JPH10262621A - 食品殺菌装置 - Google Patents
食品殺菌装置Info
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- JPH10262621A JPH10262621A JP6796597A JP6796597A JPH10262621A JP H10262621 A JPH10262621 A JP H10262621A JP 6796597 A JP6796597 A JP 6796597A JP 6796597 A JP6796597 A JP 6796597A JP H10262621 A JPH10262621 A JP H10262621A
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Abstract
加熱殺菌する装置において、配管内における温度分布を
均一化することができる食品殺菌装置を提供する。 【解決手段】 配管18内に各々が電気抵抗性を有する
固形食品および搬送液を流し、配管18の長手方向とは
直角にある間隔を持って設けられた電極本体41a,4
1b,41c,41d間へ三相電圧を加え固形食品およ
び搬送液中に電流を流し、加熱殺菌させる。配管18の
電極棒25a,25b,25c,25d間に、棒状体3
1,32,33,34,35が配置されている。これら
棒状体31,32,33,34,35を設けることによ
り、配管18内の流速分布が均一化され、配管18内の
温度分布が均一化される。又、棒状31,32,33,
34,35の取付けを、取付け金具を用いずに直接、電
極棒25b,25c,25dへ固着させたことにより、
配管内における固形食品の引っ掛かりをほとんどなくす
ことが可能となる。
Description
の食品を殺菌する食品殺菌装置に関する。
常温流通させるため、これらの食品を加熱殺菌する方法
が知られている。このような加熱殺菌方法のうちでも、
とりわけ食品の有する電気伝導性を利用して食品を加熱
殺菌する方法は、食品に対して形状的ダメージを与えな
い方法として注目されている。
品を加熱殺菌する方法は、配管中に固形食品と搬送液と
を流し、配管中の固形食品と搬送液に対して、隣接した
電極間へ三相電圧を加えた時に、固形食品中を流れる電
流によって固形食品自体を加熱殺菌させるものである。
法によれば、加熱用の熱接触面が不要で、固形食品自体
の形状をくずしてしまうことはなく、また、加熱後の沈
積物の生成が減少する。さらにまた、固形食品がこげる
こともない。
管の断面で固形食品および搬送液の温度分布をとった場
合、温度分布が一定ではなく、例えば配管内の外側部と
中央部では、温度分布にばらつきが生じることがある。
この温度分布のばらつきは、主として配管内の流速のば
らつきにより生じると考えられている。この温度分布の
ばらつきは配管が細い径の場合はあまり問題とならない
が、太い径の配管では固形食品および搬送液について温
度分布にばらつきが生じ、低温領域に合わせて固形食品
の加熱時間を長くする必要がある。このように固形食品
の加熱時間を長くすると、今度は高温領域を通過する固
形食品に対して、過加熱が生じ、固形食品が軟化したり
形状変化が生じることがある。
ものであり、配管の断面でみた場合、固形食品および搬
送液について温度分布にばらつきが生じることのない食
品殺菌方法およびその装置を提供することを目的とす
る。
各々が電気伝導性を有する固形食品および搬送液が流れ
る配管と、この配管内に長手方向と直角にある間隔を持
って複数配置され、互いの間で異なった電圧を加える電
極棒とを備え、前記電極棒から長手方向へ延びる棒状体
を固着し、配管内温度ムラ、及び固形食品の引っ掛かり
を少なくさせたことを特徴とする食品殺菌装置である。
材,耐熱テフロン材等の耐熱性をもった絶縁材料からな
ることを特徴とする請求項1記載の食品殺菌装置であ
る。
と一体となり固定されていることを特徴とする請求項1
記載の食品殺菌装置である。
伝導性を有する固形食品および搬送液を配管中に流し、
この配管内において固形食品と搬送液に対して隣接した
電極間へ三相電圧を加える。この時に固形食品および搬
送液自体に電流が流れ、固形食品及び搬送液が加熱殺菌
される。この電極間に棒状体を設けたことにより配管内
の流速分布を均一化させることができる。またこの時、
棒状体は電極棒に一体となり固着されているので、棒状
体を設けるために特別な取付具を設置する必要はなく、
配管内固形食品の流れを阻害することはない。
EEK材,耐熱テフロン材等の耐熱性を持った絶縁材料
から構成したので、棒状体が運転中に変形したり破損す
ることはない。
状体を一体化させることにより、棒状体をより確実に電
極に固着することができる。
施の形態について説明する。図1乃至図4は本発明によ
る食品殺菌装置の一実施例を示す図である。
た食品加熱システム全体について説明する。図3に示す
ように全体の食品加熱システム10は、例えば、じゃが
いも等の野菜(固形食品)と出汁液(搬送液)とを予備
混合する予備混合部12と、予備混合された野菜と出汁
液を供給する供給ポンプ13とを備え、供給ポンプ13
の下流側に本発明による食品殺菌装置11が配設されて
いる。
殺菌装置11により加熱された野菜と出汁液を食品殺菌
装置11での加熱温度に保つ温度保持部14が設けら
