JPH10261618A - 有機系反射防止膜のエッチング方法 - Google Patents

有機系反射防止膜のエッチング方法

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JPH10261618A
JPH10261618A JP9065058A JP6505897A JPH10261618A JP H10261618 A JPH10261618 A JP H10261618A JP 9065058 A JP9065058 A JP 9065058A JP 6505897 A JP6505897 A JP 6505897A JP H10261618 A JPH10261618 A JP H10261618A
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film
etching
antireflection film
gas
present
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JP9065058A
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Tetsuji Nagayama
哲治 長山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子構成に起因する段差を許容し、定在波効
果を抑制して良好にパターニングを行うために有効な有
機系反射防止膜のエッチング方法を提供する。 【解決手段】 有機系反射防止膜を有する基板に対し
て、少なくともSを含有するエッチングガスを供給して
前記有機系反射防止膜をエッチングすることを特徴とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
分野において適用されるドライエッチング方法に関し、
特に有機系反射防止膜の加工を良好に行う方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年のVLSI等に見られるように、半
導体装置の高集積化および高性能化が進展するに伴いデ
バイスの微細化が進み、その最小線幅を決定するリソグ
ラフィ用の露光光波長がますます短波長化している。現
在、半導体集積回路の開発においては、サブハーフミク
ロン領域のデザインルールのデバイスがターゲットにな
っており、その際使用されるステッパーはKrFエキシ
マレーザ光(248nm)を光源に用い、0.37〜
0.50程度のNAレンズを搭載している。
【0003】この場合の露光光源には、単一波長の光が
用いられている。単一波長で露光を行う場合には、定在
波効果と呼ばれる現象が発生することが広く知られてい
る。定在波が発生する原因は、エッチングのマスクとな
るレジスト膜内で露光光の多重干渉が起こることによ
る。すなわち、入射光とレジスト膜/基板界面からの反
射光とがレジスト膜内で干渉を起こすことである。
【0004】その結果として、レジストを光反応させる
エネルギーとなる吸収光量が、レジスト膜厚に依存して
変化する。ここで吸収光量とは、レジスト膜表面の反射
光、基板での吸収光、またはレジストから射出した光等
を除いたレジスト自体に吸収される光の量を意味する。
【0005】この吸収光量の変化の度合いは、レジスト
膜が形成される下地の基板の種類や、基板上の段差によ
り微妙に変わってくるため、露光・現像後に得られるレ
ジストパターンの寸法の制御が困難になってしまう。こ
のような傾向は、どの種のレジストでも共通に存在する
もので、パターンが細かくなればなる程顕在化する問題
点である。そこで、このような定在波効果を抑制する有
効な方法として、レジスト膜の下地として反射防止膜を
形成する方法が挙げられる。
【0006】ところで、ゲート電極をはじめとする微細
パターニングでは、表面反射の問題と段差(例えば、W
ポリサイドにおける上層のWSixの反射と素子分離で
形成された段差)の問題が避けて通れないため、上記の
ような定在波効果も考慮すると非常に困難である。した
がって、下地膜として反射防止膜を形成した後に、パタ
−ニングを行う技術が主流となっている。
