JPH10262186A - 赤外線カメラ - Google Patents
赤外線カメラInfo
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- JPH10262186A JPH10262186A JP9066004A JP6600497A JPH10262186A JP H10262186 A JPH10262186 A JP H10262186A JP 9066004 A JP9066004 A JP 9066004A JP 6600497 A JP6600497 A JP 6600497A JP H10262186 A JPH10262186 A JP H10262186A
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Landscapes
- Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
- Radiation Pyrometers (AREA)
- Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 撮像に用いるボロメータアレイの出力を観測
することにより温度センサを用いずにボロメータアレイ
の温度を安定化し、画像の輝度レベルが安定した赤外線
カメラを得る。 【解決手段】 温度安定化回路30を前置増幅回路10
と熱電温度安定器5との間に備える。温度安定化回路3
0を画素の読み出し周波数と比較して十分低い遮断周波
数を有するローパスフィルタ31と、ボロメータアレイ
2の温度の目標値を設定する基準電圧源32と、ローパ
スフィルタ31と基準電圧源32の出力の差を増幅する
差動増幅回路33と、差動増幅回路33の出力に応じた
電力を熱電温度安定器5に供給するパワーアンプ34に
より構成する。ボロメータアレイ2の出力レベルの平均
を前置増幅回路10の出力端において観測し、熱電温度
安定器5に供給する電力を制御することによりボロメー
タアレイ2の温度を安定化する。
することにより温度センサを用いずにボロメータアレイ
の温度を安定化し、画像の輝度レベルが安定した赤外線
カメラを得る。 【解決手段】 温度安定化回路30を前置増幅回路10
と熱電温度安定器5との間に備える。温度安定化回路3
0を画素の読み出し周波数と比較して十分低い遮断周波
数を有するローパスフィルタ31と、ボロメータアレイ
2の温度の目標値を設定する基準電圧源32と、ローパ
スフィルタ31と基準電圧源32の出力の差を増幅する
差動増幅回路33と、差動増幅回路33の出力に応じた
電力を熱電温度安定器5に供給するパワーアンプ34に
より構成する。ボロメータアレイ2の出力レベルの平均
を前置増幅回路10の出力端において観測し、熱電温度
安定器5に供給する電力を制御することによりボロメー
タアレイ2の温度を安定化する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はボロメータを用い
た赤外線カメラに関するものである。
た赤外線カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の赤外線カメラのブロック図
である。図中、1は赤外光学系、2は基板3上に形成さ
れ赤外光学系1の結像面に位置したボロメータアレイ、
4は基板3上に位置しボロメータアレイ2に対し熱的に
接触した温度センサ、5は基板3に対し熱的に接触した
熱電温度安定器、6はペルチェ素子5を支持するパッケ
ージ、7は赤外光に対し透明な窓、8はボロメータアレ
イ2にバイアス電圧を供給するバイアス電圧源、9は読
み出しを行なう画素を選択するためのクロックをボロメ
ータアレイ2に供給するドライバ回路、10はボロメー
タアレイ2の出力を増幅する前置増幅回路、11は前置
増幅回路10の出力をディジタル信号に変換するA/D
変換回路、12はA/D変換回路11の出力を所望のビ
デオ信号に変換して出力する表示処理回路、13はドラ
イバ回路9、A/D変換回路11、表示処理回路12の
動作タイミングを決めるクロックを生成するタイミング
発生回路、14は温度センサ4に入力端を接続し熱電温
度安定器5に出力端を接続した温度安定化回路である。
熱電温度安定器5としてはペルチェ素子が一般には広く
用いられている。このような赤外線カメラの基本構成は
例えば特表平7−508384号公報に示されており周
知のものである。