れ、さらに温度保持部14の下流側には冷却部15が設
けられている。
16および充てん部17が順次配設されている。
11の詳細を説明する。図1に示すように食品殺菌装置
11は、野菜と出汁液が流れる配管18と、この配管1
8内に長手方向と直角にある間隔を持って設けられた4
個の電極棒25a,25b,25c,25dとを備えて
いる。配管18はステンレス製となっており、また配管
18内の製品と配管18自体とを絶縁するため、配管1
8内面に絶縁材料(PVDF等)の内張りが施されてい
る。
dは、配管18中に設けられた電極ハウジング21,2
2,23,24により保持されている。ここで、電極棒
25a,25b,25c,25dについて図2により詳
述する。図2は電極棒25bを示す図であるが、他の電
極棒25a,25c,25dも電極棒25bと略同一の
構成となっている。
は、電極ハウジング22の内面から突出する白金等の金
属製電極本体42と、この電極本体42を覆う絶縁性の
材料からなる被覆体(図示せず)とからなっており、電
極棒25bは全体として電極ハウジング22の内側へ突
出している。
5dの突出方向は、配管18内を図1の上方からみた場
合、重なり合うように配置してもよく、また周方向に沿
って所定角度(例えば90°)ずつ離間して配置しても
よい。また、各電極棒25a,25b,25c,25d
を電極ハウジング21,22,23,24により保持し
た例を示したが、電極ハウジング21,22,23,2
4を用いることなく、配管18により直接電極棒25
a,25b,25c,25dを保持してもよい。
えば3相交流3000V)が接続され、各電極間はイン
ピーダンスが等しくなるように構成されている。
極棒25a,25b,25dから長手方向へ延びる棒状
体31,32,33,34,35が配設されている。
と出汁液の流速分布にばらつきが生じ、配管18中央部
の流速が大きくなり、配管18外側部の流速が小さくな
る。これに対して本発明によれば、配管18内に棒状体
を設けたことにより、配管18内の流速分布を均一化さ
せ、これによって後述のように配管18内の温度分布を
均一化させることができる。
の取付構造について説明する。棒状体31,32,3
3,34,35は、いずれも対応する電極棒25b,2
5c,25dに固着されている。棒状体31,32,3
3,34,35のうち、棒状体31,32の取付構造を
図2に示す。図2に示すように棒状体31,32は、各
々おねじ部31a,32aを有し、このおねじ部31
a,31bを電極棒25bの被覆体42に形成されため
ねじ部42aにねじ込むことにより、棒状体31,32
は電極棒25bに一体となって固着されている。このよ
うに棒状体31,32を堅固に電極棒25bに固着する
ことができるので、運転中に棒状体が振動したり外れた
りすることはない。
にして、電極棒25c,25dに固着されている。
ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)材、耐熱テフ
ロン材等の耐熱性を持った絶縁材料からなり、約150
℃以上の耐熱性を有している。棒状体31,32,3
3,34,35は運転中高温にさらされるが、棒状体3
1,32,33,34相互間に所定間隙、約30〜40
mmをあけておくことにより、個体食品への滞流をなくす
ことができる。また、点検時において棒状体31,3
2,33,34,35間の清掃が容易となる。
5は配管18内の同一横断面上において中央部に1つ設
けられているが、配管18内の同一横断面において複数
設けてもよく、複数設けた場合は配管18内の流速分布
をより均一化することができる。
施の形態の作用について説明する。まず、図3に示すよ
うに、野菜および出汁液が予備混合部12において予備
混合され、予備混合された野菜および出汁液が供給ポン
プ13により食品殺菌装置11に供給される。
各電極棒25a,25b,25c,25dに交流電源2
7から高い三相電圧が印加される。このようにして各電
極棒25a,25b,25c,25d間において高圧の
電位差が生じ電流が流れる。
25a,25b,25c,25d間に電位差が生じる
と、各々が電気伝導性を有する野菜と出汁液の中を、印
可された三相電圧および各々の抵抗値に対応した電流が
流れる。このように野菜自体に電流が流れることによ
り、野菜はそれ自身が加熱され、殺菌される。この場
合、食品殺菌装置11内の温度は、電極棒25a付近で
20℃、電極棒25d付近で100℃〜120℃とな
る。
1,32,33,34,35によって、野菜および出汁
液の配管18内における流速は均一に保たれる。このよ
うに野菜と出汁液の配管18内における流速が均一に保
たれるので、配管18内のある断面をみた場合、温度分
布が中央部と外側部との間で均一化されている。このた
め、配管18内において、野菜と出汁液を部分的に過加
熱する必要はなく、野菜が軟化したり形状が変化するこ
とはない。
4,35は、予め配管18内に組み込まれた電極棒25
b,25c,25dに固着されるため、棒状体31,3
2,33,34,35を取付けるために配管18内に別
の取付具を設ける必要はない。このように配管18内に
新たに取付具を設ける必要がないので、配管18内にお
いて野菜と出汁液が引っ掛かりのないスムースな流れを
形成することができる。
殺菌された野菜と出汁液は、温度保持部14まで送ら
れ、この温度保持部14において野菜と出汁液は、食品