【0007】この反射防止膜としては、有機系と無機系
のものが知られている。有機系の反射防止膜は、露光波
長に対して吸収を持つ色素を含有したもので、下地から
の反射を完全にカットすることが可能である。一方、無
機系の反射防止膜としては、TiNやSiOxNy:H
が知られており、このうちCVDガス条件の制御により
所望の光学定数(n,k)が得られるSiOxNy:H
が有望視されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、反射防
止膜を形成する場合、そのドライエッチング工程におい
ていくつかの課題がある。まず、反射防止膜としてSi
OxNy:Hを用いた場合は、SiOxNy:Hの組成
がSiやSiO2 、Si34 の中間に位置するため、
反射防止膜のエッチングをSiエッチング条件で行う
と、エッチングの際の酸素等の放出により、パターン形
状が異常となったり、選択比がとれなくなることが起こ
り易い。反射防止膜のエッチングをSiO2 エッチング
条件で行うと、パターンがテーパ形状になり易く、パタ
ーンの下地側と表面側とで寸法差が大きくなる。
【0009】それに対して、有機系反射防止膜を用いた
場合は、反射防止膜の組成がレジストの組成に近いた
め、酸素を主体としたガス系を用いてエッチングを行う
と、反射防止膜のエッチングの際にレジスト膜までエッ
チングしてしまい、レジスト膜の本来の役割である被エ
ッチング物のマスクとしての機能を果たさなくなるとい
う問題がある。
【0010】図15(a)に示すように、Si基板10
1上に、 SiO2 膜102および素子分離用のLOC
OS103を形成してなる、いわゆるLOCOS構造に
おいては、その上にポリシリコン膜104およびWSi
x膜105を順次形成し、さらに反射防止膜106およ
びレジスト膜107を順次形成すると、LOCOS構造
に起因する段差のために、塗布により反射防止膜106
を形成した際に厚さのバラツキが生じてしまい、厚い部
分に合わせてエッチングを行うと、薄い部分がオーバー
エッチされてしまい、薄い部分の上に形成されたレジス
ト膜が上記と同様に被エッチング物のマスクとしての機
能しなくなり、その部分のパターンは顕著な細りが発生
し、寸法バラツキが増大する。
【0011】また、図15(b)に示すように、Si基
板101上のSiO2 膜111中にワード線109、ビ
ット線110を設け、配線プラグ112でポリシリコン
配線104と接続したDRAMセル構造においても上記
と同様にパターンの顕著な細りが発生し、寸法バラツキ
が増大するという問題が生じる。
【0012】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、素子構成に起因する段差を許容し、定在波効果を
抑制して良好にパターニング行うために有効な有機系反
射防止膜のエッチング方法を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者は、Sを含有す
るガスを用いてエッチングを行う際に、S系の堆積物が
被エッチング物の側壁に形成することに着目し、そのS
系の堆積物を利用することにより素子構成に起因する段
差を許容できることを見出し本発明をするに至った。
【0014】すなわち、本発明は、有機系反射防止膜に
対してエッチングガスによりエッチングを行う方法であ
って、有機系反射防止膜を有する基板に対して、少なく
ともSを含有するエッチングガスを供給して前記有機系
反射防止膜をエッチングすることを特徴とする有機系反
射防止膜のエッチング方法を提供する。
【0015】上記構成によれば、有機系の反射防止膜の
エッチングの際に、イオンの照射が比較的少ない被エッ
チング物の側壁にS系の堆積物が形成され側壁保護膜と
なり、これにより結果として異方性のエッチングが行わ
れ、その結果素子構成に起因する段差を許容することが
できる。このため、定在波効果を抑制して良好にパター
ニング行うために有効な反射防止膜を得ることができ
る。
【0016】少なくともSを含むガスとしては、S2
2 ,SF2 ,SF4 ,S210,S3 Cl2 ,S2 Cl
2 ,SCl2 ,S3 Br2 ,S2 Br2 ,およびSBr
