JPH1026251A - 液圧電磁比例制御弁 - Google Patents

液圧電磁比例制御弁

Info

Publication number
JPH1026251A
JPH1026251A JP18201696A JP18201696A JPH1026251A JP H1026251 A JPH1026251 A JP H1026251A JP 18201696 A JP18201696 A JP 18201696A JP 18201696 A JP18201696 A JP 18201696A JP H1026251 A JPH1026251 A JP H1026251A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spool
control valve
drain
throttle
port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18201696A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimizu Takahashi
橋 圭 瑞 高
Yuichi Usami
雄 一 宇佐見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP18201696A priority Critical patent/JPH1026251A/ja
Publication of JPH1026251A publication Critical patent/JPH1026251A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B21/00Common features of fluid actuator systems; Fluid-pressure actuator systems or details thereof, not covered by any other group of this subclass
    • F15B21/06Use of special fluids, e.g. liquid metal; Special adaptations of fluid-pressure systems, or control of elements therefor, to the use of such fluids
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B13/00Details of servomotor systems ; Valves for servomotor systems
    • F15B13/02Fluid distribution or supply devices characterised by their adaptation to the control of servomotors
    • F15B13/04Fluid distribution or supply devices characterised by their adaptation to the control of servomotors for use with a single servomotor
    • F15B13/044Fluid distribution or supply devices characterised by their adaptation to the control of servomotors for use with a single servomotor operated by electrically-controlled means, e.g. solenoids, torque-motors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作動流体として清水を用い、静圧軸受を採用
して静圧軸受効果とスプールの安定性・応答性とを独立
に調整することができ、それぞれの機能を最適にするこ
とができる液圧電磁比例制御弁を提供する。 【解決手段】 ソレノイド(10)の励磁電流に応じて
変位量を比例制御してスプール(4)を駆動し、作動流
体をポンプポート(7)から制御ポート(8)へ出力
し、タンクポート(9)へドレンして流量または圧力を
制御する液圧電磁比例制御弁において、作動流体には清
水を用い、前記スプール(4)の両端部を静圧軸受(1
7、18)で支持し、両端のスプール背圧室(14A、
14B)を連通するバイパス流路(15)を形成し、そ
のバイパス流路(15)に減衰絞り(23)を設け、前
記両端のスプール背圧室(14A、14B)とタンクポ
ート(9)とを連通するドレン流路(6)をそれぞれ形
成し、それぞれのドレン流路(6)にドレン絞り(1
9)を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソレノイドの励磁
電流に応じて変位量を比例制御してスプールを駆動し、
作動流体をポンプポートから制御ポートへ出力してタン
クポートへドレンし、流量または圧力を制御する液圧電