殺菌装置11内の加熱温度と同一温度に保たれる。その
後、野菜と出汁液は冷却部15により冷却された後、無
菌タンク16に蓄えられ、充てん部17に送られる。こ
の充てん部17において、野菜と出汁液は、所定のパッ
ク等に充てんされる。
べる。図4に示すように、配管18内に棒状体31,3
6,37が配設されており、このうち棒状体31は電極
棒25bに固着されている。また棒状体36は電極棒2
5bに固着されるとともに配管18内を上方に向って延
び、その先端は電極棒25c近傍まで達している。
れるとともに配管18内を上方に向って伸び、その先端
は電極棒25d近傍まで達している。
明によれば、配管内に棒状体を設けることにより、配管
内の流速分布を均一化させ、更には配管内の温度分布を
均一化させることができる。このため不必要に固形食品
と搬送液とを過加熱することはなく、過加熱に伴う固形
食品の軟化や形状変化を防止することができる。
化させ、固着した事により、棒状体を取付ける為の取付
け具が不要となり、固形食品の配管内における引っ掛か
りを殆んどなくす事ができる。
EEK材または耐熱テフロン材等の耐熱性を持った絶縁
材料からなっているので、棒状体が変形したり破損する
ことはない。
り確実に電極棒に固着することができ、棒状体が運転中
に振動したり電極棒から外れることはない。
略図。
Claims (3)
- 【請求項1】各々が電気伝導性を有する固形食品および
搬送液が流れる配管と、 この配管内に長手方向と直角にある間隔を持って複数配
置され、互いの間で異なった電圧を加える電極棒とを備
え、 前記電極棒から長手方向へ延びる棒状体を固着し、配管
内温度ムラ、及び固形食品の引っ掛かりを少なくさせた
ことを特徴とする食品殺菌装置。 - 【請求項2】棒状体はPEEK材,耐熱テフロン材等の
耐熱性をもった絶縁材料からなることを特徴とする請求
項1記載の食品殺菌装置。 - 【請求項3】棒状体は各電極棒と一体となり固定されて
いることを特徴とする請求項1記載の食品殺菌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6796597A JP3745866B2 (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | 食品殺菌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6796597A JP3745866B2 (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | 食品殺菌装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10262621A true JPH10262621A (ja) | 1998-10-06 |
JP3745866B2 JP3745866B2 (ja) | 2006-02-15 |
Family
ID=13360202
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6796597A Expired - Fee Related JP3745866B2 (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | 食品殺菌装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3745866B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002238523A (ja) * | 2001-02-22 | 2002-08-27 | Frontier Engineering:Kk | 流動性食品材料の連続通電加熱装置 |
KR102152153B1 (ko) * | 2019-08-31 | 2020-09-07 | 조철우 | 다수가 배열된 도전핀을 갖는 3상 전원용 전기히터 |
KR20210026691A (ko) * | 2019-08-31 | 2021-03-10 | 조철우 | 다수의 도전핀 형상이 배열된 2중 전기히터 |
-
1997
- 1997-03-21 JP JP6796597A patent/JP3745866B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002238523A (ja) * | 2001-02-22 | 2002-08-27 | Frontier Engineering:Kk | 流動性食品材料の連続通電加熱装置 |
KR102152153B1 (ko) * | 2019-08-31 | 2020-09-07 | 조철우 | 다수가 배열된 도전핀을 갖는 3상 전원용 전기히터 |
KR20210026691A (ko) * | 2019-08-31 | 2021-03-10 | 조철우 | 다수의 도전핀 형상이 배열된 2중 전기히터 |
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JP3745866B2 (ja) | 2006-02-15 |
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