JPH10262154A - マルチカラー画像の符号化装置およびその方法ならびにマルチカラー画像の復号化装置およびその方法 - Google Patents

マルチカラー画像の符号化装置およびその方法ならびにマルチカラー画像の復号化装置およびその方法

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JPH10262154A
JPH10262154A JP9270252A JP27025297A JPH10262154A JP H10262154 A JPH10262154 A JP H10262154A JP 9270252 A JP9270252 A JP 9270252A JP 27025297 A JP27025297 A JP 27025297A JP H10262154 A JPH10262154 A JP H10262154A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2次元の色順位変換における先頭移動処理、
すなわち、最新出現表作成処理を行う際のソーティング
の演算量を大幅に削減し、処理速度の大幅な向上を図る
こと。また、低容量のラインバッファ等の周辺画素生成
手段を使用できるようにすること。 【解決手段】 このマルチカラー画像の符号化装置1等
は、2次元の周辺画素データを構成する上位の2次元色
順位テーブル20と、最新に入力されたカラー画素デー
タに対応するカラーシンボルの色順位を最上位に繰り上
げる最新出現表作成動作によって生成される下位の色順
位用の1次元色順位テーブル22とから合成される色順
位テーブル23を有する。そして、符号化や復号化の対
象となる対象画像を、限定した画素数の横幅を有する短
冊に区切る短冊生成手段5や短冊合成手段を設け、その
各短冊内を順次符号化したり、短冊状に復号している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチカラー画像
の符号化装置およびその方法ならびにマルチカラー画像
の復号化装置およびその方法に関する。そして、さらに
詳細に述べれば、特にマルチカラー画像を符号化および
復号化する際のその対象画像の区切り方の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来からパソコンやゲーム機器等では、
マルチカラー画像と呼ばれる画像が使用されている。こ
のマルチカラー画像とは、代表色画像とか限定色画像等
とも呼ばれているもので、図22に示すように、特定の
色、すなわち特定のR(赤)、G(緑)、B(青)の値
を持つ色に対してインデックスを付与し、そのインデッ
クスのデータを利用して、16色や256色等の限定さ
れた代表色で表現するようにした画像のことである。
【0003】このようなマルチカラー画像のデータは、
仮にR、G、Bの各色が8ビット(256種)で表され
るとしたら、合計24ビット必要になるのであるが、イ
ンデックスそのものも例えば8ビットで表示するように
しているので、相当な圧縮率となっている。しかし、圧
縮はされているが、それでも情報量が多いため、何の工
夫もせず、そのままの形で処理すると、メモリ容量が大
きくなり、また通信速度も遅くなり実用的でない。した
がって、マルチカラー画像も他の画像データと同様にそ
の圧縮技術は極めて重要なものとなる。特に、マルチカ
ラー画像は、その色の数が限定されていることから、ロ
スレスでの符号化および復号化、すなわち可逆的な圧縮
技術が必要とされている。
【0004】一方、近年、データ圧縮の手法の一つとし
て、エントロピー符号器および復号器を用いた技術が注
目されている。このエントロピー符号化および復号化技
術の一つとして、例えば、算術符号化および復号化の技
術を用いたものがある。この技術の概要は、例えば、特
開昭62−185413号公報、特開昭63−7432
4号公報、特開昭63−76525号公報等に記載され
ている。
【0005】図16に、このような技術を用いた従来の
マルチカラー画像の符号化システム50および復号化シ
ステム60を示す。この符号化システム50は、ライン
バッファ51と、エントロピー符号器52とを含むもの
である。入力されるインデックスのデータ、すなわちカ
ラー画素データ100Aは、ラインバッファ51および
エントロピー符号器52へ入力される。このカラー画素
データ100Aは、図17に示すように、いずれもラス
タースキャンされ水平走査順に順次画素データとして入
力される。なお、このインデックスのデータ、すなわち
カラー画素データ100Aを作成する方法としては、入
力する色の順番にインデックスを付与する方法が一般的
であり、図22に示すように、インデックスの番号が近
いもの、例えば「1」と「2」でもその色が大きく異な
ったり、インデックスの番号が遠いもの、例えば「10
0」と「200」でもその色は近似している現象が生じ
ている。このような現象を避けるため、特開平5−32
8142に示されるように、色の近いものに連続番号を
付与するようにしたものも現れている。
【0006】符号化システム50中のラインバッファ5
1は、参照画素生成手段として、既に入力されたカラー
画素データ100Aから、符号化対象画素Xに対する参
照画素データA,B,C,Dを作成する。すなわち、ラ
インバッファ51は、画像をスキャンするときにnライ
ン(1〜5ライン程度が多い)分の履歴を記憶してお
く。そして、符号化対象画素Xのカラー画素データ10
0Aが入力されるごとに、この直前の画素Aと、周辺の
画素B,C,Dとからなる一連の画素データを参照画素
データ110としてエントロピー符号器52へ向けて出
力する。
【0007】このエントロピー符号器52は、例えば、
算術符号化またはハフマン符号化などの手法を用いて形
成される。そして、参照画素データ110を状態信号と
して用い、対象カラー画素データ100Aを符号化デー
タ200に変換出力する。
【0008】一方、復号化システム60は、ラインバッ
ファ61とエントロピー復号器62を含んで構成され
る。ここにおいて、ラインバッファ61とエントロピー
復号器62は、入力される符号化データ200を符号化
システム50のラインバッファ51、エントロピー符号
器52とは全く逆の手順で復号化出力するように形成さ
れている。
【0009】このようにして、符号化システム50と、
復号化システム60とは、互いに全く逆のアルゴリズム
を用いて、カラー画素データ100Aを符号化データ2
00に符号化し、さらにこの符号化データ200をカラ
ー画素データ100Bに復号化して出力することができ
る。したがって、このシステムは、各種用途に幅広く用
いることができる。
【0010】ところで、このようなシステムでは、カラ
ー画素データ100Aの値、すなわちインデックスの番
号が一定の番号付近に偏るとそのデータの圧縮率が向上
する。また、このシステムでは、参照画素データ110
を、エントロピー符号器52、エントロピー復号器62
の状態信号として使用している。したがって、その状態
数、すなわち、参照画素数を多くとれば、同様にデータ
圧縮率は向上する。すなわち、算術符号化またはハフマ
ン符号化などの手法を用いてエントロピー符号器52お
よび復号器62を構成する場合には、0または1のシン
ボルの発生確率に大きな偏りがあると、データの圧縮率
を高めることができる。これは、エントロピー符号化技
術では、発生確率の高い入力データには短い符号化デー
タを割り当て、発生率の低い入力データには相対的に長
い符号化データを割り当てるからである。
【0011】シンボル、すなわちインデックスの番号の
発生確率の大きな偏りを得るために、従来より、入力デ
ータをいくつかの状態に分類して符号化することが行わ
れている。なぜなら、分類をしないと、良い圧縮率は得
られないからである。例えば、図16に示す従来の手法
では、ラインバファ51,61を用い、参照画素データ
を作成し、これを分類用の状態信号としてエントロピー
符号器52およびエントロピー復号器62へ入力してい
る。そして、これらエントロピー符号器52およびエン
トロピー復号器62は、前記状態信号を用いることによ
り入力データを分類し、符号化および復号化を行ってい
る。すなわち、参照画素データの各状態の発生確率を計
算し、その発生確率の高い組み合わせのものに短い符号
化データを割り当てている。そして、これによりデータ
の圧縮率を高めている。
【0012】しかし、前述したエントロピー符号器52
およびエントロピー復号器62では、参照画素データの
状態数に対応した数の符号化パラメータテーブルが必要
となる。このため、圧縮率を高めるために参照画素数を
大きくとればとるほど、符号化および復号化のパラメー
タテーブルが大きくなる。このため、エントロピー符号
器52およびエントロピー復号器62が大型化かつ高価
となってしまうという問題がある。
【0013】例えば、カラー画素データ、すなわちイン
デックスの番号を4ビットデータ(16種)で構成し、
しかも参照画素データ110の画素数が4である場合を
想定する。この場合には、符号化および復号化パラメー
タテーブルの状態数は、4画素×4ビット=16ビット
分の状態数、すなわち216の状態数をとる。このため、
16=65536通りのパラメータテーブルを用意しな
ければならない。このことからも、参照画素を1つ増や
すごとに、その分、符号化および復号化パラメータテー
ブルが極めて大きくなり、エントロピー符号器52およ
びエントロピー復号器62を構成するハードウェアが大
型化してしまうことが理解される。しかも、対象画素も
4ビット、すなわち、4プレーンで構成され、各プレー
ンに1ビットずつの信号が割り当てられ、結果として4
ビットで16通りの値(色)をとるので、パラメータテ
ーブルは65536×16の大きさを持つテーブルとな
る(図18参照)。
【0014】このような問題に対し、対象画素のカラー
シンボル、すなわち色に対応するインデックスの番号の
出現頻度の偏りを計算し、出現頻度順位に対応して、イ
ンデックスの番号を並び替える色順位変換の方法(特開
平6−276041号)がある。すなわち、これにより
出現頻度の高いものに短い符号化データを割り当て、さ
らに、圧縮率を高めている。また、この公開公報には、
エントロピー符号器52およびエントロピー復号器62
の中に縮退した状態数に応じてパラメータテーブルを小
さくさせる技術も開示されている。
【0015】この特開平6−276041号公報に示さ
れている状態数を縮退するシステムの特徴は、図19に
示すように、従来の符号化システム50や復号化システ
ム60と同様にエントロピー符号器52およびエントロ
ピー復号器62に参照画素データ110を状態信号とし
て入力するわけであるが、その入力に際し、その状態信
号140を、ラインバッファ51,61から出力される
参照画素データ110を縮退する状態縮退器53,63
によって生成する点にある。
【0016】この状態縮退器53、63は、入力される
参照画素データ110を、より少ないビット数の状態信
号140に縮退し、対応するエントロピー符号器52お
よびエントロピー復号器62へ向け出力するように構成
されている。なお、予測器54,64は、それぞれカラ
ーシンボルの出現頻度に基づいてカラー画素データを色
順位に変換するためおよびその逆を行うための色順位テ
ーブル(詳細は後述)をそのメモリーに保有しているも
のである。
【0017】なお、縮退とは、縮退後の状態数に、元の
状態を分類する操作である。この分類は、分類後のエン
トロピー(1つのシンボルを表示するための平均情報
量)が最少となるように、その組み合わせを選択して行
う。そして、縮退後の状態数、すなわち、分類された後
の状態数に対して識別ビットを付加する。これが状態信
号140である。
【0018】ところで、状態縮退器53,63に用いる
縮退テーブルとしては、参照画素データ110のカラー
シンボルの組み合わせパターンと、縮退データとの関係
を特定する縮退テーブルを設定し、この縮退テーブルを
用い、入力される参照画素データ110のカラーシンボ
ルの組み合わせパターンを、縮退データに変換出力する
方法がある。
【0019】図20には、このような手法を用いて行わ
れる縮退動作の一例が示されている。ここでは、説明を
簡単にするために、図20(A)に示すよう、符号化対
象画素Xに対し、A,B,Cの3つの画素から形成され
るマルコフモデルを参照画素パターンとして用いる場合
を例にとり説明する。
【0020】参照画素が、図20(A)に示すように、
3つの画素から構成される場合には、そのカラーシンボ
ルの組み合わせパターンは、図20(B)に示すように
5通りとなる。すなわち、3つに画素のカラーシンボル
が全て一致するパターンと、2つのカラーシンボルのみ
が一致する場合に該当する3つのパターンと、全ての画
素のカラーシンボルが異なるパターンの計5つのパター
ンに分類される。