磁比例制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】液体を圧力媒体として動力を伝達し、制
御するシステムにおいて、作動流体としては油が用いら
れてきた。しかし、作動流体に油を用いると、油漏れに
よる作業環境の汚染、火災の危険性などの問題がある。
このような油圧システムに対し、近年、作動流体として
クリーンで、安全な清水を用いた水圧システムが提案さ
れ、実用化されつつある。
【0003】ところで、清水を用いた水圧システムは、
作動流体の特性が従来の油に比べて著しく異なるので、
従来の油圧機器に対して油を単に水に入換えただけでは
実用することはできない。特に、水に比べて潤滑性が著
しく劣るため、摺動部での噛合いや、摩耗などの問題が
ある。また、機器に錆を発生させたり、微生物の発生お
よび水自体の腐食などの問題もある。
【0004】したがって、水圧システムを実用するため
には、同様に圧力媒体として液体を利用する制御システ
ムである油圧システムの機器構成などを踏襲する一方
で、上記のような水特有の問題点を解決しなければなら
ない。
【0005】従来、作動流体として水を使用した流量制
御弁としては、例えば、特公平5−42563号公報に
記載されているものがある。この流量制御弁はスプール
の両端部に静圧軸受を設けて、強制的な水潤滑により部
材を滑らかに摺動させるようにしている。すなわち、ス
プールを静圧軸受によって支持することにより、スプー
ルとスリーブとを非接触状態にして摩擦なく滑らかに摺
動させ、そして、スプール両端の室内に満たされた水の
圧力をノズルフラッパ機構によって変化させ、左右に圧
力差をつくりスプールを駆動している。
【0006】スプールを駆動する手段としては、上記の
ような圧力差をつくるものの他にスプールを直接駆動す
る機構によるものがある。例えば、電磁比例ソレノイ
ド、ピエゾ素子を利用した直動機構が知られている。前
記のノズルフラッパ機構では、ノズルから噴出する流れ
の抵抗をフラッパによって変化させているため、所定の
流量が常にノズルから流出している。このような流量
は、制御システムの効率を低下させる漏れ流量としてと
らえられている。そこで、電磁比例ソレノイドのような
直動機構を採用すれば、漏れ流量を低減することができ
る。
【0007】したがって、上記の従来技術を適用して、
静圧軸受を使用し、かつスプールを直接駆動して水圧制
御弁を構成することが考えられる。以下、図面を参照し
て説明する。
【0008】図5において、水圧制御弁は流量制御手段
1A、スプール駆動手段30、および変位検出手段31
で構成されている。流量制御手段1Aは、弁本体ケーシ
ング2Aを備え、その弁本体ケーシング2Aの内側には
スリーブ3が固定されて設けられている。そのスリーブ
3の内側には第1のランド4a、第2のランド4b、第
3のランド4cを有するスプール4が設けられ、スリー
ブ3の両端部に設けられた静圧軸受17により噴出圧液
によって非接触に支持されており、図はスプール4が中
立位置にある状態を示している。そして、弁本体ケーシ
ング2Aの一端は、蓋体21が取付けられて密封されて
おり、他端にはスプール駆動手段30が取付けられてい
る。これらの接合面にはシーリング手段であるOリング
24が挿着されている。
【0009】弁本体ケーシング2Aの中央部には図示し
ないポンプからの圧液が供給されるポンプポート7が設
けられ、スリーブ3内のスプール4の中立位置で中央位
置の第2のランド4bの外周溝部7aに流路が連通され
ている。また、そのポンプポート7の軸方向両側に隣接
して、スプール4の小径部の外周溝部8a、8bに流路
が連通した制御ポート8R、8Lが設けられ、そして、
スプール4の第1、第3のランド4a、4cの外周溝部
9a、9bに流路が連通してタンクポート9が左側に設
けられている。これらのポート7、8、9は、図示の中
立位置からスプール4が右方に変位したときにスプール
4の小径部の外周溝部8aによりポンプポート7と制御
ポート8Lとが連通し、左方向の変位で制御ポート8L
とタンクポート9とが連通するように配設されており、
また、右側のポートはこれと対称位置に配設されてい
る。そして、弁本体ケーシング2A内にポンプポート7
から軸受流路16が設けられ、両端部の静圧軸受17、
18を介して連通されている。(なお、静圧軸受はポケ
ット17とオリフィス18とで構成されている。)ゥ、
また、弁本体ケーシング2A内のスリーブ3の両端部に
はスプール背圧室14A、14Bが形成され、それぞれ
ドレン流路6、6により前記タンクポート9に連通され
ている。
【0010】弁本体ケーシング2Aの端面(反スプール
駆動手段側)に取付けられた前記蓋体21には、孔部H
が設けられ、その孔部H内にばね受部材27が嵌入さ
れ、そしてその中にばね5が装着されている。そのばね
5の一端は係止部材26を介してスプール4を押圧して
おり、後記する電磁比例ソレノイド10の駆動力に対す
る反力を付勢している。そして、ばね受部材27の背後
に設けられた調整ねじ22は、ばね5の押圧力を調整す
るためのものである。また、ばね受部材27と蓋体21
