JPH10259704A - 蒸気タービン制御装置 - Google Patents

蒸気タービン制御装置

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Publication number
JPH10259704A
JPH10259704A JP8463297A JP8463297A JPH10259704A JP H10259704 A JPH10259704 A JP H10259704A JP 8463297 A JP8463297 A JP 8463297A JP 8463297 A JP8463297 A JP 8463297A JP H10259704 A JPH10259704 A JP H10259704A
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JP
Japan
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signal
load
speed
control
main steam
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Application number
JP8463297A
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English (en)
Inventor
Shinpei Naito
晋平 内藤
Atsuo Emori
厚夫 江森
Yukio Sato
幸夫 佐藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主蒸気圧力の大小にかかわらず良好な制御性
能で負荷制御を行う。 【解決手段】 可変係数演算器G−5は、主蒸気圧力信
号P1を入力して予め設定された関数によって計算した
係数値を乗算器G−6に出力する。乗算器G−6は負荷
偏差信号G3に計算した係数値を乗算して係数器G−2
へ出力して主蒸気圧力信号P1に応じて負荷設定信号G
4を補正して、主蒸気圧力の大小にかかわらず良好な制
御性能を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気タービン制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図26は、汽力発電所の蒸気タービン制
御系統図の一例を示すものである。
【0003】図において、ボイラ1から発生した主蒸気
は、主蒸気止め弁2と蒸気加減弁3を通してタービン4
へ流入・駆動し発電機5を動作させる。ここで、仕事を
終えた蒸気は復水器6に排気される。通常時は、主蒸気
止め弁2を全開にして蒸気加減弁(CV)3の弁開度を
調節しタービン4への流入蒸気量を調節してタービン出
力を変化させ、タービン速度制御および発電機負荷制御
を行う。タービン速度制御のためのタービンの実速度信
号S1を検出するためにタービン軸には速度検出器7が
取り付けられる。また、発電機5から発電機出力である
実負荷信号G1を検出する。
【0004】図27は、発電機負荷制御のための蒸気タ
ービン制御ブロック図を示すものである。
【0005】最初に、タービン速度制御を行うため、タ
ービンの実速度信号S1と目標速度設定信号S2は加算
器S−1に入力される。加算器S−1の出力である速度
偏差信号S3は係数器S−2に入力される。係数器S−
2は蒸気加減弁(CV)3に対する適正な速度ループゲ
インを得るために速度偏差信号S3に速度調定率と呼ば
れる定数の逆数をかけた値を出力する。係数器S−2の
出力は速度制御信号S4として加算器C−1に入力され
る。
【0006】また、発電機負荷制御を行うため、目標負
荷設定信号G2と実負荷信号G1の偏差を加算器G−1
で演算して発電機負荷偏差信号G3を出力する。発電機
負荷偏差信号G3は負荷制御を行うための適当なゲイン
を得るために係数器G−2に入力される。係数器G−2
の出力は負荷設定積分器G−3に入力される。負荷設定
積分器G−3の出力は負荷設定信号G4として加算器C
−1に入力される。加算器C−1の出力である速度・負
荷制御信号C1は低値優先選択器C−2に入力される。
【0007】発電機負荷制限を行うため、負荷制限増減
信号L1は負荷制限積分器L−1に入力される。負荷制
限積分器L−1の出力は負荷制限信号L2として低値優
先選択器C−2に入力される。低値優先選択器C−2は
速度・負荷制御信号C1と負荷制限信号L2と比較を行
い、低値の方を蒸気加減弁流量信号C2として出力す
る。この信号C2に基づいて蒸気加減弁(CV)3の弁
開度調節が行われる。
【0008】ここで、前述のように発電機負荷制御を行
う際に、発電機出力である実負荷信号G1と目標負荷設
定信号G2を加算器G−1に入力し、加算器G−1の出
力である発電機負荷偏差信号G3に基づいて制御を行う
方法を自動負荷調整制御と呼ぶ。なお、負荷設定器G−
3により自動負荷調整制御を行う場合には負荷制限信号
L2が速度・負荷制御信号C1より常に大きな信号とな
るように図示しない回路で制御されている。
【0009】以上の蒸気タービン制御装置において、発
電機が系統に併入されて同期運転を行っている場合に実
負荷が変動したとき、実負荷信号G1が目標負荷設定信
号G2と−致し発電機負荷偏差信号G3が零になるよう
に自動負荷調整制御は負荷設定積分器G−3により負荷
設定信号G4を変化させる。これによって、速度・負荷
制御信号C1が変化し、蒸気加減弁流量信号C2が変化
し、蒸気加減弁(CV)3の弁開度を調節し、タービン
4に流入する蒸気流量を変化させて、発電機5の出力を
制御する。
【0010】また、同様の自動負荷調整制御を負荷制限
器L−1により行う場合もある。この場合には発電機負
荷偏差信号G3を係数器を通して負荷制限器L−1に入
力し、負荷設定積分器G−3は速度・負荷制御信号C1
が負荷制限信号L2より常に大きな信号となるように制
御して、前述の負荷設定器G−3と同様にして自動負荷
調整制御が行われる。
【0011】図28は負荷設定自動追従制御によるブロ
ック図を示すものである。
【0012】まず、負荷制限信号L2と追従幅設定値G
R1を加算器GR−1で加算して目標追従値GR2を出
力する。目標追従値GR2と負荷設定値信号G4は加算
器GR−2に入力して負荷設定追従偏差信号GR3を出
力する。そして、この信号は負荷設定自動追従制御性や
追従変化率を設定するための係数器G−2を通して負荷
設定用の積分器G−3に入力し、積分して得られた出力
が負荷設定値信号G4となる。そして、図27のタービ
ン速度制御で説明した速度制御信号S4とを加算器C−
1で加算して速度・負荷制御信号C1を出力して低値優
先選択器C−2に入力される。
【0013】以上の構成において、負荷設定値信号G4
は負荷制限信号L2よりも追従幅設定値GR1分だけ大
きい値に追従する動作となる。この結果、速度制御信号
S4が追従幅設定値GR1よりも小さい状態では、低値
優先選択器C−2の出力である蒸気加減弁流量信号C2
は負荷制限信号L2が出力され、蒸気加減弁(CV)3
の弁開度調整は速度制御機能を含まない制御を行う。
【0014】このように負荷設定自動追従制御を行う目
的としては、発電機が電力系統と同期して運転している
時に、電力系統の動揺や発電機の負荷遮断の際に発電機
周波数、すなわち、タービンの実速度信号S1が過渡に
上昇したときに速度制御機能を遅滞なく行うためであ
る。
【0015】すなわち、負荷設定値信号G4を負荷制限
信号L2よりもかなり大きくしておくと、大きくしてい
た分に比例した値だけタービンの実速度信号S1が上昇
しないと速度・負荷制御信号C1が蒸気加減弁流量信号
C2の出力とならないため蒸気加減弁(CV)3の閉め
制御が遅れ、タービンや発電機の過速度許容限界を超え
る危険性がある。このため前述の許容限界を越えないよ
うな値に負荷設定値信号G4を設定しておくものであ
る。
【0016】図29は負荷制限自動追従制御によるブロ
ック図を示すものである。
【0017】図29は、図27のタービン速度制御で説
明した速度・負荷制御信号C1と追従幅設定値LR1を
加算器LR−3で加算して目標追従値LR4を出力す
る。目標追従値LR4と負荷制限信号L2は加算器LR
−4に入力して負荷制限追従偏差信号LR5を出力す
る。そして、この信号は負荷制限自動追従制御性や追従
変化率を設定するための係数器LR−2を通して負荷制
限設定用の積分器L−1に入力し、積分して得られた出
力が負荷制限信号L2となり低値優先選択器C−2に入
力される。
【0018】以上の構成で、負荷制限信号L2は速度・
負荷制御信号C1よりも追従幅設定値LR1分だけ大き
い値に追従する動作となり低値優先選択器C−2の出力
である蒸気加減弁流量信号C2は速度・負荷制御信号C
1が出力され、蒸気加減弁(CV)3の弁開度調整によ
って速度・負荷制御を行う。
【0019】このように負荷制限自動追従制御を行う目
的としては、発電機が電力系統と同期して運転している
時に、電力系統の動揺により発電機周波数、すなわち、
タービンの実速度信号S1が過渡に減少したときに蒸気
加減弁(CV)3の急開を防ぐためである。
【0020】すなわち、負荷制限信号L2を速度・負荷
制御信号C1よりもかなり大きくしておくと、タービン
の実速度信号S1が急激に大幅な減少をすれば、速度・
負荷制御信号C1と蒸気加減弁流量信号C2が急増して
蒸気加減弁(CV)3が急開となる。この結果、タービ
ン4への蒸気流入量が急増して蒸気加減弁(CV)3や
タービン4の羽根が熱疲労したり、ボイラ1の発生蒸気
圧力が著しく低下するのでボイラ制御に外乱を与える等
の問題がある。
【0021】このため負荷制限信号L2と速度・負荷制
御信号C1の幅を急増が許容される値で常に自動追従
し、かつ、負荷制限信号L2の追従変化率を制限するよ
うにしている。
【0022】図30は従来のタービン揃速制御のブロッ
ク図を示すものである。
【0023】なお、図27の蒸気タービン制御ブロック
図で説明したものは、同−符号を付記して説明を省略す
る。
【0024】発電機を電力系統と接続する前のタービン
制御として、発電機周波数を系統周波数に揃えるタービ
ン揃速制御がある。タービン揃速制御を行うために、発
電機周波数信号F1と系統周波数信号F2はΔf検出器
F−1に入力される。Δf検出器によって系統周波数信
号F2と発電機周波数信号F1の差に比例した量で発電
機周波数信号F1が系統周波数信号F2よりも大きいと
きに負極性、発電機周波数信号F1と系統周波数信号F