【0021】したがって、図20(B)に示すテーブル
を状態縮退器53,63の縮退テーブルとして用いるこ
とにより、本来3つの画素の組み合わせが取りうる212
パターンの状態を、図20(B)に示す5つの状態S1
〜S5に縮退することができる。このようにすることに
よって、参照画素データ110を効果的に縮退し、エン
トロピー符号器52およびエントロピー復号器62の状
態数を大幅に少なくすることができる。
【0022】ところで、このような算術符号化および復
号化の一般的な手法は、既に1画像符号化標準JBIG
(インターナショナルスタンダードISO/IEC11
544)のp26〜44およびp44〜p50に詳細に
述べられているが、ここでは後述する本発明を展開する
際の前提技術として簡単に説明する。
【0023】図16に用いられる算術符号型のエントロ
ピー符号器52の一例を図21に示す。なお、算術復号
型のエントロピー復号器62の構成は、エントロピー符
号器52の構成と実質的に同一であるので、ここではそ
の説明は省略する。
【0024】このエントロピー符号器52は、算術演算
部55と、状態記憶器として機能する発生確率生成手段
56とを含んで構成される。この発生確率生成手段56
内には、符号化に必要なシンボル発数確率を決定するた
めに必要な状態パラメータテーブルが書き込まれてい
る。上記の状態パラメータは、入力される状態信号によ
って特定される。そして、この状態信号によって特定さ
れた状態パラメータのテーブルに対し、発生確率生成手
段56の発生確率演算パラメータが算術演算部55へ向
けて出力される。算術演算部55は、このようにして入
力される発生確率に基づき、エントロピー符号化を行
い、入力される色順位データ120を符号化データ20
0に変換出力する。そして、符号化した色順位データ1
20の値により、状態信号に対する発生確率を再計算
し、演算パラメータ更新値として、発生確率生成手段5
6へ入力する。この更新結果が次データの発生確率とし
てテーブルに記憶されることで、エントロピー符号器5
2の圧縮効率が向上することとなる。
【0025】なお、色順位データ120を生成するため
に、先に述べたように予測器54,64内に色順位テー
ブルが配置されている。この色順位テーブルの一例とし
て、図23に示されるものが知られている(特開平6ー
276041号公報参照)。この例では、符号化対象画
素Xに対しての色順位テーブルを決める際、2次元的な
周辺画素データR0,R1,R2,R3を上位の色順位
データとして使用し、符号化対象画素Xと同一ラインの
1次元テーブルを下位の色順位データとして使用するも
のである。このとき、1次元テーブルから周辺画素デー
タR0,R1,R2,R3のカラーシンボルを除去した
後、上位と下位の色順位データをドッキングさせ符号化
対象画素Xの色順位テーブルとしている。
【0026】具体的にどのように色順位テーブルができ
あがるかを図23に基づき説明する。符号化されるカラ
ーシンボルが16色の場合を考える。仮に、色順位を図
23(A)に示すように、各画素の位置R0,R1,R
2…R8… で固定したとき、それぞれのカラーシンボ
ルが図23(B)に示すように、C4,C3,C6,C
5,C2,C2…のとき、できあがる最新出現表となる
色順位テーブルは、図23(C)に示すようになる。す
なわち、最上位はR0のC4,2番目はR1のC3,3
番目はR2のC6,4番目はR3のC5,5番目はR4
のC2,6番目はR5にあるC2となるが、C2は既に
発生しており、さらにR6のC4も既に発生しているの
で、第6番目はR7のC0となる。このようにして既に
上位にある色すなわち、R0〜R3に出現するカラーシ
ンボルを除いた色順位データがR0〜R3のデータに加
わり、16色のカラーシンボルの第1番目から16番目
までが決められる。なおこのとき、上位4つの周辺画素
を学習により可変とすることもできる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】図23に示される2次
元の色順位変換を行うための色順位テーブルは、そのテ
ーブルを作成する際、2次元的な周辺画素と1次元テー
ブルとの重複したカラーシンボルを1次元テーブルから
削除する作業が必要となっている。1次元テーブルから
重複したカラーシンボルを削除するこの処理は、カラー
シンボルのインデックスコードのビット数が増加する
と、莫大な処理量になってしまう。すなわち、図23に
示すように全カラーシンボルの数が16色、すなわちイ
ンデックスコードとしては4ビットあれば十分な場合に
は、重複するカラーシンボルを検索し、該当するカラー
シンボルを1次元テーブルから削除する作業もそれ程の
負荷にはならないが、インデックスコードが8ビットと
なると256色となり、重複するカラーシンボルを検索
し、削除する作業は莫大となる。
【0028】例えば、周辺画素データR0,R1,R
2,R3が全部異なる色であったとき、4色それぞれに
ついて1次元テーブル中の256色から検索し、同じ色
が見つかったところで、そのカラーシンボルを削除し、
それ以後の順位を詰めて最後のカラーシンボルに256
番目の順位を付ける作業を行う。このため、最高256
×4回の比較を行わなければならない。この作業量は極
めて莫大なものである。さらに、図23に示す色順位テ
ーブルを構成する1次元テーブルや、特開平6ー276
041の図45に示すような1次元テーブルのみから構
成する色順位テーブルでは、複数のレジスタからなるF
IFOを利用した、いわゆる先頭移動処理(Move
to Front)の最新出現表作成処理を行ってい
る。この最新出現表作成時のソーティング処理も、イン
デックスコードのビット数の増加に伴い演算量が増大
し、その処理量が増加する。このため、ビット数が多い
インデックスコードを扱う場合には、マルチカラー画像
の符号化や復号化の際の処理速度が低下してしまう。
【0029】また、図16や図19に示すような符号化
システム50のラインバッファ51や復号化システム6
0のラインバッファ61は、参照画素や周辺画素を生成
するために、多数の画素が保存できるものとなってい
る。このため、ラインバッファ51,61が大型化し、
その結果、装置が大型化すると共に高価格なものとな
る。また、図16や図19に示す従来の装置では、画像
の横方向の長さを固定したサイズにして圧縮したり復号
しているため、任意の画像サイズを効率良く圧縮したり
復号化できないものとなっている。
【0030】本発明は、以上のような問題に対処してな
されたものであり、2次元の色順位変換における先頭移
動処理、すなわち、最新出現表作成処理を行う際のソー
ティングの演算量を大幅に削減し、処理速度の大幅な向
上を可能とするマルチカラー画像の符号化装置およびそ
の方法ならびにマルチカラー画像の復号化装置およびそ
の方法を提供することを目的とする。また、本発明は、
符号化や復号化に際し、低容量のラインバッファ等の周
辺画素生成手段を使用できるマルチカラー画像の符号化
装置等を提供することを目的とする。さらに、本発明
は、任意の画像サイズのマルチカラー画像を効率よく符
号化したり復号化できるマルチカラー画像の符号化装置
等を提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、各カラーシンボルの色順
位が設定された色順位テーブルを有し、複数のビットか
らなるインデックスコードが付与された対象カラー画素
データに対応したカラーシンボルの色順位データを色順
位テーブルから読み出し出力する予測手段と、入力され
たカラー画素データに基づき、対象カラー画素データに
対する2次元の周辺画素データを出力する周辺画素生成
手段と、色順位データを符号化データに変換し出力する
エントロピー符号化手段とを備え、色順位テーブルは、
2次元の周辺画素データを構成する各画素のカラーシン
ボルに色順位を設定し、これを上位の色順位とする2次
元色順位テーブルと、対象カラー画素データに先行して
入力されたカラー画素データに対応したカラーシンボル
に所定数の色順位を設定し、最新に入力されたカラー画
素データに対応するカラーシンボルの色順位を最上位に
繰り上げる最新出現表作成動作によって生成される下位
の色順位用の1次元色順位テーブルとを合成することに
より形成されるマルチカラー画像の符号化装置におい
て、符号化の対象となる対象画像を、限定した画素数の
横幅を有する短冊に区切る短冊生成手段を設け、その各
短冊内を順次符号化している。
【0032】このように、対象画像を限定した画素数の
横幅を有する短冊に区切ることにより、2次元色順位テ
ーブルと重複した1次元色順位テーブル中のカラーシン
ボルの存在する範囲が短冊の横幅に限定できる。このた
め、重複したカラーシンボルを1次元色順位テーブルか
ら削除する場合、検索回数を大幅に削除できる。また、
重複したカラーシンボルを削除しない場合は、符号化と
逆のアルゴリズムによって復号化する際の1次元色順位
テーブルの作成が高速化され、復号時に高速な処理が可
能となる符号化システムを構築できる。しかも、周辺画
素を生成するラインバッファなどの周辺画素生成手段を
低容量化でき、小型化かつ低コスト化できるものとな
る。
【0033】また、請求項2記載の発明では、各カラー
シンボルの色順位が設定された色順位テーブルを有し、
複数のビットからなるインデックスコードが付与された
対象カラー画素データに対応したカラーシンボルの色順
位データを色順位テーブルから読み出し出力する予測手
段と、入力されたカラー画素データに基づき、対象カラ
ー画素データに対する2次元の周辺画素データを出力す
る周辺画素生成手段と、色順位データを符号化データに
変換し出力するエントロピー符号化手段とを備え、色順
位テーブルは、2次元の周辺画素データを構成する各画
素のカラーシンボルに色順位を設定し、これを上位の色
順位とする2次元色順位テーブルと、対象カラー画素デ
ータに先行して入力されたカラー画素データに対応した
カラーシンボルに所定数の色順位を設定し、最新に入力
されたカラー画素データに対応するカラーシンボルの色
順位を最上位に繰り上げる最新出現表作成動作によって
生成される下位の色順位用の1次元色順位テーブルとを
合成することにより形成されるマルチカラー画像の符号
化装置において、2次元色順位テーブル中のカラーシン
ボルと1次元色順位テーブル中のカラーシンボルとが重
複したとき、1次元色順位テーブルから重複したカラー
シンボルを削除せずに、そのまま1次元色順位テーブル
中に残すと共に、符号化の対象となる対象画像を、限定
した画素数の横幅を有する短冊に区切る短冊生成手段を
設け、その各短冊内を順次符号化している。
【0034】このように、カラーシンボルが重複したと
きでも、そのカラーシンボルを削除せずに色順位テーブ
ルを形成しているので、削除を伴うソーティング処理が
不要となる。この結果、演算量の大幅な削減が可能とな
り、符号化の際の処理速度が大幅に向上する。しかも、
対象画像を限定した画素数の横幅を有する短冊に区切る
ことにより、符号化と逆のアルゴリズムによって復号化
する際、重複したカラーシンボルを1次元の色順位テー
ブルから探し出す作業が激減し、最新の1次元色順位テ
ーブルの作成が高速化される。このため、復号時に高速
な処理が可能となる符号化システムを構築できることと
なる。
【0035】さらに、請求項3記載の発明では、請求項
1または2記載のマルチカラー画像の符号化装置におい
て、入力される対象カラー画素データを2次元の周辺画
素を利用して符号化する際、各周辺画素の位置を対象カ
ラー画素とのスキャン距離によって決めている。このよ
うに、周辺画素の位置を2次元的に固定して考えるので
はなく、1次元的なスキャン距離によって考えているの
で、1つの短冊から次の短冊へ移動するときの処理も特
別な処理を施すことなく通常の処理で行え、スムーズで
高速な処理が可能となる。
【0036】また、請求項4記載の発明では、請求項
1、2または3記載のマルチカラー画像の符号化装置に
おいて、短冊の横幅を16〜32画素としている。この
ように、短冊の横幅を16〜32画素としているので、
周辺画素利用時の圧縮効率はそれ程落ちることなく、処
理速度の大幅な向上が可能となる。
【0037】さらに、請求項5記載の発明では、請求項
1、2、3または4記載のマルチカラー画像の符号化装
置において、入力される対象カラー画素データをマルコ
フモデルの参照画素を利用して符号化する際、各参照画
素の位置を対象カラー画素とのスキャン距離によって決
めている。このため、マルコフモデルを利用した処理を
行う際の圧縮率はそれ程落ちることなく、符号化の際の
高速動作が可能となる。
【0038】また、請求項6記載の発明では、請求項
1、2、3、4または5記載のマルチカラー画像の符号
化装置において、対象画像の横幅が短冊の横幅で割り切
れないとき、その最後の短冊の横幅の画素数をnとした
とき、符号化対象画素の1つ前の周辺画素は常に1つ前
