JPH10262012A - エリア管理システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のパーソナルコンピュータがクライアン
トを介してデータベースサーバーのアクセスを行う場合
において、短いアクセス時間でデータベースサーバーの
アクセスを行うことができるエリア管理システムを提供
する。 【解決手段】 パーソナルコンピュータＡ，Ｂ，Ｃとデ
ータベースサーバー２０６との間を高速通信回線と低速
通信回線とにより接続し、各パーソナルコンピュータと
データベースサーバーとの間のデータの授受はハブ２０
４およびクラアント２０５を介しパケット形式で行う。
その際、データ量の多いパケットは高速通信回線、デー
タ量の少ないパケットは低速通信回線を利用して転送を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、屋外、屋内等を
サービスエリアとする移動通信システムにおいて基地局
から送信される電波のエリア図の表示および管理を行う
エリア管理システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】移動通信システムのような無線通信シス
テムの利用者にとって、基地局の送信電波がどの程度の
距離まで届くかは重要な事項である。そこで、移動通信
システムの利用者の便宜を図るため、基地局から送信さ
れる電波のエリア図の表示および管理を行うためのエリ
ア管理システムが設けられている。

【０００３】図５はこの種のエリア管理システムの従来
の構成例を示すものである。この図５に示すエリア管理
システムは、基本的には電波のエリア図を作成するため
の各種の情報をデータベースサーバーにより保存管理す
るものであるが、データベースサーバーの負担を軽くす
るため、いわゆるクライアントサーバーシステムとして
構成されている。

【０００４】図５において、パーソナルコンピュータ１
０１は、基地局の送信電波の受信レベルの測定結果であ
るエリア測定データと、その測定位置を表す位置データ
（緯度、経度情報等）とに所定の編集処理を施し、この
編集処理により得られるエリアデータをハブ１０４を経
由してクライアント１０２に転送する。

【０００５】クライアント１０２は、地図データを有し
ている。また、クライアント１０２は、パーソナルコン
ピュータ１０１から送られてくるエリアデータ（エリア
測定データおよび位置データに処理を施したもの）をデ
ータベースサーバー１０３に転送する。さらにクライア
ント１０２は、基地局固有の設備データおよび基地局設
置地点の緯度・経度データから構成される基地局設備管
理データと、エリアデータを移動通信システムのサービ
スエリアを区分した各エリアに対応付けて分類するため
のエリア識別データと、このエリア識別データに対応し
て分類されたエリア管理データとをデータベースサーバ
ー１０３に転送する。

【０００６】データベースサーバー１０３は、このよう
にしてクライアント１０２から転送されてくるデータを
データベースに格納する。

【０００７】また、クライアント１０２は、データベー
スサーバー１０３から基地局設備管理データ、エリア管
理データ等を読み出し、地図データを用いてエリア図を
作成し表示する。また、パーソナルコンピュータ１０１
でも、クライアント１０２を経由して地図データおよび
基地局設備管理データを取り出し、これらのデータを画
面に表示する。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のエリア管理システムにおいて、エリア測定データと
位置データとからなるエリアデータを処理するパーソナ
ルコンピュータが１台である場合には、クライアントと
パーソナルコンピュータが１対１に対応するため、デー
タの転送および取り出しの効率が低下することはなかっ
た。しかし、システムを構成するパーソナルコンピュー
タが複数有る場合には、これらのパーソナルコンピュー
タとデータベースサーバーとの間のデータ転送が同一時
刻に集中して行われる可能性がある。そして、このよう
な場合にはデータベースサーバーでのデータの登録時間
が長くなり、また、パーソナルコンピュータからクライ
アントに地図データ、基地局設備データの要求があった
場合にその取り出しに時間がかかるという問題があっ
た。

【０００９】この発明は、以上の事情に鑑みてなされた
ものであり、複数のパーソナルコンピュータがクライア
ントを介してデータベースサーバーへアクセスを行う場
合において、短いアクセス時間でデータベースサーバー
へアクセスを行うことができるエリア管理システムを提
供することを目的としている。