2と等しいときに零、発電機周波数信号F1が系統周波
数信号F2よりも小さいときに正極性に変換する。
【0025】Δf検出器F−1の出力と揃速バイアス信
号F3は加算器F−2に入力される。加算器F−2の出
力である周波数偏差信号F4は係数器F−3に入力され
る。係数器F−3の出力は負荷設定積分器G−3に入力
され積分した出力が負荷設定信号G4として加算器C−
1に入力され、この信号と速度制御信号S4を加算した
速度・負荷制御信号C1に基づいて蒸気加減弁(CV)
3の弁開度調整が行われる。弁開度が変化してタービン
4への流入蒸気量が変化することでタービン速度が変化
し、また、タービンに直結している発電機周波数が変化
することとなる。
【0026】以上の構成で発電機周波数信号F1を系統
周波数信号F2よりも揃速バイアス信号F3分だけ高い
値に追従するようにタービン制御を行う制御法を揃速制
御(LSM)と呼ぶ。また、発電機を電力系統に接続し
た後のタービン制御として、自動周波数制御がある。
【0027】図31は従来のタービン周波数制御のブロ
ック図を示すものである。
【0028】なお、図27の蒸気タービン制御ブロック
図で説明したものは同−符号を付記して説明を省略す
る。
【0029】自動周波数制御を行うため、発電機周波数
信号A1と目標周波数信号A2は加算器A−1に入力さ
れる。加算器A−1の出力である周波数偏差信号A3は
係数器A−2に入力される。係数器A−2の出力は負荷
設定積分器G−3に入力し積分した出力が負荷設定信号
G4として加算器C−1に入力され、この信号と速度制
御信号S4を加算した速度・負荷制御信号C1に基づい
て蒸気加減弁(CV)3の弁開度調整が行われる。これ
によって、弁開度が変化してタービン4への流入蒸気量
が変化することでタービン出力と発電機出力とが変化し
て発電機周波数を変化させることができる。
【0030】以上の構成で発電機周波数信号A1を目標
周波数信号A2の値一定となるようにタービン制御を行
う制御法を自動周波数制御(AFC)と呼ぶ。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な図26乃至図31に示す蒸気タービン制御装置により
制御を行う場合、ボイラ1によって制御される主蒸気の
圧力の変化に関して考慮していないため主蒸気圧力や負
荷等が急に変化したとき蒸気タービン制御装置の制御性
能が低下するという問題がある。
【0032】図32は、発電機実負荷に対するボイラ1
の主蒸気圧力を示しており、無負荷Gaのとき最低圧力
Pa、定格負荷Gbのとき定格圧力Pbとなる運転がさ
れ、無負荷Gaから定格負荷Gbの間は、所定の傾きで
主蒸気圧力が増加するようにボイラ1の制御がされてい
る。これに対して図27等に示す蒸気タービン制御装置
は、一般に、定格負荷を基準にして制御性能が得られる
ように構成されている。
【0033】このために蒸気タービン制御装置側で、安
定した制御がされているとき負荷設定信号G4を急変さ
せたり、実負荷信号G1が急変したりすると、ボイラ1
側の主蒸気圧力が即座に対応できず、蒸気加減弁(C
V)3からの蒸気流量が変化に対応せず、これにより、
負荷設定信号G4や実負荷信号G1が迅速に追従するこ
とができない。
【0034】また、ボイラ1側の主蒸気圧力が急に増減
したときも蒸気タービン制御装置側が即座に対応でき
ず、タービン4への蒸気流量が過大であったり、少なす
ぎたりして迅速に安定できない。
【0035】例えば、図33は、時刻t1に一応蒸気タ
ービン制御装置による制御が安定状態となっている場合
に、目標負荷である目標負荷設定信号G2aをステップ
状に目標負荷設定信号G2bとしたときの実負荷信号G
1の応答を示すものである。ボイラ1の主蒸気圧力低圧
時には、図示曲線Gcの如く、蒸気流量過小のため、な
だらかな曲線で目標負荷設定信号G2bに至るのに多く
の時間を要し、ボイラ1の主蒸気圧力高圧時には、図示
曲線Gdの如く蒸気流量の過大のため、オーバーシュー
トして、安定するために多くの時間を要する。
【0036】また、負荷設定自動追従や負荷制限自動追
従においても、タービンを制御している制御系側が主蒸
気圧力の変化を考慮した運転をしていないので、追従幅
や追従変化率も主蒸気圧力を考慮した設定にしておかな
いと協調がとれないという問題がある。
【0037】例えば、負荷設定自動追従制御では、発電
機が電力系統と同期して運転している時に、電力系統の
動揺や発電機の負荷遮断の際に発電機周波数、すなわ
ち、タービンの実速度信号S1が過渡に上昇したとき
に、迅速に対応できないことがある。
【0038】また、例えば、負荷制限自動追従制御で
は、発電機が電力系統と同期して運転している時に、電
力系統の動揺により発電機周波数、すなわち、タービン
の実速度信号S1が過渡に減少したときに、迅速に対応
できず、蒸気加減弁(CV)3の急開が遅れるおそれが
ある。
【0039】また、揃速制御や自動周波数制御において
も、主蒸気圧力値の大小によりタービンに流入する蒸気
エネルギーが異なるために、制御精度や応答性が変化す
る等制御性能が低下するという問題がある。
【0040】そこで、本発明の目的は、主蒸気圧力や負
荷が変化しても良好な制御性能で制御を得ることができ
る蒸気タービン制御装置を提供することを目的とする。
【0041】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ター
ビンの実速度信号と目標速度設定信号との速度偏差信号
に所定の定数を乗算し得られる速度制御信号と、負荷制
御を行うための実負荷信号と目標負荷設定信号との負荷
偏差信号に所定の定数を乗算した信号を積分して得られ
る負荷設定信号とを加算して速度・負荷制御信号を生成
すると共に、負荷制限するための負荷制限増減信号を積
分して得られる負荷制限信号を通常運転時に速度・負荷
制御信号より高値に追従させるように生成し、速度・負
荷制御信号と負荷制限信号とのいずれか低値を選択して
蒸気加減弁流量信号とする蒸気タービン制御装置におい
て、蒸気発生源の主蒸気圧力の大小の値の如何に係わら
ず、良好な制御性能で負荷制御ができるように、主蒸気
圧力信号、あるいは、圧力設定信号に基づいて負荷設定
信号を増減して補正するようにしたものである。この手
段によれば、通常運転時に速度・負荷制御信号に負荷制
限信号が高値に追従する状態で、主蒸気圧力信号あるい
は圧力設定信号に応じて負荷設定信号が増減して補正さ
れ、これにより加減弁流量信号が増減される。これに伴
い、主蒸気圧力の大小にかかわらず加減弁流量信号が補
正されるので、負荷変化に対して実負荷の追従制御性能
が良好とされる。従って、主蒸気圧力の大小によらず安
定した制御性能が得られる。
【0042】請求項2の発明は、タービンの実速度信号
と目標速度設定信号との速度偏差信号に所定の定数を乗
算し得られる速度制御信号と、負荷設定増減信号を積分
して得られる負荷設定信号とを加算して速度・負荷制御
信号を生成すると共に、負荷制限を行うための実負荷信
号と目標負荷設定信号との負荷偏差信号に所定の定数を
乗算した信号を積分して得られる負荷制限信号を通常運
転時に速度・負荷制御信号に対して低値に追従させるよ
うに生成し、速度・負荷制御信号と負荷制限信号とのい
ずれか低値を選択して蒸気加減弁流量信号とする蒸気タ
ービン制御装置において、蒸気発生源の主蒸気圧力の大
小の値の如何に係わらず、良好な制御性能で負荷制御が
できるように、主蒸気圧力信号、あるいは、圧力設定信
号に基づいて負荷制限信号を増減させ補正するようにし
たものである。この手段によれば、通常運転時に負荷制
限信号が速度・負荷制御信号に対して低値に追従する状
態で、主蒸気圧力信号あるいは圧力設定信号に応じて負
荷制限信号が増減して補正され、これにより加減弁流量
信号が増減される。これに伴い、主蒸気圧力の大小にか
かわらず加減弁流量信号が補正されるので、負荷の変化
に対する実負荷の追従制御性能が良好とされる。従っ
て、主蒸気圧力の大小によらず安定した制御性能を得る
ことができる。
【0043】請求項3の発明は、タービンの実速度信号
と目標速度設定信号との速度偏差信号に所定の定数を乗
算し得られる速度制御信号と、負荷制御を行うための実
負荷信号と目標負荷設定信号との負荷偏差信号に所定の
定数を乗算した乗算信号を積分して得られる負荷設定信
号とを加算して得られる速度・負荷制御信号を生成する
と共に、負荷制限するための負荷制限増減信号を積分し
て得られる負荷制限信号を通常運転時に速度・負荷制御
信号より高値に追従するように生成し、速度・負荷制御
信号と負荷制限信号とのいずれか低値を選択して蒸気加
減弁流量信号とする蒸気タービン制御装置において、蒸
気発生源の主蒸気圧力の大小の値の如何に係わらず、良
好な制御性能で負荷制御ができるように、主蒸気圧力信
号、あるいは、圧力設定信号に基づいて速度・負荷制御
信号を増減して補正するようにしたものである。この手
段によれば、通常運転時に速度・負荷制御信号に対して
負荷制限信号が高値に追従する状態で、主蒸気圧力信号
あるいは圧力設定信号に応じて速度負荷制御信号が増減
して補正され、これにより加減弁流量信号が増減され
る。これに伴い、主蒸気圧力の大小にかかわらず、加減
弁流量信号が補正されるので、負荷の変化に対する実負
荷の追従制御性能が良好となる。従って、主蒸気圧力の
大小によらず安定した制御性能を得ることができる。
【0044】請求項4の発明は、タービンの実速度信号
と目標速度設定信号との速度偏差信号に所定の定数を乗
算し得られる速度制御信号と、負荷制御を行うための実
負荷信号と目標負荷設定信号との負荷偏差信号に所定の
定数を乗算した乗算信号を積分して得られる負荷設定信
号とを加算して速度・負荷制御信号を生成すると共に、
負荷制限するための負荷制限増減信号を積分して得られ
る負荷制限信号を通常運転時に速度・負荷制御信号より
高値に追従するように生成し、速度・負荷制御信号と負
荷制限信号とのいずれか低値を選択して蒸気加減弁流量
信号とする蒸気タービン制御装置において、蒸気発生源
の主蒸気圧力の大小の値の如何に係わらず、良好な制御
性能で負荷制御ができるように、主蒸気圧力信号、ある
いは、圧力設定信号に基づいて蒸気加減弁流量信号を増
減して補正するようにしたものである。この手段によれ
ば、通常運転時に速度・負荷制御信号に対して負荷制限
信号が高値に追従する状態で、主蒸気圧力信号あるいは
圧力設定信号に応じて加減弁流量信号が増減して補正さ
れ、これにより加減弁流量信号が増減される。これに伴
い、主蒸気圧力の大小にかかわらず加減弁流量信号が補