である。図中、1は赤外光学系、2は基板3上に形成さ
れ赤外光学系1の結像面に位置したボロメータアレイ、
4は基板3上に位置しボロメータアレイ2に対し熱的に
接触した温度センサ、5は基板3に対し熱的に接触した
熱電温度安定器、6はペルチェ素子5を支持するパッケ
ージ、7は赤外光に対し透明な窓、8はボロメータアレ
イ2にバイアス電圧を供給するバイアス電圧源、9は読
み出しを行なう画素を選択するためのクロックをボロメ
ータアレイ2に供給するドライバ回路、10はボロメー
タアレイ2の出力を増幅する前置増幅回路、11は前置
増幅回路10の出力をディジタル信号に変換するA/D
変換回路、12はA/D変換回路11の出力を所望のビ
デオ信号に変換して出力する表示処理回路、13はドラ
イバ回路9、A/D変換回路11、表示処理回路12の
動作タイミングを決めるクロックを生成するタイミング
発生回路、14は温度センサ4に入力端を接続し熱電温
度安定器5に出力端を接続した温度安定化回路である。
熱電温度安定器5としてはペルチェ素子が一般には広く
用いられている。このような赤外線カメラの基本構成は
例えば特表平7−508384号公報に示されており周
知のものである。
【0003】図6はボロメータアレイ2の構成を示す図
であり、説明の簡素化のため、2×2画素のものを示し
た。図中15〜18はボロメータ、19〜22はダイオ
ード、23〜26はFETスイッチ、27は水平走査回
路、28は垂直走査回路、29は負荷抵抗である。後述
のように、ボロメータを用いた赤外線カメラは被写体が
放射する赤外線を吸収することにより生じる温度上昇に
よる抵抗変化を映像化するものである。このため、ボロ
メータ15〜18はポリシリコン、酸化バナジウム、チ
タン等、抵抗変化率の大きな材料で形成し、感度の向上
を図っている。また、各ボロメータから周囲への熱コン
ダクタンスを低減し赤外線の吸収による上昇温度を稼ぐ
ため、パッケージ6、窓7は内部を真空状態に維持して
いる。
であり、説明の簡素化のため、2×2画素のものを示し
た。図中15〜18はボロメータ、19〜22はダイオ
ード、23〜26はFETスイッチ、27は水平走査回
路、28は垂直走査回路、29は負荷抵抗である。後述
のように、ボロメータを用いた赤外線カメラは被写体が
放射する赤外線を吸収することにより生じる温度上昇に
よる抵抗変化を映像化するものである。このため、ボロ
メータ15〜18はポリシリコン、酸化バナジウム、チ
タン等、抵抗変化率の大きな材料で形成し、感度の向上
を図っている。また、各ボロメータから周囲への熱コン
ダクタンスを低減し赤外線の吸収による上昇温度を稼ぐ
ため、パッケージ6、窓7は内部を真空状態に維持して
いる。
【0004】次に動作について説明する。まず温度安定
化回路14は温度モニタ4の出力を観測しながら熱電温
度安定器5に電力を供給し、基板3の温度を目標温度に
設定する。次にレンズキャップを赤外光学系1の直前に
置く等の行為により、一様な赤外線がボロメータ15〜
18へ入射する状態にする。次にタイミング発生回路1
3が生成するタイミングによりドライバ回路9がボロメ
ータアレイ2に読み出しを行なう画素を選択するための
クロックを送る。上記クロックは水平走査回路27、垂
直走査回路28に供給され、スイッチ23〜26を順次
導通状態にすることによりバイアス電圧源8から供給さ
れるバイアス電流の供給先をボロメータ15〜18の中
から順次選択する。ダイオード19〜22の存在により
バイアス電流は選択したボロメータから負荷抵抗29を
経路してグランドへ流れ、各ボロメータの抵抗値に相当
する電圧を負荷抵抗29とグランドとの間に生じる電位
差として出力する。次にボロメータアレイ2の出力を前
置増幅回路10で増幅しA/D変換回路11でディジタ
ル信号に変換した後、表示処理回路12において各画素
毎のオフセット補正データとして記憶する。
化回路14は温度モニタ4の出力を観測しながら熱電温
度安定器5に電力を供給し、基板3の温度を目標温度に
設定する。次にレンズキャップを赤外光学系1の直前に
置く等の行為により、一様な赤外線がボロメータ15〜
18へ入射する状態にする。次にタイミング発生回路1
3が生成するタイミングによりドライバ回路9がボロメ
ータアレイ2に読み出しを行なう画素を選択するための
クロックを送る。上記クロックは水平走査回路27、垂
直走査回路28に供給され、スイッチ23〜26を順次
導通状態にすることによりバイアス電圧源8から供給さ
れるバイアス電流の供給先をボロメータ15〜18の中
