JPH10261237A - 受光素子 - Google Patents
受光素子Info
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- JPH10261237A JPH10261237A JP9063615A JP6361597A JPH10261237A JP H10261237 A JPH10261237 A JP H10261237A JP 9063615 A JP9063615 A JP 9063615A JP 6361597 A JP6361597 A JP 6361597A JP H10261237 A JPH10261237 A JP H10261237A
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- light
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- divided
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 各フォトダイオード部の受光領域の幅が狭く
ても高速化に対応できるようにする。 【解決手段】 半導体基板1の上に半導体層2が形成さ
れ、半導体層2には分離拡散層4が形成され、その下側
の半導体層2から半導体基板1に達する部分に分離拡散
層3が形成されている。これら分離拡散層3、4により
複数の領域に分割されて、複数のフォトダイオード部7
a、7b、7e、7fが形成されている。フォトダイオ
ード部7a、7bは2分割フォトダイオード部であり、
フォトダイオード部7e、7fが補助用フォトダイオー
ド部である。また、半導体層2の上には、遮光層として
の遮光メタルM11、M12、M13、M14が設けら
れている。
ても高速化に対応できるようにする。 【解決手段】 半導体基板1の上に半導体層2が形成さ
れ、半導体層2には分離拡散層4が形成され、その下側
の半導体層2から半導体基板1に達する部分に分離拡散
層3が形成されている。これら分離拡散層3、4により
複数の領域に分割されて、複数のフォトダイオード部7
a、7b、7e、7fが形成されている。フォトダイオ
ード部7a、7bは2分割フォトダイオード部であり、
フォトダイオード部7e、7fが補助用フォトダイオー
ド部である。また、半導体層2の上には、遮光層として
の遮光メタルM11、M12、M13、M14が設けら
れている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば光ピック
アップ装置に設けられ、光電変換を行うフォトダイオー
ド部を複数有する受光素子に関する。
アップ装置に設けられ、光電変換を行うフォトダイオー
ド部を複数有する受光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】上述した受光素子として、複数のフォト
ダイオード部を有する分割フォトダイオードが知られて
いる。この分割フォトダイオードは、主に光ピックアッ
プ装置に用いられている。その光ピックアップ装置にお
ける分割フォトダイオードの役割は、半導体レーザーの
焦点位置をディスク上に合わせるためのフォーカス誤差
信号(FES:Focus Error Signal
で、以下FES信号と呼ぶ)を得たり、半導体レーザー
の焦点位置をディスク上のピットに合わせる(トラッキ
ング)ためのラジアル誤差信号(RES:Radial
Error Signalで、以下RES信号と呼
ぶ)得るのに用いられる。
ダイオード部を有する分割フォトダイオードが知られて
いる。この分割フォトダイオードは、主に光ピックアッ
プ装置に用いられている。その光ピックアップ装置にお
ける分割フォトダイオードの役割は、半導体レーザーの
焦点位置をディスク上に合わせるためのフォーカス誤差
信号(FES:Focus Error Signal
で、以下FES信号と呼ぶ)を得たり、半導体レーザー
の焦点位置をディスク上のピットに合わせる(トラッキ
ング)ためのラジアル誤差信号(RES:Radial
Error Signalで、以下RES信号と呼
ぶ)得るのに用いられる。
【0003】図10は、通常用いられる光ピックアップ
装置の光学系の概略構成図を示す。この図を用いて簡単
に光ピックアップ装置の動作原理を説明する。まず、光
源としての半導体レーザー21からの出射光がホログラ
ム素子22により回折され、その内の0次回折光がコリ
メートレンズ23および対物レンズ25を介して光ディ
スク26上に集光される。その戻り光は、対物レンズ2
5およびコリメートレンズ23を介して、ホログラム素
子22に導かれる。ホログラム素子22は、光ディスク
26のラジアル方向に延びる分割線22gと、ホログラ
ム素子22の中心から光ディスク26のラジアル方向と
直交する方向、つまり光ディスク26のトラック方向に
延びる分割線22hとにより、3つの分割領域22a、
22b、22cに分割されており、各分割領域22a、
22b、22cに対応して別個の格子が形成されてい
る。このようなホログラム素子22に導かれた光ディス
ク26からの戻り光は、ホログラム素子22の3つの分
割領域22a、22b、22cにより3つの光ビームP
1、P2、P3に分割され、分割フォトダイオード7へ
照射される。
装置の光学系の概略構成図を示す。この図を用いて簡単
に光ピックアップ装置の動作原理を説明する。まず、光
源としての半導体レーザー21からの出射光がホログラ
ム素子22により回折され、その内の0次回折光がコリ
メートレンズ23および対物レンズ25を介して光ディ
スク26上に集光される。その戻り光は、対物レンズ2
5およびコリメートレンズ23を介して、ホログラム素
子22に導かれる。ホログラム素子22は、光ディスク
26のラジアル方向に延びる分割線22gと、ホログラ
ム素子22の中心から光ディスク26のラジアル方向と
直交する方向、つまり光ディスク26のトラック方向に
延びる分割線22hとにより、3つの分割領域22a、
22b、22cに分割されており、各分割領域22a、
22b、22cに対応して別個の格子が形成されてい
る。このようなホログラム素子22に導かれた光ディス
ク26からの戻り光は、ホログラム素子22の3つの分
割領域22a、22b、22cにより3つの光ビームP
1、P2、P3に分割され、分割フォトダイオード7へ
照射される。
【0004】分割フォトダイオード7は、光ディスク2
6のトラック方向に配列された4つのフォトダイオード
部7a、7b、7c、7dに分割されており、各フォト
ダイオード部7a〜7dの各々は矩形状の受光領域を有
する。中央の2つのフォトダイオード部7a、7bはフ
ォーカス用であり、光ディスク26のラジアル方向に延
びる分割線7xにより分割されており、2分割フォトダ
イオード部となっている。一方、両側のフォトダイオー
ド部7c、7dはトラッキング用であり、フォトダイオ
ード部7a、7bに対してトラック方向に所定の間隔を
隔てて設けられている。また、分割フォトダイオード7
の各フォトダイオード部7a〜7dは、ラジアル方向に
延びている。この理由は、分割フォトダイオード7や半
導体レーザー21を光ピックアップ装置に設置する際の
位置誤差や光の波長のずれのために、光ディスク26か
らの戻り光の位置がラジアル方向にずれても光検出を可
能とするためである。
6のトラック方向に配列された4つのフォトダイオード
部7a、7b、7c、7dに分割されており、各フォト
ダイオード部7a〜7dの各々は矩形状の受光領域を有
する。中央の2つのフォトダイオード部7a、7bはフ
ォーカス用であり、光ディスク26のラジアル方向に延
びる分割線7xにより分割されており、2分割フォトダ
イオード部となっている。一方、両側のフォトダイオー
ド部7c、7dはトラッキング用であり、フォトダイオ