正されるので、負荷変化に対する実負荷の追従制御性能
が良好とされる。従って、主蒸気圧力の大小によらず安
定した制御性能を得ることができる。
【0045】請求項5の発明は、負荷制限するための負
荷制限増減信号を積分して負荷制限信号を生成する一
方、タービンの実速度信号と目標速度設定信号との速度
偏差信号に所定の定数を乗算し得られる速度制御信号
と、所定の追従幅を設けるための追従幅設定値信号と負
荷制限信号とを加算した加算信号に対して帰還される負
荷設定信号とから負荷設定偏差信号を求め、この信号を
積分して得られる負荷設定信号とを加算した速度・負荷
制御信号が通常運転時に負荷制限信号より高値となるよ
うに生成し、速度・負荷制御信号と負荷制限信号とのい
ずれか低値を選択して蒸気加減弁流量信号とする蒸気タ
ービン制御装置において、蒸気発生源の主蒸気圧力の値
の大小の如何に係わらず、速度・負荷制御信号と負荷制
限信号とが協調して追従するように、主蒸気圧力信号、
あるいは、圧力設定信号に基づいて負荷設定信号を増減
して補正するようにしたものである。この手段によれ
ば、通常運転時に負荷制限信号が速度・負荷制御信号に
対して低値に追従する状態で、主蒸気圧力信号あるいは
圧力設定信号に応じて負荷設定信号が増減して補正され
る。これに伴い、主蒸気圧力の大小にかかわらず、速度
・負荷制御信号と負荷制限信号とが協調して追従する良
好な追従制御性能が得られ、系統動揺や負荷遮断によっ
てタービンが過速度となったとき、迅速に対応すること
ができる。
【0046】請求項6の発明は、タービンの実速度信号
と目標速度設定信号との速度偏差信号に所定の定数を乗
算し得られる速度制御信号と、負荷制御を行うための実
負荷信号と目標負荷設定信号との負荷偏差信号に所定の
定数を乗算した信号を積分して得られる負荷設定信号と
を加算して速度・負荷制御信号を生成する一方、負荷制
限のために所定の追従幅を設定する追従幅設定値信号と
速度・負荷制御信号とを加算した目標負荷制限信号に対
して帰還される負荷制限信号とから負荷制限追従偏差信
号を求め、この信号を積分して得られる負荷制限信号が
通常運転時に速度・負荷制御信号より高値に追従するよ
うに生成し、速度・負荷制御信号と負荷制限信号とのい
ずれか低値を選択して蒸気加減弁流量信号とする蒸気タ
ービン制御装置において、蒸気発生源の主蒸気圧力の値
の大小の如何に係わらず、速度・負荷制御信号と負荷制
限信号とが協調して追従するように、主蒸気圧力信号、
あるいは、圧力設定信号に基づいて負荷制限信号を増減
して補正するようにしたものである。この手段によれ
ば、通常運転時に速度・負荷制御信号に対して負荷制限
信号が高値に追従する状態で、主蒸気圧力信号あるいは
圧力設定信号に応じて負荷制限信号が増減して補正され
る。これに伴い、主蒸気圧力の大小にかかわらず、速度
・負荷制御信号と負荷制限信号とが協調して追従する良
好な追従制御性能が得られ、系統の動揺等によってター
ビンの速度が過度に減少したとき、迅速に対応すること
ができる。
【0047】請求項7の発明は、タービンの実速度信号
と目標速度設定信号との速度偏差信号に所定の定数を乗
算し得られる速度制御信号と、揃速制御を行うための発
電機周波数信号と系統周波数信号との偏差信号に揃速バ
イアス信号を加算した加算信号に所定の定数を乗算した
乗算信号を積分して得られた負荷設定信号とを加算して
速度・負荷制御信号を生成し、この速度・負荷制御信号
を蒸気加減弁流量信号として揃速制御をする蒸気タービ
ン制御装置において、蒸気発生源の主蒸気圧力の値の大
小の如何に係わらず、安定した良好な揃速制御をするよ
うに、主蒸気圧力信号、あるいは、圧力設定信号に基づ
いて負荷設定信号を増減して補正するようにしたもので
ある。この手段によれば、揃速制御時に主蒸気圧力信号
あるいは圧力設定信号に応じて負荷設定信号が増減して
補正され、これにより加減弁流量信号が増減される。こ
れに伴い、主蒸気圧力の大小にかかわらず良好な揃速制
御性能を得ることができる。従って、揃速制御が安定し
て行え、系統へ併入することができる。
【0048】請求項8の発明は、タービンの実速度信号
と目標速度設定信号との速度偏差信号に所定の定数を乗
算し得られる速度制御信号と、周波数制御を行うための
発電機周波数信号と系統周波数信号との偏差信号に所定
の定数を乗算した乗算信号を積分して得られた負荷設定
信号とを加算して速度・負荷制御信号を生成し、この速
度・負荷制御信号を蒸気加減弁流量信号として周波数制
御をする蒸気タービン制御装置において、蒸気発生源の
主蒸気圧力の値の大小の如何に係わらず、安定した良好
な周波数制御をするように、主蒸気圧力信号、あるい
は、圧力設定信号に基づいて負荷設定信号を増減して補
正するようにしたものである。この手段によれば、周波
数制御時に主蒸気圧力信号あるいは圧力設定信号に応じ
て負荷設定信号が増減して補正され、これにより加減弁
流量信号が増減される。これに伴い、主蒸気圧力の大小
にかかわらず良好な周波数制御性能を得ることができ
る。従って、安定した周波数の電力を発生することがで
きる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0050】本発明の第1実施の形態は図1乃至図6に
示し、主蒸気圧力の大小の値にかかわらず負荷変化に対
する実負荷の追従制御を向上させるように主蒸気圧力信
号P1、あるいは、圧力設定信号に基づいて負荷設定信
号を増減させるようにした点に特徴を有している。
【0051】図1は、第1実施の形態を示す第1の具体
的構成図であって、図1と従来技術を示す図27の主な
違いは、主蒸気圧力信号P1を入力とする可変係数演算
器G−5と、係数器G−2の前に可変係数を負荷偏差信
号G3に乗算する乗算器G−6とを有している点であ
る。
【0052】図26において主蒸気止め弁2の前で検出
した実主蒸気圧力は、図1に示す主蒸気圧力信号P1と
して可変係数演算器G−5に入力される。可変係数減算
器G−5は予め設定された関数によって計算した係数値
を乗算器G−6に出力する。
【0053】可変係数演算器G−5の関数の一例を図2
に示す。
【0054】図2の関数は主蒸気圧力P1が定格圧力の
ときは可変係数の値を1倍に、定格の1/2の圧力のと
きは2倍になるような反比例関数である。乗算器G−6
は可変係数演算器G−5によって計算された可変係数を
発電機負荷偏差信号G3に乗算し、係数器G−2に出力
する。
【0055】このような構成をとれば、主蒸気圧力信号
P1が低圧の時には可変係数を大きく、高圧のときには
可変係数を小さくすることによって、係数器G−2のゲ
インを補正できる。主蒸気圧力信号P1により蒸気加減
弁流量信号C2を補正することができるため、主蒸気圧
力の値の大小にかかわらず良好な制御性能で負荷制御を
行うことができる。
【0056】すなわち、図3は、従来の図33に対応す
る蒸気タービン制御装置の制御性能を示す図で、本実施
の形態によれば、時刻t1にステップ状に負荷を変化さ
せたときに従来の曲線Gcや曲線Gc(共に鎖線)に対
して曲線Ge(実線)のように迅速に目標負荷に対して
追従して時刻t2に安定する。
【0057】なお、この実施の形態によれば、主蒸気圧
力信号P1として実主蒸気圧力を用いているが、蒸気発
生源の主蒸気圧力を制御するための主蒸気圧力設定を、
図示しない圧力制御装置より入力して用いてもよい。主
蒸気圧力設定を用いることにより、主蒸気圧力設定は実
主蒸気圧力が微少変動するのに対し安定な信号であるた
め、より安定な制御が行える効果がある。また、主蒸気
圧力設定は実主蒸気圧力が追従すべき値であるため、状
態を予測した制御を行うことができ、より性能の良い制
御が行える効果がある。
【0058】図4は第1実施の形態を示す第2の具体的
構成図である。
【0059】図4において、従来技術を示す図27との
違いは、主蒸気圧力信号P1を入力とする時定数演算器
G−7と、負荷設定積分器G−3の時定数を設定する時
定数設定器G−8とを有している点である。
【0060】図26において、主蒸気止め弁2の前で検
出した実主蒸気圧力は、図4に示す主蒸気圧力信号P1
として時定数演算器G−7に入力される。時定数演算器
G−7は予め設定された関数によって計算した時定数を
時定数設定器G−8に出力する。
【0061】時定数演算器G−7の関数の一例を図5に
示す。
【0062】図5の関数は、主蒸気圧力P1が定格の1
/2の圧力のときは従来の設定値の1/2に、定格圧力
のときは従来の設定値になるような比例関数である。時
定数設定器G−8は時定数演算器G−7によって計算さ
れた時定数を負荷設定積分器G−3に設定する。
【0063】このような構成をとれば、主蒸気圧力信号
P1が低圧の時には時定数を小さく、高圧のときには時
定数を大きくすることによって、負荷設定積分器G−3
の出力を補正できることになる。従って、主蒸気圧力信
号P1により蒸気加減弁流量信号C2を補正することが
できるため、主蒸気圧力の大小にかかわらず良好な制御
性能で負荷制御を行うことができる。
【0064】なお、この実施の形態によれば、主蒸気圧
力信号P1として実主蒸気圧力を用いているが、蒸気発
生源の主蒸気圧力を制御するための主蒸気圧力設定を、
図示しない圧力制御装置より入力して用いてもよい。主
蒸気圧力設定を用いることにより、主蒸気圧力設定は実
主蒸気圧力が微少変動するのに対し安定な信号であるた
め、より安定な制御が行える効果がある。また、主蒸気
圧力設定は実主蒸気圧力が追従すべき値であるため、状
態を予測した制御を行うことができ、より性能の良い制
御が行える効果がある。
【0065】図6は、第1実施の形態を示す第3の具体
的構成図である。
【0066】図6について図27との違いは、主蒸気圧
力信号P1を入力とする可変係数減算器G−9と、負荷
設定積分器G−3の出力を入力する乗算器G−10とを
有している点である。
【0067】図26において、主蒸気止め弁2の前で検
出した実主蒸気圧力は、図6に示す主蒸気圧力信号P1
として可変係数演算器G−9に入力される。可変係数演
算器G−9は予め設定された関数によって計算した可変
係数を乗算器G−10に出力する。可変係数演算器G−
9の関数の一例として図2の関数が挙げられる。乗算器
G−10は可変係数演算器G−9によって計算された可
変係数を負荷設定積分器G−3の出力に乗算し、負荷設
定信号G4として加算器C−1に出力する。
【0068】このような構成をとれば、主蒸気圧力信号
P1が低圧の時には可変係数を大きく高圧のときには可
変係数を小さくすることによって、負荷設定信号G4を
