JPH1026005A - 羽根車の異物付着防止方法及び装置 - Google Patents
羽根車の異物付着防止方法及び装置Info
- Publication number
- JPH1026005A JPH1026005A JP17792596A JP17792596A JPH1026005A JP H1026005 A JPH1026005 A JP H1026005A JP 17792596 A JP17792596 A JP 17792596A JP 17792596 A JP17792596 A JP 17792596A JP H1026005 A JPH1026005 A JP H1026005A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- impeller
- main plate
- back surface
- buffer gas
- flow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Control Of Turbines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 遠心圧縮機の羽根車においては、圧縮する作
動ガス中に混在するパウダー等の異物が機器の隙間から
侵入して軸受とかシール部等の機能を損うおそれがあ
り、その防止策が必要である。本発明はこのようなニー
ズに応え、簡便にしてかつ確実に前記異物の侵入を防止
するようにしたものを提供することを課題とする。 【解決手段】 遠心圧縮機の羽根車主板背面にバッファ
ガスを供給し、このバッファガスをこの位置でブースト
アップして強制的な流れを作り、それを作動ガス本流中
に流出させることにより、作動ガス中に混在する異物が
羽根車背面に侵入するのを防止した。
動ガス中に混在するパウダー等の異物が機器の隙間から
侵入して軸受とかシール部等の機能を損うおそれがあ
り、その防止策が必要である。本発明はこのようなニー
ズに応え、簡便にしてかつ確実に前記異物の侵入を防止
するようにしたものを提供することを課題とする。 【解決手段】 遠心圧縮機の羽根車主板背面にバッファ
ガスを供給し、このバッファガスをこの位置でブースト
アップして強制的な流れを作り、それを作動ガス本流中
に流出させることにより、作動ガス中に混在する異物が
羽根車背面に侵入するのを防止した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠心圧縮機の羽根
車に於ける異物付着防止方法及び装置に関する。
車に於ける異物付着防止方法及び装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】低密度プロピレン，ポリプロピレン及び
ポリエチレンなどの石油化学製品を製造する過程に於い
ては、ガス中に多量のパウダー（微粉沫）が混入してい
る。
ポリエチレンなどの石油化学製品を製造する過程に於い
ては、ガス中に多量のパウダー（微粉沫）が混入してい
る。
【０００３】このパウダーが圧縮機内のいたるところの
隙間から浸入して軸受，ラビリンス，シール部等の機能
を損うことになるため、その防止策が講ぜられており、
一例として図２に示すようなものがある。
隙間から浸入して軸受，ラビリンス，シール部等の機能
を損うことになるため、その防止策が講ぜられており、
一例として図２に示すようなものがある。
【０００４】即ち、図２のものでは、羽根車１１の背面
のラビリンス部１２に機内圧より僅かに高い圧力にされ
たＮ2 等の不活性ガスをバッファーガスとして供給し、
シール部１３にパウダーが入るのをガードしている。
のラビリンス部１２に機内圧より僅かに高い圧力にされ
たＮ2 等の不活性ガスをバッファーガスとして供給し、
シール部１３にパウダーが入るのをガードしている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】現状のパウダー侵入防
止手段は前述したような状況であるが、ガス中のパウダ
ーは微粉状であるのでラビリンスやシールフィンの僅か
の隙間でも浸入する。
止手段は前述したような状況であるが、ガス中のパウダ
ーは微粉状であるのでラビリンスやシールフィンの僅か
の隙間でも浸入する。
【０００６】このパウダーが羽根車へ附着すると、アン
バランスによる振動の問題やラビリンスフィンへの詰り
によるガス漏洩の増加という問題、更にシール部の焼付
けなどの問題を惹起する。この様な状態に至れば圧縮機
の運転を中止し、分解してパウダー除去をせざるを得な
い。
バランスによる振動の問題やラビリンスフィンへの詰り
によるガス漏洩の増加という問題、更にシール部の焼付
けなどの問題を惹起する。この様な状態に至れば圧縮機
の運転を中止し、分解してパウダー除去をせざるを得な
い。
【０００７】本発明はこのような問題点を解消し、パウ
ダーの浸入を簡便な手段で確実に防止するようにしたも
のを提供することを課題とするものである。
ダーの浸入を簡便な手段で確実に防止するようにしたも
のを提供することを課題とするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するべくなされたもので、遠心圧縮機の羽根車主板背面
にバッファガスを供給し、同バッファガスを羽根車主板
背面でブーストアップして強制的な流れを作り、作動ガ
ス本流中に流出させるようにした羽根車の異物付着防止
方法を提供し、羽根車主板背面でバッファガスをブース
トアップし強制的な流れとして作動ガス本流中に流出さ
せるので、作動ガス本流中に混在しているパウダーが羽
根車の背面へ侵入する余地は全くなくなるものである。
するべくなされたもので、遠心圧縮機の羽根車主板背面
にバッファガスを供給し、同バッファガスを羽根車主板
背面でブーストアップして強制的な流れを作り、作動ガ
ス本流中に流出させるようにした羽根車の異物付着防止
方法を提供し、羽根車主板背面でバッファガスをブース
トアップし強制的な流れとして作動ガス本流中に流出さ
せるので、作動ガス本流中に混在しているパウダーが羽