に入力した画素とし、1ライン上の画素はn個前とし、
1ライン上の画素より1つ進んだ画素は(n−1)個前
とし、1ライン上の画素より1つ前の画素は、(n+
1)個前とし、(n−1)が1以下のときは1個前の画
素を採用する周辺画素の例外処理を行い、任意の横幅に
対応している。このため、任意の横幅の短冊に対して周
辺画素の処理が簡単に行えるようになり、符号化効率が
向上する。
【0039】また、請求項7記載の発明では、請求項6
記載のマルチカラー画像の符号化装置において、最後の
短冊に対して、参照画素として、周辺画素の例外処理と
同様な処理を行うと共に、符号化対象画素の1つ前の画
素を参照画素としないように、nや(n−1)の値が1
以下のときは、採用する参照画素としては2個前の画素
とし、任意の横幅に対応している。このため、任意の横
幅の短冊に対して参照画素の処理が簡単に行えるように
なる。しかも、常に1個前の画素は参照画素として利用
しないようになるので、符号化速度が高速化される。
【0040】さらに、請求項8記載の発明では、入力さ
れる対象カラー画素データを符号化データに符号化し、
出力するマルチカラー画像の符号化装置において、符号
化の対象となる対象画像を、限定した画素数の横幅を有
する短冊に区切る短冊生成手段を設け、その各短冊内を
順次符号化している。
【0041】このように、対象画像を限定した画素数の
横幅を有する短冊に区切っているので、ラインバッファ
などの周辺画素生成手段や参照画素生成手段の回路規模
やメモリ量を削減できる。この結果、装置の小型化、低
コスト化が可能となる。
【0042】また、請求項9記載の発明では、各カラー
シンボルの色順位が設定された色順位テーブルを有し、
複数のビットからなるインデックスコードが付与された
対象カラー画素データに対応したカラーシンボルの色順
位データを色順位テーブルから読み出し出力する予測工
程と、入力されたカラー画素データに基づき、対象カラ
ー画素データに対する2次元の周辺画素データを出力す
る周辺画素生成工程と、色順位データを符号化データに
変換し出力するエントロピー符号化工程とを備え、色順
位テーブルは、2次元の周辺画素データを構成する各画
素のカラーシンボルに色順位を設定し、これを上位の色
順位とする2次元色順位テーブルと、対象カラー画素デ
ータに先行して入力されたカラー画素データに対応した
カラーシンボルに所定数の色順位を設定し、最新に入力
されたカラー画素データに対応するカラーシンボルの色
順位を最上位に繰り上げる最新出現表作成動作によって
生成される下位の色順位用の1次元色順位テーブルとを
合成することにより形成されるマルチカラー画像の符号
化方法において、符号化の対象となる対象画像を、限定
した画素数の横幅を有する短冊に区切る短冊生成工程を
設け、その各短冊内を順次符号化している。
【0043】このように、対象画像を限定した画素数の
横幅を有する短冊に区切ることにより、1次色順位テー
ブル中の2次元色順位テーブルと重複したカラーシンボ
ルの存在する範囲が短冊の横幅に限定できる。このた
め、重複したカラーシンボルを1次元色順位テーブルか
ら削除する場合、検索回数を大幅に削除できる。また、
重複したカラーシンボルを削除しない場合は、符号化と
逆のアルゴリズムによって復号化する際の1次元色順位
テーブルの作成が高速化され、復号時に高速な処理が可
能となる符号化システムを構築できる。しかも、周辺画
素を生成するラインバッファなどの周辺画素生成手段を
低容量化でき、この方法を装置に具体化させた場合、小
型化かつ低コスト化できるものとなる。
【0044】さらに、請求項10記載の発明では、各カ
ラーシンボルの色順位が設定された色順位テーブルを有
し、複数のビットからなるインデックスコードが付与さ
れた対象カラー画素データに対応したカラーシンボルの
色順位データを色順位テーブルから読み出し出力する予
測工程と、入力されたカラー画素データに基づき、対象
カラー画素データに対する2次元の周辺画素データを出
力する周辺画素生成工程と、色順位データを符号化デー
タに変換し出力するエントロピー符号化工程とを備え、
色順位テーブルは、2次元の周辺画素データを構成する
各画素のカラーシンボルに色順位を設定し、これを上位
の色順位とする2次元色順位テーブルと、対象カラー画
素データに先行して入力されたカラー画素データに対応
したカラーシンボルに所定数の色順位を設定し、最新に
入力されたカラー画素データに対応するカラーシンボル
の色順位を最上位に繰り上げる最新出現表作成動作によ
って生成される下位の色順位用の1次元色順位テーブル
とを合成することにより形成されるマルチカラー画像の
符号化方法において、2次元色順位テーブル中のカラー
シンボルと1次元色順位テーブル中のカラーシンボルと
が重複したとき、1次元色順位テーブルから重複したカ
ラーシンボルを削除せずに、そのまま1次元色順位テー
ブル中に残すと共に、符号化の対象となる対象画像を、
限定した画素数の横幅を有する短冊に区切る短冊生成工
程を設け、その各短冊内を順次符号化している。
【0045】このように、カラーシンボルが重複したと
きでも、そのカラーシンボルを削除せずに色順位テーブ
ルを形成しているので、削除を伴うソーティング処理が
不要となる。この結果、演算量の大幅な削減が可能とな
り、符号化の際の処理速度が大幅に向上する。しかも、
対象画像を限定した画素数の横幅を有する短冊に区切る
ことにより、符号化と逆のアルゴリズムによって復号化
する際、重複したカラーシンボルを1次元の色順位テー
ブルから探し出す作業が激減し、最新の1次元色順位テ
ーブルの作成が高速化される。このため、復号時に高速
な処理が可能となる符号化システムを構築できることと
なる。
【0046】加えて、請求項11記載の発明では、請求
項9または10記載のマルチカラー画像の符号化方法に
おいて、入力される対象カラー画素データを2次元の周
辺画素を利用して符号化する際、各周辺画素の位置を対
象カラー画素とのスキャン距離によって決めている。こ
のように、周辺画素の位置を2次元的に固定して考える
のではなく、1次元的なスキャン距離によって考えてい
るので、1つの短冊から次の短冊へ移動するときの処理
も特別な処理を施すことなく通常の処理で行え、スムー
ズで高速な処理が可能となる。
【0047】また、請求項12記載の発明では、請求項
9、10または11記載のマルチカラー画像の符号化方
法において、短冊の横幅を16〜32画素としている。
このように、短冊の横幅を16〜32画素としているの
で、周辺画素利用時の圧縮効率はそれ程落ちることな
く、処理速度の大幅な向上が可能となる。
【0048】さらに、請求項13記載の発明では、請求
項9、10、11または12記載のマルチカラー画像の
符号化方法において、入力される対象カラー画素データ
をマルコフモデルの参照画素を利用して符号化する際、
各参照画素の位置を対象カラー画素とのスキャン距離に
よって決めている。このため、マルコフモデルを利用し
た処理を行う際の圧縮率はそれ程落ちることなく、符号
化の際の高速動作が可能となる。
【0049】また、請求項14記載の発明では、請求項
9、10、11、12または13記載のマルチカラー画
像の符号化方法において、対象画像の横幅が短冊の横幅
で割り切れないとき、その最後の短冊の横幅の画素数を
nとしたとき、符号化対象画素の1つ前の周辺画素は常
に1つ前に入力した画素とし、1ライン上の画素はn個
前とし、1ライン上の画素より1つ進んだ画素は(n−
1)個前とし、1ライン上の画素より1つ前の画素は、
(n+1)個前とし、(n−1)が1以下のときは1個
前の画素を採用する周辺画素の例外処理を行い任意の横
幅に対応している。このため、任意の横幅の短冊に対し
て周辺画素の処理が簡単に行えるようになり、符号化効
率が向上する。
【0050】また、請求項15記載の発明では、請求項
14記載のマルチカラー画像の符号化方法において、最
後の短冊に対して、参照画素として、周辺画素の例外処
理と同様な処理を行うと共に、符号化対象画素の1つ前
の画素を参照画素としないように、nや(n−1)の値
が1以下のときは、採用する参照画素としては2個前の
画素とし、任意の横幅に対応している。このため、任意
の横幅の短冊に対して参照画素の処理が簡単に行えるよ
うになる。しかも、常に1個前の画素は参照画素として
利用しないようになるので、符号化速度が高速化され
る。
【0051】さらに、請求項16記載の発明では、入力
される対象カラー画素データを符号化データに符号化
し、出力するマルチカラー画像の符号化方法において、
符号化の対象となる対象画像を、限定した画素数の横幅
を有する短冊に区切る短冊生成工程を設け、その各短冊
内を順次符号化している。
【0052】このように、対象画像を限定した画素数の
横幅を有する短冊に区切っているので、周辺画素生成工
程や参照画素生成工程に使用されるラインバッファ等の
回路規模、メモリ量を削減できる。この結果、この方法
を具体化する装置の小型化や低コスト化が可能となる。
【0053】請求項17記載の発明では、入力される対
象符号化データを色順位データに変換し、出力するエン
トロピー復号化手段と、各カラーシンボルの色順位が設
定された色順位テーブルを有し、入力された色順位デー
タに対応するカラーシンボルを複数のビット数からなる
対象カラー画素データとして、色順位テーブルから読み
出し出力する予測手段と、復号化されたカラー画素デー
タに基づき、対象カラー画素データに対する2次元の周
辺画素を出力する周辺画素生成手段とを備え、色順位テ
ーブルは、2次元の周辺画素データを構成する各画素の
カラーシンボルに色順位を設定し、これを上位の色順位
とする2次元色順位テーブルと、対象カラー画素データ
に先行して出力されたカラー画素データに対応したカラ
ーシンボルに所定数の色順位を設定し、最新に入力され
た色順位によって特定されるカラーシンボルの色順位を
最上位に繰り上げる最新出現表作成動作によって生成さ
れる下位の色順位用の1次元色順位テーブルとを合成す
ることにより形成されるテーブルとし、対象符号化デー
タを、そのデータに対応した色順位データを利用してカ
ラー画素データに復号化し出力するマルチカラー画像の
復号化装置において、復号化の対象となる対象画像を、
限定した画素数の横幅を有する短冊に区切って復号する
短冊合成手段を設け、各短冊状に順次復号化している。
【0054】このように、対象画像を限定した画素数の
横幅を有する短冊に区切ることにより、2次元色順位テ
ーブルと重複した1次元色順位テーブル中のカラーシン
ボルの存在する範囲が短冊の横幅に限定できる。このた
め、重複したカラーシンボルを1次元色順位テーブルか
ら削除する場合、検索回数を大幅に削除できる。また、
重複したカラーシンボルを削除しない場合は、復号化す
る際の1次元色順位テーブルの作成が高速化され、復号
時に高速な処理が可能となる復号化システムを構築でき
る。しかも、周辺画素を生成するラインバッファなどの
周辺画素生成手段を低容量化でき、小型化かつ低コスト
化できるものとなる。
【0055】また、請求項18記載の発明では、入力さ
れる対象符号化データを色順位データに変換し、出力す
るエントロピー復号化手段と、各カラーシンボルの色順
位が設定された色順位テーブルを有し、入力された色順
位データに対応するカラーシンボルを複数のビット数か
らなる対象カラー画素データとして、色順位テーブルか
ら読み出し出力する予測手段と、復号化されたカラー画
素データに基づき、対象カラー画素データに対する2次
元の周辺画素を出力する周辺画素生成手段とを備え、色
順位テーブルは、2次元の周辺画素データを構成する各
画素のカラーシンボルに色順位を設定し、これを上位の
色順位とする2次元色順位テーブルと、対象カラー画素
データに先行して出力されたカラー画素データに対応し
たカラーシンボルに所定数の色順位を設定し、最新に入
力された色順位によって特定されるカラーシンボルの色
順位を最上位に繰り上げる最新出現表作成動作によって
生成される下位の色順位用の1次元色順位テーブルとを
合成することにより形成されるテーブルとし、対象符号
化データを、そのデータに対応した色順位データを利用
してカラー画素データに復号化し出力するマルチカラー
画像の復号化装置において、2次元色順位テーブル中の
カラーシンボルと1次元色順位テーブル中のカラーシン
ボルとが重複したとき、1次元色順位テーブルから重複
したカラーシンボルを削除せずに、そのまま1次元色順
位テーブル中に残すと共に復号化の対象となる対象画像
を、限定した画素数の横幅を有する短冊に区切って復号
する短冊合成手段を設け、短冊状に順次復号化してい
る。
【0056】このように、カラーシンボルが重複したと
きでも、そのカラーシンボルを削除せずに色順位テーブ
ルを形成しているので、削除を伴うソーティング処理が
不要となる。この結果、演算量の大幅な削減が可能とな
り、復号化の際の処理速度が大幅に向上する。しかも、