ード部7a、7bに対してトラック方向に所定の間隔を
隔てて設けられている。また、分割フォトダイオード7
の各フォトダイオード部7a〜7dは、ラジアル方向に
延びている。この理由は、分割フォトダイオード7や半
導体レーザー21を光ピックアップ装置に設置する際の
位置誤差や光の波長のずれのために、光ディスク26か
らの戻り光の位置がラジアル方向にずれても光検出を可
能とするためである。
【0005】そして、分割フォトダイオード7の各フォ
トダイオード部7a〜7dからの出力信号に対して適当
な演算を行うことにより、前記FES信号や前記RES
信号が得られる。以下に、このことを具体的に図11を
用いて説明する。
トダイオード部7a〜7dからの出力信号に対して適当
な演算を行うことにより、前記FES信号や前記RES
信号が得られる。以下に、このことを具体的に図11を
用いて説明する。
【0006】図11は、分割フォトダイオード7の各フ
ォトダイオード部7a〜7dでFES信号およびRES
信号を検出する際の、光ディスク26からの戻り光の光
ビームP1〜P3におけるスポットの様子を示す説明図
である。図7(a)は、半導体レーザーの焦点が光ディ
スクから遠すぎる場合、(b)は、半導体レーザーの焦
点が光ディスクに合っている場合、(c)は、半導体レ
ーザーの焦点が光ディスクよりも近すぎる場合に相当す
る。
ォトダイオード部7a〜7dでFES信号およびRES
信号を検出する際の、光ディスク26からの戻り光の光
ビームP1〜P3におけるスポットの様子を示す説明図
である。図7(a)は、半導体レーザーの焦点が光ディ
スクから遠すぎる場合、(b)は、半導体レーザーの焦
点が光ディスクに合っている場合、(c)は、半導体レ
ーザーの焦点が光ディスクよりも近すぎる場合に相当す
る。
【0007】ここで、分割フォトダイオード7の各フォ
トダイオード部7a、7b、7c、7dからの出力信号
をそれぞれSa、Sb、Sc、Sdとすると、FES信
号はシングルナイフエッジ法により、FES=Sa−S
bで与えられる。また、RES信号は、ホログラム素子
22の分割領域22b、22cからの回折光を比較し、
プッシュプル法により、RES=Sc−Sdにより求め
られる。
トダイオード部7a、7b、7c、7dからの出力信号
をそれぞれSa、Sb、Sc、Sdとすると、FES信
号はシングルナイフエッジ法により、FES=Sa−S
bで与えられる。また、RES信号は、ホログラム素子
22の分割領域22b、22cからの回折光を比較し、
プッシュプル法により、RES=Sc−Sdにより求め
られる。
【0008】図12は、このとき得られたFESカーブ
を示す。FES信号が0のときが半導体レーザーの焦点
位置とディスク位置とが一致している状態に相当してい
る。そして、ずれている場合はFES信号が0になるよ
うに光学系にフィードバック制御を行って半導体レーザ
ーの焦点位置とディスク位置とを合わせるようにしてい
る。
を示す。FES信号が0のときが半導体レーザーの焦点
位置とディスク位置とが一致している状態に相当してい
る。そして、ずれている場合はFES信号が0になるよ
うに光学系にフィードバック制御を行って半導体レーザ
ーの焦点位置とディスク位置とを合わせるようにしてい
る。
【0009】さて、DVD(Digital Vide
o Disk)用の光ディスクでは高密度記録を目的と
しており、その方法の一つとして記録層を2層構造とし
たものがある。そのお互いの記録層の間隔は30μm〜
40μmである。かかるDVD用の光ディスクに半導体
レーザーからの出射光を照射した場合、出射光が読み取
っている記録層(A)の他に、他方の記録層(B)にも
当り、記録層(A)で半導体レーザーの焦点が合ってい
たとしても、記録層(B)では当然ぼやけたものとな
る。この記録層(B)からの戻り光がぼやけていると、
余計な信号の発生源となるため、読み取っている記録層
(A)からの出力信号に対し補正をする必要がある。具
体的に、このときのFES信号がどのようになるかにつ
き、図13を用いて説明する。
o Disk)用の光ディスクでは高密度記録を目的と
しており、その方法の一つとして記録層を2層構造とし
たものがある。そのお互いの記録層の間隔は30μm〜
40μmである。かかるDVD用の光ディスクに半導体
レーザーからの出射光を照射した場合、出射光が読み取
っている記録層(A)の他に、他方の記録層(B)にも
当り、記録層(A)で半導体レーザーの焦点が合ってい
たとしても、記録層(B)では当然ぼやけたものとな
る。この記録層(B)からの戻り光がぼやけていると、
余計な信号の発生源となるため、読み取っている記録層
(A)からの出力信号に対し補正をする必要がある。具
体的に、このときのFES信号がどのようになるかにつ
き、図13を用いて説明する。
【0010】ここで、記録層(A)の合焦点がT1で、
記録層(B)の合焦点がT2であるとする。そして、1
つの層からなる光ディスク、例えば記録層(A)しかな
い場合のFES信号は図8と同じである曲線F′1とな
り、記録層(B)しかない場合のFES信号は曲線F′
2のようになる。両曲線F′1とF′2とは、基本的に
曲線の形は同じであるが、合焦点T1とT2の位置が記
録層(A)と(B)の間隔d1だけずれる。
記録層(B)の合焦点がT2であるとする。そして、1
つの層からなる光ディスク、例えば記録層(A)しかな
い場合のFES信号は図8と同じである曲線F′1とな
り、記録層(B)しかない場合のFES信号は曲線F′
2のようになる。両曲線F′1とF′2とは、基本的に
曲線の形は同じであるが、合焦点T1とT2の位置が記
録層(A)と(B)の間隔d1だけずれる。
【0011】しかしながら、実際には両方の記録層から
の戻り光により、FES信号が得られるため、両方の曲
線F′1とF′2との和である曲線F′3のようなFE
S信号となる。この曲線F′3では、本来の合焦点であ
るT1、T2での値が0になっておらず、適切なフォー
カシングができない。そのため、図10に示した分割フ
ォトダイオード7のうちのフォーカス用フォトダイオー
ド部7a、7bのそれぞれ外側に、図14に示すように
補正用フォトダイオード部7e、7fを設け、この補正
用フォトダイオード部7e、7fにより、上述したぼや
けた戻り光による信号を補正している。
の戻り光により、FES信号が得られるため、両方の曲
線F′1とF′2との和である曲線F′3のようなFE
S信号となる。この曲線F′3では、本来の合焦点であ
るT1、T2での値が0になっておらず、適切なフォー
カシングができない。そのため、図10に示した分割フ
ォトダイオード7のうちのフォーカス用フォトダイオー
ド部7a、7bのそれぞれ外側に、図14に示すように
補正用フォトダイオード部7e、7fを設け、この補正
用フォトダイオード部7e、7fにより、上述したぼや
けた戻り光による信号を補正している。
【0012】なお、図14は、この場合の分割フォトダ
イオードにおけるフォトダイオード部7a、7b、7
e、7fでFES信号を検出する際の、光ディスク26
からの戻り光の光ビームスポットの様子を示す説明図で
ある。図14(a)は、半導体レーザーの焦点が光ディ
スクよりも遠すぎる場合、図14(b)は半導体レーザ
ーの焦点が光ディスクに合っている場合、図14(c)
は半導体レーザーの焦点が光ディスクよりも近すぎる場
合に相当する。
イオードにおけるフォトダイオード部7a、7b、7
e、7fでFES信号を検出する際の、光ディスク26
からの戻り光の光ビームスポットの様子を示す説明図で
ある。図14(a)は、半導体レーザーの焦点が光ディ
スクよりも遠すぎる場合、図14(b)は半導体レーザ
ーの焦点が光ディスクに合っている場合、図14(c)
は半導体レーザーの焦点が光ディスクよりも近すぎる場
合に相当する。
【0013】ここで、フォトダイオード部7e、7fか
