JPH10260319A - 光クロージャおよび光カプラ収納トレーの増設方法 - Google Patents

光クロージャおよび光カプラ収納トレーの増設方法

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JPH10260319A
JPH10260319A JP9065017A JP6501797A JPH10260319A JP H10260319 A JPH10260319 A JP H10260319A JP 9065017 A JP9065017 A JP 9065017A JP 6501797 A JP6501797 A JP 6501797A JP H10260319 A JPH10260319 A JP H10260319A
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JP
Japan
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tray
optical coupler
storage tray
optical
coupler storage
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Application number
JP9065017A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Sato
清 佐藤
Hideo Hirao
秀夫 平尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光クロージャに光カプラ収納トレーを増設す
る場合、従来は既設の光接続部収納トレーのヒンジを取
り外し、取り付け等の面倒な作業を行っていた。 【解決手段】 第1のトレー積層体10を上方に持ち上
げる。この時、交換トレー固定ボルト30がガイドの機
能を果たし、第1のトレー積層体10は交換トレー固定
ボルト30に沿って上方へスライド移動する。この移動
距離は交換トレー固定ボルト30の長さにより定まり、
既設光カプラ収納トレー2が存在していた部分に増設光
カプラ収納トレー20が収納されるスペースを形成し、
その後増設光カプラ収納トレーを挿入、固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ同士を
接続する光クロージャおよび光クロージャへの光カプラ
トレーの増設方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ同士を接続する光クロージャ
として、光接続部およびその接続余長を収納する複数枚
の光接続部収納トレーと光カプラ収納専用の光カプラ収
納トレーを積層したものが知られている。この光カプラ
収納トレーを用いた光ファイバ接続装置は、光カプラを
用いることにより情報伝送側の回線数を大幅に増大させ
ることが可能である。
【0003】従来用いられている光クロージャの一例を
図9に基づき説明する。光クロージャ1は、図9に示す
ように、細長薄板状の光カプラ収納トレー2および複数
の光接続部収納トレー3が積層されたトレー積層体が円
筒状のスリーブ8内に配置された基本構造を有する(こ
のようにトレー積層体が1つの光クロージャを1列型光
クロージャという)。隣接する光接続部収納トレー3同
士はそれぞれ幅方向(長手方向に垂直の方向)の一側部
において図示しないヒンジによって連結されており、開
閉自在になっている。また、最下層の光接続部収納トレ
ー3は、その底部および光カプラ収納トレー2の長手方
向で離間する2ヶ所を貫通する図示しないボルトによっ
て連結棒5に固定されている。光接続部収納トレー3の
前記一側部の回転軸線方向両端部、また光カプラ収納ト
レー2の他側部の回転軸線方向両端部にはそれぞれ光フ
ァイバ挿通口4が開口されている。なお、図10は、光
カプラ収納トレー2、光接続部収納トレー3の光ファイ
バ挿通口4を異なる側部に配置した例を示したが、同一
の側部に配置した例もある。トレー積層体にあっては、
光カプラ収納トレー2、光接続部収納トレー3の光ファ
イバ挿通口4が、上下方向に配列状態になっている。
【0004】光カプラ収納トレー2および光接続部収納
トレー3からなるトレー積層体は、両端部に図示しない
把持金具を設けた連結棒5上に載置されており、各々把