から順次選択する。ダイオード19〜22の存在により
バイアス電流は選択したボロメータから負荷抵抗29を
経路してグランドへ流れ、各ボロメータの抵抗値に相当
する電圧を負荷抵抗29とグランドとの間に生じる電位
差として出力する。次にボロメータアレイ2の出力を前
置増幅回路10で増幅しA/D変換回路11でディジタ
ル信号に変換した後、表示処理回路12において各画素
毎のオフセット補正データとして記憶する。
【0005】次にレンズキャップをはずし、被写体が放
射する赤外線を赤外光学系1により集光し、窓7を透過
させボロメータアレイ2上に結像する。これにより被写
体の放射赤外線の強度に応じた温度上昇がボロメータ1
5〜18にそれぞれ生じ、各ボロメータの抵抗値は入射
赤外線の強度に応じて各々変化する。次にボロメータア
レイ2の出力をオフセット補正データの取得時と同様に
前置増幅回路10で増幅しA/D変換回路11でディジ
タル信号に変換した後、表示処理回路12においてあら
かじめ取得したオフセット補正データを画素ごとに減算
し固定パターンノイズを除去した後、所望のビデオ信号
として出力する。なお、入射赤外線の吸収による各ボロ
メータの温度変化は300K背景における目標温度の1
Kの変化当たり数mk程度の微小なものであるため、輝
度レベルの安定した画像を得るためにはボロメータアレ
イ2の温度を高い精度で安定化することが必要である。
射する赤外線を赤外光学系1により集光し、窓7を透過
させボロメータアレイ2上に結像する。これにより被写
体の放射赤外線の強度に応じた温度上昇がボロメータ1
5〜18にそれぞれ生じ、各ボロメータの抵抗値は入射
赤外線の強度に応じて各々変化する。次にボロメータア
レイ2の出力をオフセット補正データの取得時と同様に
前置増幅回路10で増幅しA/D変換回路11でディジ
タル信号に変換した後、表示処理回路12においてあら
かじめ取得したオフセット補正データを画素ごとに減算
し固定パターンノイズを除去した後、所望のビデオ信号
として出力する。なお、入射赤外線の吸収による各ボロ
メータの温度変化は300K背景における目標温度の1
Kの変化当たり数mk程度の微小なものであるため、輝
度レベルの安定した画像を得るためにはボロメータアレ
イ2の温度を高い精度で安定化することが必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の赤外線カメラは
上記のように構成されており、ボロメータアレイ2の温
度を観測しながら安定化させるためには温度センサ4が
必要であるため、基板3、熱電温度安定器5、パッケー
ジ6、窓7の寸法が大型化するという難点があった。ま
た、温度センサ4の設置場所はボロメータアレイ2の周
囲すなわち基板3の端部となるため、温度センサ4の設
置場所付近に局所的な温度分布が生じた場合にはボロメ
ータアレイ2の温度が不安定になり、画像の輝度レベル
が不安定になるという難点があった。
上記のように構成されており、ボロメータアレイ2の温
度を観測しながら安定化させるためには温度センサ4が
必要であるため、基板3、熱電温度安定器5、パッケー
ジ6、窓7の寸法が大型化するという難点があった。ま
た、温度センサ4の設置場所はボロメータアレイ2の周
囲すなわち基板3の端部となるため、温度センサ4の設
置場所付近に局所的な温度分布が生じた場合にはボロメ
ータアレイ2の温度が不安定になり、画像の輝度レベル
が不安定になるという難点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明による赤外線
カメラは熱電温度安定器5に供給する電力を制御する温
度安定化回路を前置増幅回路10と熱電温度安定器5と
の間に備えたものである。
カメラは熱電温度安定器5に供給する電力を制御する温
度安定化回路を前置増幅回路10と熱電温度安定器5と
の間に備えたものである。
【0008】第2の発明による赤外線カメラは、熱電温
度安定器5に供給する電力を制御する温度安定化回路を
前置増幅回路10と熱電温度安定器5との間に備え、上
記温度安定化回路は前置増幅回路10の出力端に入力端
を接続したローパスフィルタと、ボロメータアレイ2の
温度の目標値を設定する基準電圧源と、上記ローパスフ
ィルタと上記基準電圧源の出力の差を増幅する差動増幅
回路と、上記差動増幅回路の出力に応じた電力を熱電温
度安定器5に供給するパワーアンプを備えたものであ
る。
度安定器5に供給する電力を制御する温度安定化回路を