対象画像を限定した画素数の横幅を有する短冊に区切る
ことにより、復号化する際、重複したカラーシンボルを
1次元の色順位テーブルから探し出す作業が激減し、最
新の1次元色順位テーブルの作成が高速化される。この
ため、復号時に高速な処理が可能となる復号化システム
を構築できることとなる。
【0057】さらに、請求項19記載の発明では、入力
される対象符号化データを復号化データに復号化し出力
するマルチカラー画像の復号化装置において、復号化の
対象となる対象画像を、限定した画素数の横幅を有する
短冊に区切って復号する短冊合成手段を設け、短冊状に
順次復号化している。
【0058】このように、対象画像を限定した画素数の
横幅を有する短冊に区切っているので、ラインバッファ
などの周辺画素生成手段や参照画素生成手段の回路規
模、メモリ量を削減できる。この結果、装置の小型化、
低コスト化が可能となる。
【0059】また、請求項20記載の発明では、入力さ
れる対象符号化データを色順位データに変換し、出力す
るエントロピー復号化工程と、各カラーシンボルの色順
位が設定された色順位テーブルを有し、入力された色順
位データに対応するカラーシンボルを複数のビット数か
らなる対象カラー画素データとして、色順位テーブルか
ら読み出し出力する予測工程と、復号化されたカラー画
素データに基づき、対象カラー画素データに対する2次
元の周辺画素を出力する周辺画素生成工程とを備え、色
順位テーブルは、2次元の周辺画素データを構成する各
画素のカラーシンボルに色順位を設定し、これを上位の
色順位とする2次元色順位テーブルと、対象カラー画素
データに先行して出力されたカラー画素データに対応し
たカラーシンボルに所定数の色順位を設定し、最新に入
力された色順位によって特定されるカラーシンボルの色
順位を最上位に繰り上げる最新出現表作成動作によって
生成される下位の色順位用の1次元色順位テーブルとを
合成することにより形成されるテーブルとし、対象符号
化データを、そのデータに対応した色順位データを利用
してカラー画素データに復号化し出力するマルチカラー
画像の復号化方法において、復号化の対象となる対象画
像を、限定した画素数の横幅を有する短冊に区切って復
号する短冊復号工程を設け、短冊状に順次復号化してい
る。
【0060】このように、対象画像を限定した画素数の
横幅を有する短冊に区切ることにより、2次元色順位テ
ーブルと重複した1次元色順位テーブル中のカラーシン
ボルの存在する範囲が短冊の横幅に限定できる。このた
め、重複したカラーシンボルを1次元色順位テーブルか
ら削除する場合、検索回数を大幅に削除できる。また、
重複したカラーシンボルを削除しない場合は、復号化す
る際の1次元色順位テーブルの作成が高速化され、復号
時に高速な処理が可能となる復号化システムを構築でき
る。しかも、周辺画素を生成するラインバッファなどの
周辺画素生成手段を低容量化でき、この方法を具体化す
るときには、その装置を小型化かつ低コスト化できるも
のとなる。
【0061】さらに、請求項21記載の発明では、入力
される対象符号化データを色順位データに変換し、出力
するエントロピー復号化工程と、各カラーシンボルの色
順位が設定された色順位テーブルを有し、入力された色
順位データに対応するカラーシンボルを複数のビット数
からなる対象カラー画素データとして、色順位テーブル
から読み出し出力する予測工程と、復号化されたカラー
画素データに基づき、対象カラー画素データに対する2
次元の周辺画素を出力する周辺画素生成工程とを備え、
色順位テーブルは、2次元の周辺画素データを構成する
各画素のカラーシンボルに色順位を設定し、これを上位
の色順位とする2次元色順位テーブルと、対象カラー画
素データに先行して出力されたカラー画素データに対応
したカラーシンボルに所定数の色順位を設定し、最新に
入力された色順位によって特定されるカラーシンボルの
色順位を最上位に繰り上げる最新出現表作成動作によっ
て生成される下位の色順位用の1次元色順位テーブルと
を合成することにより形成されるテーブルとし、対象符
号化データを、そのデータに対応した色順位データを利
用してカラー画素データに復号化し出力するマルチカラ
ー画像の復号化方法において、2次元色順位テーブル中
のカラーシンボルと1次元色順位テーブル中のカラーシ
ンボルとが重複したとき、1次元色順位テーブルから重
複したカラーシンボルを削除せずに、そのまま1次元色
順位テーブル中に残すと共に、復号化の対象となる対象
画像を、限定した画素数の横幅を有する短冊に区切って
復号する短冊復号工程を設け、各短冊状に順次復号化し
ている。
【0062】このように、カラーシンボルが重複したと
きでも、そのカラーシンボルを削除せずに色順位テーブ
ルを形成しているので、削除を伴うソーティング処理が
不要となる。この結果、演算量の大幅な削減が可能とな
り、復号化の際の処理速度が大幅に向上する。しかも、
対象画像を限定した画素数の横幅を有する短冊に区切る
ことにより、復号化する際、重複したカラーシンボルを
1次元の色順位テーブルから探し出す作業が激減し、最
新の1次元色順位テーブルの作成が高速化される。この
ため、復号時に高速な処理が可能となる復号化システム
を構築できることとなる。
【0063】加えて、請求項22記載の発明では、入力
される対象符号化データを復号化データに復号化し出力
するマルチカラー画像の復号化方法において、復号化の
対象となる対象画像を、限定した画素数の横幅を有する
短冊に区切って復号する短冊復号工程を設け、短冊状に
順次復号化している。
【0064】このように、対象画像を限定した画素数の
横幅を有する短冊に区切っているので、周辺画素生成工
程や参照画素生成工程に使用されるラインバッファ等の
回路規模やメモリ量を削減できる。この結果、この方法
を具体化する装置の小型化、低コスト化が可能となる。
【0065】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1から図
15に基づき説明する。なお、従来技術中のデータと対
応する各データには、同一符号を付して説明する。
【0066】図1に、本発明に係るマルチカラー画像の
符号化システム1の好適な実施の形態を示す。また、図
2に、図1の符号化システム1に対応するマルチカラー
画像の復号化システム3の好適な実施の形態を示す。
【0067】この符号化システム1は、短冊生成手段5
と、周辺画素生成手段および参照画素生成手段となるラ
インバッファ10と、縮退手段となるマルコフモデル生
成部11と、エントロピー符号化手段となるエントロピ
ー符号器12と、予測手段となる予測器13とを含み、
入力されるカラー画素データ100Aのデータストリー
ムを符号化データ200のデータストリームに変換して
出力するように構成されている。
【0068】予測器13は、色順位生成部14と、エス
ケープ符号発生手段を兼ねる判別部15とから構成され
る。また、色順位生成部14は、上位の色順位を決める
2次元色順位生成部16と、下位の色順位を決める1次
元色順位生成部17と、両生成部16,17からの出力
を入力し合成された色順位テーブル23と生成する予測
表合成部18とから構成される。さらに、2次元色順位
生成部16は、優先順位切替部19と、2次元色順位テ
ーブル20とから構成され、1次元色順位生成部17
は、テーブル更新部21と、1次元色順位テーブル22
とから構成されている。
【0069】この実施の形態において、符号化の対象と
するカラー画素データ100Aは、マルチカラーの画素
であり、1画素当たり8ビットのインデックスコードの
データで構成され、256色分のカラーシンボルを表示
できる。
【0070】入力されたカラー画素データ100Aは、
ラインバッファ10と、予測器13内のテーブル更新部
21へ供給される。
【0071】ラインバッファ10は、図3に示すよう
に、対象となる画像を、限定した画素数の短冊に区切っ
た部分の画素データを入力し保存する機能を有するもの
である。具体的には、図3に示すような全体画像をメモ
リ(図示省略)に取り込み、その後、そのメモリにアク
セスしてデータを取りだす。その際、CPUなどの短冊
生成手段5によって、データを図3に示す短冊L1〜L
5の形状に取り出している。そして、ラインバッファ1
0は、横幅16画素に区切ったその各短冊L1〜L5中
の少なくとも最新に入力された17画素を保存するもの
である。そして、その値を周辺画素として2次元色順位
生成部16に入力し、2次元色順位テーブル20を作成
すると共に参照画素としてマルコフモデル生成部11に
入力し、状態信号Cxを生成している。
【0072】マルコフモデル生成部11は、図4に示す
ように、符号化対象画素Xに対して参照画素として直前
の画素(「ー」で表示)を除いた周辺の4画素(A,
B,C,Dで表示)を取り入れ、状態信号Cxを発生さ
せている。ここで、直前の画素を採用せず、1画素前の
画素であるAを参照画素としたのは、次の理由による。
従来どおりに直前の画素を参照画素として採用すると、
その画素のカラーシンボルが確定するまでエントロピー
符号器12やエントロピー復号器32に入力する状態信
号Cx,すなわちマルコフモデルのコンテクストが確定
せず、符号化や復号化の処理動作を高速化できない。本
実施の形態では高速化の要請のため、2画素前の画素で
あるAを参照画素として採用している。
【0073】エントロピー符号器12は、図21に示す
算術型のエントロピー符号器となっている。すなわち、
その内部に状態パラメータ毎の変換テーブル(図示省
略)を有するものとなっている。
【0074】予測器13は、予測手段として機能するも
のである。そして、符号化の対象となるカラー画素デー
タ100Aが予測器13内の色順位生成部14と判別部
15にそれぞれ入力する。また、色順位生成部14に
は、ラインバッファ10から周辺画素データが入力され
る。
【0075】ラインバッファ10から入力される周辺画
素データは、優先順位切替部19に入力される。この周
辺画素データは、図5に示すように符号化対象画素Xの
周辺の画素P0,P1,P2,P3としている。ここ
で、先に示したマルコフモデルの参照画素A,B,C,
Dとは、B=P1,C=P2,D=P3となり、画素A
のみが異なるものとなっている。
【0076】優先順位切替部19は、2次元色順位テー
ブル20を生成するための優先順位を所定の切り替え指
令に基づき変更するように形成されるものである。しか
し、この実施の形態では、P0,P1,P2,P3の順
位と位置は、図5および図7に示すように固定されてい
る。固定せずに切り替える方法としては、例えば、符号
化の対象となる画像に対しプリスキャンを行い、良好な
圧縮率が得られる周辺画素の優先順位パターンを予め求
めておいたり、符号化や復号化の動作中にカラーシンボ
ルの一致回数を計算し、一致回数の多い位置の画素を上
位にもってくるような切り替え指令を出力するような方
法が採用できる。
【0077】この優先順位切替部19の指令に基づき、
予測表合成部18中の色順位テーブルの上位となる2次
元色順位テーブル20(図6参照)が作成される。予測
表合成部18中の色順位テーブルは図8に示すような、
いわば最新出現表で、その上位、この実施の形態では、
最高第0位から第3位までの上位4つを2次元色順位テ
ーブル20から求めている。なお、この2次元色順位テ
ーブル20は、メモリ(図示省略)に記憶される。
【0078】1次元色順位生成部17中のテーブル更新
部21にカラー画素データ100Aが入力されると、テ
ーブル更新部21は、メモリに記憶されている1次元色
順位テーブル22内を検索し、入力カラー画素データに
対応したカラーシンボルの色順位を、第0位に繰り上げ
る最新出現表作成動作を行う。例えば、図5のT0の位
置のカラーシンボルC4が入力されると、テーブル更新
部21は、1次元色順位テーブル22内を検索し、該当
するカラーシンボルC4を取り出し、そのC4の色順位
を第0位に繰り上げ、以前第0位であったC2を第1位
に、第1位であったC0を第2位というように順次繰り
下げる。そして、その更新された1次元色順位テーブル
22をメモリ(図示省略)に記憶させる。
【0079】1次元色順位生成部17は、256個のレ
ジスタからなるFIFO部で構成しても良いが、この実
施の形態では、処理速度の向上を図るために、第0位か
ら第31位までの上位計32個のみをレジスタからなる
FIFO部で構成し、完全な最新出現表作成動作をさせ
ている。一方、第32位から第255位までは224バ
イトのデュアルポートのRAMで構成し、該当するカラ
ーシンボルが第32位以下の第n位のときは、該当する
カラーシンボルを第0位に繰り上げ、元第31位(=3
2番目)であったのものを第n位に入れ替える処理を行
っている。なお、第32位以下をデュアルポートのRA
Mで構成したのは、並行処理により処理速度を上げるた
めで、低価格化や小型化等を特に考慮する場合は、シン
グルポートのRAMで構成するようにしても良い。
