー部材は、ボデーに常に装着されボデー
と共に移動するため、移動設置時に持ち忘れをすること
なく素早く取り付けることができ、また、再度の移動の
際に、取り付けられたカバー部材を破壊することなく取
り外すことが出来、ドラム式洗濯乾燥機の駆動部分にカ
バー部材の破壊片が入り込むことを防止することが出来
る。

【００１９】本発明の請求項２記載の発明は、請求項１
記載の発明に加え、外槽固定金具は、均一な力でボデー
後面に外槽が固定できるよう配置し、ボデー後面上方部
に配置されたカバー部材のネジ止め部に取っ手を取り付
けたものであり、移動に際しバランスよくドラム式洗濯
機を動かすことが出来ると共に、移動用別部材をわざわ
ざ持ち込む必要がない。

【００２０】

【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同
一符号を付して説明を省略する。 （実施例１）第１の実施例は、カバー部材３０が常にボ
デー８の後背面１２を覆う裏板１２’に装着されている
構造のものである。この構造について図１から３を参照
して説明する。

【００２１】まず、このカバー部材３０は、図１に示す
ように、ドラム式洗濯乾燥機のボデー８の後背面１２の
裏板１２’に装着するためのネジ３１を取り付けるため
のネジ止め部３０ａと、屈曲部３０ｂを介して屈曲自在
な係止部３０ｃとで構成され、係止部３０ｃが裏板１
２’に係止されることにより、外槽固定金具１１を外槽
３に取り付けられたメカケース２５にボルト１９により
連結するために開口する開口部をふさぐことが出来る。
係止部３０ｃには、裏板１２’に係止部３０ｃを係止さ
せるための爪３０ｄが屈曲部３０ｂを除く係止部３０ｃ
の外周に複数形成されている。

【００２２】このカバー部材３０は、ドラム式洗濯機が
移動する際、ネジ止め部３０ａをネジ３１でボデー後背
面１２の裏板１２’に取り付けることにより装着され
（図２に示す）、係止部３０ｃは屈曲部３０ｂを介して
屈曲自在に開放され、これにより開口されている裏板１
２’の開口部から外槽固定金具１１を挿入して、外槽３
に取り付けられているメカケース２５にボルト１９で連
結し、外槽３をボデー８に固定する。この開口部及びカ
バー部材３０は、外槽３をボデー８にバランスよく固定
するため、ボデー８の後背面に均一に複数設けられてい
る。この配置は図９に示す従来例の位置とほぼ同じであ
る。

【００２３】ボデー８に外槽３を固定してドラム式洗濯
乾燥機の移動を終了し設置する際には、外槽固定金具１
１を取り外し、ボデー８と外槽３の連結を解放させると
共に、外槽固定金具１１が挿入されてた開口部を、カバ
ー部材３０の係止部３０ｃで覆い、爪３０ｄで裏板１
２’に係止する事により開口部をカバー部材３０で覆う
（図３参照）。この開口部を覆った後、設置を完了し、
ドラム式洗濯乾燥機の駆動を開始する。

【００２４】さらに、引っ越しなどによるドラム式洗濯
機の際移動に際しては、開口部を覆ったカバー部材３０
を取り外し、再度外槽固定金具１１を開口部から挿入
し、ボデー８と外槽３を連結固定する必要がある。この
場合、まず、ネジ３１を取り外すことにより、カバー部
材３０のネジ止め部３０ａを裏板１２’と屈曲部３０ｂ
を介してのみ連結する状態とし、ネジ止め部３０ａを引
っ張ることにより係止部３０ｃの爪３０ｄを裏板１２’
との係止から解除し、カバー部材３０を裏板１２’から
取り外し、外槽固定金具１１を挿入する開口部を覆うカ
バー部材３０を取り除く。こその後、カバー部材３０を
ネジ止め部３０ａをネジ３１にて取り付けた後、外槽固
定金具１１を装着しても、外槽固定金具１１を装着した
後カバー部材３０を裏板１２’に取り付けても、その順
序はどちらでもかまわない。要は、移動時に、外槽固定
金具１１を固定した状態でもカバー部材３０がネジ止め
部３０ａにより裏板１２’に取り付けた状態とすること
が出来ればよい。

