JPH10262919A - 電子内視鏡装置 - Google Patents

電子内視鏡装置

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Publication number
JPH10262919A
JPH10262919A JP9071632A JP7163297A JPH10262919A JP H10262919 A JPH10262919 A JP H10262919A JP 9071632 A JP9071632 A JP 9071632A JP 7163297 A JP7163297 A JP 7163297A JP H10262919 A JPH10262919 A JP H10262919A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
ccd
output
transistor
electronic endoscope
Prior art date
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Pending
Application number
JP9071632A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyoshi Sasagawa
克義 笹川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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Publication of JPH10262919A publication Critical patent/JPH10262919A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 挿入部の先端部の硬質長を短くでき、発熱を
防止できる電子内視鏡装置を提供する。 【解決手段】 電子内視鏡2の細長の挿入部6の先端部
31内に被写体を撮像して光電変換した撮像信号を出力
するCCD10が設けられ、このCCD10には低イン
ピーダンスに変換してケーブル18を介してビデオプロ
セッサ4に出力信号を送り出す出力アンプを内蔵するこ
とにより、先端部31の硬質長を短くすると共に、CC
Dドライバ16からのCCDドライブ信号で撮像信号が
読み出される信号読み出し期間に対し、信号が読み出さ
れない期間にはこの出力アンプでの電力消費を低減化し
て、CCD10での発熱を抑圧或いは防止している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固体撮像素子にイン
ピーダンス低減手段を内蔵させるとともに、撮像信号を
出力させない非信号読み出し期間で前記インピーダンス
低減手段の電力消費を低減化した電子内視鏡装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、電荷結合素子(CCD)等の固体
撮像素子を用いた電子内視鏡装置が種々提案されてい
る。この電子内視鏡装置は、細長の挿入部内に被写体を
撮像する固体撮像素子を設けた内視鏡と、前記固定撮像
素子へ駆動信号を供給するとともに、前記固体撮像素子
からの撮像信号をケーブルを介して取込み当該撮像信号
を処理するビデオプロセッサ部とを備え、このビデオプ
ロセッサ部からの映像信号をモニタにて表示させるよう
にしたものとして知られている。
【0003】このようにCCDを備えた電子内視鏡装置
において、固体撮像素子周辺の実装及び撮像信号の出力
回路や伝送方式に関して種々の提案がなされている。例
えば、本出願人により、特開平3−289779号公報
においては固体撮像素子からの撮像信号を増幅するバッ
ファアンプの電力消費を低減する技術を提案し、あるい
は特開平7−1927号公報においてバッファアンプの
出力抵抗を低インピーダンス化する技術を開示してい
る。
【0004】図10は、例えば特開平3−289779
号公報に記載されたものと類似した従来の電子内視鏡装
置を示す図である。図10に示すように電子内視鏡装置
60は、固体撮像素子としてのCCD63を備えた電子
内視鏡(単にスコープともいう)61と、前記CCD6
3へ駆動信号を供給するとともに、前記CCD63から
の撮像信号をバッファアンプ74及び信号線75を介し
て取込み信号処理するビデオプロセッサ64と、被写体
に照射する照明光を供給する光源部62とを備え、前記
ビデオプロセッサ64から出力される映像信号をカラー
モニタ65で表示できるようにしたものである。
【0005】上記電子内視鏡61は、細長の挿入部66
を有し、この挿入部66の後端には太幅の操作部68が
形成されている。挿入部66内には照明光を伝送するラ
イトガイド67が挿通されており、このライトガイド6
7の後端は光源部63に装着される。そして、光源部6
2のランプ69からコンデンサレンズ70を介して照明
光がライトガイド67に供給され、その先端面からさら
に照明レンズ71を介して照明光を被写体に照射する。
【0006】前記挿入部66の先端部86には、対物レ
ンズ72が取り付けられ、その焦点面にCCD63が設
けられ、かつCCD63の付近にはCCD63から出力
される撮像信号を増幅するバッファアンプ74が設けら
れている。
【0007】被写体からの反射光は対物レンズ72によ
って、CCD63に被写体像を結ぶ。このCCD63に
よって光電変換されて、被写体像に応じた電荷として蓄
積される。このCCD63は、ビデオプロセッサ64内
に設けたCCDドライバ73からのCCDドライブ信号
が信号線を介して印加されることにより蓄積電荷が読み
出される。
【0008】このCCDドライバ73は、制御部80に
より制御される。この読み出された信号は、インピーダ
ンス低減手段としてのバッファアンプ74により増幅さ
れて、操作部68及び挿入部66内に配線された伝送ケ
ーブル75を介してビデオプロセッサ64の内部の抵抗
R1′、コンデンサC′及び抵抗R′からなる終端回路
を介してプリプロセス回路76に入力される。
【0009】前記電子内視鏡61の挿入部66に設けら