2 からなる群より選ばれた少なくとも一種のハロゲン化
イオウを添加したガスを用いることが好ましい。
【0017】上記のハロゲン化イオウのうちS22
SF2 ,SF4 ,S210はフッ化イオウである。具体
的には、一フッ化イオウS22 は融点−133℃、沸
点15℃であり、二フッ化イオウSF2 は詳しい物性デ
ータが得られていないが室温で気体であり、四フッ化イ
オウSF4 は融点−121℃、沸点−38℃であり、五
フッ化イオウS210は融点−52.7℃、沸点30℃
である。フッ化イオウはこの他に、最も安定で従来から
エッチングガスとて実用されている六フッ化イオウSF
6 が知られているが、本発明者はSF6 が放電解離条件
下でもプラズマ中に遊離のSを放出しないことを実験的
に確認しているので、ここではSF6 を含めない。
【0018】上記のハロゲン化イオウのうちS3 Cl
2 ,S2 Cl2 ,SCl2 は塩化イオウである。具体的
には、二塩化三イオウS3 Cl2 は融点−46℃であ
り、一塩化イオウS2 Cl2 は融点−80℃、沸点13
7.1℃であり、二塩化イオウSCl2 は融点−122
℃、沸点59.6℃である。塩化イオウには、これらの
他にSCl4 も知られているが、−30℃以上でSCl
2 とCl2 に分解する不安定物質であるので、ここでは
SC14を含めない。
【0019】上記のハロゲン化イオウのうちS3 Br
2 ,S2 Br2 ,SBr2 は臭化イオウである。具体的
には、一臭化イオウS2 Br2 は融点−46℃であり、
二臭化三イオウS3 Br2 および二臭化イオウSBr2
については詳しい物性データが得られていないが室温で
液体物質である。
【0020】これらのハロゲン化イオウは、上記の物性
データからも明らかなように、常温常圧下で気体ないし
液体の物質である。たとえ状態が液体であっても、バブ
リング等の手段によりエッチング反応系に導入すること
により、ドライエッチングが行われるような高真空下で
は容易に気体状態で存在させることができる。
【0021】本発明においては、エッチャントを供出す
る酸素を主体としたエッチングガスに、ハロゲン化イオ
ウガスを添加して用いても良い。このようにすることに
より、ハロゲン化イオウガスから遊離したS系の堆積物
がパターン側壁に形成され、S系の堆積物によりパター
ン側壁が保護され、結果として異方性エッチングを達成
することができる。また、本発明においては、ハロゲン
化イオウガスにH2 またはN2 ガスを添加して用いても
良い。このようにすることにより、上記S系の堆積物の
生成を促進し、さらに効果的に異方性エッチングを達成
することができる。なお、ハロゲン化イオウガスにN2
ガスを添加する場合、パターン側壁に堆積するS系の堆
積物は(SN)xポリマーである。また、反射防止膜の
下地となる基板を室温以下、特に0℃程度の低温状態に
することが好ましい。このようにすることにより、エッ
チングの際に効率良くパターン側壁にS系堆積物を堆積
させることができる。
【0022】パターン側壁に形成されたS系堆積物の側
壁保護膜は、プロセス中で容易に除去することができる
ので、パーティクル汚染を発生させることを防止でき
る。これは、室温以下の低温で堆積したSや(SN)x
が低温で堆積し易く、90℃程度に加熱することにより
昇華するからである。したがって、エッチング後に反射
防止膜の下地となる基板を90℃程度に加熱することが
好ましい。すなわち、エッチング後のパターン形成後に
アッシング工程を挿入することにより、Sや(SN)x
をSOxやNOxの形で完全に除去することができる。
【0023】また、本発明の方法は、従来タイプのプラ
ズマ処理装置でも原理的に可能であるが、大口径で均一
なプラズマプロセスおよびより高精度な加工プロセスの
実現という観点では、最近注目されている低圧・高密度
プラズマ発生の装置の使用が望ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1から図3は本発明の方
法に使用する高密度プラズマを発生できるプラズマ処理
装置を示した図である。図1はRFバイアス印加型EC
Rプラズマエッチング装置を示す。この装置は、マグネ