補正できる。本実施の形態の動作は図3に示すように、
実負荷が目標負荷設定に安定するまでの応答を最適にす
ることができる。
【0069】このようにして本実施の形態によれば、主
蒸気圧力信号P1により蒸気加減弁流量信号C2を補正
することができるため、主蒸気圧力の大小によらず良好
な制御性能で負荷制御を行うことができる。
【0070】なお、この実施の形態によれば、主蒸気圧
力信号P1として実主蒸気圧力を用いているが、蒸気発
生源の主蒸気圧力を制御するための主蒸気圧力設定を、
図示しない圧力制御装置より入力して用いてもよい。主
蒸気圧力設定を用いることにより、主蒸気圧力設定は実
主蒸気圧力が微少変動するのに対し安定な信号であるた
め、より安定な制御が行える効果がある。また、主蒸気
圧力設定は実主蒸気圧力が追従すべき未来の値であるた
め、状態を予測した制御を行うことができ、より性能の
良い制御が行える効果がある。
【0071】次に、本発明の第2実施の形態は図7及び
図8に示すように主蒸気圧力の大小の値にかかわらず負
荷変化に対する実負荷の追従制御を向上させるように主
蒸気圧力信号P1、あるいは、圧力設定信号に基づいて
負荷制限信号を増減させるようにした点に特徴を有して
いる。
【0072】図7は第2実施の形態を示す第1の具体的
構成図である。
【0073】図7において、図27との違いは、可変時
定数演算器L−3と、負荷制限積分器L−1の時定数を
設定する時定数設定器L−4とを有している点である。
また、発電機負荷偏差信号G3を入力とする係数器G−
2の出力が負荷制限増減信号として、負荷設定積分器L
−1に入力され、負荷制限器による自動負荷調整制御を
行っている。
【0074】図26において、主蒸気止め弁2の前で検
出した実主蒸気圧力は、図7に示す主蒸気圧力信号P1
として時定数演算器L−3に入力される。時定数演算器
L−3は予め設定された関数によって計算した時定数を
時定数設定器L−4に出力する。時定数減算器L−3の
関数の一例として図5が挙げられる。時定数設定器L−
4は時定数演算器L−3によって計算された時定数を負
荷制限積分器L−1に設定する。
【0075】このような構成をとれば、主蒸気圧力信号
P1が低圧のときには時定数を小さく、高圧のときには
時定数を大きくすることによって、負荷制限積分器L−
1の出力を補正できる。本実施の形態の動作は、図3に
示すように、実負荷が目標負荷設定に安定するまでの応
答を最適にすることができる。このようにして、主蒸気
圧力信号P1により蒸気加減弁流量信号C2を補正する
ことができるため、主蒸気圧力の大小にかかわらず良好
な制御性能で負荷制御を行うことができる。
【0076】なお、この実施の形態によれば、主蒸気圧
力信号P1として実主蒸気圧力を用いているが、蒸気発
生源の主蒸気圧力を制御するための主蒸気圧力設定を、
図示しない圧力制御装置より入力して用いてもよい。主
蒸気圧力設定を用いることにより、主蒸気圧力設定は実
主蒸気圧力が微少変動するのに対し安定な信号であるた
め、より安定な制御が行える効果がある。また、主蒸気
圧力設定は実主蒸気圧力が追従すべき値であるため、状
態を予測した制御を行うことができ、より性能の良い制
御が行える効果がある。
【0077】図8は、第2実施の形態を示す第2の具体
的構成図である。
【0078】図8について図27との違いは、主蒸気圧
力信号P1を入力とする可変係数演算器L−5と、負荷
制限積分器L−1の出力を入力する乗算器L−6とを有
している点である。また、負荷制限器による自動負荷調
整制御を行っている。
【0079】図26において主蒸気止め弁2の前で検出
した実主蒸気圧力は、図8に示す主蒸気圧力信号P1と
して可変係数演算器L−5に入力される。可変係数演算
器L−5は予め設定された関数によって計算した可変係
数を乗算器L−6に出力する。可変係数演算器L−5の
関数の一例として図2の関数が挙げられる。乗算器L−
6は可変係数演算器L−5によって計算された可変係数
を負荷制限積分器L−1の出力に乗算し、負荷制限信号
L2として低値優先選択器C−2に入力する。
【0080】このような構成をとれば、主蒸気圧力信号
P1が低圧の時には可変係数を大きく高圧のときには可
変係数を小さくすることによって、負荷制限信号L2を
補正できることになる。
【0081】本実施の形態の動作は、図3に示すよう
に、実負荷が目標負荷設定に安定するまでの応答を最適
にすることができる。このようにして、主蒸気圧力信号
P1により蒸気加減弁流量信号C2を補正することがで
きるため、主蒸気圧力の大小によらず良好な制御性能で
負荷制御を行うことができる。
【0082】なお、この実施の形態によれば、主蒸気圧
力信号P1として実主蒸気圧力を用いているが、蒸気発
生源の主蒸気圧力を制御するための主蒸気圧力設定を、
図示しない圧力制御装置より入力して用いてもよい。主
蒸気圧力設定を用いることにより、主蒸気圧力設定は実
主蒸気圧力が微少変動するのに対し安定な信号であるた
め、より安定な制御が行える効果がある。また、主蒸気
圧力設定は実主蒸気圧力が追従すべき値であるため、状
態を予測した制御を行うことができ、より性能の良い制
御が行える効果がある。
【0083】次に、本発明の第3実施の形態は図9及び
図10に示し、主蒸気圧力の大小の値にかかわらず負荷
変化に対する実負荷の追従制御を向上させるように主蒸
気圧力信号P1、あるいは、圧力設定信号に基づいて速
度・負荷制御信号を増減させるようにした点に特徴を有
している。
【0084】図9において図27との違いは、主蒸気圧
力信号P1を入力とする可変係数演算器C−3と、低値
優先選択器C−2の前に可変係数を乗算する乗算器C−
4とを有している点である。
【0085】図26において主蒸気止め弁2の前で検出
した実主蒸気圧力は、図9に示す主蒸気圧力信号P1と
して可変係数演算器C−3に入力される。可変係数演算
器C−3は予め設定された関数によって計算した係数値
を乗算器C−4に出力する。その関数の一例として図2
の関数が挙げられる。乗算器C−4は可変係数演算器C
−3によって計算された可変係数を速度・負荷制御信号
C1に乗算し、低値優先選択器C−2に出力される。
【0086】このような構成をとれば、主蒸気圧力信号
P1が低圧のときには可変係数を大きく高圧のときには
可変係数を小さくすることによって、速度・負荷制御信
号C1のゲインを補正できる。本実施の形態の動作は図
3に示すように、実負荷が目標負荷設定に安定するまで
の応答を最適にすることができる。また、図10に示す
ように、タービン実速度の変化量に対する発電機実負荷
の変化量を一定の割合にすることができ、タービン実速
度の応答も併せて最適にすることができる。
【0087】すなわち、従来、主蒸気圧力が低いとき曲
線Gfのように負荷の増加率が低く、主蒸気圧力が高い
とき曲線Ghように増加率が高いが、本実施の形態の場
合、主蒸気圧力の如何に係わらず曲線Gjの如く適正な
値が得られる。
【0088】このようにして本実施の形態によれば、実
主蒸気圧力信号F1により蒸気加減弁流量信号C2を補
正することができるため、主蒸気圧力が変化しても良好
な制御性能で負荷制御及び速度制御を行うことができ
る。
【0089】なお、この実施の形態によれば、主蒸気圧
力信号P1として実主蒸気圧力を用いているが、蒸気発
生源の主蒸気圧力を制御するための主蒸気圧力設定を、
図示しない圧力制御装置より入力して用いてもよい。主
蒸気圧力設定を用いることにより、主蒸気圧力設定は実
主蒸気圧力が微少変動するのに対し安定な信号であるた
め、より安定な制御が行える効果がある。また、主蒸気
圧力設定は実主蒸気圧力が追従すべき値であるため、状
態を予測した制御を行うことができ、より性能の良い制
御が行える効果がある。
【0090】次に、本発明の第4実施の形態は図11に
示すように、主蒸気圧力の大小の値にかかわらず負荷変
化に対する実負荷の追従制御を向上させるように主蒸気
圧力信号P1、あるいは、圧力設定信号に基づいて蒸気
加減弁流量信号を増減させるようにした点に特徴を有し
ている。
【0091】図11において、図27との違いは、主蒸
気圧力信号P1を入力とする可変係数演算器C−5と、
低値優先選択器C−2の後に可変係数を乗算する乗算器
C−6とを有している点である。
【0092】図26において主蒸気止め弁2の前で検出
した実主蒸気圧力は、図11に示す主蒸気圧力信号P1
として可変係数演算器C−5に入力される。可変係数演
算器C−5は予め設定された関数によって計算した係数
値を乗算器C−6に出力する。その関数の一例として図
2の関数が挙げられる。乗算器C−6は可変係数演算器
C−5によって計算された可変係数を低値優先選択器C
−2の出力に乗算し、蒸気加減弁流量信号C2として出
力される。
【0093】このような構成をとれば、主蒸気圧力信号
P1が低圧のときには可変係数を大きく高圧のときには
可変係数を小さくすることによって、蒸気加減弁流量信
号C2のゲインを補正できる。本実施の形態の動作は、
図3に示すように、実負荷が目標負荷設定に安定するま
での応答を最適にすることができる。また、図10に示
すように、タービン実速度の変化量に対する発電機実負
荷の変化量を一定の割合にすることができ、タービン実
速度の応答も併せて最適にすることができる。
【0094】このようにして、主蒸気圧力信号P1によ
り蒸気加減弁流量信号C2を補正することができるた
め、主蒸気圧力の大小の如何に係わらず良好な制御性能
で負荷制御及び速度制御を行うことができる。また、低
値優先選択器の後段で補正することにより、負荷設定器
G−3による自動負荷調整制御、負荷制限器L−1によ
る制御でそれぞれ補正する場合に較べ、少ない構成要素
で同様の効果が得られる。
【0095】なお、この実施の形態によれば、主蒸気圧
力信号P1として実主蒸気圧力を用いているが、蒸気発
生源の主蒸気圧力を制御するための主蒸気圧力設定を、
図示しない圧力制御装置より入力して用いてもよい。主
蒸気圧力設定を用いることにより、主蒸気圧力設定は実
主蒸気圧力が微少変動するのに対し安定な信号であるた
め、より安定な制御が行える効果がある。また、主蒸気
圧力設定は実主蒸気圧力が追従すべき値であるため、状
態を予測した制御を行うことができ、より性能の良い制
御が行える効果がある。
【0096】次に、本発明の第5実施の形態は図12乃
至図15に示し、主蒸気圧力の大小の値にかかわらず速
度・負荷制御信号と負荷制限信号とが協調して追従する
ように主蒸気圧力信号P1、あるいは、圧力設定信号に
基づいて負荷設定信号を増減させるようにした点に特徴
を有している。