れたCCD63の電源端子には、ビデオプロセッサ64
の内部の電源回路(図示せず)から発生する約15
〔V〕のCCD電源Vccがケーブル78を介して供給さ
れている。
【0010】前記バッファアンプ74の電源端子には、
前記ビデオプロセッサ64の内部の電源Vccがスイッチ
77、ケーブル79を介して供給される。このスイッチ
77は、ビデオプロセッサ64の内部に設けた制御部8
0により、オン/オフ制御される。
【0011】プリプロセス76は、バッファアンプ74
から出力され終端回路で受けた撮像信号を増幅し、次段
の色信号生成回路81及び輝度信号生成回路82に供給
する。輝度信号発生回路82では輝度信号Yを生成し、
色信号生成回路81では色差信号R−Y、B−Yを生成
する。
【0012】輝度信号Yは、混合器83で文字信号発生
回路84からの文字信号と加算された後にエンコーダ8
5に供給される。また、エンコーダ85には、色信号生
成回路81からの色差信号R−Y、B−Yと、同期信号
発生器87からの同期信号とが供給されている。
【0013】この同期信号発生器87からの同期信号は
制御部80にも供給されている。このエンコーダ85
は、入力された輝度信号Y、色差信号R−Y、B−Y、
及び同期信号からコンポジットビデオ信号に変換してカ
ラーモニタ65に供給する。
【0014】図11は、従来例におけるバッファアンプ
74をIC化したIC93の周辺の電気回路を示す図で
ある。図11に示すように、IC93は、トランジスタ
Tr1、Tr2、抵抗R2 、R3 から構成されている。
【0015】すなわち、トランジスタTr1のベースはC
CD63の出力端子Vout に接続されている。トランジ
スタTr1、Tr2のコレクタはケーブル79を介してスイ
ッチ77に接続されている。トランジスタTr1のエミッ
タは、トランジスタTr2のベースに接続されるととも
に、抵抗R2 を介してグランドラインGNDに接続され
ている。
【0016】また、トランジスタTr2のエミッタは、抵
抗R3 、ケーブル75の中心線、抵抗R1 ′及びコンデ
ンサC′、抵抗R′からなる終端回路を介してグランド
ラインGNDに接続されている。
【0017】このような構成のバッファアンプ74のI
C93に使用するトランジスタTr2はエミッタサイズが
多く取られている。その理由は、通常数十〔Ω〕から百
〔Ω〕の特性インピーダンスをもつ同軸ケーブルである
伝送ケーブル75にCCD撮像信号を伝送する必要があ
り、十分電流容量を持たせる必要があるからである。こ
のため、トランジスタTr2のベースをCCD63の出力
端子Vout に直接接続すると、CCD出力の高域特性が
劣化してしまうことになる。この高域特性を劣化させな
いようにするため、トランジスタTr1、Tr2によりエミ
ッタフォロワを構成している。
【0018】トランジスタTr1のエミッタサイズは、ト
ランジスタTr2のエミッタサイズより小さい。また、抵
抗R2 は数十〔kΩ〕である。抵抗R3 は、伝送ケーブ
ル65の特性インピーダンスに合わせてある。抵抗R1
′と、抵抗R3 でトランジスタTr2の直流バイアス電
流は決定される。コンデンサC′は直流阻止コンデンサ
であり、抵抗R′は伝送ケーブル75の特性インピーダ
ンスに合わせてある。
【0019】ところで、数十〔Ω〕から百〔Ω〕程度の
抵抗R′に、通常、数百〜千数百〔mV〕の振幅を持つ
CCD信号を伝送するためには、トランジスタTr2に数
〔mA〕〜数十〔mA〕の電流を流す必要がある。バイ
ポーラトランジスタを使用したエミッタフォロワの出力
インピーダンスRoは以下の数式1ように表すことがで
きる。
【0020】 Ro=hie/(1+hfe) …式1 ただし、hFE(=hfe)は直流電流増幅率 hie=26×10-3×(hfe/Ic) Ic=コレクタ電流 トランジスタTr2の出力インピーダンスは数〔Ω〕とな
り、伝送ケーブル65の特性インピーダンスに合わせる
ことができないため、数オームしかないトランジスタT
r2の出力インピーダンスを無視し、抵抗R3 を伝送ケー
ブル75の特性インピーダンスに合わせている。
【0021】そして、CCD63からのCCD信号を出
力させる信号読み出し期間に対し、当該CCD信号を出
力させない非信号読み出し期間に、電力消費低減化手段
のスイッチ77をオフにして前記インピーダンス低減手
段としてのバッファアンプ74に電力を供給しないよう
にして、電力消費を低減化している。
【0022】このようなバッファアンプ74をIC化し
たものを実装し、先端部31に収納される撮像部は図1
2に示すようになる。このIC93は、基板92に実装
され、ワイヤ95を介して基板92にボンデングされ
る。このIC93は、樹脂96により封止される。
【0023】CCD63にはリード91等が設けられて
おり、このリード91には基板92と集合ケーブル90
のケーブルに接続されており、集合ケーブル90の一部
は基板92に接続されている。
【0024】そして、CCD63、IC93を実装した
基板92等は硬質の枠97で覆われ、枠97の内部の間
隙は樹脂98が充填されている。このように枠97の
A′部分は硬質の部材となるため、湾曲することができ
ない。これは、体腔内で挿入部66の先端部分の湾曲性
を劣化させることになり、観察使用範囲が狭められてし
まうことになる。
【0025】前記A′部分の長さは、バッファアンプ7
4のIC93を実装した基板92の長さに支配されるた
め、この長さを縮めるためには、基板92を短くするか
無くす等の処置が必要である。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術によれ
ば、電子内視鏡61の挿入部66の先端部86にCCD
63を設け、その近傍にCCD63とは別に基板92に
実装されたIC化したバッファアンプ74を設けたの
で、挿入部66の先端が長くなり、かつA′部分は硬質
な部材で覆われているため、湾曲性能が低下してしま
い、観察使用範囲が狭くなるという欠点があった。
【0027】本発明は、上述した点に鑑みてなさてたも
ので、電子内視鏡の挿入部の先端部の硬質長を短くで
き、しかも発熱を防止できる電子内視鏡装置を提供する