【0080】予測表合成部18には、2次元色順位テー
ブル20のデータと、1次元色順位テーブル22のデー
タとが入力され、図8に示される一種の最新出現表とな
る色順位テーブル23が作成される。この色順位テーブ
ル23は、図8に示すように、最大第0位から第3位ま
でが2次元色順位テーブル20に相当する周辺画素から
構成される。例えば、周辺画素のP0,P1,P2,P
3の色が全て異なるときは、第0位から第3位までをそ
れらの画素が占めることとなる。一方、P0からP3ま
でが全て同じ色のときは、第0位のみを占め、1次元色
順位テーブル22の第1位のものが、この色順位テーブ
ル23でも第1位となる。
【0081】この色順位テーブル23は、第0位が、2
次元色順位テーブル20の第0位であり、しかも1次元
色順位テーブル22の第0位でもある。また、第255
位、すなわち、上から256番目以後の順位のものに
は、コードとしてエスケープ符号を付すようにしてい
る。具体的には、第255位には、“1111111
1”で現されるエスケープ符号と、“0000000
0”で現される「0」を示すコードとを出力するように
している。また、第256位には同じく“111111
11”のエスケープ符号と、“00000001”の
「1」を示すコードとを出力するようにしている。
【0082】このように、合成された色順位テーブル2
3は、周辺の画素の値である2次元色順位テーブル20
の値と1次元色順位テーブル22との重複部分を削除し
ない構成となっており、削除を行うための検索(比較)
動作が不要となり高速化される。なお、圧縮率の劣化は
従来のものに比べ1%以下である一方、処理速度は2倍
以上速くなっている。また、このようなエスケープ符号
を使用せずに、色順位のコードのビット数を増加させて
対応する手段も考えられるが、その場合は、ビット数の
増加により符号化の効率が大幅に劣化してしまう。これ
に対し、エスケープ符号の利用は、圧縮率がほとんど劣
化しないので極めて有利となる。
【0083】合成された色順位テーブル23のデータが
判別部15へ出力される。判別部15は、合成された色
順位テーブル23のデータと、符号化しようとするカラ
ー画素データ100Aのカラーシンボルとを照合し、符
号化しようとするカラー画素データ100Aに対応した
色順位データ120を出力するものとなっている。
【0084】エントロピー符号器12は、先の状態信号
Cxとこの色順位データ120を入力し、符号化データ
200として出力する。
【0085】次に、以上の構成を有する符号化システム
1の動作について、図10に示すフローチャートに基づ
いて説明する。なお、説明に当たって、まず通常の場合
の動作を説明し、次に各短冊L1〜L6の端部の例外処
理について説明する。
【0086】符号化に際しては、まず、メモリからデー
タを短冊状に取りだすための短冊生成工程が行われる。
その後、具体的に各画素の符号化を開始する。通常の符
号化処理においては、符号化対象画素より2つ前のカラ
ー画素データ100Aが既に入力済(ステップS1)と
なっている。このデータおよび1ライン上の3つの参照
画素のデータからマルコフモデル作成部11によってマ
ルコフモデルのコンテクストが作成される(ステップS
2)。
【0087】このコンテクスト作成処理と併行して、色
順位変換のため次の処理が行われる。すなわち、符号化
対象画素の1画素前のデータも入力済(ステップS3)
で、その画素の入力によって周辺画素の入力が全て完了
し(ステップS4)、2次元色順位テーブル20が作成
される(ステップS5)。一方、符号化対象画素の1画
素前のデータの入力は、1次元色順位生成部17への直
前画素入力(ステップS6)と同一であり、その入力に
より1次元色順位テーブル22が作成される(ステップ
S7)。
【0088】次に、2次元色順位テーブル20および1
次元色順位テーブル22の各データが予測表合成部18
へ入力し、合成された色順位テーブル23が作成される
(ステップS8)。このとき、第255位(第256番
目)以下の順位のカラーシンボルには、全てエスケープ
符号(=“11111111”)とそれぞれ異なる番号
(0〜3)が付与される。
【0089】次に、符号化対象のカラー画素データ10
0Aが入力してきて(ステップS9)、合成された色順
位テーブル23のデータと照合される(ステップS1
0)。カラー画素データ100Aが、2次元色順位テー
ブル20中のものと異なるとき、1次元色順位テーブル
22に相当する部分を検索し、該当するカラーシンボル
を見つけ出す。そして、そのカラーシンボルが例えば1
次元色順位テーブル22中の第10位(11番目)にあ
るとき、仮に2次元色順位テーブル20中の順位が4つ
あるとすると、3をプラスして、第13位となる色順位
データ120を出力する(ステップS11)。このよう
に、実質的な検索は、2次元色順位テーブル20と1次
元色順位テーブル22に対して行われ、2次元色順位テ
ーブル20中に見つかるときは、その検索された順位を
そのまま出力し、1次元色順位テーブル22中にあると
きは、所定の値をプラスして出力する。
【0090】一方、その該当したカラーシンボルを1次
元色順位テーブル22の第0位にもってくると共に、2
次元色順位テーブル20および合成された色順位テーブ
ル23の各第0位にそのカラーシンボルをもってくる。
このような各テーブル20,22,23の更新作業をス
テップS12にて行う。この際、1次元色順位テーブル
22および合成された色順位テーブル23の下位の部分
では、その値が第0位から第31位までのときは、完全
な最新出現表作成動作を行い、最新のものが第0位に上
がり、その他のものは1つずつ繰り下がる。しかし、第
32位以下のものが対象となったときは図9に示すよう
に、元の第31位のものを該当の順位の所にもってくる
入れ替え処理を行っている。
【0091】出力された色順位データ120と、マルコ
フモデルのコンテクスト、すなわち状態信号Cxとから
エントロピー符号器12で、符号化処理を行い(ステッ
プS13)、符号化データ200を出力する(ステップ
S14)。そして、符号化が終了するのか否か判断し
(ステップS15)、終了の場合は符号化を終了し、継
続のときはステップS9に戻る。
【0092】以上が通常の符号化のステップとなる。次
に、各短冊L1〜L5の端部の例外処理について、説明
する。
【0093】まず、最初の短冊L1の最初の部分、すな
わち図11(A)の最上部の左端の画素を符号化すると
きについて説明する。まず、対象となる符号化対象カラ
ー画素データ100Aが入力される。すなわち、ステッ
プS9が最初に実行される。このとき、周辺画素は入力
されていないので、2次元色順位テーブル20は、1次
元色順位テーブル22の第0位のものに全て初期化さ
れ、一方、1次元色順位テーブル22も、256色のカ
ラーシンボルが第0位から第255位までに並べられて
初期化されている。このため、合成された色順位テーブ
ル23としては第0位から第255位までに並べられた
256色のカラーシンボルの表が予測表合成部18内に
存在することとなる。また、ラインバッファ10内も、
当初はすべて「0」に初期化されている。なお、ライン
バッファ10の初期値として、「0」以外の値のカラー
シンボルを採用するようにしても良い。
【0094】その後は、図10に示すステップS10、
S11,S12,S13,S14,S15の作業を行
い、ステップS9に戻る。このとき、各テーブルの更新
(ステップS12)における2次元色順位テーブル20
の更新では、2次元色順位テーブル20のP0の位置に
入力されたカラー画素に対応するカラーシンボルを入れ
込む処理をする。P1,P2,P3は、まだ生じていな
いので、ラインバッファ10の初期値「0」がカラーシ
ンボルとなる。一方、1次元色順位テーブル22では、
第0位の位置に入力されたカラー画素に対応するそのカ
ラーシンボルを繰り上げる先頭移動処理すなわち最新出
現表作成動作を行う。
【0095】図11(B)に示す短冊L1の最上ライン
では、常に周辺画素としてはP0のみが入力されている
状態となっている。一方、1次元色順位テーブル22
は、常に最新出現表作成動作が行われ、最も最新に入力
されてきたカラーシンボルを最上位に上げる処理を行っ
ている。なお、マルコフモデルのコンテクストは、第1
番目の画素の入力時には本来のものは作成されておら
ず、状態信号Cxとしては仮の値として1色としてCx
=0を出力している。第2番目の画素の入力時も同様
で、第3番目の画素の入力時点から図4に示すAの値が
確定してくるが、やはり本来のマルコフモデルは形成で
きない。しかし、1ライン上の画素のカラーシンボル、
すなわちインデックスが「0」に初期化されているの
で、P0のカラーシンボルが「0」であれば、状態信号
は、1色を示すCx=0が出力され、P0のカラーシン
ボルが「0」でなければ、状態信号は、2色を示すCx
=1が出力される。
【0096】その後、短冊L1の第2ラインの左端(第
17番目の画素)のカラー画素データ100Aが入力さ
れてくると、周辺画素としてのP0,P1,P2は図1
2(A)に示すとおりとなる。すなわち、符号化対象画
素Xの1画素前がP0で、15画素前がP2で、16画
素前、すなわち1ライン上の同位置にくるのがP1とな
る。そして、P3はまだ生じていないので、カラーシン
ボル「0」が入っているものとして処理する。
【0097】このように、この実施の形態では、周辺画
素P0〜P3や参照画素A〜Dを符号化対象画素Xから
ラインバッファ10内で一定距離離れた位置の値として
いる。すなわち、図12(B)にも示されているように
周辺画素P0は、1つ前、参照画素Aは2つ前、周辺画
素P2(これは参照画素Cでもある)は15個前、周辺
画素P1(これは参照画素Bでもある)は16個前、す
なわち符号化対象画素の1ライン前の同じ位置、周辺画
素P3(これは参照画素Dでもある)は17個前とな
る。以上のような考え方は、図12(C)に示すよう
に、符号化対象画素Xや周辺画素等が、短冊L2と短冊
L1に分離されている場合も同様となる。このようにし
て、17個分の画素をラインバッファ10内に保存して
おけば参照画素や周辺画素として常に利用できることと
なる。また、ラインバッファ10の初期値として「0」
をセットするという簡単な作業を行うものの、符号化の
途中で、「0」の値を仮想的に入れ込む等の煩わしい例
外処理を行ってはいない。すなわち、この実施の形態で
は、煩わしい例外処理を特別に施すことなく、1つの短
冊から次の短冊へ通常と変わらない同じ処理動作で進む
ことができる。
【0098】また、短冊を横幅16画素単位で区切って
いった場合、図3に示すように最後の短冊L5の横幅が
16画素未満となることがある。その場合、その短冊L
5の横幅が4画素以上の場合、図13に示すように、そ
の横幅の画素数をnとすると、P0は符号化対象画素の
1つ前、参照画素Aは2つ前、周辺画素P2(参照画素
C)は(nー1)個前、周辺画素P1(参照画素B)は
n個前、周辺画素P3(参照画素D)は(n+1)個前
となる。
【0099】短冊L5の横幅が3画素であると、図14
(A)に示すように、参照画素Aが参照画素Cと同一と
なり周辺画素P2の場所となる。その他は横幅4画素の
ときと同じ関係となる。短冊L5の横幅が2画素である
と、図14(B)に示すように、符号化対象画素Xの1
つ前がP0となり、2つ前がP1となり、3つ前がP3
となる。ここで、P2は、図13に示す関係では、(2
−1)個前、すなわち1つ前となりP0と同じ値とな
る。しかし、P2に対応する参照画素Cは、1つ前とは
ならずP1の位置のものとなる。このため、参照画素
B,C,Aが全てP1の位置となる。さらに、短冊L5
の横幅が1画素であると、同様に図13の関係を準用
し、図14(C)に示すように、符号化対象画素Xの1
つ前がP0,P1,P2を示し、2つ前がP3を示すも
のとなる。ここで、参照画素A,B,C,Dは全て同じ
でP3の位置のものとなる。
【0100】以上のような例外処理を行うと、例えば端
部について、周辺画素や参照画素の位置関係上足りない
部分に仮想的に“0”をおいて処理したり、横幅16画
素未満の短冊については、横幅16画素となるように処
理する場合に比べ処理が効率化されると共に、横幅自由
な画素数の画像を簡単に扱えるようになる。
【0101】次に、符号化システム1に対応したマルチ
カラー画像の復号化システム3について説明する。
【0102】この復号化システム3は、短冊合成手段7
と、周辺画素生成手段および参照画素生成手段となるラ
インバッファ30と、縮退手段となるマルコフモデル生
成部31と、エントロピー復号化手段となるエントロピ
ー復号器32と、予測手段となる予測器33とを含み、
入力される符号化データ200のデータストリームをカ
ラー画素データ100Bのデータストリームに変換して
出力するように形成されている。このとき、復号化シス