持金具により把持された光ファイバケーブル9から導出
した光ファイバ6は、光接続部収納トレー3の光ファイ
バ挿通口4を介して光接続部収納トレー3内で融着、光
コネクタ等の手段により光接続されている。前述のよう
に光カプラ収納トレー2には図示しない光カプラが内蔵
されている。この光カプラは光カプラ収納トレー2の所
定位置に着脱自在に固定されており、光カプラ収納トレ
ー2と光接続部収納トレー3との間に布線した渡線7を
介して光ファイバ6と光接続される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 光クロージャを設置
後に伝送回線数をさらに増設させるために、光カプラ収
納トレーを増設する場合がある。従来の光クロージャ1
においては、光カプラ収納トレー2は光接続部収納トレ
ー3とのトレー積層体の最下層に配置され、光接続部収
納トレー3との間は図示しないヒンジで連結さており、
連結棒5とは、固定ボルトを光カプラ収納トレー2の長
手方向の所定間隔をおいた2ヶ所を貫通させ固定してい
る。
【0006】増設する光カプラ収納トレーは既設の光カ
プラ収納トレーと近接して配置することが要求される。
したがって、増設する位置としては、最下層にある既設
の光接続部収納トレー3と光カプラ収納トレー2との
間、または既設の光カプラ収納トレー2と連結部5との
間の2つが一応考えられる。しかし、前者の場合には既
設の光接続部収納トレー3および既設の光カプラ収納ト
レー2との間のヒンジを取り外し、さらに増設する光カ
プラ収納トレーと既設の光接続部収納トレーとの間をヒ
ンジ接続作業が必要となる。また後者の場合には、既設
の光カプラ収納トレーと連結棒5との間のボルト固定を
解除して一旦既設のトレー積層体を連結棒5から降ろ
し、しかる後に増設する光カプラ収納トレーを連結棒5
に載置、ボルト固定を行い、再度既設のトレー積層体を
増設光カプラ収納トレー上に載置し、既設、増設光カプ
ラ収納トレー同士をヒンジ等の手段で連結する作業を行
う必要がある。
【0007】以上の方法で光カプラ収納トレーの増設を
行うことができるが、いずれの方法も相応の工数を要す
るため、容易に光カプラ収納トレーを増設する手法が要
求されている。この一手法して、光カプラ収納トレーを
当初からトレー積層体の最上層に配置し、その直上に増
設する光カプラ収納トレーを載置、連結する方法が考え
られる。この方法は前述の方法に比べて作業性は格段に
向上する。しかし、当初から光カプラ収納トレーを増設
する事を想定して光接続部収納トレーの強度設計をして
いないのが通常であり、この一方光カプラ収納トレーは
相当の重量を有しているため、これを最上層に載置する
と光接続部収納トレーが強度的に持たないという問題が
生じる。当然光接続部収納トレーを充分な強度に設計、
製作しておけばよいのであるが、コスト上昇につながる
ので望ましくない。
【0008】本発明は、以上の背景に鑑み、既設の光カ
プラ収納トレーが最下層にある場合においても容易に光
カプラ収納トレーの増設を行うことができる光クロージ
ャおよび光カプラ収納トレーの増設方法の提供を課題と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者は光接続部収納トレーが連結棒にボルトを
用いて固定されていることを利用することを検討した。
すなわち、前述のように通常光接続部収納トレーからな
るトレー積層体は、光接続部収納トレーを貫通するボル
トにより連結棒に固定されている。このボルトは既設の
光カプラ収納トレーの厚さと連結棒への締結に必要な長
さのみを有しているが、増設される光カプラ収納トレー
の厚さに相当する長さだけ長い新たなボルトに交換すれ
ば、この交換したボルトに沿って既設の光カプラ収納ト
レー、ひいては既設のトレー積層体全体が積層方向にス
ライド可能となり、しかも上限までスライドすると最下
層の光接続部収納トレーと連結棒との間には増設される
光カプラ収納トレーの厚さに相当する空隙が生じる。こ
の空隙に増設光カプラ収納トレーを挿入すれば、光カプ
ラ収納トレーの増設が容易にできることを見いだした。
【0010】本発明は以上の知見に基づきなされたもの
であり、複数の光部品収納トレーが積層されたトレー積
層体と、前記トレー積層体の下部に連結された増設光カ
プラ収納トレーと、前記光カプラ収納トレー増設時に前
記トレー積層体を積層方向へのスライド移動をガイドす