ことを目的としている。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は、細長の挿入部
内に被写体を撮像する固体撮像素子を設けた内視鏡と、
前記固定撮像素子へ駆動信号を供給するとともに、前記
固体撮像素子からの撮像信号をケーブルを介して取込み
当該撮像信号を処理するビデオプロセッサ部とを備えた
電子内視鏡装置において、前記固体撮像素子は、該固体
撮像素子から出力される撮像信号を電流増幅し低インピ
ーダンスに変換して前記ケーブルに送り出すインピーダ
ンス低減手段を内蔵し、前記ビデオプロセッサ部は、前
記固体撮像素子からの撮像信号を出力させる信号読み出
し期間に対し、当該撮像信号が出力されない非信号読み
出し期間で前記インピーダンス低減手段の電力消費を低
減化する電力消費低減化手段を設けたことにより、電子
内視鏡の先端部の硬質長を短くでき、かつ固体撮像素子
での発熱を防止する。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図6は本発明に係る第
1の実施の形態に係り、図1は本発明の第1の実施の形
態の電子内視鏡装置の構成を示すブロック図、図2は第
1の実施の形態におけるCCDを示すブロック図、図3
は撮像部の構造を示す図、図4は撮像信号の波形図、図
5はモニタ画面等を示す説明図、図6は第1の実施の形
態の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【0030】図1に示すように本発明の第1の実施の形
態の電子内視鏡装置1は、固体撮像素子としてCCD1
0を備えた電子内視鏡(図では単にスコープとも記す)
2と、前記CCD10へ駆動信号を供給するとともに、
前記CCD10からの撮像信号を伝送ケーブル18を介
して取込み当該撮像信号を処理するビデオプロセッサ4
と、被写体に照射する照明光を供給する光源部3と、前
記ビデオプロセッサ4から出力される映像信号を表示す
るカラーモニタ5とを備えている。
【0031】上記電子内視鏡2は、細長の挿入部6を有
し、この挿入部6の後端には太幅のの操作部8が形成さ
れている。挿入部6内には照明光を伝送するライトガイ
ド7が挿通されており、このライトガイド7の後端は光
源部3に着脱自在で接続され、ランプ13からの照明光
がコンデンサレンズ12を介してこのライトガイド7の
後端面に供給される。この照明光は伝送され、先端部3
1に取り付けられた先端面からさらに、照明レンズ14
を介して被写体に照射される。
【0032】挿入部6の先端部31には、対物レンズ9
が設けられ、被写体像をその焦点面に結ぶ。この焦点面
にはCCD10が配置されている。なお、被写体像は、
CCD10のCCDチップ前面の色フィルタにより光学
的に色分離される。
【0033】このCCD10によって光電変換されて、
光学的に色分離された被写体像に応じた電荷として蓄積
される。このCCD10は、ビデオプロセッサ4内に設
けたCCDドライバ16からのCCDドライブ信号がケ
ーブル17を介して印加されることにより蓄積電荷が読
み出される。
【0034】この読み出された信号(撮像信号ともい
う)は、このCCD10の内部に設けたインピーダンス
低減手段である出力アンプ33(図2参照)により増幅
された後、操作部8及び挿入部6内に配線された伝送ケ
ーブル18を介してビデオプロセッサ4の内部の抵抗R
1 、コンデンサC及び抵抗Rからなる終端回路に供給さ
れる。ここで、抵抗R1 は出力アンプ33のバイアス電
流を決めるものであり、コンデンサCは直流を阻止する
ものであり、終端抵抗Rは伝送ケーブル18の特性イン
ピーダンスと整合するための抵抗である。この終端回路
に供給された撮像信号は、次段のプリプロセス回路20
に入力される。
【0035】前記電子内視鏡2の挿入部6に設けられた
CCD10の電源端子には、ビデオプロセッサ4の内部
の電源回路(図示せず)から発生する約15〔V〕のC
CD電源Vccがケーブル21を介して供給されている。
【0036】前記CCD10の内部には、既に説明した
が、前記インピーダンス低減手段である出力アンプ33
が設けられている。この出力アンプ33の出力段の電源
端子VDDには、前記ビデオプロセッサ4の内部の電源V
ccがスイッチ23、ケーブル22を介して供給される。
このスイッチ23は、ビデオプロセッサ4の内部に設け
た制御部15によりオン/オフ制御される。
【0037】すなわち、この制御部15は、前記スイッ
チ23を、CCD10から撮像信号を出力させる信号読
み出し期間でオンとし、撮像信号が出力されない非信号
読み出し期間でオフとする。これにより、前記CCD1
0の内部に設けた出力アンプ33の出力段には、信号読
み出しに必要な期間のみ電力が供給されることになり、
前記出力アンプ33の電力消費を低減化する電力消費低
減化手段が構成されることになる。
【0038】プリプロセス回路20は、CCD10から
出力され終端回路で受けた撮像信号を増幅し、次段の色
信号生成回路24及び輝度信号生成回路25に供給す
る。輝度信号発生回路25では輝度信号Yを生成し、色
信号生成回路24では色差信号R−Y、B−Yを生成す
る。
【0039】輝度信号Yは、混合器28で文字信号発生
回路29からの文字信号と加算された後にエンコーダ3
0に供給される。また、エンコーダ30には、色信号生
成回路24からの色差信号R−Y、B−Yと、同期信号
発生器27からの同期信号とが供給されている。この同
期信号発生器27からの同期信号は制御部15にも供給
されている。このエンコーダ30は、入力された輝度信
号Y、色差信号R−Y、B−Y、及び同期信号からコン
ポジットビデオ信号に変換してカラーモニタ5に供給す
る。
【0040】次に、第1の実施の形態に採用されている
CCD10を図2を参照して説明する。図2に示すCC
D10は、インターライン転送方式を採用したものであ
り、受光部40はマトリクス上に配列されたフォトダイ
オードから構成されている。符号41は読出ゲートであ
り、この読出ゲート41に垂直転送CCD42が設けら
れている。また垂直転送CCD42は、水平転送CCD
43上に設けられている。