らの出力信号をSe、Sfとすると、FES信号は、F
ES=(Sa−Se)−(Sb−Sf)=(Sa+S
f)−(Sb+Se)で与えられ、RES信号は同じく
RES=Sc−Sdで与えられる。
らの出力信号をSe、Sfとすると、FES信号は、F
ES=(Sa−Se)−(Sb−Sf)=(Sa+S
f)−(Sb+Se)で与えられ、RES信号は同じく
RES=Sc−Sdで与えられる。
【0014】図15は、このとき得られたFESカーブ
を示す。この場合は、2層の記録層のうちのいずれに焦
点を合わせた場合でも、つまりT1またはT2の位置で
も、FES信号の値が0になっている。したがって、F
ES信号が0になるようにフィードバック制御を行うこ
とにより、半導体レーザーの焦点位置と光ディスク位置
とを合わせることができる。
を示す。この場合は、2層の記録層のうちのいずれに焦
点を合わせた場合でも、つまりT1またはT2の位置で
も、FES信号の値が0になっている。したがって、F
ES信号が0になるようにフィードバック制御を行うこ
とにより、半導体レーザーの焦点位置と光ディスク位置
とを合わせることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図16は、2層の記録
層を有する光ディスク(以下、2層ディスクとも称す
る)に対応して、補正用フォトダイオード部7e、7f
を有した従来の分割フォトダイオードの断面図を示す。
但し、フォトダイオード部7c、7dは図示を省略して
いる。なお、それぞれのフォトダイオード部の受光領域
は、通常紙面に垂直な方向に長い縦長であり、その受光
領域の幅方向の寸法は、各部品を設置する際の位置ずれ
や半導体レーザーの波長のずれなどを考慮した値になっ
ており、変更することは困難である。
層を有する光ディスク(以下、2層ディスクとも称す
る)に対応して、補正用フォトダイオード部7e、7f
を有した従来の分割フォトダイオードの断面図を示す。
但し、フォトダイオード部7c、7dは図示を省略して
いる。なお、それぞれのフォトダイオード部の受光領域
は、通常紙面に垂直な方向に長い縦長であり、その受光
領域の幅方向の寸法は、各部品を設置する際の位置ずれ
や半導体レーザーの波長のずれなどを考慮した値になっ
ており、変更することは困難である。
【0016】この図16の受光素子(分割フォトダイオ
ード)は、半導体基板1の上に半導体層2が形成され、
半導体層2に設けられた分離拡散層4と、半導体層2か
ら半導体基板1の上層部に達するように設けられた分離
拡散層3とにより、フォトダイオード部7a、7b、7
e、7fが区切られている。このように図16の受光素
子は、フォトダイオード部7a、7b、7e、7fの受
光領域が分離拡散層3、4で区切られているため、それ
ぞれのフォトダイオード部7a、7b、7e、7fから
の出力信号を取り出すための電極を、分割フォトダイオ
ードの直列抵抗成分が小さくなるようにして設けること
ができない。この理由は、以下の通りである。
ード)は、半導体基板1の上に半導体層2が形成され、
半導体層2に設けられた分離拡散層4と、半導体層2か
ら半導体基板1の上層部に達するように設けられた分離
拡散層3とにより、フォトダイオード部7a、7b、7
e、7fが区切られている。このように図16の受光素
子は、フォトダイオード部7a、7b、7e、7fの受
光領域が分離拡散層3、4で区切られているため、それ
ぞれのフォトダイオード部7a、7b、7e、7fから
の出力信号を取り出すための電極を、分割フォトダイオ
ードの直列抵抗成分が小さくなるようにして設けること
ができない。この理由は、以下の通りである。
【0017】まず、通常、抵抗は、電極間の距離が長い
ほど、また、電極長が短いほど大きくなる。例えば、図
17(a)の場合の抵抗より、図17(b)の場合の抵
抗の方が小さい。フォトダイオードの直列抵抗は、光デ
ィスクからの戻り光が照射された位置と出力信号を取出
す電極との距離が、通常の抵抗としての電極間の距離に
相当している。ここで、図17(c)、(d)はそれぞ
れ、図17(a)、(b)に相当する。
ほど、また、電極長が短いほど大きくなる。例えば、図
17(a)の場合の抵抗より、図17(b)の場合の抵
抗の方が小さい。フォトダイオードの直列抵抗は、光デ
ィスクからの戻り光が照射された位置と出力信号を取出
す電極との距離が、通常の抵抗としての電極間の距離に
相当している。ここで、図17(c)、(d)はそれぞ
れ、図17(a)、(b)に相当する。
【0018】また、電極はフォトダイオード部の受光領
域内には設けないため、受光領域とは別に電極のための
スペースが10μm程度必要である。2層ディスクの補
正用フォトダイオード部7e、7fの受光領域は、例え
ば図16に示すように縦250μmに対し、横11μm
の縦長であるため、フォトダイオードの直列抵抗を小さ
くするためには、図17(e)のように電極を受光領域
の縦長方向に沿って形成するのが望ましい。しかし、こ
の場合、直列抵抗と同様に、フォトダイオードの応答速
度に重要な影響を与えるフォトダイオード容量が大きく
なってしまうという別の問題が生じる。具体的には、応
答速度が、フォトダイオード容量Cと直列抵抗Rとの積
に比例する時定数と、レーザー光を照射したときに発生
する光キャリアが拡散により移動する時間との和により
決まる。したがって、結局、直列抵抗Rとフォトダイオ
ード容量Cとの積が小さくなるようにする必要があり、
この場合、図17(f)に示すように、各フォトダイオ
ード部の端にしか電極を設けることができない。そし
て、図17(g)、(h)に示すように、両端に電極を
設ける場合には、抵抗がレーザー光の戻り光位置とそれ
に近い側の電極との間の抵抗となるため、図17
(c)、(d)に示したように片方の端にのみ電極を形
成した場合の半分の直列抵抗にすることができる。しか
し、今後のより高速性の要求される光ピックアップ装置
に対応可能な分割フォトダイオードの応答速度を達成す
るためには、まだ直列抵抗が大きい。
域内には設けないため、受光領域とは別に電極のための
スペースが10μm程度必要である。2層ディスクの補
正用フォトダイオード部7e、7fの受光領域は、例え
ば図16に示すように縦250μmに対し、横11μm
の縦長であるため、フォトダイオードの直列抵抗を小さ
くするためには、図17(e)のように電極を受光領域
の縦長方向に沿って形成するのが望ましい。しかし、こ
の場合、直列抵抗と同様に、フォトダイオードの応答速
度に重要な影響を与えるフォトダイオード容量が大きく
なってしまうという別の問題が生じる。具体的には、応
答速度が、フォトダイオード容量Cと直列抵抗Rとの積
に比例する時定数と、レーザー光を照射したときに発生
する光キャリアが拡散により移動する時間との和により
決まる。したがって、結局、直列抵抗Rとフォトダイオ
ード容量Cとの積が小さくなるようにする必要があり、
この場合、図17(f)に示すように、各フォトダイオ
ード部の端にしか電極を設けることができない。そし
て、図17(g)、(h)に示すように、両端に電極を
設ける場合には、抵抗がレーザー光の戻り光位置とそれ
に近い側の電極との間の抵抗となるため、図17
(c)、(d)に示したように片方の端にのみ電極を形
成した場合の半分の直列抵抗にすることができる。しか
し、今後のより高速性の要求される光ピックアップ装置
に対応可能な分割フォトダイオードの応答速度を達成す
るためには、まだ直列抵抗が大きい。
【0019】そこで、この対策としては、通常、図18
に示すように、各フォトダイオード部7a、7b、7
e、7fの半導体層2部分に、不純物濃度の高い埋込み
拡散層5を形成し、直列抵抗成分を低減している。これ
は、不純物濃度が高い方が抵抗率が低く、同じ形状でも
直列抵抗が低くできるためである。しかし、このために
は、例えば図18に示す分離拡散層3(または4)同士