【００１０】

【課題を解決するための手段】この発明は、複数のパー
ソナルコンピュータと、ハブと、クライアントと、デー
タベースサーバーとからなるエリア管理システムであっ
て、 ａ．前記複数のパーソナルコンピュータは、前記ハブに
よって相互に接続され、前記ハブと前記クライアントと
前記データベースサーバーは高速通信回線および低速通
信回線により接続され、 ｂ．前記複数のパーソナルコンピュータの各々は、移動
通信システムの基地局の送信電波の受信レベルの測定結
果を含むエリアデータと、当該パーソナルコンピュータ
が前記データベースサーバーからの転送を要求するデー
タを特定する要求情報とを用いてパケットを構成し、こ
のパケットを前記ハブに送信し、 ｃ．前記ハブは、前記複数のパーソナルコンピュータか
ら受け取った各パケットをデータ量の多い少数のパケッ
トとデータ量の少ない多数のパケットに分け、前記高速
通信回線を用いることにより前記データ量の多い少数の
パケットを前記クライアントを経由して前記データベー
スサーバーに転送する一方、この転送と並行し、前記低
速通信回線を用いることにより前記データ量の少ない多
数のパケットを前記クライアントを経由して前記データ
ベースサーバーに転送し、 ｄ．前記データベースサーバーは、 ｄ１．前記移動通信システムの基地局およびサービスエ
リアに関する情報によって構成されるデータベースを保
有し、 ｄ２．前記高速通信回線または低速通信回線を介して転
送されてくる各パケットに含まれるエリアデータを前記
データベースに登録すると共に各パケットに含まれる各
要求情報によって特定された各データを前記データベー
スから読み出して各々の情報を含むパケットを構成し、
これらの各パケットをデータ量の多い少数のパケットと
データ量の少ない多数のパケットに分け、前記高速通信
回線を用いることにより前記データ量の多い少数のパケ
ットを前記クライアントを経由して前記ハブに転送する
一方、この転送と並行し、前記低速通信回線を用いるこ
とにより前記データ量の少ない多数のパケットを前記ク
ライアントを経由して前記ハブに転送し、 ｅ．前記ハブは、前記高速通信回線および低速通信回線
を介して転送されてくる各パケットを前記複数のパーソ
ナルコンピュータに転送することを特徴とするエリア管
理システムを要旨とする。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の実
施の形態について説明する。図１は、本発明の一実施形
態であるエリア管理システムの構成を示す図である。本
実施形態に係るエリア管理システムは、エリアデータの
処理を行うための手段として３台のパーソナルコンピュ
ータＡ、ＢおよびＣを有している。なお、本発明の実施
に当り、パーソナルコンピュータの台数がこれに限定さ
れるものでないことは言うまでもない。また、データベ
ースサーバー２０６およびクライアント２０５は、パー
ソナルコンピュータまたはワークステーションが用いら
れる。

【００１２】パーソナルコンピュータＡ、ＢおよびＣ
は、ハブ２０４により相互に接続されている。また、こ
のハブ２０４とクライアント２０５とデータベースサー
バー２０６とは、各々、高速通信回線および低速通信回
線によって接続されている。各パーソナルコンピュータ
とデータベースサーバー２０６との間のデータの授受
は、高速通信回線または低速通信回線を利用して行われ
るが、いずれの通信回線を用いるかは、転送データのデ
ータ量に基づいて選択される。

【００１３】次に本実施形態の動作について説明する。
まず、図１に示すように、各パーソナルコンピュータ
Ａ、ＢおよびＣからデータベースサーバー２０６へ向け
てデータ転送を行う場合の動作を説明する。

【００１４】各パーソナルコンピュータＡ、ＢおよびＣ
によって処理されたデータは、図２（ａ）に示すよう
に、一定時間Ｔａを空けてパケット形式でハブ２０４に
順次転送される。各パーソナルコンピュータからハブ２
０４に転送される各パケットは、各々、識別符号、エリ
アデータおよび要求情報により構成されている。ここ
で、ハブ２０４は、通信するデータを信号レベルの再
生、およびコンピュータ間の通信、データの中継を行う
ものである。