【0041】水平転送CCD43の一端には、出力ゲー
ト44が形成されている。前記読出ゲート41には、読
出ゲート端子LGが接続されている。また、垂直転送C
CD42には、垂直駆動パルスφV1 、φV2 、φV3
、φV4 が供給できるようになっている。水平転送C
CD43には、水平駆動パルスφH1 、φH2 が供給で
きるようになっている。
【0042】前記出力ゲート44は、出力アンプ33の
入力端子に接続されている。出力ゲート44には、出力
ゲート端子OGを介して約7〔V〕の電源電圧が印加さ
れている。
【0043】前記出力アンプ33は、電界効果トランジ
スタ(FET)からなる増幅用トランジスタQ1 と、前
記トランジスタQ1 のソース電極とアースラインとの間
に接続された電流源となるトランジスタQ2 と、リセッ
トトランジスタQ3と、増幅用トランジスタQ4 と、前
記トランジスタQ1 のソース電極とアースラインとの間
に接続された電流源となるトランジスタQ5 と、出力段
となるトランジスタQ6 とから構成されている。
【0044】出力ゲート44はトランジスタQ1 のゲー
ト電極とリセットトランジスタQ3のソース電極に接続
されている。トランジスタQ1 、Q4 のドレイン電極は
電源Vccに接続されており、リセットトランジスタQ3
のドレイン電極も端子RDを介して電源端子Vccに接続
されている。電源端子VCCには、約15〔V〕の電源電
圧が印加されている。
【0045】リセットトランジスタQ3 のゲート電極に
はリセットパルスφRが印加されるようになっている。
トランジスタQ2 は、ゲート電極とソース電極を共通接
続してアースラインに接続し、ドレイン電極をトランジ
スタQ1 のソース電極に接続している。トランジスタQ
1 のソース電極はトランジスタQ4 のゲート電極に接続
されている。
【0046】トランジスタQ4 のソース電極はトランジ
スタQ5 のドレイン電極に接続されている。トランジス
タQ5 のソース電極とゲート電極は共通接続されてアー
スラインに接続されている。トランジスタQ4 のソース
電極はトランジスタQ6 のゲート電極に接続されてお
り、トランジスタQ6 のドレイン電極は電源端子VDDに
接続されている。トランジスタQ6 のソース電極は出力
端子Vout に接続されている。なお、アースラインは端
子GND を介してビデオプロセッサ4のアースラインに接
続されている。
【0047】そして、トランジスタQ1 、Q2 により第
1段目のソースフォロワが構成され、トランジスタQ4
、Q5 により第2段目のソースフォロワが構成され、
トランジスタQ6で出力ソースフォロワが構成されてい
る。
【0048】各列のフォトダイオードで発生する電荷
は、読出ゲート41を介して垂直転送CCD42に供給
される。読出ゲート41には読み出しゲート端子LGを
介して約3〔V〕の電源電圧が印加されており、フォト
ダイオードに生じた電荷が1フレームまたは1フィール
ド期間毎に読み出される。
【0049】垂直転送CCD42の駆動は、垂直駆動パ
ルス端子φV1 、φV2 、φV3、φV4 を介して垂直
駆動パルスφV1 、φV2 、φV3 、φV4 の4組のク
ロック信号が印加されることにより行われ、フォトダイ
オードに生じた電荷が所定のタイミングで読み出され転
送されることになる。
【0050】垂直転送CCD42内を転送された電荷
は、1走査線毎に水平転送CCD43に供給される。水
平転送CCD43は、垂直転送CCD42から供給され
る電荷を1走査線づつ送り出している。水平転送CCD
43は、水平駆動パルス端子φH1 、φH2 の2相クロ
ック信号が印加されることにより行われる。水平転送C
CD43の出力ゲート44を介して出力された信号電荷
はトランジスタQ1 のゲート電極に入力される。
【0051】リセットトランジスタQ3 は、リセットパ
ルスφRが所定のタイミングで入力されることにより、
受光部40のフォトダイオードの撮像信号が出力された
後、トランジスタQ1 のゲート電極に印加されていた電
荷がドレイン電極を介してリセットドレイン端子RDに
向けて逃がされる。
【0052】CCD10のPウエル端子GNDを介して
0〔V〕の電源電圧が印加されている。出力ゲート44
から出力された撮像信号は、トランジスタQ1 、Q2 か
らなる第1段目のソースフォロワで増幅し、さらにこの
第1の段目のソースフォロワの出力信号をトランジスタ
Q3 、Q4 からなる第2段目のソースフォロワで増幅
し、その第2段目のソースフォロワからの出力信号をト
ランジスタQ6 で構成した出力ソースフォロワで低イン
ピーダンスに変換して、出力端子Vout 、前記伝送ケー
ブル18を介してビデオプロセッサ4の終端回路に供給
される。
【0053】このようにMOS型の電界効果トランジス
タを使用してCCD10の内部に出力アンプ19を構成
したため、従来技術のようなバッファアンプ74が不要
となり、集合ケーブル11を直接CCD10のリードに
接続することができる。
【0054】このようなCCD10を使った撮像部構成
を図3を参照して説明する。電子内視鏡2の挿入部6の
先端部31には、CCD10を内蔵した撮像部が収納さ
れてている。CCD10のリード50には集合ケーブル
11の各ケーブルが直接接続されている。
【0055】この集合ケーブル11及びCCD10は、
硬質の枠51で覆われており、集合ケーブル11の端部
の外側は枠51に固定されている。枠51内の集合ケー
ブル11とCCD10の間隙には絶縁性の樹脂52を充
填することによりCCD10と集合ケーブル11とを枠
51に固定している。
【0056】このようにCCD10内に出力アンプ33
を内蔵させて、従来技術のようにバッファアンプ74を
設ける必要がないため、枠51の長さAは、従来技術の
枠97の長さA′より短くできる。なお、図3等では対
物レンズ9部分などは省略している。
【0057】本実施の形態では固体撮像素子としてのC
CD10に低インピーダンスに変換する出力アンプ33
を内蔵し、しかもそれを内蔵したことによるCCD10
での発熱を抑圧或いは低減化するために信号を読み出さ
ない期間にはバッファアンプ33での電力消費を抑える
手段を形成していることが特徴となっている。