るガイド手段とを有し、前記ガイド手段は増設光カプラ
収納トレーの厚さに相当する長さだけ前記トレー積層体
をスライド移動させるものであることを特徴とする光ク
ロージャ、および、複数の光部品収納トレーが積層され
たトレー積層体と、このトレー積層体を固定・保持する
トレー積層体固定部材との間に光カプラ収納トレーを増
設する方法であって、前記トレー積層体の積層方向への
移動をガイドするガイド手段を設け、増設光カプラ収納
トレーが挿入できる厚み分だけ前記トレー積層体を前記
ガイド手段に沿って積層方向に上昇させ、前記トレー積
層体の上昇によってできた空隙に増設する光カプラトレ
ーを挿入することを特徴とする光カプラ収納トレーの増
設方法である。
【0011】本発明において、ガイド手段としては前述
のようにボルトを用いることが最も簡易かつ有用である
が、ボルト以外の手段を用いてもよい。例えば、トレー
積層体の外周面に接してトレー積層体の上方へのスライ
ドをガイドするようなものであっても構わない。また本
発明は、当初のトレー積層体に光カプラ収納トレーが積
層されているか否かは問わない。つまり、トレー積層体
が、光部品収納トレーとしての光接続部収納トレーのみ
から構成されている場合に加えて、光部品収納トレーと
しての光カプラ収納トレーをさらに有する場合のいずれ
にも適用が可能である。また、光カプラ収納トレーを増
設した後に、さらに別の光カプラ収納トレーを増設する
場合にも適用可能である。また、後述の発明の実施の形
態ではトレー積層体を2つ有する2列型光クロージャに
ついて説明するが、本発明は図9に示すトレー積層体が
1つの1列型光クロージャにも適用が可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づき説明する。本実施の形態では、図1に示すように
2つのトレー積層体を有する2列型光クロージャに光カ
プラ収納トレーを増設する例について説明する。なお、
理解を容易にするため、光クロージャのうち必要な部分
のみを図示し、他の部分は省略した。図1、図2に示す
ように、第1のトレー積層体10、第2のトレー積層体
11はトレー搭載台12上に回動可能に載置されてい
る。
【0013】第1のトレー積層体固定部材14には回動
軸141および回動規制ピン142が長手方向両端部に
設けられており、回動軸141は連結棒12に固定した
図示しない軸受に回動自在に支持され、また回動規制ピ
ン142は連結棒12の長手方向両端部に配置された回
動規制板121の円弧状回動規制溝122に遊装されて
いる。したがって、第1のトレー積層体10は、回動軸
141を中心に円弧状回動規制溝122の範囲で回動可
能である。なお、図1に示すように、回動規制ピン14
2の先端部外周には蝶ネジ15が螺合され、適宜締付、
開放することにより、所望の回動位置で第1のトレー積
層体10を固定できる。
【0014】また、第2のトレー積層体固定部材16に
は、第1のトレー積層体固定部材14と同様に回動軸1
61が設けられており、この回動軸161は連結棒12
に固定した回動軸受123に軸支されている。図1に示
すように、回動軸161の先端部外周には蝶ネジ17が
螺合され、適宜締付、開放することにより、所望の回動
位置で第2のトレー積層体11を固定できる。なお、図
2以降では蝶ねじ15、17を省略してある。
【0015】第1のトレー積層体10は、複数の光部品
収納トレー、すなわち最下層に配置された既設の光カプ
ラ収納トレー2およびその上に積層された複数の光接続
部収納トレー3から構成されている。第1および第2の
トレー積層体10、11のいずれにおいても、光接続部
収納トレー3、3間はヒンジ34により回動自在に連結
され、開閉可能になっている。また、第1のトレー積層
体10にあっては、カプラ収納トレー2と光接続部収納
トレー3との間も同様にヒンジによって開閉可能に連結
されている。なお、図2以降ではヒンジ34を省略して
ある。
【0016】第1のトレー積層体10は、図8および図
2に示すように、最下層の光接続部収納トレー3の底部
および光カプラ収納トレー2の長手方向に離間した2ヶ
所を貫通するトレー固定ボルト13によって、第1のト
レー積層体10の長さより若干短くかつ断面コ字状を有
する第1のトレー積層体固定部材14へ固定されてい
る。
【0017】第2のトレー積層体11は、光カプラ収納
トレー2を有しない以外は第1のトレー積層体10と同