の間隔Xがある程度大きくなければならない。なぜな
ら、不純物を拡散させる場合に深さ方向だけでなく、当
然横方向(水平方向)にも不純物が拡散し、間隔Xがあ
る程度広くないと分割フォトダイオードの分離拡散層4
と埋込み拡散層5とが接触するため、そこで高濃度のp
n接合ができて接合容量が大きくなり、上述したように
応答速度が遅くなってしまうからである。したがって、
受光領域の幅、つまり分離拡散層同士の間隔Xが小さい
場合は、不純物濃度の高い埋込み拡散層5を形成するこ
とが困難となり、分割フォトダイオードの直列抵抗を低
減できず、光ピックアップ装置の高速化には対応できな
いことになる。つまり、受光領域の幅は光ピックアップ
装置の光学系に基づいて決定されるため、その受光領域
の幅が狭い場合には、所定の幅の受光領域を持ちかつ応
答が高速な分割フォトダイオードを実現できないことに
なる。
に示すように、各フォトダイオード部7a、7b、7
e、7fの半導体層2部分に、不純物濃度の高い埋込み
拡散層5を形成し、直列抵抗成分を低減している。これ
は、不純物濃度が高い方が抵抗率が低く、同じ形状でも
直列抵抗が低くできるためである。しかし、このために
は、例えば図18に示す分離拡散層3(または4)同士
の間隔Xがある程度大きくなければならない。なぜな
ら、不純物を拡散させる場合に深さ方向だけでなく、当
然横方向(水平方向)にも不純物が拡散し、間隔Xがあ
る程度広くないと分割フォトダイオードの分離拡散層4
と埋込み拡散層5とが接触するため、そこで高濃度のp
n接合ができて接合容量が大きくなり、上述したように
応答速度が遅くなってしまうからである。したがって、
受光領域の幅、つまり分離拡散層同士の間隔Xが小さい
場合は、不純物濃度の高い埋込み拡散層5を形成するこ
とが困難となり、分割フォトダイオードの直列抵抗を低
減できず、光ピックアップ装置の高速化には対応できな
いことになる。つまり、受光領域の幅は光ピックアップ
装置の光学系に基づいて決定されるため、その受光領域
の幅が狭い場合には、所定の幅の受光領域を持ちかつ応
答が高速な分割フォトダイオードを実現できないことに
なる。
【0020】本発明は、このような従来技術の課題を解
決すべくなされたものであり、各フォトダイオード部の
受光領域の幅が狭くても高速化に対応できる受光素子を
提供することを目的とする。
決すべくなされたものであり、各フォトダイオード部の
受光領域の幅が狭くても高速化に対応できる受光素子を
提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の受光素子は、信
号光を受光する2分割フォトダイオード部を挟んで両側
それぞれに、2つ以上の補正用フォトダイオード部が設
けられた受光素子であって、第一導電型半導体基板の上
に、該半導体基板の上層部に達するように形成された第
一導電型分離拡散層にて複数に分割された第二導電型半
導体層が設けられ、該半導体基板及び該半導体層の該分
離拡散層にて分割された各々の領域がフォトダイオード
部となっており、そのうちの2つからなる該2分割フォ
トダイオード部とその外側の該補正用フォトダイオード
部との間および該補正用フォトダイオード部の外側に存
在する分離拡散層の上を少なくとも覆って設けられた遮
光層にて、各フォトダイオード部の受光領域が狭められ
ており、そのことにより上記目的が達成される。
号光を受光する2分割フォトダイオード部を挟んで両側
それぞれに、2つ以上の補正用フォトダイオード部が設
けられた受光素子であって、第一導電型半導体基板の上
に、該半導体基板の上層部に達するように形成された第
一導電型分離拡散層にて複数に分割された第二導電型半
導体層が設けられ、該半導体基板及び該半導体層の該分
離拡散層にて分割された各々の領域がフォトダイオード
部となっており、そのうちの2つからなる該2分割フォ
トダイオード部とその外側の該補正用フォトダイオード
部との間および該補正用フォトダイオード部の外側に存
在する分離拡散層の上を少なくとも覆って設けられた遮
光層にて、各フォトダイオード部の受光領域が狭められ
ており、そのことにより上記目的が達成される。
【0022】本発明の受光素子において、前記フォトダ
イオード部の各々における前記半導体層部分に、不純物
濃度の高い埋込み拡散層が設けられている構成とするこ
とができる。
イオード部の各々における前記半導体層部分に、不純物
濃度の高い埋込み拡散層が設けられている構成とするこ
とができる。
【0023】本発明の受光素子において、前記遮光層
が、その端を、前記2分割フォトダイオード部と前記補
正用フォトダイオード部との間の前記分離拡散層におけ
る補正用フォトダイオード部側の端に一致させて設けら
れている構成とすることができる。
が、その端を、前記2分割フォトダイオード部と前記補
正用フォトダイオード部との間の前記分離拡散層におけ
る補正用フォトダイオード部側の端に一致させて設けら
れている構成とすることができる。
【0024】以下に、本発明の作用について説明する。
【0025】従来では受光領域を分離拡散層により決定
していたのに対し、本発明ではそれを遮光層で決定する
こととなり、分離拡散層は受光領域の大きさに拘らずに
形成できる。このため、分離拡散層を配置する位置の自
由度が大きくなる。具体的にいえば、受光領域の幅が狭
くても、その間に不純物濃度の高い埋込み拡散層を形成
することが可能になる。実際に埋込み拡散層を設ける場
合は、例えば半導体基板およびその上の半導体層に対
し、不純物濃度の高い埋込み拡散層を形成できるだけの
幅で分離拡散層を形成し、上表面に遮光層を、必要な受
光領域だけ残し他を遮光するように形成すればよい。こ
うすることにより、所定の幅の受光領域を持つと共に、
高速化に対応できる受光素子を得ることができる。
していたのに対し、本発明ではそれを遮光層で決定する
こととなり、分離拡散層は受光領域の大きさに拘らずに
形成できる。このため、分離拡散層を配置する位置の自
由度が大きくなる。具体的にいえば、受光領域の幅が狭
くても、その間に不純物濃度の高い埋込み拡散層を形成
することが可能になる。実際に埋込み拡散層を設ける場
合は、例えば半導体基板およびその上の半導体層に対
し、不純物濃度の高い埋込み拡散層を形成できるだけの
幅で分離拡散層を形成し、上表面に遮光層を、必要な受
光領域だけ残し他を遮光するように形成すればよい。こ
うすることにより、所定の幅の受光領域を持つと共に、
高速化に対応できる受光素子を得ることができる。
【0026】また、本発明にあっては、遮光層の端を、
2分割フォトダイオード部と補正用フォトダイオード部
とを分割する分離拡散層の補正用フォトダイオード部側
の端に一致させるように設計すると、遮光層のアライメ
ントずれにより生じる光感度のバラツキを低減できる。
2分割フォトダイオード部と補正用フォトダイオード部
とを分割する分離拡散層の補正用フォトダイオード部側
の端に一致させるように設計すると、遮光層のアライメ
ントずれにより生じる光感度のバラツキを低減できる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、具体的に本発明の実施の
形態について説明する。
形態について説明する。
【0028】(実施形態l)図1に本発明の実施形態1
による受光素子(分割フォトダイオード)の断面図を示
す。
による受光素子(分割フォトダイオード)の断面図を示
す。
【0029】この受光素子は、たとえばp型シリコン基
板からなる半導体基板1の上にn型エピタキシャル層か
らなる半導体層2が形成され、半導体層2には分離拡散
層4が形成され、その下側の半導体層2から半導体基板
1に達する部分に分離拡散層3が形成されている。これ
ら分離拡散層3、4により複数の領域に分割されて、複
数のフォトダイオード部7a、7b、7c、7d、7
e、7fが形成されている(但し、7cと7dとは図示