【0058】このように構成された電子内視鏡装置1の
動作を図1乃至図6を参照して説明する。図4では横軸
に時刻をとり、縦軸に信号レベルをとったものであり、
図4(a)は正常に近い撮像信号を、図4(b)は広域
特性が悪い場合の信号を、それぞれ示したものである。
図5(a)はモニタ画面を示し、図5(b)は垂直同期
信号を、図5(c)は水平同期信号に対応した信号を示
し、横軸に時間を、縦軸に各信号をそれぞれとったもの
である。図5(d)は信号読出し期間、図5(e),
(f)は制御信号を示したものであり、縦軸に時刻を、
横軸に垂直同期信号をそれぞれとったものである。
【0059】光源部3のランプ13から発生した照明光
は、コンデンサレンズ12により、ライトガイド7の後
端面に集光される。前記照明光は、ライトガイド7で伝
送され、ライトガイド7の他端となる先端面から、さら
に照明レンズ14を介して被写体に照射される。
【0060】被写体からの反射光は対物レンズ9によっ
て、CCD10に被写体像が結像される。この結像され
た被写体像は、CCD10によって光電変換されて、被
写体像に応じた電荷として蓄積される。
【0061】このCCD10は、ビデオプロセッサ4内
に設けたCCDドライバ16からのCCDドライブ信号
がケーブル17を介して印加されることにより、蓄積電
荷が水平転送CCD43、出力ゲート44を介して出力
アンプ33のトランジスタQ1 のゲート電極に供給され
る。
【0062】このトランジスタQ1 のゲート電極に供給
された信号は、トランジスタQ1 、Q4 により増幅さ
れ、トランジスタQ6 により低インピーダンス化され
て、伝送ケーブル18を介してビデオプロセッサ4の内
部の抵抗R1、コンデンサC及び抵抗Rからなる終端回
路に供給され、この終端回路に供給された撮像信号は、
次段のプリプロセス20に入力される。
【0063】前記出力アンプ33の最終段のトランジス
タQ6 のドレイン電極には、前記ビデオプロセッサ64
の内部の電源Vccがスイッチ23、ケーブル22を介し
て供給される。このスイッチ23は、ビデオプロセッサ
4の内部に設けた制御部15により、オン/オフ制御さ
れる。
【0064】すなわち、制御部15は、前記スイッチ2
3を、前記CCD10からの撮像信号を出力させる信号
読出し期間(図5(d)参照)に図5(e)に示す
“H”となる制御信号でオンとし、当該撮像信号を出力
させない非信号読み出し期間では“L”となりオフとす
る。
【0065】これにより、前記CCD10の内部に設け
た出力アンプ33の出力段には、信号読み出しに必要な
期間のみ電力が供給されることになり、省電力化するこ
とができる。
【0066】ここで、トランジスタQ1 の電荷を電圧に
変換する原理を説明する。電荷Qから電圧Vに変換する
機構は、次のようである。電荷Qが電圧Vに変換される
機構は、トランジスタQ1 のゲート電極の浮遊容量Co
に依存する。すなわち、電圧Vは、 V=Q/Co …式2 となる。ここで、信号の電圧振幅を大きくとろうとする
と、トランジスタQ1 のゲート電極の大きさで決まるコ
ンデンサCo を小さくする必要がある。これを実現する
ために、トランジスタQ1 、Q2 によってソースフォロ
ワを構成している。一般に、ソースフォロワの出力イン
ピーダンスRo は、 Ro =1/〔(gm+1)/Rs〕 …式3 で表される。ここで、gmはトランジスタQ1 の相互コ
ンダクタンスであり、FETトランジスタQ1 のゲート
電極の幅Wと長さLに比例する。抵抗Rs はソースフォ
ロワのソース電極に接続される抵抗である。この回路の
場合には、トランジスタQ2 かトランジスタQ1 の電流
源であることと、電流値が非常に小さな値であるため、
抵抗Rs は非常に大きな値となる。
【0067】したがって、トランジスタQ1 、Q2 で構
成されるソースフォロワの出力インピーダンスRo はト
ランジスタQ1 のgmに支配されることになり、前述し
たように電荷Qを電圧Vに変換する効率を高めるために
は、相互コンダクタンスgmは小さくする必要がある。
【0068】すなわち、トランジスタQ1 のゲート電極
に印加されていた電荷がリセットパルスφRの印加によ
りリセットトランジスタQ3 のドレイ電極を介してリセ
ットドレイ端子RDより逃がされ、その理想的に出力信
号は、図4(a)に示すような波形となる。
【0069】ここで、図4(a)において、Tr はリセ
ットパルスφR期間に相当する信号のリセット部、Tf
はフィードスルー部、Ts は入射光に比例する光電変換
信号部である。
【0070】理想的には、図4(a)に示すような信号
矩形波形となる。水平転送期間での当該波形の繰り返し
周期は、数〔MHz〕〜十数〔MHz〕となる。一般に、こ
の電荷を電圧に変換するソースフォロワの出力インピー
ダンスは、数〔kΩ〕である。
【0071】ビデオプロセッサ4では、プリプロセス2
0において、Tf 部と、Ts 部の信号レベルをサンプリ
ング等の手法で演算することちより、ノイズ成分を除去
し、信号成分のみ分離する。したがって、仮に、図4
(b)に示すようにな高域特性が悪い波形が入力されて
場合には、信号分離を有効に行うことができなくなる。
【0072】ところで、このトランジスタQ1 、Q2 か
らなる第1段目のソースフォロワでトランジスタQ6 を
直接駆動する場合、トランジスタQ6 のゲート電極の浮
遊容量が大きすぎて上述したように高域特性が悪化す
る。
【0073】このため、トランジスタQ1 、Q2 からな
る第1段目のソースフォロワと、トランジスタQ6 との
間にトランジスタQ4 、Q5 で構成した第2段目のソー
スフォロワを介在させて、高域特性が悪化することを防
止している。これらトランジスタQ4 、Q5 で構成され
た第2段目のソースワォロワは、トランジスタQ1 の数
〔kΩ〕ある出力インピーダンスを数百〔Ω〕まで低減
させている。
【0074】すなわち、トランジスタQ4 、Q5 で構成
された第2段目のソースフォロワの出力インピーダンス
Roは数式3で求められるから、上述したような出力イ
ンピーダンスを得るためには、トランジスタQ4 の相互
コンダクタンスgmを、トランジスタQ1 の相互コンダ