前置増幅回路10と熱電温度安定器5との間に備え、上
記温度安定化回路は前置増幅回路10の出力端に入力端
を接続したローパスフィルタと、ボロメータアレイ2の
温度の目標値を設定する基準電圧源と、上記ローパスフ
ィルタと上記基準電圧源の出力の差を増幅する差動増幅
回路と、上記差動増幅回路の出力に応じた電力を熱電温
度安定器5に供給するパワーアンプを備えたものであ
る。
【0009】第3の発明による赤外線カメラは、熱電温
度安定器5に供給する電力を制御する温度安定化回路を
前置増幅回路10と熱電温度安定器5との間に備え、上
記温度安定化回路は前置増幅回路10の出力端に入力端
を接続したローパスフィルタと、上記ローパスフィルタ
の出力に応じた電力を熱電温度安定器5に供給するパワ
ーアンプを備え、前置増幅回路10の入力端にボロメー
タアレイ2の温度の目標値を設定する基準電圧源を接続
したものである。
度安定器5に供給する電力を制御する温度安定化回路を
前置増幅回路10と熱電温度安定器5との間に備え、上
記温度安定化回路は前置増幅回路10の出力端に入力端
を接続したローパスフィルタと、上記ローパスフィルタ
の出力に応じた電力を熱電温度安定器5に供給するパワ
ーアンプを備え、前置増幅回路10の入力端にボロメー
タアレイ2の温度の目標値を設定する基準電圧源を接続
したものである。
【0010】第4の発明による赤外線カメラは、熱電温
度安定器5に供給する電力を制御する温度安定化回路を
A/D変換回路11と熱電温度安定器5との間に備え、
上記温度安定化回路は入力端をA/D変換回路11の出
力端に接続した加算平均処理部と、上記加算平均処理部
の出力をD/A変換するD/A変換回路と、上記ボロメ
ータの温度の目標値を設定する基準電圧源と、上記D/
A変換回路の出力と上記基準電圧源の出力の差を増幅す
る差動増幅回路と、上記差動増幅回路の出力に応じた電
力を上記熱電温度安定器5に供給するパワーアンプを備
えたものである。
度安定器5に供給する電力を制御する温度安定化回路を
A/D変換回路11と熱電温度安定器5との間に備え、
上記温度安定化回路は入力端をA/D変換回路11の出
力端に接続した加算平均処理部と、上記加算平均処理部
の出力をD/A変換するD/A変換回路と、上記ボロメ
ータの温度の目標値を設定する基準電圧源と、上記D/
A変換回路の出力と上記基準電圧源の出力の差を増幅す
る差動増幅回路と、上記差動増幅回路の出力に応じた電
力を上記熱電温度安定器5に供給するパワーアンプを備
えたものである。
【0011】
実施の形態1.図1はこの発明による赤外線カメラの実
施の形態1を示すブロック図である。図中、1〜3,5
〜13は従来の装置と同じものである。30は前置増幅
回路10と熱電温度安定器5との間の設置した温度安定
化回路である。温度安定化回路30は前置増幅回路10
の出力端に入力端を接続したローパスフィルタ31と、
ボロメータアレイ2の温度の目標値を設定する基準電圧
源32と、ローパスフィルタ31と基準電圧源32の出
力の差を増幅する差動増幅回路33と、差動増幅回路3
3の出力に応じた電力を熱電温度安定器5に供給するパ
ワーアンプ34から構成される。ローパスフィルタ31
の遮断周波数はボロメータアレイ2の各画素の読み出し
周波数と比較して十分低い値に設定されている。
施の形態1を示すブロック図である。図中、1〜3,5
〜13は従来の装置と同じものである。30は前置増幅
回路10と熱電温度安定器5との間の設置した温度安定
化回路である。温度安定化回路30は前置増幅回路10
の出力端に入力端を接続したローパスフィルタ31と、
ボロメータアレイ2の温度の目標値を設定する基準電圧
源32と、ローパスフィルタ31と基準電圧源32の出
力の差を増幅する差動増幅回路33と、差動増幅回路3
3の出力に応じた電力を熱電温度安定器5に供給するパ
ワーアンプ34から構成される。ローパスフィルタ31
の遮断周波数はボロメータアレイ2の各画素の読み出し
周波数と比較して十分低い値に設定されている。
【0012】次にこの発明による赤外線カメラの動作に
ついて説明する。ドライバ回路9から供給される駆動ク
ロックにより、水平走査回路27、垂直走査回路28を
動作し、ボロメータ15〜18にバイアス電流を順次流
す。これにより、ボロメータアレイ2、前置増幅回路1
0はそれぞれ図2に示すような波形の電圧を出力する。
ローパスフィルタ31は前置増幅回路10の出力を平均
化した値を出力し、一方、基準電圧源32はボロメータ