様の構成からなり、第1のトレー積層体10と同様に、
最下層の光接続部収納トレー3の長手方向に離間した2
ヶ所を貫通する2本のトレー固定ボルト(図示せず)に
よって、第2のトレー積層体11の長さより若干短くか
つ断面L字状を有する第2のトレー固定板16へ固定さ
れている。
【0018】次に本実施の形態において増設する光カプ
ラ収納トレー20の構成を図7に基づき説明する。な
お、図7は、(a)増設光カプラ収納トレー20の平面
図、(b)同正面図、(c)下トレー部22の平面図、
(d)下トレー部22を増設カプラ収納トレー20から
引き出した状態を示す側面図、である。
【0019】増設光カプラ収納トレー20は2層構造を
有している。すなわち、図7に示すように、増設光カプ
ラ収納トレー20は、上トレー部21、下トレー部22
の2つのトレー部を有しており、上トレー部21は通常
の光カプラ収納トレーと同様に光カプラが設置されるト
レーである。下トレー部21は光カプラ収納トレー本体
の引出開口部23に引き出し可能に収納される。下トレ
ー部22は上トレー部21に収納される光カプラと光フ
ァイバとを接続する光接続部を収納するトレーである。
つまりこの増設カプラ収納トレー20は、通常の光カプ
ラ収納トレーの機能と通常の光接続部収納トレーの機能
を併せ持ち、かつ光接続部収納トレーに該当する下トレ
ー部22が光接続作業が容易なように引き出し式になっ
ているのである。
【0020】上トレー部21には長手方向所定間隔をお
いて挿入溝24、242が設けられている。この挿入溝
24、242は第1の積層体固定部材14に取り付けら
れるトレー固定ボルト13の間隔に応じて使い分けられ
る。
【0021】下トレー部22は、長方形状を有する底部
周縁から側壁25が立設し、側壁25で囲まれる内部に
は、3つの接続部収納爪26が底部より突設している。
側壁25および3つ接続部収納爪26により光接続部収
納溝262が3ヶ所形成されており、合計9個の遊着に
よる光接続部を収納できる。下トレー部22の長手方向
周縁には側壁25が立設されていない開放部252があ
り、この開放部252を介して光ファイバ32、33が
内部に挿通される。なお、下トレー部22を収納開口部
23に完全に収納した場合でも開放が維持できるよう
に、増設光カプラ収納トレー20本体側にもこの開放部
252を遮らないように対応位置に開放部253を形成
している。また、収納される光ファイバ32、33歩滋
養の突片27が適宜箇所に、また光ファイバ32、33
固定を目的としたゴムブッシュ28が長手方向両端部に
設けられている。
【0022】光クロージャ1の使用状態では第1および
第2のトレー積層体10、11の固定状態を確実なもの
とするために、図1に示すように第1および第2のトレ
ー積層体10、11には連結棒12も含め面ファスナ1
8を巻回している。この初期状態から増設光カプラ収納
トレー20を第1のトレー積層体10に新たに増設する
行程を以下説明する。
【0023】まず既設の面ファスナ18の巻回しを解く
とともに、蝶ネジ15、17を緩めた後、図2に示すよ
うに第1のトレー積層体10を半時計方向に、また第2
のトレー積層体11を時計方向に、それぞれ回動軸14
1、161を中心に回転させる。所定の角度まで回転さ
せたら蝶ネジ15、17を締め付けて第1のトレー積層
体10および第2のトレー積層体11を所定の回転角度
で固定させる。
【0024】次に、図3に示すように第1のトレー積層
体10の下から2番目の光接続部収納トレー3から図示
しないヒンジを中心に反時計方向に回転させることによ
り、最下層の光接続部収納トレー3の内部を露出させ
る。光接続部収納トレー3はその上面が開口した形状を
有しているため、以後の作業時に光接続部収納トレー3
内部に収納されている光ファイバ、光接続部を保護する
ため光接続部収納トレー3とほぼ同平面形状を有する平
板状の保護シート35を載置する。
【0025】その後、増設光カプラ収納トレー20を第
2の積層体11の側面に既設面ファスナ18を利用して
固定する。この増設光カプラ収納トレー20の固定は、
後に行う第1のトレー積層体10への増設作業を容易に
するためのものである。増設光カプラ収納トレー20の
固定後、落下防止面ファスナ19を別途2本準備し、長
手方向で離間した2ヶ所で第1のトレー積層体10、第
2のトレー積層体11を連結棒12を含め巻回し、所定
の内周寸法になるように粘着する。この落下防止面ファ