根車の背面へ侵入する余地は全くなくなるものである。
【０００９】また、本発明は、遠心圧縮機の羽根車主板
背面にバッファガスを供給する供給部と、同羽根車主板
背面上に配設した補助動翼と、作動ガス本流中にバッフ
ァガスを流出させる流出部とを設けた羽根車の異物付着
防止装置を提供し、羽根車主板背面上に補助動翼を配設
するという簡便な構成で、ここへ供給されるバッファガ
スをブーストアップして強制的な流れを作り、これを流
出部から作動ガス本流中に流出させて同作動ガス本流中
に混在しているパウダーが羽根車の背面へ侵入すること
は皆無となるようにしたものである。
背面にバッファガスを供給する供給部と、同羽根車主板
背面上に配設した補助動翼と、作動ガス本流中にバッフ
ァガスを流出させる流出部とを設けた羽根車の異物付着
防止装置を提供し、羽根車主板背面上に補助動翼を配設
するという簡便な構成で、ここへ供給されるバッファガ
スをブーストアップして強制的な流れを作り、これを流
出部から作動ガス本流中に流出させて同作動ガス本流中
に混在しているパウダーが羽根車の背面へ侵入すること
は皆無となるようにしたものである。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図１に基
づいて説明する。
づいて説明する。
【００１１】１は羽根車主板で、その背面には中央から
周方向に向って曲線上を延びる補助動翼２が設けられて
いる。
周方向に向って曲線上を延びる補助動翼２が設けられて
いる。
【００１２】４はＮ2 ガス等のバッファガス供給ライン
で、バッファガスは同供給ライン４を経て軸８に対峙し
たラビリンス部５へ供給され、次いで主板１とケーシン
グ３との間へ導入される。
で、バッファガスは同供給ライン４を経て軸８に対峙し
たラビリンス部５へ供給され、次いで主板１とケーシン
グ３との間へ導入される。
【００１３】６はケーシング３に設けられたシールフィ
ンで、主板１の端部に向って延びているが、後述するブ
ーストアップされたバッファガスに押されて、ここに同
バッファガスの流出部を形成する。
ンで、主板１の端部に向って延びているが、後述するブ
ーストアップされたバッファガスに押されて、ここに同
バッファガスの流出部を形成する。
【００１４】７はバイパス配管で、圧縮機停止時に開閉
弁７ａを開けてブローガスを導入し、機内等に残留する
作動ガスをブローするためのものである。なお９は軸８
のシール部である。
弁７ａを開けてブローガスを導入し、機内等に残留する
作動ガスをブローするためのものである。なお９は軸８
のシール部である。
【００１５】このように構成された本実施の形態におい
て、圧縮機作動時に（従って開閉弁７ａは閉じてバイパ
ス配管７は閉塞されている）供給ライン４から導入され
たバッファガスは、図中に示す白抜き矢印のように流れ
て羽根車主板１の背面に供給され、同主板１の背面上に
設けられた補助動翼２が回転しているのでこれによりブ
ーストアップされる。
て、圧縮機作動時に（従って開閉弁７ａは閉じてバイパ
ス配管７は閉塞されている）供給ライン４から導入され
たバッファガスは、図中に示す白抜き矢印のように流れ
て羽根車主板１の背面に供給され、同主板１の背面上に
設けられた補助動翼２が回転しているのでこれによりブ
ーストアップされる。
【００１６】即ち、主板１とケーシング３との間には、
供給圧以上に昇圧された強制的なバッファガスの流れが
生じ、これがシールフィン６で区画される流出部を越え
て作動ガスの本流中に流出する。
供給圧以上に昇圧された強制的なバッファガスの流れが
生じ、これがシールフィン６で区画される流出部を越え
て作動ガスの本流中に流出する。
【００１７】従って本実施の形態によれば羽根車の表側
を流れる作動ガスの本流中に混入しているパウダーが、
前記シールフィン６で区画する流出部を越えて羽根車の
背面側に侵入することは防止され、シール部８等は安全
に保護されることになる。
を流れる作動ガスの本流中に混入しているパウダーが、
前記シールフィン６で区画する流出部を越えて羽根車の
背面側に侵入することは防止され、シール部８等は安全
に保護されることになる。
【００１８】そして長期間に亘って安定して連続運転に
耐えうる信頼性の高い装置を得ることができるものであ
る。
耐えうる信頼性の高い装置を得ることができるものであ
る。
【００１９】以上、本発明を図示の実施の形態について
説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、
本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えて
よいことはいうまでもない。
説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、
本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えて
よいことはいうまでもない。
【００２０】
【発明の効果】以上、本発明によれば、パウダー等の混
入するプロセスに使用される圧縮機の各部の機能を健全
に保ち圧縮機の長期連続運転を可能とし、その結果圧縮
機の信頼性を一段と向上することができたものである。
入するプロセスに使用される圧縮機の各部の機能を健全
に保ち圧縮機の長期連続運転を可能とし、その結果圧縮
機の信頼性を一段と向上することができたものである。
【００２１】また、請求項２の発明によれば、羽根車の
主板背面上に補助動翼を設けるという極く簡便な手段に
より前記した効果を達成し得たものであり、設計製作も
容易で、経済的効果も大きいものである。
主板背面上に補助動翼を設けるという極く簡便な手段に
より前記した効果を達成し得たものであり、設計製作も
容易で、経済的効果も大きいものである。
【図１】本発明の実施の一形態に係る異物付着防止手段
を施した羽根車の断面図。
を施した羽根車の断面図。
【図２】従来の羽根車の断面図。
１ 羽根車主板 ２ 補助動翼 ３ ケーシング ４ バッファガス供給ライン ５ ラビリンス部 ６ シールフィン ７ バイパス配管 ７ａ 開閉弁 ８ 軸 ９ シール部
Claims (2)