アレイ2の温度の目標値に相当する電圧を出力する。差
動増幅回路33はローパスフィルタ31の出力と基準電
圧源32の出力との差を増幅してパワーアンプ34に入
力し、パワーアンプ34は差動増幅回路33の出力に応
じた電力を熱電温度安定器5に供給する。ボロメータア
レイ2を構成するボロメータ15〜18の抵抗は温度に
より変化するため、図2に示した出力波形の振幅Aもボ
ロメータアレイ2及び基板3の温度に依存して変化す
る。このため、ボロメータアレイ2の温度が目標値から
離れている場合には熱電温度安定器5は基板3を大きな
パワーで加熱又は冷却し、ボロメータアレイ2の温度が
目標値に近づくとローパスフィルタ31の出力と基準電
圧源32の出力の差が零に近づくため、加熱又は冷却の
パワーは低下する。この動作により、ボロメータアレイ
2の温度を目標値に安定化させる。その他の動作は従来
の装置と同様である。
ついて説明する。ドライバ回路9から供給される駆動ク
ロックにより、水平走査回路27、垂直走査回路28を
動作し、ボロメータ15〜18にバイアス電流を順次流
す。これにより、ボロメータアレイ2、前置増幅回路1
0はそれぞれ図2に示すような波形の電圧を出力する。
ローパスフィルタ31は前置増幅回路10の出力を平均
化した値を出力し、一方、基準電圧源32はボロメータ
アレイ2の温度の目標値に相当する電圧を出力する。差
動増幅回路33はローパスフィルタ31の出力と基準電
圧源32の出力との差を増幅してパワーアンプ34に入
力し、パワーアンプ34は差動増幅回路33の出力に応
じた電力を熱電温度安定器5に供給する。ボロメータア
レイ2を構成するボロメータ15〜18の抵抗は温度に
より変化するため、図2に示した出力波形の振幅Aもボ
ロメータアレイ2及び基板3の温度に依存して変化す
る。このため、ボロメータアレイ2の温度が目標値から
離れている場合には熱電温度安定器5は基板3を大きな
パワーで加熱又は冷却し、ボロメータアレイ2の温度が
目標値に近づくとローパスフィルタ31の出力と基準電
圧源32の出力の差が零に近づくため、加熱又は冷却の
パワーは低下する。この動作により、ボロメータアレイ
2の温度を目標値に安定化させる。その他の動作は従来
の装置と同様である。
【0013】実施の形態2.図3はこの発明による赤外
線カメラの実施の形態2を示すブロック図である。図
中、1〜3,5〜13は従来の装置と同じものである。
35は温度安定化回路であり、温度安定化回路35はロ
ーパスフィルタ31、パワーアンプ34から構成され
る。ローパスフィルタ31、パワーアンプ34は実施の
形態1と同じものである。36はボロメータアレイ2の
温度の目標値を設定する基準電圧源であり、その出力端
は前置増幅回路10の入力端に接続している。
線カメラの実施の形態2を示すブロック図である。図
中、1〜3,5〜13は従来の装置と同じものである。
35は温度安定化回路であり、温度安定化回路35はロ
ーパスフィルタ31、パワーアンプ34から構成され
る。ローパスフィルタ31、パワーアンプ34は実施の
形態1と同じものである。36はボロメータアレイ2の
温度の目標値を設定する基準電圧源であり、その出力端
は前置増幅回路10の入力端に接続している。
【0014】次にこの発明による赤外線カメラの動作に
ついて説明する。ドライバ回路9から供給される駆動ク
ロックにより、水平走査回路27、垂直走査回路28が
動作し、ボロメータ15〜18にバイアス電流を順次流
す。これにより、ボロメータアレイ2は実施の形態1と
同様の波形の電圧を出力する。前置増幅回路10はボロ
メータアレイ2の出力に基準電圧源36の出力を加えた
電圧を出力する。ローパスフィルタ31は通電期間中の
前置増幅回路10の出力を平均化して出力し、パワーア
ンプ35はローパスフィルタ31の出力に応じた電力を
熱電温度安定器5に供給する。ボロメータ15〜18の
抵抗は温度により変化するため、ボロメータアレイ2の
温度が目標値から離れている場合にはローパスフィルタ
31の出力は大きな値となり、熱電温度安定器5は基板
3を大きなパワーで加熱又は冷却する。ボロメータアレ
イ2の温度が目標値に近づくとローパスフィルタ31の
出力は零に近づくため、加熱又は冷却のパワーは低下す
る。この動作により、ボロメータアレイ2の温度を目標
値に安定化させる。その他の動作は従来の装置と同様で
ある。
ついて説明する。ドライバ回路9から供給される駆動ク
ロックにより、水平走査回路27、垂直走査回路28が