せず)。フォトダイオード部7a、7bは2分割フォト
ダイオード部であり、フォトダイオード部7e、7fが
補助用フォトダイオード部である。これらはフォーカス
用である。また、図示しないフォトダイオード部7cと
7dはトラッキング用である。
板からなる半導体基板1の上にn型エピタキシャル層か
らなる半導体層2が形成され、半導体層2には分離拡散
層4が形成され、その下側の半導体層2から半導体基板
1に達する部分に分離拡散層3が形成されている。これ
ら分離拡散層3、4により複数の領域に分割されて、複
数のフォトダイオード部7a、7b、7c、7d、7
e、7fが形成されている(但し、7cと7dとは図示
せず)。フォトダイオード部7a、7bは2分割フォト
ダイオード部であり、フォトダイオード部7e、7fが
補助用フォトダイオード部である。これらはフォーカス
用である。また、図示しないフォトダイオード部7cと
7dはトラッキング用である。
【0030】また、半導体層2の上には、遮光層として
の遮光メタルM11、M12、M13、M14が設けら
れている。遮光メタルM11は、2分割フォトダイオー
ド部7aと補正用フォトダイオード部7eとの間の分離
拡散層3、4の上にそれより広幅で形成され、遮光メタ
ルM12は、2分割フォトダイオード部7bと補正用フ
ォトダイオード部7fとの間の分離拡散層3、4の上に
それより広幅で形成されている。遮光メタルM13は、
補正用フォトダイオード部7eの一部と、分離拡散層
3、4と、その外側からフォトダイオード部(7c)ま
での間とを覆って形成され、遮光メタルM14は、補正
用フォトダイオード部7fの一部と、分離拡散層3、4
と、その外側からフォトダイオード部(7d)までの間
とを覆って形成されている。遮光メタルM11、M1
2、M13、M14で覆われていない部分が、各フォト
ダイオード部7a〜7fの受光領域である。
の遮光メタルM11、M12、M13、M14が設けら
れている。遮光メタルM11は、2分割フォトダイオー
ド部7aと補正用フォトダイオード部7eとの間の分離
拡散層3、4の上にそれより広幅で形成され、遮光メタ
ルM12は、2分割フォトダイオード部7bと補正用フ
ォトダイオード部7fとの間の分離拡散層3、4の上に
それより広幅で形成されている。遮光メタルM13は、
補正用フォトダイオード部7eの一部と、分離拡散層
3、4と、その外側からフォトダイオード部(7c)ま
での間とを覆って形成され、遮光メタルM14は、補正
用フォトダイオード部7fの一部と、分離拡散層3、4
と、その外側からフォトダイオード部(7d)までの間
とを覆って形成されている。遮光メタルM11、M1
2、M13、M14で覆われていない部分が、各フォト
ダイオード部7a〜7fの受光領域である。
【0031】ここで、各フォトダイオード部7a、7
b、7c、7d、7e、7fの幅は、隣合う分離拡散層
3、4の中心部間の距離であり、Wa1、Wb1、Wc
1、Wd1、We1、Wf1とする。また、各フォトダ
イオード部7a〜7fの受光領域の幅をWa2、Wb
2、Wc2、Wd2、We2、Wf2とする。
b、7c、7d、7e、7fの幅は、隣合う分離拡散層
3、4の中心部間の距離であり、Wa1、Wb1、Wc
1、Wd1、We1、Wf1とする。また、各フォトダ
イオード部7a〜7fの受光領域の幅をWa2、Wb
2、Wc2、Wd2、We2、Wf2とする。
【0032】図示例では、上記フォトダイオード部7a
〜7fの受光領域の幅Wa2、Wb2、Wc2、Wd
2、We2、Wf2は、それぞれ27μm、27μm、
60μm、60μm、11μm、11μmであり、ま
た、フォトダイオード部7a〜7fの幅Wa1、Wb
1、Wc1、Wd1、We1、Wf1は、それぞれ30
μm、30μm、65μm、65μm、20μm、20
μmである。
〜7fの受光領域の幅Wa2、Wb2、Wc2、Wd
2、We2、Wf2は、それぞれ27μm、27μm、
60μm、60μm、11μm、11μmであり、ま
た、フォトダイオード部7a〜7fの幅Wa1、Wb
1、Wc1、Wd1、We1、Wf1は、それぞれ30
μm、30μm、65μm、65μm、20μm、20
μmである。
【0033】ところで、フォトダイオード部7e、7f
については、応答の高速化のために直列抵抗成分を低減
するなどの目的のために不純物濃度の高い埋込み拡散層
を形成するためには、その幅We1、Wf1は最低限2
0μm必要である。なぜなら、不純物を拡散させる場
合、不純物が深さ方向だけでなく、当然横方向(水平方
向)にも拡散し、フォトダイオード部7e、7fの幅を
ある程度広くしないと、分離拡散層4と接触し、そこで
高濃度のpn接合ができて接合容量が大きくなり、その
結果として応答速度が遅くなってしまうからである。
については、応答の高速化のために直列抵抗成分を低減
するなどの目的のために不純物濃度の高い埋込み拡散層
を形成するためには、その幅We1、Wf1は最低限2
0μm必要である。なぜなら、不純物を拡散させる場
合、不純物が深さ方向だけでなく、当然横方向(水平方
向)にも拡散し、フォトダイオード部7e、7fの幅を
ある程度広くしないと、分離拡散層4と接触し、そこで
高濃度のpn接合ができて接合容量が大きくなり、その
結果として応答速度が遅くなってしまうからである。
【0034】したがって、従来構造のように受光領域を
分離拡散層で決定する場合には、最低限必要な幅である
20μmよりも受光領域の幅の方が狭いため、不純物濃
度が高い埋込み拡散層は形成できない。それに対し、本
発明の場合には、フォトダイオード部の幅は従来通り分
離拡散層で決定するが、受光領域7e、7fの幅We
1、Wf1は、遮光メタルで決定する構造であるため、
分離拡散層の間隔が受光領域の幅に制限されないので、
受光領域7e、7fの幅が狭いときでも接合容量を増加
させることなく不純物濃度の高い埋込み拡散層を形成す
ることが可能となる。よって、各フォトダイオード部の
直列抵抗成分を低減できるため、応答の高速化にも対応
できる。
分離拡散層で決定する場合には、最低限必要な幅である
20μmよりも受光領域の幅の方が狭いため、不純物濃
度が高い埋込み拡散層は形成できない。それに対し、本
発明の場合には、フォトダイオード部の幅は従来通り分
離拡散層で決定するが、受光領域7e、7fの幅We
1、Wf1は、遮光メタルで決定する構造であるため、
分離拡散層の間隔が受光領域の幅に制限されないので、
受光領域7e、7fの幅が狭いときでも接合容量を増加
させることなく不純物濃度の高い埋込み拡散層を形成す
ることが可能となる。よって、各フォトダイオード部の
直列抵抗成分を低減できるため、応答の高速化にも対応
できる。
【0035】(実施形態2)図2に本発明の実施形態2
に係る受光素子(分割フォトダイオード)の断面図を示
す。
に係る受光素子(分割フォトダイオード)の断面図を示
す。
【0036】この受光素子は、半導体層2に拡散層5を
形成した場合であり、他は実施形態1と同様にしてい
る。以下に、拡散層5を形成した理由を述べる。
形成した場合であり、他は実施形態1と同様にしてい
る。以下に、拡散層5を形成した理由を述べる。
【0037】上述した図1の受光素子のそれぞれのフォ
トダイオード部の領域は、n型エピタキシャル層からな
る半導体層2とp型シリコン基板1とのpn接合を利用
した構造である。この構造は基本的なものであるが、今
や様々な要求がフォトダイオードに対してもなされてお
り、この要求に答えるべく工夫がされている。その一つ
は直列抵抗成分を低減するという要求に対し、不純物濃
度の高い埋込み拡散層を形成することである。
トダイオード部の領域は、n型エピタキシャル層からな
る半導体層2とp型シリコン基板1とのpn接合を利用
した構造である。この構造は基本的なものであるが、今
や様々な要求がフォトダイオードに対してもなされてお