【0097】図12は、第5実施の形態を示す第1の具
体的構成図である。
【0098】図12において図28との違いは、主蒸気
圧力信号P1を入力とする可変係数減算器GR−3と、
負荷設定積分器G−3の入力値を出力する係数器G−2
の前に可変係数を負荷設定偏差信号GR3に乗算する乗
算器GR−4とを有している点である。
【0099】図26において主蒸気止め弁2の前で検出
した主蒸気圧力信号P1は、図12に示す可変係数演算
器GR−3に入力される。可変係数演算器GR−3は予
め設定された関数によって計算した係数値を乗算器GR
−4に出力する。その関数の一例を図2に示す。
【0100】図2に示す関数は主蒸気圧力P1が定格圧
力のときは可変係数の値を1倍に、定格の1/2の圧力
ときは2倍になるような反比例関数である。乗算器GR
−4は可変係数演算器GR−3によって計算された可変
係数を負荷設定偏差信号GR3に乗算し、係数器G−2
に出力される。
【0101】このような構成をとれば、主蒸気圧力信号
P1が低圧のときには可変係数を大きく高圧のときには
可変係数を小さくすることによって、負荷設定追従偏差
信号GR3を補正できることになる。そのため、目標追
従値GR2に対する負荷設定値G4の追従性が主蒸気圧
力が低圧の場合は速く、高圧の場合は遅くなるためター
ビン出力制御をしている負荷制限信号の動作と協調がと
れる。
【0102】なお、この実施の形態によれば、主蒸気圧
力信号P1として実主蒸気圧力を用いているが、蒸気発
生源の主蒸気圧力を制御するための主蒸気圧力設定を、
図示しない圧力制御装置より入力して用いてもよい。主
蒸気圧力設定を用いることにより、主蒸気圧力設定は実
主蒸気圧力が微少変動するのに対し安定な信号であるた
め、より安定な制御が行える効果がある。また、主蒸気
圧力設定は実主蒸気圧力が追従すべき値であるため、状
態を予測した制御を行うことができ、より性能の良い制
御が行える効果がある。
【0103】図13は第5実施の形態を示す第2の具体
的構成図である。
【0104】図13において図28との違いは、主蒸気
圧力信号P1を入力とする可変時定数演算器GR−5に
より、負荷設定積分器G−3の時定数を変更できるよう
にした点である。
【0105】図26において主蒸気止め弁2の前で検出
した主蒸気圧力信号P1は、図13に示す時定数演算器
GR−5に入力される。時定数演算器GR−5は予め設
定された関数によって計算した時定数を出力する。可変
時定数減算器GR−5の関数の一例を図5に示す。図5
の関数は主蒸気圧力P1が定格の1/2の圧力ときは従
来の設定値の1/2に、定格圧力のときは従来の設定値
になるような比例関数である。
【0106】このような構成をとれば、主蒸気圧力信号
P1が低圧のときには時定数を小さく、高圧のときには
時定数を大きくすることによって、負荷設定追従偏差信
号GR3に対する負荷設定値G4の応答が補正されて負
荷設定積分器G−3の出力を補正できる。そのため、目
標追従値GR2に対する負荷設定値G4の追従性が主蒸
気圧力が低圧の場合は速く、高圧の場合は遅くなるため
タービン出力制御をしている負荷制限信号の動作と協調
がとれる。
【0107】なお、この実施の形態によれば、主蒸気圧
力信号P1として実主蒸気圧力を用いているが、蒸気発
生源の主蒸気圧力を制御するための主蒸気圧力設定を、
図示しない圧力制御装置より入力して用いてもよい。主
蒸気圧力設定を用いることにより、主蒸気圧力設定は実
主蒸気圧力が微少変動するのに対し安定な信号であるた
め、より安定な制御が行える効果がある。また、主蒸気
圧力設定は実主蒸気圧力が追従すべき値であるため、状
態を予測した制御を行うことができ、より性能の良い制
御が行える効果がある。
【0108】図14は、第5実施の形態を示す第3の具
体的構成図である。
【0109】図14において図28との違いは、主蒸気
圧力信号P1を入力とする可変係数演算器GR−7と負
荷設定値G4を加算器C−1に加算する間に乗算器GR
−8とを有している点である。
【0110】図26において主蒸気止め弁2の前で検出
した主蒸気圧力信号P1は、図14に示す可変係数演算
器GR−7に入力される。可変係数演算器GR−7は予
め設定された関数によって計算した可変係数を乗算器G
R−8に入力して得られた信号を出力する。可変係数演
算器GR−7の関数の一例として図2の関数があげられ
る。
【0111】このような構成をとれば、主蒸気圧力信号
P1が低圧のときには可変係数を大きく高圧のときには
可変係数を小さくすることによって、負荷設定信号G4
を補正できる。そのため、主蒸気圧力が高圧のときには
小さな値に、低圧のときには大きな値とすることでター
ビンの実際の出力と同じ変化量となり、タービン出力制
御をしている負荷制限設定信号L2との協調がとれる。
【0112】なお、この実施の形態によれば、主蒸気圧
力信号P1として実主蒸気圧力を用いているが、蒸気発
生源の主蒸気圧力を制御するための主蒸気圧力設定を、
図示しない圧力制御装置より入力して用いてもよい。主
蒸気圧力設定を用いることにより、主蒸気圧力設定は実
主蒸気圧力が微少変動するのに対し安定な信号であるた
め、より安定な制御が行える効果がある。また、主蒸気
圧力設定は実主蒸気圧力が追従すべき未来の値であるた
め、状態を予測した制御を行うことができ、より性能の
良い制御が行える効果がある。
【0113】図15は、第5実施の形態を示す第4の具
体的構成図である。
【0114】図15において、図28との違いは、主蒸
気圧力信号P1を入力とする可変係数演算器GR−9に
より追従幅設定器GR−0の値を設定するようにしてい
る点である。
【0115】図26において主蒸気止め弁2の前で検出
した主蒸気圧力信号P1は、図15に示す可変係数演算
器GR−9に入力される。可変係数演算器GR−9は予
め設定された関数によって計算した係数値を追従幅設定
器GR−0に出力する。その関数の一例として図2の関
数があげられる。
【0116】このような構成をとれば、主蒸気圧力信号
P1が低圧のときには可変係数を大きく高圧のときには
可変係数を小さくすることによって、追従幅設定値が補
正されると、そのため主蒸気圧力が高圧のときには小さ
な値に、低圧のときには大きな値とすることで、追従幅
値をタービンの実際の出力と同じ変化量にすることがで
きタービン出力制御をしている負荷制限信号L2との協
調がとれることになる。
【0117】なお、この実施の形態によれば、主蒸気圧
力信号P1として実主蒸気圧力を用いているが、蒸気発
生源の主蒸気圧力を制御するための主蒸気圧力設定を、
図示しない圧力制御装置より入力して用いてもよい。主
蒸気圧力設定を用いることにより、主蒸気圧力設定は実
主蒸気圧力が微少変働するのに対し安定な信号であるた
め、より安定な制御が行える効果がある。また、主蒸気
圧力設定は実主蒸気圧力が追従すべき未来の値であるた
め、状態を予測した制御を行うことができ、より性能の
良い制御が行える効果がある。
【0118】次に、本発明の第6実施の形態は図16乃
至図19に示し、主蒸気圧力の大小の値にかかわらず、
速度・負荷制御信号に対して負荷制限信号が協調して追
従するように主蒸気圧力信号P1、あるいは、圧力設定
信号に基づいて負荷制限信号を増減させるようにした点
に特徴を有している。
【0119】図16は、第6実施の形態を示す第1の具
体的構成図である。
【0120】図16において、図29との違いは、主蒸
気圧力信号P1を入力とする可変係数演算器LR−5と
係数器LR−2の前に可変係数を負荷制限偏差信号に乗
算する乗算器LR−6とを有している点である。
【0121】図26において主蒸気止め弁2の前で検出
した主蒸気圧力信号P1は、図16に示す可変係数減算
器LR−5に入力される。可変係数演算器LR−5は予
め設定された関数によって計算した係数値を乗算器LR
−6に出力する。その関数の一例を図2に示す。図2の
関数は主蒸気圧力P1が定格圧力のときは可変係数の値
を1倍に、定格の1/2の圧力ときは2倍になるような
反比例関数である。乗算器LR−6は可変係数演算器L
R−5によって計算された可変係数を負荷制限偏差信号
LR5に乗算し、係数器LR−2に出力される。
【0122】このような構成をとれば、主蒸気圧力信号
P1が低圧のときには可変係数を大きく高圧のときには
可変係数を小さくすることによって、負荷制限追従偏差
信号LR5が補正される。そのため、目標追従値LR4
に対する負荷制限値L2の追従性が主蒸気圧力が低圧の
場合は速く、高圧の場合は遅くなるためタービン出力制
御をしている速度・負荷制御信号C1の動作との協調が
とれることになる。
【0123】なお、この実施の形態によれば、主蒸気圧
力信号P1として実主蒸気圧力を用いているが、蒸気発
生源の主蒸気圧力を制御するための主蒸気圧力設定を、
図示しない圧力制御装置より入力して用いてもよい。主
蒸気圧力設定を用いることにより、主蒸気圧力設定は実
主蒸気圧力が微少変動するのに対し安定な信号であるた
め、より安定な制御が行える効果がある。また、主蒸気
圧力設定は実主蒸気圧力が追従すべき値であるため、状
態を予測した制御を行うことができ、より性能の良い制
御が行える効果がある。
【0124】図17は、第6実施の形態を示す第2の具
体的構成図である。
【0125】図17において、図29との違いは、主蒸
気圧力信号P1を入力とする可変時定数演算器LR−7
により、負荷制限積分器L−1の時定数を変更できるよ
うにした点である。
【0126】図26において主蒸気止め弁2の前で検出
した主蒸気圧力信号P1は、図17に示す時定数演算器
LR−7に入力される。時定数演算器LR−7は予め認
定された関数によって計算した時定数を出力する。可変
時定数演算器LR−7の関数の一例を図5に示す。図5
の関数は主蒸気圧力P1が定格の1/2の圧力ときは従
来の設定値の1/2に、定格圧力のときは従来の設定値
になるような比例関数である。
【0127】このような構成をとれば、主蒸気圧力信号
P1が低圧のときには時定数を小さく、高圧のときには
時定数を大きくすることによって、負荷制限追従偏差信
号LR5に対する負荷制限信号L2の応答が補正されて
負荷制限積分器L−1の出力を補正できることになる。
そのため、目標追従値LR4に対する負荷制限信号L2
の追従性が主蒸気圧力が低圧の場合は速く、高圧の場合
は遅くなるためタービン出力制御をしている速度・負荷
制御信号C1の動作と協調がとれることになる。
【0128】なお、この実施の形態によれば、主蒸気圧
力信号P1として実主蒸気圧力を用いているが、蒸気発
生源の主蒸気圧力を制御するための主蒸気圧力設定を、