動作し、ボロメータ15〜18にバイアス電流を順次流
す。これにより、ボロメータアレイ2は実施の形態1と
同様の波形の電圧を出力する。前置増幅回路10はボロ
メータアレイ2の出力に基準電圧源36の出力を加えた
電圧を出力する。ローパスフィルタ31は通電期間中の
前置増幅回路10の出力を平均化して出力し、パワーア
ンプ35はローパスフィルタ31の出力に応じた電力を
熱電温度安定器5に供給する。ボロメータ15〜18の
抵抗は温度により変化するため、ボロメータアレイ2の
温度が目標値から離れている場合にはローパスフィルタ
31の出力は大きな値となり、熱電温度安定器5は基板
3を大きなパワーで加熱又は冷却する。ボロメータアレ
イ2の温度が目標値に近づくとローパスフィルタ31の
出力は零に近づくため、加熱又は冷却のパワーは低下す
る。この動作により、ボロメータアレイ2の温度を目標
値に安定化させる。その他の動作は従来の装置と同様で
ある。
【0015】実施の形態3.図4はこの発明による赤外
線カメラの実施の形態3を示すブロック図である。図
中、1〜3,5〜13は従来の装置と同じものである。
37はA/D変換回路11と熱電温度安定器5との間に
設置した温度安定化回路である。温度安定化回路37は
加算平均処理部38、D/A変換回路39、基準電圧源
32、差動増幅回路33、パワーアンプ34から構成さ
れる。基準電圧源32、差動増幅回路33、パワーアン
プ34は実施の形態1と同じものである。
線カメラの実施の形態3を示すブロック図である。図
中、1〜3,5〜13は従来の装置と同じものである。
37はA/D変換回路11と熱電温度安定器5との間に
設置した温度安定化回路である。温度安定化回路37は
加算平均処理部38、D/A変換回路39、基準電圧源
32、差動増幅回路33、パワーアンプ34から構成さ
れる。基準電圧源32、差動増幅回路33、パワーアン
プ34は実施の形態1と同じものである。
【0016】次にこの発明による赤外線カメラの動作に
ついて説明する。ドライバ回路9から供給される駆動ク
ロックにより水平走査回路27、垂直走査回路28が動
作し、ボロメータ15〜18にバイアス電流を順次流
す。これにより、ボロメータアレイ2、前置増幅回路1
0はそれぞれ実施の形態1と同様の波形の電圧を出力す
る。次に通電期間中に相当する部分の前置増幅回路10
の出力をA/D変換回路11でディジタル信号に変換し
た後加算平均処理部38で加算平均し、加算平均の結果
をD/A変換回路40でアナログ信号に変換する。一
方、基準電圧源32はボロメータアレイ2の温度の目標
値に相当する電圧を出力する。差動増幅回路33はD/
A変換回路39の出力と基準電圧源32の出力との差を
増幅してパワーアンプ34に入力し、パワーアンプ34
は差動増幅回路33の出力に応じた電力を熱電温度安定
器5に供給する。ボロメータアレイ2を構成するボロメ
ータ15〜18の抵抗は温度により変化するため、ボロ
メータアレイ2の温度が目標値から離れている場合には
ペルチェ素子5は基板3を大きなパワーで加熱又は冷却
し、ボロメータアレイ2の温度が目標値に近づくとD/
A変換回路40の出力と基準電圧源32の出力の差が零
に近づくため、加熱又は冷却のパワーは低下する。この
動作により、ボロメータアレイ2の温度を目標値に安定
化させる。その他の動作は従来の装置と同様である。
ついて説明する。ドライバ回路9から供給される駆動ク
ロックにより水平走査回路27、垂直走査回路28が動
作し、ボロメータ15〜18にバイアス電流を順次流
す。これにより、ボロメータアレイ2、前置増幅回路1
0はそれぞれ実施の形態1と同様の波形の電圧を出力す
る。次に通電期間中に相当する部分の前置増幅回路10
の出力をA/D変換回路11でディジタル信号に変換し
た後加算平均処理部38で加算平均し、加算平均の結果
をD/A変換回路40でアナログ信号に変換する。一
方、基準電圧源32はボロメータアレイ2の温度の目標
値に相当する電圧を出力する。差動増幅回路33はD/
A変換回路39の出力と基準電圧源32の出力との差を
増幅してパワーアンプ34に入力し、パワーアンプ34
は差動増幅回路33の出力に応じた電力を熱電温度安定
器5に供給する。ボロメータアレイ2を構成するボロメ
ータ15〜18の抵抗は温度により変化するため、ボロ
メータアレイ2の温度が目標値から離れている場合には
ペルチェ素子5は基板3を大きなパワーで加熱又は冷却
し、ボロメータアレイ2の温度が目標値に近づくとD/