【００２５】以上本実施例により、カバー部材３０は、
複数回の移動・設置においても破壊されることなく使用
することが出来、また、常にボデー８に装着された状態
となるため、持ち忘れが発生し、そのカバー部材が持ち
込まれるまで設置が完了しないと行った不都合を防止す
ることが出来る。さらに、従来のように取り外しの際、
破壊されたり、押し込まれたりして、破壊片やカバー部
材３０本体がドラム式洗濯乾燥機の駆動部分に引っかか
ることを防止でき、駆動時に駆動部分を傷つけたり駆動
を妨害したりすることがない。

【００２６】（実施例２）次に移動に際して、ドラム式
洗濯乾燥機の動きを迅速に行うことが出来るようにした
第２の実施例について、図４から７を参照して説明す
る。第１の実施例と同様の部分には同様の符号を付け説
明を省略する。第２の実施例は、移動に際し、カバー部
材３０をネジ止め部３０ａにて裏板１２’に取り付ける
と共に、外槽固定金具１１を裏板１２’の開口部から挿
入し、ボルト１９により外槽３に取り付けられたメカケ
ース２５に取り付けることにより、ボデー８と外槽３を
連結固定する構成は第１の実施例と同様である。

【００２７】第２の実施例は、これに加え、外槽３をボ
デー８にバランスよく固定するため複数配置されたカバ
ー部材３０の内、ボデー８の後背面上方に位置するカバ
ー部材のネジ止め部３０ａに，Ｔ字状の取っ手３３を設
けたものである。この取っ手３３は、図４に示すよう
に、左右に広がり両端を有する持ち手部分３３ａと、一
端を持ち手部分３３ａの中心部分と連結している連結部
分３３ｂとで構成されている。この取っ手３３は、連結
部分３３ｂが持ち手部分３３ａと連結していない端部を
ネジ３２によりカバー部材３０のネジ止め部３０ａに取
り付けられることにより裏板１２’に取り付けられる。

【００２８】従って、ドラム式洗濯乾燥機の移動の際
は、カバー部材３０のネジ止め部３０ａと共に取っ手３
３を裏板１２’に取り付け（図５参照）、外槽固定金具
１１を裏板１２’の開口部から挿入し、ボルト１９によ
り外槽３に取り付けられたメカケース２５に取り付ける
ことにより、ボデー８と外槽３を連結固定する（図４参
照）。このとき、ボデー８の後背面に配置された複数の
カバー部材３０のうちボデー８の後背面上方部に配置さ
れたカバー部材３０のネジ止め部３０ａに上記取っ手３
３を設けることにより（図６参照）、移動に際し、別の
移動用部材を用いることなくバランスよくボデー８本体
を動かすことが出来ると共に、移動具を取り付けるため
の動作や場所も必要なく、素早く確実に、ボデー８を損
傷することなく移動させることが出来る。

【００２９】また、移動終了後は、外槽固定金具１１を
取り外す（図７参照）と共にカバー部材３０の係止部３
３ｃを裏板１２’に係止する事により裏板１２’の開口
部をふさぐ。このとき取っ手３３はカバー部材３０のネ
ジ止め部３３ａにネジ止めされたままとなるが、取っ手
３３の持ち手部３３ａがボデー８側面外方に突出しない
ようにネジ３２でネジ止めされている部分を中心に取っ
手３３全体をボデー８後背面中心方向に回転させ突出し
ないようにする。

【００３０】以上より、ボデー８の後背面に配置された
複数のカバー部材３０のうちボデー８の後背面上方部に
配置されたカバー部材３０のネジ止め部３０ａに上記取
っ手３３を設けることで、ドラム式洗濯乾燥機の移動が
素早くかつ場所をとることなく行うことが出来る。さら
に、取っ手部が不要な場合は、ボデーから取り外すこと
なくかつ設置に不都合ない状態で納めることが出来る。