【００１５】また、識別符号は、発信元であるパーソナ
ルコンピュータを特定する情報である。さらに、エリア
データは、発信元であるパーソナルコンピュータが上述
のエリア測定データおよび位置データに所定の処理を施
すことにより得られたデータであり、エリア測定データ
および位置データに対応した情報を含んでいる。また、
要求情報は、発信元であるパーソナルコンピュータがエ
リア図の作成等を行う場合に必要となる情報の転送をデ
ータベースサーバー２０６あるいはクライアント２０５
に対して要求する情報である。図示の例では、パーソナ
ルコンピュータＡからのパケットはデータＡの転送を要
求する要求情報を含んでおり、パーソナルコンピュータ
ＢからのパケットはデータＢの転送を要求する要求情報
を含んでおり、パーソナルコンピュータＣからのパケッ
トはデータＣの転送を要求する要求情報を含んでいる。
このように要求情報によって転送が要求される情報とし
て、地図データ、基地局設備データ等がある。

【００１６】ハブ２０４は、これらの各パーソナルコン
ピュータからの各パケットを受け取ると、各パケットを
データ量の多い少数のパケットとデータ量の少ない多数
のパケットに分ける。そして、ハブ２０４は、データ量
の多い少数のパケットを高速通信回線に送出する一方、
これと並行し、データ量の少ない多数のパケットを低速
通信回線に送出する。

【００１７】クライアント２０５は、地図データを有し
ており、データ編集、データ登録のための処理を行う。
また、クライアント２０５は、基地局固有の設備データ
および基地局設置地点の緯度・経度データから構成され
る基地局設備管理データと、エリアデータを移動通信シ
ステムのサービスエリアを区分した各エリアに対応付け
て分類するためのエリア識別データと、このエリア識別
データに対応して分類されたエリア管理データとをデー
タベースサーバー２０６に転送し登録する。

【００１８】さらにクライアント２０５は、高速通信回
線および低速通信回線を介して上記の各パケットを受け
取ると、これらのデータ量の多い少数のパケットおよび
データ量の少ない多数のパケットを各々高速通信回線お
よび低速通信回線を介してデータベースサーバー２０６
へ各々転送する。

【００１９】図３（ａ）はこのようにしてハブ２０４か
らクライアント２０５を経由してデータベースサーバー
２０６へ転送される各パケットを例示したものである。
この例では、パーソナルコンピュータＡからのパケット
は、データ量が多いため、高速通信回線を介して転送さ
れる。一方、パーソナルコンピュータＢおよびＣからの
各パケットは、データ量が少ないため、低速通信回線を
介して転送される。また、図示のように、低速通信回線
を介して転送される各パケットは一定時間Ｔｂを空けて
順次転送される。

【００２０】データベースサーバー２０６は、データ量
の多いパケットからなる少数パケットを高速通信回線を
介して受信すると、これらのパケットを記憶容量の大き
いデータベースに登録する。また、データベースサーバ
ー２０６は、データ量の少ないパケットからなる多数パ
ケットを低速通信回線を介して受信すると、これらのパ
ケットを記憶容量の小さいデータベースに登録する。

【００２１】次に図４に示すように、データベースサー
バー２０６から各パーソナルコンピュータＡ、Ｂおよび
Ｃへ向けてデータ転送を行う場合の動作を説明する。デ
ータベースサーバー２０６は、各パーソナルコンピュー
タからの受け取った各パケットに含まれる各要求情報に
従い、データベースからデータを読み出す。図３（ａ）
に示す例では、各要求情報に従い、データＡ、Ｂおよび
Ｃをデータベースから読み出すこととなる。そして、デ
ータベースサーバー２０６は、このようにして読み出し
た各データを用いてパケットを各々組み立て、各パケッ
トの中からデータ量の多いパケットを選んで少数パケッ
トにまとめ、データ量の少ないパケットを選んで多数パ
ケットにまとめる。少数パケットは高速通信回線へ、多
数パケットは低速通信回線へ送出する。このようにして
高速通信回線および低速通信回線に送出された各パケッ
トはクライアント２０５を経由してハブ２０４へ転送さ
れる。

【００２２】図３（ｂ）はこのようにしてデータベース
サーバー２０６からクライアント２０５を経由してハブ
２０４へ転送される各パケットを例示したものである。
図示のように各パケットは、宛先であるパーソナルコン
ピュータを特定する識別符号と転送データ（図示の例で
はデータＡ、Ｂ、Ｃ）とにより構成されている。この例
では、パーソナルコンピュータＡからの要求されたデー
タＡを含むパケットは、データ量が多いため、高速通信
回線を介して転送される。一方、パーソナルコンピュー
タＢおよびＣから要求されたデータＢおよびＣを含む各
パケットは、データ量が少ないため、低速通信回線を介
して転送される。また、図示のように低速通信回線を介
して転送される各パケットは、一定時間Ｔｂを空けて順
次転送される。