A変換回路40の出力と基準電圧源32の出力の差が零
に近づくため、加熱又は冷却のパワーは低下する。この
動作により、ボロメータアレイ2の温度を目標値に安定
化させる。その他の動作は従来の装置と同様である。
【0017】
【発明の効果】第1〜3の発明によれば、温度安定化回
路30,35を前置増幅回路10と熱電温度安定器5と
の間に備え、前置増幅回路10の出力におけるボロメー
タ15〜18の出力の平均を観測することにより熱電温
度安定器5に供給する電力を制御し、ボロメータアレイ
2の温度を安定化して撮像を行なうようにしたため、温
度センサを必要とせず、輝度レベルの安定した画像を有
する赤外線カメラが得られる効果がある。
路30,35を前置増幅回路10と熱電温度安定器5と
の間に備え、前置増幅回路10の出力におけるボロメー
タ15〜18の出力の平均を観測することにより熱電温
度安定器5に供給する電力を制御し、ボロメータアレイ
2の温度を安定化して撮像を行なうようにしたため、温
度センサを必要とせず、輝度レベルの安定した画像を有
する赤外線カメラが得られる効果がある。
【0018】第4の発明によれば、温度安定化回路37
を前置増幅回路10と熱電温度安定器5との間に備え、
A/D変換回路11の出力におけるボロメータ15〜1
8の出力の平均を観測することにより熱電温度安定器5
に供給する電力を制御し、ボロメータアレイ2の温度を
安定化して撮像を行なうようにしたため、温度センサを
必要とせず、輝度レベルの安定した画像を有する赤外線
カメラが得られる効果がある。
を前置増幅回路10と熱電温度安定器5との間に備え、
A/D変換回路11の出力におけるボロメータ15〜1
8の出力の平均を観測することにより熱電温度安定器5
に供給する電力を制御し、ボロメータアレイ2の温度を
安定化して撮像を行なうようにしたため、温度センサを
必要とせず、輝度レベルの安定した画像を有する赤外線
カメラが得られる効果がある。
【図1】 この発明による赤外線カメラの実施の形態1
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図2】 この発明による赤外線カメラの実施の形態1
におけるボロメータアレイ2、前置増幅回路10、ロー
パスフィルタ31の各出力を示す図である。
におけるボロメータアレイ2、前置増幅回路10、ロー
パスフィルタ31の各出力を示す図である。
【図3】 この発明による赤外線カメラの実施の形態2
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図4】 この発明による赤外線カメラの実施の形態3
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図5】 従来の赤外線カメラを示すブロック図であ
る。
る。
【図6】 従来の赤外線カメラにおけるボロメータアレ
イ2の構成を示す接続図である。
イ2の構成を示す接続図である。
1 赤外光学系、2 ボロメータアレイ、3 基板、5
熱電温度安定器、8バイアス電圧源、9 ドライバ回
路、10 前置増幅回路、11 A/D変換回路、12
表示処理回路、13 タイミング発生回路、30 温
度安定化回路、31 ローパスフィルタ、32 基準電
圧源、33 差動増幅回路、34 パワーアンプ、35
温度安定化回路、36 基準電圧源、37 温度安定
化回路、38 加算平均処理部、39 D/A変換回
路。
熱電温度安定器、8バイアス電圧源、9 ドライバ回
路、10 前置増幅回路、11 A/D変換回路、12
表示処理回路、13 タイミング発生回路、30 温
度安定化回路、31 ローパスフィルタ、32 基準電
圧源、33 差動増幅回路、34 パワーアンプ、35
温度安定化回路、36 基準電圧源、37 温度安定
化回路、38 加算平均処理部、39 D/A変換回
路。
Claims (4)
- 【請求項1】 赤外光学系と、基板上に配列し上記赤外
光学系の結像面に位置したボロメータアレイと、上記基
板に対し熱的に接触した熱電温度安定器と、上記ボロメ
ータアレイにバイアス電圧を供給するバイアス電圧源
と、上記ボロメータアレイにクロックを供給するドライ
バ回路と、上記ボロメータアレイの出力を増幅する前置
増幅回路と、上記前置増幅回路の出力をディジタル信号
に変換するA/D変換回路と、上記A/D変換回路の出
力を所望のビデオ信号に変換し出力する表示処理回路
と、上記ボロメータアレイの出力が上記表示処理回路か
ら出力されるまでの過程における信号を観測することに