クタンスgmより大きく、トランジスタQ6 の相互コン
ダクタンスgmより小さく選定して、数式3により算出
すればよい。
【0075】さらに、トランジスタQ6 の動作を説明す
る。トランジスタQのソース電極が接続されて出力端子
Vccには伝送ケーブル18が接続されているが、この伝
送ケーブル18は同軸ケーブルが使用されている。
【0076】同軸ケーブルは特性インピーダンスが数十
〔Ω〕〜百〔Ω〕程度のものが使用されていることか
ら、トランジスタQ6 の出力インピーダンスは低インピ
ーダンスにする必要がある。トランジスタQ6のゲート
電極の大きさでトランジスタQ6 の相互コンダクタンス
gmが決定する。
【0077】したがって、この相互コンダクタンスgm
と、ビデオプロセッサ4内の終端回路の抵抗R1 によっ
て、トランジスタQ6 の出力インピーダンスが決定され
ることになり、これによりトランジスタQ6 の出力イン
ピーダンスを同軸ケーブルの特性インピーダンスに合わ
せている。
【0078】終端回路の抵抗Rも、同軸ケーブルの特性
インピーダンスにマッチングさせてある。これにより、
繰り返し周期が数〔MHz〕〕〜数十〔MHz〕のCCD撮
像信号の波形を高域特性を劣化させることなく伝送でき
る。終端回路32に設けられた抵抗R1 は、ビデオプロ
セッサ4内ではなく、CCD10内に設けてもよい。し
かしながら、この抵抗R1 をCCD10内に設けない理
由としては、次のとおりである。
【0079】トランジスタQ6 の出力端子Vout の直流
バイアス電圧は、通常数〔V〕あり、トランジスタQ6
の消費電力Pqeは、トランジスタQ6 のドレイン電極、
ソース電極間電圧をVds、ドレイン電流をIdsとする
と、 Pqe=Ids×Vds …式4 となる。抵抗R1 をCCD10内に設けた場合、抵抗R
1 の消費電力Pr1は、 Pr1=Ids×(Vdd−Vds) =(Vdd−Vds)・(Vdd−Vds)/R1 …式5 (ただし、Vddは、端子VDDとアースラインGNDの端
子間にかかる電圧である。)となる。したがって、抵抗
R1 における発熱を防止するためには、抵抗R1 をCC
D10の外部に設けることが望ましいことがわかる。
【0080】このようにしてCCD10の出力端子Vou
t から出力された撮像信号は、伝送ケーブル18を介し
て終端回路に供給される。終端回路で受けた撮像信号は
プリプロセス回路20で増幅等され、次段の色信号生成
回路24及び輝度信号生成回路25に供給される。
【0081】輝度信号発生回路25では輝度信号Yを生
成し、色信号生成回路24では色差信号R−Y、B−Y
を生成する。輝度信号Yは、混合器28で文字信号発生
回路29からの文字信号と加算された後にエンコーダ3
0に供給される。
【0082】また、エンコーダ30には、色信号生成回
路24からの色差信号R−Y、B−Yと、同期信号発生
器27からの同期信号とが供給されている。この同期信
号発生器27からの同期信号は制御部15にも供給され
ている。このエンコーダ30は、入力された輝度信号
Y、色差信号R−Y、B−Y、及び同期信号からコンポ
ジットビデオ信号に変換してカラーモニタ5に供給す
る。
【0083】この電子内視鏡装置1では、CCD10に
は標準のテレビジョン信号全画面を構成する画素数を持
っていない。したがって、カラーモニタ5に表示される
画面は、図5(a)に示すように、画面の右寄り中央部
に八角形の内視鏡画像49が表示される。カラーモニタ
5の画面の左側には文字信号発生回路29からの患者デ
ータが表示される。
【0084】また、出力アンプ33の最終段のトランジ
スタQ6 のドレイン電極への電源供給は、スイッチ23
により行われる。すなわち、図6に示す垂直同期信号に
同期して、図5(a)の内視鏡画像を表示しないタンミ
ングT1 の終わりでCCD10には1フィールド分の信
号を読み出すドライブ信号が印加される。図5(b)に
は垂直同期信号が示されている。
【0085】このタイミングT1 は、図6(b)のタイ
ミングT1 にほぼ相当し、内視鏡画像の表示が終了する
までのタイミングT2 までドライブ信号が出力されてい
て、このタイミングT2 の終了時点でドライブ信号が出
力されなくなる。このタイミングT1 からT2 の図6
(b)に示す信号読出し期間には図6(c)に示すよう
に制御部15から制御信号がスイッチ23に出力され
て、CCD10内の出力アンプ33の最終段のトランジ
スタQ6 に電力が供給されて、CCD10から出力され
る信号を増幅し、同軸ケーブルを介して終端回路に供給
する。
【0086】上記信号読み出しが行われない非読み出し
期間では、制御部15からスイッチ23に制御信号が与
えられないから、トランジスタQ6 には電力の供給がな
くなり、この期間では消費電力はゼロとなる。
【0087】なお、図5(a)において内視鏡画像は水
平方向の右側に表示されるので、この内視鏡画像に対応
する映像信号は、各水平期間の後半部に出力され、前半
部ではCCD10から信号が出力されない。
【0088】したがって、図5(d)に示す信号読出し
期間においても制御信号を図5(e)に示すように、内
視鏡画像に対応する映像信号が実際にCCD10から読
み出される期間(時刻t1 〜t2まで)のみ制御信号を出
力させるようにすることができる。
【0089】また、読出し期間と一致して制御信号を出
力した場合に、スパイク状ノイズが伝送信号に混入する
場合には、図5(f)または図6(d)に示すように、
信号読み出し期間より制御信号を長くすればよい。上記
非読み出し期間でも患者データ等の信号は出力されるの
で、カラーモニタ5の画面は、図5(a)に示すように
表示されることになる。
【0090】上述したように第1の実施の形態によれ
ば、CCD10内にインピーダンス低減手段である出力
アンプ33を設け、かつビデオプロセッサ4の内部に電
力消費低減化手段であるスイッチ23及びこれを制御す
る制御部15を設けたので、次のような効果がある。
【0091】(1)CCD10から出力される数〔MH
z〕〜十数〔MHz〕の信号の高域特性の劣化をすくなく
することができ、信号波形の変形を少なくすることがで