【００２３】ハブ２０４は、このようにして転送される
各パケットを高速通信回線および低速通信回線を介して
受け取ると、図２（ｂ）に示すように、各パケットを一
定時間Ｔａを空けて各パーソナルコンピュータＡ、Ｂお
よびＣに向けて転送する。図示のように各パケットは、
宛先であるパーソナルコンピュータを特定する識別符号
を含んでいる。従って、各パケットは、各々の識別符号
により特定されたパーソナルコンピュータによって受信
されることとなる。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るエリ
ア管理システムによれば、複数のパーソナルコンピュー
タとデータベースサーバーとの間を高速通信回線と低速
通信回線とにより接続し、各パーソナルコンピュータと
データベースサーバーとの間のデータの授受はパケット
形式で行うと共に、データ量の多いパケットは高速通信
回線、データ量の少ないパケットは低速通信回線を利用
して転送を行うようにしたので、短いアクセス時間で各
パーソナルコンピュータによるデータベースサーバーの
アクセスを行うことが可能になるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の一実施形態であるエリア管理シス
テムの構成を示すブロック図である。

【図２】 同実施形態においてパーソナルコンピュータ
およびハブ間で転送されるパケットを例示した図であ
る。

【図３】 同実施形態においてハブおよびデータベース
サーバー間で転送されるパケットを例示した図である。

【図４】 同実施形態におけるデータベースサーバーか
ら各パーソナルコンピュータへのデータ転送の様子を示
すブロック図である。

【図５】 従来のエリア管理システムの構成を示すブロ
ック図である。

【符号の説明】

Ａ，Ｂ，Ｃ パーソナルコンピュータ ２０４ ハブ ２０５ クライアント ２０６ データベースサーバー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のパーソナルコンピュータと、ハブ
   と、クライアントと、データベースサーバーとからなる
   エリア管理システムであって、 ａ．前記複数のパーソナルコンピュータは、前記ハブに
   よって相互に接続され、前記ハブと前記クライアントと
   前記データベースサーバーは高速通信回線および低速通
   信回線により接続され、 ｂ．前記複数のパーソナルコンピュータの各々は、移動
   通信システムの基地局の送信電波の受信レベルの測定結
   果を含むエリアデータと、当該パーソナルコンピュータ
   が前記データベースサーバーからの転送を要求するデー
   タを特定する要求情報とを用いてパケットを構成し、こ
   のパケットを前記ハブに送信し、 ｃ．前記ハブは、前記複数のパーソナルコンピュータか
   ら受け取った各パケットをデータ量の多い少数のパケッ
   トとデータ量の少ない多数のパケットに分け、前記高速
   通信回線を用いることにより前記データ量の多い少数の
   パケットを前記クライアントを経由して前記データベー
   スサーバーに転送する一方、この転送と並行し、前記低
   速通信回線を用いることにより前記データ量の少ない多
   数のパケットを前記クライアントを経由して前記データ
   ベースサーバーに転送し、 ｄ．前記データベースサーバーは、 ｄ１．前記移動通信システムの基地局およびサービスエ
   リアに関する情報によって構成されるデータベースを保
   有し、 ｄ２．前記高速通信回線または低速通信回線を介して転
   送されてくる各パケットに含まれるエリアデータを前記
   データベースに登録すると共に各パケットに含まれる各
   要求情報によって特定された各データを前記データベー
   スから読み出して各々の情報を含むパケットを構成し、
   これらの各パケットをデータ量の多い少数のパケットと
   データ量の少ない多数のパケットに分け、前記高速通信
   回線を用いることにより前記データ量の多い少数のパケ
   ットを前記クライアントを経由して前記ハブに転送する
   一方、この転送と並行し、前記低速通信回線を用いるこ
   とにより前記データ量の少ない多数のパケットを前記ク
   ライアントを経由して前記ハブに転送し、 ｅ．前記ハブは、前記高速通信回線および低速通信回線
   を介して転送されてくる各パケットを前記複数のパーソ
   ナルコンピュータに転送することを特徴とするエリア管
   理システム。