との間には圧液の漏洩防止のためのOリング25が挿入
されている。
【0011】スプール駆動手段30には、ソレノイド1
0が設けられ、励磁電流に応じて発生力を比例制御され
る鉄心11の一端は、弁本体ケーシング2A内に延び、
スプール4に係合してそれを駆動している。また、他端
は変位検出手段31内に延びてその先端部13が変位セ
ンサ12により検出されて図示しないコントローラにフ
ィードバックされている。
【0012】ところで、従来の作動流体に油を使用した
スプール方式の油圧制御弁では、スプール4とスリーブ
3との間隙20に介在する油が、スプールの移動速度に
比例した粘性抵抗を与え、これがスプール4を安定化さ
せる減衰作用を与えていた。しかし、作動流体として水
を使用した場合、水の粘性は油に比べて極めて低いこ
と、および、静圧軸受17の軸受効果を得るためにスプ
ール4とスリーブ3との間隙20を比較的広く形成する
必要があるので、間隙20に介在する水による減衰作用
は期待できない。このため、スプール4が振動的になる
という問題が生じる。
【0013】このような問題を解決するための一手段と
して、従来の油圧制御弁で行われているように、ドレン
流路6、6にドレン絞り19、19を設け、スプール4
の変位によるスプール両端の背圧室14A、14Bから
の水の流れに抵抗を与えることが考えられる。しかし、
この場合には、絞り19による減衰効果と同時に、静圧
軸受17の軸受効果に対する影響も生じる。すなわち、
静圧軸受17からスプール背圧室14A、14Bへ流出
する水は、軸受作用を得るための軸受流量として機能し
ている。したがって、ドレン流路6に設ける絞り19
は、スプール4の動作を安定化させ、かつ必要な軸受流
量が得られるという二つの観点から選定されなければば
ならない。また、スプール4の運動に減衰を与えて安定
化させることは、同時にスプール4の応答性を低下させ
るため、その抵抗は適正な値に選定されなければならな
い。
【0014】このように、ドレン流路に絞りを設ける場
合、スプールの安定性、応答性、および軸受効果という
観点から適切な選定がされなければならないが、安定性
と応答性とは、軸受効果と独立した作用であり、これら
のすべてに対応した最適な絞りは存在しないこともあり
得る。例えば、安定性と応答性の観点から絞りを決定
し、軸受にとって絞りが大きすぎる場合には、必要以上
の軸受流量が流れ、制御弁の漏れ流量が増加するという
不都合が生じる。漏れ流量が大きくなることは、水圧制
御システム全体の効率が低下することであるから、より
少ないことが望ましい。逆に、絞りが小さすぎた場合に
は、軸受が機能せずスプールがスリーブと擦れたりす
る。軸受効果の観点からドレン絞りを決定した場合も同
様に、減衰作用が得られずスプールが振動したり、応答
性が劣化することがある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、作動流体として清水を用い、静圧軸受を採用して静
圧軸受効果とスプールの安定性・応答性とを独立に調整
することができ、それぞれの機能を最適にすることがで
きる液圧電磁比例制御弁を提供することを目的としてい
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ソレノ
イドの励磁電流に応じて変位量を比例制御してスプール
を駆動し、作動流体をポンプポートから制御ポートへ出
力してタンクポートへドレンし、流量または圧力を制御
する液圧電磁比例制御弁において、作動流体には清水を
用い、前記スプールの両端部を静圧軸受で支持し、両端
のスプール背圧室を連通するバイパス流路を形成してい
る。
【0017】また、前記バイパス流路に減衰絞りを設け
ている。
【0018】また、前記両端のスプール背圧室とタンク
ポートとを連通するドレン流路をそれぞれ形成し、それ
ぞれのドレン流路にドレン絞りを設けている。
【0019】また、前記ドレン絞りは前記減衰絞りより
大きな抵抗を有する絞りである。
【0020】また、前記静圧軸受部とタンクポート部と
の間のスプールの直径を他の部分より小さくしている。
【0021】本発明によれば、ソレノイドの励磁電流に
応じた変位量でスプールが駆動され、スプールの移動に
よりスプール端部の一方のスプール背圧室から他方の背
圧室へバイパス流路を通って水が移動するので、スプー
ルの応答性が向上し、また、その流路抵抗によって減衰
作用が与えられてスプールの作動が安定する。そしてス
プールは、両端部を静圧軸受で支持されており、この軸
受作用を得るための軸受流量はスプール移動によるバイ
パス流から独立しており、スプールの安定・応答性と軸
受性能とをそれぞれ最適に調整を行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。なお、スプール駆動手段30および
変位検出手段31は、先に説明した図5と共通であるの
で流量制御手段1のみについて説明し、また、流量制御
手段1の部品についても、図5と共通のものは同じ符号
を付し、重複説明は省略する。
【0023】図1において、全体を符号1で示す流量制
御手段は、その要部は弁本体ケーシング2と、その弁本