より上記熱電温度安定器に供給する電力を制御し上記ボ
ロメータアレイの温度を安定化させる温度安定化回路
と、上記ドライバ回路、上記A/D変換回路、上記表示
処理回路にクロックを供給するタイミング発生回路とを
備えたことを特徴とする赤外線カメラ。 - 【請求項2】 上記温度安定化回路として、入力端を上
記前置増幅回路の出力端に接続したローパスフィルタ
と、上記ボロメータアレイの温度の目標値を設定する基
準電圧源と、上記ローパスフィルタの出力と上位基準電
圧源の出力の差を増幅する差動増幅回路と、上記差動増
幅回路の出力に応じた電力を上記熱電温度安定器に供給
するパワーアンプを備えたことを特徴とする請求項1記
載の赤外線カメラ。 - 【請求項3】 上記温度安定化回路として、入力端を上
記前置増幅回路の出力端に接続したローパスフィルタ
と、上記ロパスフィルタの出力に応じた電力を上記熱電
温度安定器に供給するパワーアンプを備え、上記ボロメ
ータアレイの温度の目標値を設定する基準電圧源を上記
前置増幅回路の入力端に接続したことを特徴とする請求
項1記載の赤外線カメラ。 - 【請求項4】 上記温度安定化回路として、入力端を上
記A/D変換回路の出力端に接続した加算平均処理部
と、上記加算平均処理部の出力をD/A変換するD/A
変換回路と、上記ボロメータアレイの温度の目標値を設
定する基準電圧源と、上記D/A変換回路の出力と上記
基準電圧源の出力の差を増幅する差動増幅回路と、上記
差動増幅回路の出力に応じた電力を上記熱電温度安定器
に供給するパワーアンプを備えたことを特徴とする請求
項1記載の赤外線カメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9066004A JPH10262186A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 赤外線カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9066004A JPH10262186A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 赤外線カメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10262186A true JPH10262186A (ja) | 1998-09-29 |
Family
ID=13303378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9066004A Pending JPH10262186A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 赤外線カメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10262186A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000295528A (ja) * | 1999-04-02 | 2000-10-20 | Nissan Motor Co Ltd | 熱型赤外線撮像素子 |
JP2009145330A (ja) * | 2007-12-12 | 2009-07-02 | Ulis | 抵抗型イメージングボロメータを具備する赤外放射を検出する装置、そのボロメータのアレイを具備するシステム、及びそのシステムに統合されるイメージングボロメータを読み出すための方法 |
-
1997
- 1997-03-19 JP JP9066004A patent/JPH10262186A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000295528A (ja) * | 1999-04-02 | 2000-10-20 | Nissan Motor Co Ltd | 熱型赤外線撮像素子 |
JP2009145330A (ja) * | 2007-12-12 | 2009-07-02 | Ulis | 抵抗型イメージングボロメータを具備する赤外放射を検出する装置、そのボロメータのアレイを具備するシステム、及びそのシステムに統合されるイメージングボロメータを読み出すための方法 |
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