- 【請求項１】 遠心圧縮機の羽根車主板背面にバッファ
ガスを供給し、同バッファガスを羽根車主板背面でブー
ストアップして強制的な流れを作り、作動ガス本流中に
流出させるようにしたことを特徴とする羽根車の異物付
着防止方法。 - 【請求項２】 遠心圧縮機の羽根車主板背面にバッファ
ガスを供給する供給部と、同羽根車主板背面上に配設し
た補助動翼と、作動ガス本流中にバッファガスを流出さ
せる流出部とを設けたことを特徴とする羽根車の異物付
着防止装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17792596A JPH1026005A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | 羽根車の異物付着防止方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17792596A JPH1026005A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | 羽根車の異物付着防止方法及び装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1026005A true JPH1026005A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16039472
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17792596A Withdrawn JPH1026005A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | 羽根車の異物付着防止方法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1026005A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6950740B1 (en) * | 2004-08-24 | 2005-09-27 | International Truck Intellectual Property Company, Llc | System and method of fuel map selection |
| KR100601480B1 (ko) * | 2000-09-06 | 2006-07-14 | 에스케이 주식회사 | 부타디엔 가스 압축기를 실링하는 방법 |
| JP2012077642A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Kobe Steel Ltd | 遠心圧縮機インペラ背面の異物付着防止構造 |
| WO2015005343A1 (ja) * | 2013-07-10 | 2015-01-15 | 株式会社Ihi | ターボ圧縮機及びターボ冷凍機 |
| WO2015146755A1 (ja) * | 2014-03-24 | 2015-10-01 | 株式会社Ihi | 遠心圧縮機インペラ |
| CN106015039A (zh) * | 2015-03-25 | 2016-10-12 | 发那科株式会社 | 鼓风机 |
| US10393141B2 (en) * | 2016-07-18 | 2019-08-27 | Orient Service Co., Ltd. | Gas injection blower |
-
1996
- 1996-07-08 JP JP17792596A patent/JPH1026005A/ja not_active Withdrawn
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100601480B1 (ko) * | 2000-09-06 | 2006-07-14 | 에스케이 주식회사 | 부타디엔 가스 압축기를 실링하는 방법 |
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| CN102444625A (zh) * | 2010-09-30 | 2012-05-09 | 株式会社神户制钢所 | 离心压缩机叶轮背面的防止异物附着结构 |
| WO2015005343A1 (ja) * | 2013-07-10 | 2015-01-15 | 株式会社Ihi | ターボ圧縮機及びターボ冷凍機 |
| JP2015017535A (ja) * | 2013-07-10 | 2015-01-29 | 株式会社Ihi | ターボ圧縮機及びターボ冷凍機 |
| CN105378297A (zh) * | 2013-07-10 | 2016-03-02 | 大金工业株式会社 | 涡轮压缩机及涡轮冷冻机 |
| US10227995B2 (en) | 2013-07-10 | 2019-03-12 | Daikin Industries, Ltd. | Turbo compressor and turbo refrigerating machine |
| WO2015146755A1 (ja) * | 2014-03-24 | 2015-10-01 | 株式会社Ihi | 遠心圧縮機インペラ |
| CN106015039A (zh) * | 2015-03-25 | 2016-10-12 | 发那科株式会社 | 鼓风机 |
| US10428840B2 (en) | 2015-03-25 | 2019-10-01 | Fanuc Corporation | Blower provided with structure suppressing damage to shaft seal |
| US10393141B2 (en) * | 2016-07-18 | 2019-08-27 | Orient Service Co., Ltd. | Gas injection blower |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031007 |