図示しない圧力制御装置より入力して用いてもよい。主
蒸気圧力設定を用いることにより、主蒸気圧力設定は実
主蒸気圧力が微少変動するのに対し安定な信号であるた
め、より安定な制御が行える効果がある。また、主蒸気
圧力設定は実主蒸気圧力が追従すべき未来の値であるた
め、状態を予測した制御を行うことができ、より性能の
良い制御が行える効果がある。
【0129】図18は、第6実施の形態を示す第3の具
体的構成図である。
【0130】図18において、図29との違いは、主蒸
気圧力信号P1を入力とする可変係数演算器LR−9
と、負荷制限信号L2を低値優先選択器C−2に出力す
る間に乗算器LR−10とを有している点である。
【0131】図26において主蒸気止め弁2の前で検出
した主蒸気圧力信号P1は、図18に示す可変係数演算
器LR−9に入力される。可変係数演算器LR−9は予
め設定された関数によって計算した可変係数を乗算器L
R−10に入力して得られた補正後負荷制限値L2−1
を出力する。可変係数演算器LR−9の関数の一例とし
て図2の関数があげられる。
【0132】このような構成をとれば、主蒸気圧力信号
P1が低圧のときには可変係数を大きく高圧のときには
可変係数を小さくすることによって、負荷制限信号L2
を補正できることになる。そのため、主蒸気圧力が高圧
のときには小さな値に、低圧のときには大きな値とする
ことでタービンの実際の出力と同じ変化量となり、ター
ビン出力制御をしている速度・負荷制御信号C1の動作
と協調がとれる。
【0133】なお、この実施の形態によれば、主蒸気圧
力信号P1として実主蒸気圧力を用いているが、蒸気発
生源の主蒸気圧力を制御するための主蒸気圧力設定を、
図示しない圧力制御装置より入力して用いてもよい。主
蒸気圧力設定を用いることにより、主蒸気圧力設定は実
主蒸気圧力が微少変動するのに対し安定な信号であるた
め、より安定な制御が行える効果がある。また、主蒸気
圧力設定は実主蒸気圧力が追従すべき未来の値であるた
め、状態を予測した制御を行うことができ、より性能の
良い制御が行える効果がある。
【0134】図19は、第6実施の形態を示す第4の具
体的構成図である。
【0135】図19において、図29との違いは、主蒸
気圧力信号P1を入力とする可変係数演算器LR−11
により追従幅設定器LR−0の値を設定するようにして
いる点である。
【0136】図26において主蒸気止め弁2の前で検出
した主蒸気圧力信号P1は、図19に示す可変係数演算
器LR−11に入力される。可変係数演算器LR−11
は予め設定された関数によって計算した係数値を追従幅
設定器LR−0に出力する。その関数の一例として図2
の関数があげられる。
【0137】このような構成をとれば、主蒸気圧力信号
P1が低圧のときには可変係数を大きく高圧のときには
可変係数を小さくすることによって、追従幅設定値を補
正できる。そのため主蒸気圧力が高圧のときには小さな
値に、低圧のときには大きな値とすることで、追従幅値
をタービンの実際の出力と同じ変化量にすることができ
タービン出力制御をしている速度・負荷制御信号C1の
動作と協調がとれることになる。
【0138】なお、この実施の形態によれば、主蒸気圧
力信号P1として実主蒸気圧力を用いているが、蒸気発
生源の主蒸気圧力を制御するための主蒸気圧力設定を、
図示しない圧力制御装置より入力して用いてもよい。主
蒸気圧力設定を用いることにより、主蒸気圧力設定は実
主蒸気圧力が微少変動するのに対し安定な信号であるた
め、より安定な制御が行える効果がある。また、主蒸気
圧力設定は実主蒸気圧力が追従すべき値であるため、状
態を予測した制御を行うことができ、より性能の良い制
御が行える効果がある。
【0139】次に、本発明の第7実施の形態は図20乃
至図22に示し、主蒸気圧力の大小の値にかかわらず安
定した良好な揃速制御をするように主蒸気圧力信号P
1、あるいは、圧力設定信号に基づいて負荷設定信号を
増減させるようにした点に特徴を有している。
【0140】図20は、第7実施の形態を示す第1の具
体的構成図である。
【0141】図20において、図30との違いは、加算
器F−2と係数器F−3の間に可変係数を周波数偏差信
号に乗算する乗算器G−6と主蒸気圧力信号P1を入力
とする可変係数演算器G−5とを有している点である。
【0142】図26において主蒸気止め弁2の前で検出
した実主蒸気圧力は、図20に示す主蒸気圧力信号F1
として可変係数演算器G−5に入力される。可変係数演
算器G−5の関数の一例を図2に示す。図2の関数は主
蒸気圧力P1が定格圧力のときは可変係数の値を1倍
に、定格の1/2の圧力のときは2倍になるような反比
例関数である。乗算器G−6は可変係数演算器G−5に
よって計算された可変係数を周波数偏差信号F4に乗算
し、従来までの係数器F−3に出力される。
【0143】このような構成をとれば、主蒸気圧力信号
P1により速度・負荷制御信号C1を補正することがで
きるため、主蒸気圧力P1の大小にかかわらず良好な制
御性能で揃速制御を行うことができる。
【0144】なお、この実施の形態によれば、主蒸気圧
力信号P1として実主蒸気圧力を用いているが、蒸気発
生源の主蒸気圧力を制御するための主蒸気圧力設定を、
図示しない圧力制御装置より入力して用いてもよい。主
蒸気圧力設定を用いることにより、主蒸気圧力設定は実
主蒸気圧力が微少変動するのに対し安定な信号であるた
め、より安定な制御が行える効果がある。また、主蒸気
圧力設定は実主蒸気圧力が追従すべき値であるため、状
態を予測した制御を行うことができ、より性能の良い制
御が行える効果がある。
【0145】図21は、第7実施の形態を示す第2の具
体的構成図である。
【0146】図21において、図30との違いは、主蒸
気圧力信号P1を入力とする時定数演算器G−7と、負
荷設定積分器G−3の時定数を設定する時定数設定器G
−8とを有している点である。
【0147】図26において主蒸気止め弁2の前で検出
した主蒸気圧力は、図21に示す主蒸気圧力信号P1と
して時定数演算器G−7に入力される。時定数演算器G
−7の関数の一例を図5に示す。図5の関数は主蒸気圧
力P1が定格の1/2の圧力のときは従来の設定値の1
/2に、定格圧力のときは従来の設定値になるような比
例関数である。時定数設定器G−8は時定数演算器G−
7によって計算された時定数を負荷設定積分器G−3に
設定する。
【0148】このような構成をとれば、主蒸気圧力信号
P1が低圧のときには時定数を小さく、高圧のときには
時定数を大きくすることによって、負荷設定積分器G−
3の出力を補正できることになり、発電機周波数信号F
1が系統周波数信号F2に安定するまでの応答を最適に
することができる。
【0149】このようにして、主蒸気圧力信号P1によ
り速度・負荷制御信号C1を補正することができるた
め、主蒸気圧力が大小にかかわらず良好な制御性能で揃
速制御を行うことができる。
【0150】なお、この実施の形態によれば、主蒸気圧
力信号P1として実主蒸気圧力を用いているが、蒸気発
生源の主蒸気圧力を制御するための主蒸気圧力設定を、
図示しない圧力制御装置より入力して用いてもよい。主
蒸気圧力設定を用いることにより、主蒸気圧力設定は実
主蒸気圧力が微少変動するのに対し安定な信号であるた
め、より安定な制御が行える効果がある。また、主蒸気
圧力設定は実主蒸気圧力が追従すべき値であるため、状
態を予測した制御を行うことができ、より性能の良い制
御が行える効果がある。
【0151】図22は、第7実施の形態を示す第3の具
体的構成図である。
【0152】図22において、図30との違いは、主蒸
気圧力信号P1を入力とする可変係数演算器G−9と、
負荷設定積分器G−3の出力を入力する乗算器G−10
を設け、この出力を加算器C−1に入力するように構成
している点である。
【0153】図26において主蒸気止め弁2の前で検出
した実主蒸気圧力は、図22に示す主蒸気圧力信号P1
として可変係数演算器G−9に入力される。可変係数演
算器G−9の関数の一例として図2の関数が挙げられ
る。乗算器G−10は可変係数演算器G−9によって計
算された可変係数を負荷設定積分器G−3の出力に乗算
し、負荷設定信号G4として加算器C−1に出力する。
【0154】このような構成をとれば、主蒸気圧力信号
P1が低圧のときには可変係数を大きく、高圧のときに
は可変係数を小さくすることによって、負荷設定信号G
4を補正できることになり、発電機周波数信号F1が系
統周波数信号F2に安定するまでの応答を最適にするこ
とができる。このようにして、主蒸気圧力信号P1によ
り速度・負荷制御信号C1を補正することができるた
め、主蒸気圧力の大小にかかわらず良好な制御性能で揃
速制御を行うことができる。
【0155】なお、この実施の形態によれば、主蒸気圧
力信号P1として実主蒸気圧力を用いているが、蒸気発
生源の主蒸気圧力を制御するための主蒸気圧力設定を、
図示しない圧力制御装置より入力して用いてもよい。主
蒸気圧力設定を用いることにより、主蒸気圧力設定は実
主蒸気圧力が微少変動するのに対し安定な信号であるた
め、より安定な制御が行える効果がある。また、主蒸気
圧力設定は実主蒸気圧力が追従すべき値であるため、状
態を予測した制御を行うことができ、より性能の良い制
御が行える効果がある。
【0156】次に、本発明の第8実施の形態は図23乃
至図25に示し、主蒸気圧力の大小の値にかかわらず安
定した良好な周波数制御をするように、主蒸気圧力信号
P1、あるいは、圧力設定信号に基づいて、負荷設定信
号を増減させるようにした点に特徴を有している。増減
させるようにした点に特徴を有している。
【0157】図23は、第8実施の形態を示す第1の具
体的構成図である。
【0158】図23において、図31との違いは、加算
器A−1と係数器A−2の間に可変係数を周波数偏差信
号に乗算する乗算器G−6と主蒸気圧力信号P1を入力
とする可変係数演算器G−5とを有している点である。
【0159】図26において主蒸気止め弁2の前で検出
した主蒸気圧力は、図23に示す主蒸気圧力信号P1と
して可変係数演算器G−5に入力される。可変係数演算
器G−5の関数の一例を図2に示す。図2の関数は主蒸
気圧力P1が定格圧力のときは可変係数の値を1倍に、
定格の1/2の圧力のときは2倍になるような反比例関
数である。乗算器G−6は可変係数演算器G−5によっ
て計算された可変係数を周波数偏差信号A3に乗算し、
従来までの係数器A−2に出力される。
【0160】このような構成をとれば、主蒸気圧力信号
P1が低圧のときには可変係数を大きく、高圧のときに