体ケーシング2内に収容されたスリーブ3と、そのスリ
ーブ3内を摺動可能に嵌装されたスプール4と、電磁比
例ソレノイドの駆動力に対する反力をスプール4に与え
るばね5とからなっている。そして、流量制御手段1の
図示右方には図示しないスプール駆動手段、変位検出手
段が取付けられている。
【0024】スリーブ3には、前記図5で説明した静圧
軸受17、18が設けられ、スプール4の変位で切換え
られる水の流路が複数形成されている。そして、本発明
では、弁本体ケーシング2に両端部の背圧室14A、1
4Bを互いに連通するバイパス流路15が設けられてい
る。
【0025】スプール4の目標位置信号をコントローラ
の入力端子から入力すると、目標位置信号と変位センサ
12からフィードバックされた実際のスプール位置信号
とにより偏差信号がつくられる。コントローラは偏差信
号を直接増幅すると共に、偏差信号を積分して対抗する
ばね力と釣合うように励磁電流をソレノイド10に供給
してスプール4を目標位置に偏差なく定位させる。こう
して、ポンプポート7から制御ポート8L(R)への流
路の開度を連続的に変化させ、あるいは流れの方向8
L、8Rを切換えて、流量あるいは圧力を連続的にコン
トロールする。
【0026】スリーブ3の両端部には静圧軸受17、1
8が形成され、ポンプポート7から軸受流路16で連通
されて高圧水が導入されているので、スプール4はスリ
ーブ3と非接触に支持されてスリーブ3内を滑らかに摺
動でき、水のような潤滑性の小さい流体を作動流体とし
て使用しても、摺動部材の摩耗や噛合いを起こすことは
ない。
【0027】スプール両端の背圧室14A、14Bは、
互いにバイパス流路15により連通されているので、ス
プール4が電磁比例ソレノイド10の押圧力によって変
位すると、水が一方の背圧室14A(B)から他方の背
圧室14B(A)にバイパス流路15を通って移動す
る。このバイパス流路15を移動する水は、その流量に
比例して抵抗を受け、この抵抗がスプール4の運動に減
衰作用を与える。
【0028】図2に第2の発明が示されている。両端の
スプール背圧室14A、14Bを連通するバイパス流路
15には減衰絞り23が設けられている。この第2の発
明によれば、バイパス流路15を比較的径を大きく製作
し、減衰絞り23によって適正な抵抗を与えることがで
きる。したがって、製作が容易になり、絞り23をねじ
込み式などにして固定すれば、交換可能にすることがで
き、目的に応じてスプール4の応答性を調整することが
できる。
【0029】バイパス流路15によってスプール4に減
衰作用を与える場合、静圧軸受17、18の軸受効果
は、軸受からタンクポート9へ流れる流量で得るように
する。この軸受流量の調整は、スプール4とスリーブ3
との間隙を調整することにより行う。図4に示すよう
に、軸受からスプール4のタンクポート9への間隙をこ
の部分だけスプール4の径d1 を小さくすることによっ
て間隙を広くすればよい。このようにすれば、スプール
4の安定性・応答性はバイパス流路15により、軸受効
果はタンクポート9へ流れる流量によって、それぞれ独
立に調整することができるので、機能ごと最適な設計を
行うことができる。また、より少ない軸受流量に調整す
ることができるので、弁全体の漏れ流量が低減する。
【0030】なお、端部直径d0 を太くしているのは、
スプール4が移動するときにスプール端の背圧室14に
満たされた水が、広くしたスプール4とスリーブ3との
間隙を介して流れないようにするためであり、スプール
4の安定性・応答性がこの間隙の影響を受けないように
するためである。
【0031】図3には第3の発明が示されている。両端
のスプール背圧室14A、14Bからタンクポート9へ
連通するドレン流路6、6が設けられ、それぞれにドレ
ン絞り19、19が設けられている。そして、タンクポ
ート9へ連通するドレン流路6、6に設けられたドレン
絞り19、19はバイパス流路15に設けられた減衰絞
り23より流路抵抗が大きいものにされている。
【0032】この場合、スプール4が停止している状態
では、静圧軸受17、18からの流体は、一方はタンク
ポート9へ、他方は、スプール端部の背圧室14へ流れ
てドレン流路6のドレン絞り19を介してタンクポート
9へ流れる。このドレン絞り19を調整して軸受流量が
得られるように調整する。静圧軸受17、18からタン
クポート9へ流れる水の流量は、スプール4とスリーブ
3の隙間の大きさから決まるが、この流量では軸受効果
が充分でない時に有効である。また、このようにすれ
ば、スプール外径とスリーブ内径を全長にわたって均一
にすることができ、一部に段部を形成する必要がなく加
工が容易になる。また、スプール4が変位するとき、ス
プール両端の背圧室14A、14Bに満たされた水は、
ドレン絞り19を介してタンクポート9へ流出する流れ
と、バイパス流路15の減衰絞り23を介して左右に移
動する流れが生じる。この減衰絞り23を所定の応答性
が得られるように調整すればよい。このようにすれば、
軸受流量はドレン絞り19より、安定性・応答性はドレ
ン絞り19と減衰絞り23とによって調整することがで
きる。安定性と応答性とは2つの絞り19、23に依存