り、この要求に答えるべく工夫がされている。その一つ
は直列抵抗成分を低減するという要求に対し、不純物濃
度の高い埋込み拡散層を形成することである。
【0038】この直列抵抗成分の低減が必要な理由は、
以下の通りである。まず、フォトダイオードの重要な特
性には、光感度と応答速度とがある。前者の光感度は、
フォトダイオードが受光した光を電流に変換する効率に
関係し、もちろん高い方が望ましい。また、後者の応答
速度は、光ディスク上の情報をいかに高速に読み取れる
かを示しており、もちろん高速である方が望ましい。
以下の通りである。まず、フォトダイオードの重要な特
性には、光感度と応答速度とがある。前者の光感度は、
フォトダイオードが受光した光を電流に変換する効率に
関係し、もちろん高い方が望ましい。また、後者の応答
速度は、光ディスク上の情報をいかに高速に読み取れる
かを示しており、もちろん高速である方が望ましい。
【0039】ところで、上記応答速度は、拡散電流成分
とCR時定数成分とで決まる。拡散電流成分は、フォト
ダイオードの空乏層外で発生した光キャリアが拡散によ
り移動する時間に関係しており、CR時定数成分はフォ
トダイオードの容量(C)と直列抵抗(R)とに対して
比例するため、高速化のためには、フォトダイオードの
容量(C)と直列抵抗(R)は共に小さくした方がよ
い。拡散電流成分の低減を達成するためには、例えば、
特願平6−162412号で提案したように埋込み拡散
層を形成すればよい。また、CR時定数成分の低減化に
ついては、フォトダイオードの容量は、例えば、特願平
8−122054号で提案したように高比抵抗基板を用
いればよい。また、直列抵抗の低減化については、本実
施形態2の図2に示すように、不純物濃度の高い拡散層
5を形成するのが一つの方法だからである。
とCR時定数成分とで決まる。拡散電流成分は、フォト
ダイオードの空乏層外で発生した光キャリアが拡散によ
り移動する時間に関係しており、CR時定数成分はフォ
トダイオードの容量(C)と直列抵抗(R)とに対して
比例するため、高速化のためには、フォトダイオードの
容量(C)と直列抵抗(R)は共に小さくした方がよ
い。拡散電流成分の低減を達成するためには、例えば、
特願平6−162412号で提案したように埋込み拡散
層を形成すればよい。また、CR時定数成分の低減化に
ついては、フォトダイオードの容量は、例えば、特願平
8−122054号で提案したように高比抵抗基板を用
いればよい。また、直列抵抗の低減化については、本実
施形態2の図2に示すように、不純物濃度の高い拡散層
5を形成するのが一つの方法だからである。
【0040】かかる拡散層5の不純物濃度については、
以下のようにするのが好ましい。拡散層5の抵抗は不純
物濃度が高いほど低くなるため、半導体層2が通常1×
1015atoms/cm3程度であるから、例えば、1
×1017atoms/cm3以上の不純物濃度とすれば
よい。
以下のようにするのが好ましい。拡散層5の抵抗は不純
物濃度が高いほど低くなるため、半導体層2が通常1×
1015atoms/cm3程度であるから、例えば、1
×1017atoms/cm3以上の不純物濃度とすれば
よい。
【0041】(実施形態3)図3(a)に本発明の実施
形態3に係る受光素子(分割フォトダイオード)の断面
図を示す。
形態3に係る受光素子(分割フォトダイオード)の断面
図を示す。
【0042】この実施形態3は、遮光メタルを形成する
際のマスクアライメントがずれた場合でも、左右の受光
領域からの光信号のバラツキを補正する構造を持つこと
を特徴としている。以下に具体的に説明する。
際のマスクアライメントがずれた場合でも、左右の受光
領域からの光信号のバラツキを補正する構造を持つこと
を特徴としている。以下に具体的に説明する。
【0043】補正用フォトダイオード部7e、7fの役
割は、従来の技術の欄で説明したように、多層の記録層
を持つ光ディスクにおいて、他の記録層からのぼやけた
戻り光による光信号を、本来の記録層からのFES信号
に対して補正することであり、その補正用フォトダイオ
ード部7e、7fの大きさはシミュレーションなどによ
り最適な値に設定される。これにより、FES信号が0
になるようにフィードバック制御を行うことで、レーザ
ーの焦点を光ディスクに合わせることができる。しか
し、これは左右の受光領域、つまり、フォトダイオード
部7aと7bの各受光領域の大きさ、フォトダイオード
部7eと7fの各受光領域の大きさが同じであることが
前提条件である。
割は、従来の技術の欄で説明したように、多層の記録層
を持つ光ディスクにおいて、他の記録層からのぼやけた
戻り光による光信号を、本来の記録層からのFES信号
に対して補正することであり、その補正用フォトダイオ
ード部7e、7fの大きさはシミュレーションなどによ
り最適な値に設定される。これにより、FES信号が0
になるようにフィードバック制御を行うことで、レーザ
ーの焦点を光ディスクに合わせることができる。しか
し、これは左右の受光領域、つまり、フォトダイオード
部7aと7bの各受光領域の大きさ、フォトダイオード
部7eと7fの各受光領域の大きさが同じであることが
前提条件である。
【0044】ここで、受光素子となる半導体チップの製
造工程について簡単に説明する。まず、フォトリソグラ
フィ技術を用いて処理を行う領域に対して、予め作製し
てあるフォトマスクをウェハに合わせる、アライメント
工程を行う。
造工程について簡単に説明する。まず、フォトリソグラ
フィ技術を用いて処理を行う領域に対して、予め作製し
てあるフォトマスクをウェハに合わせる、アライメント
工程を行う。
【0045】次に、こうして決まった領域、もしくはそ
れ以外の領域の酸化膜を除去する。つまりエッチング工
程を行う。
れ以外の領域の酸化膜を除去する。つまりエッチング工
程を行う。
【0046】次に、不純物半導体を注入し、その不純物
半導体を拡散させる。つまり拡散工程を行う。
半導体を拡散させる。つまり拡散工程を行う。
【0047】次に、これらの工程を繰り返した後、保護
膜や配線を形成する。配線や遮光メタルは、メタルを全
面に形成した後、フォトマスクをアライメントして、不
要な所をエッチングにより除去することにより形成す
る。このとき、コンタクトアライナやプロジェクション
アライナを用いる場合は、数μm程度のアライメントず
れが生じ得る。この場合は、前記前提条件が成り立たな
くなり、最適なフォーカシングができない。例えば、ど
の程度ずれてしまうのかを、実施形態2の図2と同一構
造の場合を例に挙げる図4〜図6で説明する。なお、図
4はマスクアライメントずれが0μmの場合であり、図
5はそれが2μmの場合、図6はそれが4μmの場合で
ある。また、図4(a)、図5(a)および図6(a)
はそれぞれの断面構造を示し、図4(b)、図5(b)
および図6(b)はそれぞれの光感度プロファイルを示
す。
膜や配線を形成する。配線や遮光メタルは、メタルを全
面に形成した後、フォトマスクをアライメントして、不
要な所をエッチングにより除去することにより形成す
る。このとき、コンタクトアライナやプロジェクション
アライナを用いる場合は、数μm程度のアライメントず
れが生じ得る。この場合は、前記前提条件が成り立たな
くなり、最適なフォーカシングができない。例えば、ど
の程度ずれてしまうのかを、実施形態2の図2と同一構
造の場合を例に挙げる図4〜図6で説明する。なお、図
4はマスクアライメントずれが0μmの場合であり、図
5はそれが2μmの場合、図6はそれが4μmの場合で
ある。また、図4(a)、図5(a)および図6(a)
はそれぞれの断面構造を示し、図4(b)、図5(b)
および図6(b)はそれぞれの光感度プロファイルを示
す。
【0048】上述したずれの目安としては、FES信号
が(Sa+Sf)と(Sb+Se)との差で求められる
ことから、左右の受光領域の出力信号比Yを、Y=(S