トロン11で発生したマイクロ波を、導波管12および
石英ベルジャー13を介して静電チャックもしくはクラ
ンプ16でウエハステージ17上に設置されたウエハ1
5に到達させるものである。なお、図中14は石英ベル
ジャー13内に磁場を形成するためのソレノイドコイル
であり、18は高周波電源である。
【0025】図2はMCRタイプ(磁場封じ込め型リア
クター)のエッチング装置を示す。この装置は、石英製
の側壁電極20に高周波電源18より13.56MHz
のRFを印加し、上部電極19をアノ一ドとして放電し
た後、上部電極19またはチャンバー側壁に巻いたマル
チポール磁石(図示せず)で磁場封じ込めを行って比較
的高密度のプラズマを形成する機構を有するものであ
る。また、この装置においては、ウエハステージ17に
基板バイアス450kHzを印加することにより入射イ
オンエネルギーを独立に制御することができる。
【0026】図3はヘリコン波プラズマタイプのエッチ
ング装置を示す。この装置は、ソース電源21によりア
ンテナ22にRF(13.56MHz)を印加すると、
ソレノイドコイル14により形成された磁場との相互作
用でソースチャンバ−23内にホイッスラー波(へリコ
ン波)が発生し、結果的に生じた高密度プラズマがウエ
ハ15に達する機構を有するものである。また、この装
置においては、ソースチャンバー23の側壁に巻いたマ
ルチポール磁石24で磁場封じ込めを行っている。
【0027】また、図示していないが、上記何れの装置
においても、高周波電源18を具備したウエハステージ
17は、温度制御用の冷媒(例えばフロリナート)を循
環できる構造を有しており、さらに単極式静電チャック
が設置されている。
【0028】次に、本発明の具体的な実施形態について
説明する。 (実施形態1)本発明をゲート電極の形成工程に適用し
た例を示す。まず、図4に示すように、Si基板31上
に素子分離となるLOCOS33を形成し、ゲート絶縁
膜であるSiO2 膜32を例えば熱酸化で厚さ5nm形
成した後、その上に例えば減圧CVD法にてポリシリコ
ン膜34を厚さ100nmで形成した。
【0029】次いで、図5に示すように、その上にプラ
ズマCVD法にてWSix膜35を厚さ100nmで形
成した。その後、図6に示すように、その上に、例えば
Brewer Science社製DUV−11をスピンコート法にて
塗布して有機系反射防止膜36を形成した。このとき、
有機系反射防止膜36は、LOCOS33上で厚さ70
nm、素子領域上で厚さ150nmである。さらに、そ
の上にレジスト膜を形成した後に、エキシマレーザース
テッパーを用いて0.25μm幅にパターニングしたレ
ジスト膜37を形成した。
【0030】次に、図7に示すサンプルについて、例え
ば図1に示すECRタイプのエッチング装置を用いて以
下の条件にて有機系反射防止膜36のエッチングを行っ
たところ、図8に示す構造になった。 ガス :O2 /S22 =50/20sccm 圧力 :1.0Pa μ波出力 :1200W RFバイアス :100W(800kHz) ウエハ温度 :−20℃ エッチング量 :200nm
【0031】図8では、WSix35界面までエッチン
グが行われ、段差部での有機系反射防止膜36の残りは
全く残らなかった。その際、エッチング中に生成したS
系堆積物38が側壁保護膜として寄与したので、過剰な
オーバーエッチがかかった部分でもパターンの細りは全
く生じなかった。
【0032】その後、例えば図1に示すECRタイプの
エッチングを用いて以下の条件にてWSix35および
ポリシリコン膜34のエッチングを行ったところ、図9
に示す構造になった。 ガス :Cl2 /O2 =80/8sccm 圧力 :0.4Pa μ波出力 :900W RFバイアス(M.E.):80W(800kHz) (O.E.):30W(800kHz) ウエハ温度 :20℃ オーバーエッチ :20%
【0033】最後に、例えばアッシング処理を行うこと
により、図10に示すように、レジスト膜37、有機系
反射防止膜36、およびS系堆積物38は完全に除去さ
れた。このように、本実施形態により寸法バラツキのな
い、寸法変換差のない微細ゲート電極を形成することが
できた。
【0034】(実施形態2)本発明を実施形態1同様に