【００３１】

【発明の効果】本発明の請求項１に記載の発明は、略水
平方向に回転軸を有する回転ドラムと、この回転ドラム
を外包した外槽と、前記回転ドラムを回転させる駆動モ
ータと、前記駆動モータの回転数を制御する制御手段
と、前記外槽を主体とする揺動体を揺動可能に収容した
ボデーとを有するドラム式洗濯乾燥機において、前記外
槽をボデー後面に複数箇所ネジ止めにて連結する外槽固
定金具と、前記外槽固定金具用のボデー開口部をボデー
後面から覆うためのカバー部材とを備え、前記カバー部
材は、カバー部材をボデーにネジ止めするネジ止め部
と、複数の爪によりボデー後面と脱着可能な係止部が屈
曲自在な屈曲部を介して連結され、移動時には、外槽固
定金具にて外槽をボデーに固定すると共に前記カバー部
材はネジ止め部のみにてボデーに装着し、設置後は、外
槽固定金具を外すと共に前記外槽金具用のボデー開口部
をカバー部材の係止部の爪をボデー後面に係止すること
によりカバー部材で覆うものであり、ボデー後面に存在
する開口部を覆うカバー部材は、ボデーに常に装着され
ボデーと共に移動するため、移動設置時に持ち忘れをす
ることなく素早く取り付けることができ、また、再度の
移動の際に、取り付けられたカバー部材を破壊すること
なく取り外すことが出来る。

【００３２】本発明の請求項２記載の発明は、請求項１
記載の発明に加え、外槽固定金具は、均一な力でボデー
後面に外槽が固定できるよう配置し、ボデー後面上方部
に配置されたカバー部材のネジ止め部に取っ手を取り付
けたものであり、移動に際しバランスよくドラム式洗濯
機を動かすことが出来ると共に、移動用別部材をわざわ
ざ持ち込む必要がないとともに、移動部材を取り付ける
ための作業及び取り付け場所の確保をする必要がない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例の移動装置のカバー部材
取り付け構成図

【図２】同、カバー部材のネジ止め部の断面図

【図３】同、カバー部材の係止部の断面図

【図４】本発明の第２の実施例の移動装置の取り付け構
成図

【図５】同、移動装置の取っ手の取り付け断面図

【図６】同、移動装置を取り付けたドラム式洗濯乾燥機
の断面図

【図７】同、移動装置の開口部を開放した図

【図８】従来の移動装置を取り付けたドラム式洗濯乾燥
機の断面図

【図９】同、移動装置の配置を示す図

【図１０】同、移動装置の分解斜視図

【図１１】同、移動装置の断面図

【図１２】同、移動装置のカバー部材を取り付けた図

【符号の説明】

１ 回転ドラム ３ 外槽 ４ 回転軸 ６ モータ ７ ベルト ８ ボデー ９ ばね体 １０ 防振ダンパー １１ 外槽固定金具 １２ ボデー後背面 １２’ 裏板 １８ ワッシャ １９ ボルト ２０ ナット ２５ メカケース ３０ カバー部材 ３０ａ カバー部材のネジ止め部 ３０ｂ カバー部材の屈曲部 ３０ｃ カバー部材の係止部 ３０ｄ カバー部材の爪 ３３ 取っ手 ３３ａ 取っ手の持ち手部 ３３ｂ 取っ手の連結部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 略水平方向に回転軸を有する回転ドラム
   と、この回転ドラムを外包した外槽と、前記回転ドラム
   を回転させる駆動モータと、前記駆動モータの回転数を
   制御する制御手段と、前記外槽を主体とする揺動体を揺
   動可能に収容したボデーとを有するドラム式洗濯乾燥機
   において、前記外槽をボデー後面に複数箇所ネジ止めに
   て連結する外槽固定金具と、前記外槽固定金具用のボデ
   ー開口部をボデー後面から覆うためのカバー部材とを備
   え、前記カバー部材は、カバー部材をボデーにネジ止め
   するネジ止め部と、複数の爪によりボデー後面と脱着可
   能な係止部が屈曲自在な屈曲部を介して連結され、移動
   時には、外槽固定金具にて外槽をボデーに固定すると共
   に前記カバー部材はネジ止め部のみにてボデーに装着
   し、設置後は、外槽固定金具を外すと共に前記外槽金具
   用のボデー開口部をカバー部材の係止部の爪をボデー後
   面に係止することによりカバー部材で覆うドラム式洗濯
   乾燥機の移動装置。
2. 【請求項２】 外槽固定金具は、均一な力でボデー後面
   に外槽が固定できるよう配置し、ボデー後面上方部に配
   置されたカバー部材のネジ止め部に取っ手を取り付けた
   請求項１記載のドラム式洗濯乾燥機の移動装置。