テム3のアルゴリズムは、符号化システム1のアルゴリ
ズムと全く逆のアルゴリズムになるように構成されてい
る。したがってカラー画素データ100Aのビット構成
およびデータストリームと、カラー画素データ100B
のビット構成およびデータストリームとは全く同じもの
となる。予測器33は、符号化システム1中の予測器1
3と全く同一構成となっている。すなわち、予測器33
は、色順位生成部14と、エスケープ符号化発生手段を
兼ねる判別部15とから構成される。また、色順位生成
部14は、上位の色順位を決める2次元色順位生成部1
6と、下位の色順位を決める1次元色順位生成部17
と、両生成部16,17からの出力を入力し合成された
色順位テーブル23を生成する予測表合成部18とから
構成される。さらに、2次元色順位生成部16は、優先
順位切替部19と、2次元色順位テーブル20とから構
成され、1次元色順位生成部17は、テーブル更新部2
1と、1次元色順位テーブル22とから構成されてい
る。
【0103】ラインバッファ30は、符号化システム1
のラインバッファ10と同様に少なくとも17画素分を
保存できるものとなっている。そして、その値を周辺画
素として2次元色順位生成部16に入力し、2次元色順
位テーブル20を作成すると共に、参照画素としてマル
コフモデル生成部31に入力し状態信号Cxを生成して
いる。
【0104】エントロピー復号器32は、状態信号Cx
を利用して、入力する符号化データ200を、エントロ
ピー符号器12と逆の手順で復号化演算処理し、これを
色順位データ120に変換して予測器33へ向け出力す
る。なお、エントロピー復号器32は、エントロピー符
号器12とは全く逆のアルゴリズムでその演算を行うよ
うに形成しなければならない。したがって、エントロピ
ー復号器32は、エントロピー符号器12に算術符号器
が用いられた場合には、それと同様な構成の算術復号器
として形成する必要があり、また、エントロピー符号器
12にハフマン符号器が用いられた場合には、それと同
じ構成のハフマン復号器として構成する必要がある。こ
れにより、符号化データ200は、これと対をなす色順
位データ120に正確に変換して出力されることとな
る。
【0105】予測器33は、予測手段として機能するも
のである。そして、その内部に符号化システム1の予測
器13と同一の合成された色順位テーブル23が設定さ
れており、入力される色順位データ120および周辺画
素のデータに基づき、色順位テーブル23から対応する
カラーシンボルをカラー画素データ100Bとして復号
化し出力する。
【0106】次に、このように構成される復号化システ
ム3の動作について、図15に示すフローチャートに基
づいて説明する。
【0107】まず、復号化対象画素の符号化データ20
0がエントロピー符号器32へ入力する(ステップS3
1)。一方、2画素前のデータに基づきマルコフモデル
のコンテクストが作成され(ステップS32)、状態信
号Cxとしてエントロピー復号器32へ入力する。エン
トロピー復号器32は、符号化データ200を、状態信
号Cxを利用して復号化処理する(ステップS33)。
【0108】エントロピー復号器32による復号化処理
によって、色順位データ120が出力し(ステップS3
4)、予測器33内の判別部15へ入力する。
【0109】一方、既にカラー画素データ100Bとし
て復号化されたデータは、ラインバッファ30を経由し
て周辺画素として予測器33の優先順位切替部19へ入
力する(ステップS35)と共に予測器33内のテーブ
ル更新部21へ直前画素として入力する(ステップS3
6)。周辺画素が入力されると、2次元色順位テーブル
20が作成される(ステップS37)。直前画素が入力
されると、1次元色順位テーブル22が作成される(ス
テップS38)。
【0110】ここで2次元色順位テーブル20は、図6
に示すものと同一で、1次元色順位テーブル22は、図
7に示すものと同一となっている。そして、テーブル更
新部21は、図9に示すように、第0位から第31位ま
でが完全な先頭移動動作を行うFIFO部となり、その
下位は224バイトからなるRAMで構成されるものと
なっている。
【0111】予測表合成部18で、両テーブル20,2
2から合成された色順位テーブル23を作成する(ステ
ップS39)。この色順位テーブル23のデータは、判
別部15へ入力し、先の色順位データ120と照合され
る(ステップS40)。ここで色順位データは、例えば
第63位のものであると“00111111”なる符号
で、第256位であると、エスケープ符号“11111
111”と“00000001”の符号となる。そし
て、照合の結果、合成された色順位テーブル23中の該
当する順位の所のカラーシンボルのカラー画素データ1
00B(=インデックスコード)を出力する(ステップ
S41)。
【0112】次に、例えば、第2位のコードが出てきた
とき、対応するカラーシンボルのカラー画素データ10
0Bを出力すると共に、合成された色順位テーブル23
中のそのカラーシンボルを第0位に繰り上げ、第0位の
ものを第1位に、第1位のものを第2位に繰り下げる更
新処理を行う(ステップS42)。この更新は、2次元
色順位テーブル20や1次元色順位テーブル22につい
ても必要により適宜行われる。
【0113】なお、更新作業の際、2次元色順位テーブ
ル20は、P0,P1,P2,P3の順位が決まってい
るが、もし、復号化されるものがP0,P1,P2,P
3のいずれかと同一であると、例えば、第2位にあるP
2と同一であると、そのカラーシンボルを第0位に繰り
上げる。このとき、1次元色順位テーブル22につい
て、全く先頭移動処理を行わないとすると、符号化時の
1次元色順位テーブル22とは異なるものとなってしま
う。このため、2次元色順位テーブル22中の第2位の
位置にあったカラーシンボルと同一のカラーシンボルを
1次元色順位テーブル22の中で検索し、そのカラーシ
ンボルを第0位に上げ、その他のものを並び替える先頭
移動処理を行わせる。
【0114】このとき、この1次元色順位テーブル22
の検索は、1次元色順位テーブル22の中の第0位から
第16位までの上位17個の検索に限定できる。すなわ
ち、P0〜P3は、1次元色順位テーブル22の中の最
新17個の画素の1つであるためである。このように、
復号化される画素がP0〜P3のいずれか1つである
と、1次元色順位テーブル22の更新のためには、最高
17回の検索(比較)のみで良くなる。このように、最
高17回に限定されるのは、画像が横幅16画素の短冊
に区切られているため、ラインバッファ10に保存する
参照画素を17個に限定できるためである。
【0115】一方、復号化される画素がP0〜P3のい
ずれでもないときは、色順位データ120、例えば第1
50位と示す色順位データ120がステップS34で出
力されると、P0〜P3で計4色となるときは、その色
順位データ120に相当するものは、1次元色順位テー
ブル22中では、第153位に相当するものとなるの
で、検索をせず直接第153位のカラーシンボルを抜き
出し第0位に繰り上げることとなる。
【0116】このように、復号化の場合、最高16個の
検索(比較)が行われるが、この16回という検索(比
較)回数は、特開平6ー276041で示される従来の
技術における重複カラーの削除のための検索回数(25
6×4)に比べれば極めて少なくなっており、非常な高
速処理が可能となる。なお、復号化時の検索を符号化時
と等価なものとし、1次元色順位テーブル22内を全て
検索するようにしても良いが、高速処理の点では、上述
した実施の形態の方が好ましい。
【0117】カラー画素データ100Bが出力される
と、ステップS43で復号化が終了なのか否か判断す
る。そして、新たな符号化データ200の入力がなく、
復号化が終了であると判断すると終了する。一方、継続
のときはステップS31に戻る。なお、復号化の際にお
いても、短冊の端部や小さい幅の短冊に関する例外処理
が図11から図14に示すものと同様なアルゴリズムで
実行される。また、復号化されたカラー画素データ10
0Bは、短冊合成手段7による短冊復号工程によって短
冊状に復号され、そのデータがメモリ(図示省略)に取
り込まれ、図3に示すような全体画像として復号され
る。
【0118】なお、この実施の形態において、第255
位以下の順位のものはエスケープ符号と、全体順位(第
1番目から数えるもの)から256を引いた数値を示す
符号の2つの符号(計16ビット)を出力することとな
るが、第255位以下というような順位が低いものは、
ほとんど発生しないカラーコードを示しており、そのよ
うな2つの符号を出力することはほとんど発生しない。
しかも、発生したとしてもその後は、出やすい順位に割
り当てられるので、先に示したように圧縮率はほとんど
劣化しない。これに比べ重複するカラーコードを削除
し、順番を入れ替えるソーティング処理をなくすことが
できる効果は極めて大きなものとなる。
【0119】この実施の形態のマルコフモデルは、従来
のものと異なり、符号化対象画素の直前の画素を参照画
素として採用していないが、圧縮率の劣化は数%に抑え
られている。一方、処理速度は、エントロピー符号器1
2やエントロピー復号器32と色順位変換とのパイプラ
イン処理が可能となり、2倍以上に高速化されている。
なお、この実施の形態では、直前画素を周辺画素として
は利用しているが、この実施の形態とは異なり、直前の
画素を色順位テーブル23の作成のための周辺画素とし
ても採用しない場合においても、圧縮率の劣化は10%
程度に抑えられる一方、処理速度は2倍以上となる。
【0120】さらに、この実施の形態のラインバッファ
10,30は画像が短冊に区切られているため、小容量
のものとすることができる。すなわち、マルコフモデル
の参照画素、色順位変換のための周辺画素としては、1
ライン上の画素を見る必要があるが、短冊的に横幅が区
切られているので、1ライン上の画素を見るために保存
しておくべき画素の数が少なくなる。このため、ライン
バッファ10,30は小型化、小容量化でき、低コスト
化できる。
【0121】なお、上述の実施の形態は、本発明の好適
な実施の形態の例であるが、これに限定されるものでは
なく本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形
実施可能である。例えば、カラー画素データ100Aと
しては、nビット(nは2以上の整数)のカラー画素デ
ータ100Aを対象とし、その符号化や復号化を行うよ
うに構成することができる。
【0122】また、対象画像を短冊に区切る方法は、図
23に示す重複したカラーシンボルを削除する従来の装
置や方法に適用することもできる。その場合、処理を高
速化できるという効果を有するものとなる。また、本実
施の形態に示す合成された色順位テーブル23や図23
に示す従来の合成された色順位テーブルを持たない、図
16に示すような通常の符号化システム50や復号化シ
ステム60に、対象画像を短冊に区切る方法を採用する
こともできる。その場合、ラインバッファ51,61の
低容量化、低コスト化等の効果を有するものとなる。
【0123】さらに、短冊の横幅としては、ラインバッ
ファ10,30の容量等を考慮すると8〜64画素が好
ましいが、検索効率や端部の例外処理による圧縮効率を
考慮すると16〜32画素が最も好ましい。さらに、1
次元色順位生成部17内のFIFO部とRAMの構成比
としては、FIFO部を全体の1/4〜1/32として
残りをRAMとするのが好ましく、FIFO部を1/8
〜1/16として残りをRAMとするのが、圧縮率がそ
れ程落ちず、しかも高速処理することができる点で最も
好ましい。
【0124】また、符号化や復号化の手段としては、算
術符号型のエントロピー符号器12や復号器32の他
に、ランレングス符号化(復号化)技術や他の符号化
(復号化)技術を採用することができる。
【0125】さらに、マルコフモデルのコンテクストと
しては、1色から4色の4状態以外に図20に示すよう
に異なる色がどこにあるかによって状態信号Cxも異な
らせるようにしたりする等他の状態信号Cxを発生させ
るようにしても良い。
【0126】また、マルコフモデルの参照画素と色順位
変換のための周辺画素とを異ならしめるには、この実施
の形態で示すように1画素前のものを参照画素として採
用せず2画素前のものを採用する他に、3画素以上の前
の参照画素として採用するようにしても良い。すなわ
ち、1画素前に加え、2画素前の画素も参照画素として
採用しないようにしても良い。
【0127】このマルコフモデルのコンテクスト作成技
術、すなわち、符号化対象画素の直前の画素を参照画素
として採用しない技術は、色順位変換を行わせる技術と
併行してきはなく単独として各種の符号化や復号化の技
術に利用することができる。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のマルチカ
ラー画像の符号化装置およびその方法では、対象画像を