スナ19は、光カプラ収納トレー増設作業時に、第1の
トレー積層体10および第2のトレー積層体11が所定
の角度以上に回転し、図示しない光ファイバが必要以上
に伸びることにより損傷が生じないようにするためのも
のである。落下防止面ファスナ19巻回し後、再度光接
続部収納トレー3を時計方向に回転させ図2の状態に戻
す。
【0026】次に、図4、図8に示すように、下から2
番面の光接続部収納トレー3から第1のトレー積層体1
0を回転させた後、最下層の光接続部収納トレー3およ
び既設光カプラ収納トレー2を第1のトレー積層体固定
部材14に固定している2つのトレー固定ボルト13の
うち一方の締付力を増す。他方の固定ボルト13を取り
外し、トレー固定ボルト13の長さにさらに増設光カプ
ラ収納トレー20の厚み分を加えた長さの交換固定ボル
ト30(本発明のガイド手段に該当する)を挿入、第1
のトレー積層体固定部材14に締結する。なお、交換固
定ボルト30のほぼ上半分には、増設光カプラ収納トレ
ー20の厚さと同等の長さを有する着脱可能なカラー3
1が嵌装されている。
【0027】先に締結力を増した前記一方の固定ボルト
13を取り外し、同様にカラー31を装着した交換トレ
ー固定ボルト30を挿入し、第1のトレー積層体固定部
材14に締結する。なお、このときの締付力は最初に交
換トレー固定ボルト30の締付力よりも弱い力で行われ
る。この後に両交換トレー固定ボルト30の締結力を緩
め、それぞれのカラー31を除去する。
【0028】カラー31除去後、第1のトレー積層体1
0を、開放している光接続部収納トレー3を閉めながら
上方に持ち上げる。この時、交換トレー固定ボルト30
がガイドの機能を果たし、第1のトレー積層体10は交
換トレー固定ボルト30に沿って上方へスライド移動す
る。この移動距離は交換トレー固定ボルト30の長さに
より定まり、図5に示すように、既設光カプラ収納トレ
ー2が存在していた部分に増設光カプラ収納トレー20
が収納されるスペースを形成する。
【0029】第2のトレー積層体11に面ファスナ18
で固定されていた増設光カプラ収納トレー20を取り外
し、形成されたスペースに挿入する。増設光カプラ収納
トレー20には、図7に示すように2つの交換トレー固
定ボルト30の間隔と同間隔をおいた挿入溝24が形成
されており、この挿入溝24をガイドにして増設カプラ
収納トレー20を容易に挿入できる。
【0030】増設カプラ収納トレー20挿入後、図6に
示すように下から2番目の光接続部収納トレー3から第
1のトレー積層体10を回転し、2つの交換トレー固定
ボルト30を締め直す。しかる後に、蝶ネジ15を緩
め、第1トレー積層体10および第2のトレー積層体1
1を当初の位置に戻し、落下防止面ファスナ19を取り
外す。以上で光カプラ収納トレーの増設作業は終了す
る。
【0031】増設光カプラ収納トレー20の下トレー部
22は、収納開口部23内に通常は収納され、下トレー
固定ネジ29により固定されている(図7参照)。光接
続作業時にはこの下トレー固定ネジ29を緩め、下トレ
ー部22を引き出す。上トレー部21から導出された光
ファイバ32を下トレー部22内に導入し、一方分岐側
の光ファイバ33を導入し、適切な接続余長を設けつつ
互いを融着接続した後、接続部を接続部収納爪26によ
り形成された光接続収納溝262に収納する。その後下
トレー部22を当初の位置に戻し、下トレー固定ネジ2
9を締付け、固定し、作業は終了する。
【0032】
【発明の効果】以上説明のように、複数の光部品収納ト
レーが積層されたトレー積層体と、前記トレー積層体の
下部に連結された増設光カプラ収納トレーと、前記光カ
プラ収納トレー増設時に前記トレー積層体を積層方向へ
のスライド移動をガイドするガイド手段とを有し、前記
ガイド手段は増設光カプラ収納トレーの厚さに相当する
距離だけ前記トレー積層体をスライド移動させるもので
ある本発明によると、ガイド手段による増設光カプラ収
納トレーの増設、さらには抜き出しが容易にできるとい
う効果を有する。特に、前記ガイド手段が前記増設光カ
プラ収納トレーを貫通して前記トレー積層体固定手段と
連結するボルトであり、前記増設光カプラ収納トレーに
は前記ボルトに挿入する溝が形成され、その溝に沿って
増設光カプラ収納トレー増設位置に差し込まれる構成と
することにより、この効果が顕著となる。
【0033】また、複数の光部品収納トレーが積層され