ゲート電極の形成工程に適用した例を示す。まず、実施
形態1と同様に図4〜図7に示すようにして本発明で用
いるサンプルを作製した。次いで、図7に示すサンプル
について、例えば図2に示すMCRタイプのエッチング
装置を用いて以下の条件にて有機系反射防止膜36のエ
ッチングを行ったところ、図8に示す構造になった。 ガス :O2 /S2 Cl2 /H2 =30/20/10sccm 圧力 :1.0Pa ソース出力 :1000W RFバイアス :50W(450kHz) ウエハ温度 :0℃ エッチング量 :200nm
【0035】図8では、WSix35界面までエッチン
グが行われ、段差部での有機系反射防止膜36の残りは
全く残らなかった。その際、エッチング中に生成したS
系堆積物38が側壁保護膜として寄与したので、過剰な
オーバーエッチがかかった部分でもパターンの細りは全
く生じなかった。また、本実施形態では、H2 ガスをエ
ッチングガスに添加してS系堆積物38の生成を促進し
たので、実施形態1に比べて室温に近いウエハ温度での
プロセスが可能となった。
【0036】その後、例えば図2に示すMCRタイプの
エッチング装置を用いて以下の条件にてWSix35お
よびポリシリコン膜34のエッチングを行ったところ、
図9に示す構造になった。 ガス :Cl2 /O2 =80/2sccm 圧力 :0.3Pa ソース出力 :900W RFバイアス(M.E.):60W(450kHz) (O.E.):20W(450kHz) ウエハ温度 :70℃ オーバーエッチ :20%
【0037】最後に、例えばアッシング処理を行うこと
により、図10に示すように、レジスト37、有機系反
射防止膜36、およびS系堆積物38は完全に除去され
た。このように、本実施形態により寸法バラツキのな
い、寸法変換差のない微細ゲート電極を形成することが
できた。
【0038】(実施形態3)本発明をDRAMの記憶ノ
一ドの形成工程に適用した例を示す。まず、図11に示
すように、まず、Si基板31上に、例えばWポリサイ
ドからなるワード線39、例えばWポリサイドからなる
ビット線40、例えばポリシリコンからなる配線プラグ
42を有する層間絶縁膜(SiO2 膜41)を形成し、
その上に例えば減圧CVD法にてシリンダ型記憶ノ一ド
の底になるポリシリコン膜34を厚さ100nmで形成
し、さらに、その上にプラズマCVD法にて層間絶縁膜
(SiO2 膜41)を厚さ600nmで形成した。
【0039】次いで、図12に示すように、その上に、
例えばBrewer Science社製DUV−11をスピンコート
法にて塗布して有機系反射防止膜36を形成した。この
とき、有機系反射防止膜36は、DRAMセル上で厚さ
70nm、周辺回路上で厚さ250nmである。さら
に、その上にレジスト膜を形成した後に、エキシマレー
ザーステッパーを用いて短辺0.25μm幅のドット状
にパターニングしたレジスト膜37を形成した。
【0040】図12に示すサンプルについて、例えば図
3に示すへリコン波プラズマタイプのエッチング装置を
用いて以下の条件にて有機系反射防止膜36、 SiO
2 膜41、およびポリシリコン膜34のエッチングを行
ったところ、図13に示す構造になった。 (有機系反射防止膜36エッチングステップ) ガス :O2 /S22 =40/20/10sccm 圧力 :1.0Pa ソース出力 :1200W RFバイアス :50W(400kHz) ウエハ温度 :−10℃ エッチング量 :300nm (SiO2 膜41エッチングステップ) ガス :C48 /O2 =100/10sccm 圧力 :0.4Pa ソース出力 :1200W RFバイアス :200W(400kHz) ウエハ温度 :−10℃ オーバーエッチ :20% (ポリシリコン膜34エッチングステップ) ガス :Cl2 /O2 =50/5sccm 圧力 :0.4Pa ソース出力 :900W RFバイアス(M.E.):70W(400kHz) (O.E.):20W(400kHz) ウエハ温度 :−10℃ オーバーエッチ :20%
【0041】図13では、層間絶縁膜界面までエッチン
グが連続して行われ、段差部での有機系反射防止膜3
6、SiO2 41、およびポリシリコン膜34の残りは