短冊に区切ることにより、演算量の大幅な削減が可能と
なり符号化処理を高速化できると共に任意の画像サイズ
のマルチカラー画像を効率良く符号化できる。しかも、
符号化に際し利用する周辺画素生成手段等、例えばライ
ンバッファ等を低容量化かつ低コスト化させることがで
きる。
【0129】また、本発明のマルチカラー画像の復号化
装置およびその方法では、対象画像を短冊に区切ること
により、演算量の大幅な削減が可能となり復号化処理を
高速化できると共に任意の画像サイズのマルチカラー画
像を効率良く符号化できる。しかも、復号化に際し利用
する周辺画素生成手段等となるラインバッファを低容量
化かつ低コスト化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマルチカラー画像の符号化装置および
その方法を採用した符号化システムを示す図である。
【図2】本発明のマルチカラー画像の復号化装置および
その方法を採用した復号化システムを示す図である。
【図3】図1および図2の符号化システムおよび復号化
システムに採用されるスキャン方法を説明するための図
である。
【図4】図1および図2の符号化システムおよび復号化
システムに採用されるマルコフモデルとそのコンテクス
トを説明する図で、(A)はマルコフモデルとして採用
する参照画素の配置を示す図で、(B)はマルコフモデ
ルのコンテクスト、すなわち状態信号の種類を示す図で
ある。
【図5】図1および図2の符号化システムおよび復号化
システムに採用される色順位テーブルの作成に使用され
る画素を説明するための図で、(A)は使用される画素
の配置と画素優先順位を示す図で、(B)は(A)の各
画素のカラーシンボルを示す図である。
【図6】図1および図2の符号化システムおよび復号化
システムに採用される2次元色順位テーブルを示す図で
ある。
【図7】図1および図2の符号化システムおよび復号化
システムに採用される1次元色順位テーブルを示す図で
ある。
【図8】図1および図2の符号化システムおよび復号化
システムに採用される合成された色順位テーブルを示す
図である。
【図9】図1および図2の符号化システムおよび復号化
システムに採用される1次元色順位テーブルの構成とそ
の更新処理を説明するための図である。
【図10】図1の符号化システムにおける符号化動作を
示すフローチャートである。
【図11】図1の符号化システムの符号化動作における
2次元色順位テーブル用の周辺画素の取扱いを説明する
図で、(A)は最も初めの符号化対象画素を符号化する
場合を説明するための図で、(B)は第1番目のライン
中の符号化対象画素を符号化する場合を説明するための
図である。
【図12】図1の符号化システムの符号化動作における
2次元色順位テーブル用の周辺画素の取扱いを説明する
図で、(A)は符号化対象画素が第2ラインの始めにき
たときの符号化を説明するための図で、(B)は符号化
対象画素が第2ラインの終端にきたときの符号化を説明
するための図で、(C)は符号化対象画素が隣の短冊の
最初の部分にきたときの符号化を説明するための図であ
る。
【図13】図1の符号化システムの符号化動作における
2次元色順位テーブル用の周辺画素およびマルコフモデ
ル用の参照画素の取扱いを説明する図で、狭幅の短冊で
も通常の短冊と同様な考えで取り扱うことができる場合
を示す図である。
【図14】図1の符号化システムの符号化動作における
2次元色順位テーブル用の周辺画素およびマルコフモデ
ル用の参照画素の取扱いを説明する図で、通常の短冊と
は異なる例外処理を施す必要がある場合を示し、(A)
は横幅が3画素のときを、(B)は2画素のときを、
(C)は1画素のときをそれぞれ示す図である。
【図15】図2の復号化システムにおける復号化動作を
示すフローチャートである。
【図16】従来のマルチカラー画像の符号化システムお
よび復号化システムのブロック図である。
【図17】従来の符号化対象画素データに対する参照画
素データの説明図である。
【図18】従来のパラメータテーブルを示す図である。
【図19】状態縮退器を有する従来のマルチカラー画像
の符号化システムおよび復号化システムのブロック図で
ある。
【図20】従来の縮退テーブルの一例を示す図である。
【図21】従来の算術符号型のエントロピー符号器およ
びエントロピー復号器の説明図である。
【図22】従来のマルチカラー画像のインデックスを説
明するための図である。
【図23】従来の合成された色順位テーブルの作成原理
を示す説明図で、(A)は各画素の配置関係を示し、
(B)は各画素のカラーシンボルを示し、(C)は合成
された色順位テーブル(最新出現表)を示す図である。
【符号の説明】
1 符号化システム 3 復号化システム 5 短冊生成手段 7 短冊合成手段 10 ラインバッファ(周辺画素生成手段) 11 マルコフモデル作成部(縮退手段) 12 エントロピー符号器(エントロピー符号化手段) 13 予測器(予測手段) 14 色順位生成部 15 判別部(エスケープ符号発生手段を兼ねる) 16 2次元色順位生成部 17 1次元色順位生成部 18 予測表合成部 19 優先順位切替部 20 2次元色順位テーブル 21 テーブル更新部 22 1次元色順位テーブル 23 合成された色順位テーブル 30 ラインバッファ 31 マルコフモデル生成部(縮退手段) 32 エントロピー復号器(エントロピー復号化手段) 33 予測器 100A 符号化されるカラー画素データ 100B 復号化されたカラー画素データ 120 色順位データ 200 符号化データ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 11/04 H04N 11/04 Z

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各カラーシンボルの色順位が設定された
    色順位テーブルを有し、複数のビットからなるインデッ
    クスコードが付与された対象カラー画素データに対応し
    たカラーシンボルの色順位データを上記色順位テーブル
    から読み出し出力する予測手段と、入力されたカラー画
    素データに基づき、上記対象カラー画素データに対する
    2次元の周辺画素データを出力する周辺画素生成手段
    と、上記色順位データを符号化データに変換し出力する
    エントロピー符号化手段とを備え、上記色順位テーブル
    は、上記2次元の周辺画素データを構成する各画素のカ
    ラーシンボルに色順位を設定し、これを上位の色順位と
    する2次元色順位テーブルと、上記対象カラー画素デー
    タに先行して入力されたカラー画素データに対応した上
    記カラーシンボルに所定数の色順位を設定し、最新に入
    力されたカラー画素データに対応する上記カラーシンボ
    ルの色順位を最上位に繰り上げる最新出現表作成動作に
    よって生成される下位の色順位用の1次元色順位テーブ
    ルとを合成することにより形成されるマルチカラー画像
    の符号化装置において、符号化の対象となる対象画像
    を、限定した画素数の横幅を有する短冊に区切る短冊生
    成手段を設け、その各短冊内を順次符号化することを特
    徴とするマルチカラー画像の符号化装置。
  2. 【請求項2】 各カラーシンボルの色順位が設定された
    色順位テーブルを有し、複数のビットからなるインデッ
    クスコードが付与された対象カラー画素データに対応し
    たカラーシンボルの色順位データを上記色順位テーブル
    から読み出し出力する予測手段と、入力されたカラー画
    素データに基づき、上記対象カラー画素データに対する
    2次元の周辺画素データを出力する周辺画素生成手段
    と、上記色順位データを符号化データに変換し出力する
    エントロピー符号化手段とを備え、上記色順位テーブル
    は、上記2次元の周辺画素データを構成する各画素のカ
    ラーシンボルに色順位を設定し、これを上位の色順位と
    する2次元色順位テーブルと、上記対象カラー画素デー
    タに先行して入力されたカラー画素データに対応した上
    記カラーシンボルに所定数の色順位を設定し、最新に入
    力されたカラー画素データに対応する上記カラーシンボ
    ルの色順位を最上位に繰り上げる最新出現表作成動作に
    よって生成される下位の色順位用の1次元色順位テーブ
    ルとを合成することにより形成されるマルチカラー画像
    の符号化装置において、上記2次元色順位テーブル中の
    カラーシンボルと上記1次元色順位テーブル中のカラー
    シンボルとが重複したとき、上記1次元色順位テーブル
    から上記重複したカラーシンボルを削除せずに、そのま
    ま上記1次元色順位テーブル中に残すと共に、符号化の
    対象となる対象画像を、限定した画素数の横幅を有する
    短冊に区切る短冊生成手段を設け、その各短冊内を順次
    符号化することを特徴とするマルチカラー画像の符号化
    装置。
  3. 【請求項3】 前記入力される対象カラー画素データを
    前記2次元の周辺画素を利用して符号化する際、各周辺
    画素の位置を前記対象カラー画素とのスキャン距離によ
    って決めることを特徴とする請求項1または2記載のマ
    ルチカラー画像の符号化装置。
  4. 【請求項4】 前記短冊の横幅を16〜32画素とした
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載のマルチカ
    ラー画像の符号化装置。
  5. 【請求項5】 前記入力される対象カラー画素データを
    マルコフモデルの参照画素を利用して符号化する際、各
    参照画素の位置を前記対象カラー画素とのスキャン距離
    によって決めることを特徴とする請求項1、2、3また
    は4記載のマルチカラー画像の符号化装置。
  6. 【請求項6】 前記対象画像の横幅が短冊の横幅で割り
    切れないとき、その最後の短冊の横幅の画素数をnとし
    たとき、符号化対象画素の1つ前の周辺画素は常に1つ
    前に入力した画素とし、1ライン上の画素はn個前と
    し、1ライン上の画素より1つ進んだ画素は(n−1)
    個前とし、1ライン上の画素より1つ前の画素は、(n
    +1)個前とし、(n−1)が1以下のときは1個前の
    画素を採用する前記周辺画素の例外処理を行い、任意の
    横幅に対応したことを特徴とする請求項1、2、3、4
    または5記載のマルチカラー画像の符号化装置。
  7. 【請求項7】 前記最後の短冊に対して、前記参照画素
    として、前記周辺画素の例外処理と同様な処理を行うと
    共に、前記符号化対象画素の1つ前の画素を参照画素と
    しないように、nや(n−1)の値が1以下のときは、
    採用する参照画素としては2個前の画素とし、任意の横
    幅に対応したことを特徴とする請求項6記載のマルチカ
    ラー画像の符号化装置。
  8. 【請求項8】 入力される対象カラー画素データを符号
    化データに符号化し、出力するマルチカラー画像の符号
    化装置において、符号化の対象となる対象画像を、限定
    した画素数の横幅を有する短冊に区切る短冊生成手段を
    設け、その各短冊内を順次符号化することを特徴とする
    マルチカラー画像の符号化装置。
  9. 【請求項9】 各カラーシンボルの色順位が設定された
    色順位テーブルを有し、複数のビットからなるインデッ
    クスコードが付与された対象カラー画素データに対応し
    たカラーシンボルの色順位データを上記色順位テーブル
    から読み出し出力する予測工程と、入力されたカラー画
    素データに基づき、上記対象カラー画素データに対する
    2次元の周辺画素データを出力する周辺画素生成工程
    と、上記色順位データを符号化データに変換し出力する
    エントロピー符号化工程とを備え、上記色順位テーブル
    は、上記2次元の周辺画素データを構成する各画素のカ
    ラーシンボルに色順位を設定し、これを上位の色順位と
    する2次元色順位テーブルと、上記対象カラー画素デー
    タに先行して入力されたカラー画素データに対応した上
    記カラーシンボルに所定数の色順位を設定し、最新に入
    力されたカラー画素データに対応する上記カラーシンボ
    ルの色順位を最上位に繰り上げる最新出現表作成動作に
    よって生成される下位の色順位用の1次元色順位テーブ
    ルとを合成することにより形成されるマルチカラー画像
    の符号化方法において、符号化の対象となる対象画像
    を、限定した画素数の横幅を有する短冊に区切る短冊生
    成工程を設け、その各短冊内を順次符号化することを特