a+Sf)/(Sb+Se)で与える。ここで、Sa〜
Sfは、図4〜図6の(b)に示す光感度プロファイル
のハッチングにて示すそれぞれの面積に相当する。計算
すると、図4ではアライメントはずれておらず、左右対
称なのでY=1である。また、同様に図5、図6では、
それぞれY=1.11、1.23となる。このYの値が
左右対称な場合のY=1からずれると、レーザーの焦点
が合っている状態でもFES信号が0にならず、FES
信号が0になる位置と実際の合焦点がずれてしまい、正
確なフォーカシングができない。
が(Sa+Sf)と(Sb+Se)との差で求められる
ことから、左右の受光領域の出力信号比Yを、Y=(S
a+Sf)/(Sb+Se)で与える。ここで、Sa〜
Sfは、図4〜図6の(b)に示す光感度プロファイル
のハッチングにて示すそれぞれの面積に相当する。計算
すると、図4ではアライメントはずれておらず、左右対
称なのでY=1である。また、同様に図5、図6では、
それぞれY=1.11、1.23となる。このYの値が
左右対称な場合のY=1からずれると、レーザーの焦点
が合っている状態でもFES信号が0にならず、FES
信号が0になる位置と実際の合焦点がずれてしまい、正
確なフォーカシングができない。
【0049】そこで、実施形態2に対して、このずれを
できるだけ小さくするような工夫をしたのが本発明の実
施形態3である。実施形態3は、図4(a)に示す分離
拡散層S11、S12と、遮光メタルM11、M12と
の位置関係を工夫することで達成している。
できるだけ小さくするような工夫をしたのが本発明の実
施形態3である。実施形態3は、図4(a)に示す分離
拡散層S11、S12と、遮光メタルM11、M12と
の位置関係を工夫することで達成している。
【0050】実施形態2では、図4(a)に示すよう
に、遮光メタルM11、M12の中心部に分離拡散層S
11、S12を形成しているのに対し、実施形態3では
図3(a)に示すように遮光メタルM11、M12の端
を、分離拡散層S11、S12における補正用フォトダ
イオード部7e、7f側の端と一致するようにしてい
る。なお、図3はマスクアライメントずれが0μmの場
合であり、図7はそれが2μmの場合、図8はそれが4
μmの場合である。また、図3(a)、図7(a)およ
び図8(a)はそれぞれの断面構造を示し、図3
(b)、図7(b)および図8(b)はそれぞれの光感
度プロファイルを示す。
に、遮光メタルM11、M12の中心部に分離拡散層S
11、S12を形成しているのに対し、実施形態3では
図3(a)に示すように遮光メタルM11、M12の端
を、分離拡散層S11、S12における補正用フォトダ
イオード部7e、7f側の端と一致するようにしてい
る。なお、図3はマスクアライメントずれが0μmの場
合であり、図7はそれが2μmの場合、図8はそれが4
μmの場合である。また、図3(a)、図7(a)およ
び図8(a)はそれぞれの断面構造を示し、図3
(b)、図7(b)および図8(b)はそれぞれの光感
度プロファイルを示す。
【0051】この構造でフォトマスクが同じようにずれ
た場合の出力信号比Yを計算すると図3では左右対称だ
からY=1であり、図7ではY=1.08、図8ではY
=1.17となる。よって、実施形態2と比べると、同
じ量のフォトマスクのアライメントずれに対し、左右の
出力信号比Yの1からのずれの値が小さくなっている。
図9はこれらの値に基づいて作成したグラフであり、
縦軸に出力信号比Yをとり、横軸にアライメントずれ
(μm)をとっている。図中、□は本実施形態の場合で
あり、◇は従来の場合である。
た場合の出力信号比Yを計算すると図3では左右対称だ
からY=1であり、図7ではY=1.08、図8ではY
=1.17となる。よって、実施形態2と比べると、同
じ量のフォトマスクのアライメントずれに対し、左右の
出力信号比Yの1からのずれの値が小さくなっている。
図9はこれらの値に基づいて作成したグラフであり、
縦軸に出力信号比Yをとり、横軸にアライメントずれ
(μm)をとっている。図中、□は本実施形態の場合で
あり、◇は従来の場合である。
【0052】この図からも理解されるように、左右の出
力信号比Yの1からのずれの値が小さくなっている。な
ぜ、実施形態3の構造の方が、Yの値が小さくできるの
かについて簡単に説明する。
力信号比Yの1からのずれの値が小さくなっている。な
ぜ、実施形態3の構造の方が、Yの値が小さくできるの
かについて簡単に説明する。
【0053】遮光メタルのフォトマスクのアライメント
が左右のいずれかにずれると、フォトダイオード部7
a、7bの受光領域の幅Wa2、Wb2のバランスがく
ずれ、当然そこから得られる光信号Sa、Sbのバラン
スがくずれる。しかし、FES信号の演算は、(Sa+
Sf)と(Sb+Se)との差で求めることから、最終
的には(Sa+Sf)と(Sb+Se)との差が小さく
なるように補正してやればよい。つまり、例えば、左に
遮光メタルのフォトマスクのアライメントがずれた場
合、Saが大きくなり、Sbは小さくなる。しかし、実
施形態3の場合は、Sfが小さくなり(実施形態2では
変わらない)、Seは変わらないので、(Sa+Sf)
と(Sb+Se)との差としてはSfが小さくなる分だ
けを補正できるからである。
が左右のいずれかにずれると、フォトダイオード部7
a、7bの受光領域の幅Wa2、Wb2のバランスがく
ずれ、当然そこから得られる光信号Sa、Sbのバラン
スがくずれる。しかし、FES信号の演算は、(Sa+
Sf)と(Sb+Se)との差で求めることから、最終
的には(Sa+Sf)と(Sb+Se)との差が小さく
なるように補正してやればよい。つまり、例えば、左に
遮光メタルのフォトマスクのアライメントがずれた場
合、Saが大きくなり、Sbは小さくなる。しかし、実
施形態3の場合は、Sfが小さくなり(実施形態2では
変わらない)、Seは変わらないので、(Sa+Sf)
と(Sb+Se)との差としてはSfが小さくなる分だ
けを補正できるからである。
【0054】なお、上述した各実施形態1〜3において
は補助用フォトダイオード部として、2分割フォトダイ
オード部の片方に一つを配置した構成としているが、本
発明はこれに限らず、2以上配置した構成とする場合に
も同様に適用できる。
は補助用フォトダイオード部として、2分割フォトダイ
オード部の片方に一つを配置した構成としているが、本
発明はこれに限らず、2以上配置した構成とする場合に
も同様に適用できる。
【0055】また、上述した各実施形態1〜3において
設けている遮光メタルとしては、遮光性のある金属一般
を用いることが可能であるが、その他としては遮光性の
ある樹脂等の有機材料や無機材料などを使用することが
できる。
設けている遮光メタルとしては、遮光性のある金属一般
を用いることが可能であるが、その他としては遮光性の
ある樹脂等の有機材料や無機材料などを使用することが
できる。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように本発明による場合に
は、従来では分離拡散層により決定していた受光領域の
大きさを、遮光層で決定することが可能となり、分離拡
散層は受光領域の大きさに余り拘らずに形成できる。こ
のため、受光領域の幅が狭いときでもその間に不純物濃
度の高い埋込み拡散層を形成することが可能となり、所
定の幅の受光領域を持つようにできると共に高速化に対
応できる。
は、従来では分離拡散層により決定していた受光領域の
大きさを、遮光層で決定することが可能となり、分離拡
散層は受光領域の大きさに余り拘らずに形成できる。こ
のため、受光領域の幅が狭いときでもその間に不純物濃
度の高い埋込み拡散層を形成することが可能となり、所
定の幅の受光領域を持つようにできると共に高速化に対
応できる。
【0057】また、本発明による場合は、遮光層の端