全く残らなかった。その際、エッチング中に生成したS
系堆積物38が側壁保護膜として寄与したので、周辺部
の厚膜や有機系反射防止膜36を除去する間に過剰なオ
ーバーエッチがかかってもパターンの細りは全く生じな
かった。
【0042】その後、例えばアッシング処理を行うこと
により、レジスト37、有機系反射防止膜36、および
S系堆積物38は完全に除去された。そしてさらに、例
えば減圧CVD法にてシリンダ型記憶ノ一ドの側壁にな
るポリシリコン膜34を厚さ70nm形成し、エッチバ
ックを行ったところ、図14に示すような良好なシリン
ダ形状が得られた。このように、本実施形態により、寸
法変換差のない構造を作製することができ、これにより
大容量の微細記憶ノ一ドを形成することができた。
【0043】(実施形態4)本発明を実施形態3同様に
DRAMの記憶ノ一ドの形成工程に適用した例を示す。
まず、実施形態3と同様に図11および図12に示すよ
うにして本発明で用いるサンプルを作製した。次いで、
図12に示すサンプルについて、例えば図1に示すEC
Rタイプのエッチング装置を用いて以下の条件にて有機
系反射防止膜36、 SiO2 41、およびポリシリコ
ン膜34のエッチングを行ったところ、図13に示す構
造になった。 (有機系反射防止膜36エッチングステップ) ガス :O2 /S2 Br2 /N2 =40/20/10sccm 圧力 :1.0Pa μ波出力 :1200W RFバイアス :100W(800kHz) ウエハ温度 :0℃ エッチング量 :300nm ( SiO2 膜41エッチングステップ) ガス :CHF3 /O2 =100/10sccm 圧力 :0.4Pa μ波出力 :1200W RFバイアス :300W(800kHz) ウエハ温度 :0℃ オーバーエッチ :20% (ポリシリコン膜34エッチングステップ) ガス :Cl2 =50sccm 圧力 :0.4Pa μ波出力 :900W RFバイアス(M.E.):80W(800kHz) (0.E.):30W(800kHz) ウエハ温度 :0℃ オーバーエッチ :20%
【0044】図13では、層間絶縁膜界面までエッチン
グが連続して行われ、段差部での有機系反射防止膜3
6、SiO2 膜41、およびポリシリコン膜34の残り
は全く残らなかった。その際、エッチング中に生成した
S系堆積物38が側壁保護膜として寄与したので、周辺
部の厚膜や有機系反射防止膜36を除去する間に過剰な
オーバーエッチがかかってもパターンの細りは全く生じ
なかった。なお、本実施形態では、N2 ガスをエッチン
グガスに添加して(SN)xも含んだS系堆積物38を
生成して堆積物の相対量を増加させたので、実施形態3
に比べて室温に近いウエハ温度でのプロセスが可能とな
った。
【0045】その後、例えばアッシング処理を行うこと
により、レジスト37、有機系反射防止膜36、および
(SN)xを主成分とするS系堆積物38は完全に除去
された。そしてさらに、例えば減圧CVD法にてシリン
ダ型記憶ノ一ドの側壁になるポリシリコン膜34を厚さ
70nm形成し、エッチバックを行ったところ、図14
に示すような良好なシリンダ形状となった。このよう
に、本実施形態により、寸法変換差のない構造を作製す
ることができ、これにより大容量の微細記憶ノ一ドを形
成することができた。
【0046】本発明について上記4つの実施形態を説明
したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものでな
く、プラズマ源や、装置構成、サンプル構造、エッチン
グガス等のプロセス条件は本発明の主旨を逸脱しない範
囲で適宜選択できるのは言うまでもない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明の有機系反射
防止膜のエッチング方法は、過剰なオーバーエッチを行
っても寸法変換差が生じることがないため、高精度な微
細パターン形成プロセスを実現することができる。した
がって、本発明の方法は、素子構成に起因する段差を許
容し、定在波効果を抑制して良好にパターニング行うた
めに有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法において使用するECRタイプの