    徴とするマルチカラー画像の符号化方法。
  10. 【請求項10】 各カラーシンボルの色順位が設定され
    た色順位テーブルを有し、複数のビットからなるインデ
    ックスコードが付与された対象カラー画素データに対応
    したカラーシンボルの色順位データを上記色順位テーブ
    ルから読み出し出力する予測工程と、入力されたカラー
    画素データに基づき、上記対象カラー画素データに対す
    る2次元の周辺画素データを出力する周辺画素生成工程
    と、上記色順位データを符号化データに変換し出力する
    エントロピー符号化工程とを備え、上記色順位テーブル
    は、上記2次元の周辺画素データを構成する各画素のカ
    ラーシンボルに色順位を設定し、これを上位の色順位と
    する2次元色順位テーブルと、上記対象カラー画素デー
    タに先行して入力されたカラー画素データに対応した上
    記カラーシンボルに所定数の色順位を設定し、最新に入
    力されたカラー画素データに対応する上記カラーシンボ
    ルの色順位を最上位に繰り上げる最新出現表作成動作に
    よって生成される下位の色順位用の1次元色順位テーブ
    ルとを合成することにより形成されるマルチカラー画像
    の符号化方法において、上記2次元色順位テーブル中の
    カラーシンボルと上記1次元色順位テーブル中のカラー
    シンボルとが重複したとき、上記1次元色順位テーブル
    から上記重複したカラーシンボルを削除せずに、そのま
    ま上記1次元色順位テーブル中に残すと共に、符号化の
    対象となる対象画像を、限定した画素数の横幅を有する
    短冊に区切る短冊生成工程を設け、その各短冊内を順次
    符号化することを特徴とするマルチカラー画像の符号化
    方法。
  11. 【請求項11】 前記入力される対象カラー画素データ
    を前記2次元の周辺画素を利用して符号化する際、各周
    辺画素の位置を前記対象カラー画素とのスキャン距離に
    よって決めることを特徴とする請求項9または10記載
    のマルチカラー画像の符号化方法。
  12. 【請求項12】 前記短冊の横幅を16〜32画素とし
    たことを特徴とする請求項9、10または11記載のマ
    ルチカラー画像の符号化方法。
  13. 【請求項13】 前記入力される対象カラー画素データ
    をマルコフモデルの参照画素を利用して符号化する際、
    各参照画素の位置を前記対象カラー画素とのスキャン距
    離によって決めることを特徴とする請求項9、10、1
    1または12記載のマルチカラー画像の符号化方法。
  14. 【請求項14】 前記対象画像の横幅が短冊の横幅で割
    り切れないとき、その最後の短冊の横幅の画素数をnと
    したとき、符号化対象画素の1つ前の周辺画素は常に1
    つ前に入力した画素とし、1ライン上の画素はn個前と
    し、1ライン上の画素より1つ進んだ画素は(n−1)
    個前とし、1ライン上の画素より1つ前の画素は、(n
    +1)個前とし、(n−1)が1以下のときは1個前の
    画素を採用する前記周辺画素の例外処理を行い、任意の
    横幅に対応したことを特徴とする請求項9、10、1
    1、12または13記載のマルチカラー画像の符号化方
    法。
  15. 【請求項15】 前記最後の短冊に対して、前記参照画
    素として、前記周辺画素の例外処理と同様な処理を行う
    と共に、前記符号化対象画素の1つ前の画素を参照画素
    としないように、nや(n−1)の値が1以下のとき
    は、採用する参照画素としては2個前の画素とし、任意
    の横幅に対応したことを特徴とする請求項14記載のマ
    ルチカラー画像の符号化方法。
  16. 【請求項16】 入力される対象カラー画素データを符
    号化データに符号化し、出力するマルチカラー画像の符
    号化方法において、符号化の対象となる対象画像を、限
    定した画素数の横幅を有する短冊に区切る短冊生成工程
    を設け、その各短冊内を順次符号化することを特徴とす
    るマルチカラー画像の符号化方法。
  17. 【請求項17】 入力される対象符号化データを色順位
    データに変換し、出力するエントロピー復号化手段と、
    各カラーシンボルの色順位が設定された色順位テーブル
    を有し、入力された色順位データに対応するカラーシン
    ボルを複数のビット数からなる対象カラー画素データと
    して、上記色順位テーブルから読み出し出力する予測手
    段と、復号化されたカラー画素データに基づき、上記対
    象カラー画素データに対する2次元の周辺画素を出力す
    る周辺画素生成手段とを備え、上記色順位テーブルは、
    上記2次元の周辺画素データを構成する各画素のカラー
    シンボルに色順位を設定し、これを上位の色順位とする
    2次元色順位テーブルと、上記対象カラー画素データに
    先行して出力されたカラー画素データに対応した上記カ
    ラーシンボルに所定数の色順位を設定し、最新に入力さ
    れた色順位によって特定されるカラーシンボルの色順位
    を最上位に繰り上げる最新出現表作成動作によって生成
    される下位の色順位用の1次元色順位テーブルとを合成
    することにより形成されるテーブルとし、上記対象符号
    化データを、そのデータに対応した色順位データを利用
    してカラー画素データに復号化し出力するマルチカラー
    画像の復号化装置において、復号化の対象となる対象画
    像を、限定した画素数の横幅を有する短冊に区切って復
    号する短冊合成手段を設け、短冊状に順次復号化するこ
    とを特徴とするマルチカラー画像の復号化装置。
  18. 【請求項18】 入力される対象符号化データを色順位
    データに変換し、出力するエントロピー復号化手段と、
    各カラーシンボルの色順位が設定された色順位テーブル
    を有し、入力された色順位データに対応するカラーシン
    ボルを複数のビット数からなる対象カラー画素データと
    して、上記色順位テーブルから読み出し出力する予測手
    段と、復号化されたカラー画素データに基づき、上記対
    象カラー画素データに対する2次元の周辺画素を出力す
    る周辺画素生成手段とを備え、上記色順位テーブルは、
    上記2次元の周辺画素データを構成する各画素のカラー
    シンボルに色順位を設定し、これを上位の色順位とする
    2次元色順位テーブルと、上記対象カラー画素データに
    先行して出力されたカラー画素データに対応した上記カ
    ラーシンボルに所定数の色順位を設定し、最新に入力さ
    れた色順位によって特定されるカラーシンボルの色順位
    を最上位に繰り上げる最新出現表作成動作によって生成
    される下位の色順位用の1次元色順位テーブルとを合成
    することにより形成されるテーブルとし、上記対象符号
    化データを、そのデータに対応した色順位データを利用
    してカラー画素データに復号化し出力するマルチカラー
    画像の復号化装置において、上記2次元色順位テーブル
    中のカラーシンボルと上記1次元色順位テーブル中のカ
    ラーシンボルとが重複したとき、上記1次元色順位テー
    ブルから上記重複したカラーシンボルを削除せずに、そ
    のまま上記1次元色順位テーブル中に残すと共に、復号
    化の対象となる対象画像を、限定した画素数の横幅を有
    する短冊に区切って復号する短冊合成手段を設け、短冊
    状に順次復号化することを特徴とするマルチカラー画像
    の復号化装置。
  19. 【請求項19】 入力される対象符号化データを復号化
    データに復号化し出力するマルチカラー画像の復号化装
    置において、復号化の対象となる対象画像を、限定した
    画素数の横幅を有する短冊に区切って復号する短冊合成
    手段を設け、短冊状に順次復号化することを特徴とする
    マルチカラー画像の復号化装置。
  20. 【請求項20】 入力される対象符号化データを色順位
    データに変換し、出力するエントロピー復号化工程と、
    各カラーシンボルの色順位が設定された色順位テーブル
    を有し、入力された色順位データに対応するカラーシン
    ボルを複数のビット数からなる対象カラー画素データと
    して、上記色順位テーブルから読み出し出力する予測工
    程と、復号化されたカラー画素データに基づき、上記対
    象カラー画素データに対する2次元の周辺画素を出力す
    る周辺画素生成工程とを備え、上記色順位テーブルは、
    上記2次元の周辺画素データを構成する各画素のカラー
    シンボルに色順位を設定し、これを上位の色順位とする
    2次元色順位テーブルと、上記対象カラー画素データに
    先行して出力されたカラー画素データに対応した上記カ
    ラーシンボルに所定数の色順位を設定し、最新に入力さ
    れた色順位によって特定されるカラーシンボルの色順位
    を最上位に繰り上げる最新出現表作成動作によって生成
    される下位の色順位用の1次元色順位テーブルとを合成
    することにより形成されるテーブルとし、上記対象符号
    化データを、そのデータに対応した色順位データを利用
    してカラー画素データに復号化し出力するマルチカラー
    画像の復号化方法において、復号化の対象となる対象画
    像を、限定した画素数の横幅を有する短冊に区切って復
    号する短冊復号工程を設け、短冊状に順次復号化するこ
    とを特徴とするマルチカラー画像の復号化方法。
  21. 【請求項21】 入力される対象符号化データを色順位
    データに変換し、出力するエントロピー復号化工程と、
    各カラーシンボルの色順位が設定された色順位テーブル
    を有し、入力された色順位データに対応するカラーシン
    ボルを複数のビット数からなる対象カラー画素データと
    して、上記色順位テーブルから読み出し出力する予測工
    程と、復号化されたカラー画素データに基づき、上記対
    象カラー画素データに対する2次元の周辺画素を出力す
    る周辺画素生成工程とを備え、上記色順位テーブルは、
    上記2次元の周辺画素データを構成する各画素のカラー
    シンボルに色順位を設定し、これを上位の色順位とする
    2次元色順位テーブルと、上記対象カラー画素データに
    先行して出力されたカラー画素データに対応した上記カ
    ラーシンボルに所定数の色順位を設定し、最新に入力さ
    れた色順位によって特定されるカラーシンボルの色順位
    を最上位に繰り上げる最新出現表作成動作によって生成
    される下位の色順位用の1次元色順位テーブルとを合成
    することにより形成されるテーブルとし、上記対象符号
    化データを、そのデータに対応した色順位データを利用
    してカラー画素データに復号化し出力するマルチカラー
    画像の復号化方法において、上記2次元色順位テーブル
    中のカラーシンボルと上記1次元色順位テーブル中のカ
    ラーシンボルとが重複したとき、上記1次元色順位テー
    ブルから上記重複したカラーシンボルを削除せずに、そ
    のまま上記1次元色順位テーブル中に残すと共に、復号
    化の対象となる対象画像を、限定した画素数の横幅を有
    する短冊に区切って復号する短冊復号工程を設け、短冊
    状に順次復号化することを特徴とするマルチカラー画像
    の復号化方法。
  22. 【請求項22】 入力される対象符号化データを復号化
    データに復号化し出力するマルチカラー画像の復号化方
    法において、復号化の対象となる対象画像を、限定した
    画素数の横幅を有する短冊に区切って復号する短冊復号
    工程を設け、短冊状に順次復号化することを特徴とする
    マルチカラー画像の復号化方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001086582A1 (en) * 2000-05-09 2001-11-15 Colorzip Media, Inc. Machine readable code and method and device of encoding and decoding the same
WO2004056085A1 (ja) * 2002-12-16 2004-07-01 Sony Corporation 画像符号化装置及び方法、並びに符号化画像複合化装置及び方法

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