きるので、ビデオプロセッサ4内での信号分離を容易に
行うことができる。
【0092】(2)CCD10から撮像信号を出力しな
い期間には、CCD10の出力アンプ33内の最終段で
あるトランジスタQ6 に電力供給をおこなわないため、
CCD10の発熱を防止できるので、CCD撮像信号の
高域の劣化による信号分離性能の劣化を防止でき、発熱
による暗電流増大が原因の画質の劣化を防止できる。
【0093】(3)CCD10の内部に出力アンプ33
を設けたので、撮像部を形成するCCD10周囲に必要
であった基板を実装する空間を小さくできることにな
り、先端部31の硬質長さを短くでき、屈曲した部分に
も挿入を容易になり、患者に与える苦痛を軽減できると
共に、術者も体腔内への挿入作業が容易となる。また、
湾曲性能が向上し、観察使用できる範囲を広げることが
できる。
【0094】(第2の実施の形態)図7は、本発明の第
2の実施の形態における主要部を示すブロック図であ
る。この第2の実施は、CCD10の出力アンプ33の
最終段(図2のトランジスタQ6 参照)のドレイン電極
は電源端子VDDに接続されており、この電源端子VDDは
ケーブル22を介してレギュレータ55の出力端子に接
続されている。
【0095】このレギュレータ55は、電源電圧Vccか
ら一定の電源電圧Vddを形成し、その出力端子からケー
ブル22、電源端子VDD、出力アンプ33の最終段(図
2のトランジスタQ6 参照)のドレイン電極に常時供給
している。スイッチ23に代わるものとして、スイッチ
回路56を伝送ケーブル18の末端と終端回路32との
間に接続し、このスイッチ回路56のオン/オフを制御
部15からの制御信号により行うようにしている。
【0096】CCD10内の出力アンプ33の最終段の
トランジスタQ6 の電源は、ビデオプロセッサ4の内部
にある電源Vccをレギュレータ55で電圧降下させてい
る。トランジスタQ6 の消費電PQ6は、トランジスタQ
6 のドレイン電極・ソース電極間電圧をVds、ドレイン
電流をIdsとすると、 PQ6=Ids×Vds …式6 で与えられる。
【0097】したがって、前述したように出力端子Vou
t の電圧は通常数〔V〕であり、仮に電源電圧Vccを1
5〔V〕、出力端子Vout の直流電圧を8〔V〕とした
場合は、トランジスタQ6 の直流バイアスは8〔V〕付
近の電圧である。
【0098】通常CCD10の出力の交流振幅は、数百
〔mV〕から千数百〔mV〕であり、トランジスタQ6
をインピーダンス低減手段としてソースフォロワとして
動作させるためには、トランジスタQ6 のドレイン電極
の電圧は、ソース電極、ゲート電極の直流電圧より数
〔V〕高ければよいことになる。この場合は、Ids×
(1〜2)〔V〕の電力消費相当分の発熱を低減でき
る。
【0099】このようにしても第1の実施の形態と同様
に動作することになる。すなわち、スイッチ回路56が
オフのときには、出力アンプ33の最終段のトランジス
タQ6 のソース電極はオープン状態になり、電力が供給
されなくなる。一方、スイッチ回路56がオンのときに
は、トランジスタQ6 のソース電極は、伝送ケーブル1
8の中央線、抵抗R1 を介してアースラインGNDに接
続されるため、CCD10からの映像信号は終端回路に
供給されることになる。
【0100】したがって、この第2の実施の形態によっ
ても、上記第1の実施と同様の利点があるほか、発熱量
を第1の実施の形態以上に防止することができる。
【0101】(第3の実施の形態)図8及び図9は第3
の実施の形態に係り、図8は第3の実施の形態における
主要部の回路図、図9は撮像部の構造を示す図である。
この第3の実施の形態では、CCD10の出力アンプ3
3の最終段のトランジスタQ6 の出力端子Vout と伝送
ケーブル18との間に抵抗R4 を接続した点が第1の実
施の形態と異なり、他の構成は全て第1の実施の形態と
同様である。したがって、第1の実施の形態と同一要素
には同一の符号を付して説明を省略する。
【0102】このような回路は、具体的には、図9に示
すように、CCD10の出力端子Vout に抵抗R4 の一
端を接続し、抵抗R4 の他端に集合ケーブル11内の伝
送ケーブル18を接続することにより実現される。接続
方法は、半田付け、導電性接着剤を用いる。集合ケーブ
ル11の端部の外側は枠51と固定されており、枠51
の内部の集合ケーブル11とCCD10の間隙には樹脂
52を充填している。図9に符号A″は枠51の硬質部
分の長さを示している。
【0103】この第3の実施の形態によれば、伝送ケー
ブル18である同軸ケーブルが、通常、数十〔Ω〕〜百
〔Ω〕程度のものが使用されている。トランジスタQ6
の出力インピーダンスは、ゲート電極の大きさによって
決定されるトランジスタQ6の相互コンダクタンスgm
と、抵抗R4 と、ビデオプロセッサ4の内部の終端回路
の抵抗R1 とにより、式3を用いて求めることができ
る。
【0104】すなわち、この第3の実施の形態では、ト
ランジスタQ6 の出力インピーダンスを、伝送ケーブル
18の特性インピーダンス以下になるように設計し、抵
抗R4 と組み合わせることにより、伝送ケーブル18の
特性インピーダンスに整合させている。ビデオプロセッ
サ4の終端回路の抵抗Rも伝送ケーブル18の特性イン
ピーダンスに整合させる。これにより、繰り返し周期が
数〔MHz〕〜十数〔MHz〕のCCD撮像信号の波形を高
域特性を劣化させることなく伝送できる。
【0105】本実施の形態によっても、上記第1の実施
の形態と同様の効果がある。また、本実施の形態によれ
ば、抵抗R4 の値を適宜選択することにより、伝送ケー
ブル18の特性インピーダンスに整合させることが容易
になる。これは、高価なCCD10の歩留りを向上させ
ることができる利点があり、CCD10を安価に提供で
きることになる。
【0106】〔付記〕 1.細長の挿入部内に被写体を撮像する固体撮像素子を
設けた内視鏡と、前記固定撮像素子へ駆動信号を供給す
るとともに、前記固体撮像素子からの撮像信号をケーブ
ルを介して取込み当該撮像信号を処理するビデオプロセ
ッサ部とを備えた電子内視鏡装置において、前記固体撮
像素子は、当該素子から出力される撮像信号を電流増幅