は可変係数を小さくすることによって、係数器A−2の
ゲインを補正できることになり、発電機周波数信号A1
が目標周波数信号A2に安定して追従するまでの応答を
最適にすることができる。このようにして主蒸気圧力信
号P1により速度・負荷制御信号C1を補正することが
できるため、主蒸気圧力が変化しても良好な制御性能で
周波数制御を行うことができる。
【0161】なお、この実施の形態によれば、主蒸気圧
力信号P1として実主蒸気圧力を用いているが、蒸気発
生源の主蒸気圧力を制御するための主蒸気圧力設定を、
図示しない圧力制御装置より入力して用いてもよい。主
蒸気圧力設定を用いることにより、主蒸気圧力設定は実
主蒸気圧力が微少変動するのに対し安定な信号であるた
め、より安定な制御が行える効果がある。また、主蒸気
圧力設定は実主蒸気圧力が追従すべき未来の値であるた
め、状態を予測した制御を行うことができ、より性能の
良い制御が行える効果がある。
【0162】図24は、第8実施の形態を示す第2の具
体的構成図である。
【0163】図24において、図31との違いは、主蒸
気圧力信号P1を入力とする時定数演算器G−7と、負
荷設定積分器G−3の時定数を設定する時定数設定器G
−8とを有している点である。
【0164】図26において主蒸気止め弁2の前で検出
した実主蒸気圧力は、図24に示す主蒸気圧力信号P1
として時定数演算器G−7に入力される。時定数演算器
G−7の関数の一例を図5に示す。図5の関数は主蒸気
圧力P1が定格の1/2の圧力のときは従来の設定値の
1/2に、定格圧力のときは従来の設定値になるような
比例関数である。時定数設定器G−8は時定数演算器G
−7によって計算された時定数を負荷設定積分器G−3
に設定する。
【0165】このような構成をとれば、主蒸気圧力信号
P1が低圧のときには時定数を小さく、高圧のときには
時定数を大きくすることによって、負荷設定積分器G−
3の出力を補正できることになり、発電機周波数信号A
1が目標周波数信号A2に安定するまでの応答を最適に
することができる。
【0166】このようにして、主蒸気圧力信号P1によ
り速度・負荷制御信号C1を補正することができるた
め、主蒸気圧力が変化しても良好な制御性能で周波数制
御を行うことができる。
【0167】なお、この実施の形態によれば、主蒸気圧
力信号P1として実主蒸気圧力を用いているが、蒸気発
生源の主蒸気圧力を制御するための主蒸気圧力設定を、
図示しない圧力制御装置より入力して用いてもよい。主
蒸気圧力設定を用いることにより、主蒸気圧力設定は実
主蒸気圧力が微少変動するのに対し安定な信号であるた
め、より安定な制御が行える効果がある。また、主蒸気
圧力設定は実主蒸気圧力が追従すべき値であるため、状
態を予測した制御を行うことができ、より性能の良い制
御が行える効果がある。
【0168】図25は、第8実施の形態を示す第3の具
体的構成図である。
【0169】図25において、図31との違いは、主蒸
気圧力信号P1を入力とする可変係数演算器G−9と、
負荷設定積分器G−3の出力を入力する乗算器G−10
を設け、この出力を加算器C−1に入力するように構成
している点である。
【0170】図26において主蒸気止め弁2の前で検出
した実主蒸気圧力は、図25に示す主蒸気圧力信号P1
として可変係数演算器G−9に入力される。可変係数演
算器G−9の関数の一例として図2の関数が挙げられ
る。乗算器G−10は可変係数演算器G−9によって計
算された可変係数を負荷設定積分器G−3の出力に乗算
し、負荷設定信号G4として加算器C−1に出力する。
【0171】このような構成をとれば、主蒸気圧力信号
P1が低圧のときには可変係数を大きく、高圧のときに
は可変係数を小さくすることによって、負荷設定信号G
4を補正でき、発電機周波数信号A1が目標周波数信号
A2に安定して追従するまでの応答を最適にすることが
できる。このようにして、主蒸気圧力信号P1により速
度・負荷制御信号C1を補正することができるため、主
蒸気圧力が変化しても良好な制御性能で周波数制御を行
うことができる。
【0172】なお、この実施の形態によれば、主蒸気圧
力信号P1として実主蒸気圧力を用いているが、蒸気発
生源の主蒸気圧力を制御するための主蒸気圧力設定を、
図示しない圧力制御装置より入力して用いてもよい。主
蒸気圧力設定を用いることにより、主蒸気圧力設定は実
主蒸気圧力が微少変動するのに対し安定な信号であるた
め、より安定な制御が行える効果がある。また、主蒸気
圧力設定は実主蒸気圧力が追従すべき未来の値であるた
め、状態を予測した制御を行うことができ、より性能の
良い制御が行える効果がある。
【0173】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、通常運転時に速度・負荷制御信号に負荷制限信号
が高値に追従する状態で、主蒸気圧力信号あるいは圧力
設定信号に応じて負荷設定信号を増減し、補正するの
で、負荷変化に対して実負荷の追従制御性能を良好とで
き、主蒸気圧力の大小によらず安定した制御性能が得ら
れる。
【0174】請求項2の発明によれば、通常運転時に負
荷制限信号が速度・負荷制御信号に対して低値に追従す
る状態で、主蒸気圧力信号あるいは圧力設定信号に応じ
て負荷制限信号を増減して補正するので、主蒸気圧力の
大小にかかわらず負荷の変化に対する実負荷の追従制御
性能を良好にでき、主蒸気圧力の大小によらず安定した
制御性能を得ることができる。
【0175】請求項3の発明によれば、通常運転時に速
度・負荷制御信号に対して負荷制限信号が高値に追従す
る状態で、主蒸気圧力信号あるいは圧力設定信号に応じ
て速度負荷制御信号が増減して補正するので、主蒸気圧
力の大小にかかわらず、負荷の変化に対する実負荷の追
従制御性能を良好にでき、主蒸気圧力の大小によらず安
定した制御性能を得ることができる。
【0176】請求項4の発明によれば、通常運転時に速
度・負荷制御信号に対して負荷制限信号が高値に追従す
る状態で、主蒸気圧力信号あるいは圧力設定信号に応じ
て加減弁流量信号を増減して補正するので、負荷変化に
対する実負荷の追従制御性能を良好にでき、主蒸気圧力
の大小によらず安定した制御性能を得ることができる。
【0177】請求項5の発明によれば、通常運転時に負
荷制限信号が速度・負荷制御信号に対して低値に追従す
る状態で、主蒸気圧力信号あるいは圧力設定信号に応じ
て負荷設定信号を増減して補正するので、主蒸気圧力の
大小にかかわらず、速度・負荷制御信号と負荷制限信号
とが協調して追従する良好な追従制御性能が得られ、系
統動揺や負荷遮断によってタービンが過速度となったと
き、迅速に対応することができる。
【0178】請求項6の発明によれば、通常運転時に速
度・負荷制御信号に対して負荷制限信号が高値に追従す
る状態で、主蒸気圧力信号あるいは圧力設定信号に応じ
て負荷制限信号を増減して補正するので、主蒸気圧力の
大小にかかわらず、速度・負荷制御信号と負荷制限信号
とが協調して追従する良好な追従制御性能が得られ、系
統の動揺等によってタービンの速度が過度に減少したと
き、迅速に対応することができる。
【0179】請求項7の発明によれば、揃速制御時に主
蒸気圧力信号あるいは圧力設定信号に応じて負荷設定信
号を増減して補正するので、主蒸気圧力の大小にかかわ
らず良好な揃速制御性能を得ることができる。従って、
揃速制御が安定して行え、系統へ併入することができ
る。
【0180】請求項8の発明によれば、周波数制御時に
主蒸気圧力信号あるいは圧力設定信号に応じて負荷設定
信号を増減して補正するので、主蒸気圧力の大小にかか
わらず良好な周波数制御性能を得ることができる。従っ
て、安定した周波数の電力を発生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態における第1の蒸気タ
ービン制御装置を示すブロック図である。
【図2】第1実施の形態における可変係数演算器に予め
設定される関数の一例を示す説明図である。
【図3】第1実施の形態における自動負荷調整制御時の
応答の一例を示す説明図である。
【図4】本発明の第1実施の形態における第2の蒸気タ
ービン制御装置を示すブロック図である。
【図5】第1実施の形態における時定数演算器に予め設
定される関数の一例を示す説明図である。
【図6】本発明の第1実施の形態における第3の蒸気タ
ービン制御装置を示すブロック図である。
【図7】本発明の第2実施の形態における第1の蒸気タ
ービン制御装置を示すブロック図である。
【図8】本発明の第2実施の形態における第2の蒸気タ
ービン制御装置を示すブロック図である。
【図9】本発明の第3実施の形態における蒸気タービン
制御装置を示すブロック図である。
【図10】本発明の第3実施の形態における実速度の応
答の一例及び速度変化量に対する負荷変化量の一例を示
す説明図である。
【図11】本発明の第4実施の形態における蒸気タービ
ン制御装置を示すブロック図である。
【図12】本発明の第5実施の形態における第1の蒸気
タービン制御装置を示すブロック図である。
【図13】本発明の第5実施の形態における第2の蒸気
タービン制御装置を示すブロック図である。
【図14】本発明の第5実施の形態における第3の蒸気
タービン制御装置を示すブロック図である。
【図15】本発明の第5実施の形態における第4の蒸気
タービン制御装置を示すブロック図である。
【図16】本発明の第6実施の形態における第1の蒸気
タービン制御装置を示すブロック図である。
【図17】本発明の第6実施の形態における第2の蒸気
タービン制御装置を示すブロック図である。
【図18】本発明の第6実施の形態における第3の蒸気
タービン制御装置を示すブロック図である。
【図19】本発明の第6実施の形態における第4の蒸気
タービン制御装置を示すブロック図である。
【図20】本発明の第7実施の形態における第1の蒸気
タービン制御装置を示すブロック図である。
【図21】本発明の第7実施の形態における第2の蒸気
タービン制御装置を示すブロック図である。
【図22】本発明の第7実施の形態における第3の蒸気
タービン制御装置を示すブロック図である。
【図23】本発明の第8実施の形態における第1の蒸気
タービン制御装置を示すブロック図である。
【図24】本発明の第8実施の形態における第2の蒸気
タービン制御装置を示すブロック図である。
【図25】本発明の第8実施の形態における第3の蒸気
タービン制御装置を示すブロック図である。
【図26】従来技術における汽力発電所の蒸気タービン
の制御系統図である。
【図27】従来技術における自動負荷調整制御時の蒸気