するが、軸受効果からドレン絞り19を決定してしまえ
ば、それぞれ、独立して取扱うことができる。このよう
な構成は、ドレン絞り19が減衰絞り23の抵抗より大
きいときに有効である。ドレン絞り19の抵抗の方が小
さければ、スプール変位による流量のほとんどはドレン
絞り19を介して流れるためである。
【0033】本発明では、スプール両端の背圧室へ水が
静圧軸受から流入してドレン流路へ流出し、スプール背
圧室の水は常に入れ替り滞留して水の腐食などが発生し
ない。なお、スプールを軸方向に押圧する電磁比例ソレ
ノイドや、変位センサの内部は水と接しているので、こ
れらの接液部は、防錆材、例えばステンレス鋼やプラス
チックを用いるとよい。
【0034】
【発明の効果】上記した構成からなる本発明の液圧電磁
比例制御弁によれば、以下の作用効果を奏する。 (1) スプール両端の背圧室を連通させるバイパス流
路を形成したので、この流路の流路抵抗によって、スプ
ールが変位する際にバイパス流路を流れる水に抵抗が与
えられ、減衰作用が得られる。一方、静圧軸受の軸受流
量は、軸受からタンクポートへ流れる流量で得るように
できるので、安定性・応答性と、軸受効果とを独立して
調整することができ、それぞれの機能を最適にすること
ができる。そして、弁全体の漏れ流量を低減することが
できる。
【0035】(2) また、バイパス流路に絞りを設け
たので、絞りを交換あるいは調整することにより、任意
の減衰効果に調整することができる。そして、スプール
両端の背圧室を連通する長いバイパス流路の径を大きく
できるので、弁本体ケーシングの製作が容易になる。
【0036】(3) さらに、バイパス流路に絞りを設
けると共に、スプール両端の背圧室からタンクポートへ
連通するドレン流路を形成し、この流路にドレン絞りを
設けたので、軸受から直接タンクポートへの流れと、ド
レン絞りを介して流れる流量とによって軸受流量が得ら
れる。一方、スプールの安定性・応答性は、バイパス流
路とドレン絞りの両抵抗から調整することができる。ま
ず、軸受流量をタンクポートの絞りによって決定し、安
定性・応答性をバイパス流路の絞りによって順に調整す
るようにすれば、それぞれの効果を独立して調整するこ
とができ、それぞれの性能を最適なものにすることがで
きる。
【0037】(4) 作動流体として水を使用している
ので、スプール両端の背圧室やバイパス流路内に満たさ
れた水がタンクポートへ流れ、この室での水が常に入替
わるようになり、水の腐食などを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す縦断面図。
【図2】第2の発明を示す縦断面図。
【図3】第3の発明を示す縦断面図。
【図4】第4の発明を示す断面図。
【図5】従来技術による水圧制御弁を示す縦断面図。
【符号の説明】
1、1A・・・流量制御部 2、2A・・・弁本体ケーシング 3・・・スリーブ 4・・・スプール 4a、4b、4c・・・ランド部 5・・・ばね 6・・・ドレン流路 7・・・ポンプポート 8L、8R・・・制御ポート 9・・・タンクポート 10・・・ソレノイド 11・・・鉄心 12・・・変位センサ 14A、14B・・・背圧室 15・・・バイパス流路 16・・・軸受流路 17、18・・・静圧軸受 19・・・ドレン絞り 20・・・隙間 21・・・蓋体 22・・・調整ねじ 23・・・減衰絞り 24・・・Oリング 26・・・係止部材 27・・・ばね受け部材 30・・・スプール駆動部 31・・・変位センサ部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソレノイドの励磁電流に応じて変位量を
    比例制御してスプールを駆動し、作動流体をポンプポー
    トから制御ポートへ出力してタンクポートへドレンし、
    流量または圧力を制御する液圧電磁比例制御弁におい
    て、作動流体には清水を用い、前記スプールの両端部を
    静圧軸受で支持し、両端のスプール背圧室を連通するバ
    イパス流路を形成したことを特徴とする液圧電磁比例制
    御弁。
  2. 【請求項2】 前記バイパス流路に減衰絞りを設けた請
    求項1に記載の液圧電磁比例制御弁。
  3. 【請求項3】 前記両端のスプール背圧室とタンクポー
    トとを連通するドレン流路をそれぞれ形成し、それぞれ
    のドレン流路にドレン絞りを設けた請求項1または2に
    記載の液圧電磁比例制御弁。
  4. 【請求項4】 前記ドレン絞りは前記減衰絞りより大き
    な抵抗を有する絞りである請求項3に記載の液圧電磁比
    例制御弁。
  5. 【請求項5】 前記静圧軸受部とタンクポート部との間
    のスプールの直径を他の部分より小さくした請求項1ま
    たは2に記載の液圧電磁比例制御弁。