たトレー積層体と、このトレー積層体を固定・保持する
トレー積層体固定部材との間に光カプラ収納トレーを増
設する方法であって、前記トレー積層体の積層方向への
移動をガイドするガイド手段を設け、増設光カプラ収納
トレーが挿入できる厚み分だけ前記トレー積層体を前記
ガイド手段に沿って積層方向に上昇させ、前記トレー積
層体の上昇によってできた空隙に増設する光カプラトレ
ーを挿入する本発明カプラ収納トレーの増設方法による
と、ヒンジ取り付けといった煩雑な作業をする事なく極
めて簡単に光りカプラ収納トレーの増設を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る光クロージャの初期
状態を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す光クロージャに光カプラ収納トレ
ーを増設する一行程を示す図である。
【図3】 図1に示す光クロージャに光カプラ収納トレ
ーを増設する一行程を示す図である。
【図4】 図1に示す光クロージャに光カプラ収納トレ
ーを増設する一行程を示す図である。
【図5】 図1に示す光クロージャに光カプラ収納トレ
ーを増設する一行程を示す図である。
【図6】 図1に示す光クロージャに光カプラ収納トレ
ーを増設する一行程を示す図である。
【図7】 本実施の形態に用いた増設光カプラトレーを
示す図であり、(a)増設光カプラ収納トレーの平面
図、(b)同正面図、(c)下トレー部の平面図、
(d)下トレー部を増設光カプラ収納トレーから引き出
した状態を示す側面図である。
【図8】 図1に示す光クロージャを下から2番目の光
接続部収納トレーから解放した状態の要部を示す図であ
る。
【図9】 従来の光クロージャを示す斜視図である。
【符号の説明】
1…光クロージャ、2…光カプラ収納トレー、3…光接
続部収納トレー、14…トレー積層体固定部材、20…
増設光カプラ収納トレー、30…交換トレー固定ボルト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光部品収納トレー(3)が積層さ
    れたトレー積層体と、前記トレー積層体の下部に連結さ
    れた増設光カプラ収納トレー(20)と、前記光カプラ
    収納トレー増設時に前記トレー積層体を積層方向へのス
    ライド移動をガイドするガイド手段(30)とを有し、
    前記ガイド手段は増設光カプラ収納トレーの厚さに相当
    する距離だけ前記トレー積層体をスライド移動させるも
    のであることを特徴とする光クロージャ。
  2. 【請求項2】 前記ガイド手段は最下層の光部品収納ト
    レーとトレー積層体固定部材(14)とを連結するボル
    トであり、前記増設光カプラ収納トレーには側部から中
    央に延在する溝(24)が形成され、その溝に沿って増
    設光カプラ収納トレーが増設位置に差し込まれるととも
    に、増設光カプラ収納トレーを抜き出したときに前記ト
    レー積層体が前記ボルトに沿って移動可能なことを特徴
    とする性急行1に記載の光クロージャ。
  3. 【請求項3】 複数の光部品収納トレーが積層されたト
    レー積層体と、このトレー積層体を固定・保持するトレ
    ー積層体固定部材との間に光カプラ収納トレーを増設す
    る方法であって、 前記トレー積層体の積層方向への移動をガイドするガイ
    ド手段を設け、増設光カプラ収納トレーが挿入できる厚
    み分だけ前記トレー積層体を前記ガイド手段に沿って積
    層方向に上昇させ、前記トレー積層体の上昇によってで
    きた空隙に増設する光カプラトレーを挿入することを特
    徴とする光カプラ収納トレーの増設方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009098468A (ja) * 2007-10-18 2009-05-07 Chugoku Electric Power Co Inc:The 光クロージャおよび光ファイバの接続方法
EP4365655A1 (en) * 2022-11-01 2024-05-08 Corning Research & Development Corporation Fiber-optic apparatus

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