タービンの制御装置を示すブロック図である。
【図28】従来技術における負荷設定自動追従制御時の
蒸気タービンの制御装置を示すブロック図である。
【図29】従来技術における負荷制限自動追従制御時の
蒸気タービンの制御装置を示すブロック図である。
【図30】従来技術における揃速制御時の蒸気タービン
の制御装置を示すブロック図である。
【図31】従来技術における自動周波数制御時の蒸気タ
ービンの制御装置を示すブロック図である。
【図32】ボイラ制御による主蒸気圧力の変化の一例を
示す説明図である。
【図33】従来技術における自動負荷調整制御時の実負
荷の応答の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ボイラ 2 主蒸気止め弁 3 蒸気加減弁 4 タービン 5 発電機 6 復水器 7 速度検出器 S−1,G−1,C−1,GR−1,GR−2,F−
2,A−1,LR−3,LR−4 加算器 S−2,G−2,LR−2,F−3,A−2 係数器 G−3 負荷設定積分器 G−5,G−9,L−5,C−3,C−5,GR−3,
GR−7,GR−9,LR−5,LR−9,LR−11
可変係数演算器 G−6,G−10,L−6,C−4,C−6,GR−
4,GR−8,LR−6,LR−10 乗算器 G−7,L−3,GR−5,LR−7 時定数演算器 G−8,L−4 時定数設定器 L−1 負荷制限積分器 C−2 低値優先選択器 GR−0,LR−0 追従幅設定器 F−1 ΔF検出器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービンの実速度信号と目標速度設定信
    号との速度偏差信号に所定の定数を乗算し得られる速度
    制御信号と、負荷制御を行うための実負荷信号と目標負
    荷設定信号との負荷偏差信号に所定の定数を乗算した信
    号を積分して得られる負荷設定信号とを加算して速度・
    負荷制御信号を生成すると共に、負荷制限するための負
    荷制限増減信号を積分して得られる負荷制限信号を通常
    運転時に前記速度・負荷制御信号より高値に追従させる
    ように生成し、前記速度・負荷制御信号と前記負荷制限
    信号とのいずれか低値を選択して蒸気加減弁流量信号と
    する蒸気タービン制御装置において、 蒸気発生源の主蒸気圧力の大小の値の如何に係わらず、
    良好な制御性能で負荷制御ができるように、主蒸気圧力
    信号、あるいは、圧力設定信号に基づいて前記負荷設定
    信号を増減して補正することを特徴とする蒸気タービン
    制御装置。
  2. 【請求項2】 タービンの実速度信号と目標速度設定信
    号との速度偏差信号に所定の定数を乗算し得られる速度
    制御信号と、負荷設定増減信号を積分して得られる負荷
    設定信号とを加算して速度・負荷制御信号を生成すると
    共に、負荷制限を行うための実負荷信号と目標負荷設定
    信号との負荷偏差信号に所定の定数を乗算した信号を積
    分して得られる負荷制限信号を通常運転時に前記速度・
    負荷制御信号に対して低値に追従させるように生成し、
    前記速度・負荷制御信号と前記負荷制限信号とのいずれ
    か低値を選択して蒸気加減弁流量信号とする蒸気タービ
    ン制御装置において、 蒸気発生源の主蒸気圧力の大小の値の如何に係わらず、
    良好な制御性能で負荷制御ができるように、主蒸気圧力
    信号、あるいは、圧力設定信号に基づいて前記負荷制限
    信号を増減させ補正することを特徴とする蒸気タービン
    制御装置。
  3. 【請求項3】 タービンの実速度信号と目標速度設定信
    号との速度偏差信号に所定の定数を乗算し得られる速度
    制御信号と、負荷制御を行うための実負荷信号と目標負
    荷設定信号との負荷偏差信号に所定の定数を乗算した乗
    算信号を積分して得られる負荷設定信号とを加算して得
    られる速度・負荷制御信号を生成すると共に、負荷制限
    するための負荷制限増減信号を積分して得られる負荷制
    限信号を通常運転時に前記速度・負荷制御信号より高値
    に追従するように生成し、前記速度・負荷制御信号と前
    記負荷制限信号とのいずれか低値を選択して蒸気加減弁
    流量信号とする蒸気タービン制御装置において、 蒸気発生源の主蒸気圧力の大小の値の如何に係わらず、
    良好な制御性能で負荷制御ができるように、主蒸気圧力
    信号、あるいは、圧力設定信号に基づいて前記速度・負
    荷制御信号を増減して補正することを特徴とする蒸気タ
    ービン制御装置。
  4. 【請求項4】 タービンの実速度信号と目標速度設定信
    号との速度偏差信号に所定の定数を乗算し得られる速度
    制御信号と、負荷制御を行うための実負荷信号と目標負
    荷設定信号との負荷偏差信号に所定の定数を乗算した乗
    算信号を積分して得られる負荷設定信号とを加算して速
    度・負荷制御信号を生成すると共に、負荷制限するため
    の負荷制限増減信号を積分して得られる負荷制限信号を
    通常運転時に前記速度・負荷制御信号より高値に追従す
    るように生成し、前記速度・負荷制御信号と前記負荷制
    限信号とのいずれか低値を選択して蒸気加減弁流量信号
    とする蒸気タービン制御装置において、 蒸気発生源の主蒸気圧力の大小の値の如何に係わらず、
    良好な制御性能で負荷制御ができるように、主蒸気圧力
    信号、あるいは、圧力設定信号に基づいて前記蒸気加減
    弁流量信号を増減して補正することを特徴とする蒸気タ
    ービン制御装置。
  5. 【請求項5】 負荷制限するための負荷制限増減信号を
    積分して負荷制限信号を生成する一方、タービンの実速
    度信号と目標速度設定信号との速度偏差信号に所定の定
    数を乗算し得られる速度制御信号と、所定の追従幅を設
    けるための追従幅設定値信号と前記負荷制限信号とを加
    算した加算信号に対して帰還される負荷設定信号とから
    負荷設定偏差信号を求め、この信号を積分して得られる
    前記負荷設定信号とを加算した速度・負荷制御信号が通
    常運転時に前記負荷制限信号より高値となるように生成
    し、前記速度・負荷制御信号と前記負荷制限信号とのい
    ずれか低値を選択して蒸気加減弁流量信号とする蒸気タ
    ービン制御装置において、 蒸気発生源の主蒸気圧力の値の大小の如何に係わらず、
    前記速度・負荷制御信号と前記負荷制限信号とが協調し
    て追従するように、主蒸気圧力信号、あるいは、圧力設
    定信号に基づいて前記負荷設定信号を増減して補正する
    ことを特徴とする蒸気タービン制御装置。
  6. 【請求項6】 タービンの実速度信号と目標速度設定信
    号との速度偏差信号に所定の定数を乗算し得られる速度
    制御信号と、負荷制御を行うための実負荷信号と目標負
    荷設定信号との負荷偏差信号に所定の定数を乗算した信
    号を積分して得られる負荷設定信号とを加算して速度・
    負荷制御信号を生成する一方、負荷制限のために所定の
    追従幅を設定する追従幅設定値信号と前記速度・負荷制
    御信号とを加算した目標負荷制限信号に対して帰還され
    る負荷制限信号とから負荷制限追従偏差信号を求め、こ
    の信号を積分して得られる前記負荷制限信号が通常運転
    時に前記速度・負荷制御信号より高値に追従するように
    生成し、前記速度・負荷制御信号と前記負荷制限信号と
    のいずれか低値を選択して蒸気加減弁流量信号とする蒸
    気タービン制御装置において、 蒸気発生源の主蒸気圧力の値の大小の如何に係わらず、
    前記速度・負荷制御信号と前記負荷制限信号とが協調し
    て追従するように、主蒸気圧力信号、あるいは、圧力設
    定信号に基づいて前記負荷制限信号を増減して補正する
    ことを特徴とする蒸気タービン制御装置。
  7. 【請求項7】 タービンの実速度信号と目標速度設定信
    号との速度偏差信号に所定の定数を乗算し得られる速度
    制御信号と、揃速制御を行うための発電機周波数信号と
    系統周波数信号との偏差信号に揃速バイアス信号を加算
    した加算信号に所定の定数を乗算した乗算信号を積分し
    て得られた負荷設定信号とを加算して速度・負荷制御信
    号を生成し、この速度・負荷制御信号を蒸気加減弁流量
    信号として揃速制御をする蒸気タービン制御装置におい
    て、 蒸気発生源の主蒸気圧力の値の大小の如何に係わらず、
    安定した良好な揃速制御をするように、主蒸気圧力信
    号、あるいは、圧力設定信号に基づいて前記負荷設定信
    号を増減して補正することを特徴とする蒸気タービン制
    御装置。
  8. 【請求項8】 タービンの実速度信号と目標速度設定信
    号との速度偏差信号に所定の定数を乗算し得られる速度
    制御信号と、周波数制御を行うための発電機周波数信号
    と系統周波数信号との偏差信号に所定の定数を乗算した
    乗算信号を積分して得られた負荷設定信号とを加算して
    速度・負荷制御信号を生成し、この速度・負荷制御信号
    を蒸気加減弁流量信号として周波数制御をする蒸気ター
    ビン制御装置において、 蒸気発生源の主蒸気圧力の値の大小の如何に係わらず、
    安定した良好な周波数制御をするように、主蒸気圧力信
    号、あるいは、圧力設定信号に基づいて前記負荷設定信
    号を増減して補正することを特徴とする蒸気タービン制
    御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104727866A (zh) * 2015-01-31 2015-06-24 浙江浙能中煤舟山煤电有限责任公司 预防汽轮机汽流激振引起的跳机事故的控制方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104727866A (zh) * 2015-01-31 2015-06-24 浙江浙能中煤舟山煤电有限责任公司 预防汽轮机汽流激振引起的跳机事故的控制方法
CN104727866B (zh) * 2015-01-31 2016-07-06 浙江浙能中煤舟山煤电有限责任公司 预防汽轮机汽流激振引起的跳机事故的控制方法

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