JP18201696A 1996-07-11 1996-07-11 液圧電磁比例制御弁 Pending JPH1026251A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18201696A JPH1026251A (ja) 1996-07-11 1996-07-11 液圧電磁比例制御弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18201696A JPH1026251A (ja) 1996-07-11 1996-07-11 液圧電磁比例制御弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1026251A true JPH1026251A (ja) 1998-01-27

Family

ID=16110870

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18201696A Pending JPH1026251A (ja) 1996-07-11 1996-07-11 液圧電磁比例制御弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1026251A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100441887C (zh) * 2006-10-30 2008-12-10 华中科技大学 水压伺服阀
JP2014104633A (ja) * 2012-11-26 2014-06-09 Mitsubishi Heavy Industries Printing & Packaging Machinery Ltd ウェブの糊付装置及び糊付方法並びに段ボールシートの製造装置
JP2014231893A (ja) * 2013-05-30 2014-12-11 カヤバ工業株式会社 電磁比例制御弁

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100441887C (zh) * 2006-10-30 2008-12-10 华中科技大学 水压伺服阀
JP2014104633A (ja) * 2012-11-26 2014-06-09 Mitsubishi Heavy Industries Printing & Packaging Machinery Ltd ウェブの糊付装置及び糊付方法並びに段ボールシートの製造装置
US9833966B2 (en) 2012-11-26 2017-12-05 Mitsubishi Heavy Industries Printing & Packaging Machinery, Ltd. Web adhesive application device and adhesive application method as well as cardboard sheet manufacturing device
JP2014231893A (ja) * 2013-05-30 2014-12-11 カヤバ工業株式会社 電磁比例制御弁

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3260279B2 (ja) 水圧電磁比例制御弁
US7818966B2 (en) Hydraulic control valve system with isolated pressure compensation
KR100298068B1 (ko) 압력보상유압제어밸브장치
JP5452993B2 (ja) 圧力補償付き電磁比例方向流量制御弁
KR20000052553A (ko) 감쇠력 조정식 유압 완충기
KR20060090697A (ko) 압력 이송 밸브
US7261030B2 (en) Method and system for improving stability of hydraulic systems with load sense
US9970556B2 (en) Directional control valve
US5697401A (en) Hydraulic servovalve
US9140274B2 (en) Directional valve equipped with pressure compensation
JP2017065469A (ja) サスペンション装置
JP2008286381A (ja) 電磁弁
US4321941A (en) Pilot operated pressure relief valve
JPH1026251A (ja) 液圧電磁比例制御弁
US4265272A (en) Transient start-up eliminator for pressure piloted valve
KR870001080A (ko) 동력조향장치
JPH0448969B2 (ja)
JP3539987B2 (ja) 静圧定比制御弁方式静圧装置
JP2002188751A (ja) 圧力制御弁
JPH07269672A (ja) 電気液圧式の調整伝動装置制御装置
US4413650A (en) Hydraulic spool valves with controlled by-pass
JP2000110804A (ja) 液圧制御弁
JP2018025253A (ja) 流体制御システム
JP3793662B2 (ja) パワーステアリング装置の流量制御弁
JPH0231643Y2 (ja)