を、2分割フォトダイオード部と補正用フォトダイオー
ド部との間の分離拡散層における補正用フォトダイオー
ド部側の端に一致させることにより、受光領域を決定し
ている遮光層のアライメントずれに対して演算精度の高
いものにできる。
を、2分割フォトダイオード部と補正用フォトダイオー
ド部との間の分離拡散層における補正用フォトダイオー
ド部側の端に一致させることにより、受光領域を決定し
ている遮光層のアライメントずれに対して演算精度の高
いものにできる。
【図1】本発明の実施形態1に係る受光素子(分割フォ
トダイオード)の断面図である。
トダイオード)の断面図である。
【図2】本発明の実施形態2に係る受光素子(分割フォ
トダイオード)の断面図である。
トダイオード)の断面図である。
【図3】遮光メタルのアライメントずれが0μmの場合
であり、(a)は本発明の実施形態3に係る受光素子
(分割フォトダイオード)の断面図、(b)はその光感
度プロファイルを示す。
であり、(a)は本発明の実施形態3に係る受光素子
(分割フォトダイオード)の断面図、(b)はその光感
度プロファイルを示す。
【図4】遮光メタルのアライメントずれが0μmの場合
であり、(a)は本発明の実施形態2に係る受光素子
(分割フォトダイオード)の断面図、(b)はその光感
度プロファイルを示す。
であり、(a)は本発明の実施形態2に係る受光素子
(分割フォトダイオード)の断面図、(b)はその光感
度プロファイルを示す。
【図5】遮光メタルのアライメントずれが2μmの場合
であり、(a)は本発明の実施形態2に係る受光素子
(分割フォトダイオード)の断面図、(b)はその光感
度プロファイルを示す。
であり、(a)は本発明の実施形態2に係る受光素子
(分割フォトダイオード)の断面図、(b)はその光感
度プロファイルを示す。
【図6】遮光メタルのアライメントずれが4μmの場合
であり、(a)は本発明の実施形態2に係る受光素子
(分割フォトダイオード)の断面図、(b)はその光感
度プロファイルを示す。
であり、(a)は本発明の実施形態2に係る受光素子
(分割フォトダイオード)の断面図、(b)はその光感
度プロファイルを示す。
【図7】遮光メタルのアライメントずれが2μmの場合
であり、(a)は本発明の実施形態3に係る受光素子
(分割フォトダイオード)の断面図、(b)はその光感
度プロファイルを示す。
であり、(a)は本発明の実施形態3に係る受光素子
(分割フォトダイオード)の断面図、(b)はその光感
度プロファイルを示す。
【図8】遮光メタルのアライメントずれが4μmの場合
であり、(a)は本発明の実施形態3に係る受光素子
(分割フォトダイオード)の断面図、(b)はその光感
度プロファイルを示す。
であり、(a)は本発明の実施形態3に係る受光素子
(分割フォトダイオード)の断面図、(b)はその光感
度プロファイルを示す。
【図9】本発明の実施形態2、3において遮光メタルの
アライメントずれに対する左右の出力信号比を比較する
グラフである。
アライメントずれに対する左右の出力信号比を比較する
グラフである。
【図10】従来の光ピックアップ装置の光学系を示す概
略構成図(斜視図)である。
略構成図(斜視図)である。
【図11】従来の光ピックアップ装置における分割フォ
トダイオードの形状と光ビームのスポットの状態を示す
説明図(平面図)である。
トダイオードの形状と光ビームのスポットの状態を示す
説明図(平面図)である。
【図12】通常の単層光ディスクからのFES信号曲線
を示す図である。
を示す図である。
【図13】DVD用の2層ディスクからの補正を行う前
のFES信号曲線を示す図である。
のFES信号曲線を示す図である。
【図14】従来の光ピックアップ装置におけるDVD用
の2層ディスクのための分割フォトダイオードの形状と
光ビームのスポットの状態を示す説明図(平面図)であ
る。
の2層ディスクのための分割フォトダイオードの形状と
光ビームのスポットの状態を示す説明図(平面図)であ
る。
【図15】DVD用の2層ディスクにおいて補正を行な
った後のFES信号曲線である。
った後のFES信号曲線である。
【図16】2層ディスクの補正用フォトダイオード部を
形成した従来の分割フォトダイオードの断面図である。
形成した従来の分割フォトダイオードの断面図である。
【図17】直列抵抗の大きさを説明するための図(平面
図)である。
図)である。
【図18】2層ディスクの補正用フォトダイオード部を
形成し、さらに不純物濃度の高い埋込み拡散層を形成し
た従来の分割フォトダイオードの断面図である。
形成し、さらに不純物濃度の高い埋込み拡散層を形成し
た従来の分割フォトダイオードの断面図である。
1 半導体基板 2 半導体層 3 分離拡散層 4 分離拡散層 7a、7b フォトダイオード部(2分割フォトダイオ
ード部) 7e、7f フォトダイオード部(補正用フォトダイオ
ード部) M11、M12、M13、M14 遮光メタル
ード部) 7e、7f フォトダイオード部(補正用フォトダイオ
ード部) M11、M12、M13、M14 遮光メタル
Claims (3)
- 【請求項1】 信号光を受光する2分割フォトダイオー
ド部を挟んで両側それぞれに、2つ以上の補正用フォト
ダイオード部が設けられた受光素子であって、 第一導電型半導体基板の上に、該半導体基板の上層部に
達するように形成された第一導電型分離拡散層にて複数
に分割された第二導電型半導体層が設けられ、該半導体
基板及び該半導体層の該分離拡散層にて分割された各々
の領域がフォトダイオード部となっており、そのうちの
2つからなる該2分割フォトダイオード部とその外側の
該補正用フォトダイオード部との間および該補正用フォ
トダイオード部の外側に存在する分離拡散層の上を少な
くとも覆って設けられた遮光層にて、各フォトダイオー
ド部の受光領域が狭められている受光素子。 - 【請求項2】 前記フォトダイオード部の各々における
前記半導体層部分に、不純物濃度の高い埋込み拡散層が
設けられている請求項1に記載の受光素子。 - 【請求項3】 前記遮光層が、その端を、前記2分割フ
ォトダイオード部と前記補正用フォトダイオード部との
間の前記分離拡散層における補正用フォトダイオード部
側の端に一致させて設けられている請求項1または2に
記載の受光素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9063615A JPH10261237A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | 受光素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9063615A JPH10261237A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | 受光素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10261237A true JPH10261237A (ja) | 1998-09-29 |
Family
ID=13234403
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9063615A Withdrawn JPH10261237A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | 受光素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10261237A (ja) |
-
1997
- 1997-03-17 JP JP9063615A patent/JPH10261237A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040601 |