エッチング装置を示す概略断面図である。
【図2】本発明の方法において使用するMCRタイプの
エッチング装置を示す概略断面図である。
【図3】本発明の方法において使用するヘリコン波プラ
ズマタイプのエッチング装置を示す概略断面図である。
【図4】本発明における実施形態1および実施形態2を
説明するためのサンプル断面構造を示す概略図である。
【図5】本発明における実施形態1および実施形態2を
説明するためのサンプル断面構造を示す概略図である。
【図6】本発明における実施形態1および実施形態2を
説明するためのサンプル断面構造を示す概略図である。
【図7】本発明における実施形態1および実施形態2を
説明するためのサンプル断面構造を示す概略図である。
【図8】本発明における実施形態1および実施形態2を
説明するためのサンプル断面構造を示す概略図である。
【図9】本発明における実施形態1および実施形態2を
説明するためのサンプル断面構造を示す概略図である。
【図10】本発明における実施形態1および実施形態2
を説明するためのサンプル断面構造を示す概略図であ
る。
【図11】本発明における実施形態3および実施形態4
を説明するためのサンプル断面構造を示す概略図であ
る。
【図12】本発明における実施形態3および実施形態4
を説明するためのサンプル断面構造を示す概略図であ
る。
【図13】本発明における実施形態3および実施形態4
を説明するためのサンプル断面構造を示す概略図であ
る。
【図14】本発明における実施形態3および実施形態4
を説明するためのサンプル断面構造を示す概略図であ
る。
【図15】(a)および(b)は従来の反射防止膜のエ
ッチング方法における問題点を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
11…マグネトロン、12…導波管、13…石英ベルジ
ャー、14…ソレノイドコイル、15…ウエハ、16…
クランプ、17…ウエハステージ、18…高周波電源、
19…上部電極、20…側壁電極、21…ソース電源、
22…アンテナ、23…ソースチャンバー、24…マル
チポール磁石、31…Si基板、32…SiO2 膜、3
3…LOCOS、34…ポリシリコン膜、35…WSi
x膜、36…有機系反射防止膜、37…レジスト膜、3
8…S系堆積物、39…ワード線、40…ビット線、4
1…SiO2 膜、42…配線プラグ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機系反射防止膜に対してエッチングガ
    スによりエッチングを行う方法であって、有機系反射防
    止膜を有する基板に対して、少なくともSを含有するエ
    ッチングガスを供給して前記有機系反射防止膜をエッチ
    ングすることを特徴とする有機系反射防止膜のエッチン
    グ方法。
  2. 【請求項2】 エッチングガスとして、さらにNを含有
    するガスを用いることを特徴とする請求項1の有機系反
    射防止膜のエッチング方法。
  3. 【請求項3】 エッチング時に前記基板の温度を少なく
    とも室温以下に制御することを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の有機系反射防止膜のエッチング方
    法。
  4. 【請求項4】 エッチング後の前記基板の温度を少なく
    とも100℃に加熱することを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の有機系反射防止膜のエッチング方
    法。
  5. 【請求項5】 前記少なくともSを含有するエッチング
    ガスとして、S22 ,SF2 ,SF4 ,S210,S
    3 Cl2 ,S2 Cl2 ,SCl2 ,S3 Br2 ,S2
    2 ,およびSBr2 からなる群より選ばれた少なくと
    も一種のハロゲン化イオウを含むガスを用いることを特
    徴とする請求項1に記載の有機系反射防止膜のエッチン
    グ方法。
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