し低インピーダンスに変換して前記ケーブルに送り出す
インピーダンス低減手段を設け、前記ビデオプロセッサ
部は、前記固体撮像素子からの撮像信号を出力させる信
号読み出し期間に対し、当該撮像信号を出力させない非
信号読み出し期間で前記インピーダンス低減手段の電力
消費を低減化する電力消費低減化手段を設けたことを特
徴とする電子内視鏡装置。
【0107】2.前記インピーダンス低減手段は、電界
効果トランジスタにより構成した少なくとも2段構成の
ソースフォロワと、前記2段目のソースフォロワの出力
を取込み低インピーダンスにて信号出力できる出力ソー
スフォロワとから構成される出力アンプからなることを
特徴とする付記1記載の電子内視鏡装置。
【0108】3.前記電力消費低減化手段は、前記出力
ソースフォロワにのみ電力を供給するようにしたことを
特徴とする付記1または2記載の電子内視鏡装置。
【0109】4.前記電力消費低減化手段は、前記出力
ソースフォロワに供給する電力を供給、不供給とするス
イッチを設け、このスイッチを制御手段により制御手段
により当該撮像信号を出力させない非信号読み出し期間
でオフとするようにしたことを特徴とする付記1または
2記載の電子内視鏡装置。
【0110】5.前記電力消費低減化手段は、前記出力
ソースフォロワの電力は常時供給し、前記出力ソースフ
ォロワの出力端子が接続される伝送ケーブルのビデオプ
ロセッサ側にスイッチを介して終端回路に接続し、当該
スイッチを制御手段により当該撮像信号を出力させない
非信号読み出し期間でオフとするようにしたことを特徴
とする付記1または2記載の電子内視鏡装置。
【0111】6.前記出力ソースフォロワは、その出力
抵抗を伝送ケーブルの特性インピーダンスより低くし、
撮像信号出力端子に外部抵抗を直列接続することにより
伝送ケーブルの特性インピーダンスに整合させることが
できるようにしたことを特徴とする付記1ないし5の一
つの記載された電子内視鏡装置。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、固
体撮像素子の内部にインピーダンス低減手段を設け、か
つビデオプロセッサの内部に電力消費低減化手段を設け
たので、固体撮像素子の周囲に必要であったバッファア
ンプを実装する空間を小さくすること可能となり先端部
の硬質長さを短くできたので、湾曲性能が向上し、観察
使用範囲を広くすることができる。
【0113】また、固体撮像素子から撮像信号を出力し
ない期間には、固体撮像素子のインピーダンス低減手段
での電力消費を低減化でき、固体撮像素子の発熱を防止
でき、熱による暗電流増大等によるり画質の劣化を防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の電子内視鏡装置の
構成を示すブロック図。
【図2】第1の実施の形態におけるCCDの構成を示す
ブロック図。
【図3】撮像部の構造を示す図。
【図4】CCDの出力信号の波形例を示す図。
【図5】モニタ画面及び制御信号等を示す説明図。
【図6】第1の実施の形態の動作を説明するためのタイ
ミングチャート図。
【図7】本発明の第2の実施の形態における主要部の構
成を示すブロック図。
【図8】本発明の第3の実施の形態における主要部の構
成を示すブロック図。
【図9】第3の実施の形態における撮像部の構造を示す
図。
【図10】従来例の電子内視鏡装置の構成を示すブロッ
ク図。
【図11】従来例におけるバッファアンプの周辺の電気
回路を示す図。
【図12】従来例における撮像部の構造を示す図。
【符号の説明】
1…電子内視鏡装置 2…電子内視鏡 3…光源部 4…ビデオプロセッサ 5…カラーモニタ 6…挿入部 10…CCD 15…制御部 18…伝送ケーブル 20…プリプロセス回路 23…スイッチ 31…先端部 33…出力アンプ Q1 、Q2 、Q4 、Q5 、Q6 …FETトランジスタ
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】ここで、トランジスタQ1 の電荷を電圧に
変換する原理を説明する。電荷Qから電圧Vに変換する
機構は、次のようである。電荷Qが電圧Vに変換される
機構は、トランジスタQ1 のゲート電極の浮遊容量Co
に依存する。すなわち、電圧Vは、 V=Q/Co …式2 となる。ここで、信号の電圧振幅を大きくとろうとする
と、トランジスタQ1 のゲート電極の大きさで決まるコ
ンデンサCo を小さくする必要がある。これを実現する
ために、トランジスタQ1 、Q2 によってソースフォロ
ワを構成している。一般に、ソースフォロワの出力イン
ピーダンスRo は、 Ro =1/〔gm+(1/Rs)〕 …式3 で表される。ここで、gmはトランジスタQ1 の相互コ
ンダクタンスであり、FETトランジスタQ1 のゲート
電極の幅Wと長さLに比例する。抵抗Rs はソースフォ
ロワのソース電極に接続される抵抗である。この回路の
場合には、トランジスタQ2 かトランジスタQ1 の電流
源であることと、電流値が非常に小さな値であるため、
抵抗Rs は非常に大きな値となる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細長の挿入部内に被写体を撮像する固体
    撮像素子を設けた内視鏡と、前記固定撮像素子へ駆動信
    号を供給すると共に、前記固体撮像素子から出力される
    出力信号に対する信号処理を行うビデオプロセッサ部と
    がケーブルを介して分離された電子内視鏡装置におい
    て、 前記固体撮像素子は、その出力信号を電流増幅し低イン
    ピーダンスに変換して前記ケーブルに送り出すインピー
    ダンス低減手段を有し、 前記ビデオプロセッサ部は、前記固体撮像素子から光電
    変換された出力信号が読み出される信号読み出し期間に
    対し、出力信号が読み出されない非信号読み出し期間で
    前記インピーダンス低減手段の電力消費を低減化する電
    力消費低減化手段を設けたことを特徴とする電子内視